北海道大学工学部情報エレクトロニクス学科 システム情報コース システムデザイン System Design PART-III 電気電子システム設計(3) 小笠原悟司:システム変換学研究室 2007/06/26 センサの形式 タコ・ジェネレータ 速度発電機 パルス・ジェネレータ 一回転で決まった数のパルスを発生 レーザ・エンコーダ レーザの干渉を用いてパルスあるいは正 弦波を発生 レゾルバ ロータリ エンコーダ 移動量:パルス数 速度(ディジタル): 単位時間当たりの パルス数 速度(アナログ): f/V変換 レゾルバ R/D変換 R/D変換器 αとβの誤差を 零にするフィードバック ウォーターフォール型開発プロセスの例 滝から水が落ちていくように,開発を順番に進めていく 出展:開発プロセスの基本を学ぶ 内藤 裕史 日本アイ・ビー・エム http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/lecture/20061130/255501/ 品質保証の観点から見たウォーターフォール型開発プロセス 「品質の埋め込みプロセス」と「品質の確認・検証プロセス」に分け,前者の仕様を後者で検証 していく。両者の対応関係がV字型になるので,ウォーターフォール型をV字型モデルと呼ぶこ ともある 出展:開発プロセスの基本を学ぶ 内藤 裕史 日本アイ・ビー・エム http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/lecture/20061130/255501/ 制御システムを どのように構築するか ハードウェア アナログ ソフトウェア ディジタル ディスクリート ディスクリート 機械語 OPアンプ 標準ロジック アセンブラ アナログIC (特定機能) PLD/FPGA 高級言語 ASIC OS アナログかディジタルか アナログ制御は,直感的に解りやすく,処理速度 にも制限がなく,完全な連続制御系である。しか し,温度変化,経年変化に対する安定度が低く, 精度や雑音の点でも優れているとはいえない。 ディジタル制御は,安定性,制度,雑音などの点 では優れているが,離散(サンプル値)制御系と なり,ディジタル処理システムはサンプル周期で すべての制御処理を終了できる能力が必要であ る。 アナログ/ディスクリート回路 トランジスタ,抵抗,コンデンサなどの個別 部品を組合わせた回路で構成 現在ではアナログのディスクリート回路で 制御回路を構成することはほとんどない。 電力増幅回路,高電圧回路など特殊な部 分では,アナログ・ディスクリート回路がど うしても必要になる場合もある。 アナログ/OPアンプ回路 演算増幅器(OPアンプ)を用いた演算回路 (加減算器,積分器,非線形回路)などを組 合わせて制御回路を構成 アナログ制御回路を構成する最もポピュラ な方法 OPアンプ回路に精通しておくことは重要 アナログ/IC回路 特定機能を集積したアナログICを利用する,ある いは制御回路そのものを実現するアナログICを 作製して制御回路を構成 特定機能ICの代表例としては,アナログ乗算器, 変調/復調器,PLL(Phase Locked Loop)などが あげられる。 アナログICを有効に使えばコンパクトな制御回路 を設計することができる(特に製品化の場合には 有利である。) OPアンプ回路の基礎(1) Z1 Z2 機能 R R 反転増幅器 R C 積分器 R CR並列 一次LPF R CR直列 PI OPアンプ回路の基礎(2) PLL(Phase Locked Loop) f ÷m f×f n÷m 位相検波 VCO ÷n 入力と出力の位相がロック 任意の周波数を合成(周波数シンセサイザ) ディジタルとアナログのI/F コンパレータ(1bit A/Dコンバータ) A/Dコンバータ 逐次比較形, ⊿ ∑形,フラッシュ形などの 種類により,分解能,変換速度が異なる。 D/Aコンバータ 抵抗ラダー型が有名 センサとのインターフェース I/V変換,f/V変換,R/D変換 ソフトウェア処理かハードウェア 処理か ソフトウェア処理は,μコンピュータやDSPのプロ グラミングにより実現する。非常にフレキシブル な反面,μ秒オーダ以上の処理時間が必要であ る。 ハードウエア処理は,論理回路により実現する。 処理時間が早く並列処理も容易である反面,回 路規模が大きく変更が困難である。最近は PLD/FPGAが使われ,フレキシブルになってきて いる。 ディジタル/ディスクリート回路 トランジスタ,抵抗,コンデンサなどの個別 部品を組合わせた回路で構成 現在ではディスクリート回路で論理回路を 構成することはほとんどない。 リレー駆動回路など一部でトランジスタを 用いたディスクリート回路が使用されてい る。 ディジタル/標準ロジック回路 標準ロジックIC(ゲート回路,エンコーダ/デコーダ 回路,加算器,フリップフロップ回路,カウンタ,ラッ チなど)の個別ICを組合わせた回路で構成する。 TTL(74LS,74F),CMOS(74HC)などのシリーズが ある。 現在では標準ロジックICで論理回路を構成する ことは,PLD/FPGAの発展とともに少なくなってき ている。 オープンコレクタ(OC),オープンドレイン(OD)な どのワイヤードORには,ゲートICが必要不可欠 である。 ディジタル/PLD・FPGA回路 PLD(programmable logic device)/ FPGA(Field Programmable Gate Array)は自由に論理回路 をプログラムできるデバイスである。 ハードウェア記述言語(HDL)で記述して論理合 成する。論理シミュレーションにより動作確認後, 実際にデバイスに書き込む。HDLとしては, VHDLとVerilog HDLが有名 現在ではデバイス内にμコンピュータやDSPを実 装することも可能になっている。 ディジタル/ASIC回路 ASIC (Application Specific Integrated Circuit) とは、特定の用途向けの集積回 路である。 ディジタル乗算や浮動小数点演算などの 特定の処理や,特定の機器の演算処理な どを集積回路にしたもの。 主に大量生産される機器に使用される。
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