イギリス、ベルギー、フランス、イタリアのプレミア

レイルエキスパート自主研修旅行報告書
(株)オクトパストラベル 大成 浩一
レイルエキスパート資格者特典のパスを利用した自主研修旅行のご報告をいたします。
<日程>
別紙日程表のとおり
<乗車したプレミアムトレイン>
ユーロスター1 等(ロンドン/ブリュッセル)
タリス1等(ブリュッセル/パリ)
フランス国内 TGV1等(レンヌ/パリ)
アルテシアナイト・スタンダール T3(パリ/ミラノ)
多くのプレミアムトレインを体験することを目的に、訪問したいところを考え、別紙のような行程を組んでみた。誰もが
なんと無謀な日程と唖然としていた。1 泊ずつの移動の旅であったが、想像以上に疲れはなく、また忙しいとも思わず
に旅を続けられたのは、やはり列車の旅だったことが大きいと感じた。飛行機での移動のように、郊外の空港まで移
動する必要もなく、細切れに時間ができてしまうこともない。列車内ではファーストクラスでゆっくりとくつろぐことができ
た。
ユーロスター (ロンドンからブリュッセル)
地下鉄ジュビリーラインで、ウォータールーへ到着。表示はきちんとされているので、迷うことなくユーロスターの駅へ
到着できた。ジュビリーラインからの移動には約 10 分必要。
待合室はあまり広くなく、30 分前までにチェックインしなければならないので、乗車の案内を待っている乗客であふれ
ている。なぜ、30 分前までにチェックインしなければならないのだろう? セキュリティーチェックやパスポートコントロ
ールはあるが、荷物を預けるわけではないので、チェックインのリミットは 10 分前でも十分だと感じた。また、発車の
20 分前にならないとホームへは上がれない。今回は発車の 10 分ほど前になって、ようやく乗車のアナウンスが流れ
た。ホームへの通路は2カ所だが、待合所に列車編成表などはなく、自分の乗る車両がどちらの通路を利用したら良
いのかわからないため、待合所は大混乱になっていた。
1等の車両に乗り込む。私たちを含め、乗客は3組しかいなかった。夕方の列車だったので、ディナーのサービスがあ
る。最近は機内食も質が落ち、満足できる代物ではないので、ユーロスター内の食事にもさほど期待はしていなかっ
たのだが、予想以上においしかった。サービスも、一度にトレイで運ばれてくるのではなく、前菜、メイン、デザートとサ
ーブされた。メニューは以下の通り。
前菜
:レモン風味のクスクスとモロッコ風野菜
メイン :メキシコ風チキンのパインアップルとライス添え、又は、カレイのクリーム煮の新ジャガ添えチーズ
デザート :ラズベリーとチョコレートのチーズケーキ
2等車両を見学に行ったが、飛行機に比べてシートピッチは狭く、通路も狭く、シート自体に厚みもないため、座り心地
はあまりよくなさそうだった。この後にタリス、フランス国 TGV にも乗車したが、ユーロスターの2等がもっとも見劣りし
た。
ブリュッセル MIDIに到着後、パスポートコントロールがある。ブリュッセルMIDI 駅は大きな駅のせいか、種々の表示が
大変わかりづらい。ここからさらに中央駅などへ移動が必要な場合、迷う人が多いのではないだろうか。事前にお客
様に渡すことのできる駅構内の地図が必要ではないかと思われる。
タリス(ブリュッセルからパリ)
ホームに上がると、すでにタリスは停車していた。が、指定された号車が見当たらない。私達の車両はアムステルダ
ムから来る編成で、既に停車中の編成はブリュッセルから増結する車両のようだ。ホームには指定された車両が見つ
からない乗客が行ったり来たりしており、案内の不十分さを感じた。言葉に不安のある日本人はかなり不安に感じる
のではないだろうか。
乗車してみると、指定された席には既に先客がいた。車掌に言うと、「あそこの席が空いているから、そっちに座れ
ば?」との返事。どうも席番の指定はあまり意味がないようだ。乗車率は約 70%といったところか。また、車内は完全
には分煙されていないようだ。発車するとすぐに飲み物のサービスが始まった。昼食は簡単なライスサラダ。量は少
ないと思ったが、乗車時間も1時間半程度だし、ヨーロッパ内の機内食もこの程度の量なので、仕方ないかなと思う。
フランス国内 TGV(レンヌからパリ)
乗車率は約 70%。2等車両の見学に行った。今回乗車したユーロスター、タリス、フランス国内 TGV の2等車両の中
では、フランス国内 TGV が、一番乗り心地が良さそうに思えた。
アルテシアナイト・スタンダール(パリからミラノ)
アルテシアナイトは、普通のユーロナイトと変わらず、かなり期待はずれだった。T3 を予約していたのだが、エクセル
シオールにしておけば、満足できたのだろうか?また、スタンダールにはダイニングカーはついておらず、乗車前に食
事を済ませておく必要があるのだが、出発駅のベルシー周辺には食事ができるところが少ないため、食事を済ませて
からベルシー駅に行くことをお勧めする。
ミラノ到着後、I
Cに乗り換え、チンクエテッレの玄関口、ラスペーツィアに向かったのだが、ジェノバからの列車は満席
で座ることができなかった。1等だからと高を括っていたのだが、甘かった。1時間あまりをデッキで過ごすことになっ
てしまった。ラスペーツィア到着後、すぐに帰りの列車を予約した。夏のリゾート地への列車は、たとえI
Cでも予約が必
要だと実感した。
今回は、イギリス、フランス、ベルギー、イタリアを列車で移動し、駆け足ではあったが、十分に楽しむことはできた。ア
ルテシアナイトは期待はずれだったので、次回はシティーナイトラインに挑戦してみたい。
日付
地 名
1 8/15 関
空
(金) フ ラ ン ク フ ル ト
フ ラ ン ク フ ル ト
ロ
ン
ド
ン
時 間
発 0 9 :5 5 発
着 1 4 :4 0 着
発 1 6 :1 5 発
着 1 6 :5 5 着
交通機関
LH741
日
程
食 事
LH4708
ロンドン
MILENIUM LONDON MAYFIAR 泊
2 8/16
(土)
朝 食
ロ
ン
ド
ン
発 1 7 :1 8 発
ブ リ ュ ッ セ ル 着 2 1 :0 6 着
9152
ブリュッセル/LE MERIDIEN 泊 夕 食
3 8/17
(日)
朝 食
ブルージュ/DIE SWAENE 泊
4 8/18 ブ ル
(月) ブ リ
ブ リ
パ リ
サ ン
カ
カ
ポ ン
5 8/19
(火)
ー ジ ュ
ュ ッ セ ル
ュ ッ セ ル
・ ノ ル ド
ラ ザ ー ル
ー
ン
ー
ン
ト ル ソ ン
発
着
発
着
発
着
発
着
1 0 :3 3
1 1 :2 3
1 1 :4 0
1 3 :0 5
1 4 :3 0
1 6 :3 7
1 6 :5 3
1 9 :0 2
発
着
発
着
発
着
発
着
IC1510
朝 食
THA9324
昼 食
3345
52811
モン・サンミッシェル
RELAIS ST.MICHEL 泊
朝 食
ポ ン ト ル ソ ン 発
レ
ン
ヌ
着
レ
ン
ヌ
発
パ リ ・モ ン パ ル ナ ス 着
パ リ ・ベ ル シ ー 発
1 6 :2 9
1 7 :2 5
1 8 :0 5
2 0 :1 0
2 2 :2 0
発
着
発
着
発
52807
TGV8658
Stendhal217
アルテシアラウンジ利用可
車中泊
6 8/20 ミ
ラ
ノ
着
(水) ミ
ラ
ノ
発
ジ
ェ
ノ
バ
着
ジ
ェ
ノ
バ
発
ラ・スペーツィア着
0 8 :4 5
0 9 :1 0
1 0 :4 2
1 0 :5 2
1 2 :0 1
着
発
着
発
着
朝 食
IC645
IC539
ラ・スペーツィア/JOLLY 泊
7 8/21
(木)
朝 食
ラ・スペーツィア/JOLLY 泊
8 8/22 ラ ・ ス ペ ー ツ ィ ア 発 1 0 :4 4 発
(金) ミ
ラ
ノ
着 1 3 :5 0 着
IC382
9 8/23 ミ
ラ
ノ
発 1 0 :3 0 発
(土) フ ラ ン ク フ ル ト 着 1 1 :5 5 着
フ ラ ン ク フ ル ト 発 1 3 :5 0 発
LH3907
始発
朝 食
ミラノ/DELA VILLE 泊
朝 食
LH740
機中泊
1 8/24 関
0 (日)
空
LH:ルフトハンザドイツ航空
着
0 7 :4 5 着