表紙 - CIB Bank

【表紙】
【発行登録追補書類番号】
19-外債 13-1
【提出書類】
発行登録追補書類
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成19年10月18日
【発行者の名称】
ハンガリー共和国
(REPUBLIC OF HUNGARY)
【代表者の役職氏名】
政府公債管理機構 最高経営責任者
フェレンツ・サルヴァシュ
(Ferenc Szarvas
Chief Executive Officer of Government Debt Management Agency Private
Company Limited by Shares)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士
【住所】
東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク森ビル
江畠
秀樹
西村あさひ法律事務所
【電話番号】
03-5562-8500
【事務連絡者氏名】
弁護士
藤井 麻衣子
弁護士
百々 ミチル
【住所】
東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク森ビル
西村あさひ法律事務所
【電話番号】
03-5562-8500
【今回の募集金額】
250億円
提出日
【発行登録書の内容】
平成19年7月13日
効力発生日
平成19年7月21日
有効期限
平成21年7月20日
発行登録番号
発行予定額
19-外債 13
200,000,000,000円
【これまでの募集実績】
番号
提出年月日
募集金額
減額による訂正年月日
該当事項なし
実績合計額
減額金額
該当事項なし
0円
減額総額
【残額】
(発行予定額-実績合計額-減額総額) 200,000,000,000円
【縦覧に供する場所】
該当なし
0円
注
本書において別段の定めがある場合を除き、本書中の用語は、平成19年7月13日付で関東財務局長宛に提出
された発行登録書(その後の訂正を含む。)において定義されたところに従う。
第一部
【証券情報】
<「第5回ハンガリー共和国円貨債券(2007)」(以下「本債券」という。)に関する情報>
第1
【募集債券に関する基本事項】
<前
2
略>
募集要項
債券の名称
第5回ハンガリー共和国円貨債券(2007)
記名・無記名の別
-
債券の金額の総額
250億円
各債券の金額
100,000,000円
発行価格
各本債券の金額100円につき100円
発行価格の総額
250億円
利率
年2.11%
償還期限
2017年10月26日
申込期間
2007年10月18日
申込証拠金
該当なし
払込期日
2007年10月26日
申込取扱場所
下記幹事会社の日本における本店および各支店
<中
略>
元引受契約
元引受契約を締結した金融商品取引業者(以下「幹事会社」という。)
会
社
名
住
所
引受金額
250億円(幹事会社が
東京都千代田区大手町
みずほ証券株式会社
連帯して本債券の発
一丁目5番1号
大手町ファーストスクエア 行総額を引受けるの
で個々の幹事会社の
引受金額はない。)
東京都港区赤坂五丁目
日興シティグループ証券
2番20号
株式会社
赤坂パークビルヂング
(共同主幹事会社)
大和証券エスエムビーシー株 東京都千代田区丸の内
一丁目8番1号
式会社
東京都千代田区丸の内
三菱UFJ証券株式会社
二丁目4番1号
野村證券株式会社
東京都中央区日本橋
一丁目9番1号
元引受の条件
幹事会社は、2007年10月18日
に共和国との間で締結された
元引受契約の条項に従い、本
債券の総額を連帯して買取引
受し、適用法令に従ってその
発行価額で、日本の国内およ
び国外で募集する。
幹 事 会 社 は、合 衆 国 (the
United States)においてまた
は米国人(U.S. person)に対し
て、本債券の募集または販売
を行わない。本書において、
「合 衆 国 (the
United
States)」お よ び「米 国 人
(U.S. person)」とはアメリカ
合衆国1933年証券法に基づく
レギュレーションSにより定義
された意味を有する。
幹事会社に支払われる幹事、
引受および販売手数料は、本
債券の総額の0.35%に相当す
る金額である。
<中
略>
取得格付
共和国は、2007年10月16日付で、スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・サービシズか
ら、本債券に関しBBB+の格付を取得している。
共和国は、2007年10月15日付で、ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インクから、本債券に関
しA2の格付を取得している。
共和国は、2007年10月18日付で、株式会社日本格付研究所から本債券に関しA-の格付を取得している。
3
利息支払の方法
本債券の利息は、2007年10月27日(その日を含む。)からこれを付し、毎年4月26日および10月26日(以下それ
ぞれを「利払期日」という。)の年2回、各々その利払期日(その日を含む。)までの6か月分を後払いする。6か
月以外の期間の利息の支払は、その期間の実日数により年365日の日割計算により、1円未満の端数は切り捨て
てこれを行う。各本債券の債権者(以下「本債権者」という。)に支払われる利息の総額は、振替機関業務規程
等に従って計算されるものとする。下記「4 償還の方法」の(3)に規定される場合を除き、本債券の利息は償
還期日後はこれを付さない。
4
償還の方法
(1)
本債券は、それまでに償還され、または買入消却されない限り、2017年10月26日に各本債券の金額の
100%で償還される。
本債券の要項(以下「債券の要項」という。)に別段の定めがある場合を除き、共和国は本債券の元金ま
たは利息の全部(または一部)を期限前に弁済することはできない。
<中
略>
7
財務代理人の職務
(1)
財務代理人は、債券の要項、共和国と財務代理人との間の2007年10月18日付財務代理契約証書(以下「財
務代理契約」という。)および振替機関業務規程等に定められた義務を履行し、その職務を行う。債券の要
項に別途定める場合を除き、財務代理人は、共和国の代理人としてのみその職務を行い、本債権者に対し
ていかなる義務も負担せず、また、本債権者との間で代理または信託関係を有するものではない。財務代
理契約の写しは、債券の要項とともに財務代理人の本店に備え置かれ、当該本店の通常の営業時間内に本
債権者の閲覧または謄写に供される。かかる謄写に要する一切の費用は、これを請求する者の負担とす
る。
<後
略>
第2
【売出債券に関する基本事項】
該当事項なし
第3
【資金調達の目的及び手取金の使途】
発行登録書(その後の訂正を含む。)に記載のとおり。
第4
【法律意見】
ハンガリー共和国の政府公債管理機構の法務部長であるソルト・シータ法学博士により以下の趣旨の法律意見書
が提出されている。
(1)
共和国は、発行登録追補書類に記載された本債券の創設および発行または募集を行い、元引受契約を締結およ
び交付し、元引受契約において共和国が負う旨が明示された義務を引受けかつ履行する完全な権限と能力を有
しており、それらにつき承認および授権を行うために必要なすべての措置を講じている。従って、発行登録追
補書類に記載された本債券の発行および募集は、共和国によって適法に授権されたものであり、ハンガリー法
上適法である。
(2)
本債券は、(元引受契約に従った本債券の発行がなされた場合には)適法、有効かつ拘束力があり、強制執行可
能な共和国の義務を構成する。また、債券の要項は、共和国の法令または公序に反する条項、またはいかなる
理由であれ共和国の法廷によって支持されない条項を含むものではない。
(3)
共和国が本債券を発行および募集し、かつ、発行登録追補書類を関東財務局長に提出するために必要な共和国
の政府機関または行政体の同意、認可、許可および承認は存在しない。
(4)
共和国およびその代理人による発行登録追補書類の関東財務局長への提出は、共和国によりハンガリー法に従
って適法かつ有効に授権されており、ハンガリー法上適法である。
(5)
発行登録追補書類に記載されたハンガリー法に関する事項は、重要な点においてすべて正確に記載されてい
る。
第5
【その他の記載事項】
発行登録追補目論見書の一部を構成することになる「発行登録追補書類に記載の事項」と題する書類の表紙に、
次の文言が記載される。
「本書および本債券に関する2007年10月付発行登録目論見書をもって本債券の発行登録追補目論見書としますの
で、両方の内容を合わせてご覧下さい。ただし、本書では2007年10月18日付発行登録追補書類の記載事項のうち、
同発行登録目論見書に既に記載されたものについては一部を省略しています。」
第二部
【参照情報】
第1
【参照書類】
発行登録書(その後の訂正を含む。)に記載のとおり。
第2
【参照書類を縦覧に供している場所】
該当なし
【表紙】
【提出書類】
訂正発行登録書
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成19年10月12日
【発行者の名称】
ハンガリー共和国
(REPUBLIC OF HUNGARY)
【代表者の役職氏名】
政府公債管理機構 最高経営責任者
フェレンツ・サルヴァシュ
(Ferenc Szarvas
Chief Executive Officer of Government Debt Management Agency Private
Company Limited by Shares)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士
江畠
秀樹
【住所】
東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク森ビル
西村あさひ法律事務所
【電話番号】
03-5562-8500
【事務連絡者氏名】
弁護士
藤井 麻衣子
弁護士
百々 ミチル
【住所】
東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク森ビル
西村あさひ法律事務所
【電話番号】
03-5562-8500
【発行登録の対象とした募集有価証券 債券
の種類】
【発行登録書の内容】
提出日
平成19年7月13日
効力発生日
平成19年7月21日
有効期限
平成21年7月20日
発行登録番号
【効力停止期間】
【提出理由】
【縦覧に供する場所】
19-外債 13
発行予定額
200,000,000,000円
残額
200,000,000,000円
この訂正発行登録書の提出による発行登録の効力停止期間は、平成19年10月12
日(提出日)である。
発行登録書に一定の記載事項を追加しおよび添付書類の一部を訂正するため、
ならびに発行登録書において参照すべき旨記載されている参照書類と同種の書
類が新たに提出されたため本訂正発行登録書を提出するものである。
(訂正内容については、以下を参照すること。)
該当なし
注(1) 別段の記載がある場合を除き、本書において下記の用語は下記の意味を有するものとする。
「共和国」、「ハンガリー」または「発行者」……ハンガリー共和国
(2) 別段の表示のない限り、「ユーロ」または「EURO」は、欧州共同体設立条約(その後の訂正を含む。)に基
づき欧州経済通貨同盟の第3段階の開始にともない導入された単一通貨を指す。2007年10月10日現在の株式
会社三菱東京UFJ銀行によるユーロの日本円に対する対顧客電信売相場は、1ユーロ当り166.94円であっ
た。
(3) ハンガリー共和国の会計年度は暦年と一致する。
【訂正内容】
第一部【証券情報】
(以下の記載が発行登録書の「第一部
証券情報」の見出しと「第1
募集要項」の見出しの間に挿入される。)
<「第5回ハンガリー共和国円貨債券(2007)」(以下「本債券」という。)に関する情報>
第1
【募集要項】
以下に記載するもの以外については、債券を募集により取得させるに当たり、その都度「訂正発行登録書」また
は「発行登録追補書類」に記載します。なお、本書の記載内容は、本債券に関する事項を挿入するものであって、
本訂正前の発行登録書中の「第1 募集要項」以下の記載内容に変更を加えるものではありません。従って、今後提
出される「訂正発行登録書」または「発行登録追補書類」に特に本債券によるものである旨が明記されていなけれ
ば、これらは発行登録書(訂正発行登録書の記載内容を含む。)中の本債券に関する本書の記載内容以外の関連する
記載に基づいているものとみなされます。
1【発行主体】
本債券の創設・発行は、2007年度予算に関する2006年第127号法令第3条に従い、ハンガリー共和国の財務大
臣により授権されている。
2【募集要項】
債券の名称
第5回ハンガリー共和国円貨債券(2007) (注1)
記名・無記名の別
- (注2)
債券の金額の総額
(未定) (注3)
各債券の金額
100,000,000円
発行価格
(未定) (注3)
発行価格の総額
(未定) (注3)
利率
(未定)% (注3)
償還期限
2017年10月(未定)日 (注3)
申込期間
2007年10月(未定)日 (注3)
申込証拠金
該当なし
払込期日
2007年10月(未定)日 (注3)
申込取扱場所
下記幹事会社の日本における本店および各支店
(注1) 本債券には日本国の社債等の振替に関する法律(平成13年法律第75号。その後の改正を含む。)(以下「社振
法」という。)が適用され、本債券の譲渡および本債券に関するその他の事項については、社振法および下
記「振替機関・登録機関」に記載する振替機関が社債等の振替に関連する業務について社振法に基づき随
時定める業務規程およびその他の諸規則(以下「振替機関業務規程等」と総称する。)に従って取り扱われ
る。
(注2) 下記「12 その他」の(1)に記載のとおり、本債券の債券は、(a)振替機関が社振法に基づいて振替業に関す
る指定を取り消されまたは当該指定が効力を失ったことにより振替業を行うことができなくなり、かつ(b)
当該振替業を承継する者が存在しない場合を除き発行されない。
(注3) 未定事項は、2007年10月中旬頃に決定される予定である。
元引受契約
元引受契約を締結する金融商品取引業者(以下「幹事会社」という。)
元引受の条件
幹事会社は、2007年10月中
会
社
名
住
所
引受金額
旬頃に共和国との間で締結
東京都千代田区大手町一丁 未定(幹事会社が連帯して される元引受契約の条項に
みずほ証券株式会社
本債券の発行総額を引受け 従い、本債券の総額を連帯
目5番1号
大手町ファーストスクエア るので個々の幹事会社の引 して買取引受し、適用法令
受金額はない。)
に従ってその発行価額で、
日興シティグループ証券株 東京都港区赤坂五丁目
日本の国内および国外で募
2番20号
式会社
集する。
赤坂パークビルヂング
幹 事 会 社 は、合 衆 国 (the
United States)においてま
(共同主幹事会社)
た は 米 国 人 (U.S. person)
に対して、本債券の募集ま
たは販売を行わない。本書
に お い て、「合 衆 国 (the
United States)」お よ び
「米 国 人 (U.S. person)」
とはアメリカ合衆国1933年
証券法に基づくレギュレー
ションSにより定義された
意味を有する。
左記以外の幹事会社および
幹事会社に支払われる幹
事、引受および販売手数料
その他の元引受の条件は未
定であるが、これらは2007
年10月中旬頃に決定される
予定である。
債券の管理者
本債券に関して債券の管理者は設置されない。
財務代理人
本債券の財務代理人兼発行・支払代理人(以下「財務代理人」という。)は下記のとおりである。
名 称
株 式 会 社 三 井 住 友 銀 行
住 所
東京都千代田区有楽町一丁目1番2号
振替機関・登録機関
本債券の振替機関は下記のとおりである。
名 称
株 式 会 社 証 券 保 管 振 替 機 構
(以下「振替機関」という。)
住 所
東京都中央区日本橋茅場町二丁目1番1号
振替機関には、社振法に従って主務大臣が指定する後継の振替機関が含まれる。
財務上の特約
担保提供制限については、下記「6 担保又は保証に関する事項」を参照。
取得格付
共和国は、2007年10月11日現在、スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・サービシズか
ら、本債券に関しBBB+の予備格付を取得している。
共和国は、2007年10月10日現在、ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インクから、本債券に関
しA2の予備格付を取得している。
共和国は、2007年10月10日現在、株式会社日本格付研究所から本債券に関しA-の予備格付を取得してい
る。
3【利息支払の方法】
本債券の利息は、2007年10月(未定)日(その日を含む。)からこれを付し、毎年4月(未定)日および10月(未定)
日(以下それぞれを「利払期日」という。)の年2回、各々その利払期日(その日を含む。)までの6か月分を後払
いする(注)。6か月以外の期間の利息の支払は、その期間の実日数により年365日の日割計算により、1円未満の
端数は切り捨ててこれを行う。各本債券の債権者(以下「本債権者」という。)に支払われる利息の総額は、振
替機関業務規程等に従って計算されるものとする。下記「4 償還の方法」の(3)に規定される場合を除き、本
債券の利息は償還期日後はこれを付さない。
(注)
未定事項は、2007年10月中旬頃に決定される予定である。
4【償還の方法】
(1)
本債券は、それまでに償還され、または買入消却されない限り、2017年10月(未定)日(注)に各本債券の金
額の100%で償還される。
本債券の要項(以下「債券の要項」という。)に別段の定めがある場合を除き、共和国は本債券の元金ま
たは利息の全部(または一部)を期限前に弁済することはできない。
(注)
(2)
未定事項は、2007年10月中旬頃に決定される予定である。
共和国は、振替機関業務規程等に別段の定めがある場合を除き、市場等から本債券を随時買入れることが
でき、買い入れた当該本債券を消却するかまたは消却せしめることができる。
(3)
共和国が償還期日に債券の要項に従った償還を怠ったときは、償還期日(その日を除く。)から本債券の償
還が実際に行われる日(その日を含む。)までの期間の実日数につき上記「2 募集要項」に定める利率に基
づく日割利息(年365日の日割計算により、1円未満の端数は切り捨てる。)を支払う。ただし、その期間
は、(振替機関によって運営される社債等の振替制度に基づく支払代理人としての資格における)財務代理
人(かかる資格で行為する場合を、以下「支払代理人」という。)による元金の全額の受領に関する公告ま
たは(その後に行う場合は)支払方法および/または支払期日に関する公告を財務代理人が下記「5 元利金支払場
所」の(1)の第2段落に従って行った日以後14日を超えない。
5【元利金支払場所】
(1)
本債券の元利金は、支払代理人により、社振法、振替機関業務規程等ならびに振替機関が定めるその他の
適用ある規則および取扱方法により定められる方法に基づいて支払われる。
いずれかの支払期日に支払われるべき本債券の元金または利息の全額が当該支払期日より後に支払代理
人によって受領された場合には、財務代理人は、支払代理人が当該金額を受領した後14日以内に、できる
限り速やかにその旨ならびに期日を超過した支払の支払の方法および期日の公告を行う。当該受領の時点
で当該支払の方法または期日(またはその双方)を決定することができない場合、財務代理人は本債権者に
対して当該受領ならびに決定された範囲内での当該支払の方法および期日の公告を行い、後日、当該支払
の方法および/または期日について、その決定後速やかに公告を行う。当該公告に関して生じた一切の費用
は、これを共和国の負担とする。
(2)
本債券の元金または利息の支払期日が日本国における銀行営業日でないときは、本債権者は、日本国にお
ける翌銀行営業日まで期日の到来した金額の支払を請求することができず、またかかる支払の繰延べに関
して追加利息その他の支払を請求することもできない。
6【担保又は保証に関する事項】
(1)
本債券は、共和国の直接、無条件、無担保(ただし、下記(2)に従い、本債券について担保が提供されてい
る、または、将来、担保が提供されることになる場合を除く。)、非劣後かつ一般の義務である。本債券
は、互いに優先することなく同順位であり、支払において共和国の他の一切の現在および将来の直接、無
条件、無担保、非劣後かつ一般の義務と少なくとも同順位である(前記の場合を除く。)。ただし、適用さ
れる法律の強行規定により優先されうる義務を除く。
(2)
共和国は、本債券に未償還額がある限り、共和国またはハンガリー国立銀行が一方または双方の現在また
は将来の資産または収益の全部またはその一部について、(ⅰ)当初の満期が1年以上の共和国の対外公的負
債、または(ⅱ)当初の満期が1年以上の1998年12月31日以前に負担したハンガリー国立銀行の対外公的負債
を担保するため、担保権を設定しまたは担保権が存在することを許容する場合には、事前または同時に、
本債券に基づく共和国の義務を、当該被担保負債と同等の順位および比率で担保する。
(3)
共和国は、本債券に未償還額がある限り、
(ⅰ)
共和国またはハンガリー国立銀行のいずれかがその時々の国際金融資産に対する完全な所有権、権
限および支配権を行使することを継続して確保し、かつ、
(ⅱ)
本債券に基づいて発生するすべての義務の実行、遂行または履行および本債券の有効性または執行
可能性のために、共和国において随時、取得ならびに/または実行しておく必要のある、政府からのす
べての同意、免許、承認および許認可を完全な効力を有する状態で取得かつ維持し、ならびに/または
すべての登録、記録および届出(もしあれば)を実行しもしくは実行せしめなければならない。
債券の要項において、
「対外負債」とは、既存のまたは将来の負債であり、共和国の法定通貨以外の通貨建てのもしくはかか
る通貨により支払われる、またはその所持人の選択によりかかる通貨により支払われるものをいう。ただ
し、共和国の法定通貨がユーロとなった場合は、ユーロ通貨建てもしくはユーロ通貨により支払われまた
はその所持人の選択によりユーロ通貨により支払われる負債で、その総額のうち50%超が当初共和国の外
で募集されかつユーロが共和国の法定通貨となった日より後に発行されるものを含む。
「IMF」とは、国際通貨基金をいう。
「負債」とは、借入金に関するあらゆる者の一切の負債をいう(元金として負担したか保証として負担し
たかを問わない。)。
「国際金融資産」とは、共和国が公式に保有するすべての金ならびに共和国およびその金融当局が保有
するすべての(ⅰ)特別引出権、(ⅱ)IMFにおける外貨準備持高および(ⅲ)外国為替をいう。「特別引出
権」、「IMFにおける外貨準備持高」および「外国為替」の用語は、含まれる資産の種類について、IMFの
「国際金融統計」という表題の出版物で付与された意味またはIMFによって随時公式に採用される意味を有
する。
「金融当局」とは、ハンガリー国立銀行および共和国またはその政府のためにもしくはそれらを代理し
て金融当局の機能を実行する限りにおいて通貨理事会、為替安定基金または国庫管理機構をいう。
「ハンガリー国立銀行」とは、ハンガリー国立銀行または(場合によっては)その時々において共和国の
中央銀行として活動する機関をいう。
「者」とは、独立した法人格を有するか否かにかかわらず、あらゆる個人、会社、法人、企業、パート
ナーシップ、ジョイント・ベンチャー、団体、組織、国またはその機関もしくはその他の機関をいう。
「対外公的負債」とは、対外負債のうち、(ⅰ)ボンド、ノートもしくはその他の類似の証券の形式をと
り、またはこれらによって表章されるもので、かつ(ⅱ)いずれかの証券取引所、自動取引システム、店頭
市場またはその他の証券市場において相場が付けられ、上場され、通常の方法で売買されまたはされうる
ものをいう。
「担保権」とは、先取特権、質権、担保権設定契約、抵当権、動産担保権、担保またはその他の負担、
合意もしくは取決めで、類似の法的または経済的効果を有するものをいう(いずれかの法域の下で上記のい
ずれかに類する効力を有するものを含むが、これに限られない。)。
債券の要項において、以下の事由が発生している場合、本債券は「未償還」とはみなされない。
(ⅰ)
当該本債券全部について償還がなされた場合、または上記「4 償還の方法」の(2)に基づいて買入
消却された場合。
(ⅱ)
当該本債券に関する元利金の請求権が下記「12 その他」の(2)に基づき無効となった場合。
(ⅲ)
下記「7 財務代理人の職務」の(4)および下記「8 債権者集会に関する事項」に関する限り、当該
本債券が、いずれかの者(共和国を含むがこれに限られない。)により共和国のために保有されている
場合、共和国により直接もしくは間接に保有もしくは支配されている公的機関により保有されている
場合、または上記「4 償還の方法」の(2)に従って買い入れられたがまだ消却されていない場合。
(4)
上記(2)に基づいて本債券のために担保が提供される場合、共和国は上記(2)ならびに適用法令および規則
の規定に従って、かかる担保の設定および対抗要件具備のために必要な一切の手続をとる。かかる担保が
設定されかつ対抗要件が具備された場合、共和国は、かかる担保が上記(2)ならびに適用法令および規則の
規定に従って適法かつ有効に設定されかつ対抗要件が具備された旨を公告する。かかる担保の設定、対抗
要件具備、管理および実行に関して発生する一切の費用はこれを共和国の負担とする。
上記(2)および(3)の規定は、本債券の期限の到来後に(ⅰ)本債権者および/または(ⅱ)口座管理機関によ
る振替機関を通じた支払請求がないために本債券全額の償還をすることができない場合には適用されな
い。
7【財務代理人の職務】
(1)
財務代理人は、債券の要項、共和国と財務代理人との間の2007年10月(未定)日(注)付財務代理契約証書
(以下「財務代理契約」という。)および振替機関業務規程等に定められた義務を履行し、その職務を行
う。債券の要項に別途定める場合を除き、財務代理人は、共和国の代理人としてのみその職務を行い、本
債権者に対していかなる義務も負担せず、また、本債権者との間で代理または信託関係を有するものでは
ない。財務代理契約の写しは、債券の要項とともに財務代理人の本店に備え置かれ、当該本店の通常の営
業時間内に本債権者の閲覧または謄写に供される。かかる謄写に要する一切の費用は、これを請求する者
の負担とする。
(注)
未定事項は、2007年10月中旬頃に決定される予定である。
(2)
本債券については債券の管理者は選任されない。
(3)
共和国は、随時、財務代理人を変更することができる。ただし、財務代理人は、後任の財務代理人兼発
行・支払代理人が有効に任命されるまで在職する。かかる場合、共和国は下記「11 公告の方法」に従って
本債権者に対する事前の公告を行う。
(4)
振替機関が、共和国に対し、財務代理人に対する発行代理人および/または支払代理人の指定を取り消す
旨の通知をなした場合には、共和国は遅滞なく後任の財務代理人兼発行・支払代理人を任命し(ただし、か
かる後任の財務代理人兼発行・支払代理人が振替機関業務規程等に従って発行代理人および支払代理人と
して行為する資格を有していることを条件とする。)、その旨を下記「11 公告の方法」に従って本債権者
に対し公告する。
(5)
後任の財務代理人兼発行・支払代理人は、上記(3)および(4)に記載されたかかる任命の効力発生日をもっ
て、あたかも債券の要項および財務代理契約において当初から財務代理人として記載されていたのと同様
に、財務代理人の地位を承継し、従前の財務代理人と交替し、債券の要項、財務代理契約および振替機関
業務規程等に定める財務代理人の義務を履行し職務を行う。
(6)
下記の(a)または(b)に掲げるいずれかの事由が発生し、かつこれが継続している場合、すべての本債券
は、未償還の本債券の総額のうち25%以上を保有する本債権者から財務代理人に宛てられかつ交付された
書面による通知(かかる通知には、振替機関または当該本債権者が本債券の記録を行わせるために口座を開
設している口座管理機関が発行する本債券の保有を証明する各本債権者についての証明書(以下「保有証明
書」という。)を添える。)により、直ちに期限の利益を喪失したことが宣言される。その場合、かかる宣
言の日より前に共和国が当該事由を治癒または他の方法で是正しない限り、すべての本債券について、そ
の元本に経過利息を付して直ちに支払われることとなる。共和国は、本債権者に対するかかる宣言を速や
かに公告するため、合理的な努力を行うことを約束する。
(a) 債務不履行事由
(ⅰ) 共和国が本債券のいずれかの利息について、その支払期日から15日以内に支払わなかった場合。
(ⅱ) 共和国が本債券もしくは財務代理契約に基づくまたはそれらに関するその他の義務の履行または
遵守を怠り、本債権者のいずれかによる共和国宛てのかかる懈怠についての書面による通知(ただ
し、かかる通知には保有証明書を添える。)が共和国または財務代理人の本店に到達した後、かか
る懈怠が治癒されない状態が30日間継続した場合。
(b) 期限の利益喪失事由
(ⅰ) (A)共和国が適法に、本債券に基づくかまたは本債券に関する権利を取得かつ行使することを可
能にするため、および本債券に基づくかまたは本債券に関する義務を履行しかつ遵守することを
可能にするため、(B)これらの義務が適法かつ有効であり、拘束力を有し、強制執行可能であるこ
とを確保するため、ならびに(C)本債券が、ハンガリー語へ翻訳されることを条件として共和国の
法廷で証拠として許容されるようにするために、いかなる時においても、実行または実現が必要
とされるいかなる行動、条件または事項が、共和国がその旨の書面による通知を受領してから30
日以内に実行または実現されない場合。
(ⅱ) 共和国が本債券に基づくかまたは本債券に関する義務を履行または遵守することが現在または将
来において違法となり、かかる違法性がその旨の書面による通知から30日以内に治癒されない場
合。
(c) 期限の利益喪失宣言の撤回
財務代理人が、未償還の本債券の総額の50%以上にあたる本債券を保有する本債権者から、上記(a)
または(b)に基づいて期限の利益喪失の宣言がなされることの原因となった債務不履行事由および/も
しくは期限の利益喪失事由がかかる宣言の後に治癒されまたはそれらの事由が本債権者により放棄さ
れ、かつかかる本債権者が財務代理人に対して当該宣言を撤回することを要求する旨の、関連する保
有証明書を付した書面による通知を受領した場合、ならびに/または下記「8 債権者集会に関する事
項」に従って適法に招集され開催された債権者集会において同趣旨の決議がなされた場合、財務代理
人は、共和国に対する書面による通知および本債権者に対する公告を行うことにより当該宣言を撤回
する。その場合、かかる宣言は撤回され、以後何らの効力も有しない。かかる撤回は、その他または
その後の債務不履行事由および/もしくは期限の利益喪失事由またはそれに関係する本債権者の権利に
何らの影響も及ぼさない。
本「7 財務代理人の職務」の(4)の手続に要し、書面で証された合理的な範囲の一切の費用は、共
和国の負担とする。
8【債権者集会に関する事項】
未償還の本債券の総額の10分の1以上にあたる本債券を保有する本債権者が、共同または単独で、共和国に対
し、財務代理人の本店において債権者集会の招集について書面による請求を行ったとき(かかる本債権者は財務
代理人に対し関連する保有証明書を呈示するものとする。)、または共和国が必要と認めたときは、共和国は、
下記「11 公告の方法」に従い、少なくとも21日前までに公告を行って、上記「7 財務代理人の職務」の(4)に
定める事項または本債権者の権利に重大な影響を及ぼすと共和国が認めたその他の事項(債券の要項の修正を含
む。)を議題とする債権者集会を招集する。ただし、本債券に基づく本債権者の権利の放棄の場合を除き、かか
る修正には共和国の同意を必要とする。共和国は、財務代理人が共和国を代理し、債権者集会の招集および議
事の進行のために必要な手続をとるようにさせる。
本債権者は当該債権者集会において、自ら出席しもしくは代理人を通じて、または、共和国を代理する財務
代理人の定めるところに従い書面もしくは(共和国が電磁的方法による議決権の行使を認める場合には)電磁的
方法をもって、その議決権を行使することができる。共和国は、その代表者を当該集会に出席させて、意見を
述べさせることができる。当該債権者集会においては、各本債権者はその保有する本債券の金額に応じて議決
権を有する。ただし、当該債権者集会の開催日の少なくとも7日前までに、関連する保有証明書を財務代理人に
対しその本店において呈示し、かつ、当該集会の開催日に当該集会において共和国または財務代理人に対し当
該保有証明書を呈示しなければならず、さらに、当該本債権者は、当該保有証明書を発行した振替機関または
口座管理機関に対して当該保有証明書を返還するまでは、本債券の振替の申請または抹消の申請をしないもの
とする。
当該債権者集会の決議は、未償還の本債券の総額の2分の1を超える本債券を保有する本債権者が出席し、そ
の議決権の3分の2以上にあたる多数をもってこれをなす。かかる決議は、当該債権者集会に出席したか否かを
問わず、日本国の法律上許容される範囲内ですべての本債権者に対し拘束力を有し、その執行は当該債権者集
会において指名された代表者がこれにあたる。
債権者集会は日本国東京都において開催される。
本「8 債権者集会に関する事項」の適用に関しては、債権者集会において行使された議決権の数およびかか
る債権者集会の定足数の算定においては、代理人、書面または(共和国が電磁的方法による議決権の行使を認め
る場合には)電磁的方法により議決権を行使した本債権者も、当該集会に出席し当該集会において議決権を行使
したものとみなされる。
本「8 債権者集会に関する事項」の手続に要し、書面で証された一切の合理的な範囲の費用は、これを共和
国の負担とする。
9【課税上の取扱い】
(1)
共和国の租税
本債券の元利金の一切の支払は、共和国、共和国のもしくは共和国内の下部行政主体または課税当局に
より課されまたは徴収されるいかなる性質の税金、賦課金その他の公租公課を源泉徴収または控除するこ
となく行われる。ただし、法律上かかる源泉徴収または控除を必要とされる場合はこの限りではない。こ
の場合には、共和国は、かかる源泉徴収または控除が行われなければ本債権者により受領されていたであ
ろう金額を本債権者が受領することになるように追加額を支払う。ただし、かかる追加額は、以下の本債
券については支払われない。
(a)
かかる本債券を単に保有しているということ以外に共和国と何らかの関係を有するために、かかる
本債券に関して本債権者に対して当該税金、賦課金その他の公租公課が課される場合。
(b)
かかる本債券について関連日後30日を経過した後に支払請求がなされた場合。ただし、振替機関が
かかる30日の期間満了日に支払請求をすれば当該本債権者がかかる追加額を受けることができたであ
ろう場合は、この限りではない。
上記(a)および(b)に加え、本債権者またはその代理人が、その提示または作成によって当該者がかかる
源泉徴収または控除の免除を受けることができる、所定の書式もしくは証明書を呈示しまたは所定の非居
住性の宣言もしくは免除のためのその他の主張を行った場合には、かかる源泉徴収または控除が必要とさ
れなかったであろうときにも、本債券について追加額の支払は行われない。
本「9 課税上の取扱い」の(1)において、「関連日」とは、(ⅰ)当該支払の最初の支払期日が到来した
日、または(ⅱ)支払われるべき金額の全額がかかる支払期日以前に支払代理人により受領されなかった場
合には、かかる金額の全額が受領された旨の公告が上記「5 元利金支払場所」の(1)の第2段落に従って本
債権者に行われた日のいずれか遅い日をいう。
債券の要項において、元金または利息の支払についての記載は、本「9 課税上の取扱い」の(1)に基づ
き支払われるべき元金または(場合によっては)利息の追加額を含むものとみなされる。
(2)
日本国の租税
日本国の居住者および内国法人が支払を受ける本債券の利息および本債券の償還により支払を受ける金
額が本債券の発行価格を超える場合の差額(以下本「9 課税上の取扱い」の(2)において「発行差益」とい
う。)は、日本国の租税に関する現行法令の定めるところにより課税対象となる。なお本債券の譲渡によっ
て生ずる所得については、その譲渡人が法人である場合には益金となるが、個人である場合には譲渡所得
として日本国の租税は課せられない。
日本国の非居住者および外国法人が支払を受ける本債券の利息および発行差益には、原則として日本国
の租税は課せられない。なお日本国の非居住者および外国法人が本債券を日本国内において譲渡したこと
により生ずる所得については、譲渡人が日本国内に恒久的施設を有する外国法人である場合を除いては、
原則として日本国の租税は課せられない。ただし、かかる外国法人の納税義務は、適用される租税条約の
規定により、さらに限定または免除されることがある。
10【準拠法及び管轄裁判所】
(1)
共和国による本債券の発行に関する授権ならびに担保権(もしあれば)の設定、効力および実行に関する事
項を除き、本債券ならびに本債券に基づいて生じる本債権者を含む全当事者の一切の権利および義務は、
すべて日本国の法律の定めるところに従う。
(2)
共和国に対する、本債券または債券の要項に係るすべての訴訟その他の裁判上の手続(以下「訴訟等」と
いう。)は、東京地方裁判所に提起することができ、共和国はここに当該裁判所および適用ある日本法上か
かる裁判所からの上訴を審理する権限を有する日本国のその他の裁判所の管轄権に明示的かつ無条件に取
消不能の形で服することに合意する。共和国に対するかかる訴訟等はまた、共和国の適用ある法律上かか
る訴訟等を審理する権限を有する共和国国内の裁判所に対してもこれを提起することができる。共和国
は、共和国がいずれかの管轄権の下において、共和国自身またはその資産もしくはその収益に関して、訴
訟、強制執行、差押え(強制執行のために行われるか、判決前に行われるかもしくはその他の方法で行われ
るかを問わない。)またはその他の法的手続からの免責を主張することができる限りにおいて、かつ、いず
れかの管轄権の下において、共和国自身またはその資産もしくはその収益について、(主張すると否とを問
わず)かかる免責が適用され得る限りにおいて、当該管轄権の下における法令上許容される最大限の範囲
で、かかる免責を主張せずかつ取消不能の形で放棄することに合意する。ただし、共和国は、(ⅰ)1961年
に調印された外交関係に関するウィーン条約で定義された、現在もしくは将来の「使節団の公館」、(ⅱ)
1963年に調印された領事関係に関するウィーン条約で定義された「領事機関の公館」、(ⅲ)共和国内もし
くはその他の地域にある国の公的な目的のためにのみ使用されるその他の財産もしくは資産、または(ⅳ)
共和国の軍事施設もしくは軍事資産に関しては、かかる免責は放棄されないものとする。
(3)
共和国は、日本国において提起されるかかる一切の訴訟等に関して、日本国において訴状その他の訴訟等
の手続にかかる一切の書類の送達を受領するための住所として日本国東京都所在の共和国大使館のその
時々の住所(現在、〒108-0073 日本国東京都港区三田二丁目17番14号)を指定し、その時々の日本国東京都所在の
共和国大使(またはかかる大使が不在の場合は、大使に代わって行為することを適法に授権された東京都所
在のその他の共和国の公務員)をかかる住所において訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類の送達
を受領することのみに限定した権限を有する代理人として任命する。共和国は、本債券に未償還額がある
限り、かかる指定および任命を完全に効力あらしめ、かつその効力を維持せしめるために必要な一切の行
為(あらゆる書類および証書の作成および提出を含む。)を行う。上記代理人が、その理由の如何を問わず
権限ある代理人として行為しなくなったときはいつでも、共和国は自らに代わって訴状その他の訴訟等の
手続にかかる一切の書類を受領する後任の権限ある東京都における送達受領代理人を直ちに任命し、当該
代理人の任命を効力あらしめるために必要な一切の行為をなし、かかる後任代理人を財務代理人に通知す
る。財務代理人は、かかる通知を受領次第、直ちにその旨公告する。当該公告に関して生じ、書面で証さ
れかつ一切の合理的な費用は、これを共和国の負担とする。本「10 準拠法及び管轄裁判所」の(3)の規定
は、本債権者が適用ある法律によって認められたその他の方法で訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切
の書類の送達を行う権利に何ら影響を及ぼすものではない。
11【公告の方法】
本債券に関する一切の公告は、日本国の官報(可能である場合)ならびに東京都および大阪市において発行さ
れる時事に関する事項を掲載する日本語の日刊新聞紙上に各1回これを行う。各本債権者に対する直接の通知は
これを要しない。共和国によるかかる公告は、共和国の請求があった場合に、共和国の費用負担により、財務
代理人が共和国に代わってこれを行う。財務代理契約には、必要なときはいつでも、共和国が財務代理人に対
し、共和国に代わってかかる公告を行うことを、書面にて請求すべき旨が規定されている。
12【その他】
(1)
本債券は、分割または併合はしない。
本債券の債券(以下「本債券の債券」という。)は、本債権者がその発行を請求できる、(a)振替機関が社
振法に基づいて振替業に関する指定を取り消されまたは当該指定が効力を失ったことにより振替業を行うこ
とができなくなり、かつ(b)当該振替業を承継する者が存在しない場合を除き、発行されない。本債券の債
券が発行される場合には、本債券の債券は利払日未到来の利札を付した無記名式に限るものとする。本債権
者は本債券の債券の記名式への変更または分割もしくは併合を要求することはできない。かかる発行に要す
る一切の費用は共和国の負担とする。
本債券の債券が発行された場合、本債券の元利金の計算および支払いの方法、本債権者による本債券に基
づく権利の行使および本債券の譲渡、ならびに本債券に関するその他のあらゆる事項は、その時点で適用あ
る日本国の法令および一般的な市場慣行に従うものとする。
(2)
本債券の消滅時効は、元金については10年、利息については5年とする。
(3)
本債券の債券原簿は、財務代理人がこれを作成、管理し、その本店に備え置く。
(4)
債券の要項において別段の定めがある場合を除き、本債券に関する義務の履行地は日本国東京都とする。
(5)
本債券の元金または利息その他本債券に基づいて支払われるべき金員の支払を命ずる判決または命令がい
ずれかの裁判所でなされ、かかる判決または命令が日本円以外の通貨(以下「判決の通貨」という。)で表
示されている場合には、共和国は本債権者に対し、(ⅰ)かかる判決または命令(またはその一部)の履行が
なされた日と(ⅱ)かかる判決または命令(またはその一部)のために、日本円から判決の通貨による表示額
に換算された(または換算されたものとみなされた)日との間に生じた換算率の変動から生じる不足額を補填する
ために必要な金額を支払う。上記の約束は、共和国の本債券に基づく他の義務から独立した別個の義務で
あり、共和国に対する別個、独立の請求原因となり、その時々に本債権者が支払を猶予したか否かを問わ
ず適用され、かつ、いかなる判決または命令にかかわりなく完全に有効に存続する。
第2
【売出要項】
該当事項なし
第3
【資金調達の目的及び手取金の使途】
本債券の純手取金は、ハンガリー共和国の一般的な資金調達のために使用される。
第4
【法律意見】
ハンガリー共和国の政府公債管理機構の法務部長であるソルト・シータ法学博士により以下の趣旨の法律意見書
が提出されている。
(1)
ハンガリー共和国が発行登録書を関東財務局長に提出するために必要なハンガリー共和国の政府機関の同意、
認可、許可および承認はすべて取得されている。
(2)
ハンガリー共和国およびその代理人による発行登録書の関東財務局長への提出ならびに発行登録書に基づく発
行登録は、ハンガリー共和国によりハンガリー法に従って適法かつ有効に授権されており、ハンガリー法上適
法である。
第5
【その他の記載事項】
目論見書の表紙に、発行者の紋章および名称ならびに幹事会社の名称が記載される。
以下の記載が目論見書の裏表紙に印刷される。
「本債券については債券の管理者は設置されておりません。このため、発行者が本債券に基づく義務を履行し
ない場合などには、本債券の元利金の支払いを受け取り自らの権利を保全するための一切の行為を、必要に応
じて、各々の本債権者(以下に定義されます。)が各自で行わなければなりません。本債券の要項に別途定める
場合を除き、財務代理人(以下に定義されます。)は、発行者の代理人としてのみその職務を行い、本債権者に
対していかなる義務をも負担しませんし、また、本債権者との間で代理または信託関係を有するものでもあり
ません。」
<本債券以外の債券に関する情報>
第二部
【参照情報】
(発行登録書の「第二部
参照情報」を以下のとおり訂正する。)
第1
【参照書類】
<訂正前>
発行者の概況等法第27条において準用する法第5条第1項第2号に掲げる事項については、以下に掲げる書類を参照
すること。
1
有価証券報告書及びその添付書類
会計年度(自平成18年1月1日
至平成18年12月31日)
平成19年6月27日関東財務局長に提出
2
半期報告書
該当なし
3
臨時報告書
該当なし
4
訂正報告書
該当なし
<訂正後>
発行者の概況等法第27条において準用する法第5条第1項第2号に掲げる事項については、以下に掲げる書類を参照
すること。
1
有価証券報告書及びその添付書類
会計年度(自平成18年1月1日
至平成18年12月31日)
平成19年6月27日関東財務局長に提出
2
半期報告書
該当なし
3
臨時報告書
該当なし
4
訂正報告書
訂正報告書(上記1記載の有価証券報告書の訂正報告書)を平成19年10月12日に関東財務局長に提出
【表紙】
【発行登録番号】
19 - 外債 13
【提出書類】
発行登録書
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成19年7月13日
【発行者の名称】
ハンガリー共和国
【代表者の役職氏名】
政府公債管理機構 最高経営責任者
【代理人の氏名又は名称】
弁護士
【住所】
東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク森ビル
江畠
フェレンツ・サルヴァシュ
秀樹
西村あさひ法律事務所
【電話番号】
03-5562-8500
【事務連絡者氏名】
弁護士
若狭
一行
弁護士
清水
亘
弁護士
川本
周
【住所】
東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク森ビル
西村あさひ法律事務所
【電話番号】
03-5562-8500
【発行登録の対象とした募集
債券の募集
又は売出し】
【発行予定期間】
この発行登録書による発行登録の効力発生予定日(平成19年7月21日)から2年
を経過する日(平成21年7月20日)
【発行予定額】
2,000億円
【縦覧に供する場所】
該当なし
第一部【証券情報】
第1【募集要項】
以下に記載するもの以外については、債券を募集により取得させるに当たり、その都度「訂正発行登録書」又は「発
行登録追補書類」に記載します。
1【発行主体】
ハンガリー共和国
2【募集要項】
未定
3【利息支払の方法】
未定
4【償還の方法】
未定
5【元利金支払場所】
未定
6【担保又は保証に関する事項】
未定
7【債券の管理会社の職務】
未定
8【債権者集会に関する事項】
未定
9【課税上の取扱い】
未定
10【準拠法及び管轄裁判所】
未定
11【公告の方法】
未定
12【その他】
該当なし
第2【売出要項】
該当事項なし
第3【資金調達の目的及び手取金の使途】
債券の純手取金は、ハンガリー共和国の一般的な資金調達のために使用される。
第4【法律意見】
ハンガリー共和国の政府公債管理機構の法務部長であるソルト・シータ法学博士により以下の趣旨の法律意見書が提
出されている。
(1)
ハンガリー共和国が発行登録書を関東財務局長に提出するために必要なハンガリー共和国の政府機関の同意、認
可、許可および承認はすべて取得されている。
(2)
ハンガリー共和国およびその代理人による発行登録書の関東財務局長への提出ならびに発行登録書に基づく発行登
録は、ハンガリー共和国によりハンガリー法に従って適法かつ有効に授権されており、ハンガリー法上適法であ
る。
第5【その他の記載事項】
該当なし
第二部【参照情報】
第1【参照書類】
発行者の概況等法第27条において準用する法第5条第1項第2号に掲げる事項については、以下に掲げる書類を参照する
こと。
1【有価証券報告書及びその添付書類】
会計年度(自平成18年1月1日
至平成18年12月31日)
平成19年6月27日関東財務局長に提出
2【半期報告書】
該当なし
3【臨時報告書】
該当なし
4【訂正報告書】
該当なし
第2【参照書類を縦覧に供している場所】
該当なし
第 5 回ハンガリー共和国円貨債券(2007)
元
引
受
契
約
証
書
REPUBLIC OF HUNGARY
JAPANESE YEN BONDS –
FIFTH SERIES(2007)
SUBSCRIPTION AGREEMENT
第 5 回ハンガリー共和国円貨債券(2007)
元
引
受
契
約
証
書
本元引受契約(以下「本契約」という。)は、日本国東京都において、2007 年 10 月 18 日に、
第 5 回ハンガリー共和国円貨債券(2007)(以下「本債券」という。)総額 250 億円の発行に関
し、ハンガリー共和国(以下「共和国」という。)とみずほ証券株式会社(以下「みずほ証券」と
いう。)、日興シティグループ証券株式会社(以下「日興シティグループ証券」という。)、大
和証券エスエムビーシー株式会社、三菱UFJ証券株式会社および野村證券株式会社(以下
「幹事会社」と総称する。)との間において締結される。
(買取引受)
第1条
幹事会社は、本契約の諸条項に従い、本債券総額を連帯して買取引受し、その
募集を行う。
2
本契約に別段の定めがない限り、みずほ証券および日興シティグループ証券(以
下「共同主幹事会社」と総称する。)が共同で幹事会社を代表する。日興シティグ
ループ証券(以下「事務取扱幹事会社」という。)は、共同主幹事会社としてのみずほ
証券と協議の上、本契約に規定する事務取扱幹事会社の職務を行う。
3
本契約に別段の定めがない限り、共同主幹事会社は、共和国の本契約に基づく
幹事会社に対する義務の履行に関する共和国からの諸通知および意思表示の受
領、ならびに幹事会社の本契約に基づく共和国に対する権利の行使および義務の
履行につき、自らおよび他の幹事会社のために行為する。
(本債券の発行)
第2条
共和国は、適法な授権に基づき、かつ本契約の諸条項に従い、2007 年 10 月 26
日(以下「払込期日」という。)に本債券を本債券の金額の 100.00 パーセントに相当
する価額(以下「発行価額」という。)で発行し、発行価額で幹事会社に対し売り付
けることに合意し、幹事会社は、本契約の諸条項に従い、発行価額でこれを連帯
して買取る。本債券は、幹事会社を代表する事務取扱幹事会社による本契約第 5
条に従った本債券のための支払と引換えに、払込期日付で発行される。
2
本債券には日本国の社債等の振替に関する法律(平成 13 年法律第 75 号。その後
の改正を含む。)(以下「社振法」という。)が適用され、本債券の譲渡およびその他
の事項については、社振法および本債券の要項(以下「債券の要項」という。)第 7
項に記載の振替機関(以下「振替機関」という。)が社債等の振替に関連する業務に
ついて社振法に基づき随時定める業務規程およびその他の諸規則(以下「振替機関
業務規程等」と総称する。)に従って取り扱われる。本債券の債券は、本債券の債
権者がその発行を請求できる社振法に規定された例外的な場合を除き、発行され
ない。各本債券の金額は 1 億円の 1 種類とする。債券の要項は、本契約証書に添
- 1 -
付される別紙に記載のとおりとする。本契約の別紙は、本契約の一部としてこれ
と一体をなす。
(募
第3条
集)
本債券は、日本国の金融商品取引法(昭和 23 年法律第 25 号、その後の改正を含
む。)(以下「金融商品取引法」という。)に基づき、発行登録書(本条第 2 項に定義
される。)により行われた発行登録の効力が持続していることおよび共和国が日本
国財務省関東財務局長(以下「関東財務局長」という。)に発行登録追補書類(本条第
2 項に定義される。)を提出することを条件として、幹事会社によって、本契約に
基づき 2007 年 10 月 18 日(または共同主幹事会社が決定するその他の期間)(以下
「申込期間」という。)に発行価額で募集される。
2
共和国は、幹事会社またはその他の者が、発行登録書、発行登録追補書類、目
論見書もしくはその他の資料(それぞれ以下に定義される。)に記載されている表
示もしくは情報または本債券の募集に関して共和国が承認した表示もしくは情報
以外の表示または情報の提供を本債券の募集に関して行うことを認めていない。
本契約中において「発行登録書」、「発行登録追補書類」および「目論見書」とは、そ
れぞれ、2007 年 7 月 13 日に金融商品取引法に基づいて共和国により関東財務局
長に提出された債券の募集に関する発行登録書(発行登録番号: 19-外債 13)(そ
のすべての訂正発行登録書を含む。)、本債券の募集に関して金融商品取引法に基
づいて共和国により関東財務局長に提出される発行登録追補書類(かかる発行登
録書および発行登録追補書類を、それらの添付書類を含め、以下「発行登録書類」
と総称する。)ならびに本債券の募集に関する発行登録目論見書(訂正がある場合
には、訂正事項分を含む。)および発行登録追補目論見書をそれぞれ意味する。発
行登録書、発行登録追補書類および目論見書のいずれについても、それらに記載
された参照書類を含むものとする。また、本契約において「その他の資料」とは、
本債券の募集に関し幹事会社または共和国が使用するために共和国が作成し、幹
事会社に提供した目論見書以外の文書、図画、音声その他の資料をいう。
3
本契約に基づく幹事会社による本債券の募集は、日本国内および日本国外にお
いて、日本国およびその他の法域における一切の適用ある法令および本契約の諸
条項に従って行われる。各幹事会社は、共和国に対し、その知る限りにおいて、
自らの負担によって債券の買取、募集、売付もしくは交付を行い、または募集資
料の保有もしくは配布を行う各法域における一切の適用法令および規則に従うこ
とを約束する。特に、幹事会社は、米国人の計算において本債券を購入していな
いことを表明する。また幹事会社は、直接であると間接であるとを問わず、合衆
国内においてまたは米国人に対してもしくは米国人の計算においてもしくは米国
人の利益のために、本契約に基づき取得した本債券を、募集、売付けまたは交付
しないことを約束する。本契約において、「合衆国」および「米国人」とは、それぞ
- 2 -
れアメリカ合衆国 1933 年証券法(その後の改正を含む。)に基づくレギュレーショ
ン S により定義された「the United States」および「U.S. person」の意味を有する。
(幹事、引受および販売手数料)
第4条
共和国は、払込期日に、事務取扱幹事会社に対し幹事会社のために、本契約に
基づく本債券の幹事、引受および販売手数料として、本債券の総額の 0.35 パーセ
ントに相当する金額を即時に現金化の可能な日本円で支払う。当該支払は、本契
約第 5 条に定める方法によりこれを行う。
(払
込)
第5条
事務取扱幹事会社は、自らおよび他の幹事会社のために、幹事会社の計算にお
いて、本債券の発行価額の総額から(ⅰ)本契約第 4 条に規定する合算された手数
料の合計および(ⅱ)本契約第 8 条第 2 項に規定する金額の日本円での合計金額を
控除した本債券の買取代金純額(以下「買取代金純額」という。)を払込期日の午後
3 時(日本時間)までに共和国に対して支払う。当該支払は、共和国のための発行
代り金の受領銀行として行為する日本国東京都の株式会社三井住友銀行に対して
日本銀行金融ネットワークシステムを通じて買取代金純額を即時現金化可能な日
本円で振込むことによりこれを行う。
(共和国の表明、保証および約束)
第6条
共和国は以下の事実を表明し保証する。
一
発行登録書に基づく発行登録が 2007 年 7 月 21 日に効力を生じ、同日から
本契約日および払込期日まで(ただし、金融商品取引法に従った効力停止期
間を除く。)、それぞれ効力を有し続けてきたことおよび効力を有し続ける
こと。本契約日(同日を含む。)から払込期日(同日を含む。)までの期間を
通じて、発行登録書類、目論見書およびその他の資料中に、重要な事項に
ついて虚偽の記載がなく、また、記載すべき重要な事項または誤解を生じ
させないために必要な重要な事実の記載が欠けていないこと。ただし、こ
の保証は、発行登録書類、目論見書またはその他の資料中に使用するため
に共同主幹事会社が共和国に提供した書面による情報に依拠して発行登録
書類、目論見書またはその他の資料に記載された幹事会社に関する記載に
ついては適用しない。
二
発行登録書類および目論見書は、重要な事項についてすべて金融商品取引
法、適用ある関係政省令・内閣府令および規則の要求に従っており今後も
従うこと。本契約に基づく共和国による本債券の発行は、共和国法に従っ
て共和国により適法に授権されていること。本契約第 5 条に従って買取代
金純額が全額払い込まれたときは、本債券が適法に発行されたことになり、
- 3 -
本債券が債券の要項に従って共和国に対して強制執行可能な適法、有効、
拘束力のある、無条件かつ直接の共和国の義務となること。また、社振法
および/または振替機関業務規程等に基づき、(ⅰ)本債券について発行総額
が振替機関に開設された関連する口座の発行口に記録され、(ⅱ)本債券に
ついてそれぞれの払込みにかかる金額が振替機関または口座管理機関に開
設された口座の保有口に記録されたとき、前記(ⅱ)記載の当該口座の保有
者に対し、本債券の当該金額にかかる保有者としての権利が付与されるこ
と。
三
共和国は、本債券の元利金を適正かつ遅滞なく支払い、かつ、本債券に関
する共和国のすべての義務を適正かつ適時に履行すること。本債券は、本
債券相互間において、優先することなく同順位であり、支払において、共
和国の他の一切の現在および将来の無担保かつ非劣後の義務と少なくとも
同順位であること(ただし、債券の要項に規定する場合を除く。)。また、
本債券ならびに本契約、共和国と債券の要項記載の財務代理人との間の本
契約と同日付の財務代理契約(以下「財務代理契約」といい、本契約ととも
に、以下「関連諸契約」と総称する。)は、発行登録書類および目論見書中の
それらの記載に符合すること。
四
共和国は、関連諸契約を適法に締結および交付し、それらに基づく共和国
の義務を履行するために必要なすべての権能および権限を有しているこ
と。
五
既に適法に取得され、完全に効力を有しているものを除き、関連諸契約の
締結と交付および共和国による本債券の発行もしくは売付け、または共和
国による本債券もしくは関連諸契約に基づく義務の履行に関して必要な共
和国政府、ハンガリー国立銀行、一切の裁判所、政府当局またはその他の
規制機関の同意、許認可もしくは承認またはこれに対する届出は存在しな
いこと。
六
共和国による本債券の発行ならびに関連諸契約の締結、交付および履行は、
(ⅰ)共和国憲法もしくはその他の法律、共和国において適用される命令、
立法または政府規則に違背または抵触せず、また、(ⅱ)共和国が当事者と
なっているか、共和国に対して拘束力を有するか、または共和国が保証人
となっている負債に関するいかなる命令、判決、合意もしくは証書または
いかなる国際条約もしくは協定にも違反せず、かつ、それらに基づく不履
行とならないこと。
七
発行登録書類および目論見書に記載されているものを除き、共和国に不利
な決定が下された場合に、個別にまたは全体として、本契約において企図
されている取引、または共和国の本債券もしくはいずれかの関連諸契約に
基づく義務を履行する能力に対して重大な悪影響を及ぼすような、(ⅰ)共
- 4 -
和国が当事者となりまたは(ⅱ)共和国の財産が対象となっている係属中の
法的または行政手続は存在しないこと。また、共和国が知る限りにおいて、
そのような手続が提起される虞れがなく、かつ、そのような手続が提起さ
れる予定もないこと。
八
共和国による本債券の元利金の一切の支払は、共和国によりもしくは共和
国のためにまたは共和国のもしくは共和国内の下部行政主体もしくは課税
当局により現在課されまたは将来課せられることのある公租公課を源泉徴
収または控除をすることなく行われること(ただし、債券の要項に規定され
る場合を除く。)。幹事会社は、本契約を締結したことのみに基づきまたは
本契約による支払を受領したことのみに基づき、本契約により幹事会社が
受領した支払に関し、共和国またはその下部行政主体もしくは共和国の課
税当局もしくは共和国内の課税当局により課される公租公課に服さないこ
と。
九
本債券の募集に関して、共和国の公職者が署名して幹事会社に交付したあ
らゆる証明書は、当該証明書の日付現在において、その記載事項に関して
共和国が幹事会社に対して行った表明および保証であるとみなされるこ
と。
十
既に本債券が発行されていたとするならば、債務不履行事由または期限の
利益喪失事由(債券の要項第 17 項において定義する。)を構成する事態、ま
たは時間の経過、通知もしくはその両者により債務不履行事由または期限
の利益喪失事由を構成することとなる事由は発生していないこと。
十一 共和国またはそれらの代理人として行動するいずれの者(疑義を避けるた
め に 規 定 す る と 、 共 和 国 の 政 府 公 債 管 理 機 構 (Államadósság Kezelő
Központ Zártkörűen Működő Részvénytársaság)を含むが、いかなる幹事
会社も含まない。)も、本債券に関して合衆国に向けられた販売努力
(directed selling efforts)(アメリカ合衆国 1933 年証券法に基づくレギュ
レーション S において定義する。)に従事したことはなく、また従事しない
こと。
十二 共和国は、社振法に基づき振替機関により取り扱われる振替のための要件
を本債券が満たすために必要な一切の手続を行っていること。
2
共和国は、以下のことを約束する。
一
本債券の未償還残高が存する限り、
(イ)
共和国は、金融商品取引法上要求されている共和国の各会計年度に係
る有価証券報告書およびその他の報告書を関東財務局長に提出し、そ
の他本債券に関し適用ある日本国の法令および規則(金融商品取引法
を含む。)を遵守すること。
(ロ)
共和国は、本債券に関し、共和国が、日本国政府の関連当局に提出す
- 5 -
る一切の書類の写し、および共同主幹事会社が本債券に関して随時書
面により要求する合理的範囲のその他の書類を、速やかに共同主幹事
会社に提供すること。ただし、開示用電子情報処理組織(EDINET)によ
り関東財務局長に提出された書類については、共和国は、写しの交付
に代えて、提出の旨を共同主幹事会社に通知すれば足りる。
(ハ)
共和国は、関連諸契約の締結、交付および履行のためまたは関連諸契
約を適法、有効もしくは共和国に対して強制執行可能なものとするた
めに必要な、また、本債券を発行し、これを適法、有効または強制執
行可能なものとするために必要な共和国の規制当局もしくは規制機関
または政府当局もしくは政府機関からのすべての許認可および承認を
取得し、かつその完全な有効性を確保および維持し、またそれらに対
するすべての登録をなしかつその完全な有効性を維持すること。
二
共和国は、払込期日から 20 日以内に、証券の発行又は募集に関する報告書
を日本の外国為替及び外国貿易法(昭和 24 年法律第 228 号。その後の改正
を含む。)に基づき日本国財務大臣に提出すること。
(幹事会社の保証)
第7条
各幹事会社はここに、本契約を締結しかつ本契約に基づいて行為する正当な権
限を有することを保証する。
2
各幹事会社はここに、幹事会社による本契約の締結および本契約に基づくそれ
ぞれの義務の履行に必要なすべての登録を行い、また必要な許認可および承認が
すべて取得されていることを保証し、かかる登録、許認可および承認が払込期日
においても効力を有することを約束する。
3
各幹事会社はここに、本契約に基づく権利の行使および義務の履行に関し、本
契約で企図されるところに従って、共同主幹事会社および(場合により)事務取扱
幹事会社に対し、自己のために行為する権限を授与したことを保証する。
(費
第8条
用)
共和国は、(イ)本債券の発行に際してまたはこれに関連して日本国または共和国
において支払われるべきすべての印紙税およびその他類似の公租公課、(ロ)発行登
録書類、目論見書およびその他の資料の印刷、提出および配布、ならびに本契約
証書および本債券に関連するその他すべての契約証書の印刷および調印に関する
すべての費用、(ハ)日本法に関する法律顧問の合理的な報酬および費用、(ニ)本債
券に関し振替機関に対して支払われる新規記録手数料、(ホ)共和国の事前の同意を
受けた本債券の募集に関するすべての広告費用、ならびに(ヘ)本契約に基づき共和
国がその義務を履行するために必要とするその他すべての費用を支払う。
2
さらに、共和国は、払込期日に、旅費、テレックス、電信、ファクシミリ、電
- 6 -
話、郵便その他の通信費を含む幹事会社の諸経費の一部の払戻金として、幹事会
社を代表する共同主幹事会社との間で別途合意される金額を幹事会社を代表する
事務取扱幹事会社に対して日本円で支払うことに同意する。
(幹事会社の義務の停止条件)
第9条
本契約に基づく幹事会社の義務は、次の各号に掲げる事項を条件として発生す
る(ただし、幹事会社を代表して共同主幹事会社は、その完全な裁量により、かか
る条件のいずれをも放棄することができる。)。
一
本契約第 6 条第 1 項各号に規定する共和国の表明および保証が、払込期日
現在においても同日にかかる表明および保証がなされたかのように、真実
かつ正確であり、かつ、払込期日以前に共和国が履行すべき本契約上の義
務がすべて履行されていること。
二
本契約日から払込期日までの間、発行登録書に基づく発行登録が金融商品
取引法に基づき有効であり、かつ払込期日以前に発行登録の効力の停止を
命じられる虞れのある聴問の通知が関東財務局長から出されていないこ
と。
三
本契約日から払込期日までの間に、共和国の政治、経済、金融または財政
状況に著しい悪影響を及ぼす事態が生じていないこと。
四
財務代理契約が関係当事者によって適法に締結、交付され、払込期日にお
いても有効であること。
五
払込期日に、次に掲げる同日付の法律意見書が共同主幹事会社に提出され
ていること。
(イ) ハンガリー法に関する法律顧問である政府公債管理機構(Államadósság
Kezelő Központ Zártkörűen Működő Részvénytársaság)の内部法律顧
問の幹事会社宛の英文の法律意見書で、共同主幹事会社にとって満足す
べき形式および内容を有するもの。
(ロ) 日本法に関する法律顧問である西村あさひ法律事務所の幹事会社宛の法
律意見書で、共同主幹事会社が満足する形式および内容を有するもの。
六
共和国が、払込期日に、次に掲げる内容を有する同日付の適法に授権され
た共和国の公職者により署名された証明書を共同主幹事会社に提出してい
ること。
(イ) 本契約第 6 条第 1 項各号に規定する共和国の表明および保証が、払込期
日現在においても同日にかかる表明および保証がなされたかのように、
真実かつ正確であり、かつ、払込期日もしくはそれ以前に共和国が履行
すべき本契約上の義務がすべて履行されていること。
(ロ) 本第 9 条第三号記載の停止条件が成就していること。
七
共和国が、払込期日に、本第 9 条の停止条件が成就したことを確認するた
- 7 -
めに共同主幹事会社が必要または望ましいと認めた合理的範囲の証明書そ
の他の書類を共同主幹事会社に提出していること。
(幹事会社に対する協力)
第 10 条
共和国は、本契約に基づく本債券の発行、買取引受および/もしくは募集に関し、
幹事会社のいずれかまたはその役員、従業員および/もしくは代理人に対して訴訟
が提起され、または請求が行われた場合において、共同主幹事会社により合理的
な要請があったときには、被告としてのかかる当事者の防御に関して、速やかに
証拠資料の提出および情報の提供等必要な協力をすることを約束する。
(補償義務)
第 11 条
共和国は、幹事会社ならびにその役員、従業員および代理人に対し、これらの
者が自己に対する訴訟もしくは請求の結果、またはかかる訴訟もしくは請求に関
して防御もしくは調査を行うことにより被った一切の損失、請求、損害または債
務を、それらの損失、請求、損害もしくは債務(またはそれらに関する訴訟)が発
行登録書類、目論見書もしくはその他の資料中に重要な事項について虚偽の記載
があり、または記載すべき重要な事項もしくは誤解を生じさせないために必要な
重要な事実の記載が欠けていることに基づく場合に限り補償し、また損失を与え
ない。ただし、発行登録書類、目論見書またはその他の資料中に使用するために
共同主幹事会社が共和国に提供した書面による情報に依拠して発行登録書類、目
論見書またはその他の資料に記載された幹事会社に関する記載に基づく損失、請
求、損害もしくは債務については、共和国は責任を負わない。
2
各幹事会社は、共和国ならびにその公職者、使用者および代理人に対し、これ
らの者が自己に対する訴訟もしくは請求の結果、またはかかる訴訟もしくは請求
に関して防御もしくは調査を行うことにより被った一切の損失、請求、損害また
は債務を、それらの損失、請求、損害もしくは債務(またはそれらに関する訴訟)
が発行登録書類、目論見書もしくはその他の資料中に幹事会社についての重要な
事項について虚偽の記載があり、または記載すべき重要な事項もしくは誤解を生
じさせないために必要な重要な事実の記載が欠けていることに基づく場合で、か
つ、かかる虚偽の記載または記載の欠如が、発行登録書類、目論見書またはその
他の資料中に使用するために共同主幹事会社が共和国に提供した書面による情報
に依拠してなされた場合に限り補償し、また損失を与えない。
(本契約の解除)
第 12 条
共同主幹事会社は、幹事会社のために、以下のいずれかの場合には、共和国に
あらかじめ通知し、本契約第 5 条に規定する払込完了より前において本契約を解
除することができる。
- 8 -
一
共和国もしくは日本における政治、経済、金融、財政の状況もしくは日本
もしくは共和国の外国為替市場における重大な悪化、または国際政治、経
済、金融もしくは財政状況の重大な悪化で、その影響により本契約により
企図されている条件および方法での本債券の発行および募集を実現不可能
なものにすると、(共和国と協議が実際上可能な場合はかかる協議の上)共
同主幹事会社が合理的に判断するようなものが本契約締結日以降生じた場
合。
二
本契約第 9 条に規定する条件のいずれかが成就せず、かつ共同主幹事会社
によって放棄されなかった場合。
三
戦争の勃発もしくはその他の惨事もしくは危機の発生またはそれらの拡大
で、その影響により本契約により企図されている条件および方法での本債
券の発行および募集を実現不可能なものにすると共同主幹事会社が合理的
に判断するようなものが本契約締結日以降生じた場合。
2
幹事会社および共和国は、本契約が解除された場合には、本契約第 8 条の義務
を除き、それぞれ、本契約上の一切の義務を免れる。
(通
第 13 条
知)
本契約に基づく共和国に対する一切の通知は、英語により共同主幹事会社が下
記宛に航空便またはファクシミリ(航空便による書面で確認する。)で行う。
航空便の場合:
Government Debt Management Agency Private Company Limited by Shares
H-1027 Budapest
Csalogány u. 9-11
Republic of Hungary
Attention:
Capital Markets Department
ファクシミリの場合:
361-488-9425
Attention:
2
Capital Markets Department
本契約に基づく共同主幹事会社または幹事会社に対する一切の通知は、英語に
より下記宛に航空便またはファクシミリ(航空便による書面で確認する。)で行う。
航空便の場合:
〒100-0004 日本国東京都千代田区大手町一丁目 5 番 1 号
大手町ファーストスクエア
みずほ証券株式会社
国際金融部宛
ファクシミリの場合:
81-3-3516-7213
- 9 -
国際金融部宛
および
航空便の場合:
〒100-6520 日本国東京都千代田区丸の内一丁目 1 番 5 号
新丸の内ビルディング
日興シティグループ証券株式会社
ジェネラル・カウンセル宛
ファクシミリの場合:
81-3-6270-5819
ジェネラル・カウンセル宛
3
共和国および共同主幹事会社は、本第 13 条に定める住所を相手方に通知して変
更することができる。
4
本第 13 条に従って行われるすべての通知は、受信者が受領したときに効力を生
じるものとする。ただし、いかなる通知も、受信者の所在地の特定の日における
午後 4 時より後に効力を生じる場合は、かかる地におけるその翌営業日の午前 10
時まで効力は生じないものとする。
(準 拠 法)
第 14 条
本契約は、日本法に準拠し、日本法に従って解釈される。
(裁判管轄権)
第 15 条
共和国に対する、本契約に係るすべての訴訟その他の裁判上の手続(以下「訴訟
等」という。)は、東京地方裁判所および当該訴訟またはその他の裁判上の手続に
ついて日本法上かかる裁判所からの上訴を審理する権限を有する日本国のその他
の裁判所に提起することができ、共和国はここに当該裁判所の管轄権に明示的か
つ無条件に取消不能の形で服することに合意する。共和国に対するかかる訴訟等
はまた、共和国の法律上かかる訴訟等を審理する権限を有する共和国国内の裁判
所に対してもこれを提起することができる。共和国がいかなる管轄権の下におい
ても、共和国自身またはその資産もしくはその収益に関して、訴訟、強制執行、
差押え(強制執行のために行われるか、判決前に行われるかもしくはその他の方法
で行われるかを問わない。)またはその他の法的手続からの免責を主張することが
できる限り、ならびにいかなる管轄権の下においても、共和国自身またはその資
産もしくはその収益について、(主張すると否とを問わず)かかる免責が適用され
得る限り、共和国は、当該管轄権の下における法令上許容される最大限の範囲で、
かかる免責を主張せずかつ取消不能の形で放棄することに合意する。ただし、共
和国は、(ⅰ)1961 年に調印された外交関係に関するウィーン条約で定義された、
現在もしくは将来の「使節団の公館」、(ⅱ)1963 年に調印された領事関係に関する
- 10 -
ウィーン条約で定義された「領事機関の公館」、(ⅲ)共和国内もしくはその他の地
域にある国の公的な目的のためにのみ使用されるその他の財産もしくは資産、ま
たは(ⅳ)共和国の軍事施設もしくは軍事資産に関しては、かかる免責を放棄しな
いものとする。
(送達受領代理人)
第 16 条
共和国は、ここに、日本国において提起されるかかる一切の訴訟等に関して、
日本国において訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類の送達を受領する
ための住所として日本国東京都所在の共和国大使館のその時々の住所(現在、〒
108-0073 日本国東京都港区三田二丁目 17 番 14 号)を指定し、その時々の日本国
東京都所在の共和国大使(またはかかる大使が不在の場合は、大使に代わって行為
することを適法に授権された東京都所在のその他の共和国の公務員)をかかる住
所において訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類の送達を受領すること
のみに限定した権限を有する代理人として任命する。共和国は、本債券に未償還
額がある限り、かかる指定および任命を完全に効力あらしめ、かつその効力を維
持せしめるために必要な一切の行為(あらゆる書類および証書の作成および提出
を含む。)を行う。上記代理人が、その理由の如何を問わず権限ある代理人として
行為しなくなったときはいつでも、共和国は自らに代わって訴状その他の訴訟等
の手続にかかる一切の書類を受領する後任の権限ある東京都における送達受領代
理人を直ちに任命し、当該代理人の任命を効力あらしめるために必要な一切の行
為をなし、かかる後任代理人を共同主幹事会社に通知する。本第 16 条の規定は、
幹事会社が適用ある法律によって認められたその他の方法で訴状その他の訴訟等
の手続にかかる一切の書類の送達を行う権利に何ら影響を及ぼすものではない。
(通貨補償)
第 17 条
本契約に基づいて支払われるべき金員の支払を命ずる判決または命令がいずれ
かの裁判所でなされ、かかる判決または命令が日本円以外の通貨(以下「判決の通
貨」という。)で表示されている場合には、共和国は幹事会社に対し、(ⅰ)かかる
判決または命令(またはその一部)の履行がなされた日と(ⅱ)かかる判決または命
令(またはその一部)のために、日本円から判決の通貨による表示額に換算された
(または換算されたものとみなされた)日との間に生じた換算率の変動から生じる
不足額を補填するために必要な金額を支払う。上記の約束は、共和国の他の義務
から独立した別個の義務であり、共和国に対する別個、独立の請求原因となり、
その時々に幹事会社が支払を猶予したか否かを問わず適用され、かつ、いかなる
判決または命令にかかわりなく完全に有効に存続する。
- 11 -
(言
第 18 条
語)
本契約は、その法的拘束力のない英語訳を添付して日本語で 6 部作成調印され
る。日本語による本契約証書を原本とし、意味または意図について争いまたは相
違が生じた場合は、日本文が優先する。
- 12 -
別
紙
債 券 の 要 項
本要項は、ハンガリー共和国(以下「共和国」という。)が、適法な授権に基づき発行する
第 5 回ハンガリー共和国円貨債券(2007)(以下「本債券」という。)にこれを適用する。
1
本債券の総額は金 250 億円とする。
2
本債券について、各本債券の金額は 1 億円とし、分割または併合はしない。本債券
は 2007 年 10 月 26 日に発行される。
3
本債券には日本国の社債等の振替に関する法律(平成 13 年法律第 75 号。その後の
改正を含む。)(以下「社振法」という。)が適用され、本債券の譲渡および本債券に関
するその他の事項については、社振法および本要項第 7 項に定義する振替機関が社債
等の振替に関連する業務について社振法に基づき随時定める業務規程およびその他の
諸規則(以下「振替機関業務規程等」と総称する。)に従って取り扱われる。
本債券の債券(以下「本債券の債券」という。)は、本債券の債権者(以下「本債権者」
という。)がその発行を請求できる、(a)振替機関が社振法に基づいて振替業に関する
指定を取り消されまたは当該指定が効力を失ったことにより振替業を行うことができ
なくなり、かつ(b)当該振替業を承継する者が存在しない場合を除き、発行されな
い。本債券の債券が発行される場合には、本債券の債券は利払日未到来の利札を付し
た無記名式に限るものとする。本債権者は本債券の債券の記名式への変更または分割
もしくは併合を要求することはできない。かかる発行に要する一切の費用は共和国の
負担とする。
本債券の債券が発行された場合、本債券の元利金の計算および支払いの方法、本債
権者による本債券に基づく権利の行使および本債券の譲渡、ならびに本債券に関する
その他のあらゆる事項は、その時点で適用ある日本国の法令および一般的な市場慣行
に従うものとする。
4
本債券の利率は、年 2.11 パーセントとする。
5
本債券の消滅時効は、元金については 10 年、利息については 5 年とする。
6
(a)
本債券に関する共和国の財務代理人兼発行・支払代理人(以下「財務代理人」と
いう。)は株式会社三井住友銀行とする。
財務代理人は、本要項、共和国と財務代理人との間の 2007 年 10 月 18 日付財
務代理契約証書(以下「財務代理契約」という。)および振替機関業務規程等に定め
られた義務を履行し、その職務を行う。本要項に別途定める場合を除き、財務代
理人は、共和国の代理人としてのみその職務を行い、本債権者に対していかなる
義務も負担せず、また、本債権者との間で代理または信託関係を有するものでは
ない。財務代理契約の写しは、本要項とともに財務代理人の本店に備え置かれ、
当該本店の通常の営業時間内に本債権者の閲覧または謄写に供される。かかる謄
写に要する一切の費用は、これを請求する者の負担とする。
(b)
本債券については債券の管理者は選任されない。
(c)
共和国は、随時、財務代理人を変更することができる。ただし、財務代理人
は、後任の財務代理人兼発行・支払代理人が有効に任命されるまで在職する。か
かる場合、共和国は本要項第 25 項に従って本債権者に対する事前の公告を行
う。
(d)
本要項第 7 項に定義する振替機関が、共和国に対し、財務代理人に対する発行
代理人および/または支払代理人の指定を取り消す旨の通知をなした場合には、
共和国は遅滞なく後任の財務代理人兼発行・支払代理人を任命し(ただし、かか
る後任の財務代理人兼発行・支払代理人が振替機関業務規程等に従って発行代理
人および支払代理人として行為する資格を有していることを条件とする。)、そ
の旨を本要項第 25 項に従って本債権者に対し公告する。
(e)
後任の財務代理人兼発行・支払代理人は、上記(c)および(d)に記載されたかか
る任命の効力発生日をもって、あたかも本要項および財務代理契約において当初
から財務代理人として記載されていたのと同様に、財務代理人の地位を承継し、
従前の財務代理人と交替し、本要項、財務代理契約および振替機関業務規程等に
定める財務代理人の義務を履行し職務を行う。
7
株式会社証券保管振替機構(以下「振替機関」という。)は、本債券につき、社振法に
基づき、社振法上の振替機関となる。
本要項において、振替機関には、社振法に従って主務大臣が指定する後継の振替機
関が含まれる。
8
本債券の債券原簿は、財務代理人がこれを作成、管理し、その本店に備え置く。
9
本債券の利息は、2007 年 10 月 27 日(その日を含む。)からこれを付し、毎年 4 月
26 日および 10 月 26 日(以下それぞれを「利払期日」という。)の年 2 回、各々その利払
期日(その日を含む。)までの 6 か月分を後払いする。6 か月以外の期間の利息の支払
は、その期間の実日数により年 365 日の日割計算により、1 円未満の端数は切り捨て
てこれを行う。各本債権者に支払われる利息の総額は、振替機関業務規程等に従って
計算されるものとする。
10
本債券の利息は償還期日後はこれを付さない。ただし、共和国が償還期日に本要項
に従った償還を怠ったときは、償還期日(その日を除く。)から本債券の償還が実際に
行われる日(その日を含む。)までの期間の実日数につき本要項第 4 項に定める利率に
基づく日割利息(年 365 日の日割計算により、1 円未満の端数は切り捨てる。)を支払
う。ただし、その期間は、(振替機関によって運営される社債等の振替制度に基づく
支払代理人としての資格における)財務代理人(かかる資格で行為する場合を、以下
「支払代理人」という。)による元金の全額の受領に関する公告または(その後に行う場
合は)支払方法および/または支払期日に関する公告を財務代理人が本要項第 14 項第 2
- 2 -
段落に従って行った日以後 14 日を超えない。
11
本債券の元利金の一切の支払は、共和国、共和国のもしくは共和国内の下部行政主
体または課税当局により課されまたは徴収されるいかなる性質の税金、賦課金その他
の公租公課を源泉徴収または控除することなく行われる。ただし、法律上かかる源泉
徴収または控除を必要とされる場合はこの限りではない。この場合には、共和国は、
かかる源泉徴収または控除が行われなければ本債権者により受領されていたであろう
金額を本債権者が受領することになるように追加額を支払う。ただし、かかる追加額
は、以下の本債券については支払われない。
(a)
かかる本債券を単に保有しているということ以外に共和国と何らかの関係を有
するために、かかる本債券に関して本債権者に対して当該税金、賦課金その他の
公租公課が課される場合。
(b)
かかる本債券について関連日後 30 日を経過した後に支払請求がなされた場
合。ただし、振替機関がかかる 30 日の期間満了日に支払請求をすれば当該本債
権者がかかる追加額を受けることができたであろう場合は、この限りではない。
上記(a)および(b)に加え、本債権者またはその代理人が、その提示または作成に
よって当該者がかかる源泉徴収または控除の免除を受けることができる、所定の書式
もしくは証明書を呈示しまたは所定の非居住性の宣言もしくは免除のためのその他の
主張を行った場合には、かかる源泉徴収または控除が必要とされなかったであろうと
きにも、本債券について追加額の支払は行われない。
本第 11 項において、「関連日」とは、(ⅰ)当該支払の最初の支払期日が到来した
日、または(ⅱ)支払われるべき金額の全額がかかる支払期日以前に支払代理人により
受領されなかった場合には、かかる金額の全額が受領された旨の公告が本要項第 14
項第 2 段落に従って本債権者に行われた日のいずれか遅い日をいう。
本要項において、元金または利息の支払についての記載は、本第 11 項に基づき支
払われるべき元金または(場合によっては)利息の追加額を含むものとみなされる。
12
本債券は、それまでに償還され、または買入消却されない限り、2017 年 10 月 26 日
に各本債券の金額の 100%で償還される。
本要項に別段の定めがある場合を除き、共和国は本債券の元金または利息の全部
(または一部)を期限前に弁済することはできない。
13
共和国は、振替機関業務規程等に別段の定めがある場合を除き、市場等から本債券
を随時買入れることができ、買い入れた当該本債券を消却するかまたは消却せしめる
ことができる。
14
本債券の元利金は、支払代理人により、社振法、振替機関業務規程等ならびに振替
機関が定めるその他の適用ある規則および取扱方法により定められる方法に基づいて
支払われる。
いずれかの支払期日に支払われるべき本債券の元金または利息の全額が当該支払期
日より後に支払代理人によって受領された場合には、財務代理人は、支払代理人が当
- 3 -
該金額を受領した後 14 日以内に、できる限り速やかにその旨ならびに期日を超過し
た支払の支払の方法および期日の公告を行う。当該受領の時点で当該支払の方法また
は期日(またはその双方)を決定することができない場合、財務代理人は本債権者に対
して当該受領ならびに決定された範囲内での当該支払の方法および期日の公告を行
い、後日、当該支払の方法および/または期日について、その決定後速やかに公告を
行う。当該公告に関して生じた一切の費用は、これを共和国の負担とする。
15 (a)
本債券は、共和国の直接、無条件、無担保(ただし、本第 15 項(b)に従い、本
債券について担保が提供されている、または、将来、担保が提供されることにな
る場合を除く。)、非劣後かつ一般の義務である。本債券は、互いに優先するこ
となく同順位であり、支払において共和国の他の一切の現在および将来の直接、
無条件、無担保、非劣後かつ一般の義務と少なくとも同順位である(前記の場合
を除く。)。ただし、適用される法律の強行規定により優先されうる義務を除
く。
(b)
共和国は、本債券に未償還額がある限り、共和国またはハンガリー国立銀行が
一方または双方の現在または将来の資産または収益の全部またはその一部につい
て、(ⅰ)当初の満期が 1 年以上の共和国の対外公的負債、または(ⅱ)当初の満期
が 1 年以上の 1998 年 12 月 31 日以前に負担したハンガリー国立銀行の対外公的
負債を担保するため、担保権を設定しまたは担保権が存在することを許容する場
合には、事前または同時に、本債券に基づく共和国の義務を、当該被担保負債と
同等の順位および比率で担保する。
(c)
共和国は、本債券に未償還額がある限り、
(ⅰ)
共和国またはハンガリー国立銀行のいずれかがその時々の国際金融資産に
対する完全な所有権、権限および支配権を行使することを継続して確保し、
かつ、
(ⅱ)
本債券に基づいて発生するすべての義務の実行、遂行または履行および本
債券の有効性または執行可能性のために、共和国において随時、取得ならび
に/または実行しておく必要のある、政府からのすべての同意、免許、承認
および許認可を完全な効力を有する状態で取得かつ維持し、ならびに/また
はすべての登録、記録および届出(もしあれば)を実行しもしくは実行せしめ
なければならない。
本要項において、
「対外負債」とは、既存のまたは将来の負債であり、共和国の法定通貨以外の通貨建
てのもしくはかかる通貨により支払われる、またはその所持人の選択によりかかる通
貨により支払われるものをいう。ただし、共和国の法定通貨がユーロとなった場合
は、ユーロ通貨建てもしくはユーロ通貨により支払われまたはその所持人の選択によ
りユーロ通貨により支払われる負債で、その総額のうち 50%超が当初共和国の外で募
集されかつユーロが共和国の法定通貨となった日より後に発行されるものを含む。
- 4 -
「IMF」とは、国際通貨基金をいう。
「負債」とは、借入金に関するあらゆる者の一切の負債をいう(元金として負担した
か保証として負担したかを問わない。)。
「国際金融資産」とは、共和国が公式に保有するすべての金ならびに共和国およびそ
の金融当局が保有するすべての(ⅰ)特別引出権、(ⅱ)IMF における外貨準備持高およ
び(ⅲ)外国為替をいう。「特別引出権」、「IMF における外貨準備持高」および「外国為
替」の用語は、含まれる資産の種類について、IMF の「国際金融統計」という表題の出版
物で付与された意味または IMF によって随時公式に採用される意味を有する。
「金融当局」とは、ハンガリー国立銀行および共和国またはその政府のためにもしく
はそれらを代理して金融当局の機能を実行する限りにおいて通貨理事会、為替安定基
金または国庫管理機構をいう。
「ハンガリー国立銀行」とは、ハンガリー国立銀行または(場合によっては)その時々
において共和国の中央銀行として活動する機関をいう。
「者」とは、独立した法人格を有するか否かにかかわらず、あらゆる個人、会社、法
人、企業、パートナーシップ、ジョイント・ベンチャー、団体、組織、国またはその
機関もしくはその他の機関をいう。
「対外公的負債」とは、対外負債のうち、(ⅰ)ボンド、ノートもしくはその他の類似
の証券の形式をとり、またはこれらによって表章されるもので、かつ(ⅱ)いずれかの
証券取引所、自動取引システム、店頭市場またはその他の証券市場において相場が付
けられ、上場され、通常の方法で売買されまたはされうるものをいう。
「担保権」とは、先取特権、質権、担保権設定契約、抵当権、動産担保権、担保また
はその他の負担、合意もしくは取決めで、類似の法的または経済的効果を有するもの
をいう(いずれかの法域の下で上記のいずれかに類する効力を有するものを含むが、
これに限られない。)。
本要項において、以下の事由が発生している場合、本債券は「未償還」とはみなされ
ない。
(ⅰ)
当該本債券全部について償還がなされた場合、または本要項第13項に基づ
いて買入消却された場合。
(ⅱ)
当該本債券に関する元利金の請求権が本要項第5項に基づき無効となった
場合。
(ⅲ)
本要項第17項および第18項に関する限り、当該本債券が、いずれかの者
(共和国を含むがこれに限られない。)により共和国のために保有されている
場合、共和国により直接もしくは間接に保有もしくは支配されている公的機
関により保有されている場合、または本要項第13項に従って買い入れられた
がまだ消却されていない場合。
16
本要項第 15 項(b)に基づいて本債券のために担保が提供される場合、共和国は本要
項第 15 項(b)ならびに適用法令および規則の規定に従って、かかる担保の設定および
- 5 -
対抗要件具備のために必要な一切の手続をとる。かかる担保が設定されかつ対抗要件
が具備された場合、共和国は、かかる担保が本要項第 15 項(b)ならびに適用法令およ
び規則の規定に従って適法かつ有効に設定されかつ対抗要件が具備された旨を公告す
る。かかる担保の設定、対抗要件具備、管理および実行に関して発生する一切の費用
はこれを共和国の負担とする。
本要項第 15 項(b)および(c)の規定は、本債券の期限の到来後に(ⅰ)本債権者およ
び/または(ⅱ)口座管理機関による振替機関を通じた支払請求がないために本債券全
額の償還をすることができない場合には適用されない。
17
下記の(a)または(b)に掲げるいずれかの事由が発生し、かつこれが継続している場
合、すべての本債券は、未償還の本債券の総額のうち 25%以上を保有する本債権者か
ら財務代理人に宛てられかつ交付された書面による通知(かかる通知には、振替機関
または当該本債権者が本債券の記録を行わせるために口座を開設している口座管理機
関が発行する本債券の保有を証明する各本債権者についての証明書(以下「保有証明
書」という。)を添える。)により、直ちに期限の利益を喪失したことが宣言される。
その場合、かかる宣言の日より前に共和国が当該事由を治癒または他の方法で是正し
ない限り、すべての本債券について、その元本に経過利息を付して直ちに支払われる
こととなる。共和国は、本債権者に対するかかる宣言を速やかに公告するため、合理
的な努力を行うことを約束する。
(a) 債務不履行事由
(ⅰ)
共和国が本債券のいずれかの利息について、その支払期日から 15 日以内
に支払わなかった場合。
(ⅱ)
共和国が本債券もしくは財務代理契約に基づくまたはそれらに関するその
他の義務の履行または遵守を怠り、本債権者のいずれかによる共和国宛ての
かかる懈怠についての書面による通知(ただし、かかる通知には保有証明書
を添える。)が共和国または財務代理人の本店に到達した後、かかる懈怠が
治癒されない状態が 30 日間継続した場合。
(b) 期限の利益喪失事由
(ⅰ)
(A)共和国が適法に、本債券に基づくかまたは本債券に関する権利を取得
かつ行使することを可能にするため、および本債券に基づくかまたは本債券
に関する義務を履行しかつ遵守することを可能にするため、(B)これらの義
務が適法かつ有効であり、拘束力を有し、強制執行可能であることを確保す
るため、ならびに(C)本債券が、ハンガリー語へ翻訳されることを条件とし
て共和国の法廷で証拠として許容されるようにするために、いかなる時にお
いても、実行または実現が必要とされるいかなる行動、条件または事項が、
共和国がその旨の書面による通知を受領してから 30 日以内に実行または実
現されない場合。
(ⅱ)
共和国が本債券に基づくかまたは本債券に関する義務を履行または遵守す
- 6 -
ることが現在または将来において違法となり、かかる違法性がその旨の書面
による通知から 30 日以内に治癒されない場合。
(c) 期限の利益喪失宣言の撤回
財務代理人が、未償還の本債券の総額の 50%以上にあたる本債券を保有する
本債権者から、上記の本第 17 項(a)または(b)に基づいて期限の利益喪失の宣言
がなされることの原因となった債務不履行事由および/もしくは期限の利益喪失
事由がかかる宣言の後に治癒されまたはそれらの事由が本債権者により放棄さ
れ、かつかかる本債権者が財務代理人に対して当該宣言を撤回することを要求す
る旨の、関連する保有証明書を付した書面による通知を受領した場合、ならびに
/または本要項第 18 項に従って適法に招集され開催された債権者集会において同
趣旨の決議がなされた場合、財務代理人は、共和国に対する書面による通知およ
び本債権者に対する公告を行うことにより当該宣言を撤回する。その場合、かか
る宣言は撤回され、以後何らの効力も有しない。かかる撤回は、その他またはそ
の後の債務不履行事由および/もしくは期限の利益喪失事由またはそれに関係す
る本債権者の権利に何らの影響も及ぼさない。
本第 17 項の手続に要し、書面で証された合理的な範囲の一切の費用は、共和国の
負担とする。
18
未償還の本債券の総額の 10 分の 1 以上にあたる本債券を保有する本債権者が、共
同または単独で、共和国に対し、財務代理人の本店において債権者集会の招集につい
て書面による請求を行ったとき(かかる本債権者は財務代理人に対し関連する保有証
明書を呈示するものとする。)、または共和国が必要と認めたときは、共和国は、本
要項第 25 項に従い、少なくとも 21 日前までに公告を行って、本要項第 17 項に定め
る事項または本債権者の権利に重大な影響を及ぼすと共和国が認めたその他の事項
(本要項の修正を含む。)を議題とする債権者集会を招集する。ただし、本債券に基づ
く本債権者の権利の放棄の場合を除き、かかる修正には共和国の同意を必要とする。
共和国は、財務代理人が共和国を代理し、債権者集会の招集および議事の進行のため
に必要な手続をとるようにさせる。
本債権者は当該債権者集会において、自ら出席しもしくは代理人を通じて、また
は、共和国を代理する財務代理人の定めるところに従い書面もしくは(共和国が電磁
的方法による議決権の行使を認める場合には)電磁的方法をもって、その議決権を行
使することができる。共和国は、その代表者を当該集会に出席させて、意見を述べさ
せることができる。当該債権者集会においては、各本債権者はその保有する本債券の
金額に応じて議決権を有する。ただし、当該債権者集会の開催日の少なくとも 7 日前
までに、関連する保有証明書を財務代理人に対しその本店において呈示し、かつ、当
該集会の開催日に当該集会において共和国または財務代理人に対し当該保有証明書を
呈示しなければならず、さらに、当該本債権者は、当該保有証明書を発行した振替機
関または口座管理機関に対して当該保有証明書を返還するまでは、本債券の振替の申
- 7 -
請または抹消の申請をしないものとする。
当該債権者集会の決議は、未償還の本債券の総額の 2 分の 1 を超える本債券を保有
する本債権者が出席し、その議決権の 3 分の 2 以上にあたる多数をもってこれをな
す。かかる決議は、当該債権者集会に出席したか否かを問わず、日本国の法律上許容
される範囲内ですべての本債権者に対し拘束力を有し、その執行は当該債権者集会に
おいて指名された代表者がこれにあたる。
債権者集会は日本国東京都において開催される。
本第 18 項の適用に関しては、債権者集会において行使された議決権の数およびか
かる債権者集会の定足数の算定においては、代理人、書面または(共和国が電磁的方
法による議決権の行使を認める場合には)電磁的方法により議決権を行使した本債権
者も、当該集会に出席し当該集会において議決権を行使したものとみなされる。
本第 18 項の手続に要し、書面で証された一切の合理的な範囲の費用は、これを共
和国の負担とする。
19
本債券の元金または利息の支払期日が日本国における銀行営業日でないときは、本
債権者は、日本国における翌銀行営業日まで期日の到来した金額の支払を請求するこ
とができず、またかかる支払の繰延べに関して追加利息その他の支払を請求すること
もできない。
20
本要項において別段の定めがある場合を除き、本債券に関する義務の履行地は日本
国東京都とする。
21
共和国による本債券の発行に関する授権ならびに担保権(もしあれば)の設定、効力
および実行に関する事項を除き、本債券ならびに本債券に基づいて生じる本債権者を
含む全当事者の一切の権利および義務は、すべて日本国の法律の定めるところに従
う。
22
共和国に対する、本債券または本要項に係るすべての訴訟その他の裁判上の手続
(以下「訴訟等」という。)は、東京地方裁判所に提起することができ、共和国はここに
当該裁判所および適用ある日本法上かかる裁判所からの上訴を審理する権限を有する
日本国のその他の裁判所の管轄権に明示的かつ無条件に取消不能の形で服することに
合意する。共和国に対するかかる訴訟等はまた、共和国の適用ある法律上かかる訴訟
等を審理する権限を有する共和国国内の裁判所に対してもこれを提起することができ
る。共和国は、共和国がいずれかの管轄権の下において、共和国自身またはその資産
もしくはその収益に関して、訴訟、強制執行、差押え(強制執行のために行われる
か、判決前に行われるかもしくはその他の方法で行われるかを問わない。)またはそ
の他の法的手続からの免責を主張することができる限りにおいて、かつ、いずれかの
管轄権の下において、共和国自身またはその資産もしくはその収益について、(主張
すると否とを問わず)かかる免責が適用され得る限りにおいて、当該管轄権の下にお
ける法令上許容される最大限の範囲で、かかる免責を主張せずかつ取消不能の形で放
棄することに合意する。ただし、共和国は、(ⅰ)1961 年に調印された外交関係に関す
- 8 -
るウィーン条約で定義された、現在もしくは将来の「使節団の公館」、(ⅱ)1963 年に調
印された領事関係に関するウィーン条約で定義された「領事機関の公館」、(ⅲ)共和国
内もしくはその他の地域にある国の公的な目的のためにのみ使用されるその他の財産
もしくは資産、または(ⅳ)共和国の軍事施設もしくは軍事資産に関しては、かかる免
責は放棄されないものとする。
23
共和国は、日本国において提起されるかかる一切の訴訟等に関して、日本国におい
て訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類の送達を受領するための住所として
日本国東京都所在の共和国大使館のその時々の住所(現在、〒108-0073
日本国東京
都港区三田二丁目 17 番 14 号)を指定し、その時々の日本国東京都所在の共和国大使
(またはかかる大使が不在の場合は、大使に代わって行為することを適法に授権され
た東京都所在のその他の共和国の公務員)をかかる住所において訴状その他の訴訟等
の手続にかかる一切の書類の送達を受領することのみに限定した権限を有する代理人
として任命する。共和国は、本債券に未償還額がある限り、かかる指定および任命を
完全に効力あらしめ、かつその効力を維持せしめるために必要な一切の行為(あらゆ
る書類および証書の作成および提出を含む。)を行う。上記代理人が、その理由の如
何を問わず権限ある代理人として行為しなくなったときはいつでも、共和国は自らに
代わって訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類を受領する後任の権限ある東
京都における送達受領代理人を直ちに任命し、当該代理人の任命を効力あらしめるた
めに必要な一切の行為をなし、かかる後任代理人を財務代理人に通知する。財務代理
人は、かかる通知を受領次第、直ちにその旨公告する。当該公告に関して生じ、書面
で証されかつ一切の合理的な費用は、これを共和国の負担とする。本第 23 項の規定
は、本債権者が適用ある法律によって認められたその他の方法で訴状その他の訴訟等
の手続にかかる一切の書類の送達を行う権利に何ら影響を及ぼすものではない。
24
本債券の元金または利息その他本債券に基づいて支払われるべき金員の支払を命ず
る判決または命令がいずれかの裁判所でなされ、かかる判決または命令が日本円以外
の通貨(以下「判決の通貨」という。)で表示されている場合には、共和国は本債権者に
対し、(ⅰ)かかる判決または命令(またはその一部)の履行がなされた日と(ⅱ)かかる
判決または命令(またはその一部)のために、日本円から判決の通貨による表示額に換
算された(または換算されたものとみなされた)日との間に生じた換算率の変動から生
じる不足額を補填するために必要な金額を支払う。上記の約束は、共和国の本債券に
基づく他の義務から独立した別個の義務であり、共和国に対する別個、独立の請求原
因となり、その時々に本債権者が支払を猶予したか否かを問わず適用され、かつ、い
かなる判決または命令にかかわりなく完全に有効に存続する。
25
本債券に関する一切の公告は、日本国の官報(可能である場合)ならびに東京都およ
び大阪市において発行される時事に関する事項を掲載する日本語の日刊新聞紙上に各
1 回これを行う。各本債権者に対する直接の通知はこれを要しない。共和国によるか
かる公告は、共和国の請求があった場合に、共和国の費用負担により、財務代理人が
- 9 -
共和国に代わってこれを行う。財務代理契約には、必要なときはいつでも、共和国が
財務代理人に対し、共和国に代わってかかる公告を行うことを、書面にて請求すべき
旨が規定されている。
- 10 -
(TRANSLATION)
REPUBLIC OF HUNGARY
JAPANESE YEN BONDS - FIFTH SERIES (2007)
SUBSCRIPTION AGREEMENT
THIS SUBSCRIPTION AGREEMENT (“this Agreement”) is made and entered
into in Tokyo, Japan on October 18, 2007 by and between the Republic of Hungary
(the “Republic”) and Mizuho Securities Co., Ltd. (“Mizuho Securities”), Nikko
Citigroup Limited (“Nikko Citigroup”), Daiwa Securities SMBC Co. Ltd., Mitsubishi
UFJ Securities Co., Ltd. and Nomura Securities Co., Ltd. (collectively, the
“Managers”), concerning the issuance of ¥25,000,000,000 aggregate principal
amount of the REPUBLIC OF HUNGARY JAPANESE YEN BONDS – FIFTH SERIES
(2007) (the “Bonds”).
Article 1. Underwriting by Purchase
(1)
The Managers shall, subject to the terms and conditions of this Agreement,
jointly and severally purchase the entire amount of the Bonds and offer them
to the public.
(2)
Mizuho Securities and Nikko Citigroup (the “Joint Lead Managers”) shall be the
joint representatives of the Managers unless otherwise provided in this
Agreement. Nikko Citigroup (the “Handling Manager”) shall perform its
function as the Handling Manager as provided in this Agreement in
consultation with Mizuho Securities as the Joint Lead Manager.
(3)
Unless otherwise provided in this Agreement, the Joint Lead Managers shall
act for themselves and on behalf of the other Managers in receiving various
notices and declarations of intention from the Republic in respect of the
performance of the obligations of the Republic towards the Managers under
this Agreement, and in exercising the Managers' rights with regard to the
Republic and performing their obligations towards the Republic under this
Agreement.
Article 2. Issuance of Bonds
(1)
Pursuant to lawful authorization and in accordance with the terms and
conditions of this Agreement, on October 26, 2007 (the “Payment Date”), the
Republic agrees to issue the Bonds at a price equal to 100.00% of the aggregate
principal amount thereof (the “Issue Price”) and to sell the Bonds to the
Managers at the Issue Price, and the Managers will, jointly and severally,
purchase them at the Issue Price in accordance with the terms and conditions
of this Agreement. The Bonds shall be issued as of the Payment Date against
the payment therefor by the Handling Manager on behalf of the Managers in
accordance with the provisions of Article 5 of this Agreement.
(2)
The Law Concerning Book-Entry Transfer of Corporate Bonds, etc. of Japan
(Law No. 75, 2001, as amended) (the "Book-Entry Transfer Law") shall apply to
the Bonds and the transfer of and other matters relating to Bonds shall be
dealt with in accordance with the Book-Entry Transfer Law and the business
regulations or other rules from time to time adopted by the book-entry transfer
-2institution (the “Book-Entry Transfer Institution”) as set forth in Condition 7 of
the conditions of the Bonds (the “Conditions of Bonds”) pursuant to the
Book-Entry Transfer Law in relation to its services relating to book-entry
transfer of corporate bonds, etc. (collectively the “Business Rules of the
Book-Entry Transfer Institution”). Certificates for the Bonds shall not be
issued except in such exceptional events as provided under the Book-Entry
Transfer Law where the holders of Bonds may make a request for the issue of
certificates for the Bonds. The Bonds shall be in one denomination of
¥100,000,000. The Conditions of Bonds shall be as set forth in Annex attached
hereto. Annex is incorporated herein as a part of this Agreement.
Article 3. Public Offering
(1)
Subject to the continuation of the effect of the shelf registration made through
the Shelf Registration Statement (as defined in paragraph (2) of this Article 3),
and the filing by the Republic of the Supplemental Document to the Shelf
Registration Statement (as defined in paragraph (2) of this Article 3) with the
Director of the Kanto Local Finance Bureau of the Ministry of Finance of Japan
(the “Director General of the Kanto Local Finance Bureau”), pursuant to the
Financial Instruments and Exchange Law of Japan (Law No.25 of 1948, as
amended) (the “Financial Instruments and Exchange Law”), the Bonds will be
offered at the Issue Price to the public on October 18, 2007 (or during such
other period as the Joint Lead Managers will determine) (the “Subscription
Period”) by the Managers under this Agreement.
(2)
The Republic has not authorized any Manager or any other person to make any
representation or to give any information in connection with the public offering
of the Bonds other than those contained in the Shelf Registration Statement, in
the Supplemental Document to the Shelf Registration Statement, in the
Prospectus or in the Other Material (as defined below, respectively) or those
which have been approved in such connection by the Republic. As used
herein, the “Shelf Registration Statement”, the “Supplemental Document to the
Shelf Registration Statement” and the “Prospectus” mean, respectively, the
shelf registration statement for primary offerings of bonds filed by the Republic
with the Director General of the Kanto Local Finance Bureau on July 13, 2007
under the Financial Instruments and Exchange Law (Shelf Registration No.:
19-Gaisai 13) (including any amendments thereto), the supplemental
document to the Shelf Registration Statement to be filed by the Republic with
the Director General of the Kanto Local Finance Bureau under the Financial
Instruments and Exchange Law in connection with the public offering of the
Bonds (such Shelf Registration Statement and Supplemental Document to the
Shelf Registration Statement, including their attachments being hereinafter
collectively referred to as the “Shelf Registration Documents”) and the shelf
registration prospectus (including the amendments thereto, if any) and the
supplemental prospectus in connection with the public offering of the Bonds.
Each of the Shelf Registration Statement, the Supplemental Document to the
Shelf Registration Statement and the Prospectus includes the reference
materials referred to therein. In addition, as used herein, “Other Material”
means any writings, drawings, oral material or other material other than
Prospectus, which are prepared by the Republic and provided for the Managers
for use by Managers or the Republic in connection with the public offering of
the Bonds.
-3(3)
The public offering of the Bonds by the Managers under this Agreement will be
made in Japan and outside of Japan in compliance with all applicable laws of
Japan and those of other jurisdictions and on the terms and conditions of this
Agreement. Each Manager undertakes to the Republic that it will, to the best
of its knowledge, comply with all applicable laws and regulations in each
jurisdiction in which it purchases, offers, sells or delivers the Bonds or has in
its possession or distributes the offering material, in all cases at its own
expense. In particular, the Managers represent that they are not purchasing
the Bonds for the account of any U.S. person. The Managers undertake that
they will not offer, sell or deliver any of the Bonds acquired by them pursuant
to this Agreement, directly or indirectly, in the United States or to or for the
account of or for the benefit of any U.S. person. As used in this Agreement,
“the United States” and “U.S. person” respectively have the meanings given to
them by Regulations S under the United States of America Securities Act of
1933, as amended.
Article 4. Underwriting, Management and Selling Commissions
On the Payment Date the Republic shall pay to the Handling Manager for the
account of the Managers, as commissions for management, underwriting and selling
of the Bonds under this Agreement, an amount in immediately available funds in
Japanese yen equal to 0.35% of the aggregate principal amount of the Bonds. Such
payment shall be made in the manner provided for in Article 5 of this Agreement.
Article 5. Payment
Not later than 3:00 p.m., Japan time, on the Payment Date, the Handling
Manager for the account of the Managers shall pay to the Republic for itself and on
behalf of the other Managers the net subscription moneys for the Bonds (the “Net
Subscription Moneys”) being the entire amount of the Issue Price of the Bonds less
the sum of (i) the combined commission referred to in Article 4 of this Agreement and
(ii) the amount referred to in Article 8, paragraph (2) of this Agreement in Japanese
yen. Such payment shall be made in immediately available Japanese yen funds by
transfer of the Net Subscription Moneys through the Bank of Japan Financial
Network System to Sumitomo Mitsui Banking Corporation in Tokyo, Japan acting as
receiving bank for the Republic.
Article 6. The Republic's Representations, Warranties and Covenants
(1)
The Republic represents and warrants that:
(a)
The shelf registration under the Shelf Registration Statement became
effective as at July 21, 2007 and has been and will be effective since
such date up to the date hereof and the Payment Date, respectively
(except for a certain suspension period in accordance with the Financial
Instruments and Exchange Law). Throughout the period from and
including the date hereof up to and including the Payment Date, neither
the Shelf Registration Documents, the Prospectus nor Other Material
will contain any untrue statement of a material fact or omit to state a
material fact required to be stated therein or necessary to make the
statements therein not misleading; provided, however, that this
warranty shall not apply to any description of the Managers made in the
Shelf Registration Documents, the Prospectus or the Other Material in
-4reliance upon the information furnished in writing to the Republic by
the Joint Lead Managers for use therein.
(b)
The Shelf Registration Documents and the Prospectus have complied
and will comply, in all material respects, with the requirements of the
Financial Instruments and Exchange Law, the applicable Cabinet
Order, Ministerial Ordinances, Cabinet Office Ordinances and
regulations thereunder. The issuance of the Bonds by the Republic
pursuant to this Agreement has been duly authorized by the Republic in
accordance with the laws of the Republic. When the Net Subscription
Moneys has been paid in full in accordance with Article 5 of this
Agreement, the Bonds will have been duly issued and will constitute
legal, valid and binding unconditional and direct obligations of the
Republic enforceable against it in accordance with the Conditions of
Bonds; and when, pursuant to the Book-Entry Transfer Law and/or the
Business Rules of the Book-Entry Transfer Institution, (i) the aggregate
principal amount in respect of the Bonds is credited in an issue account
(hakko kuchi) of the relevant account opened with Book-Entry Transfer
Institution and (ii) the respective payment amount in respect of the
Bonds is credited in a holding account (hoyu kuchi) in an account
opened with Book-Entry Transfer Institution or an account
management institution (kouza kanri kikan), then the holder of such
account mentioned in (ii) above will be entitled to the rights and claims
as the holder of the corresponding number of the Bonds.
(c)
The Republic will duly and punctually pay the principal and interest in
respect of the Bonds and duly and timely perform all of its obligations
with respect of the Bonds; the Bonds rank pari passu, without any
preference among themselves, and at least pari passu in right of
payment with all other present and future unsecured and
unsubordinated obligations of the Republic (except as specified in the
Conditions of Bonds); and the Bonds and this Agreement, the Fiscal
Agency Agreement of even date herewith between the Republic and the
Fiscal Agent referred to in the Conditions of Bonds (the “Fiscal Agency
Agreement”; together with this Agreement, the “Related Agreements”)
will conform to the descriptions thereof in the Shelf Registration
Documents and the Prospectus.
(d)
The Republic has all requisite power and authority to duly execute,
deliver and perform its obligations under the Related Agreements.
(e)
There are no consents, authorizations or approvals of, or filings with, the
government of the Republic, the National Bank of Hungary, any court,
government department or other regulatory body required in connection
with the execution and delivery of the Related Agreements and the issue
or sale by the Republic of the Bonds or the performance of its obligations
under the Bonds or the Related Agreements except those which have
been duly obtained and are in full force and effect.
(f)
The issuance of the Bonds and the execution, delivery and performance
by the Republic of the Related Agreements will not result in (i) a violation
of, or conflict with, the constitution, any other laws of the Republic,
decree, statute or governmental rule applicable in the Republic or (ii) a
-5breach of, or default under, any order, judgment, agreement or
instrument or any international treaty or convention to which the
Republic is a party or by which the Republic is bound or in respect of
indebtedness in relation to which the Republic is a surety.
(2)
(g)
Other than as may be set forth in the Shelf Registration Documents and
the Prospectus, there are no legal or governmental proceedings pending
(i) to which the Republic is a party, or (ii) of which any of its properties is
the subject, and which, if determined adversely to the Republic, would
individually or in the aggregate have a material adverse effect on the
transactions herein contemplated or on the ability of the Republic to
perform its obligations under the Bonds or any of the Related
Agreements; and, to the best of the Republic's knowledge, no such
proceedings are threatened or contemplated.
(h)
All payments of principal and interest in respect of the Bonds by the
Republic shall be made without withholding or deduction for, or on
account of, any present or future taxes, duties, assessments or
governmental charges of whatever nature imposed, levied, collected,
withheld or assessed by or on behalf of the Republic or any political
subdivision or any authority thereof or therein having power to tax
(except as specified in the Conditions of Bonds). The Managers are not
subject to any taxes, duties or other charges imposed by the Republic or
by any political subdivision or taxing authority thereof or therein with
respect to payments received by the Managers hereunder solely by
reason of entering into this Agreement or receiving payments hereunder.
(i)
Any certificate signed by any official of the Republic and delivered to the
Managers in connection with the public offering of the Bonds shall be
deemed a representation and warranty by the Republic to the Managers
as to the matters covered thereby on the date of such certificate.
(j)
No event has occurred which, had the Bonds already been issued,
would, or would with the lapse of time or the giving of notice or both,
constitute an Event of Default or an Event of Acceleration (as provided in
Condition 17 of the Conditions of Bonds).
(k)
Neither the Republic nor any person acting on its behalf (which, for the
avoidance of doubt, shall include Government Debt Management
Agency Private Company Limited by Shares (Államadósság Kezelő Központ
Zártkörűen Működő Részvénytársaság) of the Republic, but shall not include
any Manager) has engaged or will engage in any directed selling efforts
(as defined in Regulation S under the United States of America
Securities Act of 1933) in respect of the Bonds.
(l)
The Republic has taken all necessary steps to have the Bonds eligible for
book-entry transfer which the Book-Entry Transfer Institution handles
under the Book-Entry Transfer Law.
The Republic covenants that:
(a)
so long as any of the Bonds remains outstanding:
-6-
(b)
(i)
the Republic shall file with the Director General of the Kanto
Local Finance Bureau a securities report for each fiscal year and
any other report of the Republic as required under the Financial
Instruments and Exchange Law, and shall otherwise comply with
the laws and regulations of Japan (including the Financial
Instruments and Exchange Law) applicable to the Bonds;
(ii)
the Republic shall promptly furnish to the Joint Lead Managers
copies of all documents which the Republic files with the relevant
authorities of the Japanese government in connection with the
Bonds and such other documents as the Joint Lead Managers
may reasonably request from time to time in writing in
connection with the Bonds; provided that with respect to the
documents filed with the Director General of the Kanto Local
Finance Bureau through the Electronic Disclosure for Investors’
NETwork (EDINET), the Republic may notify the Joint Lead
Managers of the filing of such documents in substitution for the
delivery of copies thereof; and
(iii)
the Republic shall obtain and keep in full force and effect all
authorizations, consents and approvals of, and make and keep in
full force and effect all registrations with, regulatory or
governmental authorities or agencies of the Republic that may be
required for the execution, delivery and performance of the
Related Agreements by the Republic or for the legality, validity or
enforceability against the Republic of the Related Agreements,
and that may be required for the issuance, legality, validity or
enforceability of the Bonds.
the Republic shall submit a report concerning issue or offer of securities
to the Minister of Finance of Japan within twenty (20) days of the
Payment Date pursuant to the Foreign Exchange and Foreign Trade Law
of Japan (Law No. 228 of 1949, as amended).
Article 7. Managers' Warranties
(1)
Each of the Managers hereby warrants that it has been duly authorized to
enter into this Agreement and to act under this Agreement.
(2)
Each of the Managers hereby warrants that any and all registrations,
approvals, validations and consents necessary for such Manager to enter into
this Agreement and to perform its obligations under this Agreement have been
done or obtained and covenants that such registrations, approvals, validations
and consents shall remain effective on the Payment Date.
(3)
Each of the Managers hereby warrants that it has authorized, as contemplated
under this Agreement, the Joint Lead Managers and, as the case may be, the
Handling Manager to act on its behalf in connection with the exercise of its
rights and the performance of its obligations under this Agreement.
-7Article 8. Expenses
(1)
The Republic shall pay (a) all stamp duties and other similar taxes and duties
payable in Japan or in the Republic upon or in connection with the issuance of
the Bonds, (b) all expenses in connection with the printing, filing and
distribution of the Shelf Registration Documents, the Prospectus and the
Other Material and the printing and execution of this Agreement and all other
agreements relating to the Bonds, (c) reasonable fees and disbursements of
legal counsel in relation to Japanese law, (d) the new recording services fees
payable to the Book-Entry Transfer Institution in relation to the Bonds, (e) all
advertising expenses with respect to the public offering of the Bonds incurred
with the prior consent of the Republic and (f) all other expenses necessary for
the Republic to perform its obligations hereunder.
(2)
In addition, the Republic agrees that on the Payment Date it will pay to the
Handling Manager on behalf of the Managers in Japanese yen an amount
separately agreed to between the Republic and the Joint Lead Managers on
behalf of the Managers towards partial reimbursement of the Managers’
out-of-pocket expenses, including traveling, telex, cable, facsimile, telephone,
postage and other communication expenses.
Article 9. Conditions Precedent for Managers' Obligations
The Managers' obligations under this Agreement shall be subject to the
following conditions precedent (provided that the Joint Lead Managers on behalf of
the Managers may at their absolute discretion waive any of such conditions
precedent):
(1)
That the Republic's representations and warranties contained in each
subparagraph of Article 6, paragraph (1) of this Agreement are true and correct
on the Payment Date as if they were given on the Payment Date, and that all
obligations of the Republic to be performed on or before the Payment Date
under this Agreement have been performed.
(2)
That the shelf registration under the Shelf Registration Statement shall remain
effective under the Financial Instruments and Exchange Law throughout the
period from and including the date hereof up to and including the Payment
Date and no notice of a hearing which may cause an order suspending the
effect of the shelf registration shall have been given by the Director General of
the Kanto Local Finance Bureau on or before the Payment Date.
(3)
That there has been no event which would materially and adversely affect the
political, economic, monetary or financial conditions of the Republic during the
period from the date hereof to the Payment Date.
(4)
That the Fiscal Agency Agreement shall have been duly executed and delivered
by the relevant parties thereto and shall remain effective on the Payment Date.
(5)
That on the Payment Date the legal opinions dated as of the Payment Date
described below shall have been furnished to the Joint Lead Managers:
(a)
legal opinion in the English language of in-house counsel of Government
Debt Management Agency Private Company Limited by Shares
-8(Államadósság Kezelő Központ Zártkörűen Működő Részvénytársaság), counsel in
relation to the laws of Hungary addressed to the Managers in form and
substance satisfactory to the Joint Lead Managers: and
(b)
(6)
(7)
legal opinion of Nishimura & Asahi, counsel in relation to the laws of
Japan, addressed to the Managers in form and substance satisfactory to
the Joint Lead Managers.
That on the Payment Date the Republic shall have furnished to the Joint Lead
Managers a certificate executed by a duly authorized officer of the Republic
dated the Payment Date to the following effect:
(a)
the Republic's representations and warranties contained in each
subparagraph of Article 6, paragraph (1) of this Agreement are true and
correct on the Payment Date as if they were given on the Payment Date,
and all obligations of the Republic to be performed on or before the
Payment Date under this Agreement have been performed; and
(b)
the conditions precedent contained in paragraph (3) of this Article 9
have been satisfied.
That on the Payment Date the Republic shall have delivered to the Joint Lead
Managers such certificates and other documents as the Joint Lead Managers
may deem reasonably necessary or advisable for them to ascertain that the
conditions precedent contained in this Article 9 have been satisfied.
Article 10. Cooperation with the Managers
The Republic shall promptly extend, upon reasonable request therefor by the
Joint Lead Managers, such cooperation as may be required by any of the Managers or
their respective officers, employees and/or agents with respect to the defense of such
party should such party be subject to a legal action or claim in connection with the
issue, underwriting by purchase and/or public offering of the Bonds hereunder,
including the furnishing of evidential materials and information.
Article 11. Indemnification
(1)
The Republic shall indemnify and hold harmless the Managers, their officers,
employees and agents from and against any and all losses, claims, damages or
liabilities which any of them shall have incurred as a result of, or in defending
or investigating, any legal action or claims brought or made against any of
them, insofar as such losses, claims, damages or liabilities (or actions in
respect thereof) are based upon an untrue statement of a material fact
contained in the Shelf Registration Documents, in the Prospectus or in the
Other Material, or are based upon the omission to state therein a material fact
which should be stated therein or which is necessary to be stated therein to
make the statements therein not misleading; provided, however, that the
Republic shall not be liable in any such case to the extent that any such loss,
claim, damage or liability is based upon the description of the Managers made
in the Shelf Registration Documents, the Prospectus or the Other Material in
reliance upon the information furnished in writing to the Republic by the Joint
Lead Managers for use therein.
-9(2)
Each Manager shall indemnify and hold harmless the Republic, its officials,
employees and agents from and against any and all losses, claims, damages or
liabilities which any of them shall have incurred as a result of, or in defending
or investigating, any legal action or claims brought or made against it, insofar
as such losses, claims, damages or liabilities (or actions in respect thereof) are
based upon an untrue statement of a material fact with respect to the
Managers made in the Shelf Registration Documents, the Prospectus or the
Other Material in reliance upon the information furnished in writing to the
Republic by the Joint Lead Managers for use therein, or are based upon the
omission to state therein a material fact which should be stated therein or
which is necessary to be stated therein to make the statements therein not
misleading with respect to the Managers if such omission is made in reliance
upon the information furnished in writing to the Republic by the Joint Lead
Managers for the use therein.
Article 12. Termination of this Agreement
(1)
(2)
The Joint Lead Managers, on behalf of the Managers, may terminate this
Agreement prior to the completion of the payment as provided for in Article 5 of
this Agreement upon prior notice to the Republic if:
(a)
there has occurred since the date hereof any material adverse change, in
the conditions (political, economic, monetary or financial) of the
Republic or Japan, in the foreign currency exchange markets in Japan
or the Republic or in the international political, economic, monetary or
financial conditions, the effect of which is such as to make it, in the
Joint Lead Managers' reasonable judgment after consultation with the
Republic if such consultation is practicable, impracticable to make the
issue and the public offering of the Bonds on the terms and in the
manner contemplated hereby;
(b)
any of the conditions set forth in Article 9 of this Agreement has not
been satisfied and has not been waived by the Joint Lead Managers; or
(c)
there has occurred since the date hereof any outbreak or escalation of
hostilities or other calamity or crisis the effect of which is such as to
make it, in the Joint Lead Managers' reasonable judgment,
impracticable to make the issue and the public offering of the Bonds on
the terms and in the manner contemplated hereby.
If this Agreement is terminated, the Managers and the Republic shall be
relieved from all obligations under this Agreement, except for the obligations
under Article 8 of this Agreement.
Article 13. Notice
(1)
Any and all notices and communications to the Republic under this Agreement
shall be made in the English language by the Joint Lead Managers by airmail
or facsimile transmission (confirmed in writing sent by airmail letter)
addressed,
if by airmail, to:
- 10 Government Debt Management Agency Private Company Limited by
Shares
H-1027 Budapest
Csalogány u. 9-11
Republic of Hungary
Attention:
Capital Markets Department
or if by facsimile, to:
361-488-9425
Attention:
Capital Markets Department
(2)
Any and all notices and communications to the Joint Lead Managers or the
Managers under this Agreement shall be made in the English language by
airmail or facsimile transmission (confirmed in writing sent by airmail letter)
addressed,
if by airmail, to:
Mizuho Securities Co., Ltd.
Otemachi First Square
5-1, Otemachi 1-chome
Chiyoda-ku, Tokyo 100-0004
Japan
Attention:
International Finance Department
or if by facsimile, to:
81-3-3516-7213
Attention:
International Finance Department
and
if by airmail, to:
Nikko Citigroup Limited
Shin-Marunouchi Building
1-5, Marunouchi 1-chome,
Chiyoda-ku, Tokyo 100-6520
Japan
Attention:
General Counsel
or if by facsimile, to:
81-3-6270-5819
Attention:
General Counsel
(3)
Each of the Republic and the Joint Lead Managers may change its address
specified in this Article 13 by notice to the other parties.
(4)
Every notice or other communication sent in accordance with this Article 13
shall be effective upon receipt by the addressee; provided, however, that any
such notice or other communication which would otherwise take effect after
- 11 4:00 p.m. on any particular day in the place of the addressee shall not take
effect until 10:00 a.m. on the immediately succeeding business day in such
place.
Article 14. Governing Law
This Agreement shall be governed by and construed in accordance with the
laws of Japan.
Article 15. Jurisdiction
Any legal action or other judicial procedure against the Republic relating to this
Agreement (the “Judicial Procedures”) may be brought in the Tokyo District Court and
any other court of Japan competent under Japanese law to hear appeals from such
court for the purpose of any such action or other court procedures, to the jurisdiction
of which the Republic hereby expressly, unconditionally and irrevocably agrees to
submit. Any such Judicial Procedures against the Republic may also be brought in
any court in the Republic competent under the laws of the Republic to hear such
Judicial Procedures. To the extent that the Republic may in any jurisdiction claim for
itself or its assets or revenues immunity from suit, execution, attachment (whether in
aid of execution, before judgment or otherwise) or other legal process and to the
extent that in any such jurisdiction there may be attributed to itself or its assets or
revenues such immunity (whether or not claimed), the Republic agrees not to claim
and irrevocably waives such immunity to the fullest extent permitted by the laws of
such jurisdiction, provided that the Republic does not waive any immunity with
respect to: (i) present or future “premises of the mission” as defined in the Vienna
Convention on Diplomatic Relations signed in 1961, (ii) “consular premises” as
defined in the Vienna Convention on Consular Relations signed in 1963, (iii) any other
property or assets used solely for official state purposes in the Republic or elsewhere,
or (iv) military property or military assets of the Republic related thereto.
Article 16. Agent for Service of Process
The Republic hereby designates the address from time to time of the Embassy
of the Republic in Tokyo, Japan, currently at 17-14, Mita 2-chome, Minato-ku, Tokyo
108-0073, Japan, as the address for the purpose of accepting service of process or
other judicial documents in Japan in connection with any Judicial Procedure
instituted in Japan and appoints the Ambassador for the Republic in Tokyo, Japan
from time to time (or in his absence such other official of the Republic in Tokyo who is
authorized to act in his stead) as the authorized agent only to accept such service of
process or other judicial documents at such address. So long as any of the Bonds
remain outstanding, the Republic shall take any and all actions (including the
execution and filing of any and all documents and instruments) that may be
necessary to effect and continue such designation and appointment in full force and
effect. If at any time such authorized agent should, for any reason, cease to act as
such authorized agent, the Republic shall immediately appoint, and it hereby
undertakes to take any and all action that may be necessary to effect the appointment
of, a successor authorized agent in Tokyo to receive service of process or other judicial
documents on its behalf and the Republic shall notify the Joint Lead Managers of
such successor agent. Nothing in this Article 16 shall affect the right of the Managers
to serve process or other judicial documents in any manner otherwise permitted by
applicable law.
- 12 Article 17. Currency Indemnity
In the event of a judgment or order being rendered or issued by any court for
any payment under this Agreement, and such judgment or order being expressed in a
currency other than Japanese yen (the “Judgment Currency”), the Republic shall pay
to each Manager the amount necessary to make up any deficiency arising or resulting
from any variation in rates of exchange between (i) the date of discharge of such
judgment or order (or part thereof) and (ii) the date as of which the amount expressed
in the Judgment Currency is (or is to be treated as) to be converted from Japanese yen
for the purposes of any such judgment or order (or part thereof). The above
undertaking shall constitute a separate and independent obligation of the Republic
from its other obligations, shall give rise to a separate and independent cause of
action against the Republic, shall apply irrespective of any indulgence granted by any
Manager from time to time and shall continue in full force and effect notwithstanding
any judgment of order.
Article 18. Language
This Agreement is prepared and executed in the Japanese language in six (6)
counterparts attached with a non-binding English translation thereof. Each of such
Japanese counterparts shall be deemed an original. In the event of dispute or
difference as to meaning or intent, the Japanese version shall prevail.
- 13 IN WITNESS WHEREOF, the Republic and the Managers have caused their
duly authorized representatives to execute this Agreement at the place and date first
above stated.
Republic of Hungary
By
Mizuho Securities Co., Ltd.
By its duly authorized attorney:
Nikko Citigroup Limited
By
Nikko Citigroup Limited
By
Daiwa Securities SMBC Co. Ltd.
Mitsubishi UFJ Securities Co., Ltd.
Nomura Securities Co., Ltd.
By their duly authorized attorney:
Nikko Citigroup Limited
By
(Translation)
Annex
CONDITIONS OF BONDS
THESE CONDITIONS OF BONDS shall apply to the REPUBLIC OF HUNGARY
JAPANESE YEN BONDS – FIFTH SERIES (2007) (the “Bonds”) issued pursuant to
lawful authorization by the Republic of Hungary (the “Republic”).
(1)
The aggregate principal amount of the Bonds is ¥25,000,000,000.
(2)
The Bonds are issued in the denomination of ¥100,000,000 each. No Bond
shall be split into Bonds of a smaller denomination or consolidated with any
other Bond. The Bonds will be issued on October 26, 2007.
(3)
The Law Concerning Book-Entry Transfer of Corporate Bonds, etc. of Japan
(Law No. 75 of 2001, as amended) (the “Book-Entry Transfer Law”) shall apply
to the Bonds and the transfer of and other matters relating to Bonds shall be
dealt with in accordance with the Book-Entry Transfer Law and the business
regulations or other rules from time to time adopted by the Book-Entry
Transfer Institution as defined in Condition 7 pursuant to the Book-Entry
Transfer Law in relation to its services relating to book-entry transfer of
corporate bonds, etc. (collectively the “Business Rules of the Book-Entry
Transfer Institution”).
Certificates for the Bonds (the “Bond Certificates”) shall not be issued except in
case (a) the Book Entry Transfer Institution becomes unable to continue the
book entry transfer business, for the reason that its appointment for such
business is cancelled or becomes void under the Book-Entry Transfer Law, and
(b) no successor exists who will take over such book-entry transfer business,
where the holders of Bonds (the “Bondholders”) may make a request for the
issue of Bond Certificates. In the event that the Bond Certificates are issued,
the Bond Certificates shall be issued exclusively in bearer form, together with
those interest coupons, which have not been then due yet. The Bondholders
may not request that Bond Certificates be exchanged for Bond Certificates in
registered form or divided or consolidated denominations. All expenses
incurred in connection with the issue of such Bond Certificates shall be borne
by the Republic.
If Bond Certificates are issued, the manners of the calculation and payment of
principal of and interest on the Bonds, the exercise of the rights under the
Bonds by the Bondholders and the transfer of the Bonds, and all other matters
in respect of the Bonds shall be subject to the then applicable Japanese laws
and regulations and prevailing market practice.
(4)
The Bonds shall bear interest at the rate of 2.11% per annum.
(5)
The period of extinctive prescription shall be ten (10) years for the principal of
the Bonds and five (5) years for the interest on the Bonds.
-2(6)
(7)
(a)
Sumitomo Mitsui Banking Corporation acts as fiscal agent and issuing
and paying agent (the “Fiscal Agent”) of the Republic in respect of the
Bonds. The Fiscal Agent shall perform the duties and functions
provided for in these Conditions of Bonds, the Fiscal Agency Agreement
dated October 18, 2007 (the “Fiscal Agency Agreement”) between the
Republic and the Fiscal Agent and the Business Rules of the Book-Entry
Transfer Institution. Except as otherwise provided in these Conditions
of Bonds, the Fiscal Agent is acting solely as agent of the Republic and
does not assume any obligation towards or relationship of agency or
trust for or with the Bondholders. A copy of the Fiscal Agency
Agreement together with these Conditions of Bonds shall be kept at the
Head Office of the Fiscal Agent and shall be made available for perusal
or photocopying by any Bondholder during normal business hours of
that Head Office. All expenses incurred for such photocopying shall be
borne by the applicant therefor.
(b)
No bond administrator is appointed in respect of the Bonds.
(c)
The Republic may from time to time vary the appointment of the Fiscal
Agent, provided, however, that the appointment of the Fiscal Agent shall
continue until the replacement fiscal agent and issuing and paying
agent shall be effectively appointed. In such case the Republic shall give
prior public notice thereof to the Bondholders in accordance with
Condition 25.
(d)
The Republic shall, without delay, appoint a replacement fiscal agent
and issuing and paying agent (provided that such replacement fiscal
agent and issuing and paying agent shall be qualified to act as both
issuing agent and paying agent pursuant to Business Rules of the
Book-Entry Transfer Institution) and give public notice in accordance
with Condition 25 to that effect to the Bondholders if the Book-Entry
Transfer Institution as defined in Condition 7 notifies the Republic that
the Fiscal Agent will be disqualified from being a designated issuing
agent and/or paying agent.
(e)
As at the effective date of the appointment described in (c) and (d) above,
the replacement fiscal agent and issuing and paying agent shall succeed
to and shall replace the previous Fiscal Agent, and shall perform its
duties and functions provided for in these Conditions of Bonds, the
Fiscal Agency Agreement and the Business Rules of the Book-Entry
Transfer Institution, with the same effect as if the replacement fiscal
agent and issuing and paying agent had been named as the Fiscal Agent
therein and herein.
Japan Securities Depository Center, Incorporated (the “Book-Entry Transfer
Institution”) acts as book-entry transfer institution (furikae kikan) for the
Bonds under the Book-Entry Transfer Law.
In these Conditions of Bonds, all references to the Book-Entry Transfer
Institution shall be deemed to include any successor book-entry transfer
institution as designated by the competent minister responsible for such
matters pursuant to the Book-Entry Transfer Law.
-3-
(8)
The registration book for the Bonds shall be prepared and maintained by the
Fiscal Agent and kept by it at its Head Office.
(9)
The Bonds shall bear interest from and including October 27, 2007, payable
semi-annually in arrears on April 26 and October 26 of each year (each, an
“Interest Payment Date”) in respect of the six (6) months to and including the
relevant interest payment Date. Interest for any period of other than six (6)
months shall be payable for the actual number of days included in such period
computed on the basis of a 365-day year and any resultant amount shall be
rounded to the nearest one yen downwards. The total amount of interest
payable to each Bondholder shall be calculated in accordance with the
Business Rules of the Book-Entry Transfer Institution.
(10)
The Bonds shall cease to bear interest after the date on which they become due
for redemption; provided, however, that should the Republic fail to redeem the
Bonds when due in accordance with these Conditions of Bonds, interest at the
rate provided in Condition 4 shall be paid for the actual number of days of the
period from but excluding the due date to and including the date of actual
redemption of the Bonds (computed on the basis of a 365-day year and any
resultant amount shall be rounded to the nearest one yen downwards.). Such
period, however, shall not exceed fourteen (14) days commencing with the date
on which a public notice of receipt of the full amount of principal by the Fiscal
Agent (in its capacity as paying agent under the book-entry transfer system for
corporate bonds, etc. operated by the Book-Entry Transfer Institution; the
“Paying Agent” in such capacity) or (if later) a public notice of the method
and/or the date of payment has been given by the Fiscal Agent in accordance
with the second paragraph of Condition 14.
(11)
All payments of principal and interest in respect of the Bonds shall be made
free and clear of, and without withholding or deduction for, any taxes, duties,
assessments or governmental charges of whatsoever nature imposed, levied,
collected, withheld or assessed by the Republic or any political subdivision or
any authority thereof or therein having power to tax, unless such withholding
or deduction is required by law. In that event, the Republic shall pay such
additional amounts as will result in the receipt by the Bondholders of such
amounts as would have been received by them if no such withholding or
deduction had been required, except that no such additional amounts shall be
payable in respect of any Bond
(a)
held by a Bondholder which is liable to such taxes, duties, assessments
or governmental charges in respect of such Bond by reason of its having
some connection with the Republic other than the mere holding of such
Bond; or
(b)
more than 30 days after the Relevant Date except to the extent that the
relevant Bondholder would have been entitled to such additional
amounts if the Book-Entry Transfer Institution had make a request for
payment on the last day of such period of 30 days.
In addition to (a) and (b) above, no such additional amounts shall be payable in
respect of any Bonds where such withholding or deduction would not be
required if the Bondholder or any person acting on its behalf had presented the
-4requested form or certificate or had made the requested declaration of
non-residence or any other claim for exemption upon the presentation or
making of which that holder would have been able to avoid such withholding or
deduction.
In this Condition 11, “Relevant Date” means whichever is the later of: (i) the
date on which the payment in question first becomes due and (ii) if the full
amount payable has not been received by the Paying Agent on or prior to such
due date, the date on which (the full amount having been so received) public
notice to that effect has been given to the Bondholders in accordance with the
second paragraph of Condition 14.
Any reference in these Conditions of Bonds to principal or interest shall be
deemed to include any additional amounts in respect of principal or interest (as
the case may be) which may be payable under this Condition 11.
(12)
Unless previously redeemed, or purchased and cancelled, the Bonds shall be
redeemed at a price equal to their principal amount on October 26, 2017.
Except as otherwise provided in these Conditions of Bonds, the Republic may
not prepay the principal of or interest on the Bonds in full (or in any part).
(13)
The Republic may purchase the Bonds at any time in the open market or
otherwise and may cancel or cause to be cancelled any Bonds so purchased,
except otherwise provided in the Business Rules of the Book-Entry Transfer
Institution.
(14)
Payment of principal of and interest on the Bonds shall be made by the Paying
Agent in accordance with the method adopted by the Book-Entry Transfer Law,
the Business Rules of the Book-Entry Transfer Institution and any other
applicable rules and methods of treatment adopted by the Book-Entry Transfer
Institution.
If the full amount of principal of or interest on the Bonds payable on any due
date is received by the Paying Agent after such due date, the Fiscal Agent shall
give public notice to that effect and of the method and the date of the overdue
payment as soon as practicable but not later than fourteen (14) days after
receipt of such amount by the Paying Agent. If at the time of such receipt
either the method or the date of such payment (or both) is not determinable,
the Fiscal Agent shall give public notice to the Bondholders of such receipt and
of the method and date of such payment to the extent the same has been
determined, and give at a later date public notice of the method and/or the
date of such payment promptly upon determination thereof. All expenses
incurred in connection with the said public notice shall be borne by the
Republic.
(15)
(a)
The Bonds constitute direct, unconditional, (except where any security
is or will be provided for the Bonds pursuant to this Condition 15 (b) in
the future) unsecured, unsubordinated and general obligations of the
Republic. The Bonds rank pari passu, without any preference among
themselves, and at least pari passu in right of payment with all other
present and future direct, unconditional, unsecured, unsubordinated
and general obligations of the Republic (except as aforesaid), save only
-5for such obligations as may be preferred by mandatory provisions of
applicable law.
(b)
So long as any Bond remains outstanding, the Republic undertakes
that, if it or the National Bank of Hungary creates or permits to subsist
any Security Interest upon the whole or any part of its or their assets or
revenues, present or future, to secure: (i) any Public External
Indebtedness of the Republic having an original maturity of at least one
year; or (ii) any Public External Indebtedness of the National Bank of
Hungary having an original maturity of at least one year and incurred on
or prior to December 31, 1998, the Republic shall, at the time or prior
thereto, secure equally and rateably therewith the obligations of the
Republic under the Bonds.
(c)
So long as any Bond remains outstanding, the Republic shall:
(i)
continue to procure that either the Republic or the National Bank of
Hungary exercises full ownership, power and control over the
International Monetary Assets as they exist from time to time; and
(ii)
duly obtain and maintain in full force and effect all governmental
consents, licenses, approvals and authorizations, and/or make or cause
to be made all (if any) registrations, recordings and filings, which may at
any time be required to be obtained and/or made in the Republic for the
execution, delivery or performance of all obligations arising under the
Bonds and the validity or enforceability thereof.
In these Conditions of Bonds:
“External Indebtedness” means any obligation in respect of existing or
future Indebtedness denominated or payable, or at the option of the holder
thereof payable, in a currency other than the lawful currency of the Republic
provided that, if at any time the lawful currency of the Republic is the Euro,
then any Indebtedness as described herein, expressed in or payable or
optionally payable in Euro, more than 50 per cent. of the aggregate principal
amount of which is initially placed outside the Republic and issued after the
date on which the Euro becomes the lawful currency of the Republic, shall be
included;
“IMF” means the International Monetary Fund;
“Indebtedness” means any indebtedness of any Person (whether
incurred as principal or surety) for money borrowed;
“International Monetary Assets” means all of the Republic’s official
holdings of gold and all of the Republic’s and the Republic’s Monetary
Authorities’ holdings of: (i) Special Drawing Rights; (ii) Reserve Positions in the
IMF; and (iii) Foreign Exchange; the terms “Special Drawing Rights”, “Reserve
Positions in IMF” and “Foreign Exchange” have, as to the types of assets
included, the meanings given to them in the IMF’s publication entitled
“International Financial Statistics” or such other meaning as shall be formally
adopted by the IMF from time to time;
-6“Monetary Authorities” means the National Bank of Hungary and, if and
to the extent that it performs the functions of a monetary authority for or on
behalf of the Republic or the government thereof, any currency board,
exchange stabilization fund or treasury;
“National Bank of Hungary” means the National Bank of Hungary or any
other entity which, from time to time, acts as a central bank of the Republic, as
the case may be;
“Person” means any individual, company, corporation, firm,
partnership, joint venture, association, organization, state or agency of a state
or other entity, whether or not having separate legal personality;
“Public External Indebtedness” means External Indebtedness which: (i)
is in the form of, or represented by, bonds, notes or other similar securities;
and (ii) is, or may be, quoted, listed or ordinarily purchased and sold on any
stock exchange, automated trading system or over-the-counter or other
securities market; and
“Security Interest” means any lien, pledge, hypothecation, mortgage,
security interest, charge or any other encumbrance, agreement or
arrangement which has a similar legal and economic effect including, without
limitation, anything analogous to any of the foregoing under the laws of any
jurisdiction.
For the purpose of these Conditions of Bonds, a Bond shall be considered to be
“outstanding” unless one or more of the following events has occurred:
(i)
it has been redeemed in full, or purchased and cancelled under
Condition 13;
(ii)
all claims for principal and interest in respect of such Bond have become
void under Condition 5;
(iii)
(16)
for the purposes of Conditions 17 and 18 only, it is then held by any
Person (including but not limited to the Republic) for the benefit of the
Republic or by any public body owned or controlled, directly or
indirectly, by the Republic or purchased but not yet cancelled in
accordance with Condition 13.
If any security is provided for the Bonds under Condition 15 (b), the Republic
shall take any and all steps necessary for creation and perfection of such
security in accordance with the provisions of Condition 15 (b) and applicable
laws and regulations. Upon creation and perfection of such security, the
Republic shall give public notice, stating that such security has been duly and
validly created and perfected in accordance with the provisions of Condition 15
(b) and applicable laws and regulations. All expenses incurred in connection
with the creation, perfection, maintenance and execution of such security shall
be borne by the Republic.
The provisions of Conditions 15 (b) and (c) shall not apply if full redemption of
the Bonds cannot be made by reason of failure on the part of (i) Bondholders
and/or (ii) account management institutions (kouza kanri kikan) (acting
-7through the Book-Entry Transfer Institution) to claim payment of the Bonds
when due.
(17)
If any of the following events occurs and is continuing:
(a)
Events of Default:
(i)
the Republic fails to pay any amount of interest in respect of the Bonds
within 15 days of the due date for payment thereof; or
(ii)
the Republic defaults in the performance or observance of any of its
other obligations under or in respect of the Bonds or the Fiscal Agency
Agreement and such default remains unremedied for 30 days after
written notice thereof, addressed to the Republic by any Bondholder,
together with the Certificate (as defined below), has been delivered to the
Republic or to the Head Office of the Fiscal Agent; or
(b)
Events of Acceleration:
(i)
any action, condition or thing at any time required to be taken, fulfilled
or done in order: (A) to enable the Republic lawfully to enter into,
exercise its rights and perform and comply with its obligations under
and in respect of the Bonds, (B) to ensure that those obligations are
legal, valid, binding and enforceable and (C) subject to their official
translation into the Hungarian language, to make the Bonds admissible
in evidence in the courts of the Republic is not taken, fulfilled or done
within 30 days of receipt by the Republic of written notice thereof; or
(ii)
it is or will become unlawful for the Republic to perform or comply with
any of its obligations under or in respect of the Bonds and such
unlawfulness is not remedied by the Republic within 30 days’ written
notice thereof;
then, in the case of any event mentioned in either (a) or (b) above, all of the
Bonds may by written notice addressed and delivered by the Bondholders of at
least 25 per cent. of the aggregate principal amount of the outstanding Bonds
to the Fiscal Agent, together with the respective Bondholder’s certificate (the
“Certificate”) issued by the Book-Entry Transfer Institution or the account
management institution (koza kanri kikan) with which such Bondholder has an
account to have his Bond or Bonds recorded certifying the holding of the
relevant Bonds, be declared immediately due and payable, whereupon, unless
prior to such date the Republic shall have cured or otherwise rectified the
relevant event, all of the Bonds shall become immediately due and payable at
their principal amount together with accrued interest. The Republic shall
ensure that it will use all reasonable endeavors to give prompt public notice of
any such declaration to the Bondholders.
(c)
Rescission of the Declaration of Acceleration:
if the Fiscal Agent receives notice, together with the relevant
Certificates, in writing from the Bondholders of at least 50 per cent. in
aggregate principal amount of the outstanding Bonds and/or a
resolution is passed at a Bondholders’ meeting duly convened and held
-8in accordance with Condition 18 to the effect that the Event(s) of Default
and/or Event(s) of Acceleration giving rise to a declaration of
acceleration made pursuant to Condition 17 (a) or (b) above is or are
cured or is or are waived by them following any such declaration and
that such holders request the Fiscal Agent to rescind the relevant
declaration, the Fiscal Agent shall, by a written notice to the Republic
and the Bondholders by a public notice, rescind the relevant declaration
whereupon it shall be rescinded and shall have no further effect. No
such rescission shall affect any other or any subsequent Event of
Default and/or Event of Acceleration or any right of any Bondholder in
relation thereto.
All documented and reasonable expenses necessary for the procedures under
this Condition 17 shall be borne by the Republic.
(18)
When the Bondholders holding one-tenth (1/10) or more of the aggregate
principal amount of the Bonds then outstanding, acting either jointly or
individually, make a request therefor to the Republic at the Head Office of the
Fiscal Agent in writing, provided that such Bondholders shall have presented
to the Fiscal Agent their relevant Certificates, or should the Republic deem it
necessary, the Republic shall convene a Bondholders’ meeting by giving at
least twenty-one (21) days’ prior public notice of the meeting in accordance
with Condition 25 to consider matters provided in Condition 17 or such other
matters as the Republic may deem to have material effects on the interests of
the Bondholders including the modification of these Conditions of Bonds;
provided that any such modification shall require consent of the Republic
except for waivers of rights of the Bondholders under the Bonds. The Republic
shall ensure that the Fiscal Agent, on behalf of the Republic, shall take the
steps necessary for convocation of Bondholders’ meetings and expedite the
proceedings thereof.
The Bondholders may exercise their votes by themselves, by proxy, in writing
or (in the event the Republic permits the exercise of the voting rights by an
electronic method) by an electronic method pursuant to the rules established
by the Fiscal Agent on behalf of the Republic. The Republic may have its
representatives attend such meeting and express its opinion thereat. At such
meeting, each Bondholder shall have voting rights in proportion to the
principal amount of the Bonds held by him, provided that the relevant
Certificate shall have been presented to the Fiscal Agent at its Head Office at
least seven (7) days prior to the date set for such meeting and to the Republic or
the Fiscal Agent at such meeting on the date thereof; and provided, further,
that such Bondholder shall not make an application for book-entry transfer or
an application for obliteration of such Bonds unless he returns such Certificate
to the Book-Entry Transfer Institution or the account management institution
which issued such Certificate.
Resolutions of such meeting shall be adopted by two-thirds (2/3) or more of the
votes of the Bondholders present at such meeting which must be attended by
the Bondholders holding more than one-half (1/2) of the aggregate principal
amount of the Bonds then outstanding and such resolution shall, to the extent
permitted by the laws of Japan, be binding on all the Bondholders whether
present or not at such meeting and shall thereupon be carried out by a
representative appointed by such meeting.
-9-
The Bondholders’ meeting shall be held in Tokyo, Japan.
For the purpose of this Condition 18, in counting the number of votes exercised
at a Bondholders' meeting and the quorum of the Bondholders present at such
meeting, the Bondholders who have exercised their votes by proxy or in writing
or (in the event the Republic permits the exercise of the voting rights by
electronic method) by an electronic method shall be deemed to have attended
and voted at such meeting.
All documented and reasonable expenses necessary for the procedures under
this Condition 18 shall be borne by the Republic.
(19)
If any due date for the payment of principal of or interest on the Bonds is not a
banking business day in Japan, the Bondholders shall not be entitled to
payment of the amount due until the immediately following banking business
day in Japan. The Bondholders shall not be entitled to the payment of any
further or additional interest or other payment in respect of such delay.
(20)
Except as otherwise provided in these Conditions of Bonds, the place of
performance of obligations pertaining to the Bonds is Tokyo, Japan.
(21)
Except as to the authorization relating to the issue by the Republic of the
Bonds and matters concerning the creation, validity and enforcement of the
Security Interest (if any), the Bonds and all the rights and obligations of all the
parties concerned, including the Bondholders, arising thereunder shall in all
respects be governed by the laws of Japan.
(22)
Any legal action or other judicial procedures against the Republic relating to
the Bonds or these Conditions of Bonds (the “Judicial Procedures”) may be
brought in the Tokyo District Court and any other court of Japan competent
under applicable Japanese law to hear appeals from such court for the purpose
of any such action or other court procedures, to the jurisdiction of which the
Republic hereby expressly, unconditionally and irrevocably agrees to submit.
Any such Judicial Procedures against the Republic may also be brought in any
court in the Republic competent under the applicable laws of the Republic to
hear such Judicial Procedures. To the extent that the Republic may in any
jurisdiction claim for itself or its assets or revenues immunity from suit,
execution, attachment (whether in aid of execution, before judgment or
otherwise) or other legal process and to the extent that in any such jurisdiction
there may be attributed to itself or its assets or revenues such immunity
(whether or not claimed), the Republic agrees not to claim and irrevocably
waives such immunity to the fullest extent permitted by the laws of such
jurisdiction, provided that the Republic does not waive any immunity with
respect to: (i) present or future “premises of the mission” as defined in the
Vienna Convention on Diplomatic Relations signed in 1961, (ii) “consular
premises” as defined in the Vienna Convention on Consular Relations signed in
1963, (iii) any other property or assets used solely for official state purposes in
the Republic or elsewhere, or (iv) military property or military assets of the
Republic related thereto.
(23)
The Republic hereby designates the address from time to time of the Embassy
of the Republic in Tokyo, Japan, currently at 17-14, Mita 2-chome, Minato-ku,
- 10 Tokyo 108-0073, Japan, as the address for the purpose of accepting service of
process or other judicial documents in Japan in connection with any Judicial
Procedures instituted in Japan and appoints the Ambassador for the Republic
in Tokyo, Japan from time to time (or in his absence such other official of the
Republic in Tokyo who is authorized to act in his stead) as the authorized agent
only to accept such service of process or other judicial documents at such
address. So long as any of the Bonds remains outstanding, the Republic shall
take any and all actions (including the execution and filing of any and all
documents and instruments) that may be necessary to effect and continue
such designation and appointment in full force and effect. If at any time such
authorized agent should, for any reason, cease to act as such authorized agent,
the Republic shall immediately appoint, and it hereby undertakes to take any
and all actions that may be necessary to effect the appointment of, a successor
authorized agent in Tokyo to receive service of process or other judicial
documents on its behalf and the Republic shall notify the Fiscal Agent of such
successor agent. Upon receipt of such notice, the Fiscal Agent shall give public
notice to that effect. All documented and reasonable expenses incurred in
connection with the said public notice shall be borne by the Republic. Nothing
in this Condition 23 shall affect the right of the Bondholders to serve process or
other judicial documents in any manner otherwise permitted by applicable
law.
(24)
In the event of a judgment or order being rendered or issued by any court for
the payment of principal of or interest on the Bonds or any other amount
payable under the Bonds, and such judgment or order being expressed in a
currency other than Japanese yen (the “Judgment Currency”), the Republic
shall pay to the Bondholders the amount necessary to make up any deficiency
arising or resulting from any variation in rates of exchange between (i) the date
of discharge of such judgment or order (or part thereof) and (ii) the date as of
which the amount expressed in the Judgment Currency is (or is to be treated
as) to be converted from Japanese yen for the purposes of any such judgment
or order (or part thereof). The above undertaking shall constitute an obligation
of the Republic separate and independent from its other obligations under the
Bonds, shall give rise to a separate and independent cause of action against
the Republic, shall apply irrespective of any indulgence granted by any
Bondholder from time to time and shall continue in full force and effect
notwithstanding any judgment or order.
(25)
All public notices relating to the Bonds shall be given once in the Japanese
Official Gazette (if possible) and once in a daily Japanese newspaper published
in both Tokyo and Osaka reporting general affairs. Direct notification to
individual Bondholders need not be made. Such public notices to be given by
the Republic shall, upon the request of and at the expense of the Republic, be
given by the Fiscal Agent on behalf of the Republic. The Fiscal Agency
Agreement provides that the Republic shall request the Fiscal Agent in writing
to give such public notices on behalf of the Republic whenever necessary.
第 5 回ハンガリー共和国
円貨債券(2007)
財務代理契約証書
REPUBLIC OF HUNGARY
JAPANESE YEN BONDS – FIFTH SERIES (2007)
FISCAL AGENCY AGREEMENT
第 5 回ハンガリー共和国
円貨債券(2007)
財務代理契約証書
ハンガリー共和国(以下「共和国」という。)は、財務代理人兼発行・支払代理人である株式
会社三井住友銀行との間に、日本国東京都において、2007 年 10 月 18 日、本契約を締結する。
第1条
本債券の発行
(1)適法な授権ならびに共和国と日興シティグループ証券株式会社およびみずほ証券株式会
社(以下「共同主幹事会社」と総称する。)との間の本契約と同日付の元引受契約(以下「元
引受契約」という。)に従い、共和国は、2007 年 10 月 26 日(以下「払込期日」という。)
に、第 5 回ハンガリー共和国円貨債券(2007)総額 250 億円(以下「本債券」という。)を発
行する。
(2)本債券の要項(以下「債券の要項」という。)は、本契約証書の末尾に添付した別紙記載
のとおりとする。別紙は、本契約と一体をなす。
第2条
財務代理人兼発行・支払代理人の選任
(1)本契約および債券の要項の規定に従い、共和国は、本債券に関する財務代理人兼発行・
支払代理人(以下「財務代理人」という。)として、株式会社三井住友銀行を選任し、株式
会社三井住友銀行は、その選任を受諾する。
(2)共和国は、財務代理人に対し、本契約および債券の要項において財務代理人の職務とし
て定められている職務を行うことを委託し、財務代理人は、本契約および債券の要項の規
定に従いその職務を行うことに合意する。
(3)共和国は、財務代理人に対し、前項に定めるもののほか、株式会社証券保管振替機構(以
下「機構」という。)が定める社債等に関する業務規程、同施行規則その他の諸規程(本
規約の日後の随時の変更、修正を含む。以下「業務規程等」という。)において発行代理
人および支払代理人が行うべきものとして定められている業務を行うことを委託し、財務
代理人は、業務規程等の規定に従いその職務を行うことに合意する。
(4)共和国は、随時、財務代理人を変更することができる。ただし、共和国は、本債券の債
権者(以下「本債権者」という。)に対し、債券の要項に従い事前の通知を行うものとし、
また、財務代理人の変更は後任の財務代理人の選任がなされるまでは効力を生じないもの
とする。
- 1 -
第3条
買取代金純額の受領
共和国のための発行代理人としての財務代理人は、払込期日に、元引受契約の規定に従い、
事務取扱幹事会社(元引受契約に定義する。)より日本銀行金融ネットワークシステムを通
じて買取代金純額(元引受契約に定義する。)を受領する。財務代理人は、買取代金純額を
受領した場合には、本契約第8条に基づいて財務代理人に支払うべき手数料および費用で一
括前払のものならびに業務規程等に従い機構に支払うべき新規記録手数料の総額を差し引い
た後の買取代金純額を発行者に支払う。
第4条
債券原簿
財務代理人は、共和国に代わって、債券の要項第 8 項に従い、本債券の債券原簿(以下「債
券原簿」という。)を作成し、これを管理し、その本店に備え置くものとする。本債券の発行
後に債券原簿に記載すべき事由または債券原簿の記載変更を要する事由が生じたときは、財
務代理人は、遅滞なく当該記載または変更を行うものとする。
第5条
資金の送金
(1)共和国は、本債券の元金または利息の各支払期日の日本国における1銀行営業日前まで
に、当該元金または(場合により)利息を支払うために必要な資金を、その支払に関して
支払代理人としての財務代理人を通じて支払うべき手数料とともに、財務代理人の本店に
送金するものとする。
(2)本契約において「元金」および「利息」は、債券の要項第 11 項に従い支払われるべき追
加金額を含むものとして解釈する。
第6条
買入消却
(l)債券の要項第 13 項に従い共和国が買入れた本債券を消却するために、共和国は、消却す
べき本債券の総額その他必要な事項を記載した消却通知書を、財務代理人に交付するもの
とする。
(2)財務代理人は、機構から受領する買入消却に関する通知および前項に定める共和国から
の通知を確認のうえ、買入消却された本債券の合計額を本債券総額から減額することによ
り、買入消却実施後の本債券の総額を確定させる。
第7条
公告およびその他の職務
(1)債券の要項にもとづき共和国が行う本債券に関する通知は、共和国の請求があったとき
は、共和国の費用負担により、共和国に代わって財務代理人がこれを行うものとする。債
券の要項にもとづき必要なときはいつでも、共和国は、財務代理人に対し、共和国に代わ
って通知を行うよう書面により請求するものとする。
- 2 -
(2)財務代理人は、債券の要項第 17 項または第 18 項に従い本債権者から当該規定に定める
ところにより債券の要項第 17 項に定義する保有証明書(以下「保有証明書」という。)の
呈示を受けたうえ、書面による通知または請求を受領した場合には、保有証明書および通
知書または請求書の写しを速やかに共和国に送付するものとする。共和国は、財務代理人
が債券の要項にもとづく本項の職務を行うために財務代理人に生じたすべての費用(郵送
の費用を含むがこれに限定されない。)を財務代理人に対し払戻すものとする。
(3)本契約書の写しは、債券の要項とともに財務代理人の本店に備え置かれ、債券の要項第
6 項の規定に従い、本債権者の閲覧または謄写に供するものとする。
(4)債券の要項第 18 項に従い債権者集会が招集され、第 18 項の規定に従い債権者集会の招
集および議事の進行のために必要な役務を提供するように共和国から求められた場合には、
財務代理人は、当該要求を受入れ、招集および議事の進行のために必要な措置を講ずるも
のとする。ただし、当該役務の提供に関連して財務代理人に生じたすべての合理的費用は、
共和国がこれを支払うものとし、また、共和国は、財務代理人に対して、財務代理人がそ
のために提供する役務について共和国と財務代理人が事前に別途合意した合理的手数料を
支払うものとする。共和国が本項にもとづき支払うべきすべての費用は、詳細を記載した
請求書とそれに関する説明書の提出があり次第支払われるものとする。
第8条
手数料
(1)本契約に別途規定する場合を除き、共和国は、財務代理人に対し、本契約または債券の
要項にもとづき財務代理人が提供する役務の対価と財務代理人に生ずる費用の払戻しとし
て、両者間で別途合意する額の手数料および費用を、両者間で別途合意する条件に従い支
払うものとする。
(2)共和国は、財務代理人に対し、共和国が業務規程等にもとづき機構に納入すべき新規記
録手数料の納入を委託する。財務代理人は受領した金額を共和国に代わって本債券に関わ
る新規記録手数料として機構に納入する。
(3)共和国は、財務代理人に対し、本債券の元利金支払事務取扱手数料の取扱を行うことを
委託し、財務代理人は、両者間で別途合意する条件および業務規程等に従いその取扱を行
うものとする。
第9条
補
償
(1)本契約または債券の要項にもとづき本債券に関して職務を行うにあたって、財務代理人
は、共和国の代理人としてのみその職務を行い、本債権者に対しいかなる義務も負わず、
また本債権者との間に代理または信託の関係を有しない。
(2)財務代理人は、真正であると財務代理人が善意で信じた通知書、指示書、同意書、保有
証明書その他の証明書、宣誓供述書、供述書その他の書類もしくは書面に従って財務代理
- 3 -
人が行った行為またはそれらに従った結果財務代理人が被った損失について保護されるも
のとし、かつ、当該行為および事項について責任を負わないものとする。
(3)財務代理人は、その法律顧問その他財務代理人が満足することのできる専門家の助言を
受けることができ、当該専門家の意見は十分かつ完全な権威を有し、財務代理人は、善意
で当該意見に従って行う行為またはそれに善意で従った結果財務代理人が被った損失につ
き保護される。
(4)共和国は、本契約にもとづく財務代理人の善意の行為もしくは不作為から生じまたはこ
れらに関連して財務代理人が被った損害または債務を補償し、また、これらに関連して財
務代理人に対し提起された訴訟またはクレームに対して財務代理人が自己を防御するため
に負担した合理的な範囲の費用を補償することに合意する。
(5)本契約のいかなる規定も、財務代理人の重過失、故意または悪意による責任を免除する
ものではない。
(6)財務代理人は、共和国、その役職者、職員およびその者に代わり行為する者に対し、財
務代理人の過失、故意または悪意による行為または不作為から生じ、これらに関連し、ま
たはこれらの結果共和国、その役職者、職員およびその者に代わり行為する者が被った損
害または債務を補償し、また、これらに関連して共和国、その役職者、職員およびその者
に代わり行為する者に対し提起された訴訟またはクレームに対して共和国、その役職者、
職員およびその者に代わり行為する者が自己を防御するために負担した合理的な範囲の費
用(弁護士費用を含むがこれに限定されない。)を補償することに合意する。
第 10 条
通
知
(1)本契約にもとづく共和国に対する一切の通知は、航空郵便またはファクシミリ(航空郵
便で送付する書面により確認するものとする。)により、以下の宛先に送付するものとする。
Government Debt Management Agency Private Company Limited by Shares
H-1027 Budapest
Csalogany u. 9-11
Republic of Hungary
Attention: Capital Markets Department
ファクシミリ番号:+361 488-9425
(2)本契約にもとづく財務代理人に対する一切の通知は、航空郵便またはファクシミリ(航
空郵便で送付する書面により確認するものとする。)により、以下の宛先に送付するものと
する。
〒100-0006 日本国東京都千代田区有楽町 1 丁目 1 番 2 号
株式会社三井住友銀行
証券ファイナンス営業部
ファクシミリ番号:
+81-3-3501-8533
- 4 -
(3)共和国または財務代理人は、それぞれ他方当事者に対し本条に定める方法により書面で
通知することにより、上記の宛先を変更することができる。本条に従い送付される全ての
通知その他の書面は、受取人が受領した時点で効力を生ずる。ただし、特定の日の午後 4
時より後に効力を生ずる通知その他の書面は、受取人が所在する場所の翌営業日の午前 10
時までは効力を生じないものとする。
(4)本契約にもとづく全ての通知その他の書面は、英語でこれを作成するか、その認証済英
語訳文を付するものとする。本契約にもとづき送付される認証済英語訳文は、専門資格を
有する翻訳者またはその能力を有する者が正確なものとして認証したものとする。
第 11 条
効力発生日および終了
(1)本契約は、その締結日に効力を生じるものとする。
(2)本債券が、理由のいかんを問わず、払込期日に発行されない場合、本契約は通知を要さ
ず直ちに終了するものとし、本契約の当事者は本契約にもとづくそれぞれの義務から免れ
るものとする。ただし、共和国は、財務代理人に対し、本契約の終了時までに財務代理人
に生じた合理的な範囲の費用を払戻すものとする。
第 12 条
準拠法
本契約は、日本法に準拠し、日本法に従って解釈されるものとする。
第 13 条
裁判管轄
(1)共和国に対する、本契約に係るすべての訴訟その他の裁判上の手続(以下「訴訟等」とい
う。)は、東京地方裁判所に提起することができ、共和国はここに当該裁判所および適用
ある日本法上かかる裁判所からの上訴を審理する権限を有する日本国のその他の裁判所の
管轄権に明示的かつ無条件に取消不能の形で服することに合意する。共和国に対するかか
る訴訟等はまた、共和国の適用ある法律上かかる訴訟等を審理する権限を有する共和国国
内の裁判所に対してもこれを提起することができる。共和国は、共和国がいずれかの管轄
権の下において、共和国自身またはその資産もしくはその収益に関して、訴訟、強制執行、
差押え(強制執行のために行われるか、判決前に行われるかもしくはその他の方法で行わ
れるかを問わない。)またはその他の法的手続からの免責を主張することができる限りに
おいて、かつ、いずれかの管轄権の下において、共和国自身またはその資産もしくはその
収益について、(主張すると否とを問わず)かかる免責が適用され得る限りにおいて、当
該管轄権の下における法令上許容される最大限の範囲で、かかる免責を主張せずかつ取消
不能の形で放棄することに合意する。ただし、共和国は、(ⅰ)1961年に調印された外交関
係に関するウィーン条約で定義された、現在もしくは将来の「使節団の公館」、(ⅱ)1963年
に調印された領事関係に関するウィーン条約で定義された「領事機関の公館」、(ⅲ)共和国
- 5 -
内もしくはその他の地域にある国の公的な目的のためにのみ使用されるその他の財産もし
くは資産、または(ⅳ)共和国の軍事施設もしくは軍事資産に関しては、かかる免責は放棄
されないものとする。
(2)共和国は、日本国において提起されるかかる一切の訴訟等に関して、日本国において訴
状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類の送達を受領するための住所として日本国東
京都所在の共和国大使館のその時々の住所(現在、〒108-0073
日本国東京都港区三田二
丁目17番14号)を指定し、その時々の日本国東京都所在の共和国大使(またはかかる大使
が不在の場合は、大使に代わって行為することを適法に授権された東京都所在のその他の
共和国の公務員)をかかる住所において訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類の
送達を受領することのみに限定した権限を有する代理人として任命する。共和国は、本債
券に未償還額がある限り、かかる指定および任命を完全に効力あらしめ、かつその効力を
維持せしめるために必要な一切の行為(あらゆる書類および証書の作成および提出を含
む。)を行う。上記代理人が、その理由の如何を問わず権限ある代理人として行為しなく
なったときはいつでも、共和国は自らに代わって訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切
の書類を受領する後任の権限ある東京都における送達受領代理人を直ちに任命し、当該代
理人の任命を効力あらしめるために必要な一切の行為をなし、かかる後任代理人を財務代
理人に通知する。本項の規定は、財務代理人が適用ある法律によって認められたその他の
方法で訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類の送達を行う権利に影響を及ぼすも
のではない。
第 14 条
言
語
本契約証書は日本語により 2 部作成し、これに法的拘束力のない英語訳を添付する。意味
に相違がある場合には、日本語版によるものとする。
- 6 -
別
紙
債 券 の 要 項
本要項は、ハンガリー共和国(以下「共和国」という。)が、適法な授権に基づき発行する
第 5 回ハンガリー共和国円貨債券(2007)(以下「本債券」という。)にこれを適用する。
1
本債券の総額は金 250 億円とする。
2
本債券について、各本債券の金額は 1 億円とし、分割または併合はしない。本債券
は 2007 年 10 月 26 日に発行される。
3
本債券には日本国の社債等の振替に関する法律(平成 13 年法律第 75 号。その後の
改正を含む。)(以下「社振法」という。)が適用され、本債券の譲渡および本債券に関
するその他の事項については、社振法および本要項第 7 項に定義する振替機関が社債
等の振替に関連する業務について社振法に基づき随時定める業務規程およびその他の
諸規則(以下「振替機関業務規程等」と総称する。)に従って取り扱われる。
本債券の債券(以下「本債券の債券」という。)は、本債券の債権者(以下「本債権者」
という。)がその発行を請求できる、(a)振替機関が社振法に基づいて振替業に関する
指定を取り消されまたは当該指定が効力を失ったことにより振替業を行うことができ
なくなり、かつ(b)当該振替業を承継する者が存在しない場合を除き、発行されな
い。本債券の債券が発行される場合には、本債券の債券は利払日未到来の利札を付し
た無記名式に限るものとする。本債権者は本債券の債券の記名式への変更または分割
もしくは併合を要求することはできない。かかる発行に要する一切の費用は共和国の
負担とする。
本債券の債券が発行された場合、本債券の元利金の計算および支払いの方法、本債
権者による本債券に基づく権利の行使および本債券の譲渡、ならびに本債券に関する
その他のあらゆる事項は、その時点で適用ある日本国の法令および一般的な市場慣行
に従うものとする。
4
本債券の利率は、年 2.11 パーセントとする。
5
本債券の消滅時効は、元金については 10 年、利息については 5 年とする。
6
(a)
本債券に関する共和国の財務代理人兼発行・支払代理人(以下「財務代理人」と
いう。)は株式会社三井住友銀行とする。
財務代理人は、本要項、共和国と財務代理人との間の 2007 年 10 月 18 日付財
務代理契約証書(以下「財務代理契約」という。)および振替機関業務規程等に定め
られた義務を履行し、その職務を行う。本要項に別途定める場合を除き、財務代
理人は、共和国の代理人としてのみその職務を行い、本債権者に対していかなる
義務も負担せず、また、本債権者との間で代理または信託関係を有するものでは
ない。財務代理契約の写しは、本要項とともに財務代理人の本店に備え置かれ、
当該本店の通常の営業時間内に本債権者の閲覧または謄写に供される。かかる謄
写に要する一切の費用は、これを請求する者の負担とする。
(b)
本債券については債券の管理者は選任されない。
(c)
共和国は、随時、財務代理人を変更することができる。ただし、財務代理人
は、後任の財務代理人兼発行・支払代理人が有効に任命されるまで在職する。か
かる場合、共和国は本要項第 25 項に従って本債権者に対する事前の公告を行
う。
(d)
本要項第 7 項に定義する振替機関が、共和国に対し、財務代理人に対する発行
代理人および/または支払代理人の指定を取り消す旨の通知をなした場合には、
共和国は遅滞なく後任の財務代理人兼発行・支払代理人を任命し(ただし、かか
る後任の財務代理人兼発行・支払代理人が振替機関業務規程等に従って発行代理
人および支払代理人として行為する資格を有していることを条件とする。)、そ
の旨を本要項第 25 項に従って本債権者に対し公告する。
(e)
後任の財務代理人兼発行・支払代理人は、上記(c)および(d)に記載されたかか
る任命の効力発生日をもって、あたかも本要項および財務代理契約において当初
から財務代理人として記載されていたのと同様に、財務代理人の地位を承継し、
従前の財務代理人と交替し、本要項、財務代理契約および振替機関業務規程等に
定める財務代理人の義務を履行し職務を行う。
7
株式会社証券保管振替機構(以下「振替機関」という。)は、本債券につき、社振法に
基づき、社振法上の振替機関となる。
本要項において、振替機関には、社振法に従って主務大臣が指定する後継の振替機
関が含まれる。
8
本債券の債券原簿は、財務代理人がこれを作成、管理し、その本店に備え置く。
9
本債券の利息は、2007 年 10 月 27 日(その日を含む。)からこれを付し、毎年 4 月
26 日および 10 月 26 日(以下それぞれを「利払期日」という。)の年 2 回、各々その利払
期日(その日を含む。)までの 6 か月分を後払いする。6 か月以外の期間の利息の支払
は、その期間の実日数により年 365 日の日割計算により、1 円未満の端数は切り捨て
てこれを行う。各本債権者に支払われる利息の総額は、振替機関業務規程等に従って
計算されるものとする。
10
本債券の利息は償還期日後はこれを付さない。ただし、共和国が償還期日に本要項
に従った償還を怠ったときは、償還期日(その日を除く。)から本債券の償還が実際に
行われる日(その日を含む。)までの期間の実日数につき本要項第 4 項に定める利率に
基づく日割利息(年 365 日の日割計算により、1 円未満の端数は切り捨てる。)を支払
う。ただし、その期間は、(振替機関によって運営される社債等の振替制度に基づく
支払代理人としての資格における)財務代理人(かかる資格で行為する場合を、以下
「支払代理人」という。)による元金の全額の受領に関する公告または(その後に行う場
合は)支払方法および/または支払期日に関する公告を財務代理人が本要項第 14 項第 2
- 2 -
段落に従って行った日以後 14 日を超えない。
11
本債券の元利金の一切の支払は、共和国、共和国のもしくは共和国内の下部行政主
体または課税当局により課されまたは徴収されるいかなる性質の税金、賦課金その他
の公租公課を源泉徴収または控除することなく行われる。ただし、法律上かかる源泉
徴収または控除を必要とされる場合はこの限りではない。この場合には、共和国は、
かかる源泉徴収または控除が行われなければ本債権者により受領されていたであろう
金額を本債権者が受領することになるように追加額を支払う。ただし、かかる追加額
は、以下の本債券については支払われない。
(a)
かかる本債券を単に保有しているということ以外に共和国と何らかの関係を有
するために、かかる本債券に関して本債権者に対して当該税金、賦課金その他の
公租公課が課される場合。
(b)
かかる本債券について関連日後 30 日を経過した後に支払請求がなされた場
合。ただし、振替機関がかかる 30 日の期間満了日に支払請求をすれば当該本債
権者がかかる追加額を受けることができたであろう場合は、この限りではない。
上記(a)および(b)に加え、本債権者またはその代理人が、その提示または作成に
よって当該者がかかる源泉徴収または控除の免除を受けることができる、所定の書式
もしくは証明書を呈示しまたは所定の非居住性の宣言もしくは免除のためのその他の
主張を行った場合には、かかる源泉徴収または控除が必要とされなかったであろうと
きにも、本債券について追加額の支払は行われない。
本第 11 項において、「関連日」とは、(ⅰ)当該支払の最初の支払期日が到来した
日、または(ⅱ)支払われるべき金額の全額がかかる支払期日以前に支払代理人により
受領されなかった場合には、かかる金額の全額が受領された旨の公告が本要項第 14
項第 2 段落に従って本債権者に行われた日のいずれか遅い日をいう。
本要項において、元金または利息の支払についての記載は、本第 11 項に基づき支
払われるべき元金または(場合によっては)利息の追加額を含むものとみなされる。
12
本債券は、それまでに償還され、または買入消却されない限り、2017 年 10 月 26 日
に各本債券の金額の 100%で償還される。
本要項に別段の定めがある場合を除き、共和国は本債券の元金または利息の全部
(または一部)を期限前に弁済することはできない。
13
共和国は、振替機関業務規程等に別段の定めがある場合を除き、市場等から本債券
を随時買入れることができ、買い入れた当該本債券を消却するかまたは消却せしめる
ことができる。
14
本債券の元利金は、支払代理人により、社振法、振替機関業務規程等ならびに振替
機関が定めるその他の適用ある規則および取扱方法により定められる方法に基づいて
支払われる。
いずれかの支払期日に支払われるべき本債券の元金または利息の全額が当該支払期
日より後に支払代理人によって受領された場合には、財務代理人は、支払代理人が当
- 3 -
該金額を受領した後 14 日以内に、できる限り速やかにその旨ならびに期日を超過し
た支払の支払の方法および期日の公告を行う。当該受領の時点で当該支払の方法また
は期日(またはその双方)を決定することができない場合、財務代理人は本債権者に対
して当該受領ならびに決定された範囲内での当該支払の方法および期日の公告を行
い、後日、当該支払の方法および/または期日について、その決定後速やかに公告を
行う。当該公告に関して生じた一切の費用は、これを共和国の負担とする。
15 (a)
本債券は、共和国の直接、無条件、無担保(ただし、本第 15 項(b)に従い、本
債券について担保が提供されている、または、将来、担保が提供されることにな
る場合を除く。)、非劣後かつ一般の義務である。本債券は、互いに優先するこ
となく同順位であり、支払において共和国の他の一切の現在および将来の直接、
無条件、無担保、非劣後かつ一般の義務と少なくとも同順位である(前記の場合
を除く。)。ただし、適用される法律の強行規定により優先されうる義務を除
く。
(b)
共和国は、本債券に未償還額がある限り、共和国またはハンガリー国立銀行が
一方または双方の現在または将来の資産または収益の全部またはその一部につい
て、(ⅰ)当初の満期が 1 年以上の共和国の対外公的負債、または(ⅱ)当初の満期
が 1 年以上の 1998 年 12 月 31 日以前に負担したハンガリー国立銀行の対外公的
負債を担保するため、担保権を設定しまたは担保権が存在することを許容する場
合には、事前または同時に、本債券に基づく共和国の義務を、当該被担保負債と
同等の順位および比率で担保する。
(c)
共和国は、本債券に未償還額がある限り、
(ⅰ)
共和国またはハンガリー国立銀行のいずれかがその時々の国際金融資産に
対する完全な所有権、権限および支配権を行使することを継続して確保し、
かつ、
(ⅱ)
本債券に基づいて発生するすべての義務の実行、遂行または履行および本
債券の有効性または執行可能性のために、共和国において随時、取得ならび
に/または実行しておく必要のある、政府からのすべての同意、免許、承認
および許認可を完全な効力を有する状態で取得かつ維持し、ならびに/また
はすべての登録、記録および届出(もしあれば)を実行しもしくは実行せしめ
なければならない。
本要項において、
「対外負債」とは、既存のまたは将来の負債であり、共和国の法定通貨以外の通貨建
てのもしくはかかる通貨により支払われる、またはその所持人の選択によりかかる通
貨により支払われるものをいう。ただし、共和国の法定通貨がユーロとなった場合
は、ユーロ通貨建てもしくはユーロ通貨により支払われまたはその所持人の選択によ
りユーロ通貨により支払われる負債で、その総額のうち 50%超が当初共和国の外で募
集されかつユーロが共和国の法定通貨となった日より後に発行されるものを含む。
- 4 -
「IMF」とは、国際通貨基金をいう。
「負債」とは、借入金に関するあらゆる者の一切の負債をいう(元金として負担した
か保証として負担したかを問わない。)。
「国際金融資産」とは、共和国が公式に保有するすべての金ならびに共和国およびそ
の金融当局が保有するすべての(ⅰ)特別引出権、(ⅱ)IMF における外貨準備持高およ
び(ⅲ)外国為替をいう。「特別引出権」、「IMF における外貨準備持高」および「外国為
替」の用語は、含まれる資産の種類について、IMF の「国際金融統計」という表題の出版
物で付与された意味または IMF によって随時公式に採用される意味を有する。
「金融当局」とは、ハンガリー国立銀行および共和国またはその政府のためにもしく
はそれらを代理して金融当局の機能を実行する限りにおいて通貨理事会、為替安定基
金または国庫管理機構をいう。
「ハンガリー国立銀行」とは、ハンガリー国立銀行または(場合によっては)その時々
において共和国の中央銀行として活動する機関をいう。
「者」とは、独立した法人格を有するか否かにかかわらず、あらゆる個人、会社、法
人、企業、パートナーシップ、ジョイント・ベンチャー、団体、組織、国またはその
機関もしくはその他の機関をいう。
「対外公的負債」とは、対外負債のうち、(ⅰ)ボンド、ノートもしくはその他の類似
の証券の形式をとり、またはこれらによって表章されるもので、かつ(ⅱ)いずれかの
証券取引所、自動取引システム、店頭市場またはその他の証券市場において相場が付
けられ、上場され、通常の方法で売買されまたはされうるものをいう。
「担保権」とは、先取特権、質権、担保権設定契約、抵当権、動産担保権、担保また
はその他の負担、合意もしくは取決めで、類似の法的または経済的効果を有するもの
をいう(いずれかの法域の下で上記のいずれかに類する効力を有するものを含むが、
これに限られない。)。
本要項において、以下の事由が発生している場合、本債券は「未償還」とはみなされ
ない。
(ⅰ)
当該本債券全部について償還がなされた場合、または本要項第13項に基づ
いて買入消却された場合。
(ⅱ)
当該本債券に関する元利金の請求権が本要項第5項に基づき無効となった
場合。
(ⅲ)
本要項第17項および第18項に関する限り、当該本債券が、いずれかの者
(共和国を含むがこれに限られない。)により共和国のために保有されている
場合、共和国により直接もしくは間接に保有もしくは支配されている公的機
関により保有されている場合、または本要項第13項に従って買い入れられた
がまだ消却されていない場合。
16
本要項第 15 項(b)に基づいて本債券のために担保が提供される場合、共和国は本要
項第 15 項(b)ならびに適用法令および規則の規定に従って、かかる担保の設定および
- 5 -
対抗要件具備のために必要な一切の手続をとる。かかる担保が設定されかつ対抗要件
が具備された場合、共和国は、かかる担保が本要項第 15 項(b)ならびに適用法令およ
び規則の規定に従って適法かつ有効に設定されかつ対抗要件が具備された旨を公告す
る。かかる担保の設定、対抗要件具備、管理および実行に関して発生する一切の費用
はこれを共和国の負担とする。
本要項第 15 項(b)および(c)の規定は、本債券の期限の到来後に(ⅰ)本債権者およ
び/または(ⅱ)口座管理機関による振替機関を通じた支払請求がないために本債券全
額の償還をすることができない場合には適用されない。
17
下記の(a)または(b)に掲げるいずれかの事由が発生し、かつこれが継続している場
合、すべての本債券は、未償還の本債券の総額のうち 25%以上を保有する本債権者か
ら財務代理人に宛てられかつ交付された書面による通知(かかる通知には、振替機関
または当該本債権者が本債券の記録を行わせるために口座を開設している口座管理機
関が発行する本債券の保有を証明する各本債権者についての証明書(以下「保有証明
書」という。)を添える。)により、直ちに期限の利益を喪失したことが宣言される。
その場合、かかる宣言の日より前に共和国が当該事由を治癒または他の方法で是正し
ない限り、すべての本債券について、その元本に経過利息を付して直ちに支払われる
こととなる。共和国は、本債権者に対するかかる宣言を速やかに公告するため、合理
的な努力を行うことを約束する。
(a) 債務不履行事由
(ⅰ)
共和国が本債券のいずれかの利息について、その支払期日から 15 日以内
に支払わなかった場合。
(ⅱ)
共和国が本債券もしくは財務代理契約に基づくまたはそれらに関するその
他の義務の履行または遵守を怠り、本債権者のいずれかによる共和国宛ての
かかる懈怠についての書面による通知(ただし、かかる通知には保有証明書
を添える。)が共和国または財務代理人の本店に到達した後、かかる懈怠が
治癒されない状態が 30 日間継続した場合。
(b) 期限の利益喪失事由
(ⅰ)
(A)共和国が適法に、本債券に基づくかまたは本債券に関する権利を取得
かつ行使することを可能にするため、および本債券に基づくかまたは本債券
に関する義務を履行しかつ遵守することを可能にするため、(B)これらの義
務が適法かつ有効であり、拘束力を有し、強制執行可能であることを確保す
るため、ならびに(C)本債券が、ハンガリー語へ翻訳されることを条件とし
て共和国の法廷で証拠として許容されるようにするために、いかなる時にお
いても、実行または実現が必要とされるいかなる行動、条件または事項が、
共和国がその旨の書面による通知を受領してから 30 日以内に実行または実
現されない場合。
(ⅱ)
共和国が本債券に基づくかまたは本債券に関する義務を履行または遵守す
- 6 -
ることが現在または将来において違法となり、かかる違法性がその旨の書面
による通知から 30 日以内に治癒されない場合。
(c) 期限の利益喪失宣言の撤回
財務代理人が、未償還の本債券の総額の 50%以上にあたる本債券を保有する
本債権者から、上記の本第 17 項(a)または(b)に基づいて期限の利益喪失の宣言
がなされることの原因となった債務不履行事由および/もしくは期限の利益喪失
事由がかかる宣言の後に治癒されまたはそれらの事由が本債権者により放棄さ
れ、かつかかる本債権者が財務代理人に対して当該宣言を撤回することを要求す
る旨の、関連する保有証明書を付した書面による通知を受領した場合、ならびに
/または本要項第 18 項に従って適法に招集され開催された債権者集会において同
趣旨の決議がなされた場合、財務代理人は、共和国に対する書面による通知およ
び本債権者に対する公告を行うことにより当該宣言を撤回する。その場合、かか
る宣言は撤回され、以後何らの効力も有しない。かかる撤回は、その他またはそ
の後の債務不履行事由および/もしくは期限の利益喪失事由またはそれに関係す
る本債権者の権利に何らの影響も及ぼさない。
本第 17 項の手続に要し、書面で証された合理的な範囲の一切の費用は、共和国の
負担とする。
18
未償還の本債券の総額の 10 分の 1 以上にあたる本債券を保有する本債権者が、共
同または単独で、共和国に対し、財務代理人の本店において債権者集会の招集につい
て書面による請求を行ったとき(かかる本債権者は財務代理人に対し関連する保有証
明書を呈示するものとする。)、または共和国が必要と認めたときは、共和国は、本
要項第 25 項に従い、少なくとも 21 日前までに公告を行って、本要項第 17 項に定め
る事項または本債権者の権利に重大な影響を及ぼすと共和国が認めたその他の事項
(本要項の修正を含む。)を議題とする債権者集会を招集する。ただし、本債券に基づ
く本債権者の権利の放棄の場合を除き、かかる修正には共和国の同意を必要とする。
共和国は、財務代理人が共和国を代理し、債権者集会の招集および議事の進行のため
に必要な手続をとるようにさせる。
本債権者は当該債権者集会において、自ら出席しもしくは代理人を通じて、また
は、共和国を代理する財務代理人の定めるところに従い書面もしくは(共和国が電磁
的方法による議決権の行使を認める場合には)電磁的方法をもって、その議決権を行
使することができる。共和国は、その代表者を当該集会に出席させて、意見を述べさ
せることができる。当該債権者集会においては、各本債権者はその保有する本債券の
金額に応じて議決権を有する。ただし、当該債権者集会の開催日の少なくとも 7 日前
までに、関連する保有証明書を財務代理人に対しその本店において呈示し、かつ、当
該集会の開催日に当該集会において共和国または財務代理人に対し当該保有証明書を
呈示しなければならず、さらに、当該本債権者は、当該保有証明書を発行した振替機
関または口座管理機関に対して当該保有証明書を返還するまでは、本債券の振替の申
- 7 -
請または抹消の申請をしないものとする。
当該債権者集会の決議は、未償還の本債券の総額の 2 分の 1 を超える本債券を保有
する本債権者が出席し、その議決権の 3 分の 2 以上にあたる多数をもってこれをな
す。かかる決議は、当該債権者集会に出席したか否かを問わず、日本国の法律上許容
される範囲内ですべての本債権者に対し拘束力を有し、その執行は当該債権者集会に
おいて指名された代表者がこれにあたる。
債権者集会は日本国東京都において開催される。
本第 18 項の適用に関しては、債権者集会において行使された議決権の数およびか
かる債権者集会の定足数の算定においては、代理人、書面または(共和国が電磁的方
法による議決権の行使を認める場合には)電磁的方法により議決権を行使した本債権
者も、当該集会に出席し当該集会において議決権を行使したものとみなされる。
本第 18 項の手続に要し、書面で証された一切の合理的な範囲の費用は、これを共
和国の負担とする。
19
本債券の元金または利息の支払期日が日本国における銀行営業日でないときは、本
債権者は、日本国における翌銀行営業日まで期日の到来した金額の支払を請求するこ
とができず、またかかる支払の繰延べに関して追加利息その他の支払を請求すること
もできない。
20
本要項において別段の定めがある場合を除き、本債券に関する義務の履行地は日本
国東京都とする。
21
共和国による本債券の発行に関する授権ならびに担保権(もしあれば)の設定、効力
および実行に関する事項を除き、本債券ならびに本債券に基づいて生じる本債権者を
含む全当事者の一切の権利および義務は、すべて日本国の法律の定めるところに従
う。
22
共和国に対する、本債券または本要項に係るすべての訴訟その他の裁判上の手続
(以下「訴訟等」という。)は、東京地方裁判所に提起することができ、共和国はここに
当該裁判所および適用ある日本法上かかる裁判所からの上訴を審理する権限を有する
日本国のその他の裁判所の管轄権に明示的かつ無条件に取消不能の形で服することに
合意する。共和国に対するかかる訴訟等はまた、共和国の適用ある法律上かかる訴訟
等を審理する権限を有する共和国国内の裁判所に対してもこれを提起することができ
る。共和国は、共和国がいずれかの管轄権の下において、共和国自身またはその資産
もしくはその収益に関して、訴訟、強制執行、差押え(強制執行のために行われる
か、判決前に行われるかもしくはその他の方法で行われるかを問わない。)またはそ
の他の法的手続からの免責を主張することができる限りにおいて、かつ、いずれかの
管轄権の下において、共和国自身またはその資産もしくはその収益について、(主張
すると否とを問わず)かかる免責が適用され得る限りにおいて、当該管轄権の下にお
ける法令上許容される最大限の範囲で、かかる免責を主張せずかつ取消不能の形で放
棄することに合意する。ただし、共和国は、(ⅰ)1961 年に調印された外交関係に関す
- 8 -
るウィーン条約で定義された、現在もしくは将来の「使節団の公館」、(ⅱ)1963 年に調
印された領事関係に関するウィーン条約で定義された「領事機関の公館」、(ⅲ)共和国
内もしくはその他の地域にある国の公的な目的のためにのみ使用されるその他の財産
もしくは資産、または(ⅳ)共和国の軍事施設もしくは軍事資産に関しては、かかる免
責は放棄されないものとする。
23
共和国は、日本国において提起されるかかる一切の訴訟等に関して、日本国におい
て訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類の送達を受領するための住所として
日本国東京都所在の共和国大使館のその時々の住所(現在、〒108-0073
日本国東京
都港区三田二丁目 17 番 14 号)を指定し、その時々の日本国東京都所在の共和国大使
(またはかかる大使が不在の場合は、大使に代わって行為することを適法に授権され
た東京都所在のその他の共和国の公務員)をかかる住所において訴状その他の訴訟等
の手続にかかる一切の書類の送達を受領することのみに限定した権限を有する代理人
として任命する。共和国は、本債券に未償還額がある限り、かかる指定および任命を
完全に効力あらしめ、かつその効力を維持せしめるために必要な一切の行為(あらゆ
る書類および証書の作成および提出を含む。)を行う。上記代理人が、その理由の如
何を問わず権限ある代理人として行為しなくなったときはいつでも、共和国は自らに
代わって訴状その他の訴訟等の手続にかかる一切の書類を受領する後任の権限ある東
京都における送達受領代理人を直ちに任命し、当該代理人の任命を効力あらしめるた
めに必要な一切の行為をなし、かかる後任代理人を財務代理人に通知する。財務代理
人は、かかる通知を受領次第、直ちにその旨公告する。当該公告に関して生じ、書面
で証されかつ一切の合理的な費用は、これを共和国の負担とする。本第 23 項の規定
は、本債権者が適用ある法律によって認められたその他の方法で訴状その他の訴訟等
の手続にかかる一切の書類の送達を行う権利に何ら影響を及ぼすものではない。
24
本債券の元金または利息その他本債券に基づいて支払われるべき金員の支払を命ず
る判決または命令がいずれかの裁判所でなされ、かかる判決または命令が日本円以外
の通貨(以下「判決の通貨」という。)で表示されている場合には、共和国は本債権者に
対し、(ⅰ)かかる判決または命令(またはその一部)の履行がなされた日と(ⅱ)かかる
判決または命令(またはその一部)のために、日本円から判決の通貨による表示額に換
算された(または換算されたものとみなされた)日との間に生じた換算率の変動から生
じる不足額を補填するために必要な金額を支払う。上記の約束は、共和国の本債券に
基づく他の義務から独立した別個の義務であり、共和国に対する別個、独立の請求原
因となり、その時々に本債権者が支払を猶予したか否かを問わず適用され、かつ、い
かなる判決または命令にかかわりなく完全に有効に存続する。
25
本債券に関する一切の公告は、日本国の官報(可能である場合)ならびに東京都およ
び大阪市において発行される時事に関する事項を掲載する日本語の日刊新聞紙上に各
1 回これを行う。各本債権者に対する直接の通知はこれを要しない。共和国によるか
かる公告は、共和国の請求があった場合に、共和国の費用負担により、財務代理人が
- 9 -
共和国に代わってこれを行う。財務代理契約には、必要なときはいつでも、共和国が
財務代理人に対し、共和国に代わってかかる公告を行うことを、書面にて請求すべき
旨が規定されている。
- 10 -
(TRANSLATION)
REPUBLIC OF HUNGARY
JAPANESE YEN BONDS - FIFTH SERIES (2007)
FISCAL AGENCY AGREEMENT
This Agreement is entered into in Tokyo, Japan on the 18th day of October, 2007,
by and between the REPUBLIC OF HUNGARY (the "Republic") and SUMITOMO
MITSUI BANKING CORPORATION acting on its behalf as the Fiscal Agent, and the
Issuing and Paying Agent.
Article 1.
Issuance of Bonds
(1)
Pursuant to a lawful authorization and the Subscription Agreement of even date
herewith between the Republic and Nikko Citigroup Ltd. and Mizuho Securities Co.,
Ltd. (collectively, the "Joint Lead Managers") (the "Subscription Agreement"), the
Republic will issue Republic of Hungary Japanese Yen Bonds - Fifth Series (2007)
in the aggregate principal amount of ¥ 25,000,000,000 (the "Bonds") on October 26,
2007 (the "Closing Date").
(2)
The conditions of the Bonds (the "Conditions of Bonds") are set forth in Annex
attached hereto, which is incorporated herein as an integral part of this Agreement.
Article 2.
Appointment of Fiscal Agent, and Issuing and Paying Agent
(1)
Upon the terms and conditions set forth in this Agreement and in the Conditions of
Bonds, the Republic hereby appoints Sumitomo Mitsui Banking Corporation as the
fiscal agent, and the issuing and paying agent with respect to the Bonds (the "Fiscal
Agent"), and Sumitomo Mitsui Banking Corporation hereby accepts such
appointment.
(2)
The Republic hereby entrusts the Fiscal Agent with the performance of the duties
and functions set forth herein and in the Conditions of Bonds as those of the Fiscal
Agent, and the Fiscal Agent agrees to perform such duties and functions in
accordance with the provisions of this Agreement and the Conditions of Bonds.
(3)
The Republic hereby entrusts the Fiscal Agent with the performance of the duties
and functions, in addition to those set forth in the preceding paragraph, set forth in
the Business Regulations Relating to Corporate Bonds, etc., the Enforcement Rules
of Business Regulations Relating to Corporate Bonds, etc. and other regulations
prescribed by the Japan Securities Depository Center, Inc. ("JASDEC") (as
amended from time to time after the date hereof) (the "Business Regulations, etc.")
to be performed by an issuing agent and a paying agent, and the Fiscal Agent agrees
to perform such duties and functions in accordance with the Business Regulations,
etc.
-1-
(4)
The Republic may from time to time vary the appointment of the Fiscal Agent,
provided that the Republic shall give prior public notice thereof to the holders of the
Bonds (the "Bondholders") in accordance with the Conditions of Bonds, and
provided further that no replacement of the Fiscal Agent shall take effect until the
appointment of the successor Fiscal Agent comes into effect.
Article 3.
Receipt of Net Subscription Moneys
The Fiscal Agent as issuing agent on behalf of the Republic shall receive the Net
Subscription Moneys (as defined in the Subscription Agreement) on the Closing
Date, subject to the terms and conditions of the Subscription Agreement, from the
Handling Manager (as defined in the Subscription Agreement) through the Bank of
Japan Financial Network System. Upon receipt of the Net Subscription Moneys,
the Fiscal Agent shall pay to the Republic the Net Subscription Moneys net of the
sum of any front-end commissions and expenses payable to the Fiscal Agent under
Article 8 of this Agreement and the amount of new record service fees payable to
JASDEC pursuant to the Business Regulations, etc.
Article 4.
Registration Book
The Fiscal Agent, on behalf of the Republic, shall prepare and administer the
registration book for the Bonds (the "Registration Book") and shall keep it at its
Head Office pursuant to Condition 8 of the Conditions of Bonds. If any event
occurs which necessitates any entry in, or amendment to, the Registration Book
after the issuance of the Bonds, the Fiscal Agent shall without delay make such
entry or amendment, as the case may be.
Article 5.
Remittance of Funds
(1)
At least one (1) bank business day in Japan prior to the due date for the payment of
principal of or interest on the Bonds, the Republic shall remit to the Head Office of
the Fiscal Agent funds necessary for the payment of such principal or interest (as
the case may be), together with the commissions payable through the Fiscal Agent
acting as paying agent in respect thereof.
(2)
For purposes of this Agreement, the term "principal" and "interest" shall be
construed to include additional amounts payable pursuant to Condition 11 of the
Conditions of Bonds.
Article 6.
(1)
Cancellation of Bonds
In order to cancel the Bonds which have been purchased by the Republic pursuant
to Condition 13 of the Conditions of Bonds, the Republic shall deliver to the Fiscal
Agent a written notice of cancellation indicating the aggregate principal amount and
such other information required for the cancellation of such Bonds to be canceled.
-2-
(2)
The Fiscal Agent shall confirm the notice of cancellation which the Fiscal Agent
receives from JASDEC and the notice from the Republic set forth in the preceding
paragraph, and shall fix an aggregate principal amount of the Bonds after the
cancellation by reducing the aggregate principal amount of the Bonds so canceled.
Article 7.
Public Notice and Other Duties
(1)
Public notices relating to the Bonds to be given by the Republic under the
Conditions of Bonds shall, upon the request and at the expense of the Republic, be
given by the Fiscal Agent on behalf of the Republic. The Republic shall request
the Fiscal Agent in writing to give such public notices on behalf of the Republic
whenever required under the Conditions of Bonds.
(2)
If the Fiscal Agent receives any written notice or written request from any
Bondholder or Bondholders upon presentation of a certificate or certificates (as
defined in Condition 17 of the Conditions of Bonds, the "Certificate" or
"Certificates") in accordance with Condition 17, or Condition 18 of the Conditions
of Bonds, it shall promptly send to the Republic a copy thereof accompanied by a
copy or copies of the Certificate or Certificates. The Republic shall reimburse the
Fiscal Agent for all expenses (including but not limited to mailing expenses)
incurred by it in order to perform its duties set forth in this paragraph pursuant to the
Conditions of Bonds.
(3)
A copy of this Agreement together with the Conditions of Bonds shall be kept at the
Head Office of the Fiscal Agent and shall be made available for the perusal or
photocopying by any Bondholder in accordance with the provisions of Condition 6
of the Conditions of Bonds.
(4)
In the event that a Bondholders' meeting will be convened pursuant to Condition
18 of the Conditions of Bonds and the Fiscal Agent is requested by the Republic to
provide the services required for the convocation of such meeting and expediting
the proceedings therefor in accordance with the provisions of such Condition 18, the
Fiscal Agent will accept such request and will take the steps necessary for such
convocation and expediting; provided, all reasonable expenses incurred by the
Fiscal Agent in connection with providing such services shall be paid by the
Republic and a reasonable fee in an amount separately agreed upon between the
Republic and the Fiscal Agent in advance having regard to the services to be
provided by the Fiscal Agent therefor shall be paid by the Republic to the Fiscal
Agent. All expenses reimbursed by the Republic under this clause shall be paid
upon a detailed invoice and a written explanation thereto.
Article 8.
(1)
Commissions
Except as otherwise provided herein, as consideration for the services to be rendered
by the Fiscal Agent and as reimbursement of expenses to be incurred by the Fiscal
Agent under this Agreement or the Conditions of Bonds, the Republic shall pay the
Fiscal Agent a commission and shall reimburse the Fiscal Agent for expenses
-3-
incurred by the Fiscal Agent in such amounts and upon such terms as shall be
separately agreed between the Republic and the Fiscal Agent.
(2)
The Republic entrusts hereby the Fiscal Agent with the payment of the new record
service fees payable by the Republic to JASDEC pursuant to the Business
Regulations, etc. The Fiscal Agent shall on behalf of the Republic pay the amount to
JASDEC as the new record service fees in respect of the Bonds.
(3)
The Republic hereby entrusts the Fiscal Agent with the handling of commissions for
payment of interest and principal in respect of the Bonds, and the Fiscal Agent
agrees to perform such handling in accordance with such terms as shall be
separately agreed between the Republic and the Fiscal Agent and the Business
Regulations, etc.
Article 9.
Indemnification
(1)
In acting under this Agreement or the Conditions of Bonds in connection with the
Bonds, the Fiscal Agent is acting solely as agent of the Republic and does not
assume any obligation towards, or relationship of agency or trust for or with, the
Bondholders.
(2)
The Fiscal Agent shall be protected and shall incur no liability for or in respect of
any action taken or thing suffered by it in reliance upon any notice, direction,
consent, certificate, affidavit, statement, or other paper or document believed by it,
in good faith, to be genuine and to have been passed or signed by the proper parties.
(3)
The Fiscal Agent may consult with its counsel or other counsel satisfactory to it, and
the opinion of such counsel shall be full and complete authorization and protection
in respect of any action taken or suffered by it hereunder in good faith and in
accordance with such opinion.
(4)
The Republic agrees to indemnify the Fiscal Agent for, and to hold it harmless from
or against, any loss or liability incurred on its part arising out of or in connection
with the actions or inactions taken in good faith by it hereunder, as well as
reasonable costs and expenses of defending itself against any legal action or claim
brought against it in connection therewith.
(5)
No provision of this Agreement shall be construed to relieve the Fiscal Agent from
liability for its gross negligence, willful misconduct, or bad faith.
(6)
The Fiscal Agent agrees to indemnify the Republic, its officials, employees and
any person acting on its behalf for, and to hold any of them harmless against, any
loss or liability incurred on their part arising out of or in connection with or as the
result of the actions or inactions taken in negligence, or wilful misconduct, or bad
faith by such agents, as well as reasonable costs and expenses (including, without
limitation, legal fees) of defending themselves against any legal action or claim
brought against them in connection therewith.
-4-
Article 10.
(1)
Notices
Any and all notices to the Republic under this Agreement shall be sent by airmail or
by facsimile transmission (confirmed in writing sent by airmail), addressed as
follows:
Government Debt Management Agency Private Company Limited by Shares
H-1027 Budapest
Csalogány u. 9-11
Republic of Hungary
Attention: Capital Markets Department
Facsimile: +361 488-9425
(2)
Any and all notices to the Fiscal Agent under this Agreement shall be sent by
airmail or by facsimile transmission (confirmed in writing sent by airmail),
addressed, as follows:
Sumitomo Mitsui Banking Corporation
1-2, Yurakucho 1-chome
Chiyoda-ku, Tokyo 100-0006
Japan
Attention:
Global Securities Business Department
Facsimile:
+81-3-3501-8533
(3)
The Republic or the Fiscal Agent may change its addresses set forth above by
written notice given to the other in the manner set forth in this Article. Every
notice or other communication sent in accordance with this Article shall be effective
upon receipt by the addressee; provided, however, that any such notice or other
communication which would otherwise take effect after 4:00 p.m. on any particular
day shall not take effect until 10:00 a.m. on the immediately succeeding business
day in the place of the addressee.
(4)
All notices and other communications hereunder shall be made in the English
language or shall be accompanied by a certified English translation thereof. Any
certified English translation delivered hereunder shall be certified a true and
accurate translation by a professionally qualified translator or by some other person
competent to do so.
Article 11.
Effective Date and Termination
(1)
This Agreement shall become effective on the date of execution of this Agreement.
(2)
If the Bonds are not issued on the Closing Date for any reason, this Agreement shall
terminate forthwith without any notice, whereupon the parties hereto shall be
relieved from their respective obligations hereunder, except that the Republic shall
reimburse the Fiscal Agent for all reasonable expenses incurred by it by the time of
the termination of this Agreement.
-5-
Article 12.
Governing Law
This Agreement shall be governed by and construed in accordance with the laws of
Japan.
Article 13.
Jurisdiction
(1)
Any legal action or other judicial procedures against the Republic relating to this
Agreement (the "Judicial Procedures") may be brought in the Tokyo District Court
and any other court of Japan competent under applicable Japanese law to hear
appeals from such court for the purpose of any such action or other court procedures,
to the jurisdiction of which the Republic hereby expressly, unconditionally and
irrevocably agrees to submit. Any such Judicial Procedures against the Republic
may also be brought in any court in the Republic competent under the applicable
laws of the Republic to hear such Judicial Procedures. To the extent that the
Republic may in any jurisdiction claim for itself or its assets or revenues immunity
from suit, execution, attachment (whether in aid of execution, before judgment or
otherwise) or other legal process and to the extent that in any such jurisdiction there
may be attributed to itself or its assets or revenues such immunity (whether or not
claimed), the Republic agrees not to claim and irrevocably waives such immunity to
the fullest extent permitted by the laws of such jurisdiction, provided that the
Republic does not waive any immunity with respect to: (i) present or future
"premises of the mission" as defined in the Vienna Convention on Diplomatic
Relations signed in 1961, (ii) "consular premises" as defined in the Vienna
Convention on Consular Relations signed in 1963, (iii) any other property or assets
used solely for official state purposes in the Republic or elsewhere, or (iv) military
property or military assets of the Republic related thereto.
(2)
The Republic hereby designates the address from time to time of the Embassy of
the Republic in Tokyo, Japan, currently at 17-14, Mita 2-chome, Minato-ku, Tokyo
108-0073, Japan, as the address for the purpose of accepting service of process or
other judicial documents in Japan in connection with any Judicial Procedures
instituted in Japan and appoints the Ambassador for the Republic in Tokyo, Japan
from time to time (or in his absence such other official of the Republic in Tokyo
who is authorized to act in his stead) as the authorized agent only to accept such
service of process or other judicial documents at such address. So long as any of
the Bonds remains outstanding, the Republic shall take any and all actions
(including the execution and filing of any and all documents and instruments) that
may be necessary to effect and continue such designation and appointment in full
force and effect. If at any time such authorized agent should, for any reason, cease
to act as such authorized agent, the Republic shall immediately appoint, and it
hereby undertakes to take any and all actions that may be necessary to effect the
appointment of, a successor authorized agent in Tokyo to receive service of process
or other judicial documents on its behalf and the Republic shall notify the Fiscal
Agent of such successor agent. Nothing in this paragraph shall affect the right of
the Fiscal Agent to serve process or other judicial documents in any manner
otherwise permitted by applicable law.
-6-
Article 14.
Language
This Agreement is executed in two (2) counterparts in the Japanese language to each
of which a non-binding English translation is attached. In the event of difference
in meaning, the Japanese version shall prevail.
-7-
IN WITNESS WHEREOF, the parties have executed this Agreement on the date
and at the place hereinabove first written.
REPUBLIC OF HUNGARY
By:
_______________________________________
SUMITOMO MITSUI BANKING CORPORATION
By:
_______________________________________
-8-
(Translation)
Annex
CONDITIONS OF BONDS
THESE CONDITIONS OF BONDS shall apply to the REPUBLIC OF HUNGARY
JAPANESE YEN BONDS – FIFTH SERIES (2007) (the “Bonds”) issued pursuant to
lawful authorization by the Republic of Hungary (the “Republic”).
(1)
The aggregate principal amount of the Bonds is ¥25,000,000,000.
(2)
The Bonds are issued in the denomination of ¥100,000,000 each. No Bond
shall be split into Bonds of a smaller denomination or consolidated with any
other Bond. The Bonds will be issued on October 26, 2007.
(3)
The Law Concerning Book-Entry Transfer of Corporate Bonds, etc. of Japan
(Law No. 75 of 2001, as amended) (the “Book-Entry Transfer Law”) shall apply
to the Bonds and the transfer of and other matters relating to Bonds shall be
dealt with in accordance with the Book-Entry Transfer Law and the business
regulations or other rules from time to time adopted by the Book-Entry
Transfer Institution as defined in Condition 7 pursuant to the Book-Entry
Transfer Law in relation to its services relating to book-entry transfer of
corporate bonds, etc. (collectively the “Business Rules of the Book-Entry
Transfer Institution”).
Certificates for the Bonds (the “Bond Certificates”) shall not be issued except in
case (a) the Book Entry Transfer Institution becomes unable to continue the
book entry transfer business, for the reason that its appointment for such
business is cancelled or becomes void under the Book-Entry Transfer Law, and
(b) no successor exists who will take over such book-entry transfer business,
where the holders of Bonds (the “Bondholders”) may make a request for the
issue of Bond Certificates. In the event that the Bond Certificates are issued,
the Bond Certificates shall be issued exclusively in bearer form, together with
those interest coupons, which have not been then due yet. The Bondholders
may not request that Bond Certificates be exchanged for Bond Certificates in
registered form or divided or consolidated denominations. All expenses
incurred in connection with the issue of such Bond Certificates shall be borne
by the Republic.
If Bond Certificates are issued, the manners of the calculation and payment of
principal of and interest on the Bonds, the exercise of the rights under the
Bonds by the Bondholders and the transfer of the Bonds, and all other matters
in respect of the Bonds shall be subject to the then applicable Japanese laws
and regulations and prevailing market practice.
(4)
The Bonds shall bear interest at the rate of 2.11% per annum.
(5)
The period of extinctive prescription shall be ten (10) years for the principal of
the Bonds and five (5) years for the interest on the Bonds.
-2(6)
(7)
(a)
Sumitomo Mitsui Banking Corporation acts as fiscal agent and issuing
and paying agent (the “Fiscal Agent”) of the Republic in respect of the
Bonds. The Fiscal Agent shall perform the duties and functions
provided for in these Conditions of Bonds, the Fiscal Agency Agreement
dated October 18, 2007 (the “Fiscal Agency Agreement”) between the
Republic and the Fiscal Agent and the Business Rules of the Book-Entry
Transfer Institution. Except as otherwise provided in these Conditions
of Bonds, the Fiscal Agent is acting solely as agent of the Republic and
does not assume any obligation towards or relationship of agency or
trust for or with the Bondholders. A copy of the Fiscal Agency
Agreement together with these Conditions of Bonds shall be kept at the
Head Office of the Fiscal Agent and shall be made available for perusal
or photocopying by any Bondholder during normal business hours of
that Head Office. All expenses incurred for such photocopying shall be
borne by the applicant therefor.
(b)
No bond administrator is appointed in respect of the Bonds.
(c)
The Republic may from time to time vary the appointment of the Fiscal
Agent, provided, however, that the appointment of the Fiscal Agent shall
continue until the replacement fiscal agent and issuing and paying
agent shall be effectively appointed. In such case the Republic shall give
prior public notice thereof to the Bondholders in accordance with
Condition 25.
(d)
The Republic shall, without delay, appoint a replacement fiscal agent
and issuing and paying agent (provided that such replacement fiscal
agent and issuing and paying agent shall be qualified to act as both
issuing agent and paying agent pursuant to Business Rules of the
Book-Entry Transfer Institution) and give public notice in accordance
with Condition 25 to that effect to the Bondholders if the Book-Entry
Transfer Institution as defined in Condition 7 notifies the Republic that
the Fiscal Agent will be disqualified from being a designated issuing
agent and/or paying agent.
(e)
As at the effective date of the appointment described in (c) and (d) above,
the replacement fiscal agent and issuing and paying agent shall succeed
to and shall replace the previous Fiscal Agent, and shall perform its
duties and functions provided for in these Conditions of Bonds, the
Fiscal Agency Agreement and the Business Rules of the Book-Entry
Transfer Institution, with the same effect as if the replacement fiscal
agent and issuing and paying agent had been named as the Fiscal Agent
therein and herein.
Japan Securities Depository Center, Incorporated (the “Book-Entry Transfer
Institution”) acts as book-entry transfer institution (furikae kikan) for the
Bonds under the Book-Entry Transfer Law.
In these Conditions of Bonds, all references to the Book-Entry Transfer
Institution shall be deemed to include any successor book-entry transfer
institution as designated by the competent minister responsible for such
matters pursuant to the Book-Entry Transfer Law.
-3-
(8)
The registration book for the Bonds shall be prepared and maintained by the
Fiscal Agent and kept by it at its Head Office.
(9)
The Bonds shall bear interest from and including October 27, 2007, payable
semi-annually in arrears on April 26 and October 26 of each year (each, an
“Interest Payment Date”) in respect of the six (6) months to and including the
relevant interest payment Date. Interest for any period of other than six (6)
months shall be payable for the actual number of days included in such period
computed on the basis of a 365-day year and any resultant amount shall be
rounded to the nearest one yen downwards. The total amount of interest
payable to each Bondholder shall be calculated in accordance with the
Business Rules of the Book-Entry Transfer Institution.
(10)
The Bonds shall cease to bear interest after the date on which they become due
for redemption; provided, however, that should the Republic fail to redeem the
Bonds when due in accordance with these Conditions of Bonds, interest at the
rate provided in Condition 4 shall be paid for the actual number of days of the
period from but excluding the due date to and including the date of actual
redemption of the Bonds (computed on the basis of a 365-day year and any
resultant amount shall be rounded to the nearest one yen downwards.). Such
period, however, shall not exceed fourteen (14) days commencing with the date
on which a public notice of receipt of the full amount of principal by the Fiscal
Agent (in its capacity as paying agent under the book-entry transfer system for
corporate bonds, etc. operated by the Book-Entry Transfer Institution; the
“Paying Agent” in such capacity) or (if later) a public notice of the method
and/or the date of payment has been given by the Fiscal Agent in accordance
with the second paragraph of Condition 14.
(11)
All payments of principal and interest in respect of the Bonds shall be made
free and clear of, and without withholding or deduction for, any taxes, duties,
assessments or governmental charges of whatsoever nature imposed, levied,
collected, withheld or assessed by the Republic or any political subdivision or
any authority thereof or therein having power to tax, unless such withholding
or deduction is required by law. In that event, the Republic shall pay such
additional amounts as will result in the receipt by the Bondholders of such
amounts as would have been received by them if no such withholding or
deduction had been required, except that no such additional amounts shall be
payable in respect of any Bond
(a)
held by a Bondholder which is liable to such taxes, duties, assessments
or governmental charges in respect of such Bond by reason of its having
some connection with the Republic other than the mere holding of such
Bond; or
(b)
more than 30 days after the Relevant Date except to the extent that the
relevant Bondholder would have been entitled to such additional
amounts if the Book-Entry Transfer Institution had make a request for
payment on the last day of such period of 30 days.
In addition to (a) and (b) above, no such additional amounts shall be payable in
respect of any Bonds where such withholding or deduction would not be
required if the Bondholder or any person acting on its behalf had presented the
-4requested form or certificate or had made the requested declaration of
non-residence or any other claim for exemption upon the presentation or
making of which that holder would have been able to avoid such withholding or
deduction.
In this Condition 11, “Relevant Date” means whichever is the later of: (i) the
date on which the payment in question first becomes due and (ii) if the full
amount payable has not been received by the Paying Agent on or prior to such
due date, the date on which (the full amount having been so received) public
notice to that effect has been given to the Bondholders in accordance with the
second paragraph of Condition 14.
Any reference in these Conditions of Bonds to principal or interest shall be
deemed to include any additional amounts in respect of principal or interest (as
the case may be) which may be payable under this Condition 11.
(12)
Unless previously redeemed, or purchased and cancelled, the Bonds shall be
redeemed at a price equal to their principal amount on October 26, 2017.
Except as otherwise provided in these Conditions of Bonds, the Republic may
not prepay the principal of or interest on the Bonds in full (or in any part).
(13)
The Republic may purchase the Bonds at any time in the open market or
otherwise and may cancel or cause to be cancelled any Bonds so purchased,
except otherwise provided in the Business Rules of the Book-Entry Transfer
Institution.
(14)
Payment of principal of and interest on the Bonds shall be made by the Paying
Agent in accordance with the method adopted by the Book-Entry Transfer Law,
the Business Rules of the Book-Entry Transfer Institution and any other
applicable rules and methods of treatment adopted by the Book-Entry Transfer
Institution.
If the full amount of principal of or interest on the Bonds payable on any due
date is received by the Paying Agent after such due date, the Fiscal Agent shall
give public notice to that effect and of the method and the date of the overdue
payment as soon as practicable but not later than fourteen (14) days after
receipt of such amount by the Paying Agent. If at the time of such receipt
either the method or the date of such payment (or both) is not determinable,
the Fiscal Agent shall give public notice to the Bondholders of such receipt and
of the method and date of such payment to the extent the same has been
determined, and give at a later date public notice of the method and/or the
date of such payment promptly upon determination thereof. All expenses
incurred in connection with the said public notice shall be borne by the
Republic.
(15)
(a)
The Bonds constitute direct, unconditional, (except where any security
is or will be provided for the Bonds pursuant to this Condition 15 (b) in
the future) unsecured, unsubordinated and general obligations of the
Republic. The Bonds rank pari passu, without any preference among
themselves, and at least pari passu in right of payment with all other
present and future direct, unconditional, unsecured, unsubordinated
and general obligations of the Republic (except as aforesaid), save only
-5for such obligations as may be preferred by mandatory provisions of
applicable law.
(b)
So long as any Bond remains outstanding, the Republic undertakes
that, if it or the National Bank of Hungary creates or permits to subsist
any Security Interest upon the whole or any part of its or their assets or
revenues, present or future, to secure: (i) any Public External
Indebtedness of the Republic having an original maturity of at least one
year; or (ii) any Public External Indebtedness of the National Bank of
Hungary having an original maturity of at least one year and incurred on
or prior to December 31, 1998, the Republic shall, at the time or prior
thereto, secure equally and rateably therewith the obligations of the
Republic under the Bonds.
(c)
So long as any Bond remains outstanding, the Republic shall:
(i)
continue to procure that either the Republic or the National Bank of
Hungary exercises full ownership, power and control over the
International Monetary Assets as they exist from time to time; and
(ii)
duly obtain and maintain in full force and effect all governmental
consents, licenses, approvals and authorizations, and/or make or cause
to be made all (if any) registrations, recordings and filings, which may at
any time be required to be obtained and/or made in the Republic for the
execution, delivery or performance of all obligations arising under the
Bonds and the validity or enforceability thereof.
In these Conditions of Bonds:
“External Indebtedness” means any obligation in respect of existing or
future Indebtedness denominated or payable, or at the option of the holder
thereof payable, in a currency other than the lawful currency of the Republic
provided that, if at any time the lawful currency of the Republic is the Euro,
then any Indebtedness as described herein, expressed in or payable or
optionally payable in Euro, more than 50 per cent. of the aggregate principal
amount of which is initially placed outside the Republic and issued after the
date on which the Euro becomes the lawful currency of the Republic, shall be
included;
“IMF” means the International Monetary Fund;
“Indebtedness” means any indebtedness of any Person (whether
incurred as principal or surety) for money borrowed;
“International Monetary Assets” means all of the Republic’s official
holdings of gold and all of the Republic’s and the Republic’s Monetary
Authorities’ holdings of: (i) Special Drawing Rights; (ii) Reserve Positions in the
IMF; and (iii) Foreign Exchange; the terms “Special Drawing Rights”, “Reserve
Positions in IMF” and “Foreign Exchange” have, as to the types of assets
included, the meanings given to them in the IMF’s publication entitled
“International Financial Statistics” or such other meaning as shall be formally
adopted by the IMF from time to time;
-6“Monetary Authorities” means the National Bank of Hungary and, if and
to the extent that it performs the functions of a monetary authority for or on
behalf of the Republic or the government thereof, any currency board,
exchange stabilization fund or treasury;
“National Bank of Hungary” means the National Bank of Hungary or any
other entity which, from time to time, acts as a central bank of the Republic, as
the case may be;
“Person” means any individual, company, corporation, firm,
partnership, joint venture, association, organization, state or agency of a state
or other entity, whether or not having separate legal personality;
“Public External Indebtedness” means External Indebtedness which: (i)
is in the form of, or represented by, bonds, notes or other similar securities;
and (ii) is, or may be, quoted, listed or ordinarily purchased and sold on any
stock exchange, automated trading system or over-the-counter or other
securities market; and
“Security Interest” means any lien, pledge, hypothecation, mortgage,
security interest, charge or any other encumbrance, agreement or
arrangement which has a similar legal and economic effect including, without
limitation, anything analogous to any of the foregoing under the laws of any
jurisdiction.
For the purpose of these Conditions of Bonds, a Bond shall be considered to be
“outstanding” unless one or more of the following events has occurred:
(i)
it has been redeemed in full, or purchased and cancelled under
Condition 13;
(ii)
all claims for principal and interest in respect of such Bond have become
void under Condition 5;
(iii)
(16)
for the purposes of Conditions 17 and 18 only, it is then held by any
Person (including but not limited to the Republic) for the benefit of the
Republic or by any public body owned or controlled, directly or
indirectly, by the Republic or purchased but not yet cancelled in
accordance with Condition 13.
If any security is provided for the Bonds under Condition 15 (b), the Republic
shall take any and all steps necessary for creation and perfection of such
security in accordance with the provisions of Condition 15 (b) and applicable
laws and regulations. Upon creation and perfection of such security, the
Republic shall give public notice, stating that such security has been duly and
validly created and perfected in accordance with the provisions of Condition 15
(b) and applicable laws and regulations. All expenses incurred in connection
with the creation, perfection, maintenance and execution of such security shall
be borne by the Republic.
The provisions of Conditions 15 (b) and (c) shall not apply if full redemption of
the Bonds cannot be made by reason of failure on the part of (i) Bondholders
and/or (ii) account management institutions (kouza kanri kikan) (acting
-7through the Book-Entry Transfer Institution) to claim payment of the Bonds
when due.
(17)
If any of the following events occurs and is continuing:
(a)
Events of Default:
(i)
the Republic fails to pay any amount of interest in respect of the Bonds
within 15 days of the due date for payment thereof; or
(ii)
the Republic defaults in the performance or observance of any of its
other obligations under or in respect of the Bonds or the Fiscal Agency
Agreement and such default remains unremedied for 30 days after
written notice thereof, addressed to the Republic by any Bondholder,
together with the Certificate (as defined below), has been delivered to the
Republic or to the Head Office of the Fiscal Agent; or
(b)
Events of Acceleration:
(i)
any action, condition or thing at any time required to be taken, fulfilled
or done in order: (A) to enable the Republic lawfully to enter into,
exercise its rights and perform and comply with its obligations under
and in respect of the Bonds, (B) to ensure that those obligations are
legal, valid, binding and enforceable and (C) subject to their official
translation into the Hungarian language, to make the Bonds admissible
in evidence in the courts of the Republic is not taken, fulfilled or done
within 30 days of receipt by the Republic of written notice thereof; or
(ii)
it is or will become unlawful for the Republic to perform or comply with
any of its obligations under or in respect of the Bonds and such
unlawfulness is not remedied by the Republic within 30 days’ written
notice thereof;
then, in the case of any event mentioned in either (a) or (b) above, all of the
Bonds may by written notice addressed and delivered by the Bondholders of at
least 25 per cent. of the aggregate principal amount of the outstanding Bonds
to the Fiscal Agent, together with the respective Bondholder’s certificate (the
“Certificate”) issued by the Book-Entry Transfer Institution or the account
management institution (koza kanri kikan) with which such Bondholder has an
account to have his Bond or Bonds recorded certifying the holding of the
relevant Bonds, be declared immediately due and payable, whereupon, unless
prior to such date the Republic shall have cured or otherwise rectified the
relevant event, all of the Bonds shall become immediately due and payable at
their principal amount together with accrued interest. The Republic shall
ensure that it will use all reasonable endeavors to give prompt public notice of
any such declaration to the Bondholders.
(c)
Rescission of the Declaration of Acceleration:
if the Fiscal Agent receives notice, together with the relevant
Certificates, in writing from the Bondholders of at least 50 per cent. in
aggregate principal amount of the outstanding Bonds and/or a
resolution is passed at a Bondholders’ meeting duly convened and held
-8in accordance with Condition 18 to the effect that the Event(s) of Default
and/or Event(s) of Acceleration giving rise to a declaration of
acceleration made pursuant to Condition 17 (a) or (b) above is or are
cured or is or are waived by them following any such declaration and
that such holders request the Fiscal Agent to rescind the relevant
declaration, the Fiscal Agent shall, by a written notice to the Republic
and the Bondholders by a public notice, rescind the relevant declaration
whereupon it shall be rescinded and shall have no further effect. No
such rescission shall affect any other or any subsequent Event of
Default and/or Event of Acceleration or any right of any Bondholder in
relation thereto.
All documented and reasonable expenses necessary for the procedures under
this Condition 17 shall be borne by the Republic.
(18)
When the Bondholders holding one-tenth (1/10) or more of the aggregate
principal amount of the Bonds then outstanding, acting either jointly or
individually, make a request therefor to the Republic at the Head Office of the
Fiscal Agent in writing, provided that such Bondholders shall have presented
to the Fiscal Agent their relevant Certificates, or should the Republic deem it
necessary, the Republic shall convene a Bondholders’ meeting by giving at
least twenty-one (21) days’ prior public notice of the meeting in accordance
with Condition 25 to consider matters provided in Condition 17 or such other
matters as the Republic may deem to have material effects on the interests of
the Bondholders including the modification of these Conditions of Bonds;
provided that any such modification shall require consent of the Republic
except for waivers of rights of the Bondholders under the Bonds. The Republic
shall ensure that the Fiscal Agent, on behalf of the Republic, shall take the
steps necessary for convocation of Bondholders’ meetings and expedite the
proceedings thereof.
The Bondholders may exercise their votes by themselves, by proxy, in writing
or (in the event the Republic permits the exercise of the voting rights by an
electronic method) by an electronic method pursuant to the rules established
by the Fiscal Agent on behalf of the Republic. The Republic may have its
representatives attend such meeting and express its opinion thereat. At such
meeting, each Bondholder shall have voting rights in proportion to the
principal amount of the Bonds held by him, provided that the relevant
Certificate shall have been presented to the Fiscal Agent at its Head Office at
least seven (7) days prior to the date set for such meeting and to the Republic or
the Fiscal Agent at such meeting on the date thereof; and provided, further,
that such Bondholder shall not make an application for book-entry transfer or
an application for obliteration of such Bonds unless he returns such Certificate
to the Book-Entry Transfer Institution or the account management institution
which issued such Certificate.
Resolutions of such meeting shall be adopted by two-thirds (2/3) or more of the
votes of the Bondholders present at such meeting which must be attended by
the Bondholders holding more than one-half (1/2) of the aggregate principal
amount of the Bonds then outstanding and such resolution shall, to the extent
permitted by the laws of Japan, be binding on all the Bondholders whether
present or not at such meeting and shall thereupon be carried out by a
representative appointed by such meeting.
-9-
The Bondholders’ meeting shall be held in Tokyo, Japan.
For the purpose of this Condition 18, in counting the number of votes exercised
at a Bondholders' meeting and the quorum of the Bondholders present at such
meeting, the Bondholders who have exercised their votes by proxy or in writing
or (in the event the Republic permits the exercise of the voting rights by
electronic method) by an electronic method shall be deemed to have attended
and voted at such meeting.
All documented and reasonable expenses necessary for the procedures under
this Condition 18 shall be borne by the Republic.
(19)
If any due date for the payment of principal of or interest on the Bonds is not a
banking business day in Japan, the Bondholders shall not be entitled to
payment of the amount due until the immediately following banking business
day in Japan. The Bondholders shall not be entitled to the payment of any
further or additional interest or other payment in respect of such delay.
(20)
Except as otherwise provided in these Conditions of Bonds, the place of
performance of obligations pertaining to the Bonds is Tokyo, Japan.
(21)
Except as to the authorization relating to the issue by the Republic of the
Bonds and matters concerning the creation, validity and enforcement of the
Security Interest (if any), the Bonds and all the rights and obligations of all the
parties concerned, including the Bondholders, arising thereunder shall in all
respects be governed by the laws of Japan.
(22)
Any legal action or other judicial procedures against the Republic relating to
the Bonds or these Conditions of Bonds (the “Judicial Procedures”) may be
brought in the Tokyo District Court and any other court of Japan competent
under applicable Japanese law to hear appeals from such court for the purpose
of any such action or other court procedures, to the jurisdiction of which the
Republic hereby expressly, unconditionally and irrevocably agrees to submit.
Any such Judicial Procedures against the Republic may also be brought in any
court in the Republic competent under the applicable laws of the Republic to
hear such Judicial Procedures. To the extent that the Republic may in any
jurisdiction claim for itself or its assets or revenues immunity from suit,
execution, attachment (whether in aid of execution, before judgment or
otherwise) or other legal process and to the extent that in any such jurisdiction
there may be attributed to itself or its assets or revenues such immunity
(whether or not claimed), the Republic agrees not to claim and irrevocably
waives such immunity to the fullest extent permitted by the laws of such
jurisdiction, provided that the Republic does not waive any immunity with
respect to: (i) present or future “premises of the mission” as defined in the
Vienna Convention on Diplomatic Relations signed in 1961, (ii) “consular
premises” as defined in the Vienna Convention on Consular Relations signed in
1963, (iii) any other property or assets used solely for official state purposes in
the Republic or elsewhere, or (iv) military property or military assets of the
Republic related thereto.
(23)
The Republic hereby designates the address from time to time of the Embassy
of the Republic in Tokyo, Japan, currently at 17-14, Mita 2-chome, Minato-ku,
- 10 Tokyo 108-0073, Japan, as the address for the purpose of accepting service of
process or other judicial documents in Japan in connection with any Judicial
Procedures instituted in Japan and appoints the Ambassador for the Republic
in Tokyo, Japan from time to time (or in his absence such other official of the
Republic in Tokyo who is authorized to act in his stead) as the authorized agent
only to accept such service of process or other judicial documents at such
address. So long as any of the Bonds remains outstanding, the Republic shall
take any and all actions (including the execution and filing of any and all
documents and instruments) that may be necessary to effect and continue
such designation and appointment in full force and effect. If at any time such
authorized agent should, for any reason, cease to act as such authorized agent,
the Republic shall immediately appoint, and it hereby undertakes to take any
and all actions that may be necessary to effect the appointment of, a successor
authorized agent in Tokyo to receive service of process or other judicial
documents on its behalf and the Republic shall notify the Fiscal Agent of such
successor agent. Upon receipt of such notice, the Fiscal Agent shall give public
notice to that effect. All documented and reasonable expenses incurred in
connection with the said public notice shall be borne by the Republic. Nothing
in this Condition 23 shall affect the right of the Bondholders to serve process or
other judicial documents in any manner otherwise permitted by applicable
law.
(24)
In the event of a judgment or order being rendered or issued by any court for
the payment of principal of or interest on the Bonds or any other amount
payable under the Bonds, and such judgment or order being expressed in a
currency other than Japanese yen (the “Judgment Currency”), the Republic
shall pay to the Bondholders the amount necessary to make up any deficiency
arising or resulting from any variation in rates of exchange between (i) the date
of discharge of such judgment or order (or part thereof) and (ii) the date as of
which the amount expressed in the Judgment Currency is (or is to be treated
as) to be converted from Japanese yen for the purposes of any such judgment
or order (or part thereof). The above undertaking shall constitute an obligation
of the Republic separate and independent from its other obligations under the
Bonds, shall give rise to a separate and independent cause of action against
the Republic, shall apply irrespective of any indulgence granted by any
Bondholder from time to time and shall continue in full force and effect
notwithstanding any judgment or order.
(25)
All public notices relating to the Bonds shall be given once in the Japanese
Official Gazette (if possible) and once in a daily Japanese newspaper published
in both Tokyo and Osaka reporting general affairs. Direct notification to
individual Bondholders need not be made. Such public notices to be given by
the Republic shall, upon the request of and at the expense of the Republic, be
given by the Fiscal Agent on behalf of the Republic. The Fiscal Agency
Agreement provides that the Republic shall request the Fiscal Agent in writing
to give such public notices on behalf of the Republic whenever necessary.
「発 行 者 の 概 況」 の 要 約
1
概
要
(Ⅰ) 概
要
ハンガリーは、中央ヨーロッパに位置し、約93,000平方キロメートルの国土を有する。ハンガリーは、7か国
(北にスロバキア共和国、ウクライナ、東にルーマニア、南にセルビア、クロアチア共和国および西にスロベニ
ア共和国、オーストリア共和国)と国境を接する。ハンガリーの首都は、ブダペストである。
(Ⅱ) 人
口
ハンガリーの人口は、2007年1月1日の時点で約10.1百万人であった。人口の約66%は都市部に住み、約1.7百
万人がブダペストに住む。ブダペストは、ハンガリーの政治、行政、文化および商業の中心地である。人口の
97%超がマジャール人であるが、その他には特に、クロアチア系、ドイツ系、ローマ系、ルーマニア系、セルビ
ア系およびスロバキア系の少数民族が存在する。
(Ⅲ) 政治体制
変革および新憲法
第二次世界大戦直後、ハンガリーは、ハンガリーの政党による「多党連立与党(grand coalition)」が統治し
た。しかしながら1948年までには、全ての非共産系政党がソビエト連邦の支援により廃止された。1990年まで、
ハンガリー社会主義労働者党が、政府の各方面を独占していた。
1980年代末の間、ハンガリーの政治体制は劇的に変化した。1989年10月23日、ハンガリーは共和制を宣言し、
国家の自由民主国家への地位の変化を示すために、ハンガリーの名称は「ハンガリー人民共和国」から「ハンガ
リー共和国」へと変更された。また1989年には、憲法が現在の形へと大幅に改正された。かかる新憲法の下、ハ
ンガリーは複数政党による民主政府を確立し、これにより、中央・東ヨーロッパの旧共産国家のうち、民主改革
を実行する最初の国家の1つとなった。1989年に非共産系の政党が設立され、1990年には1947年以来初のハンガ
リーにおける複数政党選挙が行われた。
大 統 領
共和国大統領が国家元首である。議会により選出され、その任期は5年である。大統領は国会議員より選出す
ることができるが、必ずそのように選出する必要はない(但し、大統領と国会議員を同時に兼ねることはできな
い。)。大統領は、一度限り再選が可能である。現在の大統領はラースロー・ショーヨム(László Sólyom)氏であ
り、2005年6月に選出された。次期大統領選挙は、2010年に行われる予定である。大統領の権限は、制限されて
いる。大統領によるほぼ全ての行為は、首相または適切な大臣の副署を必要とする。
政
府
ハンガリー政府は、内閣を組織する首相およびその他の大臣(2006年末現在12名)からなる。首相および政府の
計画は、議会の単純多数決投票により承認される。2006年6月9日に議会は、前首相であるフェレンツ・ジュルチ
ャーニ(Ferenc Gyurcsány)氏を再選出した。2004年10月4日以来、フェレンツ・ジュルチャーニ氏が首相に就任
している。各大臣は首相により指名され、大統領により任命および解任される。政府は共和国の執行機能および
- 1 -
議会に対する立法の提案について責任を負う。
議
会
一院制であるハンガリー議会は、国家の最高立法機関である。議会は大統領、首相、憲法裁判所の構成員、
国家会計検査院の院長および副院長、最高裁判所長官ならびに司法長官を選出する。
議員は一般投票により選出され、その任期は4年である。選挙は、小選挙区制(特定の選挙区において最多の票
を得た候補者が、当該選挙区から選出される。)および比例代表制(一般投票の5%以上を得た政党が、議席の定
数を比例配分する。)の併用により行われる。直近の国会議員選挙は、2006年4月に行われた。
司法制度
ハンガリーの司法制度は、最高裁判所、郡裁判所、ブダペスト首都裁判所、地方裁判所および労働裁判所から
なる。立法により、特定の種類の事件について特別な裁判所を定めることもできる。ブダペスト、ペーチおよび
セゲドの3つの控訴裁判所が、2003年7月1日より地域の管轄権をもって設立され、同日より運営を開始した。さ
らに2つの控訴裁判所が2004年7月に設立され、2005年1月1日より運営を開始した。
(Ⅳ) 政治情勢
1990年に行われたポスト共産主義時代の初の複数政党選挙を受けて、ハンガリー民主フォーラム(Hungarian
Democratic Forum)( 以 下 「 HDF 」 と い う 。 ) が 最 も 多 く の 議 席 数 を 獲 得 し 、 独 立 小 地 主 党 (Independent
Smallholders’ Party)およびハンガリー・キリスト教民主党(Hungarian Christian Democratic Party)と共に
連立政府を形成した。1994年の選挙では、ハンガリー社会党(Hungarian Socialist Party)(以下「HSP」とい
う。)と自由民主同盟(Alliance of Free Democrats)(以下「AFD」という。)の連立政府が政権を獲得した。続く
1998年の選挙で、フィデス・ハンガリー市民党(Fidesz-Hungarian Civic Party)(以下「Fidesz-HCP」という。)
率いる連立政府がかわって政権を獲得した。2002年の選挙ではどの政党も単独過半数の議席を獲得できず、HSP
とAFDの連立政府が再度政権を獲得した。HSPおよびAFDは、386議席のうち198議席で連立政府を構成することが
できた。
直近の議会選挙は2006年4月に行われた。
2006年4月の選挙においては、いずれの政党も単独過半数の議席を獲得することができなかった。HSPおよび
AFDが、386の議席のうち210議席で連立政府を構成することができた。前首相フェレンツ・ジュルチャーニ氏が、
新首相として選任されるよう、大統領は議会に提案し、新政権は2006年6月に正式に樹立された。新政権を形成
している2つの連立政党の主導者らは、2006年5月29日に連立合意書に署名し、ジュルチャーニ氏は2006年5月30
日に新政府計画を提出した。
- 2 -
2 経
済
(Ⅰ) 最近5年間の経済の推移
国内総生産(1)
次の表は、名目GDPの構成要素およびその時点における市場価格での支出毎の関連数値を、表中の各年につい
て示している。
(1) 2006 年秋に、ハンガリー中央統計局は GDP の計算方法を修正した。2005 年以降は、適用ある EU 規則に従って、違法
な活動として分類されていたためそれまで GDP に含まれていなかった一定の活動(薬物製造および売春等)が、計算され
て GDP に含められることとなった。したがってハンガリー中央統計局は、この計算方法の変更により、2002 年、2003
年、2004 年、2005 年および 2006 年の GDP データを上方修正した。本節の表は、2002 年から 2006 年についての名目 GDP
およびその時点における市場価格での支出毎の関連数値を記載している。下記「(Ⅱ) 最近の進展 - 財政政策 」を参
照。
2002 年
消
費
設備投資
財、サービス、資本形成および
外国貿易収支
G D P
年間実質GDP成長率(%)*
G D P
2003 年
2004 年
2005 年
2006 年
(指定される場合を除き、単位:十億フォリント)
13,129
3,958
14,904
4,177
15,972
4,651
17,154
5,017
18,078
5,186
94
17,181
4.4
(140)
18,941
4.2
95
20,717
4.8
(116)
22,055
4.1
489
23,753
3.9
__________
* 暦日の影響につき未調整のデータ
出典: ハンガリー中央統計局
(Ⅱ) 最近の進展
金融および為替政策
2003年6月、政府およびハンガリー国立銀行(MAGYAR NEMZETI BANK)(以下「NBH」という。)は、セントラル・パ
リティを2.26%変動させ、1ユーロ当たり282.39フォリントとすることを決定した。かかる予期せぬ政策および
ハンガリーの金融状況に対する高まる不安感は、1ユーロ当たり265フォリントへの概ね10%のフォリント安を引
き起こした。これによりNBHは、ハンガリー通貨を防衛するために、年初よりも100ベーシス・ポイント高い水準
となる、合計300ベーシス・ポイントの金利上昇を行った。
かかる上昇により、フォリントは1ユーロ当たり260フォリントを下回る水準で2003年11月まで安定し、それか
ら再び急激に安値となった。フォリントを支え、中期インフレ・ターゲットを守るために、2003年11月末、NBH
は、基準金利をさらに300ベーシス・ポイント上昇させ、12.5%とした。かかる措置の結果および財政上の見通
しの段階的な改善の結果、フォリントは著しく強くなり、最近は1ユーロ当たり250フォリントの水準で取引され
ている。これらの良好な兆候を受け、NBHは2004年3月以降、慎重に金利の引き下げを行ってきた。中央銀行レー
トは2005年末において6.0%であった。インフレ・リスクが高まり、金利が世界的に上昇したため、NBHは2006年
6月から基準金利の段階的引上げを開始した。2007年1月30日現在の中央銀行基準金利は、8.00%であった。
2006年12月21日、NBHは2週間預金を受け入れる代わりに、2週間満期の債券を発行することを決定した。NBHの
評価によると、当該法案は金融政策の実施に何ら影響を及ぼさない。この変更の理由は、金融分野の発展および
銀行の流動性管理を強化することにあった。
財政政策
2005年3月22日にEUは、ハンガリーを含む数か国のESA95による赤字額を調整するべきであると決定した。企業
- 3 -
年金制度の導入に伴い、歳入の不足額に対する特定の比率は、政府のGDPあたりの赤字比率に関してマーストリ
ヒト基準を評価する際にESA95による赤字額から控除されるべきである。2004年および2005年には歳入の不足額
の100%、2006年には80%、2007年には60%、2008年には40%、2009年には20%が、ESA95による赤字額から控除
されるべきである。
2005年5月27日に、スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・サービシズは、ハンガリーに関する
財務の展望が弱含みになり、中期的な財政再建に関する見通しが乏しいため、ハンガリーの長期および短期の現
地通貨建て政府与信格付を、それぞれ、AおよびA-1からA-およびA-2に格下げした。同時に、政府に対する長期
についてのA-および短期についてのA-1の外貨建て格付が確定し、見通しは安定的とされた。
2005年9月30日には、政府が2006年度の予算案を議会に提出した。この案によれば、2006年にはGFS方式による
一般政府赤字は1兆5,940億フォリント(地方政府は含まれるが、企業年金基金修正事項は含まれない。)に達する
予定である。
2005年10月20日に、財務省は、グリッペン戦闘機の支払に関する会計方法の変更の結果、ESA95方式に従って、
2006年度の一般政府赤字をGDPの4.7%からGDPの5.2%(地方政府および企業年金基金修正事項が含まれる。)に上
方修正した。
2005年12月6日に、信用格付機関であるフィッチ・レーティングスは、国の虚弱化した財政見通しおよび2010
年のユーロ導入が遅延する可能性があることから、ハンガリー共和国の長期地域および外国通貨ソブリン信用格
付を、それぞれAおよびA-からA-およびBBB+に下げた。
2005年12月19日に、議会は2006年度予算を承認した。2006年度の一般政府赤字はGFS方式によれば、GDPの
6.8%に相当する1兆5,806億フォリント(地方政府は含まれず、企業年金基金修正事項も含まれない。)に達する
と予想されている。ESA方式に従えば、2006年度の一般政府赤字はGDPの6.1%に相当する1兆4,199億フォリント
(地方政府は含まれるが、企業年金基金の修正効果は含まれない。)に達すると予想されている。
2006年1月25日に、格付機関であるスタンダード・アンド・プアーズは、ハンガリーに関する見通しを「安定
的」から「ネガティブ」に変更したことを発表した。格付は変更されなかった。
2006年2月22日に、格付機関であるムーディーズは、ハンガリーに関する見通しを「安定的」から「ネガティ
ブ」に変更したことを発表した。格付は変更されなかった。
2006年3月14日に、財務大臣であるヤーノシュ・ヴェレシュ氏は、ESA方式に従い、一般政府赤字が従前の予測
値と比較して2006年においてGDPの0.3%、2007年において0.2%増加すると予想していることを発表した。財務
大臣は、一定の軍事歳出の会計方法に関する2006年3月9日付けの欧州委員会統計局の決定に言及した。かかる会
計方法に従えば、グリッペン戦闘機のリースは購入として再評価され、売却の際に計上されるべきこととなる。
2006年6月9日に、新政府の発足後、「新しい経済的均衡」と題する新たな枠組みが発表された。この枠組みは、
2006年から2008年の間の予算の収支いずれにも影響を与える広範囲にわたる財政調整法案を含むものであった。
特別税制や社会保障への拠出における変化に基礎をなす立法の提案が国会に提出され、2006年7月10日に採択
がなされた。その間に政府は、省庁数および行政業務等に従事する公務員数の削減を含む行政の再編に関するい
くつかの法案を既に承認している。また、政府は保健、教育および地方政府を含む公共部門の徹底的な改革に関
する提案を策定している。
最初の見積もりでは、2006年の財政調整として、概ね3,500億フォリント(GDPの1.5%)が年度の最後の4か月間
で達成されると提示されており、従って、年間の効果はその数値の約3倍になるものと予想された。新規法案の
実施に伴い、政府赤字は、GDPの約8%になると考えられている。財務省の見積もりによると、公表された法案に
- 4 -
よって2007年の一般政府赤字はGDPの4.5%分削減される。
上記枠組みに掲げられている主要な特別法案およびその実施のタイミングは、以下の表に要約されている。
法案の解説
施 行 日
省庁の数を現在の 14 から 11 に改め、新行政地区では各省庁の幹部を 50%および公務員
を 20%削減
中央政府の各機関の再編成:192 の国家機関(警察、輸送監督当局、国家税務当局(APEH)
等)の地域的改造、119 の機関の統合、32 の機関の廃止
2006年以降
2006年以降
より効率的な地方政府システム:現在の郡基準のシステムに替わる地方自治体の構築
2006年以降
都市間の強制的協力による特定の公共サービス(教育等)についての共同サービス提供
2006年以降
住民が 1000 人未満の都市への共同行政サービス
2006年以降
地方政府の運営費用の 5%の削減
2006年以降
地方政府の役員の人数および報酬の削減
2006年以降
暫定法案:中央予算機関への予算配分および支部管理予算配分(過剰な医薬品費用を含
む。)の凍結
2006年6月
ガス料金の助成金削減
2006年8月
付加価値税:税率15%から20%への引上げ
2006年9月1日
タバコの消費税:2006年9月1日から5.7%の引上げ、2007年4月1日から2.7%の引上げ、
2007年9月1日から2.7%の引上げ
アルコール製品の消費税:7%の引上げ
2006年9月1日
利息収益およびキャピタル・ゲインに対する課税の導入(20%)
2006年9月1日
現物給付に対する課税の引上げ(44%から54%)
2006年9月1日
6百万フォリント超の個人所得に対する連帯税(4%)、税引き前利益に対する連帯税
(4%)、および金融部門に対する特別税の導入
2006年9月1日
自営業者により支払われる最低拠出金の引上げ(標準は最低報酬の2倍)
起業活動を行っている年金受給者は、健康保険に対する拠出金を支払う(2006年には
15%、2007年からは16%)。
従業員負担の健康保険に対する拠出金は2006年9月1日から2%、さらに2007年1月1日か
ら1%上乗せの引上げ。また、雇用保険基金に対する拠出は0.5%の引上げ。就労中の年
金受給者もまた、現物給付に健康保険に対する拠出金の支払を課せられる。
起業に関する簡易税率(ハンガリー語における略称:EVA)の引上げ(15%から25%)
雇用者により支払われる拠出金に予定されていた引下げの取消し、および雇用者により
支払われる一括健康保険拠出(EHO)の維持
車に課せられる課税標準および税率に関する新たな規制、車の売買手数料の引上げ
2006年9月
2006年9月
2006年9月1日
2006年10月1日
2006年11月
2007年
課税回避目的で海外に蓄積された財産につき10%の税率で一度の納税により自国へ送金
することを可能とする。
2007年
脱税に対するより効果的な措置:警察とハンガリー税関および財務監視局の合併
2007年
公共部門の報酬の2年間仮凍結
2007年から2008年
企業の不当かつ高額な現金残高に対する課税(20%)の導入
2007年1月1日
最低限の強制法人所得税の導入(50億フォリントまでは10%、それを超える場合は16%)
2007年1月1日
所得控除の低減
2007年1月1日
年金を課税標準に包含(年金は課税されないが、年金受給者の追加所得は高い実効税率
で課税される。)
2007年1月1日
価値に基づく資産(不動産)税の導入
2008年
上記の一連の法案の一部は憲法裁判所に付託されており、当該裁判所は、法案が違憲であることが判明した場
合それを無効とすることができる。既に憲法裁判所が合憲であるとの判決を下した法案(利息収益およびキャピ
- 5 -
タル・ゲインに対する課税等)もあれば、違憲であるとの判決を下した法案(企業の不当かつ高額な現金残高に対
する課税等)もある。なお、憲法裁判所が未だ判決を下していないものも存在する。
2006年6月15日に、格付機関であるスタンダード・アンド・プアーズは、継続的な国家財政の悪化のため、ハ
ンガリーの長期政府与信格付をA-からBBB+に格下げした。短期格付および見通しは、それぞれA-2およびネガテ
ィブに据え置かれた。
2006年6月20日に、財務省は、GFS方式に従い一般政府赤字(地方政府は含まれない。)が2006年に2,228億フォ
リント増加し、1兆7,686億フォリント(2006年のGDP計画値の7.6%に相当する。)に達すると予想していることを
発表した。地方政府赤字は2006年において1,200億フォリント増加するものと予想される。
2006年7月10日に、議会は、政府の新たな課税政策を盛り込んだ3つの法案を承認した。この承認された政策は、
一部の税率(消費税、簡易税率、付加価値税(VAT)、社会保障制度への拠出金等)の引上げおよび新たな税金(連帯
税、利息収益およびキャピタル・ゲインに対する税金)の導入を含むものであった。2006年7月17日には、ハンガ
リー共和国大統領であるラースロー・ショーヨム氏が議会の承認を受けた法案にサインした。
2006年7月25日に、財務省は、一部のPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)プロジェクトにおい
て建設された高速道路の費用に関する会計手法に変更が生じたため、ESA方式による2006年、2007年および2008
年の一般財政赤字予想を上方修正した。ESA方式による一般政府財政赤字の対GDP比率は、2006年については
0.6%、2007年については0.9%および2008年については0.1%、従前の予想値を上回るものと予想されている。
EUの経済・通貨問題担当委員であるホアキン・アルムニア氏が、政府により導入される新たな財政政策に迎え
入れられた。
2006年9月1日に政府は、コンバージェンス・プログラムの改訂版を作成し、これを公表して、承認を得るため
に欧州委員会およびECOFIN評議会に送付した。コンバージェンス・プログラムは、政府の中期的財政目標の達成
に際し、二段階のプロセスを検討している。第一段階である2006年から2009年の期間における主要な課題は、経
済実績に関しては、損失を最小限に抑えつつ、長期的な安定を得ることである。同期間において政府は、赤字削
減政策および改革により一般政府赤字を大幅に削減すること、すなわち、負債の対GDP比率の増加を抑制させ、
負債比率を低下させること、および共和国の対外不均衡を低減させ、経常赤字を削減することを計画している。
政府の見積もりによると、GDP成長率は2007年から2008年にかけて2%ないし3%まで一時的に低下するものの、
2009年のGDP成長率は過年度と同様に約4%へと回復する見込みである。政府は、家計実質所得は2007年に落ち込
むものと予想している。第二段階である2009年から2011年の期間における主要な課題は、共和国の経済実績およ
び生活水準の長期的発展に着手することである。この第二期間において、政府は、マクロ経済の安定を強化し、
一般政府赤字および負債を改革によりさらに削減することを計画している。両期間において、行政部門、医療、
教育制度、年金および補助金制度の改革が実施される予定である。これらの要素は、共和国の実質的な統合のた
めに要求されるマクロ経済の持続的安定の確保を目的とするものである。
以下の表は、ハンガリーの主要なマクロ経済指標に関する改訂後のコンバージェンス・プログラムに係る見積
もりを示している。
- 6 -
%
G D P
国内使途
うち
家計消費
投
資
輸
出
輸
入
実質所得
雇
用
消費者物価指数
経常赤字
外部調達資金(純額)
税
収
一般政府予算歳入
一般政府予算歳出
EUへの振替
ESA方式による一般政府
赤字*
ESA方式による一般政府
負債*
2006 年
2007 年
2008 年
2009 年
成 長 率
2.6
4.1
0.5
3.1
2010 年
2011 年
4.2-4.5
約3.5
約4.5
3.5-4.0
1.5
7.0
9.4
8.8
2.5
0.7
3.0
2.5-3.0
5.0-6.0
8-10
7-9
3.0-3.5
0.7-1.0
2.5-3.0
約3.0
5.0-6.0
8-10
7-9
約3.5
約1.0
2.5-3.0
対GDP(%)
4.4
3.6
2.2
1.4
39.0
38.6
44.8
45.4
49.1
48.6
2.1
3.2
約3.0
0.5-1.0
38-38.5
44-45
47-48
3.0-3.5
約2.0
約0.0
37.5-38
43.5-44.5
46-47
3.0-3.5
4.1
2.0
2.2
(0.2)
2.4
6.6
12.0
9.5
1.9
0.3
3.5
(0.9)
2.1
10.9
8.5
(1.7)
0.0
6.2
7.9
7.1
36.9
42.4
52.5
1.5
5.9
4.2
38.8
44.2
51.0
1.6
10.1
6.8
4.3
3.2
2.7
2.2
68.5
71.3
72.3
70.4
68-69
65-67
0.0
3.7
9.9
8.0
0.1
0.3
3.3
__________
出典: 財務省
* 企業年金基金修正事項を除く。
改訂後のコンバージェンス・プログラムには、コンバージェンス・プログラムにおいて示された一般政府赤字
の推移を明確にする、詳細かつ具体的な構造的法案が含まれている。この法案には、行政部門、医療制度、年金
制度、教育制度、補助金制度および課税制度といった分野の改革が含まれている。
2006年9月20日に、ハンガリーにおいて政治的デモが行われたのを受け、信用格付機関であるフィッチ・レー
ティングスは、ハンガリー共和国の外国通貨および現地通貨ソブリン信用格付の見通しを「安定的」から「ネガ
ティブ」へと引き下げた。現在の格付に関しては据え置かれた。
2006年9月22日に、ムーディーズ・インベスターズ・サービスはハンガリー共和国の現地および外国通貨政府
債券格付ならびに外貨銀行預金のシーリング格付を発表し、それぞれ現在のところA1としているが、格下げの方
向で検討している。
2006年秋に、ハンガリー中央統計局はGDPの計算方法を修正した。2005年以降は、適用あるEU規則にしたがっ
て、違法な活動として分類されていたためそれまでGDPに含まれていなかった一定の活動(薬物製造および売春
等)が、計算されてGDPに含められることとなった。したがってハンガリー中央統計局は、この計算方法の変更に
より、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年および2006年のGDPデータを上方修正した。
2006年10月4日に、信用格付機関であるJCRは外貨政府債券格付を「A」から「A-」に変更した。
2006年10月10日に、ECOFINはハンガリーの改訂版コンバージェンス・プログラムを承認した。ECOFINは政府に
対して、改訂版コンバージェンス・プログラムに記載された法案の動向を報告するよう義務付け、政府がその義
務を履行しなかった場合にはEUがEU基金を凍結させる可能性があることを示唆した。
2006年10月31日に、財務省は、GFS方式による一般政府赤字(地方政府を除く。)が2兆555億フォリント(GDPの
9%相当)に達し、事前見通しを上回ることを予測した。このような差が生じた主な理由は、財務省が、当初予定
されていた2007年ではなく2006年にNA Zrt.の3,520億フォリントにのぼる負債を引き受ける旨決定したことであ
- 7 -
る。この法案がESA方式による一般政府赤字に影響を及ぼすことはない。
2006年12月1日に、政府は改訂版コンバージェンス・プログラムを承認した。最新の改訂版と従前のものとの
主な相違点は、修正された経済予測およびより詳細な財政法案である。2006年12月改訂版のコンバージェンス・
プログラムによると、ESA方式による一般政府赤字の対GDP比率は、2007年には6.8%、2008年には4.3%、2009年
には3.2%、2010年には2.7%および2011年には2.2%となり、ESA方式による一般政府負債の対GDP比率は、2007
年には70.1%、2008年には71.3%、2009年には69.3%、2010年には67.5%および2011年には65ないし66%となる
ものと予想される。
2006年12月5日に、議会は2007年度の一般政府予算赤字を承認した。GFS方式による一般政府赤字(地方政府は
含まれない。)は、1兆6,840億フォリント(2007年のGDP計画値の6.9%相当)と計画されている。ESA方式による一
般政府赤字(地方政府は含まれない。)は、2007年のGDP計画値の6.8%に達すると計画されている。その後12月21
日に議会は、2007年度の予算を承認した。
2006年12月21日に、格付機関であるスタンダード・アンド・プアーズは、長期外貨債務の見通しを「ネガティ
ブ」から「安定的」に変更し、格付を「BBB+」に据え置いた。
2006年12月22日に、格付機関であるムーディーズは、長期外貨および現地通貨債務の格付を「A1」から「A2」
に変更し、見通しを「安定的」とした。
2007年1月9日に、財務省は、GFS方式による2006年の暫定一般政府赤字(地方政府は含まれない。)を公表した。
赤字は2兆338億フォリント(2006年のGDPの8.7%相当)に達した。
2007年4月23日、中央統計局および欧州委員会統計局は、一般政府赤字のデータをESA方式に従い改訂した。改
訂データによれば、ESA方式による2005年の一般政府赤字(地方政府は含まれるが、企業年金基金の修正は含まれ
ない。)は、1兆7,157億フォリント(2005年のGDPの7.8%相当)に達した。ESA方式による2006年の一般政府赤字
(地方政府を含む。)は2兆1,638億フォリント(2006年のGDPの9.2%相当)に達した。
(Ⅲ) 今後の経済計画
ユーロ圏への加盟にあたり要求される統合基準は、年に一度正式に評価され、その後ECOFINの提言に従ってEU
加盟国首脳陣による最終決定がなされる。
2004年5月13日に、政府は、コンバージェンス・プログラム(以下「当初コンバージェンス・プログラム」とい
う。)を発表した。このプログラムは、ハンガリーのERMⅡ(欧州為替相場メカニズム)への参入に向けた中期的戦
略およびハンガリーの公式通貨としてのユーロの将来的導入を立案するものである。当初コンバージェンス・プ
ログラムは2004年5月14日に欧州委員会に提出された。しかし、2005年11月30日に政府は、改訂されたコンバー
ジェンス・プログラム(以下「改訂コンバージェンス・プログラム」という。)を承認した。このプログラムは、
欧州委員会およびECOFINに対しては(EU評議会への提言を行うための)評価を受け、またハンガリー議会およびEU
評議会に対しては承認を得るために、発表および送付された。
改訂コンバージェンス・プログラムに基づけば、経済成長を著しく損なうことなく2008年までにマーストリヒ
ト基準を達成することが可能であると共和国は示した。したがって、ERMⅡに最短2年間参入すること(為替相場
の状況により要求される。)を考慮し、改訂コンバージェンス・プログラムは、2010年にハンガリーの通貨とし
てユーロを導入することを企図している。
改訂コンバージェンス・プログラムは、一般政府財政赤字の対GDP比率を、2006年から2008年にかけて毎年
1.4%ずつ削減することを企図している。したがって改訂コンバージェンス・プログラムは、(未調整のESA95に
- 8 -
基づく)財政赤字について、2006年はGDPの6.1%、2007年はGDPの4.7%、2008年はGDPの3.4%へと削減する旨を
明記している。政府による財の再配分は、2006年のGDPの約51.2%から2008年にはGDPの約43.6%に削減されるも
のと予想される。改訂コンバージェンス・プログラムは、2005年の税収はGDPの約39%に達すると見積もってい
るが、この比率を2006年にはGDPの37.1%、2007年にはGDPの36.5%、2008年にはGDPの35.5%に削減することを
企図している。改訂コンバージェンス・プログラムは、歳入の対GDP比率を、2005年の45.1%から2008年には
41.7%に削減することを企図している。政府負債の対GDP比率は、2005年までに57.7%、2006年までに58.4%、
2007年までに57.9%、2008年までに56.2%に達するものと予想される。
2006年1月11日に、欧州委員会はECOFINの評価に基づいて評議会に提言を行った。この提言は、共和国は2006
年9月1日までにコンバージェンス・プログラムを改訂し、より詳細なものとすることを要求され、改訂コンバー
ジェンス・プログラムに記載された予測に即して財政赤字を削減するべく実施する法案に関しての情報をさらに
提供するべきであるというものであった。2006年1月23日にECOFINは、ハンガリーの改訂コンバージェンス・プ
ログラムに関する欧州委員会の評価を承認した。
2006年9月1日に政府は、コンバージェンス・プログラムの改訂版を作成し、これを公表して、承認を得るため
に欧州委員会およびECOFIN評議会に送付した。コンバージェンス・プログラムは、政府の中期的財政目標の達成
に際し、二段階のプロセスを検討している。第一段階である2006年から2009年の期間における主要な課題は、経
済実績に関しては、損失を最小限に抑えつつ、長期的な安定を得ることである。同期間において政府は、赤字削
減政策および改革により一般政府赤字を大幅に削減すること、すなわち、負債の対GDP比率の増加を抑制させ、
負債比率を低下させること、および共和国の対外不均衡を低減させ、経常赤字を削減することを計画している。
政府の見積もりによると、GDP成長率は2007年から2008年にかけて2%ないし3%まで一時的に低下するものの、
2009年のGDP成長率は過年度と同様に約4%へと回復する見込みである。政府は、家計実質所得は2007年に落ち込
み、2008年には1%減少し、2009年には1%増加するものと予想している。第二段階である2009年から2011年の期
間における主要な課題は、共和国の経済実績および生活水準の長期的発展に着手することである。この第二期間
において、政府は、マクロ経済の安定を強化し、一般政府赤字および負債を改革によりさらに削減することを計
画している。両期間において、行政部門、医療、教育制度、年金および補助金制度の改革が実施される予定であ
る。これらの要素は、共和国の実質的な統合のために要求されるマクロ経済の持続的安定の確保を目的とするも
のである。
改訂後のコンバージェンス・プログラムには、コンバージェンス・プログラムにおいて示された一般政府赤字
の推移を明確にする、詳細かつ具体的な構造的法案が含まれている。この法案には、行政部門、医療制度、年金
制度、教育制度、補助金制度および課税制度といった分野の改革が含まれている。
2006年10月10日に、ECOFINはハンガリーの改訂版コンバージェンス・プログラムを承認した。ECOFINは政府に
対して、改訂版コンバージェンス・プログラムに記載された法案の動向を報告するよう義務付け、政府がその義
務を履行しなかった場合にはEUがEU基金を凍結させる可能性があることを示唆した。
2006年12月1日に、政府は改訂版コンバージェンス・プログラムを承認した。最新の改訂版と従前のものとの
主な相違点は、修正された経済予測およびより詳細な財政法案である。2006年12月改訂版のコンバージェンス・
プログラムによると、ESA方式による一般政府赤字の対GDP比率は、2007年には6.8%、2008年には4.3%、2009年
には3.2%、2010年には2.7%および2011年には2.2%となり、ESA方式による一般政府負債の対GDP比率は、2007
年には70.1%、2008年には71.3%、2009年には69.3%、2010年には67.5%および2011年には65ないし66%となる
ものと予想される。
- 9 -
3 貿易及び国際収支
(Ⅰ) 国際収支
次の表は、過去5年間におけるハンガリーの国際収支を表したものである。
2002年
1.商品純額
1.1.輸
出
1.2.輸
入
2.サービス合計、貸方
借
方
純
額
3.所得、貸方
借
方
純
額
4.経常振替純額
4.1.政府一般純額
4.2.その他部門純額
Ⅰ.経常勘定
Ⅱ.資本勘定
Ⅲ.金融勘定(2)
8.直接投資純額
9.ポートフォリオ投資純額
10.その他の投資純額
Ⅳ.誤差脱漏純額
Ⅴ.総合収支(Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ+Ⅳ)
Ⅵ.国際準備高
(2,203)
36,821
39,024
7,820
7,233
587
1,316
5,154
(3,838)
525
75
451
(4,929)
202
2,605
2,889
1,976
(2,260)
156
(1,965)
1,965
国際収支(1)
2003年
2004年
(単位:百万ユーロ)
(2,898)
(2,453)
37,907
44,779
40,804
47,232
8,123
8,770
8,075
8,533
48
237
1,214
1,509
4,892
6,444
(3,678)
(4,935)
595
236
118
(225)
477
460
(5,933)
(6,916)
(32)
260
6,297
9,596
424
2,741
2,932
5,838
2,941
1,018
200
(1,413)
532
1,528
(532)
(1,528)
2005年
2006年
(1,460)
50,120
51,580
10,313
9,585
728
1,759
7,201
(5,442)
171
(765)
936
(6,002)
714
11,074
4,137
3,506
3,431
(1,879)
3,908
(3,908)
(417)
58,416
58,833
10,676
9,658
1,019
2,015
8,098
(6,083)
285
(652)
936
(5,197)
713
8,135
2,432
5,285
418
(2,683)
968
(968)
__________
出典: NBH
(1) 2003 年に、国際基準に沿った方法を採用するために、再投資された収益に関する国際収支統計の計算方法に変更があっ
た。再投資された収益は経常支出赤字を増加させたが、再投資された収益は資本の部にも計上されるため、この増加は
自動的に手当てがなされたことになる。そのため、経常支出赤字が増加したように表れるが、これは実際には利用する
計算方法の変更による現象にすぎない。表および文章中に使用される数値はこの新しい計算方法に基づいている。
(2) 国際準備高は含まれない。
(Ⅱ) 外国貿易
次の表は、それぞれの期間中のハンガリーの商品貿易の内訳を示したものである。
外国貿易
年
輸
輸
2002 年
出
入
8,874.0
9,704.1
2003 年
2004 年
2005 年
(単位:十億フォリント)
9,643.7
11,232.4
12,425.5
10,695.4
12,218.9
13,145.5
__________
出典: ハンガリー中央統計局および NBH
- 10 -
2006 年
15,444.4
15,966.7
4 通貨・金融制度
ハンガリー国立銀行
NBHはハンガリーの中央銀行である。その主な責任は、物価安定を達成し、維持するために金融政策を用い、
この目的を損なうことなく、政府の経済政策を支援することである。こうした金融政策には次のものが含まれる。
・ 商業銀行に関する準備金比率を設定すること。
・ NBHによる公開市場操作(商業銀行との政府発行有価証券の売買を含む。)に関する比率を設定し、経済におけ
る流動性を管理するために他の同様の取引を行うこと。
・ 政府との合意の下で為替相場政策を決定すること。
為替相場政策および操作
2001年法第58号に従い、NBHおよび政府は共同で為替相場制度の枠組みを決定する。2001年5月の共同決定の結
果、フォリントは現在、ユーロのみが含まれる通貨バスケットに照らして計算されている。為替相場は、変動幅
内において最高±15%の幅で対ユーロで変動可能である。
- 11 -
5 財
(Ⅰ) 概
政
要
ハンガリーの財政部門は、中央政府予算、社会保障基金(年金基金および保健基金)、特別予算基金および地方
政府予算から構成され、これらをあわせて一般政府予算という(1)。
(1) ハンガリーの財政に関する情報源は、財務省である。本書においては、財務省によって集積された実質値の情報は
2007 年 5 月に入手可能な情報を踏まえて表記されている。
(Ⅱ) 予算に関する情報
以下の表は政府の歳入および歳出に関する情報を示している。
GFS 方式
歳
入
民営化に伴う収入
歳入(民営化に伴う収入
を除く。)
歳
出
収支(民営化に伴う収入
を除く。)
GDP に対する収支(%)
一般政府収支-総合
ESA 方式(企業年金基金
修正事項を除く。)
歳
入
歳
出
収
支
GDP に対する収支(%)
一般政府収支 - 総合
2005年
2006年
最終
計画値
2004年
(単位:十億フォリント)
2006年
実質値
2007年
計画値
9,420.8
12.0
10,475.2
15.5
11,194.7
12.0
9,502.2
10,569.8
9,408.8
11,001.4
10,459.7
12,674.3
11,182.7
12,962.5
(1,327.9)
(6.5)
(1,067.6)
(4.9)
(1,592.6)
(6.8)(1)
(2,214.6)
(9.4)(1)
(1,779.9)
(7.0)(1)
8,792.7
10,129.1
(1,336.4)
(6.5)
9,293.7
11,009.4
(1,715.7)
(7.8)
9,689.5
11,107.2
(1,417.7)
(6.1)(1)
10,302.9
12,466.7
(2,163.8)
(9.2)(1)
10,894.5
12,611.5
(1,717.0)
(6.8)(1)
2002年
2003年
6,835.3
11.6
7,620.0
9.0
8,208.0
10.9
9,518.3
16.1
6,823.7
8,509.3
7,611.0
8,714.5
8,197.1
9,525.0
(1,685.6)
(10.0)
(1,103.5)
(5.9)
7,276.9
8,811.6
(1,534.8)
(8.9)
7,941.6
9,306.8
(1,365.2)
(7.2)
__________
出典: ハンガリー中央統計局および財務省
(1) 予測 GDP による。
- 12 -
6
公
債
(Ⅰ) 概
要
伝統的に、NBHは、ハンガリーが外貨建てで借入を行うための主な機関であった。1997年以来、NBHは、自己目
的のためだけに外貨建債務を負担することができ、中央予算のための全ての外貨建借入および債券の発行は、共
和国が(財務省を通じて)直接行わなければならない。財務大臣は、この負債管理権限をÁKKに委譲している。
ÁKKは、2001年までは国庫管理機構の一部であったが、2001年に独立の法人となった。1999年1月1日以降、外貨
建ての債券発行はÁKKにより行われている。
NBHは、1999年1月1日より前に負担した未返済の外貨建債務について、今後も法律上のまたは名義上の債務者
である。しかし、これらの債務および関連するスワップに伴う金利および為替リスクの大部分は、一連の移転契
約に従って、有効に共和国に移転されている。かかる移転契約により、共和国は、債務の支払に足りるだけの資
金をNBHに支払うことに実質的に同意している。かかるリスクの移転以後、共和国は、かかる負債ポートフォリ
オの通貨特性をフォリントが連動する通貨バスケット(2000年1月以降は100%がユーロ)の通貨特性と一致させる
べくいくつかのスワップ契約を締結している(上記「4 通貨・金融制度 - ハンガリー国立銀行 - 為替相場政策
および操作」を参照。)。
公債への言及には、共和国の債務、社会保障およびその他の特別予算基金の債務が含まれるが、地方政府の債
務は含まれない。対外公債は、外貨建ての公債を指し、そのほとんどがハンガリー以外の当事者に対して負担す
るものである。
対内公債は、フォリント建ての公債を指す。総対外負債は、ハンガリー人、ならびにハンガリーの公益法人お
よび民間法人が非居住者たる債権者に対して負担する全ての債務を指す。もともとはNBHにより行われた対外借
入にかかるNBHと共和国との間の借入は、ダブル・カウントを避けるために、公債額の計算においては算入され
なかった。
(Ⅱ) 公
公
債
債(1)
12月31日に終了する年度
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年*
(%表示を除き、単位:十億フォリント)
対内公債
6,956.9
8,008.7
8,608.8
9,153.5
10,552.3
名目 GDP における%
40.49%
42.28%
41.55%
41.50%
44.43%
対外公債
2,267.3
2,579.0
2,983.5
3,590.7
4,124.4
名目 GDP における%
13.20%
13.62%
14.40%
16.28%
17.36%
その他の負債**
0.0
0.0
0.0
21.4
29.0
公債合計
9,224.2
10,587.7
11,592.4
12,765.6
14,705.7
名目 GDP における%
53.69%
55.90%
55.96%
57.88%
61.91%
名目 GDP
17,181
18,941
20,717
22,055
23,753
__________
出典: ÁKK
* 暫定値。2006 年の GDP 計画値に基づき計算されている。
** 2006 年における債務引受に関する特別項目を含む。
(1) この表は、中央政府の経済的な債務の観点からみた共和国の公債を示している(金融デリバティブおよび 2005 年以降の
値洗いされる預金を含む。)。
- 13 -
「発 行 者 の 概 況」 の 要 約
1
概要
(Ⅰ) 概要
ハンガリーは、中央ヨーロッパに位置し、約93,000平方キロメートルの国土を有する。ハンガリーは、7か国
(北にスロバキア共和国、ウクライナ、東にルーマニア、南にセルビア、クロアチア共和国および西にスロベニ
ア共和国、オーストリア共和国)と国境を接する。ハンガリーの首都は、ブダペストである。
(Ⅱ) 人口
ハンガリーの人口は、2007年1月1日の時点で約10.1百万人であった。人口の約66%は都市部に住み、約1.7百
万人がブダペストに住む。ブダペストは、ハンガリーの政治、行政、文化および商業の中心地である。人口の
97%超がマジャール人であるが、その他には特に、クロアチア系、ドイツ系、ローマ系、ルーマニア系、セルビ
ア系およびスロバキア系の少数民族が存在する。
(Ⅲ) 政治体制
変革および新憲法
第二次世界大戦直後、ハンガリーは、ハンガリーの政党による「多党連立与党(grand coalition)」が統治し
た。しかしながら1948年までには、全ての非共産系政党がソビエト連邦の支援により廃止された。1990年まで、
ハンガリー社会主義労働者党が、政府の各方面を独占していた。
1980年代末の間、ハンガリーの政治体制は劇的に変化した。1989年10月23日、ハンガリーは共和制を宣言し、
国家の自由民主国家への地位の変化を示すために、ハンガリーの名称は「ハンガリー人民共和国」から「ハンガ
リー共和国」へと変更された。また1989年には、憲法が現在の形へと大幅に改正された。かかる新憲法の下、ハ
ンガリーは複数政党による民主政府を確立し、これにより、中央・東ヨーロッパの旧共産国家のうち、民主改革
を実行する最初の国家の1つとなった。1989年に非共産系の政党が設立され、1990年には1947年以来初のハンガ
リーにおける複数政党選挙が行われた。
大 統 領
共和国大統領が国家元首である。議会により選出され、その任期は5年である。大統領は国会議員より選出す
ることができるが、必ずそのように選出する必要はない(但し、大統領と国会議員を同時に兼ねることはできな
い。)。大統領は、一度限り再選が可能である。現在の大統領はラースロー・ショーヨム(László Sólyom)氏であ
り、2005年6月に選出された。次期大統領選挙は、2010年に行われる予定である。大統領の権限は、制限されて
いる。大統領によるほぼ全ての行為は、首相または適切な大臣の副署を必要とする。
政
府
ハンガリー政府は、内閣を組織する首相およびその他の大臣(2006年末現在12名)からなる。首相および政府の
計画は、議会の単純多数決投票により承認される。2006年6月9日に議会は、前首相であるフェレンツ・ジュルチ
ャーニ(Ferenc Gyurcsány)氏を再選出した。2004年10月4日以来、フェレンツ・ジュルチャーニ氏が首相に就任
している。各大臣は首相により指名され、大統領により任命および解任される。政府は共和国の執行機能および
- 1 -
議会に対する立法の提案について責任を負う。
議
会
一院制であるハンガリー議会は、国家の最高立法機関である。議会は大統領、首相、憲法裁判所の構成員、
国家会計検査院の院長および副院長、最高裁判所長官ならびに司法長官を選出する。
議員は一般投票により選出され、その任期は4年である。選挙は、小選挙区制(特定の選挙区において最多の票
を得た候補者が、当該選挙区から選出される。)および比例代表制(一般投票の5%以上を得た政党が、議席の定
数を比例配分する。)の併用により行われる。直近の国会議員選挙は、2006年4月に行われた。
司法制度
ハンガリーの司法制度は、最高裁判所、郡裁判所、ブダペスト首都裁判所、地方裁判所および労働裁判所から
なる。立法により、特定の種類の事件について特別な裁判所を定めることもできる。ブダペスト、ペーチおよび
セゲドの3つの控訴裁判所が、2003年7月1日より地域の管轄権をもって設立され、同日より運営を開始した。さ
らに2つの控訴裁判所が2004年7月に設立され、2005年1月1日より運営を開始した。
(Ⅳ) 政治情勢
1990年に行われたポスト共産主義時代の初の複数政党選挙を受けて、ハンガリー民主フォーラム(Hungarian
Democratic Forum)( 以 下 「 HDF 」 と い う 。 ) が 最 も 多 く の 議 席 数 を 獲 得 し 、 独 立 小 地 主 党 (Independent
Smallholders’ Party)およびハンガリー・キリスト教民主党(Hungarian Christian Democratic Party)と共に
連立政府を形成した。1994年の選挙では、ハンガリー社会党(Hungarian Socialist Party)(以下「HSP」とい
う。)と自由民主同盟(Alliance of Free Democrats)(以下「AFD」という。)の連立政府が政権を獲得した。続く
1998年の選挙で、フィデス・ハンガリー市民党(Fidesz-Hungarian Civic Party)(以下「Fidesz-HCP」という。)
率いる連立政府がかわって政権を獲得した。2002年の選挙ではどの政党も単独過半数の議席を獲得できず、HSP
とAFDの連立政府が再度政権を獲得した。HSPおよびAFDは、386議席のうち198議席で連立政府を構成することが
できた。
議会選挙は2006年4月に行われた。
2006年4月の選挙においては、いずれの政党も単独過半数の議席を獲得することができなかった。HSPおよび
AFDが、386の議席のうち210議席で連立政府を構成することができた。前首相フェレンツ・ジュルチャーニ氏が、
新首相として選任されるよう、大統領は議会に提案し、次期政権は2006年6月に正式に樹立された。新政権を形
成している2つの連立政党の主導者らは、2006年5月29日に連立合意書に署名し、ジュルチャーニ氏は2006年5月
30日に新政府計画を提出した。
2
経済
(Ⅰ) 最近5年間の経済の推移
国民総生産(1)
次の表は、名目GDPの構成要素およびその時点における市場価格での支出毎の関連数値を、表中の各年につい
て示している。
- 2 -
(1) 2006 年秋に、ハンガリー中央統計局は GDP の計算方法を修正した。2005 年以降は、適用ある EU 規則に従って、違法
な活動として分類されていたためそれまで GDP に含まれていなかった一定の活動(薬物製造および売春等)が、計算され
て GDP に含められることとなった。したがってハンガリー中央統計局は、この計算方法の変更により、2002 年、2003
年、2004 年、2005 年および 2006 年の GDP データを上方修正した。本節の表は、2002 年から 2006 年についての名目 GDP
およびその時点における市場価格での支出毎の関連数値を記載している。下記「(Ⅱ) 最近の進展 - 財政政策 」を参
照。
2002 年
消
費
設備投資
財、サービス、資本形成および
外国貿易収支
G D P
年間実質GDP成長率(%)*
G D P
2003 年
2004 年
2005 年
2006 年
(指定される場合を除き、単位:十億フォリント)
13,129
3,958
14,904
4,177
15,972
4,651
17,154
5,017
18,078
5,186
94
17,181
4.4
(140)
18,941
4.2
95
20,717
4.8
(116)
22,055
4.1
489
23,753
3.9
__________
* 暦日の影響につき未調整のデータ
出典: ハンガリー中央統計局
(Ⅱ) 最近の進展
金融および為替政策
2003年6月、政府およびハンガリー国立銀行(MAGYAR NEMZETI BANK)(以下「NBH」という。)は、セントラル・パ
リティを2.26%変動させ、1ユーロ当たり282.39フォリントとすることを決定した。かかる予期せぬ政策および
ハンガリーの金融状況に対する高まる不安感は、1ユーロ当たり265フォリントへの概ね10%のフォリント安を引
き起こした。これによりNBHは、ハンガリー通貨を防衛するために、年初よりも100ベーシス・ポイント高い水準
となる、合計300ベーシス・ポイントの金利上昇を行った。
かかる上昇により、フォリントは1ユーロ当たり260フォリントを下回る水準で2003年11月まで安定し、それか
ら再び急激に安値となった。フォリントを支え、中期インフレ・ターゲットを守るために、2003年11月末、NBH
は、基準金利をさらに300ベーシス・ポイント上昇させ、12.5%とした。かかる措置の結果および財政上の見通
しの段階的な改善の結果、フォリントは著しく強くなり、最近は1ユーロ当たり250フォリントの水準で取引され
ている。これらの良好な兆候を受け、NBHは2004年3月以降、慎重に金利の引き下げを行ってきた。中央銀行レー
トは2005年末において6.0%であった。インフレ・リスクが高まり、金利が世界的に上昇したため、NBHは2006年
6月から基準金利の段階的引上げを開始した。2007年1月30日現在の中央銀行基準金利は、8.00%であった。
2006年12月21日、NBHは2週間預金を受け入れる代わりに、2週間満期の債券を発行することを決定した。NBHの
評価によると、当該法案は金融政策の実施に何ら影響を及ぼさない。この変更の理由は、金融分野の発展および
銀行の流動性管理を強化することにあった。
財政政策
2005年3月22日にEUは、ハンガリーを含む数か国のESA95による赤字額を調整するべきであると決定した。企業
年金制度の導入に伴い、歳入の不足額に対する特定の比率は、政府のGDPあたりの赤字比率に関してマーストリ
ヒト基準を評価する際にESA95による赤字額から控除されるべきである。2004年および2005年には歳入の不足額
の100%、2006年には80%、2007年には60%、2008年には40%、2009年には20%が、ESA95による赤字額から控除
されるべきである。
- 3 -
2005年5月27日に、スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・サービシズは、ハンガリーに関する
財務の展望が弱含みになり、中期的な財政再建に関する見通しが乏しいため、ハンガリーの長期および短期の現
地通貨建て政府与信格付を、それぞれ、AおよびA-1からA-およびA-2に格下げした。同時に、政府に対する長期
についてのA-および短期についてのA-1の外貨建て格付が確定し、見通しは安定的とされた。
2005年9月30日には、政府が2006年度の予算案を議会に提出した。この案によれば、2006年にはGFS方式による
一般政府赤字は1兆5,940億フォリント(地方政府は含まれるが、企業年金基金修正事項は含まれない。)に達する
予定である。
2005年10月20日に、財務省は、グリッペン戦闘機の支払に関する会計方法の変更の結果、ESA95方式に従って、
2006年度の一般政府赤字をGDPの4.7%からGDPの5.2%(地方政府および企業年金基金修正事項が含まれる。)に上
方修正した。
2005年12月6日に、信用格付機関であるフィッチ・レーティングスは、国の虚弱化した財政見通しおよび2010
年のユーロ導入が遅延する可能性があることから、ハンガリー共和国の長期地域および外国通貨ソブリン信用格
付を、それぞれAおよびA-からA-およびBBB+に下げた。
2005年12月19日に、議会は2006年度予算を承認した。2006年度の一般政府赤字はGFS方式によれば、GDPの
6.8%に相当する1兆5,806億フォリント(地方政府は含まれず、企業年金基金修正事項も含まれない。)に達する
と予想されている。ESA方式に従えば、2006年度の一般政府赤字はGDPの6.1%に相当する1兆4,199億フォリント
(地方政府は含まれるが、企業年金基金の修正効果は含まれない。)に達すると予想されている。
2006年1月25日に、格付機関であるスタンダード・アンド・プアーズは、ハンガリーに関する見通しを「安定
的」から「ネガティブ」に変更したことを発表した。グレードは変更されなかった。
2006年2月22日に、格付機関であるムーディーズは、ハンガリーに関する見通しを「安定的」から「ネガティ
ブ」に変更したことを発表した。グレードは変更されなかった。
2006年3月14日に、財務大臣であるヤーノシュ・ヴェレシュ氏は、ESA方式に従い、一般政府赤字が従前の予測
値と比較して2006年においてGDPの0.3%、2007年において0.2%増加すると予想していることを発表した。財務
大臣は、一定の軍事歳出の会計方法に関する2006年3月9日付けの欧州委員会統計局の決定に言及した。かかる会
計方法に従えば、グリッペン戦闘機のリースは購入として再評価され、売却の際に計上されるべきこととなる。
2006年6月9日に、新政府の発足後、「新しい経済的均衡」と題する新たな枠組みが発表された。この枠組みは、
2006年から2008年の間の予算の収支いずれにも影響を与える広範囲にわたる財政調整法案を含むものであった。
特別税制や社会保障への拠出における変化に基礎をなす立法上の提案が国会に提出され、2006年7月10日に採
択がなされた。その間に政府は、省庁数および行政業務等に従事する公務員数の削減を含む行政の再編に関する
いくつかの法案を既に承認している。また、政府は保健、教育および地方政府を含む公共部門の徹底的な改革に
関する提案を策定している。
最初の見積もりでは、2006年の財政調整として、概ね3,500億フォリント(GDPの1.5%)が年度の最後の4か月間
で達成されると提示されており、従って、年間の効果はその数値の約3倍になるものと予想された。新規法案の
実施に伴い、政府赤字は、GDPの約8%になると考えられている。財務省の見積もりによると、公表された法案に
よって2007年の一般政府赤字はGDPの4.5%分削減される。
- 4 -
上記枠組みに掲げられている主要な特別法案およびその実施のタイミングは、以下の表に要約されている。
法案の解説
施 行 日
省庁の数を現在の 14 から 11 に改め、新行政地区では各省庁の幹部を 50%および公務員
を 20%削減
中央政府の各機関の再編成:192 の国家機関(警察、輸送監督当局、国家税務当局(APEH)
等)の地域的改造、119 の機関の統合、32 の機関の廃止
2006年以降
2006年以降
より効率的な地方政府システム:現在の国基準のシステムに替わる地方自治体の構築
2006年以降
都市間の強制的協力による特定の公共サービス(教育等)についての共同サービス提供
2006年以降
住民が 1000 人未満の都市への共同行政サービス
2006年以降
地方政府の運営費用の 5%の削減
2006年以降
地方政府の役員の人数および報酬の削減
2006年以降
暫定法案:中央予算機関への予算配分および支部管理予算配分(過剰な医薬品費用を含
む。)の凍結
2006年6月
ガス料金の助成金削減
2006年8月
付加価値税:税率15%から20%への引上げ
2006年9月1日
タバコの消費税:2006年9月1日から5.7%の引上げ、2007年4月1日から2.7%の引上げ、
2007年9月1日から2.7%の引上げ
アルコール製品の消費税:7%の引上げ
2006年9月1日
利息収益およびキャピタル・ゲインに対する課税の導入(20%)
2006年9月1日
現物給付に対する課税の引上げ(44%から54%)
2006年9月1日
6百万フォリント超の個人所得に対する連帯税(4%)、税引き前利益に対する連帯税
(4%)、および金融部門に対する特別税の導入
2006年9月1日
自営業者により支払われる最低拠出金の引上げ(標準は最低報酬の2倍)
起業活動を行っている年金受給者は、健康保険に対する拠出金を支払う(2006年には
15%、2007年からは16%)。
従業員負担の健康保険に対する拠出金は2006年9月1日から2%、さらに2007年1月1日か
ら1%上乗せの引上げ。また、雇用保険基金に対する拠出は0.5%の引上げ。就労中の年
金受給者もまた、現物給付に健康保険に対する拠出金の支払を課せられる。
起業に関する簡易税率(ハンガリー語における略称:EVA)の引上げ(15%から25%)
雇用者により支払われる拠出金に予定されていた引下げの取消し、および雇用者により
支払われる一括健康保険拠出(EHO)の維持
ビークルに課せられる課税標準および税率に関する新たな規制、ビークルの売買手数料
の引上げ
課税回避目的で海外に蓄積された財産につき10%の税率で一度の納税により自国へ送金
することを可能とする。
脱税に対するより効果的な措置:警察とハンガリー税関および財務監視局の合併
公共部門の報酬の2年間仮凍結
2006年9月
2006年9月
2006年9月1日
2006年10月1日
2006年11月
2007年
2007年
2007年
2007年から2008年
企業の不当かつ高額な現金残高に対する課税(20%)の導入
2007年1月1日
最低限の強制法人所得税の導入(50億フォリントまでは10%、それを超える場合は16%)
2007年1月1日
所得控除の低減
2007年1月1日
年金を課税標準に包含(年金は課税されないが、年金受給者の追加所得は高い実効税率
で課税される。)
2007年1月1日
価値に基づく資産(不動産)税の導入
2008年
上記の一連の法案の一部は憲法裁判所に付託されており、当該裁判所は、法案が違憲であることが判明した場
合それを無効とすることができる。既に憲法裁判所が合憲であるとの判決を下した法案(利息収益およびキャピ
タル・ゲインに対する課税等)もあれば、違憲であるとの判決を下した法案(企業の不当かつ高額な現金残高に対
- 5 -
する課税等)もある。なお、憲法裁判所が未だ判決を下していないものも存在する。
2006年6月15日に、格付機関であるスタンダード・アンド・プアーズは、継続的な国家財政の悪化のため、ハ
ンガリーの長期政府与信格付をA-からBBB+に格下げした。短期格付および見通しは、それぞれA-2およびネガテ
ィブに据え置かれた。
2006年6月20日に、財務省は、GFS方式に従い一般政府赤字(地方政府は含まれない。)が2006年に2,228億フォ
リント増加し、1兆7,686億フォリント(2006年のGDP計画値の7.6%に相当する。)に達すると予想していることを
発表した。地方政府赤字は2006年において1,200億フォリント増加するものと予想される。
2006年7月10日に、議会は、政府の新たな課税政策を盛り込んだ3つの法案を承認した。この承認された政策は、
一部の税率(消費税、簡易税率、付加価値税(VAT)、社会保障制度への拠出金等)の引上げおよび新たな税金(連帯
税、利息収益およびキャピタル・ゲインに対する税金)の導入を含むものであった。2006年7月17日には、ハンガ
リー共和国大統領であるラースロー・ショーヨム氏が議会の承認を受けた法案にサインした。
2006年7月25日に、財務省は、一部のPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)プロジェクトにおい
て建設された高速道路の費用に関する会計手法に変更が生じたため、ESA方式による2006年、2007年および2008
年の一般財政赤字予想を上方修正した。ESA方式による一般政府財政赤字の対GDP比率は、2006年については
0.6%、2007年については0.9%および2008年については0.1%、従前の予想値を上回るものと予想されている。
EUの経済・通貨問題担当委員であるホアキン・アルムニア氏が、政府により導入される新たな財政政策に迎え
入れられた。
2006年9月1日に政府は、コンバージェンス・プログラムの改訂版を作成し、これを公表して、承認を得るため
に欧州委員会およびECOFIN評議会に送付した。コンバージェンス・プログラムは、政府の中期的財政目標の達成
に際し、二段階のプロセスを検討している。第一段階である2006年から2009年の期間における主要な課題は、経
済実績に関しては、損失を最小限に抑えつつ、長期的な安定を得ることである。同期間において政府は、赤字削
減政策および改革により一般政府赤字を大幅に削減すること、すなわち、負債の対GDP比率の増加を抑制させ、
負債比率を低下させること、および共和国の対外不均衡を低減させ、経常赤字を削減することを計画している。
政府の見積もりによると、GDP成長率は2007年から2008年にかけて2%ないし3%まで一時的に低下するものの、
2009年のGDP成長率は過年度と同様に約4%へと回復する見込みである。政府は、家計実質所得は2007年に落ち込
むものと予想している。第二段階である2009年から2011年の期間における主要な課題は、共和国の経済実績およ
び生活水準の長期的発展に着手することである。この第二期間において、政府は、マクロ経済の安定を強化し、
一般政府赤字および負債を改革によりさらに削減することを計画している。両期間において、行政部門、医療、
教育制度、年金および補助金制度の改革が実施される予定である。これらの要素は、共和国の実質的な統合のた
めに要求されるマクロ経済の持続的安定の確保を目的とするものである。
以下の表は、ハンガリーの主要なマクロ経済指標に関する改訂後のコンバージェンス・プログラムに係る見積
もりを示している。
- 6 -
%
G D P
国内使途
うち
家計消費
投
資
輸
出
輸
入
実質所得
雇
用
消費者物価指数
経常赤字
外部調達資金(純額)
税
収
一般政府予算歳入
一般政府予算歳出
EUへの振替
ESA方式による一般政府
赤字*
ESA方式による一般政府
負債*
2006 年
2007 年
2008 年
2009 年
成 長 率
2.6
4.1
0.5
3.1
2010 年
2011 年
4.2-4.5
約3.5
約4.5
3.5-4.0
1.5
7.0
9.4
8.8
2.5
0.7
3.0
2.5-3.0
5.0-6.0
8-10
7-9
3.0-3.5
0.7-1.0
2.5-3.0
約3.0
5.0-6.0
8-10
7-9
約3.5
約1.0
2.5-3.0
対GDP(%)
4.4
3.6
2.2
1.4
39.0
38.6
44.8
45.4
49.1
48.6
2.1
3.2
約3.0
0.5-1.0
38-38.5
44-45
47-48
3.0-3.5
約2.0
約0.0
37.5-38
43.5-44.5
46-47
3.0-3.5
4.1
2.0
2.2
(0.2)
2.4
6.6
12.0
9.5
1.9
0.3
3.5
(0.9)
2.1
10.9
8.5
(1.7)
0.0
6.2
7.9
7.1
36.9
42.4
52.5
1.5
5.9
4.2
38.8
44.2
51.0
1.6
10.1
6.8
4.3
3.2
2.7
2.2
68.5
71.3
72.3
70.4
68-69
65-67
0.0
3.7
9.9
8.0
0.1
0.3
3.3
__________
出典: 財務省
* 企業年金基金修正事項を除く。
改訂後のコンバージェンス・プログラムには、コンバージェンス・プログラムにおいて示された一般政府赤字
の推移を明確にする、詳細かつ具体的な構造的法案が含まれている。この法案には、行政部門、医療制度、年金
制度、教育制度、補助金制度および課税制度といった分野の改革が含まれている。
2006年9月20日に、ハンガリーにおいて政治的デモが行われたのを受け、信用格付機関であるフィッチ・レー
ティングスは、ハンガリー共和国の外国通貨および現地通貨ソブリン信用格付の見通しを「安定的」から「ネガ
ティブ」へと引き下げた。通貨格付に関しては据え置かれた。
2006年9月22日に、ムーディーズ・インベスターズ・サービスはハンガリー共和国の現地および外国通貨政府
債券格付ならびに外貨銀行預金のシーリング格付を発表し、それぞれ現在のところA1としているが、格下げの方
向で検討している。
2006年秋に、ハンガリー中央統計局はGDPの計算方法を修正した。2005年以降は、適用あるEU規則にしたがっ
て、違法な活動として分類されていたためそれまでGDPに含まれていなかった一定の活動(薬物製造および売春
等)が、計算されてGDPに含められることとなった。したがってハンガリー中央統計局は、この計算方法の変更に
より、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年および2006年のGDPデータを上方修正した。
2006年10月4日に、信用格付機関であるJCRは外貨政府債券格付を「A」から「A-」に変更した。
2006年10月10日に、ECOFINはハンガリーの改訂版コンバージェンス・プログラムを承認した。ECOFINは政府に
対して、改訂版コンバージェンス・プログラムに記載された法案の動向を報告するよう義務付け、政府がその義
務を履行しなかった場合にはEUがEU基金を凍結させる可能性があることを示唆した。
2006年10月31日に、財務省は、GFS方式による一般政府赤字(地方政府を除く。)が2兆555億フォリント(GDPの
9%相当)に達し、事前見通しを上回ることを予測した。このような差が生じた主な理由は、財務省が、当初予定
されていた2007年ではなく2006年にNA Zrt.の3,520億フォリントにのぼる負債を引き受ける旨決定したことであ
- 7 -
る。この法案がESA方式による一般政府赤字に影響を及ぼすことはない。
2006年12月1日に、政府は改訂版コンバージェンス・プログラムを承認した。最新の改訂版と従前のものとの
主な相違点は、修正された経済予測およびより詳細な財政法案である。2006年12月改訂版のコンバージェンス・
プログラムによると、ESA方式による一般政府赤字の対GDP比率は、2007年には6.8%、2008年には4.3%、2009年
には3.2%、2010年には2.7%および2011年には2.2%となり、ESA方式による一般政府負債の対GDP比率は、2007
年には70.1%、2008年には71.3%、2009年には69.3%、2010年には67.5%および2011年には65ないし66%となる
ものと予想される。
2006年12月5日に、議会は2007年度の一般政府予算赤字を承認した。GFS方式による一般政府赤字(地方政府は
含まれない。)は、1兆6,840億フォリント(2007年のGDP計画値の6.9%相当)と計画されている。ESA方式による一
般政府赤字(地方政府は含まれない。)は、2007年のGDP計画値の6.8%に達すると計画されている。その後12月21
日に議会は、2007年度の予算を承認した。
2006年12月21日に、格付機関であるスタンダード・アンド・プアーズは、長期外貨債務の見通しを「ネガティ
ブ」から「安定的」に変更し、格付を「BBB+」に据え置いた。
2006年12月22日に、格付機関であるムーディーズは、長期外貨および現地通貨債務の格付を「A1」から「A2」
に変更し、見通しを「安定的」とした。
2007年1月9日に、財務省は、GFS方式による2006年の暫定一般政府赤字(地方政府は含まれない。)を公表した。
赤字は2兆338億フォリント(2006年のGDPの8.7%相当)に達した。
2007年4月23日、中央統計局および欧州委員会統計局は、一般政府赤字のデータをESA方式に従い改訂した。改
訂データによれば、ESA方式による2005年の一般政府赤字(地方政府は含まれるが、企業年金基金の修正は含まれ
ない。)は、1兆7,157億フォリント(2005年のGDPの7.8%相当)に達した。ESA方式による2006年の一般政府赤字
(地方政府を含む。)は2兆1,638億フォリント(2006年のGDPの9.2%相当)に達した。
(Ⅲ) 今後の経済計画
ユーロ圏への加盟にあたり要求される統合基準は、年に一度正式に評価され、その後ECOFINの提言に従ってEU
加盟国首脳陣による最終決定がなされる。
2004年5月13日に、政府は、コンバージェンス・プログラム(以下「当初コンバージェンス・プログラム」とい
う。)を発表した。このプログラムは、ハンガリーのERMⅡ(欧州為替相場メカニズム)への参入に向けた中期的戦
略およびハンガリーの公式通貨としてのユーロの将来的導入を立案するものである。当初コンバージェンス・プ
ログラムは2004年5月14日に欧州委員会に提出された。しかし、2005年11月30日に政府は、改訂されたコンバー
ジェンス・プログラム(以下「改訂コンバージェンス・プログラム」という。)を承認した。このプログラムは、
欧州委員会およびECOFINに対しては(EU評議会への提言を行うための)評価を受け、またハンガリー議会およびEU
評議会に対しては承認を得るために、発表および送付された。
改訂コンバージェンス・プログラムに基づけば、経済成長を著しく損なうことなく2008年までにマーストリヒ
ト基準を達成することが可能であると共和国は示した。したがって、ERMⅡに最短2年間参入すること(為替相場
の状況により要求される。)を考慮し、改訂コンバージェンス・プログラムは、2010年にハンガリーの通貨とし
てユーロを導入することを企図している。
改訂コンバージェンス・プログラムは、一般政府財政赤字の対GDP比率を、2006年から2008年にかけて毎年
1.4%ずつ削減することを企図している。したがって改訂コンバージェンス・プログラムは、(未調整のESA95に
- 8 -
基づく)財政赤字について、2006年はGDPの6.1%、2007年はGDPの4.7%、2008年はGDPの3.4%へと削減する旨を
明記している。政府による財の再配分は、2006年のGDPの約51.2%から2008年にはGDPの約43.6%に削減されるも
のと予想される。改訂コンバージェンス・プログラムは、2005年の税収はGDPの約39%に達すると見積もってい
るが、この比率を2006年にはGDPの37.1%、2007年にはGDPの36.5%、2008年にはGDPの35.5%に削減することを
企図している。改訂コンバージェンス・プログラムは、歳入の対GDP比率を、2005年の45.1%から2008年には
41.7%に削減することを企図している。政府負債の対GDP比率は、2005年までに57.7%、2006年までに58.4%、
2007年までに57.9%、2008年までに56.2%に達するものと予想される。
2006年1月11日に、欧州委員会はECOFINの評価に基づいて評議会に提言を行った。この提言は、共和国は2006
年9月1日までにコンバージェンス・プログラムを改訂し、より詳細なものとすることを要求され、改訂コンバー
ジェンス・プログラムに記載された予測に即して財政赤字を削減するべく実施する法案に関しての情報をさらに
提供するべきであるというものであった。2007年1月23日にECOFINは、ハンガリーの改訂コンバージェンス・プ
ログラムに関する欧州委員会の評価を承認した。
2006年9月1日に政府は、コンバージェンス・プログラムの改訂版を作成し、これを公表して、承認を得るため
に欧州委員会およびECOFIN評議会に送付した。コンバージェンス・プログラムは、政府の中期的財政目標の達成
に際し、二段階のプロセスを検討している。第一段階である2006年から2009年の期間における主要な課題は、経
済実績に関しては、損失を最小限に抑えつつ、長期的な安定を得ることである。同期間において政府は、赤字削
減政策および改革により一般政府赤字を大幅に削減すること、すなわち、負債の対GDP比率の増加を抑制させ、
負債比率を低下させること、および共和国の対外不均衡を低減させ、経常赤字を削減することを計画している。
政府の見積もりによると、GDP成長率は2007年から2008年にかけて2%ないし3%まで一時的に低下するものの、
2009年のGDP成長率は過年度と同様に約4%へと回復する見込みである。政府は、家計実質所得は2007年に落ち込
み、2008年には1%減少し、2009年には1%増加するものと予想している。第二段階である2009年から2011年の期
間における主要な課題は、共和国の経済実績および生活水準の長期的発展に着手することである。この第二期間
において、政府は、マクロ経済の安定を強化し、一般政府赤字および負債を改革によりさらに削減することを計
画している。両期間において、行政部門、医療、教育制度、年金および補助金制度の改革が実施される予定であ
る。これらの要素は、共和国の実質的な統合のために要求されるマクロ経済の持続的安定の確保を目的とするも
のである。
改訂後のコンバージェンス・プログラムには、コンバージェンス・プログラムにおいて示された一般政府赤字
の推移を明確にする、詳細かつ具体的な構造的法案が含まれている。この法案には、行政部門、医療制度、年金
制度、教育制度、補助金制度および課税制度といった分野の改革が含まれている。
2006年10月10日に、ECOFINはハンガリーの改訂版コンバージェンス・プログラムを承認した。ECOFINは政府に
対して、改訂版コンバージェンス・プログラムに記載された法案の動向を報告するよう義務付け、政府がその義
務を履行しなかった場合にはEUがEU基金を凍結させる可能性があることを示唆した。
2006年12月1日に、政府は改訂版コンバージェンス・プログラムを承認した。最新の改訂版と従前のものとの
主な相違点は、修正された経済予測およびより詳細な財政法案である。2006年12月改訂版のコンバージェンス・
プログラムによると、ESA方式による一般政府赤字の対GDP比率は、2007年には6.8%、2008年には4.3%、2009年
には3.2%、2010年には2.7%および2011年には2.2%となり、ESA方式による一般政府負債の対GDP比率は、2007
年には70.1%、2008年には71.3%、2009年には69.3%、2010年には67.5%および2011年には65ないし66%となる
ものと予想される。
- 9 -
3
貿易及び国際収支
(Ⅰ) 国際収支
次の表は、過去5年間におけるハンガリーの国際収支を表したものである。
2002年
1.商品純額
1.1.輸
出
1.2.輸
入
2.サービス合計、貸方
借
方
純
額
3.所得、貸方
借
方
純
額
4.経常振替純額
4.1.政府一般純額
4.2.その他部門純額
Ⅰ.経常勘定
Ⅱ.資本勘定
Ⅲ.金融勘定(2)
8.直接投資純額
9.ポートフォリオ投資純額
10.その他の投資純額
Ⅳ.誤差脱漏純額
Ⅴ.総合収支(Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ+Ⅳ)
Ⅵ.国際準備高
(2,203)
36,821
39,024
7,820
7,233
587
1,316
5,154
(3,838)
525
75
451
(4,929)
202
2,605
2,889
1,976
(2,260)
156
(1,965)
1,965
国際収支(1)
2003年
2004年
(単位:百万ユーロ)
(2,898)
(2,453)
37,907
44,779
40,804
47,232
8,123
8,770
8,075
8,533
48
237
1,214
1,509
4,892
6,444
(3,678)
(4,935)
595
236
118
(225)
477
460
(5,933)
(6,916)
(32)
260
6,297
9,596
424
2,741
2,932
5,838
2,941
1,018
200
(1,413)
532
1,528
(532)
(1,528)
2005年
2006年
(1,460)
50,120
51,580
10,313
9,585
728
1,759
7,201
(5,442)
171
(765)
936
(6,002)
714
11,074
4,137
3,506
3,431
(1,879)
3,908
(3,908)
(417)
58,416
58,833
10,676
9,658
1,019
2,015
8,098
(6,083)
285
(652)
936
(5,197)
713
8,135
2,432
5,285
418
(2,683)
968
(968)
__________
出典: NBH
(1) 2003 年に、国際基準に沿った方法を採用するために、再投資された収益に関する国際収支統計の計算方法に変更があっ
た。再投資された収益は経常支出赤字を増加させたが、再投資された収益は資本の部にも計上されるため、この増加は
自動的に手当てがなされたことになる。そのため、経常支出赤字が増加したように表れるが、これは実際には利用する
計算方法の変更による現象にすぎない。表および文章中に使用される数値はこの新しい計算方法に基づいている。
(2) 国際準備高は含まれない。
(Ⅱ) 外国貿易
次の表は、それぞれの期間中のハンガリーの商品貿易の内訳を示したものである。
外国貿易
年
輸
輸
2002 年
出
入
8,874.0
9,704.1
2003 年
2004 年
2005 年
(単位:十億フォリント)
9,643.7
11,232.4
12,425.5
10,695.4
12,218.9
13,145.5
__________
出典: ハンガリー中央統計局および NBH
- 10 -
2006 年
15,444.4
15,966.7
4
通貨・金融制度
ハンガリー国立銀行
NBHはハンガリーの中央銀行である。その主な責任は、物価安定を達成し、維持するために金融政策を用い、
この目的を損なうことなく、政府の経済政策を支援することである。こうした金融政策には次のものが含まれる。
・ 商業銀行に関する準備金比率を設定すること。
・ NBHによる公開市場操作(商業銀行との政府発行有価証券の売買を含む。)に関する比率を設定し、経済におけ
る流動性を管理するために他の同様の取引を行うこと。
・ 政府との合意の下で為替相場政策を決定すること。
為替相場政策および操作
2001年法第58号に従い、NBHおよび政府は共同で為替相場制度の枠組みを決定する。2001年5月の共同決定の結
果、フォリントは現在、ユーロのみが含まれる通貨バスケットに照らして計算されている。為替相場は、変動幅
内において最高±15%の幅で対ユーロで変動可能である。
5
財政
(Ⅰ) 概要
ハンガリーの財政部門は、中央政府予算、社会保障基金(年金基金および保健基金)、特別予算基金および地方
政府予算から構成され、これらをあわせて一般政府予算という(1)。
(1) ハンガリーの財政に関する情報源は、財務省である。本書においては、財務省によって集積された実質値の情報は
2007 年 5 月に入手可能な情報を踏まえて表記されている。
(Ⅱ) 予算に関する情報
以下の表は政府の歳入および歳出に関する情報を示している。
- 11 -
GFS 方式
歳
入
民営化に伴う収入
歳入(民営化に伴う収入
を除く。)
歳
出
収支(民営化に伴う収入
を除く。)
GDP に対する収支(%)
一般政府収支-総合
ESA 方式(企業年金基金
修正事項を除く。)
歳
入
歳
出
収
支
GDP に対する収支(%)
一般政府収支 - 総合
2005年
2006年
2004年
最終
計画値
(単位:十億フォリント)
2006年
実質値
2007年
計画値
9,420.8
12.0
10,475.2
15.5
11,194.7
12.0
9,502.2
10,569.8
9,408.8
11,001.4
10,459.7
12,674.3
11,182.7
12,962.5
(1,327.9)
(6.5)
(1,067.6)
(4.9)
(1,592.6)
(6.8)(1)
(2,214.6)
(9.4)(1)
(1,767.9)
(7.0)(1)
8,792.7
10,129.1
(1,336.4)
(6.5)
9,293.7
11,009.4
(1,715.7)
(7.8)
9,689.5
11,107.2
(1,417.7)
(6.1)(1)
10,302.9
12,466.7
(2,163.8)
(9.2)(1)
10,894.5
12,611.5
(1,717.0)
(6.8)(1)
2002年
2003年
6,835.3
11.6
7,620.0
9.0
8,208.0
10.9
9,518.3
16.1
6,823.7
8,509.3
7,611.0
8,714.5
8,197.1
9,525.0
(1,685.6)
(10.0)
(1,103.5)
(5.9)
7,276.9
8,811.6
(1,534.8)
(8.9)
7,941.6
9,306.8
(1,365.2)
(7.2)
__________
出典: ハンガリー中央統計局および財務省
(1) 予測 GDP による。
6
公債
(Ⅰ) 概要
伝統的に、NBHは、ハンガリーが外貨建てで借入を行うための主な機関であった。1997年以来、NBHは、自己目
的のためだけに外貨建債務を負担することができ、中央予算のための全ての外貨建借入および債券の発行は、共
和国が(財務省を通じて)直接行わなければならない。財務大臣は、この負債管理権限をÁKKに委譲している。
ÁKKは、2001年までは国庫管理機構の一部であったが、2001年に独立の法人となった。1999年1月1日以降、外貨
建ての債券発行はÁKKにより行われている。
NBHは、1999年1月1日より前に負担した未返済の外貨建債務について、今後も法律上のまたは名義上の債務者
である。しかし、これらの債務および関連するスワップに伴う金利および為替リスクの大部分は、一連の移転契
約に従って、有効に共和国に移転されている。かかる移転契約により、共和国は、債務の支払に足りるだけの資
金をNBHに支払うことに実質的に同意している。かかるリスクの移転以後、共和国は、かかる負債ポートフォリ
オの通貨特性をフォリントが連動する通貨バスケット(2000年1月以降は100%がユーロ)の通貨特性と一致させる
べくいくつかのスワップ契約を締結している(上記「4 通貨・金融制度 - ハンガリー国立銀行 - 為替相場政策
および操作」を参照。)。
公債への言及には、共和国の債務、社会保障およびその他の特別予算基金の債務が含まれるが、地方政府の債
務は含まれない。対外公債は、外貨建ての公債を指し、そのほとんどがハンガリー以外の当事者に対して負担す
るものである。対内公債は、フォリント建ての公債を指す。総対外負債は、ハンガリー人、ならびにハンガリー
の公益法人および民間法人が非居住者たる債権者に対して負担する全ての債務を指す。もともとはNBHにより行
われた対外借入にかかるNBHと共和国との間の借入は、ダブル・カウントを避けるために、公債額の計算におい
ては算入されなかった。
- 12 -
(Ⅱ) 公債
公
債(1)
12月31日に終了する年度
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年*
(%表示を除き、単位:十億フォリント)
対内公債
6,956.9
8,008.7
8,608.8
9,153.5
10,552.3
名目 GDP における%
40.49%
42.28%
41.55%
41.50%
44.43%
対外公債
2,267.3
2,579.0
2,983.5
3,590.7
4,124.4
名目 GDP における%
13.20%
13.62%
14.40%
16.28%
17.36%
その他の負債**
0.0
0.0
0.0
21.4
29.0
公債合計
9,224.2
10,587.7
11,592.4
12,765.6
14,705.7
名目 GDP における%
53.69%
55.90%
55.96%
57.88%
61.91%
名目 GDP
17,181
18,941
20,717
22,055
23,753
__________
出典: ÁKK
* 暫定値。2006 年の GDP 計画値に基づき計算されている。
** 2006 年における債務引受に関する特別項目を含む。
(1) この表は、中央政府の経済的な債務の観点からみた共和国の公債を示している(金融デリバティブおよび 2005 年以降の
値洗いされる預金を含む。)。
- 13 -