司法書士開業フォーラム今年も開催さる！【第２回】全青司プロボノ委員会余村博樹前回、まずは函館など全国４箇所において開業フォーラムを開催したということを書いたが、もともとこの全青司の開業フォーラムは、「独立開業フォーラム」という名称でスタートした。これは、全国津々浦々にあまねく存在する、市民に身近な法律家＝司法書士として、すべての市民の皆さんが法的支援を受けられるように、法律家の少ない地域における開業を合格者の方々に紹介して、そのような地域での開業を考えていただきたいということに主眼を置いたものであった。そこでは、司法書士の使命や職責などとともに、法律家過疎地の紹介やそのような地域での開業体験記にも多くの時間が費やされた。その結果、まさに紹介した地域において「独立開業」された合格者の方が増えてきたことは、大変喜ばしいことであった。だが、同時に課題も見えてきた。合格者の多い大都市で、多くの皆さんに紹介することができれば、なるほど過疎地での開業には資するであろう。しかしながら、「過疎地での開業は考えていないが、参加してもよいのか」「過疎地のことよりも、司法書士のことをもっと知りたい」などという声が、年々多く寄せられるようになっていったのである。そこで、「我々のお伝えしたいこと」も、再検討されることとなった。「法律家過疎地での開業のみが、市民の皆さんに有益なのではない。それとともに、日本全国どこにいる司法書士も、あまねく市民の皆さんと向き合って、伴走者として支援していくことこそが重要ではないか」法律家過疎地での開業を主眼とする「独立開業フォーラム」から、すべての司法書士登録者すなわち開業者を対象とする「司法書士開業フォーラム」へ、全青司のフォーラムは変化を遂げる。つづく