時に,子どちとの信頼関係を築くために休み時間や放課後の遊びを共lと

第6学年1組
社会科学習指導案
指導者深津貴志
1.曰時2007年1月31日(水)第5校時(14:00~14:45)
2.場所6年1組教室(児童数40名)
3.単元名「憲法とわたしたちの蟇らし」
4.単元目標及び評価規準
・国の政治のよりどころである曰本国憲法の精神を理解するとともに,社会を構成する一員とし
ての自覚を持つ
社会的事象への関 社会的な思壱・判断
lIjl・意欲・態度
.B常生活における政
観察・資料活用の技 社会事象|こついての
能・表現
・資料や学習をもと
知識⑰理解
・インターネットや本
・政治のしくみやはた
治や選挙,憲法問題,
に,自分の考えを筋道 などの情報を収集,整 らき,曰本国憲法の三
福祉などについて興 立てることができる
理,選択して学習|こ活 原則について理解し
味・関lujIをもち,自分
用したり発表したり ている
の生活と関連付けて
することができる
薇
とらえようとする
5.児童の実態
思舂期に入り,人の目を気にしてしまい自分の気持ちや壱えを表せない子どもが多い。また,
悩みをかかえる子どもが多く,ほとんどは友だち関係のなやみである。信頼関係を築けずに表面
的なつきあいになることも多いようだ。あるいは,裏切られた経験がトラウマになっていて自分
を上手に表現できないといった子もいる。さらに,周囲の目が気になって失敗を恐れる傾向が強
く,思書や発言が自由に展開しにくいという-面もある。板雷をしっかりとノートに写すなど,
学習に参加はするが,受身の姿勢が強い。以上のような環境で生活する中で,自尊感情(自己肯
定感)はかなり落ち込んでいた。
この状況を打破するために,エンカウンターなどを用いてコミュニケーション力の育成や自尊
感情の向上に取り組ん届まず,最初に「言葉遣いを正す」ことからとりかかった。人を傷つけ
る言葉の暴力に対して,子どもたちの感覚は低下していた。馬鹿と言われれば,どうせ自分は馬
鹿だから,死ねと言われれば自分は生きていても仕方がない,といった自尊感情の低下に歯止め~
をかけるねらいで指導を重ねていった。
さらに,意識的に「ほめる」活動を続け,少しずつ自尊感情が向上していくように努めた。同
時に,子どちとの信頼関係を築くために休み時間や放課後の遊びを共lと行った。2学期中旬に閏
‐
い/ご「相談教室jでは累計で30人近い利用があり,個ノマの悩みを聴き取り,不安を取り除くよ
うにした。個々の存在を認める,安'11Aできる環境づくりに努めたdまた,協力して活動できるよ
う係活動を重視し・「自由」と「責任」ということも意識させるようにしてきた。その結果.言
葉遣いも優しくなり,子どもたちは生き生きと表現し始めた。まだ,失敗しても馬鹿にされない
という安llLAできる雰囲気も徐々にだが生まれてきた。
最初に述べた状況は,少しずつ改善が見られている。しかし,まだ自己を表現することが苦手
だったり,コミュニケーションに不安を感じていたりする子どもは多い。これからも人権教育を
通して,自分を見つめ,相手を思いやれる子どもを育てたい。
9M4
、
6.教材について
〈教科としての教材観〉
児童はこれまでに第3学年で自分たちの住んでいる地域社会の様子を学び6.第4学年ではまち
づくりがどのような観点で,あるいは願いで行われているかを学んでき厄また,第6学年で市
の施設ができるまでの市役所や議会のはたらきを知り,地域住民の政治に対する願いや期待,そ
れらを実現していくための具体的な手立てを学んだ。
本単元では,社会観を広げ,国の民主政治がどのような仕組みで行われているかを学ぶ。さら
に,国民生活を向上させる国の政治と曰本国憲法の精神や三つの原則が結びついていることを理
解する。そして,次代を担う社会の構成員としての自覚を持てるようにしていきたい。
一般的に,政治と暮らしの関わりは,なかなか具体的な形となって表れにくい。特に,子ども
にとってはなじみが薄く,興味・開IDも弱い。そこで,憲法の内容を自分たちの生活やこれまで
の学習内容と結びつけるなどの具体的で典型的な事例をとりあげる。また,資料を活用して学習
を展開し,考えさせることで,'政治のはたらきや憲法の理解を深める学習仁しだい。
綴
〈人権・同和教育からみた教材観〉
学級作りの中で,「人によって感じ方が違うこと」,「相手の気持ちを考えて行動することの大
切さ」を感じ取れるようにしてきた。さらに.B本の歴史の中で,差別され虐げられてきた人々
がいることを学習し,人権に対する問題意識も高めることができた。本単元に臨むにあたり,人
間として生きるための基本的なニーズは「権利」となることも学習した。
本単元では,歴史学習での人権・同和の視点を受け継ぎ,すべての人々が,健康で,文化的で,
しかも安全な生活が保障されるといった基本的人権の尊重をおさえることに力を入れたい。また,
基本的人権はお互いを尊重しながら幸福を追求する権利であることもとらえさせていきたい。
基本的人権とは何かを考えるときに.話し合い活動を充実させ皇近で具体的な権利として感じ
させたい。また,発展として子どもの権利条約を紹介し,子どもである合の自分にとって必要な
権利を考えさせるとともに,世界で苦しんでいる多くの子どもたちがいるという現状に目を向け
てもらいたい。そして,自分の人権と他人の人権を守るということを実践する場として,クラス
鰊
内での生活が充実したものとなってほしいと願っている。.
95
7.指導計画(7時間扱い)
国の政治の仕組みを知ろう(1時間)
○「国会」「内閣」「裁判所」はどのような役割を果たしているのだろう
・それぞれのはたらきと仕組みを理解する
・国の政治は「国会」「内閣」「裁判所」が分担して進めていることを知る
憲法の三原則について理解し,考えよう(6時間)(本時5/6)
OB本国憲法には,どのようなことが書かれているのか調べよう‐
・パソコンなどを使って,曰本国憲法に書かれている内容を調べ,興味をもつ
○国民主権とはどういうことだろう。知っていることや予想したことを話し合おう
・選挙の事例を通して,国民と政治との関係をつかむ
'輌蝿)
・国民主権の表れとして選挙権の行使があることを理解する
O平和への願いは,憲法にどのように表されているのだろう
・日本国憲法が「平和憲法」といわれる理由を考えることができる
・世界の平和を実現するための取り組みや努力の大切さを理解する
O基本的人権とはどのようなものか壱えてみよう
・基本的人権を尊重するということについて.その具体的内容と意義を理解する
・基本的人権を寄るために,社会の現状に注目し,関わっていこうとする
☆子どちの権利条約について考えよう(本時)
・子どもの権利条約について,自分の害えをもつことができる
・誰にも侵害されてはいけない権利がすべての子どもにもあることを知る
○これまでの学習をまとめよう
・学習してきたことを基に,生活の中に生かそうとする
・自分の考えを表現する
8.本時の目標(◎教科目標☆人権目標)
。☆子どもの権利条約を読み進め,自分の考えをもつことができる。
。☆誰にも侵害されてはいけない権利がすべての子どもにもあることを知る。
●
96
彌
9.本時の展開
学習活動
支援と評価(◎教科目標☆人権目標)
O子どもの権利条約について知る
”
|子どもの権利条約の中から,自分にとって-番大切だと思うものを選び理由を発表しよう
・休み、遊ぶ権利が大切です。なぜなら,いつ
・・子どもの権利条約が書いてあるカードを全員
も塾や勉強をさせられて疲れるからです。
に配布する。
・親とひきはなされない権利です。家族が離れ
・ワークシートに考えを記入させる。
離れになるのはいやだからです。
・差別の禁止です。差別はよくないと思うから。
・健康・医療への権利は大切だよ。治療を受け
.:奮えをもてない児童には,具体的な生活を思
い起こして考えるよう支援する。
・どのような意見でも,頭から否定せず受け止
られないと困るからね。
める姿勢を見せる
・虐待・放任からの保護です。暴力をふるわれ
御
たらいやだから。
・プライバシー・名嘗は守られる権利です。知 。☆自分なり|こ考え、大切な権利を選ぶことが
られたくないことがあるからです。
できたか
クラスで選ばれなかった権利は,なぜ条約の中|こ入っているのだろう?
・自分たちにはすでにあるから選ばれなかつ厄
・グループで意見をまとめるようにする
のではないか。
・世界では,自分たちが「あたりまえ」と思っ
ていることがあたりまえではないからかな。
.「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」
「参加する権利」の4つの権利を守るように
定められていることを伝える
・世界の子どもたちの状況について,いくつか
例を知らせる
f緬卿、
cL
。☆誰にも侵害されてはいけない権利がすべ
ての子ども|こもあることが理解できたか
考察一
今回の学習では、人梱問題の知的側面の充実を恩翻して目概を股定した。本時では、1時間の計画の中で扱う内容が多く、子
どちの樋利条約への理解を深めだり、子どち運が相互に恵見を交換し合つだりするところまでは至らなかつ這皿材の内容が深
いだばに、事前に、梱利条約の内容や成立までの経繊を鯛べろ江どのエ夫が必要であつ】E・しかし、菖段の生活の中で見過ごさ
れがちな「子どもの樋利Jに目を向けさせることができたことはよかっだ。
学級における人橘指導として、人の話を聞くことの大切さだけでなく、そのときの態度についても子どもたちと賭し合ってき
た。その成果として、落ち胃いた授業態度がみられてよかっだ。
学年が進むにつれて、自分の意見を学級の中で発表することに抵抗を感じる子どもカサgえてくる。授業後の研究会で、学習に
囲む姿竪として、「発團日することが大切」ということを指導していくことが必要という意見が出た。
97
情緒障害学級ひまわり2組自立活動学習指導案
指導者斉藤宏文
1.日時2006年12月13日(水)4校時
2.場所ひまわり2組教室
3.単元名「自分のことをよく知ろう」
4.単元目標と評価
目標
・自身の特性を含めた長所短所に関する理解のきっかけにする。
・自分を大事にし、友達と仲良くできるようにする。
評価
・児童と教師の信頼関係に基づいて、共感的に理解したか。
・体験に基づいた発言や気づきができたか。
・安心感を覚えることができたか。
甸慰)
・今後の生活に活かそうとする気持ちになったか。
5.児童の実態
①現状、
一斉授業の中で終了時間を気にして教師にそのことを告げるなど、やや不適切な行
動をとったとき、その都度どのような対処方法をとるべきだったか、というソーシャ
ルスキルを本児と丁寧に確認してきた。現在は同じ状況では2回目には適応すること
ができている。ただし、状況が多少変化すると応用ができにくい面も残している。ま
た、いったん自分で予想したりイメージしたりした内容の変更があった場合に、スム
ーズに適応することがやや苦手である。予告することが有効な場合が多いが、その活
動内容に対する本児の興味も大きく影響するので、意欲を高めるための支えとしてが
んばり表によるご褒美が有効である。やり遂げた時の賞賛も丁寧に行うことで、次の
活動時の意欲につながっていると思われる。
10月以降徐々に進めてきた自己と他者の理解に関する学習では、自身を振り返る
ことにやや苦手意識を感じている。失敗した体験を思い出すと、その時の感情をその
まま再現してしまい(フラッシュバックという特徴)、つらくなってしまう心の動きが
あるようである。そこで、どうすれば上手くできるのか、と言う視点に重点を置いて
指導と支援を進めている。
このような経過の中で、自分がなにに困っているのか,を言葉で伝えることができ
るようになってきており,周囲の教師や友だちのサポートを受けやすくなってきてい
る。また、感覚や感じ方について、恐怖心を持った時の対処方法を話し合ったが、そ
の場合に周囲の友達にも援助を依頼できるようになっている。さらに、混乱した場合
に早めに落ち着くための気分転換の方法を自覚することができ始めている。
98
 ̄
②手立て
匿冑箱譲員55莇冒
現状の育ちは良好。ソーシャルスキルを丁寧に教えてもらっている子どもという印
象。中学生になったら本人の悩みも出てくると予想できるので、本人の特性について
の知識を教えてよいのではないか。中学に向けては、サポートを受けやすい環境で、
得意なところでクラス集団に参加できる環境を選択することが賢明。
厘荏ワラ憲司
失敗やつらい経験時のことを思い出すとその時の感情が鮮明によみがえってしまう
こと(フラッシュバック)があり、この学習に対して本児は若干の苦手意識を持って
いる。しかし、いわゆる「中1ギャップ」など予想される困難がある上に,近い将来
に直面するであろう自身の特性に関する悩みを、現在の安定した対人環境の中で教え、
本児がゆっくり自覚し前向きに対処のすべを体得するためのスタートにしたい。また、
繩
保護者との話し合いの中で、自己と他者の理解に関する学習を進める依頼を受けてい
る。
6.教材について
①人権・同和教育として
社会や集団との関係の持ち方、想像したりイメージしたりする部分にハンディキャ
ップがあると思われる本児である。自尊感情を保持しながら、集団生活での折合いや
コミュニケーションの方法を学ぶために、今回は自己と他者の理解を深める学習を行
っている。それは本校の人権・同和教育研究のテーマに沿うもの、と考える。
②自立活動として
指導・支援の基盤として、心理的な安定、コミュニケーション行動の促進がまずあ
稗
げられる。さらに、さまざまな活動の中で起る不適切と思われる行動に対してはソー
シャルスキルの穫得を目指した指導・支援を行っている。本題材では、これまでの学
習の整理という意味がある。また今後に活かすための導入と考えている。
③資料
○本児の指導・支援の記録資料
これまで行ってきた指導・支援の内容を本児自身のエピソードのイラストを加え
たワークシートを用意し、体験に照らした話し合いを行う。
○「ねえ、ぼくのアスペルガー症候群の話、聞いてくれる?」赤石書店
ジュード・ウェルトン/箸ジョイン・テルフォード/イラスト
この本の構成は、当事者である子どもが自分自身のことを語るという書き方で見
開き2ページにイラストと短い文章で一つのまとまりになっており、特性に関する
具体的な場面と対処方法について、シンプルで前向きに考えることができるように
表現されている。また、項目が特性の全体をほぼ網羅しているため、内容のもれな
99
く取り扱うことができる.
④参考文献
・子どもに障害をどう説明するかすべての先生・お母さん・お父さんのために
相川恵子/箸仁平義明/箸ブレーン出版
7.
指導・支援の流れ(10時間)
,AS(アスペルガー症候群)とは、多数派とは(1時間)
アスペルガー博士が発見した「脳の機能γ使い方が多数派の人とちょっと違
うタイプの人たちのこと」、本児は似ているところがあるかもしれない、と
いうおさえを行った。
2表情、仕草から気持ちを読む(1時間)
いろいろな表情イラストから、「やだな_」「あっ失敗しちゃった」「あっ忘
れ物」「あ-、ほっとするな_」「めんどうくさい」など心の働きがあること
を確認した。
、''1
3声の感じからニュアンスの違いを伝える(1時間)
相手の失敗に笑ってしまうことがある。笑われた人は傷つく。人にはこうし
てしまう弱さがある。自分も人の失敗を笑わないように気をつけましょう、
と確認した。
4みんなと遊ぶ,一人で遊ぶ(1時間)
人は一人一人違う。意見も違う。一人で遊ぶことも、いいこと。6年1組で
は多数派に入っているので、ひまわり2組ではときどき休憩,静かにあそぶ
ことを勧めた。本児は「たくさんで遊ぶ方が楽しい時と,一人の方がいいと
きがある」と発言した。
5苦手な感覚、得意な感覚(2時間)
アシナガバチのエピソード/多数派の人はこわいと感じる、でもたぶんささ
れないから大丈夫だ、と冷静でいられる。本児は恐怖心で少し混乱しやすい
面があることを確認した上で、周囲の人に伝えておくといいかもしれない、
と助言した。得意なことは、計算,音感,優しいところ,公平さ,嘘をつか
ない,ごまかさないところなどたくさんある、と確認した。
6人がたくさんいるところでは(1時間)
音楽会で、クラスのみんなと一緒に歌うことができたことを賞賛した。集団
の活動に対して、多数派の人は楽しいと思うことが多い。自分の楽しみを見
つけられるといい、と助言した。
7急に変化が起こると(1時間)
混乱することがある。その時には好きな本を読むことで気分転換が早くでき
ることを本児自信が自覚できた。さらに、その後にその活動に取組むことが
100
/鋼、!、)
できるといい、と助言した。
8身体や手、足の動き(本時1時間))
はじめは下手だったり遅かったりすることも、練習することで上手になるこ
とがいっぱいあった。努力する姿勢を促す。
9みんなにお願いしたいこと(1時間)
前もってお願いしておいたり、困ったときに助けてもらったりするための工
夫を考え、実行してみる。
8.本時の目標
。☆徐々に、いろいろな運動や手作業ができるようになってきていることに気付く。
。☆一生懸命に運動することや手を器用に使うことによって、さまざまな場面で生活
しやすくなることに気付き、今後も努力を続けられるようにする。
9.本時の展開
緑
支援方法、留意点
学習内容、主な発問
導入
「勉強始めていいですか」
・本児が気になることを発言す
ザ
る
・本児が落ち着いて学習できるように環境を
整える。これまでの経験から、背後で話を聞
かれると、気にしてしまう面がある。参観者
。
の場所を調整する。ビデオカメラに関して
は、当日初めてセットすると気にするかもし
れないので、あらかじめ慣れてもらう。
展開
繩
○身体や手の使い方について考
・ワークシートの提示。成功体験から始める。
える
昨年はリレー時に客席に手を振っていたの
◎
「運動会のリレー、去年と比べて
で、それは一生懸命さが見ている人やチーム
今年はがんばったよね。」
の人に伝わらないから今年はやめるように
.「え-つつ、もういいよ」
教えたが、それができたことを思い起こさせ
.「遅いけどがんばった」
る
チームワークの大切さを知る
。
・チームワークの大切さについて助言し、こ
こは次に進む。
「他では、どんな運動をやったこと
がありますか?」
.「パットで打てるようになっ
た」
.「泳げるようになった」
101
「練習を続|ナることで上手になる、
(今からでも遅くない)」
?Kワ竿乃
・水泳は夏休み泳げるようになったこと、縄
跳びは、徐々に上達し続けていることなどを
例に挙げ、自己肯定感を持たせる.
「今度は手の使い方について考え
まず。」
.「針で縫うのは得意」
・針仕事やミシンは上手、プラモデルの組み
あり、曰信
立ても興味があり上手であり、自信を持たせ
る
。
。「ミシンも得意」
「ひも結びをできるように練習しよ
・本児はひも結びができないで、先日も練習
う」
した。苦手なことに挑戦する気持ちを育て
る
まとめ
、
。
・学習のまとめをする
.はじめは下手だったり遅かったりすること
・ワークシートの記入をする
も、練習することで上手になることがたくさ
思い起こし自己有能鳳
んあったことを思い起こし自己有能感を持
たせる。
・運動会のリレーでは、遅くても一生懸命走
ることで、チームの友達は本児のことを認め
てくれたことを助言する。
・身体を動かすことは楽しいことであり、生
4月
活を豊かにすることを助言する。
・手作業は、ゆっくり丁寧にできるところが
本児の長所であることを助言する。
10.考察
この単元を含むソーシャルスキルの学習を通して、自分自身を振り返ることがやや
苦手だった本児が、自分を少し客観的にふり返ることができるようになっている。さ
らに周囲の友だちや保護者、教師の気持ちを理解しながら、同時に援助をスムーズに
依頼できるようになってきている。
コミュニケーションや生活の面でつまずくことがあるが、自尊感情を高める方向で
の支援を今後も受けながら、社会生活の自立のための能力を高めていけるとよいと思
われる。
102
、
人権・同和教育関連教材一覧表(1年生)
月
国語
朝モジュール
社会(生活)
道徳
友爾・協力
「いっしょにあそぼう」
学級活動
。六羽「 ̄邑一UUJ
下校のしかた(1)
罫と.(秤り…
縦割り活動
・1厘翻りグ ループ梱成
・年間叶面
竹団の約束(1)
正直・明朗
「うんちしたのだ-れ」
尊敬・感閉
「学校までのみち」
二節耳■
「命のアルバム」
岬
「どうしたのパンパン」
思いやり・親切
『はしのうえのおおか
み」
友1胃・協力
御
「いそげIがんこちや
ん」
公琿心
「みんなで虫もろう」
凶守ツー ̄肘■pTシーンLOUJ.
・人との■わり
.おもに自分自身の生努$■かに
はlうめてのnaZMq5)
;(H1I合わせ)
露鍛i締 I)
・なかよし鰻会
・ゲーム
国四自扣HK(1)
お歴年回会(1)
戸口ろじ殆凸■▲、DJ
おBg生日会(1)
z休みの過ごし方
(1.5)
(1.5).
◇なかよし囚会
・亜血合
清掃当番畑印(05)
係活助(q5)
お[日生日会(1)
ストレスマネジメント ・秋のわいわい鰯会
(q5)
(叶画)
字H1会(1)
おBZ生日会(1)
晟麺会(1)
日ロ日生日会(1)
字麺会(1)
おロロ生日会(1)
冬休みの過ごし方
(1.5)
自然璽距
3字JUIのめあて
め」
清掃当番d係活助
「ガンペーちゃんのだ
・なかよし囚会
目召画の使い方(1)
遠足項、把卵(1)
お国隼曰会(1)
(1.5)
・なかよし瓜会
(1)
食べ物を知ろう(1)
おロg生会(1)
どつぶつの赤ちゃん
(11)
.。、の学習
・自然の摂理
ふゆさがし(5)
・自然の中で感性を受う
もうすぐ2年生(17)
家族愛
「ぎんのしずく」
わたしの体(1)
お甦会(1)
いいこといっぱいj1年 ・自分のよさを餌める
生(10)
・自分の良さを埋め
自分の成長を扱り近
る
●
・自分の成果を掘り返る
.支えてくれた人への忠期
・新1年生への思いやりの気
生命再Zu
持ち
「みんなげんきで」
おEE隼会(1)
春休みについて
(u5)
1年問の宝とめ(1)
103
・6年生へのプレゼン
卜
人権・同和教育関連教材一覧表(2年生)
月
「ふきのとう」I量岨
人物の気持ちを考え
4
5
しよう」I学校探検を
友、i・協力
「友だちになろうよ」
て商館し、凪ぎ合
う.I
通してコミュニケー
ション能力を磨き.目
「かんさつ名人にな
ろう」I谷いたものを
礎壷したり日いたり
して.友だちのよい
ところに気付く。I
「1mまき・苗極え」
友1W・協力
I成艮の繊子や植物の
「モムンとヘーテ」
生命に気付き、大切に
育てることができ
る.】
「スイミー」lスイ
ミーと魚jこちの心情
を8月み取る中で、相
手とのUUわりについ
て考える。)
6
「1年生に学校を室内
尊感I1iを育てる.)
「なかよし遊び・なか
よし緒2k」11年生と
の関わりを通して、コ
ミュニケーション能力
を図くと共lこ・自尊感
、Iを育てる.)
「皿鰯・手入れ」旧2
民の担子や伍物の生命
に気付色、大切に育て
ることがで色ろ.】
7
学級:言動縦割り活動
縦割り活動
学級活動
道徳
期モジュール
ジュールロロ社会(牛活)
社会(生活)
国語
正面・明朗
「ねこがわらった」
思いやり・親切
「ぐみの木と小鳥」
:鶏;:
.■IDコリジノレージF ̄ ̄
・学校のきまり
・なかよし虹会
(顔合わせ)
・ゲーム
・白g、窪掲導
・なかよし坦会
・図垂頗掴導
・係活動(クラスの-
貝としての自尊感傭を
育てる.】
・年間gf両
・逼囲皿卸につ いて
・なかよし躯会
・防犯教室
.「いじめ・倒力防止
キャンペーン」のス
ローガンについて
・休垂中の柑導
'1彌鬮、
8
10
11
読欝タイム・歌声タイム
9
「サンゴの海の生き
「収租」I収極の召び
ものたち」胸の生物 を共有する.)
の共存・共栄を学
び、相手との田わり
生命邸、
r1まいのしやしん」
「あったらいいなこ
■ ̄了■二]山ニーゲ、西口
の心、lについて晃題
し合い、相手の気持
ちを野えることがで
きる.1
「校外学習の肘画・枚 友情・協力
外学習」「なかよし給
「きょうからともだち」
食」Iコミュニケー
ション龍力を閏くと共
に、自尊感傭を育て
る.)
「1kのものを使って
いっしょに遊ぼう」
Iコミュニケーション
館力を四<と共'二.自
勇気
「おもいきって」
。■・ ̄分qnDWT些叫muJ
効果的な便j、方法や体
の自然治癒力を知り、
・秋のわいわい鰯会
(計画)
体に関心を持ち.大切
にしようとする.)
・人祖学習
・秋のわいわい躯会
・なかよし垣会
、
「収穫」
「むかしのあそび'二
チャレンジ」{コミュ
ニケーション能力を囚
正直・明朗
「ひつUかいとおおか
み」
助勉・努力
「おりがみめいじん」
くと共に.自尊感情を
両てる.)
1
・ストレスマネジメン
尊感nVを育てる.)
「やきいも・ポップ
コーン」(収穫の喜び
を共有する.I
12
・運動会
ト
を大IDにでぎる.】
んなもの」(あったら
いいなと思う物を者
え.友だちと宜疑.
応答ができる.)
・係活動
.辺、力会について
 ̄FF=~Tロゴコ再一
呵巳〃ロ■刃
・食育「食べ物の仲田
を知ろう」はぺ物には
いろいろな仲田lがある
ことを知り、自分の体
を大切にしようとす
・なかよし垣会
ろ.)
「スーホの白い鴎」
2
「あしたへジャンプ」
(過坦人物の心情を I自分のよさや友だち
醸み取りⅡ発表し合う のよさに気付くことが
中で.相手の更持ち で色ろ.)
や相手との田わり方
を考えることができ
生命耳、
「ぼくのものがたり」
 ̄匁二、■字-0 ̄ ̄マロー
いて
ろ.)
3
ミューケーション能力
を囚<と共に、自尊感
Hiを両てる.)
自然愛・動植物鰯画
「はるとおはなししよ
う」
104
・6年生へのプレゼン
・6年生を鶏ろ会につ 卜
・人相学習
・体重中の扣邸
人権・同和教育関連教材一覧表(3年生)
月
朝モジュール
朗モジュールロロ社会(生活)
国語
社会(生活)
「きつつ宙の商売~しよ
 ̄ ̄ ̄、▼グー詞■U「〃FD少已=
うたいじようを書こう」
(祖荷する人にわかり
やすい招待状の毎き
方を知る)
道徳
活の橡子について理解 力「いちょうの木をまも
し、Nb域4t会の一興と るために」
しての自覚を持つ.
・地域の地理的現境、
人々の生活の変化につ
いて理解し、地域社会
に対する厨りと愛情を 他君尊皿
「わたしと小巴とすずと」
(命の有侭'二田わらず、か 持つ.(ねらいは通年
「生きたれいざ」
けがえのない良さがあるこ すべての単元に共in)
4
5
とl二史づく)「おもしろいも
の且つけた」(l寛j$平に伝
わる網介文の旨き方を知
私たちのまち」
「辺あんないをしよう」
(相手'二応じ卜迩=内を
し.伝わるコミュニケーショ
「圏くよう.もの
を作る仕車」
ろ)
「見つめてみよう
ンについて知る)
6
r三年とう17」(民881二込め
られた人々のEHL、・ものの
考え方や己らしぶり'二つい
て考えるととも'二゜外ロの
民賭'二も田心を持つ)
・清1m栃導
・因宙、堀導
・係活助
・学校のきまり
・鞭翻りグループ凹成
・年間叶薗
・代蜜晏風会
自他尊函「千ばづる」
・学1,会
・なかよし躯会
(肌合わせ)
・ゲーム
生命尊血
・歯みがき宿導
・なかよし典会
自他尊囲
・防in敏亘
・なかよし堕会
・ストレス・マネジ
.nm全
・代嚢婁BQ会
「大切ないのち」
・遇mnI疎について
他者印璽
・人梱学習
「お年よりって、すごい
なあ」
「竜の目の涙」
繩
学級活動
学級活動縦割り活動
縦割り活動
生命算Ⅲ「わ-い春」協 ・鱈食招卵
7
・代嚢⑬且舎
・休黛中梱導
8
10
読書タイム・歌声タイム
9
「『分割』ということ」
(お互いの愈児を聴曾
あい印、し.自分の寺
えを認め兜嚢する)
自他尊函
「わたしのしたこと」
他者畝、
「ないた赤おIこ」
敬けん「花さき山」
家族愛
「おとうさんのくつ」
・代垂Sm会
・学級会
・人梱学習
・状のわいわい錨会
他者尊囮
・いのちの敏育
・秋のわいわい匁会
・なかよし災会
「せつ明谷を作ろう」
(駐み手にわかりやす
く伝わる脱明文の書き
方を知る)
不とう不屈
「二十世紀の大発明」
・索物乱用
「名萌をつけよう」
(お互いの考えをよく理
解し、合窓するための
賭し合いの仕方を知
る)
自他印璽
・代聖邑且合
・なかよし型会
正面・明朗
「けいちゃんの忘れも
・代丑&且舎
・遷曰日画■について
・6年生多選`ろ会
・人梱学習
・6年生へのプレゼン
ト
「ちいちゃんのかげぢくり」
(a。中のくらしと今のUら
しを吐鞍L亡b《ら.内囲団
解を深めることにより.平
和の大切さ.命のnさに気
「見直そう、わた
11
12
1
2
「ありがとうなありが ・代理曇回会
・移助紋室について
とうな」
,人柄学習
生命尊囮
「ぽうや生きていてくれ
よ」
「赤い灯6ゆれろ」
「わたしたちの市
はどんなところ」
の」
他者尊皿
「電賭のおじぎ」
Uモテモテ⑩不」
3
(Rf両)
づく)
したちのくらし」
綴
メント
・代墨②国会
・係舌助
・西勘合について
(じさまの持つ豆太へ
の愛情に触れるととも
に.自然の持つ美しさ
自他範、
「6年生をおくる会」
生命尊皿「大きな木」
に気付く)
105
・代段受、会
・休藁中狙導
・学級会
・係活助
・代墨婁、合
・休魏中招導
人権・同和教育関連教材一覧表(4年生)
月
副モジュール
国語
「三つのお願い」(友だ
ちの大切さに気づく。相
手を思い、相手に同Iナ
4
て、自分を振り返ってみ
る。)
せる町に」(屈し合いを画し
て.lGAfに存在する微々な立
咀の人を具体的に想定し、す
べての人にとって耳らしやす
い町の仕姐みについて脅え
個頼・友佃「ブラジルか
らの転入生」
ろ.】
「健函なくらしと町
づくり」(わたした
ちのくらしを支えて
くれる人々の努力や
エ夫に気づく。)
5
道徳
社会(生活)
ロリワ、LU-JL好●寡BヒグレL、=
4年生になって
空、安全担導
栓食銅導
清掃指導
清掃指導
学IEI会
・縦獅]リグループ国成
・年間肘画
・なかよしHu会
尊敬・盛H1「そうか、そ ・避雌匹腫
・図惑指導
うだったんだ」
・学校のきまり
.人祖指導
・迅足指導
・学OII会
・白田色相噂
・雨の日の過ごし方
・学級会
・人枢指導
「白いぽうし」(自分と友
だちと感じ方の迎いを
知り、蔑みを深める。)
6
縦割り活動
学級活動
恩恵・反省「はん長の気 ・館犯教覇
・学級会
持ち」
(in合わせ)
・ゲーム
・なかよし瓜会
・なかよし鰻会
・画休みの過ごし方
7
/彌彌)
8
10
魏魯タイム・歌声タイム
9
生命陣、「五百人からも ・二学期を迎えて
目を暁もう(自分自身の存在を
WO旦的に思える心、''二はれる.
「伝え合う」ということ(さまざま
な状現下'二ある人々のコミュニ
ケーシヨン手段を知るととも'二.
そうした人々の■かれて立唱'二
ついて寺える唐っかけとする)
らった命」(生命の尊さ
を知り、命あるものを大
切にしようとする心楠を
育てる。)
「一つの花」(丑壇人倫の樺子
lti邸
や気IUらを肢み取って、H1やと
平和そして.命の大切さ'二つい
て考えようとする睡広聾こう.)
「まちを開く」(昔
の人々開発への思い
や皿いを共感を持っ
11
て理解し、その恵志
の力と知恵に気づ
く。)
信頼・友情「ケン君のこ ・学級会
と」(友だちを慣WIする ・いのちの敏宵
ことの大切さを知り、互 ・人枢指導
いに助け合っていこうと
する心価を育てる。)
U」(人々は地形残件や■応
しながらエ矢し、生活してい
ることについて具体09に田nF
する。)
12
2
「わたしたちの凪の皮ちづく
り」(人々は』S房条件や■応
「屈し合って渓ぬよう』(友j皆らと しながら工夫し、生活してい
互いの寺えの相■劇や共通点 ることIこついて凡体的に囚解
を理HiLながらよりよい近旦に する.)
竃とめようとする亜廠存辱う.)
・逗助=
・秋のわいわい鰻会
(計画)
・秋のわいわい餌会
・なかよし虹会
雨
・学級会
・Eu邪の予防
「わたしたちの眠のまちづく
1
・ストレスマネイジメ
ン卜
・避醗gU四【について
・学級会
・冬休みの過ごし方に
ついて
生命尊画「五百人からも ・3学期を迎えて
.学級会
らった命」
・なかよしH1会
・人枢指導
電鰯i遇
こんぎつね(文学の醜
みの鱈し合い活酌を通
して、友だちの考えを知
る。コミュニケーション
の力をつける。)
学級会
 ̄u=F1且U=■ツョロ己JL
・gQml会
・忠休みの過ごし方
3
いどうとく4」
106
・6年生へのプレゼン
ト
人権・同和教育関連教材一覧表(5年生)
月
朝モジュール
国語
社会(生活)
社「食料牛雇猩寅
える人々」
農戴の盛んな地
(入植の尊皿、友 域P10
(生き方.共感
の大切さ)
する心)
道徳
巴凸二、〒ムェロ呉ロ。■牙Uリニヱ"刀U」
国「新しい左蓮」
社「食料牛琶審古
える人々」
水産業の盛んな
地域P34
(生き方、共感
する心)
5
社「これからの食
科牛忘」
世界の食料間囮
6
P41
・交丑について
.辱の通足
・図谷皿利用指導
P14
4
学級活動
・5年生になって
おもいやり、親切
「すてきなおくりもの」
信親友情、男女の協力
「ミレーとルソー』
公正、公平、正騒
「スイミー作戦
ガンジー作戦」
・人祖学囲
・清掃指導
・学校のきまり
・宙みが色拒導
・南の日の過ごし方
・人枢孚留
縦割り活動
・確剖リグ ループ■成
・年mlH西
・なかよし国会
(顔合わせ)
・ゲーム
・なかよし鰹会
(人根尊亜)
 ̄■可j■ ̄P7丁
繩
「いっしょに何を
しようかな」
7
②LFF■す▼クーーピグヴグ
・防リロ教孟
・なかよし築会
8
10
繩
読書タイム・歌声タイム
9
思いやり、親切
「母を背負ってくれた
タクシー運転手」
社「工重牛露審支 自由、規律
「文枝のため息」
国「わらぐつの中の える人々」
人にやさしい皿
神楓」
下P4(生き方、人 作りP8芝
(人機尊重、お
とのかかわり)
もいやり)
人々」
世界Iこ広がる自働車エ121
P92ItG力.国晦理鯛)
工璽の末釆をmろう
11
樋利、麗務
・2学期を迎えて
・避臨馴腺について
・運勘合について
・運動会
・ストレスマネジメント
・キャンプ
・男女の成長
・人権学習
・目を大切Iこ
・08武術理
「やっていいこと、しな
・杖のわいわい粟会
(計西)
・秋のわいわい裏会
・なかよし鰹会
ければならないこと」
P108
(福祉.、塊)
社「傭報化計今に
生きる」
情報の発侶者と
12
個瓢・友栂・男女の協力
「持ち味をいかして」
’、T可=句U皿OB、の脾5コ‐
指導
.冬休みの過ごし方
して
(他人の枢利の
尊廼)下P18
杜「自然を生かしたくら
し」
その地勾Iのよさをみつけ
よう(多樋な文化の図
解)TP34
くらしへの囲い(人旧
問田)TP36
1
生命印、
「死の船を救った
愛のリレー」
・3学期を迎えて
・かぜやインフル
エンザの予防
・なかよしlg会
戸一 ̄厩軍~蚕定示匠弓冒蚕言宕帝 ̄
・6年生へのプレゼン
 ̄■■■ ̄勺■5戸■-5■■P
国「失敗をめぐっ
2
社「環境を守る」
公害ゼロを目指
て」下P50
(思いやり、コミュ して下P48
(住民の苦悩や
ニケーション)
「ガンジーのいかり」
・避瞬n1唖について
・人梱学習
願いへの共感)
座ローU司一▲毛
「アンデルセンのゆめ」
3
107
 ̄ロー凶▼ず巫乃グエ回沙
・秤休みの過ごし方
卜
人権・同和教育関連教材一覧表(6年生)
月
国語
朝モジュール
道徳
社会(生活)
.iE割りグループ■成
・年間叶画
(生命尊画)
・学級会
「妹の手紙」
・人祖救両
.麗しい追足
・なかよし餌会
(、i合わせ)
・ゲーム
(公正公平・正麗)
・雨の日のすごし方
・なかよし館会
・防 犯軸承
・豆 休みの池 ごし方
・学 級会
・なかよし餌会
.Zi甑鐸鯉
・人枢紋河
・学級会
4
「*nからよみがえる
人々の己ら
し」
5
縦割り活動
学級活動
・6年生になって
(身分と生活のちがい)
pl8
「力をつける人々」
「孚塑撞泣鍵しよう」
(自貝羊靭
(生活・目治団苗)
アサーティプネス) P40
r秀官金回を暁一する」
6
「これっておかしいのかな」
・虫歯予防
(太囲検地、刀狩)
p46
「身分ごとに民なる■ら
し」
(身分制度)
p60
「力をつけ各匹厘」
7
“
(渋染め-接)
nRA
8
10
11
読書タイム・歌声タイム
9
「みんなで生きる
町」
(ユニバーサルデザイ
ン)
「鞍しいRh用をつくる」
(四民平専・解放令)
p76
(尊敬・感謝)
「あせのかがやき」
台」
・ストレスマネジメン ・薄勘合
ト
・学級会
・依孚旅行 について
・秋のわいわい銅会
(叶面)
・字1a会
・人相敏育
・秋のわいわい顔会
・なかよし魚会
・人相故宵
・学】a会
(民煙鈎向の固い)
P88
「平等な社会金目lpして」
(選挙Hi・笹FII描璽)
、94
「平和のとりでを集
<」
(戦争や平和につ
いて考え膳し合う)
「戦④と人々のくらし」
『平刑丁で且かな江らし虐日
相して」
(日本ロ■蜂・囚囲の囚々
との函されか■、とこれか
らの囲係)
(思いやり・親切)
「最後のひと栞」
p98
B ̄つ巴夕E■亘写=て要▼、 ̄
う」
(ユニバーサルデザイン)
12
(公平公正・正義)
「森jⅡ君のうわさ」
の過ごし方
p2
1
『巫盛とH1Iたちのこらし」
「今わたしは、ぼく
(基本的人祖の■■)
は」
pl4.
(自己圭竪
アサーティブネス)
2
ちに伝えたいこと」
「生きる」
(生命耳Ⅲ)
「海の命」「今、君た
「世界の人々とのつながり
を広げよう」
(他国との協囲)
p26
(寛容・厳虚)
「ゆずりあったコート」
、【=二男--0m ̄フ万二▼夕四
力)
「いたずら心」
 ̄石演、■■己U5万5-▼戸「■
・いのちの故育
・田邪の予防
・6年生老送る会
・学級会
・卒藁にむけて
・学級会
・人相敏宵
3
108
・なかよし虹会
・6年生へのプレゼン
ト
雨
人権・同和教育関連教材一覧表(ひまわり1.3組)
*在籍は、1. 3.4.5年生の6名で、6名児童が共通に取り組める内容で作成。
午.C午王の6毛で.6石児童が共通に取り組める内室
Hエ
平成18年度
正:肝弔砲I
国語・社会 .道徳・学活などは交流級に参カロ:
月
、Hモジュール
総合(3.4.5年生)生活(1年生)
・花や作物を育てる
・作物の収穫と調理
・宿泊学習に向けて
日程・内容・行動などについての学
晋
杯
集団生活・集団行動の学習
・宿泊学習(-泊二日)
・宿泊学習の反省
・作物の収穫と草取り
・買い物と調理
・合同学習に向けて
日程・内容・行動などについての学習
公共の桑U物利用についてのマナーの
砲盟
自然への興味・係の仕事・ゲームの方法
などを知る
・合同学習(伊勢原総合邇動公園)
岬
・合同学習の反省
・買い物と調理
・クリスマス会に向Iナて
クリスマス会準備(話し合い・リース作
り)
・クリスマス会
・たんぽぽ展に向けて
出品するものの製作・見学の計画
・たんぽぽ展見学(図書館利用含む)
・6年生へのプレゼント作り
プレゼントの相談・プレゼン製作
・6年生を送る会準備
会の内容について話し合い
・6年生を送る会
109
道徳
縦割り活動
人権・同和教育関連教材一覧表(ひまわり2組)
※存鑪I士56鍾牛の2塁で6年I原意存対象に作成⑤社会、学級活動は交流学級に参カロ。
月
社会
国語
Ⅲモジューノ’
総合
道徳
自立碧助
学級活動 縦割り活動
に
錘鰯 会
年て盟楓級
6つ通人学
生
4
「木田からよみ
がえる人々のび
らし」(身分
5
と生購のちが
い)
-勺■、
(生命尊廻)
「妹の手紙」
「気持ちと言葉」(.
ミューケーションの体
験)
(公正公平・正麗)
「力Eつける
「これっておかしいのかな」
人々」(生
「班長になってよかった」
活・ロ鐙田嘩)
(自己士躯
(自己理解と肯定的な自己評
アサーティブ P40
国)
「男鹿舍団UP錘
ネス)
「字la凶触全をしよ
う」
6
・縦割りクルー
プ圏成・年岡
叶画
・学級会
・人柤紋両
・栗しい通足
・なかよし111会
・雨のBのす
ごし方
.虫歯予防
・なかよし型会
(顔合わせ】
・ゲーム
-する」(大
囮換地、符)
p46
・防
「ガイドブックを 「身分ごと'二民
ならびらし」
作ろう」障害の
(身分制
ある人という言
度)
葉の扱い方
・なかよし駆会
・叉
ごし方
・学級 会
p60
「力をつけるnB
7
薇
民」(渋染
め-接)
、64
9
10
11
読懲タイム・歌声タイム
8
「みんなで生き 「断しい政、\を
る町」
つくる」
(ユニバーサル
デザイン)
(四民平等.
鯛放令)
p76
・ストレスマ
ネジメント
・学級会
(BH敬・感謝)
「あせのかがやき」
繭米作藁
(小鰯団
■■母アロタ■U百-
回HBIの併合」
(星鱒幽方の
EIIい)p88
のコミュ
ニケー
ション、
「平句な6t全穿
曰1mして」(週
回)p94
I戦争と人々の
くらし」
「平、で臣か丘
Uらし色目lBし
炊飯、味
咽汁作り
(小jH団
のコミュ
(日本p寧挨.
囚囲の囚々との
EQされfPm四と
これからの田
係)
「己らしと改当
12
(思いやり・親切)
「IEI後のひと葉」
て」
塵囲くよう」
(ユニバーサル
ニケー
ション
1
ネス)
 ̄
「海の命」「今、
2
君たち'二伝え
ソーシャ
ルスキル
たいこと」「生
きる」
(生命邸、)
(寛容・輝匪)
「ゆずりあったコート」
「世界の人々と
けよう」(他
国との協
鯛)
・学級会
・字1囲会
・人相紋両
・秋のわいわい
凝会・なか
よし頂会
雨
(小箆曰のコ
ション、役剤
分担)
(伯頼友情・男女の路
力)
「いたずら心」
・冬休みの迫
こし方
・学級会
炊飯、味
咽汁作り
ミュニケー
pl4
のつながりを広
自己と他
者理解、
ソーシャ
ルスキル
自己と他
者理解、
(公平公正・正纏)
「森川君のうわさ」
p2
「今わたしは、
・人柤故育
錨会
(叶両)
役割分
担)
デザイン)
のびらし」
ぼくは」
(基本的人相
(自己主張
の回、)
アサーティブ
ソーシャ
ルスキル
・秋のわいわい
ついて
役割分
担)
挙梱・蓬別倣
「平和のとりで
を築く」
(咽争や平和
について考え
賭し合う)
自己と他
者理解、
-1-=曰=
・なかよし狐会
百
の鮫
田HBの予防
辰~冒菫忘意惠引
・6年生審畿 伝■盲屋達天忘=ヨ
・6年生へのプ
る会
・学級会
-,昼
・卒粟にむけ
て
3
・学 級会
・人相敏両
110
レゼント
V
「
P
曰の
指
 ̄、
猩閂I
第1学年1組道徳学習指導案
指導者佐久間孝明
p●●
一勺■■()夕』(ご一》
日時
場所
字顕塁
平成19年2月8日(金)第5校時
1年1組教室(児童数27名)
「ひとがよろこぶことはうれしいこと」2-(2)思いやり・親切
(資料名「はしのうえのおおかみ」:光文書院「ゆたかなこころ」資料)
4.主題目標
◎まわりの人々に思いやりの心をもって接し、親切にしようとする。
・他者が喜ぶことをする心が、ほんとうの思いやりであることがわかる。
・思いやりの心は、自分ももっていることがわかる。
鰊
.思いやりの心をもって、人への親切を、日々実践していく。
5.児童の実態
明るく素直な子が多く、男女仲良く接している。休み時間は、校庭で汗をびっしょりかいて遊
ぶ子、教室でお絵かきをする子、お兄さんやお姉さんの教室に行く子など様々であるが、それぞ
れに楽しく過ごしている。しかし、やや落ち着きに欠ける子、教師や友だちの話を最後まで聴く
ことができない子、幼く何でも人に頼ってしまう子、みんなの前に出ると、恥ずかしくなって声
が小さくなったり、言えなくなってしまったりする子もいる。また、思い通りにいかないと自信
をなくして涙ぐんだり、自分の思いがうまく伝えられずに乱暴な言葉を遣ってしまう子などもい
る。そこで、自尊感梢を高めたり、コミュニケーション能力を育てたりすることの必要を感じた。
そのため、-人ひとりを大切にした授業や日常の指導を通して、互いの良さに気づかせ、認め合
えるようにさせたいと考えた。
1学期から、朝の会では、朝の歌を歌う様子などを見て雰囲気を感じとったあと、担任が児童
繩
一人ひとりの顔を見て健康観察をすることにしている。そして、欠席の子が早く登校できるとい
いねと話したり、具合の悪い子には温かい声をかけたりして、-人ひとりが大切な存在であるこ
とを感じ取ってもらえるようにした。また、日直のスピーチでは、自分のことを話したり、反対
に友だちのことを知ることで、互いの理解を図った。しっかり話せたときに誉めることはもちろ
ん、言えなくなってしまった子には、質問をしたりして、少しずつ話す量を増やすよう自信をつ
けてきた。帰りの会では、その日の良かったことを発表し合い、友だちの嬉しかったことをみん
なで共感しあえるようにしている。友だちの発言や発表の後に進んで拍手する子は多いが、話を
最後までしっかり聴くことはなかなか難しいようである。そこで、2学期からは、聴くこと・話
すことのルールが身につけられるように、話をしている人の方に体を向け、目を見て最後までし
っかり聴くこと。また、みんなを見て場面にあった声の大きさで話すことなどを継続して指導し
ている。
やさしい子が多く、けんかやトラブルがとても少ない。床に落とした消しゴムや鉛筆をすっと
手を出し拾ってあげる子。具合の悪い子に「だいじょうぶ。」と声をかけたり、泣いている子に
「どうしたの。」と聞いてあげたりする行動が多く見られた。しかし、やさしい気持ちを持って
いても、どのようにしたらよいかかわからない子もいる。また、人に何かしてもらっても、当然
だといった感じで、「ありがとう」の気持ちを表現することができない子も多い。この「はしの
うえのおおかみ」の学習では、思いやりについての認識を深めるだけではなく、思いやりは優し
くした人・された人の双方の心を温かくし、この嬉しさがもとになって次の人へ広がっていくの
だということも実感させたい。そして、実践を通して、学級での人間関係をさらによくするとと
もに、多くの人に思いやりの輪を広げさせていきたいと考える.
6. 資料について
「もどれもどれ。えへん、えへん。」といばっていたおおかみが、くまとの体験を受けて、
橋の上でうさぎを後ろへそっと移してあげた。それは、自分より弱い者に対する今までの態度と
は違ってくる。熊の優しい行いを素直に喜び、自分もやってみたくなったのである。そして、お
おかみは、自分より弱い立場の者にやさしくしたり、親切にしたりした時の心地よさに気づく。
このことから、相手が喜べば自分もうれしいとの心を持つようになっていった。本資料では、お
おかみの心情の変化に寄り添いながら、親切にすることの心地よさや思いやりの心を周りに伝え
/歸聴1
ていくことの大切さを実感させていきたい。
本校の低学年の人権・同和教育の目標は、自他のよさに気づき、仲よく活動できる子である。
仲よく活動するためには、思いやりはなくてはならないものである。子どもたちは日常生活の中
で、自分が大切だと思う相手に対しては優しくすることができる。しかし、互いを認め合う本当
の仲の良さを目指すためには、困っている友だちや悲しんでいる友だちはもちろん、誰に対して
も、相手の立場に立って、優しい心で接する思いやりの心が必要である。
そのために、本資料を扱うことにより、思いやりは自分も相手も気持ちよくなるという心地よ
さを知り、それが本当の思いやりであることを理解させたい。さらに、その体験をたくさん積み
重ねることによって、よりよい人間関係が築かれると考える。
第1時の授業では、資料の中の登場人物の気持ちに寄り添いながら、自分の考えを発表し、
第2時の授業では、自分の思いやりの実践を仲間の前で発表する。その中で、友だちの意見に共
感しながら最後までしっかり聴いたり、自分の考えを相手に伝わるように発表したりしながら、
互いに認め合い、相手の立場にたった思いやりある心を育てていきたい②
7.指導計画
時数
学習・活動内容
1
『はしのうえのおおかみ』を読んで
2
本時
目標bねらい
資料を読んで話し合い、思いやりの心に
話し合う。
ついて知る。
思いやりについて実践したことを発表
実践したことを、発表し合うことによっ
したり、聴いたりする。
て、思いやりの心を深める。
雨
8.本時の目標(◎道徳の目標、☆人櫨・同和教育の目標)
。☆実践したことを話し合い、思いやりの心を深め、思いやりの心を伝えようとする気持ちをも
つ。
☆友だちに伝わるように話したり、友だちの話を共感しながらしっかりと聴いたりすることができる。
9.本時の展開
指導上の留意点評価(◎道徳、☆人椛・同和)
学習活動
○前時の学習を振
リ〕司亥⑰
おおかみは、どんな気持ちだったでしょう。
・くまに抱き上げられて、おろしてもらったと
き
・うさぎを後ろへそっとおろしてやったとき
繩
○実践したことを発表する。
の罰滑表客共頃
、
7)マ軍一一蓮晋Iテ鰯
、
D宅Tllil刀1k
碑
絵を見て、どんなことをしているか、話している
か、考えましょう。
巳、JPBvジエ1pT--JdWノヱノイL⑤』。、ン『~ソ廷、。
・お母さんが子どもに、「いたいの、いたいの、と
んでけ。」と言って励ましている。やさしくして ☆思ったことを、友だちに伝わるように話すことがで
もらった女の子は、小さな子に、「だいじようふU
って、やさしく言っている。
・女の子は、「ありがとう。」って言っていると思う。
きる。
☆友だちの話しを、共感しながらしっかり聴くことが
できる。
この続きは、どうなるでしょう。あなただったら
,どうしますか。~
P』
。思いやりがつながっていくことがわかる。
・他の人に、やさしくする。
。☆まわりの人に思いやりの心をもって接していこ
9同じこと力鱗いていく.,
うとする気持ちを持つ。へ.
.思いやりが続いていく。へ…
雨
●
'鰹冠1
凸ロ
!?
-,-。」
'。'
第1学年2組道徳学習指導案
指導者福原喜子
●●●
一石■□《四夕』(一()
日時
場所
主題名
平成19年2月8日(金)第5校時
1年2組教室(児童数25名)
「ひとがよろこぶことはうれしいこと」2-(2)思いやり・親切
(資料名「はしのうえのおおかみ上光文書院「ゆたかなこころ」資料)
4.主題目標
◎まわりの人々に思いやりの心をもって接し、親切にしようとする。
・他者が喜ぶことをする心が、ほんとうの思いやりであることがわかる。
.思いやりの心は、自分ももっていることがわかる。
碑
.思いやりの心をもって、人への親切を、日々実践していく。
5.児宜の実態
明るく素直で、意欲的な子どもが多いクラスである。1学期は何もかもが初めてな中、6年生
が手伝ってくれるものも、自分たちでやりたがるほどであった。しかし一方で、初めてのことだ
と動揺してしまい、立ち歩いたり、大声を出したりしてしまう子や、緊張してみんなの前では話
せなかったり、泣いてしまったりする子もいた。「間違えたらどうしよう。」「笑われたらどうし
よう。」という不安と自信のなさがうかがえた。そこで、「失敗してもいい。」「間違えてもいい。」
「クラスは励まし合うためにある。」ということを、折りに触れて話してきた。次第に、子ども
たちからも「失敗しても大丈夫だよ。」「今の声聞こえたよ6」という励ましの声が聞かれるよう
になり、日直のスピーチができなかった子が、隣の席の子と一緒に話せるようになったり、取り
かかる前に放り投げてしまっていた子が、新しいことでもチャレンジするようになったりする姿
が見られるようになった。
繩
1学期は6年生との交流も多かったため、クラスの仲間と遊ぶよりも、仲のいい他のクラスの
子や上級生と遊ぶ姿が多く見られた。そこで、2学期はもっといろいろな友達と知り合って、ク
ラスの仲間とも仲良くなってもらいたいと思い、1週間に1回クラスで遊ぶ日を設けて一緒に汗
を流す時間を作った。また、席替えの時にはお隣さん同士でいいところ探しをしたり、朝の会の
スピーチでは自分のことをクイズにしたりと、互いに知り合う場面を多く作った。そのため、固
定されていた友達関係が豊かになり、なかなか馬が合わなかった子たちも、大勢で遊ぶようにな
ったことで、認め合えるようになってきている。
友達に対しても優しい子が多く、忘れた子に物を貸してあげたり、泣いている子に「大丈夫?」
と声をかけたり、給食をこぼすと一緒に拭いてあげたりする姿もよく見られる。しかし、その一
方で、仲がいい子にしか優しくできなかったり、困っている子がそばにいても、気づいていない
のか、無関心な態度を取ったりする子もいる。そこには、親切にしたりされたりする経験の不足
が感じられる。今回の「はしのうえのおおかみ」の学習を通して、親切にすること(人が喜ぶこ
と)は自分も嬉しいことだということに気づき、また体験することによって、その気持ちよさを
知って欲しいと思う。そのために、この授業の中でも、自分の思いをクラスの仲間に精一杯伝え
て欲しい。そして仲間の声に耳を傾けて欲しい。教師自身も子どもの声に耳を傾けながら、思い
やりのある授業を目指したい。
6.
資料について
「もどれもどれ。えへん、えへん。」といばっていたおおかみが、くまとの体験を受けて、
橋の上でうさぎを後ろへそっと移してあげた。それは、自分より弱い者に対する今までの態度と
は違ってくる。熊の優しい行いを素直に喜び、自分もやってみたくなったのである。そして、お
おかみは、自分より弱い立場の者にやさしくしたり、親切にしたりした時の心地よさに気づく。
このことから、相手が喜べば自分もうれしいとの心を持つようになっていった。本資料では、お
おかみの心情の変化に寄り添いながら、親切にすることの心地よさや思いやりの心を周りに伝え
ていくことの大切さを実感させていきたい。
本校の低学年の人横・同和教育の目標は、自他のよさに気づき、仲よく活動できる子である。
仲よく活動するためには、思いやりはなくてはならないものである。子どもたちは日常生活の中
で、自分が大切だと思う相手に対しては優しくすることができる。しかし、互いを認め合う本当
の仲の良さを目指すためには、困っている友だちや悲しんでいる友だちはもちろん、誰に対して
硫嚥】
も、相手の立場に立って、優しい心で接する思いやりの心が必要である。
そのために、本資料を扱うことにより、思いやりは自分も相手も気持ちよくなるという心地よ
さを知り、それが本当の思いやりであることを理解させたい。さらに、その体験をたくさん積み
重ねることによって、よりよい人間関係が築かれると考える。
第1時の授業では、資料の中の登場人物の気持ちに寄り添いながら、自分の考えを発表し、第
2時の授業では、自分の思いやりの実践を仲間の前で発表する。その中で、友だちの意見に共感
しながら最後までしっかり聴いたり、自分の考えを相手に伝わるように発表したりしながら、互
いに認め合い、相手の立場にたった思いやりある心を育てていきたい。
7.指導叶画
時数
『はしのうえのおおかみ』を読んで話し合
1
本時
2
学習・活動内容
目標・ねらい
資料を読んで話し合い、思い
つ。
やりの心について知る。
思いやりについて実践したことを発表したり、
実践したことを、発表し合う
聴いたりする。
ことによって、思いやりの心
を深める。
、
8.本時の目標(◎道徳の目標、☆人権・同和教育の目標)
。☆人が喜ぶと、自分も嬉しいということがわかる。
☆友だちの言葉に耳を傾けたり、自分の考えを表したりすることができる。
9.本時の展開
学習活動
○紙芝居を使って、「はしのうえのおおかみ」
指導上の留意点評価(◎道徳、☆人権・同和)
・紙芝居を見せて、子どもの興味を引く。
を学習することを知る。
・子ども達が登場人物の気持ちに寄り添えるよ
○①の場面について話し合う。
うに、ゆっくり丁寧に読む。
「もどれ、もどれ。」と言って、うさぎやた
ぬきやきつねを追い返したおおかみは、ど
碑
んな気持ちだったでしょうか。
・いじわるな気持ち。
.おれは強いんだぞという気持ち。
.おもしろがっている。
・おおかみだけでなく、意地悪された動物たち
の不愉快な気持ちも考えさせる。
・いばっている。
うさぎやたぬきやきつねは、どんな気持ち
だったでしょうか。
・おおかみの気持ちと動物たちの気持ちを対比
させる。
・いやな気持ち。
。悲しい。
。こわい。
・いじわるだなあ。
繩
○②の場面について話し合う。
くまにぶつかったとき、おおかみはどんな
ことを考えましたか。
.こわいな。
.弱い者には意地悪をしていたおおかみが、自
分より強い者にあったときの不安な気持ちを
つかませる。
.どうしよう、ぼくより強うそうだ。
・道を譲ろう。
くまに抱き上げられて、橋を渡してもらっ
たとき、おおかみはどんな気持ちだったで
しようか。
◎くまのやさしさにふれて、親切にされると「い
.いい気持ち。
い気持ちだ」ということを知ったおおかみの
.ありがとう。
心の変化に気づく。
.うれしい気持ち。
・くまさんはやさしいな。
・くまさんはいばらないかな。
。こうすればいいのか。
○③の場面について話し合う。
うさぎを抱き上げ、後ろにそっとおろして
やったおおかみは、どんな気持ちだったで
しようか
・ワークシートにおおかみの気持ちを書き込ま
せる
。
、
。やさしくしてあげてよかった。
・くまさんみたいにできた。
☆友だちの言葉に耳を傾け、自分の考えを書い
たり、発表したりする。
.いい気持ちだ。
.嬉しい。
・抱き上げられたうさぎの気持ちも考えさせる。
、
.嬉しい。
.いい気持ち。
・おおかみさん、変わった。
・おおかみさん、やさしいなぁ。
。☆「人が喜ぶと、自分も嬉しい」ということ
○自分の生活を振り返る。.
がわかる。
●
・友だちがクレパスを落としたとき拾うのを
手伝ったら、ありがとうと言ってくれた。
.なくし物をして困っている友だちと一緒に
探してあげたら、喜んでくれた。
・親切にすることは、自分の喜びにつながるこ
とを押さえ、実践していく意欲をもたせる。
'輌翰h}
第1学年3組道徳学習指導案
指導者齋藤左恵子
甲●●
|『00(辺夕|(『》
日時
場所
主題名
平成19年2月8日(金)第5校時
1年3組教室(児童数24名)
「ひとがよろこぶことはうれしいこと」2-(2)思いやり・親切
(資料名「はしのうえのおおかみ」:光文書院「ゆたかなこころ」資料)
4.主題自彊
◎まわりの人々に思いやりの心をもって接し、親切にしようとする。
・他者が喜ぶことをする心が、ほんとうの思いやりであることがわかる。
.思いやりの心は、自分ももっていることがわかる。
.思いやりの心をもって、人への親切を、日々実践していく。
繩
5.児童の実態
入学時から元気で明るい児童が多かったが、中には、なかなか周囲に馴染めない児童や同じ幼
稚園の友だちだけで遊んでいる児童もいた。そのような中で、1学期の運動会の練習や生活科で
のグループ活動などがきっかけとなって次第にいろいろな友だちと遊べるようになってきた。
クラスに慣れてきた2学期頃からは、1学期にはあまり見られなかったグループでの外遊びも見
られるようになり、元気よく遊ぶ姿が目立ってきた。また、教室でも男女仲よく遊んでいる様子
が多々見受けられるようになってきたと感じる。
さらに、忘れ物をしている友だちに気持ちよく物を貸してあげたり、落としてしまった物を拾
ってあげたりという行為も自然とできるようになってきている。その優しい気持ちの表れは、困
ったり、悲しんだりしている友だちを心配して声掛けをし、教師に知らせて来てくれるような児
童の姿勢にも見られるようになった。反面、自分勝手な言動で友だちを傷つけてしまう場面も見
繩
られる。それはまだ人に対する優しさというものの認識が未成熟な児童も当然存在しているから
である。そこで些細なトラブルのときなど、折りに触れて相手の立場や気持ちを考えて行動でき
るような「やさしい人」を合い言葉に指導を繰り返し行ってきた。その実践として、2学期には
帰りの会で「今日のやさしかった人」ということで子どもたちに発表させている。最初のうちは、
「やさしさ」の意味があまり理解できないでいる子どもも今ではやさしい人探しができるように
なってきた。
しかしながら、発達段階から見てもこの時期の子どもたちは、自分勝手な自己中心的な場面が
まだまだ見られ、指導が十分定着しているとは言えない。そこで、これからの集団生活の様々な
活動の中で、友だちとの関わりを通して、「ありがとう。」「ごめんね。」などの簡単な当たり前の
言葉を大切にしたい。ここでの「はしのうえのおおかみ」の学習を通して誰に対しても思いやり
を持つことにより、お互いの良いところを認め合い、助け合っていくことの大切さが理解できる
実践を目指したい。
資料について
6.
「もどれもどれ。えへん、えへん。」といばっていたおおかみが、くまとの体験を受けて、
橋の上でうさぎを後ろへそっと移してあげた。それは、自分より弱い者に対する今までの態度と
は違ってくる。熊の優しい行いを素直に喜び、自分もやってみたくなったのである。そして、お
おかみは、自分より弱い立場の者にやさしくしたり、親切にしたりした時の心地よさに気づく。
このことから、相手が喜べば自分もうれしいとの心を持つようになっていった。本資料では、お
おかみの心情の変化に寄り添いながら、親切にすることの心地よさや思いやりの心を周りに伝え
ていくことの大切さを実感させていきたい。
本校の低学年の人権・同和教育目標は、自他のよさに気づき、仲よく活動できる子である。仲
よく活動するためには、思いやりはなくてはならないものである。子どもたちは日常生活の中で、
自分が大切だと思う相手に対しては優しくすることができる。しかし、互いを認め合う本当の仲
の良さを目指すためには、困っている友だちや悲しんでいる友だちはもちろん、誰に対しても、
相手の立場に立って、優しい心で接する思いやりの心が必要である。
そのために、本資料を扱うことにより、思いやりは自分も相手も気持ちよくなるという心地よ
、
さを知り、それが本当の思いやりであることを理解させたい。さらに、その体験をたくさん積み
重ねることによって、よりよい人間関係が築かれると考える。
第1時の授業では、資料の中の登場人物の気持ちに寄り添いながら、自分の考えを発表し、第
2時の授業では、自分の思いやりの実践を仲間の前で発表する。その中で、友だちの意見に共感
しながら最後までしっかり聴いたり、自分の考えを相手に伝わるように発表したりしながら、互
いに認め合い、相手の立場にたった思いやりある心を育てていきたい。
7.指導計画
時数
『はしのうえのおおかみ』を読んで話し合
1
本時
2
学習・活動内容
目標・ねらい
資料を読んで話し合い、思い
つ。
やりの心について知る。
思いやりについて実践したことを発表したり、
実践したことを、発表し合う
聴いたりする。
ことによって、思いやりの心
を深める。
雨
8.本時の目標(◎道徳の目標、☆人権・同和教育の目標)
。☆人が喜ぶと、自分も嬉しいということがわかる。
☆友だちの言葉に耳を傾けたり、自分の考えを表したりすることができる。
9.本時の展開
学習活動
○紙芝居を使って、「はしのうえのおおかみ」
指導上の留意点評価(◎道徳、☆人権・同和)
・紙芝居を見せて、子どもの興味を引く。
を学習することを知る。
○①の場面について話し合う。
「もどれ、もどれ。」と言って、うさぎや
たぬきやきつねを追い返したおおかみは、
どんな気持ちになったでしょうか。
岬
.おれが先だ.
.おれの方が偉いんだ。
・おおかみだけでなく、意地悪された動物たち
の不愉快な気持ちを考えさせる。
・いばるのは楽しい。
。いい気持ち。
うさぎやたぬきやきつねは、どんな気持ち
・おおかみの気持ちと動物たちの気持ちを対比
させる。
になったでしょうか。
.なぜもどらなくちゃいけないの。
.こわいな。
・いばっている。
・いじわる。
綱
○②の場面について話し合う。
くまにぶつかったとき、おおかみはどんな
ことを考えましたか。
.こわいな。
.弱い者には意地悪をしていたおおかみが、自
.どうしよう、ぼくより強うそうだ。
分より強い者にあったときの不安な気持ちを
・道を譲ろう。
つかませる。
くまに抱き上げられて、橋を渡してもらっ
たとき、おおかみはどんな気持ちになった
でしょうか。
・びっくりした。
◎くまのやさしさにふれて、親切にされると「い
.ありがとう。
い気持ちだ」ということを知ったおおかみの
.うれしかった。
心の変化に気づく。
・くまさんはやさしいな。
・くまさんはいばらないかな。
.こうすればいいのか。
○③の場面について話し合う。
うさぎを抱き上げ、後ろにそっとおろして
やったおおかみは、どんな気持ちになった
でしょうか。
.やさしくしてあげてよかった。
・くまさんみたいにできた。
.いい気持ちだ。
・ワークシートにおおかみの気持ちを書き込ま
せる
。
☆友だちの言葉に耳を傾け、自分の考えを書い
たり、発表したりする。
.嬉しい。
橋を渡してもらったうさぎは、どんな気
持ちになったでしょうか。
.嬉しい。
・抱き上げられたうさぎの気持ちも考える。
・おおかみさん、変わった。
パ、勘)
・おおかみさん、やさしいなあ。
。☆「人が喜ぶと、自分も嬉しい」ということ
○自分の生活を振り返る。
がわかる。
人に親切にしてあげて、自分も嬉しくな
ったことはありますか。
・友だちがクレパスを落としたとき拾うの
を手伝ったら、ありがとうと言ってくれ
た
・親切にすることは、自分の喜びにつながるこ
とを押さえ、実践していく意欲をもたせる。
。
。なくし物をして困っている友だちと一緒
に探してあげたら、喜んでくれた。
雨
第1学年4組道徳学習指導案
指導者111口美枝
1.日時
平成19年2月8日(金)第5校時
2.場所
1年4組教室(児童数25名)
3.主題名
「ひとがよろこぶことはうれしいこと」2-(2)思いやり・親切
(資料名「はしのうえのおおかみ」:光文書院「ゆたかなこころ」資料)
4.主題目標
◎まわりの人々に思いやりの心をもって接し、親切にしようとする。
・他者が喜ぶことをしようとする心が、ほんとうの思いやりであることがわかる。
.思いやりの心は、自分ももっていることがわかる。
綴
.思いやりの心をもって、人への親切を、日々実践していく。
5.児童の実態
希望に胸を膨らませて入学した4月。今年度は、1学期に30周年記念式や運動会などの大き
な行事があり、クラスも昨年より1クラス増えてのスタートとなった。そのため、子どもたちが
学校生活に慣れ、友だちと生き生きと活動できるようにしたいと考え、「いろいろなことにチャ
レンジしよう」「みんなとなかよくしよう」という学年目標を教室に掲示し、子どもたちや保護
者に知らせると共に、学級経営の中心に据えた。子どもたちは、元気がよく好奇心旺盛で、優し
さもあり、協力して仲良く過ごしている。しかし、ときには、思い通りにいかないと自信をなく
したり不安になったりする子がいたり、自分の思いをうまく相手に伝えられずに困っている子が
いたりもする。コミュニケーション能力を育てること・自尊感情を高め、-人ひとりのよさを認
め合えることを学習や日常の生活で大切にしたいと考えた。
朝の会では、健康観察で担任と目を合わせて対話したり、日直のスピーチで自分のことを話し
岬
たり友だちのことを知ったりする。帰りの会では、1日を振り返ってよかったことを発表し合い、
「よかったね。」とみんなで喜ぶ。昼休みにクラスで遊ぶ。月末にその月の「お誕生日会」を開
き、歌とカードをプレゼントし、誕生をお祝いする。席がえの前には、(席の)おとなりさんの
いいところを発表し合う。心が解放され、一体感がある歌声の響くクラスづくりを目指し、いろ
いろな歌をクラスで歌う。聴く・見る・話すことを大切にし、学習活動にも積極的に取り入れる。
学級だよりを発行し、家庭に子どもたちの様子や頑張りなどを伝えたり、子どもの作品を載せた
りする。これは、子どもも大人も含めたみんなで、-人ひとりのよさを知り、励まし合ったりほ
め合ったりすることにより、存在感を自他共に感じることになる。
このような取り組みを続けてきた結果、よさを見つけることや友だちに共感する姿が、よく見
られるようになった。また、困ったときに友だちや担任に相談したり、困っている子に進んで手
を差し伸べたり声をかけたりする姿も見られるようになった。
しかし、まだまだ1年生。相手の思いより自分の思いを優先した言動が出てしまい、トラブル
になることがある。また、相手に伝わるような話し方ができないために、内容や思いがきちんと
伝わらないことがある。そして、聴くことについては、穂いた後に拍手をしたり、「同じです。」
「付けたします。」などと反応できる子もいるが、見て・集中して・最後までということが、な
かなか全体にまでは行き届かず、声かけを続ける日々である。
「はしのうえのおおかみ」の学習とその後の実践を通して、思いやりについての認識を深め、
思いやりの輪をさらに広げていきたい。相手を意識した発表のしかたを心がけること.一生懸
命話している友だちにからだと心を傾けて聴くことなどで、思いが伝え合えるような授業を目指
したい。
6.資料について
「もどれもどれ。えへん、えへん。」といばっていたおおかみが、くまとの体験を受けて、
橋の上でうさぎを後ろへそっと移してあげた。それは、自分より弱い者に対する今までの態度と
は違ってくる。熊の優しい行いを素直に喜び、自分もやってみたくなったのである。そして、お
おかみは、自分より弱い立場の者にやさしくしたり、親切にしたりした時の心地よさに気づく。
このことから、相手が喜べば自分もうれしいとの心を持つようになっていった。本資料では、お
おかみの心憎の変化に寄り添いながら、親切にすることの心地よさや思いやりの心を周りに伝え
ていくことの大切さを実感させていきたい。
'雨翰1
本校の低学年の人権・同和教育の目標は、自他のよさに気づき、仲よく活動できる子である。
仲よく活動するためには、思いやりはなくてはならないものである。子どもたちは日常生活の中
で、自分が大切だと思う相手に対しては優しくすることができる。しかし、互いを認め合う本当
の仲の良さを目指すためには、困っている友だちや悲しんでいる友だちはもちろん、誰に対して
も、相手の立場に立って、優しい心で接する思いやりの心が必要である。
そのために、本資料を扱うことにより、思いやりは自分も相手も気持ちよくなるという心地よ
さを知り、それが本当の思いやりであることを理解させたい。さらに、その体験をたくさん積み
重ねることによって、よりよい人間関係が築かれると考える。
第1時の授業では、資料の中の登場人物の気持ちに寄り添いながら、自分の考えを発表し、第
2時の授業では、自分の思いやりの実践を仲間の前で発表する。その中で、友だちの意見に共感
しながら最後までしっかり聴いたり、自分の考えを相手に伝わるように発表したりしながら、互
いに認め合い、相手の立場にたった思いやりある心を育てていきたい。
、
7.指導叶画
時数
1
2
本時
学習・活動内容
目標・ねらい
『はしのうえのおおかみ』を読んで話し合
資料を読んで話し合い、思い
つ。
やりの心について知る。
思いやりについて実践したことを発表したり、
実践したことを、発表し合う
聴いたりする。
ことによって、思いやりの心
を深める。
8.本時の目標(◎道徳の目標、☆人権・同和教育の目標)
。☆実践したことを発表し合い、思いやりの心を深め、思いやりの心を伝えようとする気持ちを
もつ。
☆友だちに伝わるように話したり、友だちの話を共感しながらしっかり聴いたりすることがで
きる。
9.本時の展開
学習活動
○前時の学習を振り返る。
指導上の留意点評価(◎道徳、☆人権・同和)
.「はしのうえのおおかみ」を、2枚の場面を使い振
り返る。
鰊
・くまに抱き上げられて、おろしてもらった
とき
.「人がよろこぶとじぷんもうれしい」気持ちになる
ことを確認する。
・うさぎを後ろへそっとおろしてやったとき
○実践したことを発表する。
・実践やそのときの気持ちをカードに書いておき、
発表しやすくする。
☆友だちに伝わるように、発表することができる。
☆友だちの発表を共感しながらしっかり聴くことが
できる。
・気持ちを板書する。
・Aさんの消しゴムを拾ってあげたら、「あ
りがとう。」っていわれた。婚しかった。
.Bさんの持っているバケツが重たそうだっ
綴
たから、一緒に持った。また、持ちたいと
・クラスの子どもの名前が出たときは、その子にも
気持ちを聞く。
・相手の立場や気持ちを考えて親切にすることを「思
いやり」ということを確認する。
思った。
○思いやりを伝えていこうという気持ちを
もつ。
・事例をカードで、提示する。
.思いやりがつながっていくことを事例から実感さ
せ、今後の生活につなげられるようにする。
.痛みがなくなるように、お母さんが子ども
に「とんでけ。」と言って、励ましている。
やさしくしてもらったから、その子が女の
子に「だいじょうぶ。」って、やさしく言
っている。
☆思ったことを、友だちに伝わるように話すことが
できる。
☆友だちの話を、共感しながらしっかり聴くことが
できる。
.「ありがとう。」って言ってると思う。
。思いやりがつながっていくことがわかる。
・他の人にγやさしくする。
・同じことが、続いていく。
。☆まわりの人に思いやりの心をもって接していこ
うとする気持ちをもつ。
雨
術
ト6
第2学年1組生活科学習指導案
指導者太田ゆり
1.日時平成20年2月8日(金)5校時
2.場所2年1組教室(児童数32名)
3.単元名「あしたへジャンプ」
単元目標及び評価規準
4.
・現在と過去の自分を振り返る活動を通して、自分の成長を実感する。
・自分の成長の背景には多くの人々の支えがあったことに気付き、感謝の気持ちをも
解
つことができる。
・未来に向かって願いや夢をもって生活していこうとする。
関心・意欲・態度
・自分の成長に関心をもち、
考・表現
気付き
・具体物や話などの手掛かり
・過去の自分と現在の自分を
意欲的に調べようとしてい
を集めることができる。
比較し、自分の成長について
る
・自分ができるようになった
気付いている。
ことを、相手に分かりやすぐ
・自分の成長を支えてくれた
発表することができる。
人々の存在に気付いている。
●
・身の回りの人々に感謝の気
持ちをもつ。
・未来に向かって具体的な願
いや夢をもって生活しよう
・表現活動を通し、自分の成
長を実感することができる。
としている。
鰊
5.
児童の実態
この学年は1年生のときから2年間、人権・同和教育に取り組んできた。昨年度は
「-人ひとりを大切にしたい」という願いから、学級活動の時間を利用して毎月誕生
会を開き、学年全体でお祝いをしていた。また、その中で得意なことを発表し合い、
互いのよさを認め合う機会を設けていた。席替え時には、隣だった友達のよいところ
を手紙に書いて渡す活動にも取り組んだ。生活科では「みんなだいすき」などの学習
を通して自尊感情を高めることをめざし、-人ひとりの子どもが家族の中で大切にさ
れていることに気付くことができた。
2年生になり、4月にはクラス替えが行われた。本学級の特徴として、穏やかで明
るい子どもが多く、友だち同士の争いを好まない様子が伺える。一方で、低学年とい
う発達段階から、相手の立場に立って考えることが難しく、自己中心的な行動をとっ
てしまう子どもも数名いる。当初は慣れない新しいクラスに不安を感じる子どもが多
かつた。自分から友達に声をかけることを難しいと感じており、話す相手が限られて
いるなど、友達関係に受け身的な姿勢が見られた。この傾向は、5月に行ったアンケ
ート調査にも反映されている。視野が広がり、自分を客観的に見た上で、「自分のこと
が好き」と肯定的に自分を捉えており、個々の自尊感情は確実に高まってきている、
と思われる。しかし、「人の話を聞くこと」はできるが、「自分の考えを伝えること」
を苦手とする子ども達の姿が見られた.
そのため、子ども達が発言しやすいように、教師は学習活動の導入を身近な話題か
ら行うように心がけ、教材を工夫するなど、分かりやすい授業をめざした。また、学
習中の指名の仕方を工夫するとともに、考えを記述してから発言するよう助言した。
すると、子ども達は徐々にみんなの前で発言することへの抵抗感が減ってきた。新し
い友達とも関わりが持てるようになり、いっしょに学習し、さまざまな体験を共有す
る中で、「まちがっても大丈夫」という安心感がもてるようになってきたのであろう。
/識、
2学期には、1年生に対して、自分たちが学んできたことを教えてあげたい、とい
う気持ちが高まった。そこで、なかよし給食や合同の校外学習、1年生を招待する「秋
まつり」などの活動に取り組んだ。自分の思いだけでなく、1年生の思いをよく聞い
て、工夫して活動を進めた結果、自身の成長を実感することができたようである。
学級活動では構成的エンカウンターを取り入れ、同じことでも人によってさまざま
な感じ方をすることを体験的に知ることができた。コミュニケーションにおける言葉
の重要性についても、考えることができたと思われる。また読書タイムを利用した「教
室はまちがえるところだ」という絵本の読み聞かせから、互いに認め合うこと、意見
をもち寄ることの大切さについても学習した。さらに、友達のよいところを進んで見
つけようという姿勢も見られるようになってきている。人権感覚を分かりやすいとこ
ろから高めるという点で、外見にとらわれない見方、生命のつながりの尊さ、などを
テーマにした絵本の読み聞かせは有効であると考える。子ども達はこの活動をとても
楽しみにしている。
6.
教材について
く教科としての教材観〉
本単元は、1年生からの生活科の最後の単元である。1年生の生活「みんなだいすき」
では、家庭での自分の生活に目を向け家族との関わりを深めた。また、「もうすぐ2ね
んせい」では、1年間の自分自身の生活を振り返り、身近な人に支えられて成長してき
たことに気付き、2年生になることへの喜びと願いをもつことを経験してきた。今回は、
生活科の締めくくりとして、小学校に入学してからの生活とさらに幼いころの生活を
振り返り、自分の成長を実感するとともに、それを支えてくれた多くの人々との関わ
りに気付き、感謝の気持ちをもてるようにしたい。またぐこれから3年生を迎える子
どもたちにとって、夢や願いをもって未来に向かって生活する意欲につながる単元に
、
もしたい。これらのことを考え活動内容を、4つのまとまりで構成した。
最初は、「8才の自分を見つめよう」と「できるようになったことを教え合おう」で、
小学校に入学してから現在までの学習・生活面について振り返る活動を通して、「でき
るようになったこと.のびたこと」に気付き、自分の成長を自覚させ、自分に自信を
もたせたい。また、できるようになったことを、絵・文章・実演などの多様な方法で
表現し発表することを通して、友達の努力や頑張りにも気付き、お互いの成長を認め
合い自己有能感を高めさせたい。さらに、教え合う活動を通して、伝える力.聰く力.
認め合う力も育てていきたい。
次は、「タイムマシーンにのって」で、小学校に入学する以前の様子について、自分
なりの課題を見つけ調べ学習を行う。家の人や幼稚園・保育園の先生などお世話にな
った人に話を聞いたり、思い出の品物を見たりする取材活動を行い、それを絵巻物に
(鯛、
まとめる過程で、自分の成長を再確認させたい。
その次は、「ありがとうをとどけよう」で、自分を支えてくれた人の存在に目を向け
させ、安心感と感謝の気持ちをもたせたい。そして、その人たちに対して、感謝の気
持ちを表す手紙を書くことで、自分の思いを伝える力を育てたい。
最後は、「あしたへジャンプ」で、成長した自分を知った上で、未来に目を向ける活
動につなげる。その際、一番身近な3年生にとどまらず、上級生やこれまで出会った
人々のことにも目を向けさせ、今後の小学校生活及び未来に対する夢や願いを大いに
膨らませたい。
<人権・同和教育からみた教材観〉
研究を進めるにあたっての本校の生活科のねらいは、「身近な人々や社会、自然との
関わりをもつことで、自分や相手の良さに気付き、望ましい人間関係や自尊感情を育
てる」ことである。本単元の、自分自身の成長に気付き、自信をもつという点は、自
尊感情を育てることと一致する。また、4月から学校生活のいろいろな場面において、
繩
友達のよいところ探しに取り組んできた子ども達にとっては、1年間のまとめとしての
取り組みである。
さらに、自他をよりよく理解するための手段として、コミュニケーション能力の育
成も図ってきた。そこで、自分の考えや思いをしっかり伝え、友達の意見も最後まで
しっかり聴き、お互いを認め合うために、話し合い活動の機会をたくさん取り入れて
きた。今回の単元においても、できるようになったことを発表し合う活動を通して、
話す力.聰く力を育てることができる。さらに、思い出展覧会を通して自分だけでは
なく友達の成長にも目を向け、お互いに認め合う心も育てたい。
そして、自分が周りの人に支えられて大きく成長してきたことに気付くことにより、
人と人との関わり合いについて目を向けることができる。多くの人と関わりをもつこ
とで人は成長していくことを学び、周囲の人に対して、感謝と思いやりの心を育てた
い。
7.指導計画(20時間扱い)
第1次8歳の自分を見つめよう(8時間)
・8歳の自分を見つめよう。
1時間
3時間
・できるようになったことを教え合おう。
・発表会をしよう。
4時間
第2次タイムマシーンにのって(7時間)
.もっと小さい頃の自分を知ろう。
.開いてみよう。見てみよう。
・自分の成長をまとめよう。
・思い出展覧会をしよう。
第3次ありがとうをとどけよう(2時間)
第4次あしたへジャンプ(3時間)
・上級生ってすごいね。
・あしたへジャンプ。
活動内容と子どもの思いや鷹iい
1
[=云云悪霊雲需要五コ
・得意なことはあるかな。
・これをしていると、うれしいし、楽しい。
}
1時間(本時)
4時間
2時間
2時間
1時間
支 愛・評 西(◎教系
、
☆人権. 司和)
・ありのままの自分を肯定的に
見つめる機会をもたせる。
→ワークシート①②
パ:、、)
・今はこれに夢中だ上一
2~4
小学校に入った頃はできなかったけど、
今はできることってあるかな_
・漢字が書けるようになった。
・引き算の筆算ができるようになった。
・泳げるようになった。
・お皿洗いができるようになった。
.思いつかない。
・できるようになったことを友達に知らせ
たいな。
巨讓雲霧霊--
・発表の準備をしよう。
・発表の内容を文章にまとめよう。
・得意なことをみんなの前でやってみせるね。
・様子がわかるように絵を描こう。
・作品を見せるよ。
.思いつかない児童には、項目を
あげて想起させるようにする
勉強、習い事、遊び、お手伝い
スポーツ、生活全般、衣食住、
、
そうじ、せんたく、炊事
→ワークシート③
◎自分の成長に関心をもつ。
(関心・意欲・態度)
・発表の計画を立てさせる。
→ワークシート④
.内容は絵と文章でまとめさせる。
→ワークシート⑤
◎過去と現在の自分を比較し、自分の
成長について気づいている。
.….…………….…-.………(気位劃…_.
5~8
F壹三云弓三雲霊奎云5房=
・いつごろ始めたの。
.すごいな。
・わたしは大好きな○○が上手になりました。
.どうして好きになったの。
.何で始めたの?
・○○が得意になりました。
・いつから好きなのかな。
.難しいことはなかったの?
E嘉雲悪嘉璽一
.○○さんはすごいなあ。
◎自分ができるようになったことを発
表することができる。(思考・表現)
☆友達の発表の内容に応じて質問を
するなど、児童間で対話をもつことが
できる。
☆自分や友達のできるようになった
ことや、その良さに気付いている。
→ワークシート⑥
・発表後に活動を振り返る時間を
もたせ、次時への課題につなげさせる。
→ワークシート④
、
9
支援・評価(◎教科、☆人権・同和)
・話し合いの中から、小学校入学以前
活動 大I容と子どもの思いや願い
・幼稚園や保育園の頃のことも話したいよ。
。もっと小さい頃のことも知りたいな。
タイムマシーンにのって過去の自分を見にいく
としたら、いつの自分のことについて知りたい
(本時)
かな?
の自分に関心を向けさせる。
・過去の自分の中で調べてみたいときを
決め、これからの調べ学習の課題づくり
をさせたい。
→ワークシート⑦
・幼稚園のときの自分。
・3歳のとき。年少組に入ったんだ。
・入園式で、制服を着ている写真があるよ。
・赤ちゃんのときの自分。
・今よりずっと小さかったと思うし、全然覚え
てないから見てみたい。
・ぼくも○○さんと同じときを見てみたい。
・赤ちゃんのときのことは、お母さんがよく話
◎自分の成長を意欲的に調べようと
している。(関心・意欲・態度)
してくれるよ。
川~田
f'、,、
 ̄、両T〒扉ヱヲテ頁〒万まぢ:弓
・昔の自分のことはよく覚えていないなあ。
・家の人に聞いてみよう。
・その頃の写真がないかな?
・思い出の品がまだ家にあるはすだよ。
.よく知っている人に会ってみよう。
→ワークシート⑦
「-百芥55筬冨惠軍刀5Z冒す一可
・始めて知ったことがいっぱいあったなあ。
・自分のアルバムに鯛べたことをまとめよう。
・巻物形式で作ろう。
・お母さんはたいへんだったんだなあ。
。教えてくれたあの人に、ありがとうだね.
6.7
 ̄3両ファZ言惠Zで庁コラー
I1
ロ加宝●F氏已U
戸恵TT面罵覧蚕壱七コ弓百一
繩
・友達の小さいころのことも知りたいな。
・写真見せてくれる?
。○○さんの小さいころの話はおもしろいね。
・こんな小さな服を着ていたんだ。
は、いろいろな人に助けて
もらって
・ぼく
・わた
・絵と文章で、調べて感じたこと、
考えたことをまとめさせる。
→ワークシート⑧
◎表現活動を通し、自分の成長を実感
することができる。(思考・表現)
☆友達同士の交流を進んで行い、
相手を理解しようとする。
◎自分の成長を支えてくれた人々の
存在に気付くことができる。(気付き)
。
い
で
んう・ た
書とう き
にねをがこ轡
でだ長り書に
まん成あを生
るたのも紙先
ないち達手の
たし
11
・大きく
◎具体物や話などの手がかりを集める
ことができる。(思考・表現)
→ワークシート⑨
。
0
。
・お礼の
.保育園
・家族に書こうかな。
くれている
っていう気持ちだよ
lI
《⑭()●nuJ
F工顧至冒〒子盲TT万一
・3年生になったらこんなことをしたいな。
。楽しくすごしたい。
・3年生はどんなことを勉強するのかな。
・教室に行って、授業を見せてもらおう。
◎身の回りの人々に感謝の気持ちを
もつことができる。
(関心・意欲・態度)
・3年、5年の学習の様子を見学する
駛年後の自分を具体的に想像
ことで、数年後の自分を具体的に想像
する手助けとしたい。
活動内容と子どもの思いや願い
あしたへジャンプ
20
支援・許 [価(◎教科、☆人権・同和)
◎未来に向かって具体的な願いや
夢をもって生活していこうとす
.もっと大きくなった自分って考えられる?
る。(関心・意欲・態度)
・大きくなったら、サッカー選手になりたい。
・これからもいろいろなことに挑戦していこ
→ワークシート⑩
つ。
・がんばろうね。
8.本時目標(◎教科の目標、☆人権・同和教育の目標)
◎自分の成長に関心をもち、意欲的に調べようとしている。
宍嚥1
☆友達の意見を受けて話すことにより、考えを深めることができる。
9.本時の展開(本時9/20)
活動内容と子どもの思いや願い
もっと小さいころの自分を知ろう。
○自分につながるキーワードを整理しよう。
支援・評価(◎教科、☆人権・同和)
.話し合いの中から、小学校入学
以前の自分に関心を向けさせ
る
。
・名前は、生まれたときにつけてもらった。
.じゃあ、0才のときから。
・過去と現在の自分を比較し、自
・誕生日は?
分のことなのに知らないこと
.生まれた日だから、これも0才。
や、あいまいな点があることに
・顔はどうだろう?
気付かせたい。
.生まれたときから今の顔だよ。
.そうかなあ?
.生まれたときの写真と今の顔とちがうと恩
<キーワード>
・名前、生まれた日、顔、すきな
もの・こと、勉強、家で出来た
つ。
・すきなもの・ことは、いつから好きなの?
こと、スポーツ、人、くせ、新
・え-1焼肉初めて食べたのいつだつけ?
しく出来たこと、苦手なもの。
・ピアノを始めたのはたしか、幼稚園のときだ
った
●
・ぼくも、スイミング始めたの幼稚園の年中の
とき。
・年中って何才?
・え_と。4才か5才。
☆友達の意見を受けて話すことに
より、自分の考えを深めること
ができる。
、
・すきなもの・ことの場合、始まりはその人に
よってちがうと思う。
.始まりを憶えている場合もあるけど、小さす
ぎて憶えていない場合もある。
.わからない部分はどうしようか?
・家族なら知っていると思う。
・家の人や、その頃の自分を知っている人に聞
いてみればいい。
○小さい頃の自分のことで、知りたいことや友達
繩
に知らせたいことを決めよう。
.生まれたときから今まで、自分の顔が変わっ
・ワークシートに考えをまとめさ
せる
。
たかどうか知りたい。
・写真を見れば分かるんじゃないかな。
・家庭の事情に配慰し、調べる課
.探してみよう。
題は必ずしも0才から順番に遡
・お肉をいつから食べ始めたか、お母さんに閲
らなくてもよいことを知らせ
いてみよう。
る
。
・今、好きなものと、小さいときに好きなもの
とはちがうかもしれない。
・スイミングは何で習い始めたんだつけ?
・体が丈夫になるように、お父さんが習えって
言ったんだよ。
締
・ぼくの名前の由来を友達に教えてあげたい。
・自分が憶えていない赤ちゃんのときのこと
を知りたいな。
◎自分の成長に関心を持ち、意欲
的に調べようとしている。
(関心・意欲・態度)
第2学年2組生活科学習指導案
指導者岩下悦子
1.日時平成20年2月8日(金)5校時
2.場所2年2組教室(児童数32名)
3.単元名「あしたへジャンプ」
単元目標及び評価規準
4
・現在と過去の自分を振り返る活動を通して、自分の成長を実感する。
・自分の成長の背景には多くの人々の支えがあったことに気付き、感謝の気持ちをも
鰊
つことができる。
・未来に向かって願いや夢をもって生活していこうとする。
関心・意欲・態度
思考・表現
気付き
・自分の成長に関心をもち、
・具体物や話などの手掛かり
・過去の自分と現在の自分を
意欲的に調べようとしてい
を集めることができる。
比較し、自分の成長について
る
・自分ができるようになった
気付いている。
・身の回りの人々に感謝の気
ことを、相手に分かりやすぐ
・自分の成長を支えてくれた
持ちをもつ。
発表することができる。
人々の存在に気付いている。
。
・未来に向かって具体的な願
いや夢をもって生活しよう
・表現活動を通し、自分の成
長を実感することができる。
としている。
緬
5.
児童の実態
この学年は、1年生の時より人権・同和教育に取り組んできた。昨年度は、「-人ひ
とりを大切にしたい」という願いから毎月誕生会を開き、学年全体でお祝いをしてい
た。また、その中で得意なことを発表し合い認め合う機会を設けた。席替えの際には、
隣だった友達のよいところ探しをして、手紙に轡いて渡す活動にも取り組んだ。生活
科では「みんなだいすき」などの学習を行い、一人ひとりの子どもが家族の中で大切
にされていることに気付くことができた。
4月当初は、クラス替えをしたばかりで、一部の活発な子ども達のパワーに圧倒され
て、学習中になかなか自分の意見を言うことができない子どもがいた。しかし、-人
ひとりの子どもの様子に目を向けて見ると、大変明るく素直で、友達同士よく話をし
たり担任に対してもよく話しかけてきたりした。
5月には、昨年度に引き続き自分の行動を振り返るアンケート調査を実施した。1
年生の時と比べると、自分自身を客観的に見ることができ始めている様子がうかがえ
た。そして、「自分のことが好き」という子どもが多く、個々の自尊感情は確実に育っ
てきていると思われる。しかし、「人の話を聞くこと」はできるが、「自分の考えを伝
えること」に苦手意識をもっている子どももみられた。
そこで、朝の会や帰りの会で「みんなから」というコーナーを設け、自分の身の回
りの出来事や友達のことで気付いたことを、自分なりの言葉で発表する場を設定した。
自分だけでなく友達の存在にも目を向け、さまざまな感じ方や考え方があることに気
付かせ認め合うことができるようにした。徐々に友達を肯定的に見るようになり、新
しい友達をつくるとともに、学習やさまざまな体験を共有することができた。
2学期には、1年生に対して、自分達が学んできたことを教えてあげたい、という
気持ちが高まり、なかよし給食や合同の校外学習、1年生を招待する「秋まつり」な
どの活動に取り組んだ。自分達の思いだけでなく、1年生の思いもよく聴き、相手の
'qm1
ことを考えた活動計画を立て実施した。相手の立場を考えて行動することの難しさを
体験しながらも、その結果に満足し自信を深めた子どもも見られた。
また、授業中の意見の聴き方や発言の仕方は、学習活動の中に話し合い活動を多く
取り入れることにより、意見交換を数多く経験させるように心掛けた。さらに、発表
することに対する子ども達の不安を軽減するために「教室はまちがえるところだ」と
いう話を通して、互いに認め合うこと、意見を持ち寄ることの大切さを学習した。み
んなの前で発言することへの不安が少なくなり、挙手することが増えた子どもも見ら
れた。聴く側の子どもにも友達の考えを受け入れる姿勢が出てきている。
10月以降も、人権感覚をわかりやすいところから高めるために、外見にとらわれな
い見方可生命のつながりの尊さ、などをテーマにした絵本の読み聞かせを盛んに行っ
てきた。子ども達はこの活動を楽しみにしている様子が見られる。
6.
教材について
〈教科としての教材観〉
本単元は、1年生からの生活科の最後の単元である。1年生の生活「みんなだいすき」
では、家庭での自分の生活に目を向け家族との関わりを深めた。また、「もうすぐ2ね
んせい」では、1年間の自分自身の生活を振り返り、身近な人に支えられて成長してき
たことに気付き、2年生になることへの喜びと願いをもつことを経験してきた。今回は、
生活科の締めくくりとして、小学校に入学してからの生活とさらに幼いころの生活を
振り返り、自分の成長を実感するとともに、それを支えてくれた多くの人々との関わ
りに気付き、感謝の気持ちをもてるようにしたい。また、これから3年生を迎える子
ども達にとって、夢や願いをもって未来に向かって生活する意欲につながる単元にも
したい。これらのことを考え活動内容を、4つのまとまりで樹成した。
最初は、「8才の自分を見つめよう」と「できるようになったことを教え合おう」で、
…'1
小学校に入学してから現在までの学習面や生活面について振り返る活動を通して、「で
きるようになったこと。のびたこと」に気付き、自分の成長を自覚させ、自分に自信
をもたせたい。また、できるようになったことを、絵・文章・実演などの多様な方法
で表現し発表することを通して、友達の努力や頑張りにも気付き、お互いの成長を認
め合い自己有能感を高めさせたい。さらに、教え合う活動を通して、伝える力・聴く
力.認め合う力も育てていきたい。
次は、「タイムマシーンにのって」で、小学校に入学する以前の様子について、自分
なりの課題を見つけ調べ学習を行う。家の人や幼稚園・保育園の先生などお世話にな
った人に話を聞いたり、思い出の品物を見たりする取材活動を行い、それを絵巻物に
まとめる過程で、自分の成長を再確認させたい。
その次は、「ありがとうをとどけよう」で、ここでは、自分の成長の過程を振り返る
碑
ことから、自分を支えてくれた人がいることに気付き、安心感をもつとともに感謝の
気持ちをもたせたい。そして、その人達に対して感謝の気持ちを伝える方法を考えさ
せ実際に感謝の気持ちを伝える活動を通して、自分の思いを伝える力を育てたい。
最後は、「あしたへジャンプ」で、成長した自分に気付いた上で、未来に目をむける
活動につなげる。その際、一番身近な3年生にとどまらず、上級生やこれまで出会っ
た人々のことにも目を向けさせ、今後の小学校生活及び未来に対する夢や願いを大い
に膨らませたい。
<人権・同和教育からみた教材観〉
研究を進めるにあたっての本校の生活科のねらいは、身近な人々や社会、自然との
関わりをもつことで、自分や相手の良さに気付き、望ましい人間関係や自尊感憎を育
てることである。本単元の、自分自身の成長に気付き、自分に自信をもつという点は、
自尊感情を育てることと一致する。また、4月から学校生活のいろいろな場面において、
脾
友達のよいところ探しに取り組んできた子ども達にとっては、1年間のまとめとしての
取り組みである。
さらに、自他をよりよく理解するための手段として、コミュニケーション能力の育
成も図ってきた。そこで、自分の考えや思いをしっかり伝え、友達の意見も最後まで
しっかり聴き、お互いを認め合うために、話し合い活動の機会をたくさん取り入れて
きた。今回の単元においても、できるようになったことを発表し合う活動を通して、
話す力・聴く力を育てることができる。さらに、思い出展覧会を通して自分だけでは
なく友達の成長にも目を向け、お互いに認め合う心も育てたい。
そして、自分が周りの人に支えられて大きく成長してきたことに気付くことにより、
人と人との関わり合いについて目を向けることができる。多くの人と関わりをもつこ
とで人は成長していくことを学び、周囲の人に対して、感謝と思いやりの心を育てた
い。
7.指導計画(20時間扱い)
第1次8歳の自分を見つめよう(8時間)
・8歳の自分を見つめよう。
1時間
3時間
4時間(本時2/4)
。もっと小さい頃の自分を知ろう。
.開いてみよう。見てみよう。
・自分の成長をまとめよう。
・思い出展覧会をしよう。
1時間
・できるようになったことを教え合おう。
・発表会をしよう。
第2次タイムマシーンにのって(7時間)
第3次ありがとうをとどけよう(2時間)
第4次あしたへジャンプ(3時間)
・上級生ってすごいね。
・あしたへジャンプ。
時数
$数
活動内容と子どもの思いや願い
E=壼云悪霊雲需要=.
・得意なことはあるかな
}
4時間
2時間
2時間
1時間
支援・評価(◎教科、☆人権・同和)
・ありのままの自分を肯定的に
見つめる機会をもたせる。
→ワークシート①②
0
・これをしていると、うれしいし、 楽しい。
ベ
.今はこれに夢中だよ。
2~4
小学校に入った頃はできなかったけど、
今はできることってあるかな。
・漢字が書けるようになった。
・引き算の筆算ができるようになった。
・泳げるようになった。
・お皿洗いができるよう になった。
.思いつかない。
・できるようになったことを友達に知らせ
たいな。
.思いつかない児童には、項目を
あげて想起させるようにする。
勉強、習い事、遊び、お手伝い
スポーツ、生活全般、衣食住、
そうじ、せんたく、炊事
→ワークシート③
}
◎自分の成長に関心をもつ。
(関心・意欲・態度)
・発表の計画を立てさせる。
とめよう。
・得意なことをみんなの前でやつ てみせるね。
・様子がわかるように絵を描こう
・作品を見せるよ。
5~8(本時6/加)
 ̄了層裏蚕看てエヲーヨ
・ぼくができるようになったことは○○です。
・いつごろ始めたの。
.すごいな。
・わたしは大好きな○○が上手になりました。
.どうして好きになったの。
.何で始めたの?
・○○が得意になりました。
・いつから好きなのかな。
。難しいことはなかったの?
[三讓悪嘉一
。○○さんはすごいなあ。
→ワークシート④
。内容は絵と文章でまとめさせる。
→ワークシート⑤
◎過去と現在の自分を比較し、自分の
成長について気付いている。
…---…-------…(量uj意)……
◎自分ができるようになったことを発
表することができる。(思考・表現)
☆友達の発表の内容に応じて質問を
するなど、児童間で対話をもつことが
できる。
☆自分や友達のできるようになった
ことや、その良さに気付いている。
→ワークシート⑥
・発表後に活動を振り返る時間を
もたせ、次時への課題につなげさせる。
→ワークシート④
(、、、
活動内容と子どもの思いや願い
9
・幼稚園や保育園の頃のことも話したいよ。
支援・評価(◎教科、☆人権・同和)
.話し合いの中から、小学校入学以前
タイムマシーンにのって過去の自分を見にいく
の自分に関心を向けさせる。
・過去の自分の中で調べてみたいときを
かな?
をさせたい。
.もっと小さい頃のことも知りたいな。
としたら、いつの自分のことについて知りたい
決め、これからの調べ学習の課題づくり
→ワークシート⑦
・幼稚園のときの自分。
・3歳のとき。年少組に入ったんだ。
・入園式で、制服を着ている写真があるよ。
・赤ちゃんのときの自分。
・今よりずっと小さかったと思うし、全然覚え
てないから見てみたい。
・ぼくも○○さんと同じときを見てみたい。
・赤ちゃんのときのことは、お母さんがよく話
◎自分の成長を意欲的に調べようと
している。(関心・意欲・態度)
してくれるよ。
●
凸
四Ⅲ~旧
■
●
、
鰊
F面Tママ扉コーヲ百-頁〒家ま言百一
◎具体物や話などの手がかりを集める
ことができる。(思考・表現)
→ワークシート⑦
Ei三=;雲璽濡需語三壹二
・自分のアルバムに調べたことをまとめよう。
・絵と文章で、調べて感じたこと、
考えたことをまとめさせる。
・昔の自分のことはよく覚えていないなあ。
・家の人に聞いてみよう。
・その頃の写真がないかな?
・思い出の品がまだ家にあるはすだよ。
。よく知っている人に会ってみよう。
・巻物形式で作ろう。
・お母さんはたいへんだったんだなあ。
。教えてくれたあの人に、ありがとうだね。
◎表現活動を通し、自分の成長を実感
することができる。(思考・表現)
■
■
一M.旧
』
●
■
、価.Ⅳ
繩
→ワークシート⑧
…襄惠てま言百一
・友達の小さいころのことも知りたいな。
・写真見せてくれる?
.○○さんの小さいころの話はおもしろいね。
・こんな小さな服を着ていたんだ。
…
・大きくなるまでには、いろいろな人に助けて
もらっていたんだね。
・ぼくたちの成長を喜んでくれている。
・わたし達もありがとうっていう気持ちだよ。
・お礼の手紙を書こう。
・保育園の先生に書きたい。
・家族に書こうかな。
川・川
「~一顧至言〒守冒TT石百一コ
・3年生になったらこんなことをしたいな
.楽しくすごしたい。
・3年生はどんなことを勉強するのかな
・教室に行って、授業を見せてもらおう
c
c
。
☆友達同士の交流を進んで行い、
相手を理解しようとする。
◎自分の成長を支えてくれた人々の
存在に気付くことができる。(気付き)
→ワークシート⑨
◎身の回りの人々に感謝の気持ちを
もつことができる。
(関心・意欲・態度)
・3年、5年の学習の様子を見学する
ことで、数年後の自分を具体的に想像
する手助けとしたい。
活動内容と子どもの思いや願い
支援・評価(◎教科、☆人権・同和)
◎未来に向かって具体的な願いや夢を
あしたへジャンプ
20
もって生活していこうとする。(関
.もっと大きくなった自分って考えられる?
心・意欲・態度)
・大きくなったら、サッカー選手になりたい。
・これからもいろいろなことに挑戦していこう。
→ワークシート⑩
・がんばろうね。
8.本時目標(◎教科の目標、☆人権・同和教育の目標)
。☆自分ができるようになったことを工夫して発表するとともに、友達の発表を最後までしっか
りと聴くことができる。
☆友達と努力や頑張りを認め合うことができる。
〆輌、1
9.本時の展開(本時6/20)
活動内容と子どもの思いや願い
発表会の流れを再確認する。
できるようになったことを発表しよう。
○できるようになったことを発表する.
・学習の時間に手を挙げて発言すること
が増えたよ。
・縄跳びのあやとびができるようにな つ
たよ
。
.みんなの前で頑張って発表することが
できるようになったよ。
.かけ算九九がすらすら言えるようにな
ったよ・
・お皿洗いが上手にできるようになった
よ
。
・妹が生まれて面倒を見ることができた
よ
、
・鍵盤ハーモニカが上手に吹けるように
支援・評価(◎教科、☆人権・同和)
.-人の発表を聴いた後、それぞれ感想を穂
いたり質問をしたりし、4人が終了した時点
で一人ひとりに対する「すごいねカード」
を記入するという発表会の流れを確認させ
る
。
・発表順を確認させる.
・いろいろな発表の形に対応できるように場
の工夫や視聴覚機器の活用を行う。
・発表の不安を和らげるために「教室はまちが
えるところだ」を読ませる。
。☆自分ができるようになったことを発表する
ことができる。(思考・表現)
☆友達の発表を最後までしっかり聴くことが
できる。
☆自分や友達のできるようになったことや、よ
さに気付くことができる。
なったよ。
○感想を言ったり質問をしたりする。
.どうやったらあやとびができるように
なりましたか。
・私もあやとびができるようになったの
でうれしいです。
・お皿を洗うのが上手になったなんてす
ごいね。割ったりしませんか。
・意見交換がスムーズに進まないときは、教
師が感想を言ったり質問を行ったりして、
子ども達の活動を促す。
・友達のがんばったことを認めてあげ、もう少
し詳しく知りたいことを質問させる。
、
●
●
赤ちゃんには、どんなことをしてあげる
のですか。
教師が分かりやすく説明を加え、答え方のア
かけざん九九の練習はどのようにやっ
ドバイスをする。
たのですか。
●
.答え方や質問内容が分からない子どもには、
手を挙げて発表することができるよう
☆友達の発表内容に応じて質問をするなど、児
童間で対話をもつことができる。
になったなんて勇気がいることなのに
すごくがんばりましたね。
○.「すごいねカード」に記入する。
・あやとびを練習してできるようになっ
てよかったね。
・勇気を出して手を挙げて発表してすご
いね。
繩
・赤ちゃんのお世話ができるなんて立派
だね。
・友達のできるようになったことを認めた上
で、「すごいねカード」を通して自分の思い
を伝えさせる。
・友達が自分の頑張りを認めてくれることを
通して自尊感情を高めさせる。
☆友達と努力や頑張りを認め合うことができ
る。
・お皿を洗ってあげるなんてすごいね。と
てもよいことをしているね。
次時の発表会の確認をする。
の確認をするとともに、準備の
勺一●向一一一一一一一△--▲の-
纐
第2学年3組、生活科学習指導案
指導者齊藤宏文
1.日時平成20年2月8日(金)5校時
2.場所2年3組教室(児童数31名)
3.単元名「あしたへジャンプ」
単元目標及び評価規準
4
・現在と過去の自分を振り返る活動を通して、自分の成長を実感する。
鰊
・自分の成長の背景には多くの人々の支えがあったことに気付き、感謝の気持ちをも
つことができる。
・未来に向かって願いや夢をもって生活していこうとする。
関心・意欲・態度
思考・表現
気付き
・自分の成長に関心をもち、
・具体物や話などの手掛かり
・過去の自分と現在の自分を
意欲的に調べようとしてい
を集めることができる。
比較し、自分の成長について
る
・自分ができるようになった
気付いている。
・身の回りの人々に感謝の気
ことを、相手に分かりやすぐ
・自分の成長を支えてくれた
持ちをもつ。
発表することができる。
人々の存在に気付いている。
・未来に向かって具体的な願
・表現活動を通し、自分の成
いや夢をもって生活しよう
長を実感することができる。
。
としている。
繩
5.児童の実態
この学年は、1年時より人権・同和教育の取り組みが行われている。-人ひとりを大
切にしたい、という願いから1年時には、毎月誕生会を開き、学年全体でお祝いをして
いた。その中で得意なことを発表し合い認め合う機会を設けた。席替え時には、隣だっ
た友達のよいところ探しをして手紙に書いて渡す活動にも取り組んだ。生活科では「み
んなだいすき」などの学習を行い、-人ひとりの子どもが家族の中で大切にされている
ことに気付くことができた、と思われる。
本学級を見わたすと、友達同士のトラブルは少なく、おだやかで明るい性格の子ども
が多い。生活場面では、係活動を積極的に行うことに喜びを感じている様子も見られる。
保護者は学校参観の出席が多く、学校への関心も比較的高いものと推測できる。
4月当初は、新しい友達関係をつくることに不安を感じる子どもが多かった。自分か
ら声をかけることができないというようなコミュニケーションの不足を感じる場面が
あった。その後、徐々に新しい友達をつくることができ、仲よく学習したり、さまざま
な体験を共有したりすることができていった。
5月には、昨年度に引き続き自分の行勤を振り返るアンケート調査を実施した。その
結果、1年時と比べると、自分自身を客観的に見ることができ始めている様子がうかが
える。「いじめを許さないという気持ちをもっている」、「自分のことが好き」という子
どもが多い。個々の自尊感情は確実に育ってきていると思われる。また、「人の話を聞
くこと」はできるが、「自分の考えを伝えること」に苦手を感じている子どもも見られ
た。
2学期には、1年生に対して、自分たちが学んできたことを教えてあげたい、という
気持ちが高まり、なかよし給食や合同の校外学習、1年生を招待する「秋まつり」など
の活動に取り組んだ。自分の思いだけでなく、1年生の思いをよく聞いて、友達と協力
しながら活動を進め、その結果に満足し、自信を深めた子どもが多かった。
人権・同和教育の取り組みとしては、学級活動の中で自分だけでなく友達の気持ちに
気付くことや、さまざまな感じ方や考え方があることを認め合う体験を目指して、櫛成
''9,鞘)
的エンカウンターの技法を取り入れた。朝の読書タイムでは「教室はまちがえるところ
だ」という絵本の読み聞かせを行い、互いに認め合うこと、意見をもち寄ることの大切
さについても学習した。また、授業中の意見の聴き方や発言の仕方など、話し合い活動
における具体的なコミュニケーションのとり方についても徐々に身に付けてきている。
子どもたちは安心感をもって学校生活を送ることができてきたようである。みんなの前
で発言することへの不安が少なくなり、挙手することが増えた子どもも見られた。
10月以降、わかりやすいところからさまざまな人権感覚をみがくために、外見にと
らわれない見方、生命のつながりの尊さ、などをテーマにした絵本の読み聞かせを盛ん
に行ってきた。子ども達はこの活動を楽しみにしている様子が見られる。
現在では、集団での活動で何らかの苦手なことがある友達に対して、よいところを見
つけるという見方ができるようになってきている。一方では、さまざまな悩みをもち始
めている子どももおり、じっくり話を聴き相談にのるという対応を行っている。
6.教材について
く教科としての教材観〉
本単元は、1年生からの生活科の最後の単元である。1年生の生活「みんなだいすき」
では、家庭での自分の生活に目を向け家族との関わりを深めた。また、「もうすぐ2ね
んせい」では、1年間の自分自身の生活を振り返り、身近な人に支えられて成長してき
たことに気付き、2年生になることへの喜びと願いをもつことを経験してきた。今回は、
生活科の締めくくりとして、小学校に入学してからの生活とさらに幼いころの生活を振
り返り、自分の成長を実感するとともに、それを支えてくれた多くの人々との関わりに
気付き、感謝の気持ちをもてるようにしたい。また、これから3年生を迎える子どもた
ちにとって、夢や願いをもって未来に向かって生活する意欲につながる単元にもしたい。
これらのことを考え活動内容を、4つのまとまりで構成した。
、
最初は、「8才の自分を見つめよう」と「できるようになったことを教え合おう」で、
小学校に入学してから現在までの学習面や生活面について振り返る活動を通して、「で
きるようになったこと.のびたこと」に気付き、自分の成長を自覚させ、自分に自信を
もたせたい。また、できるようになったことを、絵・文章・実演などの多様な方法で表
現し発表することを通して、友達の努力や頑張りにも気付き、お互いの成長を認め合い
自己有能感を高めさせたい。さらに、教えあう活動を通して、伝える力・聴く力.認め
合う力も育てていきたい。
次は、「タイムマシーンにのって」で、小学校に入学する以前の様子について、自分
なりの課題を見つけ調べ学習を行う。家の人や幼稚園・保育園の先生などお世話になっ
た人に話を聞いたり、思い出の品物を見たりする取材活動を行い、それを絵巻物にまと
める過程で、自分の成長を再確認させたい。
繩
その次は、「ありがとうをとどけよう」で、ここでは、自分の成長の過程を振り返る
ことから、自分を支えてくれた人がいることに気付き、安心感をもつとともに感謝の気
持ちをもたせたい。そして、その人たちに対して感謝の気持ちを伝える方法を考えさせ
実際に感謝の気持ちを伝える活動を通して、自分の思いを伝える力を育てたい。
最後は、「あしたへジャンプ」で、成長した自分に気付いた上で、未来に目をむける
活動につなげる。その際、一番身近な3年生にとどまらず、上級生やこれまで出会った
人々のことにも目を向けさせ、今後の小学校生活及び未来に対する夢や願いを大いに膨
らませたい。
<人権・同和教育からみた教材観〉
研究を進めるにあたっての本校の生活科のねらいは、身近な人々や社会、自然との関
わりをもつことで、自分や相手の良さに気付き、望ましい人間関係や自尊感情を育てる
ことである。本単元の、自分自身の成長に気付き、自分に自信をもつという点は、自尊
感情を育てることと一致する。また、4月から学校生活のいろいろな場面において、友
秒
達のよいところ探しに取り組んできた子どもたちにとっては、1年間のまとめとしての
取り組みである。
さらに、自他をよりよく理解するための手段として、コミュニケーション能力の育成
も図ってきた。そこで、自分の考えや思いをしっかり伝え、友達の意見も最後までしっ
かり聴き、お互いを認め合うために、話し合い活動の機会をたくさん取り入れてきた。
今回の単元においても、できるようになったことを発表し合う活動を通して、話す力・
聴く力を育てることができる。さらに、思い出展覧会を通して自分だけではなく友達の
成長にも目を向け、お互いに認め合う心も育てたい。
そして、「ありがとうをとどけよう」では、自分が周りの人に支えられて大きく成長
してきたことに気付くことにより、人と人との関わり合いについて目を向けることがで
きる。多くの人と関わりをもつことで人は成長していくことを学び、周囲の人に対して、
感謝と思いやりの心を育てたい。
7.指導計画(20時間扱い)
第1次8歳の自分を見つめよう(8時間)
・8歳の自分を見つめよう。
・できるようになったことを教え合おう。
1時間
3時間
4時間
・発表会をしよう。
第2次タイムマシーンにのって(7時間)
.もっと小さい頃の自分を知ろう。
・聞いてみよう。見てみよう。
・自分の成長をまとめよう。
・思い出展覧会をしよう。
第3次ありがとうをとどけよう(2時間)
第4次あしたへジャンプ(3時間)
・上級生ってすごいね。
・あしたへジャンプ。
活動内容と子どもの思いや願い
1
E=云云讓璽需要五二コ
・得意なことはあるかな。
・これをしていると、うれしいし、楽しい。
}
1時間(本時)
4時間
2時間
2時間
1時間
支援・評価(◎教科、☆人権・同和)
・ありのままの自分を肯定的に
見つめる機会をもたせる。
→ワークシート①②
函
・今はこれに夢中だよ。
2~4
小学校に入った頃はできなかったけど、
今はできることってあるかな曇
・漢字が書けるようになった。
・引き算の筆算ができるようになった。
・泳げるようになった。
・お皿洗いができるようになった。
.思いつかない。
・できるようになったことを友達に知らせ
たいな。
F焉驫霊憲二…
・発表の準備をしよう。
・発表の内容を文章にまとめよう。
・得意なことをみんなの前でやってみせるね。
・様子がわかるように絵を描こう。
・作品を見せるよ。
.思いつかない児童には、項目を
あげて想起させるようにする
勉強、習い事、遊び、お手伝い
スポーツ、生活全般、衣食住、
そうじ、せんたく、炊事
→ワークシート③
。
}
◎自分の成長に関心をもつ。
(関心・意欲・鵬度)
・発表の計画を立てさせる.
→ワークシート④
.内容は絵と文章でまとめさせる。
→ワークシート⑤
◎過去と現在の自分を比較し、自分の
成長について気づいている。
.5~8
●
…………_---…………_…(気位勲…._
E三云惠霧霊霊三舌舂。
・いつごろ始めたの。
.すごいな。
・わたしは大好きな○○が上手になりました。
.どうして好きになったの。
.何で始めたの?
・○○が得意になりました。
・いつから好きなのかな。
.難しいことはなかったの?
馬濤稟蔦… ̄
.○○さんはすごいなあ。
◎自分ができるようになったことを発
表することができる。(思考・表現)
☆友達の発表の内容に応じて質問を
するなど、児童間で対話をもつことが
できる。
☆自分や友達のできるようになった
ことや、その良さに気付いている。
→ワークシート⑥
・発表後に活動を振り返る時間を
もたせ、次時への課題につなげさせる。
→ワークシート④
、
9
(本時)
活動内容と子どもの思いや願い
・幼稚園や保育園の頃のことも話したいよ。
.もっと小さい頃のことも知りたいな。
タイムマシーンにのって過去の自分を見にいく
としたら、いつの自分のことについて知りたい
かな?
・幼稚園のときの自分。
・3歳のとき。年少組に入ったんだ。
・入園式で、制服を着ている写真があるよ。
・赤ちゃんのときの自分。
・今よりずっと小さかったと思うし、全然覚え
てないから見てみたい。
・ぼくも○○さんと同じときを見てみたい。
・赤ちゃんのときのことは、お母さんがよく話
支援・評価(〔 )教科、☆人I 壜・同和)
.話し合いの中から、小学校入学以前
の自分に関心を向けさせる。
・過去の自分の中で調べてみたいときを
決め、これからの調べ学習の課題づくり
をさせたい。
→ワークシート⑦
◎自分の成長を意欲的に調べようと
している。(関心・意欲・態度)
してくれるよ。
Ⅲ~田
鰊
声聞TT〒家。言冒-頁〒恵ます百一
・昔の自分のことはよく覚えていないなぁ。
・家の人に聞いてみよう。
・その頃の写真がないかな?
・思い出の品がまだ家にあるはすだよ。
.よく知っている人に会ってみよう。
[玉三三;雲霧蕊需壽言嘉。
・自分のアルバムに鯛べたことをまとめよう。
・巻物形式で作ろう。
・お母さんはたいへんだったんだなあ。
.教えてくれたあの人に、ありがとうだね。
△扣弔●FhU
l!
 ̄意TT冨扇FE雲看て。弓: ̄
・友達の小さいころのことも知りたいな。
・写真見せてくれる?
◎具体物や話などの手がかりを集める
ことができる。(思考・表現)
→ワークシート⑦
・絵と文章で、調べて感じたこと、
考えたことをまとめさせる。
→ワークシート⑧
◎表現活動を通し、自分の成長を実感
することができる。(思考・表現)
☆友達同士の交流を進んで行い、
相手を理解しようとする。
.○○さんの小さいころの話はおもしろいね。
・こんな小さな服を着ていたんだ。
鰊
11
nnU●句〃0
 ̄而万Z両Z芭庁エヲー1
・大きくなるまでには、いろいろな人に助けて
もらっていたんだね。
・ぼくたちの成長を喜んでくれている。
・わたし達もありがとうっていう気持ちだよ。
・お礼の手紙を書こう。
・保育園の先生に書きたい。
・家族に書こうかな。
-1
nxU●nuU
 ̄工覇重夛〒〒百7両百一
・3年生になったらこんなことをしたいな。
.楽しくすごしたい。
・3年生はどんなことを勉強するのかな。
・教室に行って、授業を見せてもらおう。
◎自分の成長を支えてくれた人々の
存在に気付くことができる。(気付き)
→ワークシート⑨
◎身の回りの人々に感謝の気持ちを
もつことができる。
(関心・意欲・態度)
暉_貝圧の二芝恕(、胸
・3年、5年の学習の様子を見学する
左、_伯
ことで、数年後の自分を具体的に想像
する手助けとしたい。
活動内容と子どもの思いや願い
支援・評価(◎教科、☆人権・同和)
あしたへジャンプ
◎未来に向かって具体的な願いや夢を
20
.もっと大きくなった自分って考えられる?
・大きくなったら、サッカー選手になりたい。
・これからもいろいろなことに挑戦していこ
もって生活していこうとする。
(関心・意欲・態度)
→ワークシート⑩
つ。
・がんばろうね。
8.本時目標(◎教科の目標、☆人権・同和教育の目標)
◎自分の成長に関心をもち、意欲的に調べようとしている。
☆友達の意見を受けて話すことにより、考えを深めることができる。
雨
9.本時の展開(本時9/20)
活動内容と子どもの思いや願い
支援・評価(◎教科、☆人権・同和)
○前時までの発表会を振り返り、自分の成長を前向きに
.この授業の予定を大まかに板書で
とらえる。
伝える。(考える、書く→話し合
・友達に○○が上手にできるようになったね、と言
う→決める)
われてうれしかったです。
・係の仕事をいつもがんばっている、と言われて気
がつきました。うれしかったです。
・数名の子どもに前時までの発表の
振り返りについての発言をうなが
す
。
タイムマシーンにのって、もっと小さいころをしらべ
・板書で時系列表示。
に行こう。
・ワークシート提示。
○さらにもっと幼かった頃の自分について、調べようと
.調べたい内容や既に知っている
いう姿勢を持ち、友達の意見を参考にしながら自分の
ことで友達に教えたい内容を選
調べる内容を考える。
ばせる。質問を受ける。
・わたしは今、算数がすき。幼稚園のころはどんな
ふうに園ですごしていたか、知りたくなったよ。
・わたしは、係の仕事やお手伝いをほめられたよ。
小さいころはどんなお手伝いができていたか、知
りたいよ。
・バレーボールを教わっていて、上手にできるよう
になったよ。小さいころからやっていたよ。どう
して始めたのか、理由を知りたいよ。
.調べる内容には、個人差があり
-人ひとり違ってよいことを砿
認する。
・意見を持った人は挙手w発言で
きる人はサイン(指1本たてる)
を示すことを確認する。
・質問、同じ意見、似ている意見
など話し合いを進める。
、
・弟が生まれてうれしいよ。かわいがっているよ。
わたしが生まれたころのことを調べたいな。
.新しい友達ができたよ。小さいころは、○○ちゃ
んとよくあそんだよ。どんなことをして遊んだか
・多くの子どもの発言をうなが
す
。
・自分なりの調べる観点を、見つ
けさせたい。
調べたいな。
・わたしは今、できるかなってドキドキしたり、で
きてうれしかったり、友達とけんかしてやだな一
と思ったりするよ。小さいころの思い出を詳しく
調べたいな。
◎自分の成長に感心をもち、意欲的
に調べようとしている。
(関心・意欲・態度)
☆友達の意見を受けて話すことに
より、考えを深めることができる。
鰊
○ワークシートに書き、発表する
・わたしは、○○にします。理由は、○○だからです。
・各自で考えてワークシートに記
入する.教師は個別のアドパイ
スをする。5分程度。
・自分がほんとうに調べたいとこ
ろを決めて、シートに記入後、
数人に発表させる。
・次回の活動内容を予告する。
鰊
第3学年1組国語科学習指導案
指導者兵本正枝
1.日時平成20年2月8日(金)第5校時
2.珊所3年1組教室(児童数29名)
3.単元名学習したことを生かして
「モチモチの木」
4.単元目標及び評価規準
繩
・豆太やじさまについて,その様子や行動・心情を豊かに表象化・情感化し,
二人の深い愛情と強い結びつきを読み取る。
.読み取ったことを表現読みし,また,友達の表現読みを聞き,表象・情感
をより豊かにしていく。
※表象化・・・心に描くこと
※情感化・・・五感で感じ心を動かすこと
※表現読み・・・情感化・表象化して音読すること
御
関心・意欲・態度
銃む能力
知識・理解
・場面の様子や登場人物の心
・語・文・文章をもとにして
・文章の中に使われてい
情を語・文・文章に即して
場面の様子や登場人物の心
る語句・語法を正しく
表象化・情感化して読もう
情を表象化・情感化しなが
理解している。
としている
ら読んでいる。
。
。読み取ったことを生かして
表現読みをし,さらに読み
を深めている。
5.児宜の実態
転出・入はあったが、計29名のクラスである。1学期当初、家庭的事情もか
かえている子どもが、他の子どもたちに乱暴な口調で言ったり、時には手を出し
たりすることが多くあった。その子どもに対し、注意したり否定的なことを言っ
たりする子どももいたので、子どもたちを囲む環境が穏やかで優しい雰囲気にな
れることがクラス作りの課題であると考えた。
また、6月の、運動会終了後から、支援を必要とする児童が保健室や相談室に
登校することがふえた。その子どもに対して心をよせて接していけるように話し
合った。
このように友達を優しく受け入れることが出きる子は多いが、もう少し自分を
積極的に出してほしいと考えたので、学習の中で、--人ひとりが自分を表現出き
る場を設定するように心がけた。
日直の時の1分スピーチでは、家庭や学校であったことを短い時間ではある
が、表現することを続け、内容も深まり、自分の考えを述べることができるよう
になってきている。
音読は国語の教科書だけでなく早口言葉のプリントもまじえ、大きな声ではっ
きり読む練習を毎日重ねてきた。
また、4月当初より、週末には必ず日記の宿題を出し、自分の気持ちを、「文
で書く」ということ、それに担任が返事を書くということを通して、伝えたいこ
とを表現する力を育ててきた。
3年生で初めて取り組んでいる総合の授業では何度も話し合い、1学期にはグ
ループでの劇作り、2学期にはグループでのテーマにそった新聞作り、ダンボー
'雨、)
ルの家作りなどの活動を通して自分の気持ちを大切にしながらも、相手の気持ち
を大切にし、力を合わせ、活動する力を育ててきた。
2学期の終了する頃には、学年レクでのドッジボール大会で、応援旗を作った
り、進んでリーダーになって掛声をかけたりするなどとても元気で積極的なクラ
スになってきた。
-人ひとりの優しい気持ちを大切に、お互いを思いやれるクラスづくりをさら
に進めていきたい。
6.教材について
く教科としての教材観〉
この作品は,夜になるとモチモチの木がこわくて,一人では小便にも行け
ない五つの豆太が主人公である。
豆太は,峠の猟師小屋にじさまと二人で暮らしている。ある晩,豆太が目
をさますと,じさまが腹痛で苦しんでいた。豆太は,医者様を呼ばなくちや
と,夢中で暗闇の中に飛び出す。そして,ふもとの医者様へ半道もの道のり
を走っていく。その帰り道,勇気のある子しか見ることができないという,
灯がともっているモチモチの木を見ることができた。
豆太の生活ぶりは,現在の生活とは違っているが,幼い時の恐怖心や自分
の生活の中に大きく位置づいているもの(この作品ではモチモチの木)の存
在,肉親とのきずななどは,今も変わることのない大切な成長の樋である。
もうすぐ4年生になろうとしている子ども達は,自他を意識し,個が}まつき
してくる時である。自分ならどう思う,どうするということを大切に書き込
みをし,話し合いながら読み深めていける教材で,子ども達の成長段階に合
っている。
薇
また,おもしろさと温かみのある民話風の口調で語られているので,表現
読みをすることにより,場面の様子や登場人物の行動や心情を表象化・情感
化しやすい。友達の表現読みを聞いたり,自ら読んだりすることによって,
読み深められる教材である。
<人権・同和教育からみた教材観〉
人間はもともと弱い動物である。夜や闇を怖いと思う気持ちは,だれもが
経験してきた。読み手である児童は,豆太の臆病ぶりを笑いながら,どこか
で自分と重ね,ほっとした親近感を抱くであろう。
そんな豆太が,何より怖い真夜中,たった一人で半道もあるふもとの村ま
で走ることができたのは,なぜだったのか。じさまは,「人間,やさしささ
えあれば,やらなきゃならねえことは,きっとやるもんだ。」と笑った。じ
さまは,豆太の中にある「自分を弱虫だと思いこんでいる気持ち」をやんわ
りと否定し,「おまえは,一人で,夜道を医者様呼びに行けるほど,勇気の
ある子どもだったんだからな。」と力づけている。
鰊
愛する人・大切な人を失う「怖さ」を体験することは,「優しさ」や「勇
気」を生むことでもある.豆太と同化しながら読み進めることで,子ども達
はこの「怖さ」を実感し,本当の「強さ」は人を思う気持ちから生まれる,
本当の「勇気」は人への優しさから生まれる,というこの作品の主題に心を
動かすのではないだろうか.そのことを通して,子どもが自分の心の奥底に
ある勇気や強さを信じ,自尊感情が高まるきっかけになることを願っている。
しかし,主人公の豆太はそう簡単には変わらない。じさまが元気になると,
その晩から「じさまあ。」としょんべんにじさまを起こす5歳の甘えん坊の
ままなのである。
そんな豆太に共感することで,ありのままのお互いを認め合える人間関係
を育むことにつながるのではないだろうか.
子ども達に主題を読み取らせようとするのではなく,素直に豆太と同化し
繩
て読み進める中で,ほのぼのとした思いや,ほっと和む読後感を味わうこと
ができれば,本校の研究テーマである「みんな大切わたしもあなたも」
に迫ることができると考える。
7.
指導計画
学習目標(読む能力)
学習場面
時
12
・モチモチの木や物語の内容を想像す
題名
全く
いない
豆太ほどおくびょうなやつは
る
。
・じさまとたった二人で暮らしている
。
~P、6311行
豆太の生活ぶりと,じさまが豆太の
豆太がかわいそうで,かわいかっ
ことをどう思っているかを読み取
たからだろう
る
。
。
3
けれど,豆太のおとうだって,
~P、645行
・おとうやじさまと比べて,豆太がど
んな男の子なのかを想像する。
こんなにおくびょうなんだろうか
。
4
モチモチの木ってのはな,
.どうしてモチモチの木なのかを理解
~P、654行
する
ほっぺたが藩っこちるほどうまい
んだ
・手間をかけて木の実からもちをつく
ってやるじさまの気持ちを読み取
◎
る
5
◎
「やい木い,モチモチの木い,
~P、668行
。
・昼と夜の豆太の違いを読み取り,豆
太の気持ちを読み深める。
豆太は,そういなくっちゃ
でも
だめなんだ。
6
そのモチモチの木に,
7
~P、687行
よいの口からねてしまった
・じさまは
豆太に,どうしてモチモ
、
チの木に灯がともる話をしたのか
。
考える
。
・昼間だったら見たいと思っている豆
太の気持ちを読み取る。
8
豆太は,真夜中に,
~P、6911行
.苦しんでいるじさまに気づいたとき
の豆太の気持ちを読み取る。
ますますすごくうなるだけだ。
9
本時
「医者さまをよばなくっちゃ。」
~P、7013行
なきなきふもとの医者さまへ走っ
た
・じさまの様子を見て,「医者様を,
よばなくっちゃ。」と外に飛び出し
ていった豆太の気持ちを読みと
る
0
。
・半道もあるふもとの村までなきなき
走った豆太の気持ちを読み深める。
10
これも,年よりじさまの医者様は,
~P、7213行
いそがしかったからな・
・年寄り医者様の動きを想像し,その
背中にいる豆太の気持ちを読み深
める
◎
.なぜ豆太が灯のともったモチモチの
木を見ることができたのか考える。
11
でも
次の朝,はらいたがなおって
~終わり
・じさまが豆太に言いたかった大切な
ことは何かを考える。
.それでもしょんぺんにじさまを起こ
す豆太について考える。
12
全文
・気持ちを込めて表現読みをする。
.まとめの感想を書く。
/鯏呵)
本時の目標(◎教科の目標☆人権の目標)
◎腹痛で苦しんでいるじさまを助けようと、夢中で医者様のとこ
ろに走る豆太の心情を読み深め、表象化・情感化して音読する
ことができる。
☆豆太と同化することにより、大切な人を失うこわさを感じ、本当の「強さ」
や「勇気」は人への優しさから生まれるということがわかる。
本時の展開
指導}上の留意点評価(◎教科,☆人権・同和)
学習活動
○前時で学習したことを思い出
す
。
・前時に書いた「豆太の気持ち」
・3人位の子どもに読んでもらう。
(吹き出し)を読む。
○本時の
綴
60
立ち止まり
,▽
(プリン
卜7)を自分で読み、思ったこ
とを書き込む。
・子どもの様子をみながら、読みの手助け
をする。
○みんなで話し合いたいことを出
す
。
・豆太の気持ち
・カードに書いて掲示する。
.暗い外の様子
○話し合いたい項目ごとに意見を
出し合って、読みを深める。
「モチモチの木がこわいことを忘
れちやってるね。」
「霜で足から血が出ちゃうなんて、
本当に痛そう。」
神
「じさまのために勇気を出して頑
張ってるね。」
・なきなき走った豆太の気持ちを吹
き出しに書く。
・着目させたい語句
「小犬みたいに体を丸めて」
「表戸を体でふっとばして」
「半道もあるふもとの村まで」
「とうげ」
「霜が足にかみついた」
「なきなき走った」
◎夢中で医者さまのところに走る豆太
の心情を読み深めている
。
(読む能力)
☆本当の「強さ」や「勇気」は人への優しさ
から生まれるということがわかる。
○学習したことを思い出しながら
表象化・情感化して音読する。
・3人位の子どもに読んでもらう。
◎表象化・情感化して音読している。
(読む能力)
第3学年2組国語科学習指導案
指導者田中椎子
1.日時平成20年2月8日(金)5校時
2.場所3年2組教室(児童数30名)
3.単元名学習したことを生かして
「モチモチの木」
4.単元目標及び評価規準
・豆太やじさまについてシその様子や行動・心情を豊かに表象化・情感化し,二人の
紗
深い愛情と強い結びつきを読み取る。
.読み取ったことを表現読みし,また,友達の表現読みを聞き,表象・情感をより豊
かにしていく。
※表象化・・・心に描くこと
※情感化・・・五感で感じ心を動かすこと
※表現読み・・・情感化・表象化して音読すること
関心・意欲・態度
読む能力
知識・理解
・場面の様子や登場人物の心
・語・文・文章をもとにして,
・文章の中に使われてい
情を語・文・文章に即して
場面の様子や登場人物の心
る語句・語法を正しく
表象化・情感化して読もう
情を表象化・情感化しなが
理解している。
としている。
ら読んでいる。
.読み取ったことを生かして
表現読みをし,さらに読み
衲
を深めている。
5.児童の実態
学習にも遊びにも意欲的な子どもが多く,新しいメンバーでスタートした4月当初
から,教室は活気にあふれていた。学習中にはさかんに手を挙げて発言し,休み時間
になると我先にと教室を飛び出していく。そんな「子どもらしさ」は,なにものIこも
代え難い成長の源である。
そんなやる気満々な一人ひとりを,クラスの仲間としてまとめていくために,1学
期は絵本の読み語りをして温かく楽しい時間を共有したり,グループ学習を重視して
子ども同士が知り合う機会をもうけたりした。その結果次第に,「自分が」と我先に
行動を起こしていた子どもは,立ち止まって傍らの友達を思いやれるように
なり,気後れしがちな子どもは少しずつありのままの姿を出せるようになってきた。
2学期は,心を解放しやすい子どもだけでなく,さらに多くの子どもが出番を手に
することができるように,「みんなで協力して楽しくできる係を作ろう。」と子ども
達に投げかけた。1学期に設けた「掲示係」,「配り係」,「体育係」などの気がつい
た人がすすんですればいい係をなくし,「料理係」,「自然観察係」,「図工係」などを
作って活動した。子ども達の係活動への取り組み方は,見違えるように主体的になっ
ていった。活動時間として当てた総合の授業時間だけでなく,休み時間に集まって打
ち合わせをしたり,放課後集まって試作をしたり,クラス全体に伝えたいことを帰り
の会などの場でお知らせしたりと,中心になる子に支えられながら消極的だった子達
も,とても生き生きと役目を果たしていた。その結果,「みんなで楽しく寒天ゼリー
を作ろう」,「“さがして自然クイズ”をしよう」,「まわるやじるくえを作ろう」など
のクラスみんなで楽しめる企画を係ごとに2つずつ実施することができた。この取り
組みを通して,お互いを認め合える仲間が育っていき,それと同時に子ども達一人ひ
とりが自分に自信を持つことができたのではないかと思われる。
みんなで伸びる楽しさと安心感のある受け皿,それがクラスの仲間のイメージであ
ろう。そんな大きな受け皿に乗って,子ども達は失敗を恐れず切瑳琢磨してみんなで
薇
考え高まり合うことができるのではないだろうか。そんな受け皿作りをこれからも心
がけていきたい。
6.教材について
〈教科としての教材観〉
この作品は,夜になるとモチモチの木がこわくて,一人では小便にも行けない五つ
の豆太が主人公である。
豆太は,峠の猟師小屋にじさまと二人で暮らしている。ある晩・豆太が目をさます
と,じさまが腹痛で苦しんでいた。豆太は,医者様を呼ばなくちやと,夢中で暗闇の
中に飛び出す。そして,ふもとの医者さまへ半道もの道のりを走っていく。その帰り
道,勇気のある子しか見ることができないという,灯がともっているモチモチの木を
見ることができた。
豆太の生活ぶりは,現在の生活とは違っているが,幼い時の恐怖心や自分の生活の
中に大きく位置づいているもの(この作品ではモチモチの木)の存在,肉親とのきず
ななどは,今も変わることのない大切な成長の綱である。もうすぐ4年生になろうと
している子ども達は,自他を意識し,個がはっきりしてくる時である。自分ならどう
思う,どうするということを大切に書き込み,話し合いながら読み深めていける教材
で,子ども達の成長段階に合っている。
また,おもしろさと温かみのある民話風の口調で語られているので,表現読みをす
ることにより,場面の様子や登場人物の行動や心傭を表象化・傭感化しやすい。友達
の表現読みを聞いたり,自ら読んだりすることによって,読み深められる教材である。
<人権・同和教育からみた教材観〉
人間はもともと弱い動物である。夜や闇を怖いと思う気持ちは,だれもが経験して
きた。読み手である子ども達は,豆太の臆病ぶりを笑いながら,どこかで自分と重ね,
、、、)
ほっとした親近感を抱くであろう。
そんな豆太が,何より怖い真夜中,たった一人で半道もあるふもとの村まで走るこ
とができたのは,なぜだったのか。じさまは,「人間,やさしささえあれば,やらな
きゃならねえことは,きっとやるもんだ。」と笑った。じさまは,豆太の中にある「自
分を弱虫だと思いこんでいる気持ち」をやんわりと否定し,「おまえは,一人で,夜
道を医者さま呼びに行けるほど,勇気のある子どもだったんだからな・」と力づけて
いる。
愛する人・大切な人を失う「怖さ」を体験することは,「優しさ」や「勇気」を生
むことでもある。豆太と同化しながら読み進めることで,子ども達はこの「怖さ」を
実感し,本当の「強さ」は人を思う気持ちから生まれる,本当の「勇気」は人への優
しさから生まれる,というこの作品の主題に心を動かすのではないだろうか。そのこ
とを通して,子どもが自分の心の奥底にある勇気や強さを信じ,自尊感情が高まるき
っかけになることを願っている。
しかし,主人公の豆太はそう簡単には変わらない。じさまが元気になると,その晩
から「じさまあ。」としょんべんにじさまを起こす5歳の甘えん坊のままなのである。
綴
そんな豆太に共感することで,ありのままのお互いを認め合える人間関係を育むこと
につながるのではないだろうか。
子ども達に主題を読み取らせようとするのではなく,素直に豆太と同化して読み進
める中で,ほのぼのとした思いや,ほっと和む読後感を味わうことができれば,本校
の研究テーマである「みんな大切わたしもあなたも」に迫ることができると考え
る。
指導計画
7.
学習場面
時
12
御
学習目標(読む能力)
・モチモチの木や物語の内容を想像する。
題名
豆太ほどおくびょうなやつは ・じさまとたった二人で暮らしている豆太の
全く
いない。
生活ぶりと,じさまが豆太のことをどう恩
~P,6311行
っているかを読み取る。
豆太がかわいそうで,かわいかっ
たからだろう。
3
けれど,豆太のおとうだって
~P、645行
・おとうやじさまと比べて,豆太がどんな男
の子なのかを想像する。
こんなにおくびょうなんだろうか
。
4
モチモチの木ってのはな,
.どうしてモチモチの木なのかを理解する。
~P、654行
・手間をかけて木の実からもちをつくってや
ほっぺたが落っこちるほどうまい
んだ
5
るじさまの気持ちを読み取る。
。
「やい木い,モチモチの木い,
56肘
~P、668行
収り.豆太り
・昼と夜の豆太の違いを読み取り,豆太の気
孫星AiHI2曲
持ちを読み深める。
67
|’
でも
豆太は,そういなくっちゃ
だめなんだ。
そのモチモチの木に。
・じさまは,豆太に,どうしてモチモチの木
~P、687行
よいのロからねてしまった
に灯がともる話をしたのか考える。
。
・昼間だったら見たいと思っている豆太の気
待ちを読み取る.
8
豆太は,真夜中に,
~P、6911行
.苦しんでいるじさまに気づいたときの豆太
の気持ちを読み取る。
ますますすごくうなるだけだ。
9
「医者さまをよばなくっちゃ。」
~P、7013行
ふもとの医者さまへ走った。
・じさまの様子を見て,「医者さまを,よば
なくっちゃ。」と外に飛び出していった豆
太の気持ちを読み取る。
・半道もあるふもとの村までなぎなき走った
豆太の気持ちを読み深める。
10
これも,年よりじさまの医者様は,
~P、7213行
いそがしかったからな。
・年寄り医者さまの動きを想像し,その背中
'鰄聴}
にいる豆太の気持ちを読み取る。
.なぜ豆太が灯のともったモチモチの木を見
ることができたのか考える.
11
でも,次の朝,はらいたがなおって,
本時 ~終わり
・じさまが豆太に言いたかった大切なことは
何かを考える。
.それでもしょんべんにじさまを起こす豆太
について考える。
12
全文
・気持ちを込めて表現読みをする。
.まとめの感想を響く。
/銅、11
8.本時の目標(◎教科の目標,☆人権・同和教育の目標)
◎じさまが豆太に伝えたかったことや,それでもしょんぺんにじさまを起こす豆太に
ついて考え,表象化・情感化して音読することができる。
☆本当の「強さ」や「勇気」は人への優しさから生まれるということや,ありのまま
のお互いを認め合える関係について考える。
9.本時の展開
学習活動
指導上の留意点評価(◎教科。☆入梅・武猛)
○立ち止まり(プリント)7.8で学習し
たことを思い出す。
・自分のプリントに書き込んだ「豆太の
・3人位の子どもに読んでもらう。
気持ち」や「灯のともったモチモチの
稗
木を見ることができたわけ」を読む。
○立ち止まり9を自分で読み,思ったこと
をプリントに書き込む.
○みんなで話し合いたいことを出す。
・子どもの様子を見ながら,読みの手助け
をする。
・カードに書いて掲示する。
・じさまについて
・豆太について
○話し合いたい項目ごとに意見を出し合っ
て,読みを深める。
「山の神様の祭り」
「じさま,元気になってよかったね。」
「勇気のある子ども」
「じさまにほめられて,豆太はうれしか
「自分で自分を弱虫だなんて思うな。」
っただろうね。」
「でもまたおくびょう豆太にもどっちゃ
繩
・着目させたい語句
ったれ。」
「でも夜中に医者さまよびに行けたのは
「やさしささえあれば」
「やらなきゃなんねえことは」
「きっとやるもんだ。」
「しょんべんにじさまを起こしたとさ・」
本当だから,やっぱり豆太は勇気があ ◎じさまが豆太に伝えたかったことや,そ
るんだよ。」
・じさまや豆太の気持ちを吹き出しに聾
く
。
れでもしよんべんにじさまを起こす豆太
について考えている。(読む能力)
☆本当の「強さ」や「勇気」は人への優し
さから生まれることや,ありのままのお
互いを認め合える関係について考えてい
○学習したことを思い出しながら表象化。
憐感化して音読する。
る
0
◎表象化・慨感化して音読している。
(読む能力)
第3学年3組国語科学習指導案
指導者今井聡美
1.日時平成20年2月8日(金)5校時
2.場所3年3組教室(児童数27名)
3.単元名学習したことを生かして「モチモチの木」
4.単元目穏及び評価規準
・豆太やじさまについて,その様子や行動・心情を豊かに表象化・情感化し,
綴
二人の深い愛情と強い結びつきを読み取る。
.読み取ったことを表現読みし,また,友達の表現読みを聞き,表象・憐感
をより豊かにしていく。
※表象化…心に描くこと
※情感化…五感で感じ、心を動かすこと
※表現読み…情感化・表象化して音読すること
関心・意欲・態度
読む能力
知識・理解
・場面の様子や登場人物の心
・語・文・文章をもとにし
・文章の中に使われてい
場面の様子や登場人
る語句・語法を正しく
情を語・文・文章に即して
て
表象化・情感化して読もう
物の心情を表象化・情感
としている
化しながら読んでいる。
。
理解している.
.読み取ったことを生かし
て表現読みをし,さらに
稗
読みを深めている。
5.児童の実態
4月当初、“3.3.SUN組,,を合い言葉に学級をスタートした。みんなが
太陽のようにキラキラと輝き、明るく元気よく、いつもニコニコ笑っていられ
るような楽しいクラスにしようと話し合った。
休み時間や体育の授業では汗びっしょりになって体を動かし、給食の時間に
は、男女なかよく会話をする姿が見られ、パワフルでユーモアのあるクラスであ
る。また、係活動や当番活動、実行委員会など、与えられた役割には、まじめに、
また意欲的に取り組んでいる。
その反面、クラスに慣れたためか、2学期の半ば頃から、相手を傷つけるよう
なこと言ったり、手足が出たりするトラブルが目立つようになった。その都度、
話し合いをし、相手の気持ちを考えて行動するよう指導してきた。また、相手の
気持ちを考えることが苦手な子、自分の気持ちがうまく言えない子、難聴で補聴
器をつけた子など、支援や配慮を必要とする子も多い。みんなで、相手の個性や
特徴を理解しd優しく接したり、見守ったりできるように指導している。
人権感覚を磨くための「4つの力」を育てる取り組みとしては、朝の会の「ス
ピーチ」、帰りの会の「キラキラ大賞(いいところみつけ)」があげられる。朝
のスピーチでは、テーマについて話した後、みんなに質問をしてもらい、それに
答えるという形式で行っている。1学期には、声が小さかった子たちも、みんな
に聞こえる声の大きさを意識して発表できるようになってきた。また、考えなが
ら相手の話を聞けるようになってきている。獺りの会の「キラキラ大賞」では、
進んで雑巾かけの雑巾をきれいに直してくれた友達のことや、困った時に親切に
してくれた友達のことなど、よいところにしっかりと目を向けられる一面もあ
る。また、席替えをする際に、隣の友達に親切にしてもらったことや頑張ってい
たことを手紙に書いて交換する(言葉のプレゼント)という活動も継続しており、
'彌蕊)
友達に認められる喜びを感じ、自信をもったり、自尊感情を高めたりすることに
つながっている。
国語の学習では、2学期に「ちいちゃんのかげおくり」という戦争のお話を学
習し、主人公の気持ちを考えながら読み深める活動をした。本単元でも、主人公
の豆太に同化することで、相手の気持ちを考え、親切にしたり、優しく接したり
することができる子どもたちに育ってくれることを願っている。
6.教材について
く教科としての教材観〉
この作品は,夜になるとモチモチの木がこわくて,一人では小便にも行け
ない五つの豆太が主人公である。
豆太は,峠の猟師小屋にじさまと二人で暮らしている。ある晩,豆太が目
をさますと,じさまが腹痛で苦しんでいた。豆太は,「医者さまを呼ばなく
ちゃ。」と,夢中で暗闇の中に飛び出す。そして,ふもとの医者さまへ半道
もの道のりを走っていく。その帰り道,勇気のある子しか見ることができな
いという,灯がともっているモチモチの木を見ることができた。
豆太の生活ぶりは,現在の生活とは違っているが,幼い時の恐怖心や自分
の生活の中に大きく位置づいているもの(この作品ではモチモチの木)の存
在,肉親とのきずななどは,今も変わることのない大切な成長の紐である。
もうすぐ4年生になろうとしている子ども達は,自他を意識し,価がはっき
りしてくる時である。自分ならどう思う,どうするということを大切に書き
込み,話し合いながら読み深めていける教材で,子ども達の成長段階に合っ
ている。
また,おもしろさと温かみのある民話風の口調で語られているので,表現
烈鬮、、)
読みをすることにより,場面の様子や登場人物の行動や心慨を表象化・情感
化しやすい。友達の表現説みを聞いたり,自ら読んだりすることによって,
読み深められる教材である。
<人権・同和教育からみた教材観〉
人間はもともと弱い動物である。夜や闇を怖いと思う気持ちは,だれもが
経験してきた。読み手である子どもたちは,豆太の臆病ぶりを笑いながら,
どこかで自分と重ね,ほっとした親近感を抱くであろう。
そんな豆太が,何より怖い真夜中,たった一人で半道もあるふもとの村ま
で走ることができたのは,なぜだったのか。じさまは,「人間,やさしささ
えあれば,やらなきゃならねえことは,きっとやるもんだ。」と笑った。じ
さまは,豆太の中にある「自分を弱虫だと思いこんでいる気持ち」をやんわ
りと否定し,「おまえは,一人で,夜道を医者様呼びに行けるほど,勇気の
ある子どもだったんだからな。」と力づけている。
愛する人・大切な人を失う[怖さ」を体験することは,「優しさ」や「勇
(鰯、,、
気」を生むことでもある。豆太と同化しながら読み進めることで,子ども達
はこの「怖さ」を実感し,本当の「強さ」は人を思う気持ちから生まれる,
本当の「勇気」は人への優しさから生まれる,というこの作品の主題に心を
動かすのではないだろうか。そのことを通して,子どもが自分の心の奥底に
ある勇気や強さを信じ,自尊感情が高まるきっかけになるのではないだろう
か。
しかし,主人公の豆太はそう簡単には変わらない。じさまが元気になると,
その晩から「じさまあ。」としょんべんにじさまを起こす5歳の甘えん坊の
ままなのである。
そんな豆太に共感することで,ありのままのお互いを認め合える人間関係
を育むことにつながるのではないだろうか。
子ども達に主題を読み取らせようとするのではなく,素直に豆太と同化し
綱
て読み進める中で,ほのぼのとした思いや,ほっと和む読後感を味わうこと
ができれば,本校の研究テーマである「みんな大切わたしもあなたも」
に迫ることができると考える。
7.
指導計画
学習場面
時
12
題名
全く
学習目標(読む能力)
・モチモチの木や物語の内容を想像する
豆太ほどおくびょうなやつ
・じさまとたった二人で暮らしている豆
はいない。
太の生活ぶりと,じさまが豆太のこと
~P、6311行
をどう思っているかを読み取る。
豆太がかわいそうで,かわいか
ったからだろう
。
3
けれど,豆太のおとうだって,
・おとうやじさまと比べて,豆太がどん
な男の子なのかを想像する。
~P、645行
こんなにおくびょうなんだろう
か-
4
。
.どうしてモチモチの木なのかを理解す
モチモチの木ってのはな,
~P、654行
る
ほっぺたが落っこちるほどうま
。
・手間をかけて木の実からもちをつくっ
てやるじさまの気持ちを読み取る。
いんだ。
{、
「やい木い,モチモチの木い,
・昼と夜の豆太の違いを読み取り,豆太
の気持ちを読み深める。
~P、668行
豆太は,そうしなくつち
でも
やだめなんだ。
67
そのモチモチの木に,
・じさまは
の木に灯がともる話をしたのか考える
~P、687行
よいの口からねてしまった
豆太に,どうしてモチモチ
0
戸輌)
・昼間だったら見たいと思っている豆太
の気持ちを読み取る。
8
豆太は,真夜中に,
~P、6911行
.苦しんでいるじさまに気づいた
ときの豆太の気持ちを読み取る
ますますすごくうなるだけだ。
9
「医者さまをよばなくっちゃ。」
~P、7013行
ふもとの医者さまへ走った。
・じさまの様子を見て,「医者さまを,
よばなくっちゃ。」と外に飛び出して
いった豆太の気持ちを読み取る。
・半道もあるふもとの村までなきなき走
った豆太の気持ちを読み深める。
10
本時
年よりじさまの医者さま
これも
背中にいる豆太の気持ちを読み深める
は
~P、7213行
いそがしかったからな・
11
・年寄り医者さまの動きを想像し,その
でも
次の朝,はらいたがなおっ
て
~終わり
.なぜ豆太が灯のともったモチモチの木
を見ることができたのか考える。
・じさまが豆太に言いたかった大切なこ
とは何かを考える。
.それでもしょんぺんにじさまを起こす
豆太について考える。
12
全文
・気持ちを込めて表現読みをする。
.まとめの感想を書く。
(
8.本時の目標(◎教科の目標,☆人権・同和教育の目標)
◎豆太が医者さまの背中におぶわれている時の心悩や、灯のとも
ったモチモチの木を見ることができた時の心情を読み深め、表
象化・情感化して音読することができる。
☆なぜ、豆太は灯のともったモチモチの木を見ることができたの
かを考えることにより、本当の勇気について迫る。
9.本時の展開
指導上の留意点評価(◎教科、☆人権)
学習活動
○学習したことを思い出す
。
.「なきなき走った豆太の気持ち」(吹
・3人位の子どもに読んでもらう。
き出し)を読む。
○本時の
06
立ち止まり
ウウ
(プリント8)
を読み、思ったことを書き込む。
御
.最初に教師が範読する。
・10分位、書き込む時間をとる.
・子どもの様子をみながら、読みの
手助けをする。
○みんなで話し合いたいことを出す。
・カードに書いて掲示する。
・豆太の気持ちについて
・灯がついたモチモチの木について
・医者さまについて
○話し合いたい項目ごとに意見を出し
「ねんねこばんてん」
合って、読みを深める。
「月が出てるのに雪が降ってるなんて
「豆太はじさまが心配で、早く行きた
「足でドンドンけとばした」
「モチモチの木に、灯がついて
かつたんだね。」
「灯がついたモチモチの木を見て、豆
太はうれしかったと思う。」
・医者様におんぶされている時の豆太
の気持ちを吹き出しに書く
「えつちら、おつちら」
「月が出てるのに、雪がふり始めた。」
不思議だね。」
御
・着目させたい語句
◎
いる。」
「かまどにまきをくべたり」
◎じさまを助けたい豆太の心情を
読み深めたり
なぜ灯のついた
・豆太が灯のともったモチモチの木を
モチモチの木を見ることができ
見ることができた理由をプリントに
たのかを考えたりすることがで
書く
きる。(読む能力)
◎
☆豆太が「勇気」を出したことによっ
て、灯がともったモチモチの木を見る
ことができたということがわかる。
○学習したことを思い出しながら表象
化・情感化して音読する。
・3人位の子どもに読んでもらう。
◎表象化・情感化して音読している。
(読む能力)
第4学年1組道徳学習指導案
指導者村岡友子
●●●
二『■□《』夕』()(》
日時平成20年2月8日(金)第5校時
場所4年1組教室(児童数30名)
主題名強い心1-(4)勇気
(資料名「じゆん子のなかまル出典「人権教育読本にんげん」明治図書)
4.
主題目標
.よいことや正しいと思うことは、勇気をもって行おうとする。
5.
児童の実態
明るく素直な子どもたちで、協力的である。一部に自己中心的な行動や発言の見られる子がい
岬
るが、周りの子どもたちは、好意的に接している。休み時間は、仲間と外遊びを楽しむ子、教
室で2~3人で過ごす子、1人で読書をする子などさまざまだが、2学期以降みんなで遊ぶ日
を決めて、クラス全員で遊ぶようになった。
しかし、自分の気持ちがうまく相手に伝えられなかったり、相手の気持ちを考えずに安易な
言葉を使ったりすることによる小さなトラブルは日常的に起きている。そのつど注意をしたり、
時には、ロールプレイを取り入れたりして、具体的にどのようにしたらよいかをみんなで考え
るようにしてきた。また、互いのよさを認め合う場を帰りの会に設定したり、お誕生日を祝う
場を設けたりするなどして、-人ひとりの子どもたちを大切にした仲間作りを心がけてきた。
学習活動では、与えられた課題に取り組んだり、作文などで自分の感想などを表現したりする
ことは比較的できるが、進んで人前で声に出して本を読んだり、自分の意見や感想を言ったり
する子は多くなく、話し合い活動は停滞気味であった。
鰊
音読練習や朝の会でのスピーチ、学習中の発言に毎日斑ごとの輪番制を取り入れるなど、-
人ひとりが、声を出す機会を持てるよう工夫してきた。また、学習の中で発表や話し合いの場
面を多く取り入れることで、子どもたち自身の認め合いや高め合いを大切にしたいと考えて取
り組んできた。
物事の善悪に関しては、正、不正を見極める力が育ちつつあるのがこの時期の児童である。
時、場、相手や動機なども考えて善悪を判断しようとする傾向もでてきて、(>のの見方や考え
方が深まってくる時期ではあるが、それらがすぐに行動として表れてくることは多くない。む
しろ、理屈が先行して実行が伴わないのが特長である。また、友人関係や利害関係がからんで
くると、気持ちが大いに揺れるばかりか、安易な方向へ流されていく姿も多々見られる。正し
いとわかっていても実行しにくいときのこの揺れる気持ちを各自に理解・意識させながら、それ
でも正しさを貫くことの素晴らしさを感じさせたい。
6.資料について
プロレスごっこをしながらいやがる友だちをおさえつけてやめようとしないのぼるたちの様
子に、たまりかねて注意をしたじゆん子とじゆん子の味方をしたエミ。ふだんから「男の子みた
い」と母に言われているじゆん子と「女の子らしい」エミ。タイプの違う二人の、よくないと思
うことに対して勇気をもって行動するときの心情について考えさせたい。
男の子から「女のくせに」とはやしたてられるじゆん子とおとなしくてあまり目立たないエミ
の取った言動。それぞれの心の中を想像し、「男の子であること女の子であること」や、利害に
関係なく「これは、おかしい。」と自分の気持ちに正直に判断した結果、正しいと思うことを実
行する力が勇気であることに気づかせたい。
また、注意したことを非難されてひるんだじゆん子が、最後に気持ちが軽くなったのはなぜか
を考えることで、仲間の一言で救われ、仲間に肯定されることで自分に自信が持てたことに気づ
かせたい。そして、仲間との認め合いによって自分の存在がより確かなものになっていくことを
、
感じ取ってほしい。
7.指導計画
9月国語
9月道徳3-(2)生命尊重
6月学級活動
詩を楽しもう「ぼく」
五百人からもらった命
もらった命
他者理解(エンカウンター)
他者理解(エ
10月国語
11月学級活動
11月学級
「伝え合う」ということ
1月国語
話し合って決めよう
いのちの教育
いのちの教
1月道徳3.(2)生命尊重
3.(2)生命尊重
元気が-番
1月学級活
1月学級活動
自尊感情
2月道徳1.(4)勇気
2月学級活動
2月学級活
じゆん子のなかま(本時)
他者理解(エンカウンター)
…)
8.本時の目標(○道徳の目標、★人権・同和教育の目標)
。☆「よいことだ」、「正しいことだ」と思うことを行動に移すときのさまざまな思いを考えるこ
とを通して、正・不正を自分で判断し、勇気をもって正しいことを行おうとする心を深め
る。
☆相手の意見に共感したり、考えを認めたりしながら、話し合い活動に参加することができ
る。
9本時の展開
学習活動
1.「正しい」と思ったことなのに行動に移せな
綴
かつた経験を発表する。
よいこと、正しいことだと思ったのに、言
ったり行動したりできなかったことを、発
表しましょう。
2.資料の前半を説んで話し合う。
指導上の留意点・評価(◎道徳、☆人権・同和)
・個人名は控えさせる。
.できるだけ理由も発表させる。
・資料1を配布する。
じゆん子は、このあとどうしたと思います
・ワークシートに想像したことを書き込む。
か゜
・理由を考えることで、行動を起こすときには、
・注意する。
いろいろな心の揺れがあることに気づくよう
・先生に言う。
にする。
・そのままにする。
3
瞥料の後半を読んで話し合う。
のぼるから手をはなして立ち上がったと
きのじゆん子は、どんな気持ちだったでし
よフ
。
.止めないほうがよかったのかな。
・資料2を配布する。
.「女のくせに」とはやしたてられてくじけそう
になったじゆん子の気持ちを捉えられるよう
にする。
・女だからするなというのは何かおかしい。
繩
「おこるのはあたりまえやんか。」と言っ
た時のエミの気持ちを考えましょう。
・普段おとなしいエミが、この言葉を発するとき
の心の中を想像できるようにする。
・じゆん子ちゃんを助けたいな。
・勇気を出して、何か言ってあげたいな。
じゆん子の気持ちが軽くなったのはなぜ
でしょう。
・エミちゃんも私と同じ考えでよかった。
・私のしたことは間違いじゃなかった。
。正しいことをしてよかった。
4
・友達に肯定されることで、自分のしたことが、
間違っていないことに気づき、自信が持てるよ
うになることを感じ取らせたい。
☆友達の意見を認めながら、自分の意見を発表す
ることができる。
威想を書く銅
じゅん子やエミに何と言ってあげたいか
考えて感想を書きましょう。
☆◎勇気をもって正しいことを行うことの素晴
らしさに気づく。
第4学年2組道徳学習指導案
指導者蒔田由希子
1.日時平成20年2月8日(金)第5校時
2.場所4年2組教室(児童数28名)
3.主題名「友だちだから」2-(3)信頼・友愉
(資料名「ケンくんのこと」:公文書院「ゆたかなこころ」)
4.主題目標
・友達の気持ちや立場を思いやることにより、信頼関係が深まることに気づき、互いに助け合っ
たり励まし合ったりしていこうとする。
5.児童の実態
明るく活発なクラスである。3年生から一緒に過ごしている仲間なので、子どもたちはお互い
のことをよく分かっており、クラスとしてのまとまりも感じられる。休み時間には、みんなでド
鰊
ッジボールをしたり、教室で遊んでいる時にも3,4人が集まっていたりと、どの子も友達と過
ごすことを楽しいと思っているようである。週一回、係が企画する学級レクリエーションでは、
普段外遊びをしない子も、校庭で元気よく走り回っている。また、-学期から取り組んでいる3
行日記には、学校で遊んだこと、放課後に遊ぶ約束をしたことなど、友達についてのことがたく
さん書かれている。最近の日記には、学年当初と比べて多くの友達の名前が記されるようになり、
交友関係が広がったことが分かる。仲良くなった友達の影響で、漢字練習に励んだり、鉄棒の技
ができるようになったりと、お互いを高めているような場面も目にするようになった。
一方では、友人関係が少しずつ変化する中で、友達の何気ない言動が気になり、悩んでしまっ
て相談に来る子もいる。親しくなることでなれ合いになり、相手を傷つけるような言葉を軽い気
持ちで言ってしまう、放課後の約束を断わられて助ねてしまうなど、相手の気持ちや都合を考え
ず、行動してしまうことが原因のようである。また、約束を守らなかったりルールを破ったりし
鰊
た子に対して、数人で賞めてしまったり、きつい口調で注意をしてしまうことで、新たなトラブ
ルに発展してしまうこともあった。相手の話をきちんと聞き、判断することが結果的にお互いの
信頼関係を深めることになるのだということを、その度に個別やクラスで話し合ってきた。
また、学習活動の話し合いでは、相手の意見を受け止め、お互いの考えを聞き合うことを大切
にしてきた。自分の思ったことを積極的に発言できる子やなかなか自分からは発言したがらない
子など、様々ではあるが、-人一回は意見を言おうと目標をもって取り組んできた。まだ、話し
方や聞き方にはそれぞれ課題はあるが、友達の意見を聞いて初めて気づいたり、自分の意見と同
じだと共感したりしたことをだんだんと発言できるようになってきた。本時の授業の中でも、相
手の意見を聞き、それに対して自分の意見を言うことができるよう、また5話し方や聞き方など
クラスの約束を守って、学習を進めることができるようにしていきたい。
6.資料について
グループで新聞づくりの約束をしたロに来ず、一緒に活動をしないケン君に対して、約束を破
ったと、一方的に悪く考えてしまう仲間たち。しかし、ケン君の参加できなかった事情が分かる
と、一緒に活動するためにはどうしたらよいかと考え始める。
友達に約束を破られてしまい、一方的に悪く言ってしまうことは、友達どうしの結びつきが強
くなり始めた子どもたちにとって、身近な経験であると思われる。人にはそれぞれ事情があり、
信頼関係を築くためには、相手の気持ちを思いやることが大切である。しかし、時に『約束した
のに』という思いから、資料のぼくのように「え-つ、きのうも来なかったのに、..」と心な
い言葉を言ってしまうこともある。相手の事情を考えなかった一言がきっかけで、お互いの気持
ちがすれ違い、本当の気持ちを伝えることができなくなってしまうのである。
本資料をもとに話し合いを進めていく中で、友だちと互いに理解し合うことの難しさや大切さ
について、考えられるようにしていきたい。また、その後、ケンくんが新聞作りに参加できない
理由を知った仲間たちが、何とか一緒に活動できるようにと思いやりを示すことができたように、
、
相手の立場を理解してお互いに助け合い、友情を深めていくことのよさを感じてほしいと思って
いる。
7.指導計画
4月国語
「三つのお願い」
い」
10月国語
「『伝え合う』ということ」
ということ」
4月道徳2-(3)信頼・友憎
「ブラジルか
「ブラジルからの転入生」
10月道徳2-(21思いやり・圃切
「せきがあい
「せきがあいているのに」
いるのに」
6月学級活動
他者理解(エンカウンター)
10月学級活動
コミュニケ
コミュニケーション
ベ
1月国語
「話し合って決めよう」
めよう」
2月国語
「どんぎつね」
2月道徳2-(3)信頼・友情
「ケンくんのこと」(本時)
2月学級活動
他者理解(エンカウンター)
8.本時の目標(◎道徳の目標、☆人権・同和教育の目標)
。☆友達の気持ちや立場を思いやることにより、信頼関係が深まることに気づき、互いに助け合
ったり、励まし合ったりしていこうとする。
☆相手の意見に対して共感したり、相手の考えのよさを認めたりしながら、話し合い活動を行
うことができる。
9.本時の展開
学習活動
1.友達について、自分の考えを発表する。
友達がいてよかったと思うときは、どんな時で
すか
。
指導上の留意点評価(◎道徳、☆人権・同和)
・個人名は、出させないようにする。
.日頃の友達関係を意識させることにより、
本時の話し合いへのきっかけとする。
.一緒に楽しく遊んでいる時。
・悩みを相談する時。
・勉強で、分からない所を一緒に考えてくれた時。
2.資料「ケンくんのこと」を読んで、話し合う。
再び、約束の日に来なかったケンくんについて、
3人はどのように思ったでしょう。
・約束を2回も破るなんて、ひどい。
繩
・ケン君の事情を聞かずに責めてしまう、ぼ
くの気持ちを共感的に捉えられるように
する
0
・ケンくんは何か言いたそうだったから、また用
事ができたのかもしれない。
ケンくんが来られなかった事情が分かった後、
3人はどんなことを思ったでしょうか。
・ケンくんに、どうして来られないのか、わけを
聞いてあげればよかった。
・事情を知らないのに賞めるようなことを言って
しまって、悪いことをしたな.
・ケンくんも、事情をしっかりと伝えてくれれば
よかったのに。
・ワークシートに記入してから発表できるよ
うにする。
・友悩を育んでいく上で、相手の事情を理解
してあげることが大切だということに気
づかせたい。
・相手に自分の都合を伝えることも大切であ
ることを確認しておく。今回は、ぼくが.
ケンくんの話を遮ってしまったことを押
さえておきたい。
繩
・ケンくんも一緒に参加できる方法を、考えよう。
・事情を理解できたので、3人がケン君のた
めに助け合うことができたのだというこ
とに着目させたい。
。☆友達と助け合うことのよさに気づくこ
とができる。
☆友達の意見を認めながら自分の意見を発
表することができる。
3.友情を育む上で、どんなことが大切かを話し合う。
よりよい友達関係をつくっていくためには、ど
んなことが大切だと思いますか。
・友達の気持ちを考える。
・ワークシートに記入してから、発表できる
ようにする。
。☆友達の気持ちや立場を思いやることが、
・自分がうれしいと思うことをしてあげる。
信頼関係を深めることに気づき、助け合っ
・自分の気持ちを伝え、相手の話を最後まで聴く。
ていこうとすることができる。
第4学年3組社会科学習指導案
1.日時平成20年2月8日(金)第5校時
指導者井山貴代
2.場所4年3組教室(児童数30名)
3.単元名「わたしたちの県のまちづくり」
4.単元目標及び評価規準
・県のまちづくりを調べることにより、伊勢原市と県内他地域とのつながりや違いに気づき、人々
繩
●
は地域の地理的特色を生かしながら生活していることを理解することができる。
・地域のまちづくりにはそこに生活する人々の願いが反映されながら変化し発展していることに
気づき、地域社会の一員としての自覚、地域社会への誇りや愛情を持つことができる。
社会的事象への
社会的な思考・判断
観察・資料活用の
社会事象についての
関心・意欲・態度
技能・表現
知識・理解
・伊勢原市と他地域と
.調べたことをもとに
・収集した資料や図、
・伊勢原市と他地域の
のつながりに関心を持 して伊勢原市と他地域 グラフなどを適切に読 つながりや違い、地理
ち、まちづくりについ のまちづくりとのつな み取り、それをもとに 的特色を生かしたまち
て意欲的に調べ、考え がりや違いについて者 自分の考えを深めるこ づくりや生活について
ながら追究している。
え、地域のまちづくり とができる。
理解している。
・学習を通して地域社 はそこに生活する人々
。調べたことや結果を
。まちづくりにはそこ
会の一員としての自覚 の願いが変化し発展し 適切な方法で分かりや に生活する人々の願い
を持ち、地域社会への ていることに気づいて すぐ表現している。
が反映されながら変化
いる
誇りや愛情を持てる。
発展していることを理
解している。
◎
5.
碑
児邇の実態
学習にも遊びにも一生懸命取り組む児童が多く、活気のあるクラスである。3,4年生にかけ
てクラス替えがなく、現在はクラス仲も比較的良く、協力してものごとを進めることができる。
3年生でクラスがスタートした当初、友達をきつい調子でからかう児童や、学校生活に対して
投げやりな児童、落ち着いて学習に取り組めない児童など気になる子ども達が見られた。こうし
た心を寄せる子ども達はもちろんのこと、どの子ども達にも自分や仲間のよさに気づき、意欲的、
主体的に学校生活を送ってもらいたいと願い、子どもの思いや疑問から立ち上げる問題解決的な
授業を心がけた。話し合いを授業で多用し、お互いの考え方を交流できる場作りに努めた。一人
ひとりの考え方は違うが、だからこそお互いの遮いを生かしながらクラスの仲間と協力すること
によって問題解決を図ったり、大きな達成感の持てる活動が展開できるのだということに気づい
たりできるような学習活動を可能な限り行っている。また授業以外では、「自分が楽しく仲間が
喜ぶ係活動を」と投げかけ、月に1回それぞれの係の頑張ったところやよいところを伝えたり、
こうするともっとよくなると励ましたりすることで、他者の役に立っている喜びが実感できる自
主活動の場を大切にしてきた。
2年近い取り組みの中で、自分のよさを実感し自信をつけ、学校生活の様々な場面で意欲的、
主体的にものごとに取り組む姿が多く見られるようになってきた。心を寄せる子ども達の言動も
徐々に落ち着いてきている。また誰かがマイナスの言動を取ったときにその言動を一時的に批判
することはあってもそれを許す寛容性が育ってきており、お互いのよいところも気になるところ
もわかり合って学校生活を送っていることが感じられる。人が多く集まる場では「折り合いをつ
けて」生活を送る必要が生じるものだが、子ども達は自分の主張を持ちながらも仲間との「折り
合いをつけて」学校生活を送っていることが窺える。本単元を含めた4年生の社会科の底流をな
す「まちづくり」にも通ずる姿であると見ている。
6.
教材について
く教科としての教材観〉
社会科の教科目標は「公民的資質の基礎を養う」ことすなわち、一人ひとりが社会の形成者で
ある自覚を持ち、その社会をよりよいものにしようと考え行動する市民性を育てることにある。
しかし実際の社会における私たち-人ひとりの日々の生活を見てみると、選挙の投票率に見られ
る政治的関心の低さや、社会のルールよりも自分の都合優先の生活態度など「よりよい社会づく
り」には程遠い現実がある。これは私たち-人ひとりの社会の形成者であるという自覚の低さに
起因していると思われるが、社会の形成者である自覚はやはり子どもの頃からの「私達は社会の
中にあってお互いに他者と関わりあって生活している」という意識を持つことが必要なのではな
いだろうか。
3,4年生の社会科は地域学習を中心に展開する。3年生では学区に在住する自分達の食生活
を支える人々と関わり、4年生の現在までは安心安全、健康な日々の暮らしを支えてくれる人や
行政に触れたり、過去に生きる人々が小さな共同体を大切にしてきた足跡に触れたりして、様々
な人の支えによって今の自分達の生活が成り立っていることを学んできている。こうした「他者
の支え」を自覚することによって自分たちにもできることはないだろうかということを子ども達
は考え、時には実行し、社会に関わろうとする姿も見せてきている。
本単元は、3,4年生で学習してきた地域をもう一つ広げた「県のまちづくり」である。フィ
ールドが広がるほど「そこに生きる自分」という自覚は持ちにくくなる。そこで本単元も学区や
伊勢原市をもとに、今までの学習で見えてきた他地域との関わりを取り上げながら学習を進めて
いく。そうすることによって自分達の小さな社会のくらしが実は大きな社会との関わりを持つも
/q鬮弼)
のであるということを自覚させ、5年生の社会科のフィールドである国との関わりの橋渡しをし
たい。また「まちづくり」というのは、様々な立場にある人々の思いや願いを生かしながら進め
られるものであるといことにも触れ、自分たちが社会に生きるには思い願いを持つことと同時に
自分とは違う立場に生きる人の存在が常にあることを理解しようとすることが大切であり、「自
分と他者との折り合い」によって「まちがつくられる」ことに気づかせたい。
<人権・同和教育からみた教材観〉
公民的資質には、「自他の人格を互いに尊重し合うこと」や「社会生活の様々な場面で多面的
に考えたり、公正に判断したりする態度」が含まれる。地域学習を通してこうした資質を育てる
には、自分の生活する地域が好きになることがまず大切であると考える。
3年生から始まった社会科の地域学習で子ども達は、学区の農業従事者や給食の食材でもお世
話になっている個人商店の店主と直接関わり交流を深めた。4年生の水やごみの学習では学区の
川に思いを馳せたり、実際にごみ拾いをしてもっときれいな街であって欲しいという願いを持っ
たりした。また自分たちの安心安全、健康な暮らしが保障されているのは、その仕事に従事する
人たちがいるからこそであり、その人達がスムーズに仕事を進めるためには自分たちにも守るべ
き事があるのだということにも気づくことができた。道の辻にある道祖神を調べることにより昔
の人の暮らしや地域を支えた精神生活にも触れている。こうした学習を通して市井の中にも街を
よりよくしようと努める人がいることに気づく児童もいる。自分たちの今の生活は現在そして過
去に生きてきた多くの人々が関わり支えているのだということを今までの学習で実感してきて
いるはずである。
このような学習が今までは伊勢原市の中で進められてきた。本単元で伊勢原市を他地域と比べ
ることにより、伊勢原の持つよいところやよりよくしたいところがもっとはっきりしてくるので
はないだろうか。よいところに気づけるということは自分の生活する地域に誇りや愛着が持てる
ということであり、よりよくしたいという思いは地域社会の一員であるという自覚の表れである
と考える。よりよいまちづくりというのは、そこに暮らす人々の「自他の人格を互いに尊重する
姿勢」と「公正に判断する態度」があってこそであり、こうした姿勢や態度はそのまま人権感覚
にもつながっていくものと考える。
また、まちづくりはどうしても多数派側の思いによったものになりがちである。自分たちにと
ってよいまちづくりがだれにとってもよいまちづくりであるとは必ずしも言えないということ
にも気づいてもらいたい。
/鯏彌)
・1
7第
指導計画(「わたしたちの県のまちづくり」17時間扱い)
次…今までの地域学習を握り返り、他地域との関わりを考えよう(2時間)・・・本時1/2
・今までの学習で自分達の学区やまちについていろいろなことがわかったよ
・他の市と関係があったり、他の市も似たようなことがあったりするね
材メつど届
がアるどで
店はあけま
腐豆もた店
豆大のいお・
Kうもててな
勢なくむ、伊けやな
伊り近頼市がいてじ
、足はを木市近っ同
ははき援厚野番耶も
班でと応・梁一仕こ
消原いのん平勢どっの
仕けのられ、はのど・
のだ急かよ市に防りな
防市緊市だ塚原梢ばか
、てる焼くたな残
鐵錘魏坐岼』砕諏独
左ん剛画訊種訶蝉冠
晒澤新学やくあきい
磯もて・はなも大て
大今いよきて所にっ
自る宮つ言にどどろ
があ、をてこて・だ
ムリど村つそっうん
ダわけてた・人ろな
で関たつつれただち
晋にいム造たいん持
学ちきダていでた気
のたて瀕してんしな・
水分っがぶつ住うんう
饗瀞議
くのか
伊勢原市のごみの処
理は一年間に16値
円もかけているとい
うけれど、どこの市
町村でもやっぱりそ
れくらいお金をかけ
ているのかな。
第2次…伊勢原市と関わりのある地域について調べよう(12時間)
・自分が調べたいことを決めて調べてみよう
~伊勢原市から遠いところは行けないけれどどうやって調べたらいいだろう
~ノ
]ゴ謹瀧灘繍鰍し…
]「
紗
・資料がそろったら内容をわかりやすくまとめてクラスのみんなに伝えよう
第3次…調べたことをもとに、伊騎原市のよいところやもっとよくしたいところを鱈し合おう(2時間)
、n冊ロタムロ
宮が瀬ダムのところ
は、水が溜めやすい
地形で選ばれたらし
いんだ。このダムの
おかげで神奈川県全
体が水不足で困るこ
とがなくなったそう
だよ。できるだけ自
然も壊さないように
造ったんだって。で
もやっぱり村を出て
繩
行った人はつらいん
じゃないかな。一度
壊したものは元に戻
らないからね。
大磯町は左義長を町
■
全体で守っていこう
と努力しているよ。
学区や市内のどんど
焼きもまだ残ってい
消防の仕駆やしくみ
は、どこも大体同じ
だったよ。あまり違
いすぎたら他の市と
協力することもでき
るものは、ずっと続 なくなるね。でも自
くといいな。だって 分たちを守ってくれ
豊、力Y蝿lろのl立一伊盟9臆
こういうお祭りが残
るのは、伊勢原市だ
っているというのは
けじゃないんだね。
K豆腐店の大豆はア
メリカから横浜にあ
る港に船で届くんだ
って。横浜の港をIiW
ぺたら、食べ物だけ
じゃなくて大きな機
械や石油も届くそう
だよ。港の写真を見
単木市のある西7冊盲稻
厚木市のある商店街
ではリサイクルボッ
クスがあちこちにお
いてあって、資源ご
みを入れると商店街
で使えるサービスチ
ケットがもらえるん
だって。こうすれば
みんな責源ごみを集
ると大きな道路や線
路、工場が集まって めることが面倒じゃ
いる。伊勢原市の工 なくなるよ。街もき
業団地とは全然違う
れいになるからいい
ね。伊勢原市から雄 ね。伊勢原市でもで
れているけど自分た きないかな。
ちの生活にも関係が
深いね。
他地域とのつながりや違いに気付き、伊勢原のよさやよくしたいところについて考える(思考・判断〉
調べたことをもとに自分の考えを深める(技能・衷現)
他地域とのつながりや迎い、地理的条件を生かしたまちづくりについて理解する(知戯・理解)
その地区の人同士の
つながりが強いって
ことでしよ。
第4次・・・学習のまとめをしよう~「まちづくり」とはなんだろう
私たちとまちとの関わりについて考えよう(1時間)
.まちづくりは様々な人のことを考えて行われるんだ。
・地形もうまく生かしているよね
・ごみ拾いをしてもっとまちがきれいになったらいいのIこって感じたけれど、思いや願い
を持って暮らすことでもっとまちをよくしたいという気持ちも持てるね
・思いや願いがかなわない人たちのことももっと考えられるといいのに
・願いばかりじゃなくてごみの分別のように自分たちがやるべきこともちゃんとやってい
こうよ
自分たちが暮らすまちの一風としての自覚を持ち、地域への狩りや愛1Wを持つ(関心・意欲・趨度)
地域のまちづくりには、そこに暮らす人々の願いが変化し発展していることに気づいている(思考・判断)
まちづくりには、そこに暮らす人々の願いが反映され、変化し発展していることを理解している(知識・理解)
8.本時の目標(◎教科の目標、☆人権・同和救育の目標)
。☆学区や伊勢原市について今まで学習してきたことを振り返ることによって、伊勢原市が他の地域
と関わりのあることに気づき、他地域のよさや伊勢原市との関わりを意欲的に調べようとしてい
る。
☆話し合いを通して友だちの気づきや考えに触れ、自分の気づきや考えを広めたり深めたりする。
9.本時の展開
学習活動
○3,4年生でやった学区や伊勢原市の学習を振
り返る。
・Sさんのぶどう作りを調べたね。
.K豆腐店の豆腐は給食やクラスのお楽しみ会
でこれからもお世話になるね。
・学区のごみ拾いで竹園学区が川も道路ももっ
ときれいになればいいなって思ったよ。
・自分たちがよごした水や出したごみは24時
間体制で仕事をする人がいるから安心して
生活できるんだね。
・道祖神のお祭りがやる人がいなくてなくなっ
たのは残念。百年以上続いたお祭りなのに。
・ぼくのおばあちゃんは、秦野市で野菜を作っ
ているよ。
指導上の留意点評, 西(◎教科、☆人権・同和)
・3年生から4年生にかけて学習で使っているノ
-卜を常に持ってきている。自由にノートをチ
エックしながら今までの学習を思い出させる。
・発言がしやすい雰囲気に努める。
・子ども達から出ない場合は最近の学習から触れ
ていき、時間をさかのぼりながら出すようにさ
せる
。
・今までの学習で残してきた記録も活用する。
・社会の学習だけでなく、生活体験から浮かぶ他
地域との関わりも挙がるようであれば生かし
'輌翰)
たい。
☆友だちの気づきに触れ、今までの学習を振り返
る
0
伊勢原市と他の市町村との関わりを考え、神奈川県のまちづくりについて、調べたり考えたり
しよう。
・水の学習でダムの存在を知ったけど、村を一
つつぶしてまでダムって必要なのかな。
・消防署に行ったとき、伊勢原市内の消防署で
は対応しきれないときに隣の市や近くの市
に応援をたのむと言っていたね。
・他の市でもごみ処理って伊勢原市みたいに年
間16億円もかかるのかな。伊勢原市は、特
別お金がかかっているような気がするな。
・この間新聞に戦っていた左議長、あんな大き
な小正月の行事、伊勢原市にはないよね。
・子ども達から出ない場合、今までの学習できか
れた子ども達のつぶやきを指導者の方から拳
げる
.-つの話題に集中した場合、いくつかの話題に
散らばった場合、いずれの場合も子ども達の話
し合いのペースをできるだけ生かすようにす.
る。それによって子ども達の目線で捉えている
伊勢原市と他地域の関わりが、これから学習を
進めるにあたって生かせるようにしたい。
.-つの話題に集中して地域が広がらなかった場
合は、次時で他の地域に関わる事柄を話し合
ロ
つ。
○伊勢原市に深い関わりのある市町村やことが
らについて知ることで伊勢原市のよさやもつ
とよくしたいことについて考える。
・村をつぶして造ったという宮が瀬ダムのこと
を調べたいな。
.ごみのことを調べたいけれどどこの市町村を
調べようかな。ごみの何について調べようか
な
。「伊勢原市との直接的な関わり」という視点だ
けでなく、似ているところを持つ地域や、違う
ところで伊勢原市が手本にするといいと思う
地域というような視点も持たせて「関わり」を
考えさせるようにしたい。生活体験による関わ
りも同様に視点の一つと考える。
◎
・注竣長のこと、今も続いているのはなぜなのI。☆今までの学習を振り返り、伊勢原市が他の地
かその秘密を知りたい。
○学習感想を書く。
○次の時間に調べたい市町村や調べたいことが
らをはっきりさせて調べ学習のグループを作
る事を確認する。
域と関わりのあることに気づき、その地域のよ
さや伊勢原市との関わりを意欲的に調べよう
としている。(関心・意欲・態度)
☆友だちの気づきや考えに触れ、自分の気づきや
考えを広めたり深めたりしながら学習感想を
まとめる。
認mml
第5学年1組道徳学習指導案
指導者西岡健一
1.日時平成20年2月8日(金)第5校時
2.場所5年1組教室(児童数39名)
3.主題名正義をつらぬいた人
(資料名「ガンジーのいかり」
<4-(3)公正・公平、正義〉
出典:「ゆたかなこころ」光文書院)
4.主題目標
.だれに対しても差別することや偏見をもつことなく、公正・公平に接し、正義の実
現に努めようとする。
繩
5.
児童の実態
子ども達は、「人に対して偏見をもったり、差別したりしてはいけない」というこ
とを知的には理解している。ニュースで報じられる理不尽な行為等については、自分
の気持ちや考えをはっきり持つことができる。そして、それらは「よくないこと」と
明確に意思表示ができる。しかし、それがひとたび自分のこととなると、偏見に気づ
かなかったり、利害・損得によって利己的な態度となってしまったりする。
高学年になると、中学年の頃に比べ、精神的・身体的・社会的な面において、いっ
そう大人に近づいてくる。対人関係において、公平でありたい、親切でありたい等、
正義感に燃えてくる子どもも現れてくる。反面、自分にかかわりのないことには関心
がないようにみせる子どももいる。そのような無関心な態度は、自分や人に偏見や差
別を許すことにもなることに気づかせたい。そして、公正・公平な態度と正義の実現
についての関心を高めるようにしていきたい。
また、学習中の話し合い活動や行事等で、皆の前に出てくる子どもが限られてきて
いる。槻極的に取り組む子、その様子を見ている子、同調してしまう子と固定してき
ているように思われる。持てる力を出せるよう、一人ひとりが活蹴できる場を考え、
個々の発言を尊重し、自立心を養っていく中で自分の考えや思いを表現できる子ども
に育てていきたい。それを支えるためにも、子ども達が安心して意見交換ができるよ
繩
うな雰囲気作りをしていきたい。話し合い活動においては、「自分の考えを大切にし
て、自分の意見をはっきり伝えること」「友だちの意見を最後まで聴き、相手の思い
を受け止めること」「友だちの考えを尊重し、意見の違いを認め合うこと」をめあて
として取り組んでいきたい。
学習後は、学習内容や子ども達の様子を学級通信や懇談会等で、家庭に知らせてい
きたい。そうすることで親子の会話を深め、公正・公平、正義について、子ども達が
より深めてくれたらと願う。さまざまな配慮や準備等も必要となってくるが、保護者、
担任が協力し合って、子ども達を育てていきたい。
6.
資料について
-人ひとりの人間はかけがえのない存在である。そして平等であり、互いに尊重さ
れる存在である。それゆえに、好き嫌いはもとより、出生、貧富、性別、人種、障害
や疾病の有無などで偏見をもったり差別したりしてはならない。主題目標である「公
正・公平、正義」の内容項目は、高学年において初めて設定されるものである。高学
年になると、「自己」を意識する機会が多くなり、自分と合う人間とは仲間意識で結
ばれるが、そうでない人間は排除する傾向も見られる。そうした行動に深い意味はな
いかもしれないが、差別や偏見として助長していく場合がある。この時期に、公正・
公平な態度を育成することは大切である。
資料の概要は、アフリカの南部地方で、「インド人であること」「皮膚の色が違う
ということ」で差別を受けたガンジーが、ともすれば弱気になる自分を励ましながら、
外国での差別撤廃運動を起こすというものである。子ども達に「なぜ、そのような差
別を受けなければならないのか」「そんな差別があったなんて」と憤りにも似た気持
ちを持たせる資料である。差別に屈せず、差別を許さないと起ち上がるガンジーの姿
に、子ども達は共感するであろう。その行動は、差別を受けたガンジー自身のためで
あると同時に、同じような差別を受けている他の人たちのための運動でもある。ガン
ジーの行動を通して、正義を貫くガンジーを支えているものについて考えさせたい。
人権の意義・内容や重要性については、一人ひとりの子どもの発達段階に応じその
内容に触れ、「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」ができるように
指導していきたい。そして、それがさまざまな場面や状況下での具体的な態度や行動
に表れるとともに、人櫓が尊重される社会作りに向けた行動につながればと考える。
「正義」「差別」「偏見」等の言葉は、普段使い憤れていないので、学習前にアンケ
ートを行い、子ども達がとらえている言葉の意味やイメージについて教師が事前に把
握し、導入でアンケート結果について話し合うことで、より身近なこととして考えさ
/輌職)
せていきたい。
7.
指導計画
①道徳の授業で…資料「スイミー作戦・ガンジー作戦」を読んで、話し合う。〔1学期〕
資料「ガンジーのいかり」を読んで、話し合う。〔本時〕
②課外や家庭で…差別や偏見をなくすために努力している人々の活動を調べる。
親子の会話を通して、公正・公平、正義について考える。
8.本時の目標(◎道徳学習、☆人権・同和教育の目標)
。☆だれに対しても差別することや偏見をもつことなく、公正・公平に接し、正義の実
現に努めようとする。
。☆ガンジーの生き方にふれ、自分ができる「公正・公平な接し方」「正鍵の実現」に
ついて考える.
9.本時の展開
学習活動
指導上の留意点評、i(、iii億学習、☆人欄・同和)
○主題名「正義をつらぬく」について考|・事前に行ったアンケートの結果をもとに、
える
Ⅷ午
主題名について考えさせる。(アンケート
。
・正義とは、正しいこと。
・正義とは、助けること、守ること
、設問は、①「正義」の意味、②「正義
の設問は、①「正義」の意味、②「正義」
。
から連想するもの)
〃]雪プ晒上、
・連想するものは、ヒーロー、正義の味 ・学習前の子ども達が持つ「正義」の言葉の
方、スーパーマン、仮面ライダー。
イメージを確認する。
Lxn-」爪C
・連想するものは、優しい、平和、心の
中にあるもの。
、
繩
蕊蕊11
をするなんていやだ。
を起こそう。
繩
?;灘羅コダ鶏熱蕊
面から立ち向かった。
駕篭二1議鱗:崖
ことは何か考える。
る。
塵;鰯辮蕊Fl瀞蝋騨
第5学年2組国語学習指導案
指導案小永井檀子
1.日時平成20年2月8日(金)第5校時
2.場所5年2組教室(児童数40名)
3.単元名
人物の考え方や生き方をとらえよう
教材名「大造じいさんとガン」
4.単元目標及び評価規準
・登場人物の心情の変化を読み取り、その考え方や生き方について感想をもつ。
国語への
聞く・話す
関心・意欲・態度
繩
・物語のよさに引か
・話し手の意図を考え
れ、心に残る文章
や情景を進んで銃
もうとしている。
ながら話の内容を
聞く
。
読む能力
・登場人物の心情や
情景を表現や叙述
と関係づけて読む
.考えた事や自分の
意図が分かるよう
に話の組立てを工
夫しながら、目的や
場に応じた適切な
言葉遣いで話す。
ことができる。
言語についての
知識・理解
・表現したり理解し
たりするために必
要な語句につい
て、辞書を利用し
て調べることがで
きる
。
5.児童の実態
岬
子ども達は、素直で明るく、休み時間はサッカーやドッジボールなどの外遊びを楽しむ子ども
が多い。教室ではダンスや手作りゲームなどをするパワー溢れるクラスである。みんなで遊ぶ日
は、男女が仲良く遊ぶことができる。40人という人数のためか、集まるとおしゃべりが多く、
何事も開始するのに時間がかかる。しかし、発言する時になると限られた子どもしかできず、そ
の内容も表現力が十分とは言えない。また、気持ちを相手に伝えられなくて、すぐにトラブルを
起こす子どももいる。自尊感情が高く、生き生きと生活している子どものかげで、のびのびと自
分を出せないなどの課題をもった子どももいる。
こうした実態を改善していくために、日常でも授業の中でも、まず、相手のことを考えて、話
を「最後まで聴く」という約束を子どもたちに投げかけた。同時に教師としても、子どもたちの
話を受け止め、「聴く」ことを意識しようと考えた。それは、相手の存在を認め、-人ひとりを
大切にすることにつながる。このことは、コミュニケーション力のベースになることでもある。
次に、相手を理解するのに言葉は大切だから、自分の言葉で伝えようと話した。朝の会には、日
直のスピーチを取り入れ、「自分の言葉で」というミニ日記も書かせることにした。また、学活
の時間等を利用して、席がえの時にお互いのいいところを書いて、相手にわたす活動「言葉のプ
レゼント」(構成的グループエンカウンターのショートエクササイズ)を年間を通じて取り組む
ことにした。この取り組みが、子どもたちの自尊感憾を育てることに役立つのではないかと考え
た。また、友だちのよさを互いに認め合う温かい人間関係ができればと願い、「言葉のプレゼン
ト」を教室に掲示することにした。聴く態度は徐々によくなってきており、相手のことが思いや
れる子が増えたと感じる。
授業の中では、2学期から「聴く基本ということ」を掲げ、相手の考えに反応しながら聴くこ
とを意識させた。子どもと子どもの意見や考えがつながるようになり、話し合いが成立するため
の1つの手だてである。さらに、今後も工夫した取り組みを続けていきたい。
読書タイムには、静かに本を読む姿が見られ、読書好きな子どもが多い。「わらぐつの中の神
様」の学習では、登場人物の使う人の身になって物をつくるという生き方に共感した読みができ
た。しかし、これまでの学習では、言語を正確に理解する力や言語感覚がまだ十分育っていると
はいえない。そこで、物語を、丁寧に叙述にNIIして読むことで、言語能力も高めていきたい。
6.
教材について
〈教科としての教材観>
本教材である「大造じいさんとガン」は、子どもが興味関心を寄せて、自ら学ぶことができる
優れた教材だと考える。大造じいさんのガンに挑む姿と残雪の堂々とした姿は、子どもの感受性
に強く訴える力をもっている。
この作品では、大造じいさんの行動を写す細かい描写が見られ、秋の空や日の光を中心とした
自然描写、さらに戦う残雪の描写の巧さなどは子どもたちを物語の世界に引きこむにちがいない。
そこで、子どもたちは、自分なりに考えたことや思ったことなどを進んで書いたり、発表したり、
あるいは、音読したりできるのではないだろうか。
大造じいさんがあんなに憎んでいた残雪を助け傷を治し、放ってやったのはなぜだろうかなど
の疑問をもち、大造じいさんの心の変化について容易に読みとることはできる。さらに、話し合
いを通して、残雪との心の結びつきと関係づけて読みを深めてほしい。
'薊,1,1
<人権・同和教育からみた教材観>
子どもたちが主体的に学習に参加できると考え、-人ひとりが思ったことや感じたことを、ま
ず書き出し(-人読み)、それをもとに話し合いや音読するという学習活動を計画した。この物
語から、-人ひとりが様々なことを感じとってくれるはずである。話し合いの時間では、-人ひ
とりの多様な読みを交換し合ったり、集団思考で読み取ったりする。その活動を通じて、友だち
の考えや読みの豊かさを知り、さらに友だちへの理解も深まり、お互いを認め合う学習ができる
のではないかと思う。
また、リーダーとして、毅然とした態度をとり、仲間を思い戦う残雪の姿を読み取る中で、友
を思う大切さを感じ取ってくれると思う。その残雪を見つめ、工夫を凝らしてとらえようと努力
する大造じいさんの人物像をとらえさせ、その生き方、つまり、たとえ鳥でも、相手のよさをき
ちんと認め、最後には正々堂々と戦おうという人間としての生き方も、子どもたちは感じること・
ができると思う。それは、真に相手を認めることの大切さを理解することである。
この教材を学習することを通して、「みんな大切あなたもわたしも」のテーマにせまるこ
とができればと考えている。
7.指導計画
時
学習範囲
P74
1
題名読み~
お読みくださ
い
○物語の場面股定・時代般定を醜み取る。
かりゆうど栗野岳ガン
評価
新出漢字や離婚句について
調べている。
○新出漢字や難路句の意味について調べる。
(知識・理解)
。
P75~P76Ll
2
学習目標おさえたい主な表現
今年も残雪は
○残雪の頭領ぶりと毎年、困らされている大造じいさ
んの特別な気持ちを説む。
残雪のliHi領ぶりと毎年、困ら
されている大造じいさんの
~してなりませ
今年も群れを率いてけっして人IlUをよせつ
気持ちを叙述に即し読み取
んでした。
けませんいまいましく思って
る
○「特別な方法」について、醜み取る。
@
(髄む)
、
P76L2~P77
L3
3
○一羽のガンを手に入れたときの大過じいさんの気
持ちを想像して読む。
翌日の昼近く~
夢中で子どものように声を上げて
ました。
○大造じいさんの明日への期待の思いを醜む゜
P77L4~
○大造じいさんの気持ちの変化を読む。
その翌日~
「ううむ」…思わず感嘆の声をもらす
今さらのように
感じたのであり
像して読む。
むねをわくわく
ばらまいておき
4
大造じいさんの気持ちを想
(銃む)
話し合う(聞く・蹄す)
叙述に即して、大造じいさん
の気持ちの変化を読み取る。
大した知恵をもっているものだ
(醜む)
○「特別な方法」が破られた様子を知る。
銃し合う(聞く・話す)
○新しい作峨の成功を砿慣する大造じいさんの気持
大道じいさんの気持ちを想
ました。
P78L4~P79L
2その翌年
5
も、残雪は~待
又のうちから心がけて
っているのでし
会心のえみをもらしました
た
繩
像して読む。
(読む)
話し合う(聞く・話す)
。
P79L2~P80
6
ちを想像して読む。
○ガンの群れが方向を変えた様子と理由を理解する。
叙述に即して、ガンの群れの
L8
りょうじゆうをぐっとにぎりしめる
様子や大造じいさんの気持
あかつきの光が
ほおがびりびりするほど
ちを醜み取る。
~うなってしま
いました。
○期待から失敗までの大造じいさんの気持ちの変化
を銃む゜ところが油断なく地上をふと
(暁み)
話し合う(聞く・話す)
またしてもしてやられてしまいました
じっと見つめたまま…「ううん」とうなる
P80L9~P82
○おとりを使った今年の大造じいさんの作峨を知る。
L8
7
「今年はひとつこれをつかってみるかな」
た、~待つこと
P82L9~P84
Ll3
8
(醜む
○大造じいさんの執念と期待する気持ちを想像する。
「さあ、~
きました。
○意外な展開にあわてる大道じいさんの梯子を読み
とりのガンについて醜み取
る
ぎりしめましたくちびるをぬらした
大造じいさんの様子を銃む゜
9(本時)
もう一けりと~
いま地に落ちて
いきました。
P86L5~P87
L3残雪は、~
気がしませんで
した
。
。
○ハヤブサの登場と襲われるおとりのガンの梯子を
○残雪の仲間を命がけで助ける行動と、ハヤブサとの
戦いの様子を読む。大きなかげが空を横切り
L4
叙述に即して、ハヤブサやお
むねはわくわくしてきました。ぎゆつとに
iiiiむ。何か一直線ハヤブサ
P84Ll4~P86
賭し合う(聞く・話す)
「うまくいくぞ」
取る。
ななめにかたむ
10
持ちを醜み取る。
3今年もま
にしました
縁
大造じいさんの期待する気
残雪の目には。.
○じゆうをおろした大造じいさんの気持ちを想像す
る。じゆうをおろしてしまいました
○残雪の頭領らしい態度を醜む。
(読む)
話し合う(聞く・話す)
仲間を命がけで助ける残雪
の行動を誠み取る。
大造じいさんの気持ちの変
化を醜み取る。(読み)
話し合う(聞く・賭す〉
残雪の頭領らしい堂々とし
にらみつけました頭領らしい堂々た
た態度を銃む゜
る態度最期のときを感じて
残雪の態度に感動する大造
○残雪の態度に感動する大造じいさんの気持ちを銃
み取る。強く心をうたれて
じいさんの気持ちを醜み取
る。(髄み)
P87L5~P88
○飛び立っていく残雪を見送る大造じいさんの思い
LIl
11
を想像することができる。
残雪は、~且守
っていました。
残雪を見送る大造じいさん
の気持ちを想像して説む゜
快い羽音一番、一直線に
(銃む)
○元気になって飛び立つ孤雪の様子を読み取る。
がんの英雄よ堂々と戦おうじゃあな
いか晴れ研れとした顔つきで
話し合う(聞く・話す)
いつまでも、いつまでも
旧}川
音読発表会をし
○好きな場面を中心に音読する。
進んで斉読に取り組もうと
よう
している。(聞く・賭す)
(関心・意欲・態度)
8.本時の目標(◎教科の目標,☆人権・同和教育の目標)
。☆残雪の仲間を助けるための命がけの行動やそれを見た大造じいさんの心の変化を読み取る。
☆友だちの考えや思いを聴く、自分の感想や意見を伝えることができる。
9.本時の展開
パ1mm、
学習活動
○前時までの内容を思い出す。
・NUL8の場面を音読する。
○NOL9の場面を読んで、自分が思ったことや感じ
たことを書く。(一人読みで書き出す)
指導上の留意点評価(◎教科、☆人権・同和)
・前時までを音読させ、あらすじを想起させる。
・小見出しや書き出しの内容を発表することで、
意欲的に学習できるようにする。
.この場面の難語句や漢字の指導をする。
・子どもの読み取りの状況をつかむ。(特に着目
させたい表現について)
○話し合いの項目を上げて、発表し合って、読み
を深める。
・カードや写真の提示をして、発言しやすいよう
に、工夫する。
・残雪について
自分より仲間を大切に思ってる。
自分はどうなってもいい。
・ハヤブサについて
余裕がある。
・大造じいさんについて
・大道じいさんの気持ちになって、考えたこと
を出し合う。
しとめてもうれしくない。
。☆残雪の仲間を助けるために命がけで戦う様
子や銃をおろした大造じいさんの気持ちを考
えることができる。(読む)
☆友だちの考えや思いを聴き、自分の感想や意見
を伝えることができる。
・大造じいさんになって書かせることにより、ね
らいにせまらせたい。
自分のガンを助けてくれた。
チャンスだけどあきらめよう。
残雪はうてない。
○今日の学習のまとめをする。
・場面に小見出しをつける。
・気持ちを込めて音読する。
・発言を促し、自分の考えや思いを伝えるように
させたい。
☆自分なりに考えた小見出しを発表できる。
☆読みとったことがわかるような音読をする。
・学習のふり返りをする。
、
第5学年3組社会科学習指導案
指導者今井紀夫
1.日時平成20年2月8日(金)5校時
2.場所5年3組教室(児童数40名)
3.単元名「住みよいくらしと環境」
4.単元目標及び評価規準
・日本の国土や気候条件の異なる地域の様子を具体的に調べ、国土の自然の特色や自然環境に
適応してくらしている人々の工夫・願いをとらえることができる。
繩
・自分たちと地域の自然環境との結びつきに気づき、公害から健康や生活環境を守ることや、
森林を守り育てていくことの大切さをとらえることができる。
・国土や地域の自然環境に関する写真や地図、統計などの資料を収集・選択し、自然環境と人々
の生活や産業との関わりについて広い視野から考えることができる。
関心・意欲・態度
繩
思考・判断
技能・表現
知識・理解
・我が国の国土の自然
・我が国の国土の自然
・我が国の国土の自然
・国土の環境が人々の
などの様子に関心を
などの様子から学習
などの様子を地図そ
生活や産業と密接な
もち、それを意欲的
の問題を見いだして
の他の基礎的資料を
関連をもっているこ
に調べることを通し
追求・解決し、国土
効果的に活用したり
とを理解している。
て、国土の環境保全
の環境と人々の生活
するとともに、調べ
の重要性について関
や産業との関連を考
た課程や結果を目的
心を深めるととも
え、適切に判断する。
に応じた方法で表現
に、国土に対する愛
情をもとうとする
する
。
。
5.児童の実態
本学級の子どもたちは、休み時間には、他学年の子ども達を誘って遊んだり、校庭でサッカー
や大縄などをして元気に体を動かしたりしている。教室では、数人で絵を描いたり、オルガンを
弾いたりしている。活発で明るい子どもが多く、物事に対して進んで取り組もうとする雰囲気が
感じられる。
授業中は、積極的に自分の意見を発表する子どもや、指名されるとしっかりと考えを述べられ
る子どもが多い。しかし、菰極的に発言できない子どももいるので、なるべく全員が発言できる
よう、発問を工夫したり、指名の仕方を工夫したりしている。また、話をしっかりと聴けない子
どももいたので、2学期後半から「聴き方の基本」を掲示し、聴くことを意識させてきた。そし
て、自分の考えを持つことと、友達の発表を自分の考えと比べながら聴くことに取り組んできた。
その結果、友達の発表に対して、「同じです。」「つけたします。」という反応ができる子どもが増
えてきており、少しずつ聴き方が身についてきていると考えられる。しかしまだ全員の定着には
至っていないので、引き続き聴き方の指導に取り組み、より多くの子どもに、自分の考えを持ち
ながら友達の発表を最後まで聴く姿勢が定着するよう努めていきたい。
社会科では、1学期には、「農業」「水産業」に携わる人々の様子や、日本の食料問題を学んだ。
その中で、自分たちの食生活が多くの人々の手によって成り立っていることを再認識した子ども
もいる。
2学期には、自動車工業を中心とした「工業」と「情報」に関して学んだ。グラフから分かる
ことを読み取ったり、映像資料を見て大切なことを書き出したりする作業を通して、資料を分析
して活用する力を高める学習もしてきた。
3学期には、「国土」について学習する。資料を活用して、国土の自然などの様子について調
べ、国土の環境が人々の生活や産業と密接に関連していることを学ばせたい。
6.
教材について
〆輌、)
く教科としての教材観〉
中単元「1自然を生かしたくらし」では、国境に接している沖縄県と北海道宗谷地方の事例を
取り上げることにより、気候条件とくらしとの関わりのみならず、領土や近隣諸国との関係から
みた国土の位樋についても、関連づけて学習できるように構成されている。
また、「2環境を守る」では、自分たちも生態系の一部として自然と共存していかなければな
らないという基本的な理念や、地球の環境問題も視野に入れたグローバルな環境学習が強く打ち
出されている。そして、川・森・海を守るために活動している小学生の姿を紹介することで、共
感的な学習展開を図り、自らの生活舞台である国土の自然環境について理解と関心を深め、保全
のために自ら行動する態度を育てることができるように考慮されている。
本単元の学習を通して、資料活用の能力を伸ばすとともに、環境がそこに住む人々の生活や産
業と密接な関連をもっていることを考えられるよう育てたい。
<人権・同和から見た教材観〉
私たちの生活は、様々な環境に囲まれている。そして、その土地に住む人々は、その土地の環
境に適応したくらし方をしている。本単元では、自分たちの住んでいる地域以外の土地(沖蝿や
北海道)について調べ、その土地のよさを見つける学習をする。そうした学習から、自分と違う
人のよいところを見つけようとする気持ちを育みたい。
また、工業が発展し、わたしたちの生活は便利で豊かなものになってきた。その工業の発展の
陰に、公害によって健康な生活が送れなくなった人々がいる。公害について学ぶことにより、そ
こに住む人々が、健康で安全なくらしができる環境を求める横利を知り、そのためにどのような
ことに取り組んできたかを学ばせたい.その学習を通して、「自分には都合のよいことが相手に
はどうなのだろうか」と考えられる子どもを育てていきたい。
さらには、小集団での話し合い活動や調べ学習を多く取り入れ、相手の話を受けとめ、自分の
考えを伝えるというコミュニケーション能力をより高めていきたい。
雨
7.指導計画
1
学習内容
学習目標
日本列島の位慨やまわりの様子について
日本の国土の形や広がり趾土地の様子など
調べる。
に興味・関心をもつことができる。
(関心・意欲・態度)
2
沖縄県や北海道宗谷地方に住む人々の様
気候に合わせたくらしや産業の違いに関
子を比べる。
心をもつことができる。
(関心・意欲・態度)
3
気候や土地の様子を比べる。
資料から気候の特色を読み取ることがで
きる。(技能・表現)
4
家のつくりのひみつを調べる。
気候にあわせて、家のつくりを工夫してい
ることを理解することができる。
(知識・理解)
繩
5
第一次自然を生かしたくらし
自然を生かした、農業の仕事について綱
それぞれの地域の自然を生かした農業の
くる
工夫やそれに携わる人々のなやみをとら
。
えることができる。(知識・理解)
6
自然を生かした、水産業の仕事について
それぞれの地域の自然を生かした水産業
調べる。
の工夫やそれに携わる人々のなやみをと
らえることができる。(知識・理解)
7
国境に近い地域の自然や文化について鯛
沖縄県や宗谷地方の自然や文化に関心を
べ、その地域のよさをみつける。
もち、資料を集めて調べることができる。
(技能・表現)
8
地域の人たちのくらしへの願いについて
それぞれの地域にくらす人たちの問題と
考える。
願いについて自分の考えをもつことがで
きる。(思考・判断)
繩
9
国土の位置や、まわりの国々について鋼
地球儀や地図帳を見ながら、八方位などを
くる
使って、日本の位置を説明したり、周囲の
。
国を白地図に記入したりすることができ
る。(技能・表現)
01
1I
12
四季の移り変わりを調べながら、国土の
鮮明な四季が、日本の気候の特色であるこ
気候の特色をまとめる。
とがわかる。(知識・理解)
国土の地形の特色をまとめる。
地図帳から必要な情報を読み取ったり自
分の地形図を最後まで仕上げたりするこ
とができる。(技能・表現)
|Ⅲ
13
自然環境を守る活動に取り組む人たちに
自然環境を守ろうとする活動に取り組む
ついて、調べる計画を立てる。
人々の願いを考えていくことができる。
(思考・判断)
川本時
北九州市で起きた公害の様子について鋼
北九州市で起きた公害の被害や様子につ
くる
いて知り、当時の人々の苦しみや願いをと
0
らえることができる。(思考・判断)
●
15
北九州市の人たちの公害をなくすための
市民・工場・市が一体となって公害をなく
取り組みについて調べる。
すために努力したことを理解できる。
(知識・理解)
16
公害を乗り越えた北九州市の人たちの願
公害を克服した人たちの願いについて鋼
いや取り組みについて調べる。
べ
公害から学ぶべきことは何かを考える
ことができる。(思考・判断)
17
18
現在も続く公害や環境の汚れについて鋼
自分の身近なくらしを見つめ直そうとす
くる。
ることができる。(関心・意欲・態度)
森林と自分たちのくらしとの結びつきに
森林と自分たちのくらしとの結びつきに
ついて調べる計画を立てる。
ついて、関心をもって調べる計画を立てる
ことができる。(関心・意欲・態度)
第二次環境を守る
19
20
森林とわたしたちのくらしとの結びつき
森林が果たす役割に気づき、森林の大切さ
を調べる。
をとらえるこができる。(思考・判断)
森林とともに生きてきた昔の人たちのく
森林には手入れをする必要があることに
らしに学ぶ。
気づき、計画的に育てて切り出しているこ
毎輪)
とをとらえることができる。(思考・判断)
21
すぎを守り育てる人たちの工夫や努力に
杉を守り育てる仕事の意味に気づき、人々
ついて調べる。
の工夫や努力、思いをとらえることができ
る。(思考・判断)
22
海がめの保讃に取り組む人たちの願いに
自分たちのくらしと自然環境との結びつ
ついて考える。
きに関心を持つことができる。
(関心・意欲・態度)
23
国土の自然環境を守る取り組みについて
自然環境は、世界的なきまりや、人々の活
調べる。
動によるはたらきかけで守られているこ
とがわかる。(知識・理解)
24
わたしたちのくらしと自然環境との結び
自然のしくみを守ることの意味を考え、自
つきについて鯛くる。
然環境とくらしの関わりについて自分な
りの考えをもつことができる。
(思考・判断)
25
地球の環境が抱えている問題について綱
地球環境の問題について、原因や影響を自
くる
分のくらしと関連づけて考えることがで
。
きる。(思考・判断)
26
環境を守るためにできることを考える。
これまでのくらしを見直し、自分でできる
ことを考えることができる。(思考・判断)
27
これまでの学習をもとに、環境レポート
環境問題について調べ、調べ方や結果、感
を書く。
想などをレポートにまとめることができ
る。(技能・表現)
'、鏑)
8.本時の目標(◎教科の目標☆人権・同和教育の目標)
◎北九州市で起きた公害の原因や被害の様子について知り、当時の人々の苦しみや願いをとら
えることができる。
☆北九州市の人々の苦悩やねがいに共感することができる。
9.本時の展開
学習内容
指導上の留意点評価(◎教科、☆人権・同和)
○北九州市の空と海の写真から気がついたこ
とや疑問に思ったことを話し合う。
・昔の空と海の2枚の写真を提示して、気づい
・たくさん工場がある。
・茶色い煙がでている。
たことを話し合えるようにする。
・今の空と海の写真を提示して昔の様子を際立
たせるようにする。
・空気が悪そう。
・工場の周りの海が黄色い。
.なぜ黄色いのだろう。
繩
・海が汚い。
昔の北九州市の様子や当時の人々の気持ちを考えよう。
○昔の北九州市の、公害について調べよう。
・工場から出された煙や排水が原因
・ぱいじんが降ったから
・ぜんそくに苦しんだ
・悪臭に悩まされた
・被害の様子を知らせるために、補足の映像資
○北九州市の人たちの思いを考えよう。
。「七色のけむり」が当時の経済発展のシンボル
.苦しかったと思う。
であったことを伝え、当時の住んでいた人た
・においがくさそう。
ちの肯定的な気持ちも考えさせる手がかりに
・経済が発展していたので、よいと思っていた
する
のではないか。
・公害で小学校が廃校になったのはかわいそ
解
科を見せる。
つ。
。
・被害を受けた人々の気持ちを想像しやすくす
るために、廃校になった城山小学校の様子を
伝える資料を読む。
・私だったら、住みたくない。
・ススが降ってくるのは嫌だ。
・外で遊べないので、遊べるようにしてほし’・子どもの発言で出てきたことから、当時の人々
い。
・きれいな空気にしたい.
・公害をなくしたいと思った。
のねがいを意識させるようにする。
◎公害によってもたらされた北九州市の人々の
苦しみやねがいをとらえることができる。
(思考・判断)
☆当時の北九州市に住んでいた人々の思いや苦
悩、ねがいに共感することができる。
・人々のねがいを次時からの学習につなげるた
めに、今と昔の写真を再度提示する。
第6学年1組社会科学習指導案
指導者深津貴志
1.日時平成20年2月8日(金)第5校時
2.場所6年1組教室(児童数34名)
3.単元名「憲法とわたしたちの暮らし」
4.単元目標及び評価規準
・国の政治のよりどころである日本国憲法の精神を理解するとともに,社会を構成する一員とし
ての自覚を持つ。
繩
社会的事象への関心.
社会的な思考・判断
意欲・態度
観察・資料活用の技
社会事象についての知
能・表現
識・理解
・資料や学習をもとに,
・インターネットや本
・政治のしくみやはた
治や選挙,憲法問題,
自分の考えを筋道立て
などの憎報を収集,整
らき,日本国憲法の三
福祉などについて興
ることができる。
理,選択して学習に活
原則について理解して
味・関心をもち,自分
用したり発表したりす
いる
の生活と関連付けてと
ることができる.
・日常生活における政
。
らえようとする。
5.児童の実態
素直に話を聴ける子どもが多く,落ち着いた雰囲気のクラスである。また,週に1日,クラス
全員でレクリエーション活動を休み時間に行うなど,男女仲良く生活している。大多数の子ども
が,係活動や掃除当番などに薇極的に取り組み,特にリーダーとなった子どもは,責任感を強く
繩
持って活動する姿が見られる。
学年の初めのうちは,自分の気持ちを前面に出しすぎて周囲と反発する子どもの姿が度々見ら
れた。その都度,その子の良さを認めつつ何が問題であったかを,時には個人的に,時にはクラ
ス全体で話し合ってきた。その結果,現在は自分の気持ちを大切にしながらも周囲と協力して活
動できるようになってきた。
また,特定の子どもに対して,強い言葉で攻撃したり,冷たい態度を取ったりする子どもが,
ごくわずかではあるが見られた。
そこで,『自分を好きになること(自尊感情を高める)』と『相手のことをよく知ること(他者
理解)』をキーワードにして学級づくりを進め,誰に対しても同じように優しく接することができ
るよう指導を重ねた。さらに,学活や道徳の時間に構成的グループエンカウンターを取り入れ,
自分の良いところ探し【私発見あなた発見】を行ったり,いじめに対する理解【なにがいじめな
の】を深めたりした。
修学旅行や音楽会などの行事を経て,今では誰とグループを組んでもトラブルなく活動できる
ようになった。
社会科の学習では,明治時代から近代までの範囲で,アジア諸国との関係や憲法を基にした国
の政治について学んだ。そして,自分たちの暮らしと歴史との関わりが,少しずつではあるが,
結びつけて考えられるようになってきた。
本単元では,現在の国の政治のよりどころである日本国憲法と政治の仕組みについて学習する
ことで,-人ひとりが社会を構成する一員として大切な権利や義務をもつことを押さえ,これか
らの社会を担おうとする気持ちを育てたい。
人権・同和教育を通して,自分を肯定的に見つめ,相手を思いやれる優しい子どもたちの姿が
見られるようになった。しかし,失敗や間違いを恐れる子どもが多く,学習中の発言が少ない。
ハンドサインを意見発表の場に取り入れたことにより,自分の考えを持ったり,意思表示したり
することが多少できるようになったが,自信を待って発言できるまでには至っていない。これま
でにも,社会科や国語科の学習の中で話し合い活動を行ってきたが,今後も小集団での話し合い
活動を学習の中に多く取り入れ,自信を持って意見を述べられるようになってほしい。また,失
敗や間違いを安心してできる雰囲気作りに努めたい。
6.
教材について
/曇、畷、1
く教科としての教材観〉
子どもたちはこれまでに第3学年で自分たちの住んでいる地域社会の様子を学び,第4学年
ではまちづくりがどのような観点で,あるいは願いで行われているかを学んできた。また,第
6学年で市の施設ができるまでの市役所や議会のはたらきを知り,地域住民の政治に対する願
いや期待,それらを実現していくための具体的な手立てを学んだ。
本単元では,社会観を広げ,国の民主政治がどのような仕組みで行われているかを学ぶ。さ
らに,国民生活を向上させる国の政治と日本国憲法の精神や三つの原則が結びついていること
を理解する。そして,子どもたちが次代を担う社会の櫛成員としての自覚を持てるようにして
いきたい。
一般的に,政治と暮らしの関わりは,なかなか具体的な形となって表れにくい。特に,子ど
もにとってはなじみが薄く,興味・関心も弱い。そこで,憲法の内容を自分たちの生活やこれ
までの学習内容と結びつけるなどの具体的で典型的な事例をとりあげる。また,資料を活用し
て学習を展開し,考えさせることでb政治のはたらきや憲法の理解を深める学習にしたい。
く人権・同和教育からみた教材観〉
本単元では,憲法で保障された様々な権利について学習するが,特に歴史学習での人権・同
和の視点を受け継ぎ,すべての人々が,健康で,文化的で,しかも安全な生活が保障されると
いった基本的人権の尊重をおさえることに力を入れる。その中で,基本的人権はお互いを尊重
しながら幸福を追求する権利であることをとらえさせていきたい。さらに,発展として子ども
の権利条約を紹介し,子どもである今の自分にとって必要な権利を考えさせるとともに,世界
で苦しんでいる多くの子どもたちがいるという現状に目を向けることで,子どもたちの人権感
覚が豊かに育つと期待する。
具体的に子どもたちに権利を理解してもらうために,話し合い活動を学習に多く取り入れた
い。話し合い活動の場を通して,自分の意見を自由にもてることやそれを相手に伝えられるこ
とも基本的人権であり,安心して話し合い活動をするためには必要な権利であることを,効果
爾
的にとらえさせることができると考える。
これまでも「いじめをなくすためにはどうすればよいか」を常に意識させながら学級づくり
を行い,その中で,相手の考えを尊重することや相手を理解しようとすることの大切さを伝え
てきた。それと同時に,相手を傷つけないように自分の考えを伝える方法についてもロールプ
レイを取り入れて学習した。今回の学習から,自分の人権と他人の人権を守るということを生
活の中で実践しようとする態度を育て,より充実した生活を送ってほしいと願っている。
7.指導計画(8時間扱い)
学習活動
学習目標
新聞やインターネットを活用して,関心を
関心のあるニュースについて調べることが
もったニュースを集める。ニュース発表を
できる。(関心・意欲・態度)
時
1
通して,暮らしと政治のつながりについて
考える。
「国会」「内閣」「裁判所」のしくみと働き
綱
2
についてまとめ,国の政治を分担して進め
ていることを理解する。
3
国の政治は「国会」「内閣」「裁判所」が分
担して進めていることを理解する。
(知識・理解)
パソコンや本を活用して,日本国憲法に書
資料を活用し,わかりやすく発表すること
かれている内容を調べ,発表することで輿
ができる。(技能・表現)
味を持つ。
4
平和主義について,その意味や具体的な内
日本国憲法が「平和憲法」といわれる理由
容を調べ,歴史での学習もふり返りながら,
を考えることができる。(思考・判断)
世界の平和を実現するための努力や取り組
みの大切さについて考える。
P、
国民主権について,その意味や具体的な内
国民主権の表れとして選挙権の行使がある
容を調べ,国民一人ひとりが国の政治のあ
ことを理解する。(知識・理解)
り方を決める権利を持っていることを理解
する
鰊
6
ロ
基本的人権について,その意味や具体的な
基本的人権を尊重するということについ
内容を調べ,すべての人の基本的人権が守
て,その具体的な内容と意義を理解する。
られる社会になっているかどうかについて
(知識・理解)
考える。
7
(本時)
子どもの権利条約について考え,誰にも侵
自分なりの考えをもって子どもの権利条約
害されてはいけない権利がすべての子ども
を読み取ることができる。(思考・判断)
にあることを理解する。
これまでの学習を新聞にまとめる。
8
これまで学習してきた憲法と政治のつなが
りを整理し,わかりやすくまとめることが
できる。(技能・表現)
8.本時の目標(◎教科の目標,☆人権・同和教育の目標)
。☆自分なりの考えをもって子どもの権利条約を読み取ることができる。
☆友だちの意見を自分の考えと関連付けてとらえ,話し合い活動に積極的に参加する。
9.本時の展開
学習活動
支援と評価(◎教科☆人権・同和)
子どもの権利条約の中から,自分にとって-番大切だと思うものを選び,理由を発表しよう
}-
「~
ハ
の
〆mmmN
見
クラスで選ばれなかった権利は,なぜ条約の中に入っているのだろう?
・自分たちにはすでにあるから選ばれなかったの
ではないか。
・私たちには必要ないけど,他の場所や国では必
要なのかもしれないな
・世界では,自分たちが「あたりまえ」と思って
いることがあたりまえではないからかな.
・グループで意見をまとめるようにする
.「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」
「参加する権利」の4つの権利を守るように定
められていることを伝える
・世界の子どもたちの状況について,いくつか例
を知らせる
。☆自分なりの考えをもって子どもの権利条約
を読み取ることができる(思考・判断)
/劇駒、)
第6学年2組社会科学習指導案
指導者田中美和
1.日時平成20年2月8日(金)第5校時
2.場所6年2組教室(児童数31名)
3.単元名「憲法とわたしたちの暮らし」
4.単元目標及び評価規準
・国の政治のよりどころである日本国憲法の精神を理解するとともに、社会を構成する一員とし
ての自覚をもつ。
観察・資料活用の技
社会事象についての
能・表現
知識・理解
・資料や学習をもと
・インターネットや本
・政治のしくみやはた
治や選挙、憲法問題、
に、自分の考えを筋道
などの情報を収集、整
らき、日本国憲法の三
福祉などについて興
立てることができる。
理、選択して学習に活
原則について理解し
味・関心をもち、自分
用したり発表したり
ている。
の生活と関連付けて
することができる。
社会的事象への関
繩
心・意欲・態度
・日常生活における政
とらえようとする
5.
社会的な思考・判断
@
児童の実態
全体的に、穏やかでおとなしく、言われたことに対して素直な子どもたちである。時には、友
だちに対してきついことを言ってしまったり、いやな態度をとってしまうこともあるが、個別に
話をすると気をつけ、少しずつ人間関係を改善してきた。
自分に自信を持てない子どもがやや多く、わかっていることでも進んで発言しないので、意見
綴
や考えを言える子どもが限られている。また、受動的な態度でいることが多く、まわりの様子を
気にしたり、自分の考えをもてずに、他人に合わせてしまっている様子もよく見られる。さらに、
表面的には仲良くしているように見えても、人間関係で悩みを抱えたり、いじめられた経験をも
つという子どももいる。
そこで、まず自尊感情を高め、お互いを大切にできるようにするため、自他のいいところを見
つけ合う時間を設けたり、帰りの会でがんばりを認め合う機会をもったりするようにした。また、
いろいろな考えがあること、一人ひとり考えが違ってもいいことを伝えるために、子どもの考え
を一覧表にして配ったり、読み上げたりして、クラスの子どもみんなの考えにふれさせるように
した。そして、自分の考えをもつために、他人の意見や考えに対して自分がどう思うかを意識さ
せ、それを進んで声にだせるようにしていった。少しずつではあるが、小集団の話し合いでは、
自分の考えが言えるようになってきている。
社会科では、1,2学期は歴史の学習が中心で、新しい知識を覚えるという形になりがちで、
興味を持てない子どももいた。時々、テーマを決めて話し合う場面をもち、理解を深める工夫を
したが、十分だったとはいえない。3学期は、自分たちが生活している現代のいろいろな社会の
仕組みについて学習する。ただ、知識として身につけるのではなく、自分のこととして考え、理
解できるようにしたい。そのためには、資料を集めて調べることに終わらず、それについて考え、
自分の意見を発信し、お互いに話し合う中で、理解を深めていくようにしたい。
6.教材について
〈教科としての教材観〉
子どもたちの身のまわりの生活が、政治とどのようにかかわっているか、また、それが日本国
憲法の精神や三原則とどのように結びついているかを学習する単元である。3,4年生では、自
分たちの住んでいる地域社会の様子や、まちづくりについて学んできている。6年生では、身近
な地域の様子から、政治のしくみについて考える学習をしている。
ここでは、地域からさらに広げ、国の政治のしくみについて学習するが、政治と暮らしのかか
わりは、子どもにとってはなじみがうすく、わかりにくいものと思われる。そこで、具体的な事
例をとりあげるなかで、どのように人々の暮らしが政治と関わっているかを考えるようにし、自
分のこととしてとらえられるようにしていきたい。
…1
<人権・同和教育から見た教材観〉
これまでに、様々な場面で「相手の気持ちを考えること」「いろいろな考え方があっていいこ
と」「お互いを尊重しあうことの大切さ」を伝えてきた。また、1,2学期の歴史学習の中で、
差別されてきた人々のことや戦時下の様子を学習し、人間として生きていく上で、大切であり必
要なものが何かということについて、考えさせるようにしてきた。
ここでは、「すべての人が幸せに生きる」という、基本的人権の尊重の精神を学習する。基本
的人権とは何かということを、知識として身につけるだけでなく、暮らしの中に深く関わってい
るということをしっかりおさえたい。そのために、自分にとってこれらの権利がどのように大切
かということを考え、それを話し合う活動を通して、具体的な権利として感じられるようする。
また、話し合いの中でさまざまな考えにふれることによって、世界にはいろいろな人がいること、
それぞれに異なる考えをもっていることにつなげ、それでも願いは「幸せに生きる」ということ
につながっていることを感じさせたい。これらの権利を守っていくためには、一人ひとりが権利
について考え、お互いの人権を守ろうと努力していくことが必要である。未来を担う子どもたち
が、自分の問題としてこのことを考え、社会の一員としての自覚をもってほしいと願っている。
7.指導計画
時
学習活動
・ニュースから国の政治を考えよう。
1
気になるニュースを集め、それらからわ
かることや、思ったことを話し合う。
学習目標
進んで資料をあつめ、自分の考えをもつことが
できる。(関心・意欲・態度)
・日本国憲法に書かれていることを調べよ
2
つ。
情報を収集し、整理・選択して活用することが
本やインターネットなどで、憲法に響か
できる。(技能・表現)
れている内容を調べる。
雨
「7
・国民主権について考えよう。
3
4本時
三
国民主権ということはどういうことかを
れとして、選挙権の行使があることを知る。(知
選挙の事例を通して考え、話し合う。
識・理解)
・基本的人権について考えよう。
・基本的人権について話し合おう。
5
6
繩
基本的人極を尊重するということについて、そ
の意義を理解する。(知識・理解)
時
卜
'|[し
国民主権の意味について正しく理解し、その表
すべての人の基本的人権が守られる社会にな
っているかどうかを考えることができる。(思
考・判断)
・平和への願いは、憲法にどのように表され
ているだろう。
7
・国の政治の仕組みを知ろう。
世界の平和を実現するための努力や取り組み
の大切さを考えることができる。(思考・判断)
国の政治は、国会・内閣・裁判所が分担して進
めていることを理解する。(知識・理解)
LL
8
・学習したことをまとめよう。
憲法や政治のしくみについて調べて分かった
こと、大切なことを新聞にまとめることができ
る。(技能・表現)
8.本時の目標(◎教科の目標、☆人権・同和教育の目標)
◎基本的人権を尊重するということについて、その意義を理解することができる。
☆他の人のいろいろな考えを受けとめ、自分の考えを言うことができる。
☆-人ひとりの人権を守ることの大切さがわかる。
9.本時の展開
繩
学習活勤
○日本国憲法に書かれている権利を確認する。
指導上の留意点評価(◎教科、☆人権・同和)
・前時までの学習を想起させ、自分で調べたこ
とや教科書をなどをもとに権利を確認する。
権利を書いたカード
これらの権利の中で、自分にとって大事だと思う権利を選び、また、その理由を考えま
しよう。
○大事だと思う権利を選び、その理由をノートに
書く
。
・住居を選ぶ自由…自分の好きなところに住みた
・ノートに書くことで、このあとの話し合いの
時に自分の考えをいいやすいようにする。
・理由がうまく書けない子どもに対しては、「も
いから.
し、この権利がなかったらどうか」という視
・思想の自由…人の考えをおしつけられたくない
点で考えさせるようにする。
から。
・健康で文化的な生活をする権利…もし、これが
なかったら、苦しいし、生きていくのがいやにな
りそうだから。
◎日本国憲法に書かれている基本的人権につい
て、資料などから自分なりの考えを持つこと
ができる。(思考・判断)
友だちと意見交換し、基本的人
友だちと意見交換し、基本的人権について考えを深めよう。
○グループ内で、考えを発表しあう。
ひとつに意見をまとめるのではなく、いろい
ろな考え方があっていいということをおさえ
る。
○グループの話し合いで出た意見を発表しあい、
●
自分とは違う考えに触れさせることによっ
それについて思ったこと、気がついたことをまと
て、どの権利もそれぞれにとても大切なもの
める。
であることに気づかせる。
/、'11
・健康で文化的な生活をする権利が大事だとい
う人が多かったです。理由は、生きていく上
で一番大切なことだからです。
・職業選択の自由が大事だという人がいまし
た。理由は、自分の職業は他人から決められ
たくないからです。それを聴いて、自分もそ
の通りだと思いました。
.○班から出た考えを聴いて、自分は最初教育
を受ける権利はそれほど大事だと思っていな
かったけど、大切なことなんだと思いました。
☆相手の考えを認め、自分の考えを言うことが
できるとともに、いろいろな考えに触れるこ
とによって、権利について考えを深めること
ができる。
◎基本的人権を尊重するということについて、
その意義を理解することができる。(知識・
理解)
雨
第6学年3組国語科学習指導案
指導者渡辺大夢
1.日時平成20年2月8日(金)第5校時
2.場所6年3組教室(児童数33名)
3.単元名「私たちの言葉」
4.単元目標及び評価規準
・自分たちの言葉や言語生活を見つめ直し、話したり響いたりする活動をとおして言葉の不思議
さやおもしろさ、大事さにあらためて気づく。
岬
言語についての
関心・意欲・態度
話すこと.開くこと
醤くこと
読むこと
毎日使っている
言葉の小さな違
自分自身の言語
言語生活につい
言葉の小さな違
言葉に意識を向
いや、そこにこめ
生活を振り返り、
て考えるために
いを理解し、日常
け、その使い方を
られた意味や思
体験したことと
参考資料を活用
生活における言
見つめて書いた
いについて自分
感じたり考えた
している。
語使用のすばら
り話したりしよ
なりの考えをも
りしたことを区
しさについて自
うとしている。
ち、話し合ってい
別して書いてい
党している。
る
る
。
知識・理解
。
5.児童の実態
元気で発想豊かな子どもたちが多く、男女分け隔てなくつきあえる子どもも多いので、一体感が
ある楽しい雰囲気の学級である。
生活面では、昨年度の課題であった「言葉づかい」が徐々に改善してきており、人の気持ちを考
鰊
えた言葉かけのできる子どもが増えてきた。帰りの会のときに、その日がんばったと思う友達のこ
とをほめたり、話し合い活動の際に、友達の意見を上手に聴く努力をするなど、『みんな大切、わ
たしもあなたも』を合い言葉にクラスで続けてきた様々な取り組みが、ある程度実を結びつつある
と言える。
学習面全体を見ると、昨年度と比べて授業中に挙手し発言する子どもの数が減少したと言える。
少し考えれば答えが明砿になるような発問に対しては、多くの子どもたちが反応を示すが、自分の
意見をまとめて発表する場面では、受け身になりがちな子どもが多い。授業の導入部分で子どもた
ちにとって親しみ深い話題を提供し、興味をもたせる工夫をしたり、子どもたちが様々な反応を見
せるような発問にしたりするなど、引き続き楽しく・わかる授業を模索していきたい。また、子ど
もたちが学習すること自体に喜びを感じることができるように、「励まし、ほめる」ことを意識的
に行っていきたい。
今年度の国語科の学習では、物語や説明文、漢字の他に、熟語の成り立ちや表意文字・表音文字
などについて学んできた。授業中の子どもたちの様子を見ると、文章中にある言葉の表現を味わう
だけでなく、自分たちが普段使っている言葉の成り立ちや仕組みなど「言葉」について、興味をも
った子どもがいた。これは、普段何気なく使う日常的な言葉の魅力や大切さに気づけるように、印
象的な言葉を探してノートにまとめる「言葉のノート」を2学期から続けてきた成果であると考
える。
今回の単元は、日常の言葉に隠された意味や思いについて深く考えていく内容である。この学習
を機に、子どもたちが言葉の力や美しさについてさらに意識していけるよう、導いていきたい。ま
た、言葉自体ではなく、人に言葉をかける行為がさらに大切であるということにも、気づくように
したい。
6.教材について
く教科としての教材観〉
本単元「私たちの言葉」は、言葉と生活との関連を中心的な内容とするものである。児童は国語
の学習のみならず、日常生活においても様々な言語体験をしてきているので、本単元はその総まと
めの学習であるとも言える。
単元の櫛成は、大きく分けて2つの部分から成り立っている。1つは外国人講師のグレン先生
との会話の中で生じた日本語に関する疑問から始まる探求活動である。日常的に日本語を使用して
両
いる児童にとって、グレン先生の素朴な疑問や誤った使用例はかえって新鮮であり、多義的な語句
や助詞の使い方などについて振り返るよい機会である。さらに、あいさつなどの人と人とをつなぐ
言葉には、言葉は違っても意味が共通している部分が多いことを確認し、言葉には表面上の役割以
上に大きな「意味」があることを児童が再認識できるようにしたい。
2つめは、資料「言葉の橋」を参考に、言葉と心の関わりについて考える活動である。言葉を扱
う喜びや難しさについて、子どもたち自身の体験から振り返り、児童が意識的に言葉を操ることが
できるように導きたい。
く人権・同和教育から見た教材観〉
これまで本学級では、人権感覚を磨く力の一つであるコミュニケーション能力の育成に力を入れ
てきた。「人の話を聴くときには、共感しながら聴く。」「自分の意見を相手に伝えるときには、し
っかりと考えを整理した上で、言葉づかいに気をつけて話す。」「相手を傷つけないように、自分の
考えを伝える」…などが、日常的に子どもたちに伝えてきたことである。その結果、以前は友だち
の意見を遮って自分の考えを述べてしまったり、友だちの間違いに対して厳しい発言をしてしまっ
たりする子どもが何人かいたが、現在では殆ど見受けられなくなった。
本単元は、人と人とがコミュニケーションを図る上で大切な、「言葉」に焦点を当てた内容とな
っている。子どもたちが自分に影響を与えた「言葉」に意識を向け、その役割について自分なりの
考えをもつことで、「言葉と心の関わり」について実感してほしい。また、言葉について考える活
動を通して、人間関係を円滑にしていく術を意識的に身につけることができるように導いていきた
い。
雨
7.指導計画
時
1
学習活動
学習目標
・単元名とリード文などをもとに、言葉のお
毎日使っている言葉に意識を向け、その使い
もしろさについて話し合う。
方を見つめて書いたり話したりしようとし
.「わたしたちの言葉」の初めの部分を読み、
ている。
教材を読む目的をつかむ
(関心・意欲・態度)
・教科書P53の「おかしい」が表す意味を者
2
えて分類する。
・教科書P54の言葉について例文を作って、
それぞれの意味を確認する。
・助詞の「に」と「で」を使った文を考えて
3
書き、意味の違いを確かめあう.
多義語の使い方や、助詞の違いによって文の
意味に違いが出ることを、辞書を引くなどし
て理解し、場面にあった使い方をする。
(知識・理解)
・他の助詞でも例文を作り、意味を確かめる。
.別れのあいさつについて、外国の言葉にこ
御
4
められた思いを考え、生活の中でのあいさつ
あいさつ言葉の幅広さとそこにこめられた
の役割について理解する。
思いを理解し、友達と話し合っている。
・生活の中の色々なあいさつ言葉を集め、意
(話す・聞く)
味や思いを話し合う。
言葉は人と人とをつなぐ「架け橋」であるこ
とを意識し、その使い方を見つめて書いたり
5
・本作りの見通しを立てる。
・資料「言葉の橋」を読み取る。
話したりしようとしている。
(関心・意欲・態度)
言語生活について考える参考資料として、丁
寧に読んでいる。(読む)
6本時
繩
・自分がこれまで生きてきたなかで、「言葉」
が果たしてきた役割について話し合う。
・6年間の学校生活を振り返り、自分の考え
方や心を育てた「言葉」が何であるか考える。
自分に影響を与えた「言葉」に意識を向け、
その役割について自分なりの考えをもち、話
し合っている。(話す・聞く)
|i
n,’
7
8
・本のテーマと構成について考える。
自分の考え方や心を育てた言葉について、そ
の場面や状況を思い出し、書き出している。
・テーマに沿って、生活やこれまでの学習の
(書く)
中から言葉を集める。
体験したことと、言葉について感じたり考え
9
集めた言葉に必要に応じ解説を付け加える
たりしたことを区別しながら書きまとめて
などし、カードに書きまとめる。
いる
。
(書く)
Ⅷ|蕊塞鰯鶴…
言語使用の大切さや難しさを自覚し、生活に
生かそうとしている。
(関心・意欲・態度)
8.本時の目標(◎教科の目標、☆人権・同和教育の目標)
。☆自分に影響を与えた言葉に意識を向け、その役割について自分なりの考えをもち、話し合っ
ている。
☆他の人の意見を尊重するとともに、自分の考えも大切にして伝えようとする。
9.本時の展開
学習活動
指導上の留意点評価(◎教科、☆人権・同和)
6年間の学校生活を振り返り、自分の生き方に影響を与えた「言葉」はどのような言葉
ですか?
○6年間の学校生活を振り返り、自分の生き方に
影響を与えた「言葉」が何であるか発表する。
'輌彌1
・前時の終わりに次回までの課題として、「自分
の生き方に影響を与えた言葉」をいくつか考え
てくるように、児童に伝えておく。その際、2
学期からクラスの取り組みとして続けてきた
「言葉のノート」の中から探してもよいとアド
パイスをする。
・短冊状の紙に各自が選んだ言葉を書き、黒板に
掲示していく。その際、その言葉が誰の言葉な
のかも明確にさせる。
○クラス全体の「言葉」を見ながら、気づいたこ
とや思ったことをグループ内で出し合う。
・前向きな言葉が多いなあ。
・多種多様な言葉が出ると思われるが、共通点が
あるかどうかなど、気づきの視点をある程度上
ン卜として与える。
・自分で考えた言葉だけでなく、他の人から
かけられた言葉も多いね。
・表現する言葉は違っても、伝えたい内容が
似ているものがあるね。
。☆自分に影響を与えた言葉に意識を向け、その
役割について自分なりの考えをもち、話し合
っている。(話す.開く)
☆他の人の意見を尊重するとともに、自分の考
○各グループで出た意見を発表する。
えも大切にして伝えようとする。
雨
な役割があったと思いますか?
自分が影響を受けた「言葉」には、どのような役割があったと思いますか?
自分が影響を受けた「言葉」には、どのよう
○自分がこれまで生きてきたなかで、「言葉」が
果たしてきた役割について考える。
・自分の考え方を大きく変えた。
・自分の心を育ててくれた。
・自分と友達を結びつけてくれた。
.落ち込んだときに、自分自身を励ましてく
れた。
○言葉の役割について考え、「言葉は○○○」と
いう一文で表す。
御
・言葉は空気のような存在.
・言葉は天使にも悪魔にもなれる存在。
・言葉は心と心を結びつける接着剤。
柄
[菫|鑿臺騨期〕
ひまわりの時間学習指導案
指導者
1組若山
2組布施
3組穂坂
典江
典子
文子
1.日時平成20年2月8日(金)第5校時
2.増所ひまわり1組教室
3.対象児知的障害学級
情緒障害学級
弱視学級
綴
A(2年)
F(3年)
H(5年)
B(2年)C(4年)D(5年)E(6年)
G(6年)
4.活動名「ひまわりランド」を楽しもう
5.活動目標及び評価規準
<共通目標>
.遊ぶものを作ることができる。
・自分で作ったものについて発表することができる。
・友だちの発表をしっかり露き、よさを認めることができる。
・協力して遊びの準備をし、楽しんでみんなと遊ぶことができる。
・自分のしたことやよかったことを振り返ることができる。
<個人目標>
・自分で考えて物を作ったり活動したりすることができる。(DEFGH)
綴
・声かけや具体物の提示によって、物を作ったり活動したりするごとがで
りすることができる。
(AB)
.みんなとの学習活動を楽しむことができる。(CFH)
の色沽浬ワ涯砺h左&堅
関心・意欲・態度
思考・表現
・何を作りたいか考えることができる。
・材料を選び、遊ぶものを作ることができる。
・自分が作ったものについて、発表することが
.「ひまわりランド」に向けて、遊ぶものを作
るなどの準備をすることができる。
・話す人の方を向いて、話を聴こうとしている。
・友達のがんばりを認めることができる。
できる。
・シートを使って、自分のしたことやよかった
ところ・これからがんばるところなどを振り
返ることができる。
6.児童の実態
ひまわり級に在籍するいずれの児童も、日常生活の中での社会的な経験が十分とはいえない。
そのため、集団で学習する必要性を感じ、それぞれの児童に応じた教科・時間帯で、交流級など
どでの学習を進めてきた。しかし、交流級などでは、まだまだ受身になりやすく、自分を出して
いくことが難しい様子がみられた。そこで、ひまわり級の中で個別学習以外に、小集団での学習
の場を設けることにした。
昨年度は、不定期に小集団での学習(合同学習)を行った。数少ない合同学習だったが、親し
みを感じることができたのか、お互いの教室をのぞいたり、廊下で会うと挨拶したりなどの様子
がみられるようになった。今年度は「ひまわりの会」「ひまわりの時間」として、定期的に合同
学習の時間を設け、より多くの時間を一緒に学習できるようにした。多くの時間を共有すること
によって、自分なりの表現や相手に合わせたかかわり方ができるようになってきている。また、
お互いに理解しようとする様子もみられるようになってきた。
自分の学習の様子を確認するために、2学期から「振り返りシート」の使用を始めた。「聴く」
「話す」「がんばり」について、シールを貼ったり、学習内容や感想を書いたりして、自分の活
動の振り返りができるようにしてきた。活動の振り返りや活動を認めてもらうことで、自信をも
てるようになってきている。ただ、パターン化の改善や本人への意識のさせ方などについての検
両
討が必要である。
7.
題材について
“自分たちで作ったものを使ってみんなで遊び、友達とのかかわりをさらに深められるように
したい”と考え、11月は「お店屋さんを楽しもう」に取り組んだ。お店で売る品物作り・お店
屋さんの準備・お店屋さんで買い物などの活動を楽しむことができた。それぞれのイメージで楽
しんで品物を作ることや協力して看板作りなどをすることができた。しかし、値段の設定や買い
物でのお金のやり取りに課題が残った。
今回は、「ひまわりランド」に取り組むことで、イメージや目標を持って、楽しんで作る.み
んなと協力して作る。楽しく遊ぶ.交流級の友達を招待するなどを通して、前回より多少深まり
や広がりのある活動ができるようにした。遊具を作るにあたっては、見本を見せたり遊んだ経験
を思い出させたりなどして、イメージを膨らませたい。作業過程の中でそれぞれの子に合わせた
段階的な支援を検討し、達成感が得られるように配慮する。
材料としては、身近にあるダンボールや紙コップ、紐やペットボトルなどを使う。切ったり貼
ったり色を塗ったりなどすることで、身近にあるものが、遊具に変身する楽しさを体験させたい
と考えた。また、友達と協力して大きな遊具を作ることを通し、協力して作る楽しさや大切さも
知ってほしいと考えている。
最後に「ひまわりランド」で楽しく遊ぶ時間を設定することで、遊具を作る意欲の継続を図り、
作った遊具で遊ぶ楽しさを味わわせたい。また、ゲームをする料金を設定することで、お金のや
り取りの学習も考慰し、教科学習での扱いとかかわりを持たせながら日常生活につながるように
していきたい。さらに、友達を招待し、一緒に遊ぶ時間(休み時間など)を作ることで、友達と
のかかわりを広げたいと考えた。
自分の活動について発表する場面を、毎時間設定した。繰り返し行うことで、どの子も少しず
、
つ落ち着いて話したり、自分の言葉で表現したりできるようになってきているので、さらに自信
をもって話せるようにしたい。また、友達の話をしっかり聴くことなどを通してコミュニケーシ
ョン能力の向上を図りたい.そして、発表することや「振り返りシート」を使用することにより釿
自分の活動に対して満足感や達成感を得るとともに、周りの人たちからも認められることで、よ
り自尊感情が高められるようにしたい。
みんなで力を合わせて遊具を作ったり、一緒に遊んだりして楽しみながら、-人ひとりが、「自
分にできること、自分ひとりでは難しいこと」を体験しつつ、お互いを認め合い助け合う気持ち
や態度を育てていきたい。
8.活動計画(15時間)
活動内容
とを知り、どんな物を作りたいか
な物を作りたいのか考えたり意見を出したりす
考えたり意見を出したりする
ることができる(関心・意欲・態度)
。
》PC
』●
-4
一■
』■
67-89}
「ひまわりランド」の遊具を作る
とができる(思考・表現)
 ̄ ̄ ̄-- ̄ ̄ ̄ ̄--- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄。 ̄。● ̄ ̄ ̄-- ̄---- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄■可一一十市一一●に二,
トンネルを作る
友達と協力してトンネルを飾って作り
上げることができる(思考・表現)
ボウリングのピンを作る
ペットボトルに描いたり貼ったりして
ピンを作ることができる(思考・表現)
●----● ̄ ̄Ⅱ■ ̄ ̄= ̄ ̄ ̄ ̄ ̄■ ̄ ̄■。 ̄● ̄ロー ̄ ̄ ̄--戸---0
輪なげを作る
協力して、輪や土台を作り上げることが
できる(思考・表現)
■--C-cC----------d■ ̄---C-------l■-.■ ̄ ̄-- ̄--● ̄ ̄⑤■--■-■■I
魚つりゲームを作る
本時1/2
イメージをもって、釣竿や魚などを作り
上げることができる(思考・表現)
■ ̄-- ̄ ̄ ̄C ̄● ̄。●□■l■U■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄● ̄■I ̄---■ ̄ ̄ ̄ ̄■-----■--ユ江=一二‐■I■_■
11
01
ボール転がしゲームを作る
友達と協力して、ボールの転がるコース
作った物について、発表することができる(思考・表現)
友達のがんばりを認めることができる(関心・意欲・態度)
遊んだことを思い出し、けん玉を作るこ
を組み立てたり飾りを付けたりするこ
とができる(思考・表現)
11
23
「ひまわりランド」の率lliiをする
協力して、「ひまわりランド」の準備をしようと
・看板やゲーム券を作る
する(関心・意欲・態度)
45
11
ゲームをしたり券を売ったりし
ゲームをしたり券を売ったりして、楽しく遊ぶ
て、楽しく遊ぶ
ことができる(関心・意欲・態度)
話す人の方を向いて、話を聴くことができる(関心・意欲・態度)
「ひまわりランド」がどんなものかを知り、どん
けん玉を作る
23
《#鰊,、
「ひまわりランド」で楽しく遊ぶこ
シートを使って、自分のしたことやよかったところ・これからがんばるところなどを振り返ることがで
きる(思考・表現)
1
#1癩卿、
評価
9.本時の目標(◎ひまわりの時間の目標、☆人権・同和教育の目標)
◎自分たちのイメージをもって、魚などを作ることができる。
。☆やったことや作った物について発表をしたり、友達の方を向いて話を聴いたりすることがで
きる。
☆シールを貼ったり学習内容や感想を書いたりして、自分の活動の確認ができるようにする。
10.本時の展開
活動内容
指導上の留意点
○絵や写真を参考にしながら、作るもの
評価(◎ひまわりの時間、☆人権・同和)
.遊んだことや経験したことを思い出させてイメージ
のイメージを膨らませる。
・メダカ
・タイ
・タコ
○製作をする。
・さかなの形を描く
・画材を選んで色をぬる
・はさみで切る
を膨らませる。
、絵.写真.でき上がった物などを蝋傭する。(ABC)
・画材を使いやすいように配置する。
サインペンマーカークレヨン
雨
クーピーなど
◎自分たちのイメージをもって作ることができる。
自分のイメージで作ることができる。(思考・表現)
(ADEFGH)
絵や写真を見て作ることができる(BC)
○使った物をかたづける
・でき上がった順番にかたづけを始
・元の場所に返せるように声かけする。
.かたづけが終了していることを確認する。
める
○やったことや作った物について発表
する
.見せる
・話す
○「振り返り」をする。
・シールを貼る
・やったことや感想などを書く
○次回の活動内容を知る。
。☆やったことや作ったものについて発表をすることが
できる。(思考・表現)
教師と一緒に発表することができる(C)
教師の手助けを受けて、発表をすることができる
(A)
自分で考えて発表することができる
(ADEFGH)
。☆友達の方を向いて発表を聴くことができる。
(関心・意欲・鱸度)
・本時の学習内容を確認し、「振り返り」をしやすいよ
うにする。
☆シールを貼ったり、学習内容や感想を書いたりして、
自分の活動の確認ができるようにする。
教師と一緒に書くことができる(BC)
自分の力で書くことができる(ADEFGH)
・次回の活動内容の予告をする。
雨
参考資料
参考文献
「アジアの子ども」(明石瀞店)アジア保健研修財川「アジアのこど
も」編集委員会
いのちの教育(実業之日本社)編箸近藤卓
いのちの教育理論と実践(金子欝房)編著近藤卓
エンカウンターで学級が変わる監修國分康孝
partl~parl3小学校編(図書文化)
エンカウンターで学級が変わるグループ体験を生かした楽しい学國分康孝監修岡田弘編集
級づくり小学校編(図書文化社)
教室で読みたい詩12ヶ月(民衆社〉水内喜久雄編著
教室で読みたい詩12か月小学校3.4年(民衆社)水内喜久雄編著
教室はまちがうところだ(こどもの未来社)蒔田晋治作・長谷川知子絵
構成的グループエンカウンターミニエクササイズ56選(明治図書八巻寛治箸
国語の授業(一行社)編集児童言語研究会
子どもといっしょに読みたい詩第1集第2集(たんぽぽ社)小林信次監修水内喜久雄編著
子どもに障害をどう説明するかすべての先生・お母さん・お父さ相川恵子箸仁平義明箸
んのために(プレーン出版)
i鰻MII、
子どもの側に立つ社会科授業の創造(東洋館出版)次山信男編著
子どもの権利条約カードブック日本ユニセフ協会
子どものためのアサーショングループワーク自分も相手も大切に園田雅代中釜洋子箸
する学級づくり(日本・精神技術研究所)日精研心理臨床センター編.
こわいことなんかあらへん(偕成社)福井達雨編
実践楢成的グループエンカウンター第5号(明治図惑)八巻寛治吉澤克彦
人権・同和教育の実践のために第10集神奈川県教育委員会
人橘・同和教育の実践のために第11巣子ども教育支援課
人樋教育読本にんげん「ひとぬくもり」(明治図謬出版)にんげん編集員会編
ちいちゃんのかげおくり(あかね書房)あまんきみこ作
日本国憲法(小学館)
日本国憲法(適話屋)
ねえ、ぼくのアスペルガー症候群の話、聞いてくれる?」(赤石番ジュード・ウェルトン著
店)ジョイン・テルフォード/イラスト
店)ジョイン・テルフォード/イラス)
繩
一人読み、話し合いで「読みの力」を育てる(学事出版)藤田伸一
光村ライブラリー第’7巻アニメーションとわたし・「わたし」とは樺島忠夫宮地裕渡辺実監
光村ライブラリー第17巻アニメーションとわたし・「わたし」とは樺島忠夫宮地裕渡辺実i
だれか他(光村図書出版株式会社)修
もちもちの木(岩崎轡店)斎藤隆介作・滝平二郎絵
もちもちの木(岩崎轡店)斎藤隆介作.滝平二郎絵
理解を深める表現読み小学校国寵3年(株式会社ルック)田村操松永美保
表現読み総合法教育研究会編
わたし出会い発見Partl大阪府人権教育研究協議会編監修平沢安政森実
わたし出会い発見~自分らしさを発見し、豊かな仲間づくりを目指監修平沢安政森実
す大阪府入梅教育研究協議会編
わたし出会い発見Part2大阪府人権教育研究協議会編監修森実新保真紀子
参考にしたサイト
NHKデジタル教材『日本とことん見聞録』
NHKデジタルミュージアム「番組ができるまで」「放送の歴史」
/n日mBhtm
hkDakB
ttp
/diplt日
気象庁ホームページ
財団法人インターネット協会「知っておきたいインターネットにおけ
る個人傭報保護と入梅一安心して個人情報を取り扱うためには」
h上巫!
■■
総務省「国民のための情報セキュリティサイト」
(社)著作権情報センター
文化庁「楽しく学ぼうみんなの著作権小学生版」
curitv/index・ht、
http://www・cric・orjD/
oIchiId/indexghtm
rRlnkeO4
どらと=わざ三三
「人権・同和」という言葉の持つ幅広さ、深さに気付かされたとき、いったいどこから研究を
始めたらいいのか、その入口で立ち往生してしまいました。そんな手探り状態のときに、私達は、
元神奈川県教育委員会教育庁教育部長白鳥稔先生に「これからの人権・同和教育」というテーマ
で人権・同和教育の現状を伺い、東海大学文学部心理・社会学科教授近藤卓先生に「いのちの教
育」というテーマで、昨今の子ども達の自尊感傭について多くの示唆をいただきました。
早速私達は子ども達一人ひとりの自己や他者への意識について調査したものを見直し自分自
身を大切にできることが「人権・同和」を学ぶ上での土台になると考え、どうしたら授業を通し
て自尊感情を高めていくことができるか、このことについて研究していこうというスタートライ
ンにつくことができました。ここにささやかながらその研究のまとめをご報告させていただきま
す。
授業を中心にすえて研究を進める中で、子ども達がお互いを認め合って生き生きと学んでいけ
るような授業の中にこそ最も人権・同和教育の目指すものが現れるのではないかと教師一人ひと
りが考えるようになったことは、研究を続けてきたことの一つの成果ではないかと考えておりま
す。
研究を進めるにあたっては、前出の白鳥稔先生、近藤卓先生をはじめ、多くの先生方に多大な
お力添えをいただきました。衷心よりお礼申し上げます。この研究が真に子ども達の血となり、
肉となって自分を、自分を取り巻く仲間を大切に感じられるよう今後とも鋭意努力して参りたい
'qmmmml
と思います。
ご指導いただいた先生方
伊勢原市教育委員会の先生方
元神奈川県教育委員会教育庁教育部長
東海大学文学部心理・社会学科教授
中教育事務所指導主事
春秋社「色のない空」著者
平塚子ども教育相談センター所長代理
白鳥稔先生
近藤卓先生
田中健鼠先生
久郷ポンナレット先生
仲手川勉先生
研究同人
岩下悦子
稗藤宏文
蒔田由希子
井山貴代
田中美和
渡辺大夢
秋山博史
山田百合子
天野美乃
吉川真代
石黒真理紗
河野京子
18年度梅林明央徳永秀実長嶋久江籾山忠範
齋藤左恵子
子枝一江子子子
佐久間孝明
喜正健典雅英敦
佐々木典久
原本岡山室藤岡
福兵西若小佐福
江り子志文治子
房ゆ友貿英健和
納田岡津野田
加太村深浦星多
繁枝美夫子那子子
美聡紀文加正恭
林口井井坂永天石
小山今今穂吉行白
19年度
布施典子
青木文子
相原秀子
高梨玲子
榎本浩
田中稚子
小永井檀子
堀田裕美
寺園ひろみ
江川幸子
藤井佳美
17年度吉沢俊一
笠原ヨシ子
牛島恵子小川恭子
竹田季代美
吉川つた
小椋佳子
銅、)