平成24年度「わくわく節水実践コンクール」の取組における概要報告 熊本市立城東小学校 1 宣言 ○ 学校の月間水道使用量、前年比1%程度減を目指します。 ・きれいなお花 雨水くんで 元気にさいた ・おぼんの よごれは ふきとろう ・バケツの水 地球のために 半分に ・小は青いシール 大は赤いシールだよ ・手洗い うがい こまめに止めよう じゃぐちの水 2 行動とその記録 【各学級等】 ・ きれいなお花 雨水くんで 元気にさいた 緑化委員会を中心に、学級園等での水かけには「雨水くん」を積極的に活用し、雨 水を有効利用している。 ・おぼんの よごれは ふきとろう 給食後のおぼんの汚れは流水で洗わずに、給食室より配 布した布巾で拭くようにしている。継続的な呼びかけで、 おぼんを洗う姿は見かけなくなった。 ・バケツの水 地球のために 半分に 掃除のときには、必ずバケツを使用して雑巾を洗うよ うにしている。また、水の量も半分と目安を決め実践に 努めている。 ・小は青いシール 大は赤いシールだよ トイレの大小のレバーを使い分けるように、大は赤、小は青のシールを貼り、水量 の使い分けの目印とした。 ・手洗い うがい こまめに止めよう じゃぐちの水 手洗い、うがい、歯磨きなどの際は「使う」→「止める」→「使う」→「止める」 と いう意識が高まった。 *1年生親子活動 「くまもとの水の話」 上下水道局の方にお願いして、熊 本市の上下水道について学習した。熊 本市の水は、阿蘇山の付近で20年前 に降った雨水が地下に浸み込み、熊本 市に流れてきたものであることを知 り、みんな驚いていた。各地の「水」 飲料を試飲させてもらったが、みな一 様に熊本の水が一番おいしいと話し、 大切にしたいという思いを新たにし た。 【環境委員会】 ○節水の呼び掛け標語づくり わかりやすく実践につながるように、行動目標を七・五調、四・八調にして呼 びかけを行った。 (宣言文の5つの項目) ○ トイレレバーにシールはり 節水行動目標の中の「小は青いシール、大は赤いシールだよ」は、トイレのレ バーに付けた使い分けの目印となるシールのことである。色分けしてあると、判 断がしやすく徹底するのではないかと いう環境委員会の発案である。 ○ 水使用量の棒グラフの掲示 環境掲示板には、昨年度と本年度が比 較できる水使用量のグラフをはり、子ど もたちが水の使い方を自ら振り返るこ とができるようにしている。使用量が増えた時には「くまモン」からの呼びかけと して意識付けを行った。 ○環境集会 4月には、児童が節水の意識を新たにすることをねらい、環境集会を行った。集 会ではプレゼンテーションと実演で、わかりやすく「エコな城東小」にしようと呼 びかけた。以下は、プレゼンテーションの一部である。 ○エコアンケート 子どもたちと家庭に、節水についてのアンケートを行った。アンケート結果を知 らせることで、改めてエコな暮らしを考えるようにした。 (7月 児童へのアンケート) い ① 水はこまめに止めています 結 91% ② トイレの水は、大小使い分 けていますか。 い いいえ は か。 果 いいえ 問 70% は い 備 考 全学年に渡って、意識が高かっ た。 クラスの 1/4 の子どもが、使い分け ていない。呼びかけて徹底させたい。 (9月 保護者へのアンケート) い この夏、節水をしましたか。 結 75% は い 夏の節水は今も続いていますか。(節水 67% をした家庭への質問) は い 果 いいえ いいえ 問 備 考 子どもたちより、意識が低い結果 となった。 節水は、無理のない範囲で取り組ま ないと続かないと思われる。 【学校全体の取組】 次の表は、昨年度と本年度の水道使用量の比較である。本年度は、夏休みのプール の使用回数が少なかったので、2学期の水泳指導に備えてオーバーフローを実施した。 そのため、8~9月の使用量が増加している。全体的には、年々、使用量を減らすこ とに成功しているので、本年度は同量ぐらいを予想していた。しかし、やや減ってい るという結果が出ており、取組の成果があったといえる。 【平成23年度と平成24年度の月別水道使用量の比較】 (㎥) 月 4 5 6 7 8 9 10 11 H23 使用量 232 231 740 739 618 617 372 371 H24 使用量 233 232 588↓ 587↓ 787↑ 787↑ 347↓ 346↓ 3 見直し 毎年継続して、環境委員会を中心に環境集会などを通して、節水についてのやり方を 具体的に示して、呼びかけている。それによって、学校を挙げて節水の意識は高まって おり、次の点は、定着してきている。 ○ 水かけの際は「雨水くん」を利用する。 ○ 掃除の際、バケツの水は半分まで入れて使う。 ○ 歯みがき・手洗い時の水は、こまめに止める。 ○ おぼんの汚れは、ふきんで拭く。 課題として昨年あげていた、トイレの水使用については、レバーにシールを貼ること で、簡単に「大(赤)」 「小(青) 」と使い分けを意識できるようにした。アンケートを 見ると、 「水はこまめに止めている」が91%だったのに比べ、 「トイレのレバーは、大 小使い分けている」は、70%にとどまった。この点は、さらに意識付けをして節水に つないでいける部分である。 本校の水の使用量は年々大きく減っており、本年度も、やや減となっている。これは、 節水の取組が定着し成果をあげているといえる。 今後の取組として、もう一度エコアンケートを実施し、節水が意識づけにとどまらず、 一人一人の具体性を持った自主的な実践目標となることを目指したい。また、昨年度 と比較した水道使用量のグラフをもとに、校内放送で成果や課題を伝え、学校全体で 取組の確かさを共有したい。 学校での取組が家庭にも広がっていくように、環境委員会の子どもたちが、アンケー ト結果を中心とした環境新聞を作成し家庭に配布する準備を進めている。学校での節 水の取組が、家庭の話題にのぼり家族でやってみようということになれば、生活全般 に節水実践が根付くだろう。これからも、日常的な細かな取組の積み重ねが大切であ るということの認識を高めていきたい。
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