Title:000̲医師会表紙-637.ec6 Page:1 Date: 2004/09/28 Tue 18:28:42 平成16年9月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 第637号 表 紙 写 真 『蔵王馬の背』第19回医家美術展出展 山 形 市 鈴 木 清 夫 蔵王温泉からバスで刈田岳まで行き、馬の背〜熊野岳〜地蔵岳のコースは中高年にとって格 好のトレッキングコースです。 熊野岳への登りの途中で一息を入れ振り返ると南蔵王に連なる山並みは雲の中に消えていく。 生涯教育のお知らせ 開催日時及び場所 10月1日(金) 18:00〜20:30 山形市 主な演題及び講師 取得単位 「最近の医療行政の課題とこれからの展望」 日医生涯教育 山形大学大学院医学系研究科生命環境医科学専攻 18:00〜20:30 鶴岡市 平成16年度日本医師会生涯教育講座 5単位 社会環境予防医学部門医療政策学講座教授 清水 博 山形県医師会 023-631-4350 鈴木 ホテルメトロポリタン山形 10月4日(月) 会の名称及び主催者又は連絡先 「動脈硬化性疾患に対する外科治療の現状」 日医生涯教育 山形大学医学部器官機能統御学講座 循環器・呼吸器・小児外科学分野教授 貞弘 5単位 光章 鶴岡地区医師会館 10月1日(金) 17:45〜19:30 米沢市 米沢市立病院 「脳卒中地域連携パスの取り組み」 日医生涯教育 「人工股関節置換術について」 米沢市立病院クリティカルパス大会 5単位 米沢市立病院 「人工股関節置換術のパスを使用して」 0238-22-2450 岡田 「短期入院パスについて」 「1泊2日のパスを作成して」 10月1日(金) 18:30〜21:30 「不整脈治療の現在」 新潟大学医学部保健学科検査技術学専攻基礎生体情報学講座 生体情報解析学助教授 池主 山形市 ホテルメトロポリタン山形 【参加費 5百円】 10月2日(土) 16:30〜18:30 山形市 山形県立中央病院 日医生涯教育 雅臣 「先端医工学による新たな循環器疾患の治療戦略の開発」 九州大学大学院医学研究院循環器内科教授 砂川 3単位 認定内科専門医 更新 2単位 バイエル薬品(株) 023-615-2337 千葉 賢二 「止血機構と抗血小板薬」 日医生涯教育 弘前大学医学部保健学科 病因・病態検査学講座教授 第14回山形循環器カンファランス 第8回山形県臨床H.pylori研究会 3単位 高見 秀樹 武田薬品(株) 023-642-5472 松田 生涯教育のお知らせ 開催日時及び場所 10月6日(水) 19:00〜20:00 主な演題及び講師 取得単位 「急性期から在宅医療に向けた口腔ケア」 山形県歯科医師会地域保健常任委員 日医生涯教育 斉藤 純一 3単位 会の名称及び主催者又は連絡先 「急性期から在宅医療に向けた 口腔ケア」についての研修会 山形市 山形市立病院済生館 山形市立病院済生館 023-634-7116 寒河江 10月6日(水) 18:30〜20:00 山形市 ホテルメトロポリタン山形 10月13日(水) 「腰部脊柱管狭窄症の保存療法」 山形大学医学部整形外科講師 日医生涯教育 武井 寛 乗松 尋道 3単位 小野薬品工業(株) 「骨粗鬆症関連骨折に関する新しい予防法」 香川大学医学部整形外科学教室教授 内科系疾患患者の症例検討 023-624-4591 江崎 日医生涯教育 19:00〜20:30 山形市立病院済生館 023-625-5555 野村 山形市立病院済生館 18:30〜 「腰部脊柱管狭窄症の診断と治療」 済生会山形済生病院整形外科部長 日医生涯教育 伊藤 友一 寒河江市西村山郡医師会 0237-86-4291 安食 天童ホテル 19:00〜20:30 山形市 ホテルメトロポリタン山形 【参加費 5百円】 三郡市医師会合同学術講演会 5単位 天童市 10月15日(金) 第94回内科系疾患症例検討会 3単位 山形市 10月14日(木) 第14回山形整形外科セミナー 「心臓リハビリテ−ションとチ−ム医療」 日医生涯教育 名古屋大学医学部・保健学科 理学療法学専攻教授 3単位 山田 第3回山形心臓リハビリテー ション研究会 純生 日本化薬(株) 023-623-5152 乍 生涯教育のお知らせ 開催日時及び場所 10月16日(土) 13:00〜16:30 主な演題及び講師 取得単位 「成長曲線からみたネグレクト、肥満、摂食障害」 旭川厚生病院小児科 沖 日医生涯教育 潤一 山形県小児保健会事務局 023-628-5329 早坂 山形市保健センター 14:00〜18:30 山形市 山形国際ホテル 【参加費 1千円】 10月17日(日) 〜 19日(火) 宮城県 松島ホテル大観荘 10月22日(金) 18:30〜20:30 鶴岡市 膵管内乳頭(粘液性)腫瘍(IPMN) 愛知県がんセンター病院消化器内科部長 日医生涯教育 山雄 健次 仙台市医療センター仙台オ−プン病院副院長 藤田 直孝 九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科助教授 山口 幸ニ 東京女子医科大学消化器病センター外科准講師 羽鳥 隆 19:00〜 山形市 ホテルキャッスル 山形県消化器病懇話会 3単位 エーザイ(株) 023-632-0116 森岡 日本での脳腫瘍研究、および治療上の問題点の検証 第22回日本脳腫瘍学会 分子生物学的診断は形態学的診断をどこまで超えられるか 山形大学医学部脳神経外科 分子生物学的療法の現状と今後の課題 023-628-5349 斎藤 新しい放射線治療の現況と課題 「ポストゲノム時代の医学:山形分子疫学研究から」 日医生涯教育 山形大学医学部医学科器官病態統御学講座 生命情報内科学分野教授 加藤 第63回鶴岡地区医師会勉強会 5単位 鶴岡地区医師会 丈夫 0235-22-0136 船見 鶴岡地区医師会館 10月22日(金) 第39回山形県小児保健会研修会 3単位 山形市 10月16日(土) 会の名称及び主催者又は連絡先 「インフルエンザ及びインフルエンザ類似疾患について」 〜インフルエンザ脳症の現状〜 市立札幌病院院長 日医生涯教育 山形地方小児科集談会 3単位 富樫 武弘 日本ベクトン・ディッキンソン(株) 03-5413-8967 鈴木 生涯教育のお知らせ 開催日時及び場所 主な演題及び講師 取得単位 10月23日(土) 17:30〜19:00 山形市 オーヌマホテル 「脳血管障害の抗血小板療法−現状と展望−」 東京女子医科大学附属脳神経センター 神経内科教授 内山真一郎 日医生涯教育 3単位 10月30日(土) 17:30〜20:00 鶴岡市 東京第一ホテル鶴岡 【参加費 1千円】 「動脈硬化性疾患に対する外科治療の進歩」 山形大学医学部循環器・呼吸器・小児外科学分野 教授 貞弘 光章 「家庭血圧の臨床と疫学」 東北大学医学部大学院臨床薬学教授 今井 潤 日医生涯教育 10月30日(土) 16:00〜18:30 山形市 オーヌマホテル 【参加費 1千円】 「炎症性腸疾患の最近の話題」 日医生涯教育 3単位 東北大学大学院医学係研究科 消化器病態学分野助教授 木内 会の名称及び主催者又は連絡先 急性期脳卒中CONFERENCE in 山形2004 小野薬品工業(株) 023-624-4591 江崎 第20回庄内循環器研究会 3単位 藤沢薬品工業(株) 023-641-8221 稲田 第6回山形県炎症性腸疾患(IBD)研究会 田辺製薬(株) 023-624-7911 前島 喜孝 がんネットTVカンファレンス 開催日時及びテーマ(担当) 会 場 10月7日(木) 16:30〜18:00 乳がん化学療法の現状と今後の展開(埼玉) 10月14日(木) 16:30〜18:00 山形県立がん・ 肝癌におけるいくつかの先進的治療 −放射線治療を含めて−(大阪) 生活習慣病センター 10月21日(木) 16:30〜18:00 小児がん患児の長期フォローアップの現状と今後の対策(新潟) 取得単位 会の名称及び申込先 メディカルカンファレンス 日医生涯教育 3単位 県立がん・生活習慣病センター 023-685-2626 内 線3328 3329 産業医研修会一覧表 開催日時及び場所 10月1日(金) 18:00〜 研修会名及び内容 申込先(TEL) 産業保健推進 米沢市医師会 基礎研修単位数 生涯研修単位数 「じん肺の健康管理」 公立学校共済組合東北中央病院 米沢市 米沢市医師会館 実施主体者 第一内科部長 佐山 恒男 センター 「粉じん障害防止対策と法改正について」 (0238-23-0386) 基礎後期 2単位 基礎後期 3単位 基礎後期 2単位 基礎後期 3単位 生涯更新 1単位 生涯専門 1単位 生涯更新 1単位 生涯専門 2単位 生涯更新 1単位 生涯専門 1単位 生涯更新 1単位 生涯専門 2単位 山形産業保健推進センター 産業保健相談員 10月8日(金) 18:00〜 新庄市 [会費1千円] 10月13日(水) 「最近の労働衛生行政の動向について」 山形労働局安全衛生課主任地方 労働衛生専門官 酒田地区医師会 (十全堂社) 10月20日(水) 18:00〜 山形市 ホテルメトロポリタン山形 [会費1千円] 渡会 久男 山形県医師会 山形県医師会 (023-631-4350) 「職場の喫煙対策」−分煙から禁煙指導へ− 高橋胃腸科外科医院院長 高橋 秀昭 田宮 和朗 「職場における結核対策」 18:30〜 酒田市 直樹 「ビデオ上映」 新庄市最上郡医師会館 (最上検診センター) 河合 市立酒田病院副院長 「中小企業・小規模事業場における産業医活動 酒田地区医師会 の実際」 医療法人健友会本間病院副院長 菅原 酒田地区医師会 (0234-22-0558) 保 「ビデオ上映」 「健康管理と労働時間」 山形労働基準監督署長 本間 良夫 「職場の喫煙対策」−分煙から禁煙指導へ− 高橋胃腸科外科医院院長 高橋 秀昭 山形県医師会 山形県医師会 (023-631-4350) 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 目 1 次 生涯教育のお知らせ がんネットTVカンファレンス 産業医研修会一覧表 お知らせ 山形県版「気管挿菅プロトコール」の作成について………………………………………………… 2 「出資額限度法人」 について……………………………………………………………………………… 5 医療機関における医療事故防止対策の取組強化について…………………………………………… 6 元気の出るファミリーホスピタル−宮城県立こども病院の横顔−………………………………… 7 麻薬譲受証の適正な取扱いについて…………………………………………………………………… 9 「乳幼児健康支援一時預かり事業の実施について」 の一部改正について…………………………… 10 「骨と関節の日」 のご案内………………………………………………………………………………… 12 スーパーJチャンネル YTSゴジダス「TVクリニック」放映中………………………………… 13 YBCラジオ番組「朝だ!元気だ!6時半!!」放送中…………………………………………… 13 山大医学部のページ 着任のことば ものごとの原点は現場にあり! ………山形大学大学院医学系研究科 生命環境医科学専攻 社会環境予防医学部門 医療政策学講座教授 清水 博… 14 郡市地区医師会コーナー 山形大学医学部21世紀COEプログラム「地域特性を生かした分子疫学研究」について ………………………………………………………………山形大学医師会 河田 純男… 15 寄 稿 暑い日……………………………………………………………………………山形市 武田 和夫… 17 山形百山(寒江山) …………………………………………………………… 山形市 武田 昌孝… 18 筆 硯 「日医認定健康スポーツ医」は何処へ行く……………… 山形県医師会常任理事 中條 明夫… 19 県医師会だより 第4回常任理事会………………………………………………………………………………………… 21 第6回全理事会…………………………………………………………………………………………… 29 自浄作用活性化委員会…………………………………………………………………………………… 35 禁煙推進委員会…………………………………………………………………………………………… 37 情報広報委員会…………………………………………………………………………………………… 39 呼吸器検診中央委員会…………………………………………………………………………………… 41 産業医委員会……………………………………………………………………………………………… 42 乳がん検診中央委員会…………………………………………………………………………………… 43 地域保健医療委員会……………………………………………………………………………………… 45 子宮がん検診委員会……………………………………………………………………………………… 47 県医日誌…………………………………………………………………………………………………… 49 会員異動…………………………………………………………………………………………………… 51 編集後記…………………………………………………………………………………………………………… 52 〔ホームページ〕http://www.yamagata.med.or.jp/ 〔Eメール〕[email protected] 2 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 山 山形県版「気管挿管プロトコール」の作成について 山形 形県版「気管 管挿管プ プロ ロト トコ コー ール ル」 」の の作 作成 成に につ つい いて て 山形県救急業務高度化推進協議会において、山形県版「気管挿管プロトコール」を下記のとお り作成した旨連絡がありましたのでお知らせします。 山形県の気管挿管の業務プロトコール 山形県救急業務高度化推進協議会 1 「山形県の気管挿管の業務プロトコール」 【気管挿管の適応と考えられるケース】 については、平成16年3月23日付け消防救 下記の状態の心肺機能停止患者のうち、ラ 第58号消防庁救急救助課長及び同日付け医 リンゲアルマスク、食道閉鎖式エアウェイで 政指発第0323071号厚生労働省医政局指導 気道確保ができないもの 課長通知によるプロトコールに準拠する 2 その他、上記プロトコールに示されてい ① 異物による窒息の心肺機能停止事例 ② その他、指導医が必要と判断したもの ない部分について、山形県救急業務高度化 推進協議会気管挿管ワーキンググループで 検討した結果をプロトコールに付記する 「気管挿管の業務プロトコール」 平成16年3月23日付け消防救第58号消防庁救急救助課長及び 0323071号厚生労働省医政局指導課長通知 ) (同日付け医政指発第 対象者心肺機能停止状態の症例(心停止か つ呼吸停止のもの) 【気管挿管の適応外となるケース】 ① 状況から頚髄損傷が強く疑われる事例 ② 頭部後屈困難例 ③ 開口困難と考えられる例 ④ 喉頭鏡挿入困難例 ⑤ 喉頭鏡挿入後喉頭展開困難例 ⑥ その他の理由で声帯確認困難例 ⑦ 時間を要する、もしくは要すると考え られる例 平澤研究班報告では、気管挿管の適応に関 しては、一部の症例では従来法に比べて、気 ⑧ その他担当救急救命士が気管挿管不適 当と考えた例 管挿管の方がより有効と考えられるというこ とで、適応はポジティブリストすべきとの報 以上より、気管挿管の対象者は、 【気管挿管 告であった。別班(杉山貢班長:ドクターカー の適応と考えられるケース】から【気管挿管 による気管挿管適応事例の実証分析)で検討 の適応外となるケース】を引いたものとする。 された結果を踏まえ、気管挿管の適応を以下 ただし、傷病の状況から気管挿管以外では の如くとする。 患者予後を改善し得ないと指導医が判断して 救急救命士が気管挿管を実施した場合には、 医師は、気管挿管以外では患者予後の改善が 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 3 挿管の類別は喉頭鏡を用いた直視下経口挿 見込めないと判断した理由について、指示内 容を記録して保管し、求めに応じて地域メ 管に限定する。 挿入には迅速性が要求される。挿入に要す ディカルコントロール協議会に提出すること。 なお、研究班による検討、検証の結果、下記 る時間は1回30秒以内として、挿入試行は の事例は、 既存の方法により十分な結果が得ら 原則1回として3回以上を禁ずる。 れるもの、 または気管挿管を実施しても予後の 30秒以内に挿入できなかった場合も1 改善が期待できないものであり、 気管挿管を実 回の挿入試行として数える。 挿入は安全に静かに行い、強い抵抗のある 施する必要はないとされたものである。 場合は中止し、無理な挿入は避ける。 ① 日本人の場合、挿入の深さは気管チューブ 脳血管障害による心肺機能停止が明ら かな事例※ ② 心筋梗塞、致死性 カフが声帯を2cm越える位置、あるいは成 気道確保に関する指示要請プロトコール 不整脈等、循環器系 意識障害のある傷病者 (JCS300) の傷病に起因する 心肺機能停止が明 らかな事例※ ③ 呼吸なしかつ脈拍なし 呼吸器系を除く CPR開始 部位の外傷に起因 する心肺機能停止 自動対外式除細動器を準備 電極パッドの装着・心電図自動解析 が明らかな事例※ ※ただし、上記の傷病 NO に伴って嘔吐等が YES VF/VT (通電表示) 除細動プロトコール 認められ、ラリンゲ アルマスク、食道閉 NO 除細動成功 (心拍再開) CPR継続 YES 鎖式エアウェイが 挿入困難である事 NO 例は除外する。 ④ 目撃者のいない 縊頸による心肺機 NO 異物による 気道閉塞か YES BVMによる 換気良好か YES 人工呼吸継続 医療機関へ搬送 YES 異物除去 特定行為の 適応か ※1 能停止事例 ⑤ 目撃者のいない NO CPR継続 医療機関へ搬送 再気道確保 指示要請 入浴中の心肺機能 停止事例 食道閉鎖式エアウェイまたは ラリンゲアルマスク指示 用手気道確保指示 ※2 気道確保に 関する指示内容 対象者として適合した 場 合、on line medical 食道閉鎖式エアウェイまたは ラリンゲアルマスクによる 気道確保プロトコール ※3 気管挿管指示 controlを受ける。 気管挿管プロトコール ※4 ※1 心肺停止の原因、傷病 者の状態、病院までの距 離などの状況に応じて判 断 ※2 経口・経鼻エアウェイ の使用を含む ※3 気道確保困難な場合は、 気管挿管を考慮して再度 指示要請する ※4 気管挿管資格者に限る 4 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 4)食道挿管検知器を装着する。 人男性で門歯21cm、女性で19cmを目安と 心肺停止では呼気二酸化炭素が検知 する。 気管チューブカフ(低圧カフを使用)には できないことがあるので、食道挿管検 知器で再度確認する。 過剰なエアーを注入しない。通常は10mlで、 カフ漏れがなくなる量である。 気管チューブが気管内に挿入されているか 以上4つの方法で気管チューブの正確な 位置の確認を行う。 の確認は非常に重要である。 気管挿管を確認したら、片肺挿管(左右い 食道挿管を防ぐ。 ずれかの主気管支挿管)を防ぐため、両側 臨床的所見、例えばチューブ内壁の呼気 肺尖部の聴診を注意深く行う。 の湿気、胸腹部の聴診、胸郭の挙上などは 気管チューブの固定は専用固定器具を使用 必ずしも信頼できる確認方法ではない。 する。 気管チューブが気管内に正しく挿入され ているか確認するため下記の4つの方法を 順に行う。 気管挿管プロトコール 医師の指示 1)直 視 下 で 声 帯 を 安全で確実に挿管できる場所へ移動 チューブが超えるのを *1 この時点で異物をみつけたら吸 引やマギル鉗子で除去 *2 声門の確認とはほぼ全体が視認 できることで、30秒以上かかる 場合は断念するかCPRにいった ん戻り、もう1回だけ再施行 *3 確認がもてない場合は喉頭鏡で 展開し声門を通過しているか確認 *4 単独では100%正解ではないの で他の所見と合わせて総合的に判 断する *5 喉頭展開と気管挿管の試行は原 則として合計で最大2回まで *6 失敗の原因を考え、スニッフィ ングポジションの修正やスタイレッ トの曲がりを工夫する 気管挿管の物品準備 確認する。 スニッフィングポジション 2)気管挿管後、直ちに CPR中断 心窩部、両側中腋窩線・ セリック法 前胸部を聴取する。 開口操作・咽頭展開*1 心窩部でゴボゴボと 音がして、胸壁が上が NO 声門の確認*2 YES らなければ直ちに気管 チ ュ ー ブ を 抜 去 す る。 気管チューブの挿入 胸壁が上がり心窩部で カフにエア注入 音がしなければ呼吸音 ともに問題なし いずれかに問題あり を聴取する。 上腹部聴診 胸壁の動き観察 3)呼気二酸化炭素検知 器を装着する。 NO ただちに気管チューブ抜去 5点聴診で 呼吸音は*3 YES 二酸化炭素があれば 気管内の可能性が高い。 しかしながら心肺停止 失敗したのは 何回目の試行か*5 心臓マッサージ再開 1回目 気管チューブ固定 2回目 CPR30秒 YES 傷病者では、肺血流量が 気管挿管再施行*6 低下しているので擬陽 性(食道挿管であると検 知) を呈する場合がある。 指導医へ報告 他の気道確保法で CPRを継続し 医療機関へ搬送 気管挿管失敗の際は、原則として バッグ・バルブ・マスクにて換気 を試みながら搬送する 気管チューブ内 結露位置確認器具で 問題は*4 確認器具として、 NO 呼気二酸化炭素検知器、 食道挿管検知器を装着 指導医へ報告 気管挿管下のCPRで 医療機関へ搬送 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 気管チューブ挿入後は、用手による気道確 保を行わず、頭部の位置を水平に保つ。 胃内容物の逆流がある時は、吸引・清拭を 行う。 気管挿管失敗の際は、従来法にて気道の確 保を試みる。 この際の従来法の選択は、ラリンゲアル 付記2 山形県では、山形県救急業務高度化推進協議会気管 挿管プロトコール作成ワーキンググループで検討 し作成した。 気管挿管の合併症 食道挿管 片肺挿管 喉頭鏡あるいは気管チューブの過剰な マスク、コンビチューブを同列とする。 付記1 気管挿管失敗の際は、原則としてバッグ・バルブ・ マスクにて換気を試みながら搬送する。 従来法でも換気が得られない場合は、バッ 5 力による歯牙損傷、上気道損傷 無理な挿管操作あるいは正常咽頭反射 による嘔吐と誤嚥 挿管延長による低酸素血症 グ・バルブ・マスクにて換気を試みながら 頚椎症患者に対する過進展による頚椎骨折 搬送する。 外傷症例において頚髄損傷の悪化 低体温症例における気道刺激による心 実際のプロトコール作りの際は、その地方 のメディカルコントロール体制や救急医 室性不整脈、心室細動の出現 療体制を勘案したローカルルールも考慮 気道刺激による迷走神経反射による除脈 する。 無理な挿管操作、過剰な加圧による気 胸の発症、あるいは既存の気胸の増悪 「出資額 額限 度 度法 法人 人」 」に につ つい いて て この度、日本医師会長より「出資額限度法 よって「出資額限度法人」を制度化(類型化) 人」について通知がありましたので、お知ら し、税制上の措置が一層講じられるよう、引 せいたします。 き続き要望していくこととしておりますので、 厚生労働省は、昨年10月に設置した「医業 申し添えます。 経営の非営利性に関する検討会」において、 記 「出資額限度法人」の普及・定着に向けた対処 方策等について検討し、本年6月に報告書を 取りまとめました。 今回、同報告書を踏まえ、医療法人制度運 第1 医療法人制度における「出資額限度法 人」の位置づけ等 医療法第4章に定める医療法人制度は、 営に当たっての「出資額限度法人」の位置づ 私人による病院経営の経済的困難を、医療 け、考え方、移行の際の留意点や課税関係等 事業の経営主体に対し、法人格取得の途を を厚生労働省医政局が整理したものです。 拓き、資金集積の方途を容易に講ぜしめる なお、日本医師会では一昨年度より、 「出資 額限度法人」の制度化(類型化)を、税制改 こと等により、緩和せんとするものとされ ていること。 正要望における重点項目の一つとして主張し 「出資額限度法人」の位置づけは、医療法 てきたが、今後とも法令の整備を図ることに 人制度の運用の実態として、医療法人の太 6 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 とすること。 宗を持ち分の定めのある医療法人が占めて いる現状に照らし、出資者にとっての投下 なお、医療法人の設立後、追加して出 資本の回収を最低限確保しつつ、医療法人 資があった場合についても同様とし、出 の非営利性を徹底するとともに、社員の退 資時点の差異による調整は行わないこと 社時等に払い戻される額の上限をあらかじ として差し支えないこと。 め明らかにすることにより、医療法人の安 定的運営に寄与し、もって医療の永続性・ 継続性の確保に資するものであること。 ② 法人財産のうち出資持分の返還請求権 の及ぶ範囲 脱退時及び解散時における出資持分を 有する者への返還額は、出資持分を有す 第2 「出資額限度法人」の定義 本通知において「出資額限度法人」とは、 る者それぞれにつき、その出資した額を 超えるものではないこととすること。 出資持分の定めのある社団医療法人であっ したがって、物価下落により法人の資 て、その定款において、社員の退社時にお 産価額が出資申込書記載の額の合計額よ ける出資持分払戻請求権や解散時における り減少している場合等においては、医療 残余財産分配請求権の法人の財産に及ぶ範 の永続性・継続性の確保を図るという観 囲について、払込出資額を限度とすること 点から、出資時の価額を上限として、現 を明らかにするものをいうこと。 存する法人の資産から出資割合に応じて 出資持分を有する者に返還することも含 第3 「出資額限度法人」の内容 ① まれるものであり、結果として、返還額 出資額 が出資時の価額を下回ることも生じ得る 金銭出資、現物出資のいずれであって ものであること。 も、社員(出資者)が出資した時点の価 以下略(詳細については、本会にお問い合 額(出資申込書記載の額の等価)を基準 わせ下さい。) 医 医療機関における医療事故防止対策の取組強化について 医療 療機関 関におけ ける医療 療事 事故 故防 防止 止対 対策 策の の取 取組 組強 強化 化に につ つい いて て 医療機関における医療事故防止対策の取り 組みについては、従前より通知及び立入検査 等において周知徹底しているところですが、 御承知のとおり、本県においては、今年に入 ますよう山形県健康福祉部長より連絡があり ましたのでお知らせいたします。 記 り、診療用放射線過剰・過小照射、CT読影誤 1.医薬品の過量投与や誤投与の防止対策に り、検査結果見逃し、注射薬取り違い等、死 ついては、 「医療機関における医療事故防止 亡事故を含む重大な医療事故が頻繁に発生し 対策の強化について」 (平成15年11月27日 ており、県民の医療に対する信頼が大きく揺 付 け 医 政 発 第1127004号・薬 食 発 第 らいでおります。今後このような事故が発生 1127001号厚生労働省医政局長・医薬食品 しないよう、特に下記事項に留意のうえ、さ 局長通知)に基づき、間違いやすい医薬品 らなる医療事故防止対策の取組強化を図られ の採用状況の確認、間違い予防のために講 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 じている方策の確認及び抗がん剤の使用体 制の確立を行うこと。 7 3.医療従事者の人的ミスの防止対策につい ては、 「医療法施行規則の一部を改正する省 2.診療用放射線の過剰照射の防止対策につ 令の一部の施行について」(平成14年8月 いては、 「診療用放射線の過剰照射の防止等 30日付け医政発第0830001号厚生労働省 の徹底について」(平成16年4月9日付け 医政局長通知)に基づき、安全の確保のた 医政指発第0409001号厚生労働省医政局 めの体制整備等を行うこと。なお、各部門 指導課長通知)に基づき、照射量の設定等 や手技ごとの安全管理のためのマニュアル を含め、自主点検やダブルチェックの体制 等の再点検及びその運用状況の再確認を行 等適切な管理を行うこと。 い、人的ミスを防ぐ上での改善策を全職員 に周知徹底すること。 元 気 元気の出るファミリーホスピタル 気の出るファ ァミリー ーホ ホス スピ ピタ タル ル ―宮城県立こども病院の横顔― ― ―宮 宮城 城県 県立 立こ こども病 病院 院の の横 横顔 顔― ― 宮城県立こども病院は、東北地方ではじめ 病院らしくない病院とは ての小児・周産期高度専門医療施設として昨 消毒臭、白衣、会計と薬の順番待ち、患者 年11月に開院しました。宮城県に母子総合医 さんで混雑する外来、名前の呼び出し、居場 療センターの設立をという県民の願いと、小 所のない子どもたち、どこにでも見られる光 児医療に携わってきた多くの医療関係者の地 景である。これが従来の病院のイメージであ 道な努力が実を結び、全国で26番目のこども るとすれば、宮城県立こども病院ではどこを 病院の誕生となりました。以来、 「高度な専門 探しでもこのような光景は見られない。 知識と技術に支えられた、良質で安全な医療 をおこないます。」と「こどもの権利を尊重し、 こどもが主役となるこころの通った医療をお 全国から集まった情熱を持った医師たち 現在、常勤医は34名で、定員に達していな こないます。 」というふたつの理念のもとに、 い麻酔集中治療科(定員5名)を除き、すべ 療養環境にこだわった病院作りを行ってきま ての診療科に予定通りの人員を確保できてい した。 る。その陣容は、内科系が新生児科、総合 開院後9ヶ月が経過した今、病院の体制は 診療科、血液腫瘍科、神経科となって 整い、宮城県はもとより全国各地から患者さ おり、非常勤科として内分泌科も稼動してい んが紹介されてきています。マスコミからも る。外科系は外科、脳神経外科、形成外 たびたび取り上げられ、こども病院のユニー 科、泌尿器科、産科、歯科口腔外科 クな点が報道されてきました。宮城県立こど で、非常勤科として整形外科、眼科、耳鼻咽 も病院のどこが注目されているのか、その近 喉科も揃えている。総合系は児童精神科、 況を報告させていただきます。 リハビリテーション科、放射線科、麻酔 集中治療科、臨床病理科を揃えている。 フル稼働する来年4月には、新たに心臓血管 外科と循環器科(いずれも定員3名)がオー 8 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 プンし、最終的に常勤医師は42名、非常勤医 施設概要 も含めると47名ほどになる予定である。 所在地:〒989-3126 仙台市青葉区落合4丁目3-17 Tel:022-391-5111 Fax:022-391-5118 地域医療連携の重要性 高度専門医療施設として、原則紹介予約制 URL:http://www.miyagi- を採っている当院では、地域の先生方との信 children.or.jp/ 頼関係をどうやって築くかを模索している。 E-mail:[email protected] 紹介率は開院以来常に80%以上を維持して 敷地面積:50,195 おり、紹介元医療機関は300施設を越えた。 建 物:鉄筋コンクリート造地上4階(免 病床数が160床なので、地域医療支援病院に 震構造) はなれないが、高度専門医療施設の使命は2 延床面積:17,394 次〜3次医療にあり、病病連携あるいは病診 ベッド数:160床 連携によって紹介を受けた患者さんの治療に 一般病棟 当たることが、当宮城県立こども病院の役割 ICU (集中治療室) 7床 である。 NICU (新生児集中治療室) 9床 「すべてのこどもに命の輝きを」 、これは宮 108床 GCU・HCU (新生児中等症治療室) 18床 城県小児総合医療整備の基本理念で、平成11 MFICU (母体胎児集中治療室) 6床 年3月に策定された。すべてのこどもに公平 産科病棟 12床 に良質で安全な医療を提供することが、私た (現在、稼働病床数は124床で、平成17年4 ちに課された使命である。それは、宮城県に 月に一般病床36床が稼働する予定) 限ったことではない。 山形県からはすでにかなりの数の患者さん 謝 辞 が来院されているが、山形からのアクセスの この度は、山形県医師会報に宮城県立こど 良さ(仙山線陸前落合駅下車徒歩10分)など も病院の紹介の機会を与えていただきました を考えると、もっと多くの方々に利用してい ことに、深く感謝申し上げます。当院のホー ただきたいと思っている。そのためにも山形 ムページには、顔写真入りの医師の紹介や診 県の先生方にこども病院の現状を知っていた 療予約の方法等が載っておりますので、ぜひ だくことが、地域医療連携の第一歩であると ご覧になって下さい。 考えている。 宮城県立こども病院 総務課課長 垣田 治彦 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 9 麻薬 麻薬譲受証の適正な取扱いについて 薬譲受 受証 証の適正 正な な取 取扱 扱い いに につ つい いて て 麻薬業務所では麻薬譲受証を自ら記入(平 成16年4月 麻薬取扱いの手引p11参照)し、 長より連絡がありましたのでお知らせします。 なお、麻薬及び向精神薬取締法第70条に基 麻薬卸売業者立会いのもと麻薬の譲受と、同 づく罰則の規定もありますので、ご注意願い 時に麻薬譲受証の交付を行い適正に管埋する ます。 必要がある旨、山形県健康福祉部保健薬務課 麻薬取扱いの手引(麻薬管理者・麻薬施用者用、平成16年4月) 麻薬を購入するとき(第26条、第32条) 山形県内の麻薬卸売業者からでなければ麻 薬を購入する(譲り受ける)ことはできませ ん。麻薬を購入するときは、 「麻薬譲受証」を 麻薬卸売業者に提出し、麻薬卸売業者から「麻 薬譲渡証」と麻薬の現物を受け取ります。 麻薬を購入するときは、以下のことに注意 してください。 1 「麻薬譲受証」には譲り受けようとする麻 薬の品名・数量・麻薬管理者(麻薬管理者 のいない業務所にあっては麻薬施用者)の 免許番号・氏名等必要事項を記載し、押印 してください。 (譲受人が国、地方公共団体、 その他の法人の場合には、譲受人の氏名欄 は当該施設の長の職名・氏名を記載し、公 印(又は公印に準ずるもの)を押印するこ とでもよい。) 2 麻薬を譲り受ける場合には、「麻薬譲受 証」を麻薬卸売業者に渡し、麻薬卸売業者 から「麻薬譲渡証」を受け取ってください。 このとき「麻薬譲受証」は、麻薬を譲り受 ける側で作成してください。 また、麻薬譲受証は注文書と受領書の性 格を併せ持つものですので、「麻薬譲受証」 をあらかじめ麻薬卸売業者に交付するか、 あるいは同時交換でなければ麻薬を受け取 ることはできません。 3 麻薬卸売業者から麻薬を受け取る際は、 麻薬卸売業者立会いのもとに次のことを確 認してください。 「麻薬譲渡証」の記載事項及び押印に不 備はないか。 「麻薬譲渡証」の品名、数量、製造番号 と現品に相違はないか。 (麻薬の外箱を開け、容器等の破損の有 無を確認するようにしてください。数量 の確認まではする必要はありません。) 麻薬の容器に証紙による封かんがなさ れているかどうか。 ※ 両者立会いのもと不足・破損等を発 見した場合は、「麻薬譲渡証」を返し、 「麻薬譲受証」の返納を受け、麻薬を麻 薬卸売業者に返してください。この場 合、麻薬卸売業者が「麻薬事故届」を 提出することになります。 また、麻薬を実際に調剤する段階で 不足・破損等を発見した場合は、麻薬 管理者(麻薬管理者のいない業務所に あっては麻薬施用者)が「麻薬事故届」 を提出することになります。 4 交付を受けた「麻薬譲渡証」は2年間保 存してください。「麻薬譲渡証」を紛失・き 損したときは、理由書等を麻薬卸売業者に 提出し(き損の場合は「麻薬譲渡証」を添 付)、再交付を受けてください。 なお、紛失した「麻薬譲渡証」を発見し たときは、速やかに麻薬卸売業者に返納し てください。 10 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 「 「乳幼児健康支援一時預かり事業の実施について」の一部改正について 「乳 乳幼 幼児 児健 健康 康支 支援 援一 一時 時預 預か かり り事 事業 業の の実 実施 施に につ つい いて て」 」の の一 一部 部改 改正 正に につ つい いて て 病気回復期の子どもを医療機関などで預か 3.対象児童等 る乳幼児健康支援一時預かり事業の一部改正 病後児保育 保育所に通所している児童等であって、 について、実施要綱中の「産褥期ヘルパー」を 削除し、字句の所要の修正等を行い、平成16 病気の回復期にあることから、集団保育が 年4月1日から適用された旨、 日本医師会より 困難な児童で、かつ、保護者が勤務等の都 連絡がありましたのでお知らせいたします。 合により家庭で育児を行うことが困難な児 童であって、市町村長が必要と認めた者と 「産褥期ヘルパー」の削除は、養育支援が必 要な家庭に対して、訪問による支援を実施す する。 る等の育児支援家庭訪問事業実施要綱が定め 訪問型一時保育 保護者の傷病・入院等により、緊急・一 られたことに伴い、こちらの事業に統合され 時的に保育が必要な児童であって、市町村 たものであります。 長が必要と認めた者とする。 同事業実施要綱の概要は下記のとおりです。 乳幼児健康支援一時預かり事業実施要綱 1.目 4 事業の内容及び実施方法 市町村長は、病後児保育を必要とする 児童に対し適切な処遇が確保される施設 的 この事業は、現に保育所に通所中の児童等 (以下「実施施設」という)において本事 業を実施すること。 が病気の「回復期」であり、集団保育の困難 な期間、当該児童を保育所、病院等に付設さ また、上記によるほか病後児保育及び れた専用スペースまたは派遣された保育士等 訪問型一時保育は、看護師及び保育士等 が児童の自宅等において一時的に預かる事業 の養育者等を派遣(以下「派遣方式」と いう。)して本事業を実施すること。 (以下「病後児保育」という。 )または保護者 の傷病・入院等により、緊急・一時的に保育 が必要となる児童の自宅に保育士等を派遣し て保育を行う事業(以下「訪問型一時保育」 実施施設及び派遣方式における業務 ア 病後児保育 児童を受け入れるに当たっては、 という。)を行うことにより、保護者の子育て 当該施設、協力医療機関等の医師に と就労の両立を支援するとともに、児童の健 より、当該児童を病後児保育の対象 全な育成及び資質の向上に寄与することを目 として差し支えない旨の確認を受け 的とする。 ること。 体温の管理等その健康状態を的確 2.実施主体 この事業の実施主体は、市町村(特別区を 含む。以下同じ。)とする。 なお、この事業の一部を社会福祉法人等に 委託することができるものとする。 に把握し、 児童の病状に応じて安静を 保てるよう処遇内容を工夫すること。 他の児童への感染の防止に配慮す ること。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 イ イ 訪問型一時保育 利用定員 実施施設の利用定員は、乳幼児2人 緊急・一時的に保育が必要となる児 以上とすること。 童について保育(以下「一時保育」と ウ いう。)を行うこと。 職員配置等 利用期間 ア 実施施設には、病後児保育を専門 病後児保育 に担当する者として看護師及び保育 集団保育が困難であり、かつ、保護 士等を配置すること。 派遣方式には、看護師及び保育士 者が家庭で育児を行うことができない 等を市町村に複数登録すること。 期間の範囲内とする。 イ 訪問型一時保育 実施施設には、保育室、観察室ま たは安静室及び調理室等事業の実施 保護者が家庭で育児を行うことがで に必要な設備を有すること。 きない期間の範囲内とする。 11 派遣方式は、医療機関、児童福祉施 実施施設の開設日並びに開設時間及び 派遣方式の養育時間は、保育所に準じて 設等の余裕スペースで実施するほか、 設定すること。 当該児童の自宅、 保育士等の自宅にお いて実施して差し支えないこと。 医療機関以外の実施施設及び派遣方式 でこの事業を実施する場合は、協力医療 児童福祉施設、病院または診療所 機関との連携を強化することにより、緊 と施設を共用する場合には、それぞ 急の事態に迅速かつ適切に対応できる体 れの法令や通知に定める趣旨に抵触 制の確保を図ること。 しない範囲において、実施して差し 支えないこと。 5 実施施設等 病後児保育 ア 実施施設の指定 訪問型一時保育 ア 職員配置等 一時保育を行う者として保育士等 を市町村または事業の委託機関に複 実施施設は、あらかじめ市町村長が 数登録すること。 指定した保育所等の厚生労働省雇用均 等・児童家庭局所管の児童福祉施設ま たは病院若しくは診療所に付設された 施設あるいは本事業のための専用施設 であって適当と認めたものとする。 派遣場所は対象児童の自宅におい て実施すること。 以下略 12 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 「 「 骨 と 関 関 節 節 の 日 日」 」の のご ご案 案 内 内 主催/庄内整形外 主催/庄内整形外科医会(鶴岡支部) 外科医 医会 会( (鶴 鶴岡 岡支 支部 部) ) と 〈ワークショップ〉午後3時 き 平成16年10月2日(土) 午後1時30分〜5時 「テーピングの実際」主に足関節を中心に 申込先着30名様 と こ ろ (ニチバン株式会社) 鶴岡地域職業訓練センター ※会場のスペースの都合により「テー TEL 0235-28-3125 ピングの実際」の参加は、申込先着 鶴岡市美咲町26-1 30名様迄とさせて頂きます。 尚、見学、聴講はご自由です。 ※お問合せ、申込は、 スケジュール 〈開会式〉 午後1時30分 志田整形外科クリニック 〈講演会〉 午後1時45分 TEL 0235-22-8070 「腰痛 (PM1:00〜PM5:00まで受付) 正しい理解と予防のために」 1)腰痛概論…黒羽根 洋司 「検診車による骨量測定」あなたの骨は元気 (黒羽根整形外科院長) 先着30名様 腰痛は文明病、腰痛治療は人間学 2)腰痛各論…志田 (鶴岡地区医師会) 秀隆 (志田整形外科クリニック院長) 〈閉 会〉 腰痛の予防法と治療 (若年者から高齢者まで) 山形県医師会会報への投稿についてお願い 1.投稿者は、本会の会員または会員との共著者であることを原則とします。 2.内容は、学術論文、随想、短歌、趣味に関するものなど、なんでも結構です。 3.原稿は横書きとし(短歌、俳句等は除く)、当用漢字、現代かなづかいを使って下さい。 明らかな誤字・脱字等は、情報広報部にて訂正いたします。 (外国語はパソコンか活字体でとくに明瞭に。 ) 4.原稿用紙は、原則として県医師会所定のもの(一行22字×21行)をご使用下さい。ご希望の方にはお 送り致します。(4枚で1頁) 5.パソコン使用の場合は、Eメール添付、FD・CDを送付して頂いても結構です。 6.学術関係のものは、臨床医家向きにお書き下さい。 7.原稿の締切は毎月月末です。 8.原稿の採否は情報広報部できめさせていただきます。 9.別刷希望の方はあらかじめお申し出下さい。(30部以上の場合は、実費をいただきます。) 10.その他については、事務局(023−631−4350)にご照会下さい。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 13 「 スーパーJチャンネル スーパ Y 「T TV Vク クリ リニック ク」 」放 放映 映中 中 パーJ Jチ チャンネ ネル ル YTSゴジダス YT TS Sゴ ゴジ ジダ ダス ス「TVクリニック」放映中 患者さんの健康に役立つ番組ですので、広 山形県医師会では、毎月第2と第4木曜日 報方宜しくお願い致します。 午後6時35分頃、YTSテレビで「TVクリニッ 10月の放送予定は下記の通りです。 ク」を生放送中です。 【放映時間:毎月第2と第4木曜日 放映日 午後6時35分頃生放送】 テーマ 出演者 医療機関名 10月14日 鉄欠乏性貧血 大 本 英次郎 公立高畠病院 10月28日 有機溶剤について 齋 藤 忠 齋藤医院 明 朝 ! 「朝だ!元気だ!6時半 」放送中 YBCラジオ番組 YBC 朝だ! !元 元気 気だ!6 6時 時半 半! ! !」 」放 放送 送中 中 Cラ ラジ ジオ オ番組「 健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さ 山形県医師会では、月曜日から金曜日まで んに聴取をお勧め下さい。 毎 日 朝6時30分 か ら15分 間、県 民 向 け に 10月の放送予定は下記の通りです。 YBCラジオで健康情報番組「朝だ!元気だ! 6時半!!」放送中です。 【放送時間:月曜日から金曜日の毎朝6時30分〜6時45分】 放送日 出演者 医療機関名 10月4日〜8日 齋 藤 好 正 サイトー内科医院 10月11日〜15日 本 間 清 和 ほんま内科胃腸科医院 10月18日〜22日 中 島 良 明 本間病院 10月25日〜29日 山 田 潔 忠 県立日本海病院 14 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 山大医学部のページ 着任のことば ものごとの原点は現場にあり! 山形大学大学院医学系研究科 社会環境予防医学部門 平成16年7月7日付けで、山形大学大学院 医 学系研究科 医学部門 生命環境医科学専攻 生命環境医科学専攻 医療政策学講座 教授 清 水 博 年4月に開講しました。定員は、開講と同時に山 社会環境予防 形県から着任した船田孝夫助教授(昭和58年:北 医療政策学講座の教授として着任しま 海道大学経済学部卒)と私です。二人とも行政官 した。 出身ですので、大学の 出身は熊本県八代市で、 高校生まで過ごしました。 しきたり に戸惑いを覚 えつつ、一方では新しい発見の日々です。医療政 昭和49年に岩手医科大学医学部を卒業後、熊本大 策学講座では何を研究するのかとよく聞かれます。 学麻酔科及び福岡大学産婦人科等で10年間臨床 3つのことを今考えています。一つは、過去に行 に従事しました。その間、無酸素状態における胎 われた医療政策の検証、二つは、現在の国及び県 児の細胞代謝の特異性に関する研究で医学博士の の医療行政上の課題について新しい政策を研究し、 学位を取得しました。その後、熊本県衛生部(保 提案すること、3つは、山形大学、大学病院等の 健予防課主幹)に入庁し、牛深保健所(所長心得) 医療政策上の身近な問題について研究することで 勤務の後、厚生省に入省、保健医療局の精神保健 す。そのkey wordは、①情報の共有、②プラス 課(精神保健専門官)、感染症対策室(室長補佐) α及び③ 及び国立病院課(課長補佐)に勤務し、痴呆老人 すなわち、正確な情報を収集・発信をすること、 対策、HIV感染症等の感染症対策、国立病院の運 学際的な領域を究明すること、さらには現場を大 営等に従事しました。そして、科学技術庁(がん 切にすることです。この中でも、特に 研究調整官)、環境庁特殊疾病対策室(室長)及び 重点を置きたいと考えています。 厚生省疾病対策課(課長)に勤務し、ゲノム研究 ものごとの原点は現場にあり! 現場 です。 今後の社会保障制度は、急速に展開する に 行政 等の科学技術政策、水俣病対策及び難病対策等に 改革の嵐 従事しました。さらに、福岡県保健環境部 (部長) 、 そのような中、これからの医療政策の一つの方向 国立精神・神経センター(運営部長) 、国立がんセ として、①客観的な医療機関の情報提供に基づき、 ンター(運営部長)、国立療養所岩手病院(院長) 患者の選択の幅が増え、医療機関の競争が今以上 及び厚生労働省東北厚生局(局長)に勤務し、国 に激しくなるのではないか。そして、②地域にお 及び県の保健・医療・福祉・環境政策に係わり、 ける医療機関の役割の明確化及び連携が進むので 20年間行政に従事しました。このように、 医療 はないかということが考えられます。 政策 には長年携わってきましたが、医療政策学 と 学 が付くとなると戸惑いを禁じ得ません。 の中で、先行きが極めて不透明です。 これからの講座の研究・教育は試行錯誤の日々 と思います。医師会の先生方をはじめ地域の方々 医療政策学講座というのは全国でも珍しく、これ に種々 、御指導を賜りながら、現場に根差した新 からの新しい学問領域だと思っています。 しい学問の道筋がつけられたら良いのではないか 当講座は、大学院医学系研究科生命環境医科学 専攻社会環境予防医学部門の基幹講座として、本 と思っています。宜しくお願いします。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 15 山形大学医学部21世紀COEプログラム 「地域特性を生かした分子疫学研究」について 山形大学医師会 河 田 純 男 21世紀に入り、わが国の大学は、世界トップレ を行っており、世界に類をみない高精度の臨床 ベルの大学と伍して研究教育の水準を向上させ、 データを蓄積しています。これらの地域は住民の 世界をリードする創造的人材を育成することを期 移動が非常に少ないので、このような長期にわた 待されています。そのために国際競争力のある世 る研究にはわが国においても最適の条件を有して 界最高水準の大学づくりが叫ばれています。その いると言えます。一方、長年の努力により地域住 一環として、文部科学省は、学問分野ごとに世界 民との緊密な信頼関係を築いております。このよ 的な研究教育拠点(COE:センター・オブ・エク うな地域特性を生かした臨床データーべースと住 セレンスの略)の形成を重点的に支援する「21世 民との信頼関係を基盤として、生活習慣病の分子 紀COEプログラム」を平成14年度より公募を始め 疫学研究教育拠点を形成しようとしています。む ています。 ろん、これらの基盤づくりには各医師会の御理解 私ども山形大学医学部においてもCOE拠点形 成を目指し、「地域特性を生かした分子疫学研究」 プログラムとして応募し、15年度の医学分野に採 択されました。 と御尽力が欠かせないものでありました。この紙 面をお借りして御礼を申し上げます。 生活習慣病は食事、運動不足、喫煙などの生活習 慣により起こります。しかし、 同じ生活習慣を持っ このプログラムの特徴は、山形大学医学部・附 ていても、 病気の起こりやすさが個人の体質により 属病院と地域の共同参画による地域住民の健康増 違うのも事実です。 その体質の違いは遺伝子の個人 進に向けた検診活動を基盤とした、地域密着型の 差(遺伝子多型と呼びますが、遺伝子の個性と考え 研究であるということです。しかも、最先端のゲ ると分かりやすい) によることが最近分かってきて ノム研究(遺伝子研究)の成果を応用して、健康 います。例えば、A型、B型など血液型が違うのは 科学において世界のトップレベルに達しうる可能 一つの血液型物質遺伝子の個人差によるものです。 性を持つと評価されました。 また、お酒に強いか弱いかは、アルコールを分解す 現代人の死因の大多数は、御承知のように、い るアルコール脱水素酵素などの遺伝子の個人差に わゆる「生活習慣病」と呼ばれる一群の疾患によ よることが明らかになっています。そのためアル るものです。生活習慣病には糖尿病、脳卒中、高 コールを分解する能力に差ができます。ところが、 血圧、心筋梗塞などがあり、消化器がん、肝臓病 糖尿病や脳卒中などではどの遺伝子の個人差が発 も含まれます。山形大学では、舟形町で糖尿病検 病に係わっているのかは良く分かっていません。 そ 診を24年前より、川西町で13年前より肝臓病検診 れを今まで蓄積してきた臨床データと遺伝子情報 16 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 とを突き合わせて明らかにしようとしています。 約 に十分に配慮できるわけです。その結果、体質的 2万人を対象に解析を行う予定ですが、むろん、こ にリスクの高い人を早期に発見し、生活習慣病の のような研究には住民の自発的参加が必須条件で 発病を未然に防げるというわけです。自分の体型 あり、 国の倫理指針に則って個人情報の保護には万 にぴったりと合った洋服をオーダーメイドで作る 全を尽くしています。 ように、 『個々人の体質に合ったオーダーメイド医 本COE拠点プログラムにより、各生活習慣病の 発病に関係する遺伝子が明らかになると、ある個 療(健康管理) 』が実現することになります。 さらに、このプログラムを突き詰めて行くと、 人がどのような生活習慣によって特定の病気にな 病気の予防や治療に役立つ、遺伝子情報に基づい るか、ある程度「定量的に」予測することが可能 た新薬の開発(ゲノム創薬)が可能になります。 になります。そこで、健康増進のためのアドバイ 少し大袈裟な言い方をすると、山形県に新しいバ スがとくに必要である人々を容易に絞りこむこと イオ産業を起こすこと(山形バイオバレー構想) ができるようになります。このような情報を将来 も夢ではなくなってきます。 的には先生方と共有して県民の健康増進に役立て るために使っていただければと考えています。 現在、高畠町でも大規模な検診を開始し順調に 進んでいます。これには町、医師会の多大な御協 例えば、ある人が肥満になると、糖尿病をほぼ 力をいただいております。このCOEプログラムが 確実に発病することが科学的データから予測でき 成功するためには、県医師会の御理解と御支援が ていると、生活習慣に関するアドバイスを入念に 不可欠であり、今後ともよろしく御支援、御鞭撻 行うことができますし、本人も若い頃から食生活 を賜りますことをお願いして筆を置きます。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 暑 い 日 山形市 今年は暑い日が続く、昨年の今頃は8月とは思 17 武 田 和 夫 舞わないようにとの、天の配慮かも知れぬ。 えない涼しい日が続いた。西馬音内の盆踊りを見 自分の部屋の温度を下げようとクーラーを強く に行った帰り、秋田から宮城への鬼頭付近の山間 する、部屋の温度が下がった分エネルギーは移動 の田圃では、1尺に満たない稲が直立していた。 し外の温度は上がる。1キロ位歩けば良いのに、 山間部は壊滅的でも平地の大きな水田が一寸悪い 紫外線嫌い暑いの嫌いと車でクーラーを掛けて、 程度なら、県単位の稲作状況では作柄はまあまあ 汗を出しにフィットネスクラブに出掛けたりする。 となる。昔なら山の百姓は餓死だが、現在は物流 地球温暖化というが今エネルギーの使い過ぎが が良いから日本全体では米が不足することはない。 悪者にされている,本当なのかとの考える。地球 昔天明の大飢饉の時は、奥羽地方は二百万人の を取り巻く空気中の二酸化炭素が増えているのは 餓死や人肉食いもあったと言われるが、江戸や大 事実であろう,石油の消費量が増えているのも事 阪では贅沢な料理屋が繁盛し、蕎麦や饅頭の大食 実,この二つを直線で結んでの結論は,右の人が い競争なども行われた。物流が悪いと言うことは 欠伸をしすぐ左の人も欠伸をしたから,欠伸は伝 情報も流れないことで、西日本の庶民は、陸奥の 染すると結論する、真の原因はつまらない長時間 飢饉にも、へえさよか、程度のものかも知れない。 の会議なのに。地球の大氷河期の氷が溶けた原因 スーパーに行けば海外からの食品が実に多い、 は、多分気まぐれな太陽の黒点の活動か地球のマ アフリカで取れた蛸、中国の鰻、 アメリカのブロッ グマのせいで、その頃僅かに生息していた人類の コリと生鮮食料品の棚に、地元山形のブドウや福 焚き火のせいではないことは確かだろう。 島の桃と並んで、何千キロ彼方の食料品が並んで いる。そしてそれを不思議とも思わない。 天明の飢饉も冷夏による凶作であり、浅間山の 噴火の灰が太陽を遮り日照不足に輪を掛けたらし アフリカで内乱があり部族抗争で何百人虐殺さ い。天変地異に予防はなく、為政者の経綸や物流 れても、中国が国内問題といっているがチベット に対する認識が、藩の餓死者の数の差になったら で何が起きているのか、情報の伝達が無ければ外 しい。 国で何が起ころうと無関心で、日常生活は平穏無 事である。 今年の猛暑も太平洋のエルニーニョもどきが原 因だとか、これも地球か太陽の気まぐれが原因か 地球全体の長い歴史から見れば、 去年の涼しい夏 もしれない。そう考えるとクーラーを強くするの も今年の猛暑も、 平均すればメーターの針の振動程 にも罪悪感が少なくてすむ、アメリカもロシアも 度の誤差の範囲で、 天然痘が絶滅されてもエイズが 排ガスは温暖化と無関係と思っているのかも知れ 増えても、 これ以上地球上で人間が我が物顔に振る ない。 18 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 ︵ 解 説 は 山 形 県 の 山 高 橋 金 雄 著 山 と 渓 谷 社 発 行 よ り 引 用 し た ︶ 花 の 山 な の で あ る ︒ 山 頂 は 北 寒 江 ︑ 寒 江 ︑ 南 寒 江 の ︑ 三 つ の ピ ー ク か ら 成 っ て い る ︒ 線 は タ カ ネ マ ツ ム シ ソ ウ の 淡 紫 色 の 花 に 占 領 さ れ る ︒ 寒 江 山 は や は り ︑ 朝 日 を 代 表 す る し ま う ほ ど の お び た だ し い 群 落 な の だ ︒ ヒ ナ ウ ス ユ キ ソ ウ が 咲 き 終 わ る と ︑ 次 に 頂 上 稜 寒 江 山 で す ご い の は ︑ ヒ ナ ウ ス ユ キ ソ ウ の 大 群 落 で あ る ︒ な に し ろ 稜 線 が 白 く 見 え て ︵ か ん こ う ざ ん ︶ ︵ 一 ︑ 六 九 五 メ ー ト ル ︶ 三 飽 薄 羊 峰 賞 雪 腸 山 寒 身 寒 松 危 江 也 江 虫 徑 山 形 百 在 風 花 道 雲 致 又 還 霞 景 花 道 ︵ 二 麻 韻 平 起 ︶ 一 三 峰 身 も ま た 雲 霞 に 在 り 飽 く ま で 賞 す 寒 江 風 致 の 景 薄 雪 羊 腸 松 虫 危 径 花 ま た 花 道 ま た 道 山 山 形 市 武 田 昌 孝 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 19 「日医認定健康スポーツ医」は何処へ行く 山形県医師会常任理事 中 條 明 夫 平成16年7月29日、第一回健康スポーツ医学委員会の席上、植松治雄日本医師会会長より 「健康長寿と健康スポーツ医活動」というテーマで今後二年間討議するよう諮問がありました。 過去の健康スポーツ医学委員会答申を振り返り、私見を述べたいと思います。 平成10年2月の答申「認定健康スポーツ医制度の振興方策と高齢社会における認定健康ス ポーツ医の役割」では、日本医師会がその時々の状況に即した対応をし事業を展開することの 必要性が述べられています。平成12年2月の答申「健康スポーツ医活動の推進―特に地域の協 力体制の確立を目指して」では 1)郡市区医師会が各種健康事業の窓口となり、健康スポーツ医がキーパーソンを務める。 2)健康スポーツ医の個人活動と医師会の組織活動を融合活性化する。 3)診療報酬制度における運動療法指導管理料の活用。 が提言されましたが、地域における郡市区医師会の役割も十分ではなく、健康スポーツ医とし ての運動療法指導管理料の活用も期待されたほどの伸びではありませんでした。 平成14年3月の答申「新世紀における健康スポーツ医活動のあり方―特に運動療法と健康増 進活動推進のための具体的方策」では 1)診療報酬制度における運動療法指導管理料の見直し。 (個別の算定が可能なように運動処 方料を新設すること。また対象疾患を運動器疾患にも拡大すること、など。) 2)スポーツ医療の普及と推進のために、スポーツ関連医療が標榜科目として認められること。 3)疾病予防運動施設の発展充実を図るため、そのあり方の見直しをすること。 4)地域における健康増進活動の具体的な場の提示と方策。 5)これらの活動を推進するための組織のあり方。 が提言されましたが、1)をのぞき具体的な動きは見られませんでした。すなわち、平成14年 度より診療報酬制度の中で、運動療法指導管理料に代わって新たに生活習慣病指導管理料が設 定され、多くの健康スポーツ医による活用が期待されましたが、名称は変ったものの内容的に はその目的に適した抜本的な変更となりえなかったため、更に今後の検討が必要と思われます。 20 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 平成16年3月「地域医療における健康スポーツ医学の展開」について、という諮問に対して、 平成14・15年度健康スポーツ医学委員会(委員長 中嶋寛之 日本体育大学教授)より答申が 出されています。その中で 1)地域における健康スポーツ医学の展開には、医療の枠を超えて周辺の介護・福祉・産業 にまで関連した統合的事業としてスポーツ医療を位置づける必要がある。 2)健康スポーツ医学の展開には、健康スポーツ医とスポーツ・運動指導者との連携が欠か せなく、連携を円滑に進めるにはそれぞれの事業領域において触媒効果を果たすと思われ るシステムを作り上げることが適切と考えられる。すなわち、医療の中にあっては、診療 報酬制度における算定基準の見直しやスポーツ医療の標榜科目としての認知であり、外に おいては自治体、企業体などが健康スポーツ医学の担い手に対しての評価やそれに基づく 予算措置を図るよう働きかけることである。 3)健康スポーツ医学の実践にあたる健康スポーツ医に対しては、知識の充実により資質の向 上を図る。また、健康スポーツ医と連携すべきスポーツ・運動指導者の質的向上と専門的育 成に協力し、新たな雇用の創出につなげるとともに地域の要請に応えることが望まれる。 と提言しています。 平成15年5月、健康増進法の施行にともない市町村においては、住民の健康づくり施策の目標 値を定めて実施することが努力規定となりました。一生涯を通じた保健事業(母子保健、学校 保健、産業保健、老人保健)の一体的推進が求められるようになり、健康スポーツ医はまさに 打って付けのキーパーソンたり得る存在になったのではないでしょうか。平成3年に日医認定 健康スポーツ医制度が創設され、平成16年1月現在その数は16,863名となっています。また、 学校、地域、職域で活動しているスポーツ・運動指導者には、厚生労働省関連では、 (財)健 康・体力づくり事業団認定の健康運動指導士(約9,600名) 、健康運動実践指導者(フィットネ スインストラクター、約16,000名)、中央労働災害防止協会認定のヘルスケア・トレーナー(約 3,700名)とヘルスケア・リーダー(約16,000名)がおり生活習慣病の予防や心とからだの健 康づくりを目的として認定された資格であり、健康スポーツ医の有用なパートナーとなりうる 人材です。一方、文部科学省関連では、(財)日本体育協会公認のスポーツ指導員(約73,000 名)、スポーツプログラマー(一種、約4,700名)、フィットネス・トレーナー(スポーツプロ グラマー二種、約1,100名) 、アスレチック・トレーナー(約600名)などがおり、主としてス ポーツおよびスポーツ選手の指導を行っています。 このように人材はそれぞれの省庁の思惑で養成されてきましたが、その有機的な統合活用は いまだに為されていないのが現状ではないでしょうか。健康増進法の施行がきっかけとなり、 健康スポーツ医がキーパーソンとしてこれら有為の人材を活用する機会が増えるのではないか と思われます。今回の諮問「健康長寿と健康スポーツ医活動」は『死ぬまで元気であるために 健康スポーツ医は何をなすべきか』とも読み替えられるのではないでしょうか。いたずらに経 済的見返りや社会的名声を求めることなく、普段の診療の中で運動(スポーツとは限らず)の 大切さ、楽しさなどを解り易く指導できるかが問われています。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 21 県医師会だより 第 4 回 常 任 理 事 会 日 時、平成16年8月11日(水) 午後3時30分〜 会 場、県医師会館、鶴岡地区医師会館(テレビ会議) 3.第17回全国有床診療所連絡協議会総会について 出席者 7月31日(土)・8月1日(日) 会 長 有海 躬行 札幌グランドホテル 副 会 長 竹内 輝博、三須 良彦、須藤 俊亮 常任理事 佐藤 泰司、三原 一郎、武田 憲夫 板坂 勝良、鈴木 明朗、中條 明夫 竹内副会長、佐藤常任理事出席 佐藤常任理事より、有床診療所に関する検討委 員会報告、 「何処まで出来る有床診療所〜より一層 事務局 伊藤事務局長ほか事務局員 の専門性を目指して」をテーマにシンポジウム、 「医療改革−私の考え」と題して、植松日医会長の 〔Ⅰ〕報告事項 講演が行われた旨報告。 1.都道府県医師会救急災害医療担当理事連絡協 4.第2回都道府県医師会長協議会について 8月3日(火) 日本医師会館 議会について 7月29日(木) 日本医師会館 有海会長出席 須藤副会長出席 有海会長より、植松会長の挨拶、①「社会保障 須藤副会長より、小児救急医療について、ACLS の推進について説明があった旨報告。 の在り方に関する懇談会」への医療関係者の参画 〔佐賀県〕 、②新高齢者医療制度〔宮崎県〕 、③医師 の偏在〔沖縄県〕 、④臨床研修医に対する日医医賠 2.社会保険医療担当者の個別指導について 7月29日(木) 山形市・あこや会館 立会 板坂常任理事 責保険(A3会員)として加入を認めて欲しい 〔岡山県〕 、⑤日医総研の位置付け〔山口県〕 、⑥社 会保険事務局が行なう行政処分〔石川県〕 、⑦経済 産業省の健康サービス産業支援事業の7項目につ 板坂常任理事より報告。 いて質疑応答があった旨報告。 C会員の日医医賠責保険への加入に伴い、本会 のC会員会費について検討することとした。 22 山形県医師会会報 平成16 年9月 第637号 5.第一回2004年世界医師会東京総会組織委員会 について 7.東北医師会連合会理事・代表者合同会議につ いて 8月3日(火) 日本医師会館 8月10日(火) 仙台ホテル 有海会長出席 有海会長、竹内・須藤副会長、 武田常任理事出席 有海会長より、10月6日(水) 〜9日(土) 東京で開 催される世界医師会総会の日程、登録方法などに 有海会長より次の通り報告。 ついて協議した旨報告。 平成15年度の東北医連会計決算については原 案通り了承。日医代議員会の質問については、3 6.本会各種委員会関係について 件の申し出があり、代表質問は岩手県の石川会長、 秋田県の寺田会長と本会の竹内副会長は個人質 自浄作用活性化委員会 8月2日(月) 県医師会館 有海会長ほか役員出席 竹内副会長より報告。 問となった。予算委員会は、山形県と青森県、本 会から三須副会長が選出された。決算委員会は宮 城県。 8.会議・行事等について (詳細については、本誌別掲) 都道府県医師会医師年金担当職員連絡会 禁煙推進委員会 7月28日(水) 日本医師会館 8月4日(水) 県医師会館 市村経理係長、川口主事出席 有海会長ほか役員出席 市村経理係長より報告。 佐藤常任理事より報告。 (詳細については、本誌別掲) 第1回日医健康スポーツ医学委員会 7月29日(木) 日本医師会館 情報広報委員会 中條常任理事出席報告。 8月6日(金) 県医師会館ほか(テレビ会議) 医師国保組合通常組合会 7月29日(木) ホテルメトロポリタン山形 有海会長ほか役員出席 有海会長、松下・藤山理事出席 三原常任理事より報告。 有海会長より報告。 (詳細については、本誌別掲) 呼吸器検診中央委員会 8月9日(月) 県医師会館 有海会長ほか役員出席 山形県介護支援専門員協議会第3回常務・ 支部長会 7月30日(金) 山形市総合福祉センター 三須副会長出席報告。 鈴木常任理事より報告。 肺がん患者の調査票記載に対する謝礼につ いて協議の結果、従来通り無料でお願いする こととした。 (詳細については、本誌別掲) 第88回置賜医会 7月31日(土) 熊野大社證誠殿 有海会長出席報告。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 23 南陽市東置賜郡医師会納涼パーティ 5.セイヨウアカネ根又は茜草根由来の成分を含 8月6日(金) ハイジアパーク南陽 有する医薬品、医薬部外品及び化粧品に関する 有海会長出席報告。 安全対策について 〔Ⅱ〕通知事項 板坂常任理事より、日本医師会常任理事から、 セイヨウアカネ根又は茜草根由来の成分を含有す 1.「いきいきとした生活機能の向上をめざして」 送付について る医薬品、医薬部外品及び化粧品に関する安全対 策について通知がある旨説明があり、各郡市地区 医師会長宛通知することと決定。 (本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載) 佐藤常任理事より報告。 (詳細については、本誌前月号に掲載済み) 6.医薬品・医療用具等安全性情報報告制度の啓 2.日本医師会市民公開フォーラム「女性のがん 発ポスターの配布について 早期発見と治療」の開催について 板坂常任理事より、日本医師会長から、医薬品・ 9月4日(土) 日本医師会館 医療用具等安全性情報報告制度の啓発ポスターの 佐藤常任理事より、日本医師会常任理事から、 日本医師会市民公開フォーラム「女性のがん 早 配布に係る協力依頼がある旨説明があり、各郡市 地区医師会長宛通知することと決定。 期発見と治療」の開催案内がある旨説明があり、 各郡市地区医師会長宛通知することと決定。 7.地域医療支援病院について (本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載) 板坂常任理事より、日本医師会長から、地域医療 3.平成16年度(第38回)臨床検査精度管理調査 支援病院に係る開設者の範囲を緩和したこと、 紹介 の実施について 率の見直し等が行われたとの通知がある旨説明。 鈴木常任理事より、日本医師会長から、平成16 8.性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関す 年度(第38回)臨床検査精度管理調査の実施につ る法律第3条第2項に規定する医師の診断書の いて通知があるが、各施設には直接通知されてい 記載例について る旨説明。 板坂常任理事より、日本医師会常任理事から、 4.気管挿管の病院実習に係る患者説明用パンフ レットについて 性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法 律第3条第2項に規定する医師の診断書の記載例 が送付されている旨説明があり、各郡市地区医師 中條常任理事より、県救急業務高度化推進協議 会長宛通知することと決定。 会から、気管挿管の病院実習に係る患者説明用パ ンフレットが送付されている旨説明。 9.組合員証等の検認のための御協力について 板坂常任理事より、県市町村職員共済組合理事 長から、組合員証等の検認を16年9月中に実施す るため、その協力依頼がある旨説明があり、各郡 市地区医師会長宛通知することと決定。 (本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載) 24 山形県医師会会報 平成16 年9月 第637号 〔Ⅲ〕協議事項 5.審査委員の選任に係る検討委員会委員の委嘱 について 1.本会と知事との懇談会への提出議題について(再) 板坂常任理事より、審査委員の選任に係る検討 竹内副会長より、本会と知事との懇談会への提 出議題については今日まで考えてきて頂くことに 委員会委員の委嘱について説明があり、次の通り 委嘱することと決定した。 なっていた旨、また、県提出議題は5題である旨 会 長 有海 躬行 説明があり、本会提出議題について協議の結果次 保険部長 板坂 勝良 の通り決定。 保険部副部長 竹内 輝博、三須 社保審査委員長 長沢純一郎 1.子育て支援について(佐藤常任理事) 国保審査会会長 齋藤 壽一 ① 乳幼児予防接種 社保審査委員 佐藤 紀嗣 ② 病後児保育事業 国保審査委員 小田 純士 ③ 出生前小児保健指導事業 2.自治体病院のあり方について (竹内副会長) 3.禁煙支援について(中條常任理事) 良彦 6. 第49回山形県国保地域医療学会の開催について 9月17日(金) パレスグランデール 2.第111回日本医師会臨時代議員会における日 佐藤常任理事より、県国民健康保険団体連合会 本医師会役員(常任理事)の補欠選挙並びに議 診療施設医師部会長並びに同理事長から、第49回 案の追加について 山形県国保地域医療学会への出席案内がある旨説 8月29日(日) 日本医師会館 竹内副会長より、日本医師会長から、第111回 日本医師会臨時代議員会における日本医師会役員 明があり、佐藤常任理事出席と決定。 7.後援依頼について 9月25日(土) 山形大学小白川キャンパス (常任理事)の補欠選挙並びに議案の追加について 通知がある旨説明。 佐藤常任理事より、第52回東北学校保健学会長 から、同保健学会への後援依頼がある旨説明があ 3.自殺予防対策推進会議への職員の派遣について り、後援了承。 8月31日(火) オーヌマホテル 8. 「2004年度山新健康フォーラム」ご後援(名 竹内副会長より、県精神保健福祉センター所長 義)並びに企画協賛のご依頼について から、自殺予防対策推進会議への派遣依頼がある 9月3日(金) 鶴岡市中央公民館 旨説明があり、竹内副会長出席と決定。 佐藤常任理事より、山形新聞社代表取締役社長 4.支部審査会委員の推薦について から、 「2004年度山新健康フォーラム」への後援 (名義) 並びに企画協賛の依頼がある旨説明があり、 板坂常任理事より、地方公務員災害補償基金山 形県支部長から、支部審査会委員の推薦依頼があ る旨説明があり、板坂常任理事を推薦することと 決定。 後援は了承し、企画協賛については価格交渉する こととした。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 9.いきいき人生「健康セミナー」の共催・開会挨 拶・講師派遣・講師謝礼分担のお願いについて 10月7日(木) 山形テルサ 25 14.日本医師会認定産業医制度産業医学研修会申 請書提出について 11月18日(木) 霞城公民館 佐藤常任理事より、山形新聞社広告局長から、い 須藤副会長より、山形産業保健推進センター所 きいき人生「健康セミナー」の共催・開会挨拶・講 長から、日本医師会認定産業医制度 産業医学研 師派遣・講師謝礼分担依頼がある旨説明があり、共 修会指定申請依頼がある旨説明があり、日本医師 催並びに講師謝礼分担金の支出了承、 開会の挨拶並 会へ上申了承。 びに講師派遣については、保健医療部一任と決定。 15.平成16年度(第55回)全国労働衛生週間に関 10.日本学校保健会「健康教育推進学校表彰事業」 する協力依頼について 10月1日(金) 〜7日(木) の一週間 への協力について 佐藤常任理事より、日本医師会長から、日本学 校保健会「健康教育推進学校表彰事業」への協力 須藤副会長より説明。 (詳細については、本誌前月号に掲載済み) 依頼がある旨説明があり、協力了承。 16.本会と病院協議会との懇談会への提出議題に 11.山形県介護学習センター運営委員会委員及び介護 ついて(再) 機器普及事業運営協議会委員の推薦方依頼について 須藤副会長より、本会と病院協議会との懇談会 佐藤常任理事より、県社会福祉協議会長から、 への提出議題については今日まで考えてきて頂く 山形県介護学習センター運営委員会委員及び介護 ことになっていた旨説明があり、本会提出議題に 機器普及事業運営協議会委員の推薦依頼がある旨 ついて協議の結果、次の通り決定した。また、病 説明があり、佐藤常任理事を推薦することと決定。 院協議会からの議題について、担当理事から次の 通り回答することとした。 12.各種検診委員会委員の委嘱について 【県医師会】 山形市医師会 委 嘱 〃 1.入会促進(研修医を含む)について 玉田 芳明 循環器検診委員 松井 幹之 〃 (三須副会長) 2.診療に関する相談窓口の現況について (板坂常任理事) 鈴木常任理事より、山形市医師会長から、循 3.自浄作用活性化委員会の設置について 環器検診委員会委員の委嘱依頼がある旨説明が (竹内副会長) あり、委嘱了承。 【病院協議会】 13. 「山形県成人病検診管理指導協議会がん登録 委員会」委員の委嘱について 1.小児救急医療の新たな展開(今後の見通 し)について ⇒ 須藤副会長 2.医療保険と介護保険の住み分けについて 鈴木常任理事より、県知事から、有海会長並び に伊藤事務局長に対し、 「山形県成人病検診管理指 導協議会がん登録委員会」委員の委嘱依頼がある 旨説明があり、受諾することと決定。 ⇒ 三須副会長 3.紹介率アップについて ⇒ 板坂常任理事 26 山形県医師会会報 平成16 年9月 第637号 17.平成16年度全国医師会勤務医部会連絡協議会 の開催について 21.第18回内視鏡技師研究会のご援助協力方お願 いについて 11月6日(土) ホテル日航熊本 10月31日(日) 山形大学医学部 須藤副会長より、日本医師会長から、平成16年 三須副会長より、山形県消化器内視鏡技師研究 度全国医師会勤務医部会連絡協議会の開催案内が 会代表世話人から、第18回内視鏡技師研究会への あるが、いずれ担当県から通知される旨説明があ 援助協力方依頼がある旨説明があり、助成金支出 り、改めて協議することとした。 了承。 18.「日医総研日医IT認定システム主任者」及 22.医師連盟関係について び「日医総研日医IT認定インストラクター」 第6回認定受験者募集の開始について 岸宏一選対本部懇談会開催のご案内 8月25日(水) パレスグランデール 三原常任理事より、日本医師会総合政策研究機 構所長から、 「日医総研日医IT認定システム主任 竹内副会長より、岸宏一選挙対策本部長並び 者」及び「日医総研日医IT認定インストラク に後援会会長から、岸宏一選対本部懇談会への ター」第6回認定受験者募集の開始について通知 出席案内がある旨説明があり、須藤副会長出席 がある旨説明。 と決定。 追 19.第58回東北医師会連合会総会並びに学術大会 加 要 項 PR特集企画ご提案について 〔Ⅰ〕通知事項 三原常任理事より、山形新聞社広告局長から、 第58回東北医師会連合会総会並びに学術大会P R特集企画提案がある旨説明があり、お断りする ことと決定。 20.平成16年度会員募集及び心身障害児者を励ま すチャリティセールの開催について 8月18日(水) 〜22日(日) 大沼デパート 1.平成16年度北海道・東北ブロック医師会広報 担当理事連絡協議会の開催について 9月11日(土) ホテルメトロポリタン山形 三原常任理事より、日本医師会常任理事から、 平成16年度北海道・東北ブロック医師会広報担当 理事連絡協議会の開催案内がある旨説明があり、 担当理事が出席することとした。 三須副会長より、県心身障害児者を励ます会長 から、平成16年度会員募集及び心身障害児者を励 2.平成16年度産業保健調査研究の実施について ますチャリティセールの開催案内並びに会費納入 依頼がある旨説明があり、会費納入了承。 須藤副会長より説明。 (詳細については、本誌前月号に掲載済み) 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 〔Ⅱ〕協議事項 27 5.公共施設の禁煙実態調査の申し入れについて 1.2004年世界医師会(WMA)東京総会登録等 について 佐藤常任理事より、公共施設の禁煙実態調査の 申し入れについて説明があり、知事との懇談会の 席上要望することと決定。 竹内副会長より、日本医師会事務局長から、 2004年世界医師会(WMA)東京総会登録等につ いて通知がある旨説明があり、有海会長、竹内副 会長の2名を登録することと決定。 6.平成16年度山形県・米沢市合同総合防災訓練 の実施について 9月1日(水) 米沢市東部地区 中條常任理事より、県知事から、平成16年度山 2.山形県医師会医療政策委員会委員の推薦につ 形県・米沢市合同総合防災訓練の実施について通 いて 知がある旨説明があり、欠席と決定。 竹内副会長より、山形大学医師会長から、本会 7.大規模災害等発生時における防災関係機関連 医療政策委員会委員を山下英俊委員に代わり清水 絡先の調査について 博会員の推薦依頼がある旨説明があり、 委嘱了承。 中條常任理事より、県総務部危機管理室消防防 3.母子保健家族計画事業功労者厚生労働大臣表 災課長から、大規模災害等発生時における防災関 係機関連絡先の調査依頼がある旨説明があり、中 彰候補者の推薦について 條常任理事、伊藤事務局長を届けることとした。 佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、母子 保健家族計画事業功労者厚生労働大臣表彰候補者 の推薦依頼がある旨説明があり、推薦を見送るこ 8.研究会および講演会におけるご後援のお願い について とと決定。 10月15日(金) ホテルメトロポリタン山形 4.第35回全国学校保健・学校医大会参加申込並 びに都道府県医師会連絡会議の開催について 10月30日(土) 郡山市 ホテルハマツ 武田常任理事より、山形心臓リハビリテーショ ン研究会長から、研究会および講演会における後 援依頼がある旨説明があり、後援了承。 佐藤常任理事より、福島県医師会長から、第35 回全国学校保健・学校医大会参加申込並びに都道 府県医師会連絡会議の開催案内がある旨説明があ 9.日本医師会によるACLS訓練用人形・AEDの 共同購入支援について り、学校医大会には、有海会長、竹内・須藤副会 長、佐藤・鈴木・中條常任理事、都道府県医師会 連絡協議会には有海会長出席と決定。 なお、郡市地区医師会長宛開催案内を通知する こととした。 中條常任理事より、日本医師会常任理事から、 日本医師会によるACLS訓練用人形・AEDの共同 購入支援について通知がある旨説明があり、各郡 市地区医師会長宛通知することとし、本会で1体 購入することと決定。 28 山形県医師会会報 平成16 年9月 第637号 10.平成16年度独立行政法人国立病院機構山形病院 12.その他 重症心身障害児施設協力会の会費納入について 三須副会長より、重症心身障害児施設協力会長 第3回郡市地区医師会予防接種担当理事連 絡協議会の開催について から、平成16年度会費の納入依頼がある旨説明が あり、会費支出了承。 佐藤常任理事より、第3回郡市地区医師会予 防接種担当理事連絡協議会を開催したい旨説明 11.「職場からじん肺をなくそうキャンペーン」 の実施に伴うご後援依頼について 9月〜10月の2ケ月間 があり、9月24日(金) 開催することと決定。 なお、予防接種(高齢者等インフルエンザ) の広域実施に関する意向調査結果について報告 があった。 須藤副会長より、山形産業保健推進センター所 長から、「職場からじん肺をなくそうキャンペー タミフルカプセル75の取扱いについて ン」の実施に伴う後援依頼がある旨説明があり、 後援了承。 板坂常任理事より、前回全理事会で話題に なったタミフルカプセル75の予防投与につい て、保険請求は認められない旨説明。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 第 6 回 全 理 事 29 会 日 時、平成16年8月25日(水) 午後3時30分〜 会 場、県医師会館役員室 3.診療に関する相談申込状況(7月分)について 出席者 会 有海会長より、7月分の診療に関する相談は、 長 有海 躬行 副 会 長 三須 良彦、須藤 俊亮 常任理事 佐藤 泰司、三原 一郎、武田 鈴木 明朗、中條 明夫 理 監 事 松下三郎、大沼 医師の対応の悪さへの苦情が2件あった旨報告。 憲夫 4.本会各種委員会関係について 央、佐藤 紀嗣 藤山 忠信、山科 昭雄、深尾 彰 正義、中里 純 事 小田 純士、小林 副 議 長 栗谷 義樹 事 務 局 伊藤事務局長ほか事務局員 産業医委員会 8月17日(火) 県医師会館 有海会長ほか役員出席 須藤副会長より報告。 (詳細については、本誌別掲) 〔Ⅰ〕報告事項 乳がん検診中央委員会 8月19日(木) 県医師会館 1.会員訃報について 有海会長ほか役員出席 会員氏名 石橋 清 先生(64歳) 鈴木常任理事より報告。 【鶴岡地区医師会】 死亡年月日 8月16日(月) 会員以外の検診等への参加については、別の 告 別 式 8月28日(土) 機会を設け検討することとした。 場 所 「瑞芳院」 (温海町鼠ヶ関) 喪 主 石橋 正樹 (詳細については、本誌別掲) 様(長男) 地域保健医療委員会 8月20日(金) 県医師会館 三原常任理事より、石橋清先生が8月16日に亡 有海会長ほか役員出席 くなられ、8月28日に告別式が行われる旨説明。 佐藤常任理事より報告。 2.第4回常任理事会について 8月11日(水) (詳細については、本誌別掲) 県医師会館ほか(テレビ会議) 子宮がん検診委員会 須藤副会長より、第4回常任理事会の報告は既 8月24日(火) 県医師会館 にお送りしている通りである旨説明があり、それ 有海会長ほか役員出席 ぞれ了承された。 鈴木常任理事より報告。 (詳細については、本誌別掲) 30 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 5.会議・行事等について 3.健康増進事業実施者に対する健康診査の実施 等に関する指針について 山形県保健医療推進協議会、同病院部会 8月18日(水) 県庁 有海会長、竹内副会長出席 鈴木常任理事より、県健康福祉部長から、健康 増進事業実施者に対する健康診査の実施等に関す る指針について通知がある旨説明があり、各郡市 有海会長より報告。 山形県医師信用組合理事会 8月25日(水) 県医師会館 地区医師会長宛通知することと決定。 4.山形県版「気管挿管プロトコール」の作成に ついて 有海会長ほか役員出席 中條常任理事より説明。 有海会長より報告。 6.医師連盟関係について (詳細については、本誌別掲) 5.自動体外式除細動器(AED)の講習内容の取 りまとめについて 自民党県連選対支部長・幹事長合同会議 8月25日(水) パレスグランデール 伊藤事務局長出席報告。 中條常任理事より、日本医師会長から、自動体 外式除細動器(AED)の講習内容の取りまとめに ついて通知がある旨説明。 岸宏一選対本部懇談会 8月25日(水) パレスグランデール 須藤副会長出席報告。 〔Ⅱ〕通知事項 6.平 成17年 度 医 療 に 関 す る 税 制 改 正 要 望 に ついて 松下理事より、日本医師会長から、平成17年度 医療に関する税制に対する意見並びに税制改正要 1.麻薬譲受証の適正な取扱いについて 望 重点項目の送付がある旨説明があり、各郡市 地区医師会長宛通知することと決定。 須藤副会長より説明。 (詳細については、本誌別掲)(本会会員用ホー 〔Ⅲ〕協議事項 ムページ「医師会ニュース」に掲載) 1. 「環境問題による健康影響と医師の役割」に関 2.塩酸チクロピジン製剤及びCypherステントの するアンケート調査について 適正使用について 須藤副会長より、宮城県医師会常任理事から、 三須副会長より、日本医師会常任理事から、 「環境問題による健康影響と医師の役割」 に関する Cypherステントの適正使用と、併用される塩酸 アンケート調査依頼がある旨説明があり、回答は チクロピジン製剤による重大な副作用の発見を防 須藤副会長一任と決定。 止するため、添付文書に警告が表示されたとの通 知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通 知することと決定。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 2.平成16年度北海道・東北地区看護研究学会の 開催について 31 6. 「平成16年度山形県産業安全衛生大会」のご 協賛のご依頼並びに出席者について 10月14日(木)、15日(金) 山形テルサ 10月7日(木) 寒河江市文化センター 須藤副会長より、県看護協会長から、平成16年 須藤副会長より、県産業安全衛生大会実行委員 度北海道・東北地区看護研究学会への出席案内が 長から、「平成16年度山形県産業安全衛生大会」 ある旨説明があり、欠席、祝電を打電することと への協賛依頼並びに出席案内がある旨説明があり、 決定。 協賛を了承し欠席することと決定。 3.審査委員の推薦について 7.日本医師会認定産業医制度研修会指定申請に ついて 三須副会長より、県社会保険診療報酬支払基金 幹事長から、審査委員の推薦依頼がある旨説明が 酒田地区医師会 平成16年10月13日(水) 酒田市・十全堂社 あり、三浦民夫先生を推薦することと決定。 4.社会保険医療担当者の集団的個別指導及び個 米沢市医師会 平成17年3月3日(木) 米沢市医師会館 別指導について 三須副会長より、山形社会保険事務局長から、 須藤副会長より、酒田地区医師会長、米沢市医 社会保険医療担当者の集団的個別指導及び個別指 師会長から、日本医師会認定産業医制度研修会指 導について通知がある旨説明があり、立会い役員 定申請依頼がある旨説明があり、日本医師会へ上 について協議の結果、次の通り決定。 申了承。 8. 「スミセイさわやか介護セミナー」開催に伴う 集団的個別指導 9月14日(火) ご後援のお願いについて 新庄市生涯学習センター 須藤副会長 9月11日(土) 山形市中央公民館 個別指導 佐藤常任理事より、山形新聞社広告局長から、 9月14日(火) 新庄市生涯学習センター 山科理事 9月28日(火) 鶴岡市勤労者会館 依頼がある旨説明があり、後援了承。 三原常任理事 9月30日(木) 酒田市中央公民館 「スミセイさわやか介護セミナー」 開催に伴う後援 9.介護給付費適正化事業に関連したアンケート 竹内副会長 5.日本医師会認定医療秘書養成に関するアン ケートについて 調査について 佐藤常任理事より、広島県医師会長から、介護 給付費適正化事業に関連したアンケート調査依頼 がある旨説明があり、回答は佐藤常任理事一任と 松下理事より、日本医師会常任理事から、日本 医師会認定医療秘書養成に関するアンケート調査 依頼がある旨説明があり、日医認定医療秘書養成 についての資料等については希望しない旨回答す ることと決定。 決定。 32 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 10.平成16年母子保健家族計画全国大会における 社団法人母子保健推進会議会長表彰被表彰者の 2.保険医療機関及び保険医の指導に関するアン ケート調査結果について 推薦について 松下理事より、本会が行った保険医療機関及び 佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、平成 保険医の指導に関するアンケート調査結果がまと 16年母子保健家族計画全国大会における社団法 まった旨説明があり、各都道府県医師会へ調査結 人母子保健推進会議会長表彰被表彰者の推薦依頼 果を送付することとした。 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 〔Ⅱ〕通知事項 することと決定。 11.平成16年介護サービス施設・事業所調査の実 1.薬価基準に収載されている医薬品の適応外投 施に関する協力依頼について 与について 佐藤常任理事より、日本医師会介護保険担当理 三須副会長より、日本医師会常任理事から、薬 事から、平成16年介護サービス施設・事業所調査 価基準に収載されている医薬品の適応外投与につ の実施に関する協力依頼がある旨説明があり、協 いて通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会 力了承。 長宛通知することと決定。 12.医師連盟関係について 2.インフルエンザワクチンの安定供給対策に ついて 日本医師連盟執行委員会の開催について 9月21日(火) 日本医師会館 佐藤常任理事より、日本医師会感染症危機管理 対策室長から、インフルエンザワクチンの安定供 須藤副会長より、日本医師連盟委員長から、 給対策について通知があるが、インフルエンザワ 日本医師連盟執行委員会の開催案内がある旨説 クチンを必要以上購入しないこと、返品すること 明があり、 有海委員長、 竹内副委員長出席と決定。 のないよう周知依頼がある旨説明があり、各郡市 地区医師会長宛通知することと決定。 追 加 要 項 〔Ⅲ〕協議事項 〔Ⅰ〕報告事項 1.平成16年度文部科学大臣感謝状伝達式並びに 1.会員訃報について 第29回山形大学医学部慰霊祭の挙行について 会員氏名 寺島 文吉 先生(88歳) 9月24日(金) 山形大学医学部 【長井市西置賜郡医師会】 須藤副会長より、山形大学医学部長から、平成 死亡年月日 8月21日(土) 告 別 式 8月25日(水) 午後2時 16年度文部科学大臣感謝状伝達式並びに第29回 場 (長井市) 所 「ナウエルホール長井」 山形大学医学部慰霊祭への出席案内がある旨説明 喪 主 があり、事務局職員出席と決定。 寺島賢二郎 様 松下理事より、寺島先生が亡くなられ、告別式 が行われた旨報告。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 2.第1回「医療安全支援センター 医療機関 向け報告会」の開催に係る参加医療機関登録 33 7.インフルエンザワクチン接種料金積算の考え 方について について 9月18日(土) ホテルイースト東京 佐藤常任理事より、インフルエンザワクチン接 種料金積算の考え方について、各郡市地区医師会 須藤副会長より、県健康福祉部長から、第1回 長宛通知した旨説明があり了承。 「医療安全支援センター 医療機関向け報告会」の 開催案内がある旨説明があり、 申し込み期限が8月 8.健康づくり実践事例の収集について 27日であるため、メルマガで案内することと決定。 (本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載) 佐藤常任理事より、県健康福祉部保健薬務課長 から、 「健康づくり実践事例報告」の作成依頼があ 3.2004年世界医師会東京総会への正規登録およ び推薦の依頼について る旨説明があり、事務的に作成し回答することと した。 10月6日(水) 〜9日(土) 於、帝国ホテル 9.平成16年度健康増進普及月間の実施について 須藤副会長より、日本医師会長から、2004年世 9月1日(水) 〜30日(木) の1ケ月間 界医師会東京総会への正規登録及び推薦依頼があ る旨説明があり、有海会長、竹内副会長を登録す ることと決定。 佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、平成 16年度健康増進普及月間の実施に係る協力依頼 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 4.2004年世界医師会東京総会に対する協賛金の することと決定。 依頼について 10.都道府県医師会・臨床検査精度管理調査に関 三須副会長より、日本医師会長から、2004年世 するアンケートのお願いについて 界医師会東京総会に対する協賛依頼がある旨説明 があり、協賛金支出了承。 鈴木常任理事より、日本医師会担当常任理事か ら、都道府県医師会・臨床検査精度管理調査に関 5.平成16年度東北医学会賛助会費の納入について するアンケート依頼がある旨説明があり、回答は 鈴木常任理事一任と決定。 三須副会長より、東北医学会長から、平成16年 度東北医学会賛助会費の納入依頼がある旨説明が 11.各種検診委員会の委員の委嘱について あり、賛助会費支出了承。 寒河江市西村山郡医師会 6.平成16年母子保健家族計画全国大会における 社団法人日本家族計画協会会長表彰被表彰者の 委 嘱 〃 稲葉 行男 乳がん検診委員 櫻井 文明 〃 推薦について 鈴木常任理事より、寒河江市西村山郡医師会 佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、平成 16年母子保健家族計画全国大会における社団法 人日本家族計画協会会長表彰被表彰者の推薦依頼 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 することと決定。 長から、乳がん検診委員会委員の委嘱依頼があ る旨説明があり、委嘱了承。 34 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 12.認定健康スポーツ医申請(新規)について 16.日本医師会認定産業医制度研修会指定申請に ついて 中條常任理事より、3名の会員から日本医師会 認定健康スポーツ医新規申請がある旨説明があり、 寒河江市西村山郡医師会 11月11日(木) 日本医師会へ上申了承。 寒河江市西村山郡医師会館 13.「第8回山形県臨床H.pylori研究会」へのご後 須藤副会長より、寒河江市西村山郡医師会長 援のお願いについて 10月2日(土) 山形県立中央病院 から、日本医師会認定産業医制度研修会指定申 請依頼がある旨説明があり、日本医師会へ上申 武田常任理事より、県立中央病院から、 「第8回 了承。 山形県臨床H.pylori研究会」への後援依頼がある 旨説明があり、後援了承。 17.平成16年度第1回運営協議会の開催について 10月13日(水) 山形グランドホテル 14.「日本消化管学会」一般会員募集のご案内に ついて 須藤副会長より、山形産業保健推進センター運 営協議会長から、平成16年度第1回運営協議会へ 武田常任理事より、日本消化管学会理事長か ら、 「日本消化管学会」一般会員募集の案内があ の出席案内がある旨説明があり、有海会長出席と 決定。 る旨説明。 18.その他 15.日本医師会認定産業医申請(新規・更新)に ついて 子どもの予防接種の広域化について 須藤副会長より、6名の会員並びに2名の非会 佐藤常任理事より、子どもの予防接種広域化 員から日本医師会認定産業医新規申請、1名の会 は、高齢者と同じように、医療機関の料金とい 員から更新申請がある旨説明があり、日本医師会 うことで進めていたが、小児科医会より、子ど へ上申了承。 もの居住地の料金でとの要望があるため、再度 検討したい旨説明があり、了承。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 35 自浄作用活性化委員会 本会自浄作用活性化委員会は、去る8月2日(月) 出席者 午後3時30分より県医師会館2階大ホールにお いて開催された。 長 有海 躬行 初めに有海会長より、 「この委員会は日本医師会 会 副 会 長 竹内 輝博、須藤 俊亮 が提唱を始めて本会でも初めての委員会である。 担当理事 紀嗣、藤山 それだけ状況が逼迫しているととらえている。以 鈴木 明朗、佐藤 山科 昭雄 前から医の倫理綱領、或いは正しい医療をやりま 委 員 長 古川 和秀 しょう、間違いなくやりましょうということは、 副委員長 山本 尚人 常々言われてきており我々もよくわかっているつ 委 小田 純士、三條忠夫(代) 、 もりである。しかしながら倫理に反するような医 員 和田 潤一、原田 順二、後藤 療行為をする医師が中にはいる訳で、また、不正 福原 晶子、佐藤 忠宏 忠信、 慎一、 を働く医師がなきにしもあらずである。しかしこ れが情報公開という状況になると、外部が非常に ○委員長、副委員長選出 敏感にそういうことを察知して対応してくる。 山形県医師会の中にも医療に係わる相談窓口があ 委員長に古川委員、副委員長に山本委員を選出 した。 る。この中で色々な症例について相談を受けてい る。今年の春から県の方でも窓口を設け同じよう 1.協 議 に対応している。つまり外部からのそういう申し 立てが非常に増えてきている。これは山形県が悪 いということでなく全国的なことである。山形は 日本医師会自浄作用活性化委員会の答申を 受けて そんなにひどくはない。しかしながら我々は自分 達の医療を自ら正していくということが当然のこ 竹内副会長より説明。 とであり、このような自浄作用活性化委員会が発 平成12年3月に採択した医の倫理綱領だが、6 足した訳である。 いかにしていい医療を正しく行うかが基本であ る。そのためには仲間同士でのチェックも必要で あり困難な場合もあろうが、外から言われないよ 項目の立派な事項が掲げてある。これは既に先生 方熟知していることだと思う。 自浄作用活性化を目指した具体的方策−その方 向性について−平成15年3月の冊子について。 うに、自らが行うことが眼目である。ご意見を頂 「日本医師会の自浄作用活性化を目指した具体的 戴して有意義なものとしたい。 」との挨拶があり、 方策」について、3回に亘り検討を重ねた。この 続いて、委員長に古川委員、副委員長に山本委員 委員会を次年度より、すなわち16年度から、常設 をそれぞれ選出し、古川委員長、山本副委員長の することを言っている。1番始めに自浄の啓発、 司会で協議が進められた。 2番目に自浄作用活性化の方策とあり、不正行為 主な協議内容は次の通りである。 による行政処分や医の倫理に反する行為について は、これを重く受けとめなければならない。一握 りの不正会員の行為によって被害を蒙る多くの善 良な会員の不利益を考慮すれば、行政処分確定以 前も含めて、組織として除名又は何らかの制裁も やむを得ない場合がある。また、医療事故防止に 36 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 は、基本的には、不正行為と医療事故は区別し、そ 部会員の不正行為や反省なき医療事故多発者の行 の対策について今後慎重に検討すると書いてある。 為は、その報道によって多くの会員に被害や不利 次に誤った報道に対する対応は、その都度厳し 益を与え、と述べられている。その後自浄作用活 く行って欲しい。そして、非会員問題、国民には 性化委員会を常設、その目的は、会員の意識改革 医師会員か非会員かの区別がつかない。不正行為、 によって、医の倫理に反する不正行為、職業倫理 医療事故にしろ、報道される当事者が非会員の場 に反する医療事故を根絶することにある、とその 合も相当数あるはずである。一方、医師会費の自 目的が明確に書かれてある。国民の信頼を得るに 己負担によって勤務医退会者も多くなりつつある は、都道府県医師会、郡市区医師会が日本医師会 なか、より良い医療を提供するために、医籍登録 に呼応して自浄作用活性化委員会を設置し、すべ と同時入会することによって共に自浄作用活性化 ての会員の共通認識のもとに自浄作用を活性化さ に取組むことが可能になる。一歩踏み込んだ意見 せ、地方から盛りあがる力と熱意によって、国民 が書かれてある。 の目に見え且つ信頼に応える対応を徹底させるな 平成12年12月、医療事防止緊急対策合同委員会 答申 ど、医師会としての自立的組織再生に取組まなけ 患者の安全確保に資する「医療事故の防止 ればならないものと考える、と郡市地区医師会の 策」について、これは日本医師会にある5つの委 先生方への期待が大変大きく書かれている。都 員会、会員の倫理向上委員会、生涯教育推進委員 道府県医師会、郡市区医師会に会員の合意を得て 会、医療安全対策委員会、自浄作用活性化委員会、 「自浄作用活性化委員会」 を早急に設置すべきであ 国民生活安全対策委員会が緊急にまとめたもので る。時には弁護士、有識者などの参加も考慮する。 ある。医療関係者の安全に対する意識改革は、漸 不正を思わせる行為や、常識を外れた医療事故 く医療界全体に浸透しはじめたかに見受けられて が疑われた事例に対しては、郡市区医師会レベル いるが、現実には、依然として医療事故に関する でいち早く情報収集を行い、都道府県医師会に報 報道は後を絶たない。第109回日本医師会臨時代 告し、互いに連携して事実の確認を急がなければ 議員会において、医療事故の防止と患者の安全確 ならない、というように郡市地区医師会の役割が 保に有効な施策を講じるために日本医師会内外の 書かれてある。この辺について後で委員長からこ 叡智を結集して、具体的な活動に取組むことを明 の体制等々についてお聞きいただければありがた らかにした。これを受けて本合同委員会ができた、 いと思う。 ということである。 概略日医の自浄作用活性化に対する時系的な経 次に、1.医療事故を防止し患者の信頼を回復 緯をご説明申し上げた。 するために基本的な考え方、2.医療をとりまく すべての人々への提言 医療従事者、患者さんと 自浄作用活性化を目指した具体的方策について 家族、国民の皆さん、医療界の周辺のすべての関 自浄作用活性化を目指した具体的方策、リピー 係者への考え、3.日本医師会が取り組むべき具体 的な提案として、日本医師会独自の対応 ①会 員の医療安全活動を支援するための取り組みの強 ター問題等について意見交換し、各地区医師会へ 持ち帰り検討していただくこととした。 化、②「医師の職業倫理規程(仮称) 」の徹底、こ なお、新規会員に対し、日本医師会医の倫理綱領 れはお手元にあるここにできあがっている医師の を地区医師会長を通じ配布していただくこととした。 職業倫理指針、③医師会の自浄作用の活性化と、 会員への指導の強化、④生涯教育制度のあり方の その他 検討と教育内容のさらなる充実、日本医師会と他 団体等との連携による取り組みが書かれてある。 平成16年2月に出した、自浄作用活性化を目指 した具体的方策、この委員会の答申書である。一 マスコミへの対応として、 「正しく報道してもら うための取材対応の心得」 「緊急記者会見にあたっ ての留意事項」について説明。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 37 禁 煙 推 進 委 員 会 本会禁煙推進委員会は、去る8月4日(水)午後3 ○報 告 時30分より県医師会館2階大ホールにおいて開 催された。 1.禁煙推進山形県民大会について 平成16年5月30日(日) 初めに有海会長より、 「禁煙については、先生方 於、山形ビッグウイング の活躍により充実してきている。特に山形県は他 と比べても、遜色なく非常に進歩的なことをやっ ている。昨年以来皆様の力を頂いており厚くお礼 申し上げる。今年の5月30日には四師会による大 佐藤常任理事より、四師会主催による県民大会 を開催し、盛会であった旨報告。 きな禁煙大会を開催し、禁煙運動が定着してきて いる感じがする。ただ、1番影響を受けそうな幼 2.アンケート結果について 稚園の環境がタバコで汚染されていると聞くと、 これから益々充実していかなければと思う。昨年 ① 病院・一般診療所における喫煙対策の実態 度、今年度の状況をよく踏まえて、より良い禁煙 高橋委員長より、病院・一般診療所に対し 運動を行って頂きたいと思う。益々ご尽力賜りま 喫煙に対するアンケートをとり、山田敬子委 すよう宜しくお願いする。 」との挨拶があり、続い 員がまとめ、医師会報に掲載した旨報告。 県医師会のホームページに、アンケート結 て委員長に高橋委員、副委員長に佐久間委員を選 出し、高橋委員長の司会で協議が進められた。 果と禁煙指導医療機関一覧が掲載してあるが、 医院名のみでなく、住所、電話番号も掲載して 主な協議内容は次の通りである。 欲しいとの意見があり、検討することと決定。 出席者 ② 会 策の実態 長 有海 躬行 担当理事 佐藤 泰司、鈴木 委 員 長 高橋 秀昭 副委員長 佐久間正幸 委 山田 修久、折居 和夫、原田 正夫 後藤 慎一、三條 典男、川合 厚子 外田 博貴 員 幼稚園・小中高・特殊学校における喫煙対 明朗、中條 明夫 高橋委員長より、幼稚園・小中高・特殊学 校に対し喫煙対策の実態アンケートをとり、 幼稚園のタバコ対策ができていないことがわ ○委員長、副委員長選出 それぞれ次の通り選出された。 委 員 長 高橋委員 副委員長 佐久間委員 かった旨報告。 3. 「禁煙宣言」ポスターの作成・配布について 伊藤事務局長より、去年の禁煙推進委員会で協 議したポスターが完成し、各医療機関、市町村、 市町村教育委員会教育長に配布した旨報告。 4.kinen−MLについて 高橋委員長より、委員会としてのメーリングリ ストが出来たので、活用して欲しい旨説明。 38 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 5.その他 ④ 教育現場に対する禁煙推進 禁煙に関するホームページについて、情報 原田委員並びに折居委員より、本会の補助事業 広報委員会で協議することに決定。 であった禁煙指導講習会について報告。 川合委員より、山形県喫煙問題研究会で作成し ⑤ 公共施設の禁煙実態調査の申し入れ た「がんばれハムッチ君」について説明。 保健所が行っているので、それを要望、公 開を求めることで、より一層の効果を狙うこ ○協 議 1.禁煙推進活動について ととする。 ⑥ 県知事懇談会(9.16)への要望書提出 要望書の原案を、三條委員が作成すること 16年度事業計画 ① 四師会禁煙推進事業…第2回県民大会(歯 科医師会担当) 詳細については、四師会禁煙推進委員会で 協議することに決定。 に決定。 ⑦ 禁煙指導技術講習会 禁煙指導技術講習会を学校医大会で行うか (学校医委員会での検討が必要)、単独で行う か、また呼吸器検診委員会との共催も併せ検 討することに決定。 ② 第16回東北学校保健・学校医大会…9.11(山形) 禁煙授業を直ぐ行えるようなCD-ROMを 2.その他 配布したいとの意見があり、検討することに 決定。 高橋委員長より、各地区の健康日本21の資料 を提出して頂いた。どんな風にタバコ対策に ③ 山形県職員共済組合の禁煙事業に対する 助言 取り組んでいるか読んで頂き、各地域の活動 の資料にしてもらいたい旨説明。 佐藤常任理事より、県庁の職員共済組合で 鈴木常任理事より、8月28日(土)の山形ウェ 禁煙に対する補助事業があり、これから、医 ルフェア2004に、小学校における防煙授業と 療機関や薬局に対して協力して頂けるかアン 題して折居和夫先生が講演することになった ケートをとり、それをもとに医療機関の一覧 旨報告。 名簿を作成し、共済組合の職員に配布するこ とを了承した旨説明。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 39 情報広報委員会(テレビ会議) 本会広報委員会は、去る8月6日(金)午後3時30 ○協 議 分より県医師会館役員室、各郡市地区医師会館に おいて開催された。 1.県医師会ホームページについて 初めに有海会長より、 「情報広報は我々にとって 極めて大切である。最近は医療界に対するいろい 三原常任理事より、会員向けのホームページに ろな見方、評価の仕方がなされているので力を入 ついては、医師会ニュースに文書の迅速な掲示、 れていかなければならない。 理事会・各種委員会の資料を含めた議事録の公開、 日本医師会においても、戦略という名前を入れ 新しく広報戦略会議を立ち上げた。我々は正しい 会員情報データベース等他の県医師会に比べかな り充実した内容になっている旨説明。 医師会の在り方を進めると同時にそれを地域の住 会員向けホームページへ産業医講習会の情報掲 民の皆さんにもお知らせしなければならない。本 載、一般向けホームページへ禁煙指導医療機関を 日はいろいろとアイディアを出していただき、こ 掲載することについて検討することとなった。 れからの運営に生かしていただきたい。 」 との挨拶 があり、続いて委員長に山田委員、副委員長に島 2.花笠メーリングリストについて 田委員を選出し、山田委員長の司会で協議が進め られた。 三原常任理事より、花笠メーリングリスト・メル 主な協議内容は次の通りである。 マガの地区毎の加入率はA会員30%、B会員18% 程度で、情報だけ欲しい人にはメルマガに入って 出席者 もらっている旨、また、メーリングリストの運用 規約案について説明があり原案通り了承された。 会 長 有海 躬行 副 会 長 竹内 輝博、三須 良彦、須藤 俊亮 担当理事 佐藤 泰司、三原 一郎、佐藤 紀嗣 委 員 長 山田 昌弘 副委員長 島田 耕司 委 小関 武、吾妻 正章、大井 康之 中村 秀幸、大森 員 3.YTSテレビ「ゴジダス」TVクリニックの継続 について 継続を考え直す時期ではないかという意見が多 典夫 数出たため、費用対効果という意味でも、内容的 にもマンネリ化しているので休止する方向で検討 することとなった。 ○委員長、副委員長選出 それぞれ次の通り選出された。 委 員 長 山田委員 副委員長 島田委員 4.YBCラジオ番組「朝だ!元気だ!6時半!!」 について 三原常任理事より、 アナウンサーと対面形式で気 楽に収録できる点から、 是非続けたいと考えている 事と局側も継続して欲しいという意向である旨説 明があり、各地区の会員数と距離、時期を考慮して 各郡市地区医師会に出演者の人選をお願いする事 となった。 40 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 5.新聞による広報について 三原常任理事より、昨年度は6回の広告を出し た旨説明があり、予算内で効果的な方法を考えて 広報していくこととなった。 8.その他 1)県医師会会報 三原常任理事より、前回のアンケートでは いろいろと意見を頂いたが、満足でないにし ても及第点を頂いたのではないかと説明。 6.ORCA普及へ向けての県医師会として導入支 援策について 2)会員名簿 三原常任理事より、会員名簿が流出してい 三原常任理事より、全国で800医療機関に導入 るようなので販売しないほうが良いのではな さ れ て お り、山 形 県 は10医 療 機 関 で 普 及 率 は いかとの意見を頂き理事会で検討したが、販 1.1%、東北・北海道の中では一番普及している旨 売を禁止しても効果は期待できないのでない 説明。 かという意見が大勢を占め、現状通りとなっ 会員にORCAの良さを知ってもらい、医療機関 た旨説明。 がレセコンの買換え時期などに導入を検討しても なお、個人情報の流出を心配なさる会員に らえるよう、講習会の実施等について検討するこ は、名簿に個人情報を載せないという選択は ととなった。 可能であることとし、了承された。 7.テレビ会議、インターネット会議の推進に ついて 3)感染症情報登録システム 三原常任理事より、昨年度のインフルエン ザ流行時花笠メーリングリストで、県医師会 三原常任理事より、テレビ会議の昨年の利用回 が、感染症登録システムを構築し、リアルタ 数は30回で、 オンライン会議フォーマットを決め、 イムにその情報を会員間で共有できる仕組を 今後も活用を推進していきたいと考えている旨説 運用できないかということが話題になった旨 明があり、テレビ会議と並行してメール(メーリ 説明があり、小委員会を作り検討する事と ングリスト)の積極的な利用、インターネット会 なった。 議も併せて検討して進めていくこととなった。 4)その他 花笠メーリングリストで話題になっている 情報を会報に「花笠メーリングリストだよ り」等として掲載することとした。 編集委員会では、実験的に無料でインター ネット会議が行えるヤフーメッセンジャー を利用することとした。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 41 呼吸器検診中央委員会 本会呼吸器検診中央委員会は、去る8月9日(月) 午後3時30分より県医師会館二階大ホールにお いて開催された。 初めに有海会長より、 「肺がんが非常に増加して いると聞いており、とりわけ山形県では、力を入 れてやっているにも拘らず悪性新生物による死亡 が高水準になっているので、心を引き締めて対応 していかなければならない。 昨年から禁煙運動が進められ、今年の5月30日 には四師会による大会も開催されているが、こう いうことはすべて肺がんなどに関わることであり、 総合的な面から政策を進めていくべきであると思 う。そのためには行政の力、あるいは各検診セン ターの力が非常に大切なので、我々と共にがん ばっていただき、山形県をレベルの高いところま で持ち上げていただくようお願いしたい。 」 との挨 拶があり、続いて委員長に久保田委員、副委員長 に田宮委員を選出し、田宮副委員長の司会で協議 が進められた。 主な協議内容は次の通りである。 出席者 会 長 有海 躬行 担当副会長 竹内 輝博 担当理事 板坂 勝良、鈴木 明朗、中條 明夫 深尾 彰 副委員長 田宮 和朗 中央委員 梶塚 暁、佐藤千香子、塚本 東明 山本二三子、佐田 誠、有川 卓 菅原 一布、佐藤 洋一、尾上 敏夫 小室 淳、大竹 和久、梅津 尚男 川合 厚子、新野 晃敏、笹井 祐之 オブザーバー 県保健薬務課、県結核成人病予防協会、 山形市医師会健診センター、山形県成 人病検査センター、鶴岡地区医師会荘 内地区健康管理センターの各係員 ○委員長、副委員長選出 委 員 長 久保田委員 副委員長 田宮委員 ○報 告 1.平成15年度実績について 伊藤事務局長より次の通り説明。 平成15年度の読影総数は288,258名、一人当た り読影件数は4,687件で、要精検率は、平均3.1%、 読影依頼から終了までの平均日数は6日、最大で 21日という結果であった。 2.平成15年度研修会等について 伊藤事務局長より次の通り説明。 平成15年度肺がん検診読影従事者講習会は、郡 市地区医師会に委託して7回、呼吸器検診研修会 を山形市で1回開催した。 3.検診実績について オブザーバーの県保健薬務課ほか各検診団体の 係員より、平成15年度における検診実績について それぞれ説明があり、対象者数の把握の仕方、D・ E判定の仕方について意見が出された。 ○協 議 1.平成16年度研修会等について ① 呼吸器検診研修会 今年度の研修会の開催について協議の結果、 詳細については委員長、副委員長、執行部に 一任された。 ② 肺がん検診読影従事者講習会 山形県の委託を受けて実施している上記講 習会は、各郡市地区医師会へ委託し実施する こととした。 ③ 肺がん患者の症例検討会 今年度の症例検討会について協議の結果、 開催することに決定し、フィルム作成に関し ては予防協会にお願いすることとした。CTフ イルムの希望があったが現時点では作成でき ないとの説明があった。 2.その他 肺がん患者の調査票記載に対する謝礼、個人情 報保護法等について意見交換し、それぞれ検討す ることとした。 42 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 産業医委員会 本会産業医委員会は、去る8月17日(水)午後3時 30分より県医師会館大ホールにおいて開催された。 須藤副会長より、平成15年度における本会産業 保健事業について、資料によって報告。 初めに有海会長より、 「山形県内の産業保健に関 して先生方のご尽力により順調に事業は進展して ○協 議 おり、厚くお礼申し上げる。本日は15年度の産業 保健事業報告、16年度の産業保健事業について協 1.平成16年度産業医研修会の開催について 議願いたい」との挨拶があり、続いて委員長に高 橋委員、副委員長に若林委員を選出し、高橋委員 長の司会で協議が進められた。 日本医師会認定産業医制度の平成16年度研 修会指定申請及び認定申請締め切り 平成16年度山形県産業医研修会開催予定 主な協議内容は次のとおりである。 出席者 平成16年度産業医研修会について協議、例年通 り産業医基本研修会及びリフレッシヤー研修会を 会 長 有海 躬行 副 会 長 竹内 輝博、須藤 担当理事 中條 明夫、松下三郎、大沼 委 員 長 高橋 秀昭 副委員長 若林 一郎 委 中島久雄㈹、宮脇 法親、白田 原田順二㈹、八鍬 菅原 員 県内4ヶ所において開催、特定科目研修会(産業 保健セミナー)は9月1日(水)山形市、ビッグウイ 俊亮 央 ングにおいて開催、産業医集団研修会(リーダー 研修会)については、7郡市地区医師会(山形医、 寒・西医、上山医、北村医、新・最医、酒田医、 保、中里 寧 米沢医)に委託してそれぞれ開催することと決定 直、杵渕 篤 した。 敬、多田 久人 2.その他 オブザ−バ− 山形産業保健推進センタ−若松課長 平成16年度における山形産業保健推進セン ター事業について説明があった。 ○委員長、副委員長選出 委 員 長 高橋 秀昭委員 副委員長 若林 一郎委員 第63回日本産業衛生学会東北地方会が山形 県の担当で開催された旨報告があった。 産業医学振興財団が行う調査研究助成金交付 ○報 告 が採択された旨報告があった。 嘱託産業医報酬額、産業医研修会年間計画表 平成15年度産業保健事業について 平成15年度山形県医師会産業保健事業 平成15年度各地区医師会主催の産業医研 修会 平成15年度産業医研修会(基礎・生涯)に 於ける研修項目 山形県に於ける認定産業医数及び産業医嘱 託契約状況 等について意見交換した。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 43 乳がん検診中央委員会 本会乳がん検診中央委員会は、去る8月19日(木) ○報 告 午後3時30分より県医師会館二階大ホールにお いて開催された。 1)乳がん検診成績について 初めに有海会長より、 「乳がん検診は老健法に基 平成14年度乳がん検診成績表 き昭和62年に発足し、その後安定した組織として 県保健薬務課より次の通り説明。 活動をしており、最近ではマンモグラフィーの導 一次検診受診者数は61,758名、受診率は 入ということもあり、検診は一段と進歩している 30.4%で、松山町・大蔵村では70〜80%と非 と思われる。また地域住民の意識が非常に向上し、 常に高く、寒河江市・真室川町・酒田市では いろいろな情報から知識を得ているようである。 10%台と低い。要精検者数は2,082名で、精 本日は、過年度の検診の状況について各検査セ 検受診率84.6%である。100%という市町村が ンターからご報告をいただき、いろいろと分析を 多く見られる反面、寒河江市は34%と低く、 した上で、平成16年度の事業に向け役立てて行け かなり市町村ごとのバラツキがある。一次検 るようにご協議を賜りたい。 診の年齢別表では、 60〜64歳の受診率が高く、 なお、本年度宇都宮市で開催されるがん征圧大 会の席上、塚本長先生が対がん協会賞を受賞され 30〜35歳・75歳以上では低い。乳がん確診 者数は62名で、60・50・40歳台の順に多い。 ることになっており、これまでのご苦労に対し感 謝申し上げる。」との挨拶があり、続いて委員長に 平成15年度乳がん検診成績表 塚本委員、副委員長に中村委員を選出し、塚本委 県結核成人病予防協会 員長の司会で協議が進められた。 塚本委員長より次の通り説明。 主な協議内容は次の通りである。 一次検診受診者数34,844名中、乳がん発見 数は疑いも含め39名で、発見率は0.11%であ 出席者 る。視触診のみの受診者は23,754名、マンモ 併用は11,090名で31%であり、3人に1人が 会 長 有海 躬行 担当理事 板坂 勝良、鈴木 マンモ併用検診を受けている。要精検率は、 明朗、中條 明夫 視触診のみ2.1%、マンモ併用では5.2%、精 深尾 彰 検受診率は、視触診のみ85.3%、マンモ併用 委 員 長 塚本 長 では90%であり、マンモ併用検診の方が高い。 副委員長 中村 隆 中央委員 細矢 貴亮、木村 理、菊地 惇 宮脇 法親、渡部 修一、関根 智久 吾妻 正章、天野 吾郎、三科 武 豊野 充、大森 典夫、北村 正敏 オブザーバー 山形市医師会健診センター 菊地委員より次の通り説明。 一次検診受診者数11,589名中、マンモ併用 検診者数は、2,596名で年々増加傾向にある。 要精検率は視触診のみ2.7%、マンモ併用検診 山形県保健薬務課係員 では5.9%であり、精検受診率は83.2%で、45 歳〜54歳・70歳台の年齢層が低い。乳がん発 ○委員長、副委員長選出 委 員 長 塚本委員 副委員長 中村委員 見数は、疑いを含め一般住民から11名、職域 から2名で、0.1%の発見率である。 44 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 山形県成人病検査センター 4)山形県健康診査実施要領の一部改正について 渡部委員より次の通り説明。 鈴木常任理事より次の通り説明。 一次検診受診者数は6,314名で、要精検率 平成16年4月1日より、乳がん検診の実施要 は3.07%であり、精検受診者数170名中乳が 領が、乳房エックス線検査の項で「40歳以上は ん確診者は4名で、マンモ併用検診から3名 実施することが望ましい」から、 「40歳以上は 発見されており発見率は高い。マンモ併用検 原則として実施する」ことに改正された。 診が急速に増加したことから、読影するため のマンパワーを増やす必要がある。 5) 「がん検診指針」の一部改正について 鈴木常任理事より次の通り説明。 鶴岡地区医師会荘内地区健康管理センター 本年4月27日付けで厚生労働省老健局老人 三科委員より次の通り説明。 保健課長より「がん検診指針」の一部改正につ 一次検診受診者数7,825名で、要精検率は いて通知があった。 2.4%である。乳がん確診者は3名で、発見率 は0.04%である。マンモ併用では、要精検率 ○協 議 が5.2%と高く、乳がん確診者は3名中2名で 0.08%の発見率である。14年度に比較し発見 率がやや低下したが、要精検者の受診率は 88.8%で平均的な結果であった。 1)乳がん検診のあり方について 今後の乳がん検診のあり方についての問題点 として、ダブルチェックの重要性、マンパワー 不足、個別検診の活用等について意見交換をし、 2)平成16年度乳がん検診実施状況調査報告 山形県保健薬務課より次の通り説明。 非会員が検診に従事するための検診医について は今後の検討課題とした。 昨年度の山形県乳がん検診実施要領改正に伴 い、今年度はじめに実施状況について調査をし 2)平成16年度講習会開催計画について た結果、「40歳以上全員にマンモグラフィーを 今年度の講習会について協議した結果、症例 実施しているか」 、の質問に対し、31市町村が 検討を中心にした講習会として、詳細について 「実施している」、6市町村が「実施を検討して は委員長、副委員長、執行部に一任された。 いる」 、7市町村が「実施の予定がない」と回答 した。「実施の予定がない」理由として「予算確 保が困難・マンモグラフィの実施医療機関が少 ない」ことを挙げている。 3)乳がん検診従事者講習会 山形県から委託を受けて実施している上記講 習会は、郡市地区医師会へ委託し実施すること とした。 3)平成15年度乳がん検診講習会実施状況について 塚本委員長より次の通り説明。 4)その他 平成15年度は米沢市と鶴岡市で開催し、米沢 乳房X線撮影機器のデジタル化、乳がん検診 市28名、鶴岡市では市町村関係者も含め83名が の拡大化による問題、超音波検査等について 出席し、今後の乳がん検診について熱心に討論 意見交換をし、検討することとした。 された。 本年9月4日山形県乳腺疾患研究会、平成17 年3月日本乳がん学会東北地方会及び市民公 開講座を開催予定している旨報告があった。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 45 地域保健医療委員会 本会地域保健医療委員会は、去る8月20日(金)午 ○報 告 後3時30分より県医師会館大ホールにおいて開 催された。 1.管内小学校における禁煙・防煙活動の導入事 初めに有海会長より、 「本委員会は地域で最も問 業(寒河江市西村山郡医師会) 題になっているものを取り上げていただき、それ に県医師会がバックアップして事業が展開するよ 武田副委員長より、平成13年から3年間、県医 うにして、また、その事業が地域住民に還元され、 師会の委託事業として当地域における小学生を対 より良い医療保健の環境が整って行くことが望ま 象とした禁煙・防煙教育活動を実施した。対象は しいとすることの委員会である。今日までの事業 寒河江市西村山郡管内の小学校6校を抽出して3 の報告をいただき、16年度の新しい事業施策にむ 年生と6年生を選び実施し初年度は634人、2年 けて忌憚のない意見をいただきたい」との挨拶が 度606人、3年度617人で延人数は1,857人でし あり、続いて委員長に鈴木委員、副委員長に武田 た。防煙授業と同時に行ったアンケートの結果で 委員を選出し、鈴木委員長の司会で協議が進めら は、家族の高い喫煙率などの環境の悪さから喫煙 れた。 経験に至る危険性が示唆された。2年間のまとめ 主な協議内容は次の通りである。 として14年の県医師会報8月号(612号)に掲載 しているが、最終まとめとして本会会報に掲載予 出席者 定である。今回の禁煙・防煙教育活動により学校 現場、公共施設、職場、地域等で禁煙化が着実に 会 長 有海 躬行 副 会 長 竹内 輝博、三須 良彦、須藤 俊亮 担当理事 佐藤 泰司、鈴木 明朗、中條 明夫 委 員 長 鈴木 伸男 副委員長 武田 雅身 委 大道寺七兵衛、鈴木 祐子 香曽我部謙志、小室 淳 員 池田 進展している旨報告があった。 2. 骨粗鬆症予防のための検診事業 (米沢市医師会) 佐野委員より、 資料は骨密度測定調査を平成14、 英之、佐野 隆一 15年度に実施した結果である。置賜地区の高等学 校の15〜18才の女子1,468名を対象とし実施し た。高校卒業後の18〜20才頃に最大骨密量に達す ると言われているので、その前の段階でどのよう ○委員長、副委員長選出 な状況か、骨密量増加にどのように関係するかを 委 員 長 鈴木 伸男 委員 調べた。体育関係クラブに所属している者の方が 副委員長 武田 雅身 委員 文科係クラブに所属している者より骨密度が高く、 やせ形の者は骨密度が低かった。食生活習慣では、 牛乳、乳製品、肉類、魚介類、緑横色野菜などの 摂取は骨密度を高める要因になっていることが示 唆された旨報告があった。 なお、詳細については県医師会報、平成16年6 月号(634号)に掲載済みである。 46 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 3.ペプシノゲン法を用いた胃がん検診の有効性 2.地域保健医療事業について(山形市医師会) に関する研究(県医師会) 大道寺委員より、医療と福祉の連携推進事業と 佐藤常任理事より、県医師会の事業としてペプ して、患者のより良い健康と福祉、我々と違う職 シノゲン法を用いた大規模な無作為化、比較試験 種(福祉)の方々と一緒に協力して円滑な保健医 を山形大学医学部公衆衛生学で調査研究したが、 療ができるようなシステムづくりを考えており、 結論として有効性が示されなかった旨説明。 ①国が策定した健康日本21の基本理念を踏まえ、 詳細については県医師会報、平成16年7月号 (635号)に掲載済みである。 各ライフステージに合わせた地域の人々の健康づ くりを支援する。②かかりつけ医を中心とした在 宅医療を推進しながら診療所と病院の連携を図り、 ○協 議 より良い医療、介護を地域住民に提供する。③急 性期型病院あるいは療養型を目指す病院が増え、 1.上山市小、中、高校、児童生徒に対する禁煙 推進教育(上山市医師会) 病診連携が活発化してきているが、退院する患者 の受け入れ体制の充実や介護が必要な例ではケア マネジャーとのより良い連携を模索するシステム 香曽我部委員より、昨年の4月の上山市医師会 総会で禁煙推進委員会が設立され、児童生徒に対 する禁煙推進教育を実施することになり、推進委 員が主体となり東北中央病院の大竹先生、村山保 健所の山田先生に防煙教育の指導、講習会をお願 いした。上山市内の小、中、高校、児童生徒に対 して禁煙推進教育をすることから、上山市の校長 会議で禁煙・防煙の重要性を訴えて後援を依頼し た。市長には公共施設での禁煙・防煙を協力要請 した旨説明があり、県医師会の事業として了承さ れた。 である旨説明があり協議の結果、具体的な計画、 予算案を提示願い次年度に再検討することとした。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 47 子宮がん検診委員会 本会子宮がん検診委員会は、去る8月24日(火)午 ○報 告 後3時30分より県医師会館二階大ホールにおい て開催された。 1.子宮がん検診成績について 初めに有海会長より、 「子宮がん検診については、 頸部がんと、体部がんの問題が以前からあり、そ れを調和させていくということは難しいようであ 平成14年度子宮がん検診成績表 県保健薬務課より次の通り説明。 る。今回、がん検診指針の一部改正があり、厚生 山形県における一次検診受診者数は 労働省で対象年齢を20歳以上に取り決めたのに 65,341名、受診率32.4%であり、真室川町が 対し、 山形県は25歳以上ということになっている。 20.4%と最も低く、川西町・大蔵村が70%台 今後どのように調整していくのか、検診というも で最も高い。50〜60歳台の受診者が多く、60 のは絶えず進歩していると思うが、先生方のお力 歳前半が49.2%とピークを示す。30歳台はか により何とか子宮がん検診を充実させて頂きたい。 なり少ない。 本日は、忌憚のないご意見を賜り、本年度の事業 精検受診率は76.5%であり、100%というと に役立てたいと思うので宜しくお願いしたい。 」 と ころが多いが平田町・酒田市では 20〜30% の挨拶があり、続いて委員長に倉智委員、副委員 台と低い。30歳前半が84.8%と最も高い。 長に川越委員を選出し、川越副委員長の司会で協 議が進められた。 子宮がん確診者は39名で、30〜40歳台に 多く発見されている。 主な協議内容は次の通りである。 平成15年度子宮がん検診成績表 出席者 山形県結核成人病予防協会 伊藤事務局長より次の通り説明。 会 長 有海 躬行 担当理事 鈴木 明朗、中條 副委員長 川越慎之助 委 金杉 浩、高橋 原田 一博、大塚 員 佐藤 一次検診受診者数は地域住民・職域検診合 明夫 計35,279名で、要精検率0.6%、精検受診率は 82.0%である。子宮頸がんが14名で、うち地 秀幸、武田 雅身 茂、安孫子純夫 進、五十嵐裕一、芳賀 オブザーバー 和夫 域住民から9名、職域から5名、年齢層では 40歳前半に5名、30歳前半に4名発見された。 がん発見率は職域の方が0.07%と高く、初回 受診率も、職域の方が18.9%と高い。 山形県保健薬務課係員 山形市医師会健診センター ○委員長、副委員長選出 委 員 長 倉智委員 副委員長 川越委員 金杉委員より次の通り説明。 一次検診受診者数は地域住民・職域検診合 計10,098名で、要要精検率は、一般住民0.3%、 職域が0.8%と高く、精検受診率は平均68.5% である。子宮頸がんが7名で、50歳前半から 3名、40歳台から3名、60歳後半から1名、 うち職域から3名発見された。 48 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 山形県成人病検査センター 武田委員より次の通り説明。 一次検診受診者数は合計9,225名で、要精 検率は一般住民0.21%、職域が0.38%であり、 置賜地区は50%、 最上地区は25%、 村山は35.7%で、 庄内地区以外は実施している方が少なかった。 庄内地区の中で、酒田市・八幡町・松山町・平 田町ではすでに20歳以上を対象にしている。 精検受診率は平均78.26%である。子宮頸がん 今後「20歳以上」を対象とした場合、 「財政的 が3名で、40歳前半から2名60歳後半から1 な負担」 ・「20歳台への啓蒙」が大きな課題である。 名発見された。 3.山形県健康診査実施要領の一部改正について 鶴岡地区医師会荘内地区健康管理センター 五十嵐委員より次の通り説明。 一次検診受診者数は合計6,704名で、要精 検率は1.6%、精検受診率は87.0%であり、年 鈴木常任理事より次の通り説明。 平成16年4月1日より、山形県健康診査実施要 領の検診対象年令については、これまでの「30歳 以上」から「25歳以上」に改正された。 齢層では50歳台がピークで、30歳未満29名 中要精検者は2名であった。40歳台と60歳台 に子宮体がんが、各1名づつ発見された。 4. 「がん検診指針」の一部改正について 鈴木常任理事より次の通り説明。 平成16年4月厚生労働省より「がん検診指針」 2.平成16年度子宮がん検診実施状況調査報告 の一部改正について通知があった。 山形県保健薬務課より次の通り説明。 4月1日からの県の健康診査実施要領改正に伴 5.その他 い、検診対象年齢を「25歳以上」にして実施して 検診年令の拡大化によるPRの重要性、精検後 いるかどうかについて調査した結果、 「25歳以上 の精度管理のための回報書の取り扱い方、子宮が を対象にしている」と答えたのは44市町村のうち、 ん検診実施回数等について意見交換をし、今後検 25ケ所であった。庄内地区は100%実施しており、 討することとした。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 8月 2日 自浄作用活性化委員会を県医師会 8月 12日 3日 通知。 第2回都道府県医師会長協議会が 日本医師会館で開催され、有海会長出席。 〃 「第20回山形県医家美術展」開催 について、各郡市地区医師会長並びに会員宛 館で開催。 〃 49 〃 平成15年度日本医師会生涯教育 第1回2004年世界医師会東京総 制度申告における「申告確認はがき」並びに 会組織委員会が日本医師会館で開催され、有 「修得単位集計票」 を各郡市地区医師会長並び に会員宛送付。 海会長出席。 〃 4日 禁煙推進委員会を県医師会館で 〃 山形県乳腺疾患研究会の開催につ いて、各郡市地区医師会長宛通知。 開催。 〃 5日 高齢者インフルエンザ予防接種に ついて、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 6日 〃 〃 17日 性同一性障害者の性別の取扱いの 特例に関する法律第3条第2項に規定する医 会報編集会議(テレビ会議)を県 師の診断書の記載例について、各郡市地区医 医師会館ほかで開催。 〃 師会長宛通知。 情報広報委員会(テレビ会議)を 県医師会館ほかで開催。 〃 〃 医薬品・医療用具等安全性情報報 告制度の啓発ポスターの配布について、各郡 南陽市東置賜郡医師会納涼パー 市地区医師会長宛通知。 ティがハイジアパーク南陽で開催され、有海 〃 会長出席。 〃 9日 セイヨウアカネ根又は茜草根由来 の成分を含有する医薬品、医薬部外品及び化 呼吸器検診中央委員会を県医師会 粧品に関する安全対策について、各郡市地区 館で開催。 〃 10日 医師会長宛通知。 東北医師会連合会理事・代表者合 同会議が仙台ホテルで開催され、有海会長、 竹内・須藤副会長、武田常任理事出席。 〃 〃 日本医師会市民公開フォーラム 「女性のがん 協力依頼について、各郡市地区医師会長並び 〃 第35回全国学校保健・学校医大会 の開催について、各郡市地区医師会長宛通知。 に未加入会員宛通知。 11日 第4回常任理事会(テレビ会議) を県医師会館ほかで開催。 早期発見と治療」 の開催につい て各郡市地区医師会長宛通知。 日本医師会年金普及推進運動のご 〃 産業医委員会を県医師会館で開催。 〃 日本医師会によるACLS訓練用人 形・AEDの共同購入支援について、各郡市地 区医師会長宛通知。 50 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 8月 18日 山形県保健医療推進協議会、同病 8月 26日 平成16年母子保健家族計画全国大 院部会が県庁で開催され、有海会長、竹内副 会における、社団法人母子保健推進会議会長 会長出席。 表彰被表彰者、社団法人日本家族計画協会会 〃 長表彰被表彰者の推薦依頼について、各郡市 救急ポスター及びABCカードを 地区医師会長宛通知。 各郡市地区医師会長宛送付。 〃 がん征圧月間ポスター等の掲示に 〃 給対策について、各郡市地区医師会長宛通知。 ついて、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 19日 乳がん検診中央委員会を県医師会 〃 20日 地域保健医療委員会を県医師会館 〃 宛通知。 第58回東北医師会連合会総会並 びに学術大会プログラムを各郡市地区医師会 〃 24日 子宮がん検診委員会を県医師会館 〃 市地区医師会長宛通知。 高齢者に対するインフルエンザ予 防接種について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 25日 〃 地区医師会長宛通知。 山形県医師信用組合理事会が県医 〃 自民党県連選対支部長・幹事長合 27日 2005年版医師日記(手帳)の斡旋 方依頼について、各郡市地区医師会長宛通知。 師会館で開催され、有海会長ほか役員出席。 〃 健康増進事業実施者に対する健康 診査の実施等に関する指針について、各郡市 第6回全理事会を県医師会館で 開催。 〃 塩酸チクロピジン製剤及び Cypherステントの適正使用について、各郡 で開催。 〃 平成17年度医療に関する税制改 正要望について、各郡市地区医師会長宛通知。 長並びに会員宛送付。 〃 薬価基準に収載されている医薬品 の適応外投与について、各郡市地区医師会長 で開催。 〃 平成16年度健康増進普及月間の 実施について、各郡市地区医師会長宛通知。 館で開催。 〃 インフルエンザワクチンの安定供 〃 28日 東北ブロック選出日医代議員打合 同会議がパレスグランデールで開催され、伊 せ会が東京・ホテルグランドパレスで開催さ 藤事務局長出席。 れ、有海会長、竹内・三須・須藤副会長出席。 〃 岸宏一選対本部懇談会がパレスグ 〃 三須・須藤副会長出席。 第3回郡市地区医師会予防接種担 当理事連絡協議会(テレビ会議)の開催につ 〃 第48回社会保険指導者講習会が 日本医師会館で開催され、竹内副会長、板坂 常任理事、沼倉堅一会員(山形市立病院済生 館)出席。 31日 第1回自殺予防対策推進会議が オーヌマホテルで開催され、竹内副会長出席。 いて、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 25・26日 第111回日本医師会臨時代議員会 が日本医師会館で開催され、有海会長、竹内・ ランデールで開催され、須藤副会長出席。 〃 29日 〃 平成16年度本会会員名簿を各郡 市地区医師会長宛送付。 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 51 会 員 異 動 8月31日現在会員数1,630名 A会員722名 B会員908名 ○ 会 員 訃 報 死 亡 年 月 日 氏 名 平成16年8月16日 石 橋 平成16年8月21日 寺 島 ○ 入 月 文 享 年 住 所 清 64歳 西田川郡温海町大字鼠ヶ関甲304 石橋医院 吉 88歳 長井市歌丸1135 寺島医院 会 日 所属郡市 会員区分 氏 名 診療科目 新住所又は勤務先 7.27 山 大 B 福 井 忠 久 消 山形市 8. 1 寒・西 B 宮 川 修 一 整 寒河江市 山形大学医学部 晋 寒河江市立病院 旧 勤 務 先 同 左 公立高畠病院 〃 酒 田 B 佐々木 一 外 酒田市 市立酒田病院 同 8. 2 山 大 B 清 水 博 医療政策 山形市 山形大学医学部 厚生労働省東北厚生局 8.10 酒 田 B 野 末 睦 外・肛 東田川郡余目町 庄内余目病院 〃 酒 田 B 瀧 澤 佐武郎 内 〃 〃 ○ 異 月 日 所属郡市 会員区分 氏 名 左 〃 新住所又は勤務先 備 米沢市春日二丁目5-94 山 大 B 松 葉 子 8. 1 山 形 B→A 井 上 聡 子 山形市五十鈴一丁目2-17 さとこ女性クリニック 〃 天・東 B→A 鳥 居 伸 行 〃 上 山 A→B 原 田 と し 上山市十日町9-2 原田眼科医院 〃 上 山 B→A 原 田 正 夫 ○ 退 現住所変更 東村山郡山辺町大字山辺1258-13 やまのべ整形外科 〃 山 大 B 氏 吉 田 名 隆 之 山形大学医学部 備 → 開 業 〃 会員区分変更 〃 〃 会 日 所属郡市 会員区分 8.31 同 動 7.29 月 左 考(移転先) 県立中央病院 考 52 山形県医師会会報 平成16年9月 第637号 編 集 後 記 最近やたらと「史上初の」とか「最高の」など と言う言葉が目についた。 もうすっかり秋めいてしまったが、ついこの間 病院協議会との懇談会(9月3日)は、今後の 地域医療の展開に有意義となった。 県医担当の第58回東北医連総会並びに学術大 までは猛暑と豪雨と台風の明け暮れだった。この 会(9月11日〜12日)はお陰様で成功裡に終えた。 間もいくつかの「史上初の」 「最高の」という修飾 学校保健・救急医療・緩和ケア・医療保険の各分 語が使われた。 科会会場も賑わった。日医からの植松会長、櫻井 副会長、雪下・青木・野中各常任理事の来形は錦 オリンピックも異例だった。ギリシャ神話を題 材として演出された開会式は眠るのを忘れた。絢 上に花を添えてくれた。 日医会館では第48回社会保険指導者講習会(8 爛の裏では7万もの人が警備していたと聞いた。 月25日〜26日)と、第111回臨時代議員会(8月 期待が重かっただろうに、日本選手団は良く頑 29日)があった。日医新執行部の意気込みを感じ 張った。メダルは37個も獲ったが、感動の選手を た。日医連盟執行委員会(9月21日)は、参院選 勝手に選べば、一番に女子マラソンの野口、二番 挙の総括が中心だった。その他、色々とあった。 は女子競泳800mの柴田だと思った。 高校野球の優勝旗は白川の関どころか、一気に 津軽海峡を越えてしまった。優勝戦は、安打も得 来月は2004年世界医師会東京総会(6日〜9日) が帝国ホテルで、そして第35回全国学校保健・学 校医大会(30日)が郡山で開かれる。 点も記録づくめだった。 プロ野球は、段々興味が薄れていたが、史上初 中央では医師免許の更新制度の導入や混合診療 のスト決行で一転興味が湧いてきた。選手会長の 問題が急浮上してきた。第5次医療法改正も審議 古田が好きになってしまった。 入りした。診療報酬のあるべき姿として、植松日 マリナーズ・イチローの安打新記録が気になっ て、今日もスポーツ新聞を見た。 医会長は「改定に合わせて議論するのではなく、 常々検討しておく必要がある」と、これは山形の 講演で言った。 史上最多とまでは言わないが、県医師会も行事 (竹内 輝博) 山積だった。 県知事との懇談会(9月16日)は盛り沢山の提 出議題で盛り上がり、時間が足らなかった。 平成16年9月5日 印刷 平成16年9月10日 発行 山 形 県 医 師 会 会 報 第637号 ¥ 525 本会会誌の誌代525円は、山形県医師 発 行 者 編集委員 〃 〃 〃 〃 発 有 竹 佐 三 中 佐 行 所 躬 輝 泰 一 明 紀 社団法人 行 博 司 郎 夫 嗣 山形県医師会 〒990-2432 山形市荒楯町一丁目8番9号 TEL 023-631-4350 FAX 023-631-4352 会会費賦課微収規程第2条別表に定め る会費の中に含まれる。 海 内 藤 原 條 藤 印 刷 所 ㈱ 誠 文 山形市本町一丁目7番50号 堂 印 刷
© Copyright 2024 Paperzz