マーティン・ルーサー・キング・ジュニアマーティン・ルーサー・キング・ジュニア（Martin Luther King, Jr., 1929 年1 ⽉ 15 ⽇ - 1968 年4 ⽉ 4 ⽇）は、アメリカ合衆国のプロテスタントバプテスト派の牧師である。キング牧師の名で知られ、アフリカ系アメリカ⼈公⺠権運動の指導者として活動した。「I Have a Dream」（私には夢がある）で知られる有名なスピーチを⾏った⼈物。1964 年のノーベル平和賞受賞者。2004 年の議会名誉⻩⾦勲章受章者。アメリカの⼈種差別（特にアフリカ系アメリカ⼈に対する差別）の歴史を語る上で重要な⼈物の⼀⼈である。 1 コレッタとともに（1950 年代）生い立ちンを無くす運動を精⼒的に⾏ったり⾮暴⼒運動、⼈種差別撤廃、貧困層救済の運動を指導して世界 1929 年、ジョージア州アトランタでバプテストを⾏脚した。彼⼥は2005 年8 ⽉ 16 ⽇に脳卒中で派牧師マイケル・ルーサー・キングの息⼦として倒れて半⾝不随となり、2006 年1 ⽉ 31 ⽇に 78 歳⽣まれる。ミドルネームも含めて⽗と同じ名前をで死去した。付けられたが、⽗マイケルは1935 年にマーティンなおキングがボストン⼤学在学中に飲⾷店に⼊っと改名し、息⼦も同様に改名したため「マーティた際、キングが⿊⼈である事を理由に⽩⼈の店員ン・ルーサー・キング、ジュニア」となった。宗教が注⽂を取りに来なかったが、同店の所在地がこ改⾰をはじめたマルティン・ルターから⽗親がの様な⾏為を州法で禁じているボストン北部で命名した。⽗親は区別のため「マーティン・ルーあったため、店員は⼈種差別として即逮捕となっサー・キング、シニア」と呼ばれる。た。南部出⾝で⼈種差別を受けることが多かった幼少の頃隣に⽩⼈の家族が住んでおりその家庭キングは、むしろこの出来事に驚いたという。 1.1 初めての差別の同年男⼦ 2 ⼈と遊んでいたが、キングが 6 歳のある⽇、彼らの⺟親が「（⿊⼈とは）⼆度と遊ばせません!」と宣⾔した。これが⼈⽣で初めての差別体験であった。⾼校時代には討論⼤会で優勝したが帰り道にバスの中で⽩⼈から席を譲れと強制され、激しく怒った。これが後のバス・ボイコットにつながっていく。 1.2 2 法的差別牧師としてモアハウス⼤学卒業後、ペンシルベニア州のクローザー神学校を経て⽗親と同じくバプテスト派の牧師となる。その後1955 年にボストン⼤学神学部で博⼠号を取得した。ボストン⼤学に在学中、コレッタ・スコット・キング（Coretta Scott King）と知り合って結婚した。コレッタは 4 ⼈の⼦供を育て、夫が亡くなった後もその意思を継ぎ「⾮暴⼒社会変⾰センター」を男性有⾊⼈種⽤の⽔飲み場で⽔を飲む⿊⼈男性（1950 設⽴。映画や TV、ビデオ・ゲームなどの暴⼒シー年代） 1 2 2 1862 年9 ⽉にエイブラハム・リンカーン⼤統領によって⾏われた奴隷解放宣⾔によりアメリカ合衆国での奴隷制は廃⽌され、主としてアフリカ系アメリカ⼈は奴隷のくびきからは脱していた。しかし奴隷制度からの解放は直ちに⼈種差別の撤廃を意味するものではなく、その後も⼈種によって取り扱いを異なるものとすること、特に学校やトイレ、プールなどの公共施設やバスなどの公共交通等において⽩⼈と⾮⽩⼈等の区別に基づき異なる施設を⽤いることは容認されたままであった。法的差別とから、公⺠権運動は必然的に州政府などの地域の権⼒との闘争という側⾯を有していた。合衆国においては州と連邦との⼆重の統治体制が設けられている中で、連邦政府ないしは北部各州は南部各州の州政府に⽐べれば⼈種差別の撤廃に肯定的であり、州政府ないしは州兵に対し連邦政府が連邦軍兵⼠を派遣して事態の収拾を図るケースも⾒られた。キングも1963 年4 ⽉ 12 ⽇にバーミングハムで⾏われた抗議デモの際⾃らバーミングハム市警に逮捕され、4 ⽉ 19 ⽇まで拘置所の独居房に投獄されこの様な状況は、アメリカが「⾃由で平等たこともある。な」、「⺠主主義の橋頭堡」であると⾃称として参戦した* [1]第⼆次世界⼤戦後も続いており、むしろ多くの州では法令上もかかる取り扱いを義務付 2.3 「I Have a Dream」けていたことすらあった。 2.1 モンゴメリー・バス・ボイコット事件 1954 年以来、アラバマ州モンゴメリーのバプテスト派教会の牧師をしていたが、1955 年12 ⽉にモンゴメリーで発⽣したローザ・パークス逮捕事件に抗議してモンゴメリー・バス・ボイコット事件運動を指導する。11ヶ⽉後に裁判所から呼び出しがあり運動中⽌命令かと思っていたが、連邦最⾼裁判所からバス⾞内⼈種分離法違憲判決（法律上における⼈種差別容認に対する違憲判決）を勝ち取る。これ以降、アトランタでバプテスト派教会の牧師をしながら全⽶各地で公⺠権運動を指導した。 2.2 「非暴力主義」キングの提唱した運動の特徴は徹底した「⾮暴⼒主義」である。インド独⽴の⽗、マハトマ・ガンディーに啓蒙され、⾃⾝の牧師としての素養も⼿伝って⼀切抵抗しない⾮暴⼒を貫いた。⼀⾒⾮暴⼒主義は無抵抗で弱腰の姿勢と勘違いされがちだが、キングのそれは「⾮暴⼒抵抗を⼤衆市⺠不服従に発展させる。そして⽀配者達が「⿊⼈は現状に満⾜している」と⾔いふらしてきた事が嘘であることを全世界中にハッキリと⾒せる」という決して単なる弱腰姿勢ではなかった。 1963 年8 ⽉、ワシントン⼤⾏進にて、“I Have a Dream” の演説を⾏うキング 1963 年8 ⽉ 28 ⽇に⾏われたワシントン⼤⾏進においてリンカーン記念堂の前で有名な“I Have a Dream”（私には夢がある）を含む演説を⾏い、⼈種差別の撤廃と各⼈種の協和という⾼邁な理想を簡潔な⽂体で訴え広く共感を呼んだ。* [2] 当該箇所の演説は即興にて⾏われたものといわれるがその内容は⾼く評価され、1961 年1 ⽉ 20 ⽇事実、1963 年5 ⽉にアラバマ州バーミングハムでに就任したジョン・F・ケネディの⼤統領就任演のバーミングハム運動の中で、丸腰の⿊⼈⻘年に説と並び20 世紀のアメリカを代表する名演説と対し、警察⽝をけしかけ襲わせたり、警棒で滅多して有名である。打ちしたり、⾼圧ホースで⽔をかけたりするなどの警官による事件映像が映し出され、世論は次第 2.4 勝利にそれらの暴⼒に拒絶反応を⽰していった。公⺠権運動にあたっては、主として南部諸州におキングを先頭に⾏われたこれらの地道かつ積極的ける⼈種差別的取扱いがその対象となった。通常、な運動の結果、アメリカ国内の世論も盛り上がり差別的取り扱いには州法上の法的根拠が存在し、を⾒せ、ついにリンドン・B・ジョンソン政権下運⽤を実際に⾏う政府当局ないしは警察なども公の1964 年7 ⽉ 2 ⽇に公⺠権法（Civil Rights Act）が⺠権運動には反対の姿勢をとることが多かったこ制定された。これにより、建国以来 200 年近くの 2.6 ⿊⼈解放運動の分裂ホワイトハウスで公⺠権法施⾏の⽂書にンソン⼤統領（後列中がキング） 3 名するジョマルコム X（）とキングマルコム X だったが、暗殺の前年には⾃らの過間アメリカで施⾏されてきた法の上における⼈種激な思想の中核をなしていたブラック・モスリム差別が終わりを告げることになった。のネーション・オブ・イスラム教団と⼿を切ってジョンソンは⼈種差別を嫌う⾃らの信条のもと、いた。新たな思想運動のステップを登るべく「な⾃らの政権下においてキングと共にこれを強くんとかキング牧師と会って話がしたい」と⿊⼈社推進した。なお公⺠権法案を議会に提出したのは会学者ケニス・クラークの仲介で会談を持とうとジョンソンが副⼤統領であったケネディ政権時代模索している⽮先のできごとであった。キングは、のことであるが、議会内において強い政治的影響そのためにマルコム X の暗殺を特に嘆いていた。⼒を持たなかったケネディを後押しし続けたジョンソンが、キングの協⼒を受けて⾃らの政治的影 2.6 黒人解放運動の分裂響⼒をフルに使い、制定へ向けた議会⼯作を活発化させ公⺠権法の早期制定に持ち込むことに成功ワシントン DC への 20 万⼈デモで最⾼の盛り上した。がりを⾒せ公⺠権法を勝ち取った⿊⼈解放運動は公⺠権運動に対する多⼤な貢献が評価され、「アその後、⽣前のマルコム X やその⽀持者を代表とメリカ合衆国における⼈種偏⾒を終わらせるためする過激派や極端派などへ内部分裂を起こし、キの⾮暴⼒抵抗運動」を理由にマーティンに対しングの⾮暴⼒抵抗は次第に時代遅れなものになっ 1964 年度のノーベル平和賞が授与されることにていった。決まった（受賞発表は10 ⽉ 14 ⽇で、授賞式は12 ⿊⼈運動は暴⼒的なものになり「ブラック・パワー⽉ 10 ⽇だった）。これはノーベル平和賞を受ける」運動を提唱するストークリー・カーマイケルにアメリカ⼈としては 12 ⼈⽬だったが、当時史上代表されるような強硬的な指導者が現れ、ブラッ最年少の受賞であり* [3]、⿊⼈としては 3 ⼈⽬のクパンサー党が結成されたり、1967 年夏にニュー受賞である。「受賞⾦は全てのアフリカ系アメリジャージー州で⼤規模な⿊⼈暴動が起きたりするカ⼈のものだ」とコメントした。ただし当時の全に⾄って、世論を含め⽩⼈社会との新たな対⽴のてのアフリカ系アメリカ⼈がキングに同意してい時代に⼊っていく。呼応するように⽩⼈からの⿊たわけではなく、⼀部の過激派はマルコム X を⽀⼈に対する暴⼒事件も各地で増えていった。持しキングの⾮暴⼒的で融和的な⽅針に反発しキング牧師はその要因を⾃⾝の演説の中で以下のた。ように分析し、「すべての罪が⿊⼈に帰せられるべきではない」と結論付けた。 2.5 マルコム X との関係暴⼒的⼿法を含む強⾏的な⼿段による⼈種差別の解決を訴え、同時期に⼀気に⽀持を得て台頭し始めていたマルコム X が1965 年2 ⽉に暗殺されると、マルコム X とはその⼿段において相当の隔絶があったにも関わらず「マルコム X の暗殺は悲劇だ。世界にはまだ、暴⼒で物事を解決しようとしている⼈々がいる」と語った。しかしその数年後、キング⾃⾝も暗殺される。⼀時期は公然とキングの姿勢を批判し演説の中で⾮暴⼒抵抗を笑いものにしていた事さえあった 1. 公⺠権法成⽴は⿊⼈から⾒ると解放運動の最初のステップでしかなかったが、⽩⼈社会は「これで問題は⽚付いた」とゴールだと位置づけた。 2. 深く根付いた差別意識は依然として教育や雇⽤の場に蔓延しており、⿊⼈は階段の⼊り⼝には⽴てても頂点には上っていけない。 3. 差別意識により雇⽤の機会を奪われた⿊⼈の失業問題は、⽩⼈に⽐べ深刻である。 4. ベトナム戦争により⿊⼈は多数徴兵され、その多くは最前線で戦わせられている。彼らは 4 キングの死後 4 ⺟国で⺠主主義の恩恵を受けていないのに、⺠主主義を守るために戦争に狩り出されている。 5. ⼤都市ではスラム街に⿊⼈が押し込められ、戦争のためにそのインフラ整備等の環境問題はないがしろにされている。 2.7 ベトナム反戦運動そして「ベトナム戦争反対」の意思を明確に打ちキング牧師の出しながら、「ブラック・パワー」に対し「グリーン・パワー」（緑はアメリカで紙幣に使われる⾊、ムズ・アール・レイに撃たれる。弾丸は喉から脊つまり「⾦の⼒」）などでさらなる⿊⼈の待遇改善髄に達し病院に搬送されたが、間もなく死亡した。を訴えていった。⼀⽅で⾃⾝でも時代遅れになり墓標には「ついに⾃由を得た」と穿たれている。レつつあることを⾃覚していながらも⾮暴⼒抵抗のイは国外に逃亡し、数ヵ⽉後、ロンドンのヒース可能性を信じ、それを⿊⼈社会に訴えていった。ロー空港で逮捕され、懲役 99 年の判決を受ける。その後、キングは激化の⼀途をたどるベトナム戦その後、彼は服役中の1998 年4 ⽉ 23 ⽇にC 型肝争へのアメリカの関与に反対する、いわゆる「ベ炎による腎不全で死去した* [4]。トナム反戦運動」への積極的な関与を始めるよう暗殺の前⽇にキング牧師がおこなった最後の演説になったが、その主張は⼀向になくならない⼈種の最後の部分は以下のようなものであり、『申命差別に業を煮やし、暴⼒をも辞さない過激思想へ記』32 章のモーセを思わせる、⾃らの死を予⾒しの理解すら⽰しつつあった「⿊⼈社会」の主流のたかのようなその内容は“en:I Have a Dream”と共みならず、ベトナム戦争への関与をめぐり 2 つにに有名なものとなった。割れつつあった「⽩⼈社会」の主流からさえ離れて⾏き、さらにキングを邪魔だと考える「敵」も前途に困な⽇々が待っています。増えていった。爆弾テロや刺殺未遂（犯⼈は精神障害のある⿊⼈⼥性）もあったが、奇しくも命をでも、もうどうでもよいのです。とりとめるなど、その様な状況下でも精⼒的に活私は⼭の頂上に登ってきたのだから。動を続けていた。 3 暗殺さんと同じように、私も⻑⽣きがしたい。⻑⽣きをするのも悪くないが、の私にはどうでもいいのです。神の意を実現したいだけです。神は私が⼭に登るのをされ、私は頂上からの地を⾒たのです。私はさんと⼀に⾏けないかもしれないが、キングが暗殺されたモーテルひとつの⺠として私たちはきっと地に達するでしう。の夜、私は幸せです。⼼配もない。も神のら。れもの栄をこの⽬でみたのですか 1968 年4 ⽉ 4 ⽇に遊説活動中のテネシー州メンフィスにあるメイソン・テンプルで“en:I've Been 4 キングの死後 to the Mountaintop”（私は⼭頂に達した）と遊説。その後メンフィス市内のロレイン・モーテルのバルキングの暗殺を受けて、アメリカ国内の多くの都コニーでその夜の集会での演奏⾳楽の曲⽬を打市で怒りに包まれたアフリカ系アメリカ⼈によるち合わせ中に、⽩⼈男性で累犯のならず者、ジェー暴動が巻き起こったが、葬儀が⾏われるとその怒 5 バマ⼤統領就任式はアフリカ系初であるために記録的な観客に満ち、キングの⼦孫のマーティン・ルーサー・キング 3 世（祖⽗・⽗と同名）も参加し、第 44 回就任式のテーマは、エイブラハム・リンカーン⽣誕 200 年を記念して、「⾃由の新しい誕⽣（A New Birth of Freedom）」とされた。ベトナム、ホーチミン市7 区にはベトナム史の偉⼈の名にまじり、「マーチン・ルーサー・キング通り」が存在する。 5 ウェストミンスター院にられている「20 世紀の 10 ⼈の教者」のレリーフの⼀部。からロシア⼤公エリザヴェータ、キング牧師、ロメロ⼤教、ボンヘッファー牧師。りは悲しみに変わり、アフリカ系アメリカ⼈のみならず、多くのアメリカ⼈が葬儀に参列しその死を悼んだ。また、暗殺現場となったモーテルは国⽴公⺠権博物館となっている* [5]。アメリカではキングの栄誉を称え、ロナルド・レーガン政権下の1986 年よりキングの誕⽣⽇（1 ⽉ 15 ⽇）に近い毎年 1 ⽉第 3 ⽉曜⽇を「マーティン・ルーサー・キング、ジュニア・デー」（Martin Luther King, Jr. Day）として祝⽇としている。アメリカにおいて⽣前の業績から祝⽇が制定された故⼈は、他にクリストファー・コロンブスとジョージ・ワシントン、エイブラハム・リンカーン（誕⽣⽇ 2 ⽉ 12 ⽇は 1892 年に連邦の休⽇と宣⾔されたが、後にジョージ・ワシントンの誕⽣⽇と併せて⼤統領の⽇とされ毎年 2 ⽉第 3 ⽉曜⽇に制定されている）の 3 ⼈しかいない。アメリカ国内において、アングロサクソン系を中⼼とした⽩⼈による、アフリカ系アメリカ⼈やインディアン、ヒスパニック、アジア系アメリカ⼈、中東系アメリカ⼈(特にイスラム教徒へのもの) をはじめとする少数⺠族に対する⼈種差別は未だ根絶されていないが、キングの運動の結果、公⺠権法が施⾏されたことによる法的側⾯からの⼈種差別撤廃の動きを、平和的な⼿段によって⼤きく前進させた意味は⼤きいといえる。楽曲 • 吹奏楽曲である J・ホセイ作曲の「ひとつの声に導かれる時 (AND THE MULTITUDE WITH ONE VOICE SPOKE)」はキングの公⺠権運動がテーマとなっている。 • スティーヴィー・ワンダーの楽曲「ハッピー・バースデイ」（『Hotter Than July』に収録）は「キングの誕⽣⽇を祝⽇にしよう」という運動に捧げた曲である。 • U2 の楽曲「MLK」「Pride (In the Name of Love)」（『The Unforgettable Fire』に収録）はキングに捧げた曲である。 • マイケル・ジャクソンの楽曲「HIStory」にキングの演説の⼀部（“I Have a Dream”）が使われている。「Man in the Mirror」のショートフィルム（ビデオクリップ）には、ガンディーらと共に⼀瞬ではあるがキングの映像が登場する。[They don't care about us] に（もしマーティン・ルーサーが⽣きていたら、このような事態を放っておかなかった）という部分がある。 • プリンスの 2001 年の楽曲 Family Name の曲末には 63 年の演説の最後の部分、"Free at last" の部分がそのままキングの声で収録されている。 • ポール・マッカートニー&ウイングスの楽曲「幸せのノック(Let 'em In)」の歌詞に名前が登場する。 • ロックバンドリンキン・パークの楽曲「Wisdom, Justice and Love」（『A Thousand Suns』に収録）にキングのスピーチの⾳源がサンプリングされている。公⺠権運動に携わった時期及び凶弾に倒れた際の話は、遠く離れた⽇本の中学校3 年英語教科書の教材として使⽤されている。ストーリーの最後に登場する、「⼈は兄弟姉妹として共に⽣きていく術を学ばなければならない。さもなくば、私たち 6 FBI からの脅迫は愚か者として滅びるだろう」は、キングがメンフィスで語った⾔葉である。死後、1964 年にジョン・エドガー・フーヴァー率いそしてキングの死から 40 年後にアメリカ⼈とケるFBI から執拗な脅迫を受けていたことが分かっニア⼈の混⾎であるバラク・オバマが⼤統領にている。FBI が盗聴・録⾳したキングの妻以外と就任した。ミシェル・オバマ夫⼈は⿊⼈奴隷の⼦の⼥性関係を⽰す内容の録⾳テープとともに、キ孫であるため、アフリカ系アメリカ⼈初の⼤統領ング牧師を「完全な詐欺師で世の中の荷物」「邪とファーストレディが同時に誕⽣した。バラク・オ悪で異常な野獣」などと罵り、不倫関係について 10 外部リンク 6 暴露すると脅しが書かれており、キング牧師を⾃殺に追い込むことを狙ったものとみられる。⼿紙の書き出しは「汚らわしい、異常な野獣よ、よく聞け。おまえは録⾳されている。おまえの浮気⾏為、乱交ぶりは過去の過去まで録⾳されている。これはそのほんの⾒本だ」と始まり、さらに「おまえに残された道は⼀つだけだ。分かっているだろう」と続き、⾃殺するよう暗に迫っている。これにより FBI がフーバー⻑官下の時代にいかに偏執的に公⺠権運動を阻害しようとしていたのか分かる。 • ヘンリー・デイヴィッド・ソロー • マハトマ・ガンディー • ジェシー・ジャクソン • マルコム X • フレデリック・ダグラス • バラク・オバマ • 南部バプテスト連盟 7 参考文献 • ⽇本バプテスト連盟 • モアハウス⼤学 •『マーティン・ルーサー・キング⾃伝』⽇本基督教団出版局 ISBN 4818404306 •『私には夢がある――M・L・キング説教・講演集』新教出版社 ISBN 4400421228 •『汝の敵を愛せよ』新教出版社 ISBN 4400520099 •『⾃由への⼤いなる歩み ―― ⾮暴⼒で闘った⿊⼈たち』岩波書店[岩波新書] ISBN 4004150035 •『良⼼のトランペット』みすず書房 ISBN 4622049406 •『⿊⼈はなぜ待てないか』みすず書房 ISBN 4622049392 •『キング牧師とマルコム X』講談社[講談社現代新書]ISBN 4061492314 • オジー・デイヴィス 10 外部リンク • スタンフォード⼤学マーティン・ルーサー・キング・プロジェクト（英語） • American Rhetoric : I Have A Dream スピーチ全⽂ & 動画（英語）（20 世紀の名スピーチ 100 中 1 位にランク） • I Have A Dream - Google Video (Adobe Flash video) • 公⺠権運動・史跡めぐり（⽇本語）より • 10. Selma→Montgomery（アラバマ州）選挙権獲得をめざす⼤⾏進（1965） • 12. キング牧師の暗殺（1968）（暗殺現場の現在のレポートも載せている） 8 脚注 [1] フランクリン・ルーズベルト⼤統領はミシガン州デトロイト市の⼤⼯業地帯を「⺠主主義の⼯廠」と呼んだ。 [2] Martin Luther King “I have a dream”(full) - YouTube [3] 1977 年に、1976 年度の受賞者として表彰されたマイレッド・コリガン・マグワイアが 33 歳で更新。その後、2011 年のタワックル・カルマン（32 歳）、 2014 年のマララ・ユスフザイ（17 歳）によって記録が更新されている。 [4]「en:James Earl Ray」の項の記述を参照。 [5] CNN.co.jp : 世界の１１の暗殺現場 - (3/6) CNN.co.jp 2014 年 9 ⽉ 23 ⽇ 9 関連項目 • 公⺠権運動 • ⾮暴⼒