北九州市立 小倉幼稚園 園 長 池尻 京子 平成 27 年度学校評価報告書(自己評価) 1 友達とのかかわりの中で、個々の幼児が自己を発揮しながら生活できるようにする。 2 基本的な生活態度が身に付いていくようにする。 3 小学校・保育園・地域の人などと連携し、地域に開かれた幼稚園作りをする。 a:評価項目 (取組の内容、手だて) b:取組状況(数値を含む) c:成果(幼児の変容)数値を含む。 評 価 成果○ 及び 改善点◆ ○ 発達段階や幼児の実態を考慮し、 指導 ○ 幼児の発達段階に応じた教材の準備は、 ○ 指導計画を確実に作成していた教師は、見 重 ○ 小倉幼稚園の教育 計画を作成し保育を展開した。 指導計画 通しをもった保育を行った。見通しをもつこ 課程や北九州スタン 幼児の興味を誘発し、幼児が進んで取り組 点 を作成により、 見通しがもて教材の準備 とにより、早めに教材研究を行い、ゆとりを ダードカリキュラム、 んだ。その中で、試したり工夫したりしな 目 もった保育展開ができた。 B や保育を行うことができた。 幼児の発達の過程な がら、友達とのかかわりが広がった。 標 ○ 3学期に行事が集中すると行事に追 どを踏まえた指導計 ○ 各学級共に教育課程の発達の過程に沿 ◆ ゆとりをもった保育展開を行うためにも指 1 われがちになり、 指導計画の作成が実行 導計画は、週初めの提出を習慣化させる。 画を作成する。 った成長がうかがわれる。 できないときもあった。 個 ○ 発達段階や幼児の興味を踏まえた環境を ○ 幼稚園は『環境を通した教育』という基本を 々 ○ 発達段階や幼児の興味の在り方を 準備することにより、幼児たちは、主体的 踏まえた保育を展開しようとしていた。 の とらえながら、環境の準備を行った。 ○ 幼児の心を揺れ動 に環境にかかわろうとしていた。その結果、 また、幼児の心の揺れを受け止めよながら、 幼 また、幼児期の特性であるイメージ かすような環境の準 自分なりの思いを出しながら遊ぶ姿(自己 環境の構成を行うことにより幼児の発達を促し 児 を膨らませることにより、主体的な B 備や援助の工夫をす 発揮)が見られるようになった。 た。 が 活動を導き出すようにした。 る。 ○ スクーター、フープ回しなどの頑張りカ ◆ 職員の共通理解を図る手段として、日々 自 ○ 幼児の励みとなる「頑張りカード」 ードが励みとなり、幼児たちは根気よく取 保育を語り合うなどし、幼稚園の教育の方法を 己 の効果的な活用を図った。 り組んだ。 意識化できるよう研修を推進する。 発 ○ 自分から遊びに加わるようになった(3 歳 揮 ○ 各教諭が、幼児の内面を読み取りながら個に応 児) 、友達との遊びの中で自分なりの思いを ○ 幼児の表情やしぐさなどから内面を す じた援助をしようという意識で保育を展開するよ 出すようになった(4 歳児)苦手なことにも 読み取ろうという姿勢でかかわり、 個に る うになった結果、幼児の自己発揮を促し、生き生 根気よく取り組み、達成感や満足感を味わい 応じた援助を試みていった。 た ○ 一人一人の幼児が きと生活する姿がうかがわれるようになった。 自己を発揮して生活 自信を深めた(5 歳児)など、幼児の多くが、 A 幼稚園経験の浅い教諭も、3 学期には め 幼児の心の動きに応じた援助を意識す できるようにする。 自己を発揮して生活するようになってきた。 に ◆ 個の発達を促すことと合わせて、集団生活にお るようになってきた。 保護者アンケートでは、77%が自分から進ん ける協同性の芽生えを導き出す援助の在り方も模 で遊びに取り組むようになったとの回答を 索していく。 得た。 ○ どの職員もが学級の枠を超えて幼児と 重 あいさつを交わした。 (100%) ○ 誰にでもあいさつ 点 する態度の育成のた 目 ○ 園外活動の際、地域の人々に教師自ら めの援助を工夫する。 標 が積極的にあいさつを交わしながら出かけ 2 た。 基 礎 ○ 衣服の着脱や身の ○ 個別に励ましたり手助けを行った 的 回りの始末など、自分 りしながら、徐々に『自分でできた』 な でしようとする態度 という思いをもつことができるよう 態 の育成のための援助 援助した。 度 の工夫をする。 の 育 成 ○ 食事中のマナー、箸 ○ 食事中の姿勢や盆の位置等細やか の持ち方など、正しく に援助した。特に、箸の持ち方につ 食事をする態度が身 いては、 「がんばりカード」を使って に付くような援助の 保護者と幼稚園が同様に支援してい 工夫をする。 くよう連携をとった。 ○ 3歳児は、教師があいさつの言葉をかける ○ 教師が他の学級の幼児にも積極的にあいさ とあいさつを返す。 つを交わすようにしたことにより、幼児は園 ○ 4歳・5歳児は、友達とのかかわりが広が 内の誰にでもあいさつをするようになってき B ると、友達の名前を呼びながら自然な形で、 ている。 あいさつを交わすようになってきた。 ◆ 教師は、地域の方やボランティアの方に率 ○ 地域の方には、促されるとあいさつする。 先して挨拶しモデルとなることを継続する。 ○ 幼児は、自分でしようという態度が身 ○ 教師は、着替えや身の回りの始末等、根気 に付いてきている。保護者アンケートに よく、ていねいに援助してきた。結果、自分 でも75%が自分でしようとするよう でしようという態度が育ってきている。 になったと回答している。 B ◆ 生活環境が大きく影響する。励ましたり認 しかし、友達との会話に夢中になる幼 めたり同様の援助を行いながら自立への態度 児やマイペースな幼児もいて、促しが必 を育んでいくという保護者への啓発が重要 要な場合もある。 ○ 箸の持ち方は、5歳児で86%が正し ○ 発達段階に応じて意識した行動ができるよ い持ち方が身に付いてきた。 うになり、身に付いてきている。各年限で行 ○ 正しい姿勢やひじをつかないことな ってきた援助を見直し継続していくことが重 B どは、なかなか癖が抜けないが気を付け 要である。 ようという意識はみられるようになっ ◆ 保護者の意識化を図るために効果的な「が てきた。 んばりカード」となるよう内容を工夫する。 重 ○ 5年生との交流では、担任が感想を求 ○ 時程や活動内容のみの事前打合せから、交 ○ 事前打ち合わせでは、交流する意 点 めると、進んで発表しねらいに向かった 流活動の中で、双方にどのような育ちを期待 味や双方の幼児・児童にとってのね 目 内容であった。1年生との交流では、緊 するかという「ねらい」を中心に内容を検討 らいを出し合い、ねらいに向かった A 標 ○ 小学校との連携 張を和らげるための活動を取り入れた した。この打合せにより、互いのねらいを考 活動内容や教師の援助(支援)等に 3 ことにより、親しみが増しやさしさを感 慮するとともに、教師は、ねらいを意識した ついて共通理解し、実践した。 地 じ取っていた。 援助しようする姿勢につながった。 域 ○ 双方ともに少人数であるために、すぐ ○ 5歳児のみの交流であるが、相手方の幼児 ○ 保育所との交流は、27 年度から開 に に一緒に活動し、2月には「同じ小学校 の姿から教師自身が保育を振り返る機会にも 始。就学前の 1 年の年長児が大勢の 開 ○保育所や未就園児と だ」と親しみを持ったり頑張っているこ B なった。 のかかわり 友達と交わることで、期待される育 か とを紹介し合い、互いに挑戦したりして ◆ 年度末に反省評価を含めた事後の話し合い ちについて共通理解した。 れ よい刺激となった。 の場を設け、年度当初に交流計画を立てる。 た ○ 穏やかな年長者とのかかわりは、幼児にと ○ 年 2 回の年長者触れ合いの会・米 ○ 「年長者の方に見てもらう」 「たくさ 幼 ってよい経験となると共に、年長者にとって 町の年長者触れ合い会・敬老会など ん拍手をもらった」などの満足感から、 稚 も心温まる時となった。 の経験の中で、幼児の育ちにつなが 幼児たちは自信を深めることができた。 園 ○ 地域の人との連携 A ○ 保護者アンケートでも 93%が年長者との るねらいを明確化し、ねらいを意識 また、2 月の触れ合い交流会は、幼稚 作 交流が幼児にとって成長につながるよい活動 した活動内容や援助の在り方を考 園で一緒に遊んでもらい、触れ合いや温 り であるという回答を得た。 慮、実践した。 かいまなざしに包まれた。 体 ○ 体全体を使った遊びを ○ 思う存分活動できるよう時間差を 力 十分にする。 設けた園庭や、広い遊戯室の効果的 向 ○ 勝山公園へ歩いて出か な活用を行った。 上 ける園外活動を実施す ○ 発達段階に応じた遊びや運動遊具 へ る。 を活用した取組を実施した。 の ○ 親子で行う『親子ホッ ○ 全身を使って動く楽しさを味わわ 取 トタイム』を実施する。 せる親子ホットタイムの実施。 組 ※評価 A…目標を十分に達成できた ○ 走る、跳ぶ、スキップなどの音楽リズ ○ 教師は、幼児が楽しく活動する中に、全身 ムや、フープ回し、スクーターのり、縄 を使うという体力アップを意識した活動内容 跳びなどを継続実施した。 を展開し、幼児は機敏に動くことができるよ ○ 勝山公園への徒歩園外活動や親子で A うになった。 行う『親子ホットタイム』は、活動的に 遊ぶ中で全身を使って動く楽しさを十 ◆ 体力アップを意識した活動的な遊びの工夫 分に味わわせることができた。 を行う。 B…目標をほぼ達成できた C…あと少しで目標が達成できた D…目標達成までいかなかった
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