【ご寄付の活用について】

【ご寄付の活用について】
下記の表とグラフは、2006 年 1 月から 2007 年 7 月までに、国連 WFP 協会が皆様からお預かりした
ご寄付の送金国別内訳と使途別内訳を示しています。送金国別、使途別ともに、上位を占めるのは
2006 年より積極的に実施している「アフリカの角」飢餓救済キャンペーンと、2007 年度以降重点を置い
ている「学校給食プログラム」に関連したものとなっています。
《送金国別》
送金国
インドネシア
ケニア
カンボジア
スーダン
パキスタン
ラオス
バングラデシュ
ブータン
レソト
国指定なし送金
モザンビーク
エチオピア
ギニアビサウ
アフガニスタン
朝鮮民主主義人民共和国
ガンビア
マラウイ
合計
送金額
(千円)
79,529
78,507
21,363
20,000
16,603
16,594
12,748
11,994
11,286
10,891
8,594
5,000
5,000
2,500
2,000
1,000
918
304,527
朝鮮民主主義人民
共和国 0.7%
アフガニスタン 0.8%
ガンビア 0.3%
ギニアビサウ 1.6%
マラウイ 0.3%
エチオピア 1.6%
モザンビーク 2.8%
国指定なし送金 3.6%
インドネシア 26.1%
レソト3.7%
ブータン 3.9%
バングラデシュ 4.2%
《使途別》
使途
送金額(千円)
「アフリカの角」飢餓救済
103,507
学校給食支援
94,579
一般食糧支援
54,309
緊急支援(スーダン)
20,000
復興支援(パキスタン地震)
16,603
緊急支援(ジャワ島地震)
15,529
合計
304,527
ラオス 5.4%
パキスタン 5.5%
スーダン 6.6%
ケニア 25.8%
カンボジア 7.0%
緊急支援(ジャワ島
地震) 5.1%
復興支援
(パキスタン地震)
5.5%
「アフリカの角」飢餓
救済 34%
緊急支援
(スーダン) 7%
一般食糧支援
18%
学校給食支援 31%
注)みなさまからお預かりした募金の 75%以上は国連 WFP 協会より WFP ローマ本部に送金され、現地における飢餓救済活
動に充てられています。募金収入の 25%の範囲内で、国内での募金活動、啓発宣伝費、管理費等の事業経費に充てさせて
いただいております。
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【「アフリカの角」飢餓救済キャンペーン】
WFP 国連世界食糧計画(以下、WFP)では、昨年 9 月以来干ばつとそれに
続く大洪水の被害に見舞われたアフリカ南東部に位置するケニア、スーダン、
ソマリア、ジブチ、エチオピアなどの「アフリカの角」地域に、重点的な緊急
食糧支援を実施しました。同キャンペーンにおいて、多くの一般個人及び
団体の方々をはじめ、多数の評議員の皆様のご賛同を得て 2007 年 5 月末で
およそ 1 億円に達しました。
「アフリカの角」地域における WFP の緊急支援活動とは…
写真①
©WFP/Garissa
写真②
©WFP/Garsen
写真③
©WFP/Tana River Direct
WFP は、災害時にその時々の災害に応じてあらゆる最適な手段を尽くして食糧支援を行います。
大洪水により、写真①にもみられる通り、村はすっかり水浸しになってしまい、人々は仮設避難所での
生活を余儀なくされています。そんな時、WFP は写真②のようにボートで被災者に食糧を配給し、写真
③のようにヘリコプターや飛行機によって懸命に食糧支援を続けています。WFP は食糧危機に見舞わ
れやすい「アフリカの角」地域に対して引き続き支援活動を続けます。
「アフリカの角」地域にこれだけの食糧が届けられています!
●ケニアでは、2006 年に 530 万人の干ばつ被災者に対し 34.5 万トンの食糧を配給しました。
●ソマリアでは、2006 年に 150 万人の洪水被災者に対し 78 千トンの食糧を配給しました。
●ソマリアで 100 万人、エチオピアで 170 万人、ジブチで 5 万人の干ばつ被災者に対し食糧を配給
し続けています。
●エチオピアでは、2006 年に干ばつ被害の大きかったソマリ地域とボレナ地帯へ 12 万トンの食糧
を配給しました。
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【各国からのレポート】
皆様からお預かりしたご寄付は、各国の学校給食プログラムを含む社会開発支援、緊急支援、復興
支援における食糧支援に活用させていただいております。
□ケニア(緊急支援)
2006 年 10 月に始まった雨季は 11 月に活発化し、ケニア北東部と
ソマリア南部に大洪水が発生しました。これは 1997 年以来最悪の
洪水で、厳しい干ばつに見舞われていた地域を襲った結果、増水に
より孤立した多くの村々で物資の供給は滞りました。そこで、現在
WFP の緊急支援及び復興支援では、食糧や食糧以外の緊急支援
物資の空輸、陸上輸送ができない地域における人道支援を実施し
ています。2006 年 11 月下旬、WFP が管轄する UNHAS(国連人道
©
WFP/Garissa
航空サービス)により、ケニア政府とケニア、ソマリア両国で活動している人道支援機関へ空輸サービ
スを開始し、受益者はおよそ 85 万人、ケニアとソマリア両国に空輸または空中投下した食糧はおよそ
2,000 トン、食糧以外の緊急支援物資は 350 トンになりました。
□インドネシア(緊急支援)
皆様からお預かりした募金のうち、1,553 万円はジャワ島の震災に
あわれた被災者の方々への緊急食糧支援に活用させていただき
ました。WFP は、他の国連機関や政府機関と協力しながら、ジョグジ
ャカルタを襲った地震被害者に対して、36 時間以内に緊急食糧支援
を実施いたしました。これにより、450 世帯、2 万人の方々の役に立つ
ことができました。
©
WFP/Rein Skullerud
ムボクミナさんからのありがとう
ムボクミナさんは、地震で完全に破壊された村出身の老婆です。他の村人たちと同様に、地震の直前
は彼女も近くの田んぼで稲刈りをしていました。彼女は刈り取った稲を今後の蓄えにしようと思い倉庫
に保管しておいたのですが、地震のために彼女の家は倒壊し、蓄えられた米を取り出すことができなく
なってしまいました。さらに 2 日後には、暴風雨が彼女の食糧を水浸しにしてしまいました。このような
状況の中、栄養強化ビスケットと栄養強化ヌードルを積んだ WFP のトラックはどんなに有難かったこと
でしょうか!食糧支援は、彼女が失った食糧をまかなうには十分とは言えませんでしたが、生きるため
に必要な食糧を受け取ることで、彼女は明日からの復興活動への意欲を取り戻すことができたので
す。
3
□インドネシア(復興支援)
復興支援プログラムでは、人々の栄養状態を回復させるための食糧支援や復興を支える技術を学ぶ
機会の拡大を目的としています。この目的に沿って、WFP は栄養強化ヌードルを約 7 万人の妊婦に
供給するとともに、栄養強化ビスケットを約 33 万人の 5 歳以下の子どもたちに届けました。一方、栄養
強化ビスケットと栄養強化ヌードルは学校給食としても配給され、約 62 万人も子どもたちの空腹を
満たしました。味付けにも考慮して開発された栄養強化ビスケットと栄養強化ヌードルは、子どもたちの
間でとても人気があります。
セルピちゃんからのありがとう
セルピちゃんは WFP が配る栄養強化ビスケットが大好きな女の子です。WFP から栄養強化ビスケット
の配給を受けるまでは、彼女は朝食を食べたことがありませんでした。今では、毎朝 WFP の栄養強化
ビスケットをもらうことができる学校に通うのが楽しみで、勉強への意欲も満々です。栄養強化ビスケッ
トを食べるようになってからというもの、セルピちゃんは、前のように疲れてしまうこともなくなり、客室乗
務員になる夢を果たすために勉強に余念がありません。栄養強化ビスケットは、セルピちゃんを飢え
から救うだけでなく、彼女に未来へ向けた教育の機会も提供しています。
□カンボジア(復興支援)
WFP は、VAM(脆弱性分析とマッピング)をもとに活動を行った結果、
2006 年には約 114 万人の人々へ食糧支援を行うことができました。
このうち、およそ 87 万人は飢餓に苦しむ子どもたちで、WFP の学校
給食と持ち帰り用給食により、子どもたちの学校への出席率もめざまし
く向上しました。カンボジアは大雨や干ばつなどの自然災害が多発し、
農業政策も遅れているため、今後も引き続き WFP の活動が必要とされ
ます。
©
WFP
©
WFP/Luca Romano
□スーダン(緊急支援と社会開発支援)
アフリカ大陸最大の国土を持つスーダンは、20 年以上続いた南北の
内戦からの復興と和平の定着、ダルフールの紛争などさまざまな問題
を抱えています。スーダンでの活動は WFP にとって世界で最も大きく、
550 万人を対象に、避難民や帰還難民、更には社会的に弱い立場に
置かれる人々に食糧を配給しています。2006 年の緊急支援では、
ダルフール、南部、中央部、東部、その他 3 地域における 610 万人を
対象とした飢餓撲滅、初等教育、男女平等の推進のため、食糧支援
活動が実施されました。また、社会開発支援の一環で、慢性的な食糧不足、小学校への就学率が低い
地域の 33 万人の子どもたちとフード・フォー・ワーク(労働の対価としての食糧支援)に参加した 18 万人
の受益者に食糧が配給されました。
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□パキスタン(復興支援)
2006 年は、目標のおよそ 38%にあたる受益者に食糧を配給しました。主に栄
養強化のための小麦粉、米、豆類、植物油、塩、ナツメヤシの実、そして高エネ
ルギービスケットが入った WFP の食糧バスケットは、協力パートナーや WFP に
より直接受益者のもとへと届けられました。この復興支援の実施により、予定
をはるかに超える人数の受益者がフード・フォー・ワーク(労働の対価としての
食糧支援)に参加しました。また、受益者の半分以上がフード・フォー・トレーニ
ング(技能や技術を学ぶ対価としての食糧支援)に参加し、そのうち 62%は
女性でした。一方、フード・フォー・エデュケーション (教育のための食糧支援)
© WFP/Martin Specht
においては、受益者数がリソース不足を理由に目標数より半減しました。これは、険しい山間に位置
する 2,600 校以上にも及ぶ学校の全てに食糧を届けるのに、十分な協力者とリソースを確保すること
や、学校に関する正確なデータが入手できなかったことなどが理由に挙げられます。
バシル・カーンさんからのありがとう
2005 年 10 月の地震以来、山間地域におけるがけ崩れが頻発する
か んが い
ようになっています。これにより、灌漑や飲料に必要な唯一の水源
が完全に破壊されてしまいました。日々の水を手に入れるために、
村の女性たちは毎日 2∼3 キロもある道のりを往復しなくてはなり
ません。WFP のスキームを通して、80 人の人々が水路の補修に
取りかかり、1 か月分のシリアル、豆類、油、塩などの持ち帰り食
糧を労働の対価として受け取りました。この結果、6 つの村を取り
©
WFP/Martin Specht
か んが い
囲む 25 ヘクタールに及ぶ農地の灌漑がすすみ、416 世帯、2,000 人以上の人々が支援を受けることが
か んが い
出来ました。5 キロに及ぶ灌漑路の前に立ちながら、サライ・ラングラ・ユニオン評議会支援委員バシ
ル・カーンさんは語ります。「いまや全ての家に水が行き渡り、地面には草が生え、水車小屋の一部も、
8 ヶ月ぶりに再稼動し始めました。このプロジェクトは私たちの協力の結晶だと思います。」
□ラオス(社会開発支援)
WFP は、就学率と出席率が低迷し、また就学におけるジェンダーの
格差が大きいラオス北部の 3 県において、2006 年の学校給食支援を
実施しました。受益者数は約 30 万人に達し、これは昨年比の 30%増
になります。すべての子どもたちに、毎日午前中に学校で調理された
穀物ブレンド(CSB)と砂糖が配給されます。女子児童と遠方より通学
している寄宿生は家族と分け合うための食糧を受けることができます。
また、学年度の全授業に出席した女子児童は、持ち帰り用給食を受
けることができるというサポートもあり、WFP の支援が教育レベルや
就学率の向上に役立つことがわかります。
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©
WFP/Kornelius Schiffer
□バングラデシュ(社会開発支援)
WFP は、VAM(脆弱性分析とマッピング)をもとに、支援の必要性が
高い地域において、女性と子どもたちの栄養状態改善と子どもたち
の初等教育への機会拡大を目指して活動しました。その結果、2006
年には 510 万人の女性や子どもたちに食糧支援を行うことができまし
た。学校給食プログラムにおいては、およそ 60 万人の子どもたちに
給食が届けられ、教育レベルの向上に結び付けることができました。
©
WFP
©
WFP
□ブータン(社会開発支援)
WFP は、VAM(脆弱性分析とマッピング)をもとに、食糧が不足し就学
率の低い地域の子どもたちを対象に、フード・フォー・エデュケーショ
ン (教育のための食糧支援)を行いました。人口の少ない村の子ども
たちは学校が遠く通うことができませんでしたが、教育省が村の近く
に学校を設立したことにより、子どもたちの就学率は向上し、WFP は
対象とする子どもたち全員に学校給食を配給することができました。
また、WFP は寄宿舎、給食設備、食糧倉庫などの非食糧物資を
提供するためのリソースの確保にも予想以上の実績を上げることが
できました。
タシちゃんからのありがとう
8 歳の女の子、タシちゃんは、毎朝 6 時に起床すると、幼い姉妹のお守りをしながら、両親の家畜の
世話を手伝わなくてはなりません。彼女には、朝食を食べる暇もありません。学校へ通うのに、徒歩
2 時間もかかってしまいます。ようやく学校に到着する頃には、彼女はすっかり疲れきってしまい、授業
に集中するどころではありません。WFP は、彼女に朝食代わりの栄養強化スナックと魚、米、ダール豆
が入ったいろいろなお昼ご飯を提供しています。これによって、タシちゃんは、授業に集中することが
でき、勉強の効率も上がっています。タシちゃんは、このプログラムのおかげで学校に通うことができ、
WFP の学校給食プログラムにとても感謝しています。このエピソードにあるように、WFP の学校給食プ
ログラムが、ブータンの子供たちの就学率向上に大いに役立っていることがうかがえます。
□レソト(社会開発支援)
レソトをはじめとするアフリカの南部地域は、食糧難、政府の弱体化、
HIV/エイズ問題などさまざまな困難に見舞われています。2003 年の
HDI(人間開発報告書)によれば、レソトの人口の 70%が、一日 2 ド
ル以下の収入しか得ることができない貧困層です。皆様からお預か
りした寄附金の一部は、レソトにおける食糧難と HIV/エイズの問題
解決に向け、WFP が展開するさまざまなプロジェクトに活用させて頂
きました。2007 年 12 月まで行われる支援プログラムは、アフリカ南
部で貧困に苦しむ約 553 万人の人々に支援の手をさしのべます。
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©
WFP/Kojiro Nakai
□モザンビーク(社会開発支援)
WFP は、最も困難な状況にある学校に対して食糧支援を行いました。
2006 年には、26.7 千人の未成年者を含む 27.4 千人の人々に学校
給食を支援することができました。また、15 万人あまりの子どもたち
へ学校給食が届けられました。モザンビークでは、人口のわずか
40%の人たちにしか飲料水へのアクセスが確保されていません。
そこで、WFP は、国際総合輸送会社である TNT より財政支援を受け、
ユニセフと共同で 60 の学校へ井戸を建設しました。
©
WFP/Robert Maas
□ギニアビサウ(復興支援)
ギニアビサウは、2006 年の HDI(人間開発報告書)によれば、177 ヶ国中、173 位という最貧国です。
過去の内戦等の危機に伴う貧困、失業および社会経済問題の悪化により、最も弱い立場にある人々
は栄養不足に苦しんでいます。危機以前からすでに劣悪だった道路の質はさらに悪化し、国内におけ
る食糧の流通や供給を阻んでいます。また、危機以前もきわめて低かった教育指標 (就学率 45%、
中退率最大 66%、非識字率:男性 59%/女性 85%) は危機の間にさらに著しく低下しました。したがって、
ギニアビサウにおける食糧支援活動の大きな部分は学校給食プログラムが占め、9 万人あまりの子
供たちへの食糧供給が目的とされています。現在まで、WFP は約 4.5 万人の女子児童へ持ち帰り用給
食を配給し、女子の教育レベル向上に役立っています。
□アフガニスタン(復興支援)
WFP は、就学率と出席率が低く、またジェンダーの格差の大きい地域の
子どもたちを対象に学校給食プログラムを実施しました。これらの地域では、
き き ん
飢饉への支援と教育レベルの向上のため、学年度を通して 1 人あたり 1 日
100g の栄養強化ビスケットを配給しました。さらに、持ち帰り用給食として、
50kg∼100kg の小麦が子どもたち全員に、女子児童には 1 年毎に 3.7 リット
ルの油が配給されました。また、WFP は貧困地域にとって最も厳しい時期で
ある冬期を優先して小麦の供給を実施し、60 万人近い人々に食糧を届けま
した。フード・フォー・ワーク(労働の対価としての食糧支援)による支援活動
も実施しており、食糧の輸送に支障をきたすことのないよう、道路や運河、
パイプラインなどの建設や修復について学ぶような地域コミュニティの能力
©
WFP/Alejandro Chicheri
開発にも支援を行っています。
□朝鮮民主主義人民共和国(復興支援)
2006 年に再開された北朝鮮における WFP の活動は、15 万トン
の食糧を 190 万人(主に子どもたちと女性)に対して供給すること
を目的としましたが、2006 年には供給国制約に阻まれ、8 万人へ
の支援にとどまりました。WFP は、WFP の支援により建設された
製造工場で作られる栄養強化食品を幼児や妊婦に配給すると
ともに、農業の再興やインフラ整備に携わる労働者に対して、
フード・フォー・ワーク(労働の対価としての食糧支援)による
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©
WFP/Gerald Bourke
支援を行っています。食糧の配給は、当初より最貧困と目される 29 地域で行われています。運営は
10 名の WFP 現地駐在スタッフにより行われ、彼らが定期的に支援先を訪れ、プロジェクトが滞りなく
進捗していることをモニターしています。
□ガンビア(社会開発支援)
ガンビア教育省と協力しながら、就学率の低い地域における教育の普及を目的に活動しました。WFP
は 173 の児童教育センター、307 校の初等教育機関、そして 25 校のイスラム教学校へ食糧支援を
行いました。2006 年には約 12 万人の子どもたちが学校給食の恩恵を受けることが出来ました。これに
より、男子、女子とも約 5 万人が小学校に入学し、退学率は 7%前後に抑えられる結果となりました。
□マラウイ(社会開発支援)
WFP は、脆弱性評価や栄養調査、入学と退学状況をもとに、学校給食プログ
ラムの受益者として、女子、孤児、5 歳未満の栄養不良の子ども、妊婦、授乳
中の女性に重点を置いています。2006 年 5 月、学校給食プログラムに緊急
支援が組み込まれたため、予想をはるかに上回る受益者に学校給食支援が
実施されました。子どもたちには 1 日分の食糧として 100g の穀物ブレンドが
入った食糧バスケットが、また女子と孤児の男子には 1 ヶ月分の持ち帰り用
給食として 12.5kg のとうもろこしが配給されました。持ち帰り用給食は、およ
そ 25.6 千人の子どもたちに配給されました。子どもたちの出席率は 97%でに
安定し、授業参加が積極的になったと報告されています。さらに、女子や孤
児が持ち帰る給食は、保護者に子どもたちを学校に通わせる意欲を持たせ
るとともに、教育レベルの向上に役立っています。
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©
WFP/Crispin Hughes