プリンストン大学コンラン教授の益田市内現地調査について

益
田
市
平成27年6月4日
報 道 発 表 資 料
担当課名 教育委員会 文化財課
歴史文化研究センター
担当者名 中司 健一
電話番号 0856-31-0623
FAX 番号 0856-24-1380
E-mail [email protected]
プリンストン大学コンラン教授の益田市内現地調査について
日本中世史を専門とするアメリカ・プリンストン大学のコンラン教授が大内氏や石見銀山と
益田の関係などを研究するため、6月9日(火)に益田市内を現地調査されます。海外の研究
者が益田の中世遺跡や益田氏の歴史について、どのような印象や感想を持ったのかを知ること
のできる貴重な機会ですので、ご案内いたします。
1.来益する研究者
・Thomas D. Conlan (Princeton University. Professor of East Asian Studies & History)
トーマス・D・コンラン(プリンストン大学。東アジア史教授)
・平瀬直樹(金沢大学人文学類准教授。日本中世史専攻)
2.日程(状況により時間が前後する場合があります)
6月9日(火)
09:15~09:45 都茂鉱山見学
10:05~10:20 東仙道の遺跡見学
10:40~10:55 佐毘売山神社見学
11:15~12:00 中須東原遺跡・福王寺(・櫛代賀姫神社)見学
13:50~14:40 七尾城跡見学
15:00~15:30 三宅御土居跡見学
15:40~16:00 医光寺見学
16:10~16:30 萬福寺見学
(取材は随時受け付けますが、萬福寺見学の後に、萬福寺にて10分程度現地調査全体に
ついてのコメントをいただく予定です。
)
○トーマス・コンラン教授の経歴
(プリンストン大学のホームページを和訳したもの)
東アジア史のトーマス·コンラン教授は、10~16世紀の日本の、戦争や儀
式の実態、政策意思決定のあり方、理念、そして社会構造について研究してい
る。ミシガン大学で日本語と歴史を専攻し、スタンフォード大学の大学院に進
学した。コンラン教授の処女論文「神の助けの中で:蒙古襲来絵巻」は、蒙古
襲来についての新しい史料を紹介した。この論文で彼は、日本の武士達がモン
ゴル軍の侵略を食い止めることができたと主張した。次の論文「戦争のあり方:
14世紀日本の戦争の秩序」は、彼の博士論文に基づき、戦争がどのように1
4世紀日本の社会・政治・意識構造を変えたかを明らかにした。さらに彼は、
「武
士の武器と戦術 1200-1877」という、武士の歴史の概説書を書いた。最新の著
書「王権の象徴:14世紀日本における儀式決定論の時代」では、中世日本に
於ける政治思想を分析した。現在、コンラン教授は、15・16世紀における
宗教と政治の役割と、この時代の中心的な存在であった西日本の大名大内氏に
ついて研究している。
※京都大学大学院にも在学していたことがあるようです。
○平瀬直樹准教授の経歴
平瀬准教授は、中世日本における宗教と社会、宗教と都市の関係を研究して
います。京都大学文学部、京都大学大学院文学研究科、山口県文書館を経て、
現在は金沢大学准教授。主な研究対象は大内氏および山口と、北陸地方。大内
氏と宗教の関係について分析した論文が多数ある。