第690号【`09.02】 - 山形県医師会

ฏ੒೥݄̎೔ൃߦɹত࿨೥݄̔೔ୈ̏छ༣ศ෺ೝՄʤࢁ‫ݝܗ‬ҩࢣձձใʥ
ୈ̒̌̕߸
දɹࢴɹࣸɹਅ
ʮࢁ‫֗ࢢܗ‬ͷ༦ম͚ʯ
ࢁ‫ࢁ ࢢܗ‬ɹԼɹɹɹప
ɹ݄̎೔ͷ༦ํʮࡾ೔݄͕͖Ε͍ͩΑʯͷ࠺ͷ੠ʹɺ‫Ͱ͍ٸ‬ϕϥϯμʹग़ͯࢁ‫֗ࢢܗ‬
ͷ༦ম͚ۭͷ݄ͱۚ੕ͱ໦੕ΛΧϝϥʹೲΊ·ͨ͠ɻ
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
主な演題及び講師
取得単位
会の名称及び主催者又は連絡先
3月4日(水)
「平成20年度肝炎対策の実施状況」
日医生涯教育
19:00〜20:30
(I
FN治療費助成・検査の実施状況と制度変更等について) 3単位
酒田市
「最新の標準治療とかかりつけ医の役割について」
十全堂社新館 講堂
山形大学医学部消化器病態制御内科学准教授 齋藤貴史
ウイルス性肝炎最新標準治療研修会
3月5日(木)
17:30〜
山形市
山形国際ホテル
山形県臨床内科医会学術講演会並
びに診療報酬審査に関する懇談会
診療報酬審査に関する懇談会
山形県臨床内科医会監事 板坂勝良
「心腎連関とCKDの治療
〜JSH2009ガイドラインを踏まえて〜」
東京大学医学部附属病院講師 南學正臣
日医生涯教育
3月6日(金)
「介護予防と地域保健活動」
9:30〜16:30
桜美林大学大学院老年学研究科教授 芳賀 博
山形市
山形大学医学部
【参加費 2千円】
日医生涯教育
3月7日(土)
「禁煙指導の基礎知識」
15:00〜17:00
東北中央病院放射線科部長 大竹修一
山形市
「禁煙指導の実際」
山形県産業創造支
公徳会トータルヘルスクリニック院長 川合厚子
援セ
ン
タ
ー
日医生涯教育
3月7日(土)
「がん患者が家に帰るとき
〜地域で支える在宅療養のシステム〜」
13:30〜16:30
富山県中川医院院長 中川彦人
山形市
山形県高度技術研
究開発セ
ン
タ
ー
日医生涯教育
3単位
山形県保健薬務課
☎0236302315 下條
山形県臨床内科医会
☎0236665200 鈴木
第35回山形県公衆衛生学会
3単位
山形大学医学部看護学科地域看護学講座
☎0236285458 大竹
禁煙指導研修会
5単位
山形県医師会
☎0236665200 大泉
3単位
がん患者在宅療養支援研修会
<参加申込は下記まで>
村山保健所 保健企画課
☎0236271246 山田
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
主な演題及び講師
取得単位
3月8日(日)
14:00〜
山形市
山形国際ホテル
「プライマリ・ケアと在宅医療」
北海道大学大学院医学研究科医療システム学分野 教授 前沢政次
日医生涯教育
3月9日(月)
19:00〜20:30
山形市
ホテルキャッスル
「平成20年度肝炎対策の実施状況」
日医生涯教育
(I
FN治療費助成・検査の実施状況と制度変更等について) 3単位
「最新の標準治療とかかりつけ医の役割について」
公立置賜総合病院院長 新澤陽英
山形県在宅医療研究会講演会
3単位
武田薬品工業叙
☎0236425471 高野
3月11日(水)
「内科・外科系疾患症例検討会」
19:00〜20:30
山形市
山形市立病院済生館
日医生涯教育
3月11日(水)
「変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術」
19:00〜20:15
本間記念仙台北整形外科院長 杉田健彦
山形市
テ
ル
メ
ト
ロ
ホ
゚
リ
タ
ン
山形
ホ
【参加費 1千円】
日医生涯教育
3月12日(木)
「がん患者が地域に帰るとき〜病院と地域との連携〜」
福島県立医科大学附属病院臨床腫瘍センター 13:30〜16:30
医療ソーシャルワーカー 齋藤彩子
寒河江市
村山総合支庁西庁舎
日医生涯教育
3月13日(金)
18:30〜20:30
天童市
天童ホテル
日医生涯教育
「包括的臓器保護に我々は何ができるか」
東京大学医学部附属病院検査部 下澤達雄
会の名称及び主催者又は連絡先
ウイルス性肝炎最新標準治療研修会
山形県保健薬務課
☎0236302315 下條
第128回 済生館症例検討会
3単位
山形市立病院済生館 第一診療部内科
☎0236255555 野村
第1回山形変形性膝関節症セミナー
3単位
アステラス製薬叙山形営業所
☎0236152522 日向
3単位
がん患者在宅療養支援研修会
<参加申込は下記まで>
村山保健所 保健企画課
☎0236271246 山田
5単位
第150回三郡市医師会合同学術講演会
<高血圧治療ガイドライン2009
生涯教育講演会>
天童市東村山郡医師会
☎0236544528 山口
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
主な演題及び講師
取得単位
3月14日(土)
15:30〜16:30
山形市
山形県立中央病院
「末期癌患者の心のケア−患者とのコミュニケーション−」
六甲病院緩和ケア病棟 チャプレン・カウンセラー 沼野尚美
日医生涯教育
3月14日(土)
「関節リウマチ治療の最前線」
15:00〜19:00
筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻 山形市
臨床免疫学准教授 伊藤 聡
山形テルサ
「リウマチと眼」
【参加費 1千円】
山形大学医学部情報統御学講座視覚病態学分野 准教授 窓村 浩
日医生涯教育
3月14日(土)
「マルチモダリティー医用画像解析ソフトウェアの開発」
16:00〜19:00
国立がんセンターがん予防・検診研究センター 山形市
第3次対がん10ヵ年総合戦略事業研究員 山本修司
山形国際ホテル
「脊髄髄内疾患のMRI」
【参加費 1千円】
北海道大学病院放射線部診療教授 寺江 聡
「大規模災害の経験と今後の課題について
−放射線部の立場から−」
兵庫医科大学放射線医学教室准教授 石藏礼一
日医生涯教育
3月16日(月)
18:30〜
山形市
山形国際ホテル
「心血管疾患診療のエクセレンス」
山形県医師会常任理事 中條明夫
山形県立中央病院第一診療部副部長 松井幹之
日医生涯教育
3月17日(火)
「心血管疾患診療のエクセレンス」
山形県医師会常任理事 中條明夫
18:30〜
山形県立中央病院第一診療部副部長 松井幹之
鶴岡市
鶴岡地区医師会館
日医生涯教育
会の名称及び主催者又は連絡先
緩和ケア研修会
5単位
山形県医師会
☎0236665200 鈴木
第18回山形リウマチ研究会
3単位
ワイス叙北日本支店宮城山形営業所
☎0222644321 我妻
第9回山形デジタル画像セミナー
3単位
エーザイ叙山形医薬部
☎0236320116 佐藤
5単位
第52回社会保険指導者講習会の
伝達講習会
山形県医師会
☎0236665200 松本
5単位
第52回社会保険指導者講習会の
伝達講習会
山形県医師会
☎0236665200 松本
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
3月26日(木)
18:40〜
米沢市
ク
゙
ラ
ン
ト
゙
ホ
ク
ヨ
ウ
米沢
主な演題及び講師
取得単位
「当院における糖尿病患者さんの実態」
(仮)
公立高畠病院内科 須田 嵩
「患者さんから学ぶ糖尿病性末梢神経経障害」
(仮)
山形県立河北病院神経内科医長 鹿間幸弘
日医生涯教育
3月28日(土)
「大腿骨頭回転骨切り術の実際」
17:00〜
新日鐡八幡記念病院整形外科部長 香月一朗
山形市
「寛骨臼回転骨切り術〜長期成績と今後の課題〜」
ホ
テ
ル
メ
ト
ロ
ホ
゚
リ
タ
ン
山形
広島大学大学院医歯薬学総合研究科 【参加費 1千円】
人工関節・生体材料学教授 安永裕司
日医生涯教育
会の名称及び主催者又は連絡先
山形県臨床内科医会学術講演会
3単位
山形県臨床内科医会
☎0236665200 鈴木
第8回「山形股関節セミナー」
3単位
帝人ファーマ叙仙台支店山形営業所
☎0236265450 斉藤
がんネットTVカンファレンス
開催日時及びテーマ(担当)
会 場
取得単位
会の名称及び申込先
3月5日(木) 16:30〜18:00
PET/CT(四国)
3月12日(木) 16:30〜18:00
がん医療の地域連携体制への取り組み(呉)
3月19日(木) 16:30〜18:00
頭頸部悪性腫瘍手術不能症例に対する動注化学療法の検
討(青森)
3月26日(木) 16:30〜18:00
胸膜悪性中皮腫について(国立)
多地点合同
山形県立中央病院
日医生涯教育
第4会議室
(3階)
3単位
メディカルカンファレンス
県立がん・生活習慣病センター
☎0236852752 安達
産
開催日時及び場所
業
医
研
研修会名及び内容
修
会
単位取得
実施主体者及び申込先
3月12日(木)
「平成21年度山形労働局行政運営方針」
山形労働局 労働基準部安全衛生課長 村尾満世
13:30〜
「過重労働の面接指導について」
山形市
山形産業保健推進センター産業保健相談員 神村裕子
山形ビッグウィング
「産業医の職務について」
山形産業保健推進センタ−産業保健相談員 菅原 保
基礎研修 後期 3単位
又は
生涯研修 更新 1単位
専門 2単位
山形産業保健推進センター
3月19日(木)
「産業医に期待されている難しそうな課題を
やさしく取り組む方法」
18:30〜
「過重労働・メンタル障害産業医面談の上手な進め方」
酒田市
(実地研修)
十全堂社新館講堂 仙台錦町診療所・産業医学センター所長 広瀬俊雄
基礎研修 実地 1単位
後期 2単位
又は
生涯研修 実地 1単位
専門 2単位
山形県医師会
酒田地区医師会
山形産業保健推進センター
☎0236245188
酒田地区医師会
☎0234220558
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
1
目 次
生涯教育のお知らせ
がんネットTVカンファレンス
産業医研修会
お知らせ
総会公告…………………………………………………………………………………………………… 2
介護老人保健施設入所者に対する処方せんの交付等について……………………………………… 3
資格関係誤りレセプト発生防止にご協力を…………………………………………………………… 3
国民健康保険法の一部を改正する法律の施行について……………………………………………… 4
全国健康保険協会の被保険者証の切替時期変更について…………………………………………… 5
特定化学物質障害予防規則第38条の14(燻蒸作業に係る措置)への
ホルムアルデヒドの追加等について………………………………………………………………… 5
山形県がん実態調査事業に御協力お願いします……………………………………………………… 6
YBCラジオ番組「朝だ!元気だ!6時半錘」放送中………………………………………………… 6
山形県医師会会員専用ホームページのアカウント及び
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて…………………………… 7
郡市地区医師会コーナー
地域住民の健康と福祉を守る…………北村山地区医師会 北村山公立病院院長 木内 博之… 8
寄 稿
お住まいはどこ…………………………………………………………………山形市 武田 和夫… 10
山形県の偉人鰻 「高橋里美」…………………………………………………山形市 武田 昌孝… 11
山形交響楽団のベートーヴェン“第九”演奏に酔う………………………上山市 渡辺 好博… 12
新潟中越沖地震の医療救護班としての活動報告……………………………酒田市 長谷川繁生… 13
庄内の医人たち 第10回 小池正直と森然外(下)……………………… 鶴岡市 黒羽根洋司… 17
松井須磨子「カチューシャの唄」とインフルエンザ、そして新型(トリ)インフルエンザ
…………………………………………………………………………………米沢市 八幡 芳和… 20
筆 硯
特定健診を考える…………………………………………………山形県医師会監事 小林 正義… 24
県医師会だより
第9回常任理事会………………………………………………………………………………………… 27
第11回全理事会…………………………………………………………………………………………… 31
郡市地区医師会特定健診・特定保健指導担当理事連絡協議会……………………………………… 37
地域医療連携体制検討委員会…………………………………………………………………………… 38
県医日誌…………………………………………………………………………………………………… 40
会員異動…………………………………………………………………………………………………… 42
医師国保だより…………………………………………………………………………………………………… 43
医療機関厚生年金基金だより…………………………………………………………………………………… 45
編集後記…………………………………………………………………………………………………………… 46
〔ホームページ〕ht
〔Eメール〕ke
t
p:
/
/
www.
yamagat
a.
med.
or
.
j
p/
ni
s
hi
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p
2
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
解回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回塊
壊
壊
総 会 公 告
壊
壊
壊
壊
壊
壊
壊 来る平成21年3月22日(日)午前10時(山形県医師会第119回定例代 壊
壊 議員会終了後)より、山形県医師会第97回定例総会を下記のとおり 壊
壊 開催いたしますので、定款第18条によりご案内申し上げます。
壊
壊
壊
壊
壊
壊
壊
記
壊
壊
山形県医師会第97回定例総会
壊
壊
壊 日 時 平成21年3月22日(日) 午前10時
壊
壊 会 場 山形国際ホテル
壊
壊
壊
6331313) 壊
壊 (住所 山形市香澄町三丁目4番5号 TEL023壊
壊
壊 1.開会の挨拶
壊
壊
壊
壊 2.会長の挨拶
壊
壊 3.議事録署名人選任
壊
壊 4.報告
壊
壊
壊
壊 敢 山形県医師会第119回定例代議員会議決事項
壊
壊 5.協議
壊
壊
壊
壊 6.閉会の挨拶
壊
壊
壊
壊 平成21年2月10日
壊
壊
壊
壊 壊
壊
壊
壊
壊
山形県医師会 壊
壊
会長 有 海 躬 行 壊
壊
壊 会員各位殿
壊
壊
壊
壊
壊
壊
壊
壊
壊
廻回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回快
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
3
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
介護老人保健施設入所者に対する処方せんの交付等につい
介
者に対す
処方せ
交付等
いて
人保健施設
設入所
所者
する処
せん
んの
の交
等に
につ
つい
介護老人
て 去
救
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
高度医療評価制度が平成20年4月から導入されたことに伴い、新たに薬事法の承認等が得られ
ていない医薬品・医療機器の使用を伴う先進的な医療技術について、先進医療の一類型として保
険診療と併用できることとされたところであり、当該未承認の医薬品等を保険医が使用できるよ
う、保険医療機関及び保険医療養担当規則上の所要の改正が行われました。
また、介護老人保健施設入所者に対して薬剤を投与した場合、従来から抗悪性腫瘍剤(内服)
等については、医療保険により算定できることとなっており、療担基準においてもこの取扱いを
明確化していたところであり、平成20年度診療報酬改定において、「介護老人保健施設入所者に
係る診療料」を改正し、医療保険より算定できる薬剤についてダルベポエチン、疼痛コントロー
ルのための医療用麻薬、B型肝炎・C型肝炎等に対する抗ウイルス剤、B型肝炎・C型肝炎に対
するインターフェロン製剤、血友病の治療に係る血液凝固因子製剤及び血液凝固因子抗体迂回活
性複合体を加えたところであります。
しかし、療担基準の「第20条四 処方せんの交付」により、介護老人保健施設入所者に対して
保険医が処方せんを交付できる薬剤は、抗悪性腫瘍剤(内服)
、疼痛コントロールのための医療
用麻薬及びB型肝炎・C型肝炎等に対する抗ウイルス剤を処方した場合に限られておりました。
そこで中医協において、施設入所者に対して算定できる薬剤を拡大した趣旨を踏まえ所要の改
正を行うべく議論を行った結果、今般、抗悪性腫瘍剤(内服)
、疼痛コントロールのための医療
用麻薬及びB型肝炎・C型肝炎等に対する抗ウイルス剤の他、人工透析患者に対するエリスロポ
エチン、ダルベポエチン、B型肝炎・C型肝炎に対するインターフェロン製剤、血友病の治療に
係る血液凝固因子製剤及び血液凝固因子抗体迂回活性複合体等に対しても処方せんを交付できる
よう、療担基準の改正が行われました。
上記取扱いにつきましては、平成20年12月26日「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づ
き厚生労働大臣が定める掲示事項等の一部を改正する件(厚生労働省告示第568号)」により公布
され、同日より適用された旨、日本医師会より連絡がありましたので、お知らせいたします。
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
資格関係誤りレセプト発生防止にご協力を
資
発生
生防
ご協力
誤りレセ
セプト
ト発
防止
止にご
力を
を!
資格関係誤
!
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
平成20年4月から9月期の山形県における発生状況(医科・歯科・調剤合計)
◎調整件数 20,
929件 ◎調整金額 3億243万円
暫初診時及び再診時には、被保険者証並びに声がけにより受給資格の確認をお願いいたします。
暫患者名及び本人・家族の誤りが増加しております。保険証を確認してカルテやコンピュータ登録を訂正願います。
暫保険証からカルテへの転記又はコンピュータへの入力に注意し誤りが無いよう複数者による確認の励行をお願
いいたします。
山形県社会保険診療報酬支払基金
4
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
国民健康保険法の一部を改正する法律の施行につい
国
を改正
法律の
につい
康保
保険法の
の一部
部を
正する
る法
の施
施行
行に
いて
国民
民健康
て
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
国民健康保険では、保険料を納付できない特別の事情もなく1年以上滞納している世帯に対し、
納付相談の機会を確保するため、被保険者証の代わりに「被保険者資格証明書」を交付し、被保
険者がこの資格証明書により医療機関を受診した場合、窓口で医療費の全額を支払い、その後、
申請により7割分を支給するという運用が行われております。
今般、子どもの心身ともに健やかな育成に資するため、国民健康保険法の一部を改正する法律
(平成20年法律第97号)が公布され、国民健康保険法の規定に基づき被保険者資格証明書の交付
を受けている世帯において、その世帯に属する15歳に達する日以後最初の3月31日までの間にあ
る被保険者があるときは、世帯主に対し、そのものに係る有効期間を6か月とする被保険者証
(短期被保険者証)を交付することとし、平成21年4月1日より施行されることとなりました。
また、15歳に達する日以後最初の3月31日までの間にある被保険者(中学生以下の子ども)が、
被保険者資格証明書により医療機関を受診された場合には、保険者である市町村等の窓口におい
て、「短期被保険者証」を発行してもらうようにご助言いただくなど、特段のご配慮をお願いし
たい旨、日本医師会長より連絡がありましたのでお知らせいたします。
記
第一 改正法の趣旨
子どもの心身ともに健やかな育成に資するため、被保険者資格証明書に関し、15歳に達する
日以後の最初の3月31日にまでの間にある被保険者に対する取扱いを見直すものであること。
第二 改正法の内容
世帯主が国民健康保険法(昭和33年法律第192号)第9条第5項の規定により被保険者証を
返還した際に、その世帯に属する15歳に達する日以後最初の3月31日までの間にある被保険者
(同条第3項に規定する原爆一般疾病医療費の支給等を受けることができる者を除く。第三の柑
において同じ。)があるときは、世帯主に対し、その者に係る有効期間を6か月とする被保険
者証を交付すること。(国民健康保険法第9条関係)
第三 施行期日等
敢 施行期日
改正法は、平成21年4月1日から施行する。(改正法附則第1項関係)
柑 改正法の施行の日において、改正法による改正前の国民健康保険法の規定により被保険者
資格証明書の交付を受けている世帯主の世帯に属する15歳に達する日以後最初の3月31日
までの間にある被保険者があるときは、改正法の施行後速やかに、世帯主に対し、当該被保
険者に係る有効期限を6か月とする被保険者証を交付すること。(改正法附則第2項関係)
桓 市町村又は特別区は、国民健康保険の保険料について、減免制度の十分な周知を図ること
等を通じて滞納を防止するとともに、特別の理由があると認められないにもかかわらず滞納
している者からの実効的な徴収の実施を確保するため、必要な措置を講じなければならない
こと。(改正法附則第4項関係)
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
5
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
全国健康保険協会の被保険者証の切替時期変更につい
全
保険者
切替時
更につ
保険協会
会の被
被保
者証
証の
の切
時期
期変
変更
つい
いて
全国
国健康保
て
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
全国健康保険協会では、既加入者の新被保険者証(水色)への一斉切替を、当初、平成21年1
月から3月末までに実施する予定としておりました。しかしながら、印字の不鮮明や欠落等、印
刷カードの不具合により切替作業が大幅に遅れ、切替期間が平成21年6月頃から開始し、9〜10
月頃までに完了する予定に延期されました。
その間、新旧の被保険者証が厚生労働大臣が切替を完了した旨告示(完了する日)するまで混
在する旨、日本医師会より連絡がありましたので、お知らせいたします。
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救特
特定化学物質障害予防規則第38条の14(燻蒸作業に係る措置
学物質障害
害予防
防規
38
8条
14
4(
(燻
特定
定化
化学
)去
規則第3
条の
の1
燻蒸作
係る措置)
作業
業に
に係
救
去
へ
の
へのホルムアルデヒドの追加等につい
救
去
ルム
ムアルデ
加等
等につ
のホル
て
追加
ついて
デヒドの追
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
今般、労働安全衛生規則等の一部を改正する省令が、平成20年11月12日に交付され、特定化学
物質障害予防規則第38条の14
(燻蒸作業に係る措置)の対象物質としてホルムアルデヒドが追加
されるとともに、従来より本条の対象物質となっていたシアン化水素および臭化メチルについて
濃度基準値が改正された旨、日本医師会長より連絡がありましたので、お知らせいたします。
主な燻蒸作業対策の改正の要点は下記のとおりです。
記
斬改正前の特化則における燻蒸作業に係る措置の規定は、植物検疫等におけるシアン化水素等又
は臭化メチル等を用いた燻蒸作業が対象であったが、動物検疫における燻蒸作業や医療機関、
試験研究機関等での燻蒸作業において、ホルムアルデヒド等が使用されていることに鑑み、燻
蒸作業に係る措置の規制対象にホルムアルデヒド等が追加された。
斬規制の適用時期:平成21年4月1日から
斬屋内に労働者が立ち入ることが想定されない小型の消毒設備又は滅菌設備を設置して行う消毒
作業や滅菌作業については、特化則第38条の14は適用されず、同令第5条の規定が適用される。
斬改正後の濃度基準値は、ホルムアルデヒド0.
1取/弱(0.
1ppm)、シアン化水素3取/弱(3ppm)、
臭化メチル4取/弱(1ppm)となり、測定は検知管等による簡易な測定が可能である。
斬基準値以下とすることが著しく困難であって、当該場所の排気を行う場合において、労働者に
送気マスク、空気呼吸器又は隔離式防毒マスクを使用させ、かつ、監視人を置いたときの例外
規定を新設した。
斬医療機関等におけるホルムアルデヒド等を用いた燻蒸作業は、特化則第38条の14の規定のうち、
燻蒸作業に共通の規定(同条第1項第1号から第6号まで及び第2項)が適用されるものと考
えられるが、当該ホルムアルデヒド等を用いた燻蒸作業が同条第1項第7号から第11号までに
規定する燻蒸作業に該当する場合には、これらの規定(同項第7号、第10号又は第11号に規定
する燻蒸作業の場合には、同項第12号も含む)についても適用される。
6
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
山形県がん実態調査事業に御協力お願いしま
山
業に
に御
お願い
がん
ん実態調
調査事
事業
御協
協力お
いし
しま
ます
山形県が
す
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
山形県健康福祉部保健薬務課では、山形県がん実態調査事業として、県内の医療機関の医師に
対して『山形県悪性新生物患者届出票』の届出をお願いしています。
平成20年度策定の山形県がん対策推進計画では、山形県地域がん登録の更なる精度向上を目標
にしており、皆様からのますますの御協力をお願い申し上げます。
◇山形県悪性新生物届出票の届出先◇
山形県医師会
住所:〒9902473 山形市松栄一丁目6−73
◇用紙請求先、事業内容、届出票の記入方法、登録資料の利用に関する問い合わせ先◇
山形県立がん・生活習慣病センター 地域がん登録室
住所:〒9902292 山形市大字青柳1800 電話:0236852626(代表)
◇山形県がん実態調査のホームページ◇
h
t
t
p:
/
/
www.
pr
ef
.
yamagat
a.
j
p/
heal
t
h/
heal
t
h/
6090005gant
our
oku.
ht
ml
[検索方法]山形県ホームページ→健康・福祉→医療→山形県地域がん登録
あるいは 『山形県地域がん登録』で検索
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
「朝
!
」
YBCラジオ番
YBC
6時半
朝だ
だ!元
半!
!
!」放送中
」放
放送
気だ
だ!6
元気
送中
オ番
番組
Cラジオ
組「朝だ!元気だ!6時
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
山形県医師会では、月曜日から金曜日まで
健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さ
毎日朝6時30分から15分間、県民向けにYBC
んに聴取をお勧め下さい。
ラジオで健康情報番組「朝だ!元気だ!6時
3月の放送予定は下記のとおりです。
半錘」放送中です。
【放送時間:月曜日から金曜日の毎朝6時30分~6時45分】
放送日
テーマ
出演者
医療機関名
3月2日〜6日
あざの治療
藤盛 成裕
ふじもり形成外科クリニック
3月9日〜13日
心臓がおかしいと感じたら
白壁 昌憲
白壁内科クリニック
3月16日〜20日
目の表面の話
高橋 義徳
金 井 た か は し 眼 科
3月23日〜27日
生活の工夫
高橋誠一郎
七日町メンタルクリニック
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
7
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
山
山形県医師会会員専用ホームページのアカウント及
員専用
用ホ
ムペ
ページ
山形
形県医
び
ホー
ーム
ジのア
ント及
医師
師会会員
アカ
カウ
ウン
及び
救
去
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについ
救 メ
ーリ
リン
ング
メールに
て 去
の自動配
・メー
グリス
ついて
による周知
知文書
書の
配信
信・
スト
トに
につ
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
山形県医師会では、会員専用ホームページ
を開設しております。このホームページでは
会員および医療機関の情報、県医師会および
各地区医師会の行事などを公開しております。
会員の先生方の専用ページとなっており、ア
クセスするためにはアカウントが必要となり
ます。
会員専用ホームページのアカウント
◆ユーザ名:
y+日医会員番号(日医刊行物送付番号)
◆パスワード:
生年月日西暦下2桁+月2桁+日2桁
(例):1950年1月2日の方:500102
※準会員の方は、本会までお申し込みくだ
さい。
周知文書の自動配信
周知文書あるいは県医師会からのお知らせ
をメールを利用して行っております。希望さ
れた会員には、県医師会会員用ホームページ
の「医師会ニュース」をメールにて配信いた
します。ご希望の会員は、是非お申し込みく
ださい。
花笠メーリングリスト
会員専用のメーリングリスト「花笠ML」
(hanagas
aml
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p)を立ち
上げております。
花笠MLは、県医師会会員どうしが情報・意
見交換を行う場を提供します。また、この趣
旨を通じて地域医療の発展、更には医療全体
の向上に寄与することを願うものです。
未加入の会員は、これを機会に是非ご参加
ください。
申し込み先
周知文書の自動配信、メーリングリスト「花
笠ML」への参加を希望される先生は、本会宛
メール(ke
ni
s
hi
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p)にて
お申し込みください。
山形県医師会ホームページ:
ht
t
p:
/
/
www.
yamagat
a.
med.
or
.
j
p/
会員専用ホームページ:
ht
t
ps
:
/
/
member
.
yamagat
a.
med.
or
.
j
p/
メールアドレス:
ke
ni
s
hi
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p
花笠MLアドレス:
hanagas
aml
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p
◇花笠メーリングリストでは、現在、下記のようなことについて、意見交換をしております◇
斬謹賀新年 斬山形県地域医療情報ネットワーク整備基本計画 斬オンライン請求I
SDN 斬政府、受動喫煙の害を広報 斬リモートメンテナンス 斬第26回 山形ショック研究会開催
について(ご案内) 斬医療機関の湿度調整 斬山形県流行のA型インフルエンザ 斬新型イ
ンフルエンザ対応力向上研修会準備会 斬カラーユニバーサルデザイン
8
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
地域住民の健康と福祉を守る
北村山地区医師会 北村山公立病院院長 木 内 博 之
先生方には、健やかに良い年をお迎えのことと
の指導医の離職が進むという結果を来たし、大学
ご推察申し上げます。
の医局制度の崩壊、派遣機能の低下だけでなく、
今年こそは、我々医療に携わる者にとって、安
大学病院の機能低下に繋がっているということで
全に安心して仕事に従事できるよう少しでも良い
す。そしてこの問題の改善には、医科大学の定員
年になる事を期待したいものです。
増、地域枠の設定等でどれだけの効果が出るかは
平成14年の小泉内閣に始まる診療報酬の長期
未知数であり、どれだけの病院がそれまで持ちこ
にわたる抑制策と、平成16年に始まる新医師臨床
たえられるか、重大な局面にあるものと感じてお
研修制度の導入による病院の勤務医不足は医療の
ります。
崩壊を各地でもたらしています。
常勤医師の減少は、自治体病院の使命である救
なかでも、最も深刻な問題は地方自治体病院の
急医療の維持にも多大な影響を与えています。減
医師不足であります。新研修制度による大学病院
少する救急担当医師数に反比例して増加する一次
への研修医入局のここまでの減少は誰もがまった
救急患者が大きな負担となるばかりか本当に緊急
く予想していなかった事態で、その影響は大学か
を要する救急患者への対応の遅れに繋がっていま
らの医師派遣に大きく依存していた病院にとって
す。加えて医師に対する信頼感の低下、良くして
は生死をも脅かす大きな問題となっています。
あたりまえとするクレーマーの増加、合併症イ
私どもの病院でも常勤医師が漸減しており、外
コール医療ミスという考え方、手術はもちろんの
来の休止、縮小、病床数の削減を来たし、現在勤
こと、検査等の全てにおいて費やされるICの時
務していただいている先生方の更なる離職をいか
間は、医師のモチベーションの低下、自己保身を
に防止するかが最大の課題となっています。
招き医療の萎縮に繋がっております。
医師の確保補充は院長としての最も優先する課
地域住民の方々への我々の現実への理解と協力
題であります。幾度となく派遣母体である東京の
の啓蒙の不足を改善しなくてはならないと考えて
日本医科大学はもちろんの事、山形大学医学部、
います。また、一次救急医療における、平日夜間
東北大学医学部と訪問回数を重ねお願いしてきま
定点診療所の設立に向けて、地区医師会各位の協
したが、いまだ勤務していただけるまでにはい
力を得なければなりません。
たっておりません。
このような状況において、総務省は平成19年12
結局再度確認させられた事は、研修医の大学医
月に「公立病院改革ガイドライン」と題する通達
局離れは公、私立並びに首都圏、地方を問わず大
を出し、公立病院改革プランの策定を求めており
きな問題であり、拍車をかけるように大学病院で
ます。自治体病院は、本来の目的である採算性の
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
9
面から提供が困難な他の医療機関がやらない、出
当院としては、1月より開所した院内保育所の
来ない、しかし、その地域にどうしても必要とさ
機能をより充実させ、女性医師の確保、看護師の
れる公共の福祉を優先増進するよう運営されなけ
確保にも努めていきたいと考えております。
ればなりません。つまり、
「経済性の発揮」と「公共
また、昨年11月より、地元歯科医師会の多大な
性の確保」という相反する命題を求められている
る協力を得て入院患者さんの定期歯科診療制度が
訳ですが、改革プラン策定を求める根底には経済
導入されたことに心から感謝しております。
性のみに主眼をおき強引に自治体病院整理を推し
山形県の基本方針である「良質かつ適切な医療
進めていこうとする意図がうかがえてなりません。
を効率的に提供」できるよう、不採算医療の継続
さらなる足かせとして、診療報酬に何ら反映さ
と地域住民の健康と福祉を最大限守りつつ経営の
れない医療の電子化の推進は莫大な費用と労力を
健全化を図っていくか今後とも大きな課題であり
必要とし病院への大きな負担となっています。
ます。
このような、大変厳しい状況ではありますが、
先生方の忌憚のないご指導、ご鞭撻をよろしく
一層の病診連携をはかり、患者さんへのサービス
お願いします。これからが真の勝負になるものと
向上のため医師会各位の先生がたとの協力がより
思っております。今後とも北村山公立病院をどう
一層重要となっていると思っておりますのでよろ
ぞよろしくお願いいたします。
しくお願いする次第であります。
10
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
お 住まいはどこ 山形市 武 田 和 夫
会社なら本社と営業拠点が異なっていても不思
作業で痛めた腰の治療にせっせと病院通いをする
議には思わないが、個人では生活している場所と、
とか。確かに広い農場が豆腐屋へ3里の場所なら、
住民登録をしている住所が違ったら何だろうとな
夏なら車で町に出かけても冬の吹雪道は運転した
るかもしれない。
くない。年金は何処でも受け取れる、それなら定
病院の勤務医が隣町に住んで、毎日車で通勤し
年後特に仕事を持たないなら、冬はハワイに住み
ても当然とされる、昔の町医者は診療所と自宅が
たいが言葉と金の都合で沖縄にして、夏は北海道
一緒だった、だが最近は開業医も職住分離が多く
住まいにしたいものだ。
なった。人の大勢集まる街の中心地のビルに診療
欧米では定年後大きなキャンピングカーで北米
所を設ければ、住居は当然別のところにせざるを
大陸を気ままに旅行をしたり、住いに船を買って
得ない。商店は古くなったお店をマンションに改
セーヌ河をあちこちに移動している夫婦もいるら
築し、1・2階をテナントで貸し、
上のフロアは賃
しい、手紙などは川岸の私書箱に時々取りに行く
貸マンションとし、自分もその中に店子で入る
とか。連絡は無線のメール、年金はカードで引出
ケースも多い。
し、支払いは銀行引去りにすれば浮雲生活も可能
雪国ではマンション住まいも利点が多い。孫と
だろう。
息子夫婦は郊外で暮らし、一人ぼっちで昔の大き
わが国も改革規制緩和で地方任せが増えた、金
な家に残されたご老人が、冬になると身の回りの
持ち自治体と貧乏町村で福祉に大きな差が出るの
道具を持ち、すぐ近所のマンションのワンルーム
は当然だろう。例をあげれば都立美術館の窓口で、
に引越たりしている。11月から4月まで半年間の
避寒生活である。熱帯夜の東京を避け軽井沢に避
65歳以上であることを運転免許証などで証明す
れば割引がある。東京23区では中学生までの医療
暑に行くのはよくあるが、雪国の老人は半年契約
費に助成があり、事実上自己負担金はない、川一
のマンション住まいとなるらしい。
つ隔てた千葉県では3割の自己負担を払わねばな
今年の正月は雪が少なく楽な休日だったが、一
らない。これでは千葉の市川市に生活基盤があっ
晩に20センチも雪が積もると、早朝、新聞や牛乳
ても、住民登録は東京都江戸川区の安アパートに
を取りに雪掻きをしなければならない、マンショ
して、東京都民として美味しい助成金を受けたく
ンならその必要がない。新聞くらいなら無くとも
なっても当然だろう。
我慢もするが、医者通いが必要な老人は大変であ
さあこれからの年金生活者達、老後を何処で暮
る。北海道は十勝の老夫婦が夏は息子達の農業を
らすか、定住するなら住民税が安く水道料も安い
手伝っていて、冬になると札幌のワンルームに引
都市を探し、普通のマンションかケア付きか、終
越し、年金生活者の国保世帯で住民登録し、夏の
の住処を考えねばなるまい。
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
てにな自ヘフ年大米
、包哲のーッか学沢
連み学観ゲサら文市
続越』念ルー学科上
・えと論のル長大郷
包る言的弁のと学生
参 弁 『 わ 哲 証 哲 し 哲 れ
考 証 包 れ 学 法 学 て 学 。
資 法 越 『 体 や 導 新 科 十
料 へ 』 包 系 西 入 制 卒 三
のの弁を田紹 業歳
・・ 傾 立 証 組 、 介 大 。 で
日県 向 場 法 み 田 に 学 大 父
本人 を を 』 立 辺 つ と 正 を
人文 と 示 が て 哲 と し 十 失
名庫 る す 真 た 学 め て 四 い
事目 。 も の 。 の 、 の 年 母
典 録 の存高批大東にの
で在橋判正北ド実
三常
、と哲的か大イ家
省設
西し学検ら学ツ本
堂展
田ては討昭の留間
示
哲の純を和発学家
二
学体粋通初展、に
十
の系理し期の帰移
二
非存論ての基国る
人 連在と『哲盤し。
続でし包学をて本
県
・あて越興固東間
立
弁りのの隆め北久
図
証、哲理にた大雄
書
法あ学論寄。教は
館
へらで』与ド授従
のゆ『にしイ。弟
傾る最もたツ昭。
向存もと。留和東
に在哲づや学二京
対を学くがで十帝
し内的独て、四国
高た
か
橋は
し
里さ
と
美み
(
一
八
八
六
〜
一
九
六
四
)
哲
学
者
( 二
虞
韻
平
起
)一
北 聰 包 形
都 長 越 而
山
形
県
の
偉
人
鰻
高
名 終 理 上
望 能 論 學 橋
滿 興 何 獨 里
二
美
街 尚 日
衢 志 蘇 唔
北ほ
く
都と
の
名め
い
ぼ
望 う
街が
い
衢く
に
満
つ
一
そ
総う
ち
ょ
長 う
終つ
い
に
能よ
く
尚し
ょ
志う
し
を
興お
こ
し
包ほ
う
越え
つ
の
理り
ろ
論 ん
何
れ
の
日ひ
に
かよ
蘇み
が
る
い
ず
11
形け
い
而じ
じ
上ょ
う
学 が
く
独ひ
と
り
山
形
市
唔ご
し
武
い 田
昌
孝
12
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
山形交響楽団のベートーヴェン“第九”演奏に酔う
上山市 渡 辺 好 博
昨年暮れにたまたまMos
という音
t
l
y Cl
as
s
i
cs
楽雑誌で、山形交響楽団が“第九”を演奏すると
いう記事が載っていた(1)ので、県民会館に出
掛けて行った。学生時代にはLPレコードでワイ
ンガルトナーやフルトヴェングラー指揮の
“第九”
をよく聞いた。その頃から毎年、年末になると必
ずTVやラジオから“第九”が流れそれも楽しみ
にしていた。しかし今回のように生演奏を聞く
チャンスは滅多になかった。
山形交響楽団のことは、その創立期に村川千秋
という指揮者が大変努力して育成してきたと言う
ことは知っていたが、最近の指揮者が誰であるか
ということにはあまり関心がなかったので、当日
の指揮者飯森範親という名前はそれまで知らな
かった。
数年前に、TVで若い頃の岩城宏之の“第九”
の指揮ぶりを見た。その若々しさに感心していた
ところ、彼が大晦日に“第一”交響曲から“第九”
までを連続演奏すると聞いて驚いてしまい、その
放映を私は楽しんだ。午後2時からはじまって夜
中の2時頃までかかって終了したことを覚えてい
る。岩城宏之のベートーヴェンへの畏敬の念は相
当な物であったことも種々の本(2、3)で知っ
た。
さて、当日12月25日は幸い雪のない天気で、そ
んなに寒い日でもなかった。会場の山形県民会館
は満員に近く、この演奏会への県民の期待も大き
かったことをうかがわせた。
演奏終了後の第一印象は、よくここまで山響は
うまくなったなーと言うことと。合唱団がよく
やったと言うことであった。指揮者の指揮ぶりも
ダイナミックで感動した。細かいことをいうと、
管に対し弦が弱かった。特にヴァイオリンが人数
も足りなかったので、折角の弦が最も映えるべき
第3楽章で殆ど活躍していないような印象を持っ
た。将来は弦の補充特にヴァイオリニストの育成
が急務であろうと思われた。打楽器も管楽器もと
もによかった。4人の独唱者が指揮者のすぐ前で
なく後方の合唱団のすぐ前で歌ったのもよかった
と思う。聴衆は独唱者だけでなく全体の肉声を聞
きたいと思っただろうし、ベートーヴェン自身も
そう思っていたに違いないからである。全体とし
て調和の取れたうたごえ部分であった。曲全体に
アクセントのある指揮ぶりもよかった。第1楽章
のこれから何が起こるぞという導入部から、山形
交響楽団は今日はやるぞという期待感をいやが上
にも抱かせた。この滑り出しの好調は最後まで裏
切られなかった。立派な出来栄えだった。
音楽にはあまり関係ないことかもしれないが、
飯森範親氏はとてもざっくばらんで茶目っ気のあ
る人物らしく、カーテンコールに何度も顔を出し、
最後には山形のサッカーチーム・モンテディオ山
形のハッピ姿で登場し、最近J1に昇格を果たし
たことを祝福し観客席を大いに沸かせた。オール
ドファンだけでなく、若いクラッシック音楽愛好
者を増やそうという意気込みを感じさせた。
山形交響楽団は、1972年東北で初めて創立され
たプロ交響楽団で、その年の9月に第1回の定期
演奏会が開かれている。1981年県人だけによる
“第九”演奏を行ったとある(4)
。その頃の正楽
団員の数は34人であった。最初は県出身の村川千
秋氏が指揮をしていたが、数年前から常任指揮者
に飯森範親氏が着任してから一段と技術が進歩し
たということである。今後国内有数の交響楽団と
して活躍することを期待している。
敢 Mos
t
l
y Cl
as
s
i
cs140,Jan,2009
柑 岩城宏之 音の影 文芸春秋社 2004
桓 岩城宏之 ベートーヴェンの1番から9番
までを一晩で振る 話の特集 2005
棺 山形県大百科事典 1983 山形放送
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
13
新潟中越沖地震の医療救護班としての活動報告
酒田市 日本海総合病院 外科 長
谷 川 繁 生
平成19年7月16日日曜日、病棟の回診中に病院
ことは必要だと判断して現地に向うこととした。
が揺れた。すぐにテレビをつけると、新潟県で震
7月20日(金曜日)
、胃癌の手術を終えその術
度6強の地震が報告されていた。酒田でもこれだ
後管理もままならないうちに病院の玄関で壮行式
け揺れたのだから、おそらく被害は相当酷いもの
などをしていただいて車2台を連ねて新潟県に
だろうと思った。案の定、柏崎市での被害報告が
向った。今回の山形県からの医療救護班は県立新
入り、急性期の災害医療チーム(DMAT)のリー
庄病院と日本海病院の2チームが行くこととなっ
ダーの自分は病院内で、早速派遣か否かの判断と
た。21日(土)の朝8時に柏崎市の医療救護所に
メンバー収集に奔走した。病院では医師2名、看
集合との連絡だけを受けていた。実際自分たちが
護師3名、事務職員1名の6名に連絡が付き災害
現地で何をすべきなのか、何を求められているの
派遣となれば、すぐにでも出動できる体制を作っ
か皆目検討が付かなかった。十分な装備と資機材
た。県庁との連絡や県立中央病院の森野先生との
を持って新潟に向った。新潟市までは特に交通の
連絡などを経て最終的に日本海DMATチームは
問題は何も無かった。新潟市で柏崎方面の情報を
自宅待機ということとなった。その日は夕方16時
収集して現地に向うと北陸自動車道がいきなり一
過ぎに待機解除の命令が県庁から入り結果的に日
車線になり、道路のあちこちで亀裂ができて速度
本海DMATチームのこの地震の急性期の派遣は
低下を余儀なくされた。もう少しで柏崎市という、
無くなった。因にこの時は、県立中央病院と公立
近郊の刈羽パーキングエリアで休憩するとトイレ
置賜総合病院のDMATチームが出動し急性期医
の水が断水だった(f
i
g.
1)。
療を現地で行っている。今回現地では、全国から
36ものDMATチームが参集し各DMATの対応は
非常に効率的で高い評価を受けていた。
DMATの活動時間は発災後、48時間と決められ
ているため、それ以降はその医療チームは撤退す
ることが原則になっている。このような中、新潟
県からDMAT撤退後の医療救護班の派遣の要請
が山形県庁に入り、災害拠点病院である当院にそ
の要請があった。DMATとして現地に行かなかっ
た自分は、せめて医療救護班としての活動を行う
f
i
g.
1 刈羽パーキングにて
14
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
いよいよ被災地に入ったなという実感がした。
柏崎市の高速からの出口は一般車両の進入禁止措
置が取られ、災害救護車両のみ通行可能であった。
このためここの料金支払所では救護車両ばかりで、
緊張が一気に盛り上がった。これらの交通規制に
より市内にはスムーズに入ることができて目的地
の医療救護所まではそれほど時間は掛からなかっ
た。町の中の至る所に自衛隊の車両の駐屯と走行
に遭遇した(f
i
g.
2)。
f
i
g.
3 倒壊家屋
療であった。その避難所とは、柏崎小学校、柏崎
工業そして柏崎高校であった。
成田日赤病院のチームリーダーに到着の挨拶を
し、今後の医療活動について確認した。医療救護
所のマンパワーは十分で実際の傷病者も少なく
なっており、救護所の運営は成田日赤病院だけで
今のところ充足しているとのことであった。しか
し、周囲の避難所の巡回回診まで手がまわらない
f
i
g.
2 自衛隊駐屯(柏崎小学校)
ので、日本海病院は巡回回診と診療をお願いした
このような折には自衛隊が強い味方になること
いとのことであった。そこで自分たちはまずは柏
は様々な災害訓練で知ってはいたが、実際目の当
崎小学校から回ることとした。
たりにするとすごみのあるものでやはり被災地に
入ったという感がひとしおであった。また、市内
被災後5日目の避難所には、まだまだ多くの避
ではまだ倒壊家屋に対する対応も不十分であって、
難している人々が居られた。体育館の中に、自分
この時点ではあちらこちらに倒壊家屋がそのまま
たちのスペースを決めて布団を引いてその上での
であった(f
i
g.
3)。
避難所生活であった。Pr
i
vacyなんてあったもので
はなく、高齢者の中には、人目構わず着替えをす
医療救護所に到着し、医療災対(医療災害対策
るものもいた。発災直後の緊張が融けた頃であり、
本部:本部長:柏崎保健所長)に到着の挨拶をし
持病の悪化を心配したり、血圧の変動を心配した
て自分たちの任務を確認した。日本海病院は市内
りする患者さんなど20人前後をその日は、巡回回
の柏崎小学校の医療救護所を拠点としてその救護
診で診ていた(f
i
g.
4)。
所を設営する成田日赤病院と共に救護所での診療
とその周囲の避難所となっている学校への巡回診
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
15
f
i
g.
4 避難所での巡回回診
f
i
g.
5 福祉避難所での診療
夕方に、先ほどの医療災対でミーティングがあ
指示された。赤羽地区と呼ばれる所の体育館に赴
り、わが日本海病院は、翌日は刈羽原発のある刈
き、午後の約3時間程度をそこでの定点診療に当
羽村に行ってくれとのことであった。
てることとなった。村の放送で、医師団(医療チ
ーム)が来ることが知れ渡ると、次から次へと患
刈羽村では、医療災対と同じように1日2回、
朝、
者さんが来院された。問診して、簡単な診察と簡
夕にミーティングを行っていた。基本的な救護所
単な投薬を行った(f
i
g.
6)。
の設営と運営はやはり日赤病院(大宮日赤など)
で行っており、自分たちは周囲の介護所、避難所
の巡回回診であった。ここで特筆すべきは、新潟
県独自の福祉避難所の事であった。老健施設など
を利用して、介護が必要な高齢者を集めて、各病
院の師長さんクラスを24時間交代で常駐させる
システムであった。このため、避難している患者
さんに万が一の事があれば、すぐに病院に対応で
きるようになっていた。我々が、巡回したときに
もその師長さんが、入所者の中で診察が必要な患
f
i
g.
6 体育館での定点診療
者さんをすぐにピックアップして、状態の詳細な
中には、発災後に受傷した打撲に対して、何も
報告をしていただいた(f
i
g.
5)。
しないで経過を見ていた人もおり、地方では、な
かなか医療を受ける機会が無いことも分かった。
その師長さんは、新潟がんセンターから派遣さ
ライフラインが少しずつ回復して来ており、近隣
れた師長さんであった。いわば、本当なら畑違い
の開業医の先生も少しずつ開院され始めた頃で
であるはずだが、きちんと任務を遂行されていた。
あった。
福祉避難所や定点診療と二日目はかなり充実し
その日の午後は、田舎の体育館での定点診療を
た活動であったため、3日目もおそらく場所は動
16
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
かないのではないかと思っていた。しかし、その
日の夕方の医療災対での決定は、3日目は、再度
柏崎市内の巡回診療であった。柏崎市内では、す
でに日赤による救護所は、閉鎖となっており、市
内の開業医の開院が少しずつ進んでいる状態で
あった。また、救護所は、医療災対などの大きな
所を除いて、ほぼ撤退のようであった。医療救護
班は、多くは巡回診療が中心であった。我々は、
柏崎高校と工業を中心に、近隣の老健施設や中学
f
i
g.
7 柏崎高校内の福祉避難所前で
校、柏崎高校内に開設された福祉避難所が活動の
を本部に告げて、18時過ぎにその元気館を出発し
範囲とされた。午前中一回りして、午後には再度
た。
巡回して新たな患者さんはいないか確認していた。
酒田に着いたのは結局、夜中の0時頃であった。
この頃には、昼間は仕事に出て、夜に避難所に帰
るという人々が多く、昼間は避難所にはあまり人
DMATの活動もさることながら、災害発生時に
はいなかった。柏崎高校を活動の拠点として、3
は、様々な医療機関の支援が必要であると感じた。
日目は動いた。高校には、自衛隊が駐屯し、炊き
医療ニーズは、必ずしも多くはないかもしれない
出しを行っていた。 午後の回診に出て、
柏崎高校
が、急性期医療だけでない重要な需要があること
内の福祉避難所を巡回した(f
i
g.
7)。
が分かった。自分たちが今回の活動を通して学ん
だ事を、今後に生かしていきたいと強く感じた。
ここには、まだ一人しか入所していなかったが、
最後に、この震災でお亡くなりになった全ての
問診、診察をして、他の本日の巡回先を回った。
人々のご冥福を心より、お祈りいたします。
それだけで、夕方のミーティングの時間になり、3
日目の医療活動をそこで終了した。最後に医療災
対のミーティングに出席して、その日で帰ること
(医療チーム計6名、長谷川繁生、緑川新一、阿部
和絵、遠田真実、加藤尚、渡邊浩樹)
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
庄内の
医人たち
第10回
17
小池正直と森然外(下)
鶴岡市 黒
羽 根 洋 司
明治14年6月、小池正直は陸軍軍医副(中尉相
だのは後者の途であった。その時から、小池から
当官)に任ぜられ、長い軍医生活の第一歩を踏み
その地位を譲り受けるまでの、いわゆる然外の隠
出した。半年後には森然外が同じ官位を拝命し、
忍自重の9年間が始まる。
以後、二人は同期のトップを競うことになる。
小池が局長になるや、然外は軍医学校校長兼職
ながらも近衛師団軍医部長に補させれる。自らの
− 正直と然外の階梯 −
体制を強化するためにトップが行う、よくみられ
最終的には陸軍軍医総監という頂点まで昇進す
る人事改革の始まりであった。事実、翌年には小
る小池と然外であるが、それぞれの経歴を概観す
池は然外を陸軍一等軍医正(陸軍大佐担当官)か
れば、両者の微妙な関係がうかがわれる。ほぼ雁
ら陸軍軍医監(陸軍少将担当官)に昇任させたと
行する形で職務を重ねていく二人の間に疎隔が生
はいうものの、九州小倉所在の第十二師団軍医部
じ始め、やがて一つの人事がそれを決定づける。
長に転補する。いわゆる「小倉左遷」である。
明治31年、小池は少将相当官としての陸軍軍医監
この小倉転任は小説「舞姫」の舞台となったド
に任ぜられると共に、陸軍省医務局長に補された
イツ留学時代とともに、今も然外研究家や文学愛
のである。
好者に想像を駆り立てて止まない未知なる部分で
ここで監とは官位、職名である医務局長は陸軍
つなつね
軍医としての最高の地位である。初代が橋本綱常
(安政の大獄で処刑された橋本左内の弟)
、二代目
“或る「小倉日記」伝”
ある。松本清張が1953年、
で第28回芥川賞を受賞するのも、然外の小倉滞在
4年間の日記を題材にとってのことであった。
ただのり
小池は4代目であっ
が石黒忠悳、次いで石坂惟寛、
この転任をもって小池を然外の敵役、現代用語
た。石黒は前回述べたように小池の推薦文に感激
風に言えばヒール(悪役)に仕立てる向きがある。
して然外の陸軍入りを決めた彼らの上官である。
日銀理事時代から然外に魅され、退任後も旺盛な
診療よりは教育、行政畑を歩んできた小池は、
研究を続けた吉野俊彦氏は辛辣に自著に記してい
軍事医療行政のトップに上りつめたことになった。
る。「小池正直は・・・、事ある毎に然外の陸軍内
ここに、然外が小池の後れをとったことが明白と
における昇進を妨げる役割を演じた人である。」
なる。
(
『森然外私論』毎日新聞社)
現在の官僚人事でも同じと聞くが、同期生が最
同郷人贔屓、というそしりを意識しながら小池
高の地位に就いたとき、出世競争で敗れたもう一
と然外の比較私論を少し展開してみたい。
方がとる途は二つしかない。辞任するか、それと
も根気よくチャンスを待つかである。然外が選ん
18
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
− 愚直・小池と才人・然外 −
華族令により合計512家が「皇室の藩屏(垣根)
」
小池は軍医たることを己の進路に定めて以来た
として設立され、当時の男爵は74家であった。明
だ一筋にそれに専念するというタイプであった。
治後期、20世紀に入るころから、軍人、官僚など
それがまた軍医としては最も正しい途だと信じて
「勲功華族」が急増し、小池が男爵に叙せられた当
ひんしつ
いた。一方、あり余る稟質は然外に、軍医だけに
時は389家に達したという。たとえそうだとして
とどまることを許さなかった。然外が二足の草鞋
も小池が軍人として、栄誉の極みに達したという
をはきながら、創作・翻訳・評論に華々しい活動
評価が決して揺るぐものではない。
を続けたのは周知のことである。
受爵して2ヵ月後、小池は軍医として最高の地
この姿勢の差が、二人の出世の過程を大きく分
位、陸軍省医務局長と陸軍軍医総監を辞任する。
けたといえる。組織に生きる凡人にとっては、小
それに伴い然外が同じ地位に補される。大正5年
池の歩みこそ身近で筋目正しいものにうつる。精
4月に辞職するまでの8年5ヶ月間、然外時代の
励勤務するごく普通の人間の範として上司が選ぶ
始まりであった。
のは、ほぼ間違いなく然外でなく小池であるはず
サラリーマンの世界、特に官僚制度の下におい
だ。そして、大きな組織であるほど才よりは徳、
ては、最高地位に同期生が連続して就くことは例
鋭利さよりも手堅さが高く評価される。こうして、
外とされている。然外の場合、その例外となり得
ある時から然外が小池の後塵を拝するようになる
たのは、陸軍の最高首脳の中に彼の学殖を惜しみ
のも仕方がなかったといえよう。
擁護する者(山形有朋)が現れたことによるとす
ところで、哲学的な然外の風貌も味わい深いが、
る者もいる。そして、年齢やキャリアから分析す
小池の軍服の姿も私は好きである。体全体が自信
れば、大学同期生とはいえ、然外が小池よりも陸
で刻まれ、厚い肉質の顔には聡明さを露わにせぬ
軍軍医に任ぜられたのが半年近く遅れたこと、ま
包容力が漂う。これらはまごうことなく小池の履
た年齢も小池よりも約8歳も若かったことに帰着
歴の所産であり、眺めている私にはまた別の考え
する。
を運ぶ。それは、8歳も年長である小池は世間知
だが、私はこの奇跡は小池正直という同級生の
ということでも然外に先んじていたのではないか、
存在なしには起こり得なかったと考える。
という推測である。事にあたっての度胸のよさ、
花買い来て
《友がみなわれより偉く見ゆる日よ/
判断の速さ、大局をつかむ力、人情の機微に通じ
妻としたしむ》と石川啄木が歌うように、自分と
/
るしたたかさ、こうした将たる資質は小池の方が、
友=同級生の姿を比較する時に湧き上がる思いは
然外よりも少し早く長けていたように思う。これ
複雑である。栄進を喜ぶ気持ちと嫉妬の念が交錯
も両者の累進の遅速を分けた大きな要因であった
するアンビバレンスな感情に陥るのが常である。
と私は考える。
然外とて人の子、同じような心理に悩まされたに
相違ない。
− その後の二人 −
だが私は、そのような煩悶の中にあっても、然
明治40年9月、小池はこれまでの医療発展に努
外は同級生としての小池の信頼をかすかでも消し
めた功績に対し男爵の爵位を受ける。明治17年の
ていなかったのでないかと思いたい。確かに、長
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
19
い雌伏を強いられたことへの憎悪に似た感情が心
− おわりに −
を占めたことがあっただろう。だが、軍医になる
小池正直は大正3年(1914)の正月に亡くなる。
ための推薦文を書き、留学中の注意を書簡で送っ
享年60であった。8歳違いの然外は奇しくも8年
てくれる小池の友情を、然外は最終的には信じて
後の大正11年(1922)にこの世を去る。小池と然
いたのではなかろうか。そうでなければ、然外が
外は人生のレースでも一年を違えぬ年数をともに
人々に感動を与える名作を次から次へと世に送り
力いっぱい走りきった。
出せるはずがない。
それにしても、この二人はよきライバルであっ
人を信じる純な精神と、青年の詩心が涸れずに
た。旧時代の残滓をひきずる日本陸軍の揺籃期に、
いたから、然外は軍人としても文学者としても頂
小池と然外がともに頂点を極められたのも、互い
点を極めることができたのである。その核を成す
を高い位置に持ち上げる好敵手同士であったから
ものこそ、小池らと過ごした青春時代であり、そ
こそである。
の後も続く交情であった。
神童と讃えられた然外が、小成することなく歴
以上が私の独断にみちた、牽強付会という非難
史に名を刻むのに、小池正直の存在が与って大い
を覚悟しての結論である。
に力があったことを、私たちは憶えておくべきだ
ろう。
森 然外
(1862.
2.
7.
9)
17−1922.
小池 正直
(1854.
4−1914.
1.
1)
11.
20
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
松井須磨子「カチューシャの唄」とインフルエンザ、
そして新型(トリ)インフルエンザ
米沢市 八 幡 芳 和
はて、このタイトルで「おうっ」と声を上げる
御仁は何人いようか。今から百年近く前の一大セ
ンセーショナルな事件であった。後段はまさしく
ホットな話題になる。いずれも何かしら興味深い
内容になれば幸い。本稿が先生方のもとに届く頃
には、世の中全体が大変なことになっているかも
知れないが、現時点で分かっているまま文章にま
とめてみたい。
2004年(平成16年)WHOの事務局長Dr
(李
.
Lee
鐘郁)が「H5N1亜型高病原性鳥インフルエンザ
を起源とするパンデミックはいつか必ず起
Vi
r
us
こるのだ。それは明日かも知れない。それに対す
る世界の備えはまだまだ十分にできていない。
」
と
述べてから、5年以上になるもののまだパンデ
ミックは起こっていない。しかしながら、いつま
でも狼少年のような気持ちであっては困る。2002
年(平成14年)11月に中国の広東省で発生し、ま
たたく間に全世界中がSARS(重症急性呼吸器症
候群)で大騒ぎした記憶すら、はるか遠い昔話に
思える。
1.鶴川サナトリウム病院
先日東京で講演会の折、翌日の日曜日(1月25
日)に、連日マスコミ報道で賑わした町田市「鶴
川サナトリウム病院」を訪ねた。新宿から小田急
線の鶴川駅で下車、タクシーで8分程。1月とは
言え、さすがに東京は暖かく梅が満開の穏やかな
小春日和。すぐ向かいは東京多摩霊園と、実にの
どかな風情。既にマスコミの取材対象からは、は
ずれたようで周囲に人影はなく閑散としていた。
着いてみて、眼に飛び込んだのは7階建ての北、
中央、南棟ととにかく大きい建物群。
450床はある。
アポ無しの単なる「ヤジ馬根性」ではあったが、
まず周囲を何気ない散歩風にて概観を確認してか
ら意を決して中へ突入。玄関すぐ左に売店があり、
お茶を購入。と、売店のおやじさんも薄っぺらな
紙マスク、受付の女性事務員もマスク顔である。
お茶をちびちび飲みながら院内を散策。誰にも見
られないようにビニールバッグでカバーしながら、
手に隠し持ったデジカメで秘かに撮影(盗撮の一
種になろうか。後で見たら殆どの画面はブレてい
た。
)
。さすがにインフルエンザの院内感染で3名
が死亡し、病院全体に押し殺したような暗い雰囲
気がただようばかりではさすがにズンズン中へ足
を運ぶ勇気まではなかった。事務員と眼が合った
と思ったら、急にスタスタ近づいて来て「お見舞
いの方ですか?マスクを付けて下さい。
」と箱から
紙マスクをつまみ出しながら睨むような顔をして
いた。キョロキョロ顔を動かしながらでは、誰が
見てもこの男は「単なるヤジ馬」だと。ここで捕
まったら大変「あ、いや今出るところです。
」と、
まるで意味のない返事で、そさくさ小走りに玄関
へ。よく見ると入り口の正面には「お越しの方は
必ずマスクを付けて下さい。
」と確かに張り紙がし
てあった。
「インフルエンザの発生状況のご報告」
毎日の人数も一覧表で書かれ、とにかく職員全員
の必死さが、にじみでていた。図らずも大きな不
祥事を起こし職員全てが落ち込んだ気分でいるの
を知っているだけに「単なる薄っぺらな紙マスク
では、全く意味がない。まして私は咳一つしてい
ないのだ。
感染症をしっかり勉強し、
一応マスター
している医者だ。
」と、医学的な御託を並べて喧嘩
する気概は失せていた。多くのマスコミから「何
とマスクを付けていない職員がいた。
」
強い調子で
口撃(こちらの方が、適切)されたら、返す言葉
も無かろう。果たして、この騒ぎが収まる夏頃ま
でズーッと付けているのだろうか。言葉狩り、揚
げ足取りなどに執着するあまり最も大切な本質論
そっちのけで、自国の総理大臣の漢字の誤読やら、
あら探しを面白おかしくマスコミが騒ぎたて、ま
して野党の大物議員が大声をあげ、テレビ中継で
テロップに書いた漢字の読み方を追求して茶化す
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
21
2.映画「感染列島」
国民性だ。まさに「おろか」としか言いようがな
私の故郷新潟と、ご当地米沢ゆかりのNHK大河
い。週刊誌の見出しの如く「おバカ宰相」と呼ぶ
前に、自分たちの「おバカ振り」を世界から揶揄
ドラマ
「天地人」
で、
直江兼続役を好演している
「妻
されていることにもっと気付くべきである。最初
夫木 聡」主演の映画である。同じく講演会の夜
1月3日同病院の職員がインフルエンザを発症、
と米沢に戻ってから、2回見た。話題の「新型イ
1月6日から院内で患者に発症し一気に拡大した。 ンフルエンザ」であり、さぞかし混んでいるだろ
これ程の院内感染が、どのようにして拡がったの
うと心配しながらチケットを買った。ところが意
かは今後明らかになるであろうがいざ自分たちの
に反して、いずれも「ガラガラ」。帰り際、お客さ
病院や施設だったら、どう対応すべきか、ふと考
ん達の会話からは医療関係者しか知らない医学用
えさせられた。「対岸の火事」
と悠長にしている場
語があちこちから聞こえてきた。一般市民の本映
合ではない。1月17日厚労省指導のもと、同病院
画鑑賞はやはり少ないと感じた。中身を今ここで
申しあげるのははばかるが、いざ本物のパンデ
の「インフルエンザ集団感染の対策」をプレスリ
ミックが起きたらまさしく映画のタイトルの如く、
リースとして発表。しかしよく読めば、どこでも
日本全国大パニックになるのは間違いない。およ
やっている院内感染対策そのまま。他に支障ない
そ読みきることのない、厚労省発行の分厚い資料
程度で、ここに記す。
を抱えつつ何度も所定の会議に参加した医師の一
<集団発生の状況> 1月17日現在
人として是非共見たかった。日本での死亡者 推
陰 医療機関名 医療法人財団明理会
定64万人、未曾有(みぞうゆうと新しい読み方も、
鶴川サナトリウム病院
隠 所 在 地 東京都町田市真光寺町197番地
すでにマスコミから定着しつつある)の大事件に
なる。今まさに、我々は医療の現場で骨身を日々
韻 施設管理者 日野研一郎
削りながらさまざまな疾患と戦争をやっているの
吋 罹 患 状 況 入院患者 75名
に、もう一つ「新型インフルエンザは第三次世界
(内3名死亡、現在の有熱者30名)
大戦」とまで言われる程の戦争に立ち向かえられ
病院職員 24名
る余力はない。
「囲い込み、隔離、発熱外来」など
(現在の有熱者2名)
いろいろお題目を並べられても、現実味には極め
<病院の概要>
て乏しい。各地医師会の協力が得られないのは、
1月17日現在 入院患者数 448名
至極当然である。しかし、
「できない。無理だ。
」
(精神科病棟 264名、内科・療養病棟184名)
と尻込みばかりで困る。今ならば、人道主義とし
精神科6病棟・内科5病棟。認知症関連が大多数
て許されるどころか状況判断では逆に一転、犯罪
を占める。インフルエンザの発症有り7病棟、発
者そのままであっても、本映画のように「超法規
症なし4病棟。入院平均年齢83歳。
的な医療」をせざるを得ないのは勿論であろう。
<インフルエンザワクチン接種率>
各地域で、お互いの垣根を取り外した全ての医業
患者は471名中418名(88.
7%)
者を総動員し、出来うる限りの力と知恵を出し合
職員は335名中307名(91.
6%)
うべきである。
以上であるが、インフルエンザワクチンを接種
すれば大半は罹患しても軽症のまま経過するわけ
3.松井須磨子「カチューシャの唄」とインフル
だし、またインフルエンザ検査も検体採取のやり
エンザ
方や、タイミングの関係から陰性の結果になるこ
タイトルに戻る。米沢市医師会の先生方に「松
とから考えると、表面に出た事象だけで判断する
井須磨子」知ってますか、と聞けば「はい。
」と答
のは早計である。インフルエンザは本来、発症の
えるのは年配の先生。若い先生は「誰ですか、そ
1日前から立派な感染源になるわけで、この時こ
れは。」になる。
「カチューシャの唄(カチューシャ
そお互いに無防備でいる分そのリスクの大きさは
かわいや、別れのつらさ。
、
、
、、
、)
」、
「ゴンドラの唄
測り知れない。即ち誰にも感染を防ぐ手立てはな
(ツルゲネフ作・
「その前夜」での劇中歌。いのち
い。さすれば日本全国の施設で、今回のような事
短し 恋せよ乙女。
、
、、
、)
」もまたしかり。今から
件はいくらでも起きて不思議はないと思いたい。
22
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
97年前の東京で世間を大きく賑わした恋愛問題
であった。また大正7年(
から8年の「ス
1918年)
ペイン風邪」の一くさりでもある。大正時代初期、
新劇運動の旗手として芸術座を起こし
「人形の家」
「復活
(この劇中歌がカチューシャの唄)
」
など数々
のヒットを飛ばした島村抱月
(本名 島村滝太郎)
と、劇の主役を演じた女優松井須磨子(本名 小
林正子)がここに登場する。日本最初の近代演劇
のスターとなった須磨子と抱月の中は急速に接近。
抱月は恩師坪内逍遥の文芸協会を脱退、新たに芸
術座を作った。いつしか同棲し、スキャンダラス
な話題(早稲田大学教授と、当時では破格の地位
と名誉、そして妻、二人の子供の家庭一切を捨て
て自分の書いた戯曲の女主人公「松井須磨子」と
の不倫騒ぎ。)で当時の世間を騒がす。まずは10
月に、今まで風邪ひとつひいたことのない須磨子
が、いわゆる流行性感冒にかかり、それを看病し
た抱月に移ってしまった。11月に入ってから医者
を呼んだが、良くならず5日に死亡。6日の朝日
新聞は
「島村抱月氏逝く。流行性感冒に罹り、
芸術倶楽部
の二階にて、病勢急変して須磨子初め座員臨終に
間に合わず。抱月島村滝太郎氏は去月二十九日牛
込横寺町なる芸術倶楽部階上の居室に引籠もり居
りしが、四日夜に入るや発熱して苦悩を増し、頻
りに痰をつかへ、急性肺炎併発の徴あり、時の進
むと共に危険に迫り、五日午前二時遂に死去せり、
享年四十八、、
、、、」と報じた。
恋焦がれた内縁の「
夫」
を失った須磨子の嘆きは
すさまじく、またそれが逆に舞台での迫真の演技
にもつながったという。丁度3ヶ月後の1月5日
の命日に、自分でも覚悟したらしく自殺の6時間
前に日比谷の写真館で普段着のまま写真を撮らせ
ていた。
1月6日の朝日新聞は「抱月氏の後を追うて、
須磨子自殺す。美しく化粧して縊死。元日より有
楽座にてカルメンに扮して好評を博し居りし松井
須磨子(34)は五日午前六時から八時頃までの間
に、牛込横寺町の芸術倶楽部にて縊死を遂げた
り。
」
二人のお墓は抱月は、かの有名な雑司ヶ谷墓地
に、須磨子は抱月と一緒に葬ってとの強い願いも
むなしく、二人が出会った思い出の早稲田大学を
はさんだ南東に1Kmほどにある新宿区弁天町の
真言宗「多聞院」に静かに眠っている。この1918
年の「
スペイン風邪」
はインフルエンザの全歴史を
とうしてずば抜けて大きな流行とされる。第一次
世界大戦の最中、3波にわたり全世界を襲った。
まず1918年3月にアメリカ北西部で出現し、米軍
と共にヨーロッパに渡り西部戦線の両軍兵士に多
数の死者を発生し、戦争の終結を早めたとも言わ
れる。スペインの王室の罹患が大々的に報道され
たことから、
「スペイン風邪」と称された。波状的
に伝播し、第3波は1919年春におこり、秋になり
ようやく終息に向かった。全世界での死亡者は二
千五百万人、日本での罹患者は二千三百万人、死
者は三十八万人だった。後年のVi
研究では、そ
r
us
れまでにない亜型のH1N1。1957年の「アジア風
邪」はH2N2、1968年 の「香 港 風 邪」はH3N2。
現在ヒトインフルエンザの型は、H1N1、H1N2、
H2N2、H3N2が普通にみられる。まさしく今後必
ずやって来るであろうH5N1の高病原性トリイン
フルエンザVi
と同じく突如発生した抗原変
r
us
異による、パンデミックに他ならない。誰も免疫
を持たない新型のVi
には、これだけの被害に
r
us
なってしまうことを是非、肝に銘じてもらいたい。
4.新型(トリ)インフルエンザ
日々刻々と新しい報道が相次ぐ最中にて、概略
にとどめる。
暫疫学:2008年9月10日現在 ヒトへの感染は
15ヶ国 確定診断387名 死亡者245名。致死
率60%以上? インドネシア トリを運ぶ業
者の中に、抗体保有者が10−20%いた。(不顕
性感染?)
暫感染経路:
「眼から? 手で眼をこする。
吐いたも
のが、眼に飛び込む」普通は インフルエンザ
と同様に考える。消化器系統からの伝播径路に
注意。
暫診断:病歴調査(アテにならない?)、症状から。
暫検査:H5型の確定⇒山形衛生研究所へ。
H5N1型の確定⇒東京国立感染症研究所にさ
らに、搬送する。2−3日はかかる。
「栄研化学」 鼻、のどからの粘液で 2時間
かかる。LAMP法
46人分12万円 (¥2600/人) 平成20年11
月発売
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
暫対応:隔離、囲い込み?。 発熱外来⇒医師会
の協力?
暫ワクチン:1)Pr
epandemi
c (Pr
ot
ot
ype);臨
床試験は 日本だけ。
平成20年度 全国6000人 のボランティア
で有効性、安全性の確認。山形県でも実施し
ている。0.
1%の有害事象把握。
2)Pande
mi
c;国民全体に行きわた
るには1年半かかる。鶏卵(有精卵)に接種し
て大量にVi
抗原を作るもの。現在は組織培養
r
us
方法が検討中。(時間の短縮可能)
暫潜伏期:インフルエンザ 2日(感染拡大の有
効な感染能力期間は発病1日前から第2病日ま
で)
新型 4日から10日
暫タミフル耐性Vi
:得られた検体からのインフ
r
us
ルエンザVi
のアミノ酸配列を検討すると判
r
us
定できる。⇒Che
as
mi
cal
s
ay
暫「タミフルはインフルエンザの症状を1日だけ
短縮できる」との話もある。
それだけの理由で、このアジアの一小国「日本」
が全世界の7割以上を消費している現状は看過
できないであろう。従って、これ程大量に使用
していることから真偽はともかく、逆に臨床知
見とも言うべき小児におけるタミフル服用後の
異常行動出現を観察できたのかも知れない。国
を挙げて本剤の備蓄につとめるのが、本筋と考
える。
参考文献:立川昭二「病の人間史」
新潮社
平成1年12月発行
松井須磨子の墓(多聞院)
島村抱月の墓(雑司ヶ谷墓地)
23
24
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
特定健診を考える
山形県医師会監事 小 林 正 義
昨年4月より従来の基本健康診査(基本健診)に変わって特定健康診査(特定健診)が実施
されている。この健診はご存知の通りメタボ健診と呼ばれメタボリックシンドローム [
内臓脂
肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に加えて高血圧・高血糖・高脂血症のうち2つ以上を合併し
た、内臓脂肪症候群とも言われる複合生活習慣病のこと]
予防のための健診で、従来の健診項
目に腹囲の測定が加わり、従来は必須項目扱いであった心電図や貧血検査が詳細な健診とされ
て一定の理由無しでは実施できなくなったこと、健診結果の医療保険者とのやりとり(報告、
支払い、返戻)は電子媒体を用いることなど、きわめて大きな制度の変更を伴っている。
変更の概要は以下のとおりである。
これまでの健診・保健指導
(平成20年3月まで)
特定健診・保健指導
(平成20年4月から)
実施主体
市町村
医療保険者
健診・保健指導の
関係
健診に付加した保健指導
生活習慣病予防のための保健指導
が必要な人を抽出する健診
目 的
個別疾患の早期発見・早期治
療のために実施
内臓脂肪型肥満に着目し、有リス
ク(複数リスク)者に対し医師、
保健師、管理栄養士等が早期に介
入し、生活行動の変容を図るため
に実施
保健指導の対象者
健診結果で「要指導」と指摘
され、健診指導等の保険事業
に参加した人
評 価
実施回数、実施人員や参加人
員による事業実施量評価
⇨
特定健診受診者に対し、必要度に
応じた保健指導を実施
リスクの度合いにより「積極的支援」、
「動機付け支援」、「情報提供」を行う。
生活習慣病有病者の減少等、実施
率・達成率による結果評価
1)健診の実施主体が市町村から医療保険者に変更された。
医療保険者の経済状況により健診内容、自己負担金の格差が生じており、受診者の不公平
感が増大している。実際県内の市町村でも1000円〜1800円自己負担の格差が生じている。共
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
25
済組合や健保組合の中には自己負担0のところもある。国の義務付けた健診においてこの格
差は許されるのだろうか。
さらに、75才以上は後期高齢者医療制度で広域連合が保険者となり、特定健診の対象外で、
後期高齢者健康診査なるものを受けることになった(努力義務)。
努力義務(どりょくぎむ)とは、日本の法制上「〜するよう努めなければならない」など
と規定された、違反しても罰則その他の法的制裁を受けない作為義務・不作為義務のことで
ある。遵守されるか否かは当事者の良心にのみ左右され、またその達成度も当事者の判断に
委ねられる。
2)特定健診・特定保健指導は保険者の義務であり5年後の平成25年度より、医療保険者ごと
の生活習慣病者の減少等達成状況に応じた後期高齢者支援金の加算・減算が行われる。
医療保険財政の格差が広がり次々と財政破綻する自治体、会社等が出現し住民の健康と最
低限生活保障も出来なくなる可能性もある。また、特定保健指導の実施は診療所レベルでは、
人員構成や時間的な制約で到底無理なことで、主治医とは何かが問われかねない事態になっ
ている。
3)財政的理由でがん検診など他の検診が疎かになり到底国民の健康が増進するとは思えない。
これは厚労省の組織の問題で検診と健診とが予算の分捕り合戦をした結果当面は健診が
勝ったということで、癌対策の専門家によれば5年間は闇の時代だそうである。全く役人は
何を考えているのか腹立たしい限りである。その役人のコントロールもできず国政、わが国
の将来を見据えた政策など出来そうもない政治屋さんたちにも怒りを禁じえない。愚かな施
策だったとの評価が後世から出るのは明白であろう。
4)特定健診・特定保健指導の結果は、電子データの形で標準的に定められたファイル形式
(XML形式)に基づきやりとりされる。これを行うためのソフトウェアが確定しないまま健
診がスタートしてしまった(見切り発車)ため、現場の混乱はご存知の通りである。いまだ
に不具合が続々と出現、事務代行業者でもうまくゆかなかったところもあるようである。そ
の結果、健診を受託したにもかかわらず実際は実施できなかったり、受託そのものを今回は
辞退する医療機関も多々あり健診受診窓口の減少、受診率の低下をきたしている。例えば米
沢市国保の場合、9月末の実績が昨年のほぼ3分の1に低下している。
5)特定健診が保険者の義務となったため、住民票などが活用できず、被用者保険の被扶養者
の把握が難しいため受診券の発行が大幅に遅延している。そのため年度内に健診受診ができ
ない人も出て来る事が予想され、受診率低下の大きな要因とされている。
以上に述べたように非常に問題の多い制度であるが、されど法は法である。市民のためにも
如何に実効のある健診を実施して行くかが医師であるわれわれに課された問題である。
来年度からは、山形県医師会が山形県保険者協議会の代表保険者と被用者保険の被扶養者及
び各種国保組合員の個別健診の集合契約を締結し、より円滑な制度の運用を図ることになった。
1人当たり委託料単価(消費税含む)、個別特定健康診査は7,
588円。その内訳は、診察・血
圧・身体計測2,
625円、腹囲測定210円、生化学検査2,
936円、血糖検査347円、尿検査294円、
26
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
採血料126円、事務手数料1,
050円である。詳細な健診は、貧血検査242円、心電図検査1575
円、眼底検査588円となっている。検査料金の設定は概ね妥当と思うが、データの電子化、受
診者への結果通知まで含めた事務手数料が低すぎる。私の診療所では受診者への結果通知は結
果が出たら受診者を呼び出し、私自身の面談で行っているが結構時間のかかる作業で、これが
1050円の1部分だといわれると情けなくなってしまう。是非次回からは正当な評価をして欲し
いと思う。
また少しでもこの健診を有用なものにして継続する気があるのなら日医が提案しているよう
に、厚労省の責任により決済・データ送受信の円滑化と関係者による情報の共有が必要である。
現在のように制度運営しながらの軌道修正を続けていては(だからソフトがころころ変わる)、
我々医療機関や開発ベンダーだけでなく、全てのプレーヤーが疲弊し・共倒れになる危険があ
る。電磁的なデータ提出に関しては、今後は改めて一定の調整期間を取る必要があると思う。
そうしなければ、健診受託医療機関は減少の一途をたどるであろうし、健診の窓口が減れば受
診率の低下がますます深刻になり、何のための健診か訳の判らないことになりそうである。
平成20年度米沢市の個別健診受託医療機関は病院も含めて28機関であったが、今年1月に実施
したアンケート調査に因れば、
昨年12月までに特定健診実施実績があるのは19に止まっており、
21年度に受託意思があるのは16になってしまった。主な理由はやはり電子媒体の問題である。
電子媒体作成についての講習会も数回実施したが次から次へと改変されるため疲労感だけが残
る結果となってしまった。私のメタボも益々悪化しそうである。誰か厚労省にペナルティーを
科すものはいないのだろうか。
閉塞感が蔓延する今日この頃であるが、県知事選挙の結果を見ても余程のことがない限り今
年は政権交代がありそうである。新政権が、この健診制度をどのように評価するのか注目して
いる。
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
27
県医師会だより
第
9
回
常
任
理
事
会
日 時、平成21年1月7日(水) 午後3時30分〜
会 場、県医師会館役員室
出席者
会 長 有海 躬行
副 会 長 須藤 俊亮、松下鈆三郎、栗谷 義樹
常任理事 佐藤 泰司、三原 一郎、武田 憲夫
中條 明夫、大内 清則、深尾 彰
3.平成20年度都道府県医師会特定健診・特定保
健指導連絡協議会について
12月23日(火) 日本医師会館
大内常任理事、小林監事、板坂委員長
出席
事 務 局 伊藤事務局長ほか事務局員
大内常任理事より、唐澤日医会長からは「現場
ではさまざまな混乱が発生しているが、予防から
治療まで一貫して関わることによって地域住民の
健康を守るという使命はなんら変わらない」との
挨拶があり、質疑応答では制度自体の欠陥を指摘
する意見が数多く出された旨報告。
〔Ⅰ〕報告事項
1.会員訃報について
会員氏名 徳永 榮一 先生(85歳)
【山形市医師会】
死亡年月日 12月12日(金)
告 別 式 12月14日(日) (
近親者のみで)
有海会長より、去る12月12日に徳永榮一先生が
亡くなられ、近親者のみで告別式が執り行われた
旨報告。
2.各担当部理事会について
12月21日(日) 天童市・あづま荘
有海会長ほか役員出席
有海会長より、担当部毎に来年度の事業計画に
ついて協議、概ね前年度を踏襲し、新たな事業を
追加した旨報告。
4.社会保険医療担当者の個別指導について
12月25日(木) 山形テルサ
立会 大内常任理事
12月26日(金) 東北厚生局山形事務所
立会 佐藤常任理事
立会い役員より報告。
5.会議・行事等について
敢 山形県後期高齢者医療審査会
12月25日(木) 県庁
有海会長出席報告。
柑 新春名刺交換会
1月5日(月) 山形グランドホテル
有海会長出席報告。
桓 山形県医師信用組合常務会
1月7日(水) 県医師会館
有海会長、須藤副会長出席報告。
棺 読売新聞社と健康セミナーに関する打合せ
1月7日(水) 県医師会館
三原常任理事出席報告。
28
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
〔Ⅱ〕通知事項
6.母子健康手帳の様式の改正について
1.独立行政法人福祉医療機構による病院の施設
整備動向調査の実施について
佐藤常任理事より、日本医師会長から、標記の
改正について通知がある旨説明。
松下副会長より、日本医師会常任理事から、福
祉医療機構の貸付対象である民間病院に対し、施
設整備動向調査を実施するとの通知がある旨説明。
7.平成21年4月介護報酬等改定に関する資料の
送付について
2.平成21年度税制改正について
松下副会長より、日本医師会長から、標記改正
について通知がある旨説明があり、各郡市地区医
師会長あて通知することと決定。
3.「70歳代前半の被保険者等に係る一部負担金
等の軽減特例措置の取扱いについて」の一部改
正について
佐藤常任理事より、日本医師会常任理事から、標
記に関する事前説明資料が送付されている旨説明。
8.
「日本医師会電子決済サービスJ(フェー
debi
t
ズ1)
」の終了について
三原常任理事より、日本医師会常任理事から、標
記サービスの終了について通知がある旨説明があ
り、各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
中條常任理事より、日本医師会長から、標記の
取扱いが一部改正され、21年度も継続して実施さ
れるとの通知がある旨説明。
(詳細については、本
誌前月号に掲載済み)
4.インフルエンザワクチンの安定供給について
佐藤常任理事より、日本医師会感染症危機管理
対策室長から、不足時の融通用ワクチン40万本の
取扱いが示され、20万本を一般に供給し、今後の
融通用として20万本のワクチンを保管すること
など、標記について通知がある旨説明があり、各
郡市地区医師会長あて通知することと決定。
(本会
会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
5.抗インフルエンザウイルス薬の安定供給等に
ついて
佐藤常任理事より、日本医師会感染症危機管理
対策室長から、医療機関等は、通常のインフルエ
ンザ治療用としての前年使用の実績や流行状況等
を踏まえた注文となるよう配慮することなど、イ
ンフルエンザワクチンの安定供給について通知が
ある旨説明があり、各郡市地区医師会長あて通知
することと決定。
(本会会員用ホームページ「医師
会ニュース」に掲載)
1.本医師会並びに検査センター役員等の合同新
年会開催について
1月27日(火) 吉本旅館
須藤副会長より、寒河江市西村山郡医師会長か
ら、標記新年会への出席案内がある旨説明があり、
有海会長出席と決定。
2.森重次先生旭日双光章受章祝賀会ご案内
3月15日(日) ホテルメトロポリタン山形
須藤副会長より、発起人代表から、標記祝賀会
への出席案内がある旨説明があり、有海会長出席
と決定。
3.平成20年度都道府県医師会事務局長連絡会の
開催について
2月27日(金) 日本医師会館
須藤副会長より、日本医師会長から、標記連絡
会への出席案内並びに感謝状贈呈者の推薦依頼が
ある旨説明があり、伊藤事務局長出席、退職予定
事務局長として、伊藤事務局長を推薦することと
決定。
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
29
4.平成20年度DV被害者支援研修会の開催につ
いて
2月10日(火) 遊学館
10.平成20年度都道府県医師会医療関係者担当理
須藤副会長より、県健康福祉部長から、標記研修
会への出席案内がある旨説明があり、欠席と決定。
松下副会長より、日本医師会長から、標記協議
会への出席案内がある旨説明があり、松下副会長
出席と決定し、鶴岡准看護学院にも案内すること
とした。
5.平成20年度東北ブロック医療安全に関する
ワークショップの開催について
1月25日(日) 仙台国際センター
2月24日(火) 東北厚生局
須藤副会長より、県健康福祉部長から、
標記ワー
クショップの開催案内がある旨説明。
6.平成20年度東京都医師会産業医前期研修会の
開催について
2月28日(土)、3月1日(日) 日本医師会館
事連絡協議会の開催について
2月13日(金) 日本医師会館
11.臨床研究に関する発表会等の開催について
2月27日(金) 東京都 ベルサール八重洲
中條常任理事より、日本医師会治験促進セン
ター長から、標記発表会等の開催案内がある旨説
明があり、各郡市地区医師会長あて通知すること
と決定。
12.会員からの要望について
須藤副会長より、東京都医師会長から、標記研
修会の開催案内がある旨説明があり、各郡市地区
医師会長あて通知することと決定。
(本会会員用
ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
中條常任理事より、山形市医師会長から、集団
的個別指導に関する要望が届いている旨説明があ
り、東北厚生局山形事務所宛文書で照会し、対応
することと決定。
7.樹氷循環器カンファレンス共催並びに内科専
門医資格更新単位申請依頼について
7月10日(金) ホテルメトロポリタン山形
13.新型インフルエンザ対応研修会の開催について
武田常任理事より、事務局の久保田教授から、
標記カンファレンスへの共催並びに単位の申請依
頼がある旨説明があり、それぞれ了承。
佐藤常任理事より、標記研修会の開催案につい
て説明があり、開催了承。
(後日、再検討のうえ、改めて理事会に提案するこ
とになった。
)
14.平成20年度版「学校保健の動向」について
8.リハビリテーション講習会ご後援について
2月7日(土) 霞城セントラル
武田常任理事より、実行委員会委員長から、標
記講習会への後援依頼がある旨説明があり、後援
了承。
9.学会に対する助成方お願いについて
6月20日(土) 山形医学交流会館
松下副会長より、第27回日本眼腫瘍研究会会長
から、研究会への助成依頼がある旨説明があり、
助成することと決定。
佐藤常任理事より、県学校保健連合会長から、
標記出版案内がある旨説明があり、各郡市地区医
師会長あて通知することと決定。
15.ラジオ・レギュラー番組継続ご協力のお願い
三原常任理事より、山形放送叙から、
「朝だ!元
気だ!6時半錘」への放送料金の協力依頼がある
旨説明があり、経費負担はお断りすることと決定。
30
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
追 加 要 項
〔 I〕通知事項
1.
「出産育児一時金及び家族出産育児一時金の受
取代理について」の一部改正について
中條常任理事より、日本医師会常任理事から、
産科医療補償制度の開始に伴い、保険者が加算支
給の可否を判断するため、標記の一部が改正され
たとの通知がある旨説明があり、各郡市地区医師
会長あて通知することと決定。
2.特定病原体等の運搬について
佐藤常任理事より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記について通知がある旨説明があり、
各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
I〕協議事項
〔I
1.東北医師会連合会各県会長会議の開催について
1月24日(土) 仙台ホテル
須藤副会長より、東北医師会連合会長から、標
記会議への出席案内がある旨説明があり、有海会
長出席と決定。
4.労災協力医の推薦依頼について
中條常任理事より、山形労働局長から、労災協
力医として、耳鼻咽喉科専門医の推薦依頼がある
旨説明があり、耳鼻咽喉科部会に推薦依頼するこ
とと決定。
5.
「やまがた子育て愛プラン」後期計画策定に関
する意見の提出について
佐藤常任理事より、県女性青少年政策室長から、
標記に関する意見の提出依頼がある旨説明があり、
意見はないこととした。
なお、
「子育てするなら山形県」推進協議会委員
として、本会から佐藤常任理事を推薦しているが、
本人から辞任の申し出があり、小児科医会に推薦
依頼することと決定。
6.
「安全・安心の産科医療を考えるフォーラム」
の
開催について
1月15日(木) 山形国際ホテル
佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、標記
フォーラムの開催案内がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長あて通知するとともに、佐藤・大
内常任理事出席と決定。
7.郡市区等医師会に関する調査について
2.山形県献血推進協議会委員の推薦について
須藤副会長より、県健康福祉部長から、標記委
員の推薦依頼がある旨説明があり、有海会長を再
推薦することと決定。
3.日・比経済連携協定に基づくフィリピン人看
護師・介護福祉士候補者受入れ機関の募集説明
会の開催について
1月13日(火) 東京厚生年金会館
松下副会長より、日本医師会常任理事から、標
記説明会の開催案内がある旨説明。
三原常任理事より、日本医師会常任理事から、
郡市区等医師会の会員数並びに法人形態に関する
調査依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会
長あて照会することと決定。
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
第 11 回
全
理
事
31
会
日 時、平成21年1月21日(水) 午後3時30分〜
会 場、県医師会館、酒田地区医師会館、鶴岡地区医師会館
南陽市・東置賜郡医師会館、米沢市医師会館(テレビ会議)
出席者
会 長 有海 躬行
副 会 長 須藤 俊亮、松下斑三郎、栗谷 義樹
常任理事 佐藤 泰司、三原 一郎、中條 明夫
大内 清則、深尾 彰
理 事 齋藤 忠明、原田 順二、清治 邦夫
折居 和夫、吉岡 信弥
監 事 小林 正義、大泉 晴史、尾形 浩
議 長 福原 晶子
副 議 長 島津 博達
4.郡市地区医師会特定健診・特定保健指導担当
理事連絡協議会について
1月16日(金) 県医師会館ほか(テレビ会議)
有海会長ほか役員出席
大内常任理事より報告。
(詳細については、本誌
別掲)
5.都道府県医師会長協議会について
1月20日(火) 日本医師会館
有海会長出席
事 務 局 伊藤事務局長ほか事務局員
〔Ⅰ〕報告事項
1.第9回常任理事会について
1月7日(水) 県医師会館
須藤副会長より、第9回常任理事会報告は既に
メールで報告しているとおり、報告事項5件、通
知事項10件、協議事項23件であった旨説明があり、
それぞれ了承された。
2.診療に関する相談申込状況
(12月分)
について
有海会長より、各都道府県医師会から出された
10の議題について担当理事から説明が行われ、日
医からは、
「日本医師会表彰規程の改正」
、
「産業医
研修に係る指定法人制度の見直し」
、
「厚生労働省
予算案における各種補助金」について説明が行わ
れた旨報告。
6.会議・行事等について
敢 山形県地域医療情報ネットワーク化推進委
員会
1月8日(木) 県庁
三原常任理事出席報告。
須藤副会長より、12月分の診療に関する相談は、
県医師会での受付1件の診療・病気に対する相談
であった旨報告。
柑 山形県歯科医師会新年祝賀会
1月10日(土) 山形グランドホテル
有海会長出席報告。
3.社会保険医療担当者の個別指導について
1月15日(木) 最上広域交流センター
立会 須藤副会長
桓 山形県接骨師会新春祝賀会
1月11日(日) ホテルメトロポリタン山形
有海会長出席報告。
1月20日(火) 置賜総合文化センター
立会 島津副議長
立会い役員より報告。
棺 日医医療政策会議
1月14日(水) 日本医師会館
有海会長出席報告。
款 山形市医師会新年会
1月14日(水) 山形グランドホテル
松下副会長出席報告。
32
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
歓 山形県ナースセンター事業運営委員会
1月15日(木) 山形県看護協会会館
松下副会長出席報告。
汗 安全・安心の産科医療を考えるフォーラム
1月15日(木) 山形国際ホテル
大内常任理事出席報告。
漢 小児救急電話相談事例検証会
1月16日(金) あこや会館
伊藤事務局長出席報告。
澗 山形県公衆衛生学会第2回運営委員会
1月16日(金) 山大医学部
鈴木業務係長出席報告。
潅 防災フォーラム2009
1月19日(月) 河北町サハトべに花
大内常任理事出席報告。
環 山形県医師信用組合理事会
1月21日(水) 県医師会館
有海会長ほか役員出席報告。
7.医師連盟関係について
敢 さいとう弘必勝祈願祭並びに出陣式
1月8日(木) ホテルメトロポリタン山形
有海委員長出席報告。
柑 日本医師連盟執行委員会
1月20日(火) 日本医師会館
有海委員長、須藤副委員長出席報告。
〔Ⅱ〕通知事項
3.特定化学物質障害予防規則第38条の14
(燻蒸
作業に係る措置)へのホルムアルデヒドの追加
について
須藤副会長より、日本医師会長から、標記に関す
る通知がある旨説明。
(詳細については、本誌別掲)
4.日本医師会生涯教育講座等の各種講習会を日
本内科学会総合内科専門医更新の研修単位とす
るための申請について
伊藤事務局長より、日本医師会長から、標記申
請について通知がある旨説明があり、事務的に対
応することと決定。
5.厚生労働省通知「医療法人制度について」及
び「社会医療法人の認定について」等の一部改
正について
松下副会長より、日本医師会長から、標記の一
部改正について通知があるが、主な改正点として、
医療法人制度については、医療法人解散時におけ
る残余財産の帰属先の箇所、社会医療法人の認定
については、理事・監事の要件の箇所に関する改
正である旨説明があり、各郡市地区医師会長あて
通知することと決定。
6.介護老人保健施設入所者に対する処方せんの
交付等について
中條常任理事より、日本医師会常任理事から、
標記に関する通知がある旨説明。
(詳細については、
本 誌 別 掲)
(本 会 会 員 用 ホ ー ム ペ ー ジ「医 師 会
ニュース」に掲載)
1.平成20年度山形県「北方領土の日」関連事業
の実施について
7.国民健康保険法の一部を改正する法律の施行
について
須藤副会長より、県北方領土返還促進協議会会長
から、標記事業の実施について通知がある旨説明。
中條常任理事より、日本医師会長から、標記に関
する通知がある旨説明。
(詳細については、本誌別掲)
2.死亡時画像病理診断(Ai)アンケートにつ
いて
8.認知機能検査制度の導入に伴う臨時適正検査
の円滑な実施のための協力について
須藤副会長より、日本医師会長から、病院を対
象に実施する標記アンケートへの協力依頼がある
旨説明。
佐藤常任理事より、日本医師会長から、道路交
通法の改正により、平成21年6月までに認知機能
検査制度が導入されることとなり、それに伴う臨
時適正検査の円滑な実施に関する協力依頼がある
旨説明があり、各郡市地区医師会長あて通知する
ことと決定。
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
9.医療機関受診者に対する肝炎ウイルス検査等
の受診勧奨等による周知について
佐藤常任理事より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記に関する周知依頼がある旨説明
があり、各郡市地区医師会長あて通知することと
決定。
33
4.会費減免申請書について
松下副会長より、米沢市医師会長から、会員に
関する平成20年度会費減免の申請がある旨説明
があり、了承。
5.山形県スポーツ振興21世紀協会への入会案内
について
10.各自治体における肝炎対策のより一層の推進
について
佐藤常任理事より、日本医師会長から、標記につ
いて通知がある旨説明。
松下副会長より、県スポーツ振興21世紀協会か
ら、入会案内がある旨説明があり、正会員として
1口加入することと決定。
6.社会保険医療担当者の個別指導について
11.「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施
のために関係者に対し周知を徹底すべき事項に
ついて」等の送付について
深尾常任理事より、日本医師会常任理事から、標
記について送付されている旨説明があり、各郡市
地区医師会長あて通知することと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
1.新年交歓会開催のご案内
1月25日(日) ホテル王将
須藤副会長より、県保険鍼灸マッサージ師会会
長から、新年交歓会への出席案内がある旨説明が
あり、欠席と決定。
2.患者負担増加回避を求める署名へのご協力の
お願い
中條常任理事より、東北厚生局山形事務所から、
社会保険医療担当者の個別指導の実施について連
絡がある旨説明があり、立会い役員について協議
の結果、次のとおり決定。
3月5日(木) 13:30〜
東北厚生局山形事務所 大内常任理事
7.第30回山形県医師会学校医大会の開催について
佐藤常任理事より、標記大会の開催要項(案)
並びに各郡市地区医師会から学校保健功労者とし
て10名の会員の推薦があった旨説明があり、開催
要項(案)については一部見直しすることとし、
10名全員を表彰することと決定。
8.感染症発生動向調査事業に係る指定届出機関
の推薦について
須藤副会長より、骨髄バンクを支援するやまが
たの会会長から、キット在庫不足に関する迅速な
情報公開、代替未承認キット使用による標記署名
活動への協力依頼がある旨説明。
佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、標記
指定届出機関の推薦依頼がある旨説明があり、イ
ンフレエンザ定点については、各郡市地区医師会
長宛推薦を求め、他の定点についてはそれぞれの
部会等へ推薦を求めることと決定。
3.高血圧治療ガイドライン2009指定講演会への
後援依頼について
2月19日(木) ホテルメトロポリタン山形
9.財団法人 医療関連サービス振興会第18回シ
ンポジウムご案内について
2月9日(月) 東京都 経団連ホール
伊藤事務局長より、山形大学医学部から、標記講
演会への後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
佐藤常任理事より、日本医師会長から、標記シ
ンポジウムの開催案内がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長あて通知するとともに、本会から
栗谷副会長出席と決定。
34
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
10.平成20年度臨床検査精度管理調査報告会の開
催について
3月6日(金) 日本医師会館
深尾常任理事より、日本医師会長から、標記報告
会への出席案内がある旨説明があり、欠席と決定。
追 加 要 項
〔 I〕報告事項
1.第4回日医定款・諸規程改定検討委員会
1月16日(金) 日本医師会館
須藤副会長出席報告。
11.救急病院の認定に関する意見の聴取について
小国町立病院
大内常任理事より、県健康福祉部長から、標記
に関する意見の聴取があるが、長井市西置賜郡医
師会長は、
「異議はない」との意見である旨説明が
あり、本会としてもそのように意見を申し述べる
ことと決定。
I〕通知事項
〔I
1.全国健康保険協会の被保険者証の切替時期変
更について
中條常任理事より、日本医師会常任理事から、
標記に関する通知がある旨説明。
(詳細については、
本誌別掲)
12.日本医師会市民公開フォーラム 知って防ご
う「CKD(慢性腎臓病)
」の開催について
2月8日(日) 日本医師会館
大内常任理事より、日本医師会常任理事から、
標記フォーラムの開催案内がある旨説明があり、
各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
2.救急活動における医師の消防防災ヘリコプ
ターでの帰院について
大内常任理事より、日本医師会常任理事から、
救急活動において、医師が消防防災ヘリコプター
に搭乗した場合の搭乗医師の帰院搬送について通
知がある旨説明。
13.新春アンケート調査へのご協力のお願い
三原常任理事より、有志のオフ会から、標記調
査への協力依頼がある旨説明があり、回答は三原
常任理事に一任と決定。
14.「都道府県医師会宛て文書管理システム」に
3.平成21年度厚生労働省予算案による救急・産科・
へき地医療を担う勤務医等への支援について
栗谷副会長より、日本医師会常任理事から、標
記に関する手当てなどが認められたとの通知があ
る旨説明。
係るアンケートについて
三原常任理事より、日本医師会事務局長から、
「都道府県医師会宛て文書管理システム」
の積極的
活用に係る協力依頼がある旨説明があり、了承。
15.「山形大学入試直前特集企画」広告企画のご
4.オセルタミビル(商品名:タミフル)耐性の
インフルエンザウイルスについて
佐藤常任理事より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記について通知がある旨説明があり、
各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
案内
5.麻しんの検査診断体制の整備について
三原常任理事より、山形新聞社から、標記企画
への広告掲載案内がある旨説明があり、掲載する
ことと決定。
佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、麻し
んが疑われる患者については、可能な限り検査に
よる診断の実施など、標記の整備に関する周知依
頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長あて
通知することと決定。
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
I
I〕協議事項
〔I
1.本会第119回定例代議員会・同第97回定例総
会の開催について
敢 期日 平成21年3月21日(土) 山形国際ホテル
第13回全理事会 午後2時30分
郡市地区医師会長会議 4時
合同懇親会 6時
平成21年3月22日(日) 山形国際ホテル
第119回定例代議員会 午前9時30分
第97回定例総会 10時
35
2.平成20年度医療政策シンポジウム開催案内お
よび参加者派遣依頼について
3月13日(金) 日本医師会館
須藤副会長より、日本医師会長から、標記シン
ポジウムの開催案内および参加者の派遣依頼があ
る旨説明があり、各郡市地区医師会長あて通知す
るとともに、
本会から有海会長、
須藤副会長、
中條・
大内常任理事出席と決定。
3.平成21年秋の叙勲候補者(学校保健功労)に
ついて
須藤副会長より、本会第119回定例代議員会、
同第97回定例総会を3月22日に開催予定した
旨説明があり、原案どおり了承。
佐藤常任理事より、県教育委員会教育長から、
標記の候補者名簿の提出依頼がある旨説明があり、
各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
柑 代議員会・総会次第について
4.都道府県医師会の糖尿病対策担当役員名簿等
の確認、及び糖尿病対策推進事業の状況等につ
いて
伊藤事務局長より、代議員会・総会次第につ
いて説明があり、提案者を次のとおり決定。
代議員会
開会の挨拶 福原議長
会長の挨拶 有海会長
報告敢 須藤副会長
議事
第1号議案 中條常任理事
第2号議案 有海会長
第3・4・5号議案 佐藤常任理事
閉会の挨拶 福原議長
総会 有海会長
桓 平成20年度補正予算案について
棺 平成20年度決算見込みについて
款 平成21年度事業計画案について
歓 平成21年度予算案について
汗 平成21年度会費賦課案について
漢 平成21年度会費減免案について
澗 その他
斬合同懇親会招待者について
伊藤事務局長より、補正予算案など原案を提
案しているが、次回常任理事会まで検討してき
ていただき、改めて協議願いたい旨説明があり、
了承。
深尾常任理事より、日本医師会常任理事から、
標記の名簿等の確認、及び標記事業の状況等につ
いて照会がある旨説明があり、担当役員は深尾常
任理事、COPD対策は行っていない旨回答する
ことと決定。
5.平成20年度都道府県医師会広報担当理事連絡
協議会開催について
3月19日(木) 日本医師会館
三原常任理事より、日本医師会長から、標記協
議会への出席案内がある旨説明があり、三原常任
理事出席と決定。
6.平成20年度都道府県医師会情報システム担当
理事連絡協議会開催について
3月26日(木) 日本医師会館
三原常任理事より、日本医師会長から、標記協
議会への出席案内がある旨説明があり、三原常任
理事出席と決定。
7.山形県臨床内科医会学術講演会への後援のお
願いについて
2月19日(木) 山形国際ホテル
伊藤事務局長より、県臨床内科医会会長から、
学術講演会への後援依頼がある旨説明があり、後
援了承。
36
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
8.糖尿病診療に関する医療従事者研修会について
2月7日(土)、8日(日)
東京都 国立国際医療センター
深尾常任理事より、県保健薬務課から、標記研
修会の開催案内がある旨説明があり、各郡市地区
医師会長あて通知することと決定。
9.認知症・統合失調症等にかかる医師の推薦依
頼について
佐藤常任理事より、県警察本部生活安全部長か
ら、標記にかかる医師の推薦依頼がある旨説明が
あり、不明な部分があるため、県警の担当者から
説明を受けて、改めて協議することと決定。
10.その他
敢 警察医について、県医師会、警察、警察協
力医会の三者の話合いを持つこととした。
柑 労災協力医の推薦依頼について
伊藤事務局長より、耳鼻咽喉科部会に標記協
力医の推薦依頼をしていたところ、山大の青柳
教授の推薦があった旨説明があり、青柳教授を
推薦することと決定。
桓 「子育てするなら山形県」推進協議会委員に
ついて
伊藤事務局長より、小児科医会に標記委員の
推薦を求めていたところ、須藤副会長の推薦が
あった旨説明があり、須藤副会長を推薦するこ
とと決定。
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
37
郡市地区医師会特定健診・特定保健指導担当理事連絡協議会
郡市地区医師会特定健診・特定保健指導担当理
事連絡協議会は、去る1月16日(金)午後3時30分よ
り、県医師会館・各地区医師会館においてテレビ
会議にて開催された。
初めに有海会長より「昨年の4月に発足した新
しい制度は、漸く理解され始め少しずつ定着して
きているが、運用の面では、いろいろな疑問点、
矛盾点、改善して欲しい点などが出てきている。
それが各地域によってそれぞれ一緒ではない訳で
ある。
本日はそういう所を少しずつ調整しながら、第
一の目標である、県民の健康度を高めるという点
を踏まえて、どの様にこれを展開、周知していく
のかという点について情報を共有して、ご協議願
いたい。これは医師会の問題だけではなく、行政
も含めた皆のものとの認識にたち、オブザーバー
としてご三方にもご出席いただいているので、よ
ろしくお願い申し上げる」との挨拶があり、大内
常任理事の司会で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
出席者
郡市地区医師会
大泉 晴史(山 形)
、目黒 光彦(天・東)
鈴木 明朗(寒・西)
、原田 一博(上 山)
小室 淳(北村山)
、杵渕 篤(新・最)
鈴木 伸男(鶴 岡)
、原田 正夫(南・東)
池田 英之(長・西)
、小林 正義(米 沢)
県医師会
会 長 有海 躬行
副 会 長 松下斑三郎、栗谷 義樹
担当理事 大内 清則、沓沢 茂夫
折居 和夫
検診機関連絡調整委員会委員長 板坂 勝良
オブザーバー
加藤健康保険組合連合会山形連合会事務局長
井上健康保険組合連合会山形連合会事務局次長
奥山山形県国民健康保険団体連合会総務企画課主幹
○報 告
1.平成20年度都道府県医師会特定健診・特定保
健指導連絡協議会について
12月23日(火・祝) 日本医師会館
大内常任理事、小林監事、板坂委員長、
大泉山形市医師会理事出席
大内常任理事より、資料によって報告。
○協 議
1.本会と代表保険者との集合契約について
敢 特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施
に向けた手引き
板坂委員長より、円滑な実施に向けた手引きの
中から抜粋した「集合契約部分」について説明。
柑 特定健康診査・特定保健指導の集合契約に
ついて
保険者協議会事務局より、被用者保険・国保
組合の集合契約概要について説明があり、下記
事項について改善等を要望した。
陰受診券の早期発行、隠結果通知の様式(大
きさ)の改正、韻退職者の受診券と被保険者
証は直ちに返還させること、吋通年での保健
指導が可能なので、その周知。
桓 個別健診契約料金について
板坂委員長より、検診機関連絡調整委員会に
おいて設定した料金について説明があり、事務
手数料が安価ではないかとの意見が出され、協
議の結果、原案を了承し、20年度、21年度の状
況を十分把握して、22年度の事務手数料に反映
することとした。
棺 契約書(案)について
板坂委員長より、契約書(案)は厚労省が示
したものに準じている旨説明があり、了承。
38
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
款 問診票(案)について
板坂委員長より、厚労省で示した問診票(案)
の項目が全て盛り込まれていれば、項目の追加
等は可能である旨説明があり、了承。
問診票の21 運動や食生活等の生活習慣を
改善してみようと思いますか。の質問は、健康
な人に対して考慮した方が良いのではないかと
の意見があり、例えば、回答欄に①既に改善し
ている・・・を追加することが可能なことなど、周
知することとした。
歓 契約までのスケジュールについて
2.その他
敢 平成20年度健診実態アンケート調査集計
(米沢市医師会)について、説明があった。
柑 代行入力などの契約の際、個人情報の扱い
を十分注意した契約をするよう、周知するこ
ととした。
桓 市町村国保との集合契約について
20年度各地区医師会と集合契約をした6つ
の市町に、県保健薬務課の係員が説明に伺った
が、何れも県医師会との集合契約はしないとい
うことであり、詳細な理由などについては、後
日連絡があるとの説明があった。
板坂委員長より、契約までのスケジュールに
ついて説明があり、了承。
汗 集合契約参加予定郡市地区医師会について
参加する 9地区医師会
未 定 2地区医師会
地域医療連携体制検討委員会
本会地域医療連携体制検討委員会は、去る1月
29日(木) 午後3時30分より県医師会館において開
催された。
初めに有海会長より、
「ご存知のとおりで今医療
環境というのはとても厳しく、特に救急医療、小
児医療、産科医療が追い込まれた状況にある。こ
れを何とか工夫して克服していくことに腐心して
いる。地域それぞれに特性をもった救急医療体制
へのご尽力、良く存じ上げている。これを更に続
けて力強いものにしていくべきと思う。何よりも
病院の先生方がご苦労なさっているという状況が
ある。開業医も決して逃げているわけではないが、
やはり協力をして連携をしていくということが求
められている。最近では地域連携パスについても
力を入れていただき、少しずつ実を結びつつある
と思っている。温度差があるかと思うが、先を行
く先頭車に追いかける、努力しておられる最後尾
のところまで目配りして、そういうところをお助
けしながらやって行きたいと考えている。忌憚の
ないご意見を頂戴し実りある会としていただきた
い。
」との挨拶があり、続いて委員長に栗谷委員、
副委員長に武田委員を選出し、栗谷委員長の司会
で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
出席者
会 長 有海 躬行
委 員 長 栗谷 義樹
副委員長 武田 憲夫
委 員 平川 秀紀、窓橋
三科 武
介、本間 清和
○委員長・副委員長選出
委員長に栗谷委員、副委員長に武田委員を選出
した。
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
○要 項
敢 地域の救急医療、特に1次救急医療体制に
ついて
武田副委員長より、
「山形県における、1次救急
39
医療体制の実状」及び、
「地域の救急医療、特に1
次救急医療体制に関する基幹病院、各地区医師会
会長宛アンケート(2008年7月実施)
」の結果に
ついて説明があり、今後の方向性について意見交
換を行った。
主幹病院、地区医師会アンケート 対比 (
2008年7月)
病 院
地区医師会
診療時間の延長を
村山地区
河北地区
北村山地区
診療時間の延長を検討中。ただし、勤務
医の人的協力が必要
救急患者のトリアージをしっかり
救急診療所の機器整備を
現システムは有効に運用されている
休日のサポートも
より広い地域からの診療所医師のサ
ポートを
河北病院急患室でサポートを行っている
定点型の平日夜間診療所でのサポート
を希望する(急患室へのサポートは病院
が混雑する)
公立病院の急患室へのサポートを提案
協力体制構築を積極的に考えている
最上地区
1次救急サポート、トリアージ体制を確
実に
定点型夜間休日診療所を開設
1次救急患者の吸収が未だ不十分
酒田地区
定点型の救急診療所を
平日夜間の救急体制構築を検討中
鶴岡地区
平日夜間の1次救急対応を
平日夜間の救急診療を行えるか検討中
置賜地区
急患室でのサポートを希望
院内協力型の1次救急サポート体制を
検討中
米沢地区
平日夜間診療所を開設
平日夜間・休日診療所を11月から開設
「選定療養費」を導入
※今後の方向性:各地区で、医師会、基幹病院との積極的な話し合いを進めることを求める。
柑 地域連携クリティカルパスについて
武田副委員長より、「地域連携クリティカルパ
ス」、
「山形市地域連携脳卒中パス」、
「山形県内地
域連携クリティカルパス実施状況一覧」、
「地域連
携クリティカルパスの課題、問題点、方向性」な
どについて説明があり、意見交換を行った。
斬地区医師会毎に異なったパスが作成され、運
用されているため、地区を越えた患者の連携
が出来ない。県内あるいは少なくとも2次医
療圏内の情報交換、協力できる体制作りをし
て欲しい。
斬今後パスが対応する疾患(がん、糖尿病、心
筋梗塞など)が増えてゆく。医療を統括でき
る医師会が早期から関与することが重要。
斬県健康福祉部 健康福祉企画課はパス統一に
向けた具体的な動きは行っていない。
斬医師が知っておくべき「介護保険」のマニュ
アルが必要と思うので、簡単なマニュアルを
医師会で作成して欲しい。
斬医師会は医療に関する部分は出来るが、クリ
ティカルパスの最終段階の介護の部分まで医
師会が立ち入ることは非常に難しい。これら
は行政が行うべきではないか。
斬現在あるパスを、色々な地域に波及させてゆ
くことが、まず無駄なエネルギー節約に良い
のではないか。
※今後の方向性:行政に働きかけること、現在
あるパスの活用、地区医師会での積極的な話
し合いを進めることとした。
40
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
斬1月 5日
テルで開催され、有海会長出席。
斬〃
6日
斬〃
会報編集会議を県医師会館ほかで
開催。
斬〃
郡市地区医師会長宛通知。
新春名刺交換会が山形グランドホ
斬〃
7日
医師信用組合常務会が県医師会館
斬〃
で開催され、有海会長、須藤副会長出席。
読売新聞社と健康セミナーに関す
斬〃
理事出席。
さいとう弘必勝祈願祭並びに出陣
フォーラムが山形国際ホテルで開催され、大
内常任理事出席。
インフルエンザワクチンの安定供
9日
こや会館で開催され、伊藤事務局長出席。
員会が山大医学部で開催され、鈴木業務係長
出席。
取り組みガイドライン」に係る留意事項につ
「日本医師会電子決済サービスJ(フェーズ1)」の終了について、各
debi
t
19日
防災フォーラム2009が河北町サ
ハトべに花で開催され、大内常任理事出席。
斬〃
平成21年度税制改正について、各
郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
斬〃
平成20年度版「学校保健の動向」
について、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
いて、各郡市地区医師会長宛通知。
郡市区等医師会に関する調査につ
いて、各郡市地区医師会長宛依頼。
斬〃
「学校のアレルギー疾患に対する
斬〃
ついて、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
山形県公衆衛生学会第2回運営委
斬〃
「出産育児一時金及び家族出産育
児一時金の受取代理について」の一部改正に
小児救急電話相談事例検証会があ
斬〃
郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
郡市地区医師会特定健診・特定保
で開催され、有海会長ほか役員出席。
定供給等について、各郡市地区医師会長宛通知。
特定病原体等の運搬について、各
16日
健指導担当理事連絡協議会が県医師会館ほか
給について、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
山形県ナースセンター事業運営委
安全・安心の産科医療を考える
斬〃
斬〃
抗インフルエンザワクチン薬の安
15日
長出席。
山形県地域医療情報ネットワーク
斬〃
山形市医師会新年会が山形グラン
員会が県看護協会会館で開催され、松下副会
化推進委員会が県庁で開催され、三原常任理
事出席。
日本医師会医療政策会議が日本医
ドホテルで開催され、松下副会長出席。
式がホテルメトロポリタン山形で開催され、
斬〃
山形県接骨師会新春祝賀会がホテ
師会館で開催され、有海会長出席。
斬〃
有海委員長出席。
14日
斬〃
る打合せが県医師会館で開催され、三原常任
斬〃
11日
出席。
斬〃
8日
山形県歯科医師会新年祝賀会が山
ルメトロポリタン山形で開催され、有海会長
第9回常任理事会を県医師会館で
開催。
斬〃
10日
形グランドホテルで開催され、有海会長出席。
20日
都道府県医師会長協議会が日本医
師会館で開催され、有海会長出席。
日本医師連盟執行委員会が日本医
斬〃
師会館で開催され、有海委員長、須藤副委員
長出席。
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
斬〃
21日
第11回全理事会を県医師会館ほ
いて、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
かで開催。
労災医療等にかかる打合せ会議が
斬〃
ホテルキャッスルで開催され、有海会長ほか
合せ会が県医師会館で開催され、佐藤・武田・
ほかで開催され、有海会長ほか役員出席。
大内常任理事出席。
斬〃
山形県結核成人病予防協会の行う
胃部X線フィルム読影委託料の改定について、
23日
県医師会館で開催され、佐藤常任理事出席。
斬〃
いて、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
斬〃
「特定健康診査・特定保健指導の円
斬〃
斬〃
感染症発生動向調査事業に係る指
斬〃
定届出機関及び病原体定点の推薦について、
各郡市地区医師会長等宛通知。
斬〃
30日
第2回全国メディカルコントロー
等の一部改正について、各郡市地区医師会長
ル協議会連絡会がグランメッセ熊本で開催さ
宛通知。
れ、大内常任理事出席。
平成21年秋の叙勲候補者(学校保
健功労)について、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
日医医療IT委員会が日本医師会
館で開催され、三原常任理事出席。
厚生労働省通知「医療法人制度に
ついて」及び「社会医療法人の認定について」
本会地域医療連携体制検討委員会
を県医師会館で開催。
医師会長宛通知。
斬〃
29日
斬〃
滑な実施のために関係者に対し周知を徹底す
べき事項について」等について、各郡市地区
県警交通部と認知症の診断にかか
開催され、佐藤常任理事出席。
て、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
山形県高齢者保健福祉推進委員会
る医師推薦についての打合せが県医師会館で
認知機能検査制度の導入に伴う臨
時適性検査の円滑な実施のための協力につい
28日
が自治会館で開催され、有海会長出席。
各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
寒河江市西村山郡医師会並びに検
吉本旅館で開催され、有海会長出席。
医療機関受診者に対する肝炎ウイ
ルス検査等の受診勧奨等による周知について、
27日
査センター役員等の合同新年会が寒河江市・
麻しんの検査診断体制の整備につ
斬〃
県警生活安全部と認知症・統合失
調症等にかかる医師推薦についての打合せが
各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
第52回山新3P賞表彰式が山形グ
ランドホテルで開催され、有海会長出席。
オセルタミビル(商品名:タミフ
ル)耐性のインフルエンザウイルスについて、
26日
斬〃
各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
東北医師会連合会各県会長会議が
新型インフルエンザ対策担当者打
斬〃
医師信用組合理事会が県医師会館
斬〃
24日
仙台ホテルで開催され、有海会長出席。
役員出席。
斬〃
41
第30回山形県医師会学校医大会
における学校保健功労者の受賞者の決定につ
斬〃
東北地方社会保険医療協議会山形
部会が東北厚生局山形事務所で開催され、有
海会長出席。
42
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
会 員 異 動
1月31日現在会員数 1,
696名 A会員 729名 B会員 875名 C会員 0名 準会員 92名
○ 会 員 訃 報
死亡年月日
平成21年1月20日
○ 異 月 日
12.1
1. 1
〃
1 .7
1.28
月 日
12.
31
1.31
氏 名
大 川 元 廣
享 年
72歳
動
郡市地区医師会
新庄市最上郡
鶴 岡 地 区
鶴 岡 地 区
長井市西置賜郡
山
形
市
○ 退 郡市地区医師会
酒 田 地 区
会員区分
A
A→B
B
A
B
氏 名
原 田 政 雄
丸 谷 紘 一
北 本 亮 一
齋 藤 聰
亀 谷 剛
備 考
施設名称変更
会員区分変更
施設異動
現住所変更
〃
会員区分
準
B
氏 名
伊 藤 博 史
土 居 勝 彦
備 考(移転先)
仙台市
会
郡市地区医師会
山
形
市
山
形
市
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
43
医師国保だより
平成20年10月分の保険給付費の状況
本組合被保険者にかかる10月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。
1.療養諸費
10月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院11,
064千円、入院外7,
859千円、歯科3,
048千円、診療
費合計で21,
972千円となりました。10月までの組合負担額の前年度同期比では入院14.
60%減、入院外
6.
03%減、歯科1.
77%減、診療費計で9.
25%減と低めで推移しています。
また、昨年度高めで推移した調剤は1.
67%増と引き続きやや高くなっています。
療養諸費
区 分
件数
日数
費 用 額
一 部 負 担 金
他
薬剤一部負担金 負
組合負担額
円
円
第1種 入 院
医
組合員
入院外
第 2 種 入 院
組 合 員
11
143
10,
042,
840
7,
029,
988
233
308
3,
154,
950
11
214
5,
454,
530
科
769 1,
146
1,
024 1,
811
及
び
世 帯 員
入院外
計
歯
科
円
担
法 1件当り 1人当り
額 費 用 額 費 用 額
円
0
円
円
3,
012,
852
-
912,
985
15,
451
2,
211,
629
938,
325
0
4,
034,
394
1,
272,
785
-
4,
996
13,
541
4,
854
147,
351
495,
866
7,
956,
570
5,
647,
555
2,
079,
340
0
229,
675
10,
347
2,
854
4,
164
26,
608,
890
18,
923,
566
7,
303,
302
0
382,
022
25,
985
10,
390
第1種組合員
94
169
1,
642,
420
1,
150,
732
490,
650
0
1,
038
17,
473
2,
527
第 2 種 組 合 員
及 び 世 帯 員
228
449
2,
669,
030
1,
897,
717
701,
539
0
69,
774
11,
706
1,
397
計
322
618
4,
311,
450
3,
048,
449
1,
192,
189
0
70,
812
13,
390
1,
684
468
610
4,
854,
270
3,
438,
893
1,
249,
220
0
166,
157
10,
372
1,
895
(
23) (
972)
647,
748
395,
428
241,
400
-
10,
920
28,
163
253
調
剤
入院時食事療養費
訪
円
問
看
護
0
0
0
0
0
-
0
0
0
18
-
109,
866
78,
376
29,
139
-
2,
351
6,
104
43
療
養
費
移
送
費
0
-
0
0
0
-
0
0
0
療 養 諸 費 合 計
1,
832
-
36,
532,
224
25,
884,
712
10,
015,
250
0
632,
262
19,
941
14,
265
本 年 度 累 計
12,
243
- 194,
407,
522
137,
372,
569
53,
555,
169
0 3,
479,
784
15,
879
75,
090
前 年 度 同 期 比
100.
1
91.
9
94.
0
92.
0
93.
8
-
92.
1
-
75.
6
2.その他組合の諸給付
10月分のその他の諸給付は、高額療養費13件764,
834円、出産育児一時金6件2,
100,
000円、葬祭費1
件50,
000円、傷病手当金1件165,
000円を給付しました。
その他組合の諸給付
種 別
件 数
金 額
備 考
円
高 額 療 養 費
13
出産育児一時金
6
葬
費
1
50,
000 第1種組合員1人
傷 病 手 当 金
1
165,
000 第1種組合員2人
合
祭
計
21
764,
834
2,
100,
000 第2種組合員6人
3,
079,
834
44
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
3.保険給付費支払額の状況
10月分の保険給付費は28,
965千円で、前年に比
べ2,
723千円の増加となっています。
平成20年度 保険給付費支払額の状況
平成19年度
平成20年度
19年度実績月平均
20年度当初予算月平均
4.共済会の諸給付金の状況
10月分の共済会の諸給付は、傷病見舞金2件
285,
000円、死亡弔慰金1件350,
000円、介護手当
金1件200,
000円、高齢者褒賞給付金1件100,
000
円を給付しました。
共済会の諸給付金の状況
種 別
件数
金額
備 考
円
27,260
23,610
21.871
21,871
18,945
傷 病 見 舞 金
28,965
27.199
23,946
18,393
19,344
傷 病 給 付 金
死 亡 弔 慰 金
出 産 給 付 金
介 護 手 当 金
高齢者褒賞給付金
生存退会給付金
合 計
2
0
1
0
1
1
0
5
285,
000
0
350,
000
0
200,
000
100,
000
0
935,
000
会員2人
会員1人
会員1人
会員1人
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
45
厚生年金基金だより(No.173)
事業概況(平成20年度第3四半期分:平成20年12月31日現在)
1.役員及び事務組織
理
代
議
事
員
8名
18名
3.加入員及び標準給与
2.掛金率(報酬標準給与月額に対して)
職
員
数
男子
女子
1名
3名
普 通 掛 金 加 算 掛 金 事務費掛金
事 業 所 数
137
事業所あたり
人
加入員数平均
47.
0
4.給 付
敢 年 金
年金受給権者
新規年金裁定者
失権者
4.
6
掛金率(%)
1.
0
加 入 員 数
人
構
0.
25
成
比
%
5.
85
標準給与月額平均
円
23.
8
76.
2
100.
0
※加入員数の今年度増加数釈2
63名(+4.
3%)
錫錫錫錫錫錫錫錫錫若
男
子
女
子
計(平均)
合 計
1,
534
4,
904
6,
438
322,
357
248,
365
265,
995
柑 一 時 金
人 数
人
年 金 額
円
一人当り平均額
円
926
80
7
215,
486,
226
22,
854,
832
1,
064,
500
232,
707
285,
685
152,
071
5.年金資産
残高・利回り(平成20年度通期)
勘 定 科 目 運 用 委 託 先 委託割合 時価残高
%
百万円
信
年 金 信 託
66.
0
6,
644
託
みずほ信託銀行
給付専用ファンド
-
14
資
年 金 信 託 三菱UFJ信託銀行
15.
0
1,
501
産
小 計
81.
0
8,
159
第一生命保険
5.
0
414
第 1 特 約 明治安田生命保険
3.
0
246
保 小 計
8.
0
660
険 第一生命保険
-
12
日本生命保険
5.
0
641
資 一 般 勘 定 明治安田生命保険
-
3
産
大同生命保険
6.
0
754
小 計
11.
0
1,
410
計
100.
0 10,
230
脱退一時金
選択一時金
遺族一時金
通算企業年金選択
人 数
人
一 時 金 額
円
一人当り平均額
円
88
43
4
39
12,
172,
000
23,
595,
200
1,
129,
500
6,
423,
830
138,
318
548,
726
282,
375
164,
714
構成割合と20年度通期市場収益率
修正総合利回り
%
△ 21.
08
0.
30
△ 20.
60
△ 20.
75
△ 19.
21
△ 20.
66
△ 19.
90
-
資産の種類
国
国
外
外
一
そ
合
内 債
内 株
国 債
国 株
般 勘
の
券
式
券
式
定
他
計
市場収益率
構 成 割 合 (ベンチマーク)
%
%
27.
2
30.
5
10.
4
15.
0
13.
7
3.
2
100.
0
2.
1
△ 28.
45
△ 12.
23
△ 41.
46
-
0.
30
-
0.
94
-
0.
94
0.
62
△ 18.
25
※ 平成20年度第3四半期市場概況
金融危機による信用不安の高まりから内外株式は大幅下落、内外金利は大幅低下、為替は円独歩高となってい
ます。
先進国は財政・金融政策を矢継ぎ早に打出しましたが信用不安の連鎖は止まらず、世界各国の経済指標は過去
に例のないほど急速に悪化しました。
国内の経済は欧米に比べれば相対的に金融システムが健全であるものの、外需低迷に加え内需の自立的回復力
に欠け、且つ追加的な財政・金融政策の発動余地が限られていることもあり、年内は景気後退が続くと予想して
います。
46
山形県医師会会報 平成21年2月 第690号
編 集 後 記
県医師会の地域医療連携体制検討委員会で全県
回定期的に行っている。当地区は、中核となる市
的なパスを検討することなった。現在は各地区で
立荘内病院の他には病院も少なく、医師会を中心
異なったパスが運用されているが、地区を越えた
とした連携の基盤も比較的整備されておりパスを
連携ができない、地区毎に異なった手続きが必要
運用しやすい地域ではあるが、それでも、病院の
なため事務量が増えているなどの問題があり、県
みならず、診療所、介護・福祉も対象となる脳卒
内あるいは二次医療圏内で統一したパスを作成す
中パスを動かすには、多くの課題が山積している
べきとの声に応えるために検討に入ったようであ
のが実情である。
る。
急性期医療においては、医師を中心とし、看護
パスの統一化自体は、それほど難しいことでは
師、薬剤師などの協力を得ながらの連携が一般的
ないと思うが、パスを動かすためには、単に経済
であるが、回復期以降はソーシャルワーカー、ケ
的なメリットだけではなく、患者さんのためによ
アマネージャー、地域連携室などを含む地域のリ
り質の高い医療・介護を地域として提供するとい
ソースを有効かつ効率的に利用したチームアプ
う目的、理念を参加施設間で共有し、相互信頼に
ローチへのシフトが必要である。施設間を結ぶ地
基づくネットワークを構築することが前提となる。
域連携パスは、まさに後者に有用なツールである。
時には利害もからむ施設間で、共通の理念のもと、
患者、家族を支えるさまざまな職種のひとたちが
ネットワークをどう構築するか、それが最大の課
定期的に集まり、お互いの役割を確認し、協力し
題であろう。
合い、パスを運用し、評価し、改善していく。そ
鶴岡地区では、3年ほど前に地域連携パス研究
の過程こそが、これからの地域医療に求められる
会を立ち上げ、多施設、多職種による40人程度の
ことなのであろう。
研究会、コアメンバーによる会議をそれぞれ月1
(三原一郎)
発
90号
山 形 県 医 師 会 会 報 第6
〃 ¥ 525
本会会誌の誌代525円は、山形県医師
行
者 有 海 躬 行
平成21年2月5日 印刷
平成21年2月10日 発行
編 集 委 員 栗 谷 義 樹
〃 〃 佐 藤 泰 司
三 原 一 郎
中 條 明 夫
発 行 所 社団法人
会会費賦課微収規程第2条別表に定め
る会費の中に含まれる。
山形県医師会
2473 山形市松栄一丁目6番73号 〒990TEL023-666-5200 FAX023-647-7757 印 刷 所
㈱
誠
文
堂
山形市本町一丁目7番50号 印
刷