【湖東地区概要】(PDF文書)

平成27年度 まちづくり懇談会
湖東地区会場の要旨
平成27年11月13日(金) 午後7時~午後8時55分
湖東地区コミュニティセンター 参加者50名
市長:冬の訪れを感じる季節となってまいりました。本日はお寒い中、金曜日週末ということ
でお疲れのところ、まちづくり懇談会にご出席いただきましてありがとうございます。皆様に
は、日頃より茅野市のあるいは湖東地区のまちづくりにお力添えをいただいておりますことに
改めて感謝御礼を申し上げます。今年のまち懇のテーマは、人口減少時代に立ち向かうという
ことで、今国を挙げて取り組んでおります地方創生の取り組みについてお話を申し上げ、ご意
見をいただきたいと思っております。実はこの総合戦略は、10月30日に策定させていただきま
した。10月30日までに策定しますと、上乗せ交付金と言いまして国からプラスの交付金がいた
だけるということでした。この計画は随時見直し、グレードアップさせていきたいと思います。
茅野市だからできるということで茅野市らしい計画にしてまいりました。後ほどご説明を申し
上げ、意見交換をしてきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
湖東地区コミュニティ運営協議会会長:みなさんこんばんは。大変お疲れのところお集まりい
ただきまして誠にありがとうございます。今日は年1回の市長さんと真近でお話ができるとい
う機会であります。日頃皆さんが懸念に思っていること等を存分にお話合いいただき、また市
の方の考えも伺って、よりよい湖東地区ができますように皆様方のご協力をお願いしたいと思
います。今日はよろしくお願いいたします。
市長:
─テーマと資料の説明 内容はちの地区を参照─
市長:今日初めて聞いて何を聞いていいのかという部分もあるかと思いますが、人口ビジョン
で何か普段お考えになっていることなどでも構いません。何かありますでしょうか。
市民:よろしくお願いします。この人口ビジョンについて今市長さんから説明を受けて、出産
後子どもを持つ方への保障とか、固定人口に関する話、別荘や観光に関する流動的な人口に関
する話がありました。私も湖東にお世話になって5年、他所から移住してきた身ですが聞いて
いただきたいです。先日うちでも子どもが1人産まれまして、茅野市の人口プラス1に貢献し
たところでございます。市長がいろんな子育て支援を考えているということで大変心強く思っ
ております。私も含め茅野市に移住してきた若い人たちがいます。他所からこちらへ移住して
きた人間として、子育ては非常にメリットに感じます。特に横浜や東京のような待機児童の心
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配がない。向こうでは保育圏に預けたくても預けられない。また子育てに関する不安を抱えな
がら生活をしている状況でございます。それがここに関して言えば安心して保育園に入れ、小
学校に進学できる。そのようなことを地域の中を見て感じます。子育て世代の人に移住しても
らうために強くアピールすること、私も出産を通して感じたことがあります。諏訪中央病院は
ベビーフレンドリーホスピタルということで赤ちゃんに優しい病院の認定があります。これは
長野県で2件、全国的にも72件だそうです。諏訪中央病院は年間で350人以上、1日1人産ま
れており、来年は500人達するだろうという話を聞いてきました。そのような出産・子育てに
関し、出産費用もある程度負担していただいていますし、子育てに関する病院代も全額サポー
トされているという話も聞いています。そういった部分を強く打ち出した政策について語ろう
かと思います。先程人口の増減がないということで2.07という数字がありましたが、今の経済
界を担っていくには人口として今の若い人口を確保するために2.3~2.4必要だという数字も出
ています。若い人たちが子どもを産みにくい状況、東京で1.04という数字が表わすように、非
常に子どもが産みにくい。それに関して茅野であれば2人~3人、経済を支える2.3という数
字もクリアするであろうと思います。実際に2人~3人子どもがいるという方は結構います。
そのような部分がよそ者の視野からしてもはっきりと弱いと感じます。茅野の方でも積極的に
若い人たちを優遇してはどうでしょうか。
市長:心強いご発言・ご意見をありがとうございます。諏訪中央病院も何年か前は産婦人科医
がいなくて何か月か診察を中断した時期がありましたが、お陰様で今は順調にきています。出
産費用も特殊なことがなければ、費用の中で出産ができることになっています。直接病院の方
に支払われますので、お産する方が自分でお金をどうこうということはないと思います。これ
は諏訪中央病院だけではなくて全国同じような状況になっていると思います。そんなことをも
っとPRしたらどうかということと、子育て支援がしっかりている都市ということをPRして
はどうかということでした。とても大事なことだと思います。茅野市に限らず、割と長野県で
は自己アピールをしたがらないというか、よく言えば奥ゆかしい、悪く言えばPRが下手とよ
く言われます。特徴的なところは自信を持ってPRしていく、総合戦略を推進するにあたり心
掛けていきたいと思います。本当に自慢ができる施策を充実させていきたいと思います。そう
は言いましても都会から地方に来れば不便な部分もあろうかと思います。少し不便になるけれ
ども、もっと充実した豊かな生活が送れるようになるということも発信していかなければなら
ないのかなと感じています。直接今日は出てきませんでしたが、アンケートの中で一番不便に
感じることが公共交通に関することでございました。これも悩ましい部分ではありますけれど
も、公共交通をどうするかも総合戦略の中に盛り込んでございます。そういった部分に対応し
ていくことで少しでも暮らしやすいまちにしていかなければならないと思います。他にご発言
ありましたらどうぞ。
市民:若者定住の日本一のまちにするにはこうしたらどうだと考えているのは、下伊那の下條
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村とか、南佐久の南牧村とかがあります。市長の話を聞いていると、半分くらい子ども3人の
家庭がないと(合計特殊出生率が)2.0にはならないということでした。下條村や南牧村は3
人目の子どもが生まれれば出産祝い金100万円、保育料無料、学校給食費無料、医療費無料だ
そうです。それに加えて若者定住促進の低家賃住宅をつくって、若者が子どもを育てながら暮
らせるようにしているそうです。安定して働ける場所もなければ定住できません。全国で注目
されている村が長野県にもあります。茅野市でこれをやってみたらどうかと思いますがいかが
でしょうか。
市長:ありがとうございました。茅野市でそれをやるのはできなくはないと思います。ただ茅
野市でそれをやるとなれば、他のところでかなり我慢してもらうという覚悟の上でやることに
なると思います。村だからできるということがあります。下條村では働くところは飯田市にな
ると思います。そういう中で家を持つということだけ考えると、そこに黒星がつきます。市の
レベルになってきますと、いろんな産業振興をしないといけない等まんべんなく充実させてい
かなければならないという課題がございます。その中でやってやれないことはないと言いまし
たが、やるには腹を括って、そこに傾注するから他を我慢してくれと言う合意を得てやってい
くことになると思います。
市民:大変だとは思いますが参考にしてもらいたいのは、とにかく若者や子どもが多くいるま
ちというのは栄えると思います。是非検討してみてください。もう1つ観光振興の問題ですが、
1月位前に新聞を見たら、晴ヶ峰の峠の茶屋を民間へ払下げるとありました。むしろあそこを
観光の売りに出す方が良いと思います。ここから北海道へ観光に行くと、函館の100万ドルの
夜景を見に行くことがあると思いますが、晴ヶ峰の夜景は函館の100万ドルの夜景に匹敵する
と思います。よほど茅野は宣伝が下手というか、私の案で行くと、市内の町場のホテルに泊ま
る人たちに「函館の100万ドルの夜景より良い夜景があるので無料で見に行かないか」という
宣伝をして、ビジネスや観光で来た日本中の人が関心を持って、「晴ヶ峰の夜景は函館の100
万ドルの夜景に匹敵する」という評判が日本中に広がってくると、観光会社の観光ルートに入
ってくると思います。その位のことをしていく必要があると思います。
市長:そういう話が今あります。その伊那の方ですが、その場所をいたく気に入っておりまし
て、民の力で優雅にしていきたい、それ位惚れ込んで景観を大事にしていきたいと考えている
業者でございます。その中で、民間でできることは民間の力を活用することもこれから大事な
視点になりますし、当然「はいどうぞ」ということではありません。あそこは現在伊那市と茅
野市の所有になっています。まだ確定したわけではありませんが、両方の思いも汲んでいただ
いて工事をしてほしいと思っています。業者と私と伊那市長を交える中で話をさせていただい
ております。日が暮れて明かりがともり始めて、時間が経ってきますと、本当にあそこから見
る景色はすばらしい。諏訪湖の方まで見えますし、南は富士見の方まで見えまして、ちょうど
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茅野のところで明かりが狭まって広がっていく、私は地上の天の川だと思っています。函館の
風景とも勝るとも劣らない、長野県の3大風景と位置付けられておりまして、それは大事にし
ていきたいです。あそこを購入したいと言っている方は、本当に惚れ込んで大事にしてくれる
方でございます。
市民:市に権利があるのだから、渡さないで市で宣伝すれば良いではないですか。
市長:先程の宣伝が下手だという部分もありますが、民の方がその辺はうまく活用していただ
けると思います。
市民:民へ渡ってしまうとすれば、私としては残念です。市長さんがそう思っているなら仕方
がないですが。それでも茅野が80、伊那が20で茅野の方が権利が多いのでもう一考した方が良
いと思いと勧めておきます。
市長:ありがとうございます。他にございましたらどうぞ。人口ビジョンだけでなく、総合戦
略の5つの目標の方でも構いません。
市民:いろいろとお聞きする中で、私は今農業をやっているものですから農業振興に関係のあ
るところで質問をさせていただきたいと思います。目標1のところに新規就農給付金とか、就
農者に対する支援とかありまして、農業をやっている者に対しては力強い政策になってほしい
と思います。この促進とか支援の中身が問題になるわけでして、私も農協の関係で勉強させて
いただく機会がありました。農協の方は6市町村なので、いろいろと行政と違うところにも新
規就農の働きかけがあります。茅野市の農業関係の概要版が出まして、私はもっとも新規就農
が進んでいる富士見の話を時々出すものですから、みんなに「また富士見の話か」と言われま
す。実際に富士見は新規就農者が多くて、特に菊は今年で10名位おりまして、夫婦で来ている
方もおります。子どものある家族の方もおります。子どもがいると聞いたものですから1人か
2人かと思ったら、6人もの子どもが菊作りにきているという人もおります。横浜の方から京
大農学部を出て、一旦企業に就職したけれど会社ではやりがいがないということで辞めて、菊
をつくると言って一緒にやっている方もいます。農協の会合に行くと我々はほとんど若い者に
意見をとられてしまうくらい非常に活気づいております。そういうところを見ると、他の地域
を見ながら負けないような支援をお願いしたいと思います。先程も子育てのところで話があり
ましたが、富士見では住むところを世話したりとか、いろんな手当をしております。そんなこ
ともありますので是非そこを充実させていただきたいと思います。新規の方々には、「私の家
に来てやってもいいよ」という制度がありますので、それに申し込んであります。しかしそう
いう方が来てくれなくて非常に寂しく思っております。そんなところを一つよろしくお願いし
ます。それと観光関係では、八ヶ岳を一周する山岳関係のイベントがありましたよね。非常に
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限られた市民の方になると思いますが、フランスの自転車のレースに匹敵するようなものをや
ってはどうでしょうか。栃木県の方ではやっていますよね。びっくりするようなものを計画し
て。何年かかっても良いと思いますのでお願いしたいと思います。それともう1つ夢のような
話ですが、この地域では太陽光発電が盛んですが、長野県の中での率というのは茅野市では多
い方ですか少ない方ですか。というのはあれを造る計画は20年位でやっていると思いますが、
20年もたつと発電された電気が燃料電池か何かの元に活用される日が来るのではないかと思い
ます。例えば水素の生産ですね。北九州あたりではかなりやっているようですが、そういう時
代になってきていると思います。私もその辺は全くの素人なのでわかりませんが、是非研究し
ていただいて、諏訪一円のトップになれば将来の夢になるかと思います。素人のわけのわから
ない夢ですが、そんなことを研究していただきたいと思います。
市長:3点いただきました。後ろの方からお答えしていきたいと思います。太陽光の設置の率
というのは何をもってということになるかと思いますが、茅野市また諏訪圏域を見ればかなり
多い方だろうと思います。それは日照時間が長いということ、太陽光発電をするにはなるべく
涼しい方が良い、高温になると発電効率が悪くなるという条件がございまして、そういった意
味では適した場所です。富士見には県でやったり町でやったりしているものもありますが、諏
訪とかに比べたらいわゆるミドルソーラーは多いと思います。それと燃料電池ですが、私もそ
の辺のところは全くの素人なのでわかりません。電気自動車が拡充していくのか、燃料電池の
方にシフトしていくのか、業界の方でも両方見比べて開発されているような気がします。太陽
光が活用できる仕組みができるということは、地元の活性化にもつながっていくと思います。
今あちこちにソーラーパネルが設置されていますが、ほとんど買取りということですので、発
電された電気がそこで使われているということではございません。有事の際に使えるようにし
てほしいとは思いますが、新しいエネルギーに対しては注意深く取り組んでいかなければなら
ないと思います。2番目ですが、八ヶ岳スーパートレイルランということで2年やらせていた
だきました。参加される方は非常に評価の高い選手でしたが、安全対策に難がありまして、残
念ながら2年で中止ということになりました。今後もできないかというと、そんなこともあり
ません。11市町村に跨るということで取り組み方に温度差がございます。茅野市がスタートと
ゴールになりましたので、それなりのメリットがあるわけですが、ただ走って通過して終わり
という市町村もありましてメリットがないというご意見もいただきました。それよりも安全対
策に問題があって、特に初年度は11月にやりました。大方が雪と氷で、今振り返るとよく死人
が出なかったという状況の中でやりました。やはりこれだとちょっとまずいということで、中
止になっております。それでツールドフランスに代わるものということですが、私の構想の段
階ですが、ビーナスラインで美ヶ原から茅野まで75kmございます。「ツールドビーナス」と称
し、それほど難しくなくできるかと思います。これは協議会の中で合意を得てやっていくこと
になるかと思います。この協議会を設立するに当たり、結構私も美ヶ原からビーナスラインを
走ったりしました。美ヶ原は最後の登りが急ですが、2人の同年位の方が自転車で来ていまし
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て、「どこから来ましたか」と聞くから「茅野から走ってきました」というと「最後の登りは
死ぬかと思った」と言っていました。そんな方が現にいましたので、これはできることだと思
い、これから協議会の中でどんな討議をしていくかという中で、有力なイベントになるのでは
ないかと思います。最後に農業の問題ですが、総合戦略の組み立てで、基本的には先程の説明
で話しました。茅野市には市民プラン、産業振興ビジョンというものを現に動かしています。
基本的ににその中から5つの目標を合致するものをピックアップして、それをベースに総合戦
略を組み立てています。全部で141の事業がございまして、新規が51、拡充が27、継続が63に
なっております。農業に関しましても基本的に農業振興ビジョンで、集落営農の推進とか、産
地化の推進とかの部分がベースになっています。地域就農にも何人か3~4人取り組んでいた
だいていまして、夏秋苺に若いながら取り組んでいますし、パセリの栽培に取り組まれている
方もいます。これからさらにそんなところも見習いながら、担い手の育成という観点での取り
組みを強化していきたいと思います。
市民:市長の説明にあった茅野市総合戦略の基本姿勢ですが、私は全くの同感だと思います。
東京圏への一極集中、今現在の10代20代の若者には華やかさが目に付いてしまって、陰に隠れ
たリスクが全然わかっていないのです。そこでまともに定職に就けた者にしてみれば、収入は
多い、生活は華やかさで溢れている、こんなに良いところはないという認識を持つでしょうけ
れど、定職に就けない人たちからしてみると、あれほど地獄的な街はないのです。その中で良
い人ができて、一緒に生活する、子どもができると言っても子どもを産むわけにはいかないと
いうことで、1人くらいに納まるというのはそこに原因があると思うのです。ですからこの茅
野市の素晴らしさをもっとアピールしていただいて、企業の誘致もですが、国の行政機関も茅
野市に持ってくるような形でも良いのではないかと思います。「行政機関にくっつけて企業を
持ってこい」という形で動いても良いと思います。そうしないと茅野市に関わらずその周辺の
市町村ではどんどん人口が減る一方です。寂しい思いをすると思います。以前6市町村合併の
話があったときが良いきっかけだったのですが、いろんな問題があったと思います。リニアが
こちらを通っていれば東京は完全に通勤圏内でした。茅野市で暮らして東京に働きに行く、東
京から茅野市に帰ってくる、そういう生活パターンができたと思いますが、これは過ぎ去った
ことなのでもうどうしようもありません。そういうことを考えると、10代20代の若者を茅野市
へ還すような発信をしていただければと思います。私も子どもが2人いますが、実際東京の知
人にホームステイさせていました。帰ってきて何を言うかと思ったら、「東京は遊びに行くと
ころだよ、暮らすところじゃない」と言いました。隣の人と顔が合っても「おはよう」もなけ
れば「こんばんは」もない。あんなせかせかしてぎすぎすしたところでは暮らしたくないし、
良い人なんてできるわけがない。チャラチャラしたような男は寄ってくるけれども、まともに
付き合えるような人はそう簡単に出会えないと言っていました。そういうことも含めて企業誘
致して企業がこちらへ来れば、そこに就職された方が家庭を持ってそのままこちらへ来て子ど
もが産まれる、という形もできるはずです。私はサービス業に携わっていまして、実際に私の
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産まれは東京です。今までずっと東京で生活をしていましたが、こちらへ越してきましたとい
う若い方にも人にも出会っています。若い時から茅野に遊びに来て、茅野の自然の豊かさ、人
付き合いの良さを経験してほしい。先程「よそ者だ」なんて言っていましたが「よそ者だ」な
んて言う必要はないのですよ。茅野で暮らせば茅野の市民ですから全然問題ないんです。そう
いったところに感銘を受けて越してきて住宅を建てているという人が現実にいます。企業誘致
の方に重きを置いて人を茅野市に入れ込むことを考えないと、待っていてはだめだと思います。
それとこのアンケートの中に気になるところがあって、7番の「自然災害に対する備えを充実
させる」という部分があるのですが、茅野市に限らず日本全国に温泉が山ほどあるんですね。
温泉は何かと考えていただくと、ただ単に地下水が温められて出てきたものではなく、その地
下水を温めるものは何かというと、マグマしかないんです。東北の震災以降、地殻変動や地軸
のずれ等いろいろ起きて、いつどこで山が噴火してもおかしくない状況だという学者さんもい
ます。確かにそうだと思います。日本に死火山は1つもないと言っています。私の家でももし
災害が起きたら「絶対に家に帰ってくるな。勤め先の避難所へ行け。落ち着いてから家へ帰っ
てこい」、無理に帰ってこようとすると災害の被害が計り知れないから「自分の命は自分で守
れよ」と突っ放しています。それが良いとは限りませんが、そういうことで災害に対する考え
方を密にしてもらえればという感じがしました。
市長:ありがとうございました。1点目の問題ですが、聞いていていくつかの課題があると思
いました。ここで育った子どもが出ていってまた戻ってくる、去来ということにもなろうかと
思います。そういう教育もきちんとしていかなければならないと思います。やはり都会には働
く場所もいろんな業種がありまして、働く機会も多い。茅野には精密とかはあるけれども、情
報系で発揮する企業がないということがあると思います。そういう多様な働く場所があるよう
に、仕事を創っていかなければならないと思います。そういう意味でも茅野市では企業誘致に
取り組みますが、まずは地場企業の育成を産業振興ビジョンの一番の重点テーマにしておりま
して、その企業にはこれからも支援していきたいと思います。新しい企業誘致については、大
きい工場を建てようとしてもそう簡単にはいかないが、研究機関的なものを設置してもらうと
いうのは1つの目の付けどころかと思っています。観光も含め多様な雇用の場を創出していか
なければならないと思っています。国の行政機関をもってくるという話も実際にはございます。
しかし国の役所の機能をこちらにもってくるのは正直難しいと思います。政府が東京にあれば
いろんな省庁もなるべく近いところで業務をしていかなければなりません。しかし国の研究機
関みたいなものはあながちそうでもないということで、茅野に誘致していこうという視点はあ
るかと思います。それから火山ですが、茅野市の北横岳は活火山です。市民の方はそういうこ
とに敏感です。御嶽山の噴火、箱根が危ないとなったときに、「修学旅行で茅野に行くのです
が調べたら活火山があります。市の火山に対する取り組みはどうなっていますか」という問い
合わせがきました。市でも火山用の災害対応マニュアルを作ってありますということでお返事
しました。ただここに住んでいる人間とすると北横岳が噴火するときは日本が終わるときだろ
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うと正直思われると思うんですよね。実際活火山という位置付けですので、噴火があったとき
の災害対応マニュアルを作ってあります。それを想定しての訓練は今までにないと思いますが、
一応そういう状況です。それに限らず災害に対しての備えはしていかなければならないという
ことで、ハード面では防災行政無線のデジタル化及び各家庭で情報を得られる戸別受信機の配
布を進めております。できれば28年度中に茅野市中の区でやっていただけると、国からの補助
金が出ますので市としては非常にありがたいということでそれぞれの区にお願いしています。
なんとか早い時期に各戸に戸別受信機が設置されるように進めています。今年度中に各区自治
会・コミュニティにデジタルの防災行政無線を配備します。これが配備できますと、有事の際
に今までは一方通行でしたが相互にやりとりができるようになります。相互に情報交換ができ
ますので、活用していただきたいと思っていますし、来年の防災訓練ではそれをやってみたい
と思っています。100の区・自治会とコミュニティセンター、市の防災対策本部とどういう連
系ができるのか。多分一時に情報が集中すると思いますが、その時に実際にどういうことが起
きるのか、そのことを28年度の防災訓練ではやってみたいと思います。今度は区同士の連携も
できるようになりますので堀から笹原に情報が行くみたいなやりとりもできます。そんな面で
少しでも有事に備えての対応はしていきたいと思います。ハードはそんなことで備えて、ソフ
トは自分のところではどんな災害が想定されるのか、どう動けばよいのか。災害でも大雨にな
ったら外に出ないとか。特に湖東地区は水があふれて流されるということはそうはないと思い
ます。そういう時は各戸で待機をして連携を取り合う。そんなマニュアル作りを進めておりま
すので、是非ご相談いただきたいし、声をかけたときには一緒にマニュアルを作っていただき
たいと思います。
時間も過ぎましたので人口ビジョン、総合戦略でも良いですし、各地域の課題につきましても
意見交換をしたいと思いますので、範囲を広げましてご発言をお願いしたいと思います。
市民:このビジョンの中にいろいろな茅野市の有利な点として自然のことが挙げられています。
自然と言っても自然に良いものが育つわけではないので、手を掛けないと人間と同じように高
齢化していきます。この5つの項目の中には自然を育てるという項目が書いてありません。そ
ういう側面からも見ておいていただかないと。茅野市の豊かな自然がいつの間にか荒れた自然
にならないように、よく手間をかけるということも入れておいてほしいと思います。
市長:ありがとうございます。本当に茅野市の一番の魅力は雄大な自然であることは間違いな
いと思っていますし、これをしっかりと保全して子孫につなげていかなければならないと思い
ます。先程も若干お話をさせていただきましたけれども、総合戦略は簡単に言うと人口減少に
歯止めをかけるために、若い世代を応援するということと、新しい流れをつくるということに
主眼を置いて立ててあり、全項目を網羅した計画ではございません。茅野市には市民プランが
ございます。また産業振興に関しては産業振興ビジョンがございます。これをベースとしてそ
の中から特に2つのことに視点を当ててまとめたのが総合戦略ですので、組み立てがそんな風
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になっているということでご理解をお願いしたいと思います。ですので市民プランの将来像
「人も自然も元気で豊か」を構築していく。その中で人口減少に対応していく為には、こんな
ところに力を入れていこうという組立でございますので、自然のことを疎かにしているという
ことではございません。
市民:自然ということですが、先程市長の説明がありましたように、我々は八ヶ岳山麓の自然
に憧れてこちらに移住してきました。空気の良さとか、そういうものも含めて「茅野市の再生
エネルギーに関する茅野市の考え方」にも「健全で豊かな環境の恵沢を享受する権利を有する
とともに環境を将来の世代に引継ぐ」と書いてあります。最近白井出地区に太陽光パネル、太
陽光発電の中継施設が非常に増えています。先日そのガイドラインに関しての規制の強化を市
にお願いしましたが、「現行のガイドラインに沿っての指導でそれ以上の評価はしない」とい
う回答をいただきました。我々移住してきた人間にすると、不便は不便になりましたが逆に不
便を売りにしています。交通網のアクセスとかその辺で不便に感じているのは別荘にいる65歳
以上の方々です。我々若い人は不便と、地元の人とのコミュニケーションを求めて移住してき
ました。しかし太陽光パネルの中に住もうと思って移住してきたわけではありません。現在の
遊休農地の状況を考えると、太陽光パネル・自然エネルギーの推進はもっともなものだと思い
ます。そこで住民が共存できるようにセットバックの位置付けなどの規制が今のガイドライン
ですと強制力がなく業者任せです。条例で何メートルのセットバックを設ける、あるいは樹林
帯を設けるとし、景観保全をする。これは観光とかにも関係してくるところですので、そうい
った部分での再生エネルギーの事業と住民の住環境の共存を目指すガイドラインにしていただ
きたいと思います。
市長:ありがとうございます。7月に皆さんの方から要望をいただいております。それに対し
て回答をさせていただきましたが、そのことについて今ご発言をされたのだと思います。本当
に茅野市では再生可能エネルギーを普及していこうと取り組みました。そのために「自然エネ
ルギー推進室」を設置して進めてきましたが、進めるに当たりいろんな課題が出ているのも現
実でございます。特に太陽光では2つの大きな課題が出ておりまして、メガソーラーなど森林
を伐採して設置することにどう対応していくのか。もう1つはミドルソーラーですが、遊休農
地等住宅の近辺に設置されるソーラーです。それに対して景観的な部分での課題が出ているの
も事実です。これは茅野市だけではなくて、山梨県北杜市でも出ている課題です。一番の問題
は国が新エネルギーをいち早く推進していかなければならないということで、いろんなことを
検証せずに進めた弊害かと思っています。基本的には国の方で制約を作っていただかないこと
には、地方自治体ではどうしようもないという部分が正直ございます。法律を上回るものを地
方自治体でつくることはできません。できないことはないかもしれませんが、条例で個人の財
産権を制約することは憲法で規制されていますので侵すことができません。国の法律に基づい
て地方自治体の条例はできていますので、それを飛び越えて市が条例を制定しても最終的に法
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廷闘争になったら負けます。そういう国の法律がないのに市の判断だけでやるということに対
しては、憲法で認めている個人の財産権を侵して良いのか、ということにもなってきます。で
すので法的に言うとそういうことだとご理解していただきたいと思います。その中で節度ある
開発をしていかなければならないし、茅野市としても観光は大事で、来ていただく皆さんに良
い景観を提供していきたいと思います。そのことについての一つの抑えとしてガイドラインを
作らせていただきました。景観計画の中でも届出を義務付けさせていただいたところです。そ
れをもう少しというご発言でございましたが、それには県も動いていただく中で取り組んでい
く課題だと思います。山梨県の方では県の方で条例制定をしたと聞いていますので、長野県で
もメガソーラーの対応だけではなく、そういう部分を検討してもらえるよう市長会等でも要請
をしていきます。その中でどんなことができるのか判断させていただいて、更に深めていきた
いと思っています。現状ではそういうことだとご理解をいただきたいと思います。
市民:消防と防災の関係で、地域自治会に加入していない人の件で市長の方からお話をされた
のを伺ったことがあるのですが、その中で消防団の活動に参加している若い人の数が少なくな
っているという話がありました。消防団で活躍している人の人数は少ないと思うのですが、消
防団を離れて動きが遅くなってきたという元消防団員の方がいます。本消防団員という形の消
防団員と補助をする消防団員がおり、変な話消防団員になると国家公務員の関係でいろいろあ
り難しいのですが、そういう形で裾野を広げていって、できれば茅野市民全員が消防団員にな
れないのかと思いました。是非ご再考していただければと思います。
市長:消防団についても現代的な課題なのかなと思います。市民全員が消防団にということは、
実際の有事の際には市民の皆さんにはそういう意識でいてほしいと思います。ポンプのことと
か難しいことは別として、少なくとも消火栓で初期消火の対応をしていただきたい。女性・子
どもを問わず、私は市民の皆さんにはそういう意識でいてもらわなければ困ると思っています。
自分の身は自分で守るではないですが、それぞれの区においても消火栓の扱い方とか、消防団
の皆さんが年1回やっているのではないかと思うのです。少なくとも消火栓を切ってホースを
つなぐとかできないといけません。消火栓には3本のホースが入っています。1本20mですの
で60mはつなげられます。これの長さで区・ムラがカバーできるようになっています。遠くに
新しい家ができたりすると届かない場合もありますが、基本的にはムラのエリアの中ではそれ
が届くように消火栓は設置してあります。ですので何かあったときは消火栓による初期消火が
一番早いです。これは是非みんなが使えるようになってほしいし、消防団・消防組織を通じて
訓練をやっておいてほしいと思います。また消防団員が減っていく中で機能別消防団員という
ものがございます。今の消防団員は1から10まで担ってもらっていますが、例えば近くに大き
い工場があったとして、昼間は工場、何かあったときに機能別消防団員になってやってもらう。
あるいは女性で消火活動にはなかなか出にくいけれども、広報活動をやってもらうとか、そう
いう機能別消防団員のような制度もございます。それを取り入れている市町村も現にございま
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す。茅野市においてもその導入をどうするかということで、積極的に導入したいという区・自
治会もありましたが、それをやることで正規の消防団員が益々少なくなってしまうなどの問題
が出てきます。3年ほど前にそんな議論をしましたが、正規の消防団員の確保に努めようとい
うことになりました。本当に若い人がいなくなったときに、どうすればよいか等の課題は残っ
ていますが、そんなことになっているということでご理解をいただきたいと思います。くどい
ようですが有事の際には区民の方、昼間は高齢者の方しかいないかもしれませんが、消火栓で
の初期消火をする心構えでいてほしいと思いますし、子どもでも小学校高学年になればできな
くはないと思います。そんなことも是非進めていただきたいと思います。
市民:活動に積極的に参加するのではなくて、逆に避難誘導される方の人間が、「誘導させる
立場だけど自分は消防団員だから邪魔にならないように誘導されよう」という意識も必要だと
思います。避難する側、誘導される方も消防団員に入ってもらうような発想で「自分も消防団
員でこの人たちに守ってもらうけど邪魔にならないようにこう動くんだ」と考えてもらえれば
と思います。
市長:そうなると消防団員という形式がいいのかわかりませんが、自主防災組織のメンバーは
区民の方に入っていただいているわけですので、そういった視点で自分の行動を自覚していけ
ば良いと今のお話を聞いて思いました。
市民:湖東地区は他の地区と違って、だいぶ高齢化が進んでいます。先日テレビで女性が100
人町から消えたという番組を見て何事かと思ったのですが、子育てに関して自分の市町村より
も隣の市町村の方がはるかに子育て支援が充実しているということでした。いろんな意見が出
ましたが、やはり茅野市でもそういうことをアピールしたり、都会から来た人たちに発信する
という方法も大事かと思います。やはり若い人たちが来るということが自慢になると思います。
給料を上げれば自然と増えますが、そうではなくて、茅野市が良いから来るという人が増える
ようアピールしていただきたいと思います。
市長:ありがとうございました。良いところは自信をもってアピールしていきたいと思います。
今他所の自治体の方が暮らしやすいからというところですが、お陰様で茅野市では岡谷・諏訪
から来ていただける人の方が茅野市から出ていく人よりもはるかに多いです。0123広場に行っ
て、若い奥さん方と話をしますと、岡谷より良いという奥さんが結構います。こちらの方が土
地がありますし、しかも安いので岡谷ではアパートでしたがこちらに来て1戸建てをもったと
いう方が結構いました。そういう面では嬉しく思いますが、見方を変えて諏訪圏を一つとする
と、中で移動しているだけでそれ程胸を張れることではないと思いました。やはり都会からこ
ちらに来てもらわなければならないということでいろんな対策をしていきたいと思います。ま
た移住・定住につきましても、少し前まではリタイアをした皆さんを対象にしていましたが、
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20代~40代の皆さんを募集しまして、若い方がこちらで仕事を見つけて移り住む、そんなこと
で応募をしていただいております。ただ目に見えるような成果は出ていませんが、ニーズがあ
るということは肌で感じましたので、働く場所等しっかりとPRしていきたいと思います。
(発言者なし)
市長:よろしいでしょうか。本当に週末のお疲れのところをお付き合いいただきました。いろ
んな貴重なご意見をいただきました。それに対して今日お答できるところはお答えさせていた
だきました。思うように全部は語り切れていないと思いますが、これから総合戦略・市民プラ
ン・産業振興ビジョンに沿って元気なまちづくりに取り組んでまいります。行政だけではでき
ませんし、市民の皆さんに押し付けることもできません。民間企業だけに頼るということもな
いわけで、やはり三位一体の意識で取り組んでいくことに尽きると思います。そうした中で課
題に対し何ができるのか、1つ1つの積み重ねが住みよいまちづくり・人づくりにつながって
いくと思います。これは確信しておりますので、これからも皆さんとともに歩んでいきたいと
思います。今日はお付き合いいただきましてありがとうございました。
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