第649号 - 山形県医師会

Date: 2005/09/26 Mon 17:11:25
平成17年9月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕
第649号
表
紙
写
『秋?』
真
第20回山形県医家美術展出展
山形市 土
屋
義
明
随分前、秋に体調を崩して入院した時、花とあけびをもらいました。色合いがとても綺麗だっ
たので、病棟からクレヨンを借りて描きました。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
目
1
次
生涯教育のお知らせ
がんネットTVカンファレンス
産業医研修会一覧表
お知らせ
市町村合併に伴う国民健康保険の保険者番号及び老人保健の市町村番号の改定について……… 2
医療通訳利用案内………………………………………………………………………………………… 3
!」放送中……………………………………………… 3
YBCラジオ番組「朝だ!元気だ!6時半!
各種電波利用機器の電波が植込み型医用機器へ及ぼす影響を防止するための指針……………… 4
山形県医師会会員専用ホームページのアカウント及び
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて…………………………… 6
山大医学部のページ
山形大学医学部附属病院遺伝カウンセリング室の紹介
山形大学医学部附属病院 遺伝カウンセリング室 皮膚科 三橋善比古… 7
郡市地区医師会コーナー
現代的教育ニーズ取組支援プログラム「生涯医学教育拠点形成プログラム
― 包括的地域医療支援機構創設 ―」について………… 山形大学医師会 清水
博… 9
寄 稿
公設民営…………………………………………………………………………山形市 武田 和夫… 12
山形百山
(西吾妻山)
……………………………………………………………山形市 武田 昌孝… 13
日本医師会 第1回男女共同参画フォーラムに参加して …………………山形市 笠島 和子… 14
南フランスの旅(Ⅱ)
……………………………………………………………山形市 長嶋
愼… 17
「からから煎餅」と「プラスα」
………………………………………………山形市 清水
博… 21
少子化対策………………………………………………………………………上山市 渡辺 好博… 23
学 術
当科における副鼻腔真菌症の臨床的検討
山形大学医学部 情報構造統御学講座 耳鼻咽喉頭頚部外科学分野 太田 伸男 他… 24
塩酸ベプリジルと酢酸フレカイニドの心房細動停止並びに抑制効果について
東北中央病院 循環器科 金谷
透 他… 28
筆 硯
私のストレス解消法……………………………………山形県医師会代議員会議長 舟山
尚… 32
県医師会だより
第5回常任理事会………………………………………………………………………………………… 34
第5回全理事会…………………………………………………………………………………………… 41
救急・大規模災害等対策委員会………………………………………………………………………… 47
県医日誌…………………………………………………………………………………………………… 49
会員異動…………………………………………………………………………………………………… 51
編集後記…………………………………………………………………………………………………………… 52
〔ホームページ〕http://www.yamagata.med.or.jp/ 〔Eメール〕[email protected]
2
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
市
市町村合併に伴う国民健康保険の保険者番号及び
市町村
村合
合併に伴う
う国
国民
民健
健康
康保
保険
険の
の保
保険
険者
者番
番号
号及
及び
び
老
老人保健の市町村番号の改定について
老人保
保健
健の市町村
村番
番号
号の
の改
改定
定に
につ
つい
いて
て
知らせします。
平成17年10月1日に、鶴岡市、藤島町、羽
引町、朝日村及び温海町の1市5町
また、この変更に伴い、被保険者証等が更
村が合併し、新「鶴岡市」となることに伴い、国
新され、被保険者証等の記号・番号等も変更
民健康保険の保険者番号及び老人保健の市町
されますので、併せてお知らせします。
黒町、
村番号等を下記のとおり改定されますのでお
記
1
改定年月日(合併年月日)
平成17年10月1日
ただし、平成17年10月1日前から鶴岡市以外の旧町村の被保険者等であった方については、
平成18年1月1日から変更
2
保険者番号等
名
変 更 後
称
鶴 岡 市
鶴 岡 市
藤 島 町
羽 黒 町
変 更 前
引 町
朝 日 村
温 海 町
国保一般
国保退職
老人保健
国保一般
国保退職
老人保健
国保一般
国保退職
老人保健
国保一般
国保退職
老人保健
国保一般
国保退職
老人保健
国保一般
国保退職
老人保健
国保一般
国保退職
老人保健
診療報酬等用保険者番号・市町村番号
06
003
67
06
003
27
06
003
06
003
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003
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072
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06
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06
077
67
06
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27
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077
備
8
8
7
8
8
7
3
3
2
1
1
0
9
9
8
4
4
3
2
2
1
考
廃
止
廃
止
廃
止
廃
止
廃
止
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
3
3
新しくなる被保険者証等(旧町村分)
被 保 険 者 証 等
一斉更新年月日等
乳幼児医療証、母子家庭等医療証及び重度心身障害
(児)者医療証
国民健康保険被保険者証、高齢受給者証、特定疾
病療養受療証、限度額適用・標準負担額減額認定
証及び老人医療受給者証
平成17年10月1日
平成18年1月1日
(平成17年10月1日以降の新規認定者については、
新しい番号の被保険者証等を交付)
医 療 通
通 訳
訳 利 用 案 内
内
問い合わせ:NPO法人
医療通訳をご利用下さい。NPO法人国際ボ
国際ボランティアセンター山形
ランティアセンター山形では、英語・中国語・
韓国朝鮮語・ポルトガル語・スペイン語・タ
電話:023−634−9830
(平日10時〜17時)
イ語など研修を積んだ通訳者を登録していま
090−2365−1208
す。同行通訳は有料(個人負担で、30分1,900
(平日13時〜19時、土曜9時〜12時)
円、1時間2,400円:交通費含)ですが、電
話通訳は無料です。また、FAXによる翻訳は、
患者と医療者のやりとりに限りA4一枚500
円程度です。
「朝だ!元気だ!6時半
」放送中
朝
!
YBCラジオ番組
YBC
朝だ!
!元
元気
気だ!6
6時
時半
半!
!
!」
」放
放送
送中
中
Cラ
ラジ
ジオ
オ番組「
健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さん
山形県医師会では、月曜日から金曜日まで
毎日朝6時30分から15分間、県民向けにYBC
に聴取をお勧め下さい。
ラジオで健康情報番組「朝だ!元気だ!6時
10月の放送予定は下記のとおりです。
半」放送中です。
【放送時間:月曜日から金曜日の毎朝6時30分〜6時45分】
放送日
テーマ
出演者
医療機関名
10月3日〜7日
メタボリック シンドロームについて
佐野
隆一
10月10日〜14日
AED(自動体外式除細動器)を中心
にした救急医療のお話
さ
の
医
院
加登
譲
県立日本海病院
10月17日〜21日
末梢動脈疾患について
橋爪
英二
市 立 酒 田 病 院
10月24日〜28日
性病について
水戸部勝幸
水戸部クリニック
4
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
各
各種電波利用機器の電波が植込み型医用機器へ
各種電
電波利用
用機器の電
電波
波が
が植
植込
込み
み型
型医
医用
用機
機器
器へ
へ
及
及ぼす影響を防止するための指針
及ぼす
す影響を
を防止する
るた
ため
めの
の指
指針
針
医用機器への電波の影響の防止については、
では、その携帯電話端末等の電源を切るよ
平成9年に不要電波問題対策協議会(現電波
う配慮することが望ましい。
環境協議会)によって「医用電気機器への電
波の影響を防止するための携帯電話等の使用
2
ワイヤレスカード(非接触ICカード)
システムの電波が植込み型医用機器
へ及ぼす影響を防止するための指針
に関する指針」が策定され、その後、総務省
では、新たな方式の携帯電話端末をはじめ、
各種電波利用機器から発射される電波が植込
み型医用機器へ及ぼす影響を防止するための
ア
心臓ペースメーカ装着者は、ワイヤレス
調査を実施し、その結果が公表されておりま
カードシステムのリーダライタ部(アンテ
すが、このたび、平成16年度までに実施した
ナ部)から心臓ペースメーカの装着部位を
調査結果等を基に、新たに「各種電波利用機
12cm程度以上離すこと。
器の電波が植込み型医用機器へ及ぼす影響を
イ
除細動器装着者は、日常生活において特
防止するための指針」が取りまとめられまし
別にワイヤレスカードシステムを意識する
たのでお知らせいたします。
必要はないが、除細動器装着部位をワイヤ
レスカードシステムのリーダライタ(アン
記
テナ部)に密着させることは避けるべきで
ある。
1
携帯電話端末及びPHS端末の電波
が植込み型医用機器へ及ぼす影響を
防止するための指針
ウ
ワイヤレスカードシステムの製造業者等
は、リーダライタ部(アンテナ部)を明確
に認識できるよう表示等を工夫することが
影響防止に有効である。また、断続磁界モー
植込み型医用機器の装着者は、携帯電話
ドは、影響が大きくなるので、できる限り
端末の使用及び携行に当たっては、携帯電
連続磁界モードを利用することが影響防止
話端末を植込み型医用機器の装着部位から
には有効である。
ア
22cm程度以上離すこと。
また、混雑した場所では付近で携帯電話
3
電子商品監視(EAS)機器の電波が
植込み型医用機器へ及ぼす影響を防
止するための指針
端末が使用されている可能性があるため、
十分に注意を払うこと。
イ
植込み型医用機器の装着者は、PHS端末
の使用に当たっては、アの携帯電話端末と
ア
同様に取り扱うこと。
植込み型医用機器の装着者は、EAS機器
ウ
が設置されている場所及びEASステッカ
携帯電話端末及びPHS端末の所持者は、
が貼付されている場所では、立ち止まらず
植込み型医用機器の装着者と近接した状態
となる可能性がある場所(例:満員電車等)
通路の中央をまっすぐに通過すること。
イ
植込み型医用機器の装着者は、EAS機器
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
の周囲に留まらず、また、寄りかかったり
しないこと。
ウ
植込み型医用機器の装着者は、体調に何
5
ハンディタイプ、据置きタイプ及びモ
ジュールタイプのRFID
ア
ハンディタイプRFID機器の操作者は、
らかの変化があると感じた場合は、担当医
ハンディタイプRFID機器のアンテナ部
師に相談すること。
を植込み型医用機器の装着部位より
エ
植込み型医用機器に対するEAS機器の
影響を軽減するため、更なる安全性の検討
22cm程度以内に近づけないこと。
イ
を関係団体で行っていくこと。
植込み型医用機器の装着者は、装着部
位を据置きタイプ及びモジュールタイプ
のRFID機器のアンテナ部より22cm程
4
RFID(電子タグ)機器の電波が植
込み型医用機器へ及ぼす影響を防止
するための指針
度以内に近づけないこと。
ウ
植込み型医用機器に対するハンディタ
イプ、据置きタイプ及びモジュールタイ
プのRFID機器の影響を軽減するため、
ゲートタイプRFID機器
ア
更なる安全性の検討を関係団体で行って
いくこと。
植込み型医用機器の装着者は、ゲート
タイプRFID機器が設置されている場所
及びRFIDステッカが貼付されている場
所では、立ち止まらずに通路の中央を
真っ直ぐに通過すること。
イ
5
無線LAN機器の電波が植込み型医
用機器へ及ぼす影響を防止するため
の対応
植込み型医用機器の装着者は、ゲート
タイプRFID機器の周囲に留まらず、ま
た、寄りかかったりしないこと。
無線LAN機器によって影響を受けた植込
み型医用機器は、1機種であつたことから、
植込み型医用機器の装着者は、体調に
厚生労働省の協力を得て、医療機関を通じ同
何らかの変化があると感じられる場合は、
機種の利用者全員に対して、試験結果に基づ
担当医師に相談すること。
く注意喚起が行われている。
ウ
植込み型医用機器に対するゲートタイ
よって、現時点で特段の注意をされていな
プRFID機器の影響を軽減するため、更
い植込み型医用機器の装着者は、無線LAN機
なる安全性の検討を関係団体で行ってい
器に対しては特別の注意は必要としない。
エ
くこと。
6
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
山
山形県医師会会員専用ホームページのアカウント及び
山形
形県
県医
医師
師会
会会
会員
員専
専用
用ホ
ホー
ーム
ムペ
ペー
ージ
ジの
のア
アカ
カウ
ウン
ント
ト及
及び
び
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて
メ
メー
ール
ルに
によ
よる
る周
周知
知文
文書
書の
の自
自動
動配
配信
信・
・メ
メー
ーリ
リン
ング
グリ
リス
スト
トに
につ
つい
いて
て
山形県医師会では、会員専用ホームページ
を開設しております。
このホームページでは会
情報を提供しております。未加入の会員は、
これを機会に是非ご参加ください。
員および医療機関の情報、
県医師会および各地
周知文書の自動配信、メーリングリスト「花
区医師会の行事などを公開しております。
会員
笠ML」への参加を希望される先生は、本会宛
の先生方の専用ページとなっており、
アクセス
メール([email protected])に
するためにはアカウントが必要となります。
てお申し込み下さい。
〈会員専用ホームページのアカウント〉
◆ユーザ名:
y+日医会員番号(日医刊行物送付番号)
◆パスワード:
生年月日西暦下2桁+月2桁+日2桁
(例):1950年1月2日の方:500102
〈周知文書の自動配信〉
周知文書あるいは県医師会からのお知らせ
山形県医師会ホームページ:
http://www.yamagata.med.or.jp/
会員専用ホームページ:
https://member.yamagata.med.or.jp/
メールアドレス:
[email protected]
花笠MLアドレス:
[email protected]
をメールを利用して行っております。希望さ
れた会員には、県医師会会員用ホームページ
の「医師会ニュース」をメールにて配信いた
〈花笠メーリングリストでは、現在、下記のよう
なことについて、意見交換をしております。
〉
します。自動配信については、花笠MLではな
第10回ICLS蔵王講習会案内
く、専用のツールを利用します。
須田整形外科医院
〈花笠メーリングリスト〉
会員専用のメーリングリスト「花笠ML」
([email protected])を 立
ち上げております。
メーリングリストとは、あるアドレスに送
報告会の御案内
選挙
美辞麗句
姥捨て山
小さな政府
対策
選択
ICF合同研修会
欺瞞
市街地における農薬散布
信する(花笠MLの場合は上に書いたアドレス
殲滅作戦
思想
となります)と、参加会員すべてにメールが
hottokenai
弱者切捨て
配信されるというしくみです。花笠MLは、県
低負担低福祉国
優先順位
医師会会員どうしが情報・意見交換を行う場
本田先生の投稿
活力
を提供します。また、この趣旨を通じて地域
夏カゼの流行について
医療の発展、更には医療全体の向上に寄与す
ることを願うものです。
現在、この周知文書の自動配信・花笠メー
リングリストを使用して県医師会から有用な
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
7
山大医学部のページ
山形大学医学部附属病院遺伝
カウンセリング室の紹介
山形大学医学部附属病院
遺伝カウンセリング室
皮膚科
1.はじめに
橋
善比古
伝性疾患にとって遺伝子治療はまだまだ先きの話
山形大学病院では、平成14年10月に遺伝カウン
セリング室(室長:早坂
三
清教授)を開設しまし
た。遺伝カウンセリング室では、
『これから結婚す
るが、生まれた子が遺伝の病気になるかどうか心
しです。一方、遺伝性疾患は人類の宿命で現実の
問題であり、重篤な疾患では人工中絶も考慮した
出生前診断も行われています。
新聞やテレビで報道されているように、現在、
配だ』という人の相談、遺伝子検査前の説明、診
遺伝医療の現場ではさまざまな混乱が生じていま
断がついた後の心理的サポートなどを行います。
ま
すが、その原因は遺伝医療システムが整っていな
た、
『遺伝する病気かどうか分からないが、とにか
いままで、あるいは国民的コンセンサスが出来て
く心配だ』
という人にも対応致します。遺伝や遺伝
いないままで遺伝子検査その他の新技術が導入さ
子診断についてのカウンセリングが必要な際には、
れていることにあると考えられます。このような
是非ご紹介下さいますようお願い致します。
当院で
現状、すなわち、現実と一部の領域における技術
は、
日本人類遺伝学会と日本遺伝カウンセリング学
の先行のはざまで、それを結ぶ一つの方法として
会が合同で行っている臨床遺伝専門医制度の専門
の遺伝カウンセリングの需要が増えています。
医が3名おります。この3名の他、
各診療科の先生
方も加わって遺伝カウンセリングを行っています。
3.遺伝カウンセリングとは
山形大学病院内の医療福祉・継続看護相談室(電話:
遺伝に関する悩みを持っている人に、正しい遺
023−628−5159)で、平日の午後1時〜4時に
伝学の知識を知って頂いて、決断の道をサポート
受付ていますが、
詳しい申し込み方法などについて
することを遺伝カウンセリングといいます。実際
は附属病院HPをご覧下さい。
に、氾濫するマスコミ報道のなかで、不正確な情
報やあまり意味のない思い込みで悩んでいる場合
2.臨床遺伝医学の現状
も多いのです。このような遺伝に関する問題を、
臨床医学における遺伝性疾患の重要性が増して
当事者が最善の方法を選び、
選択に伴う心の問題に
いるとされています。その理由として、近年の少
対して支援してゆく対話の過程そのものが遺伝カ
子化傾向、感染症による死亡率の減少や、分子生
ウンセリングです。遺伝カウンセリングは以前、
「遺
物学の発展に伴う遺伝性疾患の機序解明の進歩な
伝相談」とも呼ばれていましたが、遺伝に関する単
どがあげられます。従来、遺伝性疾患は診断が出
なる相談という範疇を超えているという考えから、
来ても根治的治療法がないため、臨床医の興味を
最近では「遺伝カウンセリング」と呼ばれます。
削ぐ傾向があったように思われます。しかし、近
年の分子生物学の進歩によって遺伝子治療が夢で
4.遺伝カウンセリング室設置の背景
はない現状にあり、実際に遺伝子治療が行われて
現在、全国の大学病院の約半数に遺伝カウンセ
いる疾患もあります。しかし、現状では多くの遺
リング室が設置されています(遺伝相談室、遺伝
8
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
子診療部門、など名称は様々)
。このような部署が
技術は、患者本人の問題に帰することが多いのに
必要になってきた背景を考えてみたいと思います。
対して、遺伝子は本人だけではなく、家族や親戚
従来、遺伝子は神の領域でした。すなわち、遺
にまでおよぶ情報をもたらします。そのために、
伝子は親から子へと引き継がれ、人智が及ぶとこ
検査を行うことそれ自体が問題であったり、その
ろではありませんでした。1950年代初めに遺伝子
結果がもたらす意味を知らずに検査することが問
の構造が解明してわずか半世紀、人は遺伝子を操
題になります。
作することが出来るようになりました。マスコミ
例えば、現在何の症状もない人が中年になると
でセンセーショナルに報道されるように、多くの
死亡に至る疾患に罹患していることが遺伝子診断
疾患で原因遺伝子が同定され、一部の病気につい
で分かった時、そのことを本人に伝えるべきで
ては遺伝子治療も試みられています。ヒトは神に
しょうか。このような問題に、検査を行う本人が
なったのでしょうか。しかし、現状では実際に遺
直面した例があります。Nancy Wexlerはハンチ
伝子治療が出来る疾患はほとんどありません。そ
ントン舞踏病の原因究明に貢献した有名な女性で
れにヒトは神ではありません。
す。彼女の母親がハンチントン舞踏病で、彼女自
このような現況は、遺伝性疾患の診療現場に混
身が発症する可能性がありました。彼女自身が開
乱をもたらしています。マスコミのセンセーショ
発に貢献した方法で、自分自身が発症するか否か
ナルな報道は一般市民に遺伝子治療に過大な期待
を知ることが出来るようになった時、彼女は悩み
をもたせ、不正確な情報が氾濫しています。この
ました。親族の多くが苦しみながら死んでゆくの
ような、遺伝子の世界のギャップ、すなわち、検
を知っていたからです。最終的に彼女は自分の検
査や治療を行う側と、それを受ける側との心の
査をしないことを選びました。このように、検査
ギャップを埋めるための装置としての遺伝カウン
をしないという選択もあります。遺伝の問題は本
セリングが必要です。遺伝を扱う10の学会が共同
来自分自身の問題ですから、決断は本人にゆだね
で作成したガイドラインや、厚生労働省など3省
られます。遺伝に関する知識や社会の支援体制な
が合同で作成したガイドライン、それに最近発刊
どについての情報を提供して、決断のお手伝いを
された「医療・介護関係事業者における個人情報
することが遺伝カウンセリングです。
の適切な取り扱いのためのガイドライン(厚生労
働省)」でも、遺伝子検査を行う前に遺伝カウンセ
リングを行うことが義務付けられています。
6.おわりに
遺伝についての問題を抱えている患者さんには、
是非、山形大学遺伝カウンセリング室の受診をお
5.遺伝子検査の特殊性
遺伝子検査は、従来の血液検査や画像診断と根
本的に意味が異なる問題があります。従来の診断
勧め下さい。なお、山形大学附属病院は今年4月
に、遺伝専門医研修施設に認定されました。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
9
現代的教育ニーズ取組支援プログラム
「生涯医学教育拠点形成プログラム−包括的地域医療支援機構創設−」について
山形大学医師会
1.取組の概要
平成16年度から、文部科学省は、今後の教育改
清
水
博
大学蔵王協議会(卒後臨床研修センター等)
」を発
展的に活用することにしてします。
革の新たな開発・発展を図るすぐれた取組を支援
する「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現
2.プログラムの内容
代GP:Good Practice)」を創設しました。山形
このプログラムは以下の三部門からなります。
大学医学部は、
「生涯医学教育拠点形成プログラム
研修部門
−包括的地域医療支援機構創設−」というテーマ
地域医療機関に勤務する医師の学習ニーズ、
で応募し、「現代GP:地域活性化への貢献」36課
すなわち①専門医指向が強く、研修の機会が
題の一つに採択されました。(平成16年度予算は
豊富にあること、②医師数が充足し、医師個
14,945,000円)
。プログラムは3年間の予定です。
人への精神的、肉体的な負担が集中しないこ
「生涯医学教育拠点形成プログラム−包括的地
と、③経験できる症例、疾患が豊富なこと等
域医療支援機構創設−」の目指すところは、地域
を汲み上げ、このニーズに則った医師配置の
における医師の確保の問題に正面から取り組み、
原則、学習環境の整備等を行うことにしてい
地域医療へ大学医学部が貢献できる方法を研究し、
ます。具体的には、新たな診療技術の習得を
その方法を提示する教育システムを作成すること
目的とした所属施設外における研修の支援、
です。そして、その教育システムを核とした「総
専門医取得後の地域医療機関の医師の研修
合医学教育センター」を創設し、地域医療を担う
(基礎医学講座における研究並びに海外及び
地域中核病院及び地方自治体(県)と密接な連携
国内留学も含む)などを予定しています。ま
を図ることによって、医師の生涯教育を充実し、
た、医師が研修・留学中は、下記関連医療施
地域医療を推進することです。
設部門との連携を図り、不在医師の所属医療
現在の地域医療における医師不足は、医師の偏
機関への応援(派遣)等が行える体制をとる
在によるところが大きく、特に、若い医師が地方
に定着しないといった問題があります。本プログ
ことを考えています。
関連医療施設部門
ラムは、研修医及び地域の勤務医の教育ニーズを
県の医療福祉関係部局も参加し、地域医療
汲み上げ、それに応じた専門・生涯教育支援を行う
の実態調査を行い、医師の需給と供給のバラ
ことで、医師の定着率の向上を図り、医師の偏在
ンスを考慮し、地域における適切な医師の配
の解消を含めた地域の医療環境の充実、医療レベ
置等について検討することにしています。
ルの向上、地域住民の健康増進を通して地域社会
の活性化を目指すものです。
また、本プロジェクトを推進するにあたっては、
医療政策・企画・広報担当
地域の疾病の実態、すなわち年齢構成、疾
病の種類及び重症度等を把握し、地域医療を
平成14年8月から、山形大学及び関連医療機関の
支援する科学的根拠を明らかにしたいと考え
医学・医療の充実を図り、人材養成と地域医療の向
ています。また、
広報誌の発行、
インターネッ
上に寄与することを目的として設置された「山形
トを介した情報提供、生涯教育セミナーの開
10
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
催などを通して、今後の専門医教育及び生涯
第4回 「重篤感染症の出現−何が問題か−」
教育を見据えた卒後臨床研修に関する情報を
平成17年6月29日
内外に提供するとともに、関連病院施設との
国立感染症研究所
情報交換の円滑化を図ることにしています。
毅
所長
第5回 「医療安全対策の新しい課題」
以上の3部門が有機的に連携し、
「生涯医学
平成17年7月6日
教育拠点」を形成することによって、医師の
厚生労働省医療安全対策室
生涯教育を通じた地域の医師不足を解消する
プログラムを作成し、地域医療の活性化を図
倉田
北島
智子
室長
「県内医療施設における患者動向及び医療
ることにしています。
従事者等に係る現状調査」の実施
県内全域の医療施設における患者数、病床
3.これまでの成果
利用率、職員数、手術数、医療機器の設置状
「総合医学教育センター」の創設
況及び不足医師数等を地域別に把握するため
「総合医学教育センター」を創設し、地域医
51施設に対し調査を実施し、45施設から回答
療機関、県、地域医療に携わる医師との情報
(88.2%)を得ました。これらのデータは、
交換を行うためのネットワークを構築すると
共に、
「総合医学教育センター」の活動に関す
集計して公表しました。
「地域医療の推進に関するアンケ−ト調査」
る情報提供をするためのホームページ
の実施
(http://isen.id.yamagata-u.ac.jp/)を開設し
現在の地域医療に関する主要課題(医師の
ました。
地域・診療科偏在、医学教育、医療連携、救
ニーズ調査の実施
急医療及び臨床研修制度等)について、医療
本学医学部教授及び関連教育病院(79病
機関・診療所のニーズ等を的確に把握するた
院)を対象に、生涯教育セミナーで取り上げ
め、43施設にアンケ−ト調査を実施し、22施
るべき課題、講師、講演の時期等についての
設から回答(51.2%)を得ました。そして、
ニーズ調査を実施しました。これらに基づい
て、
「生涯教育セミナー」を開催しました。
意見・要望を取りまとめ、公表しました。
「生涯教育セミナー」の開催
広報誌の発行
現代的教育ニーズ取組支援プログラムの活
これまで、
「生涯教育セミナー」を5回開催
動状況を周知するために、広報誌「生涯教育
しました。講演のテーマ及び講師は、次のと
と地域医療
おりです。
ス−」を、創刊号から3号まで発行し、関連
第1回 「医療政策の今後」平成16年12月4
医療機関及び行政機関等に配布しました。
−現代的Good Practiceニュー
日
厚生労働省医政局
岩尾總一郎
局長
第2回 「地域医療連携の実践」
平成17年2月5日
久義
院長
第3回 「企業が大学の医療および医学教育
に期待すること−予防医学を中心
に−」
厚生労働省医政局
梶尾
雅弘
企画官
平成17年9月8日
(木)
17:30〜19:00、医学部大講義室
第7回 「臨床医のためのゲノム医学入門」
東北大学大学院小児医学
(遺伝病学)
平成17年3月3日
松原
(株)
オムロンヘルスケア
学術担当部
予定されている生涯教育セミナー
第6回 「医療における個人情報保護の課題」
国立病院機構熊本医療センター
宮崎
4.これからの活動
中瀬
雄三
洋一
教授
平成17年11月11日
(金)
部長
18:00〜19:30、医学部大講義室
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
※医師会の先生方の御来場をお待ちしてい
11
関係者だけではなく、山形県健康福祉部、山
ます。
形大学関連病院会及び県民代表等の委員で構
調査結果の活用
成することになりました。今後は、このプロ
「山形県内医療施設における患者動向及び
グラムで行った調査結果をもとに、根拠に基
医療従事者等に係る現状調査」並びに「地域
づき、かつ県民の意思を反映した医師の適正
医療の推進に関するアンケート調査」で得ら
配置が行われることになります。
れたデータを解析します。
その結果は、今後の医師適正配置及び県の
保健医療行政等に活用されます。
山形大学医学部が取り組んでいる「現代的教育
広報誌「生涯教育と地域医療」の発行
ニーズ取組支援プログラム」の現状及びこれから
生涯教育セミナーの講演及び調査結果等を
の活動について概略を記しました。
主な内容とする「生涯教育と地域医療」
(第4
号〜第6号)の発行を計画しています。
5.最後に
調査結果に基づく医師の適正配置
今年7月20日に山形大学蔵王協議会役員
会において、山形大学地域医療医師適正配置
委員会規程が改定され、当該委員会は、大学
医師会の先生方には、御多忙中、アンケートに
御協力を頂き有難うございました。
今後は調査結果を活かした、生涯教育及び地域
医療を実施できればと考えています。
今後とも医師会の先生方の御協力を宜しくお願
い申し上げます。
12
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
公
設
民
営
山形市
武
田
和
夫
国立大学の独立行政法人化で教室の名称も長く
るとなれば、大変な資金が必要である。銀行から
なり、骨の小さな窪みにつけられた、解剖学の覚
借りれば勿論利息も払わねばならず、利益を上げ
えにくい名前のようである。だが病院の診療科の
元金も返済して行かねばならない。今の医療保険
表示は昔のままなのでほっとしている。大学病院
の収入ではかなり厳しいといわねばならない、そ
の経営も、研究と教育に診療もするのだからとい
れが建物の建設費が要らないのならこんな旨いこ
う言い訳での、赤字垂れ流し体質が許されなく
とはない。
なった。もっとも私立医科大学は昔から、同じこ
バブル崩壊の後遺症で、都心一等地の本社ビル
とをしながら学生の授業料と寄付と病院収入で何
を借金の返済に不動産屋に売却し、今度は家賃を
とかしている。
払ってそこに入居している大企業もある。建物が
自治体の病院も、住民の福祉だからと自治体の
自分のものなら借金の担保にはなるが、税金も払
丸抱え経営から、病院に人事権も経営も任せます、
わねばならず借りた金は返さなければならない。
独立採算で願いますと、地方公営企業法の全適の
社屋を売却し借金を一気に返済し身軽になる、家
病院も増えている。さらに市民の健康と福祉のた
賃やリース費用は税法上経費となる。家主が自治
めに病院は必要だが、このままでは体質改善が難
体なら家賃はリース会社よりは安いだろう。病院
しいとみれば、経営を民間委託する自治体も出始
の開設許可も実績のある公的な団体で、本来市が
めた。
経営すべきものの肩代わりなら、保険医療機関と
「公設民営」という手法である。自治体の市の土
しての申請でよもや拒否されることはないだろう。
地に市が建物を造る、財源を市債に求めようと建
阪神淡路大震災で病院は事実倒壊している、地
物は市の資産であるから問題ない。それを自分で
震で病院が潰れては救急医療もへちまもない。建
使わず「指定管理者」という他人に任せて、自分
築基準の甘い時代に建てた病院が今老朽化してい
はいわば家主さんになるわけである、病院経営で
る、耐震建築への建て直しは自治体も民間も大き
自治体の赤字が増える心配はない。普通家賃は建
な負担である。これまでは許されない手法も規制
物の不動産税、減価償却、補修費、それに借金の
緩和で自治体は法律を変更し、公設民営である。
返済などを考慮して決められる。だが低所得者の
しかし民の大病院が官と結託すれば、中小法人
福祉のため市がアパートを造り、安い家賃で入居
病院はこれまで以上に、厳しいハンデキャップ
させる。これと同じ発想で市民のためと病院の建
レースを強いられることになる。町村合併の進行
物を造り、社会的に評価のある団体に入居しても
と共に病院も合併、系列化、合理化が進むだろう。
らう。だが自治体は自分の土地に建てた自分の病
(横浜市と日赤は同じ区内の両方の300床以上の
院の固定資産税を自分に払うのかな。日赤などの
病院を廃止し、市が634床の病院を建て日赤が経
公的病院も自分で土地を購入し何百床の病院を造
営にあたっている)
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14
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
日本医師会 第1回男女共同参画フォーラムに参加して
山形市
女性医師を支援するための男女共同参画フォー
ラムが開催された。
山形市医師会に本年度より女性医師委員会が設置
笠
島
和
子
平成13年から平成16年まで内閣府の行った意識
調査から世界的にみて日本の人間開発指数は高い
ものの男女共同参画に関するさまざまな数値が低
されたこともあり出席する機会を与えていただいた。
日本医師会は医学部に女子学生が50%に達し
第1回男女共同参画フォーラム プログラム
ているという状況と女性会員の医師会活動の推進
― 女性医師は何を求め、
何を求められているか ―
を図るとの計画の下に平成10年に女性会員懇談
会を設立し女性会員の意見を広く会務に反映させ
る場を設定してきた。そして全国連絡協議会を平
成13年9月に第1回女性会員フォーラムとして
開催した。「今日の医療における女性医師の役割」
をメインテーマに女性会員懇談会の委員を中心と
したパネルディスカッションがなされた。女性医
日時:平成17年7月30日(土)
午後1時〜4時(懇親会
場所:日本医師会館
(懇親会は小講堂・ホール)
司会:女性会員懇談会委員
ことの必要性、意識調査、環境調査、労働条件の
問題、女性特有の健康問題、医師会女性会員数及
び女性役員の少ないこと、等々活発な討議がなさ
れた。女性会員だけで集まったことでこの会議は
閉鎖的になっている、との反省から次回このよう
な会議が行われるときはぜひ日本医師会の理事の
先生や多くの男性の医師に加わってほしいと結論
中川やよい
13:00 開会の辞 日本医師会常任理事 伯井 俊明
13:05 会長講演
「男女共同参画社会を迎えて日本医師会の考えること」
日本医師会長
師を中心に約200名の参加があり山形県からは山
本二三子先生が出席された。女性の視点を増やす
午後4時〜6時)
大講堂
内閣府男女共同参画局長
名取はにわ
柳田喜美子
14:30 パネルディスカッション
「女性医師は何を求め、何を求められているか」
座長:女性会員懇談会委員長
は大阪でということである。日医ニュース1055号
札幌医科大学産婦人科学講座臨床教授
藤井
調講演は名取はにわ内閣府男女共同参画局長で、
美穂
「女性医師の役割と現況」
前東京都医師会女性会員問題検討委員会委員長
清水美津子
「アンケートから見える女性医師の課題」
前千葉県医師会女性医療研究委員会委員長
大川
玲子
清野
佳紀
伯井
俊明
日本医師会常任理事 野中
博
「病院長としての女性医師勤務支援」
大阪厚生年金病院院長
「医師会活動への女性医師の参画」
(平成17年8月20日)に詳細な報告記事が出てい
るが、演題及び参加人数は付図1.2.に示した。基
保坂シゲリ
「女子医学生と女性勤務医の現況」
そして今年のこの男女共同参画フォーラムが企
画された。今後年一回のペースで開催され、来年
治雄
座長:女性会員懇談会副委員長
に達した、とそのときの記事には書かれてある。
(http://www.med.or.jp/)
植松
13:45 基調講演 「男女共同参画は日本社会の希望」
日本医師会常任理事
15:25 フロアを交えたディスカッション
16:00 閉会の辞
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
15
いためにわが国の男女平等の実現度が低くなって
クシェアリングの試み、医師会役員・理事を増やす
いる。また日本人は固定的役割分担の意識が諸外
こと(多くは10%以下)
、しかし依頼しても受けて
国に比して強く、男性50%女性41%がこれを支持
もらえない、というようなことであった。
している、という調査結果を示された。
パネルディスカッション「女性医師は何を求め、
この会議の一週間前に秋田市で東北学校保健・
学校医大会があり、人間の進化及び行動生態学が
何を求められているか」
では5題のうち3題は女性
専門の早稲田大学長谷川真理子教授の「生物進化
医師による女性医師(学生)に対するアンケートの
から見た子どもの発達:現代環境の新奇さ」という
結果報告であり、1題は病院長による女性医師勤
務支援の実際、1題は日本医師会常任理事よりの
第1回男女共同参画フォーラム 参加人数
医師会活動への女性医師の参画についてであった。
アンケート調査の結果は実態の提示であり、こ
れまでもいろいろのところで示されていたが今回
はじめてそれを一歩進め、ではどうしたらいいの
か、ということで大阪厚生年金病院長の清野佳紀
先生が病院長としての女性医師勤務支援の実際を
講演された。個人個人に合わせた勤務体制、
フレッ
クス制、場合によっては16時間勤務2日ないし3
日休み、非常勤にも保険証、使いやすい駐車場の
提供、売店を24時間のコンビニへ(売り上げは4
倍増)
、保育所との提携(つくるのは大変だが、提
携することは簡単である)
、病児保育をする(病院
が病児保育をするのは簡単である、ボランティア
をうまく使う、ボランティアが来たくなるような
病院つくりをする、週6日のうち4−5日しか稼
動しないがそれでよしとする)
。
その院長先生は信
念をもって話しておられ感動的であった。たとえ
ば保険証を出すと大きなお金がかかるが、
という若
い管理職の先生の質問に、
かかってもいいではない
ですか、それが働くことの力につながるのなら、そ
のほうがいいじゃないですか、
みんなが働くことで
いい影響がでるのだから、とこたえておられた。
そのほか話題になったことは、医師は不足して
いるか、病院勤務医は疲弊している、教育を受けた
ものとしての義務、自覚をもつこと、休職医師の把
握、
休職医師の再研修制度、
労働基準法の遵守、
ワー
平成17年7月29日現在
№
都道府県
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
北海道
青 森
岩 手
宮 城
秋 田
山 形
福 島
茨 城
栃 木
群 馬
埼 玉
千 葉
東 京
神奈川
新 潟
富 山
石 川
福 井
山 梨
長 野
岐 阜
静 岡
愛 知
三 重
滋 賀
京 都
大 阪
兵 庫
奈 良
和歌山
鳥 取
島 根
岡 山
広 島
山 口
徳 島
香 川
愛 媛
高 知
福 岡
佐 賀
長 崎
熊 本
大 分
宮 崎
鹿児島
沖 縄
計
参
男
性
1
1
1
0
1
0
0
0
1
0
2
1
27
25
0
2
1
0
0
1
1
1
1
2
0
0
5
0
0
1
1
1
1
0
1
1
1
1
0
3
1
1
0
1
0
1
1
90
加
女
人
性
1
1
3
4
1
2
0
3
1
1
5
4
24
14
1
1
2
1
0
1
3
0
5
2
0
3
13
1
1
1
2
1
3
3
2
5
1
1
2
2
0
0
1
1
2
1
0
126
数
合
計
2
2
4
4
2
2
0
3
2
1
7
5
51
39
1
3
3
1
0
2
4
1
6
4
0
3
18
1
1
2
3
2
4
3
3
6
2
2
2
5
1
1
1
2
2
2
1
216
16
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
講演があった。進化という視点では、時間は大き
ができ今後も会議に際して設置される予定である
く何万年前に跳び、世界も広く地球全体に及び、
との報告があった。
決して一週間、数時間単位ではなく、日本人は、
山形市医師会の女性医師委員会は、会員の福祉
女性は、という概念ではなかった。医師の世界ば
の増進(医業を行うに際しての環境整備)
、女性の
かりではなく他のキャリアの間でも家事の分担、
特性を活かせる諸施策の提言、会員の学術研究な
育児の共同作業と集計が出ているが、日本人は固
らびに社会活動の支援、会員相互の情報交換、親
定的役割分担の意識が強いと構えるまえにもっと
睦を目的として設立された。このもっとも困難な
本質的な、生物としての特性を考慮しなければ将
環境整備に関して日本医師会がいろいろな会議で
来に悔いを残すことになるであろうと危惧してい
討議し、結果を提示してきていることはたいへん
る。いま時代は女性医師に働きやすく勉強しやす
ありがたいことである。会員の先生方には一人で
い環境を与えてくれようとしている。女性医師誕
も多く一回でも多く研修会や、総会、そのあとの
生から110年以上経過し多くの偉大な先人と、い
懇親会に出席していただき、存分に考えているこ
ろいろ苦労された先輩と現在活動している仲間が
とを聞かせていただきたいと思う。
いるのだと痛感した。
日本医師会館の一室にこの会議のために託児室
そのためにも郡市医師会では研修会等に際して託
児室の設置を検討していただくようにお願いしたい。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
17
南フランスの旅
(Ⅱ)
山形市
長
嶋
愼
にライトアップされた姿は実に幻想的で古くから
7日目に中世に法王庁が置かれた街全体を城壁
「カルカツソンヌを見てから死ね」
と言われている。
に囲まれているアヴィニヨンを訪れ、ローヌ川に
紀元前6世紀にローマ人が築いた砦から始まり時
架かるサン・ペネゼ橋(アヴィニヨンの橋)を見
代が進み17世紀後半に軍事的役割を失った2500
学する。この橋は歌で有名との事です、その後プ
年にわたる戦乱の歴史を現代に蘇らせる風情をみ
テイ・バル美術館にあるポツテイチエリの「聖母
た。この古城に一泊し9日目は古代ローマ帝国の
子」の絵画は的確なデッサン力に基づいて線は正
重要な交易地であったサンベルトラン・ド・コマ
確というだけでなくあくまでも流麗に身体の輪郭
ンジュへ。ピレネーの白い峰がきれいに見え、紀
や衣服の布の動きを再現していると思われる。次
元1世紀の古代ローマの浴場や市場の遺構を見学
の日ポン・デュ・ガールを訪れここはカルドン川
し丘の上の中性の町のカテドラルを探索した。
に架けられた2000年以上前に建築されたローマ
朝にピレネー山麓の村オロロン・サント・マリー
時代の巨大な水道橋でこの導水路のうち橋の部分
に行きサンチャゴ巡 の宿場町として栄えた12
は275m、水面からの高さ49mユゼス付近の水源
〜13世紀に建てられたサント・マリー大聖堂を見
とニームの町の高度差17mと言われそれに微妙
学した。内部には立派な礼拝堂が光輝いていた。
な傾斜をつけるという驚異的な技術で水を流して
つぎに赤っぽく砂岩づくりしバスク地方を散策
おり、均整のとれた美しいローマ建築の橋である。
しその後ルルドを訪れる。1858年14才の少女ベ
8日目フランス南端に位置し中央山地と3000m
ルナデットは洞窟近くの川岸で薪拾いをしていた
級の山が連なるピレネー山脈の間に位置するピレ
足元に聖母マリアが18回姿を現し水を飲み身体
ネー・ラングドツクのカルカツソンヌに行く、2
を清めなさいと告げその地面を掘ると泉が湧きこ
重の城壁をもつヨーロッパ最大級の城塞都市で夜
18
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
の水を飲んだり浴びたりした人々は病気が次々と
治ったという「ルルドの奇跡」と言われた。泉が
湧く洞窟に白いマリヤの像がおかれ世界各国から
来た信者が熱心に祈りを捧げていた。所謂マサビ
エールの洞窟と言われキリスト教の聖地とし祟め
られており年数百万人の巡礼者が訪れると言われ、
西側にネオビザンチン様式の聖堂1883〜1889年
にかけて建設されたシュペリウール聖堂がそびえ
立っており200名位の礼拝者がローソクに火をつ
け熱心に祈りを捧げる姿がみられ、私も敬虔な気
持 で ミ サ を 受 け て 来 た。地 下11mに あ る 東 西
201m、南北81mの楕円形の収容人数3万人の聖
ピオ10世地下聖堂が1958年完成しているが余り
にも広大で驚愕した。
隣りに病院も設立しておった。
ルルドに2泊しポーをへてボルドーに行く、ボ
ルドーは南西部の中心都市でワインの積出港とし
て繁栄し、ガロンヌ河岸には重厚な建物が立ち並
んでいた。要塞跡に造られた面積12万600m2の
ヨーロッパ最大規模のカンコンス広場を見学する。
西側に恐怖政治時代に処刑されたジロンド党員の
記念碑が立つ。女 の立つ高さ50mの円柱で美し
い青銅彫刻の記念碑が1858年に建造されており、
ボルドー生まれの思想家モンテーニュとモンテス
キューの彫像も見られた。
サンタドレ大聖堂は11世紀に建造されたロマ
ネスク様式で1250年に設けられているが北側の
王の門にはゴシック芸術の最高傑作の一つで、東
側には1440年に造られた高さ50mの鐘楼ペイ・
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
ベルラン塔がそびえ立っており雄大で光輝いてい
た、その後ユメデ広場に行く1773〜1780年にか
けて建築家ヴィクトルルイ設計により建造された。
18世紀ネオクラシック様式の劇場を見学したが
建物の正面にはギリシア 殿を思わせる12本の
円柱が設けられており、上部にはギリシヤ 話の
学芸、詩、音楽などを司る女 像の彫刻が施され、
また音響効果の高い木材を使用しているとの事で
した。その後聖エミオンの庵、1枚岩教会を訪れ
る。一泊しワインの里サンテミリオンを訪れ郊外
のシャトーであるFRANC、MAYNEでワインの
試飲とカーヴを見学する。ワインの品種は赤がカ
ベルネ、白ワインはソーヴィニヨンだそうで参加
者13名は味がまろやかで芳香性があると言って
19
いました。
広大なブドウ畑で葉は茶褐色になり遠くにシャ
トーが散在しているのが見えた。ボルドーに2泊
し朝パリに到着し、オペラ座近辺のホテルに滞在
する。私はパリには33年前1度、2年前1度で今
回で3度目でありますが、まずモンマルトルのテ
ルトル広場を訪ねたが、相変わらず観光客で賑わ
い、多くの画家達が似顔絵や風景を描いており、
ゴッホが約120年前にオランダのツンデルトから
此の地に野望を抱いて2年間滞在し新印象派と浮
世絵によって大きく画風を変貌してパリを去って
いった。その心境をよく理解できると思う。
バードビユスの遊覧船でセーヌ川クルーズをし
たが周辺の風情は変りないが川面が随分濁ってお
20
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
りやや悪臭が漂っていた。つい最近隅田川をみま
したが、川面が透明で美しく淡青色で、広重の描
いた隅田川をゴッホが模写しているが、彼はオー
ベールの墓の下でやはり日本はよい所であったと
思っているに違いない。
12世紀に城塞として建てられたルーブルが美
術館となったのはフランス革命後の1793年で開
館200周年となる1993年にガラスのピラミッドが
新設され、私もルーヴルには久しぶりに訪れ丁度ガ
ラスのピラミッドの地下のナポレンホールが美術
館の入口になっていました。
相変わらず美しい並木道のモンテーニュ大通を
散策しましたが、パリはいついっても漂白と感傷
の地であることを実感しました。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
21
「からから煎餅」と「プラスα」
山形市
先日、三男が結婚式・披露宴をするというので、
渋谷の
今風のレストラン
に下見に行きました。
清
水
博
から、
床は綺麗です。しかし、
「契約していない?」
壁は誰も掃除をしません。皆さん管轄外なので
最近は手作りの結婚式・披露宴といって、自分た
しょう。強いて言えば病棟看護師長の管轄でしょ
ちで招待状から、シナリオ、席次まで作るのだそ
うか。院内感染対策から言えば、床以外の掃除も
うです。仲人も立てません。自主性を重んじてと
とても大切なはずですが?
いうのですが、どうも勝手が違います。店に入る
10年ほど前、まだ東京に住んでいた時のことで
と結婚式場というより、まさにレストランです。
す。通勤道の途中のブロック塀の上に、飲み捨て
対応に出て来た女性に、
「こうした方がいいのでは
られた珈琲やジュースの缶が3つ〜4つ載ってい
ないですか」
「こういう風にできませんか」という
たことがありました。これは
「とても怖いことだ」
と、 判で押したよう に「この店ではこうなって
と直感的に思ったことがありました。
「珈琲を飲み
います」
「出来ません」としか返事が返ってきませ
たいから飲む」
「飲み終わって邪魔だから、さしよ
ん。どこかに似ているなと思ったら、ファースト
り手近なところに置く」片付ける人のことなど何
フードでよく体験します。いわゆる
も考えないで。おそらく罪の意識など微塵も感じ
紋切り型
の接遇です。上司から言われたことをその通りす
ていないでしょう。
「日本は変った」と感じた一瞬
ることは出来るのだけれど、一寸、変化球が来る
でした。あれから今日まで、
「自分の興味のあるこ
ともう対応できません。対応しようともしません。
とには強い関心を示すけれど、そうでないものに
そこで「出来ません」
「わかりません」を繰り返す
は全くといっていいほど無関心」
という若い人
(愚
ことになります。そこには、
「相手が困っている」
あ
息も含めて)の傾向は変りません。
るいは「希望している」のであれば、
「何とか意に
最近、
「患者様中心の医療」
「患者様の人権を尊
沿うようにならないか」あるいは「一緒に考えよ
重した医療」というのをよく耳にします。私は
う」という視点が、全く欠如しています。
今春、地域の中核病院に行った時のこと、外来
患者様
と呼ばれるのも、呼ぶのも
ですので使いません。 患者さん
大嫌い!
といいます。
の受付嬢の周りを綿埃が右往左往していました。
「患者本位の医療」
「患者の視点を尊重した医療」
廊下も同様の状態でした。白衣を着た人が何人も
など厚生労働省の文章にも出てきます。では、実
そこを通るのですが「箒」を持ってくる人は一人
際の臨床の現場では、これらの理念なり、考え方
もいません。おそらく病棟に帰ると、これらの人
はどのように具現化されているのでしょうか。
たちは「MRSA対策がどうの、ICTがどうの、ガ
私は看護師さん達によく話をします。
「あなたは
ウンテクニックがどうの」といっているのでしょ
患者さんと1日何分話をしましたか」
「患者さんと
う。しかし、同じ病院内の廊下の塵には全く興味
接する時間をつくる努力をどれだけしましたか」
を示しません。
「忙しいから、わかっていても対応
と。これが「患者さん中心の医療」の始まりであ
できなかった」というのでしょうか?
り、患者さんをよく「見て」
「聴いて」
「触って」
病室の掃除もそうです。アウトソーシングして
「語る」
(Let s Listen, See, Feel and Taik !)が
いるので、多くは業者の人が掃除をします。です
医療の原点 と思うからです。病棟で注射液を調
22
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
剤したり、内服薬を与薬したりするのは薬剤師さ
らはすべて「プラスα」です。誰でも出来ること
んにお願いしてはどうですか。採血の一部は検査
です。
技師さんにしてもらってはどうですか。看護記録
この「プラスα」の精神を行動に移すことが、
は 電 子 化 し て は ど う で す か。PDA(Personal
院内に
Digital Assistance)を導入してはどうですか。
さんの視点に立った、患者さん中心の医療」を実
そして看護師さんは、最も重要な仕事の一つであ
践することになるのではないでしょうか。
る
患者さんとの時間の共有
思いやり
を育み、本来の意味で「患者
を大切にしてはど
我々「団塊の世代」にとって、
「グリコのおま
うですか。その時間を確保するために、チームで
け」はとても楽しみなものでした。何が出てくる
互いに協力してはどうですか。そのことが
かは分からない
さん中心の医療
患者
わくわく感
がたまりません。
ではないでしょうか。あなたは
「小さな夢」
を与えてくれました。これも㈱江崎グ
「いかにスタッフステーションにいないか」
を実践
リコから少年・少女への「プラスα」精神の実践
するために何をしましたかと。
なのでしょう。
平成12年ころ、保険医療機関取消処分中の国立
昨年、山形に着任して、久しぶりに「からから
療養所岩手病院長時代、私は職員のモチベーショ
煎餅」に出会いました。私はもともと九州の生ま
ンの高揚を期して「十訓」と称して、①「情報を
れですから、何度も食べたというわけではありま
共有しよう」②「プラスαをしよう」③「ものご
せん。これが庄内(鶴岡)のお菓子だとは、山形
との原点は現場にあると考えよう」など10のこと
に来るまで知りませんでした。煎餅はとても美味
を繰り返し話をし、共に汗を流してきました。
「情
しく、中に入っている小さな手の込んだ玩具がと
報の共有」の重要性については、社会全体にかな
ても楽しみで、久しぶりに少年時代の「グリコの
り行き渡ってきたようです。次は「プラスα」で
おまけ」の
わくわく感
を味わいました。
はないでしょうか。
「医療安全」
「チーム医療」
「患
「からから煎餅」もヒトの心を和ませてくれる
者さん中心の医療」などといいますが、これらの
「プラスα」の精神に満ちています。今の時代、こ
基本は「プラスα」の精神の実践だと思います。
の「からから煎餅」の精神「プラスα」はとても
本来の自分の業務以外に何が出来るかを常に考え、
大切なのではないでしょうか。
実行することだと思います。患者さんから何か訴
このことを知ってか知らずか、三男夫婦の選ん
えがあったら「何とか解決してあげよう」と考え、
だ結婚式の引き出物のお菓子は「からから煎餅」
行動することだと思います。廊下に塵が落ちてい
でした。
たら拾う。壁に血が付いていたら拭き取る。これ
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
少
子
化
対
策
上山市
山形県福祉審議会が6月10日に開催され、私も
23
渡
辺
好
博
たら改善できるかを、
考えてやった方がよいと思う。
委員の一人として「少子化対策」について私見を
私の若いころは、結婚するのが当たり前、子供
述べさせてもらった。新しい県知事さんが、会議
を作ることも当たり前といった時代であった。最
の冒頭で「山形県の人口が次第に減少している」
近は、晩婚・子供を作らない夫婦が増えている。
と大変心配していらっしゃったので、その議論を
その社会的・心理的背景を分析していては手遅れ
優先させるべく発言したのである。
である。今すぐどんどん保育園を作り、女性の働
NHKテレビでも、この問題についての特集番組
きやすい企業を増やす努力を国や県にお願いした
が組まれた。それを視聴して感じたことは、国と
い。老健施設を作るのもいいが、費用のかからな
県および企業の責任が大きいということである。
い保育園や幼稚園を作るための補助を山形県にお
第1の問題点は、子供が出来ても入れる保育園が
願いしたい。これが成功すれば、子供を欲しがっ
ない、保育園の料金が高いということである。こ
ている若者は、山形県に集まってきますよ。県知
れはまさしく国に責任があり、県や市の責任でも
事さん、よろしくお願いします。
ある。保育園をどんどん作り、無料化すれば、子
昨年の文芸春秋8月号に、鳥取県の対応として、
供を欲しがっている夫婦は必ず子供を作ると思わ
育児休業を取得しやすくするため、雇用主や企業
れる。第2の問題点は、女性の従業員が、妊娠す
に対し奨励金を出しているとあった。山形県はど
るとやめさせられる企業があるということであっ
うでしょうか。
た。これでは子供は生めない。子供をつくれる企
業にする必要がある。
7月23日の朝刊に、社長さん!子育てのサポー
トは会社の義務ですよ!あなたの会社では、行動
最近の若い人は結婚したがらない、結婚しても
計画の策定・届出はお済ですか?と。この届出が
子供を欲しがらないという風潮があるといってあ
事業主の義務であるという厚生労働省の広報が大
きらめていらっしゃる委員の方もおられたが、私
きく出ていた。山形県では、これをどうフォロー
は子供が欲しくても産めないという環境をどうし
していくつもりなのか。注視していきたい。
24
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
当科における副鼻腔真菌症の臨床的検討
山形大学医学部
情報構造統御学講座
耳鼻咽喉頭頚部外科学分野
太田 伸男1)、景山
小池 修治1)、青柳
はじめに
副鼻腔真菌症は、比較的稀な疾患とされてきた
結
咲子1)、稲村
優1)
博雄1)、
果
1.主
訴
が、最近その報告は増加傾向である。その理由と
鼻閉が10例(47.6%)で最も多く、後鼻漏5
して、副腎皮質ホルモン、抗生物質の頻用による
例(23.8%)、頬 部 痛(腫 脹・違 和 感)4例
全身抵抗力の低下、悪性腫瘍や糖尿病などの代謝
(19.0%)
、頭痛(頭重感)3例(14.3%)を占
性疾患などの基礎疾患を持つ患者の日和見感染に
めた。
よるものなど免疫力の低下なども原因と考えられ
ている。しかし、これらの全身的因子を有しなく
ても発症している副鼻腔真菌症症例の報告もあり、
2.基礎疾患・既往歴
循環器疾患(高血圧4例、不整脈2例、高脂
かならずしもこれら全身的な因子が基礎にあると
血症1例)7例(33.3%)
、呼吸器疾患(喘息・
はかぎらない。今回われわれは1983年から2003
肺気腫など)4例(19.0%)の順に多く、免疫
年までの20年間に当科にて加療された副鼻腔真
力の低下をきたす糖尿病は2例(9.5%)のみに
菌症21例について臨床的に検討するとともに、鼻
認められた。基礎疾患を有さない症例は4例
副鼻腔の解剖学的な局所の状態が本症の発症に関
(19.0%)であった。
与している可能性についても検討を加えたので、
その結果について報告する。
3.罹患部位・罹患側
罹患部位は、上顎洞が18例(85.7%)が最も
対
象
1983年12月 か ら2003年3月 ま で に 当 科 に お
多く、上顎洞・篩骨洞が3例(14.3%)
、篩骨
洞・蝶骨洞が1例(4.7%)であった。罹患側は
いて副鼻腔の真菌症と診断され、治療を行った21
左 が10例(47.6%)
、右 が11例(52.4%)と、
症例を対象とした。症例は23〜85歳で、平均年齢
特に左右差は見られず、
全症例で片側性であった。
58.4歳。年齢分布は20歳代3人(14.3%)、30歳
代1人(4.7%)
、40歳代1人(4.7%)、50・60歳
4.鼻腔内所見
代に最も多く、それぞれ6人(28.6%)
、70歳代3
下・中 鼻 甲 介 な ど の 腫 脹・浮 腫 が7例
人(14.3%)
、80歳代1人(4.7%)であった。性
(33.3%)
、おそらくそれに伴う中鼻道狭窄が5
別では、男性8名(38%)
、女性13例(62%)で
例(23.8%)、鼻中隔の弯曲も3例(14.3%)
あり、女性に多い傾向が認められた。
(図1)特
で認められた。他にも、水性や膿性の鼻汁がみ
に職業上、真菌に暴露される機会の多い症例は認
られるもののあった。一方、鼻腔内がほぼ正常
められなかった。
の症例は5例(23.8%)であった。
この21症例について、主訴、基礎疾患の有無、
鼻腔内所見、画像所見(CT)、病理組織学的検査・
細菌検査所見、治療法について検討を行った。
5.画像所見(CT)
X−PやCT、MRIの撮影が行なわれていたが、
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
25
特にCT撮影をした19例について見ると、すべ
細胞浸潤が見られるものもあった。同定された
ての症例で病変部に陰影を認めた。明らかな骨
原因菌は3種で、aspergillusが11例(52.4%)、
肥厚は14例(73.7%)、石灰化は2例(10.5%)
、
candidaが3例(14.3%)
、mucorが2例(9.5%)
骨 破 壊 は7例(36.8%)、自 然 孔 閉 鎖 は14例
で、原 因 菌 を 検 出 し な か っ た 症 例 が5例
(73.7%)で見られ、粘膜肥厚や鼻中隔弯曲、
(23.8%)あった。
眼窩内浸潤が認められる症例もあった。
同時に細菌検査も行っていた7例のうち、6
例(85.7%)では細菌(肺炎連鎖球菌や肺炎桿
6.病理組織学的検査・細菌検査所見
菌など)が検出されており、細菌感染を合併し
明 ら か な 真 菌 塊 が 認 め ら れ た の は14例
ている。
(66.7%)で、乾酪様物質や浮腫、高度な炎症
table1
症例 年齢 性別
罹患側・部位
主
症例の基本データ、治療・予後
訴
基礎疾患・既往歴
治
療
1
23
M
右上顎洞
2
56
F
左上顎洞
咽頭不快感、乾性咳 高コレステロール血症、痔
3
56
M
左上顎洞
左鼻出血、鼻閉、上 狭心症、高血圧
左ESS(左上顎洞根本術) 良好
顎歯痛
アレルギー
(青魚、
バファリン)
4
68
F
右上顎洞
鼻閉、聴力低下、く 肝障害(マクロライド系アイ
右ESS
しゃみ
ゾロン)
5
25
F
右上顎洞
後鼻漏
6
76
M
左上顎洞
特になし
めまい
7
57
F
左上顎洞
両鼻閉、鼻汁
慢性呼吸不全(在宅酸素療法 左上顎洞schmitt、
中)
左ESS
良好
8
54
F
右上顎洞
嗅覚低下
特になし
右ESS
良好
9
62
M
右上顎洞・篩骨洞 膿性鼻汁、右鼻閉
痛風
右上顎洞篩骨洞根本術
良好
高血圧、DM、末端肥大症、
左ESS
不整脈
喘息、ヘルニア
両ESS、鼻中隔矯正術
両下甲介レーザー焼術
予後
頭重感、鼻閉、
くしゃみ
良好
左ESS(左上顎洞篩骨洞根
良好
本術)
良好
アスピリン喘息、アレルギー
右ESS(右上顎洞根本術) 良好
(バファリン)
左ESS(左上顎洞篩骨洞根
良好
本術)
10
64
F
左篩骨洞・蝶骨洞 頭痛
11
66
F
左上顎洞
左頬部圧痛、左鼻閉、
花粉症、掌蹠膿疱症、胃潰瘍 左上顎洞篩骨洞根本術
後鼻漏
良好
12
63
M
右上顎洞
後鼻漏、鼻閉、貯留 気管支喘息、慢性肺気腫、陳
右上顎洞篩骨洞根本術
感
旧性肺結核
良好
13
78
M
右上顎洞
めまい
14
25
F
左上顎洞
右上顎洞CT異常陰
特になし
影
15
85
F
右上顎洞
右頬部違和感・腫脹
高血圧、DM、白内障、不整
右上顎洞根本術
脈、便秘
良好
16
75
F
左上顎洞
頭重感、頭痛
高血圧
左上顎洞篩骨洞根本術
頬部痛
良好
右上顎洞篩骨洞根本術
良好
左上顎洞篩骨洞根本術
良好
アレルギー(ヨード、ウログ
右上顎洞篩骨洞根本術
ラフィン)、斜視
良好
左上顎洞篩骨洞根本術
良好
高血圧、胃下垂、腎疾患、全
右上顎洞根本術
身状態悪
左上顎洞篩骨洞根本術
17
59
F
左上顎洞
左頬部腫脹・疼痛
アレルギー(化学繊維)
、白
左上顎洞篩骨洞根本術
内障
18
57
M
右上顎洞
鼻閉
特になし
19
49
F
右鼻根部痛、右鼻閉、
右上顎洞・篩骨洞
後鼻漏
20
69
F
右上顎洞
鼻閉、後鼻漏、鼻汁
21
34
M
左上顎洞
左頬部痛
良好
良好
良好
26
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
7.治療法・予後
抗真菌薬投与による治療は少なく、全例で外
どでの免疫力低下が発症と関与すると言われてい
るが、基礎疾患を持たなくとも発症することがあ
科的治療が行われている。洗浄のみの処置を
る。今回も、糖尿病を持つ症例は2例にとどまり、
行った症例はなかった。上顎洞から篩骨洞の入
基礎疾患を持たない症例が4例あった。また、真
り口付近まで罹患していることが多く、上顎洞
菌症が左右どちらかの一側性に発症することから
篩骨洞根本術が10例(47.6%)、上顎洞根本術
も、免疫力・抵抗力低下などの全身的因子は必ず
が2例(9.5%)
、内視鏡的副鼻腔手術(ESS)
しも発症に必要ではないことがわかる。
が9例(42.9%)であった。1995年に内視鏡手
診断には、
CTがより多くの情報を得られるため、
術(ESS)が当科に導入され、それ以後はESS
もっとも有力である。所見としては、罹患洞内の
での治療を行うことが多くなっている。予後は
陰影、骨壁の肥厚化、石灰化、骨破壊、自然孔閉
良好で、術後約1年で頬部痛により再来院し、
塞 な ど が あ る。陰 影 に は 均 質 なsoft tissue
再手術を行った症例が1例あるが、
検査の結果、
densityを 示 す 場 合 と、モ ザ イ ク 様 にhigh
真菌症の再発ではなく慢性副鼻腔炎であると診
density(真 菌 塊)とlow density(soft tissue
断された。
density)が混在している場合があった。骨破壊
をおこすものは浸潤型、おこさないものは非浸潤
考
察
型で、浸潤型は頭蓋底への浸潤傾向が強いため、
まず、発症と年齢・性別との関係は、一般に40
早期発見が重要である。頭蓋内にまで浸潤してし
〜50歳代の女性に多いといわれているが、今回の
まうと予後は不良となる。今回は眼窩底への浸潤
検討では、50〜60歳代に最も多く、女性が男性の
が1例で見られた。自然孔が閉塞すると、先述の
1.63倍という結果であった。最近では高齢者にも
ような上顎洞の換気不全を引き起こし、真菌が繁
多く見られる。
殖し易くなってしまう。また、真菌塊及び壊死物
主訴は、上顎洞真菌症では、鼻閉や鼻漏・頬部
腫脹など、蝶形骨洞真菌症では頭痛が多い。この
質などが鼻腔内に充満して、鼻中隔を圧迫し、弯
曲させてしまう症例も3例ほどみられた。
検討でも、鼻閉や鼻漏、胸部痛を訴えることがほ
上顎洞真菌症の所見は上顎洞癌とよく似ている
とんどで、蝶形骨洞真菌症の症例では頭痛を訴え
ため、鑑別が必要である。よって、来院時や術前
ていた。
には、上顎洞癌や慢性副鼻腔炎と診断されている
副鼻腔の真菌症は、上顎洞の罹患が最も多く、
症例がほとんどであった。術中などにおける病理
次いで上顎洞と篩骨洞の合併疾患が多い。今回の
検査で真菌塊が検出され、真菌症と診断されれば
検討でも上顎洞での発生が90%を超えており、篩
確定であるが、検出されない場合もある。本調査
骨洞が併発している症例もみられた。上顎洞での
では5症例で真菌の検出がなかった。この場合は、
発生が多い理由として、副鼻腔の空気流入量が上
それ以外の要素から真菌症と診断する。例として、
顎洞、蝶形骨洞、篩骨洞、前頭洞の順に少なくなっ
一側性であること、慢性副鼻腔炎用の薬剤や抗生
ていることが指摘されている。また、鼻中隔弯曲
物質では治らずに長引いており、抗菌薬で軽快す
症の患者では、鼻中隔の凸側の副鼻腔で真菌症が
ること、膿性鼻汁があり、乾酪性物質や骨破壊が
起こりやすくなる。凸側の鼻腔が狭窄してしまう
認められること、などである。真菌症は、主訴や
ため換気不良となるからだ。今回も鼻中隔弯曲症
画像、症状・治療の経過、病理診断などから総合
で真菌症をおこした症例が2例あった。
的に診断されている。
このように空気の出入りが少ない部位は、嫌気
的環境で発育し易い真菌にとって格好の繁殖場所
となる。
ま と め
当科において副鼻腔真菌症と診断され、外科的
基礎疾患・既往歴との関係は、ステロイドなど
治療を行った21症例を対象とし、臨床的検討を
の薬剤による抵抗力低下・菌交代現象や糖尿病な
行った。免疫低下をきたす全身性の疾患や薬剤の
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
27
服用は21例中2例のみであった。一方、約半数の
参考文献
症例で鼻腔内の中鼻道およびその周辺に何らかの
1)森田倫正、福島久毅、秋定健、原田保:上顎
所見が認められた。発症の背景として、基礎疾患
洞真菌症22例の臨床的検討、耳鼻臨床 96:
に伴う免疫力・抵抗力の低下などの全身的因子よ
2;127〜132、2003
りも、換気不良となる副鼻腔の解剖学的な局所環
境が深く関与していると考えられた。
2)新図説耳鼻咽喉科・頭頚部外科講座
第3巻
鼻・副鼻腔:メジカルビュー社 2000年第1版
発行
table2 所見のまとめ
画像所見(X−P、CT、MRIなど)
病
理
検
症例
鼻内所見
(術中所見含む)
1
ポリープ、中鼻道狭窄
漿液性鼻汁
+
−
−
+
+
2
中鼻道閉鎖(自然孔膜
様閉鎖)
中鼻甲介肥厚
+
+
−
−
+
3
中鼻道狭窄(自然孔ほ
ぼ閉鎖)
+
+
−
+
+
粘膜肥厚
4
ポリープ
+
+
−
−
+
高度の炎症細胞浸潤 真菌塊
非特異的炎症細胞浸潤
陰影 骨肥厚 石灰化 骨破壊
自 然
孔閉鎖
そ
の
他
組 織 所 見
査
原因菌
鼻中隔左方弯曲
粘膜肥厚
高度の炎症細胞浸潤
candida
壊死物質、真菌塊、浮腫
aspergillus
5
下鼻甲介浮腫・蒼白
+
−
−
−
+
鼻中隔左方弯曲
粘膜肥厚
6
左中鼻道に痂皮・隆起、
+
膿性鼻漏
−
−
+
−
鼻中隔左方弯曲
真菌塊
candida
7
鼻漏
+
+
−
−
+
モザイク様陰影
高度な炎症細胞浸潤
真菌塊
aspergillus
8
下・中鼻甲介浮腫・腫
脹、中鼻道狭窄
+
+
−
−
+
多量の乾酪物質
candida
9
中 鼻 甲 介 腫 瘍 様・ポ
リープ様浮腫
+
+
−
+
+
眼窩内浸潤
真菌塊
aspergillus
10
中鼻道ほぼ閉鎖
+
−
−
−
+
モザイク様陰影
11
下鼻甲介浮腫・蒼白
+
+
−
+
−
モザイク様陰影
粘膜肥厚
真菌塊
aspergillus
12
ほぼ正常
+
+
−
−
+
13
軽度の炎症でほぼ正
常
+
+
−
−
−
真菌塊
aspergillus
14
ほぼ正常
+
+
+
−
+
真菌塊
aspergillus
15
自然孔膜性閉鎖
+
−
−
+
+
真菌塊
aspergillus
16
ほぼ正常
+
+
+
−
+
点状石灰化
真菌塊
17
ほぼ正常
+
+
−
+
+
鼻中隔左方弯曲
高度の炎症細胞浸潤
真菌塊
aspergillus
18
鼻中隔右方弯曲
+
+
−
−
−
貯留物
真菌塊
aspergillus
19
下鼻甲介高度腫脹、悪
臭・膿性血性鼻汁
+
炎症性変化、真菌塊
mucor
20
ほぼ正常
+
乾酪様物質、真菌塊
高度な炎症細胞浸潤
aspergillus
21
鼻中隔左方弯曲
aspergillus
−
+
−
−
+
−
鼻中隔左方弯曲
mucor
28
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
塩酸ベプリジルと酢酸フレカイニドの
心房細動停止並びに抑制効果について
東北中央病院
循環器科
○金谷
桜井
【はじめに】
透、山口
清陽、斉藤
佳子
朗
洞調律を維持しており、若干QT延長や、PR延長
最近、心房細動に関する診断、治療が注目され
は認めるものの、心不全の新規発症などは認めて
ているが、決定的な治療が確定せず、薬物治療に
いない。左房径はやや小さめの方が効果を期待で
おいては、専門医師の判断に委ねられていること
きる傾向にあると考えられた。
が多い。心房細動は頻脈性不整脈において、日常
【持続性、永続性心房細動に対するBpd+Fld
の併用効果に関する考察】
難渋し、なかなか洞調律を維持することが出来ず、
臨床で最も多く見られるものではあるが、治療に
最終的には心房細動のまま、抗血小板薬や、ワー
今回はわずか8例の検討ではあるが、持続性、
ファリンを投与するか、もしくはそのまま経過を
永続性心房細動において2剤の併用効果は50%で
診てしまうケースも少なくないと考えられる。
あり、
従来からの抗不整脈薬の心房細動停止効果を
最近、学会などで、心房細動に対する薬物治療
考えると、
臨床的には満足できる結果であった。文
として、塩酸ベプリジル(Bpd)、酢酸フレカイニ
献的にはBpdは心房細動のf−f間隔の短い症例
ド(Fld)の単独もしくは併用療法の効果が多く
に有効で、Fldはf−f間隔の長い症例に有効であ
報告1) されるようになってきた。
るという報告2)がある。今回の症例では投与前の心
今回、我々は持続性(永続性も含む)心房細動
に対する上記薬剤の停止効果、並びに発作性心房
電図からその効果を判断することは出来なかった。
(有効例と無効例の心電図を図1と図2に示す)一
細動に対する抑制効果についての有用性について、
方、効果が見られた症例において、PR、QRS幅、
症例数は少ないが検討したので、文献的考察を含
QTcの延長、増大が軽度認められたが、中止した
めて報告する。
例はなかった。
その他のことが原因で薬剤の中止を
しなければならなかった症例は無く、Bpd+Fld併
【持続性、永続性心房細動に対するBpd+Fld
の併用効果】
今回の症例を表1に示す。症例は8例で心房細
動の持続時間は1ケ月から不明のものまで様々で
用は一度試みてもよい薬剤治療と考えられた。
【Bpdの発作性心房細動に対する発作抑制効果
について(単独、他剤併用)】
あった。全例男性であった。この中には、電気的
発作性心房細動(48時間以内に停止する心房細
除細動を行ったが、1ケ月以内に再発した3例が
動)において、心房リモデリングを如何に予防す
含まれている。全例2剤を併用とした。心不全の
るかが、予後(慢性、持続化への移行、塞栓症発
既往がある症例は無かった。原則BpdもFldも1日
症の危険性)に重要である。リモデリング抑制の
2回に分けて投与とした。
ためには、発作回数の減少、発作持続時間の短縮
表2にはBpd、Fld投与前の薬剤、Bpd、Fld投
を図ることが重要と考えられる。この検討の目的
与量、効果について示した。8例中4例で効果が
は、症状を有する発作性心房細動例において洞調
認められた。
(心房細動抑制効果として50%有効)
律維持、発作回数減少、持続時間短縮に対する同
表3には、投与前の心エコー検査における左房
径、左室駆出率、心電図変化、現在の基本調律を
示す。2剤で洞調律に復した症例は、全例現在も
剤の効果をみることである。
症例を表4に示す。男性16例、女性2例、年齢
は27歳から81歳までである。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
発作性心房細動例は全例、自覚症状がある時に
29
600mg/日と高用量例が多いのが一因とも考えら
心房細動が12誘導、ホルターで確認されている症
れる。今回の症例における投与量はほとんどが、
例である。効果判定としては、外来で担当医が発
100〜200mg/日であり、特に100mg/日であれ
作性心房細動に対してBpdを50mg/日もしくは
ば、注意深く、心電図を観察すれば、有害事象を
100mg/日から開始して最大200mg/日まで増量
回避出来ると思われる。
し、臨床症状とホルター心電図などから効果を判
心房細動に関するBpdの文献を見ると、Yasuda
定した。投与期間中Bpdに加えて新たに追加した
心房細動停止効果は76.2%と報告しており、
ら3)は、
例は、Fld4例、ジゴシン1例であった。投与期
Suzukiら4)は、Ic群薬にて粗動化する持続性心房
間は1ケ月から最長6年であった。
細動に対する効果は75%と報告している。
【発作性心房細動に対する抑制効果のBpd効果
の結果】
結果はほとんど効果無しが11%(2例/18例)
、
ある程度効果が見られた(発作回数の減少、接続
、効果あり
時間の短縮)のが44%(8例/18例)
(ほとんど自覚症状が消失)が44%(8例/18例)で
【発作性心房細動抑制に対するBpdの効果のま
とめ】
発作性心房細動の発作回数、持続時間短縮に対
するBpdの効果は発作消失、回数、持続時間短縮
も全て含めた有効例は88%(16例/18例)であり、
臨床的に満足すべき結果であった。
あった。観察期間中、持続性心房細動に移行した
例は無く、洞調律維持に関しては問題なかった。
【総
括】
有害な副作用、有害事象は一例も認めなかった。
本邦の心房細動の罹患率が0.4〜0.9%と指摘さ
図3、4はVVIRペースメーカー症例における
れている現在、脳塞栓予防を視野に入れ、高齢化
発作性心房細動例で、投与後心房細動は発症しな
社会の現在、カテーテルアブレーションを全例に
くなり、
ペーシング閾値も上昇しなかった。この症
施行することは困難であり、また心房細動に対す
例はBpd100mg/日でコントロールされ、Bpd以
るカテーテルアブレーションの有効性にも未だ問
前はシベンゾリンが投与されていたが、
無効であっ
題があるため、このような薬剤を適切に用いてリ
た。図5、6に前壁心筋梗塞に合併した発作性心房
ズムコントロールする意義は高いと考えられる。
細動例を示す。この症例もBpd100mg/日で良好に
一方、Bpdは心房粗、細動に対して保険適応が
コントロールされている。Bpd投与前はやはりシベ
無く、症例の中にはQT延長、Torsades depointes
ンゾリンが投与されていたが、無効であった。
などの有害事象を発生する危険性もあるため、最
初の使用に関しては循環器専門医が行うことが望
【ベプリコール(Bpd)について】
Bpdはアミオダロン、ソタロールと同様にクラ
スIII群様作用を示し、マルチチャネル遮断薬と言
ましいと考えられる。
〈尚、本文の要旨は第21回山形不整脈研究会(平
成17年7月8日:山形市)で発表した〉
われている。マルチチャネルとは、Caチャネル
(主としてT型チャネル)
、Na、Kチャネルである。
【文
献】
CaチャネルのT型チャネルは心房リモデリング
1)中里祐二:心臓 37:354−359、2005
に関与するチャネルと言われている。Bpdはアミ
2)吉田 徹:Therapeutic Research 23:853-
オダロンよりも副作用が少ないと言われているが、
副作用として注意しなければならないものとして、
QT延長、Torsades de pointesの発生が挙げられ
ている。以前、海外からの報告で、そのような副
作 用 が 報 告 さ れ て い る が、投 与 量 が200mg〜
856, 2002
3)Yasuda M. et al:J Arrhythmia 2004;20:460467
4)Suzuki M. et al:J Arrhythmia 2004;20:468473
30
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
(有効)
(無効)
図1
図3
図2
症例 VVIR、PAF Before Bpd
図5
図4
OMI(ant)Paf before Bpd
After Bpd
図6 Paf(−)After Bpd
症例表1
症例
1)
MN
2)
HT
3)
TK
年齢
55
70
72
性
M
M
M
af持続期間
3ケ月
不明
1年3ケ月
4)
TI
5)
YS
6)
MK
7)
HK
8)
YO
43
62
65
60
71
M
M
M
M
M
不明
1年
2ケ月
1ケ月
3ケ月
基礎疾患
AR
HT
MVR後
(MVP)
無し
痛風
OMI
AVR後
HT
ワーファリン
+
+
+
cardioversion
施行するも2Wで再発
施行するも1Wで再発
無し
−
+
−
+
−
無し
無し
無し
施行後1Wで再発
無し
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
31
症例表2
症例
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
8)
Bpd、Fln投与前抗不整脈薬
無し
無し
サンリズム150
シベノール300
リスモダン200
サンリズム150
シベノール300
シベノール300
サンリズム150
無し
サンリズム150
Bpd、Fin投与量
(mg)
100
100
200
100
200
100
効果
有効
無効
無効
洞調律へ復するまでの期間
2週間
200
100
無効
100
200
100
100
有効
有効
8日間
2日間
100
200
100
100
無効
有効
2週間
症例表3
症例
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
8)
投与前心エコー
LAD
(mm)
LVEF
(%)
46
41
(洞調律52)
44
77
57
57
施 行 せ ず
38
67
41
56
44
60
40
67
投与後ECG、CXR変化
現在の調律
QTc軽度延長
(445ms)
特になし
特になし
変化なし
QTc 470ms PR220ms
QTc 469ms
ORS 122ms
PR 210ms
洞調律
af
af
af
洞調律
洞調律
af
洞調律
症例表4
症例 年齢 性
KS
基礎
疾患
57 M なし
YO 74 M なし
効果
タンボ2T なし
投与 ベプリ 検査
心電図
副作用
期間 コーノ 異常
異 常
Bpd
使用前薬
4ケ月 1T
(朝)なし 体調不良 なし タンボ、シベノ
バイアスピリン
なし なし
なし
サンリズム
なし
あり○ 2年
2T
なし なし
なし
シベノ
バイアスピリン
74 M SSS ジゴシン1T あり△ 6年
4T
なし なし
なし
アスペノン
ワーファリン
4T
なし なし PR220
リスモダン
一時期ワーファリン
2T
ペルサンチン
MN 58 M AR
タンボ2T あり△ 2年
抗血栓薬使用
2T
TK 64 M OMI
SS
併用薬
なし
タンボ2T あり○ 2年
YI
81 F SSS
なし
あり○ 1年
なし なし
なし
シベノ
TS
71 M なし
なし
あり○ 1.5年 1T
(朝)なし なし
なし
シベノ
なし
SS
57 M AVR アジマリン3T あり○ 1年
2T
なし なし PR220
アジマリン
ワーファリン
RT
71 M なし
なし
あり○ 1年
2T
なし なし
なし
シベノ
バイアスピリン
KM 48 M なし
なし
あり△ 2ケ月
4T
なし なし
なし
なし
なし
YG 58 M なし
なし
あり△ 6ケ月
4T
なし なし
なし
なし
バイアスピリン
MY 64 F なし
なし
あり△ 1年
2T
なし なし
なし
サンリズム
バイアスピリン
MH 68 M AP
なし
あり○ 1年
2T
なし なし
なし
サンリズム
バイアスピリン
なし
あり△ 1.5年
2T
なし なし
なし
ラニラピッド
バイアスピリン、ワーファリン
TI
45 M WPW
KS
40 M なし
タンボ3T あり△ 1年
3T
なし なし
なし
なし
バイアスピリン
TS
27 M なし
タンボ2T あり△ 1.5年
2T
なし なし
なし
なし
なし
SO
74 M SSS
なし
なし
2T
なし なし
なし
サンリズム
なし
TO 69 M なし
なし
あり○ 1年
4T
なし なし
なし
なし
ワーファリン
n=18
1ケ月
△:完全ではないが、発作回数、持続時間の減少あり
○:ほぼ改善されていると判断された例
32
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
私のストレス解消法
山形県医師会代議員会議長
舟
山
尚
私のストレス解消法はスポーツクラブで運動をして汗をかき、その後のサウナ浴でまた汗を
かくことです。米沢市に民間のスポーツクラブが出来たのは約20年前です。バブルの真っ只中
で、都会のスポーツクラブの入会金が数百万円もする頃でした。知り合いの人が支配人になっ
たこともあり創立メンバー(入会金無料)にとのお誘いを受けました。医者になって運動らし
い運動もしてこなかったし、40代になると体型も気になってきた頃なので喜んで入会させて頂
きました。
当時としては都会の一流スポーツクラブに負けない設備でトレーニングマシーンも最新のが
揃っていました。さぞ多くの人が入会され賑わうだろうと思っていましたが、最近まで比較的
空いていました。当時の当地ではお金を出してまで運動をするという時代ではなかったのかも
しれません。
週に4・5日行っていましたが、一年も過ぎると私の行く時間帯に通ってくる顔ぶれも決
まってきて親近感や奇妙な連帯感が生まれ不思議な感じのコミュニティーが成り立ってきまし
た。1週間位顔を出さないと「身体の具合でも悪かったの?」と心配顔で尋ねられる始末です。
私のトレーニングコースは初めはストレッチコーナーで約15分間位筋肉や関節をゆっくり
伸ばします。次に無酸素系のトレーニングマシーンやダンベルでウエイトトレーニングを軽く
行います。一時は筋肉トレーニングに凝ったことがあります。胸板を厚く、腹筋もクロコダイ
ルのように割れていたこともありました。しかしある時から止めました。それはハワイ旅行の
折り現地のスポーツジムに行った時のことです。ジム全体の雰囲気が異様な感じがしました。
筋肉を作ってるのはヒゲを生やしているムキムキマッチョな男性ばかりです。そのジムで筋肉
を作っているボディービルダーはゲイが多いと友人から後になって聞きました。それ以来ウエ
イトトレーニングは程々にしています。次は有酸素系のトレーニングマシーンで30〜45分間位
汗を流します。20年前と今のマシーンでは大分変わってきてます。ランニングマシーンも以前
は滑車の上のベルトを自力で回して走っていました。ハツカネズミとダブってしまいます。今
はトレッドミルになり脈拍、運動負荷、時間、消費カロリーなど科学的に管理されます。エア
ロバイクも以前は固定自転車に負荷と距離が表示される程度でしたが今はトレッドミルと同じ
ように科学的に管理されます。景色が変わらないなかで一定時間走ったり漕ぎ続けることは人
間が最も苦手とする単調な運動と言っていいでしょう。だが一年前頃からテレビやビデオが見
られるマシーンが登場しました。画面を見ていると30〜45分なんてすぐに過ぎてしまいます。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
33
私のはランニングといっても時速8キロほどのスピードですので速歩と言ってもよいくらいで
す。消費カロリーは3〜400kcalです。無理せず怪我しないように行っています。最後に筋肉
の回復を助ける働きや筋肉痛を軽減する目的で再びストレッチを行います。
スポーツクラブのロッカールームにはサウナがつきものです。トレーニングで汗を流した後
サウナに入ってもう一度玉のような輝くさらさらした水質の汗を流す快感は言葉に言い尽くせ
ません。
スポーツクラブに通う大きな理由の一つにこのサウナがあることは間違いありません。5〜
10分間90〜100 ℃ のサウナに入った後水風呂に入ります。水温は17〜20 ℃ 位です。水風呂
はサウナの醍醐味です。もちろん熱いサウナはトレーニング後の筋肉の疲労回復にも大いに役
立っています。水風呂を出た後5分間位休んでまたサウナに入ります。これを3回位繰り返し
ます。サウナの中で気の置けない友人達と世間話に花が咲き盛り上がった時は至福の空間を感
じてしまいます。サウナはクセになってしまいます。一時期には運動をしなくともサウナに通
う依存症的になった時もありました。アルコールに弱い私でもサウナから上がった後ビールを
一口飲んだ時は何とも言えない充足感に満たされます。これもサウナ愛好者になった一因だと
考えられます。
サウナは私にとって心身の緊張を解きほぐしリラックスさせてくれる最適な場と思っていま
す。しかしサウナは高温乾燥空気浴ですから汗が出ると耐えられますが心臓を初め多くの臓器
にとっては負担です。かえって健康を害するもとになることもあります。高齢者や心臓病、高
血圧症、糖尿病の人などは注意しなければなりません。サウナ上がりは水分やミネラルの補給
も十分にしなければなりません。
私も60歳を過ぎてからは運動もサウナも腹八分の精神で継続を念頭に行っているところ
です。
34
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
県医師会だより
第
5
回
常
任
理
事
会
日 時、平成17年8月10日(水) 午後3時30分〜
会
場、県医師会館、酒田地区医師会館、鶴岡地区医師会館(テレビ会議)
出席者
2.本会と酒田地区医師会との懇談会について
7月27日(水) 酒田市・十全堂社
会
長
有海
躬行
副 会 長
竹内
輝博、三須
良彦、須藤
俊亮
常任理事
三原
一郎、武田
憲夫、板坂
勝良
鈴木
明朗、中條
明夫
有海会長ほか役員出席
殆どの役員が出席したので報告を省略した。
3.社会保険医療担当者の個別指導について
事 務 局
7月28日(木) 南陽市民会館
伊藤事務局長ほか事務局員
立会
三須副会長
〔Ⅰ〕報告事項
三須副会長より報告。
1.会員訃報について
会員氏名
平澤
敏
先生
(80歳)
【山形市医師会】
4.第18回全国有床診療所連絡協議会総会について
7月30日(土)・31日(日)
死亡年月日 7月31日(日)
リーガロイヤルホテル広島
告 別 式
竹内副会長、佐藤常任理事出席
8月3日(水) 午後3時
場
所 「静松寺」
(山形市)
喪
主
平澤
昌二
様(次男)
竹内副会長より、第1分科会から第3分科会に
分かれて行われ、講演は厚労省の麦谷医療課長、
有海会長より、平澤先生が亡くなられた旨報告。
三上日本医師会常任理事のほか植松日本医師会長
の特別講演があった旨報告。
会員氏名
桜井
啓介
先生
(84歳)
なお、佐藤常任理事より書面で報告があった。
【酒田地区医師会】
死亡年月日 8月2日(火)
5.東北医師会連合会理事・代表者会について
告 別 式 8月5日(金) 正12時
場
所 「セレモニーホール最上」
喪
主
8月2日(火) 仙台ホテル
有海会長、竹内・三須・須藤副会長出席
(酒田市)
桜井
健
様(長男)
竹内副会長参列
有海会長より、
平成16年度会計決算が承認され、
佐々木青森県医師会長から、日本医師会の現状報
告、消費税アンケート調査に対する対応等につい
竹内副会長より、多くの参列者が別れを惜しん
て意見交換した旨報告。
だ旨報告。
6.老人福祉施設等担当医師連絡会について
8月5日(金) 県医師会館
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
有海会長ほか役員出席
35
第89回置賜医会
7月30日(土)
三須副会長より、老人福祉施設担当医師の連絡
長井市・タスパークホテル
会は初めて開催され、地元医師会との関係、在宅
有海会長出席報告。
医療の充実、報酬など17項目について活発に意見
交換が行われた旨報告。
山形県保険者協議会設立総会
8月1日(月) 自治会館
7.第2回東北ブロック医師臨床研修医制度連絡
有海会長出席報告。
会議について
8月5日(金) 仙台医療センター
山形県の救急医療体制等に関する検討会
8月3日(水) 県庁
武田常任理事出席
有海会長、中條常任理事出席
武田常任理事より、臨床研修医制度アンケート
調査結果について報告があったが、臨床研修への
中條常任理事より報告。
満足度、処遇ともに研修病院の方が大学病院より
もよいとの結果が出ていた旨報告。
南陽市東置賜郡医師会納涼パーティ
8月5日(金) ハイジアパーク南陽
有海会長出席報告。
8.日本医師会医療事故防止研修会について
8月6日(土)・7日(日) 日本医師会館
竹内副会長、板坂常任理事、栗谷副議
〔Ⅱ〕通知事項
長出席
1.医療観察法に基づく地域社会における処遇に
板坂常任理事より、次のとおり報告。
関する山形県運営要領について
参加者は役員116名、自主参加者124名、医師
会要請者127名であった。植松会長の挨拶、特別
竹内副会長より、山形保護観察所長並びに県健
講演、シンポジウムなど2日間に亘り行われ、最
康福祉部長から、心神喪失等の状態で重大な他害
後に桜井副会長より、人は必ずミスをする。ミス
行為を行った者の医療及び観察等に関する法律の
を減少させるシステムの構築に努力する。この研
施行に伴い、地域社会における処遇に関する山形
究会は第一歩であるとの総括があった。
県運営要領を定め実施するとの通知がある旨説明。
竹内副会長より、当日の質疑応答を中心に報告
があった。
2.医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師
助産師看護師法第31条の解釈について
9.会議・行事等について
竹内副会長より、県健康福祉部長から、医師法
山形県医療審議会医療法人部会
7月29日(金) 県議会棟
三須副会長出席報告。
第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護
師法第31条の解釈について通知がある旨説明が
あり、各郡市地区医師会長あて通知することと決
定。
(本会会員用ホームページ
「医師会ニュース」
に
第50回山形県国保地域医療学会
7月30日(土)
ホテルメトロポリタン山形
有海会長出席報告。
掲載)
36
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
3.
「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行っ
ルエンザウイルス感染家きんの防疫措置における
た者の医療及び観察等に関する法律」の施行に
抗インフルエンザウイルス薬の予防投与について
ついて
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長あ
て通知することと決定。
竹内副会長より、日本医師会長から、
「心神喪失
等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び
観察等に関する法律」が平成17年7月15日に施行
8.病院におけるアスベスト(石綿)等使用実態
調査について
されるとの通知がある旨説明。
須藤副会長より、日本医師会常任理事から、病
4.結核の活動性分類の改正に伴う対応等について
院におけるアスベスト(石綿)等使用実態調査が
行われるとの通知がある旨説明。
伊藤事務局長より、県健康福祉部長から、結核
の活動性分類の改正に伴う対応等について通知が
あるが、各郡市地区医師会長及び各病院長には直
9.石綿による健康障害防止対策への的確な対応
について
接通知されている旨説明。
(本会会員用ホームペー
ジ「医師会ニュース」に掲載)
須藤副会長より、日本医師会長から、石綿によ
る健康障害防止対策への的確な対応についての周
5.予防接種法施行令の一部を改正する政令及び
知・協力依頼がある旨説明があり、各郡市地区医
予防接種法施行規則及び予防接種実施規則の一
師会長あて通知することと決定。
(本会会員用ホー
部を改正する省令の施行について
ムページ「医師会ニュース」に掲載)
伊藤事務局長より、県健康福祉部長から、予防
10.第十四改正日本薬局方の一部改正について
接種法施行令の一部を改正する政令及び予防接種
法施行規則及び予防接種実施規則の一部を改正す
板坂常任理事より、日本医師会長から、第十四
る省令が公布され、平成18年4月1日から施行さ
改正日本薬局方の一部改正について通知があるが、
れるとの通知があるが、各郡市地区医師会長には
日本薬局方、欧州薬局方、米国薬局方の三薬局方
直接通知されている旨説明。
での国際調和に関連した事項等について、関係す
る通則、製剤総則等の追加・改正が行われたとの
6.先天性代謝異常等検査(クレチン症の追加検
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長あ
査)の実施について
て通知することと決定。
伊藤事務局長より、県健康福祉部長から、平成
11.本組合の給付割合変更について
17年9月から、クレチン症の追加検査を実施する
との通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会
長あて通知することと決定。
板坂常任理事より、県医師国民健康保険組合理
事長から、平成17年9月1日から7割給付に変更
するとの通知がある旨説明。
7.H5N2亜型の高病原性鳥インフルエンザウ
イルス感染家きんの防疫措置における抗インフ
ルエンザウイルス薬の予防投与について
伊藤事務局長より、日本医師会感染症危機管理
対策室長から、H5N2亜型の高病原性鳥インフ
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
〔Ⅲ〕協議事項
37
5.医療機関の立入検査結果の開示請求の取り扱
いについて
1.本会と知事との懇談会への提出議題について
竹内副会長より、鹿児島県医師会地域保健医療
竹内副会長より、本会と知事との懇談会への提
課より、医療機関の立入検査結果の開示請求の取
出議題案について説明があり、協議の結果、本会
り扱いについて調査依頼があり、調査の結果、個
から次の6題提出、担当役員をそれぞれ決定。
人情報を除く全ての情報を開示していた旨説明が
1.各種検診の精度管理等について
あり、そのとおり回答することと決定。
鈴木常任理事
2.
「AEDの公共施設
(空間)
への設置」
について
中條常任理事
6.山形県感染症発生動向調査事業に係る定点医
の推薦について
3.学校・地域保健連携推進事業について
佐藤常任理事
伊藤事務局長より、県健康福祉部長から、小児
科定点医の勝島矩子医師の辞退申し出に伴い、山
4.予防接種の広域化について
佐藤常任理事
形県感染症発生動向調査事業に係る定点医の推薦
依頼がある旨説明があり、山形市医師会へ推薦依
5.緩和ケア事業の継続について
武田常任理事
頼することと決定。
6.自治体病院の再編・統合について
竹内副会長
7.平成18年春の叙勲候補者(学校保健功労)名
簿の提出について
2.行刑施設の医療協議会の開催について
8月31日(水)
山形刑務所庁舎
伊藤事務局長より、県教育委員会教育長から、
平成18年春の叙勲候補者(学校保健功労)名簿の
提出依頼があり、各郡市地区医師会長あて通知し
竹内副会長より、山形刑務所長から、行刑施設
の医療協議会への出席案内がある旨説明があり、
たところ、山形市医師会長から提出があった旨説
明があり、
荒井 冨先生を県に上申することと決定。
有海会長出席と決定。
8.平成17年度「児童虐待防止月間」標語募集へ
3.捜査関係事項照会書について
竹内副会長より、埼玉県浦和西警察署から、捜
の協力依頼について
伊藤事務局長より、日本医師会常任理事から、
査関係事項について照会依頼がある旨説明があり、
平成17年度「児童虐待防止月間」標語募集への協
各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
力依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
あて通知することと決定。
4.ヘルシー・ソサエティ賞募集案内について
9.
「平成17年度児童虐待防止対策検討会」の委
竹内副会長より、ヘルシー・ソサエティ賞事務
員の推薦について
局から、第2回ヘルシー・ソサエティ賞の募集案
内がある旨説明があり、各郡市地区医師会長あて
通知することと決定。
伊藤事務局長より、県児童家庭課長から、
「平成
17年度児童虐待防止対策検討会」委員の推薦依頼
がある旨説明があり、荒井恵一先生を推薦するこ
とと決定。
38
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
10.平成17年度結核予防週間の実施について
15.本会顧問会計士の委嘱について
伊藤事務局長より、県健康福祉部長から、平成
三須副会長より、本会顧問会計士の委嘱につい
17年度結核予防週間の実施について通知がある
て説明があり、本会顧問会計士として、村山秀幸
旨説明があり、各郡市地区医師会長あて通知する
公認会計士(村山公認会計士事務所:山形市桧町
ことと決定。
4−7−35)を委嘱することと決定。
11.各種検診委員会委員の辞任について
16.平成17年度東北医学会賛助会費の納入について
三須副会長より、東北医学会長から、平成17年
米沢市医師会
辞
任
古川
和秀
循環器検診委員
度賛助会費の納入依頼がある旨説明があり、支出
了承。
鈴木常任理事より、米沢市医師会長から、循環
器検診委員会委員の解職依頼がある旨説明があり、
17.平成17年度事業計画等の承認について
了承。
三須副会長より、日本国際連合協会山形県本部
12.
「健康文化やまがた21」中間評価検討会委員
の推薦について
会長から、平成17年度事業計画等の承認報告並び
に今年度の会費納入依頼がある旨説明があり、支
出了承。
中條常任理事より、県健康福祉部長から、
「健康
文化やまがた21」中間評価検討会委員の推薦依頼
18.社会保険医療担当者の個別指導について
がある旨説明があり、鈴木常任理事を推薦するこ
とと決定。
板坂常任理事より、山形社会保険事務局長から、
社会保険医療担当者の個別指導について通知があ
13.平成17年度山形県・鶴岡市合同総合防災訓練
の開催について
9月4日(日) 鶴岡公園
る旨説明があり、立会い役員について協議の結果、
次の通り決定。
9月8日(木) あこや会館
板坂常任理事
9月20日(火) 山形テルサ 板坂常任理事
中條常任理事より、県知事より、平成17年度山
9月22日(木) 南陽市民会館 三須副会長
形県・鶴岡市合同総合防災訓練への参観案内があ
9月29日(木) 山形テルサ 板坂常任理事
る旨説明があり、三原常任理事出席と決定。
19.日本医師会認定産業医制度研修会指定申請届
14.救急病院の認定に関する意見の聴取について
町立真室川病院
について
平成18年3月2日(木) 米沢市医師会館
中條常任理事より、県健康福祉部長より、救急
須藤副会長より、米沢市医師会長から、日本医
病院の認定に関する意見の聴取依頼があるが、新
師会認定産業医制度研修会指定申請依頼がある旨
庄市最上郡医師会では、
「適正と思われる」との意
説明があり、日本医師会へ上申了承。
見である旨説明があり、本会としてもそのように
意見を申し述べることとした。
20.日本医師会認定産業医制度研修会指定申請書
の提出について
10月6日(木) 山形市医師会健診センター
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
須藤副会長より、山形市医師会長から、日本医
3.準会員制度について
師会認定産業医制度研修会指定申請依頼がある旨
説明があり、日本医師会へ上申了承。
39
須藤副会長
4.臨床研修相談窓口の開設について
武田常任理事
21.第15回山形県緩和医療研究会ご後援について
9月17日(土) 置賜文化ホール「伝国の杜」
病院協議会提出議題
1.医師会費に係るアンケート結果について
有海会長
武田常任理事より、山形県緩和医療研究会から、
2.病診連携について
第15回研究会への後援依頼がある旨説明があり、
三原・中條常任理事
後援了承。
追
加
要
項
22.平成17年度国勢調査の実施に伴う協力方につ
いて
〔Ⅰ〕通知事項
三原常任理事より、県健康福祉部長から、平成
17年度国勢調査の実施に伴う協力依頼がある旨
1.「医療事故発生時における診療記録等の開示
に関する意見書」等の送付について
説明があり、各郡市地区医師会長あて通知するこ
とと決定。
竹内副会長より、医療問題弁護団から、
「医療事
故発生時における診療記録等の開示に関する意見
23.平成17年度及び平成18年度医療関係施設整備
書」等が送付されている旨説明。
事業における医療貸付事業の融資対象者に対す
る個別融資相談会の開催について
〔Ⅱ〕協議事項
須藤副会長より、県健康福祉部長から、平成17
年度及び平成18年度医療関係施設整備事業にお
1.
「母体保護法指定医師の指定基準」モデル等に
関するご意見について
ける医療貸付事業の融資対象者に対する個別融資
相談会の開催案内がある旨説明。
伊藤事務局長より、宮城県医師会常任理事から、
「母体保護法指定医師の指定基準」
モデル等に関す
24.本会と病院協議会との懇談会への提出議題に
る意見を求められている旨説明があり、回答は藤
ついて
山理事に一任と決定。
武田常任理事より、本会と病院協議会との懇談
2.母子保健家族計画事業功労者厚生労働大臣表
会への提出議題について説明があり、協議の結果、
彰候補者の推薦について
本会から次の4題提出、担当役員をそれぞれ決定。
なお、病院協議会側の提出議題について、次の
伊藤事務局長より、県健康福祉部長から、母子
とおり担当することとし、当日は本会が担当なの
保健家族計画事業功労者厚生労働大臣表彰候補者
で、須藤副会長が座長を務めることとした。
の推薦依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師
本会提出議題
会長あて通知することと決定。
1.自浄作用活性化推進に向けて
竹内副会長
2.県医師会の福祉事業(信用組合)について
三須副会長
40
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
3.山形県介護学習センター運営委員会及び介護
機器普及事業運営協議会の開催に係る派遣依頼
8.
「山新健康フォーラム」広告協賛のお願いにつ
いて
について
9月16日(金) 山形県介護学習センター
三原常任理事より、山形新聞社社長から、
「山新
健康フォーラム」広告協賛依頼がある旨説明があ
伊藤事務局長より、山形県介護学習センターか
ら、山形県介護学習センター運営委員会及び介護
り、広告掲載することとし、広告内容は情報広報
部に一任と決定。
機器普及事業運営協議会の開催に係る派遣依頼が
ある旨説明があり、佐藤常任理事出席と決定。
9.講演会におけるご後援のお願いについて
9月16日(金) ホテルキャッスル
4.山形県国民保護計画素案についての意見につ
武田常任理事より、山大医学部富永先生から、
いて
第12回山形県糖尿病談話会への後援依頼がある
中條常任理事より、県知事から、山形県国民保
旨説明があり、後援了承。
護計画素案についての意見募集がある旨説明。
10.事務局職員旅行について
10月8日(土) 〜10日(月・体育の日)
5.
「がん征圧をめざす市民公開シンポジウム」の
熊野古道・奈良方面
ご案内と後援のお願いについて
8月28日(日) パシヒコ横浜
伊藤事務局長より、職員旅行は3年に1度行っ
中條常任理事より、がん征圧をめざすキャン
ペーン事務局から、
「がん征圧をめざす市民公開シ
ており、上記のとおり予定した旨説明があり、実
施了承。
ンポジウム」の案内と後援依頼がある旨説明。
11.医師連盟関係について
6.山形県医師会防災救護対策組織編成表(案)に
ついて
日本医師連盟執行委員会開催について
8月23日(火) 日本医師会館
中條常任理事より、山形県医師会防災救護対策
組織編成表(案)について説明があり、原案通り
竹内副委員長より、日本医師連盟執行委員会へ
の出席案内がある旨説明があり有海委員長、竹内
了承。
副委員長出席と決定。
7.
「山新健康フォーラム」後援とご挨拶のお願い
について
9月21日(水) 遊学館
山形県医師連盟執行委員会の開催について
8月27日(土) 山形国際ホテル
中條常任理事より、山形新聞社社長から、
「山新
竹内副委員長より、山形県医師連盟執行委員会
健康フォーラム」後援と挨拶依頼がある旨説明が
を上記のとおり開催予定した旨説明があり、開催
あり、後援並びに有海会長の挨拶了承。
することと決定。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
第
5
回
全
理
事
41
会
日 時、平成17年8月24日(水) 午後3時30分〜
会
場、県医師会館
出席者
4.東北各県医師会長会議について
8月19日(金) 仙台市・福寿司
会
長
有海
躬行
副 会 長
三須
良彦、須藤
俊亮
常任理事
佐藤
泰司、三原
一郎、鈴木
中條
明夫
松下
三郎、大沼
藤山
忠信、山科
理
事
有海会長出席
明朗
有海会長より、113回日医代議員会における代
表質問並びに個人質問、各県保険者協議会に対し
央、佐藤
紀嗣
ての対応について話し合われた旨報告。
昭雄
監
事
中里
純
議
長
舟山
尚
副 議 長
栗谷
義樹
事 務 局
伊藤事務局長ほか事務局員
5.本会マンモグラフィ講習会について
8月20日(土)・21日(日) 山大医学部
有海会長、鈴木常任理事出席
鈴木常任理事より、医師と技師の講習会を8月
20日・21日の両日開催し、初日の開講式に会長と
出席、医師の受講者は49名であった旨報告。
〔Ⅰ〕報告事項
1.第5回常任理事会について
6.本会救急・大規模災害等対策委員会について
8月10日(水)
8月23日(火) 県医師会館
県医師会館ほか(テレビ会議)
須藤副会長、中條常任理事、佐藤理事
出席
三須副会長より、第5回常任理事会の報告は既
にお送りしているとおりである旨説明があり、そ
れぞれ了承。
中條常任理事より、委員長に川前委員、副委員
長に大内委員を選出し、県内各地区医師会の救急、
大規模災害時の救護体制等の状況等について伺い、
2.診療に関する相談申込状況
(7月分)
について
県の方から、山形県の救急・大規模災害時におけ
る医療救護面の取り組み、防災、県国民保護計画
伊藤事務局長より、7月分の診療に関する相談
策定の取り組みについて説明があった旨報告。
は、県医師会での受付4件、診療・病気に対する
苦情・相談であった旨報告。
3.社会保険医療担当者の個別指導について
8月18日(木) 病院
立会
三原常任理事
7.会議・行事等について
山形県産業保健協議会・山形県産業医研修
連絡協議会
8月18日(木) 県医師会館
有海会長ほか役員出席
三原常任理事より報告。
須藤副会長より報告。
42
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
8.医師連盟関係について
3.麻しん及び風しんに係る定期の予防接種等に
関する留意事項について
日本医師連盟執行委員会
8月23日(火) 日本医師会館
有海委員長、竹内副委員長出席
佐藤常任理事より、日本医師会感染症危機管理
対策室長から、麻しん及び風しんに係る定期の予
防接種等に関する留意事項について、①未接種者
有海委員長より報告。
に対する積極的勧奨、②麻しん又は風しんのいず
れかの予防接種を受けた者等の取扱い、③健康被
9.その他
害への対応等について通知がある旨説明があり、
各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
山形県医師国保組合関係について
(本会会員用ホームページ
「医師会ニュース」
に掲載)
藤山理事より、前回の理事会で竹内副会長から
〔Ⅲ〕協議事項
質問のあった16年度単年度赤字の原因について、
資料によって説明。
1.第113回日本医師会臨時代議員会における代
表並びに個人質問について
〔Ⅱ〕通知事項
三須副会長より、東北医師会連合会長から、第
1.平成17年度臓器移植普及推進月間及び臓器移
植推進国民大会の実施について
10月1日(土)から31日(月)
臓器移植普及推進月間
113回日本医師会臨時代議員会における代表並び
に個人質問の報告依頼、決算委員の推薦依頼があ
る旨説明があり、決算委員として三須副会長を推
薦することと決定。
10月15日(土) 神戸ポートピアホテル
臓器移植推進国民大会
2.東北ブロック選出日医代議員打合せ会開催に
ついて
三須副会長より、日本医師会長から、平成17年
10月1日(土) 東京・ホテルグランドパレス
度臓器移植普及推進月間及び臓器移植推進国民大
会の実施について通知がある旨説明があり、各郡
三須副会長より、東北医師会連合会長から、東
市地区医師会長あて通知することと決定。
(本会会
北ブロック選出日医代議員打合せ会への出席案内
員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
がある旨説明があり、日医代議員出席と決定。
2.診療放射線技師法施行令の一部を改正する政
3.平成17年度「地域福祉推進研究会議」の開催
令等の施行等について
について
9月14日(水)・15日(木) 天童ホテル
三須副会長より、日本医師会長から、診療放射
線技師法施行令の一部を改正する政令等が施行さ
三須副会長より、県社会福祉協議会事務局長か
れるに伴い、診療放射線技師法第2条第1項第5
ら、平成17年度「地域福祉推進研究会議」の開催
号の政令で定める電磁波又は粒子線として、①陽
案内がある旨説明があり、欠席と決定。
(本会会員
子線及び重イオン線、②中性子線が定められたと
用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
の通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
あて通知することと決定。
4.名義後援のご依頼について
10月2日(日) 山形市ほか
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
43
三須副会長より、山形県腎友会長から、第25回
周知依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会
全国一斉臓器移植推進街頭キャンペーンへの名義
長あて通知することと決定。
(本会会員用ホーム
後援依頼がある旨説明があり、了承。
ページ「医師会ニュース」に掲載)
5.平成17年度山形県障害者雇用支援月間の取り
9.平成18年度労災診療費算定基準の改正要望に
組みと「山形県障害者雇用優良事業所等の表彰
ついて
式典」について
9月27日(火) ホテルメトロポリタン山形
三須副会長より、岩手県医師会副会長から、平
成18年度労災診療費算定基準の改定に向けての
三須副会長より、県障害者雇用促進協会から、
要望事項の照会がある旨説明。
平成17年度支援月間の取り組みと「山形県障害者
雇用優良事業所等の表彰式典」への出席案内があ
る旨説明があり、欠席と決定。
10.東北各県医師会医療保険担当理事連絡協議会
の開催について
9月10日(土) ホテルメトロポリタン盛岡
6.本会診療情報提供推進委員会委員の辞任・委
三須副会長より、東北医師会連合会長から、東
嘱について
辞
任
寒河江浩二 前山形新聞論説委員
北各県医師会医療保険担当理事連絡協議会の開催
委
嘱
武田
案内並びに議題等について通知がある旨説明があ
満 山形新聞論説委員長
り、板坂常任理事、佐藤理事出席と決定。
伊藤事務局長より、寒河江委員から、庄内支局
長に就任したため、辞任の申し出があり、後任と
して、論説委員長の武田氏の推薦があった旨説明
11.平成17年介護サービス施設・事業所調査の実
施に関する協力依頼について
があり、解職並びに委嘱を了承。
佐藤常任理事より、日本医師会介護保険担当理
7.国立保健医療科学院が開催する死体検案業務
研修会について
(前半)10月1日(土)・2日(日)
事から、平成17年介護サービス施設・事業所調査
の実施に関する協力依頼がある旨説明があり、各
郡市地区医師会長あて通知することと決定。
(後半) 2月11日(土)
国立保健医療科学院
12.第34回東北・北海道医師会共同利用施設連絡
協議会の参加申し込みについて
三須副会長より、日本医師会長から、国立保健
10月22日(土) 由利本荘市・ホテルアイリス
医療科学院が開催する死体検案業務研修会につい
て通知がある旨説明。
鈴木常任理事より、秋田県医師会長から、第34
回東北・北海道医師会共同利用施設連絡協議会へ
8.日本医師会治験促進センター主催治験促進啓
の参加案内がある旨説明があり、佐藤・板坂・鈴
発シンポジウム「これからの夢のある治験のた
木常任理事、竹田浩洋先生、門馬
めに」開催のお知らせならびに、周知のお願い
決定。
孝先生出席と
について
9月9日(金) 軽井沢・万平ホテル
13.各種検診委員会委員の辞退・委嘱について
三須副会長より、日本医師会治験促進センター
長から、治験促進啓発シンポジウムの開催並びに
酒田地区医師会
辞
退
佐藤
明
消化器検診委員
(胃がん部会・大腸がん部会)
44
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
山形市医師会
委
嘱
深瀬
文化やまがた21」における推進方向と推進主体の
和利
消化器検診委員
(胃がん部会・大腸がん部会)
〃
間部
克裕
〃
西條
〃
工藤
俊
〃
高橋
敬治
旨説明があり、事務的に回答することとした。
〃
(胃がん部会・大腸がん部会)
進
役割に係る取組み状況についての調査依頼がある
乳がん検診委員
18.平成17年度全国労働衛生週間に関する協力依
頼について
10月1日(土) から10月7日(金)
〃
呼吸器検診委員
須藤副会長より、日本医師会長から、平成17年
鈴木常任理事より、酒田地区医師会長並びに山
度全国労働衛生週間に関する協力依頼がある旨説
形市医師会長から、各種検診委員会委員の解職並
明があり、各郡市地区医師会長あて通知すること
びに委嘱依頼がある旨説明があり、それぞれ了承。
と決定。
14.第12回山形県四師会禁煙推進委員会の開催に
19.日本医師会認定産業医制度研修会指定申請書
について
ついて
9月1日(木) 山形県歯科医師会館
酒田地区医師会
10月13日(木)
中條常任理事より、県歯科医師会長から、第12
回山形県四師会禁煙推進委員会への出席案内があ
る旨説明があり、中條常任理事、委員出席と決定。
15.第32回山形県公衆衛生学会第1回運営委員会
の開催について
9月22日(木) 山形県村山保健所
酒田市・セイコー・エプソン㈱
寒河江市西村山郡医師会
11月9日(水) 寒河江市西村山郡医師会館
須藤副会長より、酒田地区医師会長並びに寒河
江市西村山郡医師会長から、日本医師会認定産業
医制度研修会指定申請依頼がある旨説明があり、
日本医師会へ上申了承。
中條常任理事より、第32回山形県公衆衛生学会
長から、第1回運営委員会への出席案内がある旨
20.日本医師会認定産業医申請(新規・更新)に
説明があり、事務局職員出席と決定。
ついて
16.『糖尿病シンポジウム in 山形』メインテーマ
須藤副会長より、5名の会員から日本医師会認
〜「糖尿病と上手につきあおう」ご後援依頼に
定産業医新規申請、5名の会員から更新申請があ
ついて
る旨説明があり、日本医師会へ上申了承。
10月8日(土) 山形テルサ
21.毎月勤労統計調査(第二種事業所)に対する
中條常任理事より、山形新聞社広告局長から、
調査協力依頼について
『糖尿病シンポジウム in 山形』への後援依頼があ
る旨説明があり、後援了承。
三原常任理事より、日本医師会長から、毎月勤
労統計調査(第二種事業所)に対する調査協力依
17.「健康文化やまがた21」における推進方向と
推進主体の役割に係る取組み状況について
中條常任理事より、県保健薬務課長から、
「健康
頼がある旨説明があり、協力了承。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
22.平成17年山形県患者調査の実施について
三原常任理事より、県健康福祉部長から、平成
17年山形県患者調査に対する調査協力依頼があ
45
〔Ⅱ〕協議事項
1.山形県衛生団体連合会理事会並びに総会開催
について
9月27日(火) ホテルメトロポリタン山形
る旨説明があり、協力了承。
23.平成17年患者調査の実施について
三須副会長より、県衛生団体連合会長から、理
事会並びに総会への出席案内がある旨説明があり、
三原常任理事より、県健康福祉部長から、平成
有海会長出席と決定。
17年患者調査に対する調査協力依頼がある旨説
2.平成17年度新潟県医師会産業医基礎後期研修
明があり、協力了承。
会の開催について
9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)
24.平成17年受療行動調査の実施について
新潟県医師会館
三原常任理事より、県健康福祉部長から、平成
17年受療行動調査に対する調査協力依頼がある
須藤副会長より、新潟県医師会長から、産業医
基礎後期研修会の開催案内がある旨説明があり、
旨説明があり、協力了承。
各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
(本
25.平成17年医療施設静態調査の実施について
三原常任理事より、県健康福祉部長から、平成
会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
3.施設基準等の適時調査について
17年医療施設静態調査に対する調査協力依頼が
ある旨説明があり、協力了承。
三須副会長より、岩手県医師会から、施設基準
等の適時調査に関する状況報告依頼があり、調査
追
加
要
項
の結果、①当初から実施、②年間約20件、③返還
が必要な場合は、実施結果通知に記載している旨、
〔Ⅰ〕通知事項
1.医療施設におけるアスベスト(石綿)を含有
説明があり、そのとおり回答することと決定。
4.妊婦健康診査委託契約の締結について
する製品の取り扱い等について
佐藤常任理事より、白鷹町長から、妊婦健康診
須藤副会長より、日本医師会常任理事から、医
療施設において給食の調理員が使用する耐熱手袋
査委託契約の締結依頼がある旨説明があり、締結
了承。
等にアスベストを含有している例があることから、
その使用状況の把握と非含有製品への代替を求め
5.母体保護法指定医師申請書について
るなど、その取り扱いについて通知がある旨説明
があり、各郡市地区医師会長あて通知することと
佐藤常任理事より、仲村
恒医師から、母体保
決定。
(本会会員用ホームページ
「医師会ニュース」
護法指定医師申請書の提出があるが、日本産科婦
に掲載)
人科学会山形県地方部会長並びに日本婦人科医会
山形県支部長から適格であるとの意見がある旨説
明があり、
母体保護法指定医師と認めることとした。
46
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
6.平成17年度マンモグラフィ緊急整備事業費国
9.日本医師会テレビ健康講座実施にあたっての
庫補助金に係る整備事業計画について
事前打合せのお願いの件について
鈴木常任理事より、県保健薬務課長から、平成
三原常任理事より、テレビ健康講座は禁煙推進
17年度マンモグラフィ緊急整備事業費国庫補助
金に係る整備事業計画(第2次)について通知が
ある旨説明。
委員会に一任したい旨説明があり、了承。
中條常任理事より、㈱カノックスから、日本医
師会テレビ健康講座実施にあたっての事前打合せ
依頼がある旨説明があり、詳細については中條常
7.日本救急医療財団「AED普及・啓発シンポジ
ウム」について
任理事に一任、番組の内容については、禁煙推進
小委員会を設け対応すること決定。
9月9日(金)
東京海上日動火災保険株式会社
禁煙推進小委員会委員
中條常任理事、高橋委員長、佐久間副委
中條常任理事より、日本医師会常任理事から、
員長、大竹委員、山田委員、川合委員
日本救急医療財団が開催する「AED普及・啓発シ
ンポジウム」への参加案内がある旨説明があり、
10.
「医療通訳利用案内」
の会報掲載依頼について
各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
三原常任理事より、国際ボランティアセンター
8.緊急通行車両の事前届出車両の確認について
山形から、
「医療通訳利用案内」について会報掲載
依頼がある旨説明。
(詳細については、本誌別掲)
中條常任理事より、県警察本部交通部交通規制
課長から、緊急通行車両の事前届出車両の確認依
11.その他
頼がある旨説明があり、事務的に回答することと
決定。
日程について
介護保険委員会 10月7日(金)
本会学校医大会 12月10日(土)
佐藤常任理事より、上記のとおり開催予定した
旨説明があり、それぞれ開催了承。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
47
救急・大規模災害等対策委員会
本会救急・大規模災害等対策委員会は、去る8
副委員長
大内委員
月23日(火)午 後3時30分 よ り 県 医 師 会 館2階 大
○協
ホールにおいて開催された。
初めに須藤副会長より、
「県医師会としては、独
自の防災医療救護体制要綱を設定して、郡市地区
議
県内各地区医師会の救急、大規模災害時の
救護体制について
医師会ごとに医療救護班を編成し対処している。
また、山形県知事と本会との間で、災害救助に関
する協定書を締結して防災医療救護体制の万全を
各委員より、資料によってそれぞれの地区の救
護体制について報告があり、意見交換した。
期している。それに加え、昨年6月国民保護法案
が成立し、本会も指定地方公共機関に指定されて
いる。このように、従来からの体制に加え、新し
県作成の「山形県医療機関情報ネットワー
ク」HPについて
い法律に基づく救護体制について検討していただ
くため、この委員会を設置した。よろしくご審議
方お願い申し上げる。」との挨拶があり、続いて委
員長に川前委員、副委員長に大内委員を選出し、
各委員より、それぞれの地区について報告が
あった。
4郡市地区医師会では、医師会で全て入力した。
県で入力、更新管理をしていただけるのであれば
川前委員長の司会で協議が進められた。
情報提供はできる郡市地区医師会もあった。どの
主な協議内容は次の通りである。
地区も利用率は低いという結果であった。
山形県健康福祉部より、山形県医療機関情報
出席者
ネットワークは災害時に、災害情報に切り替わる
副 会 長
須藤
俊亮
担当理事
中條
明夫、佐藤
委 員 長
川前
金幸
副委員長
大内
清則
委
細矢
貴亮、
橋
繁夫、白田
寧
原田
順二、後藤
慎一、鈴木
俊博
鈴木
伸男、佐藤
光弥、大森
典夫
仁科
盛之、森野
一真、浅野目恒一
員
ので、できる限り入力をお願いしたい旨要請が
紀嗣
あった。
オブザーバー 県健康福祉部次長
県健康福祉企画課地域医療対策主査
県内医療機関における「AED」の設置状況
について
各委員より、
それぞれの地区の現状について報告。
・各病院は設置済み。診療所、約30台。休日診
療所、夜間診療所に各1台。
県危機管理室総合防災課長
・3病院、1診療所。スポーツセンターに2台。
県危機管理室総合防災課課長補佐
・12診療所。
県危機管理室総合防災課国民保護対策
・10診療所、2病院。
専門員
・病院に3台。7〜8の診療所。休日診療所に
1台。
○委員長、副委員長選出
それぞれ次の通り選出された。
委員長
川前委員
・病院に6台。1診療所。
・12診療所。
・3病院、3診療所。
48
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
・病院は設置済み。診療所は、数施設。
資料によって説明があり、意見交換した。
・14診療所。1病院を除いて各病院設置済み。
「防災への取り組み状況について」及び「県
○山形県からの説明
国民保護計画策定の取組みについて」
山形県の救急・大規模災害時における医療
救護面の取り組みについて
県危機管理室総合防災課長より、防災対策、山
形県国民保護計画について資料によって説明があ
県健康福祉部次長より、大規模災害時における
医療救護体制の整備、課題、今後の対応について
り、意見交換した。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
8月 1日
山形県保険者協議会設立総会が自
治会館で開催され、有海会長出席。
〃
2日
東北医師会連合会理事・代表者合
同会議が仙台ホテルで開催され、有海会長、
竹内・三須・須藤副会長出席。
〃
平成18年春の叙勲候補者名簿の
提出について、各郡市地区医師会長宛依頼。
〃
3日
山形県の救急医療体制等に関する
検討会が県庁で開催され、有海会長、中條常
任理事出席。
〃
5日
第2回東北ブロック医師臨床研修
医制度連絡会議が仙台医療センターで開催さ
れ、武田常任理事出席。
〃
老人福祉施設等担当医師連絡会を
県医師会館で開催。
〃
南陽市東置賜郡医師会納涼パー
ティがハイジアパーク南陽で開催され、有海
会長出席。
〃 6・7日 日本医師会医療事故防止研修会が
日本医師会館で開催され、竹内副会長、板坂
常任理事、栗谷副議長出席。
〃 8日 会報編集会議(Yahoo会議)を県
医師会館他で開催。
〃 10日
第5回常任理事会(テレビ会議)
を県医師会館他で開催。
〃 11日
ICF(国際生活機能分類)合同研
修会開催のご案内を、各郡市地区医師会長宛
通知。
〃
石綿による健康障害防止対策への
的確な対応について、各郡市地区医師会長宛
通知。
〃
母子保健家族計画事業功労者厚生
労働大臣表彰候補者の推薦を、各郡市地区医
師会長宛依頼。
〃 12日 捜査依頼書を、各郡市地区医師会
長宛送付。
〃
ヘルシー・ソサエティ賞の推薦に
49
ついて、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
先天性代謝異常等検査(クレチン
症の追加検査)の実施について、各郡市地区
医師会長宛通知。
〃
平成17年度結核予防週間の実施
について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
H5N2亜型の抗病原性鳥インフ
ルエンザウイルス感染家きんの防疫措置にお
ける抗インフルエンザウイルス薬の予防投与
について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
第十四改正日本薬局方の一部改正
について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
平成17年度「児童虐待防止月間」
標語募集への協力依頼について、各郡市地区
医師会長宛通知。
〃
医師法第17条、歯科医師法第17条
及び保健師助産師看護師法第31条の解釈に
ついて、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
平成17年国勢調査の実施に伴う
協力方について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃 18日 山形県産業保健協議会・山形県産
業医研修連絡協議会を県医師会館で開催。
〃 19日 東北各県医師会長会議が仙台市・
福寿司で開催され、有海会長出席。
〃
第11回山形県医師会学術大会一
般演題募集について、各郡市地区医師会長宛
通知。
〃 20・21日 本会マンモグラフィ講習会を山大
医学部で開催。
〃 22日
救急ポスター及びABCカードを、
各郡市地区医師会長宛送付。
〃
がん征圧月間ポスター等の掲示に
ついて、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
「平 成17年 度 融 資 の ご あ ん な
い」を、各郡市地区医師会長宛送付。
〃 23日 救急・大規模災害等対策委員会を
県医師会館で開催。
〃
日本医師連盟執行委員会が日本医
師会館で開催され、有海委員長、竹内副委員
長出席。
〃 24日 第5回全理事会を県医師会館で開
催。
〃 24・25日 第49回社会保険指導者講習会が
日本医師会館で開催され、竹内副会長、板坂
50
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
常任理事、斎藤博先生(山形県立がん・生活
習慣病センター)出席。
〃 26日
第17回産業保健セミナーを山
形ビッグウイングで開催。
〃
日本医師会治験促進センター主催
治験促進シンポジウム開催ならびに周知のお
願いについて、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
平成17年度臓器移植普及推進月
間及び臓器移植推進全国大会の実施について、
各郡市地区医師会長宛通知。
〃
麻しん及び風しんに係る定期の予
防接種等に関する留意事項について、各郡市
地区医師会長宛通知。
〃
日本救急医療財団「AED普及・啓
発シンポジウム」について、各郡市地区医師
会長宛通知。
〃
医療施設におけるアスベスト(石
綿)を含有する製品の取り扱い等について、
各郡市地区医師会長宛通知。
〃
平成17年介護サービス施設・事業
所調査の実施に関する協力依頼について、各
郡市地区医師会長宛通知。
〃
平成17年度新潟県医師会産業医
基礎後期研修会の開催について、各郡市地区
医師会長宛通知。
〃
平成17年度(第56回)全国労働衛
生週間に関する協力依頼について、各郡市地
区医師会長宛通知。
〃 27日 山形県医師連盟執行委員会を山形
国際ホテルで開催。
〃 29日 山形県保健医療推進協議会〔病院
部会〕があこや会館で開催され、有海会長、
竹内副会長出席。
〃 31日 平成17年度会員名簿を、各郡市地
区医師会長宛送付。
〃
行刑施設の医療協議会が山形刑務
所庁舎で開催され、有海会長出席。
〃
「平成17年度主治医研修事業」の
開催について、各郡市地区医師会長宛通知。
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
51
会 員 異 動
8月31日現在会員数 1,718名
A会員 736名 B会員 906名 C会員3名 準会員 73名
○ 会 員 訃 報
死 亡 年 月 日
平成17年8月2日
平成17年8月24日
○ 入
月 日
7.22
8. 1
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
8.20
〃
○ 異
月 日
6. 1
7. 1
8. 1
〃
〃
〃
〃
〃
〃
8. 3
8.24
○ 退
月 日
7.31
〃
〃
8.15
郡市地区医師会
酒 田 地 区
寒河江市西村山郡
桜
板
氏
井
坂
名
啓 介
幸 雄
享 年
84歳
77歳
会
郡市地区医師会
山 形 大 学
山
形
市
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
北
村
山
米
沢
市
山
形
市
山
形
市
会員区分
準
B
準
準
準
準
準
準
準
準
準
準
準
B
B
B
氏
名
山
渡
滝
工
國
吉
笹
寺
村
安
戸
平
國
荒
川
渡
本
部
口
藤
井
野
木
下
田
田
屋
泉
本
井
口
邊
隆
郁 夫
規 子
雅 哉
伸 洋
真 人
勇 人
正 樹
光太郎
健 一
亮
美希子
健 太
崇 彦
清
利 広
旧 勤 務 地
山形市
喜多方市
西村山郡
山形市
藤枝市
寒河江市
〃
〃
〃
〃
〃
郡山市
東根市
山形市
〃
東置賜郡
名
よ し
美智子
裕
淳
幸 雄
洋 子
圭 吉
恒 人
聡
順
耕 司
備
考
勤務先変更
現住所変更
新規開業
勤務先変更
医師会の異動
会員区分変更・施設名称変更
施設名称変更
勤務先変更
新規開業
現住所変更
現住所変更
名
備
考(移転先)
山形市
山形市
鶴岡市
留学
動
郡市地区医師会
山
形
市
米
沢
市
山
形
市
山
形
市
天童市東村山郡
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
鶴 岡 地 区
南陽市東置賜郡
長井市西置賜郡
寒河江市西村山郡
会員区分
B
B
B→A
B
B
A→B
B
B
B→A
B
A
氏
藤
奥
後
伊
細
土
中
岡
大
倉
山
藤
藤
谷
屋
西
田
塚
川
樫
冨
会
郡市地区医師会
山 形 大 学
山 形 大 学
酒 田 地 区
山 形 大 学
会員区分
B
B
B
B
氏
和
加
阿
宍
田
藤
部
戸
敏
博
修
哲
弘
久
一
郎
8月号、会員異動訂正のお願い
4月1日付、山形市に準会員で入会の小川俊一先生、簡野宗明先生、峯田武興先生は、旧
勤務地を記入しましたが、B会員で長井市西置賜郡医師会、山形大学医師会、上山市医師会
にもそれぞれ所属しております。
52
山形県医師会会報 平成17年9月 第649号
編
集
後
記
日本医師会(日医)の広報戦略会議は、隔月の
コミによる刷り込み、などの意見が委員から出さ
第3木曜日に定期的に開催されています。今まで
れました。もちろん、このイメージは誤解に基づ
に、混合診療、医療機関における危機管理、医師
くものも少なくないのですが、
「イメージは実態を
会としての危機管理などをテーマに議論を重ねて
反映したもの」とのことでもあり、組織としての
きましたが、前回のテーマは、「医師会のイメー
日医にはそう見做されても仕方がない面も少なか
ジチェンジ」でした。
らずあるのも事実なのでしょう。
皆さんも感じておられると思いますが、国民の
ところで、
先日、
医療ミスを繰り返すリピーター
医師会に対するイメージは、決してはかばかしい
医師の再教育を目的とした医療事故防止研修会が
ものではありません。概して、開業医の利益を守
日医会館で行われました。
今後も定期的に行われる
るための圧力団体であって、少なくとも、植松会
とのことですが、この研修会が機能し、リピーター
長が目指す「国民の健康を守る医師会」とは、国
医師が減少したときこそが、
日医のイメージアップ
民には映っていないのが現状かと思われます。先
の好機ではあります。果たして成果を出せるのか、
の会議では、イメージを悪くしている要因として、
日医の自浄作用が問われるばかりでなく、
日医のイ
高収入、開業医のための利益誘導集団、社会奉仕
メージ戦略にとっても極めて重要な試みです。
活動をしてない、一部医師の倫理感の欠如、マス
平成17年9月5日 印刷
平成17年9月10日 発行
山 形 県 医 師 会 会 報 第649号
¥ 525
本会会誌の誌代525円は、山形県医師
(三原
発
行
者
編集委員
〃
〃
〃
〃
発
有
竹
佐
三
中
佐
行
所
躬
輝
泰
一
明
紀
社団法人
行
博
司
郎
夫
嗣
山形県医師会
〒990-2432 山形市荒楯町一丁目8番9号
TEL 023-631-4350 FAX 023-631-4352
会会費賦課微収規程第2条別表に定め
る会費の中に含まれる。
海
内
藤
原
條
藤
一郎)
印
刷
所
㈱
誠
文
山形市本町一丁目7番50号
堂
印
刷