那珂川町のお財布

那珂川町のお財布
~平成24年度決算~
(もくじ)
ダイジェスト版
1.2つのお財布
2
2.那珂川町の決算(平成24年度)
①支出と収入について(普通会計)
②こんなことに使いました
3
4
3.那珂川町の財政状況 ~他の市町と比べてみよう~
①経常収支比率
②財政力指数
③財政健全化判断比率と資金不足比率
5
6
7
4.那珂川町の家計の疑問
①町の貯金 ~基金~
②町の借金 ~町債~
③町職員の給与 ~人件費~
④町の収入のゆくえ ~町税と地方交付税の動向~
8
9
10
11
資 料 版
1.収入と支出について(平成24年度決算)
①普通会計
(歳入、歳出:性質別・目的別)
②特別会計
13~14
15~17
2.那珂川町の家計の疑問(補足)
①町の健康状態 ~プライマリーバランス~
- 2 -
18
ダイジェスト版
1.2つのお財布
町では、年間の予算を2つのお財布に振り分けています。通常出し入れするお金は「一般会計」
というお財布、特定の事業だけに使うお金は「特別会計」というお財布です。
一般会計は、教育に関する分野、福祉や子育て支援に関する分野など、行政を運営する上で
最も基本的な事業を管理するものです。
特別会計は、一般会計から切り離して独立した財布で事業を管理するものです。平成24年度
は、住宅新築資金等貸付事業・国民健康保険事業・介護保険事業・後期高齢者医療・下水道事
業・岩戸財産区・安徳財産区・南畑財産区の8つの特別会計がありました。
なお、一般会計と住宅新築資金等貸付事業特別会計を合わせて「普通会計」と呼んでいます。
<平成24年度>
普通会計
特別会計
一般会計
住宅新築資金等貸付事業
下水道事業
介護保険事業
国民健康保険事業 後期高齢者医療
岩戸財産区 安徳財産区 南畑財産区
- 2 -
2.那珂川町の決算(平成24年度)
①支出と収入について(普通会計)
町に平成24年度に入ってきたお金(歳入)は 162億8,861万9千円で、使ったお金(歳出)は154億
9,826万5千円でした。入ってきたお金と使ったお金との差引は7億9,035万4千円です。このうち翌
年度に繰越して行う事業に必要なお金が、4億7,477万9千円あるので、実質的な収支としては3億
1,557万5千円の黒字となります。しかし、歳入の中には財源不足を補うために借りたお金(町債:
臨時財政対策債)を7億8,406万4千円含んでいるので、この借り入れがなければ4億6,848万9千円
の赤字となります。
(歳入) 総額:162億8,861万9千円
その他
使用料及び手数
21億8,444万7千円
料
3億1,868万円
地方消費税交付
金
4億1,359万9千円
町税
54億2,998万5千円
分担金及び負担
金
4億1,468万5千円
繰越金
9億9,545万5千円
県支出金
10億118万8千円
町債
12億7,236万4千円
地方交付税
25億6,029万7千円
国庫支出金
16億9,791万9千円
(歳出) 総額:154億9,826万5千円
消防費 6億6,447
万5千円
議会費 1億5,336
万6千円
商工費 1億673万5
千円
災害復旧費 2,935
万2千円
土木費 7億1,122
万6千円
民生費 47億1,945
万5千円
農林水産業費 7億
1,147万4千円
公債費 11億8,304
万2千円
衛生費 14億7,071
万1千円
教育費 31億9,224
万9千円
総務費 25億5,618
万円
- 3 -
②こんなことに使いました
分野
事業名
町立・私立保育所に関する事業
障がい者を支援する事業
決算額
8億8,469万円
5億623万円
福祉や子育て支援
に関する分野
高齢者を支援する事業
4億5,630万円
乳幼児や妊婦を支援する事業
2億1,307万円
幼稚園・小中学校・高等学校を運営する事業
28億3,614万円
教育に関する分野
道路や橋に関する
分野
社会教育に関する事業
6億9,178万円
道路や橋の新設改良及び維持補修に関する事業
4億9,894万円
ごみ焼却やリサイクル処理等に関する事業
8億4,279万円
疾病の予防及び健康づくりに関する事業
2億5,411万円
環境衛生や健康づくり
に関する分野
11億8,304万円
借金(町債)の返済
農業や林業に関する事業
7億1,142万円
消防に関する事業
6億1,179万円
その他の分野
災害復旧に関する事業
2,935万円
緊急雇用創出に関する事業
1,762万円
九州北部豪雨災害支援に関する事業
- 4 -
141万円
3.那珂川町の財政状況 ~他の市町と比べてみよう~
那珂川町のお財布の状況は他の市町と比べるとどうなのでしょうか?
ここではいくつかの指標をもとに那珂川町を検証します。
①経常収支比率
町税や地方交付税などの自由に使えて、毎年欠かさず入ってくる収入が、人件費や扶助費
(お年寄りや子どもなどを支援するお金)、公債費(借金を返済するお金)などの毎年欠かさず必
要となる支出にどれだけ充てられたかを示す比率のことです。この比率が低いほど、お財布
にゆとりがあり、新たなサービスの提供や臨時の出費など、柔軟に対応することが可能となり
ます。
経常収支比率の推移
単位:%
95.0
経
常
収
支
比
率
90.0
90.0
85.0
89.2
86.1
84.8
87.7
81.8
80.0
77.8
75.0
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
年度
経常収支比率の近隣市町との比較(平成24年度)
単位:%
100.0
95.0
91.7
88.4
90.0
90.7
90.6
87.7
86.9
86.2
88.0
89.7
85.0
80.0
福
岡
市
筑
紫
野
市
春
日
市
大
野
城
市
太
宰
府
市
那
珂
川
町
志
免
町
粕
屋
町
福
岡
県
内
均
市
町
村
平 市町名
経常収支比率は平成18年度以降横ばいですが、近隣市町と比べると低くなっています。一
般的に経常収支比率は70%程度がよいとされていますが、平成24年度には87.7%と大幅に
上回っており、平成23年度決算と比べると1.6%増加しています。
主な理由としては、勧奨退職を除く退職手当の支給人数が8人増えたことなどが挙げられま
す。
経常収支比率の改善に向けて、今後とも計画性を持った財政運営を行っていく必要があり
ます。
- 5 -
②財政力指数
町として標準的に入ってくることが見込まれる税収入など(一定の方式で計算した額)を、標
準的なサービスを行うために必要な支出で割った数値の過去3ヶ年平均のことです。この数値
が高いほど財政基盤が強いことになります。
財政力指数の推移
0.750
財 0.700
政 0.650
力
指 0.600
数
0.550
0.715
0.678
0.662
0.540
0.500
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
年度
財政力指数の近隣市町との比較(平成24年度)
0.84
0.74
0.80
0.80
0.77
0.70
0.67
0.70
0.66
0.71
0.60
0.49
0.50
0.40
福
岡
市
筑
紫
野
市
春
日
市
大
野
城
市
太
宰
府
市
那
珂
川
町
志
免
町
粕
屋
町
市
福
町
岡
村
県
平
内
均
市町名
財政力指数は平成20年度までは毎年上昇していましたが、それ以降は低下傾向にありま
す。
低下傾向の要因の1つに地方税収入の伸び悩みが挙げられます。地方税のうち固定資産
税はマンションの新築や新規住宅開発により増額傾向、軽自動車税は登録台数の増により
増額傾向にあります。しかし、地方税の大部分を占める町民税が、長引く円高・デフレ不況の
影響による個人所得減少のため減額傾向にあります。この影響により地方税全体が減額と
なっています。
また、低下傾向にあるもう1つの要因に、サービス提供に必要な支出額の増額が挙げられま
す。支出額が増額している要因は、少子高齢化による高齢者医療費や保育所運営費などで
す。
また、平成24年度財政力指数における県内市町村平均との比較では、平均より高くなって
います。しかし、近隣市町との比較では、近隣市町よりも低いため、さらなる財政基盤の強化
に取り組む必要があります。今後も、職員定数の適正化や町税の徴収率向上に力を入れると
ともに、選択と集中による支出の削減に取り組み、財政基盤の強化を進めます。
- 6 -
③財政健全化判断比率と資金不足比率
(ⅰ)財政健全化判断比率とは・・・
財政健全化判断比率とは、平成19年度決算から公表することが義務付けられた新たな指標
のことです。現在の財政状況が赤字か黒字か、また、資金繰りや将来の財政状況をあらわし
たものとなっています。
平成24年度財政健全化判断比率
実質赤字比率
(単位:%)
連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率
-
-
5.1
-
早期健全化基準
13.54
18.54
25.0
350.0
財政再生基準
20.00
30.00
35.0
財政健全化判断比率
○実質赤字比率は、普通会計の赤字の程度をあらわす指標のことです。
○連結実質赤字比率は、普通会計を含むすべての会計の赤字の程度をあらわす指標のことです。
○実質公債費比率は、普通会計の借金返済額に加え、一般会計から特別会計や一部事務組合など
への補助金などのうち借金返済額に充てた額など、町が実質的に負担する借金返済額の割合をあ
らわす指標のことです。
○将来負担比率は、町全体の将来負担すべき借入金の返済に充てることができる基金に対して、
将来支払が見込まれる借入金等の返済額が占める割合をあらわす指標のことです。
○算定の結果、赤字額や将来負担額がない場合は、「-(バー)」で表示しています。
○早期健全化基準 超過の場合 ⇒ 財政健全化計画の策定 ⇒ 議会の議決 が必要となります。
○財政再生基準 超過の場合 ⇒ 財政再生計画の策定 ⇒ 議会の議決 が必要となります。
(ⅱ)資金不足比率とは・・・
資金不足比率も、平成19年度から公表することが義務付けられた新たな指標のことです。
現在の経営状況をあらわしています。
平成24年度資金不足比率
資金不足比率
下水道事業
経営健全化基準
-
20.0
○資金不足比率は、公営企業の資金の不足額を料金収入の規模と比較し指標化したものです。
○算定の結果、資金不足額がないため、「-(バー)」で表示しています。
○経営健全化基準 超過の場合 ⇒ 経営健全化計画の策定 ⇒議会の議決 が必要となります。
本町の財政健全化判断比率や資金不足比率は、国が定めた早期(経営)健全化基準や財
政再生基準を下回っている状況で、実質公債費比率は平成23年度決算と比べると0.5%改善
しています。これは、過去に借入れた地方債の償還が一部終了したことにより、償還額が減っ
たことによるものですが、今後も必要最小限度の地方債の発行に努め、比率を抑制していく
必要があります。
また、本町の財政状況は、景気の低迷や国の制度改正による収入の減少、少子高齢化に
伴う医療費や施設の老朽化による維持補修費など支出が増加し、今後も厳しい状況が続く見
込みです。
このため、行政改革を進め、住民のみなさんにとって真に必要な施策に重点的に取り組む
「選択と集中」による行財政運営を行う必要があります。
- 7 -
4.那珂川町の家計の疑問
①町の貯金 ~基金~
町では、家計でいう貯金を基金と呼んでいます。これまで、将来の大規模な施設修繕や公園整備
などに備えて、計画的に基金を積み立ててきました。
現在13の基金があり、主な基金と平成24年度末の現在高は、次のとおりです。
主な基金
基金名
内容
現在高
退職準備積立金
職員の退職金の一部に充てるため
計画的に積み立てておくお金
23億2,995万9千円
財政調整基金
景気の変動や災害などにより一時
的にお金が足りなくなった時に補て
んするため積み立てておくお金
19億1,431万7千円
借り入れた町債(借金)の返済に充
てるため積み立てておくお金
公共施設等の整備に充てるため積
公共施設等整備基金
み立てておくお金
九州新幹線開業による農業用水源
九州新幹線渇水対策
の渇水対策事業を行うため積立て
等被害対策基金
ておくお金
減債基金
単位:億円
120
79億4,862万
100
80
60
40
20
0
12 13 14
17億2,477万6千円
16億9,683万5千円
8億7,827万2千円
基金現在高の推移
108億7,042万円
102億3,552万円
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
年度
単位:万円
25
20
15
10
5
0
近隣市町との比較(住民一人当たり)
21.9
16.8
7.1
5.5
筑
紫
野
市
春
日
市
10.1
5.9
6.2
2.2
福
岡
市
大
野
城
市
太
宰
府
市
那
珂
川
町
志
免
町
粕
屋
町
市町名
平成12年度末に79億4,862万円だった基金残高は、平成19年度末に100億円を超え102億3,552万
円になりました。その後も、事業を実施するために基金の積立てと取崩しを行い、平成24年度末の
残高は108億7,042万円まで増額しています。
これを住民1人当たりの金額になおすと、21万8,985円となります。近隣の町と比較して貯金が多い
のは、退職準備積立金や九州新幹線渇水対策等被害対策基金など本町独自の基金があるためで
す。
- 8 -
②町の借金 ~町債~
町債とは、国や銀行などから町が借りているお金のことです。借金というと良くないイメージを持た
れるかもしれません。仮に、借金をしないで道路や大きな施設を建設すると、その莫大な費用を現
在の住民の皆さまだけが負担することになります。しかし、道路や施設は将来にわたり住民の皆さ
まが利用します。そこで公平な負担となるように将来の住民の皆さまにもその費用を負担していただ
くため、町債を借りています。ただし、借金の借りすぎは財政運営に大きな影響を与えるため、借り
る際に十分な検討を行う必要があります。
町債現在高の推移
単位:億円
119億2,148万円
140
120
100
80
60
40
20
0
85億2,185万円
85億2,185万円
12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
年度
近隣市町との市町債比較(平成24年度)
(住民一人当たり)
単位:万円
100
85.5
80
60
40
30.9
25.9
27.4
筑
紫
野
市
春
日
市
大
野
城
市
28.0
22.5
22.0
22.5
那
珂
川
町
志
免
町
粕
屋
町
20
0
福
岡
市
太
宰
府
市
市町名
平成12年度に85億2,185万円だった借金は、平成17年度のピーク時には119億2,148万円に膨らん
でいます。その後は借入の抑制により減少を続けていましたが、平成24年度に小中学校の太陽光
設備や空調設備の整備に係る町債を発行したことなどにより、平成24年度末には111億5,130万円と
なっています。
また、町債を住民1人当たりになおしてみると、平成24年度末現在で1人当たり22万4,644円の借金
を抱えていることになります。
- 9 -
③町職員の給与 ~人件費~
人件費とは、職員に支払われる給与のほか、共済組合の負担金(社会保険料の事業主負担金)、
議員や附属機関の委員へ支払われる報酬などの合計のことです。
平成24年度の人件費(退職手当除く)は、21億4,893万3千円です。これは、全国的にも珍しい町立
高等学校があること、同規模の市町と比べ町立幼稚園の数が多いことなどのためです。現在の厳し
い財政状況では、人件費の見直しは必要不可欠です。
町では、これまでも人件費の削減について、小学校給食調理業務や学校用務業務の民間委託、
効率的な組織機構への見直し、事務効率化のための情報化など、さまざまな取り組みを重ねてきま
した。この結果、平成12年度の職員数が337人でしたが、平成24年度には274人となり63人の削減を
行ってきました。今後も、行政サービスの質を高めつつ、適正な人件費となるよう取り組みを進めて
いきます。
職員数と人件費(退職手当除く)の推移については次のとおりです。
町の人件費と職員数の推移
人件費(退職手当除)
単位:億円
30
29
28
27
26
25
24
23
22
21
20
単位:人
職員数
28億7,771万円
350
337
340
330
320
310
301
21億9,296万円
300
290
274
280
270
12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
年度
- 10 -
④町の収入のゆくえ ~町税と地方交付税の動向~
町の収入で大きなものは、町税と地方交付税です。
町税とは、住民の方が町に納める税金のことで、町民税、法人町民税、固定資産税、たばこ税な
どがあります。
地方交付税とは、使い道が制限されていない国から交付されるお金のことです。
下のグラフは、町税と地方交付税の平成11年度からの推移を示しています。
町税と地方交付税の推移
金額
(単位:億円)
町税
地方交付税
60
55.3
55
50
54.3
47.1
45
40.1
40
35
30
25.6
25
20
20.3
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
年度
平成11年度に約47億1千万円だった町税は、平成19年度に所得税から住民税への税源移譲が
あったため、平成19年度が約55億3千万円まで増額しています。H23年度までは、個人所得の大幅
な減少などにより減額傾向にありましたが、平成24年度は年少扶養控除廃止に伴う町民税の増額
などにより約54億3千万円となっています。
一方、地方交付税はピーク時の平成12年度と比べると平成19年度には約19億8千万円減額の約
20億3千万円まで落ち込んでいます。平成21年度以降は、地域主権改革に沿った市町村の財源を
充実させるため、平成22年度、平成23年度と増加傾向にありましたが、平成24年度は町税収入の
増加により若干減少しています。
国の財政状況が非常に厳しいことを踏まえると、今後も現在の地方交付税の水準が維持されると
は考え難い状況です。
- 11 -
資料版
- 12 -
1.収入と支出について(平成24年度決算)
①普通会計
歳入
歳入
項目
町税
金額
54億2,998万5千円
構成比
33.3%
固定資産税
25億2,326万8千円
15.5%
町民税
24億7,650万4千円
15.2%
3億4,907万6千円
2.1%
7,612万1千円
0.5%
501万6千円
0.0%
13億6,911万8千円
8.4%
13億6,906万2千円
8.4%
5万6千円
0.0%
繰越金
9億9,545万5千円
6.1%
諸収入
4億4,683万3千円
2.8%
分担金及び負担金
4億1,468万5千円
2.6%
使用料及び手数料
3億1,868万円
2.0%
財産収入
7,528万5千円
0.5%
25億6,029万7千円
15.7%
普通交付税
23億3,452万5千円
14.3%
特別交付税
2億2,576万7千円
1.4%
5千円
0.0%
国庫支出金
16億9,791万9千円
10.4%
町債
12億7,236万4千円
7.8%
10億118万8千円
6.1%
4億1,359万9千円
2.5%
1億6,521万6千円
1.0%
4,875万5千円
0.3%
自動車取得税交付金
4,627万3千円
0.3%
地方特例交付金
3,327万4千円
0.2%
利子割交付金
1,283万9千円
0.1%
交通安全対策特別交付金
1,158万3千円
0.1%
配当割交付金
993万8千円
0.0%
株式等譲渡所得割交付金
255万4千円
0.0%
1億2,799万5千円
0.8%
162億8,861万9千円
100.0%
たばこ税
軽自動車税
入湯税
その他の収入
自主財源
90億5,004万1千円
繰入金
寄附金
地方交付税
震災復興特別交付税
県支出金
地方消費税交付金
依存財源
71億1,058万3千円 その他国や県からの交付金
ゴルフ場利用税交付金
地方譲与税
合計
(用語の説明)
自主財源:町が自らの手で徴収できるお金
依存財源:国や県から入るお金や借金でまかなうお金
- 13 -
歳出(性質別:町で支出する経費をその経済的性質に分類したもの)
項目
金額
人件費
職員の給料や議員などの報酬
扶助費
児童手当、障害者の自立支援給付費など
公債費
借入金の返済金
物件費
光熱水費や施設の維持管理費、事務用品・備品購入費など
維持補修費
施設や設備などの修繕を行うためのお金
補助費等
団体や個人に対する負担金や補助金など
繰出金
他会計(下水道事業や介護保険事業等)へ繰出すお金
積立金
基金(町の貯金)へ積立てるお金
投資・出資・貸付金
他団体や中小企業へ出すお金
26億300万1千円
16.8%
26億481万6千円
16.8%
11億8,304万2千円
7.6%
23億3,507万4千円
15.1%
1億8,216万円
1.2%
15億1,638万7千円
9.8%
13億4,462万6千円
8.7%
11億7,783万4千円
7.6%
5,124万6千円
0.3%
0円
0.0%
25億7万9千円
16.1%
154億9,826万5千円
100.0%
予備費
不測の支出に対応するために準備しておくお金
投資的経費
施設や道路を作ったり、災害復旧に充てたりするお金
合計
割合
歳出(目的別:町で支出する経費をその行政目的に合わせて分類したもの)
項目
金額
議会費
町議会運営のための経費
議員報酬など
総務費
役場の事務運営のための経費
人件費、庁舎施設管理、電算システム管理委託料など
民生費
高齢者・障害者・児童などの福祉施策を行う経費
保育所運営経費
衛生費
ごみ収集、し尿処理委託費、住民健診など健康づくりのための
経費
農林水産業費
農業・林業振興のための経費で、改修工事など施設整備のた
めに必要な経費
商工費
商工振興のための経費
中小企業融資預託金など
土木費
道路整備のために必要な経費
消防費
防災・ 防犯・交通安全と消防活動に必要な経費
春日・大野城・那珂川消防組合への分担金など
教育費
町立の学校や幼稚園を運営するための経費など
公債費
借入金の返済金
その他
災害がおこった場合の復旧するための経費
合計
- 14 -
割合
1億5,336万6千円
1.0%
25億5,618万円
16.5%
47億1,945万5千円
30.4%
14億7,071万1千円
9.5%
7億1,147万4千円
4.6%
1億673万5千円
0.7%
7億1,122万6千円
4.6%
6億6,447万5千円
4.3%
31億9,224万9千円
20.6%
11億8,304万2千円
7.6%
2,935万2千円
0.2%
154億9,826万5千円
100.0%
②特別会計
前のページまでは、行政運営の基本となる普通会計についての簡単な説明をしました。
このページからは、特定の事業を実施するために特定の料金収入などで運営するもう1つのお
財布である特別会計について説明します。
平成24年度末現在、本町には8つの特別会計があります。
※「住宅新築資金等貸付事業特別会計」については、普通会計として説明していますので、ここ
では省略して7つの特別会計としています。
(1)国民健康保険事業特別会計
社会保険に加入していない方が加入する保険で、国民健康保険税、医療費、特定健診・特定
保健指導(各医療保険者が生活習慣病予防のために行う健康診断や生活習慣改善のための保
健指導のこと)などの国民健康保険事業に関するお金の出し入れを管理する会計のことです。
(歳入) 総額:51億9,615万6千円
療養給付
費等交付
金 3億
3,383万9千
繰入金 5億 円
県支出金 3
億407万5
千円
(歳出) 総額:51億9,615万6千円
総務費
6,293万5千
円
その他
1,277万円
諸支出金
6,050万7千
円
保健事業費
2,468万3千
円
介護納付金
2億7,894万
7千円
4,412万5千
円
国庫支出
金 14億
7,614万2千
円
共同事業
交付金 6億
5,866万円
前期高齢
者交付金 7
億7,800万3
千円
老人保健拠
出金 2万8
千円
共同事業拠
出金 6億
4,369万円
国民健康
保険税 10
億8,854万2
千円
前期高齢者
支援金等
73万1千円
保険給付費
34億4,479
万3千円
後期高齢者
支援金等 6
億7,984万2
千円
(2)介護保険事業特別会計
介護保険料、介護サービス(ホームヘルプ、訪問リハビリテーション、施設入所などサービスで
要介護1~5の人が受けるサービス)や介護予防サービス(サービスの種類は介護サービスと同様
で要支援1・2の人が受けるサービス)などの介護保険事業に関する会計のことです。
(歳入) 総額:23億6,478万4千円
県支出金
3億4,292
万3千円
(歳出) 総額:23億7,348万7千円
その他 18
万6千円
社会保険
診療報酬
支払基金
交付金 6
億5,005万
5千円
繰入金 3
億5,099万
9千円
国庫支出
金 4億
7,826万7
千円
地域支援
事業費
4,649万1
千円
総務費
6,623万6
千円
公債費
1,793万4
千円
保険料 5
億5,105万
7千円
※歳入の不足額870万3千円は、平成25年度予算から繰上充用しています。
- 15 -
前年度繰
上充用金
1,203万1
千円 諸支出金
902万9千
円
介護保険
給付費 22
億1,306万
3千円
(3)後期高齢者医療特別会計
平成20年4月から老人保健特別会計に変わって創設された、75歳以上の方を対象とした医療
制度に関する会計のことです。
(歳入) 総額:4億4,883万8千円
諸収入
31万8千
円
繰越金
1,282万9
千円
(歳出) 総額:4億3,192万6千円
使用料及
び手数料
2万7千円
総務費
1,224万8
千円
繰入金
9,701万9
千円
諸支出金
39万5千
円
後期高齢
者医療広
域連合納
付金 4億
1,928万3
千円
高齢者医
療保険料
3億3,864
万5千円
(4)下水道事業会計
(収益的収支)
下水道使用料、下水道関係施設の維持管理費や減価償却費、建設時に借りたお金の支払利
息などの経営に関するお金のことです。
(歳入) 総額:8億4,287万6千円
他会計負
担金
3,539万7
千円
(歳出) 総額:7億4,104万8千円
雑収益
264万5千
円
消費税
1,295万2
千円
雑支出
1,069万6
千円
支払利息
1億2,630
万3千円
下水道使
用料 8億
483万4千
円
減価償却
費 2億
202万円
過年度損
益修正損
491万4千
円
総係費 3
億8,416
万3千円
(資本的収支)
下水道関係施設の建設や改良のための経費、建設のために借りたお金、建設時に借りたお金
の償還金などの施設の建設に関するお金のことです。
(歳入) 総額:2億8,996万円
(歳出) 総額:5億2,669万7千円
県補助金
20万3千
円
国庫交付
金 1億
665万7千
円
流域下水
道費
4,919万8
千円
企業債償
還金 2億
1,362万6
千円
企業債 1
億8,310
万円
建設改良
費 2億
6,387万3
千円
※なお、歳入不足額2億2,478万円は、損益勘定留保資金と減債積立金取り崩し額で補てんしました。
- 16 -
(5)岩戸財産区特別会計
旧岩戸村が所有していた財産を管理するための特別会計です。
(歳入) 総額:853万1千円
(歳出) 総額:107万7千円
受入金
22万2千
円
財産管
理費 17
万6千円
基金積
立金費
22万2千
円
繰越金
830万9
千円
一般管
理費 41
万2千円
繰出金
26万7千
円
(6)安徳財産区特別会計
旧安徳村が所有していた財産を管理するための特別会計です。
(歳入) 総額:550万1千円
(歳出) 総額:399万7千円
一般管
理費 38
万6千円
財産収
入 92万1
千円
繰出金
45万6千
円
基金積
立金費
315万5
千円
繰越金
458万円
(7)南畑財産区特別会計
旧南畑村が所有していた財産を管理するための特別会計です。
(歳入) 総額:2,502万5千円
財産収
入 40万3
千円
(歳出) 総額:1,976万1千円
県補助
金 29万8
千円
繰出金
124万1
千円
繰越金
706万円
財産管
理費 89
万3千円
一般管
理費 61
万6千円
基金積
立金費
1,701万1
千円
雑入
1,726万4
千円
- 17 -
2.那珂川町の家計の疑問(補足)
①町の健康状態 ~プライマリーバランス~
収入から新たな借金(町債発行額)を引いた金額と、支出から借金を返済する経費(以下
「公債費」という)を引いた金額の差で、基礎的な財政収支のことをいいます。すなわち、その
年度のサービスの提供に要した金額と住民の皆さまが負担した金額を表す数値ということが
できます。
黒字の場合は、公債費以外の支出を町債以外の収入でまかなっていることになり、健全な
状態といえます。
一方、赤字の場合は、公債費以外の支出について町債を発行しなければまかなえず、将来
の世代に負担を先送りしているため健全な状態とはいえません。
具体的には、下のグラフにおいて平成15、16年度がマイナスとなっていますが、これは実際
にサービスを受けている世代(現役世代)が自ら負担した以上のサービスを受けたということ
になります。
平成24年度普通会計決算におけるプライマリーバランス
収入
(総額)
A
町債
(借入金)
B
16,288,619
1,272,364
収入
(町債除く)
C=A-B
15,016,255
支出
(総額)
D
15,498,265
公債費
(返済金)
E
1,183,042
(単位:千円)
支出
プライマリー
(公債費除く) バランス
F=D-E
C-F
14,315,223
701,032
【算式】
収入(町債除く) - 支出(公債費除く) = プライマリーバランス
15,016,255千円 - 14,315,223千円 = 701,032千円 の黒字
単位:万円
150,000
プライマリーバランスの推移
12億6,224万円
13億9,491万円
9億5,972万円
100,000
7億103万円
50,000
0
-50,000
-100,000
-6億697万円
12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
年度
- 18 -