(1)シカゴ=バミューダ体制 (2)自由化への動き

FOCUS
LCCという言葉をよく見るようになった。LCCは、
日本では馴染みが薄いものの、欧米では既にメジャー
であり、東南アジアでも急伸している状況である。そのような中、
ANA、
JALともにLCCを立ち上げたり、
ジェットスターなど日本に乗り入れをするLCCが増えつつあるなど、
ようやく日本においてもLCCの動きが
本格化となってきた。そこで、
LCCとは何かをはじめ、その現状、動向についてレポートする。
(2)自由化への動き
前述のように、
世界の航空市場は各種規制のもとで営ま
れていたが、
そこに風穴を開けたのが、
アメリカの国内民間
(1)
シカゴ=バミューダ体制
航空の自由化である。
LCCは、
航空政策の規制緩和によって誕生したものであ
アメリカの国内民間航空政策は、
航空産業の新規参入
る。そこで、
LCCについて記す前に、
簡単に航空政策の歴
は比較的容易であるものの、安全や機材に対する多額の
史を振り返ることとする。
投資が必要なこと、
ある種公益事業であることなどを背景に、
現在、国際民間航空の枠組みは「シカゴ=バミューダ体
制」と呼ばれており、
その体制は国内航空産業の保護・
図表1 運輸権:空の5つの自由(注1)
相手国の領域を無着陸で横断飛行する自由
育成などを目的とした保護主義である。これは、第二次世
界大戦の結果超大国としての地位を確立し、航空自由化
第1の自由
相手国
自国
を提唱したアメリカと、戦場と化し国土が疲弊したヨーロッ
第三国
パを代表し、規制を提唱したイギリスの妥協で生まれたも
相手国の領域に給油等の目的で離着陸する自由
のである。
第二次世界大戦末期、1944年に連合国中心に52ヶ
第2の自由
自国
国がシカゴに集まり、戦後の国際民間航空のあり方につ
いて議論され、
シカゴ条約が採択された。シカゴ条約では、
相手国
第三国
自国領域での貨客を相手国の領域で取り降ろす自由
領空通過や給油目的などの着陸を認める「国際通過協
定」と、運輸権を規定した「国際航空運送協定」を作成
第3の自由
自国
した。その後、1946年に米英両国がバミューダ島にて二
国間交渉を行い、
それを条文化したバミューダ協定を締
相手国
自国領域に向かう貨客を相手国の領域で積み込む自由
結した。
この協定の主な内容は①輸送力についての取り決め、
第4の自由
自国
相手国
②航空業務についての取り決め、③運賃・路線に関する
取り決めである。以後、
この協定は国際民間航空の2国
相手国の領域で第三国の領域に向かう貨客を積み込み、
または第三国の領域で積み込んだ貨客を取り降ろす自由
間協定のモデルとなった。なお、
「シカゴ=バミューダ体制」
では、運輸権として空の5つの自由が規定されている
(図
第5の自由
自国
相手国
表1)。
出所:
(株)ANA総合研究所編著「航空産業入門」
31
第三国
運賃や路線などに規制が設けられてきた。規制廃止の声
運賃は高い」という常識を打ち破ったことをきっかけに、
消
はあったものの、
昔は、
航空機に乗れる人は限られていたと
費者の航空運賃価格に対する目も厳しくなった。エアライン
いうこともあったのだろう、
その声は大きくならなかった。
としては倒産したものの、
IATA(注2)で決められたという供
しかし、
1970年代に入り、
ジャンボ機の登場とともに空の大
量輸送・大衆化時代に突入し、
航空機への利用者の意識
給側の論理での運賃から消費者の論理に基づく運賃へ
の道を拓いたのである。
が身近になると、
次第に航空運賃への不満が高まっていった。
また、
アメリカ政府も停滞している経済を活性化するために
(2)
LCCのビジネスモデル
規制緩和・廃止の動きが活発化していった。そのような情
自由化と共に数多くのエアラインが参入し、
また撤退し
勢を背景に1978年に「航空企業規制廃止法」が成立、
以
ていった。資本があれば、航空市場に参入するのは比較
後規制の撤廃を進め、1980年代半ばには国内民間航空
的容易であるが、
安定的な運営を行うには、
やはりきちんと
自由化が実現した。国内民間航空自由化に成功したアメ
したビジネスモデルが必要になってくる。
LCCについても
リカは、
国際民間航空においても自由化の実現に向けて動
全く同じ事が言えるが、現在のLCCのビジネスモデルの
き出し、
1992年にオランダとの間で「オープンスカイ協定」を
基礎を作ったのは、
アメリカのサウスウエスト航空と言われ
締結、
以後世界各国とオープンスカイ協定を締結することと
ている。
なる。
LCCは、
格安航空会社と訳されているが、
正確にはLow
アメリカ以外の動向では、
1993年にEUが成立した欧州
Cos
tCareer、
つまり運航コストが低い航空会社ということ
では、
EU域内の市場統合を目指しているのと同じく、
航空
になる。単純ではあるものの、
コスト比較として乗客1人当た
市場においても段階的な統合が進められ、
現在ではEU域
りの営業費用で比べると
(図表2)、
LCCは大手エアライン
内は単一の航空市場となっている。また、
ASEANにおい
よりはるかに低い費用で運航している。では、
どのようにして
ても域内航空輸送の自由化が段階的に進められている。
コストを抑えているのか。
LCCのビジネスモデルを以下で
簡単に記す(注3)。
図表2 乗客1人当たりの営業費用比較(2010年)
(1)
LCCの誕生
最初の格安運賃のエアラインは、
1977年に就航したイギ
リスのレイカー航空と1978年に就航したアメリカのエア・フロ
リダと言われている。
(ドル)
500
465.4
450
407.1
400
レイカー航空は、
「スカイトレイン」
というロンドン∼ニューヨー
300
ク便を開設した。これは、
電車のコンセプトで航空機を運行
250
しようというもので、
具体的には出発ぎりぎりまで乗客を待ち、
200
乗客へのサービスをしない代わりに運賃を安くするというこ
とである。エア・フロリダは、
アメリカ国内民間航空自由化を
340.3
350
253.6
181.6
LCC
150
104.6
100
受け、
低運賃を売り物にマイアミを拠点に次々と路線を開設、
50
45.4
61.5
1980年には国際線にも進出した。
残念ながら、
この2社は大手エアラインの対抗や自らの買
収戦略の失敗で倒産してしまった。
しかし、従来の「航空
0
Air Asia
Ryanair Southwest
Airlines
Delta American
Airlines Airlines
ANA
JAL
Air France
KLM
出所:Ai
rTr
anspo
r
tWo
r
l
dより共立総合研究所にて作成
32
FOCUS
①ノンフリル・サービス、サービスの有料化
必要のないサービスは極力カットする、
あるいは有料に
する。例えば、
食事や飲み物の提供などの機内サービスを
行わないもしくは有料サービスというのが一般的。
②機種を統一
(1)エアライン数、
シェア
まず、世界のエアラインに占めるLCCの割合を見る。
運航機種を統一することで、
パイロットの育成費や整備
世界の定期旅客エアラインは692社あり(注4)、
そのうちLCC
費の削減ができる。また、大量に発注することで、
より有利
は124社(注5)と、約18%を占めている。
LCCを地域別に見
な条件で購入することも可能。
ると、
アフリカが9社、
アジア太平洋51社、
ヨーロッパ40社、
③機内はモノクラス
ラテンアメリカ9社、
中東4社、
北米11社となり、
アジア太平洋
エコノミー、
ビジネスといったクラス分けはせず、
単一クラス
とヨーロッパにLCCが集中している。
で運行し、
コストを抑える。また、少しでも多くの乗客を乗
せるために、
収容座席数を増やす。なお、
座席は自由席が
主流。
④折り返しは短時間
航空機は、飛んでいる時にしかお金を生まないので、
(2)乗客数
次に、
LCCがどれくらい世界で利用されているかを見て
みる。2010年のエアラインの乗客数ランキングを見ると
(図
表3)、
1位がデルタ航空(アメリカ)、
2位がサウスウエスト航
着陸後離陸までの時間を極力切り詰める。前述のサウス
空(アメリカ)、
3位がユナイテッドコンチネンタル航空(アメリカ)
ウエストでは、社員総出で折り返し時間の短縮に努め、
であった。ここでは、
30位まで表にしてあるが、
LCCは、
2位
15∼20分で行っているようだ。
のサウスウエスト航空を筆頭に、6位にライアンエアー(アイ
⑤ポイントトゥポイント
ルランド)、
11位のイージージェット
(イギリス)
など8社がラン
小さい機材で多頻度運航することで、
コストを抑え収益
を上げる。
キングに入っている。
このように、
LCCは世界では既にメジャー
な存在となっていることがうかがえる。
⑥地域の第二空港、
LCC専用ターミナルを利用
地域の基幹空港に比べ、
空港使用料が安い第二空港
を利用する。第二空港では、
自社の希望通りの運航を設
(3)
LCCシェア動向
最後に、
LCCシェアを、
世界、
地域、
国に分けて見てみる。
定することができる。なお、
アジアなど第二空港が少ない地
域では、
基幹空港にLCC専用のターミナルを建設する例も
ある。
⑦チケットは直接販売、変動運賃
チケットは、
インターネットなどで直接販売することで、
A.世界全体
世界のLCC座席数シェアの推移を見ると
(図表4)
、
2001年
には約8%であったものが、
2011年には約24.3%と3倍強の
大きな伸びを見せている。LCCの伸びは当然既存のエアラ
代理店に払う手数料を無くすことができる。また、運賃は
インにとっては脅威であるが、
今まで航空機を利用できなかっ
季節、時間帯、需要などに応じて変化する変動運賃制
た層や低需要路線への進出などにより、潜在的な航空需
である。
要を掘り起こすことに成功したという側面もある。
また、
LCC
は運賃が安いため、競争相手はエアラインだけではなく、
鉄道、
船、
バスなど地域の交通機関全体に及ぶ。そのため、
LCCの隆盛というのは、
航空市場だけでなく、
地域の交通
全体にまでその影響が及ぶこととなる。
33
B.地域
ため、東南アジアでのLCCの伸びが顕著であり、
インドや
主要地域別の地域域内線座席シェアを図表5で見てみる。
マレーシアでは国内線シェアは約60%にも上る。
また、
近年
アジア太平洋は、
2001年に約1.1%であったものが2011年
では韓国でも国内線シェアが約30%と大幅にLCCが伸び
には約19.1%と著しい伸びを見せている。
てきている。
特に、
ASEAN域内での航空自由化が進められている
中南米は、
2001年に約3.2%であったものが2011年には
図表3 2010年世界エアライン乗客数ランキング
順位
1
エアライン
Delta Airlines
国・地域
アメリカ
図表4 世界のLCC座席数シェア推移
(注6)座席利用率 営業収入 営業利益 純利益
乗客数 RPKs
(百万ドル)
(百万ドル)
(千人) (百万) (%) (百万ドル)
162,615
310,956
83.0
31,755
2,217
593
2
Southwest Airlines
アメリカ
106,307
125,778
79.3
12,104
988
459
3
United Continental
アメリカ
99,452
297,129
83.9
34,013
1,818
854
4
American Airlines
アメリカ
86,204
201,944
81.9
22,170
308
▲ 471
5
China Southern Airlines
中国
76,455
111,327
79.2
11,676
954
973
6
Ryanair
アイルランド
72,100
− 83.0
5,119
689
528
(%)
30
24.3
25
23.4
21.1
21.9
19.3
20
16.7
7
Air France KLM
フランス
71,320
204,737
81.6
33,317
127
865
8
China Eastern Airlines
中国
64,878
93,054
78.0
11,296
864
802
14.9
15
13.5
11.5
9.5
10
8.0
9
Lufthansa
ドイツ
58,916
129,668
79.4
36,191
1,642
1,498
10
US Airways
アメリカ
51,853
94,938
82.4
11,908
781
502
11
easyjet
イギリス
48,800
56,128
89.2
4,697
274
192
12
Air China
中国
46,241
86,212
80.3
12,513
1,658
1,871
13
ANA
日本
45,743
58,414
67.5
16,385
818
281
14
JAL
日本
34,795
59,740
68.9
16,441
2,274
− 15
TAM Linhas Aereas
ブラジル
34,553
51,446
71.9
6,830
609
402
16
Air Berlin Group
ドイツ
33,593
45,137
76.8
4,927
▲ 12
▲ 129
5
0
17
Gol Linhas Aereas
ブラジル
32,122
31,367
68.9
4,189
419
129
18
Emirates Airline
UAE
31,422
146,134
80.0
14,810
1,482
1,463
19
Turkish Airlines
トルコ
29,099
47,950
73.7
5,611
307
191
20
Cathay Pacific
香港
26,796
96,588
83.4
11,504
1,420
1,829
21
AirTran Airways
アメリカ
24,721
31,515
81.4
2,619
128
39
22
JetBlue Airways
アメリカ
24,254
45,523
81.4
3,779
333
97
23
SkyWest Airlines
アメリカ
24,218
21,345
79.2
2,765
202
96
24
British Airways
イギリス
24,088
107,723
76.8
10,345
529
263
25
Air Canada
カナダ
23,615
77,458
83.1
10,786
407
107
26
Alitalia
イタリア
23,355
32,903
70.5
4,272
▲ 142
▲ 223
27
Korean Air
韓国
22,926
60,528
76.1
10,128
989
414
28
Qantas
オーストラリア
22,540
74,071
81.9
11,801
217
99
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011(年)
出所:CAPAより共立総合研究所にて作成
図表5 地域別域内LCC座席数シェア
2001年
(%)
40
2005年
2011年
35.9
31.8
29.7
30
24.9
20.5
19.1
20
17.6
9.6
10
6.2
4.9
3.2
29
SAS Scandinavian Airlines スウェーデン
21,532
23,494
75.2
6,012
▲ 287
▲ 327
30
Lion Air
20,500
− 87.0
− − − インドネシア
(注) …LCC
出所:Ai
rTr
anspo
r
tWo
r
l
dより共立総合研究所にて作成
1.1
0
アジア太平洋
中南米
欧州
北米
出所:CAPAより共立総合研究所にて作成
34
FOCUS
約31.8%と著しい伸びを見せている。国では、
メキシコの国
このような状況を背景に、
ANA、
JALともにLCCを設立
内線ではシェア約53.2%、
ブラジルのそれは約51.7%となっ
することが発表され、
今年中に運航を開始する予定である
ている。
(図表7)。成田空港あるいは関西空港に拠点を置き、当
欧州は、
2001年に約4.9%であったものが2011年には約
初は成田、関西∼福岡など幹線で運航し、早い段階での
35.9%と著しい伸びを見せている。欧州では、
EU域内の航
近距離国際線への進出も視野に入れている。3社の中で
空自由化と共にLCCが進展した。
EUは統合により域内の
一番運航開始が早いピーチアビエーションの運賃を見て
移動需要が増加したが、
それにはLCCの利用でより気軽
みると、
関西∼福岡線が3,780円∼11,780円、
関西∼札幌
に移動することができたということもその背景にある。国別
が4,780∼14,780円と従来の航空運賃よりはるかに安い
では、
ドイツをはじめとする主要国は、
国内線、
国際線ともに
おおよそ30∼50%のシェアとなっている。
(注9)
。このような低価格により、航空需要の喚起とLCCへ
のシフトが考えられ、
日本でも3∼4年後には国内線で20∼
北米は2001年に約17.6%であったものが2011年には約
30%のシェアを獲得している可能性が高い。
29.7%と伸びてはいるものの、他地域と比べると見劣りが
また、
現段階で発表されている路線は幹線中心ではある
する。
この要因は、
アメリカでは、
航空自由化、
LCC誕生から
ものの、既存のエアラインでは採算割れで運航していない
30年が経過しており、既に成熟市場であること、既存の
地方路線への進出も期待できる。地方の時代と言われて
(注7)
エアラインがチャプター11
により再建を図ることでコスト
削減に成功し、
競争力が上がってきたことなどが挙げられる。
久しいが、実現には地方同士の交流が重要となってくる。
しかし、
日本では移動需要が東京に集中しており、地方間
の移動はそれほど多くない。これは、
需要がないというよりも
交通が不便であることが大きな要因だと考えられる。そこに
LCCが参入すれば、
地域間の潜在移動需要を顕在化す
CAPAデータベースでは、
日本のLCCは、
スカイマーク、
スターフライヤー、
エアドゥ、JALエクスプレス、
ソラシドエア
ることができる。
LCCには、
安価な移動手段の提供の他に
地域活性化という役割にも大きく期待したい。
(この5社は現在運航中)、
ピーチアビエーション、
エアアジア・
ジャパン、
ジェットスタージャパン
(この3社は運航前。ただし
図表6 日本におけるLCC座席数シェアの推移
ピーチは3月に運航開始)の8社となっており、世界的にも
(%)
10
LCC数は多い国となる。
また、
最近ではジェットスターや済州
9
航空、
春秋航空など、
日本に乗り入れをするLCCも増えてき
8
ている。ただし、
2011年における国内線でのシェアは約9%、
7
国際線は約2.6%とまだまだLCCに関しては「途上国」で
国内線
国際線
8.8
6
ある
(図表6)。
5.1
5
4.5
日本では、羽田空港、成田空港の発着枠の問題などを
背景に航空自由化がなかなか進まなかったが、
近年では米
国や韓国など複数の国・地域とオープンスカイで合意する
35
3
2
枠に関しても、
羽田空港の拡張、
再国際化により拡大する
1
ことが可能となった。また、空港においても、活性化のため
0
にLCC誘致に力を入れ始めているところも多い
。
4.8
4.7
4
などようやく航空自由化への動きが出てきた。懸念の発着
(注8)
9.0
2.7
2.6
2.0
1.0
1.0
1.9
1.2
0.8
0.4
2001 2002 2003 2004 2005 2006
出所:CAPAより共立総合研究所にて作成
0.6
2007 2008 2009 2010 2011(年)
図表7 ANA、
JALによるLCC概要
会社名
ピーチアビエーション(株)
エアアジア・ジャパン(株)
150億5万円(払込資本の額。資本金は75億1,505万円)
資本金
(グラフは内訳)
ANA
38.67%
First Eastern-Aviation
Holding Limited 33.3%
1,000万円(順次50億円まで増資予定)
産業革新機構
28.0%
ANA
67%
ジェットスター・ジャパン(株)
48億円(運航開始後には増資含め120億円予定)
エアアジア
33%
カンタスグループ
JAL
三菱商事
各社1/3ずつ
拠点空港
使用機材
関西国際空港
成田国際空港
成田国際空港および関西国際空港
エアバスA320-200型機
エアバスA320、
A330
エアバスA320
※2年間で10機受領予定
※開始5年間で30機以上保有計画
※3機にて運航開始、
その後3年間で24機まで増やす予定
関 西
国
内
就航開始予定
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 2012年3月
札 幌(3往復/日)
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 2012年3月
福 岡(4往復/日)
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 2012年3月25日
長 崎(2往復/日)
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 2012年4月 1日
鹿児島(2往復/日)
沖 縄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2012年度第2四半期以降
就航開始予定
成 田
成田および関西
札 幌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2012年8月
福 岡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2012年8月
那 覇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2012年8月
就航開始予定
成 田・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2012年7月3日
関 西・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2012年7月3日
札 幌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2012年7月3日
福 岡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2012年7月3日
沖 縄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2012年7月3日
※3月25日∼10月27日のサマーダイヤ期間は、
札幌便が4往復/日、福岡便が3往復/日となる。
運航路線
関 西
国
際
就航開始予定
・
・
・ 2012年5月 8日
ソウ ル(仁川)
(1往復/日)
・
・
・2012年7月 1日
香 港
(1往復/日)
・
・
・2012年9月30日
台 北
(1往復/日)
就航開始予定
成 田
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 2012年10月
ソウル(仁川)
釜 山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2012年10月
2013年中に短・中距離国際線の
運航開始を予定
※ソウル線は7月1日より3往復/日となる。
事業形態
ANAから独立した事業運営
ANA連結子会社
JALから独立した事業運営
出所:各社HPなどより共立総合研究所にて作成
(注1)現在ではその他に4つの自由が規定されている。具体的には、
自国を
ハブとする3国間輸送の自由(第6の自由)、
相手国と第三国間輸送
の自由(第7の自由)、
自国からの路線の延長で相手国の地点間で
輸送する自由(第8の自由)、
相手国の地点間で輸送する自由(第9
の自由)
である。
(注2)国際航空運送協会(International Air Transport Association)。
エアラインなど航空関連業者による国際団体。
(注3)
ここで挙げるビジネスモデルは、
あくまで基本モデルであり、全ての
LCCに当てはまる訳ではない。
(注4)財団法人日本航空機開発協会、
航空機関連データ集より。数字は
2009年。
(注5)CAPA(Centre for Aviation)
データベースより。数字は2012年1月
(注6)有償旅客キロのこと。計算式は有償総旅客数×航空輸送旅客キロで、
エアラインの規模を示す。
(注7)米連邦破産法第11条のこと。再建型倒産処理手続きであり、
日本に
おける民事再生法に相当する。
(注8)2010年に開港した茨城空港は、
日本初のLCC対応空港であり、関
西空港は、
2012年1月現在6社11路線LCCの乗り入れがあり、
LCC
専用ターミナルを建設中。成田空港でもLCC専用ターミナル建設を
検討中。
(注9)3/1∼24搭乗分の片道で、
ハッピーピーチ運賃(2012年1月11日HP
より)。実際には手数料や付帯サービスの選択により支払いはこの
運賃以上となる場合がある。なお、
ピーチアビエーションでは、他に
オプションがセットとなったハッピーピーチプラス運賃もある。
11日現在。なお、
CAPAは、
航空市場に関する情報を収集、
分析し
ているオーストラリアに本社があるシンクタンク。
(2012.2.21) 共立総合研究所 名古屋オフィス 河村 宏明
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