(1 9) 四 季 報 平成1 9年4月2 3日(月4回・月曜日発行) 週刊 平成6年11月24日第三種郵便物認可 第5 2 3号 ビル 業界 四 季 報 岩崎眼鏡店 東京都中央区銀座6−9−4 " 青柳ビル 岩崎ビル " 中央不動産有限会社 東京都中央区銀座8−8−1 5 ★会社概要 ★会社概要 代表取締役社長 賀久 弘康 設立 昭和2 5年 事業内容 不動産賃貸業 代表取締役社長 九鬼 悦子 設立 明治2 8年 事業内容 眼鏡小売販売業、貸ビル 業 ★代表ビル概要 ★代表ビル概要 名称 岩崎ビル 所在地 東京都中央区銀座6−9−4 延床面積 5 8 1. 6 9 敷地面積 7 3. 9 8 規模 地下1階地上9階 構造 S造 竣工 平成4年 ! ! ★入居テナント @station FM TOKYO8 9. 4、GINZA AZING、歯 科 室 青山、住まいの森銀座、hair sa lon Arrty、ヨシオカ画廊 ★沿革 明治2 8年、現代表取締役社長の曽祖父 である岩崎喜三郎氏が、銀座の現在地に 出店して以来、これまで眼鏡の小売販売 店舗の経営を行ってきた。喜三郎氏の 兄、宗吉氏は滝野川にレンズ工場を持 ち、眼鏡レンズ量産の草分け的存在とし て名を残している。 現在同地にある「岩崎ビル」建設案は 当時の代表取締役社長岩崎利一氏のもの で、相続の問題や土地の有効利用などを 考慮してのものだった。事業主を住友信 託銀行とし、地下1階地上9階建てのビ ルを平成4年に建設した。地上1階に岩 崎眼鏡店としての店舗を、地下1階には 同店舗の待合コーナーと測定室を設けて これまで通りの店舗営業を行っている。 その他のフロアとなる地上2階以上はテ ナント貸しを行っており、銀座6丁目の 中央通り沿いにあり、銀座松坂屋正面と いう好立地もあり、現在は満室稼働とな っている。 平成9年より九鬼悦子氏が代表取締役 に就任し、店舗では各種グラスに加え、 商標登録をしているドイツ製の美術鑑賞 用グラス「ミュージアムグラス」の販売 も行っている。 ★ビル経営 名称 青柳ビル 所在地 東京都中央区銀座8−8−1 5 延床面積 約1 9 8 0 敷地面積 約2 3 1 規模 地上9階 構造 RC造 竣工 昭和3 9年 設計 佐藤総合計画 施工 大日本土木 ! ! 現在は海外ブランドが集まる街区とな った銀座だが、岩崎眼鏡店の様に昔なが らの老舗もビルを建て商売を営み商店街 や町会を形成し街区の整備や発展に尽力 している。海外ブランドが進出しはじめ たのは5〜6年前あたりからで、閉鎖し た金融店舗の増加によって店舗を構えや すくなったことが大きい。 「この土地で事業を続けていくには、 固 定資産税など各種税金が大きな負担とな っています。税金が払えないとなると事 業を続けることができず、売却してしま うこともあります。 そうなると、 今までの 街の顔が変わってしまいます」 (九鬼氏) ただ、海外ブランドの進出も時代の流 れと考え、それらの店舗と共に銀座とい う街区に賑わいを演出できればとも語 る。 「大小店舗が集まっての銀座の街です。 銀座に海外ブランドが進出するのも、こ の土地に魅力を持ちビジネスチャンスの ある街と見立てて出店されるのですか ら、お互いに刺激を受けて銀座の街が賑 やかになれば良いと思っております。街 は一つの店だけでは成り立ちません。 様々な種類の店舗があって商店街が形成 されるので、街の通りにある1つの店舗 として尽力したいと思います」 (同氏) 銀座は「銀座ルール」 を策定しており、 街区景観に関して強い関心を持つビルオ ーナーが多い。銀座にはこれまで培われ た歴史があり、また住民自身がそれらを 誇りとして持っていることが、景観保全 活動につながっている。 交 通 ア ク セ ス 東京メトロ銀座線・日比谷線「銀 座」駅徒歩3分 ★入居テナント アトリエSAYA、石井綜合事務所、オ フィスイシイ、きものレンタルりん花、 伽羅、ギャラリーむとす、孔雀画廊、ケ ンフローリスト、solva、 太明地所、 タチカワ銀座ショールーム、タチカワト レーディング、日中交易振興研究会、日 本コンピューター・ビューロー、日本文 化振興会、ハローオフィス銀座8丁目、 Bureau K.I.、フマギャラリ ー、MI−6、ヨネオリ、リシャールジ ャパン ★沿革 現在の青柳ビルの竣工は昭和3 9年だ が、実はその前はバラック造りの建物で あり、さらにその前は木造2階建てだっ たという。 「私がまだ子供の頃、その木造2階建 ての一階に『青柳総本舗』という和菓子 屋が店を構えていました。それから2階 には中華料理屋も入居していました。そ の頃から銀座8丁目というのは飲食店が 多い街でした」 (取締役 賀来弘章氏) その後、火事が元でその建物は取り壊 されたが、すぐ後にバラック造りでのパ チンコ店経営を開始した。ただしそのパ チンコ店も、1年か2年程で取り壊され た。現在の青柳ビルを建てるためであ る。 中央不動産の事務所は現在青柳ビルの 9階にあるが、かつてその場所には「ギ ルビー」と呼ばれるニッカ系列のバーが あり、また、その頃の同ビルは他にも飲 食店が多数入居していた。 「場所柄、空室の問い合わせはやはり 飲食業からが多いのですが、しかし今は 飲食業に必要とされる諸設備が、昔とは ずいぶん変わってきています。そのよう な理由もあり、現在当ビルでは3階しか 飲食業は入っておらず、他は物販店か事 務所となっています」 (賀来氏) ★ビル経営 セキュリティ、メンテナンスなど、ビ ル経営に重要なシステムは常により良い ものを求め、研究しているとの事。新し いビルではなくともこのような努力を続 けることで、現在同ビルでは満室稼働を 保っており、バブル直後でも、ワンフロ アが数ヵ月空いただけですんだという。 また、常に適正な賃料を設定し、テナ ントに納得してもらう事が、満室稼働を 続けられる要因の一つだと賀来氏は分析 している。 「私個人として、まだ景気の上昇を実 感するまでに至っていません。またそれ は、恐らく当ビルに入室するような中小 企業も、同じ感覚を持っているのではな いでしょうか。従って当ビルでは貸主本 位の賃料設定にはならないように注意し ています」 (賀来氏) 同ビルでは他に、サブリースに対応し ているフロアもある。銀座と言うネーム バリューを求める中小企業は多く、サブ リースは貸主、借主双方にとって魅力が ある。こういった利点を活用しているの も、堅調な稼働率の要因といえよう。 交 通 ア ク セ ス JR「新橋」駅徒歩3分 銀座線「銀座」駅徒歩5分
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