Mass Obsevation Archive

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資料 No. 9-2014-034 / March 2014
<社会学、社会調査、英社会史、英文化史>
英国一般庶民の生活を描き出す世情調査資料集成
MASS OBSERVATION ARCHIVE
Papers from the Tom Harrisson Mass-Observation Archive
at the University of Sussex
Part 1: Publications, 1937-1966.
Part 2: The Work Town Collection, 1937-1940.
Part 3: The Work Town Collection, 1937-1940.
Part 4: Topic Collections on Social Welfare and the Beveridge Report, 1939-1949.
Part 5: Topic Collections on Social Welfare and Social Conditions, 1939-1949.
Part 6: Topic Collections – The Home Front during World War II.
Part 7: Topic Collections – Air-Raids, Morale and the Blitz.
Part 8: Topic Collections – Conscription, Pacifism and War Service.
Part 9: Shopping & Self-image.
Part 10: Leisure and Entertainment.
Part 11: Industry and Social Conditions, 1938-1955
Part 12: Sexual Behaviour, 1939-1950
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¥150,000〔本体〕
¥500,000〔本体〕
¥550,000〔本体〕
¥500,000〔本体〕
¥625,000〔本体〕
¥575,000〔本体〕
¥550,000〔本体〕
¥275,000〔本体〕
¥450,000〔本体〕
¥600,000〔本体〕
¥600,000〔本体〕
¥375,000〔本体〕
本コレクションは、1937 年から英国で開始された世情調査に関連する膨大な資料を復刻するものです。
Charles Madge、Humphrey Jennings、Tom Harrison の 3 人を中心にして始められたこの調査は、娯楽、住
居、食生活、衛生、労働、社会運動、政治観、教育といった様々な観点から一般市民の姿を捉えようと
するものでした。スポーツの試合会場、労働組合の会議、路上、宗教的な集会といった現場での観察や
会話、あるいは日記執筆や質問用紙への回答の依頼などを通じて、彼らは人々の日常生活を立体的に把
握し、その成果は当初から人類学者のマリノフスキーらによって激賞されていました。
英国の社会・文化史研究にとって貴重な知見をもたらすことは言うまでもなく、社会調査あるいは社
会学一般の研究においても広く重要性を認めうる好個の原資料集成として、ここにお勧めいたします。
(Adam Matthew, GBR / 日本総代理店:丸善)
≪裏面もご参照下さい≫
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第 11 部は、産業・社会情勢(1938-1955 年)に焦点を当て、第 4・5 部のビバレッジ報告を補完します。
主なテーマ
・ 幸せとは?(1937-1951 年)
・ 労働党の‘Ask Your Dad’(1948 年)
・ 石炭業(1938-1948 年)
・ 産業(1940-1955 年)
・ 選挙(1945-1955 年)
「幸せとは?」のセクションでは、競争に参加するようになった一般人が「幸せ」についてどのように定
義したのかがわかる 1938 年の調査に関連しています。平凡ですが立派な回答があります。
「幸せとは、自分の意見と経験の中で他人を助けることによって見つけられるものです」
「お金では買えない、人生でもっともすばらしいもの」など。
しかしこれらの意見により、大衆の望みが明らかになり、彼らの当時の心情を考えることができます。
「労働党の‘Ask Your Dad’」は、戦後の経済状態への幻滅と、福祉政策の効力とセットになっています。
戦前のトーリー政権の方が良かったと考えているかどうか、親に聞いてみなさいという、1948 年の労働党
のキャンペーンと関連があります。
炭鉱に関する資料では、南ウェールズの Blaina、Nantyglo、ケントの Betteshanger 炭鉱、マンチェスター
のニュートン炭鉱、ノッティンガムのクリフトン炭鉱、ドンカスターのロッシントン炭鉱など、様々な炭鉱
の詳細な調査が収録されています。
坑夫の妻と労働組合との長期にわたる話し合いに関する報告書も収録されます。また、ストライキとロッ
クアウト、炭鉱での食事、社会活動の記述もあります。
現代の研究者にとって本コレクションは、坑夫の家庭と労働条件に関する記述から、炭鉱における会話の
内容まで大変貴重な資料といえます。
女性の戦時中の労働、戦後の雇用、教育、工場条件、事故、疾病、欠勤率、祝日、休憩、託児所の手配、
造船所での労働、税金、労働組合、組合活動に関する資料も収録されています。
「選挙」に関する資料では、1945 年、1950 年、1955 年の選挙が網羅されています。ポスター、候補者、
党首、公約に関する資料を収録します。
例えば 1945 年ドイツ兵はチャーチルの戦後直後の敗北について「チャーチルは、戦時中は良い指導者だ
ったが、平和の時代の首相としての能力が欠けている。そしてチャーチルはロシアとの関係を壊す種類の男
である」と述べています。
新聞記事もあり、会話や会合の記録も含まれます。
M35D ‘What bloody good are words. I’m for Labour. I want action.’
M50C ‘Well I’m a Socialist but I’m voting for Churchill –it’s the only way to finish off the Japs quickly.’
M35D ‘And see all our Tommies come back to no ‘omes – not bloody likely.’
選挙キャンペーンに関する資料が多く、地方問題の議論や知識、年齢や外見が重要視されていたか
どうか、当時の重要な証拠となります。また、あらゆる政党が福祉国家を主張したがっていたことが
明らかになっています。例えば 1949 年の地方労働党雑誌は「Enter the Welfare State – Exit Fear」を宣言
しています。そして、ビバレッジ改革、救貧法と救貧院の廃止、社会保障の導入を訴えています。
また、選挙権のある女性や農夫へのアピールも行ったにもかかわらず、多くの有権者が投票方法を
知らなかったという事態もありました。
第 12 部は、性的行動(1939-1950 年)に注目しています。
2005 年 10 月に放映され論争を巻き起こした BBC の番組「Little Kinsey」に影響を与えた内容です。
性病や婚前交渉などのタブーとされているテーマも取り上げられています。離婚について、性教育
について、避妊についてどう思うか?などの質問項目がありました。
1(a) Do you think that standards of sexual morality are at the moment in a process of change or not?
(b) (If yes) What changes do you think are taking place?
(c) Would you say these changes are, on the whole, for the better or worse?
2. What are your feelings generally about marriage?
3. What is your attitude to pre-marital sexual intercourse?
4. What is your attitude to extra-marital sexual intercourse?
5. What is your attitude to divorce?
6. What is your attitude to prostitution?
7. What is your attitude to sex education?
8. What is your attitude to birth control?
2
「女性の方が男性より結婚を認めている」「中流階級の人は離婚、買収、不倫などに理解がある人が
多く、若者層によりその傾向が高い」などが、統計により明らかになります。モラルに対する個人や
世代別の対応が明らかになります。
また、教師 120 名、牧師 150 名、医者 11 名の回答がまとめられているセクションがあります。医者
の大半はプラグマティックな対応を取り、教師や牧師などの独断的な応対と対照的です。
Little Kinsey Report に関する、2005 年 9 月 4 日に発表された The Sunday Times における Godfrey Smith
の記事から
“Well within living memory, it was perfectly possible for a girl to be married in this country without knowing
the difference between male and female bodies. It was quite normal, too, for a bride to go to the altar a virgin.
… Yet within another decade we were in the hothouse world of the pill and miniskirt, flower power and the
Beatles.” (Godfrey Smith writing in The Sunday Times, 4 Sept 2005, on the Little Kinsey Report).
第 1 部では、この調査の開始当時から 1966 年までの期間に刊行された約 30 点の刊行物を集成してい
ます。Madge と Charles が調査の概要について記した Mass-Observation (1937)、戦時中の社会生活を描
く War Begins at Home (1940)、出生率に関する調査記録 Britain and Her Birthrate (1945)、少年犯罪の調査
記録 Juvenile Delinquency (1948) などで構成される第一部の収録文献は、現在ではいずれも入手がきわめ
て困難なものばかりです。
第 2 部および第 3 部では、1937 年から 1940 年にかけて実施された調査である the Worktown Study を通
じて残された資料を集成しています。英国北部のごく一般的な産業都市 Bolton にて行われたこの調査
では、60 人にも及ぶ研究者によって約 40,000 ページにものぼるノートが作成されました。Bolton の労
働者階級と中産階級の生活を丹念に追ったこの調査では、この都市の人々の多くが休日を過ごす観光
地 Blackpool をも対象としており、平日ばかりでなく休日における人々の生活の様子も克明に描き出さ
れました。本コレクションでは、この都市での宗教、教育、各世帯の予算、スポーツ、映画、公的サ
ービス、買物、児童、食事といった主題別に構成されるノートおよびレポート類、さらにこの調査団
が 1960 年にこの都市を再訪した際に記したノート類が集成されています。
第 4 部は主に 1939 年から 1949 年までの戦後復興、家族計画、健康、保育所、社会人および高等教育、
戦後への期待、戦時中の治安と社会サービス、など 7 つの分野に関する 80 を超える報告書に加え、ヴ
ィヴァレッジ報告の概説を収録しています。
第 5 部は、この調査の 1938 年から 1948 年までの住居に関するもの、1939 年から 1946 年までの登録
と復員などの労働に関するもの、1937 年から 1952 年の食生活、1937 年から 1947 年までの燃料事情に
関するものを収録し、当時の娯楽、家計など社会史研究に必須の情報を提供するものです。特にこの
時期の第二次世界大戦の影響は大きく、行政に対する不満、特に食料や燃料に関する不満が特記されます。
第 6 部は主に第二次世界大戦中の実際の家庭での状況を伝えるものです。Evacuation, Youth, Children
and Education, Women and Wartime, Anti-Semitism などに収録されたもの、併せて子供や母親たちの手書
きの報告書類も含めたものから、当時の子供・女性・ユダヤ人の戦争経験を探求するもので、英国の
ゲットーに対する態度、ヨーロッパのユダヤ人の状況、彼らに対する潜在的な拒否反応などが明らか
にされます。
第 7 部は第二次世界大戦時のイギリス国内の状況についてとりあげています。本資料により、当時の
イギリス国民の日常生活を知ることができます。
第 8 部は、第二次世界大戦中のイギリスの生活模様がわかる資料を収録します。
・ 1939 年から 1944 年までの正当な抗議や戦争反対の意見。平和主義に対する世論の詳細を提供。
・ 軍隊のセクションは、徴兵、就職、訓練、防衛に関する資料を網羅。ポスターやパンフレットを収
載し、政府の宣伝活動と兵士の報告書を比較することもできます。
・ ガスマスクのセクションは、ガスマスクの装着に関する政府の指導と助言を詳しく提供する資料を
収録、市民がどのようにその助言に対応したのかがわかります。
・ 戦時期における犬というセクションは、犬に対する一般市民の態度を説明します。ペットがどのよ
うに飼われたのか、避難できたのか、ペットもガスマスクをしたのか、犬が空襲にどんな反応を示
したのかがわかるユニークな内容です。
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第 9 部は、1938 年から 1965 年までのイギリス生活について説明します。特に物質文化、ショッピン
グ、自己イメージに焦点を当てます。
・ ショッピングのセクションは、戦時期と戦後の節約を回避したイギリスの消費傾向の変化に関する
資料7箱分を提供。
・ 個人の見た目と衣服のセクションは、10 代からダンスホールの女性、働く男性からファッションデ
ザイナーまで、ファッションと自己イメージについてあらゆる観点から考察します。
・ 広告のセクションは、戦争と性差別について書いた広告を分析することができます。
・ 1941 年から 1964 年までの必需品のセクションは、豆から電気器具、紅茶から歯磨きまで様々な商
品・製品を紹介します。
・ 1939 年から 1947 年までの協同組合店のセクションは、ロンドン、バーミンガムなどの貯蓄品とメ
ンバー加盟の利点に関連する資料を収録します。
第 10 部は、レジャーをテーマにします。
・ 祝日:祝日のキャンプから、ロンドン動物園、海辺のリゾートなど
・ レジャー:サッカーの試合、ドッグレース、パブ、映画、狩猟、読書、クロスワード、賭け事、サ
ラリーマンクラブ、喫煙、飲酒など
・ ライブエンターテイメント:ファンフェア、アミューズメントアーケード、サーカス、パントマイ
ム、音楽ホール、バラエティショー、劇場、オペラ、バレエ、ダンス、コンサートなど
・ 音楽、ダンス、ジャズ:ダンスホールとナイトクラブの観察
・ スポーツ:スポーツに対する戦争の影響、選手に関連する資料、ビリヤード、クリケット、ダーツ、
サッカー、乗馬と競馬、アイスホッケー、ラグビー、スケート、水泳、ヨットなど
・ 占星術と精神性:一般的な信仰と迷信
・ 落書き、ジョーク、ゲーム、ジグソーパズルなど
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