日本民間生薬検定試験問題 [中級] ① 解答 受験番号 第2回(平成 24 年 12 月 9 日実施) 氏 名 問 1 生薬の長所を 3 つ書きなさい。 ① ② ③ ・奏功が確実で副作用が少ない ・作用が一般に穏やか ・難溶性の有効成分が可溶性になる ・有効成分と作用が逆の副成分がある その他、妥当と思われるもの 3 つを書く。 問 2 次の生薬名の読み方を( )内にひらがなで書きなさい。 厚朴(こうぼく)、柿蔕(してい )、薏苡仁(よくいにん )、栝楼根(かろこん )、羌活(きょうかつ)。 問 3 下記の文章にふさわしい植物を以下から選び、植物名と薬用としての使用部位を書きなさい。 植物:オウレン、キキョウ、クスノキ、クチナシ、シソ、ショウガ、トウガラシ、トウモロコシ、 ドクダミ、ナンテン、ハス、ハブソウ、ホオノキ。 例 生のときは悪臭がある。乾燥したものは無臭。緩下、利尿作用がある。 :植物名:ドクダミ 使用部位: 全草 ・キンポウゲ科の植物。アルカロイドのベルベリンを含み、苦味健胃・整腸薬にする。 :植物名: オウレン 使用部位: 根茎 ・食欲不振、消化促進などに用いられるほか局所刺激作用があり、肩こり、神経痛に外用される。 :植物名: トウガラシ 使用部位: 果実 ・生薬名を南蛮毛といい、利尿作用があり、むくみなどに用いる。 植物名: トウモロコシ 使用部位: 花柱 ・モクレン科の植物で、大きな白花をつける。マグノロールを含み、漢方で胸腹部の膨満感などに使う。 植物名: ホオノキ 使用部位: 樹皮 ・ハジカミの別名がある。ジンギベレン、6-ジンゲロールなどを含み、芳香性・辛味性の健胃薬にする。 植物名: ショウガ 使用部位: 根茎 ・アカネ科の植物で 6-7 月に芳香のある花をつける。生薬は抗炎症、止血などに用いるほか、漬物の着 色に用いる。 植物名: クチナシ 使用部位: 果実 問 4 次の成分と関係の深い植物を下記、A-G からひとつ選び( ゲニポシド( 植物 B )、アントラキノン類( G )内に記号で答えなさい。 )、ペリラアルデヒドを主成分とする精油( E )。 A キカラスウリ、B クチナシ、C サクラ、D サンショウ、E シソ、F ナンテン、G ハブソウ 日本民間生薬検定試験問題 [中級] ② 解答 第2回(平成 24 年 12 月 9 日実施) 受験番号 氏 名 問 5 サポニンについて ① 起泡性とはどのような性質か。 水と混ぜて振ると石鹸様の泡がたつ。 ② サポニンを含む薬用植物 1 種とその薬効を書きなさい。 キキョウ 鎮咳、去痰、排膿など。 問 6 次の文章の内容が正しいものには( サポニンを含む他の薬用植物でも可。 )内に○を書き、間違っている場合は×を書き、誤っている言葉 に下線を引き、正しい言葉を書きなさい。 (×) 陳皮はウンシュウミカンの未熟果皮で漢方では胸腹部の不快感を去り、咳を止めるのに用いる。 成熟 (○) フジバカマはキク科の植物で、生薬名を蘭草という。クマリンを含み、桜餅の様な芳香がある。 (×) 牛蒡子、悪実などと呼ばれる生薬はヨーロッパから中国が原産とされるヤマゴボウの果実である。 ゴボウ (×) 決明子はマメ科のエビスグサの種子で、止瀉作用がある。ハブ茶の原料となる。 瀉下 (○) 山薬は日本に自生するヤマノイモまたは中国原産のナガイモの周皮を除いた根茎である。 (×) アケビの葉は 3 枚の小葉から成る。茎は木通といい、利尿作用があり、腎炎、膀胱炎などに用いる。 5枚 (×) ハッカはシソ科の植物で、精油を含んでいて芳香がある。精油の主成分はカンファーである。 メントール(メンソール) (×) ウドはセリ科の植物で、根茎と主根を(和)独活といって頭痛、めまいなどに用いる。 ウコギ科 (○) ドクゼリはセリに比べてずっと大型で、緑色の太い根茎がある。チクトキシンを含み有毒である。 問 7 次の植物の中に同じ科に属するものが 3 組ある。下の( )内に同じ科のものを例えば(⑨;⑩)のよう に書きなさい。 ①ウンシュウミカン、②サンシュユ、③サンショウ、④カキ、⑤トウモロコシ、⑥サクラ、⑦ビワ、 ⑧ハトムギ 答 ⑨ハブソウ。 ( ①;③ )、 ( ⑤;⑧ )、 ( ⑥;⑦ )。
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