保険金が使えるという住宅修理サービスにご注意(平成 26 年

保険金が使えるという住宅修理サービスにご注意(平成 26 年 10 月6日放送分)
突然、住宅リフォーム会社から電話があり、「守山市を回って台風被害のあったお宅を
調査している。お宅で加入している火災保険の保険金を使って住宅を修理しないか」とい
う怪しい電話がかかってきた、という相談が消費生活相談窓口に寄せられています。
こういった電話や訪問により契約してトラブルになったという相談が全国的に急増して
おり、国民生活センターや損害保険協会が繰り返し、注意を呼び掛けています。
トラブルの例は、
「下りる保険金の範囲内で修理をするから自己負担はない。保険金の請求も代行する」
と言われたので契約し、保険金が下りる前に前払いで工事代金を支払ったが、結局保険金
が出なかった、というものや、
「工事費を前払いで支払ったのにいつまでも着工されない」というものや、
また、「古くなって傷んだ所も最近の台風のせいにして保険金を請求してあげるなど、
業者から保険金詐欺を勧めるような話をされたので不審に思い、解約したいと言ったら、
高額な解約金を請求された」という悪質な例もあります。
トラブルにあわないためには
1、 保険金の請求は、消費者自身が、事実に基づいて行うこと
台風などの自然災害で住宅が被害を受けた場合には、住宅にかけた火災保険が使え
ます。保険金の請求に特別な知識は必要ないので、被害を受けたらまず保険会社に
自分で連絡しましょう。もちろん被害状況は事実に基づいて報告してください。
2、 「保険金で自己負担なく修理できる」と勧誘されても、安易に契約しない
住宅の修理に保険金を使うかどうかにかかわらず、複数の業者から見積もりを取り、
工事内容や契約内容を慎重に検討してから契約するようにしましょう。
3、 工事着工前に、工事代金を全額支払うのは避けること
代金を支払ったのに工事されないというトラブルもあります。法律では、前もって
代金の支払い時期を決めなかった場合には、工事代金は工事が終わって引き渡しを
受ける時に支払うことになっています。
訪問販売など、不意打ち的な勧誘で契約した場合には、クーリング・オフできる場合が
あります。困ったら消費生活相談窓口にご相談ください。