髪か 摘つ む

髪に纏わるいろんな話
髪れたぁ
–葉月アンファー株式会社 2008.8
暑さ厳しき折り、吹きでる汗と額に絡まる長い前髪がうっとうしくなってきました。伸びきった暑苦しい髪の毛をカッ
トして、さっぱりしたヘアースタイルでお祭りや花火大会に出かけると、心までウキウキしてしまいますね。
髪や頭皮に最もダメージを受けやすい夏、頭皮の健康と元気な髪のために、髪にまつわる情報をご提供します。
【今月の髪ワード】
文学の世界において“髪”は、ヒトの健康状態や生活風景、心理状況を表現することに活用され
てきました。世界有数の美髪を持つ日本ならではの文化を“髪”をお題に振り返ります。
髪
摘
む
か
み
つ
刃物等で先を刈るという意味が「摘む」という言葉にはあ
り、散髪のことも「摘む」と表していました。今ではあま
り聞き慣れない言葉になってしまいましたが、しかし岡
山、博多、四国の一部の地方などではまだまだ一般的に話
されているようです。
「摘む」という語は、花や茶葉が思い浮かび、日本語的で
繊細な言葉のように感じます。
「髪を摘みにいこう」なん
て言ってみたら、素敵な美容院に巡り合えるかもしれない
ですね。
【今月の今昔髪一句】
髪つんで頭の風や夕涼
作:正岡
子規
明治二十六年の七月一八日、俳人の内藤鳴雪を訪ねて小川町に向かいそこで散髪をしたときに詠った、何気
ない日常の一コマです。(出典:獺祭書屋日記)
髪摘んで綺麗に保つ決意をし
作:あんふぁー
お気に入りのへスタイルになったなら少しでも長持ちさせたいですよね。ある日、何気なく毛先をみると
枝毛や切れ毛を発見!そんな事態にならないよう、日頃のちょっとしたケアを心がけましょう。
《今月の健康頭皮アドバイス》
男女別にみる!夏のダメージヘア&有効成分
「男性編」
◎頭皮がベタつく!
皮脂は皮膚の常在菌によって酸化され、脂質が過酸化されることで頭皮に刺激を与えてしまいます。夏の強い
紫外線や温度によって皮脂は酸化されやすく、場合によっては脂漏性皮膚炎や粃糠性脱毛症を引き起こしま
す。ですから夏の頭皮ケアは、頭皮や毛穴に詰まった脂をしっかりと取れるシャンプーを使用することから始め
ましょう。また夏は紫外線が強いので頭皮も日焼けします。外出後は頭皮ローションなどでクールダウンするとよ
いでしょう。
「女性編」
◎髪のイヤな臭い!
女性にとって、汗の臭いはかなり致命的ですよね。
もともと、体内から出てくる汗は無臭だって知っていましたか? 汗腺から分泌された汗は常在菌により分解され
て臭いを発生させます。ですからピロクトンオラミンやジンクピリチオンなどの殺菌作用があるシャンプーで臭い
の元を断ち切りましょう。毎日、殺菌成分入りのシャンプーで洗うと、気になる頭のイヤな臭いを感じない素敵な
夏になりますよ。