NO.30 園だより 2014.8.26 麻生明星幼稚園 http://www.asabu-mj.com 「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。 礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義 を喜ばず、真実(本当の事)を喜ぶ。 」 (コリントの信徒への手紙 一 13章4節~6節) ○第57回北海道私立幼稚園教育研究大会(7/31-8/1) テーマ「子どもの『今』に寄り添い、子どもと『未来』をきずく」 先日、夏休みをいただいて実家に帰省してきました。従姉妹が結婚することとなったた めです。当人から「式は挙げないつもり」と聞きましたので「簡単でいいから結婚式はす るように。手伝うから。」と伝えた所、牧師として結婚式を挙げることとなりました。 皆さんご存じの通り、結婚式ではお互いの「愛」を誓い合います。「愛」というとまず 第1に恋愛感情を思い浮かべる方が多いと思いますが、イエス様が教える「愛」はもっと もっと深いものです。互いに愛し合い、幸せな家庭を築くためには様々な秘訣があります が、 「真実(本当のこと)を喜び合う」ことから始まる幸せがあるとイエス様は教えます。 親しい家族だからこそ「本当のことが言えない」ということは大いにあることです。け れども、それは「愛」ではないのです。また、それは夫婦だけの問題ではありません。子 どもとの関係でも大切なことです。親が誠実に自分と向き合っているかを子どもはしっか り見抜きます。親が自分のことを本当に愛しているのか。子どもには理屈抜きでわかるの です。もし、夫婦や親子の関係の中で嘘や偽りがあり、本当のことを言葉と行動で現すこ とができなかったらどうなるのでしょう。これほど悲しいことはありません。 あれは夏休み前のことです。北海道私立幼稚園協会が主催する研修会で幼児教育の専門 家が次のように言っていました。「今の時代は『力』を追い求める傾向が強く、『愛される こと』が希薄になっている所が何よりも問題です。この時代の教育に必要なこと。それは 『子どもを愛すること』、『大切にすること』です。『愛』によって 心の土台が育っていれば、『力』は後からついてきます」。 ・・・深い言葉です。それにこれは教会が2000年間大切に してきたことでもあります。どうか本当の愛で子どもたちを包み 込んであげてください。子どもたちの成長はそこから始まります。 麻生明星幼稚園園長 久保哲哉
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