GeoMelt - Kurion

廃棄物の環境からの隔離
廃棄物の環境からの隔離
GEOMELT®廃棄物処理施設
ロスアラモス国立研究所(LANL)
における混合放射性液状廃棄物
吸収物質廃棄施設での表面下平
面ガラス固化の実証
ロスアラモス国立研究所(ニューメキシコ)
ロスアラモス国立研究(LANL)の物質廃棄エリア-V(MDA-V)サイトにおける混合
廃棄物汚染液体廃棄物吸収層の潜在的な修復の評価の一環として、GeoMelt®表
面下平面ガラス固化技術は、
エネルギー省に対して、大規模な実証試験を成功さ
せました。MDA-Vサイトには、核除染作業および1945年∼1978年の研究で排出
された液体を受け入れた3基の吸収層があり、
これらの排出物の下に敷設された
吸収ベッドと凝灰岩は、
さまざまな放射性核種、無機、および有機汚染物質を含
んでいました。
この吸収層のうちの1つについて、2000年4月に大規模な放射性物
質(ホット)の溶融の実証試験が行われ、成功をおさめました。およそ100万ポンド
の混合廃棄物汚染土がこの実証試験で処理されました。
PCB修復プロジェクト
(ワシントン州スポケーン)
GeoMelt®は、2つのプロジェクトで、PCB汚染土壌・瓦礫処理で、成功をおさめまし
た。
そのうちの1つのプロジェクトでは、
ワシントン州EPA第10地区の私有のスーパ
ーファンドサイトにおける2,800トンの汚染土壌・瓦礫が処理されました。
土壌の最
大PCB濃度は17,860ppmでした。
このプロジェクトは、
米国有害物質規制法
(TSCA)
の条項に基づき、
米国環境保護庁
(EPA)
により評価されました。
このプロジェクトの
成功により、GeoMelt®技術にPCB汚染土および廃棄物の処理のための国のTSCA
操業許可をEPAから取得しました。
マラリンガ核実験場(サウスオーストラリア)
GeoMelt®プロセスは、
混合超ウラン廃棄物を含む一連の埋設ピットの処理に使用
されました。
このプロジェクトは、1999年に完了し、
ピット内の脆く砕けやすい放射
性汚染を、高密度で耐浸性の高いガラスの塊へと転換するという第一目的を達成
し、
汚染の沈下または人体への浸透による長期にわたる害を取り除き、
何万年にも
わたり放射性物質を移動しないようにしました。
プルトニウムおよびウラン瓦礫の
埋設ピットのガラス固化、旧マラ
リンガ核実験場(サウスオースト
ラリア)
ハンフォード・サイト
KurionのGeoMelt®容器内溶融固化
(ICV)
™プロセスは、
ハンフォードタンクの低レ
ベル放射性廃棄物
(LAW)
処理の補完技術として実証されました。
2007年に、
56トン
のLAW模擬物質およびガラス形成剤を処理し、
また、
大規模な乾燥/溶融テストを
結合させる、
フル・スケールの実証が成功に終わりました。
このテストでは、10,000
リットルの乾燥器を液状LAW模擬物質の前処理に使用しました。添加物の組成変
更などの処理上の改善により、
廃棄物を閉じ込め、
環境により良い性能が実現しま
した。
研究所での精査の結果、
ガラスがハンフォードの廃棄物形態の要件を、
容易
に上回ることが実証されました。
GeoMelt® 技術
放射性廃棄物および有害廃棄物のガラス固化
Kurionは、核廃棄物、有害廃棄物、および混合廃棄物を最小化かつ
安定化し、安全で恒久的な廃棄を実現する、特許化された自社の技
術を、生み出し、利用するクリーンテクノロジーの会社です。
Kurion社の廃棄物隔離および安定化技術は、オーストラリアのマラリンガ核実験場お
よび福島第一原子力発電所など、極めてリスクの高い場所で、成功をおさめています。
Kurionの二段階の廃棄物管理プラットフォームは、最終的なガラス固化体に到達する
のにあたり、
コスト面で最も優れ、
また、最もはやく実現できるように、設計されており
ます。
ガラス固化体は、規制機関から、高レベル核廃棄物と有毒・有害廃棄物の安定化
について、最高の実証済みの技術だとみなされております。
分離:Kurionは、高度に工学的に
加工され、同位体ごとにカスタマ
イズされた無機吸収/イオン交換
メディアを使用して、
核廃棄物をフ
ィルタし、環境リスクに基づき、目
的の同位体含有量を除去し、核廃
棄物を分離します。
安定化:Kurion固有の技術である媒体(メディア)
を使用して安定化された後には、最も高い環境リ
スクを帯びた廃棄物、汚染土壌、及び瓦礫を、
ガラ
ス固化し、
ガラスに転換します。
こうして出来たガラ
スは、耐浸出性に優れ、国際規制機関から、核廃棄
物処理の「ゴールド・スタンダード」
として認識され
ております。
ベンチャーキャピタルファームのLux Capital社とFirelake Capital Management社からの
投資を受け、
Kurionの経営陣は、
世界中の政府及び企業に対する核廃棄物および有害廃
棄物の管理に関する、合計125年以上の経験をいかします。Kurionのチームは、科学
諮問委員会および経営諮問委員会を通じて、
核廃棄物の第一人者と仕事をして参ります。
連絡先
ジョン・レイモント
(代表取締役社長)
[email protected]
ブレット・キャンプベル(副社長)
[email protected]
+1.509.942.1114 (電話)
+1.509.942.1122 (ファックス)
岩崎 洋平(カントリーマネージャー)
[email protected]
+1.949.769.2171 (電話)
+1.949.682.7028(ファックス)
GEOMELT® - 安全で耐
久性に優れた製品
廃棄物の環境からの隔離
GEOMELT®の利点
GeoMelt®のガラス化プロセスは、サイト
GeoMelt®技術は、有害化学物質と放射性 の修復と廃棄物処理に大きな利点をもた
廃棄物を、火山性の黒曜石に似て、
コンク らします。
リートの10倍の強度をもち、極めて安定し
• 大規模に、商用実用化済み
た、結晶性のガラスに転換します。生成物
は、耐浸出性において何にも劣ることがな • 有機・無機・放射性汚染物質の混合廃棄
物の同時処理が可能
く、
湿度・乾燥・冷凍・解凍といった循環によ
る影響を受けず、何万年もの間、物理化学 • 極めて大量の廃棄物をガラスの中に閉
上の性質を維持すると予期されております。 じ込める
浸食テストにより、GeoMelt®生成物が花
• サイト内外での使用に合わせて移動で
崗岩や大理石よりも耐久性があることを
き、
地面そのもののガラス固化またはバ
実証されています。
ッチ処理プラントでのガラス固化のいず
れもが可能
• コンクリート、
金属くず、木材、およびプラ
スチックなどの瓦礫も同時に処理可能
• 生成物が、耐浸出性、強度、および風化
耐性などについて卓越した特性を有す
る
• 厳格な公的機関および規制機関の承認
GeoMelt®技術をサポートするために
Kurionが提供する主なサービスには以
下が含まれます。
• サイト内外での処理性能テストと顧客
向け実証
• 大規模なサイトの修復と廃棄物処理サ
ービス
• 廃棄物とサイトの特性評価
• 排ガス処理システムの設計、建設、およ
び運用
• 放射性物質の取扱い、
輸送、
および廃棄
ハンフォード低レベル廃棄物模擬物質を処理するフル・スケールのICV™コンテナの内部
• データ取得システムソフトウェアの開発
とハードウェアの構成
• 工学システムおよび自然システムの理
論モデル・コンピューターモデルの構築
Kurionの表面下平面ガラス固化技術
(SPV)™プロセスは、その用途において GeoMelt®廃棄物処理
KurionのGeoMelt®技術は、一連の特 最大の柔軟性を与えるために開発され
施設
許技術・自社技術を、多様な方法で設 ました。SPV™プロセスは、2種類の垂直
計することで、サイトの修復及び廃棄 の平面溶融を地中で実現するものです。
物処理の幅広いニーズに対応致しま 溶融は、任意の深さと間隔で開始できま
す。1990年代から核廃棄物、有害廃棄 す。
これは、最初に2つの溶融状態を作り
物、および混合廃棄物を安定化するた 出し、
これら二つの溶融が、廃棄物を吸
めに、26,000トン以上のガラスが、安全 収し、処理しながら、最終的に1つの溶 日本:
に、規制を守りながら、生成されました。 融状態へと合体します。
これにより、
溶融 GeoMelt®ガラス固化技術は、
プロセスをコントロールし、廃棄物のあ アスベスト、PCB、ダイオキシ
これらの技術は、有害な有機物を破壊し、
ン、
その他の残留性有機汚染
る地帯が最適に処理されるように、焦点
物質の処理のために、2003
放射性物質および重金属を固化するこ
を定めることができます。GeoMelt®処理 年から日本で実用されていま
とで拡散しないようにし、取り扱いが困
は、廃棄物の種類に制約されないという す。安全かつ規制に従った運
難な廃棄物を処理する手段となります。
点で強力であり、
サイトまでトラックで設 用により、年におよそ500トン
GeoMelt®技術では電流を用いて、廃棄 備を簡単に移動することができるという のガラス固化廃棄物が生成
この されます。
物を安定したガラス結晶に転換します。意味で携帯性にも優れております。
ドラム缶、金属くず、
コ
このプロセスでは、ガラス化に必要な 処理プロセスは、
アスファルト、木材、お
ガラス形成剤として土または産業用鉱 ンクリート、岩石、
物混合物を使用しています。
容器内溶融 よびプラスチックを含む、あらゆる混合
固化(ICV)™プロセスでは、市販容器を 廃棄物や瓦礫に対応できます。農薬、除
、
ダイオ
使用しますが、
この容器に耐熱処理を施 草剤、ポリ塩化ビフェニル(PCB)
アスベスト、砒素、水銀、鉛、およ ハンフォード:
すことで、
溶融容器とします。
通常は、
ドラ キシン、
さま ハンフォードのサイトでは、低
ム缶、標準廃棄物容器、
またはロールオ び混合超ウラン(TRU)廃棄物など、
フボックスが、容器となります。汚染物質 ざまな汚染物質を、有効に処理します。 レベル放射性廃棄物(LAW)
の処理のための大規模な
を耐熱処理済みの容器に入れ、土また
このプロセスは、大量の廃棄物に対応 GeoMelt®プラントが、4,700
はその他のガラス形成剤により、
ガラス
できるように設計されており、濃縮有機 万ガロンのLAW処理を補助
化します。溶融物が凝固したら、ガラス
塩素廃棄物が33重量パーセントの割 する方法として設計されまし
固化廃棄物の容器をそのまま処分地
合で土壌に混合された案件の処理でも、た。このプラントは、GeoMelt®
に輸送することもできますし、ガラス固
その成果が実証されています。
このプロ のスタッフと請負業者が、5年
化廃棄物を処分用の容器に入れなおす
セスは、米国、日本、およびオーストラリ 以上の模擬廃棄物及び実際
こともできます。ICV™容器とシンプルな
アの規制機関から高い基準で認可等を のハンフォード低レベル廃棄
裏張りが、溶融炉の容器になるほか、輸
取得し、GeoMelt®表面下平面ガラス固 物(LAW)を用いたテストに
送および廃棄コンテナにもなるため、
他
基づいて、設計されました。
こ
化技術(SPV)™運転によるPCB処理には、の大規模なテストでは、200ト
の代替手段に比べて、
設備費と運転費を
米国環境保護庁からの全国的な運用許 ン以上のガラスが生産され、
最小にできます。
可が与えられています。
同技術のプロセスが相当に
ジオメルトの仕組み
成熟していることを反映して
います。
大規模液状廃棄物乾燥器、ICV™コ
ンテナおよびフィードシステム
ハンフォードDBVSテストに使用された工学
規模のICV™コンテナの赤外線画像