秘境の雰囲気漂う紅葉の渓谷 付知峡

秘境の雰囲気漂う紅葉の渓谷
付知峡
2009. 9 月公開
写真提供・中津川市観光協会(イメージ)
裏木曽を流れる付知川の源流・付知峡(つけちきょう)は大自然の奥深く、知る人ぞ知る紅
葉の名所です。秋にはたくさんの滝や澄みきった渓流が紅葉に彩られます。鮮やかな紅葉を
独り占めするかのような贅沢な気分を味わいにいらしてみませんか。
秘境の雰囲気漂う渓谷へ
下呂駅から白谷橋
JR高山本線下呂駅前から美濃路きっぷを利用して濃飛バスと北恵那交通バスに乗り、約48分で付知峡
へ。
しばらくすると青川の異名を取る付知川が見えてきます。
その名に違わず川は澄んだ青磁色。空色にも
見える不思議な色あいに思わず身を乗り出してしまいそう。川を遡り、付知峡倉屋温泉バス停でバスを降
りましょう。
バス停から5分ほどの白谷橋から望むのは、赤く染まり、重なりあって遥か遠くまで続く山並み
と山裾を流れる青い付知川。色鮮やかな裏木曽の眺めにしばし時を忘れてしまいそうです。
付知峡散策 MAP
0
600m
N
秋の山道を歩く
白谷橋から不動滝
白谷橋からしばらく車道に沿って歩きます。付知峡の宿泊施
設や食事処などの案内板を右に折れ、赤く塗られた宮の上橋
へ。橋は低い位置に架けられているため、川面を近くに見るこ
とができます。
ここから川を少し離れますが、時折、木立の合
間から見える流れが心を癒してくれるよう。不動橋で、岩の転
がる激流となり渓谷の趣を見せ出した付知川が見えたら橋の
たもとに掲げられた
「不動滝遊歩道」
の矢印が示す山道へ。
い
がぐりの里・中津川の山だけあり、
あちらこちらに栗のイガが
落ちていることがあります。
「不動滝まであと20分」
「不動滝ま
であと10分」
の看板に励まされながら、山道を進み
「不動滝ま
であと少し!」の看板で大きな車道にぶつかりました。すぐに
「ようこそ不動滝へ」の大きな看板が見え、不動滝に到着で
す。不動滝への散策路の入口には水飲み場が設置され、木曽
御岳の湧水を飲むことができるので、冷たい清水で乾いた喉
(イメージ) を潤しましょう。そばに食事処もあり、温かい山菜うどんや名
温かい山菜うどん
物・五平餅を食べることができます。
紅葉の滝をめぐる
滝めぐり
散策路を下り、滝に近づくと冷気と轟音が押し寄せてくるよ
う。
まず見えるのは切り立った巨大な断崖をまっすぐに滑り落
ちる観音滝。晴れた日には滝壺に虹がかかることも。観音滝の
すぐ下には、
目もくらみそうなほど深い滝壺に大迫力で注ぎ込
む不動滝。不動滝の真上を通る散策路からは、上流から断崖
絶壁を縫うように流れくる付知川と、流れを赤く黄色く彩る紅
葉が織り成すダイナミックな美しさを見ることができます。近
くに祀られたお不動様にお参りし、仙樽の滝へ。一度に3人ま
でしか渡れない吊り橋を渡り、川岸へ下ります。
まだ仙樽の滝
は岩陰に隠れているというのにすでに大量の水しぶきが流れ
きて、
どうどうという轟音が胸に響くよう。大岩の残る川沿い
を歩くと、大きくうねる滝が姿を現します。そばに寄るのも恐
ろしいまでに迫力を持つ滝のもとで、鮮やかな紅葉を見る贅
沢な気分を味わいましょう。
橋から見下ろす紅葉
(イメージ)
不動滝
写真提供・付知町観光協会
攻橋から付知峡倉屋温泉
滝から不動橋まで戻り、車道を歩いて目指すのは付知峡の紅
葉名所・攻橋。上から見ると、紅葉と流れの美しさを一緒に見
られます。山の緑を溶かしたように青く澄みわたった渓流に、
真っ赤なカエデとドウダンツツジ、黄色いナラが枝を伸ばす様
は絵に描いたような美しさ。足を延ばして本谷橋からの紅葉も
おすすめです。攻橋から車道を歩き、再び付知峡倉屋温泉バス
停へ。バスが来るまで時間があったら、バス停前の「おんぽい
(イメージ)
本谷橋からの紅葉
紅葉の見頃:例年 10 月中旬∼11 月中旬
写真提供・中津川市観光課
の湯」
に立ち寄られてもいいでしょう。木曽五木のヒノキやサワ
ラを用いた香りのいい木桶風呂に加え、開放感あふれる露天
風呂も備えた充実の入浴施設です。
夕森山や恵那山を望む露
天風呂で散策の疲れを癒されてはいかがですか。
店舗情報
食事処「不動滝ひろづき」
営業時間:9:00∼17:00
定休日:要問合せ
定休日:無休
電話:0573-82-2950
取材協力
中津川市観光課
付知町観光協会
不動滝ひろづき
※時期や天候により景観がきれいにご覧いただけない場合がございます。あらかじめご了承ください。
※付知峡へのバスは少ないので事前によくお調べの上、お越しください。