インドネシア語専攻「スラマットシアン」 Selamat siang 新しい世界への限りない関心を抱き、知らなかったことを知る喜びを求める若者にとって、大きくて深い学生の声 3 年松本勇輔インドネシアは「やってよかった！」と思える国。既成の概念を越える柔軟な思考をもつ学生を求めます。インドネシアは、約１万 3000 もの島がある世界最大の島嶼国家で、人口は 2 億 3000 万人を超える世界第 4 位の規模があり、民族文化は非常に多種多様です。一方、首都ジャカルタなどの都市では高層ビルが立ち並び、近年急速な発展を遂げており、日系の企業も数多く進出しています。インドネシアは今後の経済発展が望まれる国として、とても勉強のしがいのある国です。インドネシア語専攻は１クラスの人数が 12、3 人の非常に小規模な専攻です。そのため、先生や学生同士との距離が非常に近いです。授業も受動的なものではなく、先生との対話が行える授業形態が多いです。全く新しい言語を学ぶ環境として、主体的に学べるこのインドネシア語専攻の環境は非常に良いものではないかと思います。また、3、4 年生になると留学する学生も多く、インドネシアに対する学生の学習意識も高いように感じます。僕は１年生の夏に、専攻の皆と合宿でジャカルタと古都ジョグジャカルタに行きました。実際に現地に行くことでしか感じられない独特なインドネシアの雰囲気を感じられたこアチェの中央モスクとに加え、世界遺産や舞台芸術などを見学したり、今まで学んできインドネシアは約 2 億 4 千万人（世界第 4 位）の人口をもつ、東南アジアの群島国家です。1945 年に独立を宣言しました。インドネシア語は、マレー語を母体として独自の発展をとげた、インドネシアの国語です。ローマ字で表記され、文法も難しくないため、今では全国に普及しています。一方、インドネシアには数百の地方語があり、日常生活においてはインドネシア語と共にそれぞれの地方語が使われています。広大な国土と多様な民族集団をもつインドネシアに関して、私たちは何を学ぶことができるでしょうか。歴史をひもとけば、ヒンドゥー・イスラム諸王朝の時代、オランダ植民地時代、日本占領時代、そして独立後の激動の歴史が私たちを惹きつけます。1998 年の民主化を経て、インドネシアは新しい時代を迎えています。各地に目を向ければ、多様な文化と社会があります。スマトラ島には母系制で知られるミナンカバウ人、カリマンタン島には「森の民」といわれるダヤク人、スラウェシ島にはかつて海洋王国を築いたマカッサル人、ニューギニア島にはパプアの人びとがいます。また、ジャワ、バリをはじめ、各地の絢爛たる芸術・文学は多くの人々を魅了し続けています。さらに、現代の芸術、文学、ポピュラー・カルチャーは同時代を写す鏡として興味深いものです。今日、インドネシア社会は、グローバリゼーションの波の中で、変化をとげつつあります。経済が急速に発展する一方で広まった格差の是正、開発と環境のバランス、多宗教・多民族共存などが課題としてあります。何を学ぶにせよ、インドネシア語は基礎となります。しっかりと言葉を学び、本当のインドネシアに触れる旅に出かけましょう。広く、大きく、多様なインドネシアは、私たちに多くの生きる手がかりを与えてくれるでしょう。たインドネシア語を用いて現地の学生と議論を交わしたりする時間もありました。現地の学生と仲良くなることもでき、参加者一人一人にとって最高の経験になりました。留学生体験記 4 年西村美咲みなさんにとって、インドネシアとはどういう国ですか。あまり馴染みのない国かもしれませんね。しかし、多くのインドネシア人にとって日本は遠い国ではないのです。「オシン！」「アジノモト！」「ココロノトモ∼！！」私が歩いていると、道端の人々がこう連発します。そんなインドネシアの人々は、ときにおせっかいなほど優しくて、「人と人との距離」が近いです。私は一年間現地に留学していました。道に迷ったと言えば、わらわらと人が集まってきて道を教えてくれます。もうこれ以上食べられないといっても、「遠慮しないで」とご飯を出してくれます。入院をすれば、毎晩付き添ってくれました。友人ゼロからスタートした留学生活でしたが、気がつけばいつも友人に囲まれ、いつしかインドネシア人に間違われるほど現地に馴染んでいたのです。印象に残っているのが、ラマダン（断食月）に断食に誘われたことです。毎朝４時前に友人に起こされて朝食をとり、その後は日没まで一緒に断食です。空腹とのどの渇きでフラフラでしたが、彼らのイスラム教徒としての価値観や世界観が肌で感じられ、思った以上に楽しくて思い出に残っています。全てが新しく刺激的な毎日と現地の人々の温かさを思い返し、留学していた日々がたまらなく懐かしくなることがあります。インドネシアは、表面的に見つめるだけでは感じられない奥深さを持っています。ぜひ一緒にインドネシアについて学んでみませんか。首都ジャカルタインドネシアの子供達 8