スキャナの画像補正機能を活用してきれいにスキャンしてみよう 鉛筆書きのレポートをスキャンすると線が薄くて読めない、古い書籍や逆光の写真をスキャンすると 色がぼやけたり人物がはっきり見えない場合があります。こういった画像をきれいにスキャンするため に、スキャナの画質補正の機能を活用してみましょう。 ■最初に スキャナに読み込む画像を入れて、読み込むモードを必ず [プロフェッショナルモード] に選択して 下さい(スキャナを起動させてすぐに [全自動モード] で動き始めたら、一旦キャンセルしてモードを 変更して下さい) 。 [プレビュー] ボタンをクリックして右側にプレビュー画面を表示させます。このプ レビュー画面で画質補正を行います。 作業しやすいように [通常表示] に切り替えておく プレビュー画面 1/6 ■線が薄い鉛筆書きの書類をスキャンするときは■ HB の鉛筆で書いた白黒のレポート用紙などをそのままスキャンすると、下画像のように線が薄く非常 に読み取り辛いため、画像データとして使用に適さない場合があります。そういったときに線をはっき り見せる補正がいくつかあります。 ※この作業はスキャンの前段階であるプレビュー時点での操作になります。 補正が完了したら、スキャンボタンをクリックしてスキャンを実行して下さい。 スキャナのデフォルト値でスキャンした場合の画像 ・イメージタイプをモノクロに選択して補正する場合 出力設定のイメージタイプは通常 24bit カラーになっていますが、モノクロを選択します。下部に表示 される [調整] の [しきい値] で鉛筆の線をはっきり表示できる値に合わせます。 ※あまり [しきい値] を強くすると、線が潰れたり跳んだりするので気をつけましょう。 弱 強 2/6 ・ [ヒストグラムの調整] で線を補正する場合 イメージタイプを 24bit カラーのまま、まずはプレビューを表示します(1 ページ目参照)。 [調整] の左から 2 番目の [ヒストグラム調整] ボタンをクリックすると、ヒストグラム調整ウインドウ が表示されるので、グラフ下の▲▲△の位置を調整して線の濃淡を調整します。 ▲▲△の3つの定点を移動させる ことによって、線の微妙な濃淡を調 整することができます。 ・ [濃度補正] で線を補正する場合 イメージタイプを 24bit カラーのまま、まずはプレビューを表示します(1 ページ目参照)。 [調整] の左から 3 番目の [濃度補正] ボタンをクリックすると、濃度補正ウインドウが表示されるので、 グラフ部分をドラッグ&ドロップしながら、線の濃淡を調整します。 曲線グラフで明るさとコントラス トの両方を一緒に調整できます。 曲線上の黒点が現在のプレビュー 画像に反映している値となります。 3/6 ■写真やカラーの印刷物をより鮮明にスキャンしたいときは■ 古く色あせた写真や逆光の写真などは、補正機能を使用して画像を調整出来ます。また、スキャナの 補正機能を活用してスキャンした場合、スキャン後に画像編集ソフトを用いて補正する場合より画質の 劣化を抑えることができます。 ※この作業はスキャンの前段階であるプレビュー時点での操作になります。 補正が完了したら、スキャンボタンをクリックしてスキャンを実行して下さい。 まず1ページ目を参考に、プレビューを表示します。 ・印刷物や古い写真の色を復元する場合 1.退色復元にチェックを入れると、元の色に近づくよう自動で補正されます。 元の画像 2. [調整] の中の [イメージ調整] ボタンをクリックしてイメージ調整ウインドウを表示して、各調整 バーで色合いや明暗を変更して下さい。 補正が上手くい かなかった場合、 下部にあるリ セットボタンで 調整前の状態に 戻すことが出来 ます。 4/6 ・逆光の写真を補正する場合 1.逆光補正にチェックを入れます。 スキャナ側が背景と人物のカラーバランスを考慮して陰影を補正します。 元の画像 2. [調整] の中の [カラーパレット調整] ボタンをクリックしてカラーパレットウインドウを表示し ます。合わせたい色合いの方向をクリックします。下画像の真ん中の赤線で囲まれた五角形の色が反映 されます。 明 濃 淡 画像に反映される色 5/6 暗 3. 右上のスポイトボタンをクリックしてプレビュー画面の画像の上(どこでも OK)を1クリックす ると、色合いが反映されます。複数の色を調整することで画像の雰囲気を柔らかくすることもできます。 下の画像は緑色を淡く調整して反映させたものです。調整前の画像と比べてみましょう。 スポイトボタンをクリックし、 プレビュー画像上でクリック 調整していて元に戻したい 場合は、下部のリセット ボタンで調整前の色に戻す ことが出来ます。 調整前の色合い ■最後に 今回の例に沿った使い方だけではなく、[調整] の中のいくつかの機能を組み合わせて補正することも 可能です。自分の使いやすい機能を上手に活用すると一層スキャナを楽しく使うことが出来るでしょう。 6/6
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