大山孝史さんのプレゼンテーション野尻町自治会は、東区のはずれで、田んぼと畑、農業用地ばかりのところに、50年前に分譲された住宅地です。世帯数は約250軒で、少子高齢化がすすんでいます。自治会の公園は、100 150坪ほどの小さい公園で、草が伸び放題の状態でした。以前は子ども会が年1回程清掃活動をするだけでしたが、防犯上等の関係から、6年前より自治会で役割分担して草刈り等をする活動を始めました。ボロボロの看板や伸び放題の草をきれいにしていきました。しかし、きれいになると、今度はポイ捨てされるペットボトル、空き缶や、ペットの糞等が目につくようになってきました。どうにかしなければと思っていた時に、公園協会からパートナシップ花壇制度について教えてもらったので、申請して公園に花壇を作ることにしました。一番初めに野尻町はぎ公園西を手がけ、現在この写真のように花がいっぱいの状態です。残りの公園もきれいにしようと、パートナシップ花壇制度を申請し、現在５公園中４公園に花壇ができています。最初は近隣の住民が花を持ち寄って植えていましたが、統一性がなく、イメージ作りができないという問題に直面しました。これは子ども会に頼んで昨年４月にマリーゴールドを植えてもらった写真です。子ども会にお願いしたのは、若い人たちと一緒に活動することで、子どもさんたちが公園をきれいにしてくれるようになり、後にこの活動を引き継いでいただけるのではと考えたからです。現在このマリーゴールドはてんこ盛りになって咲いています。これは隣の自治会の公園ですが、自分も利用させてもらっているので、一斉清掃時には手伝いとして参加させてもらっています。支援資機材を利用し、剪定のまね事のようなことも行っています。４年もやっていると、剪定バサミの使い方も覚え、なんとか使えるようになりました。公園がきれいになると、周辺の汚い部分が見えてきました。この写真は、310号線の新家町から初芝へ抜ける道沿いにある野尻診療所横の空地ですが、堺市が何度か清掃はしてくれていましたが、セイタカアワダチソウが１ｍほど伸びた時に、タイヤ、布団、大人用の使用済みオムツ等あらゆるゴミが放られてひどい状態になっていました。これをなんとかしなければと考え、役所にどこの管轄か問い合わせました。上下水道局の管轄であることがわかり、そこと協議した結果、3年間の契約で、自治会で責任をもって管理するということで借り受けることが出来ました。自治会以外の方々の協力もあり、赤土ばかりだった痩せた土地を耕し、現在は夏はひまわり、冬は皇帝ダリアを楽しめるように植えています。診療所のケアハウスの皆さんが、「花を見るのが楽しみだ。」と言って下さり、さらなる努力が必要だと痛感し、これからも頑張らなければと思っています。またこれだけやってくると、問題もいろいろでてきています。予算や今後誰が引き継いでくれるか等頭の痛いことが多いです。今一番の問題は水やりのことで、公園4箇所とこの空地の5箇所に植栽していますが、水道があるのが2箇所のみ。昨年の夏は、公園の前の家の方が家から水を運んで水やりをしてくれましたが、今年はなんとかしなければと思い、３５ｍの仮設用のホースを購入し、当番制で水やりするようにしました。ここまで活動できたのは、原池公園事務所をはじめとする堺市職員の皆さん、公園協会、愛護会、自治会等の皆さんのおかげと感謝しています。そして一番感謝しているのは自分の家族です。除草で疲れて帰ってきた時も、それを受け入れて応援してくれる妻や子どもたちに支えられ、勇気も与えられ、頑張ってこられたと思っています。ひとつ提案があります。自分のところは10人ほどで活動を始めて4年目になりますが、不安や心配事がたくさんあります。例えば、今年春に菜の花、秋にコスモスを植えようとしましたが、どこに行っても苗が売っていませんでした。こういう時に、どこにいったら苗が手に入るのかな？とか、台風の時に皇帝ダリアが倒れないような対策を、他の方々はどうやっているのかな？と自分が知りたいと思うこと。また逆に「大泉緑地の植木市に行くと無料で腐葉土がもらえる」といった自分が知っている情報がありますが、これを愛護委員の皆さんで、共有して情報交換できるシステム、例えば季刊誌や月刊誌、新聞のようなものを作っていただきたいです。ぜひよろしくお願いします。また、皇帝ダリアの苗を、50株程提供できると思うので、もしご希望の方は公園協会を通じてご連絡ください。お分けします。また、公園協会で貸し出してくれる資機材、例えば芝刈り機やバリカン等は使い勝手もよく活動に大いに利用できるものですが、こういった有用な情報も、愛護委員全員にわかりやすいよう情報提供していただきたいと思います。