卓上型実装基板外観検査装置 StaVaTester(スタバテスター) 統計式検査方法を使用する先進の外観検査装置 StaVaTester は高速高精度自動外観検査を簡単に実現します。 ●StaVaTester は、従来と異なり、統計式検査方法を使用する外観検査装置です。 ●実装基板などの外観検査を自動化します。 ●従来の外観検査装置と比べて、素早く簡単に検査レシピを作成できます。 用途 ◆ 実装基板の外観検査 ◆ プリント基板の外観検査、電子部品の外観検査など 導入のメリット ◆ 目視検査に頼っていた短納期品の自動検査が可能です ◆ 検査レシピ作成に時間がかからないため、コストダウンが可能です ◆ 検査レシピ作成が簡単なため、検査レシピ作成要員が不要です StaVaTester とは 従来の実装基板外観検査装置は、検査レシピの作成が難しいため専門の検査要員が必要だ。また、 検査レシピ作成に時間がかかり、短納期品では目視検査に頼らざるを得ない。しかし、目視検査は検 査精度が十分でなく不具合が見逃されていないか不安だ。 このような声をよく耳にします。そこで、StaVaTester は、統計を使用することでこのような課題 を解消し、商品化されました。 StaVaTester では従来のように傷を定義するのではなく、良品を定義して検査をするのが特徴です。 良品の定義というのは、良品画像の各画素の濃度値の統計量(標準化変量)を求め、これを基に不良 品との違いを識別できるように検査パラメーターを調整することです。これらの作業は、殆ど検査ソ フトが行うため、良品の定義は素早く簡単にできます。 ここで、次ページのように標準化変量は画素の濃度平均値とその標準偏差から計算されます。工業 製品の良否を検査する際に、平均値±3σの中に入っていれば良品、そうでなければ不良品と判定す る方法がよく使用されます。この±3が標準化変量の値になります。そこで、ある画素の濃度の標準 化変量値が小さければその画素は良品に近いことが分かります。その逆に、ある画素の標準化変量が 大きければその部分に傷などの不具合がある可能性があります。このように、従来のように単に濃度 値を基準に判定をすると一般性がありませんが、標準化変量を使用すれば一般的な議論が可能になり ます。標準化変量の値が10であれば明らかにその画素は問題があるとわかります。しかし、例えば、 ある画素の濃度値が100の場合、この画素が問題かどうかを判定することは非常に難しくなります。 このように、標準化変量を使用することで、良否の判定が正確で容易になるため、標準化変量は検査 に適しているといえます。 以上のように、統計式の検査を行うことで、従来とは全く異なる簡単で高精度な検査が可能になり ます。既にご使用いただいているお客様からは、大変ご好評をいただいております。 検査手順 撮影 位置補正 標準化変量計算 類似度計算 良否判定 装置構成 ◆ アナライザ (検査ソフトをインストールしたパソコン) 1式 ◆ 撮影装置 (基板移動機構を備えた基板撮影装置) 1式 仕様 検査項目 検査時間 検査レシピ作成時間 基板サイズ 部品高さ制限 カメラ 電源 OS 欠品、逆装その他4画素以上で異常のある不具合 30 秒/枚 (A4サイズのとき) 30分~4時間 50×50~330×250 mm 上下50mm 120万画素カラーカメラ AC100V 50/60Hz Windows7 Professional 検査原理(標準化変量) ワーク画像の各画素の濃度値の標準化変量が、以下のように定義されます。標準化変量の大小で各画素 の良否がわかります。 検査原理(類似度) 各画素の標準化変量値だけでは、検査ワークの良否を判定することができません。そこで、画像全体にわた り、標準化変量を基にした検査ワークと良品の類似度を計算します。 o f (c1 , c2 , , cm , z1 , z 2 , , z n ) zi xi xi i 0 o 1 : i 番目の画素の濃度の標準化変量 cm :パラメータ 検査精度 一般的なパターン検査装置では、良品に対する検査装置出力値の頻度分布と不良品に対する検査装置出力 値の頻度分布が重なります。このため、良否の判定が難しくなります。一方、StaVaTester では頻度分布が重な らないため、検査精度が高くなります。 一般的なパターン検査装置の出力値の頻度分布 StaVaTester の出力値の頻度分布 お問合せ先:〒701-1221 岡山市北区芳賀 5303 ㈱竹田技研 TEL:086-286-8151 URL http://www.takedagiken.jp
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