1 職場での受動喫煙被害で 賠償命令!? 2 喫煙によって 長期病欠Ⅹ1

、
は
間
時
働
労
る
す
ス
ロ
で
喫煙
(海外データ)
!
分
1年間で約18日
3
働
1)
8時間、年間250日の労
いわれています 。1日
分と
35
均
平
日
は1
間
時
勤務時間中の喫 煙
なります。
のロスが発生することに
間
時
働
労
もの
2日
8.
では、1年間で1
1日平均
1
3分5
職場での受動喫煙被害
で
賠償命令!?
受動喫煙で初の賠 償命
2004年 7 月12日
5
1)
名古屋市健康増進法第
25条違
反訴訟判決
受動喫煙を防止するた
めの義務責任がある
タクシーの早急な全面
禁煙化が 望ましい
札幌受動喫煙訴訟で調
停成立 2)
被害元社員に会社が示
談金
80万円支払う
受動喫煙に700万円で和
解
受動喫煙被害訴訟とし
ては過去最高額
2
1)中央 労働災害 防止協会
、中央快適 職場推進セン
ター:平成19年度 厚生
労働省委託事業 受動
喫
煙の健康への影響及び
防止対策に関する調査
研
究委員会報告書:平成20年
3月
[L20090910145]
2)黒木俊郎:日本禁煙
学会雑誌 1(2)
:2006
[L20090910074]
喫煙者を雇用することで
企業の損失が増加!
つの理由
● 喫煙者1人あたりの企業の負担額(カナダ、1995年)
1年間にかかる費用※
$230
( 20,426円)
$2,175
(193,162円)
欠勤の増加
生産性の低下
生命保険料の増加
$75
(
6,661円)
喫煙所の設備費用
$85
(
7,549円)
$2,565
(227,798円)
※カナダドル(日本円、2009年5月のレート)
※1
(海外データ)
5倍でした。
※1するリスクは非喫 煙者の2.0
欠
病
期
長
が
者
煙
喫
れば、
:95%信頼区間
[ ]
デンマークでの調査によ
x比例ハザードモデル
Co
海外データ)
● 長期病欠発生リスク(
1.0
非喫 煙者(n=1,063)
1.61
前喫 煙者(n=540)
5
The Smoke Free Europe partnership:Smoke Free Europe makes economic sense,
A report on the economic aspects of smoke free policies:2005 [L20090910075]より改変
喫煙で労働災害リスクが
増加!?
喫煙者の労働災害リスク※は非喫煙
者の1.58倍にもなります。労働災害
リスクが増加する理由
としては、喫煙によるかすみ目、聴覚
障害、睡眠障害が考えられます。
● 労働災害リスク
2.05
喫煙者 (n=869)
[1.36 ー3.08]
※2
0.5
1.0
1.5
絶対危険 度
1.0
非喫 煙者(n=376)
[1.07 ー2.42]
0.0
日
10073]
:71, 1981 [L 200909
Adm 26(5)
1)Weis, W. L.:Pers
合 計
喫煙によって
!
倍
2
約
が
ク
ス
リ
欠
病
長期
喫煙者 (n=430)
18.2
喫煙者を1人雇用することによる企業の負担は、年間約23万円にものぼります。
<コスト編>
タクシー受動喫煙訴訟
判決 1)
2006年 5 月 9 日
2009年 4 月 1 日
職場の禁煙を
すすめる
江戸川区職員が職 場(江
戸川区)を提訴
2005年 3 月30日
2006年10月19日
令
4
The Evidence
20 03 年に健 康 増進 法
が 施 行され 、企 業の管
理 者に対し 、受 動 喫 煙
課されました。この法 律
対 策を講ずる努力義 務
に違 反しても罰則はあり
が
ませんが、努力義務を怠っ
可能性があります。
た場合、告訴される
1年間で
条件
2.0
0.0
2.5
期(連 続8週間以上)病欠
における18ヵ月間の長
働者(18∼69歳)2,4 40人
境、既往 歴で補正
働環
的労
社会
※1:デンマーク人女性労
心理
・
的
経済的状況、学歴、身体
90910072]より作図
:348 , 2007 [L 200
年齢、家庭環境、社会・
Health 45(2)
nsen, K. B. et al.:Ind
iste
煙
Chr
上喫
本以
15
※2:1 日
0.5
1.0
オッズ比
ロジスティック回帰モデル
1.5
1.58
p=0.045
2.0
※八潮市中小企業製 造業の男性労
働者1,416人における過去1年間の労働
災害リスク
労働災害リスクは、
「過去1年間で仕事中に軽いひっか
き傷や切り傷を含むけがをしまし
回答させて判定
たか。」という問いに、
「はい」または「いいえ」で
10歳ごとの年代、結婚歴、教育水
準、BMI 、不眠 症状、職種、労働環境で
補正
禁無断転載・複写・複製・電子化・転送 Copyright © 2011 Pfizer Japan Inc.
Nakata, A. et al.:Soc Sci Med
63(9)
:2452 , 2006 [L20 090911125
]
より作
図
の
作
発
ク
ッ
ニ
パ
て
っ
よ
喫煙に
(海外データ)
!
倍
4
リスク が約
3
※
。
を伴うパニック発作
、胸痛、死の恐怖など
さ
し
苦
息
、
悸
動
、
い
息切れ、めま
なります。
:95%信頼区間
[ ]
スク※は3.96倍にも
デル
喫煙によって、そのリ
Cox比例ハザードモ
スク
● パニック発作のリ
※
1.0
非喫 煙者
喫 煙者
0.5
0
1
※1
職場の禁煙を
すすめる
0
0.5
1.0
オッズ比
5つの理由
[ ]
:95%信頼区間
ロジスティック回帰分析
1.5
2.0
2.25
p<0.001
5.0
4.0
4.5
<メンタルヘルス編>
[1.58 - 3.21]
2.5
喫煙で自殺リスク が増加!?
※
(海外データ)
4.3
[ ]
:95%信頼区間
3.0
2.0
1.0
0
Nakata , A. et al:Prev
Med 46(5)
:451, 2008 [L 200
90910071]より作図
Bre
4.0
※1:東 京近 郊労 働者2,7
70人におけるうつ(CESDによる)のリスク
性別、10歳ごとの年代、
婚姻状態、教育水準、アル
コール摂 取量、カフェイ
の規模、調査 参加率、企業
ンの摂取、体格 指数(B
の男性割合、企業の喫
M I)、慢性 疾患 数、職種
※2:職 場で受動喫煙がな
煙率で補正
、工業部門、企業
い非喫煙者
2
3.5
3.0
1日15本以上吸う喫煙者の自殺リスク※は非喫煙者の4.3倍にもなりま
す。
※
p<0.001
(ロジスティック回帰分析)
●自殺リスク
相対リスク
喫煙者
4
The Evidence
喫煙者の「うつ」のリスク※1
は職場で受動喫煙がな
い非喫煙者の2.25倍にも
なります。
● うつのリスク※1
1.0
1.0
2.5
2.0
ハザード比
のリスク
ック発作(DSM -Ⅲ-R)
30歳)におけるパニ
加者1,0 07人(21∼
験参
学試
る疫
おけ
910160 03]より作図
※ミシガン州南東部に
:1141, 1999 [L 200
2)
補正
n Psychiatr y 56(1
Ge
h
Arc
性別と大うつ病により
:
al.
et
slau, N.
喫煙によって
「うつ」のリスク が約2
倍!
非喫 煙者※2
1.5
3.96
[2.28 - 6.89]
1.4
1.0
[0.9 - 2.4]
非喫煙者
過去喫煙者
[2.2 - 8.5]
2.5
[0.9 -7.3]
1∼14本/日
5 禁煙でストレス減少!
※米国人男性医療関係者51,529人(40∼75歳)における自殺リスク
期間、年齢、アルコール摂取量、婚姻状態によって補正
15本以上/日
喫煙本数
Miller, M. et al.:Am J Public Health 90(5)
:768, 2000 [L20090 60202]より作図
喫煙で睡眠障害発生!?
(海外データ)
ロジスティッ
※
)のリスク
● 入眠困難(>15晩/月
1.0
非喫 煙者(n=743)
2.32
[1.04 - 5.16]
喫煙者 (n=333)
0
0.5
1.0
オッズ比
1.5
2.0
2.5
多く発生するリスク
Rによる)が月に15晩より
ける入眠困難(DSM -Ⅲにお
66人
1,6
職員
※ウィスコンシン州の男性
910160 01]より作図
:328 , 1994 [L 200
Prev Med 23(3)
年齢と教育水 準で補正
Wetter, D. M. et al.:
質問票による
ストレスの度合い
。
障害のリスクを高めます
気、異常な夢など、睡眠
眠
の
日中
、
難
困
醒
。
覚
ます
や
報告もあり
喫煙は、入眠困難
※
が2.32倍にもなるという
スク
リ
る
生す
発
く
り多
に15晩よ
:95%信頼区間
[ ]
なかでも、入眠困難が月
ク回帰分析
日本の調査によると、禁
煙を開始した人は、喫煙を
継続した人に比べて6ヵ月
合い※が減少しました。
後、1年後のストレスの度
● ストレスの変化
※
10
8
6
4
7.7
7.0
4.1*
2
0
6.4
調査開始時
6.2
3.9**
禁煙(n=18)
喫煙(n=173)
*:p<0.05
**:p<0.01
(vs. 調査開始時、
対応のあるt 検定)
6ヵ月後
1年後
※日本の精密機械メー
カー男性従業員191人
におけるメンタルヘルスに
GHQ-30スコアが低いほ
関す
る日
本版
どストレスが少ないと考え
GHQ-30質問票による調
られる。
査
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Mino, Y. et al.:Psychia
try Clin Neurosci 54
(2)
:169, 200 0 [L 200
910160
02]より作図
3
喫煙によってアレルギー性
鼻炎のリスク が1.6倍!
※
(海外データ)
ー性鼻炎。
吸い込むことで引き起こされるアレルギ
花粉やダニなどのアレルギー物質を
※
にもなります。
:95%信頼区間
[ ]
喫煙によって、そのリスク は1.6倍
Man tel-H aent zel検定
※
●アレルギー性鼻炎のリスク
1.0
非喫 煙者
1
***
職場の禁煙を
すすめる
非喫 煙者
(n=163)
非喫 煙者
※男性イスラエル軍兵
士331人(19歳前後)にお
(n=163)
けるインフルエンザにかか
入院または職 務免除が
るリスク、または重症化
必要な場合を重症と定
するリスク
義
2
08]より作図
(海外データ)
喫煙者※2(n=964)
0.0
2.53
[1.95 ー3.29]
0.5
1.0
1.5
相対リスク
2.0
2.5
3.0
引くリスク
における風邪が8日以上長
補正
027人(45歳以上)
マルチビタミン摂取により
取、
ル摂
コー
※1:女性医療従事者39,
アル
、
や慢性肺疾患の既往、運動
年齢、人種、BM I、喘息
6 [L 20100112173]
より作図
辞典 1 実践社:166, 200
91127012]
1)加濃 正人 編:タバコ病
:225, 2001 [L 200
※2:1日25本以上喫煙
Epidemiol 11(4)
:Ann
Benseñor, I. M. et al
5
1.4
1.6
1.8
2.39
[1.06 ー 5.36]
[ ]
:95%信頼区間
2
1.0
1
非喫煙者/過去喫煙者
喫煙者
1)小田島 博:呼吸器科6(6)
:567, 2004 [L20091127002]
Siroux, V. et al.:Eur Respir J 15:470, 2000 [L20100204013]
喫煙でCOPD 死亡
リスク が約23倍にまで
増加!?(海外データ)
※1
※2
喫煙によってCO PDの死 亡リスク※2
は飛 躍的に高まります。1日25本
以上 吸う喫煙 者の場合 、
そのリスク※2は非喫煙者の22.5倍
にもなります。
● COPD死亡リスク※2
※2
年間死亡リスク
査によれば、喫煙者の
ります1)。アメリカでの調
くな
にく
治り
く、
やす
邪をひき
タバコを吸っていると風
ます。
:95%信頼区間
※1は非喫煙者の2.53倍にもなり
[ ]
デル
風邪が長引くリスク
多項ロジスティック回帰モ
※1
● 風 邪が長引くリスク
1.0
1.2
喫煙する喘息患者では
喘息発作が2.4倍!
0
!?
く
引
長
が
邪
風
で
煙
喫
)
非喫 煙者(n=20,090
3
喫煙者
(n=168)
1)加濃 正人 編:タバコ病
辞典 1 実践社:166, 200
Kark, J. D. et al:N Eng
6 [ L20100112173
]
l J Med 307(17)
:1042, 1982 [L 200
911270
1.0
0.8
相対リスク
喫煙は喘息発作を誘発し、症状を悪化させます1)。
フランスでの調査によれば、喫煙する喘息患者では、
喫煙しないまたは過去に喫煙していた患者に比べて、1日1回以上の喘息発作が起こるリスクが
2.39倍にもなります。
<呼吸器編>
1.0
0
喫煙者
(n=168)
5つの理由
2.81
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
4
The Evidence
オッズ比
1.0
オッズ比
オッズ比
0
2.42
0.6
におけるアレルギー性鼻炎のリスク
と回答し
∼50歳)
、はい」
という問いに「
」
※スウェーデン人男女2,044人(20
題症状がありましたか。
、くしゃみが止まらないなどの鼻の問
ったり
が詰ま
のに鼻
もない
「15歳以降、風邪で
図
より作
1]
2701
:23, 2002 [L20 0911
42(1)
Hellgren, J. et al.:Am J Ind Med
た者をアレルギー性鼻炎と定義
喫煙がインフルエンザの
リスクを高める!?(海外データ)
***:p<0.0 001
(vs. 非喫 煙者、χ2検定
)
0.4
0.2
0.0
タバコを吸っていると免
疫機能が低下するため1)
、インフルエンザにかか
重症化するリスクは2.
るリスクは2.42倍に、
81倍にもなります※。
● インフルエンザにか
かるリスク※
● インフルエンザの重
症化するリスク※
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
1.6
[1.4 ー2.0]
喫煙者
25
20
15
10
5
0
1.0
非喫 煙者
5.7
過去喫煙者
8.6
1∼14本
※1:COPD:Chronic Obstructive
Pulmonar y Disease、慢性閉塞性肺
疾患
※2:英国人男性医師34,439人(40∼75
禁無断転載・複写・複製・電子化・転送 Copyright © 2011 Pfizer Japan Inc.
11.2
15∼24本
1日喫 煙本数
22.5
25本以上
歳)の40年間の追跡調査、COPDによ
る死亡リスク、非喫煙者のリスクを
1とした場合
Doll, R. et al.:BMJ 309(6959)
:901, 1994 [L20100112171]
より作
図
3
虚血性心疾患死のリスク、
喫煙男性 で約4.3倍!
※
男性※
性心疾患による死亡リスクは、喫煙する
虚血
、
でも
なか
す。
めま
を高
スク
喫煙は心血管疾患のリ
煙男性と同レベルでした。
ります。一方、禁煙した男性では非喫
では非喫煙男性の4.25倍にも高ま
方 法:
● 虚血性心疾患による死亡リスク
1
0
1.0
8 ー 3.53]
非喫煙
過去喫煙
[0.2
喫煙(1∼20本/日)
1
2.0
1.0
0
喫煙がメタボのリスクを
高める!?
*:p<0.01
**:p<0.001
***:p<0.0001
(vs. 非喫煙者、多変量
ロジスティック回帰分析)
1.00 1.37
4.25
[1.42 ー 12.8]
***
1.98
*
2.17 1.**
97
**
1.61
4
The Evidence
職場の禁煙を
すすめる
<10
10∼19 20∼39
≧40
現在喫煙者:喫煙本数
(本/日)
2
<1
1∼4
3
2
で心血管
「メタボ+喫煙 」
疾患のリスクが約3.6倍に!
4
ハザード比
3.56
2.09
[1.08ー4.04]
2.07
3
[1.26ー3.40]
2
7.5%
1
非喫煙かつ
非MetS
喫煙のみ
MetSのみ
喫煙かつMetS
2.70
[1.45 ー 5.02]
1.12
1.0
[0.40 ー 3.10]
非喫煙者
過去喫煙者(男性)
男性
喫煙者
女性
禁煙で体重が増加
し
冠動脈疾患リスク ても、
は低下!
喫煙習慣のある男
性を対象としたH
IPOP-OHP研究※
が約2kg増加した
によると、その後に
にもかかわらず、冠
禁煙した男性では
動
脈
、体重
疾
患
の
リ
スクは約25%も低
続した男性では、
増加体重は0.5k
下しました。一方、
gで
喫
あ
煙を継
ったものの、冠動
に高まりました。
脈疾患のリスクは
※High-risk and
わずかですが、有
Population Strate
gy for Occupatio
意
n Health Promo
● 体重の変化と冠
tion study
(栄養、運動、喫煙
動脈疾患リスク
に関する4年間の介入
(kg)
研究)
75
禁煙
喫煙継続
[ ]
:95%信頼区間
70
65
より作図
4]
:2258, 2009[L2010061000
(12)
Higashiyama, A. et al.:Circ J 73
Mannami, T. et al.:Stroke 35(6)
:1248, 2004[L20080218074]
より作図
66.3kg
66.1kg
1.09
1
[1.05 ー 1.14]
1.0
0.8
68.7kg(+2.4) 0.6
0.4
0.2
66.6
0.76
[0.68 ー 0.85]
調査開始時の喫煙
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1.2
者
4年後
kg(+0.5)
0
冠動脈疾患のリス
ク
21.8%
11.9
%
方 法:
4 0 ∼ 7 4 歳の日本 人 男性
1,822人を対象に、喫煙およ
びメタボリックシンドローム
が心 血管 疾患に及
(Me tS)
ぼす影響について11.9年間
にわたり追跡調査
多変 量解 析(年 齢、飲酒 、
糸球体濾過量、非HDLコレ
ステロール値で補正)
5
体 重
ことで、心血管疾患のリスクが
男性では 3.5 6倍 にも高まり
ました。
tSの寄与危険割合
[1.89ー6.72]
[ ]
:95%信頼区間
方 法:脳卒中、冠動脈疾患およびがんの既往のない40∼59歳の男性19,782人、女性21,500人を対象に、脳卒中と喫煙の関連につい
て、平均11年間にわたりコホート調査
多変量解析(年齢、飲酒、BM I、糖尿病の既往、教育レベル、運動、野菜・果物・魚の摂取頻度、調査実施保健所 で補正)
05]
より作図
男 性
3.60
[1.62 ー 8.01]
4
≧5
過去喫煙者:禁煙後の年数
(年)
5
より作図
7]
:1836, 2004[L2007092104
Ueshima, H. et al.:Stroke 35(8)
くも膜下出血のリスク、
禁煙で戻る!?
0
● 心血管疾患のリスク、喫煙、Me
5
4
3
相対危険度
●くも膜下出血のリスク
<メタボ・循環器編>
Ishizaka, N. et al.:Ath
erosclerosis 181(2)
:381, 2005[L200709
181
ともに心血管疾患の危険因子
であるメタボリックシンドローム
と喫煙。わが国のコホート調査
これら2つを併せもつ
によると、
2
心 血 管 疾 患 の 既 往 のな い
3 0 歳 以 上 の日本 人 男 女
9,63 8人を対象 に、喫煙 が
心血 管疾 患による死亡に及
ぼす影響について14年間に
わたり追跡調査
多変量解析(年齢、収縮期血
圧、BMI、総コレステロール、
飲酒、糖尿病 で補正)
わが国のコホート調査で、
くも膜下出血を発症するリスクは、喫煙する男性では、非喫煙者の3.6倍、
女性でも2.7倍にまで高まりました。
しかし、過去喫煙者
(男性)
では、
リスクは非喫煙者と同レベルに
まで低下していました。
5つの理由
方 法:
3 5 ∼ 6 5 歳 の日 本 人
男女
5,0 33 人を対象 に、喫煙
状
況とメタボリックシンドロ
ー
ムの有無を検討
多変量解析(年齢、性別
、総
コレステロール値で補正)
***
3.04 3.40
***
1
1
非喫煙者
1.56
[0.54 ー 4.53]
0
相対危険度
オッズ比
3.0
男 性
喫煙(21本以上/日)
定期健康診断受診者を
対象とした断面調査では、
メタボリックシンドローム
ほど高まり、1日1箱以上
のリスクは喫煙本数が多い
吸う人では非喫煙者の3倍
以上に達しました。一方
の期間が長いほど、
、禁煙した人では、禁煙後
メタボリックシンドローム
のリスクが低下しました。
● メタボリックシンドロ
ームのリスク
4.0
:95%信頼区間
[ ]
方 法:
11事業場の1,995
人の喫煙す
る男性を追跡。調査
開始時に
喫煙していた者の
うち、4年後
の調査時に少なく
とも6ヵ月以
上禁煙していた117
人と喫煙を
継続していた985人
を対象に、
喫煙状況が体重お
よび冠動脈
疾患に及ぼす影響
を検討
Tamura, U. et al.
:J Atheroscler
Thromb 17(1)
:12, 2010[L20
1002
04012]
より作図
3
吸わない
夫からの受動喫煙で、
妻の肺腺がんリスクが倍増!
ん※2発症リスクは、夫からの
※1
で、タバコを吸わない女性の肺腺が
全国11保健所によるJPHC研究
ました。
性の2.03倍に高まることが報告され
受動喫煙により、夫が喫煙しない女
Study
Health Center‒based Prospective
※1:Japan Public
(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん)
ん
※2:肺がんの分類 ● 非小細胞肺が
● 小細胞肺がん
● 肺腺がん発症リスク
ハザード比
2.5
2.03
:95%信頼区間
[ ]
2.0
方 法:
40∼69歳の喫煙しない日本
人女性28,414人を対象に、
夫の喫煙が肺がん発症リスク
に及ぼす影響について、平均
13.3年間にわたり追跡調査
多変量解析(年齢、地域、飲
酒、肺がんの家族歴、閉経の
状態 で調整)
[1.07 ー 3.86]
1.0
1.5
1.0
0.5
1
0
受動喫煙防止条例で、脳卒中など
による入院が39%も低下!
The Evidence
職場の禁煙を
すすめる
段階的に導入し、2004年
カナダのトロント市は、1999年から公共の場での喫煙を禁止する条例を
、最終段階完了の2年後
にはバーやカジノも含め禁煙としました。その結果、条例施行3年前に比べ
※2
33%も減少しました。
では、心血管疾患※1および呼吸器疾患 による入院が、それぞれ39%、
● 禁煙条例による入院の減少(海外データ)
:95%信頼区間
[ ]
呼吸器疾患
[38% ー 40%]
33%
※2
[32% ー34%]
10
0
50
40
30
20
入院率(人口千人当たりの入院数)の減少率(%)
<受動喫煙編>
より作図
:761, 2010[L20100804197]
Naiman, A. et al.:CMAJ 182(8)
2
人
い
な
わ
吸
、
煙で
喫
動
受
の
!
に
職場
倍
8
.
1
約
が
ク
ス
リ
病
尿
の糖
も職場の
非喫煙者で
、
は
ク
ス
リ
※
尿病の発症
。
P研究 で、糖
H
O
‒
P
O
わかりました
IP
udy
omotion St
象としたH
高まることが
対
に
を
倍
1
l Health Pr
者
na
.8
働
io
1
労
の
upat
の
cc
様
O
r
国
同
fo
が
ぼ
わ
ion Strategy
、喫煙者とほ
and Populat
※High-risk
受けることで
方 法:
女
受動喫煙を
の日 本 人 男
19 ∼ 6 9 歳
受
**
発症リスク
● 糖尿病の
*
1.81
ハザード比
区間
:95%信頼
[ ]
002
]
**:p=0.
8、
1.06 ー 3.19
02
0.
p=
:
*
と比較) [
者
煙
喫
非
い
な
の
煙
喫
(受動
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0
9
1.9
ー 3.04]
[1.29
1.0
し
受動喫煙な
喫煙あり
職場の受動
非喫煙者
喫煙者
・
対 象に、喫 煙
6,4 9 8 人を
リスクに及ぼ
病
尿
糖
が
動喫煙
3 .4
いて、中央 値
す影 響につ
査
調
跡
追
年間にわたり
別、
( 年 齢 、性
多変量解析
、飲 酒 、糖 尿
動
活
体
身
B M I、
康増
、高血圧、健
病の家族歴
、甘味
無
有
の
入
進のための介
の摂
頻 度 、野 菜
飲 料の摂 取
の
の過 剰 摂 取
肪
脂
、
度
取頻
)
整
有無 で調
:732,
Care 31(4)
. Diabetes
Y. et al:
Hayashino,
より作図
]
91001059
2008[L200
4
あり
夫からの受動喫煙
より作図
:653, 2008[L20080730004]
er 122(3)
Kurahashi, N. et al.:Int J Canc
受動喫煙が子どもの学力にも
悪影響!
6∼16歳の米国の子どもを対象とした調査で、読解力テストの得点は、受動喫煙レベルが高まる
ほど低下し、数学やブロックデザインの得点も、同様の低下を示しました。
● 読解力テストの得点※と受動喫煙レベル
(海外データ)
(点)
95.0
読解力テスト平均点
39%
心血管疾患※1
5つの理由
方 法:
カナダのトロント市における
入院率を算出
条例が施 行される3 年前で
ある199 6年1月と、バーや
カジノも含 む最終段 階が完
了した2年 後の200 6年3月
を比較
※1:急性心筋梗塞、狭心症、
脳卒中
慢性閉塞性肺疾患、
※2:喘息、
肺炎または気管支炎
なし
破線:95%信頼区間
92.5
90.0
87.5
5
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
血清中コチニン濃度=受動喫煙レベル
3.0
方 法:
6∼16歳の米国人の子ども
4,399人を対象に、受動喫煙
が認知能力に及ぼす影響を
調査
受動喫煙のバイオマーカーと
(ニコチン
して血清中コチニン
の代謝産物)濃度を使用
※読解力テストは100点が満点
3.5
(ng/mL)
Yolton, K. et al.:Environ Health Perspect 113
(1)
:98, 2005[L20100804194]
より改変
換気扇の下で吸っても
、
受動喫煙は防げない!
家族のために、換気扇の
下で喫煙するお父さんも
多いはず。しかし、換気
近い屋外で喫煙しても、
扇のそばや、閉めたドアに
子どもの受動喫煙レベルは
、
喫
煙
者
のい
ない家庭の3.23倍にも
報告があります。
及ぶとの
● 子どもの受動喫煙レ
ベル
(海外データ)
[ ]
:95%信頼区間
1.0
喫煙者のいない家庭
換気扇のそばや
屋外(閉めたドア付近)
で
親が喫煙
0
3.23
1
p=0.01
(ロジスティック回帰分
析)
[1.3 ー7.9]
2
3
4
オッズ比
方 法:両親とも喫煙する
2.5∼3歳のスウェーデン
の子ども366人の尿中
の開閉)
コチニン濃度を、両親の家
で分析。比較対照は両親と
庭内の喫煙状況(喫煙す
も非喫煙の433名の子
ども。
る場所、ドア
禁無断転載・複写・複製・電子化・転送 Copyright © 2011 Pfizer Japan Inc.
Johansson, A. et al.:
Pediatrics 113(4)
:e291, 2004[L201
008041
96]
より作図
、
ク
ス
リ
の
ん
が
胃
る
す
喫煙で上昇
!
る
戻
に
元
ば
れ
け
続
を
禁煙
3
昇し、1日1箱
喫煙本数が多いほど上
の
1日
、
クは
リス
んの
調査で、胃が
では、非喫煙者と
わが国の男性を対象とした
煙を15年以上続けた人
禁
、
方
一
た。
まし
まり
の約2倍に高
の喫煙者でも非喫煙者
た。
同レベルまで低下しまし
区間
相対危険度
1
1.5
1.0
1.0
男 性
2.08
2.15
[1.41ー3.07]
[1.53 ー3.02]
98.71]
1.ー2
72
1.
[1.45
[1.12 ー2.64]
1.31
[0.77 ー2.21]
1.41
.98]
2.5
2.0
:95%信頼
[ ]
p<0.05
● 胃がん発症リスク
[1.00 ー1
0.5
高まった食道がんのリス
ク、
禁煙で低下!
0
職場の禁煙を
すすめる
5
p for trend <0.00 01
ハザード比
6 [ ]
:95%信頼区間
5 男 性
4
3
2
1
0
非喫煙
5.00
[1
5.09
[1
.70 ー 14.66]
2.07
.80 ー 14.40]
1.0
過去喫煙
1∼19本/日
の
炎”
胃
性
縮
萎
な
篤
重
“
で
煙
喫
リスクが約9.3倍に!
喫煙により重篤な萎縮性
わが国の調査によると、
した
象と
対
者を
た患
受け
にも高まりました。
胃十二指腸内視鏡検査を
喫煙者の9.31倍、4.91倍
非
ぞれ
それ
、
が
スク
リ
方 法:
胃炎、重篤な腸上皮化生の
を受
スク
胃十 二指 腸内視鏡 検査
のリ
生
化
皮
上
び腸
を
けた日本 人の患者 32 7例
● 重篤な萎縮性胃炎およ
9..8531
ー 22.50]
喫煙(重篤な萎縮性胃炎)
4.91
[1.90 ー 12.68]
喫煙(重篤な腸上皮化生)
0
[3
1
2
3
4
6
5
オッズ比
7
8
9
10
胃炎、
対象に、喫煙が萎縮性
響に
腸上 皮化 生に及ぼす影
ついて調査
度を
萎縮と腸 上皮 化生の程
tem
updated Sydney sys
ア化
に従 って 4 段 階にスコ
計
し、胃前庭部と胃体部の合
と
スコアが4点以上で 重篤
定義した
多変量解析
5
より作図
08]
101110
:1049, 2004[L201
J Cancer 112(6)
Koizumi, Y. et al.:Int
消化性潰瘍の34%は、
H.ピロリ感染+喫煙 に起因!
34
Kurata, J. H. et al.:J Clin Gastroenterol 24(1)
:2, 1997[L49990099120]
より作図
直径6mm超の扁平腺腫
の
リスク、喫煙者 では約3
.8倍!
※
大腸
(結腸・直腸)
のがん検診で発見されに
くく、隆起性のポリープよ
りも悪性度が高い扁平
喫煙者※では、扁平腺腫
腺腫。
のリスクが非喫煙者の2.5
3倍
、
直
径
6m
mを超えるものに関しては
に高まると報告されていま
3.84倍
す。
● 大腸の扁平腺腫のリ
スク
(海外データ)
方 4
オッズ比
非喫煙
(年)
禁煙後の年数
過去喫煙者
31
Ishikawa, A. et al.:J
Epidemiol 16(5)
:185, 2006[L201101
14025]
より作図
1.0
(本/日)
喫煙本数
現在喫煙者
≧15
5∼14
24
≧20本/日
:95%信頼区間
[ ]
<5
≧25
11
方 法:がんの既往のない
現在喫煙
40歳以上の日本人男性
を対象とした2つのコホー
追跡)
を解析し、喫煙が食道が
ト研
究
(①
:
9,0
08人
ん発症リスクに及ぼす影響
を9年間追跡、②:17,715
について調査
多変量解析
人を7.6年間
2
20∼24
喫煙、ヘリコバクター・ ● 消化性潰瘍の人口寄与危険度割合(海外データ)
ピロリ
(H.ピロリ)感染と
方 法:
「その他」
消化性潰瘍の危険因子に関
いった消化性潰瘍の危険
する論文(非ステロイド性抗
%
炎症薬:37報、H.ピロリ感
因子に関するメタアナリシ
「H.ピロリ感染
染:6報、喫煙:20報)
をメタ
+喫煙」
スにおいて、消化性潰瘍
アナリシス
「非ステロイド性
抗炎症薬」
%
の人口寄与危険度割合
%
は、
「H.ピロリ感染+喫煙」
では34%と最大、次いで
「H.ピロリ感染単独」
「H.ピロリ感染単独」
での
%
31%と報告されています。
つの理由
<消化器疾患編>
[0.66 ー 6.57]
1∼19
4
The Evidence
わが国の男性を対象とした
調査で、食道がんのリスク
は、1日1箱未満の喫煙
にも高まりました。しかし、
により非喫煙者の5倍
禁煙により、非喫煙者と
同レベルまで低下しまし
た。
● 食道がん発症リスク
非喫煙者
方 法:
(①:40歳
2つのコホート研究
80 人
以上の日本人男性 9,9
②:40∼64歳
を9年間追跡、
7年
の日本人男性19,412人を
を解析し、喫煙が胃
間追跡)
につ
がん発症に及 ぼす影響
いて調査
多変量解析
3.84
[ ]
:95%信頼区間
2.53
3
2
1
0
より作図
11007]
:675, 2002[L201101
Dig Dis Sci 47(3)
Nakamura, M. et al.:
禁無断転載・複写・複製・電子化・転送 Copyright © 2011 Pfizer Japan Inc.
[2.02 ー 7.32]
[1.60 ー 4.00]
1.0
非喫煙者
扁平腺腫全体
多量喫煙者※
>直径6mm
法:
ニューヨーク州立大学スト
ー
ニーブルック校医療センタ
ー
で内視鏡検査を受けた600
例
(無症候、平均年齢56
歳)
を
対象に、喫煙と大腸の扁平
腺
腫との関連を調査
多変量解析
※累積の喫煙量が10 pac
k year
(
「pack
(1日の喫煙本数/20本)
」
「喫煙年数」
)
が10以上で、現在
も喫煙を継続している、
もしくは
禁煙後の期間が10年以
内の者
Anderson, J. C. et al.
:Gastrointest Endosc
71(7)
:1234, 2010[L201
101120
10]
より作図
3
と、
る
す
に
煙
禁
面
全
職場を
!
下
低
%
8
.
3
が
率
喫煙
日喫煙本数の変化り︶
あた
︵喫煙継続者 人
8%低下
により喫煙率は3.
)
煙
禁
内
物
建
(
煙
、職場の全面禁
ました。
ナリシスしたところ
減ることが分かり
26の研究をメタア
1本
3.
が
数
本
煙
喫
の
方 法:
た従業員でも1日
カナダ、
ア、
し、禁煙しなかっ
外データ)
海
米国、オーストラリ
(
化
変
の
数
本
煙
の禁 煙
喫
場
職
と
る
率
煙
おけ
ドイツに
による喫
メタ
究を
研
0
6の
● 職場の全面禁煙
化に関する2
1
0
喫煙率の変化
1
The Evidence
厚生労働省による調査で、何らかの
喫煙対策に取り組んでいる事業所の
割合は、2002年から
2007年の5年間に急増し75.5%
に達しました。それでも、92.2%の労
働者
はさらなる喫煙対策
を望んでいました。
7.8%
職場の禁煙を
すすめる
5
方 法:
1 0 人 以 上を 雇用 する 民 営
事 業 所 から抽 出した 約
14,0 00事 業所と労働 者約
18,0 00人を対象に、200 7
年10 月31日現 在の 状況 に
ついて調査
つの理由
5
5
厚生労働省:平成19年 労働者健康状
況調査結果の概況:2008[L201104
04002],[L201104
2
04003]
より作図
約4分の1の労働者は
望!
希
を
煙
禁
の
体
全
所
業
事
ためか、労働
煙を受けていました。その
喫
動
受
で
場
職
が
者
働
多くの労
業所全体を禁煙と
同じ調査によると、65%と
「喫煙場所を設けず、事
が
.0%
24
、
を
」
化
煙
禁
の
「喫煙場所以外
者の54.1%が
を望んでいました。
すること」
方 法:
民営
いる
んで
望
して
1 0 人 以 上を 雇用 する
策と
対
煙
●喫
ある
が
煙
抽 出した 約
喫
ら
動
か
受
所
の
業
で
事
場
職
●
労働者の割合
約
14 ,00 0事 業所と労 働者
※複数回答可
労働者の割合
07
1.3%
なし
の
33.7%受動職場
喫煙あり
65.0%
54.1%
喫煙場所以外の
禁煙化
18 ,00 0人を対 象に、20
に
年1 0月31日現 在の 状況
ついて調査
24.0%
喫煙場所を設けず
事業所全体を禁煙
0
20
厚生労働省:平成19年
40
60
80 100(%)
より作図
10404003]
果の概況:2008[L201
労働者健康状況調査結
0
3年前
2年前
1年前
23.1
23.4%
22.6
1年後
2年後
施行年
方 法:
工 場 の男 性 従 業 員を対 象
に、毎年9月に実施している
定期健康診断時の問診票よ
り喫煙率を調査
禁煙サポートは、希望者に
対して、禁煙補助薬の配布
と産業医、看護師によるカウ
ンセリングを実施(施行年の
前年6月∼9月)
永田 智久: 進めよう職場の喫煙対策 安全衛生のひろば 中央労働災害防止協会編:9, 2010[L20100709015]
社内の禁煙化は、
喫煙者にもメリット!
社内の禁煙化の効果は
、受動喫煙が減ることだ
けではありません。喫煙
多く禁煙に挑戦するよう
する従業員は、以前より
になり、その結果、禁煙
成
功
者
が
増
えて
喫
煙関連疾患の罹患率・死
の低下につながります。
亡率
● 社内禁煙が健康の転
帰に影響を及ぼす経路(
海外データ)
禁煙化の方針
喫煙する
従業員
介入
集団
中間結果
健康の転帰
証明されている
証明はされていない
関連がある
禁無断転載・複写・複製・電子化・転送 Copyright © 2011 Pfizer Japan Inc.
職場での
喫煙が減少
再喫 煙の
減少
禁煙意欲
の向上
禁煙の試みが
増加
※米国CDC地域予防サー
ビスによる概念図
1日の喫 煙
本数 が減少
?
?
禁煙成功者の
増加
罹患率・死亡率の低下
喫煙対策の内容
不明
33.8%
40
35
30
25
20
15
10
敷地内禁煙
2007年
禁煙サポートと敷地内禁煙で、
男性喫煙率が約10%減!
● 工場の男性従業員の喫煙率
42.7
(%)45
39.5
喫煙対策として望むことあり
2002年
より作図
3]
070901
8, 2002[L2010
:18
5(7357)
M. et al.:BMJ 32
Fichtenberg, C.
敷地内禁煙が喫煙率低下に及ぼす影響を検討した調査で、ある工場で禁煙サポートと敷地内禁煙
を実施したところ、男性従業員の喫煙率は約10%低下したと報告されています。
<タバコ規制編>
92.2%
­3.1本
ー4
(本)
­3.8%
4
ー3
禁煙サポート
59.1%
75.5%
対策として望むことなし、
または不明
ー3
ー2
敷地内禁煙の告知
喫煙対策に取り組んでいる
事業所の割合
(%)
100
90
80
70
60
50
10
0
● 職場における喫煙対策として
望むことがある労働者の割合
1
ー2
ー4
(%)
喫煙対策に取り組む事業所は
増加するも、不満あり!
● 喫煙対策に取り組んでいる
事業所の割合
ー1
アナリシス
ー1
喫煙者が減少
Hopkins, D. P. et al.:
Am J Prev Med 38(2
Suppl)
:S275, 2010[L201
103310
71]
より改変
ト
ン
ラ
プ
ン
イ
、
喫煙していると 約3倍!
失敗のリスクが
3
わっています。
、喫煙と深く関
も
否
成
の
そ
、
ます。
すが
と報告されてい
工歯根)治療で
る
人
ま
(
高
ト
に
ン
倍
ラ
.1
プ
3
の
額なイン
煙により非喫煙
自費診療で高
のリスクは、喫
敗
失
ト
ン
ラ
プ
、イン
海外の調査で
)
方 法:
(海外データ ザード回帰モデル)
ト治療を受け
失敗のリスク
歯科インプラン
比例ハ
ス
ク
ッ
.1歳、
コ
(
01
● インプラント
p<0.
(平均年齢53
ハザード比
1
歯を9本以上失うリスク
、
喫煙者では高い!
オッズ比
1.5
1.0
2.27
1.30
1.00
1.65
2.02
1.17
[0
.90 ー3.17]
.65 ー2.08]
2.0
.29 ー1.17]
≦15
16∼20
≧21
喫煙者:1日の喫煙本数
≦10
11∼20
21∼30
方 法:秋田県横手市に住
過去喫煙者:禁煙年数
む40∼75歳の男性1,08
8人を対象に、喫煙が歯
多変量解析(年齢、歯磨
の本数および歯周病に
きの頻度といった口腔衛生
及ぼす影響について調
に関する行動で補正)
査
オッズ比
非喫煙者
≧31
1.5
1.0
0
02]
より作図
に
病
周
歯
は
者
喫煙
!
い
す
や
り
な
倍
約1.7
の1.74倍
クが非喫煙者
ス
リ
の
病
周
歯
、喫煙者では
ベルにまで
関連も検討され
意差のないレ
の
有
煙
と
喫
者
と
煙
病
喫
周
非
が
は歯
上述の調査で
者では、リスク
ます。過去喫煙
い
て
れ
さ
告
に高まると報
方 法:
に 住 む 40 ∼
低下しました。
秋田県横手市
8人を対象
08
1,
性
75歳の男
スク
リ
の
病
周
数および歯
歯
本
●
に、喫煙が歯の
1.74
間
:95%信頼区
[ ]
2.0
オッズ比
1.5
1.0
7
1.2
ー 1.78]
[0.90
1.0
0.5
0
]
[1.21 ー 2.50
非喫煙者
喫煙者
過去喫煙者
riodontal
T. et al.:J Pe
Yanagisawa,
3歳児の虫歯リスクは、家庭内
に喫煙者がいると高まる!
p=0.0269(ロジスティック回帰 分析)
[ ]
:95%信頼区間
方 法:
北海道十勝地域の16町村に
おいて平成18年度3歳児歯
科健診を受けた1,391人を対
象に、家庭内喫煙者の有無と
う蝕との関連を調査
1.5
[1.04 ー 2.0]
1.0
0.5
Yanagisawa, T. et al.
:J Periodontal Res
45(2)
:277, 2010[L201105
250
2
より作図
10525003]
[L201
:572, 2002
Res 81(8)
et al.:J Dent
Chuang, S. K.
北海道十勝地域の3歳児歯科健診受診者を対象とした調査で、虫歯(う蝕
)
のリスクは、家庭内に
喫煙者がいる幼児では、喫煙者がいない幼児の1.5倍に高まると報告され
ています。
● 3歳児の虫歯リスク
< 歯科疾患編>
0.59
[0
0.5
0
5つの理由
1.69
[0
現在喫煙
[1.7
非喫煙
4
職場の禁煙を
すすめる
た677例
)
合計2,349本
インプラントは
プラン
ン
イ
が
煙
喫
、
を対 象に
に及ぼす影響
ト失敗のリスク
23.8ヵ月追跡
について、平均
調査
初にインプラ
多変量解 析( 最
年齢、性別、
た
け
ント治療を受
)
位
の 置で補正
解剖学的な顎
1.0
1.0
0.5
The Evidence
p for trend=0.022
[1.14 ー4.52]
[1.23 ー3.30]
[0.97 ー2.81]
[0.75 ー2.24]
2.0
2.0
1.5
0
日本人男性を対象とした
調査で、歯を9本以上失う
リスクは喫煙者で高く、
吸う人では、非喫煙者の
1日21本以上タバコを
2.27倍に高まることがわか
りま
した
。
しか
し、禁煙を継続することで
は非喫煙者と同レベルにま
、
リスク
で低下しました。
● 歯を9本以上失うリス
ク
2.5 [ ]
:95%信頼区間
間
:95%信頼区
[ ]
3.5
3.0
2.5
3ー.15.5]
影 響 について
周 病 に及 ぼ す
ットが 6m m
ケ
ポ
周
歯
調査。
以上ある場
1つ
が
以上ある歯
た
とし
」
り
、歯周病あ
合「
齢、歯磨きの
年
(
析
解
量
変
多
腔衛生に関す
頻度といった口
)
正
補
る行動で
[L201
:277, 2010
Res 45(2)
より作図
10525002]
5
いない
家庭内の喫煙者
いる
中山 佳美ほか:口腔衛生会誌 58(3)
:177, 2008[L20110525004]
より作図
喫煙がもたらす歯周疾
患の
超過医療費は1,723億
円!
2005年のデータを用いた
試算で、わが国における喫
煙による歯周疾患の超過
1,083億円、女性では64
医療費は、男性では
0億円、合計1,723億円に
上ると推計されています。
● 喫煙による歯周疾患
の超過医療費(2005年
度)
喫煙による歯周疾患
超過医療費
歯周疾患医療費に
対する超過割合
男 性
1,083億円
31.5%
女 性
合 計
640億円
1,723億円
12.9%
20.5%
方 法:2005年度の国の
4つの既出統計データ
(国民医療費、社会医療
喫煙率)
診療行為別調査、推計
を用いて、喫煙による歯
患者数(外来・歯科)、国民
周疾患の超過医療費を
生活基礎調査の
推計
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山本 龍生ほか:ヘルスサ
イエンス・ヘルスケア 9(2
)
:69, 2009[L201105
25006]
より作図