地域ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ･ﾏﾙﾎﾞﾛｰ Herzog ヘルツォグ Marlborough, N.Z. 土壌砂利の多い河岸の沖積土壌設立年気候１９９ 6 年冷涼で夏乾燥。ＨＤＤは約１１５０（ﾃﾞｨｼﾞｮﾝやｶﾞｲｾﾞ生産量 3,000ｹｰｽ (2004 年現在) ﾝﾊｲﾑとほぼ同じ）日照時間がＮＺで最も長い地区の一つﾜｲﾝﾒｰｶｰﾊﾝｽ･ﾍﾙﾂｫｸﾞ Hans Herzog 取り扱いワイン Pinot Noir スピリット・オブ・マルボロー Spirit of Marlborough モンテプルチアーノ Montepluciano ピノ・ノワールスイス人ハンスとテレーズのヘルツォグ夫妻が経営する小規模で高い品質を誇る注目のワイナリー。ハンス・ヘルツォグはチューリッヒ湖南岸のベーデンスヴィルで醸造学を学び、低収量からのピノ・ノワールとシャルドネ、ボルドー・ブレンド造りに専念。たちどころにスイスを代表する醸造家として脚光を浴びました。テレーズはチューリッヒ郊外ビンテルトゥールに、ミシュランの 1 ツ星を獲得したタッジェンベルクというすばらしいレストランを経営していました。二人はより高い品質のワインと料理を提供できる場所を探してカリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランドのワイン産地を訪ね歩きました。目指したのはワールド・クラスのピノ・ノワールとボルドー・ブレンド。しかし、ピノ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニヨン両方に適した場所はそう簡単には見つかりませんでした。カベルネは涼しい地区から温暖な地区まで幅広い場所に適応できる品種ですが、高品質なワインを造るには完熟ぎりぎりの涼しい産地が最適。早熟で気難しいピノ・ノワールはそれよりももっと涼しい場所を好むからです。何十ヶ所も検討した結果、理想の場所として最後に選んだのがマルボローを流れるワイラウ川岸にある砂利質土壌の土地でした。マルボローはピノ・ノワールで定評を築きつつありますが、カベルネには涼しすぎて熟さないと考えられていました。ところが、川のほとりの石ころだらけの場所は水はけがよいので根が冷えず、石や砂利が太陽光を吸収し夜間に放出するため土壌表面温度も周りより高くなるのです。ヘルツォグ夫妻はピンポイントでこの温暖なスポットを手に入れたのです。ワイン造りにはヨーロッパの伝統的手法を用いています。栽培密度を上げ収穫は全て手摘み。長い醸しで色素と上質なタンニンを十分に引き出します。ヘルツォグのワインはみなシルクのように滑らかで緻密です。あまりにバランスがよすぎて、若い頃には軽くてシンプルなワインと見られることもあります。ところが熟成とともに本来の濃密で複雑な風味がどんどんとあらわれてきます。洗練されたヨーロッパの気品と、クリーンで嫌味のないニュージーランドの味わいが一体となり類稀な個性を生み出したワインです。輸入元：ヴィレッジ・セラーズ株式会社〒935-0056 富山県氷見市上田上野 6-5 TEL0766-72-8680 Fax 0766-72-8681 ピノ・ノワール容量品種ｽﾀｲﾙ期間特徴料理 Pinot Noir ：７５０ｍｌ：ピノ・ノワール：赤辛口／中７∼10 年クローン 5（カリフォルニア）、114、115、667、777（全てフランス）のクロー：ンを使用。4∼5 日の低温浸漬、天然イーストで発酵、フレンチ・オークでマロラクティック発酵後、12∼14 ケ月間フレンチ・オークで樽熟成。フィルターはかけない。甘いラズベリーやプラムの果実香、トリュフなどの香り。リッチでグリセリンとアルコールが高く滑らかな舌触り。濃縮したボディとしっかりしたタンニンと酸味による骨格がある。鴨のコンフィ、ポークソテー・モリーユ茸ソース、ブリの照り焼きなどと。スピリット・オブ・マルボロー容量品種ｽﾀｲﾙ期間特徴料理：７５０ｍｌ：メルロ 60％、カベルネ・ソーヴィニヨン 15％、カベルネ・フラン 15％、マルベック 10％：赤辛口／中７∼１０年オープン・ファーメンターで天然イーストを用いて発酵。発酵後の醸しは 12 日間。他：のニュージーランドの赤ワインよりも醸しを長く行い色素とタンニンを抽出。マロラクティック発酵後ブレンドし、アリエ、ネヴェール、トロンセのフレンチ・オークで 2 年間熟成。フィルターはかけないで瓶詰め。深みのある上品な香り。プラム、ブラックベリー、ミネラル、ほのかなスパイス、森林などの香り。きめ細かでヴェルヴェットのようなタンニンがたっぷりとある緻密な味わい。スモーキーなオーク香とニュージーランドらしいドライな酸味のフィニッシュ。ローストビーフ、ラムの香草焼き、肉詰め椎茸のオイスターソース煮などと。モンテプルチアーノ容量品種ｽﾀｲﾙ期間特徴料理 Spirit of Marlborough Montepluciano ：７５０ｍｌ：モンテプルチアーノ 85％、カベルネ・フラン 15％：赤辛口／やや重７∼１０年オープン・ファーメンターで天然酵母を用いて発酵。発酵後の醸しは 12 日間。他のニ：ュージーランドの赤ワインよりも醸しを長く行い色素とタンニンを抽出。マロラクティック発酵後ブレンドし、アリエ、ネヴェール、トロンセのフレンチ・オークで 2 年間熟成。フィルターはかけないで瓶詰め。熟した果実と独特のスパイシーさが結びついたエキゾティックな香り。スピリット・オブ・マルボローよりも酸味とタンニンが控えで芳醇な果実味が強い。やさしくシルキーな口あたりの中に濃密な味わいがある。牛網焼きバルサミコソース、豚肉アボカド巻き揚げ、タンシチューなどと。（2005 年 8 月作成）