科目名 プログラミング言語論 授業形態 講義 担当教員 中澤 真 内容および計画 学年 2年 開講時期 単位数 2単位 プログラミング言語を使って「こんにちは」と画面に表示させるだけならば、少し学べば誰にでもすぐに できるようになる。しかし、実際に役立つような複雑な処理のプログラムとなると簡単ではない。このよう なプログラムを作成するには、コンピュータにさせたい仕事の内容と動作させるシステムの全体像を正確に 把握し、情報の表記方法(データ構造)とその処理手順(アルゴリズム)の二つを考えることが必要とな る。 そこで本講義では、プログラミング論で学んだことをさらに発展させるため、サーバサイドプログラミン グ言語の一つであるPHPを用いて、アルゴリズムとデータ構造の基礎を実習形式で学び、データベースとの連 携も視野に入れながら本格的なプログラミング能力を身に付けることを目標とする。 アンケートフォーム、ゲストブック、画像掲示板など実用的な題材を取りあげるので、楽しくプログラミ ングを学んでもらいたい。 1 クライアントサイドプログラムとサーバサイドプログラム ∼PHPの特徴と基本の約束事∼ 2 入出力・変数・配列・制御文の復習 ∼JavaScriptで学んだプログラムの基本∼ 3 前期 フォームとPHPの連携 ∼サーバに情報を送信する∼ 4 連想配列と多次元配列 ∼名簿リストをプログラムで扱う∼ 5 文字列処理 ∼検索機能を実現する∼ 6 正規表現 ∼高度な検索機能を実現する∼ 7 if文とswitch文 ∼シンプルな構造のプログラムを作る∼ 8 多様なフォーム要素 ∼アンケート入力フォームの作成∼ 9 関数 ∼プログラムの再利用性を高める∼ 10 PHPにおけるサニタイジング ∼不正な入力に対するセキュリティを高める∼ 11 サーバ上へのデータ保存 ∼ゲストブックへのデータ書込み機能∼ 12 サーバ上からのデータ読み出し ∼ゲストブックデータを一覧表示させる機能∼ 13 データ保存の工夫 ∼投稿記事を新着順に表示させる∼ 14 ファイルのサーバ上へのアップロード機能 ∼画像掲示板のアップロード機能∼ 15 サーバ上のディレクトリ情報の取得 ∼画像掲示板の一覧表示機能∼ タイトル 『10日でおぼえるPHP入門教室 第4版』 教科書 著者名 ISBN 参考書 山田祥寛 出版社 翔泳社 9784798126319 発行年 2012 [1] アンク著『アルゴリズムの絵本−プログラミングが好きになる9つの扉』翔泳社,2003 [2] 紀平拓男著,春日伸弥著『プログラミングの宝箱 アルゴリズムとデータ構造 第2版』ソフトバンククリエ イティブ,2011 [3] T.コルメン[ほか]共著『アルゴリズムイントロダクション第3版第1巻:基礎・ソート・データ構造・数学』 近代科学社,2012 [4] T.コルメン[ほか]共著『アルゴリズムイントロダクション第3版第2巻:高度な設計と解析手法・高度なデー タ構造・グラフアルゴリズム』近代科学社,2012 評価方法 成績評価 割合 出席状況 10 % 課題の提出状況 30 % 学期末の試験 60 % 学習到達目標 先修条件 その他 ・ ある程度の複雑さを持つアルゴリズムを自分自身で考えられる ・ アクセスカウンタやゲストブックといったファイル入出力を必要とする実用的なプログラムを自分で構成 できるようになる 「プログラミング」と「情報ネットワーク」の単位を取得済みであることが望ましい。
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