作成:東京都立小児総合医療センター 総合診療科・ER 外来 嘔吐をした時 嘔吐をした □目がトロンとしていてぐったりとしている □顔色が悪い(吐いた直後だけでなく顔色が悪い状態が続いてる) □噴水の様に何度も吐く □吐いた物に血や緑の物が混ざっている □半日以上おしっこが出ない □吐く前に頭やお腹を打った、高い所から落ちた □間欠的に機嫌が悪くなる □血便が出る(点状ではなく、いちごジャムの様にたくさん出る) □水分や食事が摂れない 1つでも当てはまる 1つも当てはまらない 通常の診療時間に かかりつけ医を 受診 診療時間外でも 早めに受診を 時間とともに具合が 悪くなった !!吐いた後に痙攣を起こした場合、痙攣はしなくても意識の状態が悪い(呼びかけても 反応が鈍い、目線が合わない)時は迷わず救急車を呼んで下さい!! 参考資料:こんなときは、どうするの?(小児救急看護認定看護師会) 作成:東京都立小児総合医療センター 総合診療科・ER 外来 嘔吐のホームケア 1. 脱水に注意しましょう 何度も嘔吐した時は、水分と一緒に塩分も失われ体の中の電解質のバランスが崩れ 脱水になりやすいので、ジュースやお茶等の水分ではなく、イオン水等の電解質が 補給できる水分を摂るようにしましょう。子どもは大人に比べて体の水分の割合が 多いので水分バランスが崩れやすく脱水状態になりやすいという特徴があります。 脱水の症状 唇や皮膚が乾いている、泣いても涙が出ない、半日以上おしっこが出ない、体重が 減る、機嫌が悪い、元気がなくぐったり横になっている事が多い等です。それらの 症状が見られたら、早めの受診をして下さい。 2. 水分の摂り方について 少量ずつに分けてこまめに摂るようにしましょう。 一気にたくさん飲むのではなく、初めは少量(小さじ 1 杯)から始めて、飲んでも 吐かなければ 5 分毎位に少しずつ量を増やしていくといった方法をとりましょう。 電解質を含む水分の一日に必要な量 乳児(1 歳位まで) :体重 1kg あたり 100∼120ml (例)体重 10kg の赤ちゃんであれば、1000ml∼1200ml 幼児(1 歳過ぎ∼6 歳位まで) :体重 1kg あたり 70∼90ml 学童(小学生以降) :体重 1kg あたり 60ml ※この水分必要量は、正常時に必要な水分量です。離乳食や食事に含まれる水分量 も含んでいます。あくまでも目安なので、嘔吐等の時は失われる水分がある為、さ らに必要となる事もあります。最も大切なのは、お子さんの現在の状態から判断す る事です。 3. 食事について 胃腸が弱っている時は食事よりも水分補給の方が大切です。たくさん吐いた時は、 最低1∼2時間は飲ませずにお腹を休ませましょう。水分を飲んでも吐かなければ、 おかゆや雑炊、うどんを煮た物等消化の良い物を摂らせるようにしましょう。 4. 嘔吐時におうちでできる事 吐いた時は、吐いた物で喉を詰まらせないように体を少し起こして横向きに寝かせ ましょう。 吐いた後は、うがいをしたり口の中や周りを拭いてあげる等して口の 中をきれいにしてあげましょう。 参考資料:こんなときは、どうするの?(小児救急看護認定看護師会)
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