家電リサイクル法の現状 先払い パソコンリサイクル

家電リサイクル法の現状
家電リサイクル法は失敗
先払い
パソコンリサイクル
2000 年 9 月 21 日(木)
家電リサイクル法とパソコンリサイクル
家電パート
川戸博之
青柳美香
籾山智則
吉田紗知
家電リサイクル法
目的
この法律は、特定家庭用機器の小売業者及び製造業者等による特定家庭用機器廃棄物の収集及び
運搬並びに再商品化に関し、これを適正かつ円滑に実施するための措置を講ずることにより、廃
棄物の減量及び再生資源の十分な利用等を通じて、廃棄物の適正処理及び資源の有効な利用の確
保を図り、もって生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与すること。
概要
メーカーに自社製品のリサイクル義務を負わせ、メーカーはあらかじめ自分たちで準備した「指
定引き取り場所」で販売店や自治体から運ばれてくる廃家電4品目(冷蔵庫、テレビ、洗濯機、
エアコン)をひきとり「再商品化」する。1998年に成立し、2001年4月から施行される。
「再商品化等」には、材料リサイクルとケミカルリサイクルが含まれ、サーマルリサイクルは含
まない。
回収方法
小売店ルート
小売業者は①自ら過去に販売した家電4品目を求められたとき
②家電4品目の販売に際して、同種の使用済み家電製品の
引き取りを求められたときに廃家電を引き取る
自治体ルート
リサイクル料金の支払い方法
小売店ルート
具体的には未確定
①業界団体の家電製品協会の口座に郵便局で振り込む
②買い替えの場合は小売店に直接支払う
自治体ルート
郵便局の口座に振り込む
(自治法第235条2−4項より、自治体は自治体の財源にならない金銭
を徴収できない)
管理表
郵便局または小売業者で料金受理証明としてリサイクル券は発行され、消費者は廃家電を自治体
や小売業者に引き取ってもらう時にリサイクル券を渡し、管理票に貼る。
管理票5枚の内の本票・・・廃棄物とともに製造者に引渡し、サイン後小売業者に戻され
3年間保管される。
自治体の場合は、管理票は必要ないが、廃家電を引き取ったという証明の票は必要。
プラント
Aグループ
東芝・松下電器
リサイクル業者と組んで、既存のインフラを生かそうとしている。
Bグループ
日立・三菱・シャープ・三洋電機・ソニー
メーカー独自の新開発プラントを使おうとし、12箇所を新設。
その他のメーカーの製品は、指定法人が作られ、そこを通してA・Bグループどちらのプラ
ントで処理される。
リサイクル料金
指定引き取り場所や再商品化プラントは同じでも価格体系はメーカーごとに変えられる。
9月4日
9月6日
松下電器が発表
冷蔵庫
4600円
テレビ
2700円
洗濯機
2400円
エアコン3500円
日立・三菱が、松下と同額に料金設定。
自治体回収の料金は未発表だが、小売ルートより安く設定されると逆流の危険あり。
〈11月に公表予定〉
家電リサイクル法は失敗
理由1
REUSE の考えが欠落している。
理由2
回収処理コストを廃棄時支払いにしたこと
⇒最終所有者はリサイクル料金を払いたくない
廃棄時支払いの問題点・影響
三つ
Ⅰ)不法投棄が増える
Ⅱ)海外市場
Ⅲ)制度の複雑さ
[ⅠⅡについて]
・使用済み家電製品の流れ
現在の排出状況(OHP)
施工後の排出状況(OHP)
中古販売店1:良質な中古家電だけを引き取り、それを国内で販売する。
中古販売店2:品質の悪い中古家電も引き取り、海外輸出業者に販売する。
① 不法投棄が増える。
②海外に流れる家電が増える
回収される家電の量が減る
⇒採算が合わない
割合が減る
家電リサイクル法の意義がなくなる=失敗
Ⅰ)
リサイクル費用を払いたくない消費者による不法投棄
中古販売店2による不法投棄
Ⅱ)
・海外輸出される家電の現状
廃 TV の総数
800 万台
海外輸出される廃 TV 350 万台
もうすでに約44%
⇒
家電リサイクル法の施行後、この海外輸出の割合が更に増える。
・ 海外輸出される使用済み家電の問題点:リユースではあるがリサイクルにつながらない
・ 中古販売店が消費者から有償で家電を引き取り、輸出業者に流す。(マニフェスト必要なし)
*ここで考えたこと:有償で家電を引き取るのなら古物営業法により中古品を管理できないだろうか?
古物営業法
中古品を管理するシステムだが、輸出や不法投棄を監視することはできない。
理由 ①古物を扱う者は古物台帳をつける義務を負うが、家電製品の場合一万円以下の物は記載を
免除され、値段に関係なく払い出し先を書く必要はない。
② 窃盗犯罪に対処するためのものでそもそも目的が違う。
・ ⅠⅡの問題によって、回収される使用済み家電製品の量がリサイクルプラントの採算ラインを下
回る可能性
・ 家電リサイクル法の施行によって 不法投棄と海外輸出の割合が増え、その割合が7・8割を超え
ることとなると残り2・3割に取り組む家電リサイクル法の意義は?
[Ⅲについて]
制度上の複雑さが社会的混乱を招いている。
消費者に制度を理解させるのが大変
マニフェスト制度の煩雑さ
リサイクルに回る家電の量の予測が困難
最初は強行に廃棄時支払いを主張していた産業界の中にも後悔の声
先払い
先払いのメリット→上記の家電リサイクル法の問題をすべて解決
・ 必要以上に海外に流れない
・ 不法投棄を抑制
・ 徴収が容易で制度上の複雑さがない
先払いのデメリット
・ みなしご製品、既存製品の問題
・ 処理コストの予測が困難
・ 回収した料金の管理コストの問題
こうしたデメリットはあるがメリットのほうが大きいと考える。
なぜパソコンリサイクルか?
①こうした家電リサイクル法の失敗をふまえ、これからリサイクルの枠組みを作る製品について
よりよい枠組み作りを提言したい。
②パソコン廃棄量の急増
パソコンリサイクル
背景
インターネット・電子メールの普及等による国内のパソコン市場の拡大
使用済みパソコンの発生量
平成9年
平成18年
cf.家電 4 品目の年間廃棄量
約4万トン(家庭約1万トン・企業約3万トン)
約10万トン(家庭約3万トン・企業約7万トン)
60 万トン
パーソナルコンピュータ出荷台数実績(1992年∼1999年)
来年4月に施行される資源有効利用促進法(リサイクル法)の対象にパソコンが指定される予定
である。
JEIDA
社団法人日本電子工業振興協会(JEIDA)は『パーソナルコンピュータのリデュース・リユ
ースおよびリサイクルに関する自主行動計画』を発表
賛同企業:株式会社東芝・日本電気ホームエレクトロニクス株式会社・富士通株式会社・株式会社PFU
株式会社日立製作所・株式会社リコー・日本電気株式会社・日本ヒューレット・パッカード株
式会社・日本アイ・ビー・エム株式会社_ ・日本ユニシス株式会社・三菱電機株式会社・アッ
プルコンピュータ株式会社・沖電気工業株式会社・コンパックコンピュータ株式会社・ソニー
株式会社・デルコンピュータ株式会社・セイコーエプソン株式会社・ 株式会社フリーウェイ
松下電器産業株式会社・シャープ株式会社・ロジテック株式会社・三洋電機株式会社
(平成12 年1 月12 日現在)
リサイクル率目標
2005年度に60%
WEEEとの共通点
・リサイクル率を算出する際にケミカルリサイクル熱回収を含めない
家電リサイクル法との違い
・3Rの概念が組み込まれている。
家電リサイクル法ではリユースの概念が含まれていない。
・回収システムの構築が比較的容易と思われる。
生産者による回収において、既存のインフラが整備されている。
排出されたパソコンの回収システム
< 企業から排出されるパソコンの回収>
これまではパソコンの需要は企業が中心
既にリース・レンタルが 30%の及んでおり、企業からの回収ルートを確保している
⇒今後既存の各メーカーの回収ルートを活用・拡大する事で対応する事が可能
企業から排出されるパソコンの回収・処理の現状
< 一般家庭から排出されるパソコンの回収>
一般家庭から排出されたパソコンの回収システム構築
提言
先払いとPROの一本化
パソコンの特質
・様々な企業の製品の寄せ集めであるが、構造的に大きな違いがなく各メーカーによって
リサイクル方法が類似すると思われる。
・さまざまな部品を増設できる。
・自作パソコン
[参考文献]
日経ECO21 2000 年 7 月号
日経エコロジー
2000 年 7 月号
JEIDA 自主行動計画
家電リサイクル委員会報告書
日経新聞
朝日新聞
[インターネットリソース]
通産省
JEIDA
[お世話になった方々]
日本電気大型店協会
ムラウチ(株)
同和鉱業(株)
町田警察署
常務理事
清水智雄さん