国際交 流 - 小野市国際交流協会

国際交流
SINCE 1987
THE BULLETIN OF ONO INTERNATIONAL ASSOCIATION
講師
ソリスト
はるみ(ソプラノ)
保坂
高津
久美子(ソプラノ)
保科
康子(ソプラノ)
博光(テノール)
賛助出演者
大津
藤田
藤井
藤原
聖子(司会)
一博
平尾
多美納(フルート) 西岡
知子(ピアノ) 迎
道代(ソプラノ)
肇聡(バリトン)
昨年11月25日、「国際交流のつどいⅡ」が、うるおい交流館エクラホールにおいて、華々しく開催さ
れました。今回は『イタリアの薫りをあなたに』と題して、おなじみのカンツォーネ、オペラ、オペレ
ッタの名曲の数々にふれて、イタリア文化の一端を理解していただこうと企画しました。
小野市国際交流協会合唱団 CORO di ONO は、保科康子さん、高津久美子さん、大津はるみさんの3人
のソプラノソリストと、一般公募の28人で結成されました。
その28人の歌唱指導をしてくださったのは、兵庫教育大学の保坂博光教授です。生まれて初めてイタ
リア語の歌を歌ったメンバーが、たった3回の練習で、見事に舞台で歌声を披露できるまでになったの
は、ひとえに保坂先生のご指導のおかげです。
保坂先生には、ソロで「カタリカタリ」、大津さんとのデュエットで 歌劇『ドン・パスクヮーレ』
より「もう一度愛の言葉を聞かせて」、保科さんとのデュエットで 歌劇『カルメン』より「聞かせて
おくれ、母の便りを」などを歌っていただきました。
またソプラノの藤原道代さん、バリトンの迎肇聡さん、フルートの平尾多美納さん、ピアノの西岡知
子さんに賛助出演をお願いし、本格的なクラシックコンサートを、みなさんに楽しんでいただくことが
できました。
このコンサートの模様は、山本正氏の撮影・編集により、余すところなくDVDに収められています。
当日参加されなかった方も、ぜひこの機会に、DVDでイタリアの薫りを味わっていただきたいと思いま
す。
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2005 年度後半 小野市国際交流協会の活動・事業
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8 月 6 日 ヒューマンフェスティバル
9 月 7 日~19 日 姉妹都市絵画交換
リンゼイ市の学校から届いた絵画の展覧会を行いました。
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9 月 10 日~12 月 17 日 第10回日本語教室
9 月 24 日・10 月 15 日・11 月 26 日・12 月 17 日・1 月 28 日・2 月 25 日・3 月 25 日
小野国際交流クラブ例会
☆ 9 月 29 日 ALT歓迎会
☆ 10 月 9 日 日本語ツアー (日本語教室親睦旅行)
そば打ちの体験
自分で打ったそばが昼食です
りんご狩りがデザートです
☆ 10 月 23 日 国際料理教室
☆ 11 月 25 日 国際交流のつどいⅡ
☆ 11 月 8 日~ 12 月 13 日 中級英会話教室(6回)
小野南中学ALTのケン先生に講師をしていただきました。
☆ 11 月 16 日~ 12 月 14 日
初級英会話教室(5回)
小野高校ALTのエイミー先生に講師をしていただきました。
中級英会話教室
☆ 12 月 11 日
国際料理教室
初級英会話教室
外国人とのふれあい会
フットサルと餅つきを行いました。
フットサルのゲームを行いました
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1 月 14 日~ 3 月 25 日
1 月 18 日~ 1 月 29 日
優勝チームです
餅つきも行いました
第11回日本語教室
姉妹都市絵画交換
市内の小中学生の優秀作品を展示後、リンゼイ市に寄贈しました。
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2 月 8 日~ 3 月 8 日
初級英会話教室(4回)
小野高校ALTのエイミー先生に講師をしていただきました。
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2 月 20 日~ 3 月 13 日
ポルトガル語入門講座(4回)
加西市在住のクラウジオ・パゾットさんに講師をしていただきました。
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2 月 21 日~ 3 月 28 日
中級英会話教室(5回)
小野市ALTのケン先生に講師をしていただきました。
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ポルトガル語入門講座
2006年度前半 小野市国際交流協会の活動 予定
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4 月~ 国際交流クラブ
5 月~ 第12回日本語教室
5 月 14 日 総会
5 月 21 日 ハーブフェスティバル
6 月 国際交流のつどい
7 月 リンゼイ市訪問団受け入れ
リンゼイ交換学生(奈良観光)
詳しい活動予定・報告は随時ホームページ・「広報おの」 に掲載しています。
私の「異文化」体験(2)
河嶋榮里子
最近のことをお話しよう。最近と言っても、もう2年あまり前のことだけれ
ど。
アマンダとは、英会話サークルの親睦会で会った。 すらりと背が高く
端整な顔立ち、物静かでまじめな女性だった。 ちょうどそのころ、私が所
属している子育てサークルでは、子どもたちが英語に親しめるようなイベ
ントの企画を考えていた。 それを手伝ってもらえないか、アマンダにお願
キャラとトラヴィスと子どもたち
いしてみたら、二つ返事で引き受けてくれた。 イベントのスタッフとのうち
(浄土寺にて)
あわせに、彼女は友人のキャラを連れてきた。 二人ともカナダ人だが、ク
ールなアマンダとは対照的に、キャラは小柄でぽっちゃりしていた。 最初に会った時から、いちいちオ
ーバーなリアクションで、私たちを大いに楽しませてくれた。 何度か顔を合わせるうちに、みんなすっ
かり仲良くなった。 大学を出たばかりの若い二人とは、かなり年齢差があったし、私のつたない英語で
は、お互い十分に意思が通じたとは思えない。 しかし、女同士が仲良くなるには、年齢も言葉や文化
の違いも、ほとんど問題にならない。 外国人でも日本人でも、人の気持ちや感情は変わらないのだか
ら、自分の国の友人を大切にするのと同じように、外国の人たちともつきあえば、心は通じ合うものだと
信じている。
キャラは、お正月をとても楽しみにしていた。 フィアンセのトラヴィスが、来日するからだ。 「二人で
着物を着て浄土寺に初詣はどうかしら。」 と提案したら、キャラは目を輝かせて興味を示した。 日本人
の友人たちも、子どもを連れていっしょに行きたいと言ってくれた。
1月5日、二人はわが家にやって来た。 着付けは、お母さんにお願いした。 長年新舞踊を続けてい
る主人の母にとって、着物の着付けは お手のもので、二人に晴れ着を着せる計画を話すと、大賛成し
てくれた。 キャラには私の小紋の着物を、トラヴィスには主人の羽織袴を着てもらった。トラヴィスの着
付けには、主人も協力してくれた。 トラヴィスは、がっちりした体格で、着物がよく似合った。 着付けの
あいだじゅう、物珍しいこともあって、二人は とても嬉しそうだった。 彼に、主人の曽祖父の日本刀を
持たせてあげると、何度も姿見に自分を映し、「『ラスト サムライ』 みたいだ!」 と、子どものようにはし
ゃいでいた。
その日は、雲ひとつない良いお天気だった。 晴れ着姿の若いカナダ人のカップル、日本人女性3人
と子供たち7人の総勢12人で、浄土寺の境内を散策した。 履きなれないはずの足袋に草履ばきで、境
内の石砂利のうえを、そろりそろりと歩く二人のようすは、まるで日本人の立ち居振る舞いを研究してき
たのかと思うほど日本人的だった。 友人の娘が「鳥居の上にうまく石を乗せることができたら、願い
事がかなうよ。」と教えると、二人は長い間一心に石を投げていた。
この浄土寺で、私は自分の勉強不足を思い知ることになった。 彼らは、形の違うお墓があることや、
赤いエプロンをしている小さな像は何かと尋ねた。 日頃見慣れていて気にもとめないので、あらためて
質問されても返答に困った。 もっと恥ずかしかったのは、国宝阿弥陀三尊像について、まるで説明で
きなかったことだ。 これまで 自国の文化や伝統に無関心すぎたことを反省した。
アマンダとキャラは、その年の夏帰国した。 わが家で ささやかな送別会
をした時、友人やその子どもたちも集まってくれた。 そのあと大人たちだ
けで、カラオケに行った。 最後は楽しく笑ってお別れするつもりだったの
に、歌っている最中に涙がこみ上げてきた。 みんなで肩を抱きあって、別
れを惜しんだ。 何度経験しても、別れはつらく寂しいものだ。 でもその日
が来るのは最初から分かっていることだから、一緒にいる時間をできるかぎ
り大切にしようと、いつも心がけている。
これから先の彼女たちの人生に、私たちとの出会いが少しでも役立って
アマンダとキャラと子育てサー
くれたら、これ以上嬉しいことはないし、またそうであることを心から祈って
クルのお母さんたち
いる。
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Ono City Experience
先年、英会話サロンの講師をお願いしたマ
イクさんに原稿を寄せていただきました。
I can still remember my first time coming to Ono City. It was July 21, 1998. I was starting a new job, as
an English teacher, and was driving around with another teacher to learn about the area. He decided to go
swimming at the pool across from Saty and told me that I could walk around for a few hours. In that time,
I discovered a peaceful small town with giant “Sorobans,” beautiful ponds, convenient shopping centers
and restaurants. Also, the people were friendly and very eager to talk. Since that day, Ono city has been
an important part of my life. It has been a place to work, relax, have dates on the weekends and meet friends
for lunch. Now, since getting married last year, it has become my home.
Three years ago, an old friend invited me to an event for the Ono City International Association. The event
was a walk from the Ono City Office to Himawari Park. It was rainy in the morning and some people thought
the day’s plans would be cancelled. But, fortunately, it went on. Because of this one day, I became more
involved in the Ono community through Japanese and English lessons, bus tours and new friendships with people
of many different backgrounds. I feel lucky to have been involved with the association for the past few years
and thank all of the members, past and present, for the difference they have made in my life. I look forward
to many more years of being a part of the “Ono Family” and wish everyone peace and prosperity for the future.
Mike Konig (Ono City International Association)
小野市での体験
初めて小野市に来た時のことを今も鮮明に覚えています。1998年7月21日のことです。私は英語教師として
の新しい仕事を始めたばかりだったので、この辺りについての知見を広めるために、他の教員を乗せて車を運転して
いました。彼はサティの前を渡ってプールに行くことにしました。また、その周りでは数時間散歩することができる
と教えてくれました。その時、私は大きなそろばんを掲げ、美しい池、それに便利なショッピングセンターとレスト
ランのある平和な小さな町を発見したのです。又、小野の人々はとても気さくで、話すことに熱心でした。その日か
ら小野市は私の生活の中の重要な部分となりました。小野は、働き、くつろぎ、週末にデートをしたり、友人とラン
チを楽しむ場となりました。そして、昨年結婚してからは、ここが私の町になりました。
ある旧友が3年前、小野市国際交流協会のイベントに誘ってくれました。それは、市役所からひ
まわりの丘公園まで歩こう!というものでした。朝はあいにくの雨でしたので、イベントは中止さ
れるかと思った人もいたようでしたが、幸い開催されました。
あの日から私は、日本語教室や英会話教室、バス親睦旅行や様々なバックグランドをもつ人々と
の新しい友情を通じて、より深く小野の地域社会の中に参加することができたと思います。
この数年間この協会の行事に参加するができ、幸せに感じています。また、この協会の会員の皆
様に出会うことにより、私の人生は豊かになったと思います。そして、日本での私の生活で得られ
た異文化体験を与えて下さったことについて、過去にお会いした会員と現在お付き合いしている会
員に、感謝申し上げます。さらに、これから何年も何年も、
『小野ファミリー』の一員でおれること 米国ハワイ州出身
を願っています。皆様のご健勝とこれからのご発展を・・・・
マイク コニク(Mike Konig) (小野市国際交流協会会員)
《日本語教室のお友達紹介》
ジョセフ・ソリアーノ・デ・ローサントスさん
ルイス チャン シゲトウさん
年齢:
24 歳
年齢:
46 歳
出身:
フィリピン
出身:
ペルー
日本にきて:
1年
趣味:
バスケット・ニュースを見る
仕事:
電子機器組み立て
<メッセージ>
日本はほんとにいいところです。日本の文化は、と
てもおもしろいです。特に日本の季節がおもしろいで
す。
日本語が上手になりたいから、一生懸命勉強してい
ます。日本に3年間仕事でいる間に、日本語の勉強を
しています。日本語がまだ上手ではありません。だか
ら皆さん、日本語を教えて下さい。皆さんは私の先生
です。一生懸命がんばりますのでどうぞよろしくお願
いします。
妻:
イリス(44)
娘:
パティ(23)、ジャッキー(22)、
フィオレラ(21)、ルイサ(16)
<メッセージ>
日本に着いた時は、2~3年働いてお金を貯め本国へ帰ろうと
思っていましたが、何ヶ月か働くうちに日本が好きになりました。
日本人の優しさと礼儀正さ、仕事の規則を守る誠実さに皆大変
驚きました。
日本で生活を始めてから、14 年が経ちました。
なかなか皆さんに伝える機会がないので、この場を借りて、貴
重な時間をさいて、ボランティアで私たち外国人の生活向上のた
めに活動してくださっている、小野市国際交流協会のみなさんに
心からお礼を申し上げます。
小野市国際交流協会
小野市中島町 72 番地 小野市うるおい交流館エクラ内
TEL:0794-63-8156 FAX:0794-62-2400
mail
: [email protected]
HomePage: http://oia.dip.jp/~oia/
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