「ハインリッヒの法則」を話題に しました。意外にも

№105
平成27年7月17日
【発行】
豊橋市立栄小学校 校長室
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昨日の職員会議で「ハインリッヒの法則」を話題に
1
しました。意外にも「聞いたことがない」というかた
時間を厳守する
が多かったので、おさらいをしておきたいと思います。
保護者は、忙しい時間を何とかやりくりして来校
してくださいます。予定時刻が早まる分には大きな
問題はありませんが、5分でも10分でも待たされ
ると、それだけでマイナスポイントです。3分ずつ
遅れていけば、最後の方のかたは1時間近く待たさ
れることになってしまいます。予定した時間は厳守
しましょう。懇談時間の不均衡もよくありません。
その気はなくても不公平感を感じさせてしまいま
す。
2
保護者の話にしっかりと耳を傾ける
自分の子育てに 100%の自信をもっている保護
ハインリッヒの法則は、もともと労働災害における
経験則の1つであり、1つの重大事故の背景には、29
の軽微な事故があり、その背景には 300 の異常が存在
者は、おそらく皆無でしょう。不安や心配を抱きな
がら日々子どもと向き合っているのが現状だと思
います。心配ごとや不安に思っていることがあるよ
うだったら、共感的な姿勢で、まずはじっくり耳を
するという法則です。ハインリッヒの法則は、とても
傾けて話を聴きましょう。そして、解決に向けて何
実践的な法則と言えます。この法則から導き出せる教
をすべきか一緒になって考えることが大切です。
訓として、重大な事故というものは、軽微な事故を防
3
懇談内容はあらかじめ要点を絞っておく
あれもこれも話したいことは山ほどあるはずで
いでいれば発生しないものであり、軽微な事故はヒヤ
リ・ハットするような事故を防いでいれば発生しない
ものであるということです。ハインリッヒの法則はい
ろいろなものに適用することができます。
学校の教育活動においても、適用できます。つまり、
目の前で起きた事案を、「よくあることだから…」「た
す。でも、時間には制約がありますので、あらかじ
め要点を絞って、「これだけは話しておきたい」も
のだけにしましょう。懇談時間内にできなかった話
については、改めて電話で話したり、夏休み中に家
庭訪問をしたりして補うようにするとよいと思い
ます。
いしたことはないだろう」で済まさずに、
「大変なこと
具体的な場面や客観的な資料に基づいた話をす
になるかもしれない」という危機意識をもって「この
ることも大切です。抽象的で漠然とした表現や内容
子」に寄り添い、丁寧で慎重な対応をしていれば、重
大事故には至らないということです。
では、真意は伝わりません。
4
長所を取り上げ積極的に褒める
欠点を指摘するのは簡単なことですし、私たち教
さて、週明け 21 日(火)から個人懇談会が予定さ
員はとかくこれをしてしまいがちです。でも、子ど
れています。懇談内容は多種多様で多岐にわたります。
もの欠点をいちばんわかっているのは、保護者で
個別の対応も求められます。ぜひともハインリッヒの
す。欠点を指摘されてうれしい保護者などいるはず
法則を念頭に、担任一人の胸の内にしまい込まないよ
ありません。生活や学習でよかったところを取り上
うにしてください。昨年も同じお願いをしましたが、
げ、積極的に褒めるようにしましょう。自分の子ど
今年も懇談会前に留意点を記しておきます。特に若い
先生がたは熟読して懇談会に臨んでくださいね。
ものことを褒められて悪い気になる保護者はいな
いはずです。