すばらしきオンタリオ

すばらしきオンタリオ
「豊かな水に輝く土地」と呼ばれるオンタリオにお越し下さい。四季それぞれに趣のある
自然美、都会の営み、旅のすばらしい感動体験が皆様をお待ちしています。湖沼・河川の
数が 40 万を超えるオンタリオ州は、世界一カヌールート網が発達しています。ぜひ一度、
カヌーを漕いでみましょう。すばらしいエンターテイメント、おしゃれなショッピング、
豪華なお食事などは、短期の滞在でも十分ご堪能いただけます。犬ゾリに乗って眺める白
銀の世界も格別ですし、ワイナリー見学ツアーに参加して国際的に高い評価を得た地元特
産のオンタリオワインを味わってみるのもいいでしょう。オンタリオならこうした旅の発
見も夢ではありません。そして、楽しみはまだまだ尽きません。
アウトドア体験
オンタリオなら四季を問わず自然の中でのさまざまな体験が思いのままです。夏になると
州内各地の湖水や河川はさまざまなレジャースポーツを楽しむ人々で賑わいます。水泳、
ヨット、カヌー、カヤック、川下り、ボート、釣りなどはほんの一例です。淡水の浜辺と
しては世界最長(14km)を誇るジョージア湾のワサガビーチでの日光浴体験はいかがでし
ょう。南部のオンタリオには、オンタリオ湖、ヒューロン湖、エリー湖、シムコー湖、セ
ントクレア湖の沿岸を合わせると 800km ものビーチが広がっています。オンタリオ州には
経験豊かなスポーツ専門業者やガイドの協会「パドリング・オンタリオ」があり、レジャ
ーを一層楽しいものにしてくれます。40 万もの川や湖に恵まれたオンタリオは、まさにカ
ヌーとカヤックの天国です。陸に上がっても、ハイキング、乗馬、マウンテンバイクがど
こでもできます。州内にはパブリック、セミプライベート併せて 650 以上のゴルフコース
があります。
冬になるとオンタリオは雪のカーペットが敷き詰められ、スノーモービル、スノーシュー
(かんじき歩き)、犬ゾリの季節となります。オタワのリドー運河(7.8km)は世界最長の
スケートリンクとなり、アウトドア派のパラダイスに姿を変えます。スノーモービル路の
総延長はこのオンタリオが世界一です。
春と秋も自然体験に適したシーズンです。ATV(全地形万能車)を駆って田舎のトレイル
や北オンタリオを縦横無尽に走るのも爽快だし、ユネスコ認定のナイアガラ・エスカープ
メント(断層崖)沿いのブルース・トレイルのハイキングもおすすめです。オンタリオの
春と秋は野鳥とチョウの渡りで世界的に知られており、野鳥観察、チョウ観察とも人気が
あります。中でもカナダ最南端に位置するポイントペリー国立公園は、バードウォッチン
グ、バタフライウォッチングの好適地で、渡りの季節には多種多様の野鳥とチョウが観察
できます。
芸術と野生を融合させた楽しみ方もあります。「ディスカバー・ジ・アーツ・イン・ザ・ワ
イルド」という団体が、自然と芸術を同時に楽しむ機会を提供しています。ハイキングで
も、カヌーやカヤックを使ってでも大自然の中に身を置き、目にする地形、野生生物、自
然の姿をありのままにスケッチや彫刻、キャンバスやフィルムに表現しようという試みで
す。かご細工づくりや太鼓づくりアートに挑戦することもできます。北部のロッジ、芸術
学校、公園、ギャラリー、文化施設、湖畔のリゾートが各種オプショナル・ツアーを提供
しています。四季の自然体験とうるわしのオンタリオの思い出をぜひお持ち帰り下さい。
シティー体験
治安の良いオンタリオだから、安心していつでも都会の楽しさを満喫できます。国際都市
トロントばかりでなく、オタワやナイアガラフォールズにも活気溢れる繁華街があります。
見事な建築様式とヨーロッパの香り漂うオタワには、芸術・文化、エンターテイメント、
食事、ショッピングの魅力もいっぱいです。美術館、劇場、博物館には現代の最高傑作ば
かりでなく、カナダの興味深い歴史と未来を併せて垣間見ることができます。
ナイアガラ瀑布の感動を体験したら、ナイアガラフォールズの市中心部に足を伸ばしてみ
ましょう。アウトレットショッピングは掘り出し物の宝庫だし、2700 台のスロットマシン
と 135 卓のゲームテーブルの巨大カジノで一攫千金も夢ではありません。遊覧ヘリコプタ
ーや遊覧船でナイアガラの滝に大接近する迫力は必見ですが、滝を眺めながらのスパ体験
もまた格別。受賞の栄に輝くナイアガラワインとともにいただく郷土料理もお忘れなく。
流行の最先端を行くトロントの中心街は、国際都市ならではのヒップな雰囲気に満ちてい
ます。高級レストランでのグルメ料理、本場の味に負けないエスニック料理など、ディナ
ーの選択肢もさまざまです。トロントのアイコン、CN タワーの頂上を極めたら、カフェ、
ブティック、キュートな店が並ぶヤング・ストリートの散策をおすすめします。ちょっと
疲れたら、市中心部にあるスパで体をリフレッシュしましょう。
トロントに夜の帳が下りると、街は食事をし、劇場を覗き、踊り、お酒で上機嫌な人々で
賑わい始めます。トロントの観戦スポーツと言えば、アイスホッケーリーグ(NHL)のト
ロント・メープルリーフス、プロバスケットボール協会(NBA)のトロント・ラプターズ、
カナディアンフットボールリーグ(CFL)のトロント・アルゴノーツ、そしてサッカー(MLS
)の FC トロントですが、世界的に知られた演劇、一流のブロードウェイ・ミュージカルな
ども見逃せません。そして、トロントでのショッピングでまずチェックしなければならな
いのは、有名デザイナーショップが集中するファッション街ヨークヴィルです。そこから
ほど近いケンシントン・マーケットやクィーン・ストリート・ウエストにも足を伸ばせば、
好みのブティックが見つかるかも知れません。市内にはリトル・イタリー、チャイナタウ
ン、グリークタウン、リトル・インディアなどユニークなエスニックタウンがあり、エキ
ゾチックな佇まいを見せています。多彩な異文化体験ができるのも、トロントならではの
魅力です。
ツアー体験
鮮やかな紅葉狩りドライブ、ワイナリー見物、小さな町で出会うアンティックな宝物、各
地で開催されるウインター・フェスティバル――オンタリオは四季を選ばない旅行目的地
です。春の花に包まれた田舎町もまた趣があります。夏の日がな一日、40 万もあるオンタ
リオの川や湖のクルーズ船でのんびり時を過ごすのも贅沢なもの。
オンタリオならではの旅体験のいくつかをご紹介しましょう。
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劇場の町
オンタリオらしいチャーミングな田舎町を訪ねてみませんか。たとえばストラットフォー
ドには、美しい庭園とビクトリア女王時代を彷彿とさせる劇場があります。シェークスピ
ア劇を上演することで世界的に知られるストラットフォード・フェスティバルは、演劇フ
ァンには見逃せないイベントです。ナイアガラ・オンザレイクの町では、ショー祭りが開
かれます。英国の劇作家ジョージ・バーナード・ショーと彼の時代の作品だけを上演する
フェスティバルを開催しているのは世界中でここだけです。春から夏にかけてオンタリオ
各地で開催されるシアター・フェスティバルでぜひオンタリオの舞台芸術を鑑賞してみて
下さい。州内各地の小さな町では毎年、チャーミングな小劇場ですばらしい劇を上演して
います。劇場ツアーに参加して、田舎演劇の魅力に触れてはいかがでしょう。
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すばらしきワインの里
オンタリオの至宝・ナイアガラ地方では、おいしいワインとすばらしい景色が同時に楽し
めます。ピーリー、エリー湖、そしてプリンス・エドワード・カウンティ周辺も上質のワ
インづくりで知られています。世界トップクラスのワインがオンタリオでも醸造されてい
ます。ワイナリー巡りをすればきっとお分かりいただけます。オンタリオが誇る輸出品で
ある本場のアイスワインの試飲もお忘れなく。
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鉄道の旅
深い森を抜け、峡谷の鉄橋を渡り、美しい北の湖を通り、壮大なアガワ渓谷を車窓から楽
しむならアルゴマ・セントラル鉄道の旅がおすすめです。夏の深い緑、秋の鮮烈な紅葉、
列車の旅は冬もまた格別の白銀の美を楽しませてくれます。大自然を満喫するなら、北方
森林を行くティンバー・トレイン、それに北極圏界を行くポラーベア・エクスプレスの旅
がおすすめです。
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行楽の秋
昼夜の絶妙の寒暖差が創造する見事な紅葉、オンタリオは自他ともに認める世界的な秋の
行楽地です。紅葉のシーズンになるとオンタリオは赤、黄、橙のモザイクに染まり、紅葉
狩りシーズンの到来を告げるのです。道路は一般道も裏道も、農家もブドウ園も観光客で
賑わいます。そして、州立公園や国立公園は絶好の紅葉狩りスポットとなります。アルゴ
ンキン、キラーニー両州立公園、セントローレンス国立公園などがよく知られています。
そのほかキングストン周辺、オタワ界隈も紅葉の名所となっています。オンタリオ中の多
くの市町村がこの行楽シーズンに合わせて秋祭りや収穫祭を開催しています。うねるよう
な丘陵、田園地帯と深い森、そこを流れる多くの川とちりばめられたような湖がみなさま
のお越しをお待ちしています。オンタリオに多いワインディングロードは、紅葉狩りの楽
しさをさらに増幅してくれることでしょう。
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先住民族の伝統文化
先住民族の人々の文化もオンタリオの大切な遺産として受け継がれています。オンタリオ
のどこに旅されても先住民族文化の一端に触れることができます。ペトログリフス州立公
園には古代の岩面陰刻が遺されています。ヒーリング・サークルに参加すれば新たな人生
観が開けるかも知れません。パウワウの儀式を見学して、民族舞踊、昔ながらの歌や太鼓
演奏も楽しめます。バノック(伝統的な麦のケーキ)を味わい、共同住居やティーピー(テ
ント小屋)に泊まってみるのもおもしろそうです。オンタリオへのヨーロッパ人の入植の
歴史はここセントマリー・アマングザヒューロンズの伝道所から始まりました。現在の建
物は復元されたものですが、1639 年当時の姿を今にとどめています。
輝かしい歴史
初期の先住民族
オンタリオの豊かな文化遺産の源は、数千年という年月をかけて現在のオンタリオ州地域
で暮らしてきた北米先住民族の人々に遡ります。彼らは土地を大切にし、狩猟や採集を続
けながら高度な社会生活を営んでいました。南部オンタリオに定住したイルコイ族と北部
および北西部地域内を移動しながら生活していたアルゴンキン狩猟民族らが、初期オンタ
リオ文化の 2 大民族でした。彼ら先住民族が今日のオンタリオに及ぼす影響力の一端は、
州内各地に散在する湖沼、河川、市町村などの名称によく見て取れます。まず、州名のオ
ンタリオ自体、「光り輝く土地」を意味するイルコイ族の言葉に由来します。オンタリオの
別荘地として知られるマスコカは、アルゴンキン語で「赤土の地」といった意味があるよ
うですし、ナイアガラの滝に相当するイルコイ語は「雷鳴のように轟く川の水」となりま
す。
オンタリオに到達した英国人とフランス人
オンタリオに住んでいた先住民族に最初に接触したヨーロッパ人はフランスの探検家たち
でした。若いフランス人探検家エティエンヌ・ブリュレは 1610 年、オンタリオの内陸部に
足を踏み入れました。五大湖を目にし、ナイアガラ瀑布の轟音を耳にした最初のヨーロッ
パ人は彼だと言われています。当時の探検家たちの主な目的は毛皮取引で、英国人やフラ
ンス人たちが続々とその後に続いてやってきました。そして、先住民の道案内で広大な土
地を発見して行ったのです。宣教師たちも渡来するようになった 1639 年、最初の居住共同
体として、ジョージア湾に臨むセントマリー・アマングザヒューロンズにイエズス会伝道
所が建設されました。歴史的に重要な意味を持つこの伝道施設は、当時のままに復元され
一般公開されています。
イエズス会の宣教師、探検家、入植者、ヨーロッパの毛皮商人らが続々とオンタリオに定
住を開始し、多様な文化を背景にもつ多くの人々が集まって今日のオンタリオの礎を築き
上げたのです。豊富な毛皮を求めて大勢のヨーロッパ人らがオンタリオに渡来、先住民の
人々との間に貿易協定が締結されるようになるにつれ、毛皮をめぐる英国人とフランス人
との間の覇権争いが激化して行きました。
英国の統治
この地域は 1791 年に、英国統治のアッパーカナダとフランス統治のローワーカナダに分断
され、アッパーカナダは創設者であるジョン・グレーブス・シムコー総督の手に委ねられ
ました。開放されたアッパーカナダへの入植者たちで人口は増えて行きました。アッパー
カナダ(後のオンタリオ)の最初の首都となったのがナイアガラ・オンザレイクで、現在
でもオンタリオで最もチャーミングな街のひとつと言われています。
アッパーカナダ内の南部と北部の往来を促進させるため、シムコーはヨーク(現在のトロ
ント)を起点とする道路建設に着手しました。こうして完成したのがヤング・ストリート
で、今日でもトロントとオンタリオ・マニトバ州境の町レイニーリバー間 1896km を結ん
でいます。シムコーはこの道路をアッパーカナダの軍用幹線道路システムと考えていまし
た。
地下鉄道
ジョン・グレーブス・シムコーが奴隷制度を廃止したため、アッパーカナダ(オンタリオ)
は南方のアメリカから逃れてきた人々にとっての天国的存在となりました。
「地下鉄道」
(ア
ンダーグラウンド・レイルロード)は 19 世紀、奴隷制に縛られている人々の逃亡を手助け
するための非公式市民組織、いわば一時的な秘密結社であり、その活動の中で彼らの間で
使われていた隠語でした。その案内役を「北極星」(ノーススター)と呼び、アメリカで南
北戦争が勃発する前に 4 万人以上の奴隷を受け入れたのです。アメリカ合衆国に接してい
た南オンタリオは、安全な土地として、その後地下鉄道を利用する人々の中心的な役割を
果たしました。現在でもオンタリオには、有名なドレスデンのアンクル・トムの小屋をは
じめ、地下鉄道活動ゆかりの地が数多くあって、一般に広く公開されています。
1812 年の米英戦争
北方には大地が広がり領土拡大に適していたため、アメリカは当然の勝利を確信してアッ
パーカナダに侵攻してきました。英国軍の兵力は大きく劣っていましたが、酋長シカムシ
など地元先住民族らの援護やイサク・ブロック少佐の卓越した統率力に支えられ、アッパ
ーカナダは領地を守り抜くことができたのです。フォート・ジョージやフォート・ヘンリ
ーといった軍事拠点が最後の砦となって防衛を全うしたのです。これらの要塞はいずれも
1812 年当時のままに見事に復元され、見学者に開放されています。米英は 2 年間に及ぶ熾
烈な戦いを経て、1814 年に終戦、アッパーカナダは英国領を維持したのです。
同盟を経て
アッパーカナダとローワーカナダは 1840 年に統合され、1867 年にオンタリオはカナダ自
治領を構成する 4 つの州のひとつとなりました。カナダはその後の発展に伴い、合わせて
10 の州と 3 つのテリトリー(準州)を有するに至り、面積で世界第 2 の大国に成長したの
です。カナダの初代首相を務めたジョン・A・マクドナルド卿は、オンタリオ州キングストン
の出身です。
今日のオンタリオは、過去数百年にわたって世界の隅々からやってきた人々によって形づ
くられてきましたが、そのことはその豊かな歴史と伝統文化に見て取れます。さまざまな
言語がごく自然にあちらこちらで話され、多くの移民たちから受け継がれてきた伝統や文
化が今も息づいており、先住民族の人々や文化にもオンタリオ各所で出会うことができま
す。
オンタリオの地理的特徴
オンタリオは多くの湖、川、森林、岩石、鉱物、そして農業に適した肥沃な土壌から成
る広大な土地です。地理的なオンタリオは、総面積 24万 6050㎢を誇る世界最大の淡水
湖である五大湖に大きく特徴づけられています。約 1万 8000年前の大氷原によって形
成されており、氷河の後退前進運動が大地と岩を動かし、やがて五大湖や今日のオンタ
リオの変化に富んだ地形を創り上げたのです。氷河が大地を形成し、特徴的な造岩芸術
を生み、壮麗なナイアガラの滝をはじめ、ウイメット渓谷やアガワ渓谷が形づけられ、
われわれを楽しませてくれているのです。地球最古の岩盤とされるカナダ盾状地がオン
タリオ州の 3分の 2を覆っています。数億年前の先カンブリア時代の花崗岩が、オンタ
リオの鉱物資源の母体となっています。
オンタリオ州の総面積は 110万㎢で、変化に富んだ形状をしています。オンタリオを野
生生物の理想的な生息地としているのは、全体の 70%を占める北方林で、無数の湖や
川が深い森に分け入っています。州の北端部は亜北極帯に属し、厳しい気候のため植物
はほとんど生息していません。樹木限界線の南に位置する北オンタリオ地方は、鉱物資
源、森林資源など、多くの天然資源に恵まれています。また、肥沃な土壌に恵まれた南
オンタリオ地方は、ブドウ栽培、ワイン醸造、農産物の産地として知られています。温
帯気候にあるため、多種多様の動物、野鳥、チョウ類の生息に適しています。野鳥とチ
ョウの渡りのための主要ルートが南オンタリオを貫いています。
広大な土地と変化に富んだ地形に恵まれたオンタリオの北部コースト地域は米アラス
カ州南端部より高緯度にあり、オンタリオ州の最南端は北カリフォルニアやイタリアの
ローマと同緯度にあります。オンタリオは淡水のオンタリオ湖、エリー湖に臨む豊かな
ブドウ園、ワインの里となっています。一方、ハドソン湾沿岸に臨む州の極北部は、不
毛の塩水コーストで北極グマが徘徊しています。オンタリオは東西に長く、その距離は
隣国アメリカ合衆国本土東西のほぼ半分に相当します。オンタリオは北アメリカ大陸の
ほぼ中央に位置し、米テキサス州のほぼ 2 倍、フランス、ドイツ、イタリアを合わせ
た広い領土を有しています。
これをご存知ですか
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ヤング・ストリートはトロントのオンタリオ湖畔に端を発し、マニトバ州境のレイニ
ーリバーの町まで 1896 ㎞に及ぶ世界最長の道路です。
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オンタリオ州の総面積は 110 万㎢もあります。
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オンタリオ州は 20%を河川や湖沼などの水に、70%を森林に覆われています。
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ヒューロン湖、オンタリオ湖、ミシガン湖、エリー湖(最小)、スペリオル湖(最大)
から成る五大湖は、24 万 6050 ㎢に及ぶ世界最大の淡水界域を誇り、カナダ全土を水
深 3m にまで沈めるに十分な水量があります。
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世界一高い自立構造型のビルのひとつである CN タワーは、ナショナルジオグラフィ
ック誌により世界のトップ 10 エレベーター・ライド No.1に選ばれました。
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カナダの首都オタワにあるリドー運河は、冬になると全長 7.8km という世界最長のス
ケートリンクとなります。2007 年にはユネスコ世界遺産に指定されました。
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オンタリオ州の近代的国際都市トロントには、8000ha(80 ㎢)もの緑地があります。
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毎年 160 万人もの人々がオンタリオ州の湖・沼・池や川で釣りを楽しんでいます。州
内の湖沼・河川数は 40 万を超えており、太公望の人気を集めています。
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アルゴンキン州立公園は 7600 ㎢の自然保護区で、1893 年に指定された同州最初の州
立公園です。
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林業:オンタリオ州は林業が盛んで、カナダ全体の林産品の約 20%を産出しています。
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国際的な高い評価と数々の受賞の栄に輝くオンタリオワインは、緑豊かなナイアガラ
地方とエリー湖北岸地域、トロント郊外および北部、プリンス・エドワード・カウン
ティなど 4 箇所をふるさととして生まれ、育まれたものです。
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ナイアガラの滝:その荘厳さで人々に世界で最も大きな感動を与えている自然資源の
ひとつです。その形から馬蹄滝とも呼ばれるカナダ滝には 57m の落差があり、その日
中の最大落下水量は毎分 16 万 8000 ㎥、62 のオリンピック競技用プールを 1 分間で満
たします。
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オンタリオ州のポイントペリー国立公園はカナダ本土の最南端、北緯 42 度に位置して
おり、北カリフォルニアやイタリアのローマも同じ緯度にあります。毎年春と秋には
オオカバマダラ(マダラチョウ)と野鳥の渡りを観察できることでも知られています。
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ヒューロン湖に続くジョージアン・ベイに臨むワサガビーチは、14km もある世界最長
の淡水ビーチです。
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ジョージアン・ベイの入口に位置するファゾムファイブは、カナダで最初に指定され
た国立海洋公園で、22 隻もの難破船が沈んでいます。
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ブルース・トレイルは全長が 800km 以上あり、カナダで最長かつ最古のハイキングコ
ースです。
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ブルース・トレイルに沿って走るナイアガラ・エスカープメント(断層崖)は国連に
よって 1990 年、ユネスコの世界生物圏保護区に指定されました。このような世界生物
圏保護区はカナダに 6 カ所しかありません。
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1925 年に制定されたノーザンオンタリオにあるシャプロー動物保護区は世界最大を誇
ります。
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ヒューロン湖の北部、ジョージアン・ベイの北西部に位置するマニツリン島は、淡水
湖に浮かぶ島としては世界最大です。
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サンダーベイにあるオールドフォート・ウイリアムスは、復元された毛皮取引所とし
ては世界最大の規模です。
注目すべき基本情報
人口:オンタリオ州にはカナダ全人口の 3 分の 2 を超える 1320 万人以上が住んでいます。
面積:総面積は 110 万㎢で、オンタリオはカナダで 2 番目に大きな州です。フランス、ド
イツ、イタリアを合わせた広さにほぼ匹敵し、米テキサス州の 2 倍あります。
オンタリオ州の州都:トロント
多様な文化:先住民族らは昔から現在のカナダに定住していました。過去 2 世紀にわたり、
世界中から多くの人々がカナダに移住してきました。英国人やフランス人を中心に 160 を
超える異文化民族がオンタリオ州で生活を営んでいます。中国人、ポルトガル人、イタリ
ア人、ドイツ人、日本人はじめ、多様な民族グループが現在のオンタリオ州を構成してい
ます。
象徴花:エンレイソウの白い花と木陰のムラサキユキノシタ
州木:イースタン・ホワイトパイン
州鳥:ハシグロオオハム
国民の祝日:元日(1 月 1 日)、グッドフライデー(聖金曜日)、イースターマンデー(復活
祭の翌日)、ビクトリアデー(5 月の第 3 月曜日)、カナダデー(7 月 1 日)
、労働者の日(9
月の第 1 月曜日)、感謝祭(10 月の第 2 月曜日)、クリスマスデー(12 月 25 日)、ボクシン
グデー(12 月 26 日)
州の祝日:2 月第三月曜日(ファミリーデー)、8 月第一月曜日(市民の休日)
気候・風土:オンタリオ州は大陸性気候にあり四季ははっきりとしています。広大な州土
のため、気候は東西南北それぞれ地域により異なります。
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春の草花の季節は 4 月から 5 月上旬で、5 月下旬から 9 月までが夏季シーズンとなりま
す。
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9 月中旬には紅葉の季節となり、日中は温暖でも夜には肌寒く感じられるようになりま
す。10 月にはさらに気温が下がり、11 月ともなるとかなり冷え込んできます。
z
本格的な降雪は 12 月から 2 月で、3 月には降りが弱まり、4 月には雪解けとなります。
オンタリオ州各地の平均気温:
1 月(℃)
都市名
4 月(℃)
7 月(℃)
10 月(℃)
最低
最高
最低
最高
最低
最高
最低
最高
トロント
-8
-1
3
11
18
26
7
14
ナイアガラフォールズ
-8
-1
2
12
17
27
7
14
オタワ
-15
-6
0
10
15
26
3
12
ウインザー
18
-1
3
13
17
28
6
16
スーセントマリー
-15
-6
-2
8
11
24
3
12
サンダーベイ
-21
-9
-3
9
11
24
0
10