Version1.0 1996.04 Nifty-serve Forum Fortune BXD00515 椎羅

Version1.0
1996.04
Nifty-serve Forum Fortune
BXD00515 椎羅
はじめに
「紫微斗数(しびとすう)」は古くから中国で行われている占術で、その人一代の運勢を詳
しく見ることができます。我が国では推命占(その人の性格、能力から一生の運命を判断する
占術)といえば四柱推命や算命学などが有名で、この紫微斗数という占術はあまりよく知られ
ていませんでした。しかし、中国ではその歴史は古く、源泉は遠く唐末から宋初の頃までさか
のぼることができます。現在でも台湾や香港では盛んに行われ、紫微斗数関係の書籍も数多く
出販されています。
また紫微斗数は、ある意味で東洋の占星術であると言えます。占星術と言えば西洋占星術が
有名ですが、紫微斗数も同じように12宮からなるホロスコープ・チャート(命盤と言います)
を書いて判断します。大きく違う点は、西洋占星術では天空を運行する実際の星々を用いて判
断するのに対し、紫微斗数は実際の星ではなく、生まれた生年月日時をもとに旧暦(太陰太陽
暦)と十干十二支の関係により星を算出し、それによって、その人一代の運命を詳しく読んで
いきます。
このテキストは、NIFTY-Serve占いフォーラムにおける紫微斗数入門講座の教本として書か
れました。したがいまして、紫微斗数の基本的な判断法をポイントよくまとめることに留意し
て書かれています。原書によりますと110個の星を算出して使用することになっていますが、
このテキストでは34個の星に限定しております。また、格局等のより高度な技法や、各流派ご
との独自の判断法等については一切触れませんでした。
初学の方は、まずこのテキストに書かれてある技法を習熟することに努めていただきたいと
思います。「入門」と題してはありますが、紫微斗数鑑命の要点と、吉凶判断についての筆者
独自の見方を要領よくまとめてあります。このテキストに書かれた内容をマスターするだけで
も、その人の性格、能力、容姿、親兄弟のこと、子供のこと、恋愛の傾向、結婚、等のことが
驚くほど詳しく読み取ることができます。
ともあれ、占術というものはあくまでも技術であり、テクニックです。「技術」というもの
は、何度も反復練習することにより向上します。このテキストを読まれましたら、できる限り
数多くの実例にあたって実践をつまれることをおすすめします。
- 1 -
目次
はじめに ・・・・・・・・・・・・ 1
第1章 紫微斗数の基礎知識 ・・・・・・・・・・・・ 5
1.紫微斗数とは ・・・・・・・・・・・・ 6
2.東洋占術の基礎知識 ・・・・・・・・・・・・ 9
第2章 紫微斗数命盤の作成 ・・・・・・・・・・・・ 13
1.基礎知識 ・・・・・・・・・・・・ 14
2.紫微斗数命盤作成 ・・・・・・・・・・・・ 17
第3章 紫微斗数命盤の解読 ・・・・・・・・・・・・ 29
1.12宮が示すもの ・・・・・・・・・・・・ 30
2.宮と宮との関係 ・・・・・・・・・・・・ 33
3.運命指数による判断 ・・・・・・・・・・・・ 34
4.諸星曜の意味と命宮における判断 ・・・・・・・・ 37
紫微星 ・・・・・・・・・・・・ 38
天機星 ・・・・・・・・・・・・ 40
太陽星 ・・・・・・・・・・・・ 42
武曲星 ・・・・・・・・・・・・ 44
天同星 ・・・・・・・・・・・・ 46
廉貞星 ・・・・・・・・・・・・ 48
天府星 ・・・・・・・・・・・・ 50
太陰星 ・・・・・・・・・・・・ 52
貪狼星 ・・・・・・・・・・・・ 54
巨門星 ・・・・・・・・・・・・ 56
天相星 ・・・・・・・・・・・・ 58
天梁星 ・・・・・・・・・・・・ 60
七殺星 ・・・・・・・・・・・・ 62
破軍星 ・・・・・・・・・・・・ 64
文昌星・文曲星 ・・・・・・・・・・・・ 66
- 2 -
左輔星・右弼星 ・・・・・・・・・・・・ 67
天魁星・天鉞星 ・・・・・・・・・・・・ 68
禄存星 ・・・・・・・・・・・・ 69
敬羊星・陀羅星 ・・・・・・・・・・・・ 70
火星・鈴星 ・・・・・・・・・・・・ 71
天空星・地劫星 ・・・・・・・・・・・・ 72
化曜星 ・・・・・・・・・・・・ 73
天馬星 ・・・・・・・・・・・・ 74
天姚星 ・・・・・・・・・・・・ 74
紅鸞星 ・・・・・・・・・・・・ 75
5.諸星曜の各宮における判断 ・・・・・・・・・・・・ 78
兄弟宮 ・・・・・・・・・・・・ 78
夫妻宮 ・・・・・・・・・・・・ 80
子女宮 ・・・・・・・・・・・・ 82
財帛宮 ・・・・・・・・・・・・ 84
疾厄宮 ・・・・・・・・・・・・ 86
遷移宮 ・・・・・・・・・・・・ 88
奴僕宮 ・・・・・・・・・・・・ 90
官禄宮 ・・・・・・・・・・・・ 92
田宅宮 ・・・・・・・・・・・・ 94
福徳宮 ・・・・・・・・・・・・ 96
父母宮 ・・・・・・・・・・・・ 98
6.流年の判断 ・・・・・・・・・・・・ 100
7.命盤解読のポイント ・・・・・・・・・・・・ 103
付表 ・・・・・・・・・・・・ 105
新暦旧暦換算早見表 ・・・・・・・・・・・・ 107
命盤基本パターン ・・・・・・・・・・・・ 108
- 3 -
第1章
紫微斗数の基礎知識
ここではまず、紫微斗数とはいかなる占術か、その特
徴について概観します。また、紫微斗数を学ぶうえで、
必要最低限の東洋占術の基本知識を学びます。聞き慣れ
ない用語が出てきますが、紫微斗数占星術を理解するた
めの基礎知識です。時間をかけて、ゆっくりと読んで下
さい。
1.紫微斗数とは
2.東洋占術の基礎知識
1.紫微斗数とは
占術の種類
世界中には様々な種類の占いがあります。おなじみのタロット占いや西洋占星術、また日本
で盛んに行われている四柱推命や最近大流行の風水、さらにはトランプ占いや手相人相など・
・・・。非常に多くの占いが巷では行われています。
このように数多くの占いがあるのですが、大雑把に言って大きく2つの種類に分けることが
できます。
ひとつは、ある人間をとらえて、その人に関するすべてのものごとを理解しようとする、人
間理解の側面を重視した占術です。
例えば、
この人の性格はどうなのか?
能力はどの方面に発揮されるのか?
人生において成功するのか失敗するのか?
父母・子供との関係はどうなのか?
恋愛の傾向はどうか?
結婚運はどうか?
いつごろチャンスは巡ってくるのか?
・・・・・・・・エトセトラ、エトセトラ。
日本ではこのような占いのことを「推命占」と呼ぶことが多いようです。日本で最もポピュ
ラーなのが、四柱推命や算命学でしょう。西洋占星術もこの範疇に属します。中国ではこのタ
イプの占術については「命」に属する占術と呼びます。
もうひとつは、人間が生活する上で遭遇する様々な事象の行く末を予知しようとするもので
す。
例えば、
明日の天気は晴れか雨か?
今年の夏は猛暑か冷夏か?
試験に合格するかどうか?
この恋は成就するのかそうでないのか?
探し物はどこにあるのか?
進むべきか退くべきか?
・・・・・・・・エトセトラ、エトセトラ。
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かつて日本では、このような占術の代表とされるものが易でした。最近ではタロット・カー
ドがかなりポピュラーになってきました。また他にも九星術などいろいろな占術があります。
西洋占星術でもホラリーと言って、このようなものを対象とした技法があります。
一般にこのタイプの占術は「推命占」に対し「雑占」と呼ぶことが多いようです。中国では
「卜」に属する占術と言います。
この2分類のうち、紫微斗数は「命」に属する占術、つまり推命占です。より高度な応用技
法として紫微斗数による「卜」占もあるのですが、このテキストでは、あくまで「命」占とし
ての紫微斗数を解説いたします。
紫微斗数の特徴
さて、本テキストでは紫微斗数を「命」占、すなわち人間理解の技法ととらえることにしま
したが、このテキストに解説されている技法に習熟することにより、おおよそ次のようなこと
を判断することができます。
・性格、人格のアウトライン。
・能力の高さと、それを発揮できる方面。
・嗜好および趣味。
・活動範囲。友人知人との関係。
・健康上留意すべき点。
・財運。また、どのような方面で財をなすか。
・恋愛の傾向
・配偶者との縁の厚薄。配偶者のタイプ。
・父母との縁の厚薄。父母のタイプ。
・子供縁の厚薄。子供のタイプ。
・幸運な時期、不運な時期がどのように巡ってくるのか。
また、紫微斗数は、判断の基本となるチャート(命盤と言います)を作成するためには、出
生年月日時のデータが必要です。出生時不明の方については一切判断することができませんの
で注意して下さい。
紫微斗数は数々の星を命盤に並べて判断しますので、「占星術」と言ってよいと思いますが
、実際に天空を運行する天体を使わないところが大きな特徴です。生まれた時点の暦と干支の
関係を「星」の名を借りた象徴として表現します。実際の星の運行によらないことから、これ
らのことを「虚星」と呼ぶこともあります。
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それ以外は、12宮の命盤に星をならべて判断するところなど、ホロスコープ占星術と非常に
よく似たところがあります。
紫微斗数の由来
紫微斗数は、中国唐の時代から宗の時代にかけて活躍した陳希夷(867∼984)という道士(
仙人)が創始したと言い伝えられています。紫微斗数の原典とされるものに陳希夷著すところ
の「紫微斗数全書」というものがあるのですが、これが発行されたのがずっと時代を下って、
明代(1550年)になります。
これは全く想像の域を出ませんが、おそらく唐の時代にインド経由でもたらされた西洋のホ
ロスコープ占星術が中国風に形を変え、その影響を受け陳希夷(あるいはその周辺の人物)が
新しいひとつの占術の原型をつくったのでしょう。その後、その道教の門派の中で様々な実験
と取捨選択が行われ、その結果を集大成したものが明代に編纂された「紫微斗数全書」ではな
いかと思われます。
今でも基本的な見方はこの「紫微斗数全書」に負うところが大きいのですが、その後様々に
研究解釈され、多くの流派を生むにいたりました。
現在でも台湾や香港ではさかんに研究され、多くの関連書籍も著されています。いろいろな
流派がしのぎをけずっていますし、四柱推命と合わせて「命」占の双峰としての地位を築いて
います。
トピックス1 紫微垣について
中国の古代の天文学では、北極星を中心とした北斗七星その他の星々をひとかたまり
のグループとし、それを紫微垣(しびえん)と呼んでいました。また、伝説では天帝の
居城とされていました。したがって、地上の天子(皇帝)の居城もこれになぞらえて、
「紫微宮」「紫極」「紫禁城」「紫宸殿」などと呼んでいました。
わが国の平安京の内裏正殿を「紫宸殿」と呼ぶのも、これにならったものです。
紫微斗数では、これら紫微垣にある北斗諸星、および南斗諸星を用います。しかし、
実際のこれらの星の運行を用いるのではなく、あくまで「虚星」として使います。
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2.東洋占術の基礎知識
十干と十二支
中国では、年、月、日、時間を表す記号として古来より十干十二支というものを用いてきま
した。略して「干支」と言うこともあります。
十干については以下のとおりです。
甲(きのえ)
乙(きのと)
丙(ひのえ)
丁(ひのと)
戊(つちのえ)
己(つちのと)
庚(かのえ)
辛(かのと)
壬(みずのえ)
癸(みずのと)
十二支については現代でもよく使われていますので、ご存じの方も多いでしょう。
子(ね)
丑(うし)
寅(とら)
卯(う)
辰(たつ)
巳(み)
午(うま)
未(ひつじ)
申(さる)
酉(とり)
戌(いぬ)
亥(い)
戊(つちのえ)と戌(いぬ)はよく似た漢字ですね。間違えないように注意して下さい。
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この十干と十二支をそれぞれ重ね合わせると、10と12の組み合わせですから60通りの組み合
わせができます。これを六十干支と言います。
表1 六十干支
甲子
乙丑
丙寅
丁卯
戊辰
己巳
庚午
辛未
壬申
癸酉
甲戌
乙亥
丙子
丁丑
戊寅
己卯
庚辰
辛巳
壬午
癸未
甲申
乙酉
丙戌
丁亥
戊子
己丑
庚寅
辛卯
壬辰
癸巳
甲午
乙未
丙申
丁酉
戊戌
己亥
庚子
辛丑
壬寅
癸卯
甲辰
乙巳
丙午
丁未
戊申
己酉
庚戌
辛亥
壬子
癸丑
甲寅
乙卯
丙辰
丁巳
戊午
己未
庚申
辛酉
壬戌
癸亥
この六十干支の組み合わせを、年、月、日、時を表す記号とします。(詳しく解説しますと
干支にはいろいろな法則や決まり事、陰陽五行との関係などがあるのですが、ここではこれ以
上の説明は煩雑になりますので省略します)。例えば、わが国の古代史上の事件に「壬申の乱
」というのがありますが、これはこの事件が起こった年の干支「壬申(みずのえ・さる)」に
ちなんで、こう呼ばれています。中国近代史上の「辛亥革命」も、事件の起こった年の干支「
辛亥(かのと・い)」から、このように呼ばれているのです。
巻末の新暦旧暦換算早見表を見ていただきますと、年号の下欄にその年の該当する干支が表
記してあります。
トピックス2 還暦
上述しましたように、昔はこの60通りの干支の組み合わせを年・月・日の記述に用い
ていました。今でも60歳になると還暦のお祝いをしますが、これは自分の生まれた年の
干支がぐるっと一回りして戻ってきたことを祝うものです。赤烏帽子に赤のちゃんちゃ
んこは、60歳の人が赤子にもどって(生まれた時の干支にもどって)いることを象徴し
ています。
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年、月、日、時間の境
現代の我々は、グレゴリオ暦をもとにした太陽暦により生活をしていますが、紫微斗数では
太陰太陽暦(旧暦、中国では農暦と言います)を使用しています。したがってまず最初に生年
月日時を現行の暦から旧暦に変換する必要があります。その際に注意が必要なことは、年、月
、日、時の境界が現行暦とは異なっているということです。
1.年の境
巻末万年暦を見ていただくとおわかりのように、旧暦の1月1日は現行暦では1月末から2月
のはじめ頃に該当しています。何日になるかは年ごとに微妙に違います。紫微斗数では旧暦1
月1日をもって新しい年になるとみなします。1995年ですと現行暦1月31日が旧暦の元旦(1
月1日)に該当します。例えば現行暦の1995年1月15日は旧暦上はまだ前年です。年干支も乙
亥ではなく、前年の甲戌となります。
2.月の境
紫微斗数では、旧暦の月でもってすべてを判断します。したがって現行暦の月ではありませ
んし、また淵海子平(四柱推命)のように24節気によるのでもありません。
3.日の境
本テキストでは23:00(午後11時)をもって日付が変わるとします。現行暦の午前0時とは
異なりますので注意して下さい。例えば23:30生まれの人は現行暦上の翌日生まれの人という
ことになります。
4.時間の境
紫微斗数では、現行の2時間をひとつの時間単位とします。したがって一日24時間は12刻と
いう時間単位であつかわれますが、その12刻に12支が当てはまります。例えば前日の23時∼当
日1時までを子時(子刻)、1時∼3時までを丑時(丑刻)といった具合です。詳しくは第2
章で解説します。
閏月
旧暦というものは月の運行を基準とした暦ですので、地球の公転日数を1年とする太陽暦と
食い違う点が出てきます。そのズレを解消するために、ところどころに閏月を置いて調整して
います。すなわち一年の中で同じ月が2回繰り返して数えられる年があるのです。例えば1995
年ですと8月が2回連続しています。巻末の万年暦を見ていただくとおわかりのように、その
うち後の方の8月には閏月であるマークがつけられています。この閏月マークがつけられてい
る月が閏月で、命盤を作成するときにちょっとした注意が必要です。
ルール:閏月に生まれた人はその月の前半生まれなら前月(本月)、後半生まれなら後月生
まれとみなす。
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例えば1995年9月28日生まれ(すなわち旧暦閏8月4日生まれ)の人は閏月前半生まれです
から「8月生まれ」となりますし。1995年10月10日(すなわち旧暦閏8月16日生まれ)の人は
閏月後半生まれですから「9月生まれ」となります。ただし変わるのは月だけで生まれ日は変
わりません。この人の場合、旧暦9月16日生まれとなります。
また、旧暦のひと月は29日の月と30日の月があります。月の前半後半の境界は、30日の月の
場合は15日の午後11時、29日の月の場合は15日の午前11時となります。
生時算出上の留意点
生時を決めるに際して注意すべきことを2、3まとめてみましょう。
1.出生場所による時差の考慮
日本では標準時は兵庫県明石市の時刻と定められていますので、それより東はプラス、西は
マイナスとなります。東の札幌で約25分のプラス、西の沖縄で約30分のマイナスとなります。
以下に主要都市の明石標準時との時差を掲げます。より詳細については理科年表等によって下
さい。
表2 主要都市時差表
札幌 +25分24秒
宮城 +23分28秒
福島 +21分52秒
山形 +21分24秒
千葉 +20分28秒
東京 +19分00秒
埼玉 +18分36秒
新潟 +16分08秒
静岡 +13分32秒
富山 +08分52秒
愛知 +07分40秒
福井 +04分52秒
奈良 +03分20秒
京都 +03分00秒
大阪 +01分56秒
鳥取 −03分00秒
香川 −03分48秒
岡山 −04分16秒
愛媛 −08分56秒
広島 −10分12秒
山口 −14分08秒
福岡 −18分24秒
長崎 −20分32秒
沖縄 −29分20秒
2.サマータイムの考慮
わが国では過去一時期サマータイムが施行された期間がありました。サマータイム期間は1
時間繰り上がっていますので、サマータイムの出生時から1時間繰り下げて(引いて)下さい
。
昭和23年 5月1日∼9月12日
昭和24年 4月2日∼9月11日
昭和25年 5月6日∼9月10日
昭和26年 5月5日∼9月9日
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第2章
紫微斗数命盤の作成
この章では紫微斗数判断のための命盤を作成する方法
を学習します。慣れないうちは大変に感じられるかも知
れませんが、丹念に表を繰っていけば誰にでもつくるこ
とができます。根気よくチャレンジして下さい。
1.基礎知識
2.紫微斗数命盤作成
1.基礎知識
命盤の構成
紫微斗数では、人のすべての運命を紫微斗数命盤から読み取ります。命盤とは紫微斗数判断
のためのもととなるチャートで、西洋占星術のホロスコープチャートに相当するものです。全
体は以下の「図1」のとおり12の長方形の箱から構成されています。その箱を「宮」と呼び、
あらかじめ12支が配当されています。
図1.紫微斗数命盤
巳
午
未
申
辰
酉
卯
戌
寅
丑
子
亥
それぞれの12宮に「命宮」「兄弟宮」「夫妻宮」「子女宮」「財帛宮」「疾厄宮」「遷移宮
」「奴僕宮」「官禄宮」「田宅宮」「福徳宮」「父母宮」が該当しますが、その対応は生年月
日時により決められます。16ページに完成した紫微斗数命盤を掲載しますので、参照して下さ
い。
諸星曜
本テキストでは以下の34の星曜を表出して使用します。それぞれの名称と意味について簡単
に示します。詳細については第3章で解説します。
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主星
紫微星(しびせい) 吉星 高貴、気品、徳、自尊心、鷹揚
天機星(てんきせい) 吉星 知識、知恵、学問、研究、精神
太陽星(たいようせい) 吉星 勇気、活動、生気、活発、陽気
武曲星(ぶきょくせい・ぶごくせい) 吉星 勇猛、剛穀、指揮、経済、財庫
天同星(てんどうせい) 吉星 優しさ、慈悲、協調、友愛、博愛
廉貞星(れんていせい) 凶星 歪曲、邪悪、悪巧み、悪知恵、陰欝
天府星(てんぷせい) 吉星 寛容、高貴、大雑把、大人(たいじん)
太陰星(たいいんせい) 吉星 精神、芸術、美、母性、慈しみ
貪狼星(どんろうせい・たんろうせい) 凶星 性愛、欲望、社交、歓楽、芸能
巨門星(こもんせい) 凶星 口舌、中傷、分析、研究、弁論
天相星(てんそうせい) 吉星 慈悲、自己犠牲、寛容、奉仕、参謀
天梁星(てんりょうせい) 吉星 指導性、決断、面倒見、奉仕、度量
七殺星(しちさつせい) 凶星 剛穀、激烈、忍耐、武勇、権力
破軍星(はぐんせい) 凶星 決断、破損、変動、てきぱき、誘惑
副星
文昌星(もんしょうせい) 吉星 知識、書物、学問、芸術、文章
文曲星(もんごくせい) 吉星 知識、書物、学問、芸術、文章
左輔星(さほせい) 吉星 助力、援助、計画、親友、僥倖
右弼星(うひつせい) 吉星 助力、援助、計画、親友、僥倖
天魁星(てんかいせい) 吉星 聰明、秀麗、優秀、学問、気品
天鉞星(てんえつせい) 吉星 聰明、秀麗、優秀、学問、気品
禄存星(ろくぞんせい) 吉星 財産、福禄寿、聰明、秀麗、磊落
敬羊星(けいようせい) 凶星 剛穀、粗暴、怪我、疾病、刑傷
陀羅星(だらせい) 凶星 剛穀、粗暴、怪我、疾病、刑傷
火星(かせい) 凶星 剛強、激烈、怪我、事故
鈴星(れいせい) 凶星 剛強、激烈、怪我、事故
化禄星(かろくせい) 吉星 福徳、財禄
化権星(かごんせい・かけんせい) 吉星 権勢、権力
化科星(かかせい) 吉星 文章、名声、試験、知恵
化忌星(かきせい) 凶星 是非、困難、挫折、破壊、口論、嫉妬
天馬星(てんませい) 吉星 異動、旅行、行楽、転職、転勤、転居
地劫星(ちごうせい) 凶星 破壊、分離、紛失、壊滅、災厄
天空星(てんくうせい) 凶星 破壊、分離、紛失、壊滅、災厄
天姚星(てんようせい) 平星 風流、艶福、恋愛、性愛
紅鸞星(こうらんせい) 吉星 婚姻、慶賀、恋愛、性愛
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図2.紫微斗数命盤完成図
火
星
天
機
廟
2
鈴
星
平
廟
0
化禄3
2
天
鉞
3
紫
微
廟
6
地
劫
5
田宅宮
5.3
弱
身宮
午
35-44
敬
羊
廟
2
七
殺
廟
4
11 19.7 官禄宮
最強
45-54
地
0
化科3
紅
鸞
-3
巳
破
軍
天
馬
未
申
-3 -0.5 奴僕宮
最弱
55-64
3 11.5 遷移宮
強
65-74
○沢○子
1955.10.16 15:55 小田原生
旧乙未年09月01日申時生
天
姚
土五局 女命
酉
辰
6 12.6 福徳宮
最強
25-34
0
6.3 疾厄宮
弱
75-84
天
梁
太
陽
廉 天
貞 府
廟
廟
利
6
6
0 6
廟
化権3
天
空
-3
卯
12 12.0
最強
右
弼
3
戌
父母宮
6 14.7 財ハク宮
最強
95-94
15-24
文
昌
天
相
武
曲
巨
門
天
同
天
魁
左
輔
陥
廟
地
不
不
0
6
2
-4
0
3
3
文
曲
貪
狼
太
陰
地
旺
廟
1
2
6
化忌 -3
陀
羅
陥
寅
-3
8 14.6 命 宮
最強
05-14
丑
①
-4 -4.0 兄弟宮
最弱
115-124
- 16 -
子
9 17.2 夫妻宮
最強
105-114
亥
3
8.2
平
子女宮
95-104
2.紫微斗数命盤作成
作業手順
紫微斗数命盤作成のための手順を示すと次のとおりになります。
1.生年月日時を新暦から旧暦に変換する
その際に生年は干支、生月、生時は旧暦の月日、生時は12支で表す
2.生月と生時から、命宮と身宮を出す
3.12宮を配置する
4.生年干と命宮の12支(地支)から五行局を出す
5.五行局と生日から紫微星が入座する宮を知る
6.紫微星の位置をもとに主星14星を配置する
7.生時と生年支により時系諸星を配置する
8.生月により月系諸星を配置する
9.生年干により年干系諸星を配置する
10.生年支により年支系諸星を配置する
11.五行局と男女陰陽により10年運を算出する
12.生年支により小限運を算出する
- 17 -
生年月日時の旧暦変換
巻末「新暦旧暦換算早見表」により生年月日時を現行暦から旧暦に変換します。早見表を繰
って旧暦の月日に変換して下さい。(その他書籍の万年暦を使用しても結構です)。
その際、年の境界、月の境界、日の境界は現行暦とは異なることや、閏月の扱いなどに十分
注意して下さい。これらの点については「第1章 2.東洋占術の基礎知識」(p.9∼p.12)に
説明があります。
命宮、身宮の算出
生月および生年支により、以下の「表3.命宮・身宮算出表」を用いて命宮と身宮を算出し
ます。
表3.命宮・身宮算出表
生時支
生月
命
子
23∼01 身
命
丑
01∼03 身
命
寅
03∼05 身
命
卯
05∼07 身
命
辰
07∼09 身
命
巳
09∼11 身
命
午
11∼13 身
命
身
命
身
命
酉
17∼19 身
命
戌
19∼21 身
命
亥
21∼23 身
未
13∼15
申
15∼17
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
丑
卯
子
辰
亥
巳
戌
午
酉
未
寅
辰
丑
巳
子
午
亥
未
戌
申
卯
巳
寅
午
丑
未
子
申
亥
酉
辰
午
卯
未
寅
申
丑
酉
子
戌
巳
未
辰
申
卯
酉
寅
戌
丑
亥
午
申
巳
酉
辰
戌
卯
亥
寅
子
未
酉
午
戌
巳
亥
辰
子
卯
丑
申
戌
未
亥
午
子
巳
丑
辰
寅
酉
亥
申
子
未
丑
午
寅
巳
卯
戌
子
酉
丑
申
寅
未
卯
午
辰
亥
丑
戌
寅
酉
卯
申
辰
未
巳
子
寅
亥
卯
戌
辰
酉
巳
申
午
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
酉
午
戌
巳
亥
辰
戌
未
亥
午
子
巳
亥
申
子
未
丑
午
子
酉
丑
申
寅
未
丑
戌
寅
酉
卯
申
寅
亥
卯
戌
辰
酉
卯
子
辰
亥
巳
戌
辰
丑
巳
子
午
亥
巳
寅
午
丑
未
子
午
卯
未
寅
申
丑
未
辰
申
卯
酉
寅
申
巳
酉
辰
戌
卯
子
卯
丑
丑
辰
寅
寅
巳
卯
卯
午
辰
辰
未
巳
巳
申
午
午
酉
未
未
戌
申
申
亥
酉
酉
子
戌
戌
丑
亥
亥
寅
子
- 18 -
12宮の配置
命宮の位置が決まりますと、それにより残り11宮の位置が決まります。命宮がどの12支の位
置にあるかによって以下の「表4.12宮配置表」を用いて残り11宮を配置します。
表4.12宮配置表
命 宮
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
兄弟宮
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
夫妻宮
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
子女宮
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
財帛宮
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
疾厄宮
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
遷移宮
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
奴僕宮
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
官禄宮
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
田宅宮
卯
辰
巳
午
福徳宮
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
父母宮
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
この12宮配置表を見ておわかりのように、命宮の位置が決まりますと、その12支位置から逆
順に(左回りに)夫妻宮から父母宮までを命盤の各宮に配置することになります。命盤の各12
の箱の左下の枠に各宮を記入して下さい。なお、「身宮」は必ずこの12宮のどれかと重複しま
す。身宮に該当する宮の枠右下に「身」と記入します。(16ページ紫微斗数命盤完成図参照)
五行局の算出
生年の年干と命宮が位置する12支により、次ページの「表5.五行局表」を用いて五行局を
算出します。
紫微星の配置
上で算出された五行局と生日により、次ページの「表6.紫微星表」を用いて紫微星の位置
を定めます。
- 19 -
表5.五行局表
命宮
子 丑
寅 卯
辰 巳
午 未
申 酉
戌 亥
甲 己
水二局
火六局
木三局
土五局
金四局
火六局
乙 庚
火六局
土五局
金四局
木三局
水二局
土五局
丙 辛
土五局
木三局
水二局
金四局
火六局
木三局
丁 壬
木三局
金四局
火六局
水二局
土五局
金四局
戊 癸
金四局
水二局
土五局
火六局
木三局
水二局
生年干
表6.紫微星表
五行局
1
2
水二局
丑
寅
木三局
辰
丑
金四局
亥
辰
土五局
午
亥
火六局
酉
午
3
4
5
6
7
8
寅
卯
卯
辰
辰
巳
寅
巳
寅
卯
午
卯
丑
寅
子
巳
寅
卯
辰
丑
寅
未
子
巳
亥
辰
丑
寅
戌
未
9
10
11
12
13
14
巳
午
午
未
未
申
辰
未
辰
巳
申
巳
丑
午
卯
辰
寅
未
寅
卯
申
丑
午
卯
子
巳
寅
卯
亥
申
15
16
17
18
19
20
申
酉
酉
戌
戌
亥
午
酉
午
未
戌
未
辰
巳
卯
申
巳
午
辰
酉
寅
未
辰
巳
丑
午
卯
辰
子
酉
21
22
23
24
25
26
亥
子
子
丑
丑
寅
申
亥
申
酉
子
酉
辰
酉
午
未
巳
戌
戌
卯
申
巳
午
亥
寅
未
辰
巳
丑
戌
27
28
29
30
寅
卯
卯
辰
戌
丑
戌
亥
未
申
午
亥
辰
酉
午
未
卯
申
巳
午
生日
- 20 -
主星14星の配置
紫微星の位置をもとに、以下の「表7.主星14星配置表」により各星曜を配置します。なお
便宜のために、巻末に主星14星を配置し、星曜の力量を記入した命盤基本パターンを添付しま
した。適宜コピーして利用されると、作業が楽になります。
表7.主星14星配置表
紫微星
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
天機星
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
太陽星
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
武局星
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
天同星
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
廉貞星
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
天府星
辰
卯
寅
丑
子
亥
戌
酉
申
未
午
巳
太陰星
巳
辰
卯
寅
丑
子
亥
戌
酉
申
未
午
貪狼星
午
巳
辰
卯
寅
丑
子
亥
戌
酉
申
未
巨門星
未
午
巳
辰
卯
寅
丑
子
亥
戌
酉
申
天相星
申
未
午
巳
辰
卯
寅
丑
子
亥
戌
酉
天梁星
酉
申
未
午
巳
辰
卯
寅
丑
子
亥
戌
七殺星
戌
酉
申
未
午
巳
辰
卯
寅
丑
子
亥
破軍星
寅
丑
子
亥
戌
酉
申
未
午
巳
辰
卯
時系諸星の配置
生時の12支および生年の12支により、次ページの「表8.時系諸星表」を用いて時系諸星を
配置します。その際、火星と鈴星以外はただ生時のみにより算出しますが、火星と鈴生は生時
の12支と生年の12支により算出しますので、注意して下さい。
- 21 -
表8.時系諸星配置表
年支
生時支
子
時系諸星
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
文昌星
戌
酉
申
未
午
巳
辰
卯
寅
丑
子
亥
文曲星
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
天空星
亥
戌
酉
申
未
午
巳
辰
卯
寅
丑
子
地劫星
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
寅
午
戌
火 星
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
鈴 星
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
申
子
辰
火 星
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
鈴 星
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
巳
酉
丑
火 星
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
鈴 星
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
亥
卯
未
火 星
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
鈴 星
戌
亥
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
月系諸星の配置
生月により以下の「表9.月系諸星配置表」を用いて月系諸星を配置します。
表9.月系諸星配置表
生月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
月系諸星
左輔星
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
丑
寅
卯
右弼星
戌
酉
申
未
午
巳
辰
卯
寅
丑
子
亥
天姚星
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
子
天馬星
申
巳
寅
亥
申
巳
寅
亥
申
巳
寅
亥
- 22 -
年干系諸星の配置
生年の年干をもとに、以下の「表10.年干系諸星配置表」により各星曜を配置します。なお
化禄、化権、化科、化忌の化星については、すでに配置されている星曜につくように配置され
ます。それぞれの星曜の下に少し小さな字で記入して下さい。
表10.年干系系諸星配置表
生年干
年干系諸星
甲
乙
丙
丁
戊
己
庚
辛
壬
癸
禄存星
寅
卯
巳
午
巳
午
申
酉
亥
子
羊星
卯
辰
午
未
午
未
酉
戌
子
丑
陀羅星
丑
寅
辰
巳
辰
巳
未
申
戌
亥
天魁星
丑
子
亥
亥
丑
子
丑
午
卯
卯
天鉞星
未
申
酉
酉
未
申
未
寅
巳
巳
化禄星
廉貞 天機 天同 太陰 貪狼 武曲 太陽 巨門 天梁 破軍
化権星
破軍 天梁 天機 天同 太陰 貪狼 武曲 太陽 紫微 巨門
化科星
武曲 紫微 文昌 天機 右弼 天梁 太陰 文曲 左輔 太陰
化忌星
太陽 太陰 廉貞 巨門 天機 文曲
天同 文昌 武曲 貪狼
年支系諸星の配置
生年の年支をもとに、以下の「表11.年支系諸星配置表」により星曜を配置します。と言っ
ても本テキストで使用するのは紅鸞星ひとつだけです。
表11.年支系系諸星配置表
生年支
子
年支系星
紅鸞星
卯
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
寅
丑
子
亥
戌
酉
申
未
午
巳
辰
- 23 -
紫微星早見表
以上で紫微斗数命盤に諸星曜の配置が完成しました。ちょっと面倒な手順ですが、おちつい
て表を繰っていけば誰にでもできますので、根気よく練習して下さい。慣れてくればわかりま
すが、表のいくつかは連続して使用できます。そこで、表3、表5、表6、をひとまとめにし
た早見表を以下に掲げておきます。この早見表と巻末の命盤基本パターンを利用することによ
り、命盤作成の手順を簡略化することができます。
表12.紫微星早見表
生年干
紫
微
星
在
支
乙庚
乙庚
甲己
甲己
丁壬
丁壬
戊癸
戊癸
丙辛
丙辛
甲己
甲己
火六
酉
午
亥
辰
丑
寅
戌
未
子
巳
寅
卯
亥
申
丑
午
卯
辰
子
酉
寅
未
辰
巳
丑
戌
卯
申
巳
午
丙辛
丙辛
乙庚
乙庚
戊癸
戊癸
甲己
甲己
丁壬
丁壬
乙庚
乙庚
土五
午
亥
辰
丑
寅
未
子
巳
寅
卯
申
丑
午
卯
辰
酉
寅
未
辰
巳
戌
卯
申
巳
午
亥
辰
酉
午
未
戊癸
戊癸
丁壬
丁壬
乙庚
乙庚
丙辛
丙辛
甲己
甲己
丁壬
丁壬
金四
亥
辰
丑
寅
子
巳
寅
卯
丑
午
卯
辰
寅
未
辰
巳
卯
申
巳
午
辰
酉
午
未
巳
戌
未
申
午
亥
丁壬
丁壬
丙辛
丙辛
甲己
甲己
乙庚
乙庚
戊癸
戊癸
丙辛
丙辛
木三
辰
丑
寅
巳
寅
卯
午
卯
辰
未
辰
巳
申
巳
午
酉
午
未
戌
未
申
亥
申
酉
子
酉
戌
丑
戌
亥
甲己
甲己
戊癸
戊癸
丙辛
丙辛
丁壬
丁壬
乙庚
乙庚
戊癸
戊癸
水二
丑
寅
寅
卯
卯
辰
辰
巳
巳
午
午
未
未
申
申
酉
酉
戌
戌
亥
亥
子
子
丑
丑
寅
寅
卯
卯
辰
命
宮
支 子
子 11
丑 12
寅 01
卯 02
辰 03
巳 04
午 05
未 06
申 07
酉 08
戌 09
亥 10
五行局
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14 旧
15 暦
16 生
17 日
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
生時支
丑
12
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
寅
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
卯
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
01
辰
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
01
02
巳
04
05
06
07
08
09
10
11
12
01
02
03
午
05
06
07
08
09
10
11
12
01
02
03
04
未
06
07
08
09
10
11
12
01
02
03
04
05
申
07
08
09
10
11
12
01
02
03
04
05
06
酉
08
09
10
11
12
01
02
03
04
05
06
07
戌
09
10
11
12
01
02
03
04
05
06
07
08
亥
10
11
12
01
02
03
04
05
06
07
08
09
1.生時支と旧暦生月により命宮在支を
求める
2.命宮在支と生年干により五行局を求
める
3.五行局と旧暦生日により紫微星在支
を求める
- 24 -
旧
暦
生
月
星の力量
さて、これで紫微斗数命盤に必要な星曜を配置し終えたわけですが、それぞれの星は入座す
る宮位によりその働く力が異なります。この星の力は命盤解読の重要なポイントとなります。
本テキストでは、古書の観法を筆者独自の考えにより、わかりやすく数値化しています。以下
の表により各星曜の影響力を求めます。
表13.諸星力量一覧表
在位支 子
星曜
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
紫微星
0
6
4
4
2
4
6
6
4
4
2
4
天機星
6
0
2
4
0
0
6
0
2
4
0
0
太陽星
0
0
4
6
4
4
4
2
2
0
0
0
武曲星
4
6
2
0
6
0
4
6
2
0
6
0
天同星
4
0
0
0
0
6
0
0
4
0
0
6
廉貞星
-2
0
4
-2
0
-6
-2
0
4
-2
0
-6
天府星
6
6
6
2
6
2
4
6
2
4
6
2
太陰星
6
6
4
0
0
0
0
0
0
4
4
6
貪狼星
2
4
-2
0
4
-6
2
4
-2
0
4
-6
巨門星
2
-4
4
4
-6
2
2
-4
4
4
-6
2
天相星
6
6
6
0
2
2
6
2
6
0
2
2
天梁星
6
4
6
6
6
0
6
4
0
2
6
0
七殺星
2
4
4
2
4
-2
2
4
4
2
4
-2
破軍星
4
2
0
-6
2
-2
4
2
0
-6
2
-2
文昌星
1
3
0
0
1
3
0
0
1
3
0
0
文曲星
1
3
0
2
1
3
0
2
1
3
0
2
禄存星
3
3
3
3
3
3
3
敬羊星
-3
陀羅星
2
-3
2
-3
2
-3
3
2
2
-3
2
-3
2
-3
2
-3
火星
-3
0
2
0
-3
0
2
0
-3
0
2
0
鈴星
-3
0
2
0
-3
0
2
0
-3
0
2
0
左輔星
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
右弼星
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
天魁星
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
天鉞星
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
化禄星
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
化科星
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
化権星
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
化忌星
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
天空星
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
地劫星
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
-3
- 25 -
命盤の各星曜の下に、その星の力量数値を書き込みます。なお、天馬、天姚、紅鸞の各星に
ついては、本テキストでは星の力量は無視します。
大限運の算出
紫微斗数では、その人の人生において何才くらいにどのようなことが起こるのか、といった
ような運勢の巡りを判断するために(これを流年法と言います)、10年単位で大きく見る「大
限」と各年の運勢を見る「小限」があります。この他にも毎月、毎日、毎時の運勢を見る方法
もありますが、あまりにも煩雑になりますので、本テキストでは省略します。
以下の「表14.大限表」により大限を算出します。その人が陽男、陽女か陰男、陰女である
かは生年干により判断します。
生年干が甲、丙、戊、庚、壬、の人は陽男、陽女です。
生年干が乙、丁、己、辛、癸、の人は陰男、陰女です。
表14.大限表
五行局
陰陽
12宮
命 宮
水二局
陽男
陰男
陰女
陽女
木三局
陽男
陰男
陰女
陽女
金四局
陽男
陰男
陰女
陽女
土五局
陽男
陰男
陰女
陽女
火六局
陽男
陰男
陰女
陽女
2-11
3-12
4-13
5-14
6-15
2-11
3-12
4-13
5-14
6-15
兄弟宮 112-121 12-21 113-122
13-22 114-123
14-23 115-124
15-24 116-125
16-25
夫妻宮 102-111 22-31 103-112
23-32 104-113
24-33 105-114
25-34 106-115
26-35
子女宮
92-101 32-41 93-102 33-42 94-103 34-43 95-104 35-44 96-105 36-45
財帛宮
82-91
42-51
83-92
43-52
84-93
44-53
85-94
45-54
86-95
46-55
疾厄宮
72-81
52-61
73-82
53-62
74-83
54-63
75-84
55-64
76-85
56-65
遷移宮
62-71
62-71
63-72
63-72
64-73
64-73
65-74
65-74
66-75
66-75
奴僕宮
52-61
72-81
53-62
73-82
54-63
74-83
55-64
75-84
56-65
76-85
官禄宮
42-51
82-91
43-52
83-92
44-53
84-93
45-54
85-94
46-55
86-95
田宅宮
32-41 92-101 33-42 93-102
34-43 94-103
35-44 95-104
36-45 96-105
福徳宮
22-31 102-111
23-32 103-112
24-33 104-113
25-34 105-114
26-35 106-115
父母宮
12-21 112-121 13-22 113-122
14-23 114-123
15-24 115-124
16-25 116-125
この表をよくご覧になればおわかりのように、陽男、陰女は命盤を順行(右回り)し、陰男
、陽女は逆行(左回り)します。
- 26 -
小限運の算出
小限は生年支と男女の区別により算出します。
生年の十二支が寅・午・戌であれば辰宮を1才とします。
生年の十二支が申・子・辰であれば戌宮を1才とします。
生年の十二支が巳・酉・丑であれば未宮を1才とします。
生年の十二支が亥・卯・未であれば丑宮を1才とします。
1才の宮がわかれば、男性はそこから命盤を順(右回り)に進み、女性は逆(左回り)に進
み、年運を求めます。
大限運・小限運は数え年
以上見ましたように、大限運は何才∼何才の10年間、小限運は何才という1年間にどのよう
な運が巡ってくるかを見るわけですが、ここでいう年齢は現在われわれが用いている満年齢に
よる数え方ではなく、「数え年」による年齢ですから注意が必要です。
数え年は、新生児はすべて1才と数え、次の正月(旧暦1月1日)が来た時点で1才加算す
る数え方です。現行の満年齢と1∼2年の範囲で誤差が生じます。
例えば1970年12月7日生まれの人は(1971年は1月27日が旧暦1月1日なので)、1971年1
月26日までは1才と数え、1月27日以降2才と数えます。また、大限や小限で見る期間は旧暦
の年次、すなわち旧暦1月1日∼12月30日までを1年次とします。
- 27 -
第3章
紫微斗数命盤の解読
この章では紫微斗数命盤の解読技法を学習します。基
本的な解読法の説明の後、各星曜の象意を解説します。
1.12宮が示すもの
2.宮と宮との関係
3.運命指数による判断
4.諸星曜の意味と命宮における判断
5.諸星曜の各宮における判断
6.流年の判断
7.命盤解読のポイント
1.12宮が示すもの
12宮
12宮とは紫微斗数命盤を構成する12の箱のことです。命盤に布置された各星曜がどのような
特質を表現しているのか、それを読み取る基本となるものです。紫微斗数では、人の命運を測
るのに12の角度からのアプローチをします。その人の特質を読み取る12の窓とも言えます。命
宮から父母宮まで12の宮があり、さらに番外として身宮というものがあります。
(1)命宮
紫微斗数で人の命運を読み取る基本となる最も重要な宮です。その人の性格、特性、気質、
運命の傾向の基本的なことがらがすべてこの宮に表現されます。また、才能、職業適性、どの
くらいまで登りつめることができるのか、成功の程度、などを読み取ります。また、健康状態
の基本、容貌などを見ます。
(2)兄弟宮
兄弟姉妹との関係、何人くらい兄弟があるか、を見ます。兄弟姉妹がどのような人か、兄弟
仲が良く助け合うかどうか、あるいは反目し疎遠となるか、などを判断します。兄弟姉妹の健
康状態や性格・特性の概要も判断できます。
(3)夫妻宮
配偶者、および恋愛に関することを見ます。配偶者のタイプ、性格、および結婚生活の状態
を読み取ります。また、恋愛傾向や好みの異性のタイプを判断します。さらに、どのような恋
愛の過程をたどるかも見ることができます。
(4)子女宮
子供に関することを見ます。どんな子供に恵まれるか、子供の性格やタイプは、といったこ
とを判断します。また、何人くらいの子供がいるか、どんな状態で生まれてくるか、などを判
断します。やや応用的な見方ですが、その人のSEXに関することもこの宮に表現されます。
- 30-
(5)財帛宮
財産に関することを見ます。財運があるかないか、財を得るとしたらどのような方面で財を
得ることになるのか、コツコツと働くことにより財を得るのか、突如として財を得るようにな
るのか、などを読み取ります。また、官禄宮と合わせて判断することにより、勤め人に適して
いるのか、独立した自由業に適しているのかを判断します。
(6)疾厄宮
この宮によりその人の健康状態を読み取ります。かかりやすい病気は何か、健康上の弱点は
どこか、息災を得るためにはどこに注意すればよいか、といったことを判断します。
(7)遷移宮
移動に関することを見ます。移動とは、転居、転勤、旅行などのことを意味します。移動す
ることにより良いことがあるのか、あまり移動せずに一定のところにとどまる方がよいのか、
忙しく外出することが多いのかどうか、などを読み取ります。
(8)奴僕宮
友人、目下の者との関係を見ます。狭義には部下、使用人との関係を意味しますが、広義に
は友人や、特に年下の後輩などとの関係を見ます。さらに広く自分の意見を求める人々や大衆
との関係も判断します。
(9)官禄宮
職業に関することを見ます。サラリーマン、自由業を問わず、仕事に関することを判断しま
す。どのような職業適性があるのか、仕事上の上司、同僚、取引先との関係はどうか、仕事を
持ってうまくいくのかそうでないのか、などを判断します。また特に職業適性については命宮
と合わせて判断しなければなりません。
(10)田宅宮
不動産運に関することを見ます。不動産に恵まれるのかどうか、またどのようにして不動産
を入手するのか、さらに自分が住む住居の環境や、尋ねてくれる人が多いのか少ないのか、と
いったようなことを判断します。
- 31 -
(11)福徳宮
その人の福分を見ます。すなわち人生において楽しみ多いか少ないか、またどのような方面
に楽しみを感じる人なのか、趣味は何か、交際が多いか少ないか、などを読み取ります。また
広く文化面や趣味の世界での才能を判断します。
(12)父母宮
父母との関係を見ます。父母はどんな人か、父母の性格・容貌などから父母との縁が厚いか
薄いか、父母から暖かく育てられるのかそうでないのか、などを判断します。
(13)身宮
以上の12宮とは別に12宮のどれかの宮に(正確には「命宮」「遷移宮」「夫妻宮」「財帛宮
」「官禄宮」「福徳宮」のどれかに)「身宮」が配置されます。一般に「命宮は先天運を判断
し、身宮は後天運を判断する」と言われています。身宮の見方には、現在のところ流派、人士
により様々な扱いが主張され、議論があるところです。本テキストは初学者を対象とした入門
用のテキストですので、諸説については深く追及しないことにします。
さて、以上の12宮を見る場合、まず第一に重点をおかなければならないものは「命宮」です
。その他の各宮は、さらにその人の運命のパーツをテーマごとに深く分析することに用います
。従いまして、本テキストでは各星曜の意味とともに命宮での意味について最も多くのベージ
をさいて説明しております。
また、ここで注意しなければならないことは、父母宮、兄弟宮、子女宮は、あくまでその人
とそれぞれの人との関係を表しているということです。その人の父母、兄弟、子供がどのよう
な人であるかという客観的な判断はここからは導き出せません。当然のことながらそれらのこ
とを知ろうとするならば、それぞれの人の命盤を作成し、それによらなければなりません。
- 32 -
2.宮と宮との関係
本宮・対宮・三合宮
紫微斗数では、判断のテーマごとに見る宮(命宮、夫妻宮など)をそのテーマの「本宮」と
言って最も重視しますが、他にもちょうど真正面(180度の関係)の宮(対宮と言います)と
本宮から数えて4つ目(120度、240度の関係)の宮(三合宮と言います)の状況も加味して判
断します。
本宮 その判断テーマのメーンとなる宮
対宮 本宮の真正面の宮。本宮に対し50∼60%の影響を及ぼすと見ます。
三合宮 本宮から左右それぞれ4つ目の宮。本宮に対し2つで約60%の影響を及ぼすと
見ます。 図3.本宮・対宮・三合宮
兄弟宮
命宮
巳
本宮
午
父母宮
福徳宮
左の「図3」の例ですと、命宮を本
宮とした場合に対宮は真正面の遷移宮
未
夫妻宮
申
となり、三合宮は財帛宮と官禄宮とな
ります。
田宅宮
紫微斗数では多くの星が命盤に配置
辰
酉
されますが、その星と星の関係を見る
子女宮
官禄宮
ことも大きな判断のポイントとなりま
三合宮
卯
財帛宮
三合宮
寅
戌
疾厄宮
遷移宮
奴僕宮
丑
対宮
子
亥
- 33 -
す。特に同じ宮に入座している星曜の
関係を「同宮」、対宮三合宮にある星
曜の関係を「加会」と言います。
3.運命指数による判断
運命指数とは
紫微斗数では非常に多くの星曜が命盤上に入り乱れ、それぞれの星曜に吉凶の区分があり、
また各星曜も主星かどうかで影響力も異なり、さらに輝度により吉凶の出方が異なります。こ
のように一見非常に複雑な見方と判断を要求されますので、紫微斗数の学習をはじめてのころ
はこの点に悩まされます。特に同じ宮に吉星と凶星が混在して同宮した場合、どこにポイント
をおいて吉凶を定めればよいのか迷ってしまいます。
この判断のコツを会得するためには結局数多くの実例に当たって検証を行うしかないのです
が、それでは初学の人にとってあまりにも時間がかかりますし、大変なことです。
そこで本テキストでは初学者の方のための羅針盤として、吉星、凶星、星曜の種別、星曜の
輝度を総合してその影響力を数値化して表してみました。25ページの「表13.諸星力量一覧表
」がそうです。
これに従って、命盤の各星曜に各々のポイントを記入して下さい。
運命指数の算出
(1)各宮内の諸星の力量数値を合計する
12宮すべてにわたって、それぞれ各星曜の力量数値を合計し、各宮左下に小さく記入しま
す。その際、全く星が入っていない宮については0ポイントとします。
(2)対宮、三合宮の影響を加味する
前説で説明いたしましたように、命盤を分析するときに、対宮、三合宮の影響を考慮する
必要があります。対宮については5割、三合宮については2つ合わせて6割の影響力を被る
といたします。従って、本宮の数値に対宮の数値の50%および三合宮それぞれの数値の30%
を加えます。算術式で書きますと
本宮の運命指数=本宮単独の星曜力量値 + 対宮星曜力量値 × 0.5
+ 三合宮星曜力量値 × 0.3
となります。
- 34 -
+ 三合宮星曜力量値 × 0.3
運命指数を使う
以上で運命数値については簡単に算出することができます。この運命数値については、命盤
全体の傾向を見やすくするためのひとつの指標にすぎません。もとより人の運命という玄妙不
可思議なるものを数値化して表現すること自体無理があることです。この数値はあくまでも相
対的なものであって、絶対的なものではないということを充分に留意したうえで利用して下さ
い。
この数値を得点により以下の5段階に分類します。
最強 12.0以上
強 9.0∼11.9
平 7.0∼8.9
弱 3.0∼6.9
最弱 3.0未満
この段階にしたがって、斗数命盤の12のうちどこが強くてどこが弱いかを全体的に判断しま
す。例えば財帛宮の力量が弱くて官禄宮の力量が強い人は自由業よりも勤め人に向いていると
いうことが言えますし、夫妻宮の力量が強くて父母宮の力量が弱い人は、父母との縁が薄いか
、父母からの助力はあまり期待できないが、結婚生活は極めて良好である、といったようにそ
の人の全体的な運命傾向を読み取ることができます。
さて、この運命数値ですが、おおまかに次のような傾向があるようです。
●命宮、身宮が強か最強、あるいは命盤全体に強や最強の宮が多い人
だいたいにおいて順運。一生を通じて大きな困難に出会うことは少ない。本人自体が苦労や
努力をしなくても、自然に生活できるだけの環境(物・金銭・人)が整う。しかしながら、人
以上の努力や困難を乗り越えるといった経験が少ないため、不満もないが、大きな事業を達成
するということも少ない傾向がある。
●命宮、身宮が弱か最弱、あるいは命盤全体に弱や最弱の宮が多い人
大きく2通りのパターンに別れる。ひとつは文字通り薄幸の人生をおくる人、生まれながら
に何かのハンディを負った人などがある。もうひとつは大きな困難や苦悩を乗り越えて後世に
残るような功績を世に残す人。世にいう偉人達人の命盤を見てみると、必ずしも最強や強の宮
で占められているわけではなく、むしろ弱や最弱の宮が多く見られる。考えるに何か後世に伝
えられるような業績を残した人は、必ずといってよいほど、いくつもの運命的な困難を克服し
て事業を達成している。
さて、どちらの方がより幸せな運命であると言えるでしょうか?それぞれの価値観により簡
単には結論の出ない問題だと思います。このように運命数値による各宮の強弱も強弱すなわち
幸不幸と単純に結論づけられないところがあります。
- 35 -
トピックス3 星のランクと廟旺利陥
本テキストでは判断の便をはかるために本テキスト独特の運命指数を採用しています
が、本来は各星曜に7段階の輝度の区分を設け、それを廟旺利陥と言います。
輝度の輝きが高い順に「廟」「旺」「得地」「利益」「平和」「不得地」「陥」の区
分があります。
本来紫微斗数の原書である「紫微斗数全書」には110個の星曜が揚げられており、そ
れぞれに主要な星であるかそうでないかのランク分けがあります。このランクについて
も古来からの説や各流派ごとの説、近年台湾や香港で主流になっている説など様々あり
ますし、また流派、人士により110個全ての星を使う人やそうでない人がいます。
本テキストでは入門書の性格から、34個の星曜に限定しておりますが、筆者はこの34
個の星だけでも十分実占に耐えると確信しています。また本テキストでは、この34星に
ついて、14個の主星とその他の副星という2つの区分による分類をとっています。
このランク分けの他、各星曜に吉星凶星の区分があります。
その後7段階の廟旺利陥の輝度レベルにより各星曜がどのくらいの(どのような)影
響を及ぼすかを判断します。
参考までに以下に各星曜の廟旺利陥一覧表を掲げておきます。
なお、左輔、右弼、天魁、天鉞、化権、化科、化禄、化忌の8星には廟旺利陥はあり
ません。
在位支 子
星曜
丑
寅
卯
辰
巳
午
羊
申
酉
戌
亥
紫微星
平
廟
旺
旺
地
旺
廟
廟
旺
旺
地
旺
天機星
廟
陥
地
旺
利
平
廟
陥
地
旺
利
平
太陽星
陥
不
旺
廟
旺
旺
旺
地
地
平
不
陥
武曲星
旺
廟
地
利
廟
平
旺
廟
地
利
廟
平
天同星
旺
不
利
平
平
廟
陥
不
旺
平
平
廟
廉貞星
平
利
廟
平
利
陥
平
利
廟
平
利
陥
天府星
廟
廟
廟
地
廟
地
旺
廟
地
旺
廟
地
太陰星
廟
廟
旺
陥
陥
陥
不
不
利
旺
旺
廟
貪狼星
旺
廟
平
利
廟
陥
旺
廟
平
利
廟
陥
巨門星
旺
不
廟
廟
陥
旺
旺
不
廟
廟
陥
旺
天相星
廟
廟
廟
陥
地
地
廟
地
廟
陥
地
地
天梁星
廟
旺
廟
廟
廟
陥
廟
旺
陥
地
廟
陥
七殺星
旺
廟
廟
旺
廟
平
旺
廟
廟
旺
廟
平
破軍星
廟
旺
地
陥
旺
平
廟
旺
地
陥
旺
平
文昌星
地
廟
陥
利
地
廟
陥
利
地
廟
陥
利
文曲星
地
廟
平
旺
地
廟
陥
旺
地
廟
陥
旺
禄存星
廟
廟
廟
廟
廟
廟
廟
羊星
陥
陀羅星
廟
陥
廟
陥
廟
陥
廟
陥
廟
陥
廟
陥
廟
廟
廟
陥
火星
陥
地
廟
利
陥
地
廟
利
陥
地
廟
利
鈴星
陥
地
廟
利
陥
地
廟
利
陥
地
廟
利
- 36 -
4.諸星曜の意味と命宮における判断
学習の仕方
この節と次の節ではそれぞれの各星曜についての意味および解釈を解説します。特にこの節
では命宮に入った各星曜の意味について多くの紙数を割いて説明しています。
本節の構成は34の星曜各々について次のようになっています。
●その星曜のイメージ
星曜を象徴ととらえ、そのイメージを擬人化して表現してあります。
●命宮にその星曜が入った場合の解説
●命宮で、その星曜と他の星が同宮加会した場合の意味の変化
はじめて学ぶ方は、まず命盤を作成し「命宮にその星曜が入った場合」の解説をお読み下さ
い。次第に何人もの命盤を読んでゆくにつれ、各星曜の表すイメージがつかめるようになって
きます。その際に本節の「各星曜のイメージ」を参考にまず主星14星についてのイメージをつ
くりあげて下さい。その後慣れるにしたがって残りの副星20星についてのイメージをつくりま
す。各星曜のイメージがありありと浮かぶようになれば、紫微斗数も半分マスターしたような
ものです。
一般に占術というものは、それぞれの占術で表出されるいくつかの象徴(シンボル)を見て
世の中の森羅万象あらゆる物事の変化と自分との関係(および意味)を探ろうという試みであ
ると言えましょう。その際に表出される象徴のイメージをどれだけ豊かに正確に読み取ること
ができるかが、占断のポイントとなります。
特に紫微斗数では、すべての人の命盤に多くの(本テキストでは34個)象徴が星曜としてあ
らわれますので、各星曜のイメージングが命盤解読のキーとなります。その意味では、紫微斗
数の星曜の意味判断は、タロットカードのリーディングや周易の解釈に似ていると言えましょ
う。
各星曜のイメージをある程度つかめるようになれば、命宮以外の各宮においても、その意味
とイメージを敷衍すれば、さらに細かい多くの情報を読み取ることができます。次節「5.諸星
曜の各宮における判断」では、その作業の参考となるように命宮以外の11宮に入った各星曜の
意味をキーワードとして列挙してあります。
いずれにしても、占術を勉強する基本はより多くの命盤を読むことです。ご自分の命盤を作
成したら、次はご家族、親しい友人などの命盤もつくってみて下さい。そうするうちに次第に
自分の中に象徴イメージをつくり上げるこどができるようになります。
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主星14星の意味
紫微星
●紫微星のイメージ
紫微星は北斗、南斗、中天を司る帝星で、一説には北極星のことであるとも言われ、帝星と
して威厳、富貴、品格を象徴します。しかしながら、厳格で力強い父性のシンボルとしての
帝王というよりは、むしろ皇太子(プリンス・プリンセス)のイメージで捉えた方がよいと
思います。
彼は良家の貴公子です。気品に満ち、生まれながらに徳と福と富を備えています。心やさし
く寛大で、臣民も彼を愛し、彼のことを悪く言う者はいません。彼は生まれた時から次代の
皇帝となるべく周囲の期待を受け、帝王学を学びます。政治、経済、科学、心理学、宗教学
とあらゆる知識を幅広く身につけています。ただし、一つの分野のスペシャリストではあり
ません。人から慕われ、また将来のリーダーになるための特質を備えています。
彼の父もまた力で人々を屈服させ君臨した王ではなく、徳と知恵により国を治め、ひろく善
政をしき人々の敬愛を受けたのでした。父王は古代から伝わる秘密の知恵を身につけていた
のですが、彼にその知恵の伝授を終えぬうちに亡くなってしまいました。
彼は皇室の奥で育てられたため、多少世間知らずなところがあります。まだ王としての経験
は積んでいませんが、王としての可能性を秘めた存在なのです。
命宮に入った紫微星
●基本的特質
紫微星を命宮に持つ人は、典型的な紳士淑女です。謙虚で礼儀正しく、忠孝心も厚く気品が
あります。おだやかな態度で人と接し、心が広く、おおらかな性格をしています。誰とでも
仲良くすることができ、友人知人も多く、いろいろな場面で彼らの助けを受けることができ
ます。幼いころから何事にも興味を抱き、好奇心旺盛で非常に広範囲な知識を身につけます
。ただ、どちらかと言えば「一つの事を深く掘り下げる」よりは「広く浅く」知識を身に付
ける傾向がありますので、スペシャリストというよりはゼネラリストでしょう。
また広い視野でものを見ることができますので、多くの人を管理する能力があります。命宮
の力量が「最強」や「強」であれば企業にあっては管理職となり、また独立して事業を起こ
しても成功する確率が高いようです。少なくとも命宮に紫微星を持つ人はいろいろな場面で
リーダーシップを発揮し、また実際リーダーとなって活躍することが多くあります。
短所としては、プライド、気位が高く、時に人を見下したような態度を取ることがあります
。ただ、決して冷淡なのではありません。
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また、好奇心が旺盛という特質も短所として出た場合、多くの意見に惑わされるようなこと
もあります。そうなった場合、人に影響されることも多く、命宮の力量が弱いと、人によっ
てはいわゆる「悪に染まるタイプ」となることもあるよう です。
女性の場合、キャリアウーマンとし て活躍するか、社会的に実力のある男性と結婚するよう
になります。中にはいわゆる玉の輿に乗るような人もいるようです。
●容貌、態度
非常に落ち着いて堂々とした態度の人が多いようです。少なくとも人からはそのように見ら
れます。容貌はどことなく気品を漂わせています。特に女性は典型的な美人タイプが多く、
いわゆる「セクシー」とか「コケティッシュ」というタイプではないのですが、正統派の美
人タイプです。
原書には背中や腰の回りに肉がつきやすいとあります。
●能力、職業特性
基本的特質にもありましたが、管理能力に長けているので、政治家や実業家に適性がありま
す。また大企業や政府機関にあっても管理職となることができるでしょう。また、命宮に紫
微星がある人は直感的な判断をすることが多く、中にはかなりの霊感的資質に恵まれている
人もいるようです。命宮の力量が弱く、特に陀羅星、 羊星、天空星、地劫星と同宮加会す
れば、宗教家になるか、占術家になるのがよいでしょう。
●その他の星曜との配合
紫微星と天府星が同宮すれば、帝星が2星相まみえることになりますので、非常にプライド
が高く、また鷹揚とした(つまりアバウトな)性格になります。ただ、何かに思い悩んだり
クヨクヨしやすくなります。
紫微星と破軍星が同宮すれば、表面は非常におだやかなのですが 、ひとつ思い込んだら絶対
に譲らないという頑固な一面があります。また、顔もスタイルも抜群で、異性の人気のまと
となります。
紫微星と貪狼星が同宮すれば、酒食の機会や異性との縁が多くできます。この配合で命宮の
力量が弱いと異性関係のトラブルの暗示があります。
紫微星と天相星が同宮すれば、おおいに人の世話をやき、またリーダーシップにあふれてい
ます。
紫微星と七殺星が同宮すれば、自我の強い個性あふれる人になります。一匹狼的なところが
ありますので、大きな組織で働くよりも、独立して事業を起こす方がよいでしょう。
紫微星と禄存星が同宮しますと財運に恵まれます。
紫微星が文昌星か文曲星と同宮しますと、音楽や文学などの芸術的感性に恵まれます。
紫微星の左右の宮(すなわち父母宮と兄弟宮)に左輔星と右弼星がそれぞれ入ると吉命です
紫微星だけが命宮にあり、命宮の力量が弱いと、どこか物足りない、何か不足しているよう
な感じの人となります。ただし凶命というわけではありま せん。
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天機星
●天機星のイメージ
天機星は、その名が示すように天の機密、すなわちこの世の森羅万象をつかさどる神秘的な
知恵を表します。天機星のイメージは、その知恵を身につけようとする求道者、知恵者、学
者です。
彼は中国古代の賢人でした。彼は万巻の書を読破し、あらゆる学問に通じた大哲学者です。
彼の興味はまず真理の探求に向けられます。神秘的な仙道の技法に通じ、錬金術、錬丹術に
通じています。さらに医学、易にも造詣が深く、多くの占術を編み出します。
ひとたび彼の興味が外に向かい君主に用いられますと、その該博な知識を縦横に駆使し巧み
な戦術をねる大軍師となります。こと戦争に限らず、内政、外政の政策一切を立案する非常
に優秀な戦略スタッフであり、君主の参謀となります。
命宮に入った天機星
●基本的特質
天機星を命宮に持つ人は、幼少の頃から旺盛な好奇心を発揮し、知識の獲得に夢中になりま
す。学究肌で、知的探求活動に多くのエネルギーを費やし、その対象の多くは自然科学や社
会科学、心理学や宗教などの精神世界に向けられます。中には神秘学や占術などに強い関心
を示す人もいるようです。
企画力については群を抜くものがあり、創意工夫を重ねます。プランナーであり、コンセプ
トワーカーです。ただ、頭脳労働を得意とする人の常として、ともすれば知識、コンセプト
に偏るあまり、実行力に欠けるところが見られます。計画ばかり立ててさっぱり物事がすす
まないということも、ままあります。この人は、企画・計画段階では非常に能力を発揮する
のですが、いざ実行段階になると興味が覚めてしまうのです。
性格は、やや短気なところがありますが、根は善良で心優しい人です。両親や目上の人に対
する礼儀はつくします。また、原書には「神仏を敬う」とあります。さらに洞察力にも優れ
たものがあり、原書には「淵魚察見(淵を見ただけでその中を泳ぐ魚を察知するような洞察
力がある)」とあります。
男女とも経済観念はしかっりとした人が多く、計画的に家計やサイフをやりくりします。
この星を命宮に持つ女性の多くはスマートで、独身時代はけっこう男性の注目を集めるよう
です。芯が強く気丈なところがあり、結婚後は家庭をしっかりと守ります。また育児もよく
こなします。ただ、中には子供に対する期待が過度となるあまり、教育熱心になりすぎ、子
供に過大なプレッシャーを与える人もいるようです。
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●容貌、態度
理知的でやさしい顔だちをしています。目には強い意思を感じさせるものがあります。だい
たいが中肉中背ですが、天機星の力量が強い人の場合、肥満となることが多いようです。
●能力、職業特性
天機星を命宮に持つ人の適性分野は、まず研究教育職。大学や民間の研究機関の研究員や教
職、教育関係があげられます。また、広く精神文化を扱う文化、学術、芸術関係一般(マス
コミ、評論、情報産業など)、作家、著述業などがあります。
さらに、企画能力を生かして大企業や各種組織の企画スタッフやブレーンなどの仕事にも適
性があります。
占い師や神秘学の研究家の適性もあります。
●その他の星曜との配合
天機星と太陰星が同宮すれば、感受性が強く芸術的センスのある人となります。また、ロマ
ンティックな事柄に縁があり、詩歌、音楽、美術等に親しむようになります。特に神秘的な
物事に関する興味が強く、中には直感や霊感に優れる人もいます。
天機星と天梁星が同宮すると、原書には「善談兵(兵法を語るによくしたものがある)」と
あります。この人は策略、戦術を錬るのに優れています。企業にあって、戦略スタッフとし
て活躍するのに適性があります。また、何かの専門的技術を身に付けます。
天機星と巨門星が同宮すれば、分析能力に優れたものがあり、学術、学問、研究の分野に適
性があります。思索家であり、勉強する努力を怠りません。中年以降に発展する暗示があり
ます。
天機星と文昌星・文曲星が同宮すれば、文章能力に優れたものがあり、文筆で活躍するか、
あるいは組織に入っても優秀なスタッフとなります。
天機星と左輔星・右弼星とが同宮・加会すれば、優秀な補佐役となり、企業や公共機関のブ
レーンとして活躍します。
天機星と天魁星・天鉞星が同宮・加会すれば、友人が多く、困ったときにもその友人・知人
・先輩達から援助を受けることができます。
天機星が化禄星・化科星・科権星などと同宮・加会しますと、思わぬところで幸運に恵まれ
るようになります。
天機星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星と同宮・加会しますと、気苦労が多くなり、精神的に
悩むことが多くなる傾向があります。また、頑固、意固地といった暗示があります。
天機星と天空星・地劫星が同宮しますと、神秘的な事柄に惹かれていく傾向が強く、また、
現実逃避といった暗示があります。
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太陽星
●太陽星のイメージ
太陽星は、その名のとおり天空に輝く日輪、さんさんと陽光を降り注ぐ太陽のことです。一
般的に感じられる「太陽」のイメージと同様、明るさ、陽気、元気、発展、正義などを意味
します。
人に例えると、「皇帝」の紫微星に対して、その元で実際の一切の国政の責任を負う「宰相
」と言うところでしょうか。
彼は強い信念と正義感にささえられた人で、もしも皇帝が道にはずれたことを行った場合、
たとえ皇帝であっても遠慮なく諌言を呈しました。また彼は身体も頑強な人で、古代社会の
宰相の常として武術にも優れていました。彼は決断力があり、国の左右を分かつような重要
な戦いにおける戦略も的確な判断のもとに即断を下しました。
彼は司法長官も兼ねていました。彼が示した規範・規則・指針はすなわちすべての国民の行
動の規範・規則となったのです。
西洋における太陽のイメージと同様に太陽星は「父性」のシンボルです。特に男性にとって
は父親を表し、女性にとっては夫を表します。
命宮に入った太陽星
●基本的特質
太陽星を命宮に持つ人は、聡明で、博愛主義で、寛大な性格で、慈悲心に富んでいます。困
った人を見ると黙って通り過ぎることができない性格です。また、活動力に満ちあふれてい
ます。太陽の名のごとく元気で陽気な楽天家タイプでから、まず家でじっとしていることは
なく、元気にあちこち飛び回ります。活動の範囲も広く、交際の範囲も広くなります。どん
なことでも自分から積極的に首をつっこんでいきます。
また、豪快な性格、と言いましょうか、細かいことをいちいち気にしたりしません。良く言
えば非常にさっぱりとした快活な性格ですが、悪く言えばアバウトで大雑把な性格と言えま
しょう。
さらに、気前もよく、人に施しをすることを好みます。したがって、自然と出費は多くなり
ますが、それを気にして細かく財布の中身をチェックする性格ではありません。
また、いろいろな場面でリーダーシップを発揮し、実際いろいろなグループの中でリーダー
となることも多いようです。統率力と行動力に優れていますので、自然と責任ある立場につ
きますし、また自分で求めていくようなところがあります。
責任感の強い人が多いですが、逆に人から指図されたり命令されたりすることを嫌います。
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中には人とのつきあいで好き嫌いを見せる人もいます。
ただし、太陽星の力量が弱い場合は、若いころは勤勉に努力し頑張るのですが、中年過ぎた
ころから怠惰に流れる傾向がありますので、注意が必要です。
また、太陽星の力量が弱く、命宮の力量が弱い時は、心臓病等の慢性疾患に注意が必要です
。特に化忌星が同宮していれば、眼病の暗示があります。
この星を命宮に持つ女性は、ある意味で男勝りのところがあり、活発で活動的な女性です。
特に太陽星の力量が弱い場合は家事などが苦手な人が多いようです。結婚後も家庭に縛られ
ることなく、仕事を持って活躍したほうがよいでしょう。できれば夫となる人は、天同星や
天相星、太陰星などで表現されるような、やさしく穏やかな性格の人が望ましいようです。
また、太陽星を命宮に持つ女性は貞操観念が強いようです。
●容貌、態度
やや角張った顔の形をしていますが、円満でふくよかな感じを与えます。立ち居振る舞いも
敏捷でキビキビしています。
●能力、職業特性
人の上に立ち、リーダーシップを発揮する人ですから、組織にあっても管理的な職種に適し
ています。あるいは独立して事業を起こすのもよいでしょう。分野としてばビジネス一般、
金融、建築関係、また政界にも適性があります。また、体力を生かして警察、消防。社交性
を生かした接客業などにも適性があります。
●その他の星曜との配合
太陽星と天梁星が同宮すれば、強烈なリーダーシップを発揮します。時にはワンマンに走る
ようなこともありますが、本人は全く意に介することはありません。また世間からは評価さ
れ、名声を得ます。
太陽星と巨門星が同宮すれば、分析能力に優れ、地道な努力を怠りません。若いころは苦労
しても、その後に成功をつかみます。
太陽星と太陰星が同宮すれば、命宮の宮威が強ければ、大いに栄え発展します。命宮の宮威
が弱ければ変動多く、忙しい人生を送ることになります。女性の場合は晩婚に適しています
太陽星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、その才能が認められ、社会的に評価されるよ
うになります。
太陽星と右弼星・左輔星・天魁星・天鉞星が同宮・加会すれば色々な人からの援助を受ける
ことができます。
太陽星と敬羊星・陀羅星・火星・鈴星が同宮・加会し、かつ宮威が弱ければ変動多く、困難
な人生を送ることになります。また、慢性病に注意することが必要です。
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武曲星
●武曲星のイメージ
武曲星は、武人の星です。勇猛、果敢、剛毅、決断を表します。
人に例えると、全軍を率いる大将軍、司令官です。古代中国、彼の属する国は当時覇権を握
っていた中央集権国家の周辺諸候でした。とはいえ、その連合国家群の周辺諸候の中では1
、2を争う規模の国でした。
時が流れ、中央で覇権を握っていた王朝の政治は腐敗し、周辺大名の間で反乱の気運が高ま
ってきました。その周辺諸候の中心となったのが、彼の国の王で、彼は反乱軍の総司令官と
なったのです。戦いの火蓋は切って落とされました。長く苦しい戦いが続きました。しかし
、結果的に諸候同盟は中央王朝を打ち倒すことに成功し、彼の国が、あらたに中央で覇権を
握ることになったのです。
この勝利の功績は、すべて大将軍で連合軍総司令官の彼に帰するものであり、彼は大きな財
産を築きました。また、その功績により国庫の番人(今で言えば大蔵大臣)を任じられたの
でした。
命宮に入った武曲星
●基本的特質
武曲星を命宮に持つ人は、決断力に富み、実行力のある人です。また、剛胆で剛穀な性格を
しています。些少なことにとらわれ、くよくよとするようなことは、まずありません。質実
剛健で実行力に富み、目の前にどのような障害が横たわっていても、それを乗り越え目的を
達成します。また、即断即決の人なので、短気でせっかちな面があります。さらにウジウジ
した人を見るとイライラするようなところがあり、ともすれば独断に走る傾向もあります。
しかし心には邪心なく、態度に裏表のある人ではありません。
このような性格なので、現実的で、目の前の実務や事務処理をこなす能力は非常に高く、実
務家として評価されます。問題を先送りすることなく、その場でてきぱきとこなしていきま
す。
武曲星は財星ですので、武曲星を命宮に持つ人は財運も豊かです。特に命宮の力量が強けれ
ば強いほど、その傾向は強くなります。
女性の場合も、非常にさっぱりとした性格で、物事をてきぱきと片付けていきます。また、
負けず嫌いなところもあります。結婚後も仕事を続ける人が多いようです。中には女傑タイ
プの人もいるようです(特に天府星と同宮すると、その傾向が強くなります)。
個性的で気性の強いところがありますので、できれば優しく穏やかな性格の男性に嫁ぐのが
望ましいようです。
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●容貌、態度
体格は中肉中背で、武曲星の力量が弱ければ(力量数値0)小柄となります。いずれにせよ
筋肉質の体形で、中にはスポーツマンタイプの人も見られます。声はやや高めで声量も豊か
、よく通る声で話します。非常に活力の溢れたエネルギッシュな感じを与えます。
●能力、職業特性
武曲星は将星、武運の星です。体力的に恵まれている人も多いようです。スポーツに親しむ
人も多く、中にはプロスポーツマンとして成功する人もいます。また、身体を前面に出して
活躍する職種として、警察、軍隊、消防なども適職でしょう。
さらに武曲星は財星でもありますので、お金、財産に関することにも縁があります。職業分
野としては、銀行、証券会社等の金融業全般、さらに貴金属、不動産業などにも縁がありま
す。
現実的対応能力、問題処理能力には優れたものがあり、実務を非常によくこなしますので、
ビジネス一般に適性があります。
武曲星の力量が弱い場合は、何か技術を身に付けるとよいようです。
●その他の星曜との配合
武曲星と天相星が同宮すれば、面倒見のよい親分肌の人となります。と言っても決して親切
を押し売りするようなことはありませんが、親身になって人の心配をする人です。
武曲星と天府星が同宮すれば武曲、天府ともに力量が強くなりますので、剛胆で実行力溢れ
る人となります。自分で事業を起こしても成功する率は高く、女性の場合でも勇壮な志を抱
くようになります。
武曲星と貪狼星が同宮すれば、両星ともに星の力量が強くなりますので、非常に個性的で事
業、社交に頻繁に外出するようになります。若年中は苦労することが多いかもしれませんが
中年以降運気が開けます。また倹約家も多く、中にはけちんぼうな人もいます。
武曲星と破軍星が同宮すれば、自己主張が強く、自己本位で頑固なところが多くなります。
命宮の力量が弱いと、事故や突発的事態に遭う暗示があります。
武曲星と七殺星が同宮すれば、独立心旺盛で、人の傘下に入ることを嫌う傾向があります。
武曲星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、好奇心旺盛で熱心に知識を獲得するようにな
ります。
武曲星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星・化禄星・化科星・科権星が同宮・加会すれば、
リーダーシップを発揮し、また友人も多く、人脈の援助を受け成功するようになります。
武曲星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星・天空星・地劫星と同宮・加会しますと、独りよがり
、独善性が強く現われてきます。なおかつ命宮の力量が弱い場合、それがもとで人と衝突し
失敗することになるので、このような人は謙虚さを心掛けていく必要があります。
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天同星
●天同星のイメージ
天同星は、平安、慈悲、協調を表します。前の武曲星が武人の星であったのに対し、天同星
は文人の星と言うことができます。広範な知識を身に付け、文筆にも優れたものがあります
。人に例えると、中国古代の高級官僚や、あるいは閣僚に例えられるでしょう。閣僚でも陸
軍大臣とか大蔵大臣といった権力を象徴するものではなく、文章や外交を司る文部大臣や外
務大臣といった役どころでしょう。
彼は文墨に明るく、古今の書物を渉猟し、故事来歴についての詳しい知識を持っています。
また、中国古代の「礼」や「楽(儀礼音楽)」にも通じ、さらに中国古代の哲学であり卜占
の術でもある易にも通じています。
彼は、穏やかで平和を愛する優しい人で、はじめて彼に会う人でもすぐに打ち解けて話すこ
とができました。それは身近な人々とだけのことではなく、近隣諸候との外交においても、
彼の優れた外交手腕が効を奏したのです。
命宮に入った天同星
●基本的特質
天同星を命宮に持つ人は、聰明で礼儀正しく、心やさしい人です。常に温和で穏やかな雰囲
気を保っています。また、快活でユーモアに溢れ、社交的です。謙虚で温厚な人なので、激
興したり、頭に血が昇って我を忘れるようなことはまずないと言っていいでしょう。何事に
つけてもすべて平和主義でのぞみ、決して自ら争いを起こすようなことはありません。
特に女性の場合は、加えてなかなかの美人タイプの人が多いので、男性の目には理想的な恋
人像とうつり、少女時代から引く手あまたの人気を発揮することになります。
ただ、控えめで温和な性格も裏目に出れば優柔不断で決断力に欠けることとなります。また
その結果、物事に正面から対峙することを避け、ことなかれ主義となり困難から逃避するよ
うなこともあります。
ある意味で集中力が欠けているところがあるのかも知れません。その意味では飽きっぽいと
ころがあると言えるでしょう。したがって何かひとつの専門的技術や専門知識を身に付ける
のは苦手なところがあるようです。ただ、興味の対象は広範囲にわたり、博識と言っていい
ほどの知識を獲得します。また、多芸多才です。言ってみれは、「広く浅く」といったタイ
プの人です。
天同星は文章の星なので(原書には「分墨ニ通ズ」とあります)、文学や音楽などの芸術的
な分野での才能を持つ人も多いでしょう。
人あたりがよく、非常に社交的な人なので友人知人が多く、本質的に敵は少ないでしょう。
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何か困ったことがあった時でも、その友人たちや目上の人たちが力になってくれます。
●容貌、態度
男女ともに、柔和でさわやかな感じを人に与えます。また、目元がすっきりと整っている人
が多いようです。天同星の力量が強いと太った人が多くなります。力量が弱いと小さな目を
しているようになります。また、力量が弱い人の中には極端に肥満する人もいるようです。
●能力、職業特性
社交的で人あたりが良いので、接客・サービス業に適性があります。例えばホテルマンや百
貨店等の一般小売業、旅行代理店、ツアーコンダクター、マスコミ関係、営業一般など。ま
た、広く物事をこなすことができますので、事務職一般にも適しています。
●その他の星曜との配合
天同星と巨門星が同宮すれば、両星ともに力量が弱くなりますので、なにかと忙しく、また
集中力に欠ける所があります。さらに命宮の力量が弱い場合、自分をうまく表現できないた
めに誤解を受けて損をするようなことがあります。特に若いころは苦労が多いですが、中年
過ぎから光がさしこむようになります。
天同星と天梁星が同宮すれば、人の面倒見がよく、またリーダーシップを発揮するようにな
ります。熱心に仕事に打ち込みます。
天同星と太陰星が同宮すれば、男女ともに美しい人が多く、特に子位の命宮ですと両星とも
に力量が強くなりますので、その傾向は顕著となります。また異性に非常にもてるようにな
り、異性からの援助があります。もしも午位の命宮で命宮の力量は低いと、異性関係のトラ
ブルを被る暗示があります。
また、天同星と太陰星が同宮しますと、芸術、文学、音楽、等に才能を示し、繊細で感受性
の豊かな人となります。
天同星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、幼いころから聰明で、秀才です。文章がうま
く、文学や芸術一般に才能を示します。
天同星と禄存星が同宮すれば、多くの人から慕われるようになります。また、財運も豊かで
す。
天同星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星・化禄星・化科星・科権星が同宮・加会すれば、
一生を通じて幸運に恵まれ、また友人も多く、友人や目上の人の援助を受け成功するように
なります。
天同星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星・天空星・地劫星と同宮・加会しますと、優柔不断で
、何事も長続きしない傾向があります。さらに何かと思い悩むことが多くなります。ただし
、命宮の力量が弱くなければ、その傾向は緩和されます。
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廉貞星
●廉貞星のイメージ
廉貞星は、是非、善悪、邪悪を表します。人に例えると、野盗・山賊の親分。彼は古代中国
において諸候に召し抱えられるを潔しとせず、自ら邑を捨て野山に篭り、自給自足の生活を
送ります。野盗・山賊とはいえ、娑婆世界の一切の束縛を逃れて生きようとする自由人なの
です。時あたかも、諸候大名の連合軍が中央集権王朝に反旗を翻し、中国大陸は戦乱の渦中
にありました。
彼のもとには同じく自由に憧れ、また既成社会から落ちこぼれた者たちが集まり、野盗集団
を結成していました。野盗とはいえ、首領の彼のもとで統率されたこの集団は、ちょっとし
た軍隊の精鋭部隊並の実力を持っていました。
彼らは決して農民などの庶民から略奪しようとはしませんでしたが、諸候大名の部隊や商隊
がなわばりを通りかかると、果敢に攻め入り略奪します。諸候大名の間でも、大いに恐れら
れた存在でした。
命宮に入った廉貞星
●基本的特質
廉貞星を命宮に持つ人は、心に高い志を持ち、意志の強い人です。非常に実行力があり、ま
た決断力もあります。自ら高い目標を課し、その実現に向けて勇猛邁進します。勇気があり
、ある意味で「恐れを知らない」ようなところがあるでしょう。剛毅で負けず嫌いな性格で
すが、本心は清廉潔白で、あまり裏がありません。
古いものを捨て新しいものを取ることに躊躇しません。また気持ちの切り替えがうまく、仕
事や勉強をしている時は全力で集中しますが、遊ぶときはまた、すべてを忘れ思いっきり遊
びます。
実行力のある人だけに、他人を見ていて、自分ができることがやれないと、非常にイライラ
します。時には部下や友人に厳しい要求を出すことがありますが、すべての人間はこの人の
ようではない、ということを理解する寛大な心を持つことが肝心です。
男女ともに異性との縁は多く、モテる人も多いようです。
女性の場合とかく真面目な人で、家庭に入っても専業主婦の場合は家庭内を厳格に取り仕切
り、内助の効を奏します。また自営業などの場合はご主人の仕事の一部を任せられ、業務上
のパートナーのようになり、いずれにしても大いに内助の効を奏します。
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●容貌、態度
廉貞星を命宮に持つ人は、眉の間が広く彫りの深い顔だちで、口も大きく眉毛も濃いほうで
す。目つきもはっきりしていて眼光も鋭いでしょう。背が高い人が多く、がっしりとした体
格をしているようです。体力もあります。
●能力、職業特性
決断力があり実行力がありますので、ビジネス一般、実務に適性があります。中でもよりオ
ペレーショナルな業務が向いているでしょう。企業に属するのもいいですが、自営業にも向
いています。
また、実業界に限らず政界や法曹界に進むのもよいでしょう。
●その他の星曜との配合
廉貞星と天府星が同宮すれば、天府星の力量が強くなりますので、熱心に努力した結果、大
きな権力を握るようになります。なおかつ命宮の力量が強ければ組織にあっては高位に登り
、事業を展開すれば大いに成功することになります。
廉貞星と貪狼星が同宮すれば、両星ともに力量が弱くなります。いそがしく立ち動くわりに
思うような成果が得られない傾向があります。また、外出、酒食の機会が多くなります。さ
らに命宮の力量が弱ければ、異性関係のトラブルの暗示があります。何か技術を身に付ける
ようにするとよいでしょう。
廉貞星と天相星が同宮すれば、天相星の力量が強くなります。廉貞星の剛毅な性格が緩和さ
れ、謙虚で人の面倒をよく見るようになります。その結果、幸運や周囲の援助を受けるよう
になります。
廉貞星と七殺星が同宮すれば、七殺星の力量が強くなりますので、非常に実行力と決断力が
あり、どんな困難な障害も乗り越えていきます。ただ、あまりに独善的になり、他人の助言
を聞こうとしなくなります。
廉貞星と破軍星が同宮すれば、破軍星の力量が弱くなりますので、何らかの困難を乗り越え
なければならなくなります。命宮の力量が強ければ、その結果成功をおさめます。命宮の力
量が弱ければ、事故や眼病に注意が必要です。
廉貞星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、芸術や芸能の才能があります。
廉貞星と禄存星が同宮すれば、財運が非常に豊かです。
廉貞星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星・化禄星・化科星・科権星が同宮・加会すれば、
周囲の援助や幸運に恵まれ 成功するようになるでしょう。
廉貞星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星・天空星・地劫星と同宮・加会しますと、男女関係の
トラブルや泌尿器や生殖器などの下半身の病気に注意して下さい。
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天府星
●天府星のイメージ
天府星は、紫微星と並ぶもうひとつの帝星です。紫微星は北斗、中天、南斗すべてを率いる
のに対して、天府星は南斗第一星として南斗の星々を統括します。
これを人に例えると(紫微星の場合は皇太子に例えられましたが)、天府星の場合は皇帝の
第一夫人である皇后に例えることができます。
彼女は皇后として宮廷に坐し、人々からも尊敬を受けていました。生まれながら聰明で美し
く気高い女性でした。皇帝の寵愛を一身に受け幸せな毎日をおくっています。彼女は寛大で
広い心を持ち、また慈悲深く、思慮深い女性でした。決して細かい事をいちいち気にするこ
となく、平穏な毎日を過ごしています。
また、彼女の実家は周辺諸候の中でも大きな勢力をほこり、非常に豊かな国でした。彼女が
皇后となることにより、彼女の故郷の富がこの国にもたらされ、国庫を潤しました。
したがって、天府星はまた財星としての意味を持つようになります。
命宮に入った天府星
●基本的特質
天府星を命宮に持つ人は、温和で聰明です。また、おだやかでどことなく優雅な雰囲気を漂
わせています。寛大で心が広く、小さなことにはこだわりません。おおらかでのびやかな性
格をしています。さらに包容力があり、他人が失敗しても気にならず、笑って許す度量をそ
なえています。
頭脳は明晰で、何をやってもひととおりのことはこなしてしまいます。しかし、一芸に秀で
るとか、専門分野を深く極めるというようなことはなく、広く浅く知識を吸収します。好奇
心は旺盛で、何にでも興味を持ちます。この人も「スペシャリスト」というよりは「ゼネラ
リスト」のタイプでしょう。
特に命宮の力量が強く文昌星や文曲星が同宮していますと、どんなに難しい試験でもパスす
る頭脳の持ち主となります。
ただ、このおおらかで何事もこだわらない性格が欠点として出ますと、何事につけても大雑
把でアバウトなことになってしまいます。ともすれば怠惰でしまりのない生活をすることに
なってしまいます。
したがって、命宮に天府星を持つ女性の場合は、こまかく家事を切り盛りするのは苦手な人
が多いようです。しかし聰明で夫や子供を利することが多く、幸せな人生をおくることがで
きます。
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●容貌、態度
天府星を命宮に持つ人は、非常に清々しい容貌をしていて、落ち着きがあり、優雅な雰囲気
を漂わせています。顔は丸顔の人が多く、体は豊満で、特に女性はグラマーな人が多いよう
です。若いころは痩せていても次第に太る傾向があります。特に背や腰のまわりに肉がつき
やすくなります。
●能力、職業特性
命宮に天府星がある人は、おだやかで保守的な性格をしていますので、既存の体制の枠の中
で最善の活躍をすることに適しています。大企業や官公庁勤めに向いています。また事業を
行うにしても、親の事業を受け継ぐとか、友人縁者の協力を強く得られる分野を選択する方
が良いようです。
また天府星は権利を司り、財帛宮、田宅宮を司り、衣禄の神でもあります。したがって金融
関係、不動産関係、法曹界、服飾アパレル関係にも縁があります。
●その他の星曜との配合
天府星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、文学や音楽など芸術や芸能の才能があります
。特に文昌星・文曲星と同宮し、命宮の力量が強いと、どんな難しい試験でもパスするよう
な知力に恵まれます。
天府星と禄存星が同宮すれば、財運が非常に豊かになります。
天府星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星が同宮・加会すれば、非常に人づきあいが良く、
多くの友人、知人に恵まれ、またその友人たちが力になってくれます。またいろいろな集ま
りでリーダーシップを取ることになります。それも自分から率先してリーダーになるという
よりは、この人の人望と人徳により、周囲から推されリーダーとなるようなかたちをとりま
す。
天府星と化禄星・化科星・科権星が同宮・加会すれば、大いにリーダーシップを発揮します
。また、幸運にも恵まれます。
天府星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星と同宮・加会しますと、悩み事が多くなる暗示があり
ます。しかし命宮の力量が強ければこの限りではありません。
天府星が天空星・地劫星が同宮・加会すれば、中途挫折の暗示がありますが、命宮の力量が
弱くなければこの限りではありません。
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太陰星
●太陰星のイメージ
太陰星とは、夜空に輝く「月」のことです。紫微斗数では太陽星に対して太陰星という呼び
方をします。自ら光を発することはありませんが、太陽の光を反射し夜空を照らします。太
古から月は夜の世界の象徴として様々なイメージを与えられてきました。男性的で活動力を
表す太陽に対し、月は女性的で神秘的な事柄や静寂と清らかさを表します。
人に例えると、穏やかで清らかで貞淑な貴婦人に例えられます。彼女はある国の宰相夫人で
した。彼女は透き通るような肌をしていて神秘的な雰囲気を漂わせた、たいそうな美人でし
た。しかし彼女はめったに一人で家の外に出るようなことはなく、外出する時は常に夫につ
き従っていました。また決して夫以外の男性とは交わりませんでした。
彼女は、音楽や詩歌の才能があり、美しい歌をつくりました。また霊感にも恵まれ、その能
力により夫の行動について適切な助言を行いました。
彼女は非常に心やさしい人で、戦乱で孤児となった子供達を自分の家に住まわせ、よく面倒
をみました。後に彼女は実家から大きな不動産を受け継ぎ、その財産で孤児のための施設を
設けたのです。
太陰星は男性にとっては妻を、女性にとっては母を表します。
命宮に入った太陰星
●基本的特質
太陰星を命宮に持つ人は、やさしく、思いやりがあり、慎み深くおだやかな性格です。また
、清らかで気高いところもありますが、それが度を過ぎると潔癖症となります。
夜空の月に象徴されるごとくロマンティックな物事に縁があります。根っからののロマンテ
ィストですし、音楽、絵画、文学、などの芸術や学術を深く愛します。また感受性にも優れ
、芸術、学術の他、哲学、心理学、宗教、神秘哲学に興味を示す人も多いようです。(原書
には「花酒、文章、博学ニシテ功名ヲ横立ス」とあります)。人によっては霊感的特質に恵
まれることもあります。
ただ、その優れた感受性も度が過ぎれば、メランコリーな気分に支配され、神経過敏症や潔
癖症となります。また、やさしくておだやかな性格も裏を返せば、消極的で、臆病な性格に
なってしまいます。太陰星の力量が弱かったり命宮の力量が弱ければ、現実を逃避し夢の世
界に逃げ込むような傾向が出てきます。さらに凶星と加会すれば生活はルーズとなり異性関
係も乱れる暗示が出てきますので、注意が必要です。
また、太陰星は水の精でありますから、太陰星の力量が弱い人は腎臓炎や泌尿器・生殖器等
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下半身の疾患に注意する必要があります。
太陰星を命宮に持つ人は、物事を計画することは大変得意なのですが、実行に移すとなると
あまり得意ではありません
異性との縁は多く、恋愛に関してはおおむね早熟です。これまたロマンティックで甘い恋を
夢見ます。
この星を命宮に持つ女性は、しとやかで慎ましやかな大和撫子といった風ですから、男性の
目にはある意味で理想的な恋人とうつり、早くから男性の注目を集める人が多いようです。
キャリアウーマンとして活躍するというよりはむしろ家庭に入り、内助に努めることに向い
ています。心やさしく、慈しみをもって子供を育てます。
●容貌、態度
男女ともに、いわゆる美男美女タイプの人が多いようです。非常にすっきりと整った顔だち
をしており、清らかで穏やかな雰囲気をたたえています。態度も非常に折り目正しく、礼儀
深い人です。ただし、男性の場合はハンサムといっても、どちらかと言えば「やさ男」タイ
プの人が多いでしょう。
●能力、職業特性
基本的特質でも見ましたが、原書には「耿直ニシテ聰明、花酒・文章ヲヨクシ、博学ニシテ
功名ヲ横立ス」とありますので、博学で文章、特に芸術的でロマンティックな文章や創作に
才能を示します。
職業特性としては、作家、作詞家、コピーライター、作曲家、画家等クリエイティブな職業
に向くでしょう。また、その周辺産業として文化評論、マスコミ、クリエイティブ・デザイ
ナーや研究・教育関係などもいいでしょう。さらに太陰星は女性、母星ですので、女性を対
象とするビジネス(女性服飾、マタニティ産業、宝石貴金属・アクセサリー等)にも縁があ
ります。中には占い師や神秘学研究家に適性がある人も多くいます。
●その他の星曜との配合
太陰星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、非常に聰明で芸術的才能に恵まれます。また
、特種技能を身に付けることができ、特に霊感的資質に優れています。医者や占い師となっ
て成功します。
太陰星と禄存星が同宮すれば、芸術的資質に加え商才にも恵まれ、財運が豊かとなります。
太陰星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星が同宮・加会すれば、友人や目上の人(特に異性
の)の援助を受け、成功します。
太陰星と化禄星・化科星・科権星が同宮・加会すれば、非常に聰明な人となります。
太陰星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星・天空星・地劫星と同宮・加会しますと、非現実的な
幻想の世界をさまよう傾向があります。しかし宗教家にとってはかえって吉兆となります。
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貪狼星
●貪狼星のイメージ
貪狼星は、恋愛、欲望、交際、SEXを象徴します。
この星を人に例えると、グラマーで妖艶で悪魔的な魅力をもった夜の貴婦人というところで
しょうか。古代社会の遊女に例えることができるでしょう。
遊女は、現代社会の枠組みの中では、ややもするとアンダーグラウンドな職業とされていま
す。しかしながら古代社会(洋の東西を問わず、古代オリエントや古代インドや、あるいは
我が国の江戸時代の吉原など)においては、当代を代表する知識階級でした。深い教養を身
に付け、芸術にも造詣が深く、時には当時の知識階級であった客と哲学論議を交じ合わせる
こともありました。遊女というものは、その時代のその国の「文化」を体現した存在でした
。古代(あるいは中世)の遊廓は、ただお酒を飲んで女を抱いて、といったシンプルなもの
ではなく、当時の社会における「高級文化サロン」でもあったのです。
貪狼星である彼女も、古代社会の遊女の例に漏れず、深い教養と芸を身に付けていました。
また、お酒を酌み交わしながら知的でウィットに富んだ会話をするのを好みました。とはい
うものの、無味乾燥な議論ではなく、いわゆる「大人の会話」を楽しみ、勿論「大人の行為
」も存分に楽しんだのです。
命宮に入った貪狼星
●基本的特質
貪狼星を命宮に持つ人は、酒食・歓楽を愛する風流人です。楽天的で素直な性格ですが、気
丈で大胆な性格の人が多いようです。しかし心は一定にさだまらず、気が移りやすいところ
があります。高い志を持ち、やや性急に思いを遂げようとします。
貪狼星は「是非の星」ですから決断力には富んでいます。ただ、物事を為すにあたって、あ
まりにも性急に成果を求め過ぎるあまり、慎重さと落ち着きに欠けるとことがあります。特
に貪狼星の力量が弱い人は、慎重すぎるほどの注意深さが必要です。
また、貪狼星を命宮に持つ人は、頭が良く行動力があり交際上手です。したがって、一つ所
にじっとしているのはあまり得意ではなく、活発に活動するようになります。もとより酒食
や宴席に縁があり、また人の集まる場や会合などを好みます。
この人は変化のない単調な生活を嫌うところがありますので、単純な事務作業や単調な繰り
返しの多い業務には向いていないでしょう。ただ、物欲、金銭欲は強い方なので、がむしゃ
らに仕事をするようになります。
この星を命宮に持つ人の多くは男女ともに誘惑的な魅力を備えていますので、異性によくも
てるようになります。また、身だしなみにも気を使い、おしゃれな人が多いのもこの星の特
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徴です。ただし、貪狼星の力量が弱く命宮の力量が弱ければ、三角関係等色情のトラブルに
悩まされる暗示がありますので、注意が必要です。
また、ギャンブルや投機的なことを好む傾向もあります。さらに原書には「神仙之術ヲ授学
ス」という記述もありますので、中には心理学や神秘学に関心を持つ人もいるようです。
この星を命宮に持つ女性の多くは、妖艶で魅惑的な魅力を備えています。そこまでいかなく
ても、若い頃はそれなりに男性の注目を集めたり、男性から声をかけられることがあ ります
。結婚してからも、じっと家にこもるようなことはありません。女性ながら志が高いので、
結婚後も仕事を続けるか、あるいは適度に外出するようになります。
●容貌、態度
貪狼星の力量が強ければ、背が高く頑丈な体格をしています。貪狼星の力量が弱ければ、背
は低く小柄で、声はカン高く張りがあってよく通る声をしています。女性の場合、いずれに
せよ豊満な体付きをしています。
男女ともに眉は濃く彫りの深い顔だちで、魅惑的な雰囲気を漂わせてる人が多いようです。
ただ、じっとしていることは 苦手で、たえず動きまわっています。
●能力、職業特性
命宮に貪狼星を持つ人は、華やかなことを好み、また自分が注目を浴びることに憧れるよう
なところがあります。また、何かの芸事を身に付けるという能力にも恵まれていますので、
その特性を生かし、芸能、文化方面で活躍するのに適しています。
この人はまた、単調で単純な作業は苦手ですから地味な公務員よりはむしろセールス など、
外に出て多くの人と会うような仕事が向いています。他に流通・小売業、サービス業、接客
業などに適性があるでしょう。大胆で実行力がありますから、自分で事業を起こすのも良い
でしょう。
●その他の星曜との配合
貪狼星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、聰明で多芸多才となります。何かの芸能や芸
術的な特技を身に付けるようになります。中には霊的感受性に優れる人もいます。
貪狼星と禄存星が同宮すれば、宗教家に向くような資質を持ちます。
貪狼星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星が同宮・加会すれば、友人や目上の人(特に異性
の)の援助を受け、成功します。
貪狼星と化禄星・化科星・科権星が同宮・加会すれば、幸運に恵まれます。
貪狼星が火星・鈴星と同宮すれば、決断力と実行力により成功し権力を握るようになります
貪狼星が敬羊星・陀羅星・天空星・地劫星と同宮・加会しますと、痔疾や膀胱炎など、下半
身の病気に注意する必要があります。また顔や頭部のケガにも注意が必要です。ひどい場合
は顔に傷跡やあざが残る暗示があります。
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巨門星
●巨門星のイメージ
巨門星は、弁舌、口舌、是非、を象徴します。
この星を人に例えると、遊説をする弁論家のイメージが浮かびあがります。現代のようにメ
ディアの発達を見なかった古代社会において、自己の考えを述べるには、弁論によるのが常
でした。古代社会以降近代まで、それぞれの文化圏において「弁論術」というものがひとつ
の分野として確立していたのはそのためです。もちろん現代でも新しいスタイルの弁論術は
必要とされ、「プレゼンテーション・スキル」として現代のビジネスマンには必須の技能と
なっています。
彼は弁論、議論に長けていて、街から街へ、村から村へと遊説を行って一生を過ごしました
。弁論とは言葉を操ることです。人は言葉によりものを考え、分析し、分割します。人が人
たる所以は、言葉を持つということです。
彼は非常に分析力に優れ、ものごとを深く追及し分析したのです。そしてその思索の結果を
熟練された弁論技法により人々に伝えました。彼はある意味で思索家であり、哲学者でもあ
ったのです。ただ、彼は弁論家の常としてたいそうな議論好きでもありました。各所でいろ
いろな人をつかまえて議論を行っていました。世の中の人すべてが議論好きというわけでは
ありません。したがって彼は人々に疎ましく思われることも少なくありませんでした。
命宮に入った巨門星
●基本的特質
巨門星を命宮に持つ人は研究心が旺盛で、企画力、分析力に長けています。この人は冷静に
ものごとを観察し、順序だてて整理し、最適な解決策をさぐることができます。したがって
、何かの専門的技術や知識を身に付けるようになります。基本的に頭の回転の早い人なので
自信家が多く、ときには強引で独断的となることもありますので、注意が必要です。
また巨門星は弁論家の星ですから、弁舌巧みな人が多いとされています。巧みとまでいかな
くてもおしゃべりな人は多いようで、しゃべることは決して嫌いではありません。講演など
人前で話す機会が多く、上手にプレゼンテーションをするようになります。ただ、これも欠
点としてあらわれますと、おしゃべりの度が過ぎて口舌の災いを招くことにもなりかねませ
んので、注意が必要です。特に巨門星の力量が弱いか、命宮の力量が弱いと、自分の思うこ
とがうまく相手に伝えられなかったり、何かのコミュニケーション上のトラブルを発生させ
るようになりがちです。
また、物質的なこと、つまりお金やモノよりも、「言葉」すなわち精神的なことを重んずる
傾向があり、着る物やアクセサリーなど身の回りのものに、あまりこだわりを見せません。
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部屋の中も華美に飾り付けるようなことはないでしょう。中には自分の主義主張を貫き、清
貧に甘んずるような人も見かけます。
女性の場合も、基本的には頭の回転が早い人ですし、結婚してからも何かの仕事を持つこと
が多いようです。また口の回転も早い人が多くなりますので、おしゃべりには注意が必要で
す。結婚してからはしっかり女房となり、家事をきちんとこなしますし、子供の面倒もよく
見ます。ただし、子供にとっては口やかましいお母さんとうつるかも知れません。
●容貌、態度
巨門星の力量が強ければ(4∼2)、背が高く体格もがっしりとしています。また、落ち着
いた雰囲気をたたえ、見る人に安心感を与えます。巨門星の力量が弱ければ(0かマイナス
)、背が低いか、痩せた体格をしています。また、手足が短いような感じになります。
●能力、職業特性
命宮に巨門星を持つ人は、非常に研究心に富み、また企画力や分析力に優れていますので、
専門分野の研究職や専門技術者などに適性があります。
また、巨門星は弁論の星でもありますから、人前で話す職業、たとえばアナウンサーや解説
者、弁護士、教師などにも適性があります。それを広く解釈して、文化、マスコミ関係や法
曹関係も良いでしょう。
●その他の星曜との配合
巨門星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、非常に頭がよく、一方で落ち着きのある優し
い性格をしています。またコミュニケーション能力に優れたものがあります。
巨門星と禄存星が同宮すれば、中年以降かなりの財を蓄えるようになります。
巨門星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星が同宮・加会すれば、自分の思ったとおりのこと
を言いますが、不思議と敵をつくることはなく、友人や知人が多いでしょう。また、それら
の協力者の援助を受けることができます。
巨門星と化禄星・化科星・科権星が同宮・加会し、巨門星の力量が強ければ、勤め人であれ
ば出世しますし、そうでなくても何らかの地位と権力を手にいれるようになります。
巨門星が火星・鈴星と同宮し、巨門星の力量が弱いと、粗暴で傲慢な傾向があります。また
、唇や口のまわりのけがや、歯が弱いという暗示があります。
巨門星が敬羊星・陀羅星・と同宮・加会しますと、せっかちで落ち着きがないようになりま
す。時として大いにあわてることがあり、行動も粗雑になります。またけがなどに注意する
ことが必要です。
巨門星が天空星・地劫星と同宮・加会しますと、宗教や哲学や心理学などに強い関心を示す
ようなところがあります。
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天相星
●天相星のイメージ
天相星は、文人の星です。慈悲、博愛、寛容を表します。
人に例えると、天同星と同じく中国古代の高級官僚や閣僚に例えることができます。天相星
は文官の星ですから、内務大臣といった役どころでしょうか。
彼は正義感に溢れる人で、不正や悪を黙って見過ごすようなことはありませんでした。しか
し、悪を見ても詰め寄って厳しく糾弾するようなことはなく、悪事を行った者が自らの非を
悟り悔い改めるのであれば、寛容の心でこれを許したのです。
彼は非常に慈悲深く面倒見のよい人でもありました。自己犠牲とも思えるほど他人を気づか
い、世話をやいたのです。
彼は閣僚としての腕をふるい、国内の諸問題を次々とかたづけていきます。
彼は一方で、酒食を愛する洒脱な一面を持ち合わせていましたから、彼の周囲には自然と人
が集まってきました。
命宮に入った天相星
●基本的特質
天相星を命宮に持つ人は、一言で言うといわゆる「世話やき」です。非常に面倒見のいい人
で、ある意味で自己犠牲とも思えるような世話のやき方をします。基本的にこの人は、人の
喜ぶ顔を見ることが好きなのです。また、自分が何か人のために役立つことを喜びと感じる
のです。しかしながら、決して親切の押し売りになるようなことはありません。その結果、
多くの人から慕われ、自然とリーダーシップを発揮するようになります。また、困った時に
はその友人たちが何かと力になってくれます。
この人は礼儀正しく品行は方正です。誠実で心に邪心なく、態度にうらおもてのある人では
ありません。また、穏和でおだやかな性格をしています。間違っても自分を失って激高する
ようなことはありません。
一方、原書には「酒食ヲ好ミテ衣禄豊ニ足ル」とありますから、財運もある方でしょう。中
には結構おしゃれで、酒を愛する洒脱な人もいるようです。
どちらかというとおとなしい性格ですので、この性格が欠点としてあらわれると、実行力の
欠如や優柔不断といったかたちであらわれてきます。
女性の場合、一般的に頭がよく、多芸多才な人が多いようです。家庭的でひかえめな性格を
していますので、良妻賢母タイプと言っていいでしょう。結婚してからは内助につくし、夫や
子供をささえるようになります。ただ、多少引っ込み思案なところがあります。
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●容貌、態度
天相星を命宮に持つ人は、清らかで落ち着いた容貌をしています。優しい感じの顔つきで、
態度も礼儀正しく、人に安心感を与えます。
●能力、職業特性
この人は保守的で落ち着きのある人で、奉仕精神に富んでいます。したがって、福祉関係や
教育関係に適性があるでしょう。また、同じ様な意味で、医師、看護婦、薬剤師といった医
療関係や、コンサルタント、ケースワーカーなどに適性があります。
人にアドバイスをし、助けるという観点から、心理療法家や占い師などもよいようです。
また、天相星は福禄を表わしますので、大企業や官公庁に勤めるのもよいでしょう。もしも
天相星の力量が強く、命宮の力量が強ければ、かなりのところまで出世します。
●その他の星曜との配合
天相星と紫微星・文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、非常に頭がよく、落ち着きのある優
しい性格をしています。ビジネスの世界や政治の世界などで頭角をあらわすことができます
天相星と禄存星が同宮すれば、かなりの財を蓄えるようになります。
天相星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星が同宮・加会すれば、社交家で非常に友人知人が
多いことになります。また、彼らからの援助を受けることができ、命宮の力量が強ければ、
ビジネスや政治の世界で成功するようになります。
天相星と化禄星・化科星・科権星が同宮・加会し、天相星の力量が強ければ、勤め人であれ
ば出世しますし、そうでなくても何らかの地位と権力を手にいれるようになります。
天相星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星・天空星・地劫星・化忌星と同宮・加会しますと、何
かの専門的技術を身につけるようになります。また命宮の力量が弱ければ、病気や大きな事
故に会う暗示がありますので注意が必要です。
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天梁星
●天梁星のイメージ
天梁星は、決断、指導、面倒見を表わします。天梁星は大将軍星であり、武官の星です。
これを人に例えると、連合軍総司令官である武曲星の配下で全軍をたばねた大将軍に例えら
れます。彼は総指令の命を受け前線において全軍を指揮します。彼が活躍したのは、古代中
国の戦国時代です。戦乱につぐ戦乱。彼はその激動の時代、幾多の困難な戦いを乗り越え、
自軍を勝利に導きます。
彼は戦いに臨み、敵・味方の兵力や周囲の地理の状況を瞬時に把握し、冷静沈着に的確な判
断を行い、適切な戦術と戦法を行使しました。威厳と決断力の男でした。
また彼は、親身になって配下の者たちの面倒を見ました。したがって、彼の部下は大将軍に
対して全幅の信頼を寄せていました。彼の配下の軍隊は大平原を駆け回り、勇猛果敢に敵に
挑み、最後には大きな勝利を手にするのです。
命宮に入った天梁星
●基本的特質
天梁星を命宮に持つ人は、見る人に非常に落ち着いた感じを与え、基本的に穏やかな性格を
しています。また、歯切れがいいと言うか、しゃきしゃきした性格で、即断即決タイプです
。しかし考えなしに結論を出すのではなく、速やかに周囲の状況分析を行い、即断します。
まず、物事をいつまでも抱えてくよくよと考え込むようなことはありません。
天梁星は大将の星ですから、この星を命宮に持つ人は優れた指導力を発揮し、また非常に世
話好きで面倒見のよい人です。親分肌のところがあります。天相星も世話好きの星ですが、
天梁星の世話好きは、親分気質(かたぎ)の面倒見の良さから来ています。いわゆる「人に
たのまれちゃ嫌とは言えねえ」というタイプです。
このような人なので、自然と周囲に人が集まってきますし、人から頼りにされることも多い
ようです。いろいろなグループにおいてリーダーシップを発揮するようになります。
ただ、これらの性格も欠点としてあらわれますと、独善的で人の忠告に耳をかさないワンマ
ンな性格となりますので、注意が必要です。また、けっこうプライドやメンツにこだわり、
メンツを傷つけられると立腹するような一面もあります。
天梁星は武星で、以上のような基本的特徴を持ちますので、女性の場合も男性に負けないよ
うな気概や志を持つ人が多いようです。また、やさしく思いやりがあり世話好きで、姐御肌
の性格をしています。したがって、結婚後は内助の効を発揮し、よき母となりよき妻となり
ます。
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●容貌、態度
命宮に天梁星を持つ人は、立ち居ふるまいが非常に堂々としていて、周囲に落ち着いた感じ
を与えます。若いうちから一種老成したような雰囲気を持っています。
もしも天梁星の力量が強ければ(4∼6)、背は高くがっしりとした体格でしょう。天梁星
の力量が低い(0)と、背が低いか痩せています。
●能力、職業特性
天梁星は将軍星であり、協力なリーダーシップを発揮しますので、自ら事業を起こすか、あ
るいは組織にあっても、その指導力が発揮できるような職種が望ましいでしょう。例えば、
弁護士、検事等の法曹関係や医者、看護婦などの医療関係、教職等の教育関係、警察・消防
などがあげられます。また、公務員や研究職などもいいでしょう。
ただ、武人の星ですから、こまやかな気配りが必要な業種や感受性が要求される職業、商売
などには向かないでしょう。
●その他の星曜との配合
天梁星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、頭が良く、また文章がうまく、いろいろな分
野で才能を示します。
天梁星と禄存星が同宮すれば、財運が豊かで、命宮の力量が強ければかなりの財産を築くこ
とができます。また、この人は他人に惜しげもなく金品を施すようなところがあります。し
かし結果的にそのことにより人々から尊敬と感謝を受け、かえって財産を増やすのです。
天梁星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星が同宮・加会すれば、強いリーダーシップを発揮
するようになります。また友人知人が多く、友人や目上の人の援助を受け成功するようにな
ります。
天梁星と・化禄星・化科星・科権星が同宮・加会すれば、一生を通じてさまざまな幸運に恵
まれることになります。
天梁星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星と同宮・加会しますと、物事をすすめる上で、様々な
困難を味わうようになります。また、病気や大きな事故に会う暗示があります。
天梁星が・天空星・地劫星同宮・加会すれば、宗教や神秘学、哲学や心理学といった方面に
傾倒する傾向があります。
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七殺星
●七殺星のイメージ
七殺星は、剛毅、武勇、激烈を表します。人に例えると、軍国主義国家の宰相に例えられる
でしょう。彼の国は、古代中国の戦国時代において、どの国ともくみせず独自路線を貫いて
いました。この国は国民皆兵制度を採択し、協力な軍隊を誇っていました。この国は農政よ
りも、文化教育よりも、軍隊を増強し、強大な軍事力により他国と対抗する道を選んだので
す。
彼はその中にあって、国政の最高実力者の地位にいましたが、また同時に全軍の総司令官で
あり、大元帥でもありました。彼の元に国政の一切の権力が集中していたのです。彼はこの
国の規則であり、法律であり、すべての指示命令を司っていました。
彼の頭の中は、いかに戦って敵を倒すかということで一杯でした。敵は国外の敵対国だけで
はなく、国内にも数多く存在していました。実は彼の身近にも多くの敵がいたのです。
不安にかられて粛正に乗り出すこともたびたびでしたが、決して彼の心が休まることはあり
ませんでした。彼は、独裁者の常として孤独な人間でした。
命宮に入った七殺星
●基本的特質
七殺星を命宮に持つ人は、強烈な個性の持ち主です。独立心旺盛で、他人に指図されたり干
渉されたりすることを嫌います。したがって、誰かの庇護をうけるとか援助をうけるという
ことも拒みます。自分一人の力を頼りに人生を歩んでいきます。
基本的に一匹狼の特質を備えていると言っていいでしょう。ですから、生活すべてにわたっ
てマイペースで事を運ぼうとします。世間の常識やしきたりなどもあまり意に介しません。
特に若いうちはこの傾向が顕著にあらわれます。しかし年をとるにつれ、次第に周囲と合わ
せる術もおぼえていきます。
組織にあっても、上席に媚びへつらうことなどは、この人にとってはもってのほかです。そ
ういった意味では、世間的な世渡りがへたで損をすることもあります。しかし、目下の者の
面倒を見るようなところはあるようです。
また、この人は喜怒哀楽が激しく、気分が安定しません。今笑っていたかと思えば急に怒り
だしたりするようなところがあります。短気でもあります。
人生においても幾多の困難や障害を乗り越えていくようになります。しかし、どんな困難が
眼前に横たわろうと、この人は果敢にチャレンジし、克服していきます。この人は、戦って
戦って、苦労した後に成功をつかむようになります。
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七殺星を命宮に持つ女性も個性的で、若いころから独立心が旺盛です。非常にさばさばした
性格で、七殺星の力量が強く命宮の力量が強ければ、女傑タイプの人となります。したがっ
て、何かのキャリアを身につけて社会で活躍するのが望ましく、あまり家でじっとしている
方ではありません。結婚後は亭主を尻に敷くような人もいます。
●容貌、態度
七殺星を命宮に持つ人は、目鼻だちがはっきりしていて、きりっとした容貌をしています。
七殺星の力量が強いと(2∼4)背が高いか、がっちりした体格ですが、七殺星の力量が弱
いと(0以下)背が低いか痩せています。
●能力、職業特性
この人は、人に指図されることが苦手で、また単純作業には向いていません。したがって、
平凡なサラリーマンや役所勤めには向かないでしょう。
むしろ個性と個人の能力を生かせる仕事、何かの専門技術によるプロフェッショナルな仕事
に向いています。例えば、医師、弁護士、公認会計士、税理士、各種代理店業務などがあげ
られます。また七殺星は武星ですから、警察、消防関係やスポーツ関係など、体力を生かし
た職業にも適性があります。
●その他の星曜との配合
七殺星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、非常に頑固な性格となりますが、頭が良く、
研究や企画方面に能力を発揮します。また命宮の力量が強ければ、大勢の人の上に立つよう
になります。
七殺星と禄存星が同宮すれば、財運が豊かで商才にも恵まれます。人生のある時期に大金を
つかむようなことがあります。
七殺星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星が同宮・加会すれば、友人に恵まれ、その友人達
を通じて成功するようになるでしょう。
七殺星と化禄星・化科星・科権星が同宮・加会すれば、幸運の暗示があります。
七殺星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星・天空星・地劫星と同宮・加会しますと、短気で喜怒
哀楽が激しく、独善的な性格となります。また、病気や事故によるけがなどの暗示がありま
すので、注意が必要です。
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破軍星
●破軍星のイメージ
破軍星は、決断、破損、変動を表します。前の七殺星と同じく激烈な武将の星で、七殺星と
同様のものを象徴します。
破軍星を人に例えると、七殺星の軍事政権きっての精鋭部隊である「突撃隊」を率いる将軍
に例えることができるでしょう。
「突撃隊」は、この軍事国家の中でも勇猛果敢で恐れ知らずの強者ばかりを集めた精鋭部隊
でした。平時は国家元首である七殺星の親衛隊として側に控え、元首から全面的な信頼を寄
せられていました。ひとたび戦いがはじまると、最も困難で危険な戦いに臨み、いかに難攻
不落の敵防衛線も、死を恐れぬ捨て身の攻撃により陥落させました。
破軍星は厳しい鉄の規律をもって、この精鋭部隊を率いていました。部隊の兵士たちは、彼
の命令には絶対服従を命じられ、疑問や質問は許されませんでした。
しかし、強大な隣国との最後の戦いにおいて、彼は決して退却しない殲滅線を挑み、彼の部
隊とともに華々しく戦場に散ったのです。
命宮に入った破軍星
●基本的特質
破軍星を命宮に持つ人は、七殺星と同様非常に個性が強い人です。旺盛な反骨精神を持ち、
自尊心が高く、また喜怒哀楽が一定しません。
人に命令されたり指図されたりすることを好みません。独立心旺盛な一匹狼です。したがっ
て、人の庇護を受けたり、世話になることも好みません。そのような性格ですから、人にお
世辞を言ったりおべんちゃらを言ったりすることは大の苦手です。
命令されることは嫌いなのですが、それでは人に命令することが得意かといえば、一概にそ
うでもなく、何でも自分でしなければ気がすまないところがあります。人にものを頼んでも
結局は自分でやらなければ気がすみません。
この人は好き嫌いが激しく、学生時代も、好きな課目と嫌いな課目で得点に差がつくことで
しょう。しかし、嫌いな課目はどうしても勉強する気にはなりません。
破軍星は大将星ですから、この人は勇気があり、大胆で決断力があります。いつまでも一つ
のことをくよくよと悩むようなことはありません。どんな困難が目の前に横たわっていても
勇猛果敢に挑んでゆきます。原書によれば、三国史に登場する武将の関羽は、命宮にこの星
を持っていたそうです。
また、破軍星を命宮に持つ人の中には霊的な資質を持つ人もいるようです。そうでなくても
神秘的な事柄や、宗教、哲学、心理学などに対する関心を持つ人が多いようです。
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女性の場合も非常にさっぱりした性格で、物事を処するにおいて、ひとたび見切りをつけた
ものは一顧だにしないようなところがあります。男性に負けないような志を抱く人も多いの
で、結婚後も家でじっとしているよりは、何かの仕事を持つとよいでしょう。
破軍星を命宮に持つ女性には美人タイプの人が多く、そうでなくても、何かしら男性にとっ
て魅力を感じさせるものを持つ人が多く、比較的異性にはモテるようです。
●容貌、態度
破軍星を命宮に持つ人は、背丈や手足が短く、肩や胸幅が厚くなる傾向があります。また、
立ち居ふるまいに、どことなく投げやりな感じがあります。眉は濃いか、眉の間がやや離れ
ているでしょう。目鼻立ちはすっきりとしています。
●能力、職業特性
破軍星は七殺星と同じく武将の星ですので、命宮に破軍星がある人は、大きな組織で規則正
しい、単調な作業を繰り返す仕事には向きません。
七殺星と同じく個性と個人の能力を生かせる仕事、何かの専門技術によるプロフェッショナ
ルな仕事に向いています。例えば、医師、弁護士、公認会計士、税理士、各種代理店業務な
どがあげられます。また破軍星は武星ですから、警察、消防関係やスポーツ関係など、体力
を生かした職業にも適性があります。
さらに神秘的な特質を生かして、占い師や神秘学研究家などにも適性があります。
●その他の星曜との配合
破軍星と文昌星・文曲星が同宮・加会すれば、文学や音楽など芸術方面に関心を示します。
しかし、命宮の力量が弱ければ、売れない三文文士となってしまいます。
破軍星と禄存星が同宮すれば、破軍星の過激さがかなりの程度まで緩和されます。その結果
積極性のある人となり、命宮の力量が強ければ、かなりの財産を築きます。
破軍星と天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星が同宮・加会すれば、多くの友人に恵まれ、その
友人達を通じて成功のチャンスをつかむようになるでしょう。
破軍星と化禄星・化科星・科権星が同宮・加会すれば、リーダーシップを発揮するようにな
ます。また、幸運にも恵まれます。
破軍星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星と同宮・加会しますと、悩み事が多くなる暗示があり
ます。しかし命宮の力量が強ければこの限りではありません。もし破軍星の力量が弱く、命
宮の力量が弱いと、大きな病気や怪我の暗示がありますので注意が必要です。
破軍星が天空星・地劫星が同宮・加会すれば、中途挫折の暗示がありますが、命宮の力量が
弱くなければこの限りではありません。もし破軍星の力量が弱く、命宮の力量が弱いと、事
故や大きな怪我をする暗示がありますので注意が必要です。
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副星の意味
文昌星・文曲星
●文昌星・文曲星のイメージ
文昌星・文曲星は試験の星です。学問を司り、知識、文章、芸術を表します。
この星を人に例えると、中国古代の文官に例えられるでしょう。彼らは中央官庁の閣僚の側
近にあって、全ての文書と記録を司っていました。皇帝の詔勅をはじめ、法令、裁判記録、
財政管理簿、古今の諸記録など、あらゆる文書の管理責任者でした。
彼らは非常に博識で文章作法に通じ、時には詔勅や法令の草案を起草することもありました
。また官吏登用試験も彼らが管理していました。
命宮に入った文昌星・文曲星
●基本的特質
文昌星・文曲星を命宮に持つ人は、非常に聰明で博識となります。文化、芸術方面に関心が
深く、文学、音楽、美術、演劇、学術方面に才能を発揮します。また哲学や心理学、宗教や
神秘学などの方面にも関心を示します。
性格は清らかでさっぱりとしています。落ち着いていて、めったなことでは動揺しません。
また、正義漢でもあります。話し方も理論的で明瞭です。洗練された話し方をします。しか
し、冷徹ではありません。芸術を愛するロマンティストなのです。
欠点としては精神的に持久力にやや欠けるところが見られます。
●容貌、態度
この星を命宮に持つ人は、眉目秀麗、たいへん清らかで整った顔だちをしています。ただし
中には顔のどこかにアザや傷跡を持つ人もいます。
●能力、職業特性
この星を命宮に持つ人は、以上の特質を持ちますので、作家や演劇家、音楽家や評論家、シ
ナリオライターやデザイナーなどのクリエイティブな方面に適性があります。また教育関係
や研究職、にも適性があります。
●その他の星曜との配合
文曲星が太陰星と同宮すれば、占術や神秘学に深い関心を示します。
文昌星・文曲星が破軍星と同宮すれば水難の暗示があるので、注意が必要です。
文昌星・文曲星が 羊星・陀羅星・火星・鈴星などと同宮・加会して、命宮の力量が弱けれ
ば、何でも口先でごまかそうとする傾向があります。また、口舌の災いや訴訟の暗示がりま
すので注意が必要です。このような人は何か手に技術を持つとよいでしょう。
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左輔星・右弼星
●左輔星・右弼星のイメージ
左輔星・右弼星は、援助、計画、親友を表します。
左輔、右弼というのは、中国古代において、天子の側にひかえ、天子の政務を補佐する宮廷
の官職でした。したがって、これらの星を人に例えると、宰相や閣僚に対する政務補佐官に
例えられます。彼らは文官で、常に宮中にひかえ、皇帝や宰相や閣僚たちが様々な行政施策
を実行するにおいて、彼らの右腕となり、様々な業務を補佐しました。行政官たちの優秀な
ブレーンであり、スタッフでした。
命宮に入った左輔星・右弼星
●基本的特質
左輔星・右弼星を命宮に持つ人は、聰明で知性が高く、穏やかな性格をしています。また社
交的でもあり、慈悲心に富んでいます。計画性に優れているのもこの星の特徴です。
文章も巧みですし、音楽や演劇など芸術方面にも興味を示します。また、人の面倒をよく見
るようです。その結果多くの友人知人に恵まれ、その友人たちから多く助けられることにな
ります。
●容貌、態度
この星を命宮に持つ人は、さっぱりとしていて整った顔だちをしています。ただし命宮の力
量が弱ければ、体のどこかにアザやシミを持つようになります。
●能力、職業特性
この星を命宮に持つ人は、文章が得意で、また芸術的方面に興味を持ちますので、作家や演
劇家、音楽家や評論家、シナリオライターやデザイナーなどのクリエイティブな方面に適性
があります。
女性の場合も命宮にこの星があれば聰明で、いわゆる良妻賢母となります。
夫妻宮にこの星があれば、再婚の暗示があります。
●その他の星曜との配合
左輔星・右弼星が紫微星、天府星、天相星、天機星、武曲星、太陽星、太陰星、貪狼星、文
昌星、文曲星と同宮・加会すれば、研究教育機関にあっても、ビジネスの現場にあっても、
うまく事が運び成功するようになります。特に命宮の力量が強ければ、大きな成功をつかむ
ことができます、
左輔星・右弼星が破軍星、廉貞星、七殺星・敬羊星・陀羅星・火星・鈴星などと同宮・加会
して、命宮の力量が弱ければ、悩み多く、苦労多い人生をおくる暗示があります。
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天魁星・天鉞星
●天魁星・天鉞星のイメージ
天魁星・天鉞星は、文昌星・文曲星と同じく試験の星で、聰明、秀麗、学問を表します。文
昌星・文曲星と異なるのは、これらの星には「和合」「親愛」の意味が加わります。
この星を人に例えると、難関の試験を突破した秀才に例えることができます。彼は難関の官
吏登用試験に合格し、中央政府の高級官僚としての地位を手にいれます。彼は賢明で威厳が
あり、また上司からは非常に気に入られ、可愛がられます。また、彼は年若くして美貌の妻
をめとることができました。
命宮に入った天魁星・天鉞星
●基本的特質
天魁星・天鉞星を命宮に持つ人は、聰明で賢く威厳があり、名声を得ることができるように
なります。命宮の力量が強ければ、とても勉強のできる人で、学生時代から秀才の誉れ高く
なります。
この星は「和合」の神でもありますから、友人知人も多く、彼らの援助を受けることになり
ます。また目上の者から非常に可愛がられ、幸運をつかむようになります。困ったことが起
こっても、それらの協力者の援助によりうまく切り抜けることができます。
さらに、異性との縁も健全で良好です。比較的若くして、よい伴侶と巡り合うようになりま
す。
●容貌、態度
この星を命宮に持つ人は、男性ならば、落ち着いた感じの人で、堂々とした威厳をそなえて
います。女性であれば十人並みを越えた美人となります。
●能力、職業特性
天魁星・天鉞星を命宮に持つ人は、教師や教授など、教職に適しています。また、研究職に
も適性がありますし、芸術方面の才能も有するようです。
●その他の星曜との配合
天魁星・天鉞星が文昌星、文曲星と同宮・加会すれば、幸運に恵まれ、大きな成功をつかむ
ことができます。
天魁星・天鉞星が紫微星・天府星・太陽星・太陰星・化権星などの吉星と同宮・加会します
と、若くしてすばらしい伴侶と巡り合う暗示があります。
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禄存星
●禄存星のイメージ
禄存星は、財産、富裕、聰明を表します。
禄存星を人に例えると、大きな成功をおさめた大商人に例えられます。彼は手広く商売を行
い、その結果巨万の富を築きました。彼は豪邸に住み、その屋敷には数多くの使用人がいま
した。彼は成功した後も真面目に仕事に精を出し、商人として財産管理をおこたることはあ
りませんでした。非常に経済観念の発達した人だったのです。決して無駄な遊興や道楽で富
を擦り減らすようなことはありませんでした。その結果彼の富は諸候、諸大名でさえ一目お
くほどのものとなりました。
また、彼は「金持ち喧嘩せず」の例えのとおり、見るからに大人(たいじん)としての風格
をそなえ、どんなことがあっても落ち着いて泰然自若としていました。
命宮に入った禄存星
●基本的特質
禄存星を命宮に持つ人は、聰明で知性が高く、慈悲心に富み、落ち着きがあります。正直で
人の信用もあります。ただ、やや強情な性格をしているところがあるようです。また、落ち
着いているのはよいのですが、ややもすると動作が鈍く、のろいようなところがあります。
この人は非常に経済観念が発達していますので、蓄財や財産管理に優れています。また、物
事を臨機応変に処理し、対処する能力があります。
ただ、命宮に禄存星ひとつのみが入り、他の14主星が入らなければ、かえってその能力が欠
点として表われ、非常に吝嗇(ケチ)で、金銭に執着するあまり守銭奴のようになってしま
う暗示がありますので、注意が必要です。
●容貌、態度
この星を命宮に持つ人は、落ち着いた感じを人に与えます。やや肥満した丸い体形をしてい
るでしょう。
●能力、職業特性
この星を命宮に持つ人は、自分で財産を管理できる自由業やセールスに向いています。また
禄存星は財星ですから、銀行や証券会社などの金融関係にも向いています。
●その他の星曜との配合
禄存星が化禄星と同宮・加会すれば、非常に財運に恵まれます。
禄存星が文昌星、文曲星と同宮・加会すれば、芸術的才能を生かして財産を築くようになり
ます。
禄存星が天空星・地劫星・火星・鈴星などと同宮・加会し、命宮の力量が弱ければ、財運は
さほどたいしたことはありません。何か専門的な技術を身に付けるとよいでしょう。
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敬羊星・陀羅星
●敬羊星・陀羅星のイメージ
敬羊星・陀羅星は、剛毅、粗暴、怪我を表します。
この星を人に例えると、ヤクザの親分に例えることができるでしょう。「ヤクザ」と言って
も現代の日本の暴力団のように、ただの無法者が集まった暴力集団というものではなく、任
侠を重んじた漢(おとこ)の集団でした。「侠」とは「おとこだて」のことで、激しく勇ま
しいこと言います。古代中国のある時期、支配者階級がつくりだす社会の矛盾に疑問を感じ
それを受け入れられないはみ出し者たちが集まって徒党を組み、ヤクザの集団を形成してい
ました。彼らは、決して農民や商人などの一般庶民から略奪することはありませんでしたが
暴力と(当時の支配者たちから見れば)非合法な手段により、豪族や地方官吏に対して反抗
したのです。しかし、このヤクザの集団も、激しい抵抗の末、ついには諸候の軍隊に滅ぼさ
れてしまいました。
命宮に入った敬羊星・陀羅星
●基本的特質
羊星・陀羅星を命宮に持つ人は、決断力に富み、勇猛果敢な性格をしています。気性は剛
毅で激しく、機知に長け、謀略に優れています。 羊星・陀羅星の力量が強く、命宮の力量
が強ければ、権力を握ることができますが、命宮の力量が弱ければいろいろな困難に遭遇す
ることとなりますし、大きな事故に会う可能性があります。また、孤独でもあります。
●容貌、態度
羊星・陀羅星を命宮に持つ人は、押しの強い、威圧感のある雰囲気をただよわせています
。もしも 羊星・陀羅星の力量が弱ければ、顔や体のどこかに傷跡が残るようになります
●能力、職業特性
羊星・陀羅星を命宮に持つ人は、自営業や商業に向いています。また、何かの技術や技能
を身につけるようになりますが、文化・芸術方面にはあまり向いていないようです。勤め人
としては警察、軍隊、消防、スポーツなど体を張って仕事をする職種に適性があります。
●その他の星曜との配合
敬羊星・陀羅星が貪狼星と同宮し、命宮の力量が弱ければ、放蕩生活の末、それがたたって
体を壊すようになります。
敬羊星・陀羅星が火星・鈴星・廉貞星・巨門などと同宮しますと、慢性病を患う暗示があり
ます。
敬羊星・陀羅星が太陽星・太陰星と同宮しますと、夫婦仲がうまくいかないようです。
敬羊星・陀羅星が文昌星・文曲星・左輔星・右弼星と同宮しますと、顔や体にアザや傷跡が
のこるような暗示があります。
- 70 -
火星・鈴星
●火星・鈴星のイメージ
火星・鈴星は、剛強、激烈、怪我を表します。
この星を人に例えると、武闘家、武術家に例えることができます。
彼は大変勇猛にして果敢な戦士で、剣術、槍術、その他徒手空拳による格闘術など武芸百搬
を極めていました。
どのように激しい戦(いくさ)でも、決して臆することなく最前線で勇ましく戦いました。
命宮に入った火星・鈴星
●基本的特質
火星・鈴星を命宮に持つ人は、非常に激しい性格をしており、強烈な個性の持ち主です。ま
た喜怒哀楽が一定せず、すぐに気分が変わるようなところがあります。短気でせっかちでも
あります。
女性の命宮に火星・鈴星が入り、左輔星・右弼星が同宮して命宮の力量が強ければ、とても
魅力的な女性であり、多くの男性から意識されるようになります。また異性との交友も楽し
みが多くなります。
●容貌、態度
原書には火星を命宮に持つ人は、「毛髪ニ異類多ク、唇歯ニ傷痕有リ」とあります。ちぢれ
っ毛か、あるいは髪の毛に生まれつきウェーブがかかっている人もいるようです。また、虫
歯などが多い暗示があります。
原書には鈴星を命宮に持つ人は、「形貌異類多シ」とありますので、ちょっと人とは変わっ
た容貌をしているかも知れません。
●能力、職業特性
火星・鈴星を命宮に持つ人は、警察官、自衛隊、消防、警備会社など、体を張って頑張る職
種に向いているようです。
●その他の星曜との配合
火星・鈴星が敬羊星や陀羅星、廉貞星、破軍星、七殺星などと同宮・加会し、命宮の力量が
弱ければ、幼いころから病気や怪我に悩まされ、その傷跡が体のどこかに残るようになりま
す。また、一生を通じて、何らかの災厄に会うという暗示があります。
火星・鈴星が貪狼星と同宮しますと、女性の場合はかえって異性の受けがよくなり、異性か
らの援助を受けることができるようになります。
- 71 -
天空星・地劫星
●天空星・地劫星のイメージ
天空星・地劫星は、災難、失意、怪我を表します。
この星を人に例えると、出家遁世した乞食僧に例えることができます。
彼はもともとは裕福な家に生まれ、幸せな人生をおくっていました。しかし、ある出来事が
きっかけとなり、すべての財産と最愛の家族を失ってしまいました。天涯孤独で無一文とな
った彼は失意のどん底に落ち込み、人生に絶望しました。
その結果、彼は世を捨て、出家遁世することにしました。彼はそこでようやく心の平穏を得
ることができたのです。
命宮に入った天空星・地劫星
●基本的特質
天空星・地劫星を命宮に持つ人は、物事を悲観的に捉える傾向があり、厭世的な気分にとら
われがちです。神経質でとりこし苦労の多い人です。物事を深刻に受けとめるたちですから
哲学や宗教、心理学や神秘学などに惹かれていきます。
●容貌、態度
天空星・地劫星を命宮に持つ人は、動作が重く、またその割に粗雑で投げやりなところを感
じさせるようです。
●能力、職業特性
天空星・地劫星を命宮に持つ人は、何かの技術を修得し、いわゆる「手に職」を持つとよい
でしょう。また、宗教の方面に縁があります。
●その他の星曜との配合
天空星・地劫星が火星・鈴星・敬羊星・陀羅星などと同宮・加会し、命宮の力量が弱ければ
幼いころから病気や怪我に悩まされ、また、人生のどこかで挫折を味わうという暗示があり
ます。
天空星・地劫星が紫微星・天府星・天相星・文昌星などの吉星と同宮していれば、天空星・
地劫星の凶作用も緩和され、成功や財産を得ることができます。しかし、苦労性で悩みやす
い傾向はあります。
- 72 -
化曜星
化禄、化権、化科、化忌の4星を総称して化曜星と言います。以下、その各々の星が命宮に
入った場合の意味を解説します。
●化禄星
化禄星は財星です。この星を命宮に持つ人は、落ち着きがあり、おおらかな性格をしていま
す。また福分厚く、衣食住に困るようなことはありません。また気前が良く、人にいろいろ
と振る舞うことを好み、その結果多くの友人から慕われるようになります。
化権星、化科星と同宮すれば成功し、社会的な地位と名声を得ることができます。ビジネス
マンであれば、地方勤務を経た後、出世します。官庁勤めであれば、中央で活躍できるよう
になります。
命宮で化禄星が天同星や太陽星と同宮しますと、大きな財産を築くようになります。
命宮で化禄星と禄存星が同宮・加会しますと、財運が非常に豊かとなります。
逆に化禄星が凶星と同宮・加会し、命宮の力量が弱ければ、金銭に困窮し、出費に悩まされ
るようになります。
●化権星
化権星は権力と決断の星です。
化権星を命宮に持つ人は、良識ある常識人で、何事も慎重に事をはこびます。しかし、やや
偏屈なところがあります。
化権星が命宮にあり、化禄星、化科星と同宮しますと、高い地位に登り、大きな権力を持つ
ことができます。
命宮で化権星と化科星が同宮すれば、文章や芸術の才能に恵まれ、また学問を好み聰明な人
となりす。
●化科星
化科星は試験や文章や学問を司ります。
化科星を命宮に持つ人は、非常に知的で聰明な人です。若いころから秀才ぶりを発揮し、芸
術、学術方面に優れた才能を示します。また、ビジネスや官僚の世界に進んでも活躍するこ
とができます。
化科星が命宮にあり、文昌星、文曲星、天魁星、天鉞星と同宮すれば、芸術や学術方面で大
きな才能を有し、ひとたびチャンスに恵まれれば大きな名声と成功をつかむようになります
化科星が命宮にあり、凶星と同宮・加会すれば、その才能を十分に発揮できないことになり
ますが、教師としての適性があります。
- 73 -
●化忌星
化忌星は、是非、困難、挫折を表します。
化忌星を命宮に持つ人は、失恋や失業など何かと困難や災難につきまとわれ、悩み多い日々
をおくることになります。また、何かとお節介をやきたがり、うるさく人にちょっかいをか
けるところがあります。
化忌星がつく星曜の力量が強く、命宮の力量が強ければ、突発的な災難に遭遇しても、助け
が入り、事無きを得ます。また、かえって急激に成功したりします。
化忌星を命宮に持つ人は、公務員よりも民間企業に向きますし、一般的なサラリーマンより
も、特種技能を持つ専門職や研究、創作活動に向きます。
天馬星
●天馬星のイメージ
天馬星は、異動、旅行、転職を表わします。
これを人に例えると、キャラバンを組んで国から国へと旅をする隊商に例えられます。彼ら
は国をまたいで交易し、各地の特産品を手広く取り扱っていました。彼らの生活は旅にはじ
まり、旅に終わったのです。
●命宮に入った天馬星
命宮に天馬星を持つ人は、気が短くせっかちで、耐えず動き回っているような人です。この
人は、一生を通じて変動、移動の運がつきまとっています。住居の異動、職業の異動を多く
経験しますし、外地に赴いたり、たびたび旅行や出張をするようになります。
吉星と同宮・加会し、命宮の力量が強ければ、異動することにより、チャンスに恵まれたり
地位の向上が見られますが、凶星と同宮・加会し、命宮の力量が弱ければ、異動することに
より災難や困難に遭遇したり、あるいは流転と流浪の人生となる傾向があります。
天馬星と禄存星が同宮しますと、大きな財産を得るようになります。
天姚星
天姚星は、風流、艶福、恋愛、性愛を表します。
天姚星を命宮に持つ人は、おしゃれで格好が良く、派手好みな人です。基本的に快楽主義者
で、いわゆる「遊び人」となる人が多いようです。社交家で人づきあいも多く、また派手で
もあります。飲食、交友、ゲーム、恋愛を好みます。
- 74 -
異性関係も発展家が多く、色事の楽しみを追い求めるようになり、艶福家でもあります。こ
の人は恋愛に関してはプラトニックな関係では決して満足せず、体を重ねてはじめて男女の
関係が成立すると思うようなところがあります。
紅鸞星
紅鸞星は、婚姻、慶賀、恋愛、性愛を表します。
紅鸞星を命宮に持つ人は、男女ともに美しく魅力的な風貌をしています。人から愛されるこ
とが多く、友人や知人からの援助を得ることができます。
また、男女ともに恋愛に関しては比較的早熟で、多くの恋を経験します。
- 75 -
諸星曜のイメージ
本節では、主要な星曜についてそのイメージを擬人化して解説していますが、14主星につい
て、まとめて整理してみましょう。
天府星
皇后
紫微星
天子・皇太子
天機星
太陰星
太陽星
学者・軍師・知恵者
宰相夫人・貴婦人
宰相
天同星
武曲星
文官・外務大臣
天相星
武官・大蔵大臣
総司令官
天梁星
文官・内務大臣
武官・大将軍
廉貞星
七殺星
山賊の親分
軍国主義国家
宰相
貪狼星
夜の貴婦人・娼婦
破軍星
大将軍
突撃隊隊長
巨門星
弁論家
- 76 -
諸星曜性格一覧
各々の星曜の性格をマトリックスで表すと以下のようになります。
剛
七殺星
破軍星
廉貞星
武曲星
天梁星
火星
鈴星
太陽星
貪狼星 巨門星
羊星
陀羅星
天姚星
化権星
天馬星
天機星
天府星
紅鸞星
凶
吉
禄存星
化禄星
化科星
化忌星
文昌星
文曲星
天空星
地劫星
天魁星
天鉞星
紫微星
左輔星
右弼星
天相星
天同星
太陰星
柔
- 77 -
5.諸星曜の各宮における判断
諸星曜が命宮以外の各宮に入った場合の判断についても、前節「4.諸星曜の意味と命宮にお
ける判断」で解説した各星曜の意味を当てはめれば、命宮以外の各宮に表される意味を解読
することができます。
ここでは、命宮以外の11宮それぞれについて、主要な星曜が入った場合の意味についてのキ
ーワードを整理します。
兄弟宮
兄弟宮は、その人の兄弟姉妹はどのような人か、またその人と兄弟姉妹との関係はどのよう
なものか、を見るところです。
おおまかに言って、兄弟宮の力量が強ければ、兄弟姉妹が多く、また兄弟どうしの関係も良
好で、力を合わせることができますが、兄弟宮の力量が弱ければ、兄弟姉妹が少なく、また
兄弟どうしの関係も、疎遠となるか反目しがちであると言えます。
しかしながら、現代社会は「紫微斗数」がつくられたころの中国の社会と大きく状況が異な
ってきています。特に近年のわが国では少子化傾向が著しく、兄弟の数が多いか少ないか(
あるいは兄弟が無く一人っ子か)といったことについては、必ずしもこの基本原則が当ては
まるとはかぎりません。兄弟の人数については十分注意深く見る必要があります。
紫微星
・兄弟は礼儀正しく穏やかで、社会的に認められ成功す。
・兄弟仲は良い。
・紫微星の力量強く、兄弟宮の力量強ければ兄弟の人数は多く、兄弟姉妹互い
に助けあう。
天機星
・兄弟は非常に聰明で知的。
・その人は幼少時より秀才の誉れ高く、学問や芸術の方面で成功する可能性有
・兄弟仲は良い。互いに認め合う。
太陽星
・兄弟は陽気で活発で社交的な人。
・兄弟仲は良い。喧嘩してもすぐに仲直りする。
・太陽星の力量強く、兄弟宮の力量強ければ兄弟の人数が多い暗示あり。
武曲星
・兄弟は実行力があり、質実剛健で堅実な人。
・その人は財産を築く可能性あり。
・兄弟の人数は少ない可能性あり。
- 78 -
天同星
・兄弟は温厚で非常に社交的な人。
・兄弟仲は良い。親密。結婚後も疎遠とはならない。
廉貞星
・兄弟は意志が強く実行力がある人。
・その人は頼もしく、何かと頼りにすることができる。
天府星
・兄弟はおだやかで寛大な人。
・その人はやや鷹揚で何事につけてもアバウトなところあり。
太陰星
・兄弟は繊細で音楽や文学など芸術方面に才能を持つ人。
・その人は美しい顔だちをしている。
・特に女性どうしの姉妹であった場合、非常に親密となる暗示あり。
貪狼星
・兄弟は魅力的で社交的な人。
・その人は遊び好きで、交際や宴席などで外出しがち。
巨門星
・兄弟は勉強好きで研究熱心な人。
・その人は読書や思索に更けるあまり、人づきあいは苦手であり偏屈。
天相星
・兄弟はおだやかで礼儀正しく、誠実で非常に面倒見の良い人。
・その人は時にはおせっかいになるほどの世話やき。
・兄弟仲は良い。
天梁星
・兄弟は落ち着いて歯切れがよく、決断力のある人。
・その人はまた世話好きで面倒見のよい人。
七殺星
・兄弟は個性的で負けず嫌いな人。
・その人はまた人から関与されることを嫌い、人に媚びへつらうこともない。
・兄弟仲はあまり良くない。
破軍星
・兄弟は反骨精神旺盛でプライドが高く孤高の人。
・その人はまた人から関与されることを嫌い、人に媚びへつらうこともない。
・兄弟仲は平坦で、むしろ淡泊な関係となる。
文昌星
文曲星
・兄弟は聰明で博識で、文化、芸術方面に才能のある人。
・その人はまた落ち着いて清らかな性格で、容貌も秀麗。
右輔星
左輔星
・兄弟は聰明で知性が高く、心の広い人。
・その人はまた友人が多く、人間関係に恵まれる。
・兄弟仲も良く、お互いに助け合う。
禄存星
・兄弟は経済観念が発達し、蓄財に優れた人。
・兄弟仲はおおむね良好。
火星・鈴星
・兄弟の仲は良好ではない。口論や対立を繰り返す。
敬羊・陀羅
・兄弟の仲は良好ではない。憎悪や対立関係となり互いに傷つけ合う。
天空・地劫
・兄弟の仲は良好ではない。兄弟により迷惑を被る。
- 79 -
夫妻宮
夫妻宮は、その人の配偶者はどのような人か、またその人と配偶者との関係はどのようなも
のか、を見るところです。また、その人の恋愛の過程、恋愛の傾向および好みのタイプとな
る異性を見ることができます。
おおまかに言って、夫妻宮の力量が強ければ、恋愛の過程もおおむね順調で、結婚生活も順
調であると言えますが、夫妻宮の力量が弱ければ、何かと恋愛関係において問題や障害が生
じることがあり、また結婚生活も安泰ではありません。
夫妻宮の状況が良好な人は、夫妻宮に現われるような人と結婚するのが望ましく、夫妻宮の
状況が良好でない人は、夫妻宮に現われるのとは違うタイプの人と結婚するのが望ましいよ
うです。また夫妻宮の状況が良好でない人は、できるだけ晩婚の方が幸せをつかむことがで
きます。
紫微星
・配偶者は穏やかで気品があり、聰明で教養にあふれている。
・男性の場合、妻は優雅で気品があるが尻に敷かれる。
・女性の場合、夫は社会的に地位があり生活は安定する。
・配偶者はプライドが高い。
・晩婚に適す。
天機星
・配偶者は端正で聰明で、非常に知的好奇心が旺盛。
・配偶者は学問、特に哲学や心理学や神秘学などに造詣が深い。
・早熟であり、早くから恋愛をする。
・年の離れたカップルは吉。
太陽星
・配偶者は陽気で活発で社交的であり、外に出て大いに活動する。
・夫妻宮の力量強ければ夫婦仲は良く、喧嘩をしてもすぐに仲直りをする。
・晩婚に適す。
武曲星
・配偶者は実行力があり、質実剛健で堅実。また勝ち気。
・配偶者には甘くロマンティックな雰囲気は望めない。
・が、堅実で家庭を大事にする。
・晩婚、あるいは年齢差のない相手が良い。
天同星
・配偶者は端正で礼儀正しく温厚で、社交的。
・夫妻宮の力量強ければ夫婦仲睦まじく、おだやかで愛情にあふれた家庭を築
く。
・甘い恋を夢見る。
・夫は年長、妻は年少となる。
廉貞星
・配偶者は意志が強く実行力がある。
・配偶者は気が強く、負けず嫌い。
・早くから恋愛を経験する。
・観念的な恋愛ではなく、身をあわせてこそ恋愛であると思う。
- 80 -
天府星
・配偶者はおだやかで寛大、鷹揚で何事につけてもアバウトなところあり。
・配偶者は上品で教養がある。
・配偶者はプライドが高い。
太陰星
・端正で眉目秀麗な配偶者に恵まれる。
・配偶者は控えめで礼儀正しく慈しみがあり、学問や芸術の才能を有する。
・この人はロマンティックでムードのある恋愛を好む。
・この人は早熟で早くから多くの恋愛をするが、真に愛するのは一人である。
貪狼星
・配偶者は魅力的で社交的で遊び好きであり、外出しがちとなる。
・この人は早くから数多くの恋愛を体験する。
・晩婚に適す。
巨門星
・配偶者は勉強好きで研究熱心。ただ口やかましいところあり。
・配偶者は読書や思索に更けり、人づきあいは苦手でやや偏屈。
・夫婦の年齢が離れていることを吉とする。口喧嘩に注意。
天相星
・配偶者はおだやかで礼儀正しく、誠実で非常に面倒見の良い人。
・配偶者は時にはおせっかいになるほどの世話やき。
・恋愛の過程は単調で平凡だが、夫婦仲は円満。
天梁星
・配偶者は落ち着いて歯切れがよく、決断力がある。
・配偶者はまた世話好きで面倒見のよい人。
・配偶者は落ち着きがありやや地味な感じであるが、夫婦仲は円満。
七殺星
・配偶者は個性的で負けず嫌い。人から関与されることを嫌い、人に媚びへつ
らうこともない。
・電撃結婚の暗示あり。
破軍星
・配偶者は反骨精神旺盛でプライドが高く孤高の人。人から関与されることを
嫌い、人に媚びへつらうこともない。
・晩婚に適す。
文昌星
文曲星
・配偶者は聰明で博識で、文化、芸術方面に才能がある。落ち着いて清らかな
性格で、容貌も秀麗。
・ロマンティックでムードのある恋愛となり、結婚生活にも夢がある。
右輔星
左輔星
・配偶者は聰明で知性が高く、心が広い。また友人が多く、人間関係に恵まれ
ている。
・複数の相手との恋愛の暗示あり。
禄存星
・配偶者は経済観念が発達し、家計をしっかり切り盛りする。
・夫婦仲円満で互いに助け合う。
火星・鈴星
・夫婦間で口論や対立を繰り返す暗示あり。晩婚に適す。
敬羊・陀羅
・夫婦同志互いに傷つけ合う暗示あり。晩婚に適す。
天空・地劫
・恋愛に失望・挫折の暗示あり。
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子女宮
子女宮は、その人どのような子供に恵まれるか、またその人と子供との関係はどのようなも
のか、を見るところです。
おおまかに言って、子女宮の力量が強ければ、立派で力になってくれる親孝行な子供に恵ま
れますし、その子供もすくすくと育ちますが、子女宮の力量が弱ければ、子供に恵まれない
か、あるいは出産時にトラブルがある暗示があります。また子供が生まれても、何かと子供
に手をやき、苦労をかけられるようになります。
しかしながら、あくまでこれは一般論であって、兄弟宮のところでも見ましたように、紫微
斗数がつくられたころの中国社会と現代の我々の社会とでは、ずいぶんと社会常識が違って
います。特に近年のわが国の少子化傾向を考えますと、子供があるか否か、子供の数は何人
くらいかといったことは、十分注意深く吟味する必要があります。
紫微星
・子供は頼もしく気品があり、聰明で教養がある。
・その子は社会的にも成功し、健康で親孝行。
天機星
・子供は端正で聰明で、非常に知的好奇心が旺盛。
・子女宮の力量が強ければ、その子は幼いころから学校の成績も良く優秀。
・子女宮の力量弱ければ子供は神経質で虚弱。
太陽星
・子供は陽気で活発で社交的であり、外に出て大いに活動する。
・その子は健康で正義感が強く親孝行。
武曲星
・子供は実行力があり、質実剛健で堅実。また勝ち気。
・その子は気が強く、同級生と喧嘩することあり。
・遅くにようやく子供に恵まれる暗示。
天同星
・子供は端正で礼儀正しく温厚で、社交的。
・兄弟仲良く、親孝行。
廉貞星
・子供は意志が強く実行力があるが、気が強く負けず嫌い。
・両親の言うことを素直に聞かずに反抗する。
・親との縁は薄い。
天府星
・子供はおだやかで寛大、鷹揚で何事につけてもアバウトなところがある。
・学業は優秀であり、広範囲にわたって知識を修得する。
・その子は親孝行である。
太陰星
・子供は端正で眉目秀麗。
・その子は控えめで礼儀正しく慈しみがあり、学問や芸術の才能を有する。
・親孝行であるが、早熟。
貪狼星
・子供は遊び好きであり、苦労させられる。
・子供が異性関係で問題を起こす暗示あり。
- 82 -
巨門星
・子供は勉強好きで研究熱心。ただ頑固で口ごたえするところあり。
・遅くにしてようやく子供に恵まれる暗示あり。
天相星
・子供はおだやかで礼儀正しく、誠実で非常に面倒見が良い。
・その子はまた聰明で才能があり、親孝行。
天梁星
・子供は落ち着きがあり、決断力があって統率力がある。
・子供は兄弟仲良く、互いの面倒を見、また親の面倒をよく見る。
七殺星
・子供は個性的で負けず嫌い。人から関与されることを嫌い、人に媚びへつら
うこともない。したがって、親の言うことを聞かずに反抗するようになる。
・子女宮の力量弱ければ、体が弱い暗示あり。
破軍星
・子供は反骨精神旺盛でプライドが高く、人から関与されることを嫌う。した
がって、親の言うことを聞かずに反抗するようになる。
・子女宮の力量弱ければ、体が弱い暗示あり。
文昌星
文曲星
・子供は聰明で博識で、文化、芸術方面に才能がある。落ち着いて清らかな 性格で、容貌も秀麗。
右輔星
左輔星
・子供は聰明で知性が高く、心が広い。また友人が多く、人間関係に恵まれて
いる。
天魁星
天鉞星
・子供は聰明で知性が高く、心が広い。また友人が多く、人間関係に恵まれて
いる。
禄存星
・子供は経済観念が発達し、財を築くようになる。
火星・鈴星
・子供は気が強く、喜怒哀楽も一定しない。
・両親に対しても反抗的となる。
敬羊・陀羅
・子供の気性は激しく、決断力があり勇猛果敢。
・素直に親の言うことは聞かず、反抗的となる。
天空・地劫
・子供は気が弱く神経質。
・子女宮の力量が弱いと、幼少期から虚弱となる。
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財帛宮
財帛宮は、金運、つまりその人がどれくらいの財産を築くことができるか、またどのような
方面で財産を得ることができるのか、ということを見るところです。
おおまかに言って財帛宮の力量が強ければ、比較的苦労せずに蓄財できますし、豊かな財産
を築くことができると言えますが、財帛宮の力量が弱ければ、財産形成に苦労を伴いますし
あまり大きな財産を得ることができません。
紫微星
・一生涯安定した財運。
・商人であれば商売繁盛、事業を起こしても安泰。
・蓄財にそれほど困難を伴わない。
・貪狼星・破軍星と同宮すれば、中年以降次第に蓄財。
・七殺星と同宮し財帛宮の力量強ければ、突如として財を得る。
天機星
・計画を持って地道に努力することにより財を得る。(種蒔かずして実を得る
ことはない)。
・財産形成まで、苦労や努力を伴う。
・天機星の力量強ければ、苦労は軽減され、比較的早期に財を得る。
太陽星
・財運は強い。
・太陽星の力量強ければ、非常に大きな財産を築くが、力量弱ければ普通。
・巨門星と同宮すれば、中年以降財を築く。
武曲星
・財運は強い。
・事業、ビジネスにより財を築く暗示あり。
・武曲星の力量強ければ非常に大きな財運に恵まれ、力量弱ければ財産形成に
苦労を伴う。
・貪狼星、破軍星、七殺星と同宮すれば中年以降財を築くが苦労を伴う。
天同星
・財運は安定している。
・巨万の富を得る運ではない。(金銭に対する執着心薄い)。
・財産形成は中年以降、晩年近くになってから。
廉貞星
・蓄財や利殖、金儲けのセンスに長けている。
・廉貞星の力量弱ければ、若年中は苦労するが、中年以降晩年にかけて財産を
形成する。
天府星
・一生涯安定した財運。
・容易に財産を築く。
太陰星
・太陰星の力量強ければ大いに財を築く。力量弱ければ中年以降ようやく蓄財
・金銭に対する執着心薄い。
貪狼星
・サラリーマンや役所勤めには不向き。
・貪狼星の力量強ければ、突如として財を得る暗示あり。
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巨門星
・財産形成までに苦労や努力を伴う。
・専門的知識や特種技能が必要とされる分野で財を得る。
天相星
・一生涯安定した財運。
・人の援助や協力により財を築く。
天梁星
・天梁星の力量強ければ、大きな財運を持つ。
・天梁星の力量弱ければ、苦労の割に財を得られない。
七殺星
・サラリーマンや役所勤めには不向き。
・七殺星の力量強ければ突如として財を得るが、力量弱ければ財は得られない
破軍星
・サラリーマンや役所勤めには不向き。
・破軍星の力量強ければ大きな財を得るが、力量弱ければ財は得られない。
文昌星
文曲星
・一生涯安定した財運。
・財帛宮の力量弱ければ、三文文士となる暗示。
右輔星
左輔星
・一生涯安定した財運。
・目上の引き立てを受け財を得る。
天魁星
天鉞星
・一生涯安定した財運。
・決してダークマネーをつかむようなことはない。
禄存星
・大きな財運に恵まれる。
・苦労せずとも自然に蓄財。
・倹約家。
火星・鈴星
・突然に財を得たり、突然に財を失ったりする。
敬羊・陀羅
・財帛宮の力量強ければ、思いがけぬことで財を得る。
・計画的な資金運用は苦手。
天空・地劫
・あまり財には縁がない。
・財帛宮の力量強ければ、中年以降少しずつ財を築く。。
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疾厄宮
疾厄宮は、その人の健康状態、即ちどのような病気にかかりやすいか、健康上どのようなと
ころに注意すればよいか、などを見るところです。
ここで注意すべきことは、疾厄宮の内容だけで病気を判断すると、あまり正確な判断とはな
らないということです。その人の健康状態を見る場合は特に命宮の状態を中心に判断しなけ
ればなりません。例えば太陰星は水の精であり下半身や腰を表しますので、もしも命宮に太
陰星があってその力量が弱いと、腎臓炎や膀胱炎や性病などを患う暗示があります。
また、判断の基本については他の宮と同様、命宮や疾厄宮の力量が強ければおおむね健康な
一生を送ることができますし、大きな病気や怪我に合うこともありません。逆に命宮や疾厄
宮の力量が弱ければ、何か健康上のトラブルを起こしたり、病気に悩まされたりする可能性
があります。
紫微星
・おおむね健康な人生をおくることができる。
・胃腸、消化器系統に注意。
・天相星と同宮すれば皮膚病の暗示。
・破軍星と同宮すれば循環器系統や神経系統の病気の暗示。
・貪狼星と同宮すれば腎臓炎、膀胱炎、性病等下半身の病気や過度なSEXの暗示
天機星
・神経、脳、神経症、分裂病を表す。
・幼少時、病弱、虚弱である暗示。
・巨門星と同宮すれば循環器系統、神経系統の病気の暗示。
・天梁星と同宮すれば、腎臓炎、膀胱炎、痔疾等下半身の病気の暗示。
太陽星
・循環器系統の病気、頭痛および眼病を表す。
・心臓疾患や強度の近視、頑固な眼病など。
武曲星
・呼吸器系統の病気を表す。
・幼少時、病弱、虚弱である暗示。
・顔や手足に傷が残るような怪我をする暗示。
・皮膚病、痔疾の暗示。
天同星
・おおむね健康な人生をおくることができる。
・巨門星と同宮すれば循環器系統、神経系統の病気の暗示。
・太陰星と同宮し、命宮疾厄宮の力量弱ければ循環器系統や耳の病気の暗示。
廉貞星
・アレルギー体質、皮膚病を表す。
・天相星、七殺星と同宮すれば胃腸病の暗示。
・破軍星と同宮すれば呼吸器系統の病気の暗示。
・貪狼星と同宮すれば腎臓炎、膀胱炎、性病等下半身の病気の暗示。
天府星
・おおむね健康な人生をおくることができる。
・神経の使い過ぎや神経疲労、神経衰弱に注意。
- 86 -
太陰星
・太陰性の力量が強ければおおむね健康だが、弱ければ病気を患う。
・腎臓炎、膀胱炎、性病等下半身の病気を表す。
・ノイローゼ、神経過敏症、鬱病、眼病の暗示。
貪狼星
・腎臓炎、膀胱炎、性病等下半身の病気を表す。
・慢性的な疾患に悩まされる暗示。
巨門星
・アレルギー体質を表す。
・アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、過敏症、花粉症の暗示。
・アルコール性疾患の暗示あり。飲み過ぎに注意。
天相星
・おおむね健康な人生をおくることができる。
・皮膚病等の暗示。
天梁星
・頑強でおおむね健康な人生をおくることができる。
・循環器系統の疾患の暗示。
七殺星
・腸の疾患や痔疾など、下半身の病気を表す。
・幼少期より病気や怪我に悩まされる暗示。
破軍星
・呼吸器系統の病気を表す。
・皮膚病やはれものに悩まされる暗示。
文昌星
文曲星
・おおむね健康な人生をおくることができる。
・疲れがたたまりやすく、体調を崩しやすい。規則正しい生活が肝要。
右輔星
左輔星
・それほど病気に悩まされることはない。
・神経衰弱、自律神経失調症等の暗示。
禄存星
・それほど病気に悩まされることはない。
・幼少期にやや病気がちの暗示。
火星・鈴星
・事故や怪我を表す。
・それほど病気に悩まされることはない。
敬羊・陀羅
・事故や怪我を表す。
・幼少期から怪我や病気を患う暗示。
天空・地劫
・心身症や自律神経失調症等、神経に起因する病気を表す。
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遷移宮
遷移宮は、外出運、移動運を見るところです。その人が生まれ故郷を出て外地へ赴いた方が
よいのか、それとも生まれた土地にとどまる方がよいのか、また旅行運がよいか悪いか、な
どを見ます。
大は居住地の変更、職業の変更、海外赴任から、小はちょっとした旅行、日常の外出まで、
人間の「動き、移動」に関することを占います。
ここで、「外地」と言うときは、生まれた土地を離れた場所のことを意味するのですが、ま
た空間的な移動を伴わなくても、環境が変化することも意味します(例えば、家業を継がず
に別の職業に就くなど)。
紫微星
・積極的に外地に赴いて良し。
・外地にて友人、先輩、目上の協力、引き立てを受け成功する。
・遷移宮の力量強ければ、移転や大旅行などをきっかけに運勢が好転する。
・旅行運も吉。旅行により新たな発見があり、快適に過ごせる。
天機星
・移動運は良好。積極的に外地に赴いて良し。
・外地にて友人、先輩、目上の協力、引き立てを受け成功する。
・旅行運も吉。大いに好奇心を満足させ、知識を吸収できる。
太陽星
・外地に赴いて吉。
・海外生活や外国旅行にも縁あり。語学の修得にはげむべし。
・遷移宮の力量強ければ、移転や大旅行などをきっかけに運勢が好転する。
武曲星
・おとなしくじっとしていることが不得手で忙しく動き回るが、そのわりに得
るものは少ない。
・武曲性の力量強ければ、移動運や対外運は吉。
天同星
・外地に赴いて吉。どこへいっても歓迎される。
・適応能力に優れ、どのように環境が変わろうと、柔軟に適応する。
・外国、海外旅行に縁あり。
廉貞星
・外地や遠方においてよく発展する。
・外出して吉。しかし、煩雑に外出するため、家には留守がちとなる。
天府星
・外出運は良好。
・外地にて友人、先輩、目上の協力、引き立てを受け成功する。
太陰星
・外出運は良好。特に移動先にて異性との縁あり。
・太陰星の力量弱ければ、移動した後苦労の暗示あり。家にとどまりて吉。
貪狼星
・変化変動に強く、移動して非常に多忙となる。
・移動先にて、異性、酒食、宴会などの機会あり。
- 88 -
巨門星
・外出、移動運はよくない。
・外出、移動に対する適応力がなく、多忙のため情緒不安定となる。
・また家族、友人たちと口論や衝突の暗示あり。
天相星
・移動運は良好。生地を遠く離れて成功する。
・旅行運も吉。旅行により多くの友人知人に恵まれる。
天梁星
・移動、外地赴任といった運命的変動に強い。
・外地にて目上の人や実力者の引き立てに合い成功する。
七殺星
・単身赴任、海外駐在、出張などが多く、あまり家にいられない。
・外地に簡単にはなじめず、落ち着かない気分となる。
破軍星
・外出、移動運はよくない。
・外出、移動に対する適応力がなく、精神的に不安定となり落ち着かない。
文昌星
文曲星
・外出、移動運は良好。
・移動先で目上の人や実力者の引き立てに合い成功する。
右輔星
左輔星
・外出、移動運は良好。
・移動先で目上の人や実力者の引き立てに合い成功する。
禄存星
・外地で思うような生活ができる。
・移動、外出することにより収入を得る。
火星・鈴星
・外出、移動運は波乱含み。
・遷移宮の力量強ければよいことがあるが、そうでなければ非常に不安定となる
敬羊・陀羅
・これらの星の力量強ければ、移動することによりチャンスを得る。
・これらの星の力量弱ければ、移動することにより損失を被る。
天空・地劫
・外出運はよくない。
・移動することにより悲観的な気分にとらわれ、精神不安定となる。
- 89 -
奴僕宮
奴僕宮は部下、使用人に対する運を見るところです。とはいえ、「奴僕」という言葉自体紫
微斗数がつくられた当時の中国社会の時代背景によるもので、そのままのイメージでは現代
の我々の生活には適合しません。
もちろん会社や組織における、部下運はどうか、ということを表しますが、もっと広くとら
えて後輩や友人、生徒などとの関係を表すものとします。友人といってもここで見るのは自
分より目下の関係なのですが、必ずしも自分より年少とは限りません。また、読者、聴衆、
支持者といった一般大衆との関係もここで見ます。
紫微星
・良好な人間関係を築くことができる。
・多くの優秀な部下や友人に恵まれる。
・紫微星の力量弱ければ部下や友人は離れていく。
・若い友人知人の中に非常に立派な人格者がいる。
天機星
・天機星の力量強ければ多くの部下や友人に恵まれる。
・天機星の力量弱ければ部下や友人からうらみを買い、彼らは離れていく。
・若い友人知人の中に並はずれて知的で学問の才のある者がいる。
太陽星
・太陽星の力量強ければ有能な部下や友人に恵まれ、その協力を得て発展する。
・太陽星の力量弱ければ部下や友人の協力は得られない。
武曲星
・力のある部下や友人に恵まれる。
・多くの部下を統率し、部下は一致協力し力になってくれる。
・奴僕宮の力量弱ければ部下や友人は離れていく。
天同星
・多くの部下や若い友人に恵まれ、その協力を受け発展する。
・部下や目下の者との関係は、あまり上下意識がなくフラットなものとなる。
廉貞星
・部下運は良くない。部下にうとまれる上司となる。
・奴僕宮の力量強ければこの凶兆は緩和され、部下や友人の助力を得られる。
天府星
・多くの有能で気立てのよい部下や友人に恵まれ、その協力を得られる。
・若い友人の中に才能に恵まれ地位の高い者がいる。
太陰星
・太陰星の力量強ければ有能な部下や友人に恵まれ、その協力を得て発展する。
・太陰星の力量弱ければ部下や友人の協力は得られない。
・異性と縁があり助けを受ける。
貪狼星
・部下運はよくない。
・貪狼星の力量弱ければ、異性の部下や友人から妨害を受ける。
巨門星
・部下運はよくない。
・部下や友人と口論し、対立することになる。
- 90 -
天相星
・多くの有能で気のつく部下や友人に恵まれる。
・中年以降、強力な助力を得られる部下や友人を得る。
・奴僕宮の力量弱ければ部下運はよくない。
天梁星
・多くの部下や友人に恵まれ、大いに力になってくれる。
・部下や友人はしっかり者で敏腕である。
七殺星
・部下は非常に力があるが、気性が荒く信用がおけない。
・七殺星の力量弱ければ部下によって脅かされるようになる。
破軍星
・破軍星の力量強ければ多くの部下や友人に恵まれる。
・破軍星の力量弱ければ部下や友人からうらみを買い、彼らは離れていく。
文昌星
文曲星
・文昌星、文曲星の力量強ければ多くの部下や友人に恵まれ力になってくれる。
・異性の部下やパートナー、アシスタントが協力してくれる暗示あり。
・文昌星、文曲星の力量弱ければあまり部下や友人に恵まれない。
右輔星
左輔星
・左輔星、右弼星の力量強ければ多くの部下や友人に恵まれ力になってくれる。
・左輔星、右弼星の力量弱ければあまり部下や友人に恵まれない。
天魁星
天鉞星
・天魁星、天鉞星の力量強ければ多くの部下や友人に恵まれ力になってくれる。
・天魁星、天鉞星の力量弱ければあまり部下や友人に恵まれない。
禄存星
・部下や友人は多い。
・若い友人の中に裕福な者がいて力になってくれる。
火星・鈴星
敬羊・陀羅
天空・地劫
・部下運はよくない。
・部下や友人と対立し、いがみあう。また裏切られる。
・奴僕宮の力量強ければこの凶兆は緩和され、なんとか協力を得られるように
なる。
- 91 -
官禄宮
官禄宮は、その人の職業運や職場での人間関係を見るところです。しかしながら、その人の
能力や職業適性は命宮でも判断できますし、前節「4.諸星曜の意味と命宮における判断」
でも詳しく見てきました。職業運や職業適性については、まず命宮により判断した後に官禄
宮を参照するようにしなければなりません。もとより命宮と官禄宮は三合宮の関係に当たっ
ていますから、両者の関連は深く、両者ともにウェイトを置いて判断する必要があるのです
ここではキーワードとしては命宮の解説と重複しますが、一覧の便を考慮し、再掲すること
にします。
もしも官禄宮の力量が弱ければ、職業選択において官禄宮に表される職業よりも、命宮や財
帛宮の表象を優先させるべきです。
紫微星
・管理能力に長ける。
・政治家、実業家に適性あり。
・大企業や政府機関にあっても管理職になることが可能。
・霊感的資質にも恵まれるので、宗教家や占術家の適性もあり。
天機星
・できるだけ自分が束縛されない仕事に適する。
・研究教育職に向く。
・大学や民間の研究機関の研究員や教師、教授など。
・文化、学術、芸術関係、作家、著述業など。
・大企業や政府組織の企画スタッフやブレーン。
・占い師、神秘学研究家。
太陽星
・組織にあっては管理的な職種に適す。
・独立して事業を起こすのもよし。
・ビジネス一般、金融、建築、政界、警察、消防、軍隊、接客業などに適性。
武曲星
・プロスポーツ選手。
・警察、軍隊、消防。また銀行、証券会社等の金融業。貴金属、不動産に適す。
・実務をよくこなし、ビジネス一般に適性あり。
天同星
・接客、サービス業に適す。
・ホテルマン、百貨店等の一般小売業、旅行代理店、ツアーコンダクター、マ
スコミ関係、セールスなど。
・広く物事をこなすので、事務職一般にも適性あり。
廉貞星
・ビジネス一般、実務に適性あり。
・マーケティングなどよりも、営業や製造などのよりオペレーショナルな業務
に向く。
・法曹界など。
天府星
・大企業や官庁勤めに向く。
・金融関係、不動産関係、法曹界、服飾アパレル関係など。
- 92 -
太陰星
・創作、クリエイターに向く。
・作家、作詞家、コピーライター、作曲家、画家など。
・文化評論、マスコミ、クリエイティブ・デザイナー、研究、教育関係など。
・女性服飾、マタニティ産業、宝石貴金属・アクセサリーなど。
・占い師や神秘学研究家にも適性あり。
貪狼星
・芸能、文化方面に向く。
・セールス、流通・小売業、サービス業、接客業など。
・自分で事業を起こすのもよし。
巨門星
・専門分野の研究職や専門技術者などに適性あり。
・アナウンサー、解説者、弁護士、教師など。
・文化、マスコミ関係、法曹関係など。
天相星
・福祉関係、教育関係に適性あり。
・医師、看護婦、薬剤師、コンサルタント、ケースワーカーなど。
・大企業や官庁勤めにも向く。
・心理療法家や占い師にも向く。
天梁星
・起業家に向く。
・公務員や研究職にも適性あり。
・弁護士、検事等の法曹関係や医者、看護婦等の医療関係、教育関係、警察、
消防など。
七殺星
・平凡なサラリーマンや役所勤めには向かない。
・専門技術によるプロフェッショナルに向く。
・医師、弁護士、公認会計士、税理士、各種代理店業務、警察、消防、スポー
ツ関係など。
破軍星
・専門技術によるプロフェッショナルに向く。
・医師、弁護士、公認会計士、税理士、各種代理店業務、警察、消防、スポー
ツ関係など。
・占い師や神秘学研究家にも適性あり。
文昌星
文曲星
・作家、演劇家、音楽家、評論家、シナリオライター、デザイナーなどクリエ
イティブな方面に適性あり。他に教育関係や研究職。
右輔星
左輔星
・作家、演劇家、音楽家、評論家、シナリオライター、デザイナーなどクリエ
イティブな方面に適性あり。
禄存星
・自由業やセールス。また銀行や証券会社などの金融業に向く。
火星・鈴星
・警察官、自衛隊、消防、警備会社などに向く。
敬羊・陀羅
・自由業や商売に向く。
・また警察官、自衛隊、消防、警備会社など。
天空・地劫
・手に職を持つとよい。
・宗教方面に縁あり。
- 93 -
田宅宮
田宅宮は、その人の不動産運を見るところです。しかしながら、紫微斗数がつくられた頃の
中国の状況と、現在のわが国の状況は大きく異なっていると言えます。「相当な不動産」と
いう表現も、現在の日本の住宅事情に鑑みて割り引いて解釈する必要があります。
また、田宅宮は、先祖や父祖からの遺産が多いか少ないか、自分の住居環境の状況なども判
断することができます。
おおまかに言って、田宅宮の力量が強ければ、両親から財産を引き継ぎますし、何らかの不
動産を取得するようになります。また、近所づきあいも良好です。田宅宮の力量が弱ければ
両親から財産を引き継ぐことは難しく、また近所づきあいも何かとトラブルに悩まされま す。
紫微星
・不動産運は良好。一生住居には不自由しない。
・自分の努力により不動産を獲得するという暗示。
・親から財産を受け継ぐことができる。
天機星
・天機星の力量強ければ不動産運は良好。一生住む家には困らない。
・天機星の力量弱ければ不動産運は良くない。
・親から受け継いだ財産を一度減らした後に不動産を獲得する暗示。
太陽星
・親からかなりの財産を受け継ぐもそれを維持できないという暗示あり。
・太陽星の力量強ければかなりの財産を相続する。
・太陽星の力量弱ければあまり財産を相続できない。
武曲星
・武曲星の力量強ければ親よりかなりの財産を相続する。
・武曲星の力量弱ければ受け継いだ財産を一旦は減らしてしまう。その後苦労
して回復する。
天同星
・親より相続する財産はあまり多くないが、自力で不動産を獲得する。
・太陰星と同宮し両星の力量強ければかなりの資産家となる。
廉貞星
・残された財産を少なくしてしまう。
・廉貞星の力量強ければ、ある程度の家屋などを持つことができる。
天府星
・不動産運に恵まれる。
・親から受け継いだ財産をさらに増やすことができる。
太陰星
・不動産運は非常に良好。
・親からも相続するし、また自分の手でかなりの不動産を獲得する。
・太陰星の力量が弱いとたいした財産を得ることができない。
貪狼星
・親から財産を受け継いでも、一旦それを手放した後財産を獲得する。
・貪狼星の力量弱ければたいした不動産を持つことができない。
- 94 -
巨門星
・あまり親から財産を受け継ぐことはない。
・巨門星の力量強ければ自力で不動産を獲得する。
・巨門星の力量弱ければ、あまりたいした不動産を持つことができない。
天相星
・親から財産を受け継ぎ、また自分の手で不動産を増やす。
・天相星の力量弱ければ、あまりおおきな財産は期待できない。
天梁星
・不動産運は良好。
・堅実に財産形成を行う。
七殺星
・七殺星の力量強ければかなりの不動産を相続し、自力でもそれを増やす。
・七殺星の力量弱ければ、相続するものも少ないし、あまりたいした不動産を
持つこともできない。
破軍星
・親から財産を受け継ぐことができるが、安定しない。
・相続した財産は増えたり減ったりする。
文昌星
文曲星
右輔星
左輔星
・不動産運は良好。住むところには苦労しない。
禄存星
・不動産運は非常に良好。
・不動産の売買により財産を築くことができる。
火星・鈴星
敬羊・陀羅
天空・地劫
・田宅宮の力量強ければ親から何らかの財産を相続するし、不動産も獲得する。
・田宅宮の力量弱ければ不動産を持つことができない。
- 95 -
福徳宮
福徳宮は、その人の趣味、嗜好はどのようなものか、そして楽しみ多い人生をおくることが
できるかどうか、を見るところです。
おおまかに言って、福徳宮の力量が強ければ、豊かな趣味を持ち、その趣味が物心両面にわ
たってその人の生活にゆとりと潤いを与えるものとなります。逆に福徳宮の力量が弱ければ
何かと忙しくゆとりがなく、いつも何かに追われているようなところがあり、人生を十分に
楽しむことができません。
近年の高度情報化社会の到来により、以前にも増してこの福徳宮に表現されるものが、その
人の人生に大きな影響を与えるような気がいたします。
紫微星
・広範囲にわたって興味を抱く。
・他芸多才。
・高尚な趣味をしている。
・精神的に安定した人生をおくることができる。
天機星
・非常に知的好奇心が旺盛。
・哲学、文学、芸術、心理学、神秘学などに興味を持つ。
・物質的なものよりも精神的なものに価値を見い出す。
・静かな散策や読書、思索、音楽を愛する。
・若いころは精神的に不安定だが後に安定す。
太陽星
・社会活動、社交などに積極的に取り組む。
・社交家で交際範囲は広く、多くの友人知人ができる。
武曲星
・じっとしていることができず、いつも忙しくしている。
・晩年には精神的安定を得られる。
天同星
・社交家であり交際範囲は広く、多くの友人知人がいる。
・友と飲み食いし、交友を深めることを喜びとする。
・異性とも縁があり、恋の喜びを味わう。
・福分厚く、精神的に安定した一生をおくることができる。
廉貞星
・仕事を趣味とし、年中仕事のことを考えている。
・忙しいが充実した人生である。
天府星
・他芸多才で他趣味。
・福分厚く人生を楽しみ、おおむね安定した一生をおくることができる。
太陰星
・文学、音楽、芸術、心理学、哲学、宗教、神秘学、占いなどに興味を持つ。
・静かで落ち着いた生活を好む。
・太陰星の力量強ければ福分厚く、安定した生活をおくることができる。
・太陰星の力量弱ければメランコリックな気分になったり、悲観的になったり
しがち。
- 96 -
貪狼星
・変化に富んだ人生であり、忙しく毎日をおくる。
・異性との交際を求める。また酒、ギャンブルなど。
・福徳宮の力量弱ければ異性問題でトラブルを起こす。
巨門星
・研究、勉強を好む。
・哲学、宗教学、心理学、文学などに関心あり。
・物質生活よりも精神生活の方にウェイトを置く傾向あり。
・福徳宮の力量弱ければ、精神的に不安定になったり、舌禍事件を起こす暗示。
天相星
・生活は安定し福分も厚い。
・生活の環境、すなわち飲み食いすることや着るもの、アクセサリー、部屋の
模様などに関心がある。
天梁星
・物質生活よりも精神生活の方にウェイトを置く傾向あり。
・文学、哲学、宗教学などに造詣あり。
・人を教え導くことにも興味あり。
七殺星
・七殺星の力量強ければ、享楽的な楽しみを謳歌しプレイボーイ(ガール)と
なる。
・福徳宮の力量弱ければ生活に追われ、人生を楽しむ余裕を持てない。
破軍星
・日々忙しく仕事に追われ、十分に人生を楽しむ時間が持てない。
・福徳宮の力量強ければ、晩年になってようやく人生を楽しむことができる。
文昌星
文曲星
右輔星
左輔星
天魁星
天鉞星
禄存星
火星・鈴星
敬羊・陀羅
天空・地劫
・多趣味で多芸多才。
・文学や音楽などの芸術を愛し、自らも創作する。
・精神的にも安定し、余裕のある人生をおくる。
・福分厚く、精神的に安定した一生をおくることができる。
・享楽的な楽しみを満喫する。
・心が広く、楽天家。
・日々忙しく仕事に追われ、十分に人生を楽しむ時間が持てない。
・福徳宮の力量強ければ、晩年になってようやく人生を楽しむことができる。
- 97 -
父母宮
父母宮は、その人の両親はどのような人か、またその人と両親との関係はどのようなものか
を見るところです。
おおまかに言って、父母宮の力量が強ければ、両親とも立派な人で親子関係も良好です。両
親の暖かい庇護のもとすくすくと成長するということが言えます。逆に父母宮の力量が弱け
れば、両親に何か問題があるか、あるいは十分な愛情を得ることができないか、あるいは親
子の対立を見るか、縁薄く疎遠となるか、などの判断をすることができます。
紫微星
・両親は礼儀正しく穏やかで、社会的にも認められ成功する立派な人。
・親子関係は良好。
・両親からの有形無形の恩に浴することができる。
天機星
・両親は非常に聰明で知的。
・両親はまた教育熱心でもある。
・両親の恩恵に浴するが、父母宮の力量弱ければ片親との縁が薄い暗示あり。
太陽星
・両親は陽気で活発で社交的な人。
・家庭環境はすこぶる良好。
・太陽星の力量強ければ父親との縁が深い暗示。
武曲星
・両親は実行力があり、質実剛健で堅実な人。
・教育、躾が厳格。
・おおいに両親の恩恵に浴するが、対立することもある。
天同星
・両親は温厚で非常に社交的な人。
・両親から多大の愛情を受け、親子関係も良好。
廉貞星
・両親は意志が強く実行力がある人。
・教育やしつけは厳格で、子供にとっては少し息苦しさを感ずる。
天府星
・両親はおだやかで寛大な人。
・両親は社会的にも成功し、安定した家庭環境。
・おおいに両親の恩に浴する。
・両親はやや放任主義で子供を育てる。
太陰星
・両親は繊細で音楽や文学など芸術方面に才能を持つ。
・太陰星の力量強ければ両親の深い愛情を受け、特に母親との縁が深い。
・太陰星の力量弱ければ早くから家を出る暗示。
貪狼星
・両親は魅力的で社交的で遊び好き。
・親子関係で対立の暗示。
巨門星
・両親は勉強好きで研究熱心。人づきあい苦手でやや偏屈。
・非常に厳格な教育と躾。
・両親の間が不仲となる暗示あり。
- 98 -
天相星
・両親はおだやかで礼儀正しく、誠実で非常に面倒見の良い人。
・子供の世話をよくやく。
・おおいに両親の恩恵に浴する。親子関係も良好。
天梁星
・両親は落ち着いて歯切れがよく、決断力のある人。
・両親は厳格だがこまかく面倒を見てくれる。
・おおいに両親の恩恵に浴する。親子関係も良好。
七殺星
・両親は個性的で負けず嫌い。
・教育は放任主義。
・親子の間に意見の対立あり。
破軍星
・両親は個性的で負けず嫌い。
・教育や躾は厳格で、そのため子供は反発する。
・親子の間に意見の対立あり。
文昌星
文曲星
・両親は聰明で博識で、文化、芸術方面に才能。
・子供は自然と文化的な雰囲気の中で成長し影響を受ける。
右輔星
左輔星
天魁星
天鉞星
禄存星
・両親は聰明で知性が高く、心が広い。
・家庭環境も良く、両親の恩恵に浴する。
火星・鈴星
敬羊・陀羅
天空・地劫
・両親との縁は薄い。
・両親に健康上の問題がある暗示あり。
・両親と対立する暗示あり
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6.流年の判断
今まで、その人の性格や能力や得意分野など、先天的に紫微斗数命盤に示唆される運命を読
み取ってきました。しかし、人の命運とはそのように静的なものではなく、時間の経過に伴っ
て動的(ダイナミック)に変化します。どんな人でも常に幸運であり続けるものではなくまた
常に不幸であり続けるものでもありません。
まさに人の命運とは月日の移り変わりによって様々に変化するものだと言えましょう。流年
法とは、その移り変わる運勢を読み取る技法です。
流年法には大きく10年単位での運勢の推移を見る大限と、細かく1年単位での運勢の推移を
見る小限の2通りの技法があります。この他にも月運や日運を見る技法もあるのですが、ここ
では煩雑になりますので省略いたします。
大限運、小限運ともにその算出法は26ページ、27ページに解説してあります。どちらも命盤
各宮を右回り、あるいは左回りに巡ることになります。その巡った宮の状態によりその大限(
何才∼何才までの10年間)、小限(何才という1年間)の吉凶や運勢を判断します。
一般にその巡った宮の状態が良好であれば吉運であると言えますし、状態が悪ければ凶運で
あると言えます。ここでもその概要判断に運命指数を応用すると簡単に概要を把握できます。
すなわち、巡った宮の運命指数が高ければその大限(10年)なり小限(1年)はおおむね良好
で、喜び事多く安泰であると言えますが、その運命指数が低ければ何事も滞りがちで思うよう
に行かなかったり、思いがけない事故や危機にみまわれる時期であると言えます。
運勢グラフ
大限なり小限の運命指数を順に並べますと、おおまかなその人の運勢の浮沈を見ることがで
きます。その人一生の全体の運勢概要を見るためには、各年ごとに巡る大限と小限の運命指数
を加算して表にしますと、わかりやすく見ることができます。その際に、大限の及ぼす影響が
小限の2倍であると見て、(大限運命指数×2+小限運命指数)により流年指数を算出し、表
にし、グラフを描くと、その人の一生の運勢の推移を一目で見ることができます。
しかし、ここで注意しなければならないことは、運命指数そのものはその人の運命を便宜的
に数値化したものに過ぎないものであるということです。あくまで仮のめやすであって、この
運命指数を絶対視すると、判断の硬直化をまねくことになります。より具体的詳細については
各宮に入った各々の星曜の状態を吟味しなければなりません。あくまで運命指数は、ひとつの
- 100 -
「めやす」であるということを忘れないでいただきたいと思います。
流年における年の扱い
大限、小限を見るときに注意しなければならないことは、大限、小限で表される年(年齢)
は、現在われわれが使っている満年齢ではなくて「数え年」であるということです。
満年齢では誕生日が巡り来て年齢が加算されますが、数え年では年が変わることにより年齢
が加算されます。したがって、大限、小限ともその切り替わりはその人の誕生日ではなく年の
変わり、すなわち旧暦の1月1日となりますので注意して下さい。
また、満年齢では新生児は0才と数え、次の誕生日が来てはじめて1才ということになりま
すが、数え年では新生児は1才と数え、初めての正月(旧暦1月1日)を迎えると2才と数え
ます。満年齢と1∼2年の範囲でズレが生じることになりますので注意が必要です。
流年における各星曜の意味
それでは、大限、小限それぞれに巡った各宮に廻坐した諸星曜の表現する意味を簡単に整理
しておきましょう。
紫微星
・この期間は何事も順調に進む。
・勤め人は昇進、昇格のチャンスに恵まれ、また収入が増加。
・独立して事業をしている者や商売人にとっては事業拡大のチャンス。事業は
波に乗り隆盛。
天機星
・生活環境に変動、変化ある暗示。
・巡る宮の力量強ければ事業拡大、試験合格など発展拡大の運。また、頭脳の
めぐり良くなり学問や研究にて成果をあげる。創作意欲活発にして高い評価
をうける。
・巡る宮の力量弱ければ何事も思うように行かず困難を味わう。
太陽星
・進展、発展、拡大、新たな恋愛。活動力高まり、交友も広がる。
・巡る宮の力量強ければ仕事、学業は順調で事業は発展し、名声を得る。
・巡る宮の力量弱ければ思わぬ失敗や散財の暗示あり。
武曲星
・昇進、得財の暗示。活動力高まるあまり行き過ぎた失敗の暗示。
・巡る宮の力量強ければ特に商売人に吉。大きく利益を得る。また昇進の暗示。
・巡る宮の力量弱ければ事故や怪我、病気の暗示あり。注意すべし。
- 101 -
天同星
・よろこびごと(特に人間関係)。社交。交友。安定。平和。
・巡る宮の力量強ければ上司、友人知人、親戚関係など人間関係に恵まれさま
ざまな援助、恩恵を受ける。
・巡る宮の力量弱ければ困難や弔事の暗示。
廉貞星
・突然の変化。恋愛。異性との出会い。
・巡る宮の力量強ければ急に昇進したり突然恋人が出来たり、といったように
突如として発展する。
・巡る宮の力量弱ければ公私ともにアクシデントにみまわれる。事故、怪我、
- 101 病気等に注意。じってしてよし。
天府星
・安定した運勢。平穏で心煩わせることなく過ごせる。タナボタの幸運。
・物事順調に進み、昇進や事業拡大のチャンスあり。
・巡る宮の力量弱くても吉兆が軽減するだけで大きな凶兆に会わずにすむ。
太陰星
・ロマンス、恋愛。精神世界の探求。霊感に恵まれ創作活動が充実。
・精神的に安定し平穏な日々をおくる。不動産取得に吉。
・太陰星の力量弱いか巡る宮の力量弱ければ精神不安、失恋、悲恋の暗示あり。
貪狼星
・恋愛。情熱。性愛。バカンス。酒色。交友。活動力旺盛。
・巡る宮の力量強ければ果敢に行動してチャンスを得る。躊躇せずに進むべし。
・巡る宮の力量弱ければ色難、酒の席での失敗などの暗示。守勢に徹すべし。
巨門星
・慢心。傲慢。コミュニケーション。研究。
・巡る宮の力量強ければ研究が進み表現もうまくなり評価を受ける。
・巡る宮の力量弱ければ口舌の災い、迷いあり。頑迷にして運気低下の暗示。
天相星
・交友。社交。人間関係におけるよろこびごと。
・巡る宮の力量強ければ昇進や栄転。特に学問や芸術の分野で成果多い。
・巡る宮の力量弱ければ困難に遭遇するが、助けが入る暗示あり。
天梁星
・昇進、昇格、栄転。仕事運好調。思い通りに物事を動かす。
・巡る宮の力量強ければ新規計画をすすめるのに良い。思う通りにやってよし。
・巡る宮の力量弱ければ行動に内実が伴わない。困難も自力解決する必要あり。
七殺星
・変化、変動多い。アクシデント。突発事態。多忙。
・巡る宮の力量強ければかえって幸運に恵まれ思いがけぬ発展をする。
・巡る宮の力量弱ければ事故、怪我、病気、家庭内不和、職場の人間関係不全。
破軍星
・変化、変動多い。気分昂揚するも空回りとなる暗示あり。
・巡る宮の力量強ければ活力高まり、思いがけぬ成功の暗示あり。
・巡る宮の力量弱ければ事故、怪我、病気、争い事、不和の暗示。
文昌星
文曲星
・学問、芸術、試験に吉。創作活動充実し、評価を受ける。
・巡る宮の力量弱ければ文書、書面、法律上のトラブルに注意。
右輔星
左輔星
・人間関係良好となり、各方面から援助を受ける。
・サイドビジネスの成功。
火星・鈴星
敬羊・陀羅
・事故、怪我、病気、アクシデント。突発的災難。
・家庭内不和、孤立、人間関係不全。争い事。口論。四面楚歌。
- 102 -
7.命盤解読のポイント
最後に紫微斗数命盤を解読するにあたってのポイントをまとめておきましょう。命盤解読は
基本的に次の順序にしたがって行います。
1.まず、各宮の運命指数により各宮の状態(強弱)を見る。
12宮の強弱をざっと見ることによって、この人の運命傾向の全体傾向を見ます。例えば社
会的な適応能力(官禄宮)はどうか?恋愛の傾向や夫婦関係(夫妻宮)はどうか?喜び多く
精神的に豊かな生活がおくれるか(福徳宮)どうか?などです。
2.次に、命宮を徹底的に吟味する。
本テキスト各所でも述べてきましたが、命盤判断のかなめは命宮にあります。命宮にはそ
の人の基本性格の他、12宮に表現される事柄が凝縮されて表現されているものと考えて下さ
い。なお、その際には対宮である遷移宮や三合宮である官禄宮と財帛宮の状況も加味して判
断します。
3.官禄宮と財帛宮の状態を分析する。
官禄宮と財帛宮は、その人の社会的能力や適応力および経済状態を判断する重要な場所で
す。また、どちらも命宮の三合宮に該当しますので、十分に吟味して下さい。
4.夫妻宮、福徳宮の状態を分析する。
夫妻宮は、その人の恋愛傾向や伴侶のことを判断し、福徳宮は趣味多く豊かな人生をおく
ることができるかどうかを判断する重要な場所です。特に女性の場合は官禄宮と財帛宮と同
等か、あるいはそれ以上のウェイトをおいて見るようにします。
5.その他の各宮の状態を分析する。
6.流年により運勢のリズムを判断する。
流年の分析においてもまず大運、小運の運命指数により全体の運勢の傾向をざっと判断し
ます。その後に、人生のどの時期にどのようなことが起きるのか、各宮に廻座した星曜の意
味を詳しく見て行きます。
- 103 -
7.命盤解読のポイント
最後に紫微斗数命盤を解読するにあたってのポイントをまとめておきましょう。命盤解読は
基本的に次の順序にしたがって行います。
1.まず、各宮の運命指数により各宮の状態(強弱)を見る。
12宮の強弱をざっと見ることによって、この人の運命傾向の全体傾向を見ます。例えば社
会的な適応能力(官禄宮)はどうか?恋愛の傾向や夫婦関係(夫妻宮)はどうか?喜び多く
精神的に豊かな生活がおくれるか(福徳宮)どうか?などです。
2.次に、命宮を徹底的に吟味する。
本テキスト各所でも述べてきましたが、命盤判断のかなめは命宮にあります。命宮にはそ
の人の基本性格の他、12宮に表現される事柄が凝縮されて表現されているものと考えて下さ
い。なお、その際には対宮である遷移宮や三合宮である官禄宮と財帛宮の状況も加味して判
断します。
3.官禄宮と財帛宮の状態を分析する。
官禄宮と財帛宮は、その人の社会的能力や適応力および経済状態を判断する重要な場所で
す。また、どちらも命宮の三合宮に該当しますので、十分に吟味して下さい。
4.夫妻宮、福徳宮の状態を分析する。
夫妻宮は、その人の恋愛傾向や伴侶のことを判断し、福徳宮は趣味多く豊かな人生をおく
ることができるかどうかを判断する重要な場所です。特に女性の場合は官禄宮と財帛宮と同
等か、あるいはそれ以上のウェイトをおいて見るようにします。
5.その他の各宮の状態を分析する。
6.流年により運勢のリズムを判断する。
流年の分析においてもまず大運、小運の運命指数により全体の運勢の傾向をざっと判断し
ます。その後に、人生のどの時期にどのようなことが起きるのか、各宮に廻座した星曜の意
味を詳しく見て行きます。
- 103 -
付表
●新暦旧暦換算早見表
●命盤基本パターン
新暦旧暦換算早見表の使い方
この「新暦旧暦換算早見表」は、御子神龍児さん(GFH04260)が考案された早見表
をもとに作成しました。簡単な計算により新暦→旧暦変換ができるようになっています
。西暦1926年から2000年までの間をコンパクトに1ページにまとめています。
この「早見表」は、新暦の各月の1日に対応する旧暦の月日が導き出せるようになっ
ていますので、そこから順に指おり数えていけばよいのです。
なお、旧暦で閏月にあたる月についてはその月の欄を網掛け してあります。ま
た新暦の「閏年」にあたる年はその年の上段、年次の欄を網掛けしてあります。
例1.新暦昭和32年6月5日生まれの人の旧暦変換
表をたどると、昭和32年の6月1日は旧5月4日ですから、4、5、6、7、8、と
数えて旧5月8日となります。
旧暦は月により29日の月と30日の月があります。数えていくと月をまたがってしまう
場合は翌月から逆算します。その際に新暦3月から2月にまたがって数える場合は、新
暦の閏年に注意して下さい。
例2.新暦昭和31年2月25日生まれの人の旧暦変換
表により新暦3月1日は旧1月19日です。また昭和31年は閏年ですから、
2/29=1/18、2/28=1/17、2/27=1/16、2/26=1/15、2/25=1/14、と数えて、
旧1月14日となります。
- 106 -
新暦 旧暦
1926年 1927年 1928年 1929年 1930年 1931年 1932年 1933年 1934年 1935年 1936年 1937年 1938年 1939年 1940年
昭和1年 昭和2年 昭和3年 昭和4年 昭和5年 昭和6年 昭和7年 昭和8年 昭和9年 昭和10年 昭和11年 昭和12年 昭和13年 昭和14年 昭和15年
丙寅
丁卯
戊辰
己巳
庚午
辛未
壬申
癸酉
甲戌
乙亥
丙子
丁丑
戊寅
己卯
庚辰
11/22
1/1
11/17
11/28
12/9
11/21
12/2
11/13
11/24
12/6
11/16
11/26
12/7
11/19
11/30
11/11
2/1
12/19
12/29
1/10
12/22
1/3
12/14
12/25
1/7
12/18
12/28
1/9
12/20
1/2
12/13
12/24
3/1
1/17
1/28
2/10
1/20
2/2
1/13
1/25
2/6
1/16
1/26
2/8
1/19
1/30
1/11
1/23
4/1
2/19
2/29
2/11
2/22
3/3
2/14
2/26
3/7
2/18
2/28
3/10
2/20
3/1
2/12
2/24
5/1
3/20
4/1
3/12
3/22
4/3
3/14
3/26
4/7
3/18
3/29
3/11
3/21
4/2
3/12
3/24
6/1
4/21
5/2
4/14
4/24
5/5
4/16
4/27
5/9
4/20
5/1
4/12
4/23
5/4
4/14
4/26
7/1
5/22
6/3
5/14
5/25
6/6
5/16
5/28
5/9
5/20
6/1
5/13
5/23
6/4
5/15
5/26
8/1
6/23
7/4
6/16
6/26
6/7
6/18
6/29
6/10
6/21
7/3
6/15
6/25
7/6
6/16
6/28
9/1
7/25
8/6
7/18
7/28
7/9
7/19
8/1
7/12
7/23
8/4
7/16
7/27
7/8
7/18
7/29
10/1
8/25
9/6
8/18
8/29
8/10
8/20
9/2
8/12
8/23
9/4
8/16
8/27
8/8
8/19
9/1
11/1
9/26
10/8
9/20
10/1
9/11
9/22
10/4
9/14
9/25
10/6
9/18
9/29
9/10
9/20
10/2
12/1
10/27
11/8
10/20
11/1
10/12
10/22
11/4
10/14
10/25
11/6
10/18
10/29
10/10
10/21
11/3
新暦 旧暦
1941年 1942年 1943年 1944年 1945年 1946年 1947年 1948年 1949年 1950年 1951年 1952年 1953年 1954年 1955年
昭和16年 昭和17年 昭和18年 昭和19年 昭和20年 昭和21年 昭和22年 昭和23年 昭和24年 昭和25年 昭和26年 昭和27年 昭和28年 昭和29年 昭和30年
辛巳
壬午
癸未
甲申
乙酉
丙戌
丁亥
戊子
己丑
庚寅
辛卯
壬辰
癸巳
甲午
乙未
12/8
1/1
12/4
11/15
11/25
12/6
11/18
11/28
12/10
11/21
12/3
11/13
11/24
12/5
11/16
11/27
2/1
1/6
12/16
12/27
1/8
12/19
12/30
1/11
12/22
1/4
12/15
12/25
1/6
12/18
12/28
1/9
3/1
2/4
1/15
1/25
2/7
1/17
1/28
2/9
1/21
2/2
1/13
1/24
2/6
1/16
1/27
2/8
4/1
3/5
2/16
2/27
3/9
2/19
2/29
2/10
2/22
3/4
2/15
2/25
3/7
2/18
2/28
3/9
5/1
4/6
3/17
3/27
4/9
3/20
4/1
3/11
3/23
4/4
3/15
3/26
4/8
3/18
3/29
3/10
6/1
5/7
4/18
4/29
4/11
4/21
5/2
4/13
4/24
5/5
4/16
4/27
5/9
4/20
5/1
4/11
7/1
6/7
5/18
5/29
5/11
5/22
6/3
5/13
5/25
6/6
5/17
5/27
5/10
5/21
6/2
5/12
8/1
6/9
6/20
7/1
6/13
6/24
7/5
6/15
6/26
7/7
6/18
6/29
6/11
6/22
7/3
6/14
9/1
7/10
7/21
8/2
7/14
7/25
8/6
7/17
7/28
7/9
7/19
8/1
7/13
7/23
8/5
7/15
10/1
8/11
8/22
9/3
8/15
8/26
9/7
8/17
8/29
8/10
8/20
9/1
8/13
8/24
9/5
8/16
11/1
9/13
9/23
10/4
9/16
9/27
10/8
9/19
10/1
9/11
9/22
10/3
9/14
9/25
10/6
9/17
12/1
10/13
10/24
11/5
10/16
10/27
11/8
10/19
11/1
10/12
10/22
11/3
10/15
10/25
11/7
10/18
新暦 旧暦
1956年 1957年 1958年 1959年 1960年 1961年 1962年 1963年 1964年 1965年 1966年 1967年 1968年 1969年 1970年
昭和31年 昭和32年 昭和33年 昭和34年 昭和35年 昭和36年 昭和37年 昭和38年 昭和39年 昭和40年 昭和41年 昭和42年 昭和43年 昭和44年 昭和45年
丙申
丁酉
戊戌
己亥
庚子
辛丑
壬寅
癸卯
甲辰
乙巳
丙午
丁未
戊申
己酉
庚戌
11/24
1/1
11/19
12/1
11/12
11/22
12/3
11/15
11/25
12/6
11/17
11/29
12/10
11/21
12/2
11/13
2/1
12/20
1/2
12/13
12/24
1/5
12/16
12/27
1/8
12/18
12/30
1/12
12/22
1/3
12/15
12/25
3/1
1/19
1/30
1/12
1/22
2/4
1/15
1/25
2/6
1/18
1/28
2/10
1/21
2/3
1/13
1/24
4/1
2/21
3/2
2/13
2/24
3/6
2/16
2/27
3/8
2/19
2/30
3/11
2/22
3/4
2/15
2/25
5/1
3/21
4/2
3/13
3/24
4/6
3/17
3/27
4/8
3/20
4/1
3/11
3/22
4/5
3/15
3/26
6/1
4/23
5/4
4/14
4/25
5/8
4/18
4/29
4/10
4/21
5/2
4/13
4/24
5/6
4/17
4/28
7/1
5/23
6/4
5/15
5/26
6/8
5/19
5/30
5/11
5/22
6/3
5/13
5/24
6/6
5/17
5/28
8/1
6/25
7/6
6/16
6/27
6/9
6/20
7/2
6/12
6/24
7/5
6/15
6/25
7/8
6/19
6/30
9/1
7/27
8/8
7/18
7/29
7/11
7/22
8/3
7/14
7/25
8/6
7/17
7/27
7/9
7/20
8/1
10/1
8/27
8/8
8/19
8/29
8/11
8/22
9/3
8/14
8/26
9/7
8/17
8/28
8/10
8/20
9/2
11/1
9/29
9/10
9/20
10/1
9/13
9/23
10/5
9/16
9/27
10/9
9/19
9/29
9/11
9/22
10/3
12/1
10/29
10/10
10/21
11/2
10/13
10/24
11/5
10/16
10/28
11/9
10/20
10/30
10/12
10/22
11/3
新暦 旧暦
1971年 1972年 1973年 1974年 1975年 1976年 1977年 1978年 1979年 1980年 1981年 1982年 1983年 1984年 1985年
昭和46年 昭和47年 昭和48年 昭和49年 昭和50年 昭和51年 昭和52年 昭和53年 昭和54年 昭和55年 昭和56年 昭和57年 昭和58年 昭和59年 昭和60年
辛亥
壬子
癸丑
甲寅
乙卯
丙辰
丁巳
戊午
己未
庚申
辛酉
壬戌
癸亥
甲子
乙丑
11/11
1/1
12/5
11/15
11/27
12/9
11/19
12/1
11/12
11/22
12/3
11/14
11/26
12/7
11/18
11/29
2/1
1/6
12/17
12/29
1/10
12/21
1/2
12/14
12/24
1/5
12/15
12/27
1/8
12/19
12/30
12/12
3/1
2/5
1/16
1/27
2/8
1/19
2/1
1/12
1/23
2/3
1/15
1/25
2/6
1/17
1/29
1/10
4/1
3/6
2/18
2/28
3/9
2/20
3/2
2/13
2/24
3/5
2/16
2/27
3/8
2/18
3/1
2/12
5/1
4/7
3/18
3/29
4/10
3/20
4/3
3/14
3/25
4/6
3/17
3/27
4/8
3/19
4/1
3/12
6/1
5/9
4/20
5/1
4/11
4/22
5/4
4/15
4/26
5/7
4/19
4/29
4/10
4/20
5/2
4/13
7/1
5/9
5/21
6/2
5/12
5/22
6/5
5/15
5/26
6/8
5/19
5/30
5/11
5/21
6/3
5/14
8/1
6/11
6/22
7/3
6/14
6/24
7/6
6/17
6/28
6/9
6/21
7/2
6/12
6/23
7/5
6/15
9/1
7/12
7/24
8/5
7/15
7/26
8/8
7/18
7/29
7/10
7/22
8/4
7/14
7/24
8/6
7/17
10/1
8/13
8/24
9/6
8/16
8/26
8/8
8/19
8/29
8/11
8/23
9/4
8/15
8/25
9/7
8/17
11/1
9/14
9/26
10/7
9/18
9/28
9/10
9/20
10/1
9/12
9/24
10/5
9/16
9/27
10/9
9/19
12/1
10/14
10/26
11/7
10/18
10/29
10/11
10/21
11/2
10/12
10/24
11/6
10/17
10/27
10/9
10/20
新暦 旧暦
1986年 1987年 1988年 1989年 1990年 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年
昭和61年 昭和62年 昭和63年 平成1年 平成2年 平成3年 平成4年 平成5年 平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年
丙寅
丁卯
戊辰
己巳
庚午
辛未
壬申
癸酉
甲戌
乙亥
丙子
丁丑
戊寅
己卯
庚辰
11/25
1/1
11/21
12/2
11/12
11/24
12/5
11/16
11/27
12/9
11/20
12/1
11/11
11/22
12/3
11/14
2/1
12/23
1/4
12/14
12/25
1/6
12/17
12/28
1/10
12/21
1/2
12/13
12/24
1/5
12/16
12/26
3/1
1/21
2/2
1/14
1/24
2/5
1/15
1/27
2/9
1/20
2/1
1/12
1/23
2/3
1/14
1/26
4/1
2/23
3/4
2/15
2/25
3/6
2/17
2/29
3/10
2/21
3/2
2/14
2/24
3/5
2/15
2/27
5/1
3/23
4/4
3/16
3/26
4/7
3/17
3/29
3/10
3/21
4/2
3/14
3/25
4/6
3/16
3/27
6/1
4/24
5/6
4/17
4/28
5/9
4/19
5/1
4/12
4/22
5/4
4/16
4/26
5/7
4/18
4/29
7/1
5/25
6/6
5/18
5/28
5/9
5/20
6/2
5/12
5/23
6/4
5/16
5/27
5/8
5/18
5/30
8/1
6/26
6/7
6/19
7/1
6/11
6/21
7/3
6/14
6/24
7/6
6/17
6/28
6/10
6/20
7/2
9/1
7/27
7/9
7/21
8/2
7/13
7/23
8/5
7/15
7/26
8/7
7/19
7/30
7/11
7/22
8/4
10/1
8/28
8/9
8/21
9/2
8/13
8/24
9/6
8/16
8/26
8/7
8/19
8/30
8/11
8/22
9/4
11/1
9/29
9/10
9/22
10/4
9/15
9/25
10/7
9/18
9/28
9/9
9/21
10/2
9/13
9/24
10/6
12/1
10/30
10/11
10/23
11/4
10/15
10/26
11/8
10/18
10/29
10/10
10/21
11/2
10/13
10/24
11/6
- 107 -
1.紫部星が子宮に入った場合の基本パターン図
太
陰
貪
狼
巨
門
天
同
天
相
武
曲
陥
旺
不
不
廟
地
0
2
-4
0
6
2
巳
午
未
申
廉
貞
天
府
天
梁
太
陽
利
廟
地
平
6
2
0
0
辰
酉
七
殺
廟
4
卯
戌
破
軍
寅
紫
微
天
機
地
平
平
0
0
0
丑
子
- 108 -
亥
2.紫部星が丑宮に入った場合の基本パターン図
貪
狼
廉
貞
巨
門
天
相
天
梁
天
同
陥
陥
旺
地
陥
旺
-6
-6
2
2
0
4
太
陰
七
殺
武
曲
陥
旺
利
0
2
0
巳
午
未
申
辰
酉
天
府
太
陽
地
不
2
0
卯
寅
戌
破
軍
紫
微
天
機
旺
廟
廟
2
6
6
丑
子
- 109 -
亥
3.紫部星が寅宮に入った場合の基本パターン図
巨
門
天 廉
相 貞
天
梁
七
殺
旺
廟
旺
廟
2
6 -2
4
4
巳
平
午
未
申
貪
狼
天
同
廟
平
4
0
辰
酉
太
陰
武
曲
陥
廟
0
6
卯
戌
天 紫
府 微
天
機
破
軍
太
陽
廟
陥
廟
陥
0
4
0
旺
6 4
寅
丑
子
- 110 -
亥
4.紫部星が卯宮に入った場合の基本パターン図
天
相
天
梁
七 廉
殺 貞
地
廟
廟
2
6
4 0
巳
午
利
未
申
巨
門
陥
-6
辰
酉
貪 紫
狼 微
天
同
利
旺
平
0 4
0
卯
寅
戌
太 天
陰 機
天
府
太
陽
破
軍
武
曲
旺
地
廟
陥
平
平
4 2
6
0
-2
0
丑
子
- 111 -
亥
5.紫部星が辰宮に入った場合の基本パターン図
天
梁
七
殺
廉
貞
陥
旺
廟
0
2
4
巳
午
未
申
天 紫
相 微
地
地
2 2
辰
酉
巨 天
門 機
破
軍
廟
旺
旺
0 4
2
卯
戌
貪
狼
太
陰
太
陽
武 天
曲 府
天
同
平
廟
不
旺
廟
廟
0
4 6
6
-2
寅
6
丑
子
- 112 -
亥
6.紫部星が巳宮に入った場合の基本パターン図
七 紫
殺 微
平
旺
-2 4
巳
午
未
申
天 天
梁 機
破
軍
廉
貞
利
陥
平
6 0
-6
-2
廟
辰
酉
天
相
陥
0
卯
寅
戌
巨
門
太
陽
貪
狼
武
曲
太
陰
天
同
天
府
廟
旺
廟
廟
廟
旺
地
4 4
4
6
6
4
2
丑
子
- 113 -
亥
7.紫部星が午宮に入った場合の基本パターン図
天
機
紫
微
破
軍
平
廟
地
0
6
0
巳
午
未
申
七
殺
廟
4
辰
酉
天
梁
太
陽
廉 天
貞 府
廟
廟
利
6
6
0 6
卯
寅
廟
戌
天
相
武
曲
巨
門
天
同
貪
狼
太
陰
廟
地
不
不
旺
廟
6
2
0
2
6
-4
丑
子
- 114 -
亥
8.紫部星が未宮に入った場合の基本パターン図
巳
天
機
破
軍
紫
微
廟
旺
廟
6
2
6
午
未
申
太
陽
天
府
旺
旺
4
4
辰
酉
七
殺
武
曲
太
陰
旺
利
旺
2
0
4
卯
戌
天
梁
寅
天
同
天
相
巨
門
貪
狼
廉
貞
廟
利
廟
旺
陥
陥
6
0
6
2
-6
-6
丑
子
- 115 -
亥
9.紫部星が申宮に入った場合の基本パターン図
太
陽
破
軍
天
機
天
府
紫
微
旺
廟
陥
地
旺
4
4
0
2
4
巳
午
未
申
武
曲
太
陰
廟
旺
6
4
辰
酉
天
同
貪
狼
平
廟
0
4
卯
寅
戌
七
殺
天
梁
天
相
廉
貞
巨
門
廟
旺
廟
平
旺
4
4
6
-2
2
丑
子
- 116 -
亥
10.紫部星が酉宮に入った場合の基本パターン図
破
軍
武
曲
太
陽
天
府
太
陰
天
機
平
平
旺
廟
利
地
-2
0
4
6
0
2
天
同
貪
狼
紫
微
平
利
旺
0
0
4
巳
午
未
申
辰
酉
巨
門
陥
-6
卯
戌
七
殺
廉
貞
天
梁
天
相
廟
利
廟
地
0
6
2
4
寅
丑
子
- 117 -
亥
11.紫部星が戌宮に入った場合の基本パターン図
天
同
武
曲
天
府
太
陰
太
陽
貪
狼
廟
旺
旺
不
地
平
6
4
4
0
2
-2
巳
午
未
申
破
軍
巨
門
天
機
旺
廟
旺
2
4
4
辰
酉
卯
寅
天
相
紫
微
地
地
2
2
戌
廉
貞
七
殺
天
梁
廟
旺
陥
4
2
0
丑
子
- 118 -
亥
12.紫部星が亥宮に入った場合の基本パターン図
天
府
太
陰
天
同
貪
狼
武
曲
巨
門
太
陽
地
不
陥
廟
廟
廟
地
2
0
0
4
6
4
2
巳
午
未
申
天
相
陥
0
辰
酉
破
軍
廉
貞
天
梁
天
機
陥
平
廟
利
-6
-2
6
0
卯
寅
戌
丑
子
- 119 -
七
殺
紫
微
平
旺
-2
4
亥
あとがき
このテキストは「紫微斗数」という占術の基本を解説した入門者用のテキストですが、ここ
に書かれている技法だけでも十分に人を占うことができますし、またいろいろな洞察を得るこ
とができます。しかし注意していただきたいことは、ここに書いてあることを単純に当てはめ
ているだけでは、必ずしも百発百中の占断とはならないということです。これはこのテキスト
が初心者用のテキストだからというわけではなく、紫微斗数の奥義をすべてマスターしたとし
ても、必ず百発百中の占断ができるわけではありません。
このことは紫微斗数に限ったことではなく、あらゆる占術において、その技法だけで常に完
全な占断を下すことは不可能なことだと思います。私もずいぶんと長く様々な占術を見てきま
したが、今だかつて、ありとあらゆることを読み取り、常に百発百中の占断を下す占術という
ものを見たことがありません。
これはどういうことかというと、私は占術の技法なり体系といったものは、それだけで全て
の問いに対する答えを導きだせるものではなく、例えて言えば音楽の楽譜のようなものである
からだと考えています。いかに優れた名曲であっても、演奏されず楽譜のままである限りはた
だの記号の羅列にしか過ぎません。演奏という行為を伴って、はじめて音楽は音楽となり得る
のです。占術技法の場合も、いかに奥義秘伝と称される高等テクニックを学んでも、それを単
純にテキストどおりに当てはめている限り、たいして多くの洞察や知見を得ることはできませ
ん。それはあたかも、習いたてのビアニストがショパンの難曲を弾くようなものです。占断と
は占術の技法に加えて、あらゆる状況を分析し、推測し、推理し、情報を整理し統合し、そし
てはじめて成り立つものです。私は占術とは人間理解を深めたり、人生を生きる上での洞察を
得るための、ほんのひとつのきっかけを与えてくれる道具にしか過ぎないと思っています。し
かし正しく使えば、実に役に立つ便利な道具になってくれます。
特に初学者の方の中には、占いの入門書を読み、そこに書かれてある解説をそのままストレ
ートに自分に当てはめてショックを受けたり喜んだりするような方が多くみられます。占いと
は決してそのようなものではないということをご理解下さい。
百発百中の占いはないと申しましたが、ある程度占術をマスターし、そのコツをのみこむと
以外に的を得た占断を得、またそこから多くの洞察を得られることに気付きます。そしてその
驚きのあまり原因と結果を取り違えてしまうことがあります。つまり、占術の結果が人生の吉
凶を「決めている」という勘違いをしてしまうのです。決して占術で吉や凶の象徴がある「か
ら(それが原因となって)」その人の人生が吉や凶なのではありません。その人の人生の状況
をつくりだしている原因は、占術とはまったく別のところにあります。あくまでも占術は、そ
の吉なり凶なりの状況を占術の象徴によって表現しているに過ぎないのです。
最後に、このテキストを手にされた方が、紫微斗数を用いることにより、より有意義で深み
のある人生をおくられますことを心からお祈りいたします。
1996.04.14 Nifty Serve FFORTUNE BXD00515 椎羅
- 120 -