アジアおよびオセアニアにおけるインターネットおよび 電子商取引の現在

SOFTIC SYMPOSIUM 2000
アジアおよびオセアニアにおけるインターネットおよび
電子商取引の現在および将来
Part A
インターネットの使用状況と関連法制、政府の政策、民間部門の活動
インターネットの使用状況
•
概算による 1997 年におけるインターネット・ユーザー数 = 25 万
•
概算による 2000 年におけるインターネット・ユーザー数 = 150 万
•
予測による 2004 年におけるインターネット・ユーザー数 = 400 万
(統計は MDC から入手)
•
MYNIC の統計 − 地域のトップレベル・ドメイン・ネーム「my」の登録
「.com.my」の登録総数(1995 年∼1999 年)= 8742
「.net.my」の登録総数(1995 年∼1999 年)= 404
「.org.my」の登録総数(1995 年∼1999 年)= 257
「.gov.my」の登録総数(1995 年∼1999 年)= 287
「edu.my」の登録総数(1995 年∼1999 年)= 209
2000 年 1 月から 2000 年 8 月までの間のみの「.com.my」の登録総数 = 7139
「.com.my」の登録の顕著な増加はオンラインで行われる事業数の増加を反映したもの
である。
•
マ レ ー シ ア に お け る イ ン タ ー ネ ッ ト ・ サ ー ビ ス ・ プ ロ バ イ ダ ー 数 = 7 (Maxis
Broadband Sdn Bhd、Celcom (M) Sdn Bhd、MIMOS Bhd、Digi Telecomuunications Sdn Bhd、
Prismanet (M) Sdn Bhd、Telekom Malaysia Sdn Bhd および TT dotCom Sdn Bhd)
電子商取引
•
電子商取引による収益は 2003 年までに 10 億米ドル(38 億 RM)を超えると予測され
ている。(エネルギー・通信・マルチメディア大臣 Datuk Leo Moggie 氏の新聞向け発
表)
•
最近行われた調査によって電子商取引の領域への参入にもっとも積極的なのは金融、
消費者、小売、卸売および製造業に属する会社であることが明らかになっている。
•
オンライン・バンキング:
マレーシア中央銀行は認可を受けている銀行および金融
機関がオンライン・バンキング・サービスを提供することを承認している。オンライ
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ン・バンキング活動は Bank Negara によって厳しく規制されている。初期段階にあるこ
とから、オンライン・バンキングはいまだ全面的な開発を必要としている。Bank
Negara は「認可銀行によるインターネット・バンキング・サービスの提供に対する最
小限度のガイドライン」と題した一連のガイドラインを導入している。情報サイト、
通信サイト及び取引サイトの 3 種類のインターネット・バンキングが特定されている。
•
オンライン株式取引および電子仲介:
マレーシア証券委員会はオンラインでの証券
および先物取引活動を規制するガイドラインを開発することを目指した「資本市場に
おける電子商取引の実施のための枠組」と題した答申書を発行している。
ICT(情報通信技術)促進のための政府の努力
•
NITC:
国家情報技術計画および国家ビジョン 2020 の実施を遂行する国家情報技術審
議会(NITC)の設置。NITC の目標は IT の活用と開発のための戦略の策定、IT の使用
および開発に関連した活動の管理と調整、国内 IT 産業の開発、IT 規格の制定および IT
の分野における人材の開発である。NITC は計画の 3 つの構成要素である人、インフラ
ストラクチャー、アプリケーション開発の面で指導的役割を果たすことを目指してい
る。NITC は MSC(マルチメディア・スーパー・コリドア)およびデモンストレー
ター・アプリケーション(DA)・プログラム等の国家の ICT プログラムについて援助
を提供する。
•
NECC:
国家電子商取引審議会(NECC)はその事務局を務めるマルチメディア開発
公社(MDC)と共にマレーシアにおける電子商取引の成長を促進し、助成することを
目指している。
•
MSC:
マルチメディア・スーパー・コリドア
マレーシア独自の「シリコンバレー」はクアラルンプール・シティ・センター
(KLCC)から始まり南へこの地域で最大の国際空港であるクアラルンプール国際空港
(KLIA)まで広がる長さ 50 km、幅 15 km の緑地帯を取り巻いている。このコリドア
の中に 2 つの洗練された都市が開発されつつある。マレーシアの行政面の首都である
プトラジャヤは電子政府のコンセプトを実現するものである。サイバージャヤはマル
チメディア産業、研究開発センター、マルチメディア大学、ならびに最新のマルチメ
ディア技術を使って製造および商取引を行おうとする多国籍企業の本部集団を収容し
たインテリジェント都市になるであろう。MSC の開発の先頭に立っているのがマルチ
メディア開発公社であり、この極めて野心的なプロジェクトの実行を委託されている。
MSC が対象とする投資家は規模の大、中、小を問わず世界クラスの技術を持った会社
である。これらの会社はシステム・インテグレーター、ハードウェアおよびソフト
ウェアの販売/製造業者、医療機関および医療機器メーカー、技術に優れた会社、テ
レマーケティングおよびオンライン・サービス・プロバイダーで構成されるものであ
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る。ICT に関わるあらゆる会社が含まれるといえば十分であろう。今年の 3 月には 303
社の MSC 資格のある会社の内、50 社が電子商取引に関与している。7 種類の電子関連
事業が MSC の旗艦的役割を果たすものと認められている。これらは電子政府、多目的
カード、スマート・スクール、電気通信医療、研究開発集団、ワールドワイド・マ
ニュファクチャリング・ウェブならびにボーダーレス・マーケティングである。
MSC 資格のある会社は一連の奨励策の恩典を享受している。これらの恩典は投資家の
信頼を確保するため保証法によって具体化されている。財務上の恩典としては MSC 資
格のある会社はマレーシアの所得税の 5 年間の免除(パイオニア資格)を享受し、こ
れは 10 年間まで延長されるものであり、あるいは MSC サイバーシティーへの新規投
資については最高 5 年間までの 100%の投資税控除(ITA)を享受する。さらに、MSC
会社はマルチメディア機器の輸入については非課税の恩典を受ける。地方の中小企業
のためには研究開発助成金がある。財務面以外の恩典としては知的所有権による保護、
世界クラスの物理的および IT インフラストラクチャー、競争力のある電気通信料金、
インターネットの無検閲、計画的都市開発、教育施設ならびに厳格な地帯設定によっ
て保護された緑化環境がある。
Part B
知的所有権の現在の状況
1987 年著作権法
一般
•
著作権はアイディアの表現を保護するものであり、その基礎となったアイディアその
ものを保護するのではない。
•
著作権の保護は属地的なものである。
•
マレーシアは国際的著作権保護に関するベルヌ条約の加盟国である。
•
著作権法によって保護される作品 − 著作物、音楽作品、美術作品、フィルム、音声
録音物。
•
要件 − 独創性、有体物および著作者がこの法律でいう「資格のある者」であること。
•
コンピューター・プログラムは著作物として明確にこの法律によって保護されている。
コンピューター・プログラムは「直接、あるいは
(a) 他の言語、コードまたは表記への変換
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(b) 別の有体物としての複製
のいずれか、または両方によって、デジタル情報処理の能力を持つ装置に特定の機能
を果たさせることを意図した、言語、コードまたは表記の如何を問わない一連の命令
(関連する情報と一緒であるか否かを問わない)の表現」と定義されている。
ソフトウェア(ソース・コードおよびオブジェクト・コード)を含む。
サイバースペースにおける著作権
•
著作権はウェブサイトの種々の面に存在するものである。著作権は制作された瞬間か
ら存在する。
•
著作権の保有者の明示の許可(オンライン契約またはライセンス)、またはフェア・
ディーリングとなる目的のため、または成文法による防御のいずれかに該当する場合
でない限り、ウェブサイトにアクセスし情報をダウンロードすることは自分のコン
ピューターまたはフロッピー・ディスクへのデジタル形式によるものであれ、プリン
トアウトによるハードコピーであれ著作権の侵害となりやすいものである。
•
1987 年著作権法第 36 条 − 侵害
•
侵害となるか否かを判定する基準は質的な基準であって、量的なものではない。
•
一定の状況の下では、リンク付けすることおよびフレームすることも侵害となる。こ
れはパッシング・オフ行為または逆パッシング・オフ行為となることもあり得る。
•
1987 年著作権法は権利管理情報に対する侵害も含むよう改正されている。同法によれ
ば権利管理情報は「作品、作品の著作者、作品に含まれるあらゆる権利の保有者を特
定する情報、あるいは作品の使用条件に関する情報、このような情報を示す数字また
はコードであって、これらの情報のいずれかが作品のコピーに添付されるか、または
作品の公衆への伝達に関連して表示されたもの」と定義されている。
•
下記の行為があった場合には著作権の侵害となる可能性がある。
(a) 同法に基づく著作者の権利に関連して著作者が使用した技術的手段を回避し、あ
るいは回避される原因を作った場合
(b) 電子的権利管理情報を許可なく除去または変更して作品を取り扱った場合
•
無許可のフレーミングは著作権保有者の電子的権利管理情報を除去または変更する行
為となることがある。
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•
無許可のリンク付けは直接的には著作権侵害にならないであろうが、結果的に寄与侵
害となることがある。他のウェブサイトのコンテンツを無許可のイメージ・リンクに
よって自己のページに組み入れた場合、リンク付けした者による直接のコピーは行わ
れない。しかし、そのページを訪問したブラウザーが他のウェブサイトからイメージ
を検索し、現在のページ上のテキストと組合わせた場合、そのウェブサイトの創作者
は派生作品を創作したことによってその著作権に対する寄与侵害については有罪であ
る。
2000 年著作権(改正)法(2000 年 8 月 15 日施行)
•
録音および娯楽産業に対する認知および保護が強化された。「侵害コピー」の定義が
ライブ演奏の録音物の複製を含むよう拡張され、その製作が演奏家の権利の侵害とな
り、またこのようなコピーのマレーシアへの輸入もその対象となっている。
•
成長途上の IT 産業保護への関心の増大に伴い、「機械で読める形式か他の形式かにか
かわらず、単なるデータの集積物」も「原作品」として保護される派生作品に含まれ
ることになった。[データベースの保護を含む]
1983 年特許法
•
コンピューター・ソフトウェアは新規性の要件を満たし、発明と認められる要素を含
み、産業上使用できるものであれば特許性がある。
•
すべてではないにせよ、ほとんどのコンピューター・プログラムが特許性を認められ
るために必要な高度の新規性を満たさないものであることから、これらのプログラム
は著作権によって保護されている。
2000 年集積回路レイアウト・デザイン法(「LDICA」)(2000 年 8 月 15 日発効)
•
LDICA はそのデザインが LDICA に規定された意味の「資格のある者」によって創作さ
れ、独創的なものである場合には集積回路と一体化されたレイアウト・デザインの保
護を認めている。デザインは創作者自身の知的努力の成果であり、創作の時点でレイ
アウト・デザインの製造者間で一般的になっていない場合に独創的なものとみなされ
る。
•
保護を受けるためには、そのレイアウト・デザインは有体物に固定され、あるいは集
積回路と一体化されていることを要する。
•
レイアウト・デザインは「表現された集積回路の構成要素の三次元配置ならびに集積
回路の内部接続の一部または全部、あるいは製造を意図した集積回路のために準備さ
れたそのような三次元配置」と定義されている。
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•
集積回路は「最終的な形態であるか中間的な形態であるかを問わず、その構成要素の
少なくとも 1 つは能動的な構成要素であり、構成要素および内部接続の一部または全
部が 1 つの物質の上および内部、あるいは上または内部に集積して形成されており、
電子的機能を果たすことを意図した製品」と定義されている。
•
著作権に非常に良く似ている、レイアウト・デザインの保護のための登録制度はない。
それが創作され、保護を受けるための品質関連要件を満足するに至った瞬間から保護
は存在する。
•
そのレイアウト・デザインが委託または雇用に基づいて創作されたものでない場合、
レイアウト・デザインの創作者がそのレイアウト・デザインの権利保有者である。そ
のレイアウト・デザインが委託または雇用に基づいて創作された場合、これに反する
合意がなされていない限り、そのレイアウト・デザインに関する権利は委託者または
雇用者に帰属するものとみなされる。
•
保護の期間はそのレイアウト・デザインがマレーシアまたはその他の場所で最初に商
業的に使用された日から 10 年間である。
•
権利保有者は保護されている作品を非合法かつ同意なく複製し、および/または商業
上使用した第三者に対して侵害訴訟手続を開始する権利を持つ。
•
保護されているレイアウト・デザインに含まれる権利は譲渡、ライセンス、遺言書ま
たは法律の適用によって合法的に移転することができる。このような移転はすべて文
書によって記録されることを要する。
発議されている 2000 年光ディスク法案
•
IT 時代の海賊行為を緊急に抑制する必要があるため、立法部は最近 2000 年光ディスク
法案を発議した。
•
光ディスクは同法案の別表 1 に列挙された媒体または装置、またはデータをデジタル
形式で保存することができレーザーで読むことのできるその他の媒体または装置と定
義されている。光ディスクにはさらに、レーザーまたはその他の手段で読むことので
きるデータが保存されているか否かにかかわらず、何らかの目的のために製造された
そのような媒体または装置も含まれる。
•
別表 1 に規定されたディスクのリストは下記のものを含んでいる。オーディオ用コン
パクト・ディスク(CD-A)、ビデオ用コンパクト・ディスク(CD-V)、読出し専用メ
モリー・コンパクト・ディスク(CD-ROM)、双方向コンパクト・ディスク(CD-I)、
写真用コンパクト・ディスク(CD-P)、追記型コンパクト・ディスク(CD-R)、書き
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換え可能コンパクト・ディスク(CD-RW)、デジタル多用途ディスク(DVD)、レー
ザー・ディスク(LD)、ミニ・ディスク(MD)
•
発議された法案では、光ディスクを製造するものは誰でも同法に従って有効な免許を
保有し、免許を受けた場所で光ディスクを製造することを要する。関連する免許を受
けないことは同法の下では犯罪となる。同法は有罪とされた違反者には罰金刑および
/または懲役刑を課している。
•
規定された免許の申請は同法に基づいて任命された光ディスク管理官に対して提出す
ることを要する。管理官は免許を付与、拒絶、取消す権限を与えられている。このよ
うな権限に加え、管理官はさらに前述の免許の条件を変更する権限を持っている。免
許は管理官の許可があれば移転することができる。管理官は同法に基づいて付与され
たすべての免許の公共登録簿を保持することを要する。
•
さらに製造した各々のディスクに製造者コードを表示することが免許を受けた者の義
務とされている。この要求に対する違反は同法の下では犯罪となる。製造者コードは
免許を付与する際に管理官から免許を受けた者に対して発行される。
•
さらに管理官は光ディスク製造業界を規制するため行動準則を発行する権限を持って
いる。関連する準則を遵守しなかった場合、200 リンギット以下の科料を管理官に支払
う責任が発生する。
•
管理官およびその補佐官は同法の施行および調査に関して広範な権限を持っている。
この権限には調査および押収の権限ならびに事件を知っている者の立会いを要求する
権限が含まれている。
インターネット・サービス・プロバイダーの責任
•
現在のところ、この点についての判決例はない。
•
ISP の責任は不法行為である(例
•
ISP の契約上の責任は ISP と加入者の間に契約が存在していること、その契約に制限条
名誉毀損)。
項が含まれていること、契約の明示された条件を補足する暗示的な条件があるか否か
によって決まる。
•
ISP は 1998 年マレーシア通信マルチメディア法(「CMA」)およびその施行規則に基
づいて免許を取得することを要する。これらの免許はマレーシア通信マルチメディア
委員会(「CMC」)が課す条件に従うものである。これらの条件への違反または不服
従に対しては刑罰および/または制裁が課される。
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ネットワーク取引の申込と受諾
•
現時点では電子商取引および電子的手段による取引を支配する法制はない。インター
ネット上で締結された契約はコモン・ローの契約原則および 1950 年マレーシア契約法
の一般原則に従うことになる。
電子署名および電子支払に関する法制
1997 年デジタル署名法(「DSA」)
•
DSA は 1995 年のユタ・デジタル署名法に倣ったものである。DSA はオンライン確認
手続により安全な手段を訴求したものである。
•
DSA はデジタル署名の法的な承認および定義を認容することによって電子商取引を促
進することを目指したものである。DSA はパブリック・キー・インフラストラク
チャー(PKI)を使用したデジタル署名を承認している。
•
DSA の下では、デジタル署名は「原メッセージを持つ者および署名者のパブリック・
キーが
(a) 署名者のパブリック・キーに対応するプライベート・キーを使用して変換がなさ
れたか否か、および
(b) 変換後にメッセージが変更されたか否か
を正確に判定できる非対称暗号システムを使用したメッセージの変換」と定義されて
いる。
•
簡単に言えば、デジタル署名されたメッセージの暗号化および解読の手順は下記のと
おりである。
それはプライベート・キーとパブリック・キーの 2 つのキーを含んだシステムである。
送信者固有のプライベート・キーが文書に「署名する」ために使用される。これに対
してパブリック・キーは送信されたメッセージが同一および真正なものであることを
検証するために使用される。送信者は文書にデジタル署名を付すためにそのプライ
ベート・キーおよび暗号化プログラムを使用する。その後受領者に送付する。次いで、
受領者が送信者のパブリック・キーおよび暗号化プログラムを使用してその文書が真
正なものであることを確認する。
•
デジタル署名を法的に強制力のあるものにするためには DSA に基づいて免許を受けた
確認機関によって証明されることを要する。確認機関に対する免許の付与、ならびに
その活動を規制するため管理官が任命される。
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•
DSA の下では、電子署名を付され証明されたメッセージは書面で作成されたものと同
様に有効であり、強制力を持ったものとみなされる。
•
証拠能力に関しては電子署名を付されたメッセージは原本とみなされる。
•
電子商取引で電子署名を使用することの利点は下記のとおりである。
(1) 詐欺および偽造の危険を最小化できる。
(2) 傍受の危険を最小化できる。
(3) サイバースペースにおける契約当事者の同一性を検証できる。
(4) 契約を法的に認証する。
電子支払
•
現在のところ電子支払を規制する法制はない。しかし、銀行業界ならびに電子商取引
に関与している民間部門の会社では SET および SSL のような安全な電子支払の方法が
採用されている。
安全な電子商取引(SET)
•
クレジット・カードを使用した対面式の支払をインターネット上で行うことのセキュ
リティ
•
オンラインでの購入に対する消費者の信頼の増大
•
インターネットを含むあらゆる形式のオンライン・ネットワーク上での支払用カード
に関与する当事者を確認する技術を使用することを企図したスペシフィケーションま
たはプロトコール
•
暗号化技術使用の採用
•
メッセージの同一性および取引に関与する当事者が真正の者であることを保証して情
報の秘密を維持することを目指している
•
1997 年デジタル署名法に合わせてセキュリティを保証する手段としてデジタル署名の
使用を要求している
•
1997 年 DSA の下でデジタル署名を強制力のあるものにするためには、同法に基づいて
免許を受けた証明機関によって証明されることを要する。
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安全ソケット・レイヤー(SSL)
•
アプリケーション・プロトコール(HTTP、Telnet、NNTP、FTP 等)および IP の間に
置かれたデータにセキュリティを提供するためのプロトコール
•
TCP/IP 接続のためデータ暗号化、サーバーの認証、メッセージの同一性、選択によっ
てクライアントの認証を提供することを目指している
•
SSL はすべてのワールド・ワイド・ウェブ・ブラウザーおよびインターネット上の
サーバーのための標準セキュリティ措置として開発された公開の非独占的なプロト
コールである。
•
SSL は RSA パブリック・キー暗号化技術を採用している。
•
パブリック・キー暗号化は暗号化および解読のために一対の非対称キーを使用した技
術である。それぞれの対がパブリック・キーとプライベート・キーで構成されている。
パブリック・キーは広範囲にわたって配布することによって公知のものとなっている。
プライベート・キーは配布されることはなく、秘密に保持される。
セキュリティ − 個人データの保護および非合法なアクセスに対する対策に関する法制
1997 年コンピューター犯罪法(「CCA」)
•
CCA は元来刑事制定法である。CCA はコンピューターのデータに許可なくアクセスす
ることならびにコンピューターのコンテンツを許可なく改変することを禁止している。
これらに対する違反については比較的広義の定義が与えられている。有罪となった違
反者に対しては 15 万リンギット以下の罰金および/または 10 年以下の懲役を課すこ
とができる。
•
CCA の対象となっている違反行為の類型にはコンピューターのデータへの無許可のア
クセス、違反行為を行う意図または違反行為を行うことを容易にする意図を持って無
許可でアクセスすること、コンピューターのコンテンツを無許可で改変すること、不
正な通信等が含まれている。
•
CCA は電子データの窃取、コンピューター・システムまたは電子データの破壊、秘密
の開示、コンピューター詐欺ならびに個人の電子メール・アカウントへの無許可のア
クセスをもその対象としている。
データ保護
•
データ保護法案が現在作成されているとの情報はあるが、現在のところ個人データの
保護を支配する法制はない。
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