すくすく通信 平成 26 年 2 月 18 日 校内委員会保健担当 『すくすく相談会』開催報告! 平成 25 年 10 月 9 日(水)13:30 より、第2会議室にて学校保健委員会『すくすく相談会』が開催されま した。定期健康診断の結果から二小の児童の健康状態について、校医の先生方から報告がありました。ま た校内委員会では、二小の児童は「痩せすぎの傾向である」と言われている実態をうけ、今年は「食」を テーマに掲げて全児童・ご家庭へアンケートを実施しました。相談会ではそのデータの結果から二小の児 童の日頃の食生活の様子を発表し、また保護者から寄せられた子供たちにまつわる食についての悩みを栄 養士さんに伺い、アドバイスをいただきました。参加いただいた保護者からは、「給食の食べ残しをどう すれば少なくすることができるか」などの質問があり、給食センター長や学校の先生方を交えて意見交換 するなど、子供の食生活改善に向け有意義な相談会を開くことができました。 参加者 学校 :校長、副校長、主幹教諭、生活指導主任、給食主任、養護教諭 PTA:会長、副会長、校内委員長、校内副委員長、校内委員 校医 :内科医 国立市学校給食センター:センター長、栄養士 他、保護者 養護教諭より 定期健康診断の結果 【全国と二小の年齢別平均身長】単位:㎝ 小1 小2 小3 小4 小5 【全国と二小の年齢別平均体重】単位:㎏ 小6 小1 小2 小3 小4 小5 小6 二小男子 115.7 122.5 130.0 130.8 138.8 146.0 二小男子 20.6 24.4 26.6 28.9 33.4 39.9 全国男子 117.5 122.9 129.1 133.9 139.5 145.4 全国男子 21.7 24.2 27.4 30.5 34.6 39.0 二小女子 114.8 122.8 129.1 134.4 140.0 144.5 二小女子 19.9 25.2 27.0 28.6 33.4 36.4 全国女子 116.1 122.2 127.4 134.1 140.4 147.4 全国女子 21.2 23.5 26.4 30.2 33.8 39.0 男子は4年生が全国の平均身長に比 べて低いが、他の学年は全国平均に 近い。女子は6年生が全国平均より 低いが、他の学年はほぼ同じ。 男子は4年生が全国平均に比べ て少ない。 女子は1年、4年、6年生が全国 平均に比べて少ない。 保護者の方から、「うちの子は痩せているのですか」と聞かれます。保護者の方も痩せているせいか、 「小さい頃からこういう体型だから痩せていると思っていなかった。」「心配していなかった。」と言わ れます。痩せているのがよい様な時代の風潮もあり、二小も痩せている子が多いようです。 歯については、高学年になるにつれて永久歯の虫歯が増えています。各学年、歯科治療状況が戻ってき てはいるものの、未治療なのかまだまだ未提出がかなり多い状況です。 -1- 校医の先生より ■内科 二小は痩せている子が多いです。肥満の子と思われる子も中にはいますが、全体的には元気と思われ ます。食物アレルギーに関して、学校や幼稚園で話題になっていますが、対象児童が在籍している学校 では、研修を行っています。国立市、学校を含めて、アレルギー専門の先生が統一したシートを作り、 全体で管理する話が進行しています。 ■眼科(養護教諭より) アレルギーが季節を通してあるので、予防策としてとにかく目をこすらないことが大切です。こする と悪化させてしまいます。視力は、日頃テレビを近くで見ていないか、物を見るときに近くになってい ないか、書き物をするときに近くになっていないかなどの変化に気を付けてください。もし、何か変わ ったことがあれば、早急に受診していただきたいです。 保護者の皆様からの質問に対する栄養士の回答(要約) ①理想的な朝ごはんは何ですか。 -1日の食事のバランスを考えてください。朝食は、寝ている間に消費された栄養を補給するためにし っかりと食べてください。昼食は、午後の活動に向けてのエネルギー補給の役割があります。夕食は、 7時くらいまでにとるのが理想的ですが、夕食時間が遅い場合は、夕方におにぎりやパンをとって夕食 はあっさりとしたおかず中心にするのもよいでしょう。一回の食事は、主食、主菜、副菜などで構成さ れており、毎食できるだけそろえてください。汁物、果物、デザートを含めて、多くの食品をとり、調 理に工夫をしてください。 ②野菜嫌いの子供には、どのようにして栄養を補えばよいですか。 -給食は、食べやすくする工夫をしています。例えば、かんぴょう入り米粉のクリーム煮(小麦粉を使 ったルーは使わず、細かく刻んだかんぴょうを野菜の煮たものと水溶き米粉でとろみをつけ、和の食材 を使って洋風料理にアレンジしたもの)、ひき肉料理に大豆を刻んで入れたもの、切り干し大根、ひじ きなどです。主食が揚げ物なら副菜は油を使わないおひたしや酢の物、和え物にしたり、逆に主食があ っさりしていれば副菜の野菜料理に少量の肉を加えたり、豆腐などでボリュームをつけるのがよいでし ょう。 給食は、三つの食品のグループのバランスを取るように配慮されています。すなわち、㋐赤色の食品 (人の血や肉や骨になるもの。肉、乳製品、豆類、海藻類)、㋑緑色の食品(体の調子を良くするもの。 果物や野菜)、㋺黄色の食品(働く力のもとになるもの。穀類、パン・お米、油や砂糖)をとることで バランスがとれます。理想的なバランスとしては、ご飯が半分、その残りを3つに分けて、そのうちの 二つを肉や魚、一つを野菜や果物にする、3:2:1の割合がバランスがとれていると言われています。 カルシウムについては、給食では、中学生なら一食に350ミリグラムをとることを基準にしています。 カルシウムの多い食品としては、牛乳ですが、一日3、4杯必要になります。少しずつあちこちでとれ るように、月一回程度、煮干しなどを食べてもらっています。 おやつについては、量として、三食の食事の他の補食、昼から夜までの補食であり、一日のエネルギ ー摂取量の10~15パーセントと言われています。例えば、カップ麺は350キロカロリーで、おや つにはちょっとカロリーが高い食品です。無果汁のジュース、スポーツドリンク、炭酸ドリンクは糖分 が多く含まれており、量を考えてとるようにしましょう。 夕食が遅いのであれば、夕食の一部をおやつに取り入れるとよいでしょう。例えば、主食のおにぎり をおやつで補う、夜遅い夕食では、軽めのおかずにするなどの工夫をしていただければと思います。 -2- ➂子供の年齢に応じた食事の平均摂取量の目安はどのくらいですか。 -食事のバランスが大切です。朝食で欠けたものは、昼食と夕食で補い、トータルにバランスを整えて いく工夫がよいと思います。バランスが重要であり、赤、緑、黄の食品を幅広く食べていくことが大切 です。細かい数値がいくつかというのは難しいです。 ④おやつの時に、コーヒーや紅茶を出してよいのでしょうか。 -これは栄養というよりも嗜好ですので、飲み過ぎてはいけませんが、とることによってリフレッシュ できるのであれば、少量の摂取はよいのではないかと考えます。 ⑤ゼロキロカロリーの飲み物は本当に良いものなのですか。子供たちに影響はないのですか。 -通常の砂糖ではなく、人工甘味料で低糖なものを使用して人工的に作られたものだと思います。子供 の体に良いか悪いのかは専門的な問題であり、判断はできません。 ⑥野菜ジュースで一日分の野菜がとれますか。カフェオレなどでカルシウムがとれますか。 -手作りのカフェオレであれば、牛乳にコーヒー味を混ぜるものであり、カルシウムはとれます。市販 のコーヒー飲料は、かなり糖分が入っており、カルシウムがどれだけ入っているか分からないので、気 を付けてください。お母さんが、糖分控えめ、塩分控えめで作ってあげるのが一番良いです。また、で きればジュースで野菜を補うのではなく、素材そのものをとっていただきたいです。子供たちは、生野 菜が苦手なことが多いので、ゆでるなどして、いろいろと調理を工夫して作ってもらいたいです。 ⑦アレルギーがあります。時々これは何だろうというメニューがあります。そういう場合は先生にお聞きしているの ですが、直接給食センターに問い合わせできますか。 -当日でも直接問い合わせてください。「卵が入っていますか?」など、食材についても、疑問があっ たら、直接電話でお問い合わせください。 以上 -3-
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