現代生活学部人間栄養学科 - 中国学園大学・中国短期大学

日本語表現(音声言語と文章の表現)
上山 伸幸
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
選択
授業概要
ことばの力は,日常生活のみでなく社会生活を送るうえで必要不可欠なものである。この授業では,音声言語と文章の表現につ
いて実践的に学ぶ。音声言語表現では,音声言語の特性を理解するとともに,ペアやグループでのコミュニケーションを体験す
る。文章表現では,様々な形態に応じた表現方法を理解するとともに,書く活動にとりくむ。
到達目標
音声言語と文章の表現についての基礎的な知識を獲得するとともに,活動を通して実践的な表現力を身につける。
授業計画
第1回
日本語表現の全体像―音声言語と文章の表現―
第2回
音声言語によるコミュニケーション―対話―
第3回
音声言語によるコミュニケーション―独話・会話―
第4回
音声言語表現のまとめ
第5回
文章表現のための基礎力―書き慣れ―
第6回
文章表現のための基礎力―要約―
第7回
作品から学ぶ日本語表現―小説―
第8回
作品から学ぶ日本語表現―韻文―
第9回
手紙の書き方―形式―
第10回
手紙の書き方―内容―
第11回
ビジネス文書とメールの書き方
第12回
小論文の書き方
第13回
レポートの書き方
第14回
日本語の敬語表現
第15回
日本語表現のまとめ
評価の方法
毎回の授業時に提出するミニ・レポート50%,期末試験50%
受講の心得
配付資料をファイルしておくこと。
学生相互の意見交流・評価活動をとり入れるため,積極的に参加すること。
電子辞書か小型国語辞典を用意することが望ましい。
使用テキスト
毎回プリント資料を配付する。
参考書
『新版 大学生のためのレポート・論文術』,小笠原喜康,講談社
−5−
心理学(心と行動の科学)
國田 祥子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
選択
授業概要
この授業では,心理学全般の基本的な知識,心理学理論による人間理解とその技法の基礎について解説する。
到達目標
クリティカルシンキングやクリエイティブシンキングなどの心理学的思考法を身につける。
授業計画
第1回
心理学とは
第2回
予知体験の不思議
第3回
記憶の不思議
第4回
影響されるこころ
第5回
揺れうごくこころ
第6回
検査で「自分」がわかるのか
第7回
占い・新宗教がもつ現代的意味
第8回
中間のまとめ
第9回
子どもから見た現実と想像の世界
第10回
「もしかして……」と揺れ動く心の発達
第11回
不思議現象に立ち向かう子どもたち
第12回
脳とこころの不思議な世界
第13回
科学的に検証するとはどういうことか
第14回
心理学を学ぶ人のために
第15回
期末のまとめ
評価の方法
テストの成績100%で評価を行う。
受講の心得
積極的な受講態度を期待します。
使用テキスト
なし
参考書
『不思議現象 なぜ信じるのか こころの科学入門』菊地 聡・谷口高士・宮元博章(編著) 北大路書房
『不思議現象 子どもの心と教育』菊地 聡・木下孝司(編著) 北大路書房
−6−
倫理学
―人間形成の倫理と論理―
秋山 博正
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
選択
授業概要
倫理学の課題の一つに,時代状況を明らかにして,その中で「よく生きる」生き方を解明することがある。よく生きることは自
分自身の人間としての成長,「人間形成」と表裏一体のことである。この観点から,本科目では,仏教を手がかりにして,人間形
成の倫理と論理を考える。
到達目標
講義,資料,ディスカッション等により,現代の時代状況の特色と,その中でよく生きる生き方を解明し,よく生きることにお
ける人間形成の意義を当事者として明らかにすることを目標とする。
授業計画
第1回
倫理学とは何か
第2回
人間形成とは何か
第3回
現代社会における人間形成の必要性⑴ ―「カルト宗教」対策講座―
第4回
現代社会における人間形成の必要性⑵ ―人間における依存性―
第5回
現代社会における人間形成の必要性⑶ ―人間における自己過信―
第6回
現代社会における人間形成の必要性⑷ ―翻弄される人間―
第7回
現代社会における人間形成の必要性⑸ ―人間における自己中心性―
第8回
自分自身への問い ―「自分学」入門―
第9回
人間形成の一例⑴ ―人間形成における二面性―
第10回
人間形成の一例⑵ ―人間形成における無心性―
第11回
人間形成の一例⑶ ―人生の意味の発見―
第12回
仏教にみる人間形成の倫理と論理⑴ ―三法印―
第13回
仏教にみる人間形成の倫理と論理⑵ ―縁起の法―
第14回
仏教にみる人間形成の倫理と論理⑶ ―四諦―
第15回
仏教にみる人間形成の倫理と論理⑷ ―六波羅蜜―
評価の方法
事前学習を踏まえての小レポート(30%),小レポートについての再考ぶり(ボーナス点),グループワークに基づく発表
(30%)および試験(40%)で評価する。
受講の心得
事前に課題を与えるので,それへの取り組みをもって事前学習とする。返却されたレポートの再考・再提出をもって事後学習とす
る。いずれにしても,自分はどうなのか,と常に我が事として問題に取り組むこと(当事者意識をもつこと)が重要である。
使用テキスト
テキストは使用しない(必要に応じて資料を配布する)。
参考書
エーリッヒ・フロム(鈴木晶訳)『愛するということ』紀伊國屋書店。
−7−
歴史学(映像で見る20世紀後半の世界史)
吉田 浩
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
選択
授業概要
はじめに歴史学とは何かについて説明し,その後,具体的対象として第二次世界大戦とその後のヨーロッパを中心とした世界史
について考察する。授業ではBBC他が制作した映像資料を積極的に用い,歴史を目で見ながら考える。可能な限り双方向授業をめ
ざすので,積極的な参加が望まれる。
到達目標
1.20世紀後半の世界史について基本的な特徴を理解すること。
2.現代日本とは違う時代について史的想像力を働かせて自分なりの歴史像を作ること。
3.歴史の知識をもとに,現代を相対化する目を養うこと。
授業計画
第1回
歴史学の方法
第2回
第二次世界大戦とアジア・太平洋戦争その1(原因)
第3回
第二次世界大戦とアジア・太平洋戦争その2(経過)
第4回
第二次世界大戦とアジア・太平洋戦争その3(結果)
第5回
まとめと復習
第6回
冷戦の厚い壁
第7回
ヨーロッパの復興
第8回
欧米植民地の独立
第9回
まとめと復習
第10回
スターリン死後のソ連社会
第11回
キューバ危機とヴェトナム戦争
第12回
冷戦の終わりとソ連の崩壊
第13回
まとめと復習
第14回
ヨーロッパ統合の歴史
第15回
21世紀世界への展望
評価の方法
授業期間中におこなう○×式小テストが合計20%
期末におこなう論述を中心とした筆記試験(持込可)が80%
受講の心得
毎回の授業の終わりに次回についての簡単な予習課題をだす。
ほぼ毎回参考文献を紹介するので,それを参考に復習すること。
使用テキスト
ほぼ毎回レジュメを配布する。
参考書
木畑洋一『20世紀の歴史』岩波新書,2014年
−8−
社会学(配偶者の選択と家族編成の社会的規則)
中田 周作
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
選択
授業概要
本講義では,社会学の方法によって家族を理解するための枠組みを学習する。現代社会における家族の姿は,多元化する価値意
識のもとで,その形態や機能が多様化している。そのため,本講義では家族の中核をなす夫婦関係に焦点をあて,家族編成に関す
る社会的規則について講義する。
到達目標
現代社会の家族集団を,より深く理解するためには社会学的な枠組みを活用すると有効である。これにより,地域社会の中に存
する様々な家族を理解し,実践活動に実際に資することができる知識や分析の視角を身につけることを目標とする。
授業計画
第1回
配偶者選択をめぐる社会状況の変化
第2回
家族社会学における「家族」の定義
第3回
家族を対象とした社会学的アプローチの方法
第4回
家族の類型と分類
第5回
青年期の異性交際に関する社会学的意味の考察
第6回
青年期の異性交際の実態
第7回
家族編成の社会的ルールとは何か
第8回
配偶者選択の社会的メカニズム
第9回
配偶者選択のプロセス
第10回
結婚の社会的意味
第11回
結婚の社会的機能
第12回
離婚の社会的意味と機能
第13回
家族の新しい形
第14回
子どもの養育
第15回
老親の介護
評価の方法
最終レポート(約70%)に,コメントペーパー(約30%),受講態度等を加味し,総合的に判定する。
受講の心得
テキストを事前に読んでくること。最終レポートの課題を探しながら受講すること。
使用テキスト
森岡清美・望月嵩 共著『新しい家族社会学』培風館
参考書
講義の進行にあわせて適宜紹介する。
その他
特になし。
−9−
日本国憲法(国の最高法規に書かれていること)
澤津 久司
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
選択
授業概要
法律や裁判は難しい,関心がないと敬遠する人もいるが,私たちの日常生活は憲法や法律によって守られており,少しでもそれ
らの知識を有することは必要である。憲法改正論議もある今日,国民として知っておくべき日本国憲法について,第三章「国民の
権利及び義務」に重点を置いたわかりやすい講義を行なう。
到達目標
受講により国の最高法規に書かれている内容を理解し,国政等への意思決定の参考とし,また教職面での活用にも役立てること
を目標とする。(教職取得希望者は,日本国憲法は必修科目である。)
授業計画
第1回
テキスト紹介および説明を行なう。なお,ストーリーを楽しみながら,憲法・法律・裁判の知識や日常生活で
の注意事項が自然に身につく推理小説として,弁護士でもある和久峻三氏の『赤かぶ検事』『京都殺人案内』
他の作品を紹介する。裁判員制度についても説明する。
第2∼4回
日本国憲法理解の前提として,《法とは何か−社会規範等》《法とは何か−法と強制力等》《法とは何か−法
の存在形式等》等について講義する。
第5∼6回
大日本帝国憲法(明治憲法)の制定経過および内容を講義する。さらに,日本国憲法成立前後の状況および男
女平等を書いたベアテ・シロタ・ゴードンさんの活動をビデオにより紹介する。
第7回
日本国憲法の特色(基本的人権の尊重,国民主権,平和主義)および日本国憲法をめぐる問題点について講義
する。
第8回
日本国憲法第三章「国民の権利(基本的人権)」の原則規定について講義する。
第9回
自由権(精神的自由)について講義する。
第10回
自由権(身体の自由,経済的自由)について講義する。
第11回
社会権について講義する。
第12回
参政権,受益権,国民の義務について講義する。
第13回
国会,内閣,裁判所等について講義する。
第14回
パソコンによる憲法学習
第15回
まとめ
評価の方法
期末試験70%,課題レポート20%,授業の取り組み10%
受講の心得
日常的に新聞・テレビニュースに接しておくこと。
使用テキスト
『スタート憲法』,吉田仁美 編,成文堂
参考書
和久峻三『赤かぶ検事』『京都殺人案内』シリーズ他,(講談社,光文社,角川書店 他)
− 10 −
中田周作・福田伸治・多田賢代
槙尾真佐枝・坂田季穂 ボランティア基礎論(社会支援と市民社会)
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
選択
授業概要
本学では地域社会との連携あるいはキャリア教育の一環として各種ボランティア活動に対して積極的に取り組んでいるが,近
年,各地に起こる大震災を契機にボランティア活動とは何かが改めて問われている。
本講義ではボランティアの意義,歴史,精神と思想について十分な基礎知識を学ぶとともに,社会とボランティア活動との関係
について考えてみる。また,各分野で活躍されている実践者の方からボランティア活動の現状と課題,その可能性についても学
ぶ。
到達目標
○ボランティアの意義や各分野の実情を知ることで,地域社会で起きている問題を解決するために何が求められているかについ
て考えるための基礎的知識を習得する。
○ボランティアについて学ぶことにより,自分自身を見つめ直すと同時に相手の気持ちを思いやる大切さを身につけ,ボラン
ティア活動を実践する。
授業計画
第1回
ボランティア活動の計画と実際⑴
第2回
ボランティア活動の計画と実際⑵
第3回
中国学園大学における学生ボランティア活動
第4回
ボランティアとは ―活動と歴史―
第5回
地域のお祭りにおけるボランティア活動
第6回
ボランティア精神と宗教・思想
第7回
ボランティア活動と福祉⑴
第8回
ボランティア活動と福祉⑵
第9回
ボランティアと環境保全
第10回
国際ボランティア活動
第11回
しょうがい児・者とボランティア
第12回
食育ボランティア
第13回
手話とボランティア
第14回
ボランティア活動の計画と実際⑶
第15回
ボランティア活動の成果の発表
評価の方法
各回のレポート(約80%)と最終レポート(約20%)の合計により評価する。
受講の心得
身近なボランティア活動に積極的に参加し,実践体験を通して学ぼう。
参考書
「基礎から学ぶボランティアの理論と実際」 巡 清一・早瀬 昇 編著 中央法規社
− 11 −
科学の基礎
嶋田 義弘
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
1単位
選択
授業概要
大学で栄養に関する勉強を進めていくために必要となる基礎学力のなかで,数学,生物,化学(有機化学を含む),物理につい
て高等学校までに学んだ内容を,e-ラーニングの方法により復習していく。また,これらの科目に不安がある場合は,この授業で
学力を伸ばしていく。
到達目標
①栄養に関する勉強の基礎が身につく。
②就職に際しての一般教養(理系)の力がつく。
授業計画
第 1 ∼15回
数学,生物,化学(有機化学を含む),物理について,e-ラーニングにより各自のペースですすめていく。
評価の方法
授業の取り組み50%,各自の進捗度50%
受講の心得
高等学校で学習した科目・単元の部分はこれまでの復習となり知識がより確かなものとなる。高等学校で学んでいない科目・単
元の部分は,自ら学ぶ姿勢をもって取り組んでもらう。また,授業時間外にも各自ログインし,学習することも可能である。
使用テキスト
なし
参考書
高校で使用した教科書
− 12 −
基礎化学(化学の基礎と有機化学)
河塚 寛
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
選択
授業概要
化学の中で,特に食物・栄養系の学科で必要な分野を抜粋して,解説する。化学の基礎知識を確実に理解させ,記憶させる。特
に有機化学の基本的な知識を習得させる。
到達目標
管理栄養士を目指す学生が,専門科目を理解するために必要な化学の基礎知識を習得する。化学の予備知識なしに学習を始めて
も,基本的な知識が身につく。
授業計画
第1回
物質の構成要素(原子,分子,イオン)
第2回
原子の構造
第3回
原子内の電子配置
第4回
原子間結合(イオン結合,共有結合)
第5回
分子間結合(水素結合,ファンデルワールス力)
第6回
原子量・分子量・式量,物質量(モル)
第7回
溶解のしくみ,溶液の濃度(質量パーセント濃度,モル濃度)
第8回
酸と塩基,中和
第9回
水素イオン濃度とpH
第10回
酸化と還元
第11回
有機化合物(構造式,官能基)
第12回
脂肪族炭化水素
第13回
アルコールとエーテル
第14回
アルデヒドとケトン
第15回
カルボン酸とエステル
評価の方法
授業内での小テスト(10%)を実施する。中間試験(30%),期末試験(60%)を実施する。
受講の心得
高校で化学を履修していない学生や化学に自信のない学生は履修すること。授業終了後は復習をしっかりする。
使用テキスト
「基礎からのやさしい化学」,田島 眞 編著,建帛社
参考書
「食を中心とした化学」,水島幸一 著,東京教学社
「これからはじめる化学」, 安藤達彦 著,三共出版
− 13 −
基礎生物学(生物学はじめの一歩)
真鍋 芳江
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
選択
授業概要
ヒトを中心に細胞から個体に至る生体の階層性を学び,「生物とは何か」について理解を深める。
到達目標
生体の基本的な仕組みを理解することで,生化学,生理学,栄養学,解剖学等の専門分野を学習する上で欠くことのできない基
礎的な知識を身につける。
授業計画
第1回
生き物としてのヒト
第2∼4回
ヒトの体の構造
第5・6回
生命を維持するしくみ
第7∼9回
体を構成する器官
第10∼12回
生命を維持するしくみ
第13・14回
代謝のしくみ
第15回
恒常性を維持するしくみ
評価の方法
試験の成績(100%)により評価する。
受講の心得
興味と疑問点をもって積極的に取り組むこと。継続的に復習をし,「生物学は面白い!」と思えるよう自ら学習の工夫をするこ
と。
使用テキスト
「生物学−ヒトと環境の生命科学」川崎祥二・古庄 律 編著,建帛社
視覚でとらえるフォトサイエンス 生物図録 鈴木孝仁 監修,数研出版
参考書
「わかる生物学 知っておきたいヒトのからだの基礎知識」,小野廣紀・内藤通孝 著,化学同人
「ヒューマン バイオロジー」,坂井健雄・岡田隆夫 著,医学書院
− 14 −
化学(有機化学と食品・栄養)
河塚 寛
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
選択
授業概要
食物・栄養系の学科で必要な分野を抜粋して,解説する。特に食物・栄養分野に関連する有機化合物の構造,性質について理解
させ,習得させる。
到達目標
管理栄養士を目指す学生が,専門科目を理解するために必要な化学の基礎知識を習得する。化学の予備知識なしに学習を始めて
も,基本的な知識が身につく。
授業計画
第1回
水と水和
第2回
溶液の性質(蒸気圧降下,浸透圧)
第3回
炭水化物(化学構造と性質)
第4回
炭水化物(単糖類)
第5回
炭水化物(少糖類)
第6回
炭水化物(多糖類)
第7回
脂質(脂質の分類,脂肪酸)
第8回
脂質(油脂の化学的性質)
第9回
脂質(脂質の劣化・酸敗)
第10回
脂質(乳化とエマルション)
第11回
アミノ酸とタンパク質(アミノ酸の構造と分類)
第12回
アミノ酸とタンパク質(タンパク質の構造)
第13回
アミノ酸とタンパク質(タンパク質の性質)
第14回
アミノ酸とタンパク質(タンパク質の変性)
第15回
核酸
評価の方法
授業内での小テスト(10%)を実施する。中間試験(30%),期末試験(60%)を実施する。
受講の心得
高校で化学を履修していない学生や化学に自信のない学生は履修すること。授業終了後は復習をしっかりする。
使用テキスト
「基礎からのやさしい化学」,田島 眞 編著,建帛社
参考書
「食を中心とした化学」,水島幸一 著,東京教学社
「これからはじめる化学」,安藤達彦 著,三共出版
− 15 −
生物学(ヒトの成り立ちと生命科学)
小林 英紀
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
選択
授業概要
私たちが毎日摂取する栄養には,3つの異なる役割がある。その3つとは,⑴体を作るために必要な材料であり,⑵エネルギー
の元であり,⑶体が円滑に動くための潤滑油である。⑴体をつくる材料は,化学物質として蛋白質,脂質,糖などである。また,
⑵エネルギー源となる化学物質は糖と脂質が,主である。⑶潤滑油となる化学物質は,ビタミンや,ミネラルである。蛋白質,脂
質,糖,ビタミンはどのような化学構造(分子構造や元素)をもつ物質であり,ヒトの体の中で,どのように体を作る材料や,エ
ネルギー源になるのか,理由を理解することが,この講義の主な目的とする。
到達目標
基礎生物学では,体の仕組みの中で器官と呼ばれるものの役割やお互いの関係を知ることを目的とするのに対し,この生物学で
は,体を構成するもっとも小さい生命単位である細胞がどのようにつくられるのか,栄養は細胞の中でどのように役立つのか,分
子のレベルで理解することを目的とする。このため,蛋白質や糖,脂質核酸を有機化学の言葉で理解するので,有機化学の基礎も
学ぶ。基礎生物学とあわせてヒトの生きる仕組みが理解できるようになる。
授業計画
第1回
生命とはなにか?
ヒトの体の構成は,大きな単位として,器官組織があり,最も小さい単位は細胞である。
第2回
細胞とはなにか?
細胞の形や働きについて。また,細胞を構成する細胞内小器官の役割について。
第3回
細胞内小器官の役割−1
第4回
細胞内小器官の役割−2
第5回
代謝の仕組み−1
第6回
代謝の仕組み−2
第7回
酵素とは−1
第8回
酵素とは−2
第9回
体をつくる糖質の化学的特徴と細胞内での存在部位は?
第10回
糖質はヒトの活動のエネルギー源となる。
エネルギーとはなにか?ATPとはなにか?
第11回
デンプンを口に取り入れてからATPができるまでの仕組み。
第12回
呼吸をして酸素を取り入れるのは何のためか?
第13回
ミトコンドリアの働きについて。
第14回
遺伝の仕組み
第15回
たんぱく質合成の仕組み
評価の方法
出席と授業への取り組み(40%),レポートと最終試験(60%)の成績を基準に評価する。
受講の心得
この講義は選択科目であるが,栄養学,生化学などの専門必須科目の基礎となるもので,しっかり学習しておくことが大切。化
学と生物学の両方を理解するための,基礎となる。
使用テキスト
『「生物学」ヒトの環境と生命科学』,川崎祥二 他,建帛社
視覚でとらえるフォトサイエンス 生物図録 数研出版編集部 編,数研出版
参考書
Essential細胞生物学 中村佳子,松原謙一訳,南江堂
その他
高校で生物や化学を良く学んでいないヒトは,必須な科目です。
− 16 −
生活と情報処理
石原 信也
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
必修
授業概要
情報のもつさまざまな側面のうち,これを文化と言う角度から分析・考察し,情報と人間生活のかかわりについて学ぶ。
情報とは,情報処理とはから始め,私たちの生活に密着したシステムについて仕組みや機能を理解する。
さらにそれらを取り巻く各種事象を考察する。
到達目標
情報処理機器の良し悪しを判断できるようになり,危険を意識した使い方ができるようになる。
授業計画
第1回
ITの現状とトレンドをながめる
第2回
〃 第3回
情報処理の歴史
第4回
ハードウェア
第5回
〃 第6回
ソフトウェア
第7回
〃 第8回
フリーウェアからアプリケーション内課金の話
第9回
著作権
第10回
盗作,剽窃
第11回
個人情報
第12回
オンラインショッピングとネットバンキング
第13回
GPSと応用機器
第14回
スマートフォンやデジタルカメラ
第15回
耐久性の話
評価の方法
期末試験の成績80%とレポート20%で評価する。
受講の心得
新聞・TV等で報道される情報に関するニュースやレポートに興味を持って接してほしい。
使用テキスト
テキストは使用せず,適宜資料を配布する。
参考書
新聞・TV等の報道は重要な参考情報である。
− 17 −
情報処理演習Ⅰ
石原 信也
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
1単位
選択
授業概要
Microsoft Wordというワードプロセッサを使用し,文集の作成をする。
到達目標
文字・画像のPCへの入力が出来,ファイルを取り扱えるようになる。
授業計画
第1回
PC操作の基礎
第2回
ワープロ入門
第3回
漢字変換
第4回
文章の入力,保存と呼び出し
第5回
文書を楽に入れる方法
第6回
編集作業⑴
第7回
編集作業⑵
第8回
表をつくる
第9回
グラフの挿入
第10回
イラストの貼りつけ
第11回
ワードアート等
第12回
段組み等
第13回
編集作業⑶
第14回
編集作業⑷
第15回
総括と講評,動機付け
評価の方法
課題成果物及びそのプレゼンテーションについて,中間・最終の2回,学生による相互評価50%,教師による採点50%の評価を
行う。
尚,採点項目は「ブロックレイアウト達成率」「視認性」「独自性・創意性」「紙面要素のバランス」の4項目で行う。
受講の心得
演習科目のため,出席は特に重要である。
使用テキスト
テキストは使用せず,必要なものはプリントして配布する。
− 18 −
情報処理演習Ⅱ(表計算)
赤木 竜也
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
1単位
選択
授業概要
情報社会における様々な情報を扱う上で今や必須となったコンピュータ。本講義では高等学校で必修となった普通教科情報を踏
まえ,コンピュータを利用した情報処理の中でも特に学生が苦手である表計算ソフトの基本的かつ応用的な操作方法について学習
する。
到達目標
情報の収集・分析・加工・発信能力をさらに身につけると共に,日常生活や大学卒業後の職場等において適切に活用できるよう
なより高度で実践的な情報リテラシーの習得を目指す。
授業計画
第1回
情報処理とコンピュータの関わり
第2回
表計算ソフトの基礎知識
第3∼6回
表計算ソフトの基本(基本的な表・グラフの作成)
第 7 ∼12回
表計算ソフトの応用
第13回
他のソフトとの連携
第14回
総合演習
第15回
総合演習・まとめ
評価の方法
課題10%,授業の取り組み20%,期末試験70%で評価する。
受講の心得
コンピュータを用いた実習を適宜行うため,遅刻・欠席は厳禁である。やむを得ず欠席(公欠を含む)する場合は,必ず放課後
等を利用しテキストを学習しておくこと。
また週1度の授業では当然のことながら学習内容を身につけることは困難であることから,放課後等を利用し必ず復習しその都度
授業内容を身につけておくことが望ましい。
使用テキスト
「30時間でマスター Excel 2013」 実教出版
参考書
「60時間でエキスパート Word & Excel」 実教出版
「パーフェクト演習 Excel」 実教出版
− 19 −
基礎統計演習
福森 護
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
1単位
選択
授業概要
調査,実験,観測などから得られたデータから有益な情報を引き出すときに,統計的な考え方が役立つ。本講義では,検定・推
定,相関分析,回帰分析などの基本的な統計的手法について学習する。またパソコンを使ったデータの統計処理も行う。
到達目標
検定・推定,相関分析,回帰分析などの基本的な考え方を習得することを目標とする。
授業計画
第1回
統計グラフ
第2回
母集団と標本
第3回
データの特性値
第4回
確率と確率分布
第5回
いろいろな分布
第6回
標本平均の分布
第7回
乱数とシミュレーション
第8回
点推定
第9回
区間推定1
第10回
区間推定2
第11回
仮説検定1
第12回
仮説検定2
第13回
仮説検定3
第14回
回帰分析1
第15回
回帰分析2
評価の方法
課題(25%),試験(60%),受講態度(15%)を総合的に判断する。
受講の心得
情報処理演習Ⅱを履修しておくのが望ましい。
使用テキスト
鳥居康彦,『はじめての統計学』,日本経済新聞出版社
− 20 −
英語Ⅰ
藤代 昇丈
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
必修
授業概要
本演習では,『現代の食』に関する比較的平易な英語で書かれた文章の読解を通じて,文の内容を理解する上で必要な文法力の
向上を目指す。また,テキストを繰り返し音読することで,英語母語話者に通じる発音やイントネーションの習得にもチャレンジ
する。
到達目標
専門分野の英文の読解を通して,英語で書かれた表現に馴染み,同時に基本的な英文法の力を身に付けることである。
授業計画
第1回
Unit 1 Counting Calories
第2回
Unit 2 A New Sports Tradition
第3回
Unit 3 As American as Apple Pie
第4回
Unit 4 Use as Directed
第5回
Unit 5 The End of Home Cooking?
第6回
Unit 6 Just Follow the Recipe
第7回
Unit 7 Supplemental Health
第8回
Unit 8 Time for Tea
第9回
Unit 9 Fresh from the Garden
第10回
Unit 10 Local Delicacies
第11回
Unit 11 Trick or Treat!
第12回
Unit 12 Giving Thanks
第13回
Unit 13 Turkey and All the Trimmings
第14回
Unit 14 From Your Valentine
第15回
Unit 15 The Meaning of Easter,まとめ
評価の方法
小テスト(30%),提出課題,受講態度,予習の取組姿勢など(30%),授業内到達度テスト(40%)を目安に,総合的に評
価する。
受講の心得
各授業時間に読み進む英文は可能な限り自分で訳して来ること。たとえ正しい訳が出来なくとも,自分で考えることによって,
自分の間違いがよく分かり,その後の理解を促進するものである。
使用テキスト
『Food for Thought Eating for Health and Happiness 現代の食を考える』,須永紫乃生・鈴木理枝・関根紳太郎・宮下リン
ダ,南雲堂
参考書
英和辞典を毎回授業に持参すること。電子辞書でも可。ただし,授業中の携帯電話の辞書機能は使用不可。
− 21 −
英語Ⅱ(英文読解)
竹野純一郎・藤代昇丈
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
必修
授業概要
本演習では,英語を通して新しい知識を学ぶと同時に既習の語彙や文法などを再認識しながら,食育と栄養について書かれた英
文を読む。
到達目標
専門分野に関する英文読解力を向上させることによって,以後の専門研究のための英語の基礎学力を身に付けることを目標とす
る。また,題材に対して興味・関心や問題意識を持つことにより,幅広い視野で物事を把握し考える基礎的能力を身に付けること
も同時に目指す。
授業計画
第1回
Unit 1 The Major Nutrients: What You Need to Know
第2回
Unit 2 Dietary Supplements
第3回
Unit 3 Food Allergies
第4回
Unit 4 The Obesity: Time Bomb
第5回
Unit 5 Crash Diets
第6回
Unit 6 Diabetes: A Lifestyle-related Disease
第7回
Unit 7 Food: A Miracle Cure?
第8回
Unit 8 Food Preservation
第9回
Unit 9 Food Safety
第10回
Unit 10 Vegetarianism
第11回
Unit 11 Eating Disorders
第12回
Unit 12 The Culture of Healthy Japanese Cuisine
第13回
Unit 13 Diet and Pregnancy
第14回
Unit 14 Jamie Oliver s Feed Me Better Campaign
第15回
Unit 15 Becoming a Dietitian: Why and How?,まとめ
評価の方法
Unit Test(50%),まとめの活動(30%),この他課題,受講態度,予習の取組姿勢など(20%)を目安に,総合的に評価す
る。
受講の心得
この授業では英文読解が中心となるため,予習と復習が必要となる。予習では語彙の意味や英文の構造を把握し大意をつかむこ
と。単なる英文和訳作業ではなく,各題財に対して興味・関心や問題意識を持ち,内容の理解を深めるよう努力することが期待さ
れる。授業での音読の際は,しっかりと声を出すことも心掛けてほしい。
使用テキスト
『A Matter of Taste 健康生活に見る食育と栄養』,津田晶子・クリストファー・ヴァルヴォナ・大部正代,南雲堂
参考書
英和辞典を毎回授業に持参すること。電子辞書でも可。ただし,授業中の携帯電話の辞書機能は使用不可。
− 22 −
英語Ⅲ
福田 衣里
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
選択
授業概要
栄養学に関するリーディング活動とパンフレット作成のライティング活動により,栄養学に関する知識を英語で学び,知識の定
着を図る。
到達目標
栄養学に関するテキストを読み,語彙力・リーディング力を身に付ける。同時に栄養に関する啓蒙パンフレットを作成し,知識
の定着とライティング力向上を図る。
授業計画
第1回
オリエンテーション,Chapter 1-1 Nutrition equals life
第2回
Chapter 1-2 Nutrition as energy source
第3回
Chapter 1-3 What essential nutrients we need?
第4回
Chapter 1-4 What s body made of?
第5回
Chapter 3-1 Powerful protein,小テスト
第6回
Chapter 3-2 A healthy body needs fat
第7回
Chapter 3-3 Carbohydrates and energy: How glucose becomes energy
第8回
Chapter 3-4 Vigorous vitamin
第9回
Chapter 3-5 Mighty mineral,小テスト
第10回
Chapter 3-6 You can t live without water
第11回
Chapter 7-1 Exploring the nature (and science) of food additives
第12回
Chapter 7-2 Determining the safety of food additives
第13回
Chapter 8-1 Understanding How an allergic reaction occurs,小テスト
第14回
Chapter 8-2 Testing, testing: Identifying food allergies
第15回
まとめ
評価の方法
授業の出席・積極的参加(20%),小テスト(15%),まとめ(25%),発表(15%),課題(25%)
受講の心得
学生同士の会話中心に授業を進めるため,積極的に英語を話すことが求められる。毎回の授業で課題が出され,その課題につい
て学生間で共有し,話し合う活動を行うので,他の学生に迷惑を掛けないよう,授業準備として必ず終わらせること。分からない
点があれば,担当教員に確認すること。辞書の代わりとしてスマートフォンを使用することは認めないため,辞書を持参するこ
と。
使用テキスト
『はじめての栄養英語』,清水雅子,講談社
参考書
適宜配付する
− 23 −
韓国語
宋 娘沃
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
選択
授業概要
韓流ブーム以降,女子フィギュアスケート大会などを通じて韓国への関心が高まり,日本と韓国との距離は一段と縮まってきて
いる。韓国語と日本語は,文法が非常によく似ている。特に,言葉にとってもっとも大切な語順がほとんど一致しています。
この講義では,前半では韓国語学習を習い始めた初歩の段階としてハングルの基礎の練習から始まり,韓国語のごく短い文の読
み書き,聞き取りを学習します。後半では日常会話として,自己紹介や韓国旅行のための簡単な会話など,基礎的なやり取りの実
務的な語学力を身につけます。また,韓国の若者の意識,エンターテイメント,日常生活や社会への理解度を深めていくために,
ビデオ鑑賞を行います。
到達目標
①韓国の大学生や若者の考え方,エンターテイメント,文化を理解することである。②韓国語の基礎学習を通じて,今日の韓国
の経済や社会を理解することである。
授業計画
第1回
韓国語とは
第2回
文字と発音・母音
第3回
文字と発音・子音
第4回
激音と農音,パッチム
第5回
助詞,動詞
第6回
基本文型過去形の作り方
第7回
感嘆文,疑問文
第8回
基本文型指示代名詞,助数詞
第9回
用語の丁寧形,尊敬形
第10回
会話練習,表現
第11回
挨拶,訪問の言葉
第12回
韓国の大学
第13回
韓国の若者
第14回
韓国の文化と映画
第15回
韓国の食生活
評価の方法
出席・中間テスト(40%),期末テスト(60%)を中心にレポート課題などを加味して総合的に評価します。
使用テキスト
受講の心得
『文法から学べる韓国語』李昌圭,ナツメ社,2012年。
− 24 −
フランス語(フランスに行こう)
盛政 文子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
選択
授業概要
授業ではパリやフランスの地方都市の魅力あふれる映像を通して,異文化への理解を拡げる。シャンソンを聴きながらフランス
語の持つリズムと雰囲気を楽しみ,フランス語を効果的に学習する。
到達目標
実際の旅で遭遇する様々な場面で必要となる会話を身につける事を到達目標とする。
授業計画
第1回
綴字と発音のしくみ あいさつの表現
第2回
パリに行こう! アルファベ╱数字(1∼10)
第3回
フランスの学生生活 主語の代名詞╱êtreの現在形
第4回
自己紹介をする -er動詞の現在形╱疑問文
第5回
カフェでお茶を 名詞╱冠詞
第6回
フランス人の生活観 avoirの現在形╱否定文╱数字(11∼30)
第7回
ショッピングを楽しむ 形容詞の性・数と位置
第8回
家族について話す 所有形容詞
第9回
レストランでディナーを 指示形容詞
第10回
フランス人の祝日と週末の過ごし方 疑問形容詞 que
第11回
週末の予定について 近接未来
第12回
パリ郊外への旅 部分冠詞╱命令文
第13回
フランスの世界遺産 非人称構文
第14回
モン・サン・ミシェルを訪れる 疑問形容詞 quel
第15回
フランスの地方都市 人称代名詞目的語╱数字(40∼100)
評価の方法
授業への取り組み 50%,レポート(あなたにとってのフランス) 30%,まとめの活動 20%
受講の心得
フランスに行く事を目的意識として持ちながら必要な知識と会話表現を身につけてもらいたい。そのために日頃から身近に使わ
れているフランス語・フランスに関するニュース・旅番組にも興味を持ってもらいたい。
使用テキスト
『トライ!フランス語』,藤田和子・田辺保子・長沼圭一・櫻井幸子 著,駿河台出版社
参考書
『シャンソンで覚えるフランス語』,大野修平・野村二郎 編著,第三書房
『パリ散歩』,朝日出版社
− 25 −
体育講義(生涯スポーツ実践に向けて)
溝田 知茂
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
1単位
選択
授業概要
現代社会においては,技術革新に伴う機械化・情報化等が進み,日常生活における身体活動が減少するとともに,食生活のバラ
ンスの崩れも伴って,運動不足と生活習慣の乱れが深刻な問題となっている。こうした状況によって,我々の身体は危機的な状況
にさえ陥っている場合もある。本講義では,運動・スポーツの特性やスポーツライフを計画し,実践していくための基礎的な知
識,さらには人間に対する運動・スポーツの意味や価値についての理解を図る。
到達目標
種々のスポーツの特性を理解するとともに,その意味や価値を踏まえてスポーツを生活に取り込んでいこうとする志向性の高ま
りを期待する。
授業計画
第1回
「生き方」教育としての体育
第2回
生涯体育と生涯スポーツ
第3回
身体形成と機能の発達
第4回
運動・スポーツと人格発達
第5回
スポーツの歴史
第6回
スポーツにおけるルール・マナー
第7回
身体づくりとしての栄養・運動・スポーツ
第8回
まとめ
評価の方法
授業の取り組み40% レポート30% 確認テスト30%
受講の心得
体育・スポーツに関わる知識と理解を深め,スポーツ・運動への志向性を高めることを目指しているので,自らの生活と関連付
けながら受講してすること。
使用テキスト
受講の心得
とくに指定しない(作成資料を活用)
− 26 −
体育実技(スポーツに親しもう)
溝田 知茂
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
1単位
選択
授業概要
各チームの課題を基に,各種のスポーツ(集団的スポーツ・個人的スポーツ)の練習や試合に取り組む。
到達目標
健康的な生活を送るために,運動の大切さ・楽しさを実践を通して体得することをねらいとするとともに,集団でのコミュニ
ケーション能力の向上や基本的な運動技能の習得を図ることを目標とする。
授業計画
第1回
バスケットボールⅠ(ルールと基本技術の理解)
第2回
バスケットボールⅡ(基本技術の習得とゲームの導入)
第3回
バスケットボールⅢ(基本技術の習得とゲームへの展開)
第4回
バスケットボールⅣ(戦略の習得とゲームへの展開)
第5回
バスケットボールⅤ(リーグ戦)
第6回
バレーボールⅠ(ルールと基本技術の理解)
第7回
バレーボールⅡ(基本技術の習得とゲームの導入)
第8回
バレーボールⅢ(基本技術の習得とゲームへの展開)
第9回
バレーボールⅣ(戦略の習得とゲームへの展開)
第10回
バレーボールⅤ(リーグ戦)
第11回
バドミントンⅠ(ルールと基本技術の理解)
第12回
バドミントンⅡ(基本技術の習得とゲームの導入)
第13回
バドミントンⅢ(基本技術の習得とゲームへの展開)
第14回
バドミントンⅣ(戦略の習得とゲームへの展開)
第15回
バドミントンⅤ(リーグ戦)
評価の方法
授業の取り組み70% 実技30%
受講の心得
運動着を着用し,体育館シューズを使用する。
全員協力の上,準備・片付けをする。
使用テキスト
特に使用しない。
− 27 −
ファーストイヤーセミナー
福田伸治・嶋田義弘・川上祐子・多田賢代・小林英紀
河野勇人・真鍋芳江・田村理恵・北島葉子 開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
1単位
選択
授業概要
ファーストイヤーセミナーでは,大学生として必要な学ぶ姿勢や情報の活用方法など,大学生活を充実したものとしていくため
の基礎づくりを行う。自らの属している大学の理念から,学びの姿勢,図書館の活用,将来への展望も含めて,アクティブ・ラー
ニングを行う。
到達目標
大学生としての学問の手法,社会常識,行動規範等を確実に修得する。
授業計画
第1回
本学の建学精神・教育理念 (中国学園大学:松畑学長)
第2回
授業の概要・目的の解説,授業の進め方について (嶋田・真鍋・福田・田村)
第3回
図書館の活用方法 (福田・田村)
第4回
知へのステップ①スタディ・スキルズとは (嶋田・川上・田村)
第5回
知へのステップ②ノート・テイキング (嶋田・多田・北島)
第6回
知へのステップ③リーディングの基本スキル (嶋田・小林)
第7回
知へのステップ④より深いリーディングのために (嶋田・福田)
第8回
知へのステップ⑤アカデミック・ライティングの基本スキル(嶋田・河野・田村)
第9回
知へのステップ⑥効果的なアカデミック・ライティングのために(嶋田・真鍋・北島)
第10回
社会人マナー講座 (外部講師・福田・田村)
第11回
金融講座 (外部講師・福田・田村) 第12回
人権講座 (外部講師・福田・田村)
第13回
情報通信講座(SNSについて) (子ども学部:佐々木・福田・田村)
第14回
管理栄養士の仕事①(卒業生からのメッセージ) (外部講師・福田・田村)
第15回
管理栄養士の仕事②(卒業生からのメッセージ) (外部講師・福田・田村)
評価の方法
各提出物が60%
レポートが40%
受講の心得
大学生としての基本的姿勢に関する授業であるから,積極的な姿勢を求める。
授業後には当日学習したことを見直し,日々の授業に役立てる工夫を各自で行うこと。
参考書
「知へのステップ」学習技術研究会,くろしお出版
− 28 −
人間の科学
森脇 晃義
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
2単位
選択
授業概要
キャリア教育の一環として,「自己の価値判断の基準」すなわち,価値観を確立するための学習であり,これにより次のような
事柄・習慣を身につける。
1.社会へ貢献できる人間とはどのような知識・教養・技術・感性などを備えていなければならないかを述べることができる。
2.色々な思考方法,宗教,哲学などの特徴を理解し,自己に適した考え方の基準を確立することができ,他人へ説明することが
出来る。
3.生物学的な「生」と形而上学的な「生」の定義と,それに対する自分の意見・見解を築くことができ,自己の意見が主張でき
る。
4.国際的な広い視野からボランティア活動へ積極的に取り組むための気構えができる。
到達目標
深い洞察力を持った豊かな人間性を養う習慣を身につける。豊かな人格の成熟にむけて精進することができる。
授業計画
講義,懇談,演習など,講師との交流を通して学習する。あくまでも自主的な取り組みが必要であり,自分で考え,自分の意
見・見解を確認し,表現する能力を養うこと。各回の授業項目と講師は予告なしに変更することがある。
第1回
授業の概要・目的の解説,価値観について
森脇
第2回
自己実現のための精神的なバックボーン
松畑煕一(学長)
第3回
脳の機能と心理について
森脇晃義
第4回
ものの考え方の多様性と教養としての科学
第5回
社会・職場が求めている人間像
飯田哲司(地域連携センター長)
第6回
社会へ参加するための準備・資格
飯田哲司(地域連携センター長)
第7回
高齢者の地域支援活動の実際
遠藤知子(津山地区包括支援センター)
第8回
私の価値判断基準1
学生の意見・主張
第9回
宗教とボランティア活動
黒住宗道(黒住教 副教主)
第10回
国際貢献(寄生中の感染を通じて)
村主節雄(穴吹医療大学校)
第11回
私の価値判断基準2
バズセッション
第12回
障害者支援の実際
荻原義文(重度障害者多数雇用事務所)
第13回
ボランティア活動とは
バズセッション
第14回
私たちの将来は
バズセッション
第15回
まとめ
森脇
評価の方法
各授業時間の講話の課題を時間内にまとめ,提出したレポートで評価する(100%)。
受講の心得
各講師の人生観に基づく講演なので,全身で,心を開いて,積極的に聴くこと。
使用テキスト
特になし。
参考書
授業中に紹介されることがある。
− 29 −
人と環境
河本 正夫
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
選択
授業概要
地球環境,資源・エネルギー問題,大気・水環境汚染,廃棄物問題,化学物質汚染など,現代の環境問題は私たち現代の人類が
その原因を作り,私たち自身に降りかかっている問題である。本編ではこれらの環境問題を,最新の知見,データーをもとに科学
的にとらえ,その現状を説明し,改善のためにとるべき対策について受講者と共に考える。
到達目標
全体の授業を通して,現代環境問題生起の基本的なメカニズムについて理解を図ると共に,特に食と栄養の専門家として関わり
の大きいテーマに関する基礎的知識の習得を目指す。
授業計画
第1回
序論1(環境認識の拡大と有限性)
第2回
序論2(身近の環境問題;放射能汚染,ダイオキシン,環境ホルモン)
第3回
太陽系と地球に関する基礎1(太陽,地球,大気,海)
第4回
太陽系と地球に関する基礎2(川,土壌,森林,生体系)
第5回
地球に起こっている異変1(典型7公害,4大公害,地球温暖化)
第6回
地球に起こっている異変2(酸性雨,オゾン層破壊,水質汚染)
第7回
地球に起こっている異変3(水資源問題,森林破壊,大気汚染)
第8回
地球に起こっている異変4(生物多様性,シックハウス症候群)
第9回
地球に起こっている異変5(食糧問題,ヒートアイランド現象,土壌汚染)
第10回
循環型社会へ向けて1(暮らしと環境問題,企業と環境問題)
第11回
循環型社会へ向けて2(国と環境問題及び法規制)
第12回
循環型社会へ向けて3(環境問題と国際的取り組み)
第13回
環境問題解決のための新技術1(脱化石エネルギー,バイオプラスチック)
第14回
環境問題解決のための新技術2(リサイクル,水素エネルギーと燃料電池他)
第15回
環境問題解決のためにできることは(まとめ)
評価の方法
期末試験80%,授業の取り組み20%で評価する。
受講の心得
配布するプリントは必ず持参のこと。
日頃より環境問題に関する時事ニュースに関心を持って目を通しておくこと。
授業態度は,礼儀正しい態度で臨むこと。
使用テキスト
プリントを配布する。
− 30 −
公衆衛生学Ⅰ
嶋田 義弘
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
必修
授業概要
公衆衛生学は,人びとを疾病から守り,健康の保持・増進をはかることを目的としており,管理栄養士などの医療・健康関連分
野を専門とする人びとの基礎となる学問である。学習する内容は,母子保健から老人保健までの年齢で区別される領域と,地域保
健,精神保健,環境保健などの集団の社会的特性に関する領域まで,広い範囲に亘っている。そのうちで,公衆衛生学Ⅰでは,保
健統計,疫学の分野を中心に学習する。
到達目標
①社会あるいは家庭において,人びとの健康を保持・増進していくための基礎となる保健統計,疫学,社会保障の知識を身につ
ける。
②公衆衛生活動を行うために必要な信頼度の高い健康情報の収集,分析,情報管理の方法を学び活用できる。
③管理栄養士国家試験の「社会・環境と健康」の分野での充分な実力を身につける。
授業計画
第1回
社会と健康:公衆衛生学の概念
第2回
健康,疾病,行動にかかわる統計資料:人口静態統計
第3回
健康,疾病,行動にかかわる統計資料:人口動態統計①
第4回
健康,疾病,行動にかかわる統計資料:人口動態統計②
第5回
健康,疾病,行動にかかわる統計資料:傷病統計
第6回
健康,疾病,行動にかかわる統計資料:生命表
第7回
健康状態・疾病の測定と評価:疫学の概念
第8回
健康状態・疾病の測定と評価:疫学の方法
第9回
健康状態・疾病の測定と評価:健康状態・疫学指標
第10回
健康状態・疾病の測定と評価:スクリーニング
第11回
母子保健
第12回
保健・医療・福祉・介護の制度:社会保障の概念
第13回
保健・医療・福祉・介護の制度:医療制度
第14回
地域保健:概要
第15回
まとめ
評価の方法
試験75%,授業の取り組み25%
受講の心得
事前に教科書で予習しておき,授業では理論・概念の理解に集中し,事後の復習により習得した知識を確実なものとする。
使用テキスト
『社会・環境と健康』 田中平三・
一郎・吉池信男 編 南江堂
参考書
『基礎衛生・公衆衛生学』 緒方正名編 朝倉書店
『国民衛生の動向』 厚生統計協会
− 31 −
公衆衛生学Ⅱ
嶋田 義弘
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
選択
授業概要
公衆衛生学の学習内容は,母子保健から老人保健までの年齢で区別される領域と,地域保健,精神保健,環境保健などの集団の
社会的特性に関する領域まで,広い範囲に亘っている。そのうちで,公衆衛生学Ⅱでは,環境と健康,産業保健,学校保健の分野
を中心に学習する。
到達目標
①社会あるいは家庭において,人びとの健康を保持・増進していくための基礎となる環境保健,産業保健,学校保健,高齢者保
健,地域保健の知識を身につける。
②管理栄養士国家試験の「社会・環境と健康」の分野での充分な実力を身につける。
授業計画
第1回
環境と健康:環境衛生①
第2回
環境と健康:環境衛生②
第3回
環境と健康:環境衛生③
第4回
環境と健康:環境衛生④
第5回
環境と健康:環境汚染と健康影響
第6回
産業保健:目的と制度
第7回
産業保健:現状と対策
第8回
産業保健:職業と健康障害
第9回
学校保健:目的と制度
第10回
学校保健:現状と対策
第11回
高齢者保健:介護の概要
第12回
高齢者保健:介護保険法
第13回
地域保健:地域保健活動
第14回
生活習慣の現状と対策
第15回
まとめ
評価の方法
試験75%,授業の取り組み25%
受講の心得
事前に教科書で予習しておき,授業では理論・概念の理解に集中し,事後の復習により習得した知識を確実なものとする。
使用テキスト
『社会・環境と健康』 田中平三・
一郎・吉池信男 編 南江堂
参考書
『基礎衛生・公衆衛生学』 緒方正名 編 朝倉書店
『国民衛生の動向』 厚生統計協会
その他
管理栄養士受験資格には必修である。
− 32 −
公衆衛生学実習
嶋田 義弘
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
1単位
選択
授業概要
講義(公衆衛生学Ⅰ・Ⅱ)で学んだ健康の保持・増進を主体とした保健活動に関する知識を,実習によってより確かなものとし
て活用できるようにする。
到達目標
①保健統計に用いる主な健康指標について理解し活用できる。
②公衆衛生活動を行うために必要な信頼度の高い健康情報の収集,分析,情報管理の方法を学び活用できる。
③健康情報を収集するための調査法とそのデータの解析について理解し活用できる。
授業計画
第1・2回
基礎統計:度数分布・平均値・標準偏差・散布度・相関・検定
第3・4回
保健統計:人口静態統計
第5・6回
保健統計:人口動態統計(出生率・死亡率・年齢調整死亡率・PMI)
第7・8回
疫学指標:罹患率・有病率・致命率
第 9 ・10回
疫学指標:曝露効果の測定(相対危険度・寄与危険度・オッズ比)
第11・12回
疫学指標:スクリーニングの精度
第13・14回
食中毒発生時の調査
第15回
まとめ
評価の方法
試験50%,レポート25%,授業の取り組み25%
受講の心得
事前に,講義(公衆衛生学Ⅰ・Ⅱ)の内容のうち,該当部分を復習しておく。事後に復習し,習得した知識を研究や国家試験問
題解答に活用できるようにする。
使用テキスト
プリント配布
参考書
『国民衛生の動向』 厚生統計協会
『初めて学ぶやさしい疫学』 日本疫学会監修 南江堂
− 33 −
健康管理概論
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
必修
授業概要
日本社会全体での一次予防(健康づくり)に対する健康管理の取り組み状況とその意義,および世界の健康に関する概念の歴史
的変遷を学んだ上で,栄養士として期待される健康管理のあり方を学ぶ。
到達目標
学習した知識が,健康増進や健康回復のための栄養教育,栄養管理,栄養・食事指導等に総合的に生かせるようにする。
授業計画
第1回
健康の概念とその歴史的変遷
第2回
平均寿命と健康寿命の概念
第3回
母子保健対策
第4回
感染症対策
第5回
健康日本21の意義と評価(総論)
第6回
健康日本21の意義と評価(各論)
第7回
第2次健康日本21の意義と評価(総論)
第8回
第2次健康日本21の意義と評価(各論)
第9回
プリシード・プロシードモデルに基づく社会的健康管理技法
第10回
精神保健福祉対策
第11回
主要疾患の疫学とその予防対策(がん,循環器系疾患,代謝疾患)
第12回
主要疾患の疫学とその予防対策(骨・関節疾患,肝疾患)
第13回
主要疾患の疫学とその予防対策(腎疾患,消化器疾患,呼吸器疾患等)
第14回
地域保健活動と医療,および高齢者の健康づくり等
第15回
地域保健,医療,高齢者対策の関連法規等
評価の方法
期末試験60%,授業への取り組み状況40%(レポート提出含む)
受講の心得
授業では概念の理解に努め,詳細は各自でしっかり復習し自分のものにしていく。また平素から,健康・医療・福祉・介護関連
の番組や書物・新聞記事などに接しておく。
使用テキスト
『社会・環境と健康』,南山堂
『国民衛生の動向』,厚生統計協会
参考書
『公衆衛生マニュアル』,南山堂
『厚生労働省 国民健康・栄養調査報告』,第一出版
『健康日本21と栄養士活動』,第一出版
− 34 −
福祉論
中 典子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
選択
授業概要
社会福祉の歴史をふまえながら,現代社会における福祉の制度について学習する。
到達目標
社会福祉の動向を学ぶなかで,利用者本位の支援についての理解を深める。
授業計画
第1回
私たちの暮らしと社会福祉
第2回
イギリスにおける社会福祉のあゆみ
第3回
日本における社会福祉のあゆみ
第4回
社会福祉の法律
第5回
社会福祉の行財政
第6回
社会福祉の実施体制 第7回
社会福祉における直接的支援
第8回
社会福祉における間接的支援
第9回
社会福祉の担い手
第10回
公的扶助
第11回
児童福祉
第12回
高齢者福祉
第13回
障害者福祉
第14回
介護福祉
第15回
社会福祉の課題
評価の方法
レポート(10%),テスト(90%)によって評価する。
受講の心得
授業中に提示した課題を期日までに提出するように心がけること。
使用テキスト
松井圭三他編『社会福祉概説』ふくろう出版。
参考書
必要に応じて紹介する。
− 35 −
子どもと高齢者の福祉
松井 圭三
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
2単位
選択
授業概要
今日の社会福祉の大きな課題は,なんと言っても少子高齢化である。悲しいことに政府は,1980年代まで具体的な政策を展開
しなかった。1990年代になり,少子高齢化が著しく進むため,急きょ福祉政策が実施されることになる。たとえば,ゴールドプ
ラン,新ゴールドプラン,エンジェルプラン,介護保険,ゴールドプラン21,新エンジェルプラン等次々と政策を打ち出し,この
少子高齢化に対応しようとしている。これらの政策は,解決に向けての第一歩と言える。このような社会状況において,この授業
では少子高齢化の要因や現状を具体的に学んでいく。そして,この問題の解決策についてもみなさんと検討していきたい。また,
各論において具体的な介護問題や児童問題,具体的には高齢者の所得保障,医療保障,就労保障,生きがい対策,児童虐待,いじ
め,少年事件等の今日の福祉事例についても言及し,みなさんと考察していきたい。
到達目標
社会福祉の実践能力を高める。
授業計画
第1回
少子高齢化社会と高齢者の福祉ニーズ
第2回
高齢者と高齢者福祉への視点
第3回
高齢者保健福祉を支える法的なしくみ⑴
第4回
高齢者保健福祉を支える法的なしくみ⑵
第5回
高齢者保健福祉に従事する人々
第6回
高齢者の所得・医療保障
第7回
高齢者の住環境
第8回
高齢者の社会参加と生きがい活動
第9回
現代社会と児童福祉
第10回
児童の権利と児童福祉
第11回
児童の法制と機構
第12回
高齢者の事例研究
第13回
児童の事例研究
第14回
障害者の事例研究
第15回
まとめ
評価の方法
期末試験を80%,レポートを20%
受講の心得
毎日のテレビ・新聞等における社会福祉関連ニュースに目を通して下さい。
事前学習 教科書を精読する。
事後学習 これまでの学習内容を整理する。
使用テキスト
『21世紀の介護保険政策集』,松井圭三 他編,大学教育出版,2008年
参考書
『新高齢者論』,岡崎強 他著,みらい 『最新児童福祉』,神戸賢次 編著,みらい
− 36 −
介護・看護演習
原田 眞澄
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
1単位
選択
授業概要
授業は演習形式とし,できる限り個人レベルで体験的に学習するよう計画している。
到達目標
疾病や障害をもった人が安全で快適な生活が送れるように,日常生活の援助を中心として介護・看護に関する知識と技術を習得
することを到達目標とする。
授業計画
第1回
ブラインドウォークを体験する
第2回
環境調整について考える
第3回
体位変換について学ぶ
第4回
車椅子による移送を体験し気づきをグループワークする∼その1
第5回
〃 ∼その2
第6回
食事の介護・口腔ケアについて学ぶ
第7回
ストーマを造設した人の生活について学ぶ
第8回
衣類の着脱の介護について学ぶ
第9回
全身清拭について学ぶ
第10回
手浴・足浴について学ぶ
第11回
睡眠の援助について学ぶ
第12回
おむつ交換について学ぶ
第13回
コミュニケーション技法について学ぶ∼その1
第14回
〃 ∼その2
第15回
まとめ
評価の方法
授業への取り組み60%,レポート40%で評価する。
受講の心得
演習に適した服装身だしなみで出席する事。
学生同士で介護者と利用者・患者の役割を演習するので,真剣に取り組む事。
使用テキスト
なし
− 37 −
解剖生理学Ⅰ
森脇 晃義
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
必修
授業概要
ヒトの身体の構造と機能を理解するために,人体を構成する臓器の構造と機能について器官系統別に解説する。具体的には,人
体を構成する細胞,組織,器官系(骨格系,呼吸器系,神経系など)を,構造と機能を学習理解する。
到達目標
解剖生理学を独立した科目と考えず,他の教科と関連づけて学習をすすめてもらいたい。内部環境の恒常性維持(ホメオスタシ
ス)の仕組みを理解することを到達目標とする。
授業計画
第1回
序論 人の体の構成原理とダイナミクス
第2回
細胞から個体へ
第3回
さまざまなシステムが協調して体をつくる
第4回
細胞と遺伝子
第5回
人の体を構成する組織
第6回
骨と筋の構造
第7回
骨と筋運動のしくみ
第8回
第 7 回までの総合的理解を検討し,解説する。
第9回
感覚のしくみ
第10回
神経系の構造
第11回
内分泌系の構造
第12回
ホルモン調節のしくみ
第13回
呼吸器系の構造
第14回
呼吸のしくみ
第15回
第 9 回から第14回までの総合的理解を検討し,解説する。
評価の方法
定期試験から評価する。(100%)
受講の心得
予習,復習を十分行うこと。
使用テキスト
『解剖生理学』,河田光博・三木健寿,講談社サイエンティフィック
参考書
『標準生理学』,『現代の生理学』,『医科生理学展望』
− 38 −
解剖生理学Ⅱ
森脇 晃義
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
選択
授業概要
ヒトの身体の構造と機能を理解するために,人体を構成する臓器の構造と機能について器官系統別に解説する。具体的には,人
体を構成する細胞,組織,器官系(消化器系,呼吸器系,神経系など)を,構造と機能を学習理解する。
到達目標
解剖生理学を独立した科目と考えず,他の教科と関連づけて学習をすすめてもらいたい。内部環境の恒常性維持(ホメオスタシ
ス)の仕組みを理解することを到達目標とする。
解剖生理学Ⅰ・Ⅱを通じて臨床検査データを評価判定する能力を養い,個人の身体状況や栄養状態に対応する栄養教育に応用で
きる能力を育成する。
授業計画
第1回
消化器系の構造
第2回
消化吸収のしくみ
第3回
心臓,血管の構造
第4回
循環のしくみ
第5回
体液区分と組成
第6回
血液の成分とその働き,血液型
第7回
酸塩基平衡
第8回
第 7 回までの総合的理解を検討し,解説する
第9回
水の代謝と浸透圧の調整
第10回
泌尿器系の構造
第11回
尿と腎機能のしくみ
第12回
エネルギー代謝
第13回
体温の調節
第14回
生殖と発生
第15回
第 9 回から第14回までの総合的理解を検討し,解説する
評価の方法
定期試験から評価する。(100%)
受講の心得
予習,復習を十分行うこと。
使用テキスト
『解剖生理学』,河田光博・三木健寿,講談社サイエンティフィック
参考書
『標準生理学』,『現代の生理学』,『医科生理学展望』
− 39 −
解剖生理学実験
森脇 晃義
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
1単位
必修
授業概要
ヒトの構造や機能について理解を深め,解剖生理学Ⅰ,Ⅱの講義で学修したことについて実際に体験する。この実験課題を通じ
てヒトの構造と機能について理解を深める。特に,骨格,循環,血液,呼吸,腎機能,エネルギー代謝,肉眼的組織について観察
や実際の体験を通じて,人の正常機能についての洞察を深める。
到達目標
観察や測定を通じて,ヒトの正常機能について総合的に理解する。
授業計画
第1・2回
骨の観察:上肢,下肢,体幹,頭部
第3・4回
循環機能に関する実験:心音の聴取と心電図,コロトコフ音の聴取,負荷をかけた場合の血圧
第5・6回
腎機能に関する実験:クリアランスの測定,水分負荷と尿の濃縮
第7・8回
肺気量分画の測定,フローボリューム曲線の描画
第 9 ・10回
血液に関する実験:生化学的検査(血糖,電解質,コレステロール)
第11・12回
最大酸素摂取量の測定:踏み台昇降,エルゴメータ使用
第13・14回
肉眼的病理標本の観察:川崎医科大学現代医学博物館見学
第15回
全体のまとめ
評価の方法
レポート(60%) 試験(40%)により評価する。
受講の心得
実験ノートを用意し,実験経過,結果をしっかりと記録すること。レポートは必ず提出すること。レポート提出がない場合は欠
席と見なす。
使用テキスト
プリントを配布する。
参考書
「解剖生理学実験」川村一男 編,建帛社
「解剖生理学実習」森田規之,河田光博,松田賢一 編,講談社
− 40 −
細胞生理化学実験
真鍋芳江・小林英紀
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
1単位
必修
授業概要
人体の組織観察,手羽先の解剖を通して,器官,組織の構成と,それぞれのつながりを理解することで,人体の構造を理解す
る。浸透圧,たんぱく質,糖質の実験をとおして細胞で行われる反応を理解する。これらの基礎的な実験を行うことで,「解剖生
理学実験」,「生化学実験」を行う上での知識と実験技術を習得する。
到達目標
器官,組織,細胞レベルでの構造と構成,それぞれのつながりが視覚的に理解できるとともに,身体で起こる反応の一つ一つが
細胞内での反応であることを理解する。
本実験を通して実験を行う上での基礎知識と技術を習得し,次年度以降に開講される解剖生理学実験,生化学実験において習得
した知識と技術が生かされるようになる。
授業計画
第1・2回
組織観察−消化器系,呼吸器系
第3・4回
組織観察−循環器系,内分泌系
第5・6回
動物の体制−手羽先の解剖
第7・8回
核酸の抽出
第 9 ・10回
浸透圧実験−原形質分離の観察
第11・12回
たんぱく質の定性反応−凝固沈殿反応
第13・14回
糖質の定性反応−糖質共通の反応
第15回
まとめ
評価の方法
毎回のレポート(100%)により評価する。
受講の心得
実験は実際に行って初めて修得できる科目である。正当な理由なしで実験を欠席した者は単位を取得できない。やむを得ない欠
席や遅刻の場合は,後日自ら実際に実験すること。
使用テキスト
人間栄養学科編「細胞生理化学実験テキスト」を配布する
参考書
「栄養生理・生化学実験」 近藤義和ほか 編 朝倉書店
「生化学実験」 林淳三 編 建帛社
− 41 −
生化学Ⅰ
小林 英紀
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
必修
授業概要
生体のつくりとはたらきを分子のレベルで理解しようとする学問である。この講義では,まず生体を構成している細胞の構造と
はたらきを学び,ついで生体(および細胞)の構成している成分やその成分である糖質,脂質,タンパク質,核酸,ビタミン,無
機質,水などについてそれぞれの性質,生体内での役割について学習する。さらに,タンパク質の高次構造と機能の関係,生体内
化学反応の触媒である酵素のはたらき等について学習する。あわせて,栄養評価・判定の生化学的基礎となる生体成分,特に病院
で臨床検査に使用される尿・血液などの構成成分の基準値と病的変化も学習する。
到達目標
生化学に関する基礎的知識を身に付けるとともに,栄養評価・判定の生体成分の変化についても理解できる知識を習得する。
授業計画
第1∼2回
生体の構成と細胞の構造;細胞分画法,細胞成分の構造と機能等
第3∼9回
生体成分の化学;生体の構成成分や機能成分である糖質,脂質,タンパク質,核酸,ビタミン,無機質,水な
どの性質,生体内での役割
第10∼11回
タンパク質の高次構造;一次構造(アミノ酸配列)と高次構造の関係,高次構造(二次,三次,四次構造)と
機能の関係
第12∼13回
酵素,補酵素;生体内触媒である酵素の性質,酵素反応速度,酵素の分類,酵素の補助因子等
第14回
消化と吸収;生体の機能の一環として
第15回
まとめ
評価の方法
中間試験と本試験の成績(60%)。出欠状況と勉学姿勢(40%)などを基準にして評価する。
受講の心得
生化学は,「生命の仕組み」を化学的に理解する学問です。食べた食材が消化・吸収され後に体内で,どのような化学変化が起
こり身体の組織や細胞をつくり,活動のエネルギーを作り出すか「一連の化学反応」として「生命」を理解します。
中学校の理科教科書,高等学校の理科総合などの教科書あるいは参考書を見直したり,またインターネットや色々な出版物にあ
る「ヒトの身体の構造と機能」などについて,関心を持ち,「なぜ?どうして?」と問いながら勉強をします。最初は単語や言葉
が難しいですが,「用語」を確実に理解し,色々な科目の基礎となりますから,予習・復習をして一歩,一歩,理解を深めてゆき
ます。
使用テキスト
『生化学』,薗田勝 著,羊土社
参考書
Essential細胞生物学 第3版 中村佳子,松原謙一訳,南江堂
その他
生命の営みのしくみを担う化学反応を理解しよう。
− 42 −
生化学Ⅱ
小林 英紀
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
選択
授業概要
生化学Ⅰで学んだことを基礎にして,生体の構造と機能の相関を分子レベルで理解するために,糖質,脂質,タンパク質,核
酸,無機質等の生体内代謝や生体内エネルギー代謝,情報伝達等について学習する。さらに,生化学レベルでの栄養評価・判定に
必須であるホルモン,血液,免疫の生化学,その他主要臓器の生化学についても学習する。病的状態における物質代謝,エネル
ギー代謝についても学習する。
到達目標
学習した知識を,生化学レベルでの栄養評価・判定,個別の対象者にあった栄養管理,栄養教育,栄養療法などに生かすことが
できるようにする。
授業計画
第1∼9回
物質およびエネルギーの代謝
○糖質の代謝:糖質の生体内分布,血糖,糖質代謝(グリコーゲン経路,解糖経路,糖新生,五炭糖リン酸経
路,ウロン酸経路等)等について学習する。
○クエン酸(TCA)回路と電子伝達リン酸化系:糖質,脂質,タンパク質等の代謝の要であるクエン酸回路に
ついて学ぶと共に,生体におけるエネルギー代謝について学習する。
○脂質の代謝:血液中のリポタンパク質の動態,脂肪酸の分解と合成,トリアシルグリセロールおよびリン脂
質の代謝,コレステロールの代謝,胆汁酸の代謝等を学習する。
○タンパク質の代謝:体タンパク質の動態,動的平衡,窒素平衡,アミノ酸の出納(動態),代謝,代謝異常
等について学ぶ。
○核酸の代謝:ヌクレオチドの生合成,DNAおよびRNAの合成(複製と転写)と分解,ヌクレオチドの分解と
高尿酸血症等について学ぶ。
○遺伝情報の発現調節:遺伝情報の流れ,RNAとタンパク質合成,遺伝情報発現の調節,遺伝子と病気,遺伝
子工学等について学ぶ。
第10回
内分泌系(ホルモン)の生化学
第11∼13回
シグナル伝達
第14回
病気の生化学
第15回
まとめ
評価の方法
中間試験と本試験の成績(60%),出欠状況と勉学姿勢(40%)などを基準にして評価する。
受講の心得
予習,復習,とくによく復習をし,疑問点は参考書等で毎回調べておくこと。質問歓迎。授業はすでに学習した内容は知ってい
るものとして進めます。そうしないと管理栄養士養成課程で学習すべき内容が積み残されることになります。
使用テキスト
『生化学』,薗田勝 著,羊土社
参考書
Essential細胞生物学 第3版 中村佳子,松原謙一訳,南江堂
その他
人体のはたらきのしくみと栄養素について理解しよう。
− 43 −
生化学実験
小林 英紀
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
1単位
必修
授業概要
タンパク質の定量・ゲルろ過クロマトグラフィーの実験をとおして,タンパク質の性質を理解する。生体触媒である酵素の基礎
実験をとおして,酵素の生化学的特性を知る。これら一連の生化学実験をつうじて,生体高分子の諸性質と動態を分析するための
知識と実験手技の基本を習得する。
到達目標
生化学の基礎実験をとおして生化学の講義で学んだことを充分に理解する。
授業計画
第1・2回
タンパク質の定量 ― ローリー法
第3・4回
ゲルろ過クロマトグラフィーⅠ ― カラム充填と試料調整
第5・6回
ゲルろ過クロマトグラフィーⅡ ― 溶出・分離・精製
第7・8回
酵素に関する基礎実験 ― 試薬調整と検量線
第 9 ・10回
酵素に関する基礎実験 ― 最適温度
第11・12回
酵素に関する基礎実験 ― 最適pH
第13・14回
酵素に関する基礎実験 ― 反応速度とKm値
第15回
要点・重点の整理
評価の方法
まとめ試験80%,レポート・授業態度・小テスト20%で評価する。
受講の心得
実験ノートを用意し,実験方法・経過をしっかり書きとめていき,それに基づいてレポートを作成する。
使用テキスト
プリントを使用する
参考書
「生化学」薗田勝 著 羊土社
− 44 −
医学概論
阿部ゆり子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
必修
授業概要
平均寿命が世界でもトップクラスのわが国においては,基礎疾患をもちながら社会参加をする期間が長くなっている。それぞれ
の人に応じた栄養管理・指導を行うためには,疾患に対する基礎知識が不可欠な社会状況となっている。
医学概論では,特に臨床栄養の現場において管理が必要とされる頻度の高い各疾患の,病因・病態,症状,治療等に関する基本
的な学習をする。
到達目標
①各種疾患に対する栄養管理・指導のための知識を習得する。
②医学的専門用語を学習することでチーム医療に加わる資質を得ること,加えて医学的専門書で学習しながらのケース対応が可
能になること。
授業計画
第1回
消化器疾患について
第2回
消化器疾患について
第3回
循環器疾患について
第4回
血液疾患について
第5回
呼吸器疾患について
第6回
免疫・アレルギー系疾患について
第7回
診断のための検査について
第8回
腎・尿路系疾患について
第9回
腎・尿路系疾患について
第10回
栄養・代謝疾患について
第11回
栄養・代謝疾患について
第12回
肝・胆・膵疾患について
第13回
内分泌疾患について
第14回
運動器系疾患について
第15回
皮膚系疾患について,神経・精神系疾患について
評価の方法
期末試験60%,授業への取り組み40%(レポート提出を含む)
受講の心得
医学用語が多く使われるので,用語を確実に理解するように心がける。人体の構造と機能(解剖学,生理学),生化学,病理学
などの学習と併せて健康や病気に関心を持ち,理解しようとする心構えが肝要。また,平素から健康・医療・福祉・介護関連の報
道番組や書物・新聞記事などに接しておく。将来栄養士として健康管理や医療,福祉に携わる者としての自覚を持って取り組んで
ほしい。
使用テキスト
「臨床医学 疾病の成り立ち」羊土社
「驚異の小宇宙 人体」NHKエンタープライズ
参考書
『内科学』,朝倉書店 『新版 病気の地図帳』,講談社 『健康の地図帳』,講談社
『ハリソン内科学』,メディカル・サイエンス・インターナショナル
『Nブックス疾病の成り立ち 臨床医学』,建帛社
『臨床栄養学 栄養管理とアセスメント編』,化学同人
NHK教育テレビ『きょうの健康』及び『きょうの健康』テキスト,日本放送出版協会
− 45 −
病理学
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
2単位
必修
授業概要
ヒトが罹る「病気」の種類・特徴について,細胞・組織においてどのような病態(病気による変化)が起きるか,どんな症状や
身体的な変化が起きるかについて解説する。さらに,診断,傷病者の栄養管理に関する病理学的な基礎知識・技術にも触れる。生
化学・解剖生理学・基礎栄養学などが基礎的知識として必要な領域であるので,特に重要な項目や,医学概論で学んだ専門用語に
ついては,必要に応じて復習も兼ねて解説する。
到達目標
1.臓器系統別に代表的な疾患を列挙し,成因,病態的特徴を詳細に説明できる。
2.病理学見地から,各疾患の症状,診断,治療の概要を述べることができる。
3.病理学的見地から,各疾患の栄養管理の概要を説明できる。
4.専門的な医学用語の意味を理解し,適切に使用できる。
授業計画
第1回
細胞・組織の病変について:変性,壊死,アポトーシス,肥大・萎縮など
第2回
疾患の診断の概要:一般的な診察法,症状(所見),臨床検査
第3回
疾患治療の概要:種類,治療の方法,救命・救急,EMB,緩和療法
第4回
消化管系の疾患と病態:原因,病態,診断
第5回
消化器系(肝・膵・胆嚢)の疾患と病態:原因,病態,診断
第6回
循環器系の疾患と病態:原因,病態,診断
第7回
呼吸器系の疾患と病態:原因,病態,診断
第8回
腎・尿路系の疾患と病態:原因,病態,診断
第9回
血液系の疾患と病態:原因,病態,診断
第10回
中枢神経系の疾患と病態:原因,病態,診断
第11回
内分泌系の疾患と病態:原因,病態,診断
第12回
筋・骨格系の疾患と病態:原因,病態,診断
第13回
生殖器系の疾患と病態:原因,病態,診断
第14回
代謝系の疾患(メタボリックシンドローム・糖尿病等):原因,病態,診断
第15回
主要な感染症と食中毒:原因,病態,診断
評価の方法
課題,練習問題についてのレポート(10%),出席状況(10%)と定期試験(80%)から総合的に判断する。
受講の心得
人体の解剖学,生理学,生化学,基礎栄養学など基本的な知識が必要である。それらの科目や医学概論で学習した内容を復習し
ながら,「病態」を分子レベル,細胞レベル,組織レベル,個体レベルで理解しなければならない。ここで学ぶ知識は,臨床栄養
学,応用栄養学の学習に必須である。病理学特有の専門用語が多いが,繰り返し接することで講義も理解しやすくなるので,毎週
必ず復習することが必要である。
使用テキスト
「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」 加藤昌彦 他 著,東京教学社
参考書
「臨床医学 疾病の成り立ち」 田中・宮坂・藤岡 編,羊土社
「わかりやすい病理学」 岩田 他 編,南江堂
− 46 −
微生物学
福田 伸治
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
選択
授業概要
我々の生活環境には,様々な微生物が存在し,人の生命や生活活動に密接に関わっている。本講義では,人の健康と微生物の相
互関係について理解し,管理栄養士・栄養士として必要とされる微生物の知識,感染から発症,防御に至るしくみおよび微生物の
利用について学ぶ。
到達目標
・微生物を分類し,基礎的な特徴を説明できる。
・微生物による主な感染症の特徴と予防法を説明できる。
・人の健康と微生物の関わりについて説明できる。
授業計画
第1回
微生物学のあゆみ(微生物の発見,免疫の始まり,消毒法・抗菌薬の発見,微生物学の発展)
第2回
細菌の特徴(細菌の形態・構造,増殖,代謝,遺伝)
第3回
細菌の特徴(細菌の病原性,分類)
第4回
主な病原細菌と細菌感染症(食品媒介性細菌感染症)
第5回
主な病原細菌と細菌感染症(人の生活と密接に関係する細菌感染症)
第6回
真菌の特徴(真菌の形態,構造,分類,増殖,病原性),原虫の特徴(原虫の特徴,構造,種類,病原性)
第7回
主な病原真菌と真菌症,主な病原原虫と原虫症
第8回
ウイルスの特徴(ウイルスの形態・構造,増殖,遺伝)
第9回
ウイルスの特徴(ウイルスの分類,病原性)
第10回
主な病原ウイルスとウイルス感染症(食品媒介性ウイルス感染症)
第11回
主な病原ウイルスとウイルス感染症(人の生活と密接に関係するウイルス感染症),プリオンとプリオン病
第12回
感染のしくみ(感染源,感染経路,感染防御機構)
第13回
免疫のしくみ(免疫と生体防御,アレルギー)
第14回
感染症の予防(感染症法,滅菌・消毒,診断,治療),微生物による健康維持(微生物の利用)
第15回
まとめ
評価の方法
授業の取り組み(20%),中間試験(20%),期末試験(60%)
受講の心得
世の中の微生物に関する出来事に日頃から関心を持ち,講義に臨むこと。授業外学習として,復習やノートをまとめること。
使用テキスト
『新訂版 クイックマスター 微生物学』 西條政幸 著,サイオ出版
参考書
『ブラック微生物学』 J. G. Black 著,林 英生 他 監訳,丸善出版
− 47 −
運動生理学
森脇 晃義
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
2単位
選択
授業概要
運動は本来,筋肉の収縮とそれに伴うエネルギーの消費である。エネルギー摂取過剰,消費不足の現代においては,運動は生活
習慣病を予防する手段の一つとなっている。さらに,競技成績を上げるためのトレーニング法,疾患時の運動,運動療法について
も触れたい。
到達目標
運動が引き起こす様々な生理的変化が説明でき,恒常的な健康を維持するための運動の価値や意義を十分理解することを到達目
標とする。
授業計画
第1回
なぜ運動が必要か
第2回
運動と生理機能
第3回
運動時のエネルギー代謝
第4回
運動と栄養素代謝
第5回
運動と食事
第6回
運動と疲労
第7回
運動と環境
第8回
運動処方の実際
第9回
健康増進のための運動
第10回
身体トレーニング
第11回
運動療法1 循環器疾患と運動療法
第12回
運動療法2 呼吸器疾患と運動療法
第13回
運動療法3 代謝性疾患と運動療法
第14回
運動療法4 神経筋疾患と運動療法
第15回
総合討論
評価の方法
定期試験(100%)により評価する。
受講の心得
復習を十分行うこと。解剖生理学,臨床栄養学などと関連づけて学習するとよい。
選択科目ではあるが,国家試験を受験するには受講した方が有利である。受講を強く勧める。
使用テキスト
特に使用しない。プリントを配布する。
参考書
『運動生理学』,岸恭一・上田伸男
− 48 −
人間発達学
福田 求
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
選択
授業概要
人間の生涯にわたる生理的・心理的・社会的発達過程を概括する。特に,自らの発達課題や摂食障害などの保育・教育上の諸問
題についても考察し,将来の子育てや保育・教育の場に必要な基礎的資質を養う。
到達目標
人間の生涯を通して発達心理学の視点から,自らの性格や発達における課題などに気づき,より充実した生き方を探求していく
ための力を身に付けようとする。
授業計画
第1回
発達とは何か
第2回
大脳と発達心理学
第3回
精神分析的人格理論
第4回
ピアジェの認知的発達理論
第5・6回
ハヴィガーストとエリクソンの発達課題
第7・8回
自分を知るアセスメント
第9回
胎生期・乳児期の発達の諸問題
第10回
幼児期の発達の諸問題
第11回
児童期の発達の諸問題
第12・13回
青年期の発達の諸問題
第14回
成人期・老年期の発達の諸問題
第15回
私と発達
評価の方法
定期考査70%,情報処理20%,授業への取り組み(発表の内容や意欲・態度)10%
受講の心得
受け身の姿勢ではなく,問題意識をもって文献などを主体的に講読し,問題の解決に向けて努力しようとすること。
使用テキスト
講義内容の理解を深めるために,必要に応じて紹介する。
参考書
講義内容の理解を深めるために,必要に応じて紹介する。
− 49 −
食品学Ⅰ
河野 勇人
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
必修
授業概要
食生活について食物の歴史,健康,環境などの観点から解説するとともに食品の5大栄養素についての化学と特性について学ぶ。
また,食品の化学的な変化と食品成分の特性についても学ぶ。さらに,食品の機能性および保健機能食品の法令等についても学
ぶ。
到達目標
食品成分に関する特性及び食品成分と栄養に関する基礎的ならびに専門的知識について十分理解し,説明できるところを到達目
標とする。
授業計画
第1回
人間と食物,食品の分類
第2回
食品成分の化学(水分)
第3回
食品成分の化学(炭水化物)
第4回
食品成分の化学(脂質)
第5回
食品成分の化学(アミノ酸,ペプチド,たんぱく質)
第6回
食品成分の化学(たんぱく質の構造,性質)
第7回
食品成分の化学(ミネラル,ビタミン)
第8回
非栄養成分,呈味成分
第 9 ∼12回
食品成分の変化と栄養(酸化,加熱による変化)
第13∼14回
食品成分の変化と栄養(酵素,成分間反応,微生物による変化)
第15回
食品の機能,保健機能食品の制度
評価の方法
授業の取り組み10%,中間テスト40%,期末テスト50%の成績により評価する。
受講の心得
予習により疑問点・不明点を明らかにし,授業に臨むこと。また配布資料とテキストを中心に復習をし,知識の定着を図るこ
と。
使用テキスト
「わかりやすい食物と健康①(食品とその成分)」,吉田勉 監修,三共出版
参考書
「食品学総論」,森田潤司・成田宏史 編,化学同人
「新版マスター 食品学Ⅰ」,小関正道 編,建帛社
− 50 −
食品学Ⅱ(食品の分類と特性)
河野 勇人
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
必修
授業概要
食品の分類,食品原料(植物性食品,動物性食品)の特性と含有する栄養成分および各種加工食品(食用油脂,調味料,香辛
料,調理加工用食品類)について学ぶ。
到達目標
管理栄養士として必要な食品素材と加工学の基礎知識と応用知識を習得する。
授業計画
第1回
食品の分類
第2∼6回
植物性食品(穀類,いも類,甘味料,豆類,野菜・果実類など)
第 7 ∼11回
動物性食品(魚介類,肉類,卵類,乳類など)
第12回
各種食品(食用油脂,菓子類)
第13回
各種食品(嗜好食品,調理加工用食品類)
第14回
各種食品(調味料および香辛料類)
第15回
まとめ
評価の方法
中間テスト(40%),授業の取り組み(10%),期末テスト(50%)の成績により評価する。
受講の心得
予習により疑問点・不明点を明確にし,授業に臨むこと。また配布資料とテキストを中心に復習をし,知識の定着を図ること。
使用テキスト
『わかりやすい食物と健康②(食品の分類と特性)』,吉田 勉 監修,三共出版
参考書
『食品学各論』,瀬口正晴・八田 一 編,化学同人
『食べ物と健康2』,田主澄三・小川 正 編,化学同人
− 51 −
食品学Ⅲ
河野 勇人
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
2単位
選択
授業概要
我々が食べる食品の大半は加工食品である。従って,食品素材としての農林水畜産物の大部分は,収穫,保蔵,加工,流通を経
て我々の口に入る。本講義では,これらのうち最も重要な加工工程に的をしぼり,各種の加工方法(物理的方法,化学的方法,微
生物利用)を知ると共に,農林産物,畜産物及び水産物について,その加工適性を学ぶ。さらに,食材・食品が有する機能性(生
理的役割)についても学ぶ。
到達目標
本講義の目標は,管理栄養士に必要な素養としての農林水畜産物加工の原理と基礎技術を理解すると共に,加工食品の栄養,安
全性ならびに機能性の化学的評価に必要な知識を身につけることにある。
授業計画
第1回
食品の貯蔵と加工の概説(貯蔵方法,包装,加工方法)
第2回
加工食品に関する法規(食品衛生法,農林水産規格,表示,その他の法規制)
第3回
食品の劣化要因と貯蔵方法(温度制御,気相制御,水分制御,化学的処理,その他)
第4回
食品成分の変化とその防止策(油脂の酸化,たんぱく質の変性,変色反応,その他)
第5回
穀類,豆類の貯蔵とその加工(米,大麦,小麦,豆類の加工および発酵,その他)
第6回
デンプンの貯蔵とその加工(各種デンプンのアルコール発酵,その他の利用)
第7回
野菜・果実類の貯蔵とその加工(CA貯蔵,脱渋,冷凍野菜,乾燥野菜,トマト加工品,ジャム,ゼリー,缶
詰,瓶詰,その他)
第8回
乳類の貯蔵とその加工(牛乳の処理方法,チーズ,バター,ヨーグルト,その他)
第9回
肉類の貯蔵とその加工(肉の変色,肉の発色,ハム,ソーセージ,ベーコン,その他)
第10回
魚介類の貯蔵とその加工(呈味成分の経時変化,練り製品,乾燥品,その他)
第11回
食品添加物(甘味料,着色料,物性付与,保存料,その他)
第12回
食品の規格(JAS規格,食品衛生法の規格基準,食品表示,その他)
第13回
食品成分と機能性
第14回
機能性食品の開発(がん予防,アレルギーと免疫賦活,成人病予防,その他)
第15回
保健機能食品の開発(関連法規による分類と規制および表示,その他)
評価の方法
授業の取り組み10%,中間テスト40%,期末テスト50%の成績により評価する。
受講の心得
予習により疑問点・不明点を明らかにし,授業に臨むこと。また配布資料とテキストを中心に復習をし,知識の定着を図るこ
と。
使用テキスト
「食べ物と健康Ⅲ 食品加工と栄養」,船津保浩,竹田保之,加藤淳 編著,三共出版
参考書
「食べ物と健康①」,管理栄養士国家試験研究会 編,第一出版
「新食品加工学」,吉田勉 監修,医歯薬出版
− 52 −
食品学基礎実験
河塚 寛・河野勇人
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
1単位
必修
授業概要
試薬,器具等の取り扱い方,測定値の取り扱いなど,食品分析に必要な基礎的概念を習得する。次に,食品成分表において使用
されている分析法を用いて,食品の一般成分の定量分析を行う。
到達目標
食品の定量分析で使用する試薬および実験器具の取り扱い,試薬の調整(質量パーセント,モル濃度,規定濃度)および滴定操
作が確実にできる。食品中の水分,灰分,たんぱく質,有機酸の定量ができる。
授業計画
第1・2回
食品学基礎実験の概要説明,食品分析に必要な実験器具の取り扱い
第3・4回
食品分析に必要な理化学機器の基本操作,実験データの処理法
第5・6回
食品分析用試薬の調整(緩衝液,モル濃度,規定濃度)
第7・8回
食品の定量分析(水分・灰分)
第 9 ・10回
食品の定量分析(たんぱく質,試料の湿式分解,滴定試薬の調整)
第11・12回
食品の定量分析(たんぱく質,試料分解液の蒸留,滴定)
第13・14回
食品の定量分析(有機酸)
第15回
まとめと総合討論
評価の方法
実験への取り組む態度(30%),実技試験(40%),レポート(30%)で評価する。
受講の心得
安全な服装(白衣,すべりにくい履物)を着用し,配布されたプリントは必ず持参する。実験で学んだ手法,得られた結果につ
いて,自ら考察を加える。実験の前には,必ず前回の実験内容を確認しておく。
使用テキスト
「新しい食品学実験」第2版 吉田勉 監修,三共出版
参考書
「イラストで見る化学実験の基礎知識」 飯田隆・菅原正雄 編著,丸善
「食品学総論実験」 江角彰彦 著,同文書院
− 53 −
食品学実験
河野勇人・福田伸治
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
1単位
必修
授業概要
食品成分表において使用されている分析法を用いて,食品の一般成分の定量分析を行い,エネルギー値を求める。また,食品成
分の定性・定量分析および食品の酵素的・非酵素的褐変などの変質要因の分析を行い,食品学の講義の内容と関連付けながら,食
品の成分と分析に関する理解を深める。
到達目標
本実験を通じて食品成分表の数値の理解を深めるとともに,基本的な食品成分と理化学分析に関する知識と技術の習得を到達目
標とする。
授業計画
第1・2回
食品分析の概要説明,エネルギー算出,食品成分表の解説,食品成分の変化(たんぱく質の熱変性)
第3・4回
食品の定量分析(脂質)
第5・6回
食品成分(炭水化物)の分離と化学的変化(糊化)の分析
第7・8回
食品の酵素的褐変反応,非酵素的褐変反応(アミノ−カルボニル反応,メイラード反応)
第 9 ・10回
ビタミンCの定量分析,色素(ポリフェノール)の分離と定量
第11・12回
旨味成分の分離と定性(核酸系,アミノ酸系),ゲル化剤,増粘剤
第13・14回
基本5味の官能評価,機器分析(糖度計),還元糖の定性分析
第15回
まとめと総合討論
評価の方法
実験への取り組み態度 20%,提出物(ノート)10%,レポート70%
受講の心得
実験手順を理解して授業に臨むこと。実験ノートに情報を集約してまとめ,それを基にレポートを作成すること。
使用テキスト
「新しい食品学実験 第2版」,吉田勉 監修,三共出版
参考書
「食品学実験書 第2版」,藤田修三・山田和彦 編著,医歯薬出版
− 54 −
調理学
田村 理恵
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
必修
授業概要
調理とは,食品材料を安全でおいしい食べ物に変えることである。調理学では,食材を選択し,さまざまな調理操作を衛生的に
行い,栄養性・嗜好性・安全性などの整ったおいしい食物を作り上げ,供食するまでを学ぶ。
到達目標
食材を調理して食物にする過程にはさまざまな現象が生じるが,その過程を理論づけ,調理の実践に結び付けられるような知識
を習得する。
授業計画
第1回
調理の意義・目的,調理操作の基礎
第2回
加熱調理操作
第3回
非加熱調理操作
第4回
調味操作
第5回
米の調理
第6回
小麦粉の調理
第7回
いも,豆,種実類の調理
第8回
野菜,果実の調理
第9回
きのこ,藻類の調理
第10回
獣鳥肉類の調理
第11回
魚介類の調理
第12回
鶏卵,牛乳・乳製品の調理
第13回
砂糖,油脂の調理
第14回
寒天,ゼラチンの調理
第15回
まとめ
評価の方法
試験成績(100%)により評価する。
受講の心得
他の科目や実習との関連性を把握できるように,復習を必ずしておくこと。
使用テキスト
「新調理学」,下村道子・和田淑子 編著,光生館
「調理のためのベーシックデータ」,女子栄養大学出版部
「新ビジュアル食品成分表」,大修館書店
− 55 −
調理学実習Ⅰ
田村理恵・山口享子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
1単位
必修
授業概要
調理に関する知識・技術は,給食経営管理,臨床栄養管理,応用栄養管理など管理栄養士の主要業務の基礎として重要である。
本実習では,正しい計量,材料や調理に応じた食品の切り方・扱い方,食品の性質と調理・加工法,季節による食材の特性,廃棄
率・調味パーセントの意味と計算方法など,調理の基礎として必要不可欠な事項を取り上げる。
到達目標
食事は何よりもおいしくあって欲しいものである。「おいしさ」に必要な切る,潰す,炊く,煮る,蒸す,焼く,炒める,揚げ
る,味付け,盛付けなどの基礎的な調理技術と知識を習得する。
授業計画
第1・2回
調理室の使用に関するガイダンス(使用上の規則,身支度,衛生管理など)
調理器具の説明
計量の実際(計量器の種類と用途,調味料の計量)
小麦粉の調理
第3・4回
包丁の正しい持ち方
乾物などの重量変化
食品の正味重量と廃棄率
パスタの調理
第5・6回
献立の基本構成と献立の評価
食器のセッティング
各種調理の調味割合
炊飯の基本,魚のさばき方,焼き魚の調理,混合だしの基本
第7・8回
各種調理の調味割合・調味計算
野菜の調理(煮物,和え物),寒天の調理特性,豆類の調理(あん)
第 9 ・10回
各種調理の調味割合・調味計算
煮魚の基本,希釈卵液を使った調理,蒸し物調理の基本,根菜の調理法
第11・12回
各種調理の調味割合・調味計算
煮干だしの基本,揚げ物調理の基本
第13・14回
西洋料理の食器とセッティング
肉の焼き物料理,いも類の調理,果実中のペクチンのゼリー化について,ゼラチンの調理特性
第15回
料理に合わせた野菜の切り方実践
まとめ
評価の方法
実技試験30%,筆記試験50%,レポート点20%で評価する。
受講の心得
毎回調理内容に関する課題を出すので,常日頃から調理,食品に興味関心を持って情報収集に努め,実習した料理は必ず自宅で
作ること。
使用テキスト
『新調理学実習』,宮下朋子,他著,同文書院
『新ビジュアル食品成分表』,大修館書店
『調理のためのベーシックデータ』,女子栄養大学出版部
− 56 −
調理学実習Ⅱ
田村 理恵
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
1単位
必修
授業概要
調理学実習Ⅰで学んだ知識と技術をさらに向上させるとともに,献立作成に関する知識・技術や,調理に関する応用力を身に付
けることを目的とする。通常の調理に加え,栄養成分の量の増減,あるいは調理上の工夫によって各栄養成分をコントロールする
方法も学ぶ。
到達目標
調理技術の習得とともに,献立作成に関する知識・技術や,栄養成分の量の増減,あるいは調理上の工夫によって各栄養成分を
コントロールする方法を身に付ける。
授業計画
第1・2回
栄養価計算について
お弁当献立
第3・4回
献立の基本構成(主食・副食とその組み合わせ)
第5・6回
献立の基本構成(エネルギー)
第7・8回
献立の基本構成(カルシウム,鉄)
行事食
第 9 ・10回
献立の基本構成(食塩相当量)
行事食
第11・12回
献立の基本構成(野菜の量)
第13・14回
自作献立
第15回
まとめ
評価の方法
レポート点70%,筆記試験30%で評価する。
受講の心得
毎回調理内容に関する課題を出すので,常日頃から調理,食品に興味関心を持って情報収集に努め,実習した料理は必ず自宅で
作ること。
使用テキスト
『新調理学実習』,宮下朋子,他著,同文書院
『新ビジュアル食品成分表』,大修館書店
『調理のためのベーシックデータ』,女子栄養大学出版部
− 57 −
調理学実験
田村 理恵
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
1単位
必修
授業概要
食品の調理性や調理中における現象,調理に際して起こりやすい失敗の原因についての疑問を実際の調理と関連付けて実験す
る。
到達目標
実験を通して調理学の理論の根拠を把握し,調理技術の向上を図る。
授業計画
第1・2回
だしに関する実験
第3・4回
米・小麦粉に関する実験
第5・6回
野菜に関する実験
第7・8回
肉・魚に関する実験
第 9 ・10回
卵・牛乳に関する実験
第11・12回
いも・砂糖に関する実験
第13・14回
寒天・ゼラチン・カラギーナンに関する実験
第15回
まとめ
評価の方法
レポート点70%,筆記試験30%,で評価する。
受講の心得
これまでに学んだ調理学に関連する科目の復習を必ずしておくこと。
使用テキスト
『調理科学実験』,長尾慶子・香西みどり 編著,建帛社
『新調理学』,下村道子・和田淑子 編著,光生館
参考書
『調理と理論』,山崎清子 他共著,同文書院
『コツと科学の調理事典』,河野友美 著,医歯薬出版株式会社
− 58 −
食品衛生学
福田 伸治
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
必修
授業概要
食品衛生学は,飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し,健康な生活を確保することを目的とした学問である。食に関する
専門家である管理栄養士・栄養士として,社会で活躍するための基礎的な衛生知識を習得する。すなわち,食品衛生の概論,食品
の安全に関する関連法令,食中毒等の健康危害の種類と特徴,食品添加物の有効性と安全性および食品の表示等について学ぶ。
到達目標
・食品を介して発生する健康危害要因を説明できる。
・食品衛生の重要性と食品の安全性確保のための衛生管理方法が説明できる。
・食品衛生法,食品安全基本法および食品表示法の概要が説明できる。
授業計画
第1回
食品衛生の現状と課題
第2回
食品衛生行政と法規
第3回
食品衛生と微生物,食品の変質と防止
第4回
食中毒(食中毒の分類,発生状況)
第5回
食中毒(微生物性食中毒,自然毒食中毒,化学物質による食中毒)
第6回
食品による感染症(経口感染症)
第7回
食品と寄生虫(食品を媒介する寄生虫,原虫)
第8回
衛生指標菌(生菌数,大腸菌群,腸球菌,腸内細菌科菌群)と異物
第9回
有害物質による食品汚染(カビ毒,ダイオキシン類,芳香族炭化水素,有害元素)
第10回
食品添加物(食品添加物の指定,安全性評価,使用基準)
第11回
食品添加物(食品添加物の有用性,表示基準)
第12回
食品の表示(食品表示基準,遺伝子組換え食品,アレルギー含有食品,特別用途食品,保健機能食品)
第13回
器具と容器・包装に関する衛生
第14回
食品従事者による食品衛生対策
第15回
まとめ
評価の方法
授業の取り組み(20%),中間試験(20%),期末試験(60%)
受講の心得
食中毒など食品衛生に関する記事が新聞やニュースに度々出てくるので,世の中の出来事に日頃から関心を持ち,講義に臨むこ
と。授業外学習として,復習やノートをまとめること。
使用テキスト
『Nブックス 新版 食品衛生学』 伊藤 武,古賀信幸 編著,建帛社
参考書
『食品安全の事典』 日本食品衛生学会 編,朝倉書店
『食品衛生小六法』 新日本法規出版
『新訂版 クイックマスター 微生物学』 西條政幸 著,サイオ出版
− 59 −
食品衛生学実験
福田 伸治
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
1単位
必修
授業概要
食品衛生学あるいは微生物学の講義で得た内容をより実践的にするため,微生物や食品添加物等に関する検査および実務的な食
品衛生検査の手技を実験により習得する。
到達目標
・食品,器具などの衛生微生物検査における基礎的な技術を理解する。
・食品添加物などの化学物質の基礎的な検査技術を理解する。
・実験データを整理し,レポートにまとめることができる。
授業計画
第1・2回
微生物を扱う際の注意点,機器・器具の説明,実験ノートの書き方
第3・4回
培養培地の調整,空中落下細菌・真菌の採取と培養,食品あるいは鼻腔等からの食中毒細菌の培養検出
第5・6回
空中落下細菌・真菌,食中毒細菌の計測,コロニー形態の観察,検出細菌のグラム染色
第7・8回
食品中の大腸菌群検査・生菌数の測定,衛生的手洗いの実践と手指の生菌数の測定
第 9 ・10回
食器の残留物質の簡易検出,残留中性洗剤の簡易検出,合成洗剤の鑑別
第11・12回
食品添加物(着色料,発色剤,漂白剤,甘味料)の分析
第13・14回
食品の寄生虫検査,ヒスタミンの検出
第15回
まとめ,要点・重要事項の整理
評価の方法
授業の取り組み(30%),実験ノート(40%),試験(30%)
受講の心得
細菌や化学物質など危険なものも取り扱うので,十分に説明を聞き真剣に実験に臨むこと。毎回の実験終了後には実験ノートを
整理すること。
使用テキスト
適宜プリントを配布する。
参考書
『図解 食品衛生学実験』 一戸正勝 他 著,講談社
『Nブックス 新版 食品衛生学』 伊藤 武,古賀信幸 編著,建帛社
− 60 −
基礎栄養学Ⅰ
真鍋 芳江
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
必修
授業概要
人が摂取した食物中の栄養素がどのように代謝され,生体内で利用されているかを学習する。栄養の意義について学習し,健康
の保持・増進,疾病の予防・治療における栄養の役割,食物の消化と吸収,各栄養素の代謝とそれらの生理学的意義を学習する。
到達目標
栄養とは何か。食物はどのように体内に取り込まれるのか。栄養素は体内でどのような役割があるのか。またそれらはどのよう
に体外に出るのか。これらの事について栄養学的に理解し,説明できる。
授業計画
第1・2回
栄養の概念
第3・4回
摂食行動
第5∼8回
消化・吸収と栄養素の体内動態
第 9 ∼12回
糖質の栄養
第13・14回
脂質の栄養
第15回
まとめ
評価の方法
試験の成績(100%)により評価する。
受講の心得
常に疑問点を持ち授業に臨むこと。ただし疑問点は自己解決できるよう努めること。
使用テキスト
「基礎栄養学」,高 早苗・柳 進・河田 哲典・山田 英明・関 周司 共著,三共出版
参考書
「基礎栄養学」,林 淳三・山本 孝史・鈴木 和春・木元 幸一,建帛社
− 61 −
基礎栄養学Ⅱ
真鍋 芳江
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
選択
授業概要
人が摂取した食物中の栄養素がどのように代謝され,生体内で利用されているかを学習する。また,遺伝子とその発現を理解
し,遺伝子発現に関連する栄養素についても学習する。
到達目標
食物中の栄養素の代謝とエネルギー代謝およびその生理学的意義について説明できる。さらに,遺伝子発現と栄養素および生活
習慣との関連について理解でき,説明できることを目標とする。
授業計画
第1回
栄養素の機能 糖質
第2回
エネルギー代謝 糖代謝 第3回
栄養素の機能 脂質
第4回
エネルギー代謝 脂質代謝 第5回
栄養素の機能 たんぱく質 第6回
エネルギー代謝 たんぱく質・アミノ酸
第7回
栄養素の機能 ビタミン
第8回
栄養素の機能 ミネラル
第9回
水・電解質の機能 第10回
水・電解質の機能
第11回
機能性非栄養成分
第12回
遺伝子情報の発現と調節
第13回
遺伝子発現と栄養
第14回
エネルギー代謝 エネルギーの出納・代謝に影響する因子
第15回
エネルギー代謝 代謝の調節機能
評価の方法
試験の成績(100%)により評価する。
受講の心得
予習と復習を行う。特に復習を必ず行うこと。また,疑問点,わからないことは教科書,参考書等でよく調べておくこと。
使用テキスト
「基礎栄養学」,高 早苗・柳 進・河田 哲典・山田 英明・関 周司 共著,三共出版
参考書
「基礎栄養学」,林 淳三・山本 孝史・鈴木 和春・木元 幸一,建帛社
「分子栄養学」,
原 隆三 編,建帛社
− 62 −
栄養学実習
真鍋 芳江
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
1単位
必修
授業概要
口から食べることの意義,消化吸収の役割,栄養素の代謝など,基礎栄養学で学んだ栄養素と生体の関わり合いを,実習を通し
て確認する。
到達目標
実習を通して科学的なものの考え方を修得すると同時に,実践力を身につける。
授業計画
第1・2回
栄養状態の評価判定の意義と方法
第3・4回
栄養アセスメントに関する測定
第5・6回
生活習慣調査および食習慣調査
第7・8回
エネルギー代謝に関する実験
第 9 ・10回
データーの収集,整理,解析
第11・12回
消化と吸収に関する実験
第13・14回
血液に関する実験
第15回
まとめ
評価の方法
レポート(100%)により評価する。
受講の心得
実習は実際に行って初めて修得できる科目であり,正当な理由なしの欠席は原則認めない。
使用テキスト
適宜プリントを配布する。
参考書
「基礎栄養学」,高 早苗,柳 進,河田哲典,山田英明,関 周司 共著,三共出版
「ヒューマン・ニュートリション−基礎・食事・臨床」第10版 日本語版,J. S. Garrow, A. Ralph, W. P. T. James(編集),
細谷憲政(日本語監修),医歯薬出版
− 63 −
応用栄養学Ⅰ
多田 賢代
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
必修
授業概要
本講義は,栄養ケアプロセスの基本を学び,食事摂取基準を理解し,ライフステージ等における栄養状態や身体機能の特徴に基
づいた栄養ケア・マネジメントについて学ぶことを目的とする。始めに,栄養ケアプロセスと栄養状態の評価判定法について学習
し,次いで「日本人の食事摂取基準」の概念および策定の科学的根拠について学習する。その上で,妊娠期,授乳期,乳児期の心
身の特性と栄養状態の評価・判定法,栄養上・食生活上の問題点と栄養管理について学習する。
到達目標
管理栄養士業務の基礎となる「栄養ケアプロセス」と「日本人の食事摂取基準」の意義を理解し,妊娠期・授乳期,乳児期の特
性と栄養評価,栄養管理について説明できる。
授業計画
第1回
栄養ケアプロセス1 栄養管理の概念と基本的事項
第2回
2 栄養状態の評価・判定の意義,栄養状態に影響する要因
第3回
3 栄養状態の判定方法,栄養診断と栄養ケアプランの基本
第4回
食事摂取基準の解説1 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の策定主旨,概念
第5回
2 エネルギー,たんぱく質について
第6回
3 脂質,炭水化物について
第7回
4 ビタミン,ミネラルについて
第8回
発育・発達・加齢と栄養1 発生から死まで,成長・発達による変化と栄養
第9回
2 加齢に伴う身体的・精神的変化,高齢者の特異性
第10回
母性栄養1 女性の特性と妊娠,出産,乳汁分泌の仕組み
第11回
2 妊娠期の栄養と評価・判定,栄養管理
第12回
3 授乳期の栄養と評価・判定,栄養管理
第13回
乳児栄養1 乳児の身体状況の変化と成長・発達
第14回
2 乳児期の栄養補給
第15回
3 乳児期の健康障害,栄養状態の評価・判定,栄養管理
評価の方法
中間試験30%,期末試験60%,授業の取組10%の割合で評価する。
受講の心得
毎回の授業が,管理栄養士になるための基礎づくりであり,国家試験へ向けての準備であることを念頭において受講する。授業
前に授業予定範囲のテキストを通読してくること。授業テーマごとのまとめ問題を用いて復習すること。
使用テキスト
『新食品・栄養科学シリーズ 応用栄養学』, 灘本知憲,宮谷秀一 編, 化学同人
『日本人の食事摂取基準(2015年版)』, 菱田明,佐々木敏 監修, 第一出版
その他適宜資料を配布する。
参考書
『栄養ケアプロセス用語マニュアル』, 公益社団法人日本栄養士会 監訳, 第一出版
− 64 −
応用栄養学Ⅱ
多田 賢代
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
必修
授業概要
本講義は応用栄養学Ⅰに引き続き,栄養ケアプロセスの基本を学び,食事摂取基準を理解し,ライフステージ等における栄養状
態や身体機能の特徴に基づいた栄養ケア・マネジメントについて学ぶことを目的とする。ライフステージは,幼児期から高齢期ま
での心身の特性と栄養状態の評価・判定,栄養上・食生活上の問題点と栄養管理について学習する。また,運動・スポーツにおけ
る栄養,様々な環境下における栄養との関係についても学ぶ。
到達目標
管理栄養士業務の基礎となる「栄養ケアプロセス」と「日本人の食事摂取基準」の意義を理解し,幼児期から高齢期までの特性
と栄養評価,栄養管理について説明できる。また,運動の生活習慣病予防への効果,スポーツ時の栄養管理,様々な環境下におけ
る栄養との関係などについても理解する。
授業計画
第1回
幼児期の栄養1 幼児期の身体状況の変化と成長・発達
第2回
2 栄養状態の変化,栄養状態の評価・判定
第3回
3 幼児期の食生活と栄養管理
第4回
学童期の栄養1 身体の成長・発達と栄養状態の特性と評価・判定
第5回
2 食習慣の変化,健康上の問題点と栄養管理
第6回
思春期の栄養1 思春期の身体発育,栄養状態の特性と評価・判定
第7回
2 食生活,健康上の問題点と栄養管理
第8回
成人期・更年期の栄養1 成人期・更年期の身体機能,栄養状態の変化
第9回
2 生活習慣病と栄養管理
第10回
高齢期の栄養1 身体状況の変化 第11回
2 栄養状態の変化,栄養状態の評価・判定
第12回
3 食生活,健康上の問題点と栄養管理
第13回
運動・スポーツと栄養1 健康づくりのための運動
第14回
2 スポーツと栄養
第15回
環境と栄養
評価の方法
中間試験30%,期末試験60%,授業の取組10%の割合で評価する。
受講の心得
毎回の授業が,管理栄養士になるための基礎づくりであり,国家試験へ向けての準備であることを念頭において受講する。授業
前に授業予定範囲のテキストを通読してくること。授業テーマごとのまとめ問題を用いて復習すること。
使用テキスト
『新食品・栄養科学シリーズ 応用栄養学』, 灘本知憲,宮谷秀一 編, 化学同人
『日本人の食事摂取基準(2015年版)』, 菱田明,佐々木敏 監修, 第一出版
その他適宜資料を配布する。
参考書
『栄養ケアプロセス用語マニュアル』, 公益社団法人日本栄養士会 監訳, 第一出版
− 65 −
応用栄養学実習
多田 賢代
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
1単位
必修
授業概要
応用栄養学Ⅰ,Ⅱで学んだ各ライフステージの身体上,健康・栄養上の特性と栄養アセスメントの方法を基礎知識として,乳児
期から高齢期までの各ライフステージの特性に合った具体的な栄養管理の方法を体験的に学び,栄養マネジメントに必要な技術を
修得することを目的とする。
到達目標
与えられた対象の栄養評価,適正な栄養基準量の設定及び献立作成・調理技術を身につける。
授業計画
第1回
発育・発達・加齢と栄養,栄養マネジメントの方法と手順
第2回
妊娠期の栄養管理 ①妊娠期の特性と栄養アセスメント
第3回
②妊娠期の栄養ケアプラン
第4回
乳幼児の栄養管理 ①乳児期の特性と栄養アセスメント
第5回
②乳児期の栄養ケアプラン
第6回
幼児期の栄養管理 ①幼児期の特性と栄養アセスメント,保育所給食献立作成
第7回
②幼児期の栄養ケアプラン
第8回
③アレルギーがある場合の栄養ケアプラン
第9回
学童期の栄養管理 ①学童期の特性と栄養アセスメント
第10回
②学童期の栄養ケアプラン
第11回
成人期の栄養管理 ①成人期の特性と栄養アセスメント
第12回
②生活習慣病予防の栄養ケアプラン
第13回
高齢期の栄養管理 ①高齢期の特性と栄養アセスメント
第14回
②高齢期の栄養ケアプラン
第15回
まとめ
評価の方法
献立レポート40%,演習レポート40%,授業の取組20%の割合で評価する。
受講の心得
対象の特性に合った献立作成ができるよう日頃から食品,調理,献立に関心を持ち取り組む。授業前に教科書を通読することと
実習終了後に実習記録の記入を必ず行う。共同作業が円滑に行えるよう,班員間のコミュニケーションを密にする。
使用テキスト
『応用栄養学実習−ケーススタディーで学ぶマネジメント−』,五関正江,小林三智子 編,建帛社
『日本人の食事摂取基準(2015年版)』,菱田明,佐々木敏 監修,第一出版
適時,資料を配布する。
参考書
『食品成分表 改訂最新版』,香川芳子 監修,女子栄養大学出版部
− 66 −
応用栄養学Ⅲ
多田 賢代
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
2単位
選択
授業概要
本講義は応用栄養学ⅠおよびⅡ,応用栄養学実習で学んだ栄養ケアプロセス,食事摂取基準,ライフステージ等における栄養状
態や身体機能の特徴に基づいた栄養管理を基礎知識として,妊娠期,乳児期から高齢期までの心身の特性に応じた栄養管理に必要
となる栄養状態の評価・判定に関する知識を深め,栄養診断,栄養ケア計画のための技能を養う。
到達目標
「栄養ケアプロセス」と「日本人の食事摂取基準」の知識を活用し,妊娠期,乳児期から高齢期までの心身の特性に応じた栄養
管理に必要となる栄養状態の評価・判定を行い,的確な栄養診断,栄養ケア計画が出来るようになる。
授業計画
第1回
食事摂取基準の活用1 食事摂取基準と栄養アセスメント
第2回
2 食事摂取基準と栄養改善の計画と実施
第3回
妊娠期・授乳期1 栄養状態の特性と栄養評価・判定
第4回
2 事例による栄養診断,栄養ケア計画
第5回
乳幼児期1 栄養状態の特性と栄養評価・判定
第6回
2 事例による栄養診断,栄養ケア計画
第7回
学童期1 栄養状態の特性と栄養評価・判定
第8回
2 事例による栄養診断,栄養ケア計画
第9回
思春期1 栄養状態の特性と栄養評価・判定
第10回
2 事例による栄養診断,栄養ケア計画
第11回
成人期1 栄養状態の特性と栄養評価・判定
第12回
2 事例による栄養診断,栄養ケア計画
第13回
高齢期1 栄養状態の特性と栄養評価・判定
第14回
2 事例による栄養診断,栄養ケア計画
第15回
まとめ
評価の方法
中間試験30%,期末試験60%,授業の取組10%の割合で評価する。
受講の心得
毎回の授業が,管理栄養士になるための基礎づくりであり,国家試験へ向けての準備であることを念頭において受講する。授業
前に授業予定範囲のテキストを通読してくること。授業テーマごとの演習課題を通して復習すること。
使用テキスト
『新食品・栄養科学シリーズ 応用栄養学』, 灘本知憲,宮谷秀一 編, 化学同人
『日本人の食事摂取基準(2015年版)』, 菱田明,佐々木敏 監修, 第一出版
『応用栄養学実習―ケーススタディで学ぶマネジメント―』, 五関正江,小林三智子 編, 建帛社
その他適宜資料を配布する。
参考書
『栄養ケアプロセス用語マニュアル』, 公益社団法人日本栄養士会 監訳, 第一出版
− 67 −
栄養教育論Ⅰ
村上 淳
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
必修
授業概要
栄養教育論では,栄養学に関する知識を駆使し,食事を通して健康管理に関するサービスを提供していくために必要となる実践
手法の理論を学ぶ。この栄養教育論Ⅰでは,栄養教育に関する総論的な内容をはじめ管理栄養士と栄養士の違い,栄養教育の現代
の流れについて学び,現代の食生活を把握し,栄養教育の総論的内容について講義を行うことで,管理栄養士と栄養教育について
の知識を習得する。
到達目標
栄養教育の概念が理解でき,「健康づくり」での管理栄養士の役割や活躍の場を認識することが出来る。栄養教育現場に必要な
法的背景を理解し,現代の健康・栄養状態・食行動・食環境およびライフステージ特性と栄養教育的視点に関する知識を確立す
る。また栄養教育を行うに必要な,一連のマネジメントについての基礎知識(サイクル,方法,計画,実施,評価)を修得する。
授業計画
第1回
栄養教育の今① 食環境づくりと私たちの健康および栄養教育
第2回
栄養教育の今② 健康づくりと健康食品の利用
第3回
栄養教育の今③ 近年の健康教育・栄養教育と食環境づくり
第4回
栄養教育の概念① 栄養教育の定義とその目的および目標(食と関連問題の俯瞰)
第5回
栄養教育の概念② 管理栄養士と栄養士の役割,近代栄養教育の歴史,現代栄養教育の歴史
第6回
栄養教育の概念③ 栄養教育の場,栄養に関連する法律と社会的背景・制度
第7回
世代別栄養教育① ライフステージ 妊娠・授乳期の健康・栄養教育
第8回
世代別栄養教育② ライフステージ 幼児・学童期の健康・栄養教育
第9回
世代別栄養教育③ ライフステージ 思春期・若年成人期の健康栄養教育
第10回
世代別栄養教育④ ライフステージ 成人・壮年期の健康栄養教育
第11回
世代別栄養教育⑤ ライフステージ 高齢期の健康・栄養教育
第12回
世代別栄養教育⑥ ライフステージ 障がい者の健康・栄養教育
第13回
栄養教育理論① 栄養教育マネジメント(PDCA,アセスメント)
第14回
栄養教育理論② 栄養教育の方法(学習形態,教材,媒体など)
第15回
まとめとディスカッション
評価の方法
定期試験の成績(80%)や提出物等(受講態度も含む)(20%)を総合して評価する。
受講の心得
講義科目であるが,一部演習作業も交えながら,理解を深める。
また,前回までの授業の復習も兼ねて,指名のうえ質問等を行う場合があるので,復習・予習を怠りなく,受講して下さい。
使用テキスト
『エキスパート 栄養教育論』,川田智恵子・村上 淳 編著,化学同人
参考書
その他 その都度提示する。
− 68 −
栄養教育論Ⅱ
村上 淳
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
2単位
必修
授業概要
栄養教育論では,栄養学に関する知識を駆使し,食事を通して健康管理に関するサービスを提供していくために必要となる実践
手法の理論を中心に学ぶ。この栄養教育論Ⅱでは,保健行動の変容に関する理論を中心に学び,それらが食行動に関連しているこ
とに気づき,各ライフステージや病態別における栄養教育の特徴や栄養教育マネジメントについて習得する。
到達目標
栄養教育計画から評価までのマネジメントの様々な知識を整理出来る。行動科学および行動変容の概念を学び,「健康づくり」
での対象者へ適用する手法を理解できる。カウンセリング技法や行動変容理論について学び,対象者に適切な対応が出来る理論と
考え方を修得する。
授業計画
第1回
行動科学の概念① 人の健康に対する行動の成り立ちと仕組み
第2回
行動科学の概念② 健康科学,行動科学の近代史
第3回
栄養教育マネジメント① PDCAサイクルとアセスメント情報収集の方法
第4回
栄養教育マネジメント② 栄養教育計画,カリキュラムの立案
第5回
栄養教育マネジメント③ 栄養教育の実施での関連組織・連携,場の設定
第6回
栄養教育マネジメント④ 栄養教育の評価での意義,種類,方法,評価デザイン
第7回
行動科学基礎理論① レスポンデント学習,オペラント学習,行動変容技法
第8回
行動科学基礎理論② ヘルスビリーフモデル(健康信念モデル)
第9回
行動科学基礎理論③ トランスセオレティカルモデル(行動変容段階モデル)
第10回
行動科学基礎理論④ 計画的行動理論と合理的行為理論
第11回
行動科学基礎理論⑤ 自己効力感
第12回
行動科学基礎理論⑥ ストレスコーピング,ソーシャルサポート,他
第13回
カウンセリング① カウンセリングの基礎知識,技法(観察,傾聴,確認,他)
第14回
カウンセリング② 実際の事例について学ぶ
第15回
まとめとディスカッション
評価の方法
定期試験の成績(80%)や提出物等(受講態度も含む)(20%)を総合して評価する。
受講の心得
講義科目であるが,一部演習作業も交えながら,理解を深める。
また,それまでの授業の復習も兼ねて,指名のうえ質問等を行う場合があるので,復習・予習を怠りなく,受講して下さい。
使用テキスト
『エキスパート 栄養教育論』,川田智恵子・村上 淳 編著,化学同人
参考書
その他 その都度提示する。
− 69 −
栄養教育実習Ⅰ
村上 淳
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
1単位
必修
授業概要
栄養教育は,教育対象者の実態把握と評価・判定,教育目標の設定,教育計画作成,実施,評価の手順で行われる教育活動であ
り,管理栄養士には栄養教育を総合的にマネジメントする能力が求められる。この授業では,栄養教育活動を効果的なものとする
ために必要とされる基礎的な知識及び技術の習得を目的とする。実際の対象例を想定した実践的な実習を行うことで,より具体的
に知識の理解と技術の習得を図る。
到達目標
・栄養教育に必要な基礎知識を理解し,栄養教育の場面に活用できる。
・管理栄養士に必要とされる自己表現とコミュニケーションスキルを修得する。
・栄養教育に先立ち,様々な情報を整理して対象者の問題点を抽出することが出来る。
・対象者を把握し,対象者にあった教育内容を考察し,適切な指導媒体を作成できる。
・適切な指導媒体を用い,効果的な栄養教育実践を行えるスキルを修得する。
授業計画
第1・2回
管理栄養士に必要な自己表現とコミュニケーションスキル①,3分間スピーチ,名刺交換
第3・4回
管理栄養士に必要な自己表現とコミュニケーションスキル②,ノンバーバルコミュニケーション,ペアワーク
第5・6回
栄養教育指導案の作成(問題点の抽出,文献検索,教育目標の設定,教育計画の作成,指導媒体の選択)
第7・8回
栄養指導媒体の作成①(栄養教育指導案に基づく媒体の作成とその基礎),(媒体作成に必要な基礎技術の解
説と基礎作業,レタリングなど)
第 9 ・10回
栄養指導媒体の作成②(媒体作成に必要な基礎技術の解説と基礎作業,レタリングなど),(栄養教育指導案
第11・12回
栄養指導媒体の作成③(栄養教育指導案に基づく媒体の内容・構成の検討),(グループ別教育媒体の制作)
第13・14回
栄養指導媒体の作成と栄養教育の実施練習(グループおよび個人作業)(栄養教育指導案に基づいた媒体を活
に基づく媒体の内容・構成の検討)
用した指導内容の練習)
第15回
制作媒体を活用した栄養教育実施発表会(グループ毎の発表)(栄養教育指導案に基づいた指導媒体を活用し
た指導内容の発表)相互評価を行う
評価の方法
レポート(ポートフォリオ)(60%),実習態度(20%)を基礎点とし,これに個人提出物およびグループ別の「栄養教育指導
案に基づいた栄養教育指導媒体の成果物及び製作過程」(20%)を総合して評価する。
受講の心得
実習で取り上げる課題は,相互に関連しながら知識と技術を習得できるよう構成している。欠席せず着実に積み上げることが重
要である。また,課題には個人やグループで取り組むものがある。メンバー間の協力と活発な取り組みを期待している。この時期
までに学んだ知識の復習整理をし,授業に臨むこと。
使用テキスト
プリントを用意します。
参考書
『エキスパート 栄養教育論』,川田智恵子・村上 淳 編著,化学同人
その他 その都度提示する。
− 70 −
栄養教育実習Ⅱ
村上 淳
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
1単位
必修
授業概要
条件設定した対象者(集団,個人)に対し,栄養教育プログラムを作成・実施し,その評価を行い,対象者に応じた栄養教育を
行うためのスキルを身につける。
グループワークで授業を進めるが,一方で,一人一人が自分の意見を述べ役割を果たすことで人が様々な考え方を持つことを理
解し,その考えを尊重しながらグループの意見をまとめることを身につけ,専門知識の活用や対人関係(ヘルパーとヘルピー)の
理解をしていく。
到達目標
・栄養教育に必要な基礎知識を理解し,栄養教育の場面に活用できる。
・栄養教育を行うに必要な一連の流れを理解し,栄養教育の立案から評価まで出来る。
・ライフステージ別,ライフスタイル別の考察が出来,栄養教育が出来る。
・ロールプレイの演習を通し,信頼関係の構築,課題の抽出,目標の設定,評価など
等の方法を理解できる。
授業計画
第1∼5回
栄養教育学実習Ⅰで作成した栄養教育媒体を用いて,栄養教育を行う対象者を設定し(集団の対象),教育を
行う具体的な計画を立てる。計画に際し,必要な追加媒体や資料を揃え,グループごとにディスカッションを
行う。
第6∼7回
計画した栄養教育を発表し,相互評価を行う。
第 8 ∼13回
世代別の栄養に関する問題について,グループでディスカッションし,それらの問題点に対し文献的検索や,
関連する問題を調べ,疑問点,問題点を解決するための方法や手立てを考える。それらの事柄をもとにして,
個別指導(カウンセリングも含む)を行う設定で,グループごとに問題解決のための実践として栄養教育計画
を立ててもらう。対象となる個人の状況設定や教育指導内容をうまく行い,グループの中で指導者,対象者,
その他の役割を決め,計画した内容の実演を行い(ロールプレイ形式),相互評価を行う。
第14∼15回
計画した栄養教育を発表し,相互評価を行う。
評価の方法
実習の成果(レポートの提出とその内容)(80%),実習態度(20%)などにより評価する。
受講の心得
実習で取り上げる課題は,相互に関連しながら知識と技術を習得できるように構成してある。欠席せず着実に課題を片付けてい
くこと。グループでの作業が多いので,メンバー間の協力と活発な取り組みを期待します。今まで学んだ知識を活用できるよう復
習整理をして実習に臨むこと。
使用テキスト
栄養教育論,栄養教育実習Ⅰで使用したテキストプリントなど
参考書
『栄養指導と患者ケアの実践ヘルスカウンセリング』,宗像恒次 編,医歯薬出版
『医療・保健スタッフのための健康行動理論の基礎』,松本千明 著,医歯薬出版
その他
− 71 −
カウンセリング論
平尾 太亮
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
2単位
選択
授業概要
カウンセリングに関わる基礎理論の理解を深めるとともに,様々な技法を知り,ロールプレイや事例検討を通して,カウンセリ
ングに関する知識や技術を習得する。
到達目標
・カウンセリングの知識や技法について理解を深める。
・自己理解を深めるとともに,他者理解を深める。
授業計画
第1回
カウンセリングとは?
第2回
カウンセリングの理論1:精神分析療法
第3回
カウンセリングの理論2:認知行動療法,論理療法
第4回
カウンセリングの理論3:来談者中心療法
第5回
カウンセリング・マインドを考える
第6回
カウンセリングのすすめ方1:インテーク面接
第7回
カウンセリングのすすめ方2:アセスメント1
第8回
カウンセリングのすすめ方3:アセスメント2
第9回
カウンセリングのすすめ方4:介入と終結
第10回
カウンセリングにおける具体的なテクニック1:相づち,反射,開いた質問,閉じた質問
第11回
カウンセリングにおける具体的なテクニック2:要約,明確化
第12回
ロールプレイ1
第13回
ロールプレイ2
第14回
ロールプレイ3
第15回
まとめ
評価の方法
授業への取り組み20%,提出物・課題30%,最終試験50%で評価する。
受講の心得
様々な気づきを得られるよう,積極的な態度で授業に臨むこと。
使用テキスト
必要であれば,その都度プリントを配布する。
− 72 −
食行動学
溝手千賀子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
2単位
選択
授業概要
ヒトの食行動は,単に生命維持を目的とした生理的なものだけでなく,その背景に多様な文化的,心理的側面があることを理解
する。また,食行動を促進あるいは抑制する文化,行動,感情,性格など考慮すべき問題を探究し,身近な日常の食行動を素材と
して人間理解の機会とする。食行動調査の演習,グループ討議などを数回実施する。
到達目標
食べるという行動を多面的に捉えて人間の多様な「こころ」の側面を学び,食教育・栄養指導に活かす。
授業計画
第1回
食行動学の概念
第2∼3回
身体で食べる
第4∼5回
心で食べる
第6∼7回
社会の中で食べる
第8∼9回
食行動のコントロール
第10∼11回
家族の食卓
第12∼13回
食べることの発達
第14∼15回
食べることと健康
評価の方法
授業中に実施するミニテスト(20%)と課題レポート(70%)および授業態度(10%)により評価する。
受講の心得
テキスト,配布資料を整理し食行動への問題意識を以って授業に臨む。
使用テキスト
「食べる 食べたくなる心のしくみ」青山謙二郎 二瓶社
参考書
随時情報提供
− 73 −
臨床栄養学総論(傷病者の栄養管理の基礎を学ぶ)
川上祐子・阿部ゆり子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
必修
授業概要
臨床における,具体的な栄養評価・判定,栄養補給(食事・経腸栄養・静脈栄養),栄養教育の方法および食品と医薬品の相互
作用について理解する。管理栄養士に関わる医療,介護制度について学び,管理栄養士の業務内容について把握する。栄養ケア・
マネジメントの流れに沿って,栄養アセスメントから栄養診断を行い,栄養ケアプランを作成し,モニタリング・再評価に必要な
知識について学ぶ。
到達目標
傷病者の病態や栄養状態を正しく把握,評価・判定し,栄養診断を行い,栄養ケアプランを作成,実施,評価するための総合的
な栄養管理法を習得する。複雑化,高度化する医療(チーム医療)の中で,対象者に最適な栄養管理,栄養教育,栄養療法などに
ついて把握する。
授業計画
第1回
医療と臨床栄養
(担当 川上祐子・阿部ゆり子)
第2回
医療・介護制度の基本
(担当 阿部ゆり子)
第3回
栄養ケア記録
(担当 川上祐子)
第4回
栄養スクリーニングと栄養アセスメント
(担当 川上祐子)
第5回
食事調査/栄養必要量
(担当 川上祐子)
第6回
問診・観察/身体計測
(担当 阿部ゆり子)
第7回
臨床検査
(担当 阿部ゆり子)
第8回
栄養ケア計画と実施
(担当 川上祐子)
第9回
経口栄養補給法
(担当 川上祐子)
第10回
経腸栄養補給法
(担当 阿部ゆり子)
第11回
経静脈栄養補給法
(担当 阿部ゆり子)
第12回
傷病者・要介護者の栄養教育
(担当 川上祐子)
第13回
モニタリング・再評価
(担当 川上祐子)
第14回
誤嚥予防の口腔アセスメントとケア
(担当 阿部ゆり子)
第15回
薬と栄養・食物の相互作用
(担当 阿部ゆり子)
評価の方法
筆記試験 80%,授業の取り組み 10%,レポート 10%。
受講の心得
医療機関における管理栄養士の役割業務を把握するため,事前・事後学習を行う。
特別な理由がない限り欠席・遅刻しない。
使用テキスト
『臨床栄養学 栄養ケアとアセスメント編』 下田妙子 編 化学同人
参考書
『検査値に基づいた栄養指導』 足立香代子 著 チーム医療
『臨床検査ハンドブック』 奈良信雄 著 医歯薬出版
− 74 −
臨床栄養学各論Ⅰ(傷病者の疾病に応じた栄養管理を学ぶⅠ)
川上祐子・多田賢代
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
2単位
必修
授業概要
各種疾患別に病態と栄養生理を把握し,栄養ケア・マネジメントに必要な項目について学ぶ。疾患の概要,病因,治療法で特に
食生活や栄養摂取に関わる内容について把握する。医学概論・解剖生理学等で学んだ知識を復習し,疾患に応じた栄養アセスメン
ト法から栄養診断を行い,栄養ケアプランの設定に関わる栄養食事管理の基本となる栄養素処方から,食品・料理・献立の調整法
について学ぶ。
到達目標
疾患に応じた栄養・食事療法の意義を理解する。身体状況や栄養状態を評価・判定およびその状況に応じた栄養管理方法,栄養
教育方法を修得する。
授業計画
第1回
臨床栄養学とは
(担当 川上祐子)
第2回
肥満症
(担当 川上祐子)
第3回
高血圧
(担当 川上祐子)
第4回
胃・食道疾患
(担当 川上祐子)
第5回
脂肪肝
(担当 川上祐子)
第6回
クローン病・潰瘍性大腸炎
(担当 川上祐子)
第7回
糖尿病①
(担当 多田賢代)
第8回
糖尿病②
(担当 多田賢代)
第9回
脳・神経の病気
(担当 多田賢代)
第10回
褥瘡
(担当 多田賢代)
第11回
慢性腎不全
(担当 川上祐子)
第12回
摂食嚥下障害
(担当 多田賢代)
第13回
術前・術後
(担当 川上祐子)
第14回
脂質異常症
(担当 川上祐子)
第15回
栄養管理方法のまとめ
(担当 川上祐子)
評価の方法
筆記試験 80%,授業の取り組み 10%,レポート 10%
受講の心得
具体的な栄養管理法を把握するため,事前・事後学習を行う。特別な理由がない限り欠席・遅刻しない。この科目の学習には,
人体の構造と機能および疾病の成り立ち(解剖・生化学・病理・医学概論),基礎栄養学を充分理解しておく必要がある。
使用テキスト
『新臨床栄養学 栄養ケアマネジメント 第2版』 本田佳子 編 医歯薬出版株式会社
参考書
『ビジュアル臨床栄養実践マニュアル』 細谷憲政 監修 小学館
『NSTのための臨床栄養ブックレット』 山東勤弥・保木昌徳・雨海照祥 編 文光堂
『イラスト症例からみた臨床栄養学』 福井富穂・加藤昌彦他 著 東京教学社
− 75 −
臨床栄養学各論Ⅱ(傷病者の疾病に応じた栄養管理を学ぶⅡ)
川上祐子・多田賢代
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
2単位
選択
授業概要
臨床栄養学各論Ⅰに続いて各種疾患別に病態と栄養生理を把握し,栄養ケア・マネジメントに必要な項目について学ぶ。疾患の
概要,病因,治療法で特に食生活や栄養摂取に関わる内容について把握する。医学概論・解剖生理学等で学んだ知識を復習し,疾
患に応じた栄養アセスメント法から栄養診断を行い,栄養ケアプランの設定に関わる栄養食事管理の基本となる栄養素処方から,
食品・料理・献立の調整法について学ぶ。
到達目標
ライフステージ別,疾患に応じた栄養療法・食事療法の意義を理解する。身体状況や栄養状態を評価・判定およびその状況に応
じた栄養管理方法,栄養教育方法を修得する。
授業計画
第1回
胆嚢炎・胆石症
(担当 川上祐子)
第2回
慢性膵炎
(担当 川上祐子)
第3回
高尿酸血症
(担当 川上祐子)
第4回
先天性代謝異常症
(担当 川上祐子)
第5回
甲状腺機能亢進症・低下症
(担当 川上祐子)
第6回
胃・十二指腸潰瘍
(担当 川上祐子)
第7回
虚血性心疾患・心不全
(担当 川上祐子)
第8回
腎炎・ネフローゼ症候群
(担当 川上祐子)
第9回
糖尿病性腎症
(担当 川上祐子)
第10回
妊娠高血圧症候群
(担当 多田賢代)
第11回
食物アレルギー
(担当 多田賢代)
第12回
心因性の摂食障害
(担当 多田賢代)
第13回
癌終末期
(担当 多田賢代)
第14回
ウイルソン病・糖原病
(担当 川上祐子)
第15回
医療施設における管理栄養士の役割
(担当 川上祐子)
評価の方法
筆記試験 80%,授業の取り組み 10%,レポート 10%
受講の心得
具体的な栄養管理法を把握するため,事前・事後学習を行う。この科目の学習には,人体の構造と機能および疾病の成り立ち
(解剖・生化学・病理・医学概論),基礎栄養学を充分理解しておく必要がある。
使用テキスト
『新臨床栄養学 栄養ケアマネジメント 第2版』 本田佳子 編 医歯薬出版株式会社
参考書
『ビジュアル臨床栄養実践マニュアル』 細谷憲政 監修 小学館
『NSTのための臨床栄養ブックレット』 山東勤弥・保木昌徳・雨海照祥 編 文光堂
『イラスト症例からみた臨床栄養学』 福井富穂・加藤昌彦他 著 東京教学社
− 76 −
臨床栄養学実習Ⅰ(疾病に応じた栄養管理・食事療法を学ぶ)
古川愛子・川上祐子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
1単位
必修
授業概要
各種疾患の栄養状態のパラメータを理解し,臨床における栄養アセスメントの技能を身につける。各疾患の栄養ケアプランや
各々の疾患により異なる栄養ケアの特徴を学ぶ。
到達目標
栄養状態のパラメータを理解し,栄養アセスメントの概要や栄養ケアプランの作成法を理解する。各々の疾患により異なる栄養
ケアの特徴をその実習からイメージする。経口栄養法での食事計画に関わる食事箋・食品交換表などを理解し,活用する技術を身
につける。疾患別栄養ケアの実際にあたり,栄養食事療法となる献立を立案する技術を身につける。
授業計画
第1回
オリエンテーション/高血圧事例検討・POMR(食事調査,問題と計画,減塩食献立作成)
第2回
高血圧事例のPOMRの発表・討議
第3回
糖尿病食品交換表を使ってみよう
第4回
糖尿病事例のPOMR(食事調査,問題と計画,糖尿病食献立作成)
第5回
糖尿病事例のPOMRの発表・討議,糖尿病食自作献立計画
第6回
糖尿病食調理(自作献立)
第7回
腎臓病食品交換表を使ってみよう
第8回
腎臓病事例のPOMR(食事調査,問題と計画,腎臓病食献立作成)
第9回
腎臓病事例のPOMRの発表・討議
第10回
集団指導準備
第11回
慢性腎不全食調理(自作献立)の計画
第12回
腎臓病事例のPOMRの発表・討議
第13回
慢性腎不全食調理(自作献立)
第14回
集団指導発表
第15回
集団指導発表
評価の方法
レポート60%,実習態度10%,試験30%
受講の心得
カウンセリングなどコミュニケーション法を身に付け,各疾患の病状に応じた献立作成および栄養教育媒体の作成を理解してお
く。
使用テキスト
『トレーニーガイド 栄養食事療法の実習』 本田佳子 編 医歯薬出版
『糖尿病食事療法のための食品交換表』 日本糖尿病学会編 文光堂
『腎臓病食品交換表−治療食の基準−』 浅野誠一・吉利 和監修 医歯薬出版
参考書
『メニューコーディネイトのための食材別料理集』 宮澤節子・太田美穂他 編著 同文書院
『らくらく選べる糖尿病の献立』 忍田聡子 著 医歯薬出版
『臨床調理』 玉川和子・口羽章子・木地明子 著 医歯薬出版
『新食品成分表』 文部科学省資源調査会編 一橋出版
− 77 −
臨床栄養学実習Ⅱ(疾病に応じた栄養アセスメント・栄養管理法を学ぶ)
川上祐子・多田賢代
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
必修
授業概要
各種病態別に症例を呈示し,栄養状態を的確に評価・判定し,栄養ケアプランを作成する方法を学ぶ。
医療機関における集団指導法について理解し,模擬実践を行う。
到達目標
栄養教育プログラムを計画させ,医療機関における集団指導やロールプレイ等の手法でベッドサイドにおける栄養教育等を実施
しながら技術を修得する。実施した栄養ケアプランや栄養教育プログラムについて討論,評価,是正させる。
授業計画
第1回
オリエンテーション,尿の生化学検査,術後の事例を学ぶ
第2回
栄養アセスメントに関する復習
第3回
ベッドサイドでの身体計測・面談練習(ロールプレイ)
第4回
ベッドサイドでの身体計測・面談練習(ロールプレイ)
第5回
高齢者・低栄養事例検討(ロールプレイ)
第6回
高齢者・低栄養事例検討(ロールプレイ)
第7回
個人栄養指導の説明
第8回
個人栄養指導の準備
第9回
個人栄養指導(栄養相談室)ロールプレイ
第10回
個人栄養指導(栄養相談室)ロールプレイ
第11回
個人栄養指導のPOMR発表
第12回
模擬患者による個人面談訓練の症例提示および説明
第13回
模擬患者による個人面談訓練*
第14回
模擬患者による個人面談訓練*
第15回
まとめ・確認(POMR・SOAP)
評価の方法
レポート60%,実習態度10%,面談試験30%
受講の心得
栄養教育の技法を用いての教育媒体の作成およびコミュニケーションの方法についてロールプレイを通じて学ぶ。
使用テキスト
『事例・症例に学ぶ栄養管理』 中村丁次・板倉弘重 編 南山堂
『糖尿病食事療法のための食品交換表』 第5版 日本糖尿病学会編 文光堂
『腎臓病食品交換表−治療食の基準−』 浅野誠一・吉利 和 監修 医歯薬出版
参考書
『検査値に基づいた栄養指導』 足立香代子 著 チーム医療
『臨床検査ハンドブック』 奈良信雄 著 医歯薬出版
『症例から学ぶ病態栄養学』 渡邊明治・沖田美佐子 編著 メディカルレビュー社
『新しい臨床栄養管理』 渡邉早苗 他編著 医歯薬出版
− 78 −
古川愛子・森光 大
石井恭子・秋山恭子
栄養マネジメント
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
2単位
選択
授業概要
栄養マネジメントでは,適切な栄養アセスメントに基づいて栄養診断を行い,栄養ケアプランを作成し,その経過をモニタリン
グ・評価する。いろいろな疾患について,事例を示しながら栄養マネジメントの流れに沿って,具体的な栄養アセスメントの方法
や栄養診断のあり方と栄養ケアプランの作成からモニタリングの実際について解説する。
到達目標
実際の事例に基づく栄養マネジメントを理解することにより,栄養アセスメントの活用と適切な栄養診断を行える技術を身につ
ける。
モニタリング・評価により実施した栄養ケアプランの見直しの必要性など,患者に寄り添った栄養マネジメントに必要な知識と
技術を修得する。
授業計画
第1回
栄養ケアマネジメントの概要
古川愛子
第2回
肥満患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
古川愛子
第3回
高血圧症患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
秋山恭子
第4回
脂肪肝患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
古川愛子
第5回
クローン病患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
古川愛子
第6回
糖尿病患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
秋山恭子
第7回
低栄養患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
森光 大
第8回
高齢者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
石井恭子
第9回
褥瘡患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
森光 大
第10回
腎疾患患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
秋山恭子
第11回
肝硬変患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
古川愛子
第12回
嚥下障害のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
石井恭子
第13回
胃切術後患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
古川愛子
第14回
脂質異常症患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
秋山恭子
第15回
COPD患者のマネジメント(アセスメント,栄養診断,ケアプラン,モニタリング,評価)
古川愛子
評価の方法
テストの成績100%で評価を行う。
受講の心得
事前に疾患の原因と病態を学び,講義に臨むこと。さらに,事後学習で要点をまとめておくこと。
使用テキスト
「事例・症例に学ぶ栄養管理」中村丁次・板倉弘重 編,南山堂
参考書
「ケースで学ぶ栄養管理の思考プロセス」,松末 智・田中 清・本田佳子 編,文光堂
「トレーニーガイド 栄養食事療法の実習 栄養ケアマネジメント」,本田佳子 著,医歯薬出版
「臨床検査ハンドブック」,奈良信雄 著,医歯薬出版
− 79 −
公衆栄養学Ⅰ
本美由喜
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
2単位
必修
授業概要
公衆栄養学は,人間集団を対象とする学問であり,公衆栄養活動という実践を伴う学問である。そこで,地域や職域での健康・
栄養問題とそこで実践されている公衆栄養活動を知るとともにそれら活動の根拠となっている健康増進法や食事摂取基準を知る。
到達目標
①公衆栄養学の概念を理解する。
②健康・栄養問題と実際の栄養・食生活が結びついていることを理解する。
③諸外国における健康・栄養問題の現状と課題を知り,一人一人が実践することを考えることができる。
④現在展開されている公衆栄養活動の実際を理解するとともに,その根拠となっている栄養関係の法律を理解する。
⑤食事摂取基準の考え方を理解し,活用できる。
授業計画
第1回
公衆栄養の概念
第2回
公衆栄養活動
第3回
健康・栄養問題の現状と課題⑴社会環境と健康・栄養問題
第4回
健康・栄養問題の現状と課題⑵健康状態の変化
第5回
健康・栄養問題の現状と課題⑶食事の変化
第6回
健康・栄養問題の現状と課題⑷食生活の変化
第7回
健康・栄養問題の現状と課題⑸食環境の変化,諸外国と健康・栄養問題の現状と課題
第8回
栄養政策⑴わが国の公衆栄養活動と公衆栄養関係法規
第9回
栄養政策⑵わが国の管理栄養士・栄養士制度
第10回
栄養政策⑶国民健康・栄養調査,実施に関連するツールと指針
第11回
栄養政策⑷国の健康増進の基本方針と地方計画
第12回
栄養政策⑸諸外国の健康・栄養政策
第13回
食事摂取基準⑴食事摂取基準の概念と策定の基礎理論
第14回
食事摂取基準⑵食事摂取基準の活用
第15回
まとめ 公衆栄養活動の全体像をつかむ
評価の方法
評価は,学習態度,レポート提出,小テスト,感想文などで50%,筆記試験50%で評価する。
受講の心得
「公衆衛生学」,「栄養学」,「食品学」等の基礎分野の理解を深めておく。
公衆栄養に関する新聞記事等に関心を持ち読むこと。
使用テキスト
『カレント公衆栄養学』第2版 由田克士・押野栄司 編著,建帛社
『日本人の食事基準』(2015年版)第1出版 参考書
『国民栄養の現状』健康・栄養情報研究会編 第一出版
『国民衛生の動向』財団法人厚生統計協会
『栄養調理六法』栄養調理関係法令研究会
『食事摂取基準入門 そのこころを読む』佐々木敏 同文書院
− 80 −
公衆栄養学Ⅱ
本美由喜
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
2単位
必修
授業概要
公衆栄養学活動の理論と手法を学び,地域で展開されている公衆栄養活動がその理論と手法に基づき,どう展開されているかを
知る。
到達目標
①実践活動の理論と手法を理解する。
②食事調査法の実際を理解し,食事調査ができる。
③公衆栄養プログラムの地域での展開状況を知る。
授業計画
第1回
栄養疫学⑴概要
第2回
栄養疫学⑵暴露情報としての食事摂取量
第3回
栄養疫学⑶食事摂取量の測定方法
第4回
栄養疫学⑷食事摂取量の評価方法
第5回
公衆栄養マネージメント⑴概念とアセスメント
第6回
公衆栄養マネージメント⑵公衆栄養プログラムの目標設定と計画
第7回
公衆栄養マネージメント⑶公衆栄養プログラムの評価
第8回
公衆栄養プログラムの展開⑴地域特性に対応したプログラム:健康づくり,食育
第9回
公衆栄養プログラムの展開⑵地域特性に対応したプログラム:在宅療養,介護支援
第10回
公衆栄養プログラムの展開⑶地域特性に対応したプログラム:健康食生活の危機管理と食支援,ケア
第11回
公衆栄養プログラムの展開⑷健康づくりのためのプログラムの展開:食環境整備
第12回
公衆栄養プログラムの展開⑸健康づくりのためのプログラムの展開:栄養成分表示の活用
第13回
公衆栄養プログラムの展開⑴地域集団の特性別プログラムの展開:ライフステージ別
第14回
公衆栄養プログラムの展開⑵地域集団の特性別プログラムの展開:生活習慣病ハイリスク集団
第15回
まとめ 公衆栄養活動の理論と手法と実際の活動
評価の方法
評価は,学習態度,レポート提出,小テスト,感想文などで50%,筆記試験50%で評価する。
受講の心得
「公衆衛生学」,「栄養学」,「食品学」,「栄養教育論」,「応用栄養学の栄養マネージメント」等の理解を深めておく。
使用テキスト
『カレント公衆栄養学』第2版 由田克士・押野栄司 編,建帛社
『日本人の食事基準』(2015年版)第1出版
参考書
『食事調査のすべて―栄養疫学―』健田中平三 監訳 第一出版
『EBN栄養調査・栄養指導の現状』佐々木敏 著 医歯薬出版
『わかりやいEBNと栄養疫学』佐々木敏 著 同文書院
− 81 −
公衆栄養学実習Ⅰ
本美由喜
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
必修
授業概要
地域や職域での健康・栄養状況を知り,そこから課題や実践方法を考える。そのために必要な手法を熟知し,個人及び集団の食
事状況を把握,分析,評価,計画を作成することにより,栄養活動のマネージメント能力を養う。
到達目標
①既存資料から公衆栄養上の課題を抽出し,解決方法を考えることができる。
②食事調査を行い,個人,集団の栄養状態の分析,評価,計画を策定することができる。
③食事・運動・休養のとり方を考え,一人一人が健康的な生活を送ることができる。
授業計画
第1・2回
公衆栄養の現状と課題とその解決方法
第3・4回
食事調査の精度を高めるために:食品の目安量や重量の把握と献立
第5・6回
24時間思い出し法による食事調査とその評価
第7・8回
食事記録法による食事調査とその評価
第 9 ・10回
公衆栄養の実践活動・災害時の公衆栄養活動
第11・12回
日本人の食事摂取基準(2015年版)による個人の評価と栄養指導
第13・14回
日本人の食事摂取基準(2015年版)による集団の評価と栄養指導
第15回
公衆栄養活動の実際を経験し,自らの健康的な生活の送り方を考える
評価の方法
評価は,学習態度,感想文などで50%,実習の成果のレポート提出50%で評価する。
受講の心得
「公衆栄養学」,「公衆衛生学」,「食品学」,「栄養学」等の基礎分野の理解を深めておく。
使用テキスト
『カレント公衆栄養学』第2版 由田克士・押野栄司 編著」,建帛社
『日本人の食事基準』(2015年版)第1出版
参考書
『国民栄養の現状』『国民・健康栄養調査結果』健康・栄養情報研究会 編,第一出版
『食事調査マニュアル・はじめの第1歩から実践応用まで』日本栄養改善学会 監修,南山堂 − 82 −
給食経営管理論Ⅰ
北島 葉子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
必修
授業概要
給食経営管理論では,特定給食施設における利用者の健康や栄養状態の改善・維持・増進等を目標とした栄養食事管理を実践す
るために,給食運営や関連の資源を判断し,栄養面,安全面,経営管理全般のマネジメントを行う能力を養う。また,マーケティ
ングの原理や応用を理解するとともに,組織管理などのマネジメントの基本的な考え方や方法を学修する。
Ⅰにおいては,基礎的な学習並びに食事の計画・生産・サービスといった献立管理,材料管理,生産管理,栄養食事管理や安全
な食事を提供するための衛生管理など給食サービス提供に関する知識と技術を学ぶ。また,給食の有用性としてどのような製品を
つくり,サービスするか,どのように効率的につくるかの仕組みを計画しマネジメントを行うことや安全のための労務・衛生・危
機管理などトータルマネジメントを行うための知識と技術を学ぶ。
到達目標
・管理栄養士業務の意義と重要性を認識し,特定給食施設における,利用者の栄養管理を目的とした食事提供を行うための計
画・実施・評価・改善のマネジメントサイクルを理解できる。
・衛生管理について十分に理解できる。
・マーケティングの原理や応用を理解するとともに,給食に関わる組織管理などのマネジメントの基本的な考え方や方法を修得する。
・給食運営に関わる原価管理を含めた費用構成を理解し,分析しコストの計画と評価ができる。
・管理者に求められる事故や災害時を想定した日常の準備や対策についても理解できる。
授業計画
第1回
給食経営管理の理論:給食の目的と役割,給食施設の種類と関連法規,給食施設の経営理念と組織
第2回
給食システム:給食経営管理におけるシステムの概要
第3回
給食システム:オペレーションシステムと資源の活用
第4回
栄養・食事管理:栄養食事管理とPDCAサイクル
第5回
献立管理:献立作成基準と食品構成,日本人の食事摂取基準,献立作成,作業指示書の役割,献立の評価
第6回
材料管理:給食の食材料の特徴,購入業者の選定方法と契約方法,購入計画,食材料の保管方法
第7回
生産管理:大量調理の方法と技術,配膳方法,作業管理
第8回
衛生管理:衛生管理の意義,食中毒と感染症の特徴,食中毒発生時の対応,HACCPの概要
第9回
衛生管理:大量調理施設衛生管理マニュアル
第10回
施設・設備管理:作業動線とゾーニング,大量調理機器の種類と特徴,食器・食具
第11回
給食とマーケティング:マーケティングの定義・基本プロセス・戦略
第12回
品質管理:設計品質と適合品質,総合品質と満足度,品質と標準化
第13回
人事管理:給食施設・部門の組織,雇用形態,能力開発
危機管理:事故対策・自然災害対策と対応
情報管理:顧客・従業員・経営情報の管理,帳票の種類と管理
第14回
原価管理:給食の原価,財務帳表
第15回
原価管理:費用分析
評価の方法
期末試験70%,小テスト20%,授業の取り組み10%により総合的に評価する。
受講の心得
授業計画に合わせて教科書の該当項目を熟読し,予習をしておくこと。また,毎回授業終了時に小テストを行い,次の授業で解
説を行うので復習しておくこと。
日常の出来事,給食を取り巻く経済情勢の変化などに興味を持ち,幅広い視点で「食」をとらえられるように心がける。
使用テキスト
「給食経営管理論」,特定非営利活動法人 日本栄養改善学会監修 石田裕美/冨田教代 編,医歯薬出版株式会社
参考書
「給食経営管理論 改訂第2版」,鈴木久乃/君羅満/石田裕美 編集,南江堂
「給食経営管理論 新しい時代のフードサービスとマネジメント 第3版」,中山玲子,小切間美保 編,化学同人
「給食経営管理論 給食のトータルマネジメント 第3版」,富岡和夫/冨田教代 編著,医歯薬出版株式会社
− 83 −
給食経営管理論Ⅱ
北島 葉子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
2単位
必修
授業概要
給食経営管理論では,特定給食施設における利用者の健康や栄養状態の改善・維持・増進等を目標とした栄養食事管理を実践す
るために,給食運営や関連の資源を判断し,栄養面,安全面,経営管理全般のマネジメントを行う能力を養う。また,マーケティ
ングの原理や応用を理解するとともに,組織管理などのマネジメントの基本的な考え方や方法を学修する。
Ⅱにおいては,医療施設,高齢者・介護福祉施設,児童福祉施設,障がい者福祉施設,学校,事業所等の特定給食施設ごとの利
用者の特徴,給食の目的,関連法規について学修する。それによるサブシステム(献立管理,材料管理,生産管理,栄養食事管
理,衛生管理,原価管理,労務管理,危機管理等)および給食のシステム等について施設の種類ごとの特徴をとらえたマネジメン
トの考え方や方法を学修する。
到達目標
・各種特定給食施設における給食の意義と役割,経営理念と経営形態を説明できる。
・各種特定給食施設の種類別の展開(ライフステージ別の食事計画や具体的な調理特性)を理解できる。
・利用者の栄養管理を目的とした食事提供を行うための計画・実施・評価・改善のマネジメントサイクルを理解できる。
・各種特定給食施設における給食に関わる組織管理などのマネジメントの考え方や方法を修得する。
・各種特定給食施設における給食運営に関わる原価管理を含めた費用構成を理解し,分析しコストの計画と評価ができる。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
医療施設における給食経営管理: 給食の意義と対象者の特性,管理栄養士・栄養士の配置と関連法規,組織・
運営形態の特徴
医療施設における給食経営管理:献立・食事形態の特徴,給食システムの特徴
医療施設における給食経営管理:入院時食事療養制度と入院時生活療養制度と給食費,給食と栄養教育
高齢者・介護福祉施設における給食経営管理: 給食の意義と対象者の特性,管理栄養士・栄養士の配置と関連
法規,組織・運営形態の特徴
高齢者・介護福祉施設における給食経営管理:献立・食事形態の特徴,給食システムの特徴
高齢者・介護福祉施設における給食経営管理:給食費,給食と栄養教育
児童福祉施設,障がい者福祉施設における給食経営管理: 給食の意義と対象者の特性,管理栄養士・栄養士の
配置と関連法規,組織・運営形態の特徴
児童福祉施設,障がい者福祉施設における給食経営管理:献立・食事形態の特徴,給食システムの特徴
児童福祉施設,障がい者福祉施設における給食経営管理:給食費,給食と栄養教育
学校における給食経営管理: 給食の意義と対象者の特性,管理栄養士・栄養士の配置と関連法規,組織・運営
形態の特徴
学校における給食経営管理:献立・食事形態の特徴,給食システムの特徴
学校における給食経営管理:給食費,給食と栄養教育
事業所,その他の給食施設における給食経営管理: 給食の意義と対象者の特性,管理栄養士・栄養士の配置と
関連法規,組織・運営形態の特徴
事業所,その他の給食施設における給食経営管理:献立・食事形態の特徴,給食システムの特徴
事業所,その他の給食施設における給食経営管理:給食費,給食と栄養教育
評価の方法
期末試験70%,小テスト20%,授業の取り組み10%により総合的に評価する。
受講の心得
授業計画に合わせて教科書の該当項目を熟読し,予習をしておくこと。また,毎回授業終了時に小テストを行い,次の授業で解
説を行うので復習しておくこと。
日常の出来事,給食を取り巻く経済情勢の変化などに興味を持ち,幅広い視点で「食」をとらえられるように心がける。
使用テキスト
「給食経営管理論」,特定非営利活動法人 日本栄養改善学会監修 石田裕美/冨田教代 編,医歯薬出版株式会社
参考書
「給食経営管理論 改訂第2版」,鈴木久乃/君羅満/石田裕美 編集,南江堂
「給食経営管理論 新しい時代のフードサービスとマネジメント 第3版」,中山玲子,小切間美保 編,化学同人
「給食経営管理論 給食のトータルマネジメント 第3版」,富岡和夫/冨田教代 編著,医歯薬出版株式会社
− 84 −
給食管理基礎実習
北島 葉子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
1単位
必修
授業概要
給食経営管理論Ⅰ及び関連科目(栄養学,食品学,衛生学,調理学等)で学んだ理論と知識・技術をいかして,特定給食施設の
利用者を対象とした食事計画,献立管理,調理作業の計画,施設・設備管理,衛生管理等をPDCAサイクル(計画・実施・評価・
改善)に沿って学修する。
到達目標
・食事計画,献立,調理作業計画を作成できる。
・大量調理機器の取扱い,大量調理の方法,衛生管理の実際について理解できる。
・給食管理業務をPDCAサイクルに沿って実践できる。
・給食管理実習Ⅰへ活かす基本内容を修得する。
授業計画
第1∼2回
HACCPに準じた調理室の使い方,厨房機器の使い方,食器洗浄の仕方と食器の種類や材質の把握
第3∼4回
特定給食施設での献立作成の基本,給食栄養目標量の設定,献立作成
第5∼6回
献立作成,栄養価計算
第7∼8回
試作
第 9 ∼10回
献立の検討と決定,栄養価計算,給食日報の作成
第11∼12回
大量調理基礎実習,給食日報の作成
第13∼14回
大量調理基礎実習,媒体作成
第15回
評価,改善,まとめ,実習ノートを整理し,提出する
評価の方法
提出物(献立,給食日報,媒体,レポート)30%,授業の取り組み70%により総合的に評価する。
受講の心得
各回の授業の前に,日程表を確認して,実習内容を把握し,自主学習をして臨むこと。また,この実習は,学生たちが主体と
なって進めるため,自主的に取り組む姿勢が必要である。
使用テキスト
「Plan-Do-Seeにそった給食運営・給食管理実習のてびき 第4版」,西川貴子 他著,医歯薬出版株式会社
「はじめての大量調理」,殿塚婦美子 他著,学建書院
「食品成分表2016」,香川芳子 監修,女子栄養大学出版部
「新ビジュアル 食品成分表」,大修館書店
参考書
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」,菱田明/佐々木敏 監修,第一出版
「大量調理 品質管理と調理の実際」,殿塚婦美子 編著,学建書院
「給食施設のための献立作成マニュアル 第8版」,赤羽正之 他著,医歯薬出版株式会社
「給食マネジメント実習」,松月弘恵 他著,医歯薬出版株式会社
− 85 −
給食管理実習Ⅰ
北島葉子・山口享子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
必修
授業概要
給食経営管理論Ⅰ・Ⅱ,給食管理基礎実習及び関連科目(栄養学,食品学,衛生学,調理学等)で学んだ理論と知識・技術をい
かして,少人数のグループに分かれ,特定給食施設での給食を想定して学内での模擬給食を実施する。栄養・食事管理,材料管
理,生産管理,衛生管理,原価管理,事務管理等,給食管理業務をマネジメントする方法を学修する。
到達目標
・実習計画に基づき各自の給食管理業務を果たしながら,協力,連携,責任の重要性を理解できる。
・栄養食事管理,材料管理,生産管理,衛生管理,原価管理等の計画,実施,評価に関わる帳票類の作成ができ,給食業務が遂
行できる。
・大量調理施設衛生管理マニュアルに沿った衛生管理ができる。
・給食の管理運営に関する管理栄養士としての実践力を修得する。
授業計画
第1回
実習の進め方(冊子配布),衛生管理,実習全体の献立・料理について説明,実習室整備を行う。
第 2 ∼14回
1クラスを2グループ(4班)に分け,各グループが以下の全部の係(作業)を体験できるように編成する。
1)次回管理栄養士係:次回実施予定献立表を試作・検討し,実施献立を決定する。作業計画,発注業務,栄養
教育指導媒体の作成を行う。予定献立については,対象者の給与栄養目標量,食品構成,嗜好,季節,コス
トを考慮し,事前に作成しておく。
2)管理栄養士係:給食全体について責任を担う。作業手順,要点を説明し,給食を実施する。大量調理施設衛
生管理マニュアルに沿った作業管理を行う。作業後,帳票類の整理,調査結果(喫食者アンケート,残食状
況)を集計し,各種計画に対する評価・検討を行う。前日に検収,打合わせを実施する。
3)栄養士係:管理栄養士係と共に給食全体について責任を担う。水質検査,保存食の保存を行い,管理栄養士
係と共に作業管理を行う。
4)調理(衛生)係:管理栄養士係の指示に従い,調理,給食サービス,後片づけ(器具の洗浄・消毒,清
掃),衛生検査等の作業を行う。作業後,実際に作業した立場からその日の作業について評価を行う。
第15回
発表,まとめ,実習ノートを整理し,提出する
評価の方法
提出物(献立,給食日報,媒体,レポート)30%,授業の取り組み70%により総合的に評価する。
受講の心得
実習計画に基づき,各自が分担の作業を果たしながら,協力と責任の重要性を学び,給食運営の手順,方法を体得する実習であ
る。事前準備,事後のまとめなど,時間外に実施しなければならないこともあり,意欲的に取り組む姿勢が必要である。
使用テキスト
「Plan-Do-Seeにそった給食運営・給食管理実習のてびき 第4版」,西川貴子他著,医歯薬出版株式会社
「はじめての大量調理」,殿塚婦美子他著,学建書院
「食品成分表2016」,香川芳子監修,女子栄養大学出版部
「新ビジュアル 食品成分表」,大修館書店
参考書
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」,菱田明/佐々木敏監修,第一出版
「大量調理 品質管理と調理の実際」,殿塚婦美子編著,学建書院
「給食施設のための献立作成マニュアル 第8版」,赤羽正之他著,医歯薬出版株式会社
「給食マネジメント実習」,松月弘恵他著,医歯薬出版株式会社
− 86 −
食品流通論
清原 昭子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
2単位
必修
授業概要
本講義では経済学を基礎としながら,今日の食生活を取り巻く3つの課題に接近する。第一は日本の食料消費の実態と食品産業の
構造を理解することである。そのために,食品製造業,外食産業,小売業,卸売業の順に各事業者の役割を学ぶ。第二は,わが国
の食料自給率と食料生産・流通・消費活動の外部経済である環境負荷について理解する。第三は,食品産業のマーケティング戦略
について理解することである。
到達目標
①食品産業,食料消費,マーケティングに関連する基礎的な専門用語を理解する。
②わが国の食品産業の構造を理解し,小売業,卸売業,外食産業の実態とその社会的機能について理解し,これらについて修得
した専門用語を用いて説明する力を身につける。
③フードチェーンと社会・環境の関わりについて理解し,諸問題の解決法について自ら考える視点を獲得する。
④食品産業におけるマーケティング戦略を理解し,業態別の戦略の違いについて説明できる力を身につける。
授業計画
第1回
本講義の目的,方法,対象領域について 「第1部 食品産業」の概要
第2回
食品工業の構造
第3回
食品流通業の役割
第4回
外食産業
第5回
中食
第6回
第1部のまとめ 「第2部 フードチェーンと社会・環境」の概要
第7回
食料安全保障と食料自給率
第8回
食料生産と社会・環境①
第9回
食料消費と社会・環境②
第10回
食品の安全性確保に関わる制度
第11回
第2部のまとめ 「第3部 食品マーケティング」の概要
第12回
マーケティング戦略
第13回
食品製造業のマーケティング戦略
第14回
卸売・小売業のマーケティング戦略
第15回
給食施設のマーケティング戦略 第3部のまとめ
評価の方法
講義中に実施する課題(計100点満点)および期末試験(100点満点)の結果を平均して評価する。
受講の心得
自ら学び,考える力を持とうと努力すること。講義ノートの作成,配布資料の管理を十分に行うこと。
授業後の復習を推奨する。
使用テキスト
使用しない。資料を配付する。
参考書
適宜,指示する。
− 87 −
総合演習(全科目の復習と模擬試験)
嶋田義弘・森脇晃義・多田賢代・川上祐子・福田伸治・小林英紀・河野勇人
阿部ゆり子・村上 淳・真鍋芳江・田村理恵・古川愛子・北島葉子 開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
後期
1単位
選択
授業概要
4年前期までに学習した全科目を復習し,管理栄養士国家試験合格に向け,さらに知識と理解を深める。自主学習をグループ別に
実施し,グループでの知識の確認を行う。必要に応じて教員による講義を実施し,理解不十分な内容について解説する。模擬試験
を定期的に実施し,学習到達度を測るとともに,以後の学習計画のための指標とする。
到達目標
・管理栄養士資格の取得を目指し,知識を統合し,問題解決能力を高める。
・専門職として,生涯を通して自律的に学習を継続できる力を身につける。
授業計画
第1∼15回
(全担当者交代)
①自主学習:栄養セミナーⅣ等のグループ単位で目標を定め,模擬試験の解説・見直し等を行う。 ②自己学習:模擬試験の振り返り,教科書の見直し等を行う。
③講義:各教員により,講義内容の再確認,模擬試験の解説等を行う。 ④模擬試験:定期的に模擬試験や過去の国家試験問題などの問題を解き,理解度の指標を得る。
評価の方法
定期試験60%,授業中の発表内容,小テスト40%
受講の心得
大学生活の最終年度にあたることを自覚し,目的達成へ向けて万全の体制で臨むこと。学習に関するスケジュールを立案し,学習
計画を自己管理すること。理解できていない内容については教員に積極的に質問し,確実に理解すること。自ら学習する意識を持
つこと。社会人となる最終準備段階であるから,欠席・遅刻をしないことは受講の最低条件である。
使用テキスト
『管理栄養士国家試験問題集』,日本給食管理専門学院 編,中央法規
『クエスチョンバンク管理栄養士国家試験問題解説』,医療情報科学研究所 編,MEDIC MEDIA
『受験必修キーワード集』,女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会 編,女子栄養大学出版部
参考書
『管理栄養士国家試験の要点』,栄養セントラル学院 編,中央法規
『国試の麗人』,RDC管理栄養士センター 監修,RDC管理栄養士センター札幌校
『管理栄養士国家試験の傾向と対策』,管理栄養士教育研究会 編,南江堂
− 88 −
管理栄養士実務演習 川上祐子・多田賢代・村上 淳・真鍋芳江・山口享子・岡崎恵子
田村理恵・古川愛子・北島葉子・木野山真紀・原田眞澄 開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
必修
授業概要
臨地実習の内容を十分に知るとともに実習効果を高めるために行う科目であり,事前学習と事後学習に分ける。
事前学習では,臨地実習先の施設の状況を十分に知るとともに,そこで実施する課題研究の検討や課題の円滑な実施に向けて事
前準備を行う。また,臨地実習先との円滑なコミュニケーションを図ることができるように心構えや態度を養う。
事後学習では,臨地実習で得た知識や技術,態度をまとめ,報告会を行う。
到達目標
・社会人として必要な知識・技術を身につけ,実践できる。
・自らが臨地実習で学ぶ課題を選定し,その目的にそった学習ができる。
・臨地実習施設の様々な職種の人とコミュニケーションをはかることができ,管理栄養士の業務の内容を理解することができ
る。
・自らが学んだことをまとめ,発表することができる。
授業計画
第1回
臨地実習の目的について
【事前学習】
第2回
「臨地実習」の目的を理解し,臨地実習に臨む心構えを養う。
第3∼7回
実習受け入れ先の管理栄養士を招き,実習内容,実習生の心得等を学習する。
第8∼9回
実習先を決定して,グループごとに学習する。
実習先を訪問して,必要な準備をする。
第10∼12回
実習課題の検討
第13回
栄養教育指導案の作成
第14回
介護実習(学内)
第15回
直前指導
【事後学習】
第1∼2回
実習のまとめをして,報告会の準備をする。
第3∼4回
報告会
第5回
まとめ
評価の方法
実習ノート80%,小テスト10%,受講態度10%の割合で評価する。
受講の心得
臨地実習は管理栄養士の働く現場での学習である。この学習を効果的なものにするために授業時間外に準備したり,復習したり
することが多い。そのためにはグループ内で協調することが必要である。コミュニケーション能力と,自主性のある授業参加と受
講意識を求める。
使用テキスト
『臨地実習のしおり』,中国学園大学現代生活学部人間栄養学科 編
参考書
後日提示する。
その他
あいさつ等の態度や服装等,日常の基本的作法を身に付けておくこと。
− 89 −
北島葉子・村上 淳
岡崎恵子・田村理恵
給食管理実習Ⅱ
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
必修
授業概要
この実習は,栄養士免許必修単位である「給食の運営実習」に該当する科目である。特定給食施設(学校,事業所,施設,病
院)における給食の運営に関する栄養士業務の体験学習を通して,学内で学んだ知識・技術との統合を図る。
到達目標
食事計画立案,大量調理,衛生管理,情報管理などの給食サービスの提供に関する具体的な業務について,管理栄養士の指導の
もとで課題発見と問題解決にとりくみ,給食業務に携わる栄養士に必要とされる知識と技術を習得する。
授業計画
●実習施設の選択
次の中から希望する1施設を選択する(希望が片寄る場合は,指定することもある。)。
・学 校 小・中学校又は給食センター
・事 業 所 工場やオフィスの社員食堂,弁当給食センター等
・福祉施設 特別養護老人ホーム,老健施設,その他の福祉施設
・病 院 総合病院,内科,循環器内科
●実習内容
具体的な実習計画と内容は,実習施設ごとに異なるが,以下の項目について40時間(5日×8時間)実習する。
・実習施設の組織と運営の理解
・施設別給食の特徴と給食の目的の理解
・給食業務の基本的な流れの確認
・献立作成について
・食材料管理について
・作業管理,大量調理(盛り付け,配膳を含む)
・衛生管理について
・事務管理について
・栄養教育媒体の検討および作成
・各種調査(残食・嗜好など)実施
評価の方法
実習施設の評価60%,実習ノート40%の割合で評価する。
受講の心得
日常の業務を行っている栄養士の職場における実習である。貴重な体験を無駄にしないよう,目的をもって事前の準備をしっか
りと行い,実り多い実習となるよう意欲的にとりくむこと。
使用テキスト
『実習生のしおり』,中国学園大学現代生活学部人間栄養学科編
参考書
『Plam-Do-Seeにそった給食管理実習のてびき』,西川貴子 他著,医歯薬出版
『給食経営管理論』,特定非営利活動法人 日本栄養改善学会監修 石田裕美/冨田教代 編,医歯薬出版株式会社
『食品成分表2016』,香川芳子 編,女子栄養大学出版部
『新ビジュアル 食品成分表』,大修館書店
『給食施設のための献立作成マニュアル 第8版』,赤羽正之 他著,医歯薬出版
− 90 −
臨床栄養学実習Ⅲ
川上祐子・多田賢代・古川愛子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
必修
授業概要
病院・介護老人保健施設における臨地実習を通し,栄養評価や栄養療法の実際を管理栄養士の指導のもとに体験する。
到達目標
患者・高齢者の状態を把握することにより,課題発見をし,管理栄養士の指導により解決し,栄養管理の計画・実践・評価の知
識・技術を習得する。
授業計画
各実習病院等において作成された実習計画に従って実習する。
実習内容の1例
1 病院管理栄養士業務の説明
2 食材料管理,衛生管理,作業管理の実際
3 特別治療食実習
4 栄養管理の実際(栄養基準,食品構成,献立作成)
5 カルテの見方
6 栄養療法の実際
7 栄養評価の実際
8 個人栄養食事指導の実際
9 集団栄養食事指導の実際
10 まとめ,報告書作成
評価の方法
実習病院等からの評価60%,提出物(レポート,実習ノート)40%で総合評価する。
受講の心得
報告・連絡・相談を実践すると共に,課題発見・問題解決を心がける。
使用テキスト
『臨地実習 実習生のしおり』
参考書
『食品成分表2014』香川 芳子:女子栄養大出版
『糖尿病食事療法のための食品交換表』日本糖尿病学会編 文光堂
『腎臓病食品交換表−治療食の基準−』浅野誠一・吉利 和監修 医歯薬出版
『メニューコーディネイトのための食材別料理集』宮澤節子・太田美穂他 編著 同文書院
『一品料理500選 治療食への展開』宗像伸子 編著 医歯薬出版
− 91 −
北島葉子・村上 淳
岡崎恵子・田村理恵
給食管理実習Ⅲ
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
選択
授業概要
給食管理実習Ⅱを基礎とし,給食運営の管理者として資材・人材,栄養,安全,経済など全般にわたるマネジメントの基本を習
得する。
到達目標
管理栄養士の指導のもとに,給食経営管理業務全般について実習し,その中で特に関心を持った特定の業務を選び,これを深く
追求する。その過程で自ら課題を発見し,問題を解決する経験を通して,総合的なマネジメントを行うための知識と技術を習得す
る。
授業計画
●実習施設の選択
次の中から1施設を選択する。給食管理実習Ⅱと継続することも可能である(希望が片寄る場合は,指定することもある。)。
・学 校 小・中学校又は給食センター
・事 業 所 工場や大規模オフィスの社員食堂,弁当給食センター等
・福祉施設 特別養護老人ホーム,老健施設,その他の福祉施設
・病 院 総合病院,内科,循環器内科
●実習内容
具体的な実習計画と内容は実習施設ごとに異なるが,以下の項目について実習する。
・実習施設の組織の概要と見学
・施設別給食部門業務の特徴の理解
・給食経営管理システムの理解
経営管理,栄養・食事管理について
組織・人事管理,施設・設備管理について
食材料管理,生産管理について
衛生・安全管理,品質管理について
会計・原価管理について
・給食経営管理システムに関する研究発表及び討論
・テーマ別研究活動及び成果報告と討論
評価の方法
実習施設の評価60%,実習ノート40%の割合で評価する。
受講の心得
自ら実習課題を設定し,課題の発見と問題解決を経験することにより,管理栄養士の業務をより深く理解することがこの実習ね
らいである。事前学習の段階から,実習への関心を深め積極的にとりくむことを期待する。
使用テキスト
『実習生のしおり』,中国学園大学現代生活学部人間栄養学科編
参考書
『食品成分表2016』,香川芳子 編,女子栄養大学出版部
『新ビジュアル 食品成分表』,大修館書店
『給食経営管理論』,特定非営利活動法人 日本栄養改善学会監修 石田裕美/冨田教代 編,医歯薬出版株式会社
『給食経営管理実務ガイドブック』,富岡和夫 編,同文書院
− 92 −
臨床栄養学実習Ⅳ
川上祐子・多田賢代・古川愛子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
選択
授業概要
臨床栄養実習Ⅲで実施した臨地実習をさらに深く体験することにより,管理栄養士としての知識,技能の一層の充実をはかる。
到達目標
栄養管理計画の作成から実施および経過把握について実践を行い,チーム医療の中での管理栄養士の役割を理解し,栄養ケアの
流れや技術を習得する。
授業計画
各実習病院等において作成された実習計画に従って実習する。
実習内容の1例
1 チーム医療と管理栄養士の役割について説明。
2 カルテの内容を理解する。
3 担当患者の治療方針を理解する。
4 栄養治療の計画を把握する。
5 栄養治療の実施状況を把握する。
6 栄養治療の経過を把握する。
7 栄養評価の実際
8 個人栄養食事指導の計画,参加。
9 集団栄養食事指導の計画,参加。
10 まとめ,報告書作成。
評価の方法
実習病院等からの評価60%,提出物(レポート,実習ノート)40%で総合評価する。
受講の心得
報告・連絡・相談を実践すると共に,課題発見・問題解決を心がける。
使用テキスト
『臨地実習 実習生のしおり』
参考書
『新食品成分表』文部科学省資源調査会編 一橋出版
『一品料理500選 治療食への展開』宗像伸子 編著 医歯薬出版
『栄養食事療法必携』中村丁次 編著 医歯薬出版
『NSTのための臨床栄養ブックレット』山東勤弥・保木昌徳・雨海照祥 編 文光堂
『コメディカルのための静脈・経腸栄養ガイドライン』日本静脈経腸栄養学会 編 南江堂
− 93 −
公衆栄養学実習Ⅱ
森 恵子・真鍋芳江
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
1単位
選択
授業概要
保健所及び市町村の公衆栄養学分野において,それぞれが果たす役割や業務内容を知る。
到達目標
・地域の健康・栄養問題に関する情報の収集・分析を行い,総合的に評価・判定を行うことができる。
・対象に応じた適切な保健サービスの提供プログラムの実践状況を把握することができる。
・健康・栄養関連プログラムへの参加を通して,プログラム実施から評価までのマネジメント能力を身につけることができる。
授業計画
1.事前訪問および事前学習
実習先を訪問し施設の概要について理解する。実習内容および研究課題等の指導を受け,実習までに必要な準備に関する指示
を受ける。
2.実習内容
⑴ 保健所における実習
・集中講義
衛生行政,地域保健行政と保健所の役割,保健所・市町村栄養業務および食に係わる様々なボランティア等について集中講
義を受ける。
・現場実習
各保健所において作成された実習計画に従う。具体的な内容や取り組みは実習施設によって異なる。
1)保健所管内の現況と管理栄養士業務の概要
2)公衆栄養学や公衆栄養学に関連する法規の実際
3)地域保険における栄養体制の整備
① 地域における実態把握,分析
② 専門的な栄養指導,食生活支援
③ 食環境整備(食に関する情報の整備,栄養成分表示の推進等)
4)特定給食施設への栄養管理指導
5)市町村に対する栄養改善事業支援と連絡調整
⑵ 市町村における実習
各市町村において作成された実習計画に従う。具体的な内容や取り組みは実習施設によって異なる。
1)管理栄養士の役割と業務の概要
2)地域保健栄養体制の整備
① 「健康日本21」地方計画や地域保険医療計画等への参画
② 栄養改善事業の計画・評価
3)栄養相談および一般的栄養指導
4)住民に対する健康教育(企画・実施・評価)
5)地区組織の育成及び支援
評価の方法
実習施設における評価(50%)およびレポート(30%),実習ノート(20%)として評価する。
受講の心得
実習施設から指定された用具・媒体,資料等を用意すること。
実習先の地域の食生活の現状等を十分把握して臨むこと。事後に課題にそった報告書を作成すること。
使用テキスト
『臨地実習のしおり』,中国学園大学現代生活学部人間栄養学科 編
『公衆栄養学実習テキスト』,岡山県保健福祉部健康対策課 監修,岡山県栄養士養成施設協議会 発行
参考書
『国民衛生の動向』,財団法人 厚生統計協会 編集・発行
『栄養・健康データハンドブック』,藤沢良知 編,同文書院
− 94 −
福田伸治・嶋田義弘・川上祐子・多田賢代・小林英紀
河野勇人・村上 淳・真鍋芳江・田村理恵・古川愛子
栄養セミナーⅠ
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
1単位
必修
授業概要
この授業では受講者を少人数グループに分け,各グループに一人の教員がチューターとして着く。前半では地域の施設(犬養木
堂記念館,福祉施設等)を訪問することで,地域の歴史を学び,高齢者とのコミュニケーションを体験する。後半は課題研究を行
い,少人数で意見を交わし,協力して学ぶスキルを身につける。
到達目標
・文献の読み方,調べ方,整理の仕方,情報の収集法と整理の仕方,まとめ方,レポート・論文の書き方,プレゼンテーション
の方法などを具体的に経験しながら身につける。
・グループ学習のスキルを身につける。
授業計画
第1回
授業の概要・目的の解説,授業の進め方について (全担当者)
第2回
グループ学習① (全担当者)
第3回
図書館の活用方法:文献検索 (全担当者)
第4回
高齢者福祉施設への訪問 (全担当者)
第5回
グループ学習② 高齢者福祉施設訪問の準備 (全担当者)
第6回
高齢者福祉施設の訪問 (全担当者)
第7回
犬養木堂記念館の訪問 (全担当者)
第8回
課題研究① 文献による調査 (全担当者)
第9回
課題研究② 文献による調査 (全担当者)
第10回
課題研究③ 文献による調査 (全担当者)
第11回
課題研究④ 文献による調査 (全担当者) 第12回
プレゼンテーションの方法 (嶋田)
第13回
課題研究⑤ 文献による調査 (全担当者)
第14回
課題研究⑥ 文献による調査 (全担当者)
第15回
課題発表会 (全担当者)
評価の方法
課題発表会が60%
各提出物が40%
受講の心得
グループ内で,他者の意見を聞き,受け入れ,積極的に発言することが求められる。
積極的な姿勢で参加すること。また,学外訪問の前には事前準備,訪問後には事後学習が求められる。
使用テキスト
指定しない
参考書
なし
− 95 −
河野勇人・小林英紀・村上 淳
岡崎恵子・北島葉子 栄養セミナーⅡA
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
1単位
必修
授業概要
この授業は3つの課題で構成される。
・野菜を栽培し,農作業による食料の生産を体験し,生産から消費までの一連の過程を体験する。
・グループ単位で,自らが育てた野菜を用いたレシピを考案し,料理コンテストを行う。
・多様な職域の管理栄養士から話を聞く。
到達目標
・野菜の旬,食物生産の困難さ,楽しさを理解する。
・グループで協力して作業を進め,意見・アイデアを出し合う習慣を身につける。
・管理栄養士業務および職域についての理解を深める。
授業計画・方法
授業計画
第1回
授業の概要・目的の解説,授業の進め方,菜園への道について (全担当者)
第2回
施肥作業 (全担当者)
第3回
夏野菜の植え付け① (全担当者)
第4回
夏野菜の植え付け② (全担当者)
第5回
料理コンテストのメニュー考案・菜園作業 (全担当者)
第6回
菜園作業 (全担当者)
第7回
菜園作業 (全担当者)
第8回
菜園作業・料理コンテストのメニュー試作① (全担当者)
第9回
菜園作業 (全担当者)
第10回
菜園作業 (全担当者)
第11回
菜園作業・料理コンテストのメニュー試作② (全担当者) 第12回
菜園作業 (全担当者)
第13回
職域別管理栄養士講話 (全担当者)
第14回
料理コンテスト (全担当者)
第15回
菜園作業 (全担当者)
評価の方法
菜園作業,メニュー試作,料理コンテストへの参加態度が80%
菜園日誌,各提出物が20%
受講の心得
グループ内で,他者と協力し,積極的に行動することが求められる。
積極的な姿勢で参加すること。
使用テキスト
指定しない
参考書
「新版 野菜栽培の基礎」池田英男・川城英夫,農文協
「病害虫・雑草防除の基礎」大串龍一,農文協
− 96 −
河野勇人・小林英紀・村上 淳
岡崎恵子・木野山真紀 栄養セミナーⅡB
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
1単位
必修
授業概要
この授業は3つの課題で構成される。
・野菜を栽培し,農作業による食料の生産を体験し,生産から消費までの一連の過程を体験する。
・自らが育てた野菜を配布する。
・多様な職域の管理栄養士にインタビューを行う。
到達目標
・野菜の旬,食物生産の困難さ,楽しさを理解する。
・グループで協力して作業を進め,意見・アイデアを出し合う習慣を身につける。
・管理栄養士業務および職域についての理解を深める。
授業計画・方法
授業計画
第1回
授業の概要・目的の解説,授業の進め方について (全担当者)
第2回
施肥作業・冬野菜の植え付け① (全担当者)
第3回
冬野菜の植え付け② (全担当者)
第4回
菜園作業 (全担当者)
第5回
菜園作業 (全担当者)
第6回
菜園作業 (全担当者)
第7回
菜園作業 (全担当者)
第8回
菜園作業 (全担当者)
第9回
菜園作業 (全担当者)
第10回
菜園作業 (全担当者)
第11回
菜園作業 (全担当者) 第12回
菜園作業 (全担当者)
第13回
菜園作業・インタビューの準備 (全担当者)
第14回
職域別管理栄養士へのインタビュー (全担当者)
第15回
菜園の片付け・インタビュー結果のまとめ (全担当者)
評価の方法
菜園作業,メニュー試作,インタビューへの参加態度が80%
菜園日誌,各提出物が20%
受講の心得
グループ内で,他者と協力し,積極的に行動することが求められる。
積極的な姿勢で参加すること。
使用テキスト
指定しない
参考書
「新版 野菜栽培の基礎」池田英男・川城英夫,農文協
「病害虫・雑草防除の基礎」大串龍一,農文協
− 97 −
多田賢代・川上祐子・福田伸治・真鍋芳江 田村理恵・古川愛子・木野山真紀・大宮めぐみ
栄養セミナーⅢA
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
1単位
必修
授業概要
この授業は一人のチューターと数人の学生がグループを構成し,地域の人々を対象とした健康・栄養・食生活の講座を企画,
準備,実施するという実践的な学習形態の授業である。各グループは3年前期までに修得した知識・技能を活用して,所定の課題
に沿って講座を企画し,内容について自主的に学習を進めるとともに,実施に必要な調理,実験等の手技を身につける。この間
チューターは学生の自主性を尊重しつつ,適宜助言を与える。
到達目標
・課題について理解し,必要な技術が身につく。
・自主的な学習態度が身につく。
・グループで協力し,計画的に企画を進める力が身につく。
・目的を達成することの意義を理解し,実践できる。
授業計画
第1回
授業の概要・目的の解説,授業の進め方,各グループの課題について (全担当者)
第 2 ∼14回
各グループでの企画,準備,実施,マナー講座受講 (全担当者)
想定されるテーマ
・食育SATを活用した健康教室(公民館での啓発活動)
・骨密度測定を活用した健康教室(公民館での啓発活動)
・「男の料理教室」
・「男の料理教室」での健康講座
・学童保育での食育活動
・食品衛生に関する情報提供
・全農岡山との連携事業
第15回
各グループの活動のまとめ (全担当者)
評価の方法
学習態度(意欲的か,行動が伴っているか,協力的かなどを評価する)40%
課題の理解度(ディスカッション,学習記録から評価する)30%
提出レポート30%
受講の心得
グループ内で,他者と協力し,積極的に行動することが求められる。
授業時間外にも自主的に調査・学習することが求められる。
参考書
3年前期までに使用した全ての教科書
− 98 −
森脇晃義・嶋田義弘・多田賢代・川上祐子・福田伸治・小林英紀
村上 淳・真鍋芳江・田村理恵・古川愛子・河野勇人・北島葉子
栄養セミナーⅢB
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
必修
授業概要
この授業は2つのテーマからなる。
前半:栄養セミナーⅢAにおいて実施した健康・栄養・食生活の講座について,「セミナー発表会」の場で発表する。この発表
会までに各グループでの活動をポスター等の媒体にまとめる。この間,前期から継続のチューターは学生の自主性を尊重
しつつ,適宜助言を与える。
後半:卒業研究の準備段階として,担当教員のもとで教員から示される課題について課題研究を進める。研究の方法と問題解決
方法を学び,自ら学ぶ。
到達目標
・グループで実施した講座についてまとめ,発表する力を身につける。
・興味ある課題を深く掘り下げ,仮説を検証する作業を通じて,科学研究の手法を獲得し,研究の意義を理解する。
授業計画
第1回
授業の概要・目的の解説,授業の進め方について (ⅢAから継続の担当者)
第2回
セミナー発表会の準備① (ⅢAから継続の担当者)
第3回
セミナー発表会の準備② (ⅢAから継続の担当者) 第4回
セミナー発表会の準備③ (ⅢAから継続の担当者)
第 5 ∼15回
各卒業研究ゼミでの活動 (助教を除く全担当者)
想定されるテーマ
・食品の機能性についての探求
・血糖測定を取り入れた糖尿病療養に関して
・医療機関での健康教室
・がんと栄養・エネルギーセンサー
・発生状況から見たノロウイルス食中毒の疫学的特徴
・微生物利用食品の機能性
・保健統計データの図表化
・幼小児期の食育と栄養教育媒体の作成と実践
・広汎性発達障害(自閉症)青年の自立を目指した健康料理教室の開催
・保育園の食育について
・真空調理について
評価の方法
セミナー発表会について
学習態度(意欲的か,行動が伴っているか,協力的かなどを評価する)20%
課題の理解度(ディスカッション,学習記録から評価する)15%
卒業研究について
学習態度(意欲的か,行動が伴っているかなどを評価する)50%
課題の理解度(ディスカッション,レポート等から評価する)15%
受講の心得
グループ内で,他者と協力し,積極的に行動することが求められる。
授業時間外にも自主的に調査・学習することが求められる。
参考書
適宜指示する。
− 99 −
森脇晃義・嶋田義弘・多田賢代・川上祐子・福田伸治・小林英紀
村上 淳・真鍋芳江・田村理恵・古川愛子・河野勇人・北島葉子
栄養セミナーⅣA
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
1単位
必修
授業概要
担当教員のもとで教員と共に選んだ課題について課題研究を進める。研究の方法と問題解決方法を学び,自ら学ぶ。
調査・研究成果をまとめて発表する。
到達目標
・興味あるテーマを深く掘り下げ,仮説を検証する作業を通じて,科学研究の手法を獲得し,研究の意義を理解する。
・調査・研究した成果についてまとめ,文書・媒体等を用いて発表する力を身につける。
授業計画
第1∼15回
各卒業研究ゼミでの活動 (全担当者)
想定されるテーマ
・食品の機能性についての探求
・血糖測定を取り入れた糖尿病療養に関して
・医療機関での健康教室
・がんと栄養・エネルギーセンサー
・発生状況から見たノロウイルス食中毒の疫学的特徴
・微生物利用食品の機能性
・保健統計データの図表化
・幼小児期の食育と栄養教育媒体の作成と実践
・広汎性発達障害(自閉症)青年の自立を目指した健康料理教室の開催
・保育園の食育について
・真空調理について
評価の方法
学習態度(意欲的か,行動が伴っているかなどを評価する)50%
課題の理解度(ディスカッション,レポート等から評価する)50%
受講の心得
グループ内で,他者と協力し,積極的に行動することが求められる。
授業時間外にも自主的に調査・学習することが求められる。
参考書
適宜指示する
− 100 −
森脇晃義・嶋田義弘・多田賢代・川上祐子・福田伸治・小林英紀
村上 淳・真鍋芳江・田村理恵・古川愛子・河野勇人・北島葉子
栄養セミナーⅣB
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
後期
1単位
必修
授業概要
この授業は2つのテーマからなる
・担当教員のもとで進めた調査・研究成果をまとめて発表する。成果をポスター形式で発表する。報告者は各ポスターの前に立
ち,内容を説明し,質疑に応じる。
・卒業後の進路に応じた学習を進め,4年間の学びの集大成とする。
到達目標
・調査・研究した成果についてまとめ,文書・媒体等を用いて発表する力を身につける。
・自らの将来に対応する学力,知力,技能をまとめ,社会に貢献する人材となる。
授業計画
第1∼4回
各卒業研究グループでの活動 (全担当者)
第 5 ∼15回
各自の進路に応じた学習 (全担当者)
①自主学習:卒研等のグループ単位で学習を進める
②自己学習:管理栄養士国家試験受験のための模擬試験,教科書の見直し等を行う
③資格試験準備学習:フードスペシャリスト資格認定試験等の受験を目標に学習を進める
評価の方法
卒業研究:成果の発表内容20%
各自の進路に応じた学習:試験70%,授業態度(小テスト含む)10%
受講の心得
大学生活の集大成であることを自覚し,目的達成のために万全の体制で臨むことが求められる。
中長期の計画を立て,それに従い学習・行動することが必要となる。
グループ学習以外での自己学習により,学力・知力・技能は効率的に集積される。自主学習を強く推奨する。
参考書
適宜指示する
− 101 −
食生活論
岡崎恵子・古川愛子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
選択
授業概要
人間にとっての「食」の意味を考えるとともに食を多角的にとらえて,現在の食の成り立ちを知る。そのために,味覚と嗜好に
焦点を当てながら,我々の食生活の成立・変容に関わってきた因子を自然科学,人文・社会学的な視野で学ぶ。
到達目標
・「食」に関する様々な因子を知り,自分の食生活を見直すことができる。
・私達の食生活が昔からの食文化の上に成立しており,また,今後の食文化の形成に自分達が関わっていることを理解する。
・食習慣の形成が乳幼児期から始まることを理解する。
授業計画
第1回
「食べるということ,食べるとは何か」を考える
第2回
食べ物の役割,なぜ食べるのか
第3回
味覚と嗜好
第4回
五大栄養素と水の働き
第5回
うま味の発見
第6回
人間は何を食べてきたか⑴ 米と日本の食文化
第7回
人間は何を食べてきたか⑵ 魚と日本の食文化
第8回
人間は何を食べてきたか⑶ 肉とその保存法
第9回
食の情報をどうとらえるか
第10回
油脂について考える
第11回
食の文化とおいしさ
第12回
食生活と健康を考える⑴ 肥満とやせ
第13回
食生活と健康を考える⑵ 塩分摂取量は減少しているか
第14回
食生活と健康を考える⑶ 世代によって異なる栄養摂取
第15回
まとめ 嗜好の教育は幼児期から
評価の方法
授業の取り組み20%,試験80%
受講の心得
健康・栄養,調理や料理等幅広く食生活に関する新聞記事等に関心をもち,読むこと。
使用テキスト
『味覚と嗜好のサイエンス』,伏木 亨,丸善株式会社
『食品成分表2015』,香川芳子 監修,女子栄養大学出版部
参考書
『国民栄養の現状』,『国民健康・栄養調査結果』,健康・栄養情報研究会 編,第一出版
『国民衛生の動向』,財団法人厚生統計協会
− 102 −
食生活演習Ⅰ
岡崎恵子・古川愛子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
1単位
選択
授業概要
専門分野の学習の理解を進めるために必要な基本的な知識や技術を習得する。各種の食材目安量と重量の測定や調理による重量
の変化を体験する。また,栄養成分表の使い方を習熟するために栄養価計算等を行う。
到達目標
・食品を食品群,料理を主食・主菜・副菜に分けることができる。
・栄養成分表を正確に読み,使いこなすことができる。
・自分の食事を食事バランスガイドにあてはめて,サービングサイズを決定することができる。
授業計画
第1回
米の種類と調理法,茶碗1杯の重量
第2回
五大栄養素とその働き
第3回
成分表と食品群
第4回
肉の部位と栄養素含量の違い
第5回
魚の種類と栄養素含量の違い
第6回
緑黄色野菜と淡色野菜
第7回
主食・主菜・副菜と和食
第8回
食事バランスガイドの理解
第9回
自分の食事を食事バランスガイドで評価
第10回
エネルギー必要量と三大栄養素のエネルギー比率
第11回
野菜の重量と廃棄量,調理による重量の変化
第12回
食品成分表から廃棄率を考える
第13回
世界の料理・日本の料理
第14回
食料自給率と地産・地消
第15回
まとめ 自分の食生活の見直し
評価の方法
授業の取り組み20%,試験20%,レポート60%
受講の心得
健康・栄養,調理や料理等幅広く食生活に関する新聞記事等に関心をもち,読むこと。
使用テキスト
『食品成分表2015』,香川芳子 監修,女子栄養大学出版部
随時,資料等を配布する。
参考書
適宜紹介する。
− 103 −
食生活演習Ⅱ
岡崎恵子・古川愛子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
1単位
選択
授業概要
専門分野の学習の理解を進めるために必要な基本的な知識や技術を習得する。調理用語を調べ,班でわかりやすくまとめての発
表や献立作成やリーフレット作成などを行う。
到達目標
・和・洋・中の料理や焼く,煮る,蒸す等の調理作業で使用される特殊な調理用語や食材がわかる。
・料理の組み合わせとそれを改善する方法がわかる。
・献立作成ができ,その栄養価計算ができる。
・発表やリーフレットによりプレゼンテーションができる。
授業計画
第1回
食べることの意味を考える。
第2回
料理と調理の用語を調べる。
第3回
料理と調理の用語を分類し,発表する。
第4回
献立を立てる際の基本的考え方を知り,献立を立てる。
第5回
自分に必要なエネルギーや栄養素量等を知る。
第6回
主食と主菜,主菜,副菜
第7回
主菜になる料理とその材料
第8回
副菜になる料理とその材料
第9回
献立作成と栄養価計算
第10回
献立作成と栄養価計算
第11回
献立作成と栄養価計算
第12回
自分の食事を評価し,改善する。(食育SATの利用)
第13回
自分の食事を評価し,改善する。(食育SATの利用)
第14回
自分の食事を評価し,改善する。(食育SATの利用)
第15回
まとめ 自分の作成した献立の魅力を発表
評価の方法
授業の取り組み20%,試験20%,レポート60%
受講の心得
健康・栄養,調理や料理等幅広く食生活に関する新聞記事等に関心をもち,読むこと。
使用テキスト
『食品成分表2015』,香川芳子 監修,女子栄養大学出版部
随時,資料等を配布する。
参考書
適宜紹介する。
− 104 −
運動指導論
本美由喜
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
2単位
選択
授業概要
近年,認知症予防における運動の重要性が見直されている。また,2020年には東京オリンピックが計画され,スポーツや運動へ
の関心は非常に高まっている。そうした中,健康をつくる栄養と運動,介護予防運動,そして,スポーツ栄養などについての指導
は,かつてないほど重要になっている。
本講義は,運動指導における管理栄養士としての役割を把握するために,栄養学と健康運動実践指導の視点から構成している。
また,講義とデイスカッション,感想文,レポート提出,AV機器などの活用と実習により,運動指導の理解と技能の習得を図る。
到達目標
理論では,「ライフステージ別健康づくり」と運動指導の理解と応用に重点を置く。実践では,どの職域でも有益な「ウォーキ
ング」,「ストレッチ」,「筋力トレーニング」,「ラジオ体操」などについての簡単な運動指導法を習得する。
授業計画
第1回
健康づくりと運動(健康日本21〈第2次〉,ヘルスプロモーション)
第2回
スポーツと栄養(スポーツ栄養の基本)
第3回
子どもの運動と栄養(食育,ジュニアスポーツ選手の食事)
第4回
競技力向上と栄養管理 (スポーツ選手の食事,水分摂取)
第5回
女性の健康管理と運動(貧血予防,腰痛と肩痛予防の運動)
第6回
生活習慣病と運動(メタボリックシンドローム,特定保健指導)
第7回
高齢者の運動(介護予防運動) 第8回
運動基準とエクササイズ(体力と運動強度,心拍数,運動プログラム)
第9回
体操の目的と方法(ラジオ体操,認知症予防体操)
第10回
効果的なウォーキング方法(ノルディックウォーキング,有酸素運動)
第11回
ストレッチングの基礎と実際(地域での運動の取組)
第12回
日常生活の中での筋力トレーニング,ウォーミングアップとクーリングダウン
第13回
スポーツと外食,市販食品(賢い選び方,食べ方) 第14回
健康管理と運動指導(運動障害と予防,応急措置) 第15回
まとめ
評価の方法
評価は,学習態度,レポート提出,小テスト,感想文,実技などで50%,筆記試験50%で評価する。
受講の心得
各職域で有益な運動を指導できるよう具体的な運動手法を習得するために,実践を学ぶという意識を持って受講すること。
使用テキスト
「戦う身体をつくるアスリートの食事と栄養」編著者:田口素子,発行所:株式会社ナツメ社
参考書
「健康運動実践指導者用テキスト」公益財団法人 健康・体力づくり事業財団事業団発行 その他
授業内容に応じて,教室を変更する場合がある。
− 105 −
食料経済
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
選択
授業概要
本講義では,まず食料消費の経済理論と食料の流れとそれに関わる経済主体の連鎖であるフードシステム概念について学ぶ。そ
の上で,わが国の食料消費構造の変化について経済理論を通じて理解する。さらにわが国の食料安全保障の実態と今後の展開につ
いて食料輸入と自給率,世界の食料需給などの今日的課題を題材にして考える。
到達目標
①食料の生産から消費に至るまでの一連の流れ,フードシステムを理解する。
②食料消費構造について経済学の概念を用いて説明する力を身につける。
③食料の需給に関連する社会問題について,経済学を基盤とした観点から考察する力を身につける。
授業計画
第1回
「食料経済」の対象領域と課題−フードシステムとは何か?何を学ぶのか?−
第2回
食料経済の理論 需要と供給 第3回
食生活の成熟① 第4回
食生活の成熟② 第5回
食料消費パターンの変化① 第6回
食料消費パターンの変化② 第7回
食料消費パターンの変化とその要因① 第8回
食料消費パターンの変化とその要因② 第9回
食料の安全保障と自給率①
第10回
食料の安全保障と自給率② 第11回
世界の人口と食料① 第12回
世界の人口と食料② 第13回
食生活と政府の役割① 第14回
食生活と政府の役割② 第15回
授業のまとめ
評価の方法
講義中に実施する試験またはレポート(30%),期末試験の結果(70%)により評価する。
受講の心得
自ら学び,考える力を持とうと努力すること。講義ノートの作成,配布資料の管理を十分に行うこと。
授業後の復習を推奨する。
使用テキスト
『フードシステムの経済学』(第5版),時子山ひろみ・荏開津典生・中嶋康博
参考書
適宜,指示する
− 106 −
専門英語
森脇 晃義
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
後期
1単位
選択
授業概要
本演習では栄養学に関連する英文の教科書,論文を交代で講読することにより,英文の正確な読解力を養い,同時に,専門用
語,表現法および引用論文の活用などについて理解を深める。
到達目標
栄養学に関連する最新の情報・技術を修得・理解し,自己研鑽に継続利用できる能力を養うとともに,常に新しい課題を探求す
る能力・習慣を身につける。
授業計画
第1回
教科書全体のオリエンテーション,学生各自で翻訳を分担する順番等を決める。
第2回
前回資料についての主担学生による翻訳文発表と教員の解説,全員による論議をまとめ。
次回翻訳資料の配付と翻訳主担者の決定。
第 3 ∼14回
この間は英語論文のコピーも翻訳し,同時のその内容を各自が理解できるよう出席者全員に論議する。
第15回
総合討論
評価の方法
授業中の活動40%,論議への参加状況40%,まとめ20%により判断する。
受講の心得
相応の英和辞典を準備すること。(高校で使っていたもので良い)
専門用語は別に解説する。
使用テキスト
相応の英和辞典,論文別刷り等が主体となる。
『All about food』Helen McGrath, Oxford University Press 等。
− 107 −
フードコーディネート論
北島 葉子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
2単位
選択
授業概要
フードスペシャリストの業務の一つに「フードコーディネート」がある。フードコーディネートのターゲットは「食のアメニ
ティの創造」であり,「ホスピタリティ」をもって仕事にあたることである。そこで,料理を提供する場面で快適な食事ができる
ための料理・メニュー・食卓・食空間を含めた食(フード)のコーディネートについて学習する。
到達目標
本講義では,既に学んだ関連科目(調理学や栄養学など)を生かし,レストランやファストフードをはじめとする外食産業の
オープニングからメニュープランニング,ビジネス展開の計画まで,さらに,料理を盛り付ける食器や,テーブルクロス,照明や
色彩など快適な食空間をトータルにコーディネートできる力を身につける。
授業計画
第1回
フードスペシャリストについて
第2回
フードコーディネートの基本理念(C-1)
第3回
人類と食物(S-2)
第4回
食事の文化(C-2)①
第5回
食事の文化(C-2)②
第6回
日本の食(S-4)
第7回
世界の食(S-3)
第8回
食卓のコーディネート(C-3)①
第9回
食卓のコーディネート(C-3)②
第10回
食卓のサービスとマナー(C-4)①
第11回
食卓のサービスとマナー(C-4)②
第12回
メニュープランニング(C-5)
第13回
食空間のコーディネート(C-6)①
第14回
食空間のコーディネート(C-6)②
第15回
食企画の実践コーディネート(C-8),まとめ
評価の方法
筆記試験の成績100%により評価する。
受講の心得
フードコーディネートには,関連分野の基礎的教養が大切なので,フードスペシャリストの資格取得に係わる科目について復習
しておくこと。
使用テキスト
『三訂 フードコーディネート論』,㈳日本フードスペシャリスト協会 編,建帛社
『四訂 フードスペシャリスト論第4版』,㈳日本フードスペシャリスト協会 編,建帛社
参考書
『フードスペシャリスト資格認定試験問題集2016年版』,フードスペシャリスト資格取得対策研究会 編,一藝社
− 108 −
食文化調査演習
森脇 晃義
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
1単位
選択
授業概要
食の専門家に要求される能力の一つに,視野の広い食の知識がある。そこで,各自が国内外を問わず,その地の食文化に関する
見聞をまとめ,提出することでこの科目の履修とする。
ただし,事前にテーマ,訪問地域,期間,方法等について担当教員に相談・報告すること。
到達目標
各自が決めたテーマにそって,地域の食文化を知り,理解することができる。また,一年後期に実施する工場見学,同時に行う
研修をまとめて食文化調査演習の一部とすることができる。
授業計画
第1回
履修説明
第2回
各自が方法や期間を決定
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
評価の方法
計画書50%,レポート50%
受講の心得
何を学習するか,事前に関係文献や書物をひもとき,よく読んで計画,実行すること。
使用テキスト
なし
参考書
計画に沿って紹介する。
− 109 −
森脇晃義・嶋田義弘・多田賢代
村上 淳・北島葉子 管理栄養士演習Ⅰ(習得科目の振り返り)
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
前期
1単位
選択
授業概要
管理栄養士の資格取得への準備を整えること。
到達目標
これまでに学習した事項を復習し,理解と知識を集積する。
授業計画
① 自主学習:テキスト,教科書で復習し,その内容に関する試験で知識の確認を行う。
② 講義:各教員により,講義内容の再確認・試験を行う。
①②の内容について週間スケジュールを作成し,授業を進める。
評価の方法
評価は定期試験90%,小テスト10%の総合点で行う。
受講の心得
管理栄養士国家試験を受験する学生は積極的に受講する。
使用テキスト
『クエスチョン・バンク管理栄養士国家試験問題解説』,医療情報科学研究所 編,MEDIC MEDIA
『かんもし★Basic−人体と化学』,インターメディカル 編,インターメディカル
『受験必修キーワード集』,女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会 編,女子栄養大学出版部
参考書
『管理栄養士試験 合格のためのワークシート150日』,女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会 編,女子栄養大学出版部
− 110 −
森脇晃義・嶋田義弘・福田伸治・阿部ゆり子
多田賢代・村上 淳・北島葉子 管理栄養士演習Ⅱ(習得科目の振り返り)
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
1単位
選択
授業概要
管理栄養士の資格取得への準備を整えること。
到達目標
これまでに学習した事項を復習し,次のステップに向けさらに理解と知識を集積する。
授業計画
① 自主学習:テキスト,教科書で復習し,その内容に関する試験で知識の確認を行う。
② 講義:各教員により,講義内容の再確認・試験を行う。
①②の内容について週間スケジュールを作成し,授業を進める。
評価の方法
評価は定期試験90%,小テスト10%の総合点で行う。
受講の心得
管理栄養士国家試験を受験する学生は積極的に受講する。
使用テキスト
『クエスチョン・バンク管理栄養士国家試験問題解説』,医療情報科学研究所 編,MEDIC MEDIA
『かんもし★Basic−人体と化学』,インターメディカル 編,インターメディカル
『受験必修キーワード集』,女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会 編,女子栄養大学出版部
参考書
『管理栄養士試験 合格のためのワークシート150日』,女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会 編,女子栄養大学出版部
− 111 −
管理栄養士専門演習(全科目の復習と模擬試験)
森脇晃義・嶋田義弘・多田賢代・川上祐子・福田伸治・小林英紀・河野勇人
阿部ゆり子・村上 淳・真鍋芳江・田村理恵・古川愛子・北島葉子 開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
1単位
選択
授業概要
3年後期までに学習した全科目を復習し,管理栄養士国家試験合格に向け,さらに知識と理解を深める。自主学習をグループ別
に実施し,グループでの知識の確認を行う。必要に応じて教員による講義を実施し,理解不十分な内容について解説する。模擬試
験を定期的に実施し,学習到達度を測るとともに,以後の学習計画のための指標とする。
到達目標
・管理栄養士資格の取得を目指し,知識を統合し,問題解決能力を高める。
・専門職として,生涯を通して自律的に学習を継続する力を身につける。
授業計画
第1∼15回
(全担当者交代)
①自主学習:卒研等のグループ単位で目標を定め,模擬試験の解説・見直し等を行う。 ②自己学習:模擬試験の振り返り,教科書の見直し等を行う。
③講義:各教員により,講義内容の再確認,模擬試験の解説等を行う。 ④模擬試験:定期的に模擬試験や過去の国家試験問題などの問題を解き,理解度の指標を得る。
評価の方法
定期試験50%,授業中の理解度,小テスト50%
受講の心得
大学生活の最終年度にあたることを自覚し,目的達成へ向けて万全の体制で臨むこと。学習に関するスケジュールを立案し,学習
計画を自己管理すること。理解できていない内容については教員に積極的に質問し,確実に理解すること。自ら学習する意識を持
つこと。社会人となる最終準備段階であるから,欠席・遅刻をしないことは受講の最低条件である。
使用テキスト
『管理栄養士国家試験問題集』,日本給食管理専門学院 編,中央法規
『クエスチョンバンク管理栄養士国家試験問題解説』,医療情報科学研究所 編,MEDIC MEDIA
『受験必修キーワード集』,女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会 編,女子栄養大学出版部
参考書
『管理栄養士国家試験の要点』,栄養セントラル学院 編,中央法規
『国試の麗人』,RDC管理栄養士センター 監修,RDC管理栄養士センター札幌校
『管理栄養士国家試験の傾向と対策』,管理栄養士教育研究会 編,南江堂
− 112 −
教職概論
森上 敏夫
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
前期
2単位
選択
授業概要
教職概論では,教職の意義と内容について学ぶことを目的としている。栄養教諭の免許取得のための最低限の職業論(教職の全
体像をつかむとともに,教職に関する基礎的な知識)を学習する。
到達目標
栄養教諭の役割や職務内容等について,制度的,実体的側面から理解するとともに,求められる教員像について把握し,専門職
としての基礎を身に付ける。
授業計画
第1回
学校教育の目的および制度
第2回
教職の意義・教員の使命①
第3回
教職の意義・教員の使命②
第4回
学校の組織と運営①
第5回
学校の組織と運営②
第6回
教員に求められる資質・能力
第7回
栄養教諭の職務内容①
第8回
栄養教諭の職務内容②
第9回
教員の勤務と服務①
第10回
教員の勤務と服務②
第11回
教師の仕事と役割①
第12回
教師の仕事と役割②
第13回
教育上の諸問題
第14回
教員の研修
第15回
栄養教諭になるためには
評価の方法
授業の参加態度10%,各回の授業レポート40%,定期試験50%により総合的に評価する。
受講の心得
受講期間中は現在の学校教育の課題と,栄養教諭の社会的使命について真剣に考えること。
使用テキスト
『新しい教職論』,森山茂樹著,酒井書店
参考書
授業において随時紹介する。
− 113 −
教育原理
中田 周作
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
選択
授業概要
講義形式で,教育の基本的な事項について学習していく。特に,教育とは何かという根源的な問いと,教育行政や学校教育制度
といった,児童・生徒の立場からは察し得ない事象に重点を置いて講義する。
到達目標
現代社会における教育問題は,極めて複雑な様相を呈している。歴史的に蓄積された社会構造的な問題もあるだろうし,教育の
目指すべき方向を再構築しなければならない問題もあるだろう。本講義では,こうした社会状況を踏まえつつ,これらの問題解決
の一助となるよう,今一度,教育という営みの根源に立ち返ることを目的とする。そのため,将来,教育に携わる者が,最低限,
知っておかなければならない教育学に関する基礎的な事項について学習する。
授業計画
第1回
現代の教育をめぐる諸問題
第2回
教育とは何か
第3回
学校教育と教育の諸問題
第4回
カリキュラムの構造と類型
第5回
カリキュラムの開発
第6回
授業の計画と実施
第7回
指導の技術と授業評価
第8回
生徒指導の内容と方法
第9回
学校の組織と経営
第10回
特色ある学校づくりと開かれた学校の経営
第11回
学校制度・義務教育制度
第12回
生涯学習・教育行政
第13回
地域社会と家庭における教育
第14回
教師像の変遷と教師の社会的地位
第15回
これからの社会と教育
評価の方法
最終レポート(約70%)に,コメントペーパー(約30%),受講態度等を加味し,総合的に判定する。
受講の心得
テキストを事前に読んでくること。最終レポートの課題を探しながら受講すること。
使用テキスト
教師養成研究会『教育原理』学芸図書
参考書
『教育六法』(どの出版社のものでも良い)
汐見稔幸ほか編著『よくわかる教育原理』 ミネルヴァ書房
− 114 −
教育心理学
國田 祥子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
1年
後期
2単位
選択
授業概要
教育心理学とは,学び手としての子どもを心理学の視点から理解し,支援するための科学である。
この授業では,子どもの学びと適応の支援という視点から,教育に関する心理学的知見を広く扱う。
到達目標
実際に教育現場に立つ際,児童・生徒の理解を助けるために必要となる,心理学的な視点の基礎を,講義を通じて身につけるこ
とを目指す。
授業計画
第1回
教育心理学とは
第2回
教育の基礎知識
第3回
教育心理学の考え方
第4回
学びの場とその移行
第5回
学びの意欲
第6回
学びのしくみ
第7回
学びの諸相
第8回
中間のまとめ
第9回
学習理論と学習指導
第10回
学習指導と学習評価
第11回
学びの開発と体系化
第12回
主体的な学び・個に応じた学び
第13回
障害のある子の学びの支援
第14回
適応の理解と支援
第15回
期末のまとめ
評価の方法
テストの成績100%で評価を行う。
受講の心得
積極的な受講態度を期待します。
使用テキスト
「やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ よくわかる教育心理学」中澤潤(編),ミネルヴァ書房
参考書
「やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ よくわかる学校教育心理学」森敏昭他(編),ミネルヴァ書房
− 115 −
特別活動論
上岡 仁
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
選択
授業概要
特別活動の目標,内容について解説書に沿って講義する。また,小・中学校における集団活動としての特別活動の重要性につい
て理解を深め,各内容の実践的課題を整理する。
到達目標
特別活動の目標,内容について理解する。また,栄養教諭や学校栄養職員として学級活動や学校行事等を充実させる実践的指導
力を身に付ける。
授業計画
第1回
小・中学校の教育課程の領域
第2回
教育課程としての特別活動
第3回
特別活動の目標⑴
第4回
特別活動の目標⑵
第5回
特別活動の目標⑶
第6回
学級活動⑴
第7回
学級活動⑵
第8回
学級活動⑶
第9回
児童会・生徒会活動
第10回
クラブ活動
第11回
学校行事
第12回
特別活動と生徒指導
第13回
特別活動と道徳教育
第14回
学習指導案の作成と模擬授業⑴
第15回
学習指導案の作成と模擬授業⑵
評価の方法
小テスト25%,授業への取り組み25%,試験50%
受講の心得
テキストや資料を予習・復習して授業に臨むこと。配付するプリント・資料などを整理しておくこと。
使用テキスト
『小学校学習指導要領解説 特別活動編』,文部科学省
『中学校学習指導要領解説 特別活動編』,文部科学省
参考書
『新しい特別活動指導論』,高旗正人・倉田侃司 編著,ミネルヴァ書房,2004年
その他
講義のノートをとるための大学ノートを持参すること。
− 116 −
教育方法学
佐々木弘記・小川深雪
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
選択
授業概要
教育方法学の歴史や授業研究,カリキュラム研究などについて講義する。また,教育工学や情報教育の現代的意義について論議
する。
到達目標
教育方法学の歴史や授業研究,カリキュラム研究などについての理解を深め,その概要と特質を説明することができる。また,
教育工学や情報教育と関連し,課題の作成に情報機器を活用することができる。
授業計画
第1回
教育方法学の概要
第2回
教育方法学の歴史⑴
第3回
教育方法学の歴史⑵
第4回
教育方法学の歴史⑶
第5回
教育方法学の歴史⑷
第6回
日本の授業と授業研究
第7回
授業のパラダイム変換
第8回
授業と学習
第9回
カリキュラム研究
第10回
教職の専門性
第11回
教育工学
第12回
情報教育
第13回
情報機器実習⑴
第14回
情報機器実習⑵
第15回
まとめ
評価の方法
定期試験(50%),小テスト(10%),提出物(10%),授業態度(30%)
受講の心得
テキストや資料を予習して授業に臨むこと。配付するプリント・資料などを整理しておくこと。
使用テキスト
『教育方法学 岩波テキストブック』,佐藤学(著),岩波書店,1996年
参考書
適宜,授業の中で紹介する。
その他
講義のノートをとるための大学ノートを持参すること。
− 117 −
生徒指導の理論と方法
上岡 仁
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
前期
2単位
選択
授業概要
今日の学校教育では生徒指導上の諸問題も多く,教科等の指導力はいうまでもないが,生徒指導についての理解と指導力がなく
ては務まらない。一人ひとりの児童生徒の人格を尊重し,個性の伸長を図りながら,社会的資質や行動力を高めることを目指し,
全教育活動を通して組織的・計画的に行われる生徒指導の基本的な考え方,生徒指導上の諸問題への対応について学習する。
到達目標
生徒指導の意義,生徒理解,教育相談,進路指導などについての基本的な知識を身につけるとともに,生徒指導上の諸問題への
対応の仕方を習得する。
授業計画
第1回
生徒指導の意義と課題 第2回
教育課程と生徒指導
第3回
生徒指導の前提となる発達観・指導観
第4回
集団指導と個別指導の意義と方法
第5回
生徒指導の進め方①
第6回
生徒指導の進め方②
第7回
発達障害の理解と対応
第8回
学校における生徒指導体制
第9回
生徒指導上の諸問題と対応の仕方①
第10回
生徒指導上の諸問題と対応の仕方②
第11回
生徒指導上の諸問題と対応の仕方③
第12回
教育相談の意義と進め方
第13回
進路指導の意義と進め方
第14回
家庭,地域,関係機関との連携
第15回
教職を目指して,まとめ
評価の方法
レポート25%,授業への取り組み25%,試験50%
受講の心得
ノートにきちんと書いたり,グループ協議などに積極的に取り組んだりすること。
授業内容の理解を深めるため,事前・事後にノートや資料,プリント類に目を通しておくこと。
授業ごとに配布した資料,プリント類を整理しておくこと。
使用テキスト
授業中に適宜必要な資料やプリントを配布する。
参考書
「生徒指導提要」 文部科学省 − 118 −
教育相談(カウンセリングを含む)
國田 祥子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
2年
後期
2単位
選択
授業概要
この授業では,教育相談についてその理念や基本的な理論を紹介する。
到達目標
教育相談で扱うさまざまな問題に対し,不適応状態にある子どもやその保護者に教師が対応していく際の考え方や方法について
解説し,カウンセリング・マインドを身につける。
授業計画
第1回
教育相談とは
第2回
学校教育相談とは
第3回
児童・生徒の問題の理解と対応
第4回
児童・生徒理解の精神医学的な基礎
第5回
不登校の理解と対応
第6回
いじめの理解と対応
第7回
学級崩壊の理解と対応
第8回
中間のまとめ
第9回
反社会的問題行動の理解と対応
第10回
神経症的問題の理解と対応
第11回
開発的カウンセリング
第12回
保護者に対する援助
第13回
校内での協力体制・他機関との連携
第14回
教員のメンタル・ヘルス
第15回
期末のまとめ
評価の方法
テストの成績100%で評価を行う。
受講の心得
積極的な受講態度を期待します。
使用テキスト
『MINERVA 教職講座⑩ 学校教育相談』一丸藤太郎・菅野信夫(編) ミネルヴァ書房
参考書
『エンカウンターで学級が変わる 小学校編』 國分康孝(監修) 図書文化
− 119 −
学校栄養教育実習研究
岡崎恵子・山口享子・上岡 仁
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
1単位
選択
授業概要
小・中学校現場で行う栄養教育実習を有意義かつ充実した学習とするための科目である。事前は,教育実習の実際について学習
し,実習研究課題の検討,準備を行う。事後は,実習のまとめを行い,報告会を実施する。
到達目標
大学においてすでに学習した知識技能を統合整理して実習にのぞみ,実習修了後はその成果を深化拡充することをめざす。
授業計画
第1回
学校栄養教育実習の意義
第2∼3回
学校栄養教育実習の事前指導
第4∼7回
第 8 ∼10回
教育実習の概要
小・中学校の見学・観察実習(ボランティア校または実習受け入れ校訪問)
学校栄養教育実習の実際
実習日誌の書き方
学習指導案の立て方
学習指導案の作成
実習研究課題の検討
クラス経営・小・中学校経営
小・中学校教育の特質
小・中学校指導の特質
教師の援助の仕方・考え方
小・中学校教諭の資質
第11回
第12∼15回
個人差の大きい子どもの指導
個人差への配慮
障害を持つ子どもの指導
学校栄養教育実習の評価と反省,検討
評価の方法
授業態度(20%),報告会の発表内容・参加態度および提出物の内容(80%)を総合して評価する。
受講の心得
栄養教諭になる者としての目線に立ち,それぞれの状況を想定しながら積極的に授業に臨むこと。
学校栄養教育実習および学校栄養教育指導法Ⅱと深く関連する科目であることを意識して授業に臨むこと。
使用テキスト
「学校栄養教育実習書」
必要に応じて資料を配布する。
参考書
授業中に示す。
− 120 −
学校栄養教育実習
岡崎恵子・山口享子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
後期
1単位
選択
授業概要
実習校の教育現場で児童生徒指導,さらに,教育内容,教育方法を体験・研究し栄養教育指導の実践的能力,他教科との関連等
を学習する。原則,実習校は出身校とし,1週間(5授業日)以上の教育実習指導を受ける。
到達目標
児童生徒への教育指導,個別的な相談指導の実践的な能力を身につけるとともに,食に関する指導の校内,家庭,地域の連携・
調整の実際を学習し理解する。
授業計画
1.校長,教頭,教務主任の先生による実習受入校での指導
2.給食主任,学級担任,栄養教諭(学校栄養職員)の先生による実習受入校での指導
3.養護教諭の先生による実習受入校での指導
4.校内における連携,調整(校内研修会,職員会議等)への参加
5.その他
評価の方法
学習受入校の評価(70%),実習ノートの内容および実習報告会等での教員の評価(30%)を合わせて評価する。
受講の心得
⑴ 子どもを裏切らないような実習を心掛ける。
実習生は子どもたちにとってまさに教師である。純真な子どもたちを決して裏切ってはならない。
⑵ 意欲的,積極的な実習に取り組む。
教育実習は,いわば教育上のインターンともいうべき色彩をもっている。様々なことに意欲と積極的な姿勢を持って取り組
むこと。
⑶ 研究的な実習に徹し,事前・事後学習に励む。
⑷ 健康と安全に留意し,実りの多い実習となるように努力する。
⑸ 本実習を受ける前には,必ず事前に実習受入校を訪問し,指導教諭等と打ち合わせをしておくこと。
⑹ 教育実習生としての当然のエチケットとして,実習期間中お世話になった指導教諭や校長宛に礼状を出すことを忘れないよ
うにすること。
使用テキスト
中国学園大学 学校栄養教育実習書(槇尾,山口 著)
参考書
必要に応じて紹介する。
その他
特になし
− 121 −
教職実践演習(栄養教諭)
岡崎恵子・山口享子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
後期
2単位
選択
授業概要
栄養教諭として求められる資質を点検確認する教職課程最終科目である。学校栄養教育実習のまとめを中心に,それまで体験し
た様々な教育現場の理解に対して相互検討及び評価を行い,実習現場での研究授業を通して学んだ成果の報告会を実施する。
到達目標
大学での講義で知り得た教養的および専門的知識と教育実習を通じて得られた教育現場での知識・技能を融合し,教員免許保有
者としての望ましい資質をより一層高めることをめざす。教諭としての使命感や熱意・愛情にあふれ,社会人としての優れた識見
や対人能力が培われ,豊かな人間性と思いやりのある実践的指導者となる。
授業計画
第1回
学校栄養教育実習の振り返り 各自振り返りシートの作成 栄養教諭への熱意の確認を行う
第2回
教員から:教育実習を巡回し終えた評価・感想と課題提供
第3回
学生から:学校栄養教育実習を終えた感想とその中での気づきの発表 グループ討議を含む
第4回
学校栄養教育実習での研究授業の発表および実習内容報告と相互検討
第5回
学校栄養教育実習での研究授業の発表および実習内容報告と相互検討
第6回
学校栄養教育実習での研究授業の発表および実習内容報告と相互検討
第7回
学校栄養教育実習での研究授業の発表および実習内容報告と相互検討
第8回
学校栄養教育実習での研究授業の発表および実習内容報告と相互検討
第9回
学校栄養教育実習の相互評価とまとめ グループ討議を含む
第10回
学校給食ボランティア活動(3年次,4年次)についての振り返り 各自振り返りシートの作成
第11回
学校給食ボランティア活動を通じて気づいたことに対する意見交換 グループ討議を含む
第12回
学校給食ボランティア活動の発表と相互検討
第13回
学校給食ボランティア活動の発表と相互検討
第14回
学校給食ボランティア活動の相互評価と今後の課題の検討 グループ討議を含む
第15回
学校栄養教育の現状とこれから(特別講師) 総合的まとめ
評価の方法
授業態度,発表内容,グループ討議(40%)や試験(20%)および提出物(レポート等)の内容(40%)を総合して,栄養教
諭として必要最小限の資質能力が備わっていることを確認し,単位の認定を行う。
受講の心得
実習校で学んだ学校・学級経営の中での児童生徒に対する深い理解などを包含した発表や相互検討を行い,各自が将来に栄養教
諭となるべく,お互いに高め合うような姿勢で事前・事後学習を十分に行い取り組むこと。
使用テキスト
必要に応じて資料を配布する。
参考書
授業中に示す。
− 122 −
学校栄養教育指導法Ⅰ
岡崎恵子・山口享子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
3年
後期
2単位
選択
授業概要
国民の栄養の過去・現在・未来を論じ,その事象を理解した後,食文化に関わる歴史や法制度を理解し,そのなかでの栄養教諭
の使命や役割について理解する。その後,現代の学校給食に関する諸事情を理解し,関連する教科目との連携や家庭や地域との連
携についての捉え方などを学習する。
到達目標
現代の学校給食に関する諸事情を理解し,食に関する指導の充実に関連する教科との連携や,家庭や地域との連携についての捉
え方などを学習する。
授業計画
第1回
栄養教諭の制度と役割
第2回
食に関する指導に係わる法令,制度の意義(国民栄養関連の諸事情の理解)
第3回
学校給食の教育的意義と役割,及び衛生管理・学校組織と栄養教諭の位置づけ
第4回
学校給食の歴史と食文化の変遷(地産地消)
第5回
子どもの発達と食生活
第6回
「食に関する指導」の全体計画と展開
第7回
給食の時間における食に関する指導・指導案作成
第8回
発達に応じた食に関する指導と食生活学習教材
第9回
給食の時間における食に関する指導案・板書計画・細案作成・実践
第10回
教科における食に関する指導(小学校「家庭科」・中学校「技術・家庭科」)
第11回
教科における食に関する指導(体育科・保健体育科)(道徳・特別活動)
第12回
教科における食に関する指導(生活科)(総合的な学習の時間) 第13回
個別栄養相談指導
第14回
家庭・地域との連携,給食だよりの作成・説明
第15回
個別栄養相談指導の実際・まとめ
評価の方法
提出物(給食時の指導案・給食だより等)15%,小テスト15%,筆記試験70%として評価する。
受講の心得
各回が独立していて,15回で1つの流れとなってつながる授業。ゆえに,毎回しっかり学習する態度で事前・事後学習に励み出
席すること。授業を通して,栄養教諭をめざす気持ちを確立させてほしい。
使用テキスト
「栄養教諭論 −理論と実際−」 三訂〔第2版〕 建帛社 著者 金田雅代 「食に関する指導の手引−第一次改訂版−」 平成22年3月 文部科学省 「平成27年度 食育白書」 内閣府 「小学校学習指導要領」 文部科学省 平成20年3月告示 「中学校学習指導要領」 文部科学省 平成20年3月告示
「小学校学習指導要領総則編」 文部科学省 平成20年3月告示 「中学校学習指導要領総則編」 文部科学省 平成20年3月告示
「小学校学習指導要領解説 家庭編」 文部科学省 小学校教科書 「わたしたちの家庭科 5・6」 文部科学省
「学校給食衛生管理基準の解説−学校給食における食中毒防止の手引−」 文部科学省 平成26年3月発行 参考書
「栄養教諭とはなにか」女子栄養大学栄養教諭研究会 編,女子栄養大学出版
その他
各担当教員が提示する。
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学校栄養教育指導法Ⅱ
岡崎恵子・山口享子
開講年次
開講期
単位数
必修・選択
4年
前期
2単位
選択
授業概要
学校栄養教育指導法Ⅰで学んだ内容について,演習発表などを通してさらに深く理解する。そして,栄養教諭としての効果的な
学習指導案を立て,模擬授業を行い,その評価を工夫し深める。
到達目標
成長期における児童・生徒の適切な栄養摂取による健康管理についての理論やその実践スキル等を,模擬授業を通して修得す
る。実践展開はグループワークで行い,その結果を教員および学生間で評価,検討し,スキルアップをめざす。
授業計画
第1回
学校栄養教育指導法Ⅰを踏まえて
第2∼3回
実践演習① 学習指導案の立て方,模擬授業
第4∼8回
実践演習② 食に関する指導の学習指導案づくり
第 9 ∼14回
実践演習③ 学習指導案の発表,評価,検討
第15回
グループディスカッションとまとめ
評価の方法
グループワークの参加状況(20%),演習内容および提出物など(80%)を総合して評価する。
受講の心得
グループでの活動が多いので,この機会をとらえてコミュニケーション能力を養うよう意欲的な態度で臨むこと。学習指導案を
立てる際,各自事前・事後学習に励むこと。
使用テキスト
学校栄養教育指導法Ⅰで使用したもの
参考書
担当教員が提示する。
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