中学1 中学1年「哲学」 哲学」テキスト 18 テーマ 2学期を 学期を完成させよう 完成させよう あと2日で期末考査。2学期のまとめのテストです。もちろん、各教科の学習事項を完全 に習得することが目標ですが、併せて、開智未来の学びのスキルと姿勢も確立してださい。 平成24年12月10日(月) 1 開智未来中学校・高等学校長 関 根 均 2学期の学びは自分を成長させましたか 正しい学びは人間を成長させる。 1年生のみなさんはだいぶ成長しました。多くの人が正しく学んでいるからだと思います。 では、「正しい学び」とはどのような学びだと思いますか。 2 2学期期末考査へ向けて (1) 振り返りを身体化しよう 振り返りは3つありましたね。「整理、読み返し、想起法」です。あと4か月で開智未来に入 学して2年が経ちます。皆さんも3年生になります。そこで今回の期末考査では「振り返りのス キル」を完全に身に付けてほしいと思います。このスキルは社会人になってからも役立ちます。 各分野でトップを走っている人はこのスキルを身に付けています。 なお、読み返しはノートだけでなく、テキストやプリントも含まれます。 それから、明日までに机の中とロッカーの中を整理してください。いらないプリントは捨てま しょう。大切なプリントはノートに貼ったり、ファイルに綴じ込んだりしてください。もちろん、 読み返さなければ意味がありません。読み返すときは「ぬり絵・書き加え」です。 (2) 「速く正確に読む」「速く正確に書く」 今回の期末考査では、テストの文章量が多い教科がいくつもあります。問題文を速く正確に読 むようにしましょう。その方法は大切なところをもぎ取りながら読むことです。これは読む訓練 でもあります。また、たくさん書かせる教科が多いです。英語のスペルを速く書く、数字を速く 書く。普段からメモを速く書くようにしてください。開智未来では「もぎ取り読み」や「メモ」 を徹底していますが、それらの力が身についたか「定期考査」で確認したいと思います。 特に、数学は速く正確に計算できるようにしてください。ポイントは2つです。『(1) 基礎が しっかりしていること』『(2) めんどうな計算を苦とも思わずテキパキ計算すること』。 数字や計算式を速く正確な字で書けるようにしてください。また、見やすいように整理して書 くようにしましょう。できる人の答案は整理されていて美しいです。美しい答案を意識してくだ さい。 「頭を整理するとはノートや答案を整理することです」 3 ケアレスミスはケアレスによるのか? 「私はケアレスミスが多い」と思っている人は決して少なくありません。でも、はたして「ケ アレス」(注意が足りなかった)なのでしょうか。 ケアレスミスはちょっとしたミスではありません。私は細心の注意をする力がなかったからだ と考えます。 なぜ、細心の注意ができなかったのでしょうか。余裕がなかったからです。問題を解くことで 汲々(きゅうきゅう)としていたからです。 勉強のことはスポーツに置き換えることができます。脳も身体の一部なのですから当然です。 - 1 - しかし、身体のことは分かるのに頭の中のことはわからないものです。だから同じように考えら れず、脳は身体と別だと考えてしまうのです。野球の守備でエラーをして「ケアレスミス」と言 う人はいないでしょう。練習が足らなかったからです。体操選手がより高何度の技を磨いている から普通の何度の技を完璧にこなせるのです。勉強も同じです。練習が足りなかったのです。ま た、そのレベルの問題が理解できたという状態ではそのレベルの問題は解けないのです。それが 実力というものなのです。 だから、ケアレスミスは単なるケアレスの問題ではありません。まさに実力の問題なのです。 4 自分はどの段階? (1) なぜ50点とれないのか:「わからないところがよくわからない」人に 一番心配な人は「あきらめてしまった人」です。「もういいや」と勉強をあきらめてしまった 人です。わかるようになるための第一歩はテキストを開いてやり直すことです。わからないから 嫌いになる。「あとでやろう」「やる気になったら始めよう」と逃げてしまう。テキストを開け て勉強を開始すれば不安は少しなくなるはずです。まず行動すること。そこから何かが変わり始 めます。これは勉強だけのことではありません。 次に心配な人は「わからないところがよくわからない人」です。その人はまずわからない所を はっきりさせましょう。そこで「○△×法」です。わかないところがわかったら一つずつ片づけ ていきます。一人でわからない場合は友だちに聞きましょう。質問することも勉強です。質問す ることで自分のわからない所がより具体的になってくるからです。 (2) なぜ80点とれないのか:「わかったからできる」と思っている人に 「わかる」と「できる」は違うことです。「2 ケアレスミスはケアレスによるのか?」のと ころで書いたとおりです。たくさん問題を解くことです。そして、速く正確に解けるようになる ことです。 いつも、60点台・70点台の人は「徹底的に習得する」ことを覚えること。このタイプは全 力を出し切れないタイプです。ものごとは中途半端で満足しないこと。これが伸びる方法です。 (3) なぜ90点とれないのか:「難しいから面白い」と思えない人に 難問が解けなかったからです。すでに書いたように、試験のレベル以上のレベルができるよう にならないと高得点は取れません。上のレベルの問題が解けるからその下のレベルの問題で満点 が取れるのです。 そこで90点以上を取るためには難問に日頃から挑戦することが大切です。難しくてわからな いから嫌だと考えるのではなく、難しくて解けないから面白いという気持ちになることです。 世の中、上には上がいます。より高難度の問題に挑戦していきましょう。 5 冬期講習は自分の力を伸ばす 上の3つの中で自分はどの段階でしたか。 冬期講習では夏期講習と同様「プルアップ・ミドルアップ・ビルドアップ」に分かれます。自 分の学習レベルに合った講座を受けて、もう一つ上の自分を目指しましょう。 自分は大きくなれるんです。大きくなると次の自分が見えてきます。 (1) プルアップ:『教わったことができる』段階から『未知の問題難題を解く』レベルへ。 (2) ミドルアップ:速く正確に、手際よく。整理されたノート、答案を。 (3) ビルドアップ:わからないところを明らかにし、教わったことをできるように。 6 冬休みは幅広い、ゆたかな学びを 期末考査後にお話しします。 7 学びは団体戦!私たちは「奇跡の第2期生」です! 本日の環境未来学では、10月に実施したベネッセ「学力推移調査」の個票を返却します。自 分の力を全国レベルで確認してください。また、これからの目標も決めましょう。 さて、1月31日(水)には「Z会模試」があります。目標は3教科の平均偏差値を55にする ことです。昨年も偏差値55を目標にしましたが、結果は約50でした。2期生の君たちなら開 智未来の目標を達成できると思います。「日本一」に向けて全員で頑張りましょう! 学校としても一つ上の学校になりたいと思っています。 - 2 -
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