アーバンクボタ No.28 MARCH 1989 株式会社クボタ ●目次特集＝古瀬戸内海と瀬戸内火山岩類 1 古瀬戸内海とマングローブ沼 ①瀬戸内区と古瀬戸内海柴田博・糸魚川淳二･･････････････････････ 2 ②中新世中期初頭のマングローブ林山野井徹･････････････････････ 10 2 古瀬戸内の生きものたち−瑞浪層群を中心に− ①瑞浪層群−古地理と貝類化石− ②サメ・エイ類 ③植物糸魚川淳二･････････････････････ 16 西本博行･･･････････････････････････････････････ 22 伊奈治行･･･････････････････････････････････････････････ 25 ④哺乳動物亀井節夫･･･････････････････････････････････････････ 27 3 瀬戸内火山岩類−設楽と二上山を中心に− 沢井誠・佐藤隆春 ①瀬戸内火山区･････････････････････････････････････････････････ 34 ②設楽地域の火山活動･･･････････････････････････････････････････ 35 ③瀬戸内火山活動･･･････････････････････････････････････････････ 38 ④化学組成と鉱物からみた設楽・室生の異質性･････････････････････ 41 ⑤二上山の火山活動･････････････････････････････････････････････ 42 ⑥大阪周辺の瀬戸内火山岩類･････････････････････････････････････ 47 ⑦瀬戸内火山活動をめぐって･････････････････････････････････････ 48 ⑧設楽の重力異常と地質構造･････････････････････････････････････ 50 スケールは各写真とも 0.2μｍ 4 讃岐平野の生いたち−第一瀬戸内累層群以降を中心に− ･･･････････ 52 長谷川修一・斉藤実左側は，上段が木節粘土，中段は蛙目粘土，下段が風化花崗岩より分離した粘土の透過型電子顕微鏡写真．右側は，左側の各試料から得られた制限視野電子線回折パターン．各試料とも２μm 以下．(本文 p58〜 p64 参照 ) 上段：木節粘土（県営印所鉱山） 5 目で見る瀬戸内火山岩類･･･････････････････････････････････････ 60 佐藤隆春・沢井誠左の電顕写真には，カオリナイトの集合している様子がみえる．個々のカオリナイトは六角形，ときには長方形を示し，薄い板状の結晶をしている．右の回折パターンは鮮明で，規則正しい六角形を示す．このカオリナイトは規則正しい結晶構造をなしている．中段：蛙目粘土（県営印所鉱山）左の電顕写真では，上段の木節粘土と比較して輪郭がぼやけ，より微細になる．右の回折パターンでは，外形に比例してスポットが乱れて円に近くなっている．同じように結晶構造の乱れが大きくなっている．下段：風化花崗岩より分離した粘土（瀬戸市曽野町）左の電顕写真では，両側を濃く縁取った細長い結晶が多く見える．パイプの特徴を示している点からみて管状のハロイサイトである．写真／瑞浪層群の化石(瑞浪市化石博物館蔵) 右の回折パターンでは，円形および平行に走る多くの直線のパターンがみられ ● 上段：哺乳動物る．これはハロイサイトが管状をなしているためである．現在の地表で生まれ１アネクテンス象・上顎〔×５〕(可児郡御嵩町中切) て２まデもスなモいス結チ晶なので，内部構造の乱れも大きい．ルス・臼歯〔×２〕(瑞浪市明世町山野内) (文３：カ下ニ坂サ)イ・下顎〔×５〕(美濃加茂市下米田町) ● 中段：サメ・エイ類の顎歯〔×２〕４シュモクザメ８イタチザメ５ホコサキ９アオザメ６ワニザメ７メジロザメ 10 ホホジロザメ大阪市浪速区敷津1丁目2番47号発行日＝1989年3月編集製作＝秋本・原田＋国東照幸表紙構成／ネオックス(池上和夫) 表紙写真撮影／DVC(関利晃) 図版作成＝スタジオ・ツノ 13 メタセコイア(可児市東帷子) 14 コンプトニア(土岐市泉町河合) 本社 11 ウシバナトビエイ ● 下段：大型植物〔×４〕 12 フウ (可児市二野) 発行所＝株式会社クボタ印刷＝大日本印刷株式会社大阪工場 15 ホソバシラカシ(瑞浪市明世町山野内 ) URBAN KUBOTA NO.28｜1