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監査委員告示第9号
地方自治法第199条の規定に基づく監査結果の公表について
平成27年12月11日
木津川市監査委員
西
井
木津川市監査委員
酒
井
正
弘
一
定期監査結果について
地方自治法第199条第4項の規定により、同条第1項及び第2項に規定する
事務の監査を実施したので、同条第9項の規定により下記のとおり公表します。
記
1 監査執行年月日
平成27年10月28日(水)
2 監査対象部局及び監査の対象
保健福祉部
社会福祉課
・身体障害者団体への指導状況について
・障害者地域生活支援事業の助成金支給状況について
・税外債権に係る滞納対策状況について(生活保護返還金、くらしの資金貸付金)
・業務委託に係る随意契約について『各課共通課題』
国保医療課
・国民健康保険短期被保険者証の交付状況について
・福祉医療費の助成金支給状況について
・税外債権に係る滞納対策状況について(後期高齢者保険料)
・業務委託に係る随意契約について『各課共通課題』
高齢介護課
・指定管理者制度を活用した老人福祉センターの
管理運営状況について
・シルバー人材センターへの補助金の算出根拠について
・税外債権に係る滞納対策状況について(介護保険料)
・業務委託に係る随意契約について『各課共通課題』
子育て支援課
・公設公営保育所の保育士数について
・各放課後児童クラブの施設状況について
・税外債権に係る滞納対策状況について(保育料、放課後児童クラブ使用料)
・業務委託に係る随意契約について『各課共通課題』
健康推進課
・指定管理者制度を活用したやすらぎコミュニティセンターの
管理運営について
・業務委託に係る随意契約について『各課共通課題』
3 監 査 の 方 法
監査対象事項に係る内容及び執行状況等について、提出された監査資料
に基づき、担当職員から聴取による方法で実施した。
4 監 査 結 果
歳入歳出予算の執行状況をもとに監査対象部局の財務に関する事務の執
行について監査を行い、併せて当該部局における所掌事務の執行状況につ
いて提出された監査資料に基づき、担当職員から聴取し監査を実施した結
果、監査を行った範囲内において概ね適正に処理されていた。
なお、以下の点について意見を述べる。
【社会福祉課・国保医療課・高齢介護課・子育て支援課 共通】
税外債権の滞納対策については、平成26年度に発足した税外債権滞納
対策プロジェクトチームのもと、各担当課において共通認識をもって滞納
対策に取り組んでいるところではあるが、各課の取り組み状況に差が生じ
ていると感じられる。滞納対策のノウハウを有する同チームの庶務担当課
である収納課の指導監督に基づき、税外債権の滞納整理に向け取り組みを
進められたい。
また、過年度の債権処理はもとより、現年度の未納対策にも十分対応す
るとともに、時効の完成等により回収不能となった債権については、不納
欠損処理を速やかに進められたい。
【高齢介護課】
木津老人福祉センターの施設管理は指定管理者制度を活用して社会福祉
法人木津川市社会福祉協議会(以下「社協」という。)に委託しているが、
社協の事務所は同センター内に存在している。
これは、市から同センターの施設管理を請け負っている事業者が市の行
政財産を貸借している状況である。よって、決算に際しては社協の事務所
に係る経費や社協が主体となる事業に伴う同センターに係る経費と市が委
託する事業等に要する経費とは明確に区分する必要がある。
しかしながら、平成26年度の社協の決算書と同センター事業実施報告
書に記載された支出経費を比較した場合、経費按分や支出項目に少なから
ず疑義があるため、平成27年度においては施設の管理区分や事業区分を
明確にされ、それぞれの経費負担に計上されたい。
【子育て支援課】
平成27年4月1日現在の保育士の正規職員率は29.1%である。
正規職員の採用抑制は将来的に公設保育園の民営化を見据えたものと思
われるが、現状を鑑みれば非正規職員への責任負担が増していると懸念す
る。保護者が安心して子供たちを保育園に預けられるには安定した保育園
運営が求められる。他市町との比較も含めて正規職員率が向上されるよう
検討されたい。
また、各保育園の経費を平成27年度の予算ベースで比較したところ、
同規模保育園の賄材料費で差が生じている。予算積算時には比較検証を行
い、保育園間において食材の差が生じないよう精査されたい。
【健康推進課】
山城コミュニティセンターを利用する場合は、
「木津川市山城コミュニテ
ィセンター条例」及び「木津川市山城コミュニティセンター条例施行規則」
に基づき、利用申請書の提出を求め許可証が発行され初めて利用できるこ
とになる。
また、その使用料については、同条例第9条に規定される教育活動又は
社会福祉の活動の一環として使用されるとき等は減免することができると
規定されているが、減免を受けようとするものは減免申請書を提出しなけ
ればならないとも規定されている。
しかしながら、今般の監査で一部の団体において減免申請書の提出がな
されていないのにもかかわらず減免許可をしているものが確認された。
明らかに減免申請の対象となる活動を実施している団体が申請している
とはいえ、条例、規則において減免申請の提出が定められている以上、こ
れらに則した事務処理を行うべきものであるため、今後の事務処理手続き
は適切に行われたい。