シエラレオネ共和国における平均寿命が短い理由

2007 年 12 月 2 日
比較社会論コース
第 3 回卒業研究中間報告会レジュメ
山田
4年
奈々穂
シエラレオネ共和国における平均寿命が短い理由
1.研究目的
シエラレオネ共和国は西アフリカに位置する北海道ほどの面積の小さな国である。この
国は WHO(World Health Organization:世界保健機関)が 2004 年度に出した世界保健
報告において、平均寿命が 34.0 歳と示された。これは世界で最短であり、平均寿命が 80
歳を超える世界一の長寿国である日本と比べると、その差は歴然である。また、シエラレ
オネは、その他にも様々な統計において下位にランクし、国際連合(以下国連)やその他
の国際機関、多くの NGO 団体から最貧国として注目されている。さらに、1991 年から 11
年間続いたシエラレオネ紛争では、反乱軍による市民の手足切断、無差別殺戮などの残虐
な行為、子ども兵の動員などその残虐さが知られている。
2002 年にシエラレオネ紛争が終結を迎えてから、シエラレオネでは現在も、様々な援助
団体が難民への援助、食糧援助、医療援助、教育援助などを行っており、かなり復興が進
められているが、シエラレオネの戦後復興にはまだまだ時間を要する。2007 年現在、国連
の平和構築委員会によって、紛争終結後の平和構築を確実なものにするため、平和構築ミ
ッションを行う国の候補として挙げられている。日本は 2007 年 6 月に平和構築委員会の議
長国に就任したことを受け、公明党の浜田昌良がシエラレオネを訪問した。9 月に行われた
大統領選挙では、アーネスト・バイ・コロマが就任し、共和制がしかれた。徐々にシエラ
レオネの復興は進んでいるのである。
しかし、紛争が終結しても今尚シエラレオネ共和国の平均寿命は世界で一番短い。世界
には今も紛争が行われている国がある。その国よりもシエラレオネにおける平均寿命が短
いのはなぜであろうか。シエラレオネ紛争は終わりを迎え、かなりの復興を遂げているの
に、平均寿命は未だに世界最短である理由は紛争以外にあるのではないだろうか。
本研究は、シエラレオネにおける平均寿命が短い理由について考えることを目的とする。
1
また、現在シエラレオネで行われている援助がどのようなものかを紹介し、これまでの成
果を最後にまとめたい。
2.構成
序論
→研究目的を簡単に述べる。
第一章
平均寿命の短い国シエラレオネ
第一節
平均寿命とは
→平均寿命の定義を述べる。
第二節
平均寿命の国際比較
→世界地図を使って平均寿命の国際比較を行う。さらに、平均寿命ワースト 20 位の表
と照らし合わせ、アフリカ大陸における平均寿命が短いことを示し、その中でもシ
エラレオネの平均寿命が短いことを示す。
第二章
シエラレオネにおける平均寿命が短い理由
第一節
シエラレオネ共和国とは
→シエラレオネについて簡単に説明する。
第二節
長生きのできない国
→死亡率が高いことを示す。特に乳幼児死亡率、5 歳未満児死亡率が高いことが平均寿
命を短くしている原因となっていることを示す。
第三節
なぜ死亡率が高いのか
→死亡の原因を考察する。医療不足、栄養不足の現状を示す。
第四節
いつから平均寿命が短いのか
→独立後のシエラレオネについて。政府の腐敗、汚職、ダイヤモンドの密輸によりシ
エラレオネが貧困に陥ったことを述べる。
第五節
シエラレオネ紛争
→シエラレオネの貧困に拍車をかけたシエラレオネ紛争について紹介する。
2
第三章
シエラレオネへの援助活動
第一節
医療援助
→シエラレオネに対する医療援助について紹介する。以前より平均寿命が上がってい
る現状を示し、医療援助の成果が出ていることを紹介する。
第二節
安全な水と食料援助
→国連世界食糧計画(World Food Programme:WFP)の活動を紹介する。食料援助を
通し、学校援助や労働者への援助などを行っている。
第三節
難民支援
→シエラレオネ紛争における国内避難民の援助について、近年はリベリア紛争により
リベリア難民が増え、シエラレオネ国内におけるリベリア難民支援も積極的に行わ
れている。
第四節
教育援助
→初等教育の普及、識字率の向上、女子への教育の普及援助について
結論
3.相談したいこと
・構成について
前回の報告会での指摘を受け、構成をかなり変更し、論文の流れはつかめたのだが、
文章化があまり進まなかった。今後は文章化を進める作業に入り、肉付けをしていき
たいと思っている。書く内容を整理するため、節分けが細かくなってしまった。構成
について何かアドバイスがないか。
・題目について
第三章にシエラレオネにおいて現在行われている援助活動について紹介することに
した。そうすると題目が合わないような気がするが、変更の必要があるのだろうか。
何か題目についてアドバイスがないか。
3
・統計について
統計は出所で少しずつ変わってくるため、一貫して同じ機関のデータを用いりたか
ったのだが、各機関において出している統計と出していない統計があり、現在論文お
いては様々な統計が混ざり合ってしまっている。それでも大丈夫なのか。
4.今後の予定
・遅れている分早急に文章化を進めたい。
・シエラレオネ政府自体の動きが分かっていないのでできる範囲で調査を進めたい。
4
参考文献
山本敏晴『世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団』白水社、2002 年
大林稔・石田洋子編
『TICAD 市民社会フォーラム(TCSF)アフリカ政策市民白書 2006―アフリカ開発と市民
社会』晃洋書房、2007 年
亀山亮『アフリカ忘れられた戦争』岩波書店、2004 年
北川勝彦・高橋基樹編『現代世界経済叢書第 8 巻
アフリカ経済論』
ミネルヴァ書房、2004 年
国際協力機構(JICA)編『人間の安全保障―貧困削減の新しい視点』
国際協力出版会、2007 年
小林正弥・上村雄彦編
『世界の貧困問題をいかに解決できるか―「ホワイトバンド」の取り組みを事例として』
現代図書、2007 年
ジェレミー・シーブルック(渡辺景子訳)『世界の貧困―1 日 1 ドルで暮らす人びと』
青土社、2005 年
世界経済情報サービス編
『オマーン・モロッコ・シエラレオネ
経済・産業の現状と動向―ARC レポート 1982』
世界経済情報サービス、1982 年
東海大学教養学部国際学科編
『新版
国際学のすすめ―グローバル時代を生きる人のために』東海大学出版会、2005 年
西川潤・佐藤幸男編『NGO/NPO と国際協力』ミネルヴァ書房、2002 年
三野正洋『誰が紛争を起こすのか?』光人社、2001 年
桃井和馬『観光コースではないアフリカ大陸西海岸』高文研、2004 年
岸田圭司「シエラレオネ
ダイヤモンドが招いた悲劇」
『エネルギーレピュー』エネルギーレピューセンター、22 巻 8 号、2002 年、32-37 ページ
栗本英世「シエラレオネ内戦とポスト冷戦期のアフリカの紛争」
『アジ研ワールド・トレンド』アジア経済研究所、5 巻 3 号、1999 年 3 月、14‐17 ページ
中房丙后「シエラレオネ情勢―和平合意と平和の展望」
『月刊アフリカ』アフリカ協会、47 巻 5 号、1997 年、4-9 ページ
5
平田雅博「英領シェラ・レオーネ植民地の成立とアフリカの『疑似故郷』」
『愛媛大学法文学部論集
文学科編』愛媛大学法文学部、21 号、1988 年、105-127 ページ
六辻彰二「シエラレオネの平和構築―民主化と若年層の政治参加を中心に」
『カルチュール』明治学院大学教養教育センター付属研究所、
No.2、2005 年 3 月、194-213 ページ
山本敏晴「世界で一番いのちの短い国『シエラレオネ共和国』の医療事情」
『月刊アフリカ』アフリカ協会、42 巻 11 号、2002 年、8-11 ページ
『国際年鑑』共同通信社、2003 年‐2007 年
『ブリタニカ国際年鑑』ティービーエス・ブリタニカ年鑑
(2002 年版より出版者名変更: ティビーエス・ブリタニカ年鑑→ブリタニカ・ジャパン)、
1975-2007 年
『北日本新聞』2007 年 6 月 26 日付
朝刊
第8面
『北日本新聞』2007 年 7 月 27 日付
朝刊
第2面
WHO2004 年度世界保健報告 http://www.who.int/whr/2004/annex/en/index.html
2007 年 11 月 28 日筆者確認
外務省ホームページhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/area/s_leone/
2007 年 11 月 28 日筆者確認
厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life06/01.html
2007 年 11 月 28 日筆者確認
JOHAC(海外勤務者のための総合健康管理施設)海外勤務者のための医療・衛生情報
http://www.johac.rofuku.go.jp/world/AfricaMid/index.html2007 年 11 月 28 日筆者確認
政府開発援助 ODA ホームページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index/odaproject/index_africa.html
2007 年 11 月 28 日筆者確認
本川裕社会実情データ実録 http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/1630.html
2007 年 11 月 28 日筆者確認
アデオジャパンホームページhttp://www.adeojapan.org/oguogu/
6
2007 年 11 月 28 日筆者確認
アフリカ日本協議会 http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/index.html2007 年 11 月 28 日筆者確認
国際協力機構(Japan International Cooperation Agency:JICA)ホームページ
http://hotangle.jica.go.jp/africa/sie/2007 年 11 月 28 日筆者確認
国連世界食糧計画(World Food Programme:WFP)ホームページ
http://www.wfp.or.jp/country/694.html2007 年 11 月 28 日筆者確認
国境なき師団ホームページhttp://www.msf.or.jp/2007/02/20/5739/post_67.php
2007 年 11 月 28 日筆者確認
手を貸す運動ホームページhttp://www6.plala.or.jp/tewokas/2007 年 11 月 28 日筆者確認
日本ユニセフ協会ホームページhttp://www.unicef.or.jp/cal/index.html
2007 年 11 月 28 日筆者確認
Peace winds JAPANホームページhttp://www.peace-winds.org/
2007 年 11 月 28 日筆者確認
プランジャパンホームページhttp://www.plan-japan.org/home/
2007 年 11 月 28 日筆者確認
7