2006年アジア・パシフィックマイクロ波会議(APMC2006)

The Murata Science Foundation
2006年アジア・パシフィックマイクロ波会議
2006 Asia-Pacific Microwave Conference
A62101
開催日 平成18年12月12日~平成18年12月15日(4日間)
開催地 横浜市 パシフィコ横浜 コンベンションセンター 展示ホール
申請者 APMC2006実行委員会 実行委員長 相 川 正 義
いた。実行委員会の下に、それぞれ総務、財
会議の概要と成果
務、会場、登録、式典、広報、出版、展示の
1.国際会議の準備
各委員会およびプログラム委員会を置いた。
APMC2006は2004年9月1日にAPMC国内委
2005年1月から2007年3月までに実行委員会
員会から社団法人電子情報通信学会に提出さ
を14回、プログラム委員会を10回開催した。
れた「2006年アジア・パシフィックマイクロ
その他の委員会も必要に応じて随時開催した。
波会議(APMC2006)国際会議計画趣意書」
に基づき、準備委員会を2004年11月に立ち上
3.プログラム編成
げ、会場の下案決定がなされた。それに引き
プログラムは、マイクロ波技術全般を対象
続き、APMC国内委員会で選出された組織委
とすることとし、1)マイクロ波能動回路デバ
員長、実行委員長のもとに組織委員会、実行
イス、2)マイクロ波受動回路デバイス、3)
委員会が2005年1月から組織され活動に入っ
アンテナ関連デバイスと電波関連、4)マイ
た。実行委員会は会場をパシフィコ横浜のコ
クロ波ミリ波システムの4大分野をカバーす
ンベンションセンター、会期を2006年12月12
る構成をとり、マイクロ波デバイスから通信
日(火)から15日(金)とすることを正式決
方式に関するテーマまで幅広い分野にわたっ
定し、準備を進めた。
て論文を募集した。2005年6月にFirst Call for
APMC2006の開催地として、首都圏からの
Papers、2005年11月にFinal Call for Papersを
アクセスが容易で特に海外からの参加者の興
A P M C2006の委員、電子情報通信学会関連
味を引くに十分な魅力を有する横浜を開催地
分野と、主にIEEE MTS-Sのメンバーに広く
に選定し、その横浜をイメージして、マイク
郵送した。また、IMS, Eumc, APMC, URSI,
ロ波分野の更なる発展の象徴として Sail for
ISMOT, ESSCIRC, CICC, AP-S, ISAP, RFIT,
the Microwave Ocean をテーマとした。
IEDM, RWS, ESA, EMC Zurich, IWAT, PIERS,
GeMiC, AP-MWP, Radarなどの国際シンポジ
2.運営組織
ウムや、MWE, KJMW, CJMW, AWARDおよ
運営組織は、大会委員長の下に幹事、大会
び電子情報通信学会の総合大会、ソサイエ
顧問、組織委員会、国際運営委員会、APMC
ティ大会、マイクロ波研究会、アンテナ・伝
2006 P r i z e選奨委員会および実行委員会を置
播研究会、ソフトウェア無線研究会、電子デ
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Annual Report No.21 2007
バイス研究会、ワイヤレスジャパンなどで配
プンフォーラムをラウンジで3日間開催した。
布し、論文の募集活動を行った。
12月13日(水)の10時50分より11時30分
規模の大きな国際会議では、最近は会議
までOpening Ceremonyが開かれ、開会の挨
への投稿や登録をw e bを用いたシステムで行
拶および運営の紹介がなされた。引き続いて、
うことが一般的である。このような流れを受
11時30分より12時50分までKeynote Address
け、先のAPMC2002では、電子論文管理シス
の講演が行われ、450名の聴衆が参加し盛況
テム(Electronic Technical Program Supporter/
であった。
e-TePS)を導入した。APMC2006では、この
参加者の親睦を図ることを目的として、国
ときに得られたAPMCでこのようなシステムを
際会議開催中の12月14日(火)18時30分か
利用する際の課題を考慮し、システム構築を
らBanquetを、700名の参加者により盛況に開
行った。その結果、論文投稿は42カ国694件
催した。Banquetの席上、APMC2006の発表
で、参加国数、投稿論文数ともにAPMC過去
論文の中から選定したAPMC2006Prizeが6件、
最高となった。
APM C2006 Student Prize 3件、合計9件の授
2006年7月19日に査読判定会議を開催し、
与式が行われた。
査読結果および採択論文の確認後、プログラ
4日間の登録者数は42カ国から1,069人を数
ム編成を行った。その結果、テクニカルセッ
え、過去最高の結果となった。
ション66、オーラル発表件数330件、および
オープンフォーラムセッション3、ポスター
5.展示、その他
187件となり、発表論文予定総数は517件となっ
APMC2006に付設して、マイクロウェーブ
た。また、プログラム編成に引き続きPrize候
展2006を展示ホールA,Bにて開催し、日本お
補論文の選定を、技術分野ごとに行った。
よび米国をはじめとする21カ国から138社(そ
P r o c e e d i n g s は参加者の持ち運びおよび
の他商社扱い出展社357社)、222小間の出展
CD-ROM出版を考慮し、ソフトカバーで3分
を得た。また、大学コーナー、歴史展示コー
冊構成とした。各分冊の頁数は、第1分冊が
ナーや最新のマイクロ波技術を応用したシス
616頁、第2分冊が786頁、第3分冊が719頁
テム展示コーナーを設け好評を博した。
であり総頁数は2,121頁となり、A P M C2002
マイクロウェーブ展登録入場者数は、6,262
(1,788頁)に比べて総頁数で333頁増加した。
名に上り、過去最高の結果となった。
頁番号は全分冊で通し番号とした。各論文の
第1頁のヘッダ右部に太字で講演番号を記載
6.報告
し読者の利便性を図った。
「2002年アジア・パシフィックマイクロ波会
議(A P M C2006)」の報告書を作成し、2007
4.国際会議の開催
年3月に電子情報通信学会に提出した。
2006年12月12日(火)はワークショップな
関連機関および助成金支援団体等の協
らびにショートコースを8パラレルセッションで
力のもと、「2 0 0 6 年アジア・パシフィック
開催し、12月13日(水)から15日(金)には
(APMC2006)」を成功の裡に終えることがで
一般セッションを6パラレルセッションで、オー
きた。
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