第3号 - 燕市

平成20年第1回燕市議会定例会々議録(第3号)
平成20年3月10日(月曜日)午前9時30分開議
議事日程
第
1
一般質問
本日の会議に付した事件
日程第
1
一般質問
出席議員(30名)
1番
中
山
眞
二
君
2番
大
原
伊
一
君
3番
山
﨑
雅
男
君
4番
タナカ・キ
ン
君
5番
田
村
善
典
君
6番
塙
豊
君
7番
杣
木
義
男
君
8番
丸
山
吉
朗
君
9番
中
島
義
和
君
10番
浅
野
金
六
君
11番
齋
藤
紀美江
君
12番
長
井
由喜雄
君
13番
齋
藤
信
行
君
14番
中
島
清
一
君
15番
渡
邉
正
明
君
16番
小
林
速
夫
君
17番
中
條
征
男
君
18番
白
倉
賢
一
君
19番
阿
部
健
二
君
20番
須
田
一
郎
君
21番
渡
邉
広
宣
君
22番
大
岩
勉
君
23番
金
子
正
子
君
24番
齋
藤
吉
君
25番
平
原
一
吉
君
26番
土
田
昇
君
27番
田
辺
博
君
28番
本
多
了
一
君
29番
赤
川
清
君
30番
星
野
義
則
君

欠席議員(なし)
説明のため出席した者の職氏名
市
長
小
林
副 市 長
金
子
光
清
君
副 市 長
中
野
邦
雄
君
雄
君
教 育 長
解
良
憲
一
君
- 191 -
総務部長
神
保
至
史
君
企画調整
部
長
菊
地
市民生活
部
長
藤
井
吉
紀
君
健康福祉
部
長
塚
原
商工観光
部
長
宇佐美
憲
一
君
農林部長
佐
都市整備
部
長
池
清
一
君
水道局長
仁
君
行政課長
兼選挙管
理委員会
事務局長
田
剛
君
克
典
君
藤
広
次
君
皆
川
七男衛
君
遠
藤
貴
行
君
教育次長
五十嵐
財政課長
小
平
松
雄
君
人事秘書
課
長
小
林
恵美子
君
吉田サー
ビスセン
タ ー 長
倉
橋
忠
夫
君
経営戦略
室
長
島
田
貫
夫
君
企画政策
課
長
斎
藤
純
郎
君
地域振興
課
長
田
中
勝
美
君
市民課長
松
崎
清
作
君
税務課長
佐
野
春
彦
君
生活環境
課
長
水
野
和
昭
君
子 育 て
支援課長
高
桑
紀美江
君
健
康
づ く り
課
長
小
林
俊
朗
君
商工振興
課
長
森
山
伴
雄
君
観光振興
課
長
三
富
仁
君
農政課長
込
山
義
雄
君
生産振興
課
長
長
岡
勝
君
下 水 道
課
長
大
谷
悟
志
君
監査委員
事務局長
星
野
栄
君
業務課長
村
上
益
栄
君
海
藤
英
紀
君
大
越
正
人
君
友
施設課長
笠
原
栄
司
君
教
育
委 員 会
主
幹
教育総務
課
長
坂
本
隆
市
君
学校教育
課
長
スポーツ
振興課長
五十嵐
豊
君
- 192 -
職務のため出席した者の職氏名
議会事務
局
長
井
嶋
健一郎
君
議会事務
局 参 事
加
藤
寿一郎
君
議会事務
局 議 事
調査係長
丸
山
篤
君
議会事務
局 主 任
荒
木
ルリ子
君
- 193 -
午前
〇議長(星野義則君)
9時30分
開議
ただいまから本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は全員で定足数に達しております。
本日の議事日程は、お手元へ配付したとおり進めたいと思いますので、
ご了承願います。
日程第1
一般質問
〇議長(星野義則君)
日程第1
市政に対する一般質問を行います。
最 初 に 、 20番 、 須 田 一 郎 君 に 発 言 を 許 し ま す 。
〇 20番 ( 須 田 一 郎 君 )
改めましておはようございます。
議長の許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。私は、通
告どおり道の駅の利用者の声とビジョンよしだの今後の運営についてお尋
ねをいたします。道の駅国上は、越後の名刹、国上寺のある国上山のふも
とにあります。ふれあいパーク国上には、燕市の技術の粋を集めた特産物
や土産物などが展示してあります。道の駅国上では、冬期間は毎日ではあ
りませんが、地元で収穫された新鮮な野菜の販売も人気があります。道の
駅 国 上 で は 、 年 間 25回 以 上 の 独 自 の イ ベ ン ト を 開 き 、 そ の 中 で も そ ば 打 ち
道場のときなどは遠方より参加者が来られまして、帰りには地元のそばを
たくさん買っていくと、こういう話も聞いております。
道 の 駅 国 上 か ら 約 150メ ー ト ル 山 際 に は 酒 呑 童 子 神 社 が あ り ま す 。 今 は
若いカップルがよくお参りに来ます。お参りをしますと、願いがかなって
添い遂げられるという話が広まりまして、土曜、日曜、祭日には大勢の若
者がうわさを聞いて参ります。新しい観光地の1つになってきました。
また、足湯もてまりの湯も好評です。体が温まる、疲れがとれるという
ことで、てまりの湯では午後6時を過ぎますとおなじみの常連客が顔をそ
ろえ、浴室ではにぎやかな話し声がいつも聞こえているようです。
弥彦神社、道の駅国上、寺泊アメ横といった観光コースがあります。大
型観光バスが来て、お客様も道の駅国上で時間をとって足湯に入る、この
コースなかなかの人気があります。バスが2台、3台と来るときは、事前
に連絡をとり合って時間調整をしているとのことでした。
足湯も込みますが、まず混雑するところはトイレとのことでした。道の
駅 国 上 と て ま り の 湯 へ 訪 れ る 観 光 客 は 、 年 間 約 17万 3,000人 で す 。 道 の 駅
- 194 -
国上と公園、この2つのところでトイレは合わせて男女とも5カ所です。
身体障害者用のトイレが1カ所、トイレが足らないのは事実です。自分は
今でもいざというときになれば、まだまだ若い者には負けないと思ってお
ります。きっと皆様方もそうではないかと思いますが、トイレが近くなり
ました。トイレが近く、我慢ができなくなりました。これは年をとった証
拠だと思うんです。道の駅国上へ来る観光客のお客様は、どちらかという
と少し年配のご婦人方が多いようです。バスが着きますと、まずトイレ、
男性も女性も並んで順番を待っています。女性の方は我慢ができなくなり
ますと、男性用のトイレへ駆け込んできます。男性は女性のトイレへ行く
ことはできません。公園の中の隅のほうで用を済ませる男性もおります。
今はどこでも公共のところや公園のトイレはきれいです。少し前のこと
になりますけれど、ドライブの道中で長野県の野尻湖へ行きました。非常
にトイレが汚くて、それ以後野尻湖へは行っておりません。また、北陸自
動車道、弁慶・義経で有名な安宅の関所へも寄ってみました。真夜中でし
たけれど、全く周りが暗くて寂しいと、気持ちが悪いというよりも怖い思
いをいたしました。今はどこのトイレでも明るくきれいです。この年にな
りますと、少しぐらいのことは我慢ができますが、トイレだけは我慢がで
きません。早急に道の駅のトイレの増設を望みます。
また、ふれあいパーク国上、建物の中の展示室には燕特産の家庭金物、
洋食器、器物等が定価がついて展示してありますが、販売ができないと。
なぜ販売ができないのか、どうしたらその場所で販売ができるのか。トイ
レ の 増 設 と と も に 、展 示 物 の 販 売 に つ い て そ の お 考 え を お 尋 ね い た し ま す 。
次に、ビジョンよしだのことでお尋ねをいたします。ビジョンよしだは
平 成 6 年 の 10月 に 開 設 い た し ま し た 。 旧 吉 田 町 で は 、 町 民 の 健 康 増 進 と 体
位の向上を目標に温水プール、幼児用、児童用流水プール、ウオータース
ライダー等々、ほかにマシンジムには体力づくりに関係するいろいろな健
康機具が準備してあります。多くの利用者が汗を流しておりました。健康
増進にプラス医療費の軽減において、大いに貢献しているものと思ってお
ります。
ビ ジ ョ ン よ し だ は 、 敷 地 面 積 も 広 く 、 7,598坪 、 体 育 館 と 一 部 共 有 の と
こ ろ も あ り ま す が 、 370台 以 上 の 駐 車 場 も あ り ま す 。 建 物 の 面 積 で も
1,440坪 、 広 々 と し た 感 じ が あ り ま す 。 建 物 は 建 設 か ら 13年 以 上 過 ぎ て お
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りますが、外観も内部もきれいです。掃除も行き届いておりました。公共
の建物としては珍しいくらい清潔感がありました。管理運営につきまして
は 、 平 成 18年 3 月 よ り ( 財 ) 吉 田 ス ポ ー ツ 振 興 事 業 団 へ 名 前 も 変 更 い た し
まして、指定管理の指定を受け、役職員全員で一生懸命頑張っております
が 、18年 度 も 19年 度 も 7,000万 円 以 上 の 行 政 の 持 ち 出 し が 続 い て お り ま す 。
官の考えだけでなく、広く民間の考えや力を導入してはと思います。
こ ん な 話 が あ り ま し た 。 先 般 N H K の 番 組 、「 ク ロ ー ズ ア ッ プ 現 代 」 を
見 て い ま し た 。 1 月 23日 の 夜 7 時 30分 か ら の 放 送 で し た 。 こ の 番 組 は 日 本
放送協会が制作したもので、四国今治市のタオル業界の話でした。見られ
た方もおられると思います。私は、NHKにこの番組の放映のテープか、
もしくは再生をして送っていただきたいとお願いをしたんですけれども、
新潟放送局で制作したものであればあなたの要望にこたえることができる
と 思 い ま す が 、東 京 の ほ う で つ く っ た 番 組 な の で 、そ れ は ち ょ っ と 難 し い 。
今は個人情報保護でカメラマンを始め編集者やナレーション、番組関係に
お手伝いした多くの全員の了解を得なければなりません、そういうことで
断りの電話がありました。そのようなことで、私はこの番組初めからしっ
かりと見てはおりませんでしたが、間違いがあったら許していただきたい
と思います。
皆様もご承知のとおり、四国今治といえばタオル生産の本場です。全盛
期 に は 500軒 以 上 あ り ま し た 製 造 業 者 も 今 は 150軒 前 後 に な り ま し た 。 今 ま
での伝統の上にあぐらをかいて努力しなかったことと外国から安いタオル
が入ってきたことでした。転職や廃業に追い込まれた多くの店がありまし
た。業界では、このままではいかん、何とかしなければと、記念品用のタ
オル、お土産用のタオル、またカラフルなタオルと試行錯誤してつくって
きましたけれども、すべてがいまいちでした。そこで、業界では佐藤さん
と い う 業 界 の ア ド バ イ ザ ー に お 願 い を い た し ま し た 。 ま だ 40歳 に な っ た か
どうかと思われる佐藤さん、タオルは白地でいきましょう、そして吸収力
の強いタオルをつくりましょうと。業界では、白いタオルは安物というイ
メージがあり、白はだめと思っておりましたが、白地で今までよりも吸収
力の5倍もよいタオルをつくりました。そして、定価も1万円前後で大手
スーパーや百貨店で販売をいたしましたところ、結果はそれなりに実績も
上がり、関係者もよかったという話の番組でした。
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既存の考えにとらわれず、ビジョンよしだも民間の人たちの新しい考え
を取り入れてはと思いますが、いかがでしょうか。
以上、2点について質問いたします。
〇市長(小林
清君)
改めておはようございます。それでは、須田議員の
ほうから2点についてご質問をいただきました。1点目の道の駅の利用者
の声、2点目のビジョンよしだの今後の運営についてということでござい
ます。1点目の道の駅の利用者の関係につきまして私のほうから、2点目
のビジョンよしだの今後の運営につきましては金子副市長のほうから答弁
を申し上げますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
それでは、1点目の道の駅国上のトイレの増設についてのご質問がござ
いました。現在道の駅国上のトイレは、男子用大1カ所、小2カ所、女子
用2カ所、身障者用1カ所のほか、ふれあい交流センター内に男子用大2
カ所、小4カ所、女子用2カ所、身障者用1カ所が整備をされておるとこ
ろでございます。
須田議員ご指摘のとおり、近年てまりの湯や足湯、さらにはふれあい朝
市や催し物の開催等によりまして、年々観光交流事業の利用者が増加をし
ている現況を非常に喜んでいるところであります。ちょうどこの施設は弥
彦と寺泊の中間にありますことから、観光バス等が立ち寄ることも多くな
っ て き て い る と こ ろ で あ り ま す 。一 時 的 に ト イ レ に 観 光 客 が 集 中 す る た め 、
不便をいろいろおかけをしているという現況もございます。トイレの増設
について、関係者からの強い要望もいただいてまいったところでございま
す。
このため、トイレの増設について過去検討をいたしたところでございま
す 。 不 特 定 多 数 の 方 々 が 利 用 さ れ る こ と か ら 、 浄 化 槽 は 200人 槽 程 度 が ど
うしても必要だろう、こういうことでございまして、あくまでも概算でご
ざ い ま す が 、 総 事 業 費 は 約 6,200万 円 ほ ど 見 込 ま れ る と い う 状 況 で ご ざ い
ます。今後の施設のランニングコスト等も考えてまいりますと、特化によ
る公共下水道なんかもどうだろうかということで、実は事務方のほうでも
内々検討をさせていただいたところでありますが、残念ながら処理施設の
能力が限界に来ている、こういうことでございまして、公共下水道による
ものについてはあきらめざるを得ないということでございます。こんなこ
と か ら 、 6,200万 円 と い う 多 額 の 経 費 を 要 す る こ と で ご ざ い ま す 。 今 後 も
- 197 -
有利な補助事業等の財源等を模索する中で、トイレの増設については具体
的な方向についてこれから検討をさせていただきたい、こう考えておると
ころであります。
また、物産展示の即売についてのご質問がございました。昨年9月から
物産展示コーナーを新しくリニューアルいたしまして開設をしまして、市
内 14社 か ら 展 示 の ご 協 力 を い た だ き ま し て 、 観 光 客 に 対 し て の P R を さ せ
ていただいているところであります。今ご指摘のとおりその場での販売は
実施をしておりませんで、購入希望者は展示しております企業に直接電話
をしていただきたい、こんな形での実はPR等取り次ぎをさせていただい
ているところであります。また、市内にあります展示即売場を道路マップ
等を用いて紹介するなど、その対応も図っているというのが現況でござい
ます。
道の駅国上での物産の即売場の開設につきましては、市内にございます
ほかの3つの民間の展示即売場との関係もございます。確かに私も時々寄
せていただいておりますが、そういう声も何回かお聞きをいたしておりま
した。今後これらの具体的な取り組みについては、ひとつ検討課題とさせ
ていただきたい、こう考えておりますので、よろしくお願いを申し上げた
いと思います。
〇副市長(金子光雄君)
じゃ私のほうから2点目のビジョンよしだの今後
の運営と具体的な方策についてご答弁させていただきます。
議員ご存じのように、ビジョンよしだは平成6年に住民の健康増進と体
位向上を図る目的で建設され、多くの人から今まで利用してきていただい
ているところでございます。プール、浴室、サウナ、マシンジム等が年間
を通し利用できる施設であるため、利用者も年々今増加しているところで
ございます。しかしながら、維持管理業務委託料の市の持ち出しがこれま
で議会でも指摘されてきているところでございまして、市が事業団に指定
管理者の指定をさせていただいている以上、指定管理者料としての市の持
ち出しは当然でありますが、その金額はどのくらいが妥当であるかを改め
て検証すべき時期と考えているところでございます。
これまで市と事業団との協議の中で、指定管理料の減額に努めるべく職
員の勤務体制を始め評議員の構成、パスポート料金の見直しなど、さまざ
まな経営努力を進めてきているところでございまして、新年度に向けまし
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て具体的な方策ということでございますが、特に団塊世代をターゲットに
した期間限定の無料体験、ウエルカムキャンペーンという名目で行いたい
と思っておりますし、またプールやトレーニングマシンを利用した各種教
室の充実、勤労者福祉サービスセンターとの連携した事業、小学生からの
標語募集、また企業への会員拡大活動を積極的に展開する予定でございま
す。新年度新たに6つの事業を立ち上げたいと考えております。市民に愛
される施設といたしまして、事業団とともに健全な経営に向け、努力して
まいります。
また、民間の方々のご知恵やご意見をちょうだいしていくのは当然であ
りますが、理事、評議員のほかに利用者、学識経験を有する方々との懇談
会の機会を設けることも必要ではないかと考えているところでございま
す。
また、利用者からの意見としてアンケート調査や、意見箱等もこれから
も充実してまいりたいと考えているところでございますので、よろしくお
願いいたします。
〇 20番 ( 須 田 一 郎 君 )
国 上 の 駅 ト イ レ の 件 で す け れ ど も 、 財 源 で 6,000万
円以上かかる、だから今財源をどこから出たらいいか検討している、なる
べく安くやりたい、それは私たちも同じでございます。けれども、先ほど
も言いましたが、トイレはなかなか我慢ができません。むしろ観光客が言
われるように早くつくって観光客から来てもらう、そういうのが本来の姿
ではないかと、このように思っています。今ではほとんどの家庭で洋式の
トイレは便座に暖房が入っています。便座に暖房が入っていなくて、あの
冷やっとした感じは嫌な気分になった経験は私だけではないと思います。
市長の施政方針の中にもありました。道の駅国上におきましては、体験
参加型の観光事業を実施しながら、観光情報、物産観光の発信地としてP
Rを図り、全国においても知名度のある燕青空即売会につきましては、関
係機関と連携し、観光振興のイメージアップに努めますと、そのように言
われておりますけれども、やはり一番大事なトイレについても何とか早く
解決していただきたい、そのようにお願いいたします。
ま た 、 ビ ジ ョ ン よ し だ で す け れ ど も 、 平 成 18年 度 も 19年 度 も 入 場 者 数 は
1 日 約 240人 ぐ ら い で す 。 私 も 何 回 か 、 土 曜 日 も 日 曜 日 も ま た 平 日 も 行 っ
てみました。駐車場はすいていました。建物の前の駐車場には、土曜日7
- 199 -
時 半 ご ろ で す け れ ど も 、 41台 、 流 水 プ ー ル に は た っ た 1 人 、 ま た 40畳 の 和
室 に も た っ た 1 人 で し た 。 40畳 全 部 暖 房 が 入 っ て い ま す 。 ち び っ こ ド リ ー
ムランドは、冬期間ほとんど利用者がないと、そのような話も聞いていま
す。
18年 度 よ り 指 定 管 理 者 の 指 定 を 受 け 、名 前 も 吉 田 ス ポ ー ツ 事 業 団 と な り 、
理 事 長 、 副 理 事 長 を 含 め 理 事 、 監 事 で 12名 、 評 議 員 が 10名 、 22名 で 運 営 面
を担当しております。会議は年2回とのことでした。最近行われました運
営面での会議の内容がわかったら、教えていただきたいと思います。
以上、2回目の質問といたします。
〇市長(小林
清君)
トイレの増設についての2点目のご質問にお答えを
申し上げたいと思います。
須田議員おっしゃるとおり、おかげさまであそこの施設は非常に年々多
くの方々が立ち寄っていただくようになりまして、最近の観光入り込み客
数はまだ私も具体的に把握をいたしておりませんが、今までの前例により
ますと、弥彦地区、それから長岡市寺泊地区合わせてそれぞれ推計では
400万 人 、そ れ ぞ れ 200万 強 と い う 数 字 に な っ て い る と こ ろ で ご ざ い ま し て 、
当 市 の 国 上 地 区 50万 か ら と い う 実 は 数 字 で ご ざ い ま す 。 そ れ だ け で も 非 常
に 400万 人 を 超 え る 方 々 が 年 間 お い で を い た だ く と い う 、 数 字 の 上 で は な
っておるところでありまして、年々その傾向が増えてきている、ちょうど
そういう段階での中間的位置にあるということでございます。
今申し上げましたとおり、非常に多額に及ぶ事業費でございます。そう
はいいましても、燕市における大事な観光交流の表玄関でもあるわけでご
ざいます。今後具体的な財源等を十分ひとつ対応をとりながら、具体的な
方向に向けて具体的ひとつ検討を加えてまいりたいと、こう考えておりま
すので、少し時間的な猶予をちょうだいをしたいと考えておるところでご
ざいます。
〇副市長(金子光雄君)
私どもも、ビジョンよしだは非常にすぐれた施設
であろうと考えているところでございます。ただ、時間ですいている時間
等いろいろあるということでございますが、今財団のほうで時間的利用の
統計もとらせていただいておりますので、それに向けてまた新たな事業展
開も考えていかなければならないかなと思っているところでございます。
ビジョンできた当初から健康づくり、体位の向上、仲間づくり、ストレ
- 200 -
ス発散など、それぞれの目的を持ってやって運営してきたわけでございま
すが、なかなか持ち出しといいますか、市の持ち出しが増えてきていると
いうことでございます。今後新規事業計画、先ほど言いましたようにウエ
ル カ ム キ ャ ン ペ ー ン 、あ る い は 勤 労 者 福 祉 サ ー ビ ス た ん ぽ ぽ と の 提 供 事 業 、
体力測定参加事業、あるいは教室に新たなプログラムを加える事業、ある
いは小学生から健康、プール、水泳などに関する標語を募集したり、でき
るだけ親しまれるような事業を計画しているところでございます。プール
に 関 し ま し て は 、 26の 教 室 を 開 く 予 定 で ご ざ い ま す し 、 11の 大 会 を 行 い た
い と 思 っ て お り ま す 。 ま た 、 マ シ ン ジ ム に 関 し ま し て は 12の 教 室 を 開 か せ
ていただきたいと思っているところでございますので、一歩一歩でござい
ますが、改善をしてまいりたいと思っているところでございます。そうい
うことが理事、評議員の間で話し合われてきておりますので、よろしくお
願いしたいと思います。
それから、既存の考えにとらわれず、民間の活力導入という点でござい
ますが、この点につきましても先ほど答弁させていただきましたが、市民
の目線、利用者の立場でもう一度一から考え直そうということで、この4
月からの料金改正に向けて今財団、あるいは市一体となりながら、喜ばれ
るビジョンよしだにしていきたいと考えておりますので、よろしくお願い
いたします。
〇 20番 ( 須 田 一 郎 君 )
道の駅国上のトイレの件につきましては、市長がも
う少し待ってくれと言われましたので、待ちましょう。しかし、1年も2
年もというわけにはいきません。なかなか年配の方は我慢ができませんの
で、その辺を十分考慮していただきたいと思います。
この間新聞を見ましたら、こういう記事が載っていました。スイスのよ
うな緑豊かな風景、ようこそ夕張へと書かれたさびだらけの看板、財政破
綻をした北海道の夕張市を訪れた人がその落差に驚いた。小さなことから
変化を起こそうと、再生に向けアイデアをつづった「夕張への手紙」を出
版 し た ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド の ナ タ リ ア ・ ロ シ ナ さ ん 、外 国 人 で は あ り ま す が 、
日本の地方自治の破綻を非常に心配をしておられました。物をつくること
は簡単とは言えませんが、つくった後の維持管理が大変です。夕張市の財
政 破 綻 し た の も 、建 物 の 維 持 管 理 に 少 し 甘 い 感 じ が あ っ た の で は な い か と 、
このように感じます。
- 201 -
燕市でも今年は約8億円の巨費を投じて産業史料館新館をつくります。
入 館 者 を 年 間 5 万 人 と 見 込 ん で も 、 行 政 の 持 ち 出 し は 年 間 4,000万 円 か ら
5,000万 円 と も 言 わ れ て お り ま す 。 ビ ジ ョ ン よ し だ も 年 間 7,000万 円 以 上 の
行政の持ち出しです。その他、数々の建物に維持管理運営費の持ち出しが
あります。燕市が今すぐ夕張市のようになるとは言いませんが、このまま
いきますと、いずれ財政面で頭の痛いときが来るのではないかと思ってお
ります。
スポーツ施設につきましては、東京都の板橋区では民間に委託をして、
年 間 10億 円 か か っ た 経 費 が 8 億 円 に な っ た と 、こ の よ う に 聞 い て お り ま す 。
アドバイザーの声を聞くもよし、民間の知恵と力をかりるもよし、また東
京都の板橋区へ行って見て聞いてくるもよし。先般、改革はできるところ
から、金子副市長が7日の日答弁がありました。できるところから関係者
で検討を重ねて、最善の方法を早急に見出していただくことを強く要望い
たしまして、質問を終わります。
〇議長(星野義則君)
それでは、ここで当局入れかえのため、休憩に入り
ます。
〇議長(星野義則君)
午前10時07分
休憩
午前10時25分
再開
それでは、休憩を解き、会議を再開します。
次に、6番、塙豊君に発言を許します。
〇6番(塙
豊君)
それでは、通告に従いまして一般質問をしたいと思
います。
私は、財政問題を中心に、今後の行革の方向性並びに今年度より大幅に
事業規模が進捗が遅れるであろう公共下水道の整備状況、進捗状況につい
て 質 問 を し た い と 思 い ま す 。 去 る 2 月 21日 、 当 局 が 示 さ れ た 燕 市 財 政 計 画
をもとに今後の新市建設計画を推進していくということと推察されます
が 、 当 然 公 債 費 に は 臨 時 財 政 対 策 債 を 筆 頭 に 政 府 が 100% 保 証 す る 起 債 の
償 還 額 も 含 ま れ て お り ま す 。 平 成 20年 度 以 降 5 年 間 程 度 の 政 府 100% 保 証
の公債費の償還額について、お答えを願いたいと思います。
さらに、財政の膠着具合をあらわす数字として経常収支比率があります
が 、 20年 度 以 降 の 見 込 み に つ い て お 聞 き し た い と 思 い ま す 。
また、この財政計画は長期的な視野に立ち財政状況を把握し、財政健全
- 202 -
化のため事務事業の実施や見直しを含め検討する資料として作成したとあ
り ま す が 、 個 人 市 民 税 で は 毎 年 0.5% の 減 少 を 見 込 む と あ り ま す が 、 団 塊
の世代の大量退職時代への認識はどこに示されているのか。さらに、扶助
費 、 補 助 費 等 も 補 助 分 で 0.5% の 増 、 単 年 度 分 は 20年 度 ベ ー ス な ど は 現 状
と乖離も甚だしく、論評の価値すらありません。
このような夢物語のような数字を根拠に計画推進というのであれば、燕
市民の将来は増税、負担の増加は明らかであると言わざるを得ません。
バブル崩壊以前の右肩上がりの経済情勢を背景としているのであれば、
多少の危険負担も考慮できますが、日本経済の現状や地場産業の現状、国
の政策への過度の期待など、あまりにも情勢を楽観視した財政予測と考え
ますが、財政当局の認識をお聞きしたい。
次に、行財政改革についてお聞きいたします。現在の行財政改革で提示
されているものについて、これから順次結果を出していくと考えておりま
すが、その一つ一つがどの程度の財源となってあらわすつもりか明示され
ておりませんが、これでは行き当たりばったりの行革と言われるが、いか
がでございましょうか。
さ ら に 、幼 稚 園 、保 育 園 の 問 題 も 民 営 化 は ど こ の 団 体 に 幾 つ 程 度 可 能 か 、
また公設民営化なのか、完全民営化なのか、どの程度のものを考えている
のかお聞きしたい。当然行政サイドとしては、ある程度の腹案を持って今
回の行革に取り組んでいると考えますが、どのようなお考えなのかお聞き
したいと思います。
次に、燕市の公共下水道事業についてお聞きいたします。まず、現在の
時点で燕地区の総事業費、今後の事業費、吉田、分水地区の総事業費の見
込みについてお聞きいたします。
次 に 、 平 成 20年 度 予 算 で は 事 業 費 ベ ー ス で 5 億 円 、 19年 度 に 比 較 し ダ ウ
ン、さらに終末処理場に2億円の改修費を見込んでおり、事業費ベースで
は 7 億 円 の 減 と い う こ と に な り ま す 。さ ら に 、終 末 処 理 場 の 改 修 計 画 は 27年
度までと計画されていますが、この方向で進む場合、下水道の面整備、起
債管理に支障はないのか、お聞きしたいと思います。
昨今の報道によれば、すべての物価は上がり、年数が遅れることにより
国 の 補 助 率 に も 影 響 は 避 け ら れ な い と 考 え て い ま す が 、い か が で し ょ う か 。
燕地区における下水道の普及と下水道使用料の伸びは、全くリンクして
- 203 -
いないことは明らかでありますが、かといってこのまま放置しておける問
題ではないが、都市整備当局としてはどのような考えを持っているのか、
お聞きしたいと思います。
これで1回目の質問を終わります。
〇市長(小林
清君)
ただいま塙議員のほうから2点の質問がございまし
た。1点目の燕市の財政状況、2点目の燕市の公共下水道計画についての
この大項目の2点でございます。1点目の大きな項目の燕市の財政状況の
中で財政計画の問題点、これについては担当いたします総務部長のほうか
らご答弁申し上げまして、来年度から取り組む行財政改革の問題につきま
して私のほうからご答弁を申し上げます。2点目の燕市の公共下水道計画
につきましては、都市整備部長のほうからそれぞれ答弁を申し上げますの
で、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
1点目の燕市の財政状況についてのご質問の中で、行財政改革について
ご質問がございました。議員ご承知のとおり、地方分権が進む中で地方自
治体の運営は、これまでの画一的な行財政運営から自治体間の政策競争へ
と シ フ ト を し て い る と い う こ と は 、ご 承 知 の と お り で ご ざ い ま す 。さ ら に 、
少子高齢化、人口減少社会を迎えまして、税収の落ち込みや国の三位一体
の改革によります国庫補助金、あるいは地方交付税の見直しなどによりま
して、財政状況は大変厳しい現況であると考えているところであります。
燕市ではこうした状況を踏まえまして、行政改革大綱及び前期実施計画
を 昨 年 12月 に 策 定 を さ せ て い た だ き ま し た 。 こ れ に 基 づ き ま し て 、 行 財 政
改革を着実に進めてまいりたいと考えておるところであります。
ご指摘のとおり、現時点では定員適正化計画に基づく人件費の削減効果
など、一部の項目にしか達成目標の数値化ができなかったことは事実でご
ざいます。今後は、行政評価に基づきます事務事業の見直しを始めといた
しまして、民間委託や公の施設の管理方法の見直し、あるいはまた補助金
の見直し、こういう検討などを本格的に進めさせていただきまして、歳出
の 節 減 を 図 る と と も に 、市 税 等 の 収 納 率 の 向 上 、あ る い は 遊 休 土 地 の 売 却 、
貸し付け、有料広告の募集など、歳入確保の取り組みもあわせて進めたい
と考えておるところでありますので、これからの行財政改革の進捗管理を
行う中で、財政に与える効果につきましても、可能な限り数値化できるよ
うに検証してまいりたいと思っておるところであります。
- 204 -
次に、幼稚園、保育園の問題点でございます。少子化が今後進むことが
予想されるために、まずは施設の統廃合を進め、適正規模化を図る必要が
あると考えておるところであります。この中で、民間委託、あるいは民営
化をどのように進めるべきか、また燕市に合った運営はどのような手法が
よいのか検討をしなければならないと考えておるところであります。この
ようなことから、行政改革大綱前期実施計画では、保育園、幼稚園の民営
化について幼児教育基本計画検討委員会においても協議をいたし、計画に
基 づ い て 具 体 的 な 計 画 づ く り を 平 成 21年 度 に 行 い ま し て 、 22年 度 か ら 実 施
をさせていただく、こういう大筋の予定になっておるところであります。
昨年7月から立ち上げました検討委員会では、民営化について具体的な
協議にはまだ入っておりませんが、保育や教育内容、保育サービス、子育
ての支援などの方向性を十分話し合う協議の中で適正配置を検討させてい
ただき、園の統廃合や、あるいは民営化について協議を重ねてまいりたい
と思っておりますので、ご理解をお願いをいたしたいと思うところでござ
います。
〇総務部長(神保至史君)
私のほうから財政計画につきましてお答えさせ
ていただきます。
最 初 に 、 普 通 交 付 税 に お き ま す 政 府 が 100% 保 証 す る 起 債 の 償 還 額 で ご
ざいますが、この起債には減税補てん債、臨時税収補てん債及び臨時財政
対策債が該当すると思われます。このうち、現在も起債を起こしておりま
すのは臨時財政対策債のみでございまして、他の起債については償還のみ
となっているところでございます。
こ の 起 債 の 5 年 間 の 元 利 償 還 に つ き ま し て は 、平 成 20年 度 が 6 億 3,900万
円 、 21年 度 が 7 億 1,800万 円 、 22年 度 が 7 億 9,000万 円 、 23年 度 が 8 億
4,500万 円 、 24年 度 が 8 億 9,500万 円 の 償 還 を 予 定 し て い る と こ ろ で ご ざ い
ます。
次に、経常収支比率でございます。この指数につきましては、人件費、
扶助費及び公債費等で経常的に使用される経費を市税、交付金、普通交付
税及び臨時財政対策債等の経常的な収入で除した指数でありまして、平成
18年 度 の 決 算 に お き ま し て は 92.7% に な り ま し て 、 17年 度 よ り 3.7ポ イ ン
トほど増加しておりまして、財政の硬直化が進んでいることは議員ご指摘
のとおりでございます。
- 205 -
な お 、 20年 度 以 降 の 推 計 は 現 在 行 っ て お り ま せ ん が 、 歳 出 に お き ま し て
は施設や道路等における維持補修費、扶助費や合併特例債などの公債費の
償還が増えることが予測されております。また、歳入におきましては市税
や交付金、普通交付税のうち経常的な収入額や臨時財政対策債等が減少し
てくることが考えられることから、指数は増加するというふうに推測して
いるところでございます。
次に、財政計画における削減率や増減率でございますが、確かに団塊の
世代の退職につきましては始まっているというふうに認識しております
が、その削減につきましては現在の状況では推測するに大変困難な面があ
るということでございます。そのため、毎年度の当初予算の作成時におき
まして、市税の状況や国の地財計画等の分析を行いまして現状を把握し、
財政計画の見直しを図りながら、議員の皆さんにもご報告をさせていただ
きたいというふうに考えているところであります。よろしくお願いいたし
ます。
〇都市整備部長(池田清一君)
私のほうから燕市の公共下水道計画につい
てお答えをさせていただきます。
最初に、各地区の投資額及び今後の事業費の見込みでございます。平成
18年 度 末 ま で の 投 資 額 は 、面 整 備 で 燕 地 区 約 268億 円 、吉 田 地 区 約 36億 円 、
分 水 地 区 約 48億 円 で あ り 、 現 在 の 全 体 計 画 で 今 後 の 事 業 費 は 、 燕 地 区 約
324億 円 、 吉 田 地 区 約 310億 円 、 分 水 地 区 約 151億 円 と な る 見 込 み で ご ざ い
ます。
次 に 、 平 成 20年 度 事 業 費 ベ ー ス で 面 整 備 が 推 移 し た 場 合 で ご ざ い ま す 。
財 政 状 況 が 厳 し い 中 、全 体 計 画 区 域 及 び 汚 水 処 理 の 整 備 手 法 見 直 し を 含 め 、
効 率 的 、 効 果 的 に 事 業 を 進 め て い く 計 画 で ご ざ い ま す が 、 平 成 19年 度 ま で
の整備面積に比べかなり減少し、受益者負担金も減収となる見込みでござ
います。また、今後の国庫補助率でございますが、国、県からは変更にな
る と の 情 報 は 現 在 の と こ ろ ご ざ い ま せ ん 。 な お 、 平 成 20年 度 か ら 補 助 対 象
となる管渠の採択基準が緩和されることになっております。
最後に、燕地区における普及率と下水道使用料の関係でございます。ご
指摘のとおり、普及率向上が即水洗化率上昇につながっていないのが現状
でございます。加入促進対策として、広報、チラシ及び燕三条エフエム放
送 等 で P R し て き た と こ ろ で ご ざ い ま す が 、 平 成 20年 度 か ら 新 た に 戸 別 訪
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問を実施することで準備を進めており、さらに加入促進を強化してまいり
たいと考えております。
以上でございます。
〇6番(塙
豊君)
それでは、2回目の質問に移らせていただきます。
まず、燕の財政の見通しであります。先般議会のほうにも提示されまし
た燕市の財政の資料、燕市財政計画についてという、こういう資料があり
ま す 。今 市 長 は 、こ れ を も と に し て 毎 年 財 政 に つ い て は 見 直 し を 行 い つ つ 、
健全なる財政運営を期していくと、こういうことをおっしゃられている。
ところが、これはあくまでも私は非常に甘い判断によるものだと言ってお
りますが、これがもし違ったらベースが変わっちゃうんですよ。というこ
とはどういうことかというと、今の事業を今年計画されている事業をすべ
てやったら、もうお金は使っちゃうわけです。財政計画を来年は見込みは
こうでございますといって見直したところで、使ったお金は返ってこない
んです。私は危惧があるのはそこなんです。
それに対して、法人市民税もそうです。予測は不可能だと、それは予測
は不可能でしょう。しかし、今の地場産業の燕市の状況と、それからこれ
だ け の 物 価 の 上 昇 、 こ れ を 考 え て 15億 円 の 法 人 市 民 税 が ず っ と 15億 円 で 推
移 す る と 考 え て い る 方 は 、 よ ほ ど の 方 だ と 私 は 思 い ま す 。 最 低 で も 20% 、
30% ダ ウ ン な ん て い う の は 当 然 で あ り ま す 。 市 長 の 施 政 方 針 の 中 で も 、 事
業所数の減少とか、それから産業は厳しいと、そういうことを必ず言われ
ているわけです。
こ の 4 月 以 降 日 本 が 買 う 鉄 鉱 石 は 65% も 上 が る ん で す よ 。ス テ ン の 材 料 、
も と は 鉄 で す か ら 、 今 燕 の 18― 8 ス テ ン レ ス 、 去 年 の 初 め の こ ろ は 30万 円
ぐ ら い で す 。 去 年 1 年 間 で も っ て 60万 円 超 え 、 70万 円 、 80万 円 と い っ て い
る 。 そ れ が 今 ち ょ っ と 落 ち つ い て い る と 。 し か し 、 今 一 番 そ れ を 18― 8 を
使 う わ け に い か な く な っ た か ら 、 い わ ゆ る 普 通 の ス テ ン で あ る 18ク ロ ム の
ス テ ン レ ス を 使 っ て い る 。 そ の 18ク ロ ム の ス テ ン レ ス が も う 30万 円 と い う
ようなときへ来ているんです。これ、今後この鉄鉱石の上がりで母材が上
が っ た 場 合 、 18ク ロ ム を 燕 で 使 え な く な っ ち ゃ う ん で す 。
今燕の業界自身非常に業態弱いです。特に物販のほうのいわゆる地場産
の問屋さんたちが、非常に先々のところで苦戦をしているわけです。価格
転嫁ができないで苦戦しているんです。ということは、メーカーも当然価
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格転嫁はできていないんです。それがまた社会的状況によって上がってく
るといったら、これ一体どうやって吸収をするんだ。
やはり経済の見通しというのは、明るいものではないというところに立
てば、法人市民税がどれぐらい減らしていいかわからないから、とりあえ
ず平らでございますというのは、収入として平らでございますなんて見て
いるのはとんでもない話だと思います。やはり市民に負担をしていただか
なきゃやっていけないんですよ。だから、私はそこを一番危惧しているん
です。だから、ある程度財政見通しを立てるというのであれば、これなら
ば十二分にやれるだろうという財政見通しであってほしいんです。
先 ほ ど 私 が 財 政 課 長 さ ん か ら 答 弁 い た だ い た 政 府 が 100% 保 証 す る も の
の 償 還 額 と い う の は 、 毎 年 5,000万 円 ず つ ぐ ら い 増 え る ん で す 。 と い う こ
とはどういうことかというと、交付税の中で国が地方に渡す交付税額は増
えないんです。その中で政府保証のやつが増えていけば、真水の部分はど
んどん減るということです。これ、合併特例債もそうですよ。特例債をや
っ て 、 70% 国 が 保 証 し て く れ る ん だ と 。 そ の 保 証 額 と い う の は 確 か に 保 証
されるでしょう。でも、全体の交付税が増えなければ、それは絵にかいた
もちなんです。全体の交付税が増えなければ、幾らこの甘い見通しすらも
成り立たない。
私は、交付税が今後増えるなんていう要素は一つも考えられない。国は
国の財政再建を急いでおります。しかし、地方の財政再建は国は大して興
味を示しておりません。それを地方分権だと言って、あなたたち自分たち
で考えなさいよと、こう言われているのが現状であります。そんな中で、
毎年そういうものがいわゆる交付税、市税含めて非常に厳しい状況に置か
れていくのに、それでも建設事業は進めますというのは、いかにせん私は
暴論であろうと考えます。
それから、先ほど総務部長さんお答えになったやつに経常収支比率、た
し か 燕 市 の 財 政 見 通 し と い う か 、 財 政 計 画 の 中 で も 、 こ れ は 平 成 23年 度 に
八十何%へ持っていきたいなんて言ったんじゃないんですか。先ほどの答
弁では、実質の数字は言えませんが、年々厳しい数字になっていると、当
然であります。一般財源が減っていくんですから、当然経常収支比率はど
んどんと悪化する。経常収支比率が悪化するということは、財政の弾力性
というのは全くなくなるわけです。そこの部分を考えていただきたい。
- 208 -
そ こ で 、 も う 一 点 今 こ こ で 質 問 し ま す け ど 、 燕 市 が 平 成 18年 度 の 財 政 力
指 数 が 0.735だ と 、 そ れ は そ の 前 か ら 比 べ る と 0.715か ら 0.735に 上 が っ て
い る ん で す 。こ れ は 1 に 近 づ け ば い い と い う の は 国 の 言 い 方 で あ り ま す が 、
その財政力指数が2%も上がったという根拠は何なんですか。そこを私は
是非財政当局の方の口から聞きたいと思います。
次に、行革の問題であります。市長、私は非常に市長さん悠長だと思う
ん で す よ 。 21年 度 、 こ れ 21年 度 に も し じ ゃ 民 営 化 を 含 め た り 統 廃 合 が で き
たといったって、まさか今の施設そのままでもってぱっぱっとやるなんて
いうことも、これはできないわけであります。集約化をするということに
なれば、2園を統合して1園ということになれば、当然施設は改修するな
り改築するなりはしなきゃいけない。それは数は減る、当然維持管理費が
減ってくるわけですから、それはいいんですけども、その計画だって当然
つくっていかなきゃいけない。これはお金がかかるんです。
私が心配するのは、例えば民営化すると、じゃ何園民営化するんだと、
受け皿どうするんですか。三条市さんみたいに、いろんなところで私のと
ころでもやらせていただきたいという方があればいいですよ。燕の現状の
中で、そういう要素というのはどういうふうに把握しているのか、当局は
そういう話も私はお聞きしたいんです。民営化の受け皿は当局としては、
具体的にここだとか言いにくいところあるかもしれないけど、当然視野に
は入っているし、そこは何園ぐらいやっていただけるのかと、そういうの
も当然ある程度の胸算用というのはあるはずでありますが、それがあるの
かないのか、それを是非お聞きしたいと思います。
それから、公設民営、完全民営、それから幼稚園と保育園の関係、この
辺の内容については当局の腹案はどうなっているのか。現在教育委員会に
保育園の業務を移すということを提案されております。そういう方向性な
んでしょうけども、そんな中で幼稚園と保育園とのあり方、施設をどうい
うふうに考えているのか、そういうのをしっかりと私はお聞きしたいと思
います。その辺の話がない中で、総論的にこうしたいんでありますなんか
言われても、当然建物の問題というのは絶対出てくるんでありますから、
それについての考え方もあると思うんです。その辺の見通しを含めてお聞
きしたいと思います。
次に、下水道事業でありますが、私は下水道事業で一番心配しているの
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は、事業費ベースで7億円のダウンというところなんです。現在燕市のこ
ういう排水事業に携わっている工事業者の施設関係の工事の方たちは、こ
の仕事が一番安定的に出ているんです。それが一挙に半減するんです。今
燕市の経済、私もさっきも申し上げましたけど、失速状況です。そんな中
に、また1年間で7億円事業がなくなるんです。受注できないんです。こ
れ1年じゃないんですよ。5年も6年も続くんです。5年、6年といった
ら 30億 円 、 40億 円 と い う 話 に な る ん で す 。 そ ん な こ と で も っ て そ う い う 事
業の方たちは生きていけるんだろうか。それはやむを得ぬ判断だと言うか
もしれないけども、燕市の経済に与える影響は私は相当あると考えており
ます。
さらに、先ほど池田都市整備部長さんのお答えの中で、受益者負担金の
減少だと、当然そうですよね。ところが、燕地区は面積当たりの平米単価
でもって掛けて1件当たり幾らと、みんな個々によって違うわけです、面
積案分でありますから。しかし、吉田地区と分水地区は一律である。これ
旧 燕 地 区 の ベ ー ス に 合 わ せ ま す と 、大 体 80坪 相 当 ぐ ら い だ ろ う と 、今 の 15万
円 と い う 受 益 者 負 担 金 が 。 し か し 、 今 度 100坪 以 上 持 っ て い る 方 た ち は 非
常 に 有 利 で あ る 。 し か し 、 50坪 、 60坪 で 暮 ら し て い る 人 た ち に と っ て は 非
常に負担が重いんであります。そうしたら、全体の面整備から考えて、こ
の状況のこの負担金のいただき方で今後もこのような事業の推進ができる
んだろうかなと、非常に不安であります。いかに将来的な……市と当局と
してはこれを考えてやっていくと、3年後、4年後、5年ぐらいたつと大
分これ公債費が下がると。一般会計からの繰り出しが少なくて済むんだろ
うということでこういう事業費をぐっと落とした、ペースを進捗落とした
ということでありましょうが、そこまでいくまでに一般会計からの繰り出
しが増えるということは十分予想できるんじゃありませんか。
今皆さん下水道課ないし都市整備部からいただいた資料で財政計画をつ
くっていられるだろうけども、それはどういう……私に言わせれば非常に
根拠は薄いんだと思います。受益者負担金の燕地区であればそれだけある
程度の計算は成り立つけども、吉田、分水地区だったら成り立たないんで
すよ、それ。それでもって事業進捗を進めていって、じゃ負担金が足りな
いと、思ったように入ってこないということになれば、じゃそれをどうや
っ て 埋 め る ん だ と い う こ と に な り ゃ 、償 還 は 待 っ て く れ な い わ け で す か ら 、
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当 然 一 般 会 計 か ら 繰 り 出 す と い う 手 法 を と ら ざ る を 得 な い 。さ も な け れ ば 、
下水道の料金の値上げという問題が当然出てくるのであります。
いずれにしても、市民にとっては一つもありがたい話ではありません。
公 共 下 水 の 進 捗 は 遅 れ る わ 、負 担 は 増 え る わ と い う よ う な こ と に な っ た ら 、
これは一体何を目的にしてやっているのかということになってしまうんじ
ゃないんですか。私は、そこの部分を非常に危惧しております。
これを2回目の質問といたします。答弁をよろしくお願いします。
〇総務部長(神保至史君)
財政計画の関係で幾つかお答えさせていただき
ます。
ま ず 最 初 に 、 法 人 市 民 税 の 見 通 し が 20年 度 と 同 じ よ う な 額 を 推 計 し て い
るのは甘いんではないかという最初のご質問でございます。これにつきま
し て も 、 確 か に 言 わ れ る 点 は ご ざ い ま す 。 こ の 20年 度 の 法 人 市 民 税 の 予 算
額につきましては、過去3年間特に燕の場合はいろいろ山あり谷ありとい
いますか、そういうものがございまして、その平均額をとったということ
で、非常に法人市民税の場合はその企業の状況によって変化があるという
ことで、こういう形にさせていただくということでございますので、その
辺の将来の見通しも含めてちょっと今の段階ではなかなか難しいという形
で、そういう計上をさせていただいたということでご理解をいただきたい
と思います。
それから、地方交付税につきましては、先ほどからもお話ございますよ
うに国の政策がこういう形になってくるから、交付もだんだん減っていく
というふうな形でございますので、私どもも地方交付税につきましては、
一般分につきましては毎年1%ずつ減額の推計で見させていただくという
ふうな状況でございます。
それから、経常収支比率の悪化、これは確かに先ほどの行革の大綱の中
では目標を掲げてございましたが、結果的にはなかなか厳しいというふう
な状況は今現在も思っているところでございます。
それから、財政力指数がなぜ上がってくるかということです。これ幾つ
かの要因があると思いますが、先ほど議員さんもご指摘のとおり、財政力
指数につきましては基準財政収入額を基準財政需要額で割り返した額が率
として出るわけでございます。ちなみに、この財政力指数につきましては
過去3年間の平均を出すというふうな形になっているわけでございます
- 211 -
が 、 ち な み に 18年 度 が 0.735と い う ふ う に 先 ほ ど お 話 が あ り ま し た が 、 単
年 度 を 見 ま す と 平 成 17年 度 が 0.723、 18年 度 が 0.735と 毎 年 上 が っ て い る わ
けでございます。これ要因といたしましては、幾つかの要因があるという
ことで先ほどもお話ししましたが、1つには基準財政需要額、これが例え
ば 平 成 17 年 度 の も の を 見 ま す と 、 基 準 財 政 需 要 額 は 国 の ほ う の 基 準 で は
139億 円 ほ ど 、 こ れ が 平 成 18年 度 で は 127億 円 と い う ふ う な 形 で 基 準 財 政 需
要額が減っているというのが1つの要因。逆にもう一つは、基準財政収入
額 に つ き ま し て は 平 成 17年 度 が 95億 3,000万 円 、そ れ か ら 平 成 18年 度 が 98億
4,000万 円 、 こ れ は 若 干 増 え て い ま す 。 こ う い う も の で 、 1 つ に は そ う い
う基準財政需要額が減ったのも1つ逆に言うと分母のほうが小さくなった
といいますか、そういう形で収入のほうが大きくなったという形で上がっ
てくるんではないかというふうに予測しているところでございます。
以上でございます。
〇健康福祉部長(塚原克典君)
保育園の民営化について、腹案はどうかと
い う よ う な ご 質 問 で ご ざ い ま す が 、お 答 え さ せ て い た だ き た い と 思 い ま す 。
確定的な話で明言はできないのでございますが、民営化というか、受け
てもいいというような意欲を示されている法人があることは事実でござい
ます。設置のあり方については、それらが受け手との話になるかと思いま
すので、それらの話し合いの中で決まっていくものと思っております。こ
の保育園の民営化の話につきましては、各地で訴訟が起きているような現
状も事実でございますので、慎重に対応していきたいと考えておりますの
で、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
〇都市整備部長(池田清一君)
議員さんの再質問にお答えさせていただき
ます。
事 業 費 ベ ー ス で 7 億 円 の ダ ウ ン と い う こ と で ご ざ い ま す が 、 確 か に 19と
20年 度 を 比 較 い た し ま す と 、 16億 8,000万 円 ほ ど が 9 億 2,000万 円 ほ ど で ダ
ウンしてございます。大体事業の工事の件数で面工事の管工事等で概算で
見 ま す と 、 大 体 60カ 所 ほ ど や っ て お っ た の が 大 体 35カ 所 く ら い に な る の で
はないかというふうなことで、これについては我々職員のほうも大変不安
を持ってございます。
続きまして、受益者負担金のことにつきましてでございますが、確かに
- 212 -
燕地区と公共下水、流域下水道の手法がちょっと違います。これにつきま
しては、以前からちょっとお話をいただいておりますけども、合併協議の
中で決めさせていただいた中で動いております。また、近隣見ますと、新
潟市を除いたところ以外につきましては、現在各地区から持ち寄った形で
動いていますが、議員さんおっしゃるとおり非常に不安面も持ってござい
ます。今後につきましては、その推移を見ながら十分見守っていきたいと
いうふうに考えてございます。
それから、負担金のあり方でしょうか、一般会計の繰り出しを抑える、
すなわちまた料金の値上げお話ございました。確かに一般会計からの繰り
出しを今抑えさせていただいてございます。予算等当然足らなくなってく
れば事業費を落とすなりということも考えますけども、最終的にはまた議
員さんおっしゃったとおり、料金の値上げ等も考えるときが来るのかなと
いうふうには思ってございますが、これについては私のほうからお話ちょ
っとできませんので、よろしくお願いをいたします。
〇6番(塙
豊君)
それでは、最後の質問に入らせていただきます。
最後は市長にお答えをいただくようになると思いますが、先ほどから財
政を預かる総務部長さんは、不確定要素が多いからこのままにさせていて
もらいましたとか、よくわからない、今までの過去の例がこうでございま
したから、このままやっておきましたというだけのことなんです。将来に
対する不安要素に対する払拭にはならないんです。私は、将来に対する不
安要素を申し上げている。それをこういう数字の中で出されても、過去は
こうだったからこうなんだというもんではない。そんなものを希薄なもの
を、今までこうだったというものをともかくこれでやって、実質出てきた
ときにちゃんと見直しますからって、それは実質出たときは見直すんじゃ
なくて当たり前、結果なんです。私は今ここでやっているのは、これ結果
じゃないんです。予測なんです。天気予報と一緒なんです、予報。でも、
当たってほしいんですよ、うんと。しっかりと当たってもらえるような予
報を立ててもらいたいんです。それには正確なデータを読み込むというこ
とが一番肝心なわけです。そうでしょう。
さっきも総務部長さんおっしゃったじゃないですか。行政改革の基本方
針の中では経常収支比率の改善を見込んでおりましたが、なかなかそれも
難しいようであります。それは言葉で書くのは簡単だし、言うのも簡単だ
- 213 -
けど、それじゃ困るんです。経常収支比率がよくなるわけがないなんてい
うのは、そういう国の起債の関係の償還とか中身見ればだれだってわかる
んです。ということは、どんどん、どんどん真水が少なくなるんです。
だから、先ほども財政力指数の話をされた。私はあえてそれを聞いたの
は、国は少しでも地方自治体の財政力をよくして交付税を出すのを減らし
たいんです。だから、基準財政需要額というのは国が事細かに算定したや
つが毎年どんどんと減ってくるんです。人口要素ばかりじゃないんです。
基準単価だとか何かいうのもみんな変えてきちゃうんです。だから、知ら
ない間に地方交付税なんていうのはどんどん減ってきちゃうんです。そう
いう状況というのは、もうこれ避けて通れないんですよ。
だから私は心配をしているんです。だから、財政力指数が何で上がるん
だと。普通であれば、財政力指数が上がるというのはいいことだというん
です。いいことじゃないんですよ。国から金がもらえなくなるだけのこと
なんです。交付税が減るだけなんです。それでも燕が別に活況を呈してい
る わ け で も な く 、何 で も な い の に 財 政 力 指 数 は 自 然 と 上 が っ て い く ん で す 。
そ れ で も 皆 さ ん は 、 ち ゃ ん と 国 が 特 例 債 で 70% 保 証 し て く れ る か ら 建 設
事業しても大丈夫なんですとおっしゃるけど、どこにその理屈が当てはま
る ん で す か 。 そ れ は 確 か に 70% は 見 て く れ る か も し れ ま せ ん 。 で も 、 市 民
生活の大きな部分に影響のある一般財源は、間違いなく右肩下がりで減っ
て い く ん で す 。つ ま り 市 民 サ ー ビ ス の 低 下 で あ り ま す 。負 担 増 で あ り ま す 。
ここをどう考えるかということではないでしょうか。
私は現状でも、こういう事業をしなくても燕市はかなり苦しい状況に陥
っていくだろうと思っていますけども、これをやることによってもっと苦
しい状況に陥るということです。市長さん、そこら辺は私の言うている、
意 図 す る と こ ろ は 、私 は 何 の 事 業 を や め ろ と か こ う と か 言 い ま せ ん 。で も 、
少 な く て も 今 よ り 30% は カ ッ ト し な き ゃ で き ま せ ん 。 将 来 の 負 担 に は た え
られません。
さ ら に 、先 ほ ど 私 は 健 康 福 祉 部 長 さ ん が な ぜ 立 っ た の か 不 思 議 な ん で す 。
健康福祉部長さんの話じゃないでしょう。企画調整部長さんの話じゃない
んですか。これ、だから不思議だと言うんです。行財政改革はどこで検討
するんですかと言ったら、経営戦略室でやりますと言う。それは企画調整
部なんです。でも、実際はどこでやっているんですかと言うと、さっき手
- 214 -
を挙げていただいた健康福祉部長さんが今主導的にやっていられるんだ。
そんなばかな話はないんですよ。絵をかく方と実際にやる方は別なんだ。
もっと絵をかいた方が積極的に関与しなきゃならない。こんな話は進むわ
けはないんです。
先ほど健康福祉部長さんは、目算があると。目算があるのはいいんです
けど、どれぐらいやれるのかという目算もあるんでしょうね。そういう話
も あ る 程 度 聞 い て い ら れ る ん で し ょ う ね 。私 は そ う い う の も 不 安 な ん で す 。
それで、例えば施設的には幾つぐらいを新たな施設としてつくらなきゃい
けないという目算も当然考えていなきゃいけない、改修計画も含めて。そ
れはこの新市建設計画登載事業にも一切出てきませんし、今予定されてい
る 事 業 に も 一 切 あ り ま せ ん 。そ ん な 中 で そ れ も や ら な き ゃ い け な い ん で す 。
例えば年間コストを、わかりやすく言えば5億円下げるためには初期投資
だって要るわけです。ランニングコストとして結果的に5億円下がってく
るというだけです。始めた年なんていうのは、先に負担増かもしれない。
徐々に徐々に効果があらわれる。それの結果的にこれぐらいの効果がある
という数字が出るには、少なくとも5年、いや七、八年は最低でもかかる
んじゃないでしょうか。それを私は言うているんです。だから、スパンが
かかるんだから、それに初期投資も要るということです。
だから、行革といったって別に何でもぶった切るのが行革じゃないんで
す。私は合理性を追求したいと思いますけども、それは燕市の現状の少子
化の流れとか子供の数の問題とか、そういうのを含めてそれを推計してつ
くっていくということであって、別に今ある施設を全部やめろと言ってい
るわけでも、半分にせいと言っているわけでもないわけです。その計画の
中でこうやっていけばいいわけです。ただ、それが結果として子供さんた
ちへのサービス、子育てをする親御さんたちにとってある程度満足しても
らえるものでなきゃいけない。その中での集約化です。それが追求するポ
イントだと私は思っております。
そのためにはどれぐらいの投資が要るのか。結果としてどれぐらいのコ
スト削減になるのかというのは、単年度では出てこないのはわかります。
ただ、計画としてはこれだけのものを目指して進みたいという目標値がな
ければ、進めないはずであります。それに投資というのも当然ついてくる
んですから、私はこういうような非常に危うい財政予測のもとでいろいろ
- 215 -
な事業を進めてもらっては、市民にとっては非常に迷惑であると、不安で
あると言わざるを得ないと思います。
行革においても、先に進んでいくんです。でも、そのページが見えない
ということになれば、もっと恐ろしい話です。もう即住民の負担増に全部
つながってしまいます。先ほどの下水道の話もそうです。どこにお金を求
めるのかということは、最終的にだれかが負担しなきゃいけないんです。
それが行政のやりくりの中で負担できる範囲なのか、市民に負担増を求め
ていかなきゃいけないのかということは当然考えなきゃいけない。すべて
のツケが市民に回るような話では、これは困るわけであります。私はこう
いうつもりでやったんですけど、結果的に財政運営がうまくいかずに非常
に困った状況になりましたというのは、それは私は言いわけにはならんと
思います。やはりそれだけの見込みを立てて進んでいく立場としては、や
はり将来に対する市民の負担というものに対する考え方は、市長はやっぱ
りしっかりと発言をしていただきたいと。私はこれでやっていって大丈夫
だと、確信がありますと言い切れるのかどうか。
また、先ほど私申し上げましたけど、今度は健康福祉部長さんではなく
て企画調整部長さん、最後に私の行革の関係についてお答えをいただきた
い。市長も当然何か一言あると思いますので、その辺をあれして最後の質
問を終わります。
〇 市 長( 小 林
清君) 将来の財政見通しと事業の執行ということについて、
今ご質問、あるいはまた総体的な塙議員の考え方についてご披瀝がありま
した。この議論については、塙議員、あるいはまたほかの議員からもいろ
いろ今まで新市建設計画を進めていく上での基本的な考え方ということに
ついて、いろいろたびたびのご議論があったところでございます。少し総
体的なお話になって恐縮でありますが、今回の平成の合併という基本的な
本質をとらえた段階で、今塙議員のおっしゃったそういうことが基本的に
包括をされて今この平成の合併が進められてきているということも、基本
的には私ども承知をいたしておるところでございます。したがって、この
国の分権型社会の構築ということも含めて国の国家財政を立て直してい
く、そういう1つのまた部面もあるわけでありますので、そういうことを
私も常に注意をしながら、これからの合併後の新しいまちづくりというこ
とも1つやっぱり当然視野に入れて考えてまいったところでございます。
- 216 -
それと、もう一つはこの合併協議の中で、こういうことを申し上げるの
は大変恐縮でありますが、それぞれこの下水道だけじゃなくていろんな分
野における旧3市町の構造的な問題、経過の中で今日まで進めてきたまち
づくりの中でのいろんな問題が実はあるわけであります。合併をして、そ
ういうこともひとつ調整をしながら正しい軌道に乗せていかんきゃならな
い、こういう1つの職務も進め方の大きなポイントもあるということをひ
とつこの際ご理解をいただきたいと思うところであります。
今2年にわたりまして新しいまちづくり計画、当初合併協議の中で将来
の財政計画を見通した中で、幾つかの基本的な方向づけが実は確認をされ
て進んできたことも事実であります。そして、幾つかの事業が既に合併前
から一部国、県の補助金をちょうだいしながら仕事を進めてきたというこ
とも事実なわけでございます。そんなことをひとつ今我々の把握できる、
情報がちょうだいできる、推測できる、そういうことをひとつ基本的な考
え方として、いろんな角度から皆さん方のご意見もちょうだいいたしまし
たし、市民の皆さん方の意見もちょうだいしました。それで、今我々がで
きる段階での見直しをさせていただいて、将来の財政計画に合わせて進め
させていただこうというのが今回皆さん方に提示をさせていただいて条件
であるわけであります。
ただ、それがあまりにも塙さんおっしゃったとおり、今の変動の厳しい
行財政改革、国の分権型社会の移行の中であまりにもこれは根拠が薄過ぎ
る 、こ う い う ご 指 摘 が あ る 段 階 で ご ざ い ま す 。将 来 の 国 の 進 め 方 、あ り 方 、
どう考えても私は今的確にこのことが将来間違いがありませんと、こう断
言できる状況でありません。いま一つ、ガソリンの問題、暫定税率の問題
1 つ と ら え て 見 て い た だ い て も 、全 国 の 道 路 行 政 が も う 麻 痺 を し て し ま う 、
こういう大きな政策を抱えての問題点もあるわけであります。今の段階で
我々が把握できる状況の中で、このことをきちんと将来の対応をあわせて
進めさせていただきたいということで、今回提案をさせていただいたとこ
ろであります。
一つ一つ例えば財政力指数の問題、あるいは公債費比率の問題、確かに
毎年そういう面での算定方式は変わってきています。それを一つ一つ何が
原因でどうなのかということをやはり我々も検証をしていく必要があるだ
ろうと、こう考えておるところでありますが、今いろいろご指摘をいただ
- 217 -
いたそういうことのないように、私たちも精いっぱい今把握できる、今対
応をとれる、そういう方向に向けて進めさせていただかざるを得ないとい
う 現 況 も ひ と つ ご 理 解 を い た だ き た い 、こ う 考 え て い る と こ ろ で あ り ま す 。
具体的な内容につきましては、またそれぞれの部署のほうから答弁をさ
せていただきたいと考えているところであります。
〇企画調整部長(菊地
剛君)
今ほど塙議員のほうから、私のほうに伴う
ということでございました。行政改革大綱、これらにつきまして昨年策定
させていただきまして、当然塙議員おっしゃるとおり、市民への負担増に
つながらないようにこれからの経営のあり方、市の行政のあり方という部
分を十分検討させていただいたところでございます。当然その中にも前期
実 施 計 画 が 91の 項 目 に わ た っ て お る わ け で あ り ま し て 、 そ れ を す べ て 企 画
調整部の経営戦略室でその中身まで踏み込んでという部分については、今
現在この策定した中でそれぞれの事業担当する部分で動いていただいてお
ります。そういった意味で今ほど健康福祉部長のほうからご答弁があった
ものでございます。
し か し な が ら 、こ れ か ら 行 政 改 革 を 進 め て い く と い う 点 に お き ま し て は 、
当然経営戦略室がその進捗管理をしていくということが重要でありますの
で、そういったことも含めまして進捗管理の中で十分かかわってまいりた
い。そして、この行政改革の目的であります市民サービスの向上、あるい
はまた歳出の削減を図る、あるいはまた財源の確保に取り組むと、また事
務事業の見直し、合理化を図っていくということを着実に実施していくと
いうことが私どもの使命と考えておりますので、よろしくお願い申し上げ
ます。
以上です。
〇議長(星野義則君)
〇議長(星野義則君)
ここで、議事運営上の都合により休憩いたします。
午前11時22分
休憩
午後
再開
1時00分
それでは、休憩を解き、会議を再開します。
次 に 、 22番 、 大 岩 勉 君 に 発 言 を 許 し ま す 。
〇 22番 ( 大 岩
勉君)
それでは、通告に基づきまして一般質問をさせてい
ただきます。
まず、1番目に新燕市一体化に向けた取り組みについて質問させていた
- 218 -
だ き ま す 。 平 成 18年 3 月 20日 、 新 燕 市 開 庁 式 か ら 2 年 が 過 ぎ よ う と し て お
り ま す 。 市 役 所 の 活 性 化 が 今 以 上 に 求 め ら れ て お り ま す 。 20年 度 当 初 予 算
編成を見ましても、歳入で地方交付税、臨時財政対策債は前年度比大幅に
減少し、反面歳出では福祉関係経費の増加や建設計画登載事業の増大、特
別会計繰出金の増額など、一般財源の確保がますます困難な状態と説明さ
れております。
市内産業界でも、長年にわたって積み上げてきました実績と高い技術力
を誇る市内製造業でも、世界規模で展開される厳しい競争の中で生き残り
に 向 け た 企 業 の 懸 命 な 努 力 が 続 い て お り ま す 。 2007年 11月 に は 、 電 炉 メ ー
カーの三菱金属工業が大阪市内同業の合同製鉄の子会社になりました。ス
テンレス圧延加工メーカーの明道メタルも生き残りを図り、世界規模の販
路 を 持 つ 韓 国 サ ム ソ ン グ ル ー プ の 総 合 商 社 サ ム ソ ン 物 産 の 100% 子 会 社 に
2008年 4 月 24日 に な る な ど 、生 き 残 り を か け た 競 争 激 化 が 進 ん で お り ま す 。
このような現状なのであります。
ここで、質問の1―1、市役所の活性化と資質向上努力と協働のまちづ
くり推進をどのように考えておられるか、総務部長に伺います。
また、現在行っている窓口業務、宅配サービスの利用度、郵便局での住
民票等の発行の利用度、他地区に増局することは考えているか。これは市
民課長に伺います。
質問の1―2、燕市合併2周年市民交流イベントの市内見学バスツアー
参加者募集されておりますが、その状況は。企画調整部長に伺います。
質問1―3、燕市所蔵コレクション(美術品)展などを開催したらどう
でしょうか。これは商工観光部長に伺います。
次の2番目、教育振興策についてお聞きいたします。燕中等教育学校が
できた年、燕中学校長は部活にも力を入れ文武両道で進む、また北中学校
長は北中に入学し、卒業してよかったと言える学校にすると言っていまし
たが、現状はどうでしょうか。特に北中での入学者数、これが異常なまで
に も 減 っ て お り ま す 。 平 成 14年 、 15年 度 、 北 中 学 校 は 小 中 川 小 学 校 、 ま た
松長小学校の2小学校の生徒が必然的にその学区体制から燕北中学校に入
学 し て お り ま し た 、今 ま で は 。14年 、15年 を 見 ま す と 、両 校 合 わ せ て 92人 、
両 年 も 卒 業 生 が お り ま す 。燕 北 中 に 入 学 し ま し た そ の 生 徒 は 、15年 度 は 92人
の う ち 9 1 人 、 15年 度 は 92人 の う ち 、 今 度 は 16 年 度 入 学 に な り ま す け ど 、
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90人 。 1 人 か 2 人 他 校 に 、 い ろ い ろ 事 情 が あ っ て 入 学 を 北 中 に し な か っ た
と こ ろ は 1 人 か 2 人 だ っ た わ け で あ り ま す 。 と こ ろ が 、 平 成 16年 度 、 こ れ
は中等学校ができた年からの移動が物すごく大きく変わってきておりま
す 。 平 成 16年 度 、 学 区 の 卒 業 生 93人 、 燕 北 中 に 入 学 し た 生 徒 は 61人 、 マ イ
ナ ス 32人 で す 。 平 成 17年 度 を 見 ま す と 、 88人 の 卒 業 生 に 対 し 、 入 学 者 数 は
55人 、こ れ も 33人 。18年 度 の 卒 業 者 数 、こ れ は ち ょ っ と 大 き く な り ま し て 、
108人 な ん で す け ど も 、入 学 者 数 は 74人 。16年 度 か ら 差 し 引 き 32 、33 、34人
という生徒が北中学校じゃなくて他校に進んでいるのが現状なんです。平
成 20年 度 は 、 今 年 は ま た そ の よ う な 数 字 の 見 込 み が 大 体 流 れ 的 に 来 て お り
ます。
質問2―1、燕北中の入学者数が近年少ないが、生徒確保の戦国時代と
いう気持ちで学校長を先頭に北中も取り組むべきでないか、この辺につい
てお答え願いたいと思います。
質問2―2、燕北中の部活動の休部が進んでおりますが、生徒の得意分
野を伸ばし、魅力アップ校を目指すべきでないか、いかがでしょうか。お
答え願いたいと思います。
次に、燕中等教育学校の設置は失敗でなかったのではないかとこのごろ
考えるようになりました。県立高校でもありますが、燕市教育委員会とも
深 い つ な が り を 持 つ こ と か ら 質 問 を い た し ま す 。 当 時 平 成 15年 7 月 17日 、
中等教育学校中高一貫教育に関する陳情のため、県教育長を訪ねました。
その内容は、先ほど教育長にお渡ししてあります陳情書を見てもらえばわ
か る と 思 う ん で す け ど も 、そ の 中 で も 県 立 燕 工 業 高 等 学 校 の 存 続 は 断 念 し 、
校舎と設備を中等教育学校の前期課程用施設として再利用を望み、燕工業
高校の募集停止、統合による空き校舎を利用しての中等教育学校の設置を
当初願ったものでありました。しかし、現状は燕高等学校の募集停止にま
で進み、各部活の廃部にまでと現在は進んでおります。
現在の燕中等教育学校は、進学率向上だけを目標とした自己中心型で、
チームプレーができない、人面獣心な禽獣夷狄な子供を育てるのではない
かと危惧しております。恩や恥を知らない、恩義や道理など人としての道
をわきまえない人という意味でもあるんですね。
質問2―3、燕中等教育学校の設置は燕市にとっては失敗でなかったの
ではないか。教員としての適性に欠ける学校体質があるのではないか、お
- 220 -
聞きいたします。
以上で1回目の質問を終わります。
〇市長(小林
清君)
ただいま大岩議員のほうから、大きな項目2点にわ
たりましてご質問がございました。お答えを申し上げたいと思います。最
初の新燕市一体化に向けた取り組みの中で3点のご質問がございました。
1 点 目 は 、市 民 課 長 と い う こ と で ご ざ い ま す の で 、ご 答 弁 を 申 し 上 げ ま す 。
2番目は、企画調整部のほうで、3点目が私のほうでお答えを申し上げた
いと思います。2番目の教育振興対策につきましては、教育長のほうから
それぞれ答弁を申し上げますので、よろしくお願いをしたいと思います。
それでは、3点目の燕市所蔵コレクション展などの開催について開催を
したらどうかと、こういうご提案でございます。燕市所蔵の絵画、書道、
工芸などの美術品を始めといたしまして、旧3市町の歴史を物語る貴重な
所蔵品を広く市民に紹介することにつきましては、芸術家とその作品への
理解を深めるとともに、これらを後世に伝承することによりまして、市の
文化活動の発展と芸術文化の振興を図ることが十分できるものと評価をい
たしているところであります。また、旧3市町の時代の流れ、あるいは時
を越えて受け継がれてまいりました歴史や文化の歩みを身近にごらんをい
ただき、それぞれの地域の特性について理解を深めていただくことにより
まして、新燕市としての一体感が醸成をされるものではないかと考えてい
るところであります。
ご提案の燕市所蔵コレクション展の開催につきましては、燕市の産業史
料館の新館完成後の企画展の1つとして、開催に向け具体的に検討してま
いりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
〇教育長(解良憲一君)
大岩議員さんご質問の2の教育振興対策について
お答えいたします。
まず、質問2―1、燕北中の入学者数が近年少ないが、生徒確保の戦国
時代という気持ちで取り組むべきではないかについてでございますが、議
員さんご指摘のとおり中等教育学校ができてから入学者数が減少してきて
お り ま す 。 平 成 20年 度 で す け れ ど も 、 燕 北 中 学 校 へ の 入 学 者 数 は 2 月 末 現
在 で 76人 の 予 定 で ご ざ い ま す 。 当 初 よ り 22人 少 な い 見 込 み と な っ て お り ま
す 。 そ の 内 訳 は 、 燕 中 等 教 育 学 校 に 15人 、 学 区 外 の 中 学 校 に 6 人 、 そ の 他
新潟の私立中学校に1人ということでございます。
- 221 -
議 員 さ ん ご 指 摘 の と お り 、年 々 児 童 生 徒 数 が 減 少 し て く る こ と に 加 え て 、
保護者や児童生徒のニーズが多様化し、まさに戦国時代と言ってもよいの
ではないかと思っております。燕北中学校では、小学校に出向いて出前授
業を行ったり、あるいは児童保護者に中学校に来てもらい、中学校の活動
の様子を見てもらうオープンスクールを実施したり、また市内の小学校の
陸上大会がございますが、その前には小学校の選手を招いて中学校の陸上
部と一緒に練習をしたりするなどして、学校の魅力をアピールするように
努めてきております。
次に、質問2―2の燕北中の部活動の休部が進んでいるが、生徒の得意
分野を伸ばし、魅力アップ校を目指すべきではないかについてでございま
す が 、昨 年 度 末 に 燕 北 中 の 校 長 と 教 育 委 員 で 懇 談 会 を 行 い ま し た 。そ し て 、
教育委員会として支援できることはないか、人数の少ないメリットを生か
すことができないかなどについて話し合いをいたしました。その中で校長
からは、地域の方々や保護者からは部活動を何とかしてほしいという強い
要望があり、部活動で特色を出したいが、生徒数の減少や学級減によって
教員数が少なくなるので、運営が難しくなってきている。学習面では、個
に応じたきめ細かい指導を推進していきたいというような話が出されまし
た。
教育委員会では、部活動に対しては外部指導者をお願いする、学習面で
は学習指導補助員を配置するなどして対応してまいりました。学校といた
しましても、魅力をアップすることを目指して取り組んできているところ
で も あ り ま し て 、 平 成 20年 度 の 他 校 へ の 転 出 は 前 年 度 と 比 較 す る と 少 な く
なってきております。
なお、校長に対しては、地域、家庭や学校評議員との連携を図り、当面
している問題について地域全体で取り組むこと、教師の努力や取り組みの
様子が地域の方々や保護者に伝わるようにすることなどについて指導して
きております。今後も魅力のある学校を目指す取り組みを推進するよう指
導、支援していきたいと考えております。
次に、質問2―3、燕中等教育学校の設置は失敗でなかったのではない
かとのことについてでございますが、失敗であったかどうかの判断を下す
のは非常に難しいものと考えております。議員さんご指摘のように中等教
育学校は、中高一貫した教育を通して大学進学率を高めるために学力重視
- 222 -
の学校運営を行っている面も見られますが、地域に立脚しつつ、地球的視
野で活躍できる人材の育成を教育目標に、本物から学ぶ機会を設けようと
講演会や職業体験学習を実施しております。また、豊かな人間性や健やか
な体の育成では、農業体験、自然教室、日本海を目指す長距離ウオーキン
グなどを行っております。
なお、教員としての適性に欠ける体質があるのではないかとのことでご
ざいますが、教員の指導等に関しましては燕中等教育学校の校長によく伝
えておきたいと思っております。
〇総務部長(神保至史君)
私のほうから、質問1―1の市役所の活性化と
資質向上努力と協働のまちづくりの推進についてお答えさせていただきま
す。
地方分権の流れによりまして、地域で取り組まなければならない行政課
題が複雑多様化するとともに、職員に求められる能力が変容してきており
ます。みずからまちづくりを考え、企画立案し、執行するために意欲と能
力のある人材の育成が喫緊の課題となっております。市民が求める効率的
で質の高い行政サービスを提供するためには、職員の意欲と能力を高め、
最大限に活用する必要があると考えております。職員の能力開発と人材活
用 、生 き 生 き と や る 気 を 持 っ て 働 く こ と の で き る 組 織 の 活 性 化 を 図 る た め 、
職員のプロジェクトチームによります人事評価制度検討委員会を設置し、
人事評価制度の検討を始めさせていただきました。職員が自分の強みと弱
点に気づき、能力開発に取り組むことができるよう、人材育成を目的とし
たわかりやすい制度、納得が得られる制度、やる気を引き出す制度の構築
を目指しております。
職員の能力や適性を把握して適材適所の人材配置を行い、職員のモチベ
ーションの向上や組織の活性化を図っていきたいと考えております。行財
政改革の一環といたしまして、新規職員の採用数を削減しているため少数
精鋭に向かわざるを得ない状況の中で、人材育成につきましてはこれまで
以上に力を入れて取り組んでいきたいと考えております。
次に、協働のまちづくり推進でございます。市民と行政との協働のまち
づくりに向けた取り組みにつきましては、総合計画と行政改革大綱を策定
するために組織いたしましたまちづくり住民会議が、職員プロジェクトチ
ームと一緒になって新市のまちづくりについて真剣な議論を行っていただ
- 223 -
きました。その結果、燕市の方向づけをしていただいたほか、市内全域に
設置されましたまちづくり協議会を通じまして、市民の皆様が主体的に地
域づくりに参画する仕組みを構築してきていただいているなど、地道では
ございますが、一歩一歩段階を踏んで進化しているというふうに考えてい
るところでございます。
地方都市を取り巻く環境は非常に厳しい状況が続いておりますが、さま
ざまな地域課題が山積しておりまして、今後とも協働の意識を高めつつ、
市 民 の 皆 様 の お 力 を い た だ き な が ら 、市 職 員 個 々 の 市 民 意 識 、コ ス ト 意 識 、
サービス意識を向上させまして、市役所全体として政策決定能力に磨きを
かけて、地域経営に努めてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇市民課長(松崎清作君)
それでは、私のほうから質問1―1の中の宅配
サービス並びに郵便局における住民票の写し等証明書発行サービスの利用
状況等について、お答えさせていただきます。
最初に、本年1月から高齢や体が不自由であるといった理由で外出する
ことが困難な方々に対し、職員が自宅に出向いて窓口業務の一部を行う宅
配 サ ー ビ ス の 2 月 末 現 在 の 利 用 状 況 で ご ざ い ま す 。 1 月 が 56件 、 2 月 9 件
で 合 計 65件 、 内 訳 で ご ざ い ま す が 、 灯 油 購 入 費 補 助 申 請 の 受 け 付 け 64件 、
老人保健医療費申請に係るもの1件でありました。
次 に 、 平 成 16年 6 月 か ら 小 池 、 小 中 川 両 郵 便 局 で 実 施 し て お り ま す 証 明
書 発 行 サ ー ビ ス の 利 用 状 況 で ご ざ い ま す 。 2 局 合 わ せ ま し て 、 平 成 16年 度
年 間 利 用 者 数 633 人 、 証 明 書 発 行 件 数 732 件 、 同 様 に 平 成 17年 度 利 用 者 数
573人 、 発 行 件 数 694件 、 平 成 18年 度 利 用 者 数 581人 、 発 行 件 数 718件 、 平 成
19年 度 は 本 年 2 月 末 ま で で 利 用 者 数 496人 、 発 行 件 数 664件 と な っ て お り ま
す 。 サ ー ビ ス の 利 用 状 況 で は 、 ス タ ー ト し た 16年 度 と 比 較 い た し ま す と 、
17年 度 以 降 に お い て 利 用 者 数 、 証 明 書 発 行 件 数 い ず れ も 多 少 減 少 は し て お
りますが、両郵便局とも当初の見込み以上にほとんど毎日のように利用さ
れておりますので、地域住民の皆様から喜んでいただいているものと思っ
ております。
また、他の地区へサービスを行う郵便局を増やすことは考えているかと
のご質問につきましては、住民本位の窓口サービスの観点から申し上げま
すと、基本的には市民課は総合窓口機能を高めていく一方で、証明書など
- 224 -
の発行業務については、可能な限り住民の身近なところにサービス拠点を
拡大させながら、市民の選択肢、利便性の向上にこたえていくことが大切
で あ る と 思 っ て お り ま す の で 、 昨 年 12月 策 定 さ れ た 本 市 行 政 改 革 大 綱 前 期
実施計画にも沿う形で、吉田、分水地区を始め全市的な視野での検討を加
えながら、地域住民の要望等をよくお聞きした上で、一局でも多くサービ
スを行う郵便局を増やしていきたいと考えております。
以上でございます。
〇企画調整部長(菊地
剛君)
それでは、私のほうから質問1―2の問い
でございます燕市合併2周年市民交流イベントの市内見学バスツアーの参
加者の状況についてのご質問にお答えいたします。
この市民交流イベントにつきましては、企画の段階から市民の皆様や関
係団体から主体的に参画をいただき、いよいよ間近に迫りましたが、今月
20日 に 開 催 す る 運 び に な っ て お り ま す 。 こ の イ ベ ン ト の 一 環 と し て 実 施 い
たします市内見学バスツアーにつきましては、先般「広報つばめ」に掲載
いたしまして参加者の募集を行いましたところ、各庁舎発着の3コース合
計 で の 定 員 60名 に 対 し 、 100名 を 超 え る 方 々 か ら お 申 し 込 み を い た だ い た
ところでございます。このことから、急遽マイクロバスの増発などの手配
を行い、ご希望の皆様全員が参加いただけるよう調整を図っているところ
でございます。
3 月 20日 の イ ベ ン ト の 成 功 に 向 け て 、 市 民 ボ ラ ン テ ィ ア の 参 加 を 募 り な
がら準備に万全を期すとともに、バスツアーには予想以上の反響がありま
したことから、新年度以降につきましても、このような新しい燕市の魅力
を再認識していただけるような企画の実施に向けて検討をしてまいりたい
と考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
〇 22番 ( 大 岩
勉君)
それでは、2回目の質問に入らせていただきます。
逆に教育関係からさせていただきたいと思います。
先ほどお話ししましたように燕北中学、このように生徒数がなかなか他
校に入学しているという状況がおわかりになったかと思います。その中に
お き ま し て も 、 今 年 は 先 ほ ど 教 育 長 の お 話 の 中 で 22人 、 そ の う ち 15人 は 中
等教育に行くと、そのうち6人燕中学に行く。この子たち6人はともに部
活が目標なんですね、部活動。もう私は種目もわかりますけども、それが
ずっと近年続いているんです。そういう中におきまして、北中学区の親御
- 225 -
さんからこのようなことが言われているんです。北中これからどうなるん
だろうねと、勉強したい子は中等校に行くし、本気に部活に取り組みたい
子 は 燕 中 、「 エ ン チ ュ ウ 」 と 言 う ん で す よ ね 、 私 た ち は 。 燕 中 、 ま た そ の
ほかのところに目標を持って行く。そうすると、残った学校はどういう学
校になるんだろうねと、物すごく危惧しているということで不安視される
親御さんも多いんです。
そこで、数年前から私も言っているんですけど、なかなか学校側は動こ
うとしない。逆に、先ほどお話あったように子供の入学者数が少ないから
部活の維持はできない、それで部活を逆に休部、廃部している。ただ自分
たちの学校内のことだけでものをやっているんです。私は校長先生とも話
したんですけど、校長の目指している学校像が全然見えません。学力や部
活動について、基本的な考え方や数値目標を持っておられるようには思え
ま せ ん 。ま た 、地 区 の 小 学 校 の 内 情 を 知 ら な 過 ぎ る の で は な い で し ょ う か 。
そこで、北中学校をひとつ大きくつくり変えていただきたい。どうせの
ことなら、新潟市のように2学期制の実施、また今隣の三条さんでもいろ
いろ議論されておりますが、小中一貫教育というような形は考えられませ
んか。
地区ではこういうことが起きているんですよ、実情。北中助成金、教育
振興助成と、名目はそういうんですけど、地元の地区の自治会長さんたち
は ク ラ ブ 育 成 費 と し て 、 一 昨 年 ま で は 100万 円 以 上 の お 金 を 地 区 で 学 校 に
提供していたんです。部落割、町内割、地区の自治会長さんたちは町内の
皆さんに、学校のために協力してくれやと、協力していただけないかとい
う こ と で 、 毎 年 地 区 の 皆 さ ん か ら 了 解 を も ら い 、 100万 円 以 上 の 金 額 を 集
めて、北中に自由に使っていいお金として。ところが、一昨年自治会は打
ち切りました。なぜかというと、その活用して大きく動いている気配が見
え な い と 、 も う こ う い う の は や め よ う と 。 そ の 100万 円 も う 十 数 年 も や っ
ていたんですよ。そういったところを学校側は大切にしなかった。そうい
う地区の人たちの町内から捻出して協力している協力費自体を大切に運営
できなかった、そういう結果じゃないでしょうか。その点ももう一度お答
え願いたいと思います。
それから、中等教育学校、当時のここに教育長さんにはお渡ししました
けども、当時の新潟市の県の教育長に板屋越教育長さんですね、ここに旧
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燕市の市長さん以下業界団体、農業協同組合の組合長さん、それから新潟
県立燕高等学校の発展を願う市民の会の会長さんまで連名、連記しまして
お願いしたんです。私も当時副議長として寄せていただきました。
要旨としては、燕工業高校の募集停止による空き校舎を活用していただ
きたいと、まずそれが1つ。理由としては、全日制普通科高等学校として
近隣校にない特色を持ち、生徒の個性と能力を今以上に伸ばしてもらいた
い。そういう中で、県立燕工業高等学校の存続につきましては断念し、決
意を新たにして新潟県立燕高等学校の中等教育型中高一貫教育校の改編を
望んでおりますと。新潟県立燕工業高校の校舎と設備を中等教育学校の前
期課程用施設として再利用いただくことをご検討いただきたく、ここにお
願い申し上げますと、いろいろうたってあるわけなんです。教育を通じて
県央地区全体の発展に尽力いただけるようお願いしますというようなこと
が悶々と書いた中のスタートだったんです。
ところが、先ほどもお話ししましたように、学校は閉校になるばかりか
逆に今度は募集停止にもなりました、燕高校。逆に、4クラスあったのが
これからは2クラスだけが中等一貫高校だけが残ったと。逆に私、そうす
ると進学数、要は燕地区の学校ではもちろん分水高校、吉田高校は今逆に
物すごく元気を出しております。ただ、この中等学校のおかげで燕高校は
4クラスあったのがなくなり、2クラスだけがそういう小さなちまちまし
たような学校になっていったわけでございます。
学校はと見ますと、昨年からはグラウンド、今までは野球部がありまし
て活気あふれる練習をされておりました。一昨年までは、部員2名となっ
ても先生一緒になってソフトバッティングしたりキャッチボールしたり、
最後までやっておられました。ところが、昨年からは防護ネットがおりた
ままです。一遍も上がることはありません。つい先日の大風のときには、
逆に防球ゲージ、練習のときやる、危ないと悪いんでゲージあるわけです
ね、大きな。そのゲージがひっくり返って逆さになって、タイヤが腹を向
けたような形で上を向いて、ナイター設備の電柱にひっかかってずっとお
りました。だれ一人起こそうとしないんです、学校も。私がこの質問を出
して三條新聞に発表された次の日、早速起こされました。それまで手をか
けようとする先生は一人もいない、そういう学校なんです。
また、中等教育学校、おもしろい学校なんですね。土曜、日曜は部活で
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も使わせない、また部活をしたい子供たちにも開放しない。自校ですよ、
自分の学校ですよ。そのおかげでこういうことが起きたんです。1月の
23日 、 1 月 で す よ 。 燕 ス ポ ー ツ ラ ン ド 、 午 後 6 時 53分 、 寒 い 日 で し た 。 少
年団の練習が7時からあります。小学校1年生から小学校の6年生の子供
た ち 37人 、 ち ょ う ど 私 が 行 っ た ん で す 。 そ う し た ら 、 体 育 館 に 入 れ て く れ
ないと玄関で子供たちが右往左往して寒がって、全員ですよ、1年生から
6年生の子供がいるんです。私がいつものとおり中に入って準備をしなさ
いと指示し、子供が体育館に入りました。そうしたら、身の丈5尺5寸を
超えるような大男、鬼のような大男が手に大きな金棒、いや間違い、ラケ
ットを持ち、小学生に対して……ここですよ、こういうことを言ったんで
す。入るなと、自分たちが7時まで使う権利があるんだ、出ていろ。こう
言った鬼のような大男がいたんです。
この傲岸不遜なる振る舞いをする人物は、県立燕中等学校の教師であり
ました。そこで、私とも言い合いになりましたけども、ただし管理の方に
迷惑かけるわけにいかないので、次の日学校に行って話をするから、あな
たのいい時間、都合できる時間に呼んでくださいということで、私はその
時間に行きました。校長室で校長と話ししていると本人が来ました。ちょ
っと話をし始めたら、校長、教頭はそそくさと用事があると、会議がある
んですてというような形で逃げました、はっきり申しまして。その先生と
も話したんですけど、まず普通の会話ができないんですね。話をしている
のにも視線が合わない、人と向かって話ができない、目はそらす、態度は
横を向く、このような傲岸不遜な振る舞いをする人物が燕中等学校の教師
なんです。
だから、私は怖いのはこのような教師たちが教えている子供たち、それ
こそ先ほど北中の子供もかなり行っている。そういう子供たちが燕市で生
まれ、幼稚園、保育園、小学校でしっかりと育った子供たちがこの中等学
校でおかしくならないか、そういうことなんですね。
ただ、その先生たちも何でそこへ来ていたかいうと、先ほど私話しした
ように自分の学校を使わせてくれない。それで、あいているんならという
ことで、5時半から7時までのあいている時間にスポーツランドへ来て練
習に入ったんです。それはそれでいいんです。いいんですけど、礼儀も何
も知らない。7時まで使っているということになれば、7時から次の人使
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うから普通ならどの競技であろうが……競技ばかりじゃありませんね。い
ろんなグループ、サークルでも、次の人がじゃ使う時間の前に清掃して、
後始末をして引き揚げて次に渡すのが当たり前、常識。それができないの
が燕中等学校の教師なんです。情けない。
その部員たちもこういうことを言うんです。普通ね、燕中学校、小池中
学の子供たちはスポーツランドばかりじゃなく、燕の市民体育館に部活の
練習に行きます。また、吉田中学、分水中学の子供たちもおのおの吉田の
体育館、また分水の体育館に練習に部活に来たりします。ただ、あの子た
ち、燕市内5つの中学の子供たちは、ほかの指導者とすれ違ったりほかの
関係者が出入りしたときは必ずあいさつ、こんにちは、こんにちはとちゃ
んとあいさつできるんです。ただ、中等学校のこの子たち、8人いたんで
す。一人もあいさつできる子いないんです。もう情けありませんね。これ
は、ただ簡単です。教師の質が悪い、それだけのことなんです。
先ほどは教育長さんは校長に話ししておくと言いましたけど、この校長
さん話してもわかるんか、わからないんか、私はちゃんとお会いしている
んです。仲川という校長さんなんだけど、その後の始末、さっき話したよ
うに私が学校へ行って、じゃきちんと話し合いましょうとしていてもそそ
くさと逃げました。その後、夕方になって電話が来た。よく先生に言うて
おきましたんで、そうしてくださいと、それだけですよ、電話で。無理で
しょうね、この校長では。あんた行って今度しっかり、こういうふうに燕
議会で言われたと、私もおもしろくないという形で話ししてください。
燕の子供たちがたくさん通っているんです。だから、なおさらいい学校
にする何するじゃない、ただ勉強だけすればいいんなら、そういう子供が
大きくなったとき大変ですよ。体力のないそういう子供だけが多くなった
ら困ると、私はそういう意味で今言っております。これは現実に私が体験
した体験談を言っている。その辺を踏まえて、中等高校にまた取り組んで
もらいたいと。
北中学校のほうは、そういう意味でもう小学校とよく連携した中で、小
学校と中学一緒なんだ、一体なんだよという形で、校長先生に今以上に取
り組んでくれというふうに是非言っていただきたいと思います。それ学校
挙げて教師一体となってやっていただきたいんです。
次に、戻ります。燕市新市一体に向けた取り組みをということで、先ほ
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ど話しましたように産業界でも大きく動きがなってまいりました。燕市の
商 工 会 議 所 の 専 務 理 事 さ ん な ん か も 、こ の よ う な こ と を 言 っ て い る ん で す 。
金属加工で高い技術力を持つ県央地域の企業に対し、買収、合併の提案ま
ではいかなくても、交流、提携を望む韓国や台湾の企業が多い、このよう
な大きな動きをしているんです。こういう企業が今こういうふうに努力し
ているとき、市役所、先ほど総務部長おっしゃいましたけど、行政もやっ
ぱり一緒になってその中、効率化、簡素化、経費の削減に努めなければな
らないと思います。また、市民との協働のまちづくりを実践するため市民
参画を進め、取り組みの活性化や役割はもっと今以上にしなければと思い
ます。いかがでしょうか。
そして、燕市では自治大学校への職員派遣を研修事業に計画されている
と書いてありましたけども、それはどのような取り組みをされるのか、お
伺いしたいと思います。
市民課長が先ほど答弁されました窓口業務、宅配サービス、これだけま
た利用があったということで言っておられました。また、郵便局での住民
票等の発行、かなりの件数こういうふうな形で利用されて喜んでいるわけ
です。私の地区でも、小中川地区でございますけども、小中川郵便局、局
長さん先頭になって、いっぱい利用してもらっていますて、驚いています
てと、逆に郵便局もそのおかげで人の出入りがあるということで喜んでお
られますね、はっきり申しまして。そういう中で、まだ燕市大きくなりま
した。そういう中で、他の地区にも是非広げてやっていただきたいと思う
んです。
ただ、中でまたコンビニでというような形でおっしゃっている議員さん
もおられますけども、その辺はやっぱりよく考えながら、またできるもの
なら広げていただきたいし、またその個人情報とか守秘義務というのはあ
りますんで、その辺をしっかりと確保としたところでもってまたお願いす
る広げ方をしていっていただきたいと思います。
合 併 2 周 年 記 念 市 民 交 流 イ ベ ン ト 、 も う 100人 を 超 え る 申 し 込 み が あ っ
たと、本当にうれしいことなんです。今市民が望んでいるのはそれなんで
すね。合併したけども、燕の方から見れば吉田って何でなんだろうね、分
水ってどうなんだろうね、また分水、吉田の地区の住民からはそういうこ
とをまた言われます。ここへ来て、はっきり言って住民の方たちが1つの
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まちになった、他地区のことを自分たちも一生懸命知りたいという機運が
物すごく大きくなっているんです。今回のこの市内見学バスツアー参加者
募集、大変いいことだと思います。見出しもよかったですね。燕のお宝再
発見、市内見学バスツアー参加者募集、もう是非、今部長おっしゃいまし
た け ど も 、 60名 の 予 定 が 100名 を 超 え た と 。 是 非 全 員 を 、 バ ス は 1 台 で も
2台でも増やしてでも今のような気持ちでもって取り組んでいただきたい
し、また第2弾、第3弾というような形でやっていただきたいと思います
けども、どうでしょうか。
次の燕市の所蔵コレクション展などを開催したらと思います。市長さん
が答弁されたんだけど、商工観光部長、あなたのお考えもちょっと聞きた
いと思うんです。
アートコレクション、これ新発田市なんですけど、新発田もやっぱり合
併したんです。合併しまして、そこでもやっぱり旧3市町村を含めた全市
を対象に3年がかりで調査、発掘し、美術品、今回はこの前ありましたん
だけど、第2回新発田市所蔵アートコレクションというような形で広く市
民に呼びかけてやっているんです。私は、やっぱり3市町のことを知るた
め に も 、さ っ き 市 長 さ ん お っ し ゃ い ま し た け ど も 、他 市 の 燕 市 、ま た 吉 田 、
分水の地区が今までの歴史をつくっていく上でも今までこういうことをや
ってきたんですよと、こういうとき交流してこういうのを交換したんです
よと、そういう品物がたくさんあると思うんです。ただし、合併したため
にみんなお蔵になって、逆にどこに何があるかわからないような状態があ
るかと思うんです。私たち燕地区の議長室にも大きな額が議長の席の後ろ
にありまして、私どもも聞くのもあれでしたんですけども、どこからだれ
がどうしてかけたもんだろうねと何か思っていたうちに、今逆にどこにあ
るんだろうね、どうしたろうねというふうに思います。そういう品物がた
くさんあると思うんです。
そういう中におきまして、是非そういう所蔵コレクション展、美術品ば
かりじゃないんですけど、などを開催したらどうかと思います。旧燕、吉
田、分水の今昔や魅力を発見する機会になるのではないかと思います。是
非この点について商工観光部長、あなたのお考えをお聞きしたいと思いま
す。
2回目の質問を終わらせていただきます。
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〇教育長(解良憲一君)
議員さんのほうから燕北中学校、それから燕中等
教育学校の件で幾つかご質問をいただきました。燕北中学校の件に関しま
して、校長の目指している学校像が見えない、あるいは数値が明確でない
というようなことでございますけれども、校長の経営方針は幾つかござい
ます。その中で少し、6項目あるんですけども、紹介させていただきます
と、基礎的な学力の確実な定着とみずから意欲的に学ぶ生徒の育成、ある
い は 人 間 ら し い 思 い や り の 心 の 育 成 、全 職 員 の 積 極 的 な 学 校 運 営 へ の 参 加 、
あるいは家庭、地域、関係機関との連携強化というような6項目にわたっ
て学校経営方針を打ち出して、具体化をして取り組んできております。
なお、例えば学力に関する数値目標というようなこともございましたけ
れども、中等教育学校へ生徒が行くという関係でそう高くはない現実もご
ざいますけれども、私は一人ひとりがどれだけ伸びたか、そのあたりをし
っかりと把握して個に応じた指導に徹底してほしいと、そのように校長に
対して指導してきておりますし、そのように校長は取り組んできているか
と思います。
な お 、先 ほ ど 具 体 的 な 例 の 中 で 地 域 か ら の 助 成 金 の お 話 も ご ざ い ま し た 。
本当にせつないんでありますけれども、これに関しましても先ほどもご答
弁申し上げましたように、教師の努力、取り組みが本当に地域の方々に、
あるいは保護者の皆様に伝わるようにしっかり頑張ってほしいと、そのよ
うに指導してきておりますし、これからもまたやっていきたいと思ってお
ります。議員さんご指摘のように、小学校との連携、一体感を持った取り
組み、その方策についてもこれから取り組むように考えていきたいと、そ
のように思っているところでございます。
それから、中等教育学校の件に関してでございますけれども、私も以前
からいろんな市内の大会に出ているんですけれども、中等教育学校の選手
の皆さんの姿が見えない。それで、聞いてみますと、土日は部活動禁止な
ので大会には出られない、そんなふうな話も聞いたこともございます。こ
れでいいのかなというような危機感は持っております。
なお、具体的な先ほどの教師の件でございますが、これに関しても私議
員さんからお聞きして、本当にこんなことでいいのか、本当にその教師の
態度、それが情けない、そんな気持ちでいっぱいでございました。この今
のお話、事実を具体的に校長に伝え、あるいはまた校長の対応等も含めて
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中等教育学校の校長のほうによく伝えておきたい、そのように思っており
ます。
〇 総 務 部 長( 神 保 至 史 君 ) 私 の ほ う か ら 何 点 か お 答 え さ せ て い た だ き ま す 。
まず最初に、行政の効率化、簡素化、経費の削減ということでございま
すが、これにつきましては先ほども塙議員のご質問にもお答えしましたよ
うに行財政改革といいますか、行政改革大綱及び前期の実施計画をつくり
ましたので、それに基づきまして的確に進めていきたいというふうに考え
ているところでございます。
それから、市民との協働のまちづくりの関係でございますが、先ほども
お答えしましたようにまちづくり協議会各地区にございます。そういうも
のを通じまして、市民の皆さんが主体的に地域づくりに参加するような仕
組みがございます。そういうものをもっと今後積極的に進めていきたいと
いうふうに考えているところでございます。
それから、3点目の自治大学校への派遣でございます。これにつきまし
ては、自治大学校は地方公務員のための総務省直轄の中央の研修機関でご
ざいます。そういう面で全国的なレベルで高度な研修を行っているところ
で ご ざ い ま す が 、 平 成 19年 度 は 新 市 で 初 め て と い う こ と で 2 名 職 員 を 派 遣
したところであります。約3カ月間研修という形で長期にわたったわけで
ございます。この結果、市の中堅幹部といたしまして必要な政策形成能力
及び行政管理能力を習得し、かつ管理者としての意識を涵養する高度な研
修を実行してきたところでございます。
この自治大学校への派遣は、今後是非とも継続していきたいということ
でございますが、ただ現実問題として3カ月間というふうな長期の研修に
つきましては、職場にとっても大きな負担がございます。そこで、派遣で
きる職場というのもある程度限定されるということもございますので、そ
の反省を踏まえまして優秀な職員が参加しやすい派遣研修とするため、平
成 20年 度 に つ き ま し て は 研 修 期 間 が 3 週 間 程 度 の コ ー ス の 研 修 に 切 り か え
て派遣を継続していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお
願い申し上げます。
以上でございます。
〇企画調整部長(菊地
剛君)
それでは、交流イベントの関係でございま
す。ただいま大岩議員さんのほうから心強いエールをいただきまして、第
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2弾、第3弾ということで私どもも十分考えてまいりたいと思います。
実は広報に掲載をさせていただきまして、申し込みの受け付けが開始に
なった初日でございますが、8時半の仕事のチャイムが鳴ると同時に企画
調整部の電話が一斉にあちこち鳴り始めまして、あっという間に定員に達
したということで、本当に私ども喜んでいる次第でございます。今後につ
きましても、市民が一体感を体感できるようなイベントを今後とも考えて
ま い り た い と い う ふ う に 思 っ て お り ま す の で 、よ ろ し く お 願 い い た し ま す 。
以上です。
〇商工観光部長(宇佐美憲一君)
燕市所蔵コレクション展の開催について
でございますが、旧3市町の歴史を物語るもので、市民に広く紹介するこ
とは新燕市の一体感を醸成するのに有効なものと考えます。今後所有する
美術品の調査を含めデータベースの構築が必要なことから、関係する部課
と連携をし、開催に向けた準備を進めさせていただきたいというふうに考
えています。
また、燕市所蔵コレクション展の開催のほかに、燕市民が所有する美術
品等の展示についての開催も検討し、市民参加による地域の文化資源を生
かせるような展示会にできればというふうに考えています。
以上でございます。
〇 22番 ( 大 岩
勉君)
最後に、この文章を読み上げて終わりたいと思いま
す。それで、この文章の後、スポーツ振興課長、あなたの感想をお願いし
たいと思います。
こ れ は 長 岡 市 の 方 な ん で す け ど 、「 感 動 を も ら っ た 少 年 野 球 団 卒 団 式 」
というので載っていました。卒団式に証書が渡された後、祝賀会がありま
した。その席上一人ひとりが両親とともにステージに上がり、3年間お世
話になった監督、コーチにお礼を言い、指導していただいたことに感謝の
意を述べていました。最後に、父親に対し、3年間練習場へ送り迎えをし
てくれてありがとうございました。母親へは、おいしいお弁当をつくって
くれて本当にありがとうございましたと涙を浮かべ声を詰まらせ、つっか
えつっかえお礼を言っていました。また、親御さんもそれにこたえて、育
ててくれた指導スタッフに感謝するとともに、成長した我が子の姿と親に
対するお礼の言葉にやはり涙声で感想を述べておられました。会場の皆さ
んも目頭を押さえて聞いておいででした。会場全体がすばらしい感動の渦
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でした。
これは、先ほど私が話した中に、勉強ばかりじゃなく、スポーツも体づ
くり、またこういう精神的に気持ち的に大人になる部分があるのでないか
なということで読ませていただきました。この点に対して、スポーツ振興
課 長 、五 十 嵐 さ ん 、あ な た は ど う 思 い ま す か 、お 考 え を お 聞 か せ く だ さ い 。
〇スポーツ振興課長(五十嵐
豊君)
今の件でおまえはどういうふうにど
ういう感想かという問いでございます。私どもスポーツ少年団の事務局と
して、また少年団活動の側面からの支援等させていただいている立場とし
て感想を述べさせてもらいますが、当然私もいろんな少年団の大会等につ
きましてはあいさつの中では必ず、あんたたちはとにかく自分たちで力を
出し切ってやっているだけじゃなくて、親御さんの協力が最も重要なんだ
と、いろんな応援をもらっているから君たちはできるんだというようなこ
とを必ず申し上げております。そんな中で、非常に少年団の団員の子供た
ち、また指導者の方々にはとにかく技術面、それから精神面、いろんな面
で指導されているわけでございます。そんなことを十二分に子供たちは大
会を振り返りながらその気持ちが、終わってからその気持ちが思いをめぐ
ら し て い る ん じ ゃ な い か な と い う こ と で ご ざ い ま す 。私 も 聞 い て い ま し て 、
本当に子供たちはわかっているんだなという率直な感想でございます。私
の 考 え で ご ざ い ま す が 、こ の 辺 で 一 応 感 想 に さ せ て も ら い た い と 思 い ま す 。
〇議長(星野義則君)
〇議長(星野義則君)
ここで当局入れかえのため、休憩に入ります。
午後
1時57分
休憩
午後
2時10分
再開
それでは、休憩を解き、会議を再開します。
次 に 、 25番 、 平 原 一 吉 君 に 発 言 を 許 し ま す 。
〇 25番 ( 平 原 一 吉 君 )
ただいま議長の指名をいただきました。私の所見を
含めて一般質問を行います。
新庁舎建設について、庁舎建設予定地の取得状況はどのように進んでい
るのかの質問でありますが、この件については金曜日、山﨑議員の質問で
金 子 副 市 長 が 9 月 議 会 議 決 を 経 て 土 地 開 発 公 社 に 作 業 を 移 し 、 12月 に も ろ
も ろ の 調 査 を 終 え て 、 地 主 さ ん 方 に 1 反 当 た り 手 取 り 1,080万 円 … … 土 地
改 良 、 税 金 、 国 保 等 々 含 む と 私 の 考 え で は 1,400万 円 ぐ ら い に な る 金 額 を
提示したが、一部の地主さんより金額の上積みを求める要求があり、今の
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ところ妥結に至っていないとの答弁であります。
そこで、私は1の質問は山﨑議員にそっくり先とられたので、経費節減
のため即2の質問に入ります。今現在地主の同意が得られていなければ、
第2、第3の建設地を早期に選定すべきと思うのが質問です。私は、燕市
の 発 展 は 新 庁 舎 か ら と の 思 い で 18年 12月 議 会 の 一 般 質 問 で 、 教 育 関 係 、 生
活関連以外の事業は新庁舎完成まで凍結すべきとの質問で、市長はそれは
できないとの答弁でした。それは市長の考えですから、その答弁は了とし
て、その後市の動向を私なりに見詰めれば、用地取得状況から新庁舎建設
を急いでいるにも見え、また急いでいないようにも感じられるのは私だけ
でしょうか、皆さん。
そ こ で 、 私 は 用 地 3 万 5,385平 方 メ ー ト ル 、 11人 の 地 主 さ ん の 方 の 中 に
は金額だけではなく、売買に応じられない理由があると思うのです。祖先
代 々 の 土 地 は 家 族 一 員 の 思 い 出 が あ り ま す 。そ れ ほ ど 大 事 な 土 地 な の で す 。
市側の一方的発想で地主さんの中では悩んでおられる方もいられることも
事実でございます。私は、長い間地域の区長としての多くの公共用地取得
にかかわってきました。市長さんもご存じのように、笈ケ島地内において
は分水高校、工業団地、道路、松下電工拡張等々の仕事の中で地主さんの
心 中 を 知 り ま し た 。そ の 一 部 を 地 主 さ ん の 声 を 紹 介 い た し ま す 。区 長 さ ん 、
私たちの土地を選んでいただいた気持ちはありがたいが、おれたちにすれ
ば生活のもと、御飯のもとなんです。金額の高い安いで売るわけにはいか
ない、反対すればあの人は変わり者と白い目で見られるのですとの声をま
だ ま だ た く さ ん 聞 い て い ま す 。 今 日 の 今 の 11人 の 地 主 さ ん 方 に も 、 声 に 出
さないけれども、苦しんでいる方もおられると思いますが、どうでしょう
か。
そこで、私はもう一回話し合いに出向き、3月中に結論が出なければ第
2の場所として今計画中の親水公園の場所などどうでしょうか。交通の便
最高、環境も最高、また吉田町のシャッター通りの解消など、いろいろな
面で活性化につながると考えております。私のそれなりの調査では、今ア
メリカ大統領の民主党候補オバマ候補のように、新庁舎予定地として親水
公園地の人気上昇であります。職員の皆さんも個人で調査してみてはどう
でしょうか。
第3の場所として、合併当時予定地に挙がった場所など再度検討してみ
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てはどうでしょうか。私は、市長さんとの出会いは旧分水町時代から長い
です。自分から見た市長は、非常に多くの方々の声に耳を傾けられるトッ
プにふさわしい方だと思っています。尊敬もしています。人間は欲です。
私も欲です。1つの欲を要求するならば、市長は決断力が少し落ちてこら
れたかなと私なりにつぶやきながら答弁を求めます。
続 い て 、 特 殊 勤 務 手 当 に つ い て で あ り ま す 。 19年 度 12月 ま で 支 給 さ れ て
いる4種類の手当、滞納処分手当、徴収手当、行旅病人手当、し尿処理手
当が支給されていますが、支給の理由を求め、また水質検査手当、防疫等
作業手当を合わせた6種の手当は廃止してもよいのではないかとの質問で
す 。こ の 条 例 は 18年 3 月 20日 施 行 条 例 で 、も と を た ど れ ば 昭 和 22年 か ら 25年
に国が国家公務員法を定めた法律をもとに各地方自治体が条例化したのが
大部分であります。このころは、戦後で環境衛生面が非常に悪く、頭に薬
をかけられ、真っ白な頭で学校に通った子供が多かった時代です。すなわ
ち、DDTです。また、路上では浮浪児と言われるようなものが多く、道
に倒れている人も多く見られました。赤痢、肺病などの伝染病が限りなく
危険な時代、パトカーや救急車などはなく、駐在所さんは自転車で3日遅
れの到着、いざというときにはやはり役場の職員の方々が来て対応してく
れた時代、当時の役場の皆さんはそれなりに大きな役割を果たしたと思っ
ています。
今 日 55年 前 の 決 め た こ と を す べ て 否 定 す る も の で は あ り ま せ ん 。 前 に 述
べた燕市条例6項目は廃止すべきだと考えています。特に滞納処分手当、
徴収手当に特殊の手当がつくのは、何が特殊なのかお聞きをします。これ
は藤井部長さんのほうがいいですかな。
ち な み に 、 18年 302回 、 19年 12月 ま で 346回 支 給 さ れ て い ま す 。 し 尿 処 理
手 当 は 18年 が 1,807回 、 19年 12月 ま で 1,391回 あ り ま す 。 昔 と 違 っ て 今 は そ
れ な り の 建 物 や 設 備 の 中 で 、作 業 は ど の 範 囲 の 作 業 を 指 し て い る の で す か 、
し尿手当というのは。1つの言葉を例えれば、山の好きな人は冬の山は危
険だと言う人の言葉に聞く耳を持たずに、ただひたすらそこに山があるか
ら登るんだと言った。言った人の消息は今調査中です。職員の皆さん、そ
こに条例があるから使うんだということではなく、必要でないものは廃止
し、必要と思う条例は早く制定するような私の思いを伝えて、1回目の質
問を終わります。関係者の答弁を求めます。
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〇市長(小林
清君)
ただいま平原議員のほうから2項目にわたりまして
ご質問をいただきました。1点目の庁舎建設につきましては、私のほうか
らお答えを申し上げます。2点目の特殊勤務手当につきましては、担当い
たしております総務部長のほうから答弁をさせていただきたいと思います
ので、よろしくお願いをいたします。
最初の新庁舎建設用地の取得についてでございます。この件につきまし
て は 、 昨 年 の 12月 に 議 員 の 皆 さ ん に ご 報 告 を 申 し 上 げ ま し た と お り 、 地 権
者の皆さん方にお集まりをいただきまして、土地の鑑定評価に基づき検討
いたしました結果の取得単価、今お話がありましたとおり平米当たり1万
800円 の 提 示 を さ せ て お 願 い を 申 し 上 げ て い る と こ ろ で ご ざ い ま す 。 基 本
的には議員ご承知のとおり、当初から関係の方々につきましては本事業に
対 す る 理 解 は い た だ い て い る も の で ご ざ い ま す 。現 在 こ の 提 示 額 を も と に 、
今年度中に何としてでも同意をちょうだいをしたいということで、再三に
わたりまして個々の地権者の皆さん方と今交渉を重ねさせていただいてい
るところでございます。
用地交渉を通して確保をお願いをしてきているところでありますが、今
議員さんいろいろお話がございました。地権者の皆さんとされればさまざ
まな思いはございます。建設用地につきましては、今申し上げましたとお
り合併協議の段階から期間をかけて、段階からの協議の場を持ちながら決
定をさせてきていただいている経過もございます。新たなまちづくりに向
けましては、新庁舎の建設ということも大事なものでございますので、今
までの経過を踏まえまして当該位置での新庁舎の建設が必要であり、議会
の議決もちょうだいをいたしておりますので、ご指摘のありました早期に
第2、第3の建設地を選定すべきじゃないかということでございますが、
現行の中でひとつお願いをしてまいりたいと、こう考えておるところであ
ります。
この建設用地の取得に向けて最善の努力をすることが市の責務でもあり
まして、また現時点で最も重要なことだと考えておりますので、ご理解を
いただきますとともに、議員の皆さんにおかれましても是非お力添えをち
ょうだいをしたいと考えておるところであります。
なお、今後の用地交渉の進捗に合わせまして、またできる限り早い機会
にこの件に関する報告の機会を設けさせていただければと考えております
- 238 -
ので、よろしくお願いを申し上げたいと思っておるところであります。
〇総務部長(神保至史君)
私のほうから総括的に特殊勤務手当につきまし
てお答えさせていただきます。
特 殊 勤 務 手 当 の う ち 、 平 成 19年 12月 ま で 支 給 実 績 の あ る 4 種 類 の 手 当 に
ついて、支給の理由をご説明いたします。特殊勤務手当につきましては、
地 方 自 治 法 第 204条 第 2 項 及 び 燕 市 職 員 の 給 与 に 関 す る 条 例 第 11条 第 1 項
の規定に基づきまして、著しく危険、不快、不健康、または困難な勤務、
その他の著しく特殊な勤務に従事する職員に対しまして、その勤務の特殊
性に応じまして各団体が条例で支給することができるとされている手当で
ございます。
1点目の滞納処分手当につきましては、職員が税等の滞納処分(財産の
差押え又は差押物件の引揚げに限る)業務に従事した場合に1日につき
200円 を 支 給 さ せ て い た だ き ま し て 、 2 点 目 の 徴 収 手 当 は 職 員 が 税 や 使 用
料 の 徴 収 業 務 に 従 事 し た 場 合 に 1 日 に つ き 200円 支 給 す る も の で ご ざ い ま
して、3点目の行旅病人等収容手当では、職員が行旅病人の救護に従事し
た 場 合 は 1 回 1,000円 を 支 給 し 、 行 旅 死 亡 人 の 埋 葬 等 に 従 事 し た 場 合 は 1
回 2,000円 を 支 給 し と い う こ と で 、 4 点 目 の し 尿 処 理 手 当 は 職 員 が し 尿 処
理 の 業 務 に 従 事 し た 場 合 に 1 日 に つ き 500円 を 支 給 す る も の で ご ざ い ま す 。
次に、質問の2点目の支給実績のない2つの手当を含めまして6種類の
手当すべてを廃止してはどうかという問いでございますが、支給実績のな
い手当についてご説明いたしますと、防疫等作業手当は感染症患者の防疫
や検体採取、結核患者などの検体採取などに従事した場合に1日につき
300円 を 支 給 す る も の で ご ざ い ま し て 、 今 後 発 生 す る 可 能 性 が 全 く な い と
は言い切れない業務でございます。また、水質検査手当につきましては、
毒 物 、劇 薬 等 を 使 用 す る 水 質 検 査 の 業 務 に 従 事 し た 場 合 に 1 日 に つ き 200円
を支給するものでございますが、現在水質検査を業務委託したため支給は
されてございませんが、不測等の事態が起き、職員が直接従事した場合を
想定したというものでございます。
特殊勤務手当につきましては、合併を機に県から見直しの指導を受けて
い た 手 当 を 含 め ま し て 調 整 を 行 い ま し て 、 15種 類 あ っ た 手 当 の う ち 廃 止 し
たものが7種類、額を引き下げたものが2種類、額を平準化したものが3
種類、月額支給を日額支給に改正したものが1種類など、廃止や支給方法
- 239 -
の改正など見直しを行ってきたところでございます。
現在条例に規定されています特殊勤務手当については、国が特殊勤務手
当で措置しているA分類に属するものが3つで、行旅病人等収容手当、防
疫等作業手当及び水質検査手当が該当し、また国が何らかの措置をしてい
るB分類に属するものとして滞納処分手当及び徴収手当の2つが該当し、
さらに国、県から見直しの指導を受けているC分類に属するものがし尿処
理手当でございます。し尿処理業務につきましては、国にない業務である
ため、手当支給の妥当性があるか、勤務内容や支給基準の点検をするよう
に県のほうから要請をされているところでございます。近年最新設備を備
えました新しいし尿処理施設となりまして、そこで行うし尿に関する業務
がすべて著しく不快、不健康と言えるかどうか、業務内容の調査が必要で
あるというふうに考えておりまして、現在調査を進めているところでござ
います。
現段階では、条例に規定されている特殊勤務手当につきましては支給の
妥当性があるものと考えているところでございますが、業務内容の調査を
受けまして、条例改正の必要があれば廃止などを含めまして提案をさせて
いただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げ
ます。
以上でございます。
〇 25番 ( 平 原 一 吉 君 )
1回目の答弁をいただきましたが、市長さんの今答
弁私なりに理解をしております。その中で、地主さんの大部分が買収その
ものは理解をしておられるというような答弁もございました。そこで、私
はこの用地買収に一番携わっている金子副市長さんにちょっと聞いてみた
いと、また私の思いを伝えてみたいと、こう思うんです。
本当に市長さんが言われるように全員の方が用地買収には協力するんだ
という前々の確約ということでございますが、それはそれとして、私は本
当に先ほども申し上げたようにいろいろな地主さんがいるわけです。土地
というのは、会社にすれば会社です。それを売れというようなことと同じ
こ と だ と い う せ つ な い 人 も い る わ け で す が 、 今 日 ち ょ う ど 東 京 大 空 襲 63年
目 の 日 だ そ う で す 。 10万 人 が 亡 く な り ま し た 。 戦 後 こ れ を 機 に 、 あ ま り 焼
け て 悲 惨 な 日 本 の 領 土 を B 29に 乗 っ て 上 空 か ら マ ッ カ ー サ ー 元 帥 が 見 詰 め
たときに、日本を救うのは何かといったときに農業改革でありました。今
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か ら も う 62年 ぐ ら い 前 で す か 、 マ ッ カ ー サ ー 元 帥 マ ド ロ ス パ イ プ を く わ え
てタラップをおりて、それが日本の歴史の始まりであります。
そのころちょうど、言葉で言うと悪代官、悪い地主等々がいて、一般農
民の方は本当に食べる米がないほど小作の人たちは働いていた。私も親の
姿を薄々とわかります。そういうときにこの解放をいただいたとき、農民
が 初 め て 自 分 の 財 産 を 持 ち 、働 け ば よ く な る ん だ と い う こ と で 働 い た 結 果 、
今日すばらしい日本ができたと私は自負しています。
そういう土地を、私は市が一方的にと言ったらちょっと語弊があるかし
らんけれども、学校をつくる、道路をつくる、何をつくる、市が言ったら
地主が皆言うことを聞くというような思いの用地買収は、私はやめるべき
だと、こう思うんです。先般テレビを見ておったら、九州でやはり代議士
の古賀道路なんて言われるところは、あんな立派な長いトンネルが完成し
てありますが、その先のたった1軒の地主さんが当初から話なく、どうせ
国の仕事だから喜んで応ずるだろうということの初歩的なミスから、いま
だかつて用地買収に応じられていないということで、あれだけの金額を投
入してその道路が生きていない現実もあるわけです。私はそこで言いたい
のは、用地買収をされるときにはやはりそれなりのある……裏工作と言え
ば悪いけれども、裏でかなりの準備が必要の段階で一たん表に出ると、な
かなか引っ込ませられないというのがこれもまた人間社会であります。
そこで、副市長さんに、何回かこの交渉に行っておられます。私は、今
こういう思いで、地主さんも多分お金が上がれば放すんだというだけの私
は考えではないような気はいたして、このような質問をしているわけであ
ります。また、3月までということを申し上げ、こちらから出向いていく
ようにということでございますが、出向いていくたびに小遣い的なものを
持って交渉に臨むことだけはやめていただきたい。私も納税者の一人であ
ります。そういうところはやはりお互いに良識ある買収をしていただくよ
うまずは私のお願いを込めて、ひとつ今後の交渉の決意等も固めて答弁を
願いたいと思います。
さて、2の特殊勤務手当のことであります。今総務部長さんるる言われ
ましたように、私はなぜ一番最後に山があるから登るんだと、条例がある
から使うんだということを最後に入れたのは、恐らくこういう答弁、条例
に 基 づ い て と 、 こ う 言 わ れ る で し ょ う け れ ど も 、 こ れ も 昨 年 私 は 11月 国 を
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相 手 に 29チ ャ ン ネ ル の ア ナ ウ ン サ ー か 、 非 常 に や り と り を し て い た の を 見
て、なるほどと、こう思ったんですが、国もやはり官僚も条例があるから
条例に従って支払っているんだと、こういう答弁の一点で、どんなことが
危険なのかというようなあまり細かい答弁ができないというのが現実の姿
でした。
今この燕市の滞納、あるいは徴収、防疫、行旅とかとありますが、防疫
は使っていませんね。だけど、防疫だって今どき伝染病だとか、あるいは
危険な病気がうつるのは素人の職員の皆さんはできっこないし、むしろそ
ん な こ と よ り も 電 話 1 本 で 119番 、保 健 所 ま で 駆 け つ け る 時 代 で す 。私 は 、
不要であり、またむやみに職員の皆さんがこういう危険だというんであれ
ば、危険のところにはできるだけ連絡員係程度でやめておくべきだと思う
し 、 そ う い う 危 険 な 防 止 の 手 当 に つ い て は 、 逆 に じ ゃ 300円 ぐ ら い の こ と
でものが解決できるのかという私は気持ちを持っています。
また、し尿処理のことについてはそれなりの理解をして、県のほうでも
ちょっと検討せいということだそうですので、この滞納、徴収ですけれど
も、どうしてこれが、金額の大きさじゃないんだけど、1回出向くごとに
お金を出さなければならないのかということを、私はその中身を聞きたい
んです、条例がどうじゃなくて。というのも、私の経験の一部、ちょうど
1年前私は会社をやめて、やめたら今の介護保険、これが自動的に会社か
ら落ちていたものが落ちなくて、二、三カ月滞納ですという燕市から督促
状 を い た だ き ま し た 。 50円 の 督 促 手 当 が つ い て お り ま し た 。 う ち に 徴 収 に
来られた方は、私は来なさいと言ったら来られました。非常に素直で立派
な人が来られたんで、文句の好きな私でしたが、そう文句も言わずに速や
かに納めて、あなたの何月からあなたも年金をもらうとき年金から今度引
き落としますよという非常に丁寧な説明をいただいて、私もわかりました
けれども、私の態度がよかったのか、それはわからないけれども、あれで
来 て 200円 と い う こ と は 、 金 額 じ ゃ な く て 、 ほ か の 人 だ っ た ら 建 設 課 の 人
た ち が ヘ ル メ ッ ト か ぶ っ て 現 場 確 認 に 行 っ た ら 200円 出 す ん で す か 。 そ こ
らあたりのことを私は総務部長に言いたいわけです。
条例があるから使わんば、また消されると悪いからちょっとばかり汚し
ていくかというような考え方の考えはやめてもらいたいなと、こういうこ
とで廃止という言葉をちょっと冒頭から使っているわけであります。
- 242 -
そういうことで、先ほど申し上げたように何が特殊手当に、どういう動
作が特殊勤務手当に当たるのか、それを私まず聞きたいんです。条例で定
め て あ る と い う こ と は 、こ れ は 私 も 条 例 見 て こ の 質 問 し て い る ん で す か ら 、
それはわかります。
あわせて第2回目の質問をして、答弁を求めます。
〇副市長(金子光雄君)
新庁舎建設について金子、おまえどう思っている
ということなんでございますが、当初私ども説明に上がりましたときから
行政の立場、地権者の立場ということで、こちらのほうから先祖代々の土
地であるが、協力をお願いしたいということで当初から話ししましたら、
地権者の方全員が事業にはわかったということでご理解をいただいている
と思っております。市発展のためには協力したいということでございまし
た。先ほど市が行ったら言うことを聞くという、用地買収はするべきだと
いう考えで用地買収すべきじゃないという話でございますが、決して地権
者の方もそういうふうには思っておられなく、市発展のためには協力した
いということで申し出をいただいているところでございます。そちらの面
はご協力をいただけるものと思っております。
今後ともこの提示額をもとに、先ほど市長から答弁ありましたようにで
きるだけ今年度中に同意を得るべく、個々の地権者と交渉を重ねて懇談を
持たせていただきながら、できるだけ沿えるように協力していきたいと思
っておりますので、よろしくお願いいたします。
〇 市 民 生 活 部 長( 藤 井 吉 紀 君 )
特 殊 勤 務 手 当 の 関 係 の う ち 、滞 納 処 分 手 当 、
それから徴収手当のほうに主にお話ございましたので、私ども先ほど総務
部長が答えましたけれども、私のほうで答えさせていただきたいと思いま
す。
今 ほ ど お 話 の あ り ま し た よ う に 滞 納 処 分 手 当 、 19年 度 で 3 回 600円 の 支
給 が さ れ て お る 。 ま た 、 徴 収 手 当 も 346回 の 6 万 9,200円 の 支 給 を い た だ い
ておるところでございます。そうした中、この手当の必要性はどうかとい
うところにお話がいくわけでございます。これも今条例に載っているとい
うだけのものではないというふうに考えております。これにはこれまで仕
事を遂行する上での歴史があって、そこに従事する職員の勤務についても
らう不快の部分、また危険な部分を考慮してつくられてきた手当であると
いうふうに理解をしております。
- 243 -
そこで、もう一点税の収納関係に当たる職員になりますと、どうしても
市民のところに出向いていろいろ家庭の経済情勢の中に踏み込んだ話もし
ながら納税を促してという部分がございます。そういう意味で、やはり一
般的にお願いをしていく部分が非常に苦労があるという部分を考慮いただ
きたいと思います。もう一点、そのお伺いするときも滞納繰り越しになっ
ておられる方というのは、職員のほうは人事異動でかわったりもしますけ
れども、なかなか滞納繰り越しされている方というのは反対に何年も担当
が参って話をしてお願いをしておりますので、かえってなれてきておられ
るという方もおられるのも事実でございます。そういった方々へのお願い
に従事しているわけですので、やはり一般の机上の上だけで勤務する職員
よりもその苦労というものは1つの考えがあるというふうに私考えており
ます。
それともう一点、先ほど人事異動という話もちょっといたしましたが、
今日税のほうでお願いしておりますが、明日は今度別の事業の関係で、市
の職員の場合いろいろの分野がございます。税務署とかそういうことにな
りますと税のほうの仕事だけですが、市の職員ですと今度反対にお願いに
行く場面も翌日になれば出てくるという、そういう面から考えますと、あ
る程度特殊な仕事であろうというふうに思います。
それから、滞納処分手当のほうは、これは差し押さえの関係でございま
す。差し押さえについては、今は昔みたいにテレビを赤紙を張って持って
きたり、子供さんの前でたんすを持ってきたりというようなもう時代では
ございません。ましてもう電話の債権で差し押さえできた、そんな時代で
もないわけでございます。そうなりますと、あくまでも不動産の差し押さ
えが主になってまいります。最近は、預金調査等もいたしまして差し押さ
えに当たるというふうな形で努めておりますが、そういうものを考えます
と、やはり滞納処分というのは1つの苦しさを職員として持って仕事をし
ていかなければならないというふうに考えるわけでございます。
そ れ で 、確 か に 最 近 滞 納 処 分 手 当 、そ れ か ら 徴 収 手 当 と い た し ま し て も 、
1 回 ち ょ っ と 出 れ ば 200円 を い た だ く と い う も の で は な く て 、 先 ほ ど も 申
しました滞納繰り越し、こういう方のお宅へお願いに行ったとき、1日4
時間以上そういう業務についている職員について手当をちょうだいをして
いるというふうな状況で、なるべく十分そういう手当の意義を考えながら
- 244 -
手当の支給に当たっているところでございます。よろしくお願いいたしま
す。
〇副市長(金子光雄君)
答弁1つ忘れていまして、小遣い的なもの云々と
いう話が出たわけでございますが、お話をさせていただく貴重な時間を相
手からとっていただくわけでございますし、逆に訪問した場合お茶を出し
てもらったりしているわけで、恐縮しているところでございます。
以上でございます。
〇 25番 ( 平 原 一 吉 君 )
じゃ私のほうから、第1点目のほうからの3回目の
質問ですけれども、いろいろ副市長さんからの話もわかりますし、だけど
当初から地主さんは協力しますとか、こう言っても、その過程が長くなる
と い ろ い ろ な 事 情 が 生 ま れ て き ま す 。1 つ の 例 を 挙 げ て 悪 い ん だ け れ ど も 、
イラク戦争みたいに一たんはまったら底なしで、期限がいつ用地買収が終
わ る ん だ か と い う よ う な こ と じ ゃ な く 、 1 つ は 3 月 31日 ま で と い う よ う な
決意で私はこの用地買収に臨んでいただきたいと。私もこの場所について
は、正直言って議会で認めたように最適な場所かなというふうに個人的に
も考えているわけですが、やはりそういうことばかりじゃなくて、先ほど
いろいろ申し上げましたが、そのような地主の気持ちも酌み取って私は用
地買収してもらいたいと。いつまでもずるずる、ずるずる、6月になって
も7月になってもなんていうようなことに私はなった場合には、これはも
う明らかに破談だと、そのように申し伝えながら、最後の金子さんから副
市長さんのまた一声もらいたいわけです。
さて、藤井部長さんの特殊勤務手当ですね、今いろいろ述べられてわか
る よ う に 、 私 も 滞 納 的 な こ と に ち ょ っ と こ だ わ っ て 12月 か ら い ろ い ろ 質 問
していますけれども、この滞納手当見ても、税、あるいはすべて水道から
給 食 か ら 保 育 所 の こ と か ら 含 め る と 10億 円 か ら の 滞 納 が あ る わ け で す 。 だ
から、私は前から申し上げるようにもう役場の職員の手で負えるこういう
取り立ての事例じゃないと。第三者機関とか今はやりの……新しい提案で
す が 、今 は や り の 指 定 管 理 者 を 任 っ て い る よ う な と こ ろ に お 任 せ す る と か 、
職員の方が市の家庭に訪問して金を取るなんていうことは、私は前から申
し上げるようにこれはできないわけです、人間的に。そして、ここに総額
1 年 間 約 100万 円 の 特 殊 勤 務 手 当 、 な お か つ 当 然 仕 事 が 終 わ っ て か ら 行 か
なければならないうちには残業手当というのがつきます。だんだん、だん
- 245 -
だんと滞納額が上がってくる。市の職員は日増しに出動する回数が実は増
えてきておるわけです、私が調査した時点から見ると。
そこで、藤井部長に申し上げたいんだけれども、これは何回行っても私
はもう正直、私みたいな常識のある方は払うけれども、そうでない人もた
くさんいるかと思います。そういうことを踏まえて、もう一つ真剣にむし
ろ私は皆さんのほうから市長に強く、これはおれたちの手に負える品物じ
ゃないぐらいなことで、いい施策を私は考えるべきだと思っております。
この滞納手当も、私は1つのものを挙げて議会に提示したときは、ある
程度それなりの理解ができるまで何らかの形で継続しながら質問するタイ
プ な ん で す 。 そ こ で 、 こ の 滞 納 手 当 も 今 年 は 3 月 31日 が 年 度 末 で す 。 6 月
の議会まで先回と同じような形で提出を求め、また最後の藤井部長さん、
あるいは金子副市長さんの答弁を求めて、3回目の質問を終わります。
〇副市長(金子光雄君)
新庁舎につきましては、今年度中に同意が得られ
るよう市といたしましても最善の努力をし、誠心誠意お願いしていきたい
と思っておりますので、よろしくお願いいたします。
〇市民生活部長(藤井吉紀君)
私のほうから、なかなか前進しない滞納者
に対しての取り組みをどう考えているということでございます。先ほどの
答弁の中にもお話しさせていただきましたが、今までですと不動産だけの
差し押さえとか、そういう形で滞納整理をしておりましたが、今年度から
預金状況を金融機関等に進めまして、その辺の納められるのに納めないと
いう、そういう悪質な滞納者に対する差し押さえにも取り組んでまいって
おります。その辺はご理解いただきたいと思っております。
そこで、市の職員でなかなかもう手に負えないんじゃないかということ
でございますが、これは新潟県の状況でお話をさせていただきます。平成
17年 度 に 、 や は り そ う い う 滞 納 繰 り 越 し が 市 の 職 員 等 で 対 応 で き な い と い
う考えから、県と市町村とで地方税徴収確保対策連絡会議というものをつ
くりまして、その中で一部事務組合という形がいいのか、また徴収業務の
一元化を進めるそういう新しい機構をつくりまして、徴収の専門的な方か
ら税の確保に当たってもらうというものを検討しようという会議を催して
おりまして、まだ新潟県内で結論までは出ておりませんが、そういう状況
にあるというふうに思っていただきたいと思っております。
それと、これは新潟県はないんでございますが、茨城とかそういう他県
- 246 -
で実際そうした滞納整理機構というものを設立いたしまして、税の確保に
専門の方から当たっていただくという作業をしている県もあるということ
だけお話しさせていただきます。なかなか実績は上がっているということ
も伺っているところでございます。
以上でございます。
〇議長(星野義則君)
ここで当局入れかえのため、休憩に入ります。
午後
2時53分
休憩
午後
3時05分
再開
〇議長(星野義則君)
それでは、休憩を解き、会議を再開します。
次に、7番、杣木義男君に発言を許します。
〇7番(杣木義男君)
通告に従いまして、2点について順次質問いたしま
す。
1 点 目 は 、 企 業 へ の 燃 料 転 換 補 助 事 業 に つ い て で あ り ま す 。( 1 ) ご 存
じのとおり当市は多種多様な加工技術を有し、これから中小企業の技術や
ブランド化をさらに確立させ、工業のまちとして将来に継承していかなけ
ればならないと思っております。高速交通網が整備されている地域の地域
的メリットを十分に生かしながら、進化していくことが重要と思っており
ます。
さて、経済の低迷の中、最近の燃料高騰により多くの中小企業経営が厳
しい状況にあります。そこに働く大勢の市民へも波及し、大きな影響を与
えているのが現状です。私は、このような相場の影響のない都市ガスの燃
料転換を容易にするために、行政支援ができないかと市長に伺うものであ
ります。ご存じのとおり、都市ガスは大きく価格変動することのない安定
供給が可能な有為の高いエネルギーであります。石油や重油と比較した場
合、二酸化炭素排出量は約4分の3、窒素酸化物は排出量の4分の1、酸
性雨の原因物質の硫化硫黄酸化物は発生のない環境に非常に優しいエネル
ギーと聞いています。
新 潟 県 は 天 然 ガ ス に 恵 ま れ て 、 埋 蔵 量 が 20年 間 ぐ ら い あ る と 聞 い て お り
ます。この都市ガスへの転換をすることで企業のランニングコストが軽減
され、あわせて地域環境の浄化にも期待できるものではないかと私は思っ
ております。地域の産業の活性化のために、このエネルギーを利用したク
リーンなモデル地区の指定といったことが必要ではないかと思います。企
- 247 -
業の継続、発展、育成を図るためにも、設置に係るイニシャルコストに対
して補助、助成が必要ではないかと思いますが、市長のお考えをお伺いい
たします。
また、副市長2人にも答弁をお願いしたいと思います。
ま た 、現 在 企 業 が 抱 え て い る 諸 問 題 を ど の よ う に と ら え て お ら れ る の か 、
そ れ ら の 対 応 に つ い て の 方 策 を お 考 え な の か 、あ わ せ て お 伺 い い た し ま す 。
(2)空白地域の都市ガス整備についてお伺いいたします。昨年の末石
油価格が高騰し、市民生活に負担となっていることは全体が承知している
こ と で あ り ま す 。ま た 、国 際 的 な 問 題 に な っ て お り ま す こ う い う 状 態 の 中 、
分水地域においては排出量が少ないクリーンな都市ガスが敷設されていな
い地域があります。私が住んでいる国上地域も例外ではありません。都市
ガ ス は 、 平 成 17年 合 併 前 に 旧 吉 田 町 町 営 ガ ス と 一 緒 に 蒲 原 ガ ス へ 譲 渡 さ れ
たことも承知しているところでございます。現在国上地区はもとより都市
ガスの供給がされていないほかの地域にも、価格変動のない安価で災害、
停電にも強く、安定供給可能な都市ガス供給を蒲原ガスにお願いするよう
な対応が必要と思います。また、市民の平等供給の面から考えますと、市
民 生 活 の 安 全 と 安 心 を 守 る 立 場 と し て 、市 長 は 今 後 ど の よ う に 事 業 を 進 め 、
対応されているのか。
あ わ せ て 、旧 分 水 町 の 都 市 ガ ス 当 時 地 元 住 民 か ら 要 望 が あ っ た か ど う か 、
またそれに対しての対応についてもあわせてお伺いいたします。
2点目の小中一貫校について質問いたします。小中一貫校の基本的な考
え方は、9年間の義務教育終了時に目指す子供の像について、子供の能力
や態度などを形成を図っていく教育であります。小中学校の間に教育目標
や内容、指導システムなどに切れ間がないことが特色と言われています。
そこで、燕市のまちづくり事業が進む中で学校施設が4事業の新築、増
築工事が計画実施されようとしておりますが、学校の老朽化やまた少子化
が進む状況の中において、今後小中一貫教育や統廃合の実施がどのように
求められるのか、また対応がなされているのか、お伺いいたします。
そ れ か ら 、 ゆ と り 教 育 に つ い て お 伺 い い た し ま す 。 平 成 14年 か ら ゆ と り
教育の基本は、基礎をマスターした上でさらに応用、そのほかに十分な勉
強をしてもらうことから総合的学習の時間を設けたことによって、基礎知
識 を 持 た せ る こ と に 指 導 さ れ た も の で あ り ま す 。 平 成 18年 3 月 ご ろ の 成 績
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や進学の関心度がほかの国に比べて低い結果が文部科学省でわかり、ゆと
り教育が原因ではないかという指摘があり、中央教育審議会教育特別委員
会で審議がされ、スクールミーティングでいただいた意見概要において
47都 道 府 県 を 網 羅 す る 形 で 目 標 の 300校 を 超 え る 380校 で 実 施 さ れ 、 新 潟 県
で は 小 学 校 は 4 校 で 、 中 学 校 は 3 校 で 実 施 さ れ ま し た 。 平 成 18年 の 12月 に
は教育再生会議でゆとりの教育を見直す方向で一致し、教育特別部会で開
催した中の原因を顧みると、3点の意見が多く、3点について対応を見直
すことになりました。
その3点の要因は、自分たちの子供のころに比べて勉強する内容が少な
い、学力低下し、高校受験には塾に行かなければならない、教科書で教え
る量が少ない、以上のプロセスの中でゆとり教育を見直し、学力指導が重
視されようとしておりますが、子供たちの学習時間の影響や心の指導がど
のようになされ、対応されているのかお伺いします。
これで1回目の質問を終わります。
〇市長(小林
清君)
ただいま杣木議員のほうから2項目にわたりまして
ご質問をいただきました。お答えを申し上げたいと思います。1点目の企
業への燃料転換補助事業につきましては私のほうから、それから2番目の
小中一貫教育については教育長のほうから答弁を申し上げますので、よろ
しくお願いをいたします。
最初に、企業への都市ガス転換に対する推進策についてのご質問でござ
います。今お話にありましたとおり、金属製品製造業を中心とする本市の
地場産業においては、中国を始めとするアジア諸国との価格競争の激化、
あるいはまたここへ来まして原油価格の高騰、世界的な株価の急落、円高
の促進などによりまして大変厳しい経営状況が続いておりまして、企業間
の格差もますます拡大をしているという状況でなかろうかと思います。そ
の中でも原油価格の高騰というものは、道路貨物輸送業やあるいはプラス
チック製品製造業などの直接的に影響を受ける業種に限らず、ボイラーや
焼却炉、工場や事務所などの冷暖房など、広くその影響を及ぼしている状
況であります。
その中にあって、国では従来から地球温暖化防止の必要性から二酸化炭
素の排出抑制を目的としたエネルギー使用、いわゆる都市ガス化による省
エネルギー推進を図るために、都市ガスへの設備転換に対して助成をして
- 249 -
いるところでございます。そこで、市といたしましても同様の助成制度の
創設ということで、今提案がございました都市ガスへの設備転換について
は、既存の制度融資の活用を促す中で、燕商工会議所や吉田、分水商工会
と連携を図りながら、事業所の実態のニーズを把握する中で、その対応を
図っていくべきではないかと考えておるところであります。
燕市では、新商品開発経費や研修費の一部助成など各種助成制度に加え
て各種融資制度も整備をいたし、積極的な活用を促して中小企業の活性化
支援をしておる状況であります。今後も、議員提案の都市ガスへの設備転
換に対する助成制度へのニーズの把握や市内の中小企業のニーズに対応し
た支援策を模索をする中で、今申し上げました燕商工会議所、あるいは吉
田、分水の商工会を始めとして支援機関との連携を密にして、中小企業の
振興を図ってまいりたいと考えておるところであります。
2点目の空白地帯の都市ガス整備についてということでございます。都
市ガスの整備がなされていない地域についてのご質問でございますが、ガ
ス 事 業 譲 渡 前 か ら ガ ス 供 給 区 域 に な っ て い な い 旧 分 水 国 上 地 区 、源 八 新 田 、
渡部地区等に対しましては、当初国にガス事業を認可申請をする際、他の
燃料等が有利であるということから地域からの要望はございませんでし
た。その後、ガス供給の要望が出てまいりましたが、ガスの申込者が負担
する工事負担金が非常に高額になるということで断念をした経緯がござい
ます。ご存じのとおり合併前に蒲原ガスに譲渡いたして、今民間経営とな
ったところでございます。
今後の対応につきましては、地元から強いご要望等にあわせましてガス
事業者に働きかけをしていくということも大事ではなかろうかな、こう思
っておるところであります。今までの経過をご説明を申し上げ、答弁にか
えさせていただきます。
〇副市長(中野邦雄君)
企業への燃料転換の支援についてに関連してお答
えいたしますが、旧燕地域におきましてはステンレス製綱メーカー、また
圧延メーカーが多くありまして、そういうところには工業用配管をして提
供してまいったところでありますが、現在圧延メーカーさんが数が減少し
てまいっております。ステンレス材料メーカーさんとは、毎年のように工
業用ガスの価格協定を結びまして供給をいたしておりますし、圧延メーカ
ーさんにつきましても供給量は減少いたしておりますが、これらについて
- 250 -
は支援をいたしておるところであります。また、昨年におきまして鋼材メ
ーカーさんから、これは大手の鋼材メーカーさんから是非都市ガスへの転
換を図りたいということで、燕地域の場合白根ガスさんでありますが、白
根ガスのほうで本管を何百メーターか引きまして、都市ガスへの転換を図
ったということで、相当営業成績には恩恵をこうむっているということを
お話は聞いております。
それから、旧燕地域における空白地域は、これは全戸配管されておりま
す。ただ、立地条件によりまして、個々の住宅等が離れたところでなかな
か本管が配管できないという事例はありますけど、地域としての空白地帯
というのは旧燕地域においてはないことをご報告いたしておきます。
〇教育長(解良憲一君)
それでは、杣木議員さんご質問の2番目の小中一
貫教育についてお答えいたします。
まず、今後統廃合や小中一貫教育の実施計画をどのように進め、対応す
るのかについてでございますが、この前渡邉広宣議員さんのご質問にもお
答 え い た し ま し た が 、 教 育 委 員 会 で は 平 成 20年 度 中 に 燕 の 教 育 ビ ジ ョ ン 検
討委員会を立ち上げさせていただき、燕市の教育の方向性や学校の適正規
模、学区の見直し等について検討することになっております。その中で学
校の統廃合についても検討してまいりたいと考えております。
また、小中一貫教育につきましては、教育再生会議の最終報告では今後
検討を開始すべき事項として、小中9年制一貫校制度化や飛び級による6
・3・3・4制の弾力化について提言しております。それを受けて、福田
首相は再生会議にかわる教育推進機構を設置する意向を表明しております
けれども、今後どのように検討されるのか、その動向を注視していきたい
と考えております。
次に、ゆとり教育の見直しについてでございますが、改訂される学習指
導要領案を見ますと、授業時数が小学校低学年では週2時間、小学校中、
高学年及び中学校では各学年週1時間増えることになります。授業時数が
増えた理由といたしまして、子供たちがつまずきやすい内容の確実な習得
を図るための繰り返し学習や、あるいは観察、実験やレポート作成、論述
など、習得した知識、技能を活用する学習を行うためとしております。そ
のための時間をどのように確保していくのかにつきましては、各学校の創
意工夫にゆだねられております。
- 251 -
教育委員会といたしましては、学習指導補助員を配置し、きめ細かな指
導ができるようにするとともに、補充学習の時間を確保するための検討を
行い、子供たちが基礎的、基本的な知識、技能を着実に身につけ、自信を
持って意欲的に学習することができるようにしていきたいと考えておりま
す。
また、それぞれの子供が自分の得意なものを見つけ、それが発揮できる
ような教育活動の展開の工夫をするよう各学校に働きかけてまいりたいと
考えております。
〇7番(杣木義男君)
それでは、2回目の質問をさせていただきます。
今の企業への燃料転換事業については、非常に市長も副市長も、そうい
う環境に優しい企業は、こういう燃料の高騰の中で厳しい中で順次図って
協力をしていきたいという返答をもらいました。実を言いますと、今の中
で 20年 度 の 事 業 計 画 の 中 で 学 校 や 公 共 施 設 に も 都 市 ガ ス を 推 進 し て 、 債 務
負担行為のない都市ガスに転換されるようですが、その点についてはどこ
とどこがどういうふうになるのか、少しお伺いいたします。
空白地の都市ガス整備についてでありますが、これは分水町時代のとき
のものであって、なかなか把握しにくい面もありますけれども、その点に
ついてわかる範囲で質問いたしますので、お聞かせ願いたいなと思ってお
り ま す 。旧 分 水 町 時 に 2 人 の 議 員 さ ん か ら 要 望 が あ っ た と 聞 い て お り ま す 。
中島地区がガス供給区域に設定されているにもかかわらず、竹ケ花集落は
大字中島であり、ガス供給されていないのはなぜかという声もあったのか
ないのかについて、ご返答をひとつお願いしたいなと思っています。
そ れ と 、 20年 度 に は 分 水 地 区 、 ま た 吉 田 地 区 に は 下 水 道 工 事 が 始 ま り ま
すので、下水道工事と共埋すれば工事も安くなるので、是非平等な、本管
だけでもいいですからつないでいただきたいなということについて、可能
なのか、またそれについてお伺いいたします。
小中一貫教育について、2回目の質問をいたします。隣の三条市も小中
一貫教育を進めておりますが、燕市もスクールミーティングを開催しては
どうでしょうか。そのような計画を考えておられるのか、また小中一貫学
校をつくった場合にどのような規模になるのか、1点。小中のギャップの
いじめ、不登校についての考え方、進め方、それと6・3制、4・3・2
制の学校の9年間授業に対する考え方はどのように考えておられるのか、
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わかる範囲でいいですから、お聞かせ願います。
ゆとり教育について、放課後、学校5日制の土曜日に子供がいろいろ活
動してもらうために児童館ができております。国のほうでは子どもの居場
所づくり新プラン事業が行われ、それに匹敵するものと思っております。
活 動 内 容 等 ど の よ う な 形 に な っ て い る の か 、お 聞 か せ 願 い た い と 思 い ま す 。
学習時間が、先ほど言われましたんですけれども、小学校と中学校につ
いてはどのように増えるのか、教員数はどのくらいになるのか、また今後
の参考のためにお聞かせ願います。
これで2回目の質問を終わります。
〇市長(小林
清君)
再質問について、私のほうから一言お答えをしたい
と思います。
公共施設の整備に当たって、ガスへの転換はどうあったかというご質問
でございます。燕市になりましてからの対応は、それぞれ該当があるとす
れば担当部長のほうからお答えいただきますが、旧分水地区は合併前に分
水中学校、それから分水小学校、こういう形で油からガスにかえてきたと
いう経緯があるところでございます。
また、空白地における旧分水地区の地域の問題、それから下水道工事に
合わせた対応というものにつきましては、それぞれ担当部長のほうから答
弁いたしますので、よろしくお願いいたします。
〇水道局長(皆川七男衛君)
それでは、杣木議員の再質問にお答えをさせ
ていただきます。
地元民からのガス供給の要望があったかどうか、その点についてはどう
かの質問と思われますが、今ほど市長からの答弁もありましたように、過
去には昭和年代の終わりころ地元選出の町会議員さんよりそういう話がご
ざいました。そのときの話では、1戸当たりの工事費が高くついてもやる
気があるんだというような地元の総意があれば供給は可能である旨をお伝
えしたと聞いております。
ま た 、 平 成 9 年 か ら 10年 こ ろ で ご ざ い ま す が 、 ま た 同 じ よ う な 質 問 が ご
ざいまして、下水道工事と共同埋設ができるのであれば負担金は若干少な
くなるんではないかというようなことでございましたが、それにつきまし
てもまた同じようなことで、地元の総意があれば供給は可能であると答弁
したということで当時の担当のほうから聞いておりますが、いずれにしろ
- 253 -
そういう話し合いを何度か持ったそうですが、最後になりますとその負担
金の問題で断念をしたという経過があったそうでございます。
〇教育長(解良憲一君)
いわゆる小中一貫校に関してでございますけれど
も、まずこの小中一貫校に関しまして隣の三条市でもこれからやるという
ようなことについてでございますけれども、これを実施する場合には3つ
の制度がございます。1つは、教育特区としての指定を受けてやると、そ
れから研究開発学校としてやる、これはどちらも法律に縛られないで自由
に研究を推進するということでございます。そしてもう一つは、独自に取
り組むということで、三条市さんはその取り組みでございます。それで、
市として独自で取り組むという場合には、あくまでも法律に縛られており
ますので、現行の学校教育法、それから学習指導要領、それはきちっと守
った中で実施していくということで、あくまでも学校1つの校舎の中でや
っていくということでもありまして、小学校と中学校が一緒になると、こ
ういうことではないというようなことでございます。
それと、それらをもし進めていく場合にスクールミーティングをという
ことでございますけれども、スクールミーティングにつきましては、これ
は一番最初に恐らく出てきたのは文部科学省からではなかったかなと思っ
て お り ま す 。国 の ほ う で 現 場 を 知 る 、国 民 の 声 を 聞 く と い う よ う な こ と で 、
文部科学大臣、副大臣、あるいは政務次官等、また文部科学省の職員自身
が教育現場における実際の取り組みを見て、教職員、児童生徒、保護者な
どの意見を直接聞くと、そういう趣旨で設けられたと、そういうふうに私
は認識しております。
それで、これと似たようなことで県内でということで議員さんご指摘ご
ざいましたが、近くには見附市さんがそのような取り組みをしておられる
ということで、その効果とか取り組みの方法、それらについてはこれから
またいろいろ参考にして考えていってみたいと、このように思っておりま
す。
次に、小中一貫教育どのような規模等々でございますけれども、まだ私
ども全然それらについて具体的な考えは今のところ持っておりません。
それから、私は個人的にどうかということですけれども、以前たまたま
国立の附属学校にいたときに学校が一体の学校でした。そこで何とかでき
ないかな、私自身は子供の発達段階を考えますと、4・3・2制というの
- 254 -
が今の子供たちに適しているんではないかなと、そんな思いで何とか研究
開発学校の指定を受けようと文部科学省に申請したと、そんなこともござ
いました。またこれからいろんな皆さんのご意見をお聞きして検討してい
きたいと、そんなふうに考えておるところでございます。
それから、学習指導要領が変わって授業時数等はどう変容していくのか
ということについてでございますけれども、先ほど小学校低学年で週2時
間、中、高学年、それから中学校では1時間増えるということでございま
す が 、 具 体 的 に は 総 授 業 時 数 で 小 学 校 で は 小 学 校 1 年 生 は 68時 間 、 2 年 生
70時 間 、 3 年 生 か ら 6 年 生 ま で が 35時 間 週 増 え ま し て 、 総 計 で 小 学 校 全 体
で 学 習 す る 時 間 が 278時 間 増 え ま す 。 中 学 校 で は 、 全 学 年 35時 間 週 増 え ま
し て 、 3 年 間 全 体 で 105時 間 増 え る と 、 そ う い う 状 況 で ご ざ い ま す 。
それから、子どもの居場所に関してでございますが、この内容と詳しい
ことはこの後教育次長のほうから答弁をさせていただきます。
以上でございます。
〇教育次長(五十嵐
仁君)
ゆとり教育に関連いたしまして、放課後の子
どもの居場所づくりの関連で児童クラブの活動内容を聞きたいということ
でございました。今回の一般質問の中で、金子議員さん、それから渡邉広
宣議員さんにもお答えしたものとちょっと重複いたしますけども、放課後
の子どもの居場所づくりということで、児童クラブのほかに今現在教育委
員会が主管いたしておりますなかまの会というものがございます。それぞ
れ目指すところは若干違っておりますが、要は居場所づくりということで
ございます。
そこで、活動内容をということでございますが、児童クラブにつきまし
てはこれは放課後児童健全育成事業ということで明確にやるような事業が
定まっております。そこの中では、児童の健康管理とか、あるいは安全確
保、それから情緒の安定と、あるいは遊びを通じましての活動に対する態
度の形成、そういうものを必ずやっていると。ですから、当然指導員の方
々につきましても、指導厚生員資格をお持ちの方がそこの執務に当たると
いうことでございます。
それに関連いたしまして、このなかまの会につきましては、これはいつ
も申し上げますように児童館機能的な面がございまして、利用する、しな
いは全くその子供さんの自由にお任せしているというところで、それらが
- 255 -
大 き く 違 う 。 児 童 ク ラ ブ の ほ う は 、 あ く ま で も 対 象 者 が お お む ね 10歳 、 小
学校4年ぐらいですね、そこで留守家庭の子供を親御さんがお帰りになる
まで責任持ってお預かりをさせていただくということでございますし、な
かまの会は帰りたくなったら帰っていいというような状況で、内容的には
ちょっと違っておりますが、いずれにいたしましても燕は児童クラブは
10カ 所 、 な か ま の 会 が 6 カ 所 と い う こ と で 、 そ の ほ か に 児 童 館 も そ れ ぞ れ
6館設けておりますので、そこの中でふだんの活動内容といいますか、利
用状況につきましては、非常に保護者の方々からご好評をいただいている
ということでございます。今回の一般質問の中でも、なかまの会、それか
ら児童クラブは今後どうあるべきかということの課題点を投げかけられて
お り ま す が 、 そ れ ら に つ き ま し て は 20年 度 で 方 向 性 を 明 確 に た だ し て い た
だきたいと、そんなように考えておりますので、よろしくお願いいたしま
す。
〇7番(杣木義男君)
3回目の質問をさせていただきます。
企業への燃料転換のことに対しまして、組織機構の見直しにより商工観
光部は観光課と産業推進課の2体制で業務が遂行となるもので、ものづく
り 燕 、燕 三 条 ブ ラ ン ド の 確 立 に ご 尽 力 を い た だ き ま す よ う お 願 い し ま し て 、
3回目の質問といたします。
空白地においては、説明がわかりましたので、是非平等性の面から考え
ますと、本管だけでも最低でも下水道工事のときに引っ張っていただきま
すよう、重ねてお願いいたします。
ゆとり教育については、これから小中一貫校については少子化がどんど
ん、どんどん進むのはわかっていることでありましょうから、早目に対応
を、またミーティングをなさっていただきたいなと思って、これで最後の
質問にいたします。
どうもありがとうございました。
〇議長(星野義則君)
要望だけですか。要望で終わりますね。
〇7番(杣木義男君)
はい。
〇議長(星野義則君)
それでは、ここで休憩に入ります。
〇議長(星野義則君)
午後
3時45分
休憩
午後
3時55分
再開
それでは、休憩を解き、会議を再開します。
- 256 -
次に、2番、大原伊一君に発言を許します。
〇2番(大原伊一君)
それでは、本日6人目ということで、皆さんお疲れ
だと思いますが、通告に基づき一般質問をさせていただきます。
ま ず 最 初 に 、 20年 度 予 算 の 補 助 金 、 委 託 料 に つ い て お 伺 い い た し ま す 。
本市の財政状況が厳しい中、市長を始めとする四役と管理職の給与5%カ
ットの提案が提出され、市民から見ても非常に不安になる事態となってお
ります。先日の財政見通しの説明では、財政調整基金のローリング方式な
どの答弁があり、これを日本語に訳すと自転車操業かなと思った次第であ
ります。
さ て 、19年 度 の 補 助 金 が 11億 9,738万 5,000円 、委 託 料 31億 3,255万 3,000円
で 総 額 43億 2,993万 8,000円 で あ り ま し た 。 私 は 、 補 助 金 、 委 託 料 の 見 直 し
で 10% 程 度 の 財 源 が 生 ま れ る の で は な い か と 考 え て お り ま す 。
事例として、特定非営利活動法人バイキング分水のお話を少しさせてい
た だ き た い と 思 い ま す 。 16年 に 設 立 さ れ た と 聞 い て お り ま す が 、 バ イ キ ン
グ 分 水 の 16年 度 決 算 で は 補 助 金 、 委 託 金 合 わ せ て 1,309万 5,930円 が 計 上 さ
れ 、 17年 3 月 31日 現 在 の 流 動 資 産 、 銀 行 に よ る 貯 金 で す ね 。 定 期 預 金 と 普
通預金とありますが、あとその他流動資産が載っておりますが、流動資産
の 合 計 と し て 690万 4,439円 と な っ て お り ま し た が 、 何 と 翌 年 の 17年 度 決 算
で 補 助 金 と 委 託 金 合 わ せ て 1,762万 5,180円 の 額 が 計 上 さ れ 、 18年 3 月 31日
現 在 の 流 動 資 産 と し て 1,368万 3,085円 と 倍 増 を し て お り ま す 。 続 く 18年 度
決 算 で は 、 補 助 金 と 委 託 金 が 1,241万 1,180円 計 上 さ れ 、 前 年 よ り 520万 円
ほ ど 減 っ て お り ま す が 、 そ れ で も 19年 3 月 31日 現 在 の 流 動 資 産 が 1,526万
2,008円 と 増 え て お り 、 こ の 内 容 を 調 べ て み る と 、 補 助 金 や 委 託 料 が な く
て も 十 分 や っ て い け る 活 動 内 容 に も か か わ ら ず 、 燕 市 の 19 年 度 予 算 で は
500万 円 の 補 助 金 と 700万 円 の 委 託 料 が ま た 計 上 さ れ て お り ま す 。 本 当 に こ
の 補 助 金 、 委 託 料 は 必 要 だ っ た の か 、 甚 だ 疑 問 で あ り ま す 。 そ の 上 、 20年
度 予 算 で は 5,700万 円 の 指 定 管 理 委 託 料 と 500万 円 の 補 助 金 と い う 、 こ の 内
容が適切なのかどうなのか、非常に疑問を持っております。
今 回 の 第 47号 議 案 で 、 分 水 地 区 の 体 育 施 設 の 指 定 管 理 者 移 行 に 伴 う 応 募
で A 社 は 5,621 万 6,000円 、 B 社 が 約 5,623万 7,000 円 、 バ イ キ ン グ 分 水 が
5,690万 円 で 、 応 募 し た 者 の 中 で 一 番 高 額 で あ っ た に も か か わ ら ず 管 理 者
委託をバイキング分水に決定し、市が直接管理したときの経費とほぼ同じ
- 257 -
額であるということは、いかがなものかと言いたくなります。
市長は、先日の全員協議会で一時的に職員人件費がかさむが、退職補充
をしなくて済むから経常経費が減っていくという旨の説明をされました
が、指定管理者にしたことによって委託料が直接管理のときと変わらない
ということは、経常経費削減に全く寄与しないということであります。何
のための指定管理者への移行なのか、甚だ疑問であります。まして一番高
いところに指定管理を持っていくということは、どうも解せないというの
が私の意見であります。
さて、市長はバイキング分水のこのような実態をご存じだったのでしょ
うか。また、旧分水町役場の職員の大半が加入していたと聞いております
が、事実でありましょうか。
このような補助金や委託料を見直すことが管理者手当カットよりもまず
最初に行うべきことではないかと考えますが、いかがでありましょうか。
ま ず 、 20年 度 予 算 に お け る 補 助 金 の 総 額 、 委 託 料 の 総 額 を お 聞 か せ く だ
さい。また、前年と同じ項目で廃止または減額になった事例、増額になっ
た事例、新規に増えた事例をお聞かせください。また、新規に指定管理者
に 移 行 予 定 の 委 託 料 の 金 額 、 そ の 市 が 直 接 管 理 し て い た 場 合 19年 度 に か か
った管理の金額、人件費等もあわせてお聞かせをください。
次に、管理者手当の5%カットという事態を迎え、財政の非常事態を宣
言するのかと不安になるような当初予算でありますが、管理職職員の人件
費をカットしてまで特例債事業を進める必要性がどこにあるのか、甚だ疑
問であります。確かに今までに新市建設計画に盛り込まれた特例債事業の
見直しが進められてまいりました。ですが、もっと思い切った方向転換の
必要性を私は感じます。今日の塙議員の質問を聞いていても、それをさら
に強く感じたものであります。
新 市 建 設 計 画 は 、各 地 区 の 要 望 事 項 で あ り 、合 併 時 の 約 束 で あ り ま す が 、
既に合併をして2年余りが過ぎ、当初見込んでいた財政状況とかけ離れた
状況になったということは、合併前の財政見込みの甘さがあったと言わざ
る を 得 ま せ ん 。合 併 前 の 財 政 見 込 み も 市 民 と の 最 も 重 要 な 約 束 で あ り ま す 。
市民、3市町の議会も財政見込みのとおりであればよかろうという判断を
し、新市建設計画を了解したと考えるべきであります。市長は、合併時の
約束を守っていくことは燕市の合併に携わった責任者の一人として重要課
- 258 -
題であるとよく発言をされますが、財政見込みの甘さがあったことを棚上
げし、特例債事業を推進することは、市民にとって借金を増やし、経常収
支比率の悪化を招く背任行為と言えるのではないでしょうか。市長は、合
併 前 の 財 政 見 込 み の 約 束 を ど の よ う に お 考 え な の か 、お 聞 か せ を く だ さ い 。
現状の財政状況を考え、学校の耐震対策と庁舎建設を優先して行い、ほ
かの事業は先送りし、財政状況を勘案しながら優先順位をつけて徐々に行
っていく姿勢に転換し、財政優先で進めることこそ市民との約束を守るこ
とではないかと考えますが、いかがでありましょうか。
次に、学校給食についてでありますが、一般質問初日以降中條征男議員
始め先輩議員が質問された内容とほとんど同じ内容でありますので、私が
合併前に農業委員会で中国の稲作地帯とハルビンの施設園芸農家を視察し
たときの内容と感想を、少し皆さんにお話をしたいと思います。
ここのところ食の安全性が脅かされる報道が多くあり、中国製ギョーザ
による混入なのか、残留なのか、基準値を大幅に上回る農薬が検出され、
小学生が一時重体となる悲惨な事件がありました。中国といえば合併前に
農業委員会で農業視察に行ってまいりましたが、生産現場では農薬を使用
していると思われる痕跡があるのに、有機栽培であると必ず添乗員は説明
をいたしました。ハルビンの郊外型施設園芸農家の視察では、トマト、キ
ュウリなどのハウス栽培を視察し、ハウスに入った途端農薬のにおいがし
ているにもかかわらず有機栽培との説明に疑問を持った私は、ハウスの裏
手のほうに回ってみましたが、説明を聞かずにですね、こんな説明聞いて
もしようがないやと、うそを言っているんだからということでハウスの裏
手のほうに回りますと、使用後の農薬の空袋が多数捨ててある。そんな光
景を見て、それもまた写真に撮ってきておりますので、必要の方がいられ
れば提供したいというふうに思います。
また、稲作農家では田んぼに草一本生えていない、農道にも草一本生え
ていないというきれいな圃場を見せていただき、除草剤を使っているのか
と質問をすると、有機の除草剤をしているから有機栽培であると力説をさ
れました。有機のその除草剤を見せてくれというふうに言えば、使い上げ
て使い終わってしまってもうないんだという答えがあったことを思い出
し、その後よく考えてみると、虫も鳥も一匹も飛んでいなかったよなとい
うのが当時の思い出であります。
- 259 -
今回の毒ギョーザ事件を受けて、今後学校給食の安全性、子供たちの健
康被害回避をどのように考えるかだけ少しお聞かせを願いたいと思いま
す。
次に、商店街の活性化についてお伺いいたします。全国的に商店街の低
迷が進む中、本市の燕駅周辺の商店街が激減し、商店街としての活力が失
われつつあります。本来であれば、高校生の通学、中高一貫の学生の通学
や通勤する人たちが集まる地域から、一番商店としては魅力のある商業ス
ペースであるのにもかかわらず撤退が相次いでおります。この現状を見る
と 、商 店 街 の 活 性 化 は な か な か 至 難 の わ ざ で あ る な と い う ふ う に 思 い ま す 。
若者が集まる施設、子供が遊びに来る施設を誘致できないのか、そんなこ
とを考えておりましたが、知り合いの高校生に尋ねたところ、アーケード
街が暗い、音楽が流れていない、若者の店がない、コンビニがない、本屋
が な い 、高 校 生 と か が ち ょ っ と 集 ま れ る 店 も な い 、こ ん な 話 を 聞 き ま し た 。
ここ数年で衰退という変貌をしていく商店街を見てこられた商工観光部長
は、中核となる店舗の誘致と活性化についてどのように考えておられるの
か、お聞きをしたいと思います。
農政問題についてお伺いをいたします。さて、市民生活に多大な影響を
与えている原油の高騰によるガソリン、軽油、灯油の高値安定、しかし農
家はそれ以上にビニール資材の高騰や灯油の高騰で施設園芸農家はまとも
に出荷しても赤字の状態、農家間でささやかれているのはもう暖房やビニ
ールを使うような農産物は生産が激減するだろうと言われ始め、昔ながら
の四季折々を感じる生産体系に戻っていくんではないかというふうに言わ
れております。実際栽培している農家の話を聞くと、来シーズンは冬期間
の ビ ニ ー ル や 暖 房 の 要 る 農 産 物 は 50% 作 付 カ ッ ト だ と い う よ う な こ と を さ
さやいております。
先 日 、会 社 社 長 で あ る 友 人 と 話 を し な が ら 企 業 誘 致 の 話 に な っ た と き に 、
これからは食料が大きなセールスポイントになる。地元農産物の安心、安
全な食があることが企業誘致の大きな魅力の1つになってくる。農と食の
ある産業立市として大いに売り込むべきだということを力説をしておりま
した。彼は中国にも工場を持っている人であります。日本の食は危ういと
いうことを彼が力説をしておりました。そういうことを考えると、農業も
燕市にとって非常に重要な産業であり、年間安定した生産を維持すること
- 260 -
が本市の魅力であるというふうに考えております。現在のような原油の高
騰により園芸生産に不安を抱えている施設園芸農家に、支援するような制
度が必要と考えますが、いかがお考えでしょうか。
次に、緑ちょうちん、皆さんご存じでしょうか。中国産の毒ギョーザの
影響もあり、東京とか大阪の大消費地では大きなうねりとなりつつある緑
ちょうちんについて伺います。緑ちょうちん以外の店ははやらないとまで
東京では言われ始めております。商品の半分以上を地場産品で賄っている
お店を緑ちょうちんでアピールしましょうというこの緑ちょうちんの運動
は 、 2004年 4 月 に 北 海 道 農 業 研 究 セ ン タ ー 所 長 を 務 め て い た 丸 山 所 長 の ア
イ デ ア が 出 発 点 と な り 、 現 在 は 全 国 で 434店 舗 、 新 潟 市 に 6 店 舗 、 長 岡 と
十日町に2店舗、佐渡、見附、上越に1店舗ずつあります。
緑ちょうちんの特徴は、カロリーベースで地場産を基本とした国産食材
使 用 割 合 が 50% を 超 え れ ば 星 1 つ 、 60% を 超 え れ ば 星 2 つ 、 70% を 超 え れ
ば 星 3 つ 、 80% を 超 え れ ば 星 4 つ 、 90% を 超 え る と 星 5 つ と い う よ う な 運
動であります。これに著しく違反をした店主はどうなるかといいますと、
反省と書いた鉢巻きを頭に巻いたり、丸坊主にするなどして深く反省する
ことというようなことになっておるようであります。このようなユーモア
のある取り組みで非常に取り組みやすさを強調しながら、この輪が非常に
全国的に特に消費地に広がりつつあるということでありますので、これだ
けの農産物を持っている燕市に緑ちょうちんのお店が一つもないというの
は、非常に残念だなというふうに思っております。
是非とも市内の多くの食堂、居酒屋等で取り入れていただき、緑ちょう
ちん運動が消費者まで巻き込んで、燕市の飲食店は何でも安全な地元産を
使っているよというアピールに最適であり、地産地消につながると考えま
すし、また先ほど言いました企業誘致にとっても非常にメリットが出てく
るということでありますので、是非ともこの辺の運動をとらえて、市とし
てどういうふうにお考えになるのか、また推奨していくのかということを
お伺いしたいと思います。
次に、農産物輸出についてお伺いをいたします。日本の人口が減少する
事態となり、農家にとって農産物の国内での消費拡大が不可能となった現
在、農産物の輸出が農家にとって大きな関心事となっております。今年の
賀詞交換会でここの選挙区、2区選出の国会議員が、日本で開催される7
- 261 -
月のサミットでは日本農産物の中国への輸出拡大ができるように努力をし
たいと話しておりましたが、お隣の三条市では地産地消とともに日本産の
良 質 な 農 産 物 を 輸 出 し て 三 条 市 農 業 の 活 性 化 を し よ う と 、 昨 年 11月 國 定 市
長 と 農 家 代 表 者 が 香 港 、 台 湾 へ 視 察 へ 行 っ て お り ま す 。 3 月 14日 に は ア ジ
アにおける流通・経済事情をテーマに講演会が開催を予定されておりま
す。燕市にも世界へ大きな窓口を持っている企業がいっぱいあります。ま
して中国や東南アジアに工場を持っている企業も多数あります。本市とし
て 、農 業 と 商 業 の 連 携 強 化 を 打 ち 出 し 、時 代 の 先 取 り が 必 要 と 考 え ま す が 、
農林部長、商工観光部長の考えをお聞かせ願いたいと思います。
それで、1回目の質問はこれで終わりますが、皆さん方にちょっと資料
をお配りしましたが、この中に個人名が入っておりますので、取り扱いは
注意をしていただきたいという要望をしておきますので、よろしくお願い
します。
〇市長(小林
清君)
ただいま大原議員から4項目にわたりますご質問を
いただきました。それぞれ分担をしてご答弁を申し上げたいと思います。
1 点 目 の 20年 度 の 当 初 予 算 編 成 に つ い て は 私 の ほ う か ら 、 そ れ か ら 2 点 目
の学校給食につきましては教育次長のほうから、それから3点目の商店街
の活性化につきましてはご指摘のとおり商工観光部長、4番目の農政問題
については農林部長と商工観光部長ということでご答弁を申し上げさせて
いただきたいと思います。
最 初 に 、平 成 20年 度 の 当 初 予 算 の 編 成 に つ い て と い う こ と で ご ざ い ま す 。
最初に、私を始めとする四役と管理職の管理職手当5%の削減でございま
す。これからの行政運営を行っていく上で、強力に行財政改革を推進をし
ていく必要があると考えておるところであります。その中で、住民サービ
スについても見直しをさせていただかなきゃならない、市民の皆さんから
も負担をお願いをしなければならない、こういうことから市といたしまし
ても痛みを市民の皆さんとともに伴っていきたいということで、管理職の
皆さんからもご理解いただいて削減をさせていただきたいというのが基本
的な考え方でございますので、ご理解をちょうだいしたいと思います。
ま た 、 補 助 金 や 委 託 料 の 見 直 し に つ き ま し て は 、 20年 度 予 算 の 枠 配 分 の
中で一部見直しを行っておるところであります。新年度において、市民か
ら公募する補助金等検討委員会を新しく立ち上げまして、統一的な補助金
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の交付基準の作成、あるいは補助金等の整理統合などの見直しを図りなが
ら 、 平 成 21年 度 の 予 算 に 反 映 を さ せ て い き た い 、 こ う い う こ と で 今 動 き 出
しておるところであります。
次 に 、 平 成 20年 度 予 算 に お け る 補 助 金 と 委 託 料 の 総 額 で ご ざ い ま す 。 補
助 金 の 総 額 に つ き ま し て は 、 昨 年 度 と 比 較 を し て 1 億 1,137万 7,000円 減 の
10億 8,600万 8,000円 、 委 託 料 の 総 額 に つ き ま し て は 昨 年 度 と 比 較 を し て 5
億 3,059万 4,000円 減 の 26億 195万 9,000円 と な っ て お り ま す 。
次に、前年と同じ項目で廃止または減額となった事例でありますが、主
なものといたしましては、事業の終了いたしました鉄道駅総合改善事業費
の 補 助 金 2,000万 円 、 水 道 事 業 会 計 工 事 補 助 金 1 億 円 、 吉 田 地 区 の 青 少 年
健 全 育 成 補 助 金 200万 円 な ど が 廃 止 と な っ て お り ま す 。 減 額 と な っ て い る
ものは、自治会連合会研修視察補助金、合併浄化槽設置整備事業補助金や
教育関係で総合学習推進事業助成金などでございます。
また、増額や新規の事例でございますが、生活交通確保対策運行費補助
金、手をつなぐ育成会補助金や水田農業構造改善推進補助金などが増額と
なっており、新規といたしましては、木造住宅耐震診断補助金やあるいは
燕三条ブランドの構築のための創業支援事業を予定をいたしておるところ
であります。
次に、新規委託料の予算額でありますが、人事評価制度導入業務委託料
の 258万 3,000円 、 行 政 手 続 整 備 業 務 委 託 料 の 157万 5,000円 、 情 報 化 推 進 計
画 策 定 業 務 委 託 料 の 420万 円 、 道 路 台 帳 デ ジ タ ル 化 統 合 業 務 委 託 料 8,000万
円 、 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン 策 定 業 務 委 託 料 1,500万 円 の ほ か 、 新 年 度 か
ら各施設の指定管理委託料などでございます。
この指定管理者に係る予算額でありますが、燕地区では燕西公民館の委
託 料 250万 円 、 19年 度 予 算 と の 比 較 で は 28万 円 の 減 額 と な り ま す 。 20年 度
開 設 を い た し ま す 障 害 者 地 域 生 活 支 援 セ ン タ ー の 委 託 料 は 2,300万 円 で ご
ざいます。次に、吉田地区でありますが、吉田老人センターの委託料は
1,300万 円 で 63万 4,000円 の 減 、せ ん 定 枝 リ サ イ ク ル 施 設 は 1,400万 円 で 98万
円の減額となっております。次に、分水地区でありますが、分水福祉会館
の 委 託 料 は 480万 円 で 8,000円 の 減 、 分 水 コ ミ ュ ニ テ ィ デ イ ホ ー ム は 600万
円 で 43万 7,000円 の 減 、 生 活 支 援 ハ ウ ス 分 水 こ で ま り は 960万 円 で 19万 円 の
減 、 分 水 地 区 体 育 施 設 は 5,700万 円 で 、 サ ン ス ポ ー ツ ラ ン ド の 多 目 的 屋 内
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運 動 場 二 号 棟 が 供 用 開 始 と な る た め に 54万 6,000円 の 増 と な り ま す 。
なお、正規職員が配置をされているのは分水地区体育館施設のみでござ
い ま し て 、 人 件 費 に つ い て は 775万 7,000円 で ご ざ い ま す 。
次に、ご指摘の合併前の財政見込みの約束ということについてでござい
ます。財政計画策定後の社会経済情勢の変化や三位一体の改革など国の施
策の影響に伴いまして、計画策定時に見込んでいた予測を上回る状況が現
実的に生じているという事実は否めないものであると思っております。そ
の結果を踏まえて新市建設計画登載事業につきましては、さきの議員懇談
会でもお示しを申し上げたとおり、後年度の公債費等の財政負担を考慮い
たしまして、全事業を対象に抜本的に見直しを図らせていただいたところ
でございます。
また、建設計画見直しの内容並びに新庁舎建設事業も含めて策定をした
財政計画を説明をさせていただきましたが、その推計手法に関しましても
今後見直しの必要性があるものと考えているところであります。しかしな
が ら 、現 時 点 で 建 設 計 画 登 載 事 業 の 抜 本 的 な 見 直 し と 平 準 化 を 図 っ た 結 果 、
まだ厳しい財政状況を財政計画は示しているものの、この財政計画を指標
としていくことで長期的展望に立った財政運営が可能であると一定の判断
を さ せ て い た だ き 、 早 急 に 必 要 な 事 業 を 20年 度 当 初 予 算 ( 案 ) に 計 上 さ せ
ていただいたものでございます。
今後は、さらなる行財政改革によりまして歳入の確保や、あるいは歳出
の削減を徹底をして、総合計画との整合性を図りながら財政計画を毎年更
新をし、精度を高めるとともに、その財政計画の過程に基づきまして、必
要によりさらなる建設計画等主要事業の見直しを行うことで、健全財政の
維 持 と 確 保 に 努 め て ま い り ま す の で 、ご 理 解 を お 願 い を し た い と 思 い ま す 。
〇教育次長(五十嵐
仁君)
学校給食についてお答えをさせていただきま
す。
学校給食につきましては、外国産農産物、加工品の利用はあるのかとい
うお問いでございます。また、今後子供たちの食の安全をどのように守っ
ていくのかというご質問でございました。このたび中国産冷凍食品により
ます健康被害事例が国内で発生したり、それ以前におきましても食品の偽
装表示の問題など、食の安全にかかわる事案が多く発生しているという状
況でございます。中條議員のご質問にもお答えいたしましたとおり、給食
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として今回使用した当日の夜の報道から、直接納入業者へ当該製品である
かどうか、危険性があるかないか、それらの確認をしたということと、翌
日には保存食の調理前の原材料、それらについて検査機関に農薬の残留を
調査していただいて、安心の報告をいただいたということでございます。
学校給食における外国産農産物、あるいは加工品の利用状況につきまし
ては、今回のご質問をいただいたことで調査しました結果、果物を中心に
利用されておりました。使用割合につきましては、詳細な数字としては出
ておりませんが、学校給食では地産地消の取り組みを始めほとんど国内産
の食材を中心として使用しております。しかし、外国産は時期や品目等の
関係から国内産の代替品がないなど限定した中で利用されておりますの
で、多くても月に1回程度あるかないかの使用とのことでございました。
これは給食現場から聞いておりますので、全体量から見た使用例はごく少
量であるということでご理解をいただきたいと思います。使用品目といた
しましては、燕地区では国産物のない時期にパイン、オレンジ、キウイ、
カボチャなどを、吉田地区では冷凍ブロッコリーを、また分水地区では果
物ではバナナ、加工品としましてはホールトマトを使用した実績がござい
ました。
学校給食における食品の安全確保については、子供たちの食の安全を第
一に国の定めます学校給食衛生管理の基準により実施されておりますが、
今回の事件のような発生がある場合には、即その都度国、県より通知がご
ざいます。それらに基づきまして、万全の措置を講じているというところ
でございます。
今後、食材の使用に当たりましては、必要であれば安全証明書類の提出
を求めるなど、産地判断などで安心、安全な学校給食の提供に向けた取り
組みを強化してまいりたいというふうに思っております。
このたびの事例を踏まえまして、学校給食の安全性の確保に万全の注意
を払いまして、学校給食における衛生管理の一層の徹底に努めてまいりま
すので、ご理解を賜りますようよろしくお願いします。
〇商工観光部長(宇佐美憲一君)
私のほうからは、最初に燕駅前周辺の商
店街の活性化のため、サンロード宮町内に核となる施設を誘致してはとい
う質問にお答えいたします。
市では、商店街の活性化を推進するため、店舗改装やイベントの開催に
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係る経費の一部助成、さらに先進商店街視察に要する交通費の一部助成な
ど各種助成制度を整備し、積極的な活用を促しています。しかし、空き店
舗が増加する中、商店街そのものがにぎわいを失いつつあり、JR燕駅前
の商店でも今月末で閉鎖を予定しているところもあると聞いています。商
店街に活気を取り戻し活性化を図るためには、核となる施設の誘致は大い
に役立つものと考えます。核となる施設としては、大型店舗を始め専門学
校や福祉施設、さらに高齢者向け集合住宅などが考えられます。
その核となる施設の誘致を図るため、個店そのものが小さなにぎわいを
演出し、その輪を広げて、目新しさはなくても関係者が強い意欲を持って
各種イベントにおいて連続性などに工夫を凝らし、商店街全体への活性化
につなげ、核となる施設が進出しやすいような状況を醸し出すことが必要
と考えます。
また、本来個店の集積が商店街であることから、個店そのものが商業機
能を低下させることなく、顧客が求める商品やサービスを提供することも
重要と考えています。
今後とも地元商店街が一定の方向性を見出し、効果的な活性化策による
にぎわいの創出が図られるよう、燕商工会議所と連携を図る中で、商店街
とともに具体的な施策について検討してまいります。
次に、農産物の輸出についての質問で商工担当の立場からお答えをいた
します。農産物の輸出に関しては、国や県では中国の富裕層をターゲット
に高級な米や果樹等の輸出による販売促進に力を注いでいることから、N
ICO、にいがた産業創造機構や新潟県大連経済事務所、ジェトロ新潟事
務所などとの連携による販路拡大も重要な方策と考えます。
また、産地製品である金属洋食器や金属ハウスウェア業界においても、
石油、天然ガス等の資源開発を背景に高成長を続けているロシアに対し、
モスクワやサンクトペテルブルクを始め極東のハバロフスク、ウラジオス
トクの富裕層をターゲットにして見本市を開催するなど、活発な動きを見
せています。
今後、燕市の農産物と地場産品である食にかかわる道具を組み合わせた
販売方法なども視野に入れ、産地問屋との連携を図る中で海外における市
場開拓を進めていくことも重要と考えます。
国においても、農業に商工業の視点を加え新たな付加価値を生み出すた
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め、農業と商業、工業との産業間の連携を促進し、地域産業の活性化を推
進しています。
今後、国の具体的な支援策を積極的に活用するとともに、農協など関係
団体と中小企業の支援機関との連携による支援のもと、地域内における体
制づくりを進め、情報の提供、相談体制の整備を推進してまいります。
〇農林部長(佐藤広次君)
私のほうから農政問題についてお答えさせてい
ただきます。
初めに、原油の高騰で施設園芸農家が苦しんでいるが、その対策につい
てどのように考えているかについてでございますが、ハウス栽培等に使用
される原油の価格は過去最高を更新しており、A重油等を多く使用してい
る施設園芸農家では経営への深刻な影響が懸念されております。原油価格
高 騰 の 対 策 と し て 、国 は 施 設 園 芸 農 家 に 対 し 、経 営 体 質 の 強 化 を 図 る た め 、
省 エ ネ 等 の 構 造 転 換 対 策 や 金 融 措 置 等 、 き め 細 や か な 事 業 を 平 成 20年 度 に
実施するとしております。
また、県では農林水産業総合振興事業の中で、園芸生産拡大事業として
高付加価値化、低コスト化による産地の体質強化を図るために必要な施設
や基盤等の整備を支援していくとしております。
市といたしましては、関係機関、関係団体の協力をいただき、これらの
事業等の支援が受けられるように施設園芸農家に周知を図り、支援をして
まいりたいと思っております。
次に、緑ちょうちんの取り組みでありますが、議員ご承知のとおり国産
食材や地場産品を積極的に使っている飲食店等を応援しようと、安心や農
業を発想させる緑のちょうちんを店頭に掲げてPRする運動が広まってお
ります。この運動は、地場産品応援の店の文字が書かれている緑ちょうち
んを掲げ、地場産の新鮮で安心な食材を使った料理をアピールし、集客力
を高めることによる国産品需要の喚起を目的に、議員おっしゃられました
平 成 16年 か ら 始 ま っ た も の で 、食 品 偽 装 や 輸 入 食 品 の 安 全 が 問 わ れ る 中 で 、
今 日 現 在 で 全 国 で 504店 舗 と 日 に 日 に 増 え て い る の が 現 状 で ご ざ い ま す 。
県 内 で は 、 新 潟 市 内 を 中 心 に 13店 舗 が 緑 ち ょ う ち ん 運 動 に 参 加 し て お り ま
す。
従来から自給率を上げる運動はいろいろ行われてきましたが、この運動
が広がることにより、地場農産物の需要が増え、農業生産者の生産意欲も
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高まり、地産地消を進め、自給率向上に結びつくものと思っております。
しかしながら、緑ちょうちんを掲げるこの運動は認証制度ではなく、国産
の 農 林 水 産 物 を カ ロ リ ー ベ ー ス で 50% 以 上 を 使 用 す る 店 舗 な ら 自 由 に 参 加
することができますので、あくまでも飲食店業者、お客、いわゆる緑ちょ
うちんの応援隊、それから農業生産者の自主的な活動ですので、もし市内
に緑ちょうちんを掲げる店舗ができましたら、関係団体との協力をいただ
き、地元農産物のPRに努めていきたいと思っております。
次に、農産物の輸出についてでございますが、現在県内の農産物輸出の
品目は、米、柿、ナシ、桃、切り花を輸出しております。議員ご指摘のと
おり、燕市には海外にマーケティングを持つ企業が多くあります。今米等
の国内需要が低迷する中で、これらの地場産業と農業が連携を図り、燕農
産物の輸出効果として燕市の農業と商業、工業がバランスよく活性化が図
られればと思っております。今後、国や県の地域産業資源活用事業など支
援策を活用するとともに、国策の消費純増策制度の導入等も視野に入れな
がら、JA越後中央等の関係機関、団体と協議を重ねていきたいと考えて
おりますので、よろしくお願いいたします。
〇2番(大原伊一君)
それでは、2回目の質問に入らせていただきます。
今 ほ ど 補 助 金 、委 託 料 等 減 額 を し て い る ん だ と い う お 話 が あ り ま し た が 、
ちょっと私も全部書き切れておりませんので、できれば後日データをいた
だければというお願いをしておきたいと思います。
指定管理者制度を導入するんであれば、市で管理していたときよりも経
費 の 総 額 か ら 10% ぐ ら い カ ッ ト で き な け れ ば 、 あ ま り 指 定 管 理 者 に 移 る 意
味がないんじゃないかなという気はするんですよ。結局そこにいた職員も
市に戻ってくるわけですから、その分の人件費が増えるという形になりま
すので、確かに市長さんの言われるとおり長年すれば確かに人件費が減っ
ていくんでしょうけれども、やっぱりある程度そこの部分がカットできる
ということでないと、人件費が人材の登用を減らしたところでその委託料
が変わらなければ、そこのコストカットは全然進まないということになり
ますので、ビジョンよしだの例を見ても既得権のような形でやっぱりいか
んともしがたい部分が出てきます、任せればですね。やっぱり赤字だから
助けてくれと言われれば、市の施設であればいかんともしがたい部分が出
てきますので、その辺の指定管理者に移行する場合は、よく精査をされて
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きちっとした議論で、できれば民間の方も審査の中に入っていただいて、
どうあるべきかというのをきちっとやるべきなんだろうなというふうに思
っております。
少しバイキング分水のことを再度お伺いをしたいと思いますが、先ほど
市長さんに一応中身知っていましたかということを聞いたんであります
が、答弁なかったのでありますんで、実は皆さんにお配りしたこの資料の
中に設立当初のものにも名前が入っております。これは旧分水町の三役の
方 で す ね 。 15年 の N P O 法 人 の 資 料 の と こ ろ に 入 っ て お り ま す 。 確 か に こ
れ社員でありますので、会員ということでありますからあれなんですが、
決裁をなさっている方がこういうところに名前を連ねているというのは、
問題があるんではないかなというふうに私は思います。出す側と受ける側
で名前があるというのは、非常に不明朗な会計であると言わざるを得ない
んではないかなというふうに思います。ましていろんなところでお話を聞
きますと、設立当初は大半が旧分水町の職員がかかわっていたというお話
を聞いておりますので、そうしますと何や町ぐるみで補助金ふん投げて運
営していたのかと言わざるを得ないという実態が少し見えてまいりまし
た。
当初私がこの一般質問を出したときは、ここまでまだ資料がそろってい
な か っ た も ん で す か ら 、時 間 が 少 し な く て 今 ち ょ っ と 困 っ て お る ん で す が 、
こういった実態を見ると、果たしてこれは適正だったのかどうなのか。ま
し て 運 営 の 内 容 を 見 ま す と 、 事 業 費 が 大 体 700万 円 か ら 800万 円 な ん で す 、
事 業 費 が 。そ れ に 輪 を か け て 、通 常 補 助 金 と い う の は 事 業 費 の 50% と か 60%
というのが普通市とか県とか国が出すのが普通なんですが、それを飛び越
え て 1,000万 円 以 上 の 補 助 金 と 委 託 料 が 出 て い る 。 そ の 辺 も ち ょ っ と お か
しいなと。ましてここに名簿に載っているということは、その資料を当然
知り得る立場にあったわけですから、それを知っていれば是正をしなけれ
ばならんかったはずでありますので、その辺のところどういうふうにお考
えなのかということをお聞きしたいというふうに思います。
私 が 全 員 協 議 会 の と こ ろ で こ の 47 号 を 下 げ た ら ど う で す か と 言 っ た の
は、こういうことがあったから言っているわけです。ここまで突っ込みた
くはなかったというのが私の本心でありますので、やっぱりこういった不
明朗なちょっとどうかなというものは、市長はどのようにお考えになるの
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か、少しお聞きをしたいなと思いますし、またバイキング分水が今体育施
設をほとんど利用されておりますが、分水地区の市民の中ではバイキング
分水がほとんど使用していて一般の方が使いづらいと、非常に使用ができ
ないと。そういう人に指定管理者を任すということは、ますます既得権で
すべての体育施設を自分たちが使うようにしてしまうんではないかと、そ
ういう危惧を持っているお話を聞いております。
そういうことを考えると、やはり指定管理者というものは、あくまでも
平等な視点で物事ができる方に指名をするのが一般的ではないのかという
ふうに私は思いますが、その辺のところ市長さんはどのようにお考えなん
でしょうか。
それと、この前の全員協議会の中でも精査をしましたという答弁があり
ましたが、私がこの持っていた資料を当局サイドは持っておられるんでし
ょうか。私はもっと詳細な資料を持っていますが、今回は出しておりませ
ん 。ち ょ っ と 問 題 が あ る と 困 り ま す の で 、詳 細 な 資 料 を 持 っ て お り ま す が 、
全部コピーをして持ってきておりません。出しておりませんが、当局サイ
ドはそういったものを全部そろえておられたんでしょうか。そろえていた
とすれば、お手盛りとしか言いようがない、この現状を見ると。そういう
ことを考えると、非常に危ない、指定管理者制度大丈夫なのかと、何かお
手盛りでやっているんではないかという疑惑を持たざるを得ない。
そういうことを皆さん方からも、資料をお渡ししましたのでよく後で見
ていただければ、いかに貯金が多くあるかと、ほとんど補助金で運営して
いるのに金をためている。この実態を見ると、どうもこの組織は危ない。
特に非営利団体というNPOの法人であります。その中でこういうことが
行われているということは、非常にまずいんではないかなというふうに思
いますので、その辺2回目はここにちょっと集中をして質問させていただ
きましたので、答弁を願います。
〇市長(小林
清君)
再質問にお答えをいたします。
何点かございました。確かに総体的な考え方として、この指定管理者と
いうことの問題点でございます。大原さんおっしゃるとおり、基本的には
地方自治法の改正に伴って、今まで公の管理運営から民間のノウハウを生
かして経費の節減に努めながら、市民が公平、平等に十分使い勝手のいい
対応をとる、こういうのが基本的な指定管理の目指すところだろうと、こ
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う思っております。ややもすると、どうしても今まで指定管理とは別に委
託をしておったところに集中をしてくる、こういう傾向が見られるという
のも国が一般的に実は示している中の問題でございますので、我々もその
辺はひとつやっぱり注意をしていかんきゃならんだろうということは議論
をしてきたところでございます。
今ちょうだいをしましたのを私見させていただきましたが、このお配り
しました。この問題、実は私今初めて見させていただきました。これまで
詳しいものについては、私も存じ上げておらなかったということでござい
ます。ご質問でありました当初のものを公開する前に、この問題について
も議員協議会の中でお話を申し上げたかと思いますが、県のモデル事業と
して県のスポーツ派遣主事を3年間だと思いますが、派遣をしていただい
て、県内でも先陣を切って総合型スポーツクラブの育成をしてほしい、こ
ういう大きな目的を持って実は3年間県のほうからスポーツ主事を派遣を
していただいて、スポーツの拡大とあわせて抜本的な定着をした総合型対
策ということを実はとらせていただいてきたというのが経緯でございま
す。それを具体的にどうやっていくかというのを、ここまで立ち上がりま
すまで非常に実はいろんな問題点がありました。この前渡邉議員、名前を
挙げて恐縮でありますが、その設立の準備会に当時の議員さんからもご参
加をいただいてそういう議論をやってきたというのは、確かにあったかと
思うところであります。
そんな形でようやくそういう体制ができ上がったということで、要は会
員の皆さん方から会費を徴収して納めていただいて、自分が目指すメニュ
ーに沿ってスポーツを通して心身ともに鍛えてスポーツと取り組んでいこ
うと、こういうのが基本的な考え方でございましたので、少しでも我々の
ほうとして、この会員になってこの趣旨をみずから汗を流していこうとい
うことで、職員のほうにも加入の申し入れをしたことは間違いありません
し、私もそのメンバーの一人として今でも会員として入っておるというこ
とでございます。
そんな形で、設立当初の職員が加入されておったというのは、我々も協
力 し て い こ う と い う こ と で ご ざ い ま す 。 た だ 、 こ の 中 で 社 員 10人 以 上 の も
のの名簿ということなんですが、これがちょっと私もこれ読んだだけでは
あれができないんですが、私の名前が最後から4番目にあるというのは、
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恐 ら く 当 時 町 長 と い う こ と で 職 員 が 10人 以 上 お る と い う こ と の 名 簿 で は な
いかと思うんですが、役員ということでもありませんし、これはあくまで
も1つのデータとしてここへ記されたんじゃないかなと思います。これ具
体 的 に ど う い う 意 図 し て な の か 、ち ょ っ と 私 も 理 解 を い た し て お り ま せ ん 。
それから、一番これ大事な利用状況が市民に平等にフル活動をするとい
うのはこれは当然でございます。そういうお話を今私も初めてお聞きをし
たところでありますが、仮にそういうことがあったとすれば、これはもう
スポーツバイキングが優先ということでは決してありませんので、我々期
待するものは、施設を十分総体的に管理をしていただきながら、市民の施
設を利用したスポーツ運動が拡大をして成果を上げていっていただく、そ
ういう意味では当然平等というのがあるわけであります。たまたまどこの
団体でもありますがお聞きしていますと、どうしてもいろんな団体が出て
きて施設が限られておるものですから、なかなか年間通して予約をされて
しまうと、途中で新しいその団体が入るわけにいかないと、実は常にそう
いう問題があったということは私も承知をいたしておるところであります
が、この辺はひとつやっぱりしっかりと、バイキング会員優先ということ
じゃなくて、この辺をしっかりとやっていく必要があるだろうと、こう考
えておるところでありますし、我々としても指導をしていかなきゃならな
い、こう思っております。
より平等化をするために民間の審査員も入れるべきじゃないかと、これ
はいろいろご指摘ありましたんで、これからひとつ是非そのことも検討さ
せていただいて、審査員の中に民間の方々も是非入っていただくようにこ
れから検討を進めていきたいと、こう考えておるところであります。
それで、最終的にこの収支を見ると、いかにもお手盛りでなかったんじ
ゃないかと、こういうことでございます。この選定に当たっての結果につ
いて、先般協議会の中でも担当のほうからご答弁申し上げましたが、今職
員の中だけで選考委員というのを選ばせていただいておりますが、公平、
平等でそれぞれ皆さんが個々に点数で投票されて、その集計の上で最終的
に決まったということで私が最終的に決裁をさせていただいたということ
でございますので、その審査における公正、平等の議論ということもひと
つ評価をいただければありがたいと思っております。
〇2番(大原伊一君)
3回目の質問に入らせていただきます。
- 272 -
確かに市長さん知らないということで、この社員というのは会員という
ことでありますが、代表する会員という意味らしいのでありますので、た
だこの名簿に載ってきているというのは非常に重きがあるのかなというふ
うに思いますので、やっぱり出す側ともらう側が名簿に載っているという
の は 非 常 に ま ず い 。 ま し て 1,000万 円 を 超 え る 金 が 動 い て い ま す の で 、 補
助金、委託料という形でですね。これについては、当初予算の中で少しま
た 質 問 を し て み た い 、突 っ 込 ん で み た い な と い う ふ う に 思 っ て お り ま す が 、
ただ今回今話を聞いて、総会を開くことになっているんですね。総会を開
きながら、市長さんのところには会員とこの名簿に載っていながら資料が
届いていないということは、総会をしていないのかなと、非常に危うい組
織だなと。資料が届いていないんではないかなというふうに思っておりま
す。こういう組織に委託を任すのはいかがなものなのかなと。
そ れ と 、 私 こ れ 資 料 を 集 め る の に 非 常 に 苦 労 し た の が 、 19年 の 3 月 31日
が 18年 度 決 算 が 最 近 や っ と 出 た ん で す 。 県 に 行 っ て も ら っ て き ま し た 。 と
いうことは、1年近く遅れて出ているんですね。ということは、本当に決
算やっているのかなと、きちっとやっているのか、このNPO法人という
のが非常に疑惑を持たざるを得ないんです。果たしてここに任せていいの
かと。答弁はありませんでしたが、精査をされたのかと言ったら答弁なか
ったですけれども、この資料を持っているのかと言っても、ないから答え
ができないんだろうなというふうに思います。ということは精査をしてい
ないということですよね。過去の決算状況見ていないということではない
のかなというふうに思います。
そうすると、非常にこれに関しては、私がやっぱり当初言ったじゃない
ですか、取り下げたほうがいいですよという話をしたじゃないですか。だ
か ら 、 私 は こ れ に つ い て は 非 常 に ま ず い 、 こ れ か ら 20年 度 の 一 般 会 計 の 中
で聞いた上でどういうふうに判断するかというふうには思っております
が、非常にこれはまずいということは言わざるを得ない。
まして、ここは会員制であります、スポーツバイキング分水は。体育館
を使いたかったら会員になりなさいよと言われたら、どうするんですか。
年 間 1 万 2,000円 で す 。 そ う い う 組 織 に 体 育 館 の 分 水 地 区 の ス ポ ー ツ 施 設
を 任 す と い う こ と は 非 常 に 危 う い 。表 に は 出 て こ な い か も し れ な い け ど も 、
陰では体育館使いたかったら私たちの会員になってくださいよという世界
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が起きたらどうしますか。そういうことを考えると非常に危うい。そうい
う組織に任すことはまずいと言わざるを得ない。
ここにばかり言っていられません。あと5分しかありませんので、要望
としてほかのものも終わらせたいと思いますが、学校給食についてであり
ますが、先ほど次長のほうも答えられたように栽培の履歴等がきちっとそ
ろえられる食材を使っていただきたいなと。我々国内の農家はほとんど栽
培の履歴は義務づけられております。その栽培の履歴を出せないようなと
ころのものを学校給食に使うというのは、だめなんだろうなというふうに
思いますので、その辺をよろしく考慮していただきたいと思います。
商店街の活性化でありますが、試験的に燕三条エフエムのサテライトス
タジオをつくってみたらどうかと、試験的にですね。それで、燕地区なら
燕地区でもいいです。吉田地区でもいいですよ。どこか1カ所つくって、
それでよい結果が出るんであれば3地区に増やせばいいじゃないかと、週
1回か2回でいいんですよ。サテライトのスタジオで音楽を流していただ
いて若者が集まって、若者が集まるようになれば店舗も若者向きに変わっ
ていくわけです。そういった少し刺激を与えることも必要なのかなと。燕
三条エフエムは、燕市もやっぱりある程度お金をつぎ込んできているわけ
ですから、その辺のものを視野に入れて少し考えていただけたらどうかな
ということで、時間がありませんので、要望という形にしておきますが、
後でまた聞きに行きますので、よろしくお願いをします。
農 政 問 題 に つ い て で あ り ま す が 、非 常 に 農 家 は 現 状 疲 弊 を し て お り ま す 。
私もチューリップ切り花をやっておりますが、今年はそこそこの単価で推
移をしているんです、切り花は。ところが、原油高で全くだめです。どう
に も な り ま せ ん 。灯 油 代 を 払 う と 何 も 残 ら な い 。そ う い う 時 代 で あ り ま す 。
うそは言いません。そういうことを考えると、やっぱりある程度農業も重
要な産業であります。県とか国の制度があるのもわかりますが、市として
の制度、農業政策にはこういう力を入れるんだよというものを姿勢として
示すことが必要なんではないかなというふうに思います。
ですから、やっぱり市独自のいろんな方策を見ながら、補助金ばらまき
はだめだと思います。補助金ばらまきはだめなんだけれども、回転資金を
低金利で出すとか、そういった企業融資のような低金利のものを出す、そ
ういった制度をつくっていただけないかなというふうに思います。そうで
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ないと農業死んでしまいますよ。農業死んでしまうと、農道、水路みんな
官 地 で あ り ま す 。そ れ を 今 ま で 無 料 で 管 理 を し て き た の は 農 家 で あ り ま す 。
その農家がいなくなって、それを管理するのを市が管理することになった
ら大変であります。そういうことを考えれば、補助金をばらまけとは言い
ません。言いませんけれども、ある程度補助制度とか制度資金とか回転資
金とか、そういった制度を是非とも市独自のものをつくっていただきたい
ということを要望しておきます。
ま た 、緑 ち ょ う ち ん は 民 間 で あ る と い う の は よ く 私 も わ か っ て お り ま す 。
ただ、やっぱりこれを広く市民に知っていただく運動をしていただけない
かなと、市が。金のかからん話であります。市が補助金出せという話では
ありません。金のかからん話でありますから、やっぱりこれは市が市民の
皆さんに紹介をすると、その中で店舗の方が、おれそうすりゃ客いっぱい
来るかもしれないからちょうちんぶら下げようという人も出るかもしれま
せん。そういったものを是非とも告知をしていただくということが必要な
のかなと思いますので、その辺よろしくお願いします。
あと1分しかありませんので、農産物輸出についてでありますが、今私
が燕市内のある大手の問屋さんと手を組みまして、越後中央さんとも話を
進めながら農産物の輸出並びにウエブサイト上での販売をやろうというこ
とで、この4月ぐらいからそういうのを立ち上げる予定であります。越後
中央さんも乗り気でありますので、そういったところもやっぱり視野にも
う企業は入ってきているということを考えると、行政が遅れてはならんぞ
というのを感じております。ですから、その辺を前向きにやっぱり取り組
んでいっていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願
いをしたいと思います。
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。大変ありがとうござい
ました。
〇議長(星野義則君)
以上で本日の日程を終了したので、本日はこれで散
会します。
午後
4時55分
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散会