Comi Semi レポート No.27

Comi Semi
レポート
No.27
米田柔整専門学校コミュニケーションセミナー準備委員会
第 27 回コミュニケーションセミナー
皆さん、こんにちは。
コミセミ委員の片桐で
す。さて今回のコミセミ
は全卒業生に案内し、新
校舎の内覧会、そしてセ
ミナー後に情報交換の場
として軽食をとりながら
の意見交換会も行いまし
た。当日は卒業生、在校
生あわせて約130名と多
くの参加者を迎え行うこ
とが出来ました。それでは当日の模様をお伝
えします。
いました。
メディアセンターでDVDをみている卒業生
開始5分前には会場は大勢の人で賑わって
いました。
8時45分受付!予定より15分早めて開始!!
まずは内覧会がスタート。
いよいよセミナー開始!
スケジュールの説明を行った後、講演が
スタートしました。
「膝関節疾患の診かた・考え方」と題して神
鳥先生の講演から。
まずは船戸副校長より紹介。
三菱名古屋病院リハビリテーション科で
勤務後、現在は豊田自動織機シャトルズ(ラ
グビー)ヘッドトレーナー、そして3つの整
形外科で臨床アドバイザーとして勤務されて
います。
「広くて綺麗ですね!」
「私たちもこんな校舎で講義受けたかっ
た!」
など多くの声が聞こえてきました。
また学生ホールで昔話に盛り上がる方も
早速、
「歩き始めで膝が痛い」という患者
さんが来院されました。皆さんはどのように
評価を進めますか?
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と会場への質問形式で始まりました。
例えば「歩行時に膝の内側が痛い」どうする
か?
・トップダウン方式で探る
・どのような歩容?→歩行分析
・疼痛発生部位?
→歩行確認をしながら確認
・力学的不可は?
→ストレスの種類(伸張?圧縮?剪
断?屈曲?回旋?)を確認
ここから症例(主訴が歩行時痛の変形性
膝関節症の患者)を提示、解説いただきまし
た。
実際に動画をみながら下記の項目(①~
⑧)評価方法を丁寧に説明いただきまし
た。
①トップダウン方式での問診
②関節可動域と関節運動の関係性
③アライメントの評価
④関節可動域、可動性の評価
⑤関節運動の評価
⑥治療方針
⑦治療
⑧治療結果と課題
今日得られた知識が明日の臨床で使える
ようになることが目標!
一般的なリハビリテーションの流れから
説明。
評価の方式にはボトムアップ、トップダ
ウンがある。2つの方法の長所、短所を説明
いただきました。
診断(医師所見、画像所見)ポイント
「診断名に惑わされないこと」
神鳥先生が常日頃意識していること
1.問診の時点でしっかり仮説を立てる
2.問診終了時点で評価の順番はすべて
決めている
ポイント
・改善した点は維持できているかを確認
・次回来院以降は残存した課題に取り組
む
問診のポイント
「発症から現在までの流れをイメージで
きるように進める」
「80%まで問題の本質を突き止める」
「問診を終えた時点で、病態を絞り込
み、評価の順序が決まっている事が目
標」
あっという間に1時間が過ぎてしまいま
した。
限られている時間の中、患者さんからの
情報を得て、治療を組み立てることの重要性
を改めて知ることが出来ました。
主訴の捉え方
・なぜ腫れたのか?
・なぜ軟骨が変性したのか?
・なぜ筋力低下したのか?
ポイント
「先入観を持たない」
「原因追及をあきらめない」
「主訴に振り回されない」
・なぜ?なぜ?なぜ? が重要である。
会場からは学生さんより質問がなされま
した。
続いては久野先生の講演がスタート。
米田忠正理事長より紹介
ご存知のとおり、あの“きんさん、ぎん
さん”とのエピソードを綴ったベストセラー
『老筋力』の著者でもあり、高齢者の筋力ト
レーニングへの取り組みで活躍されていま
す。また薬剤師でもあり柔整になる前は去痰
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剤「ムコダイン(S-CMC)」を開発部に
て担当されています。
そして卒業生で接骨院を開業している竹内
先生(38期A卒)を紹介。
「壮絶竹内先生の実例
報告」と題して本人に
ご登壇いただき、これ
までの経緯をお話いた
だきました。
竹内先生は開業9年。
なかなか接骨院が軌道
に乗らず悩んでいたと
ころ、2年前に久野先
生と出会う。そこでク
ノンボール健康法の使用方法などを伝授さ
れ、いまは毎日楽しく仕事をしているとのこ
とでした。また昼の休憩時間はデイサービス
でボランティア活動もしているようです。
竹内先生は私と同期なので、こういった活躍
をお聞きすると良い刺激をいただけます。
本題に入る前に
「リフレッシュ方法について」
「体調管理について」
「これまでの活動について」
を説明いただき、自覚しなければいけないこ
とは、
「我々は医師ではない!」
、医師がやれ
ていないことをしないと生き残れない!と述
べられました。
続いて久野先生のお話が再開。
実例報告していただきました。
クノンボール療法にて症状が回復、同時に
姿勢も良くなり、来院当初は歩くのもままな
らない状態が、今では自転車も乗れるように
なったようです。
いい仕事をするには体調管理が必要
①初診、施療の中で一番不足しているのは、
説明である。
1.原因究明
2.治癒過程
3.治療方法
なぜ?を解明し、納得してもらえば7割位
は安心される。
また“きんさん、ぎんさん”とのエピソー
ド、東北地方での公演活動もお話いただきま
した。
最後に筋トレの基本(永く続けるコツ)
①楽しんでする。
②難しいことはしない。
③無理はしない。
④目標を持つ
②初診時の考え方
1.問診:話をしっかり聞く
2.説明:納得するまで説明
3.治療:症状にあった治療
4.フォロー:確認と信頼
と締めくくられました。
話に熱が入り予定時間をオーバー。
嬉しい限りですが、司会者としてはドキドキ
でした!
③患者さんが一番求めているものは病気、治
療に対する「納得」
そして岩間校長よりお言葉をいただきセミナ
ー終了となりました。
④肩、腰の治療法
肩痛、腰痛などを例に上記①~④を詳しく解
説いただき、併せてクノンボール健康法につ
いての使用実例について述べられました。
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久野先生、神鳥先生へ質問したり、クノンボ
ールを実際に体感したりと本当に楽しい時間
を過ごすことができました。
ここからは意見交換会へ。司会は同窓会の生
駒氏によりスタート
今回も本当にたくさんの知識、情報を得ら
れることが出来ました。
神鳥先生、久野先生、貴重なお話ありがとう
ございました。
そして意見交換会を開催いただいた同窓会
の皆様ありがとうございました。
これで無事に第27回コミセミを終了するこ
とが出来ました。
次回は平成29年3月26日(日)に齋藤哲也
先生(12A卒)より講演していただきます。
内容は固定についてお話いただく予定をして
おります。
それではまた3月にお会いしましょう。
まずは同窓会を代表して玉川前会長よりご挨
拶。
卒業生、在校生、
神鳥先生、久野先
生と食事をとりな
がら、和やかに意
見交換会が行われ
ました。
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