ZENDESK ベンチマーク - cloudfront.net

zendesk.co.jp
2013年
第4四半期
ZENDESK ベンチマーク
調査対象:リテール業
Zendeskベンチマーク
2013年第4四半期
グローバル顧客満足度
目次
1ページ
要約
Zendeskのベンチマーク調査の背景
国別ランキング:ノルウェーが首位に
2ページ
業界別ランキング:旅行業界にとっては
厳しい季節
国別顧客満足度ランキング
クリスマスシーズン:リテール業の顧客満足
度が低下
3ページ
業界別顧客満足度ランキング
時季的な傾向
チケット件数が増加
4ページ
エージェントの仕事量が増大
クリスマス商戦の成功事例:Bonanza社、
NatureBox社
5ページ
Zendeskベンチマーク
1
2013年第4四半期
ZENDESKベンチマーク
80%
2013年第4四半期 グローバル顧客満足度
満足度の高い国(上位)
Q4(2013)
Q3(2013)との比較*
2 ポイント*
満足度の低い国(下位)
Q4(2013) Q3(2013)との比較*
1
ノルウェー
91%
1
1
インド
54%
2
カナダ
89%
2
2
トルコ
61%
3
デンマーク
89%
1
3
アラブ首長国連邦
67%
満足度の高い業界(上位)
Q4(2013)
Q3(2013)との比較*
満足度の低い業界(下位)
13
該当なし 1
8
Q4(2013) Q3(2013)との比較*
1
ITサービス /
コンサルティング
96%
1
1
ソーシャルメディア
69%
2
2
政府 / 非営利団体
95%
0
2
旅行 / サービス / 観光
75%
7
3
不動産
94%
0
3
エンタテインメント / ゲーム
76%
0
* 増減率(%ポイント単位)1 回答数が最小条件を満たさなかったため
前期はランキングの対象外でした
要約
国別および業界別の調査結果
らず、
対応できるだけのサポートスタッフがその時期に増員されなかったこ
世界全体の顧客満足度は、
第4四半期の調査で2%ポイント下降しました。
とが挙げられます。
期は、多くの企業にとって高い水準の顧客満足度を維持するのが困難な
Zendeskのベンチマーク調査の背景
過去3年間のデータが示しているように、
クリスマス商戦を含む第4四半
時期です。
旅行・サービス・観光業が最も大きな打撃を受け、
7%ポイントの
下降を記録しました。
その他の業界の中では特に、
小売、
Webアプリ、
医療
Zendeskベンチマーク調査は、参加企業が自社のサポートのパフォーマ
の各業界で同様に顧客満足度が下降しています。
ンスを同業他社と比較する手段として、
2012年3月に初めて導入されまし
では、
このベンチマーク調査による国別の結果はというと、国別顧客満足
はなく、調査への参加に同意した125ヶ国、16,000社以上の企業におけ
度ランキングにはトルコが初登場しています。同国は今回初めて、調査の
回答数がランキングの最小条件を満たしました。
調査対象:リテール業
多くの小売企業にとって、第4四半期は1年のうちでもっとも重要な時期
です。
クリスマスシーズンにおける消費拡大は、多くの企業にビジネスチャ
ンスをもたらすと同時に、規模の大きい一時的な顧客のニーズにどのよう
に応えるかという課題を突き付けます。今回のレポートでは、第4四半期
た。
Zendeskベンチマーク調査は、
調査や専門家の意見を収集したもので
る実際のサポートおよびカスタマーサービスにおけるやり取りに基づいて
います。
ベンチマーク調査のデータは、
Zendeskを使用してカスタマーサー
ビスを3億人以上に提供している40,000社以上の企業から収集されまし
た。
Zendeskベンチマーク調査により、
カスタマーサポートの効率性、
セル
フカスタマーサービスの動向、
カスタマーの関与の度合いに関する重要な
指標を測定します。
Zendeskのベンチマーク調査では、
カスタマーサービスの健全性を報告
の顧客満足度調査においてリテール業界が示した6ポイント下降の原因
し、
企業側がカスタマーサポートを提供する方法と、
お客様側でのサポート
は、
2012年の同期に比べてかなり大きくなっています。
考えられる原因と
際のお客様に対してサポートのやり取りに満足したかどうかを質問し、
集
に焦点を当てました。
2013年度の第4四半期に示した顧客満足度の低下
しては、
2013年のクリスマス商戦期にチケット件数が激増したにもかかわ
の利用方法における傾向を分析しています。
四半期ごとのレポートでは、
実
計した回答に基づいて、
全体的な顧客満足度を継続的に測定しています。
Zendeskベンチマーク
2
2013年第4四半期
ベンチマークの指標は、回答件数が最小条件を満たした指標(業界別、国
国別顧客満足度ランキング
別、
その他)
ごとに報告されます。
国をレポート対象に含めるには、
顧客満
足度調査に対して当該四半期内に少なくともその国から10,000件以上
の回答を必要とするため、
必ずしもすべての国が四半期レポートに掲載さ
国名
Q4(2013)
Q3(2013)との比較*
1
ノルウェー
91%
1
2
カナダ
89%
2
3
デンマーク
89%
1
4
オーストラリア
88%
3
5
イスラエル
87%
2
6
チリ
85%
1
それぞれ89%を示し、
世界平均の80%を優に上回っています。
インドは第
7
スウェーデン
84%
1
満足度は13%の下降を示し、
54%にとどまりました。
調査結果を詳しく見
8
英国
83%
4
9
ロシア
82%
8
10
ブラジル
82%
2
11
米国
80%
3
12
ドイツ
78%
1
• ITサービス / コンサルティング
13
オランダ
78%
1
• 政府 / 非営利団体
14
フランス
74%
4
15
スペイン
74%
3
16
マレーシア
73%
1
17
ベルギー
71%
2
18
アラブ首長国連邦
67%
8
サービス・観光業にとって厳しい季節です。
旅行者の増加を受けて、
お客様
19
トルコ
61%
くようになります。顧客満足度を高い水準に維持するために、同業界の一
20
インド
54%
れるとは限りません。
つまり、
前回の四半期レポートに掲載された国が、
今
回のレポートには掲載されていない可能性があります。
逆に、
今回のレポー
トに掲載されている国が、
過去のレポートには掲載されていない場合もあ
ります。
また、
要件を満たせなければ、
次回以降のレポートで掲載されなく
なる可能性もあります。
国別ランキング:ノルウェーが首位に
ノルウェーが91%の顧客満足度を示し、
国別ランキングの首位に立ちまし
た。
次点以下にはカナダとデンマークが続いてます。
両国の顧客満足度は
3四半期に初めて回答数がランキングの最小条件を満たしましたが、
顧客
ると、
インドでは第4四半期にチケット件数が激増するとともにチケットの
解決に要する時間も激増したことがみてとれます。
業界別ランキング:旅行業界にとっては厳しい季節
業界別ランキングの上位3業界は、
2013年の全四半期を通じて同じでし
た。
• 不動産
ただし、
第4四半期の調査結果で最も注目すべき業界は、
それぞれ、
6%ポ
イントと7%ポイントの下降を示したリテール業と旅行・サービス・観光業
の2つです。
リテール業については、後述のセクションで詳しく取り上げま
す。
年間で最も旅行者の多い時期のひとつである第4四半期は、
一般に、
旅行・
からは急激に膨大な件数のメール、電話、
ツイートによる問い合わせが届
部の企業は、効果的なセルフサービスオプションをお客様に提供するか、
臨時のカスタマーサービスエージェントを雇用することで、
この急増する
需要に対応しています。
これらの企業は、長時間待たしてお客様に不快な
思いをさせることはありません。
多くのお客様は、
カスタマーサービスの評
価の良否を分ける決定的要因になるのは、
長時間待されることだと述べて
います。
適用なし1
13
* 増減率(%ポイント単位)
1
Q3での回答数が最小条件を満たさなかった
Zendeskベンチマーク
2013年第4四半期
3
業界別顧客満足度ランキング
クリスマスシーズン:リテール業の顧客満足度が低下
1年の最後の四半期は、
リテール業にとっては成功と失敗の分かれ道にな
業界
1
ります。
年末のクリスマス商戦期には、
大勢の新規顧客が殺到し収益が増
Q4(2013)
Q3(2013)との比較*
96%
1
95%
0
ITサービス / コンサ
ルティング
政府 / 非営利団体
大しますが、
この顧客と収益の増大こそが、
同時に顧客満足度の低下を招
2
押しよせたときに、
リテール業が高い水準の顧客満足度を維持できずに苦
3
不動産
94%
0
4
教育
93%
2
た。
リテール業の顧客満足度は、
第4四半期に6%も下落したのです。
5
Webホスティング
91%
1
ここで、
2013年の第4四半期におけるリテール業全体の顧客満足度の低
6
製造 / コンピュータハー
ドウェア
88%
1
検討し、
2012年の第4四半期の値と比較してみましょう。
また、
平均値より
7
医療
87%
4
い満足度スコアを達成するためにどのように努力したかを詳しく見てみま
8
プロフェッショナル / 企業
向けサポートサービス
86%
4
9
Webアプリケーション
83%
3
10
金融 / 保険サービス
82%
6
11
メディア / テレコム
82%
2
12
ソフトウェア
79%
6
13
マーケティング /
広告
79%
3
14
リテール業
76%
6
15
エンターテイメント /
ゲーム
76%
0
16
旅行 / サービス /
観光
75%
7
17
ソーシャルメディア
69%
2
くことはよくあります。
多数の顧客がサービスやサポート上の問題を抱えて
心していることは驚くにはあたりません。
2013年のクリスマスシーズンもその点において例外ではありませんでし
下の原因をより深く理解できるよう、
ベンチマークの測定結果をいくつか
高い顧客満足度スコアを示したリテール業2社の事例について、
両社が高
しょう。
リテール業の顧客満足度
Q4(2013)
76%
Q4(2012)
79%
Q3(2013)
との比較*
6
Q3(2012)
との比較*
2
* 増減率(%ポイント単位)
時季的な傾向
第4四半期における顧客満足度の低下は、
リテール業ではめずらしくない
ことを踏まえ、2013年の第4四半期の落ち込みは、時季的な
「通常の」落
ち込みにすぎないのか、
それとも通常よりも大幅な下落を示しているのか
詳しく見てみましょう。
2012年のベンチマークの数値を見ると、
リテール
* 増減率(%ポイント単位)
業の顧客満足度を第3四半期と第4四半期で比較した場合、
わずか2%ポ
イントしか下降していません。
この下がり幅は、
2013年の同四半期の比較
でリテール業が示した6%ポイントの下降に比較すると、
かなり小さいとい
えます。
Zendeskベンチマーク
4
2013年第4四半期
チケット件数が増加
リテール業の2013年の顧客満足度が2012年と比較して大幅な低下を見
エージェント1人あたりの月間平均チケット件数
460
せた原因を究明するために、
まず、
チケット件数を詳しく調べて、2013年
度第4四半期のエージェントの仕事量について前年同期の仕事量と比較
してみましょう。
430
ベンチマークの調査結果を見ると、2013年のクリスマス商戦期にはリテ
ール業のカスタマーサービスエージェントの業務はかなり忙しかったこと
400
がわかります。
第3四半期から第4四半期にかけてのリテール業の新規チケ
ットの件数は、
2012年の同時期と比較して大幅に増加しています。
2013
年の第4四半期のチケット件数は、
第3四半期と比較して42%の増加率を
370
示しました。
一方、
2012年の同時期の増加率はわずか34%に過ぎません
でした。
エージェントの仕事量が増大
リテール業界では、繁忙期となるクリスマスシーズンに向けて、何ヶ月も
前から準備します。
テクノロジやプロセス、
スタッフ
(おそらく一番重要)
が適所に配置され、すべての準備が整っているか入念に確認します。で
は、
2013年のリテール業界は、
クリスマス商戦に向けて、
十分に準備でき
ていたのでしょうか。対応可能なエージェント(対応件数が最小条件を満
たしたエージェント)
の人数を見てみると、
チケット件数の大幅な増加に
対して、
大半の小売企業が配置したエージェントの数は十分とはいえませ
ん。
むしろ、2013年の第4四半期におけるリテール業のスタッフの増員率
は、2012年の同時期と比較して、
わずかに高いだけでした。2013年の第
3四半期から第4四半期にかけての対応可能エージェント数の増員率は
20%で、
前年の同期の増員率は18%でした。
既に見てきたように、
2013年の第4四半期のチケット件数は2012年の同
時期と比較して著しい増加を示しており、
結果として個々のエージェントが
処理しなければならないチケット件数も大幅に増加しました。2012年の
第3四半期と第4四半期との比較では、
対応可能なエージェント1人あたり
の月間チケット件数の増加率は13%でした。2013年の同四半期間の値
を見ると、対応可能なエージェント1人あたりの月間チケット件数の増加
率は17%となっています。
[注:対応可能なエージェント1人あたりの月間チ
ケット件数とは、
当該四半期の各月に対応可能なエージェントが1人あた
り処理したチケットの平均件数です。
]
エージェント1人あたりのチケット件数について、
さらに詳しく見てみま
しょう。過去2年間の11月から12月にかけてのチケット件数の増え方に
ついて、2013年は2012年よりもさらに飛躍的な増加を示しています。
これが、
2013年の第4四半期のリテール業者の顧客満足度スコアの低さ
の要因かもしれません。
2012年11月のエージェント1人あたりのアクティ
ブチケットの平均数は363件でしたが、
12月には385件に増え、
その増加
率は6%でした。一方、2013年11月のエージェント1人あたりのアクティ
ブチケットの平均数は384件でしたが、
短期間に激増し、
12月には457件
を記録しています。
つまり、
エージェントが対応すべきチケットの平均件数
が、
19%増という驚くべき増加率を示したのです。
340
11月
12月
2012
11月
12月
2013
Zendeskベンチマーク
2013年第4四半期
5
クリスマス商戦の成功事例
当然のことながら、
クリスマスシーズンに殺到するチケットに対して、
他の多くの企業より手際よく対応できた企業もあります。
でも、
どのようにしてうまく対応できたの
でしょうか。
重要な稼ぎ時であるクリスマスシーズンが近付くにつれ、
チケット件数が
(対応をせまるプレッシャーとともに)
増え続ける中で、
これらの企業はどのような
対策を取ることによって、
顧客満足度のスコアを安定して維持し、
さらには向上させることも可能にしたのでしょうか。
今回はZendeskのお客様である2社の企業から、
事例とデータの公開をご快諾いただきました。
以降に、
クリスマスシーズンを成功裏に乗り切った主な要因と考えられ
る、
両社のそれぞれの取り組みを紹介します。
BONANZA
Bonanzaは、
プロの販売業者、
ホビーショップ、
バイヤーから成る自社のコミュニティ向けに、
独自のマーケットプレイスを作ることを目指してい
ます。
2013年のクリスマス商戦期に、
Bonanzaのサポートチームでは、
エージェント1人あたりのチケット件数
(対応可能エージェント1人あた
りのチケット件数)
が35%も増加するという課題に直面しました。
「まずチームの強みを把握し、
エージェント1人1人を特定分野の専門家とし
て教育する必要があります。
そうすることで、
各エージェントがそれぞれの得意分野に関する質問に効率的に対処できるようになります」
と、
同
社の共同設立者兼Happiness部門ディレクターのMark Dorsey氏は述べています。
エージェントを教育するだけでなく、
Bonanzaでは、
サポートの効率化をもたらすような改良も購入手続きに加えています。
クリスマスシーズン
の2ヶ月ほど前に、
Dorsey氏は、
チケットの大半が品物がいつ届くかという購入者からの問い合わせであることに気付きました。
これに対処す
るべく、
Bonanza社のカスタマーサポートチームと開発チームは協力し、
商品を購入したお客様に出荷状況をリアルタイムにお知らせする配達
メトリクスを作成しました。
顧客満足度の評価 84%
8
ポイントも第4四半期のリテー
ル業全体のベンチマーク指標を
上回っています。
www.bonanza.com
NATUREBOX
NatureBoxは会員制の健康食品の宅配サービスです。
急成長段階にある同社は、
前年のクリスマス商戦期にお客様の問い合わせが46%も上
昇したことを特に重視し、
より深い顧客理解のための取り組みを同社のオペレーション担当シニアディレクターであるMike Mosby氏の手に委
ねました。
多くの企業が、
繁忙期のお客様からの問い合わせをメールに振り向けようとする中で、
Mosby氏と同社のサポートチームはお客様とのリアルタ
イムのやり取りを重視し、
電話での対応に力を注ぎました。
「お客様はわざわざ時間を割いて電話をくださるのですから、電話に対応できる態勢を整えておくべきだと考えたのです」
とMosby氏は述べ
ています。
「どの電話においても、
お客様のお問い合わせの理由を理解し、
商品やお客様の全般的な満足度を向上できるよう、
フィードバックを
収集するチャンスとなります。
」
同社では、
お客様の食べ物に関する好みや、
配送上の問題の種類といった詳細なカテゴリー別にすべてのチケッ
トを分類しています。
顧客満足度の評価 96%
20
ポイントも第4四半期のリテー
ル業全体のベンチマーク指標を
上回っています。
naturebox.zendesk.com