修学旅行で学んだこと

修学旅行で学んだこと
学校長
細田
正央
6年生は10月26日(月)27日(火)と広島方面へ修学旅行に出か
けました。
○友だちとふれあい、楽しい思い出を作る。
○被爆地広島を訪れることで、平和学習の課題の解決や発見の場とし、
平和の大切さを知る。
○集団行動を通して、社会的な生活態度を育てる。
という3つのめあてを持って子どもたちは2日間活動をしっかりと進めま
した。その中でも特に「平和の大切さを知る」ということは世界唯一の被
爆都市、広島だからこそできる体験です。
その一つが平和公園内の「原爆の子の像」
の前で行った平和集会です。実行委員を中
心に、私語もなく、凜とした態度で平和へ
の誓いを言葉や歌で堂々と表現しました。
周りにいた観光客の方々も見入っていたく
らいです。最後に黙祷をし、千羽鶴を捧げ
ました。本当に立派な集会でした。
さらに、その後、被爆体験をされた語り
部の方から当時のお話を聞かせていただき
ました。79歳の男性の方でしたが、約1時間、立ちっぱなし、力強い口
調で当時の様子を語り続けてくださいました。戦後70年の今でも、9歳
の時の様子は鮮明に覚えておられるようです。周りの人が次々に死んでい
く様子、自分の体にウジ虫がわいてくる体験などいずれも悲惨なものばか
りです。
また、差別されることを恐れ、なかなか被爆手帳を取ることができなか
ったことなど被爆者に対する偏見や差別についても語られました。お話全
体 を 通 し て 、 子 ど も た ち に 「 命 を 大 切 に し な さ い 」「 絶 対 に 差 別 を し て は
いけません」という強いメッセージをいただきました。
修学旅行から帰った翌日、3年生の国語「ちいちゃんのかげおくり」の
授業を参観する機会がありました。まだまだ「戦争」というものが十分に
理解できない3年生ですが、しっかりと3年生なりに戦争の悲惨さや平和
の大切さを感じているように思いました。このように、学校では発達段階
に 応 じ て 、 各 教 科 や 道 徳 な ど を 通 じ 「 平 和 の 大 切 さ 」「 命 の 尊 さ 」 な ど を
しっかりと子どもたちに伝えていきたいと思います。ご家庭でもぜひ機会
を 捉 え て 「 戦 争 」 や 「 平 和 」「 命 」 に つ い て お 話 を し て あ げ て く だ さ い 。
お陰様で、野外活動(4年)自然学校(5年)修学旅行(6年)の宿泊
的 行 事 が す べ て 無 事 終 了 し ま し た 。 次 は 、 全 校 生 そ ろ っ て 11 月 21 日 の 音
楽会へ向けて頑張ります。当日はぜひ子どもたちの力一杯の歌や演奏を楽
しみにご来校ください。
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