「ベネズエラ・ボリバル共和国」

2009 年
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「ベネズエラ・ボリバル共和国」
■基礎情報
国名(都市)
ベネズエラ・ボリバル共和国(Bolivarian Republic of Venezuela)漢字(委内瑞拉)
1.面積
91.2 万平方キロメートル(日本の約 2.4 倍)(日本は 37 万 7900 平方キロメートル)
2.人口
2790 万人(2008 年)
3.首都
カラカス(386 万人)北緯 10°30、西経 66°58 (大阪は北緯 34°東経 135°)
4.民族
混血 66%、白人 22%、黒人 10%、先住民 2%
5.言語
スペイン語(公用語)
6.宗教
国民の大多数はカトリック
1.政体
共和制
2.元首
ウゴ・チャベス・フリアス大統領(2006 年 12 月に再任、2013 年 1 月まで)
1.主要産業
鉱業(石油、鉄鉱、ボーキサイト)、石油化学、製鉄、アルミ製錬
2.GDP
3,586 億ドル
3.一人当たり GDP
12,785 ドル
4.実質経済成長率
4.8%(2008 年)
5.物価上昇率
30.9%
(日本 1 億 2,768 万人、大阪府 880 万、豊中市 38.8 万)
(日本は約 503 兆円、約4兆ドル(2005 年))
(日本は、38,980 ドル(2005 年))
(日本は 1.4%(2005 年))
(日本は、沖縄 24°、北海道
緯度
時差
-13 時間
通貨
ボリーバル(Bs.)、補助通貨:センティモ
主要な都市
カラカス、マラカイボ、メリダ、ボリバル、カラボボ、バルガス
隣国
コロンビア、ブラジル、ガイアナ
在留邦人数
569 人(2008 年 10 月)
在日当該国人数
317 人(2007 年 12 月)
対日貿易
貿易額(2008 年)及び主要品目(出典:財務省貿易統計)
稚内 45°)
(1Bs = 42.8 円)
対日輸出 179.9 億円(アルミ地金、鉄鉱石、カカオ豆)
対日輸入 994.4 億円(8 割が自動車を含む機械機器)
特徴
南アメリカの北部、カリブ海に面する共和国。で、国名は「小さなベネチア」の意。コ
ロンブス時代の探検家が、ベネズエラ湾の水上の家がイタリアのベネチアに似ていると
ころからこの名をつけた。かつては山岳性の貧しい農業国であったが、1910 年代に発見
された石油が経済構造を一変させた。
近代化とともに人々の暮らしも大きく変わっていった。一部の大土地所有者が支配する
かつての植民地社会構造から、中産階級を生み出す社会へと変化し、教育水準も高まっ
た。また、農村から都市へと人は流れ、農業、牧畜業は衰退(食料の半分以上を輸入に
頼るほど)し、工業、サービス業中心の社会ができ上がった。都市人口の増大にともな
い、犯罪発生件数の増加などの新たな問題も現れてはいるが、生き生きとしたカラカス
の姿は、南米の明日を感じさせる力に満ちている。
カラカスやマラカイボといった大都市を離れると、まったく違った姿を見せてくれる。
マルガリータ島をはじめ、カリブ海の魅力的な島々、アンデス山脈の山々、オリノコ川
が育む平原、そして未開のギアナ高地など雄大な大自然が、そのまま残されている。
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■地図
■地理
国土は赤道と北緯 12 度の間に位置する。
西部、北部、南部に 3 山系があり、その
なかに 4000 メートル以上の高山が連な
る西部のメリダ山脈、ペリハ山脈、北部
のカリブ海岸山脈、南部のラパリマ山脈、
パカライマ山脈などがある。
国土は 4 地域に分けられる。
(1)国の核心地域であるベネズエラ高地、
(2)世界的油田のあるマラカイボ低地、
(3)リャノとよばれる中央平原、
(4)国土の約半分を占めるギアナ高地であ
る。
■歴史
歴史 ベネズエラの最初の開拓者はカリ
ブ族、アラワク族のアメリカ先住民で、
この地域が本当の文明になったのは14
98年にクリストファー・コロンブスが
到着したのが初めてでした。
コロンブスはベネズエラをスペイン領であると主張し、スペイン支配が距離を置いて執行されま
した。1522年に植民地化が起き、この年にベネズエラはスペイン帝国に属する最初の恒久的
な南アメリカの開拓地になりました。その後、スペイン人に対する一連の反乱の段階に進み、卓
越したベネズエラ人のフランシスコ・デ・ミランダは1811年7月5日に独立を宣言しました。
1909年から1935年までベネズエラはフアン・ビセンテ・ゴメスの独裁制の下で支配され、
石油産業の成功の結果、急速な発展を経験しました。20世紀半ばに、大統領、国民議会の選挙
によって、民主主義を確立しようと試みましが、1961年まで軍人の独裁制に支配。チャベス
は1998年に大統領選挙で勝利を収めた。
■気候
ベネズエラは国土全体が、熱帯圏に含まれているが、気温は土
地の高度により大きく変化する。海岸線の低地やオリノコ川流
域などは、年平均でも 28℃近くまで上がる灼熱の地だが、カラ
カスなどのように標高約 1000m になると、年平均気温は 21℃
で思ったよりもしのぎやすい。確かに日中の日差しは強いが、
夜などは冷房を止めても寝苦しくはない。さらに、メリダのよ
うに標高 1600m まで上がると、昼間でも冷房の必要を感じない
ほど過ごしやすくなる。
季節は雨期と乾期に分かれる。カラカスの位置する中央平原は 4
~10 月が雨期、11~3 月が乾期となる。南部のギアナ高地など
は年間 3000mm と降水量が多く、雨期は毎日のようにスコール
が数時間続く。
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■スペイン語
Buenas tardes /ブエナス タールデス ……こんにちは
Adios/アディオース …… さようなら
ありがとう/グラーシアス …… ありがとう
Con mucho gusto /コン ムーチョ グスト …… どういたしまして
■首都カラカス
立派なハイウェイ、建ち並ぶ近代的なビル群、地下鉄など整備された都市交通―首都カラカスの町
は、ほかの南米の都市と大きくその表情が異なる。コロニアル風の古い建物もあまり目につかず、
高層ビルばかりが視界に飛び込んでくる。その都市化した姿は、どこかアメリカ的な機能優先の町
のように見える。
石油のもたらした豊かさが、この国の急速な近代化と都市化を生んだ。ベネズエラは世界でも有数
の産油国であり、輸出総額の 7 割以上を石油が占めている。1996 年 1 月には、原油生産拡大を目的
に国内 10 鉱区を国際入札に出した。8 鉱区が落札され、アメリカや日本の会社が石油開発に着手し
ている。
カラカスは東西に 20 キロ広がる盆地に位置する町です。歴史的な町並みはセントロにあります。
セントロであるなら、地図を片手に歴史的な町並み巡りを歩いてできます。
カラカスは海岸沿いから 20 数キロの標高 900 メートルの盆地にあります。
市街地の周辺地区にはランチョとよばれる巨大なスラム街が形成されており、中心部とは著しい対
照をなしている。
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■カラカスの大学都市
カラカスの大学都市(-だいがくとし)は、ベネズエラの首都圏、リベルタドル市のベネズエラ
中央大学を中心とした学園都市。2000 年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
カラカスの大学都市は、1940 年から 1950 年代にかけて、建築家のカルロス・ラウール・ビラヌ
ェバなどの前衛芸術家により設計された。世界遺産登録に関して、カラカスの大学都市は 20 世
紀前半のモダニズムの顕著な例としている。
「芸術作品は、美術館にあるべきではない」という彼の理念の下、構内は様々な芸術作品で溢れ
ている。その意思を継ぐ学生たちの生活ぶりなどを紹介すると共に、南米の他の国には見られな
い先進性を垣間見る。
ベネズエラ中央大学の講堂アウラ・マグナには、アメリカの彫刻家であるアレキサンダー・カル
ダーの代表作である『雲』がある。
■ギアナ高地
南アメリカ大陸の北部、オリノコ川、アマゾン川、および
アマゾン川の支流の 1 つネグロ川に囲まれた地域に存在す
る高地帯のことを指す。面積は約 3 万平方キロメートルで
日本の中国地方に匹敵する。コロンビア、ベネズエラ、ガ
イアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの 6 ヶ国
と地域にまたがる
標高差1000mあるテーブルマウンテ
ン
ギアナ高地は、ギアナ楯状地ともよばれ、ほぼ垂直に切り
立ったテーブルマウンテン(テプイ)が数多く点在する。
その数は、100 を超えるといわれている。標高の高いテー
ブルマウンテンは、ギアナ高地内でもエキセボ川の西側に
多くあり、ネブリナ(3014m)、ロライマ山(2810m)な
どがある。
テーブルマウンテンの 1 つ、アウヤンテプイには、世界最
大の落差を持つ瀑布、エンジェルフォールがある。
ロライマ山はアーサー・コナン・ドイルの小説『失われた
世界』の舞台にもなった。
高さ 979m(東京タワーの約3倍)を一気
に落ちる落差世界の一滝
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■ベレズエラ料理
ベネズエラの国民食と言われるのは、アレパと呼ばれるトウモロコシの粉から作ったパン。このア
レパに肉や玉子、チーズなどをはさんで食します。他にアレパに似た、トウモロコシ粉に砂糖を加
えた甘いパンケーキにチーズをはさんだカチャーパ。
また、他の南米諸国と同様、ベネズエラでも肉をよく食べます。アレパと一緒にいただくサンコー
チョという肉と野菜のスープや、パベジョン・クリオージョという、トマト・ソースで煮込んだ肉
またはソーセージ、黒豆、ごはん、調理用バナナのフライをワンプレートに盛り付けた料理。モン
ドンゴという牛の胃袋(または牛の足やモツ)と野菜の入った濃厚なスープがポピュラーな食べ物。
また、ベネズエラはラム酒の生産国としても有名。
ベネズエラのポピュラーな飲み物は、パパイヤやマンゴー、バナナ、パイナップル、グァバ、オレ
ンジ、いちごといった果物や、さとうきび、タマリンド、ココナッツのフレッシュジュース。果物
のジュースはしばしば、バティード(Batidos)と呼ばれるミルクセーキで飲まれます。ほかには
ビールやコーヒー、チチャというとうもろこしまたは米を発酵させた飲料もよく飲まれています。
カチャーパ
故郷(ふるさと)
パベジョン・クリオージョ
作詞/高野辰之
作曲/岡野貞一
故郷・英語訳版(translation)
1 兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき 故郷(ふるさと)
1.Sometimes I dream I'm on the Hill
2 如何(いか)に在(い)ます
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思い出(い)ずる 故郷
2.Father and Mother - once you taught me
父母(ちちはは)
Chasing the wild hare - freely at will
Catching small fish - as the Brook murmurs by
Place of my birthright - for you I sigh
That treasures of life - are all given free!
Friendship and happiness - Sunshine and Rain
Your words come back to me time and again
3 志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
3.Clear crystal brooklet - fresh Hills of Blue
山は青き
水は清き
when fortune smiles on me - then Furusato
故郷
故郷
Whisper across the Breeze - where are you?
I will return to you, I love you so!